JP2022183243A - コラーゲン複合体及びそれを含有する化粧料組成物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、皮膚外用剤の複数の特定成分の相乗効果を高める特定の製造工程との組み合わせによる製造方法を提供することにある。【解決手段】特定の複数のコラーゲンとして、I型、III型、及びV型の変性コラーゲン、特定の製造工程としては、これら複数のコラーゲンによって構成された水相の投入を実質的に最終の製造工程とする。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のコラーゲンからなるコラーゲン複合体及びそれを含有する化粧料組成物の製造法に関する。
コラーゲンは、ヒトを含む主として脊椎動物の皮膚、軟骨などを構成するタンパク質で人体のタンパク質のおよそ30%を占めているとされる。一方、生体組織は、細胞と細胞外マトリクスから構成され、細胞外マトリクスは、細胞間の機能的緩衝材として存在し、多種多様かつ多数の機能的細胞からなる組織や器官の強度や柔軟性を担保している。そして、この細胞外マトリクスを構成する主要かつ代表的な成分がコラーゲンである。このコラーゲンは、いわゆるコラーゲン細線維を形成する線維性コラーゲンと線維を形成しない非線維性コラーゲンに大別される他、I型、II型、V型というようにローマ数字を用いて様々なタイプに細分類されている。また、生体内の各組織、器官によって、存在するタイプが異なり、例えば、I型コラーゲンは骨や真皮、III型コラーゲンは真皮、大動脈に大量に存在し、両コラーゲンとV型コラーゲンが共存すること、VII型コラーゲンは、表皮と真皮の間の基底膜周辺に存在することなどが知られている。このことから、古くから老化その他の理由で欠乏したコラーゲンを体内に補填する製剤が検討されており、例えば、肌に潤いや弾力を与えるコラーゲンを含有する皮膚外用剤が市場に存在している。
しかしながら、タンパク質であるコラーゲンは分子量が大きく皮膚外用剤、例えば、化粧水、乳液、美容液、クリーム等の基礎化粧料において溶けにくい、吸収されにくいという問題点が存在している。
このような問題点に対して、いわゆる加水分解コラーゲン(加水分解によるポリペプチド化)、低温化での酵素またはアルカリ抽出によるアテロコラーゲン化や低温化での酸抽出によるNativeコラーゲン化に代表される変性コラーゲン、ドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発などによる解決が図られており、例えば、コラーゲンの可溶化技術が1960年に開示されこれが契機となり実用化されるようになった。
(特許文献1)
一方、皮膚外用剤、特に皮膚を健やかに保ち肌質を整えることを主たる目的とする基礎化粧料、例えば、洗顔料(洗顔用化粧品)、化粧水、美容液、乳液、クリーム、ジェル(ゲル)などは、剤型に沿った基剤と上記目的を達成するにあたって配合する添加剤(後述)と防腐剤などに大別されるが、複数の用途に用いられる成分があるものの、一般的に、数十から数百に渡る成分で構成されている。
なお、添加剤は、皮膚を健やかに保ち肌質を整えるにあたって考慮される多種の機能、具体的には、皮膚修復機能、刺激緩和機能、消炎機能などを有する成分を配合して充足させることが一般的であるが、体内で当該効果を有する成分に変化する前駆体や誘導体、当該効果を有する成分の体内生成を増進させるものを配合する方法も慣用されている。
これらの配合成分は対応する原料によって担保されるが、その起源、物性も多種多様に渡り永年に渡る経験や公開されている処方技術を基礎として、求める使用感、効果感といった官能的要件を勘案して適宜選択配合されているものの、近年では成分や原料の特性をパラメータ化しITシステムによる演算予測や、処方実績に基づいたディープラーニングを利用したAIによる予測による処方設計も試みられている。
しかしながら、皮膚外用剤を製造するにあたり、例えば、加温による揮発減量の影響を避けるために揮発性成分を配合するタイミングを製造工程後半にしたり、難溶性成分の分散性を高めるために少量ずつ、あるいは製造工程の前半にしたり、事前処理をしたり、撹拌能力を向上したりといった、特定成分の特性に基づく製剤の品質や安定性の向上並びに生産性の向上を目的とした製造方法の改善・改良は検討されているが、特定の複数成分の組み合わせによる相乗効果をさらに高めるという観点からの製造工程の検討はなされていない。
このような背景から、特定の複数成分の組み合わせによる効果を高めるためには、その配合量を高めるか、その効果を向上させる剤型または成分を手探りで探索するよりなく、製剤安定性リスクや原料コストアップリスクを甘受せざるを得ない、という問題があった。
特許文献1には、工業上、使用し難い(水)不溶性のコラーゲンを水溶性に改変し利用し易くするための基本的な技術思想とその具体的解決策が提示されており、本技術の確立を皮切りにコラーゲンが工業的に汎用されるようになったものである。
特許文献2には、有効成分のDDSの一例として、デコイ分子として複数のコラーゲンペプチドの組み合わせの配合が示唆されている。
特許文献3には、I型、III型、IV型、V型、VI型及びVII型コラーゲンを含有する皮膚の基底膜の損傷の修復及び再生のための美容組成物が記載されている。
特許文献4には、海洋性コラーゲンと海藻抽出物の組み合わせによる肌荒れ改善効果を有する皮膚外用剤が記載されており、具体的な海藻抽出物として紅藻類が例示されている。
非特許文献1には、コラーゲンの化学修飾による変質について、そのコラーゲンの由来と化学修飾の方法について研究されたものだが、コラーゲンの水溶性化技術の一つ、サクシニル化による水溶性の維持について言及されている。
非特許文献2には、各種コラーゲンを含有する化粧料の一般的な処方例及び各製剤の一般的な製造工程に関する慣用技術が開示されている。
非特許文献3には、ローヤルゼリー加水分解物(加水分解ローヤルゼリータンパク)の荒れ肌に対する作用がin vitroで考察されており、その素材利用の可能性について示唆されている。
しかしながら、これらの文献のいずれにも前記の問題及び解決策についての記載も示唆もなく、これらの文献に記載された技術に基づいて上記問題の解決策はもとより、その問題の存在にすら想到することができない。
特公昭37-14426号公報 特表2019-513799号公報 特表平3-502919号公報 特開2000-229832号公報
「魚由来コラーゲンの化学修飾及び架橋による改質」(埼玉県産業技術総合センター研究報告第2巻)2004 「化粧料分野における公知技術集2018年版」(日本化粧品工業連合会特許委員会)2018年1月31日 「ローヤルゼリー加水分解物のin vitroにおける荒れ肌に対する作用」(J.Soc.Cosmet.Chem.Jpn.Vol.48,No.1 2014 p.28)
本発明の課題は、皮膚外用剤の複数の特定成分の相乗効果を高める特定の製造工程との組み合わせによる製造方法を提供することにある。
本発明者らは、前記の本願発明の課題を解決するべく、複数のコラーゲンとそれを配合した化粧料の製造工程の組み合わせについて鋭意検討した結果、特定の複数のコラーゲンとして、I型、III型、及びV型の変性コラーゲン、特定の製造工程としては、これら複数のコラーゲンによって構成された水相の投入を実質的に最終の製造工程とすることによって、意外にもこれら複数のコラーゲンにより肌のうるおいや弾力が改善されるだけではなく、さらに経時的な安定性が向上することを見出した。
また、発明者らは、これら複数のコラーゲンに、加水分解ローヤルゼリータンパクを添加することでその効果が増強され、さらに、紅藻エキスを添加することでその効果が顕著に増強することを見出して、本発明を完成した。
なお、本明細書において、特に断りの無い限り、コラーゲンは、アテロ化、サクシニル化、加水分解などの化学修飾、化学処理を施した変性コラーゲン、コラーゲンペプチドを含むものとする。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]最終工程において、複数の水溶性コラーゲンを含有する水層を投入することを特徴とする化粧料の製造方法
[2]上記コラーゲンが、I型、III型及びV型コラーゲンからなることを特徴とする化粧料製造方法
[3]上記コラーゲンが、サクシニルアテロコラーゲンであることを特徴とする化粧料製造方法
[4]投入する水層に、さらに加水分解ローヤルゼリータンパク、紅藻エキスを含有することを特徴とする上記化粧料の製造方法
本発明の製造方法によるコラーゲン含有化粧料は、著しい線維芽細胞増殖作用、荒れ肌修復作用、保湿作用を有し、肌のうるおいや弾力が改善するとともに、経時的な安定性を有している。
実施例で用いたコラーゲン複合体を皮膚に塗布し肌理の変化を評価した拡大写真 実施例で用いたコラーゲン複合体を皮膚に塗布し皮膚を粘着テープで剥離し染色した角層細胞を観察し評価するテープストリッピング試験の拡大写真
1.化粧料処方
本発明は、最終工程において、複数の水溶性コラーゲンを含有する水層を投入することを特徴とする化粧料の製造方法であるが、その化粧料処方には複数の水溶性コラーゲンの他に適宜任意の成分を配合することができる。
本発明の水溶性コラーゲンは、複数の水溶性コラーゲンの組み合わせによるものであり、好ましくは、I型、III型及びV型コラーゲンを化学的または酵素によって水溶性としたものであり、さらに好ましくは、アテロサクシニル化したものであって、コラーゲン複合体として配合することが理想的である。
当該コラーゲン複合体は、I型、III型及びV型コラーゲンが50:20:30の構成であることが好ましい。
また、当該コラーゲン複合体に加水分解ローヤルゼリータンパクを添加することが好ましく、さらに紅藻エキスを添加することがさらに好ましい。
加水分解ローヤルゼリータンパクの添加構成比は、当該コラーゲン複合体3.0に対して0.4以上1.6以下が好ましく、紅藻エキスの添加構成比は、当該コラーゲン複合体3.0に対して0.02以上0.4以下が好ましい。
本発明の加水分解ローヤルゼリータンパクは、ローヤルゼリーに含まれるタンパク質の加水分解物であり工業用に市場で一般的に流通しているもので差支えないが、酵素分解によりより水溶性を向上させたものが好ましい。
本発明の紅藻エキスは、多細胞性のものであって、工業用に市場で一般的に流通しているもので差支えないが、カッパーカラギーナンの含有量が多いものが好ましく、さらにカッパフィカスアルバレジエキスが最も好ましい。
<油剤(油性成分)>
本発明の化粧料は、肌なじみ向上効果等を高める点で油分を適宜含有することができる。本発明の化粧料に使用する油分は、化粧料等に使用できる油溶性原料であれば特に制限されるものではないが、例えば、植物性スクワラン、トリオクタノイン、乳酸セチル、フィトスクワラン、流動パラフィン、スクワラン、ミツロウ、ワセリン、ラノリン、カルナバロウ、オリーブ油、アボガド油、ツバキ油、ホホバ油、馬油、ミンク油、セラミド、コエンザイムQ10、パルミチン酸レチノール、パンテノール、卵黄レシチン、大豆レシチン、水添レシチン、ポリソルベート-60、フィトステロール、トリエチルヘキサノイン、グリセロールモノステアレート、ソルビタンステアレート、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、カプリル酸グリセリン、高級脂肪酸(ラウリン酸、ベヘニン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、高級脂肪酸塩等)、シリコーン及びシリコーン誘導体(ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、シリコーンレジン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等)、トコフェロール類、香料等が挙げられる。
<その他の成分>
本発明の化粧料には、水が溶剤として含まれる。更に、本発明の化粧料は、その他の成分として、一般的に化粧料等に配合される成分等をその目的に適した量で含むことができる。その他の成分としては、例えば、界面活性剤(アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤)、増粘剤(ゲル化剤)、保湿剤、機能性成分、天然物エキス、タンパク質加水分解物、アミノ酸、カチオン化多糖類、高級アルコール、多価アルコール、両性高分子樹脂化合物、カチオン性高分子樹脂化合物、防腐剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、紫外線反射剤、pH調整剤、色素が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、イミダゾリニウムベタイン、卵黄レシチン、大豆レシチン等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ラウロイルグルタミン酸ジフィトステリルオクチルドデシル、フィトグリコーゲン、加水分解卵殻膜、トレハロース、アテロコラーゲン、ソルビトール、マルチトール等が挙げられる。
増粘剤としては、アニオン性高分子化合物増粘剤、会合性増粘剤などが挙げられる。アニオン性高分子化合物増粘剤は、例えば、カルボキシ基、スルホ基、ホスホ基等から選択されるアニオン性基を分子内に有する高分子化合物であり、合成高分子であってもよく、天然高分子であってもよい。
アニオン性合成高分子化合物増粘剤としては、例えば、不飽和モノカルボン酸系モノマー(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、これらの酸の中和物、及び部分中和物等)、不飽和ジカルボン酸系モノマー(マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、これらの酸の中和物、及び部分中和物等)、及び不飽和スルホン酸系モノマー(ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレート、スルホエチルマレイミド、3-アリロキシ-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸、これら酸の中和物、及び部分中和物等)等から成る群より選択されるモノマーで構成されるホモポリマー、前記モノマーの任意の組み合わせからなる共重合体、前記モノマーと共重合可能な他のモノマーとの共重合体等が挙げられる。
アニオン性天然高分子化合物増粘剤としては、ペクチン酸、アルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン、ヘパリン、ジェランガム、ネイティブジェランガム、キサンタンガム、デヒドロキサンタンガム、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルデンプン、カルボキシメチルデキストラン、ポリグルタミン酸、サクシニル化コラーゲン、カルボキシメチルキチン、サクシニル化キトサン、セルロース硫酸ナトリウム、ゼラチン、ムチン、デキストラン等が挙げられる。
会合性増粘剤として、イオン系(ノニオン型・アニオン型・カチオン型・両性型)の親水性単位と疎水性単位の両方の基をもつ両親媒性ポリマーが挙げられる。
機能性成分としては、例えば、アルブチン、ポリクオタニウム51、エラスチン、白金ナノコロイド、アラントイン、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、リン酸アスコルビルマグネシウム、L-アスコルビン酸2-グルコシド、エラグ酸、コウジ酸、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、イノシット、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸dl-α-トコフェロール、ビタミンD2(エルゴカシフェロール)、dl-α-トコフェロール、酢酸dl-α-トコフェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール等のホルモンアラントイン、トラネキサム酸、グリチルレチン酸、アズレン酸の抗炎症剤等が挙げられる。
天然物エキスとしては、例えば、クジンエキス、カジルエキス、海藻エキス、ユーカリエキス、ローヤルゼリーエキス、ローズマリーエキス、ブナの木エキス、アセンヤクエキス、ブナノメエキス、ウコンエキス、ドクダミエキス、オウバクエキス、メリロートエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、サボンソウエキス、ヘチマエキス、キナエキス、ユキノシタエキス、クララエキス、コウホネエキス、ウイキョウエキス、サクラソウエキス、バラエキス、ジオウエキス、レモンエキス、シコンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、スギナエキス、セージエキス、タイムエキス、茶エキス、キューカンバーエキス、チョウジエキス、キイチゴエキス、メリッサエキス、ニンジンエキス、カロットエキス、マロニエエキス、モモエキス、桃葉エキス、クワエキス、ヤグルマギクエキス、ハマメリス抽出液、プラセンタエキス、胸線抽出物、シルク抽出液等が挙げられる。
タンパク質加水分解物(コラーゲンを除く)としては、例えば、ケラチンペプチド、大豆ペプチド、ミルクペプチド、シルクペプチド、加水分解ローヤルゼリー、卵白ペプチド、加水分解卵殻膜等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、アルギニン、グルタミン酸、グリシン、アラニン、ヒドロキシプロリン、システイン、セリン、L-テアニン等が挙げられる。
カチオン化多糖類としては、例えば、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化澱粉、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化デキストラン、カチオン化キトサン、カチオン化ハチミツ等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、バチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ペンチレングリコール、カプリリルグリコール、ヘキサンジオール、エチルヘキシルグルセリン、1,3-ブチレングリコール、1,3-プロパンジオール、ジグリセリン、グリセリン等が挙げられる。
両性高分子樹脂化合物としては、例えば、ベタイン化ジアルキルアミノアルキルアクリレート共重合体等が挙げられる。
カチオン性高分子樹脂化合物としては、例えば、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物、ポリジメチルジアリルアンモニウムハライド型カチオン性ポリマー等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェノール、BHT等が挙げられる。
金属封鎖剤としては、例えば、EDTA-2Na、EDTA-4Na、エデト酸塩、エチドロン酸塩等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体等が挙げられる。
紫外線反射剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。
pH調整剤として、例えば、水酸化カリウム等のアルカリ水酸化物等、及び塩酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸等の酸が挙げられる。pH調整剤を用いて、本発明の化粧料のpHを好ましくはpH5~7.5、より好ましくはpH6~7に調整することができる。
2.製造方法
本発明の化粧料は、最終工程において、水溶性コラーゲンを導入する他は、常法に従って製造することができる。例えば、前記の各成分を増粘剤と共に混合してゲル化することで製造することができる。製造された化粧料は、用途に応じて、容器等に充填密封される。
本発明の化粧料は、例えば、オールインワン化粧料等の高粘度の化粧料及び毛髪化粧料等として、好適に用いることができる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
実施例及び比較例
<ゲル状化粧料の調製>
表1に記載された各成分(質量%)を表2に記載された一般的なゲル化粧料の製造基本工程に沿って作成し、実施例1,2及び比較例1、2、3,4のゲル状化粧料を調製した。
Figure 2022183243000002
Figure 2022183243000003
前記の実施例及び比較例で用いた材料は、以下に示すものである。
試験例
<ゲル状化粧料の評価>
(肌荒れ改善)
ゲル状化粧料の肌荒れ改善効果は、ゲル状化粧料を調製し、室温で6ヶ月経過後に、下記の指標に従って、任意に選択したボランティア10名によって、1から5までの5段階で評価した平均値をもって最終評価した。
◎:非常に効果を感じた (4.0以上)
○:効果を感じた (3.0以上4.0未満)
△:少し効果を感じられた(2.0以上3.0未満)
×:効果を感じられない (2.0未満)
(保湿性)
ゲル状化粧料の保湿性は、ゲル状化粧料を調製し、室温で6ヶ月経過後に、下記の指標に従って、任意に選択したボランティア10名によって、1から5までの5段階で評価した平均値をもって最終評価した。
◎:非常に効果を感じた (4.0以上)
○:効果を感じた。 (3.0以上4.0未満)
△:少し効果を感じられたし(2.0以上3.0未満)
×:効果を感じられない (2.0未満)
(安定性)
ゲル状化粧料の安定性は、ゲル状化粧料を調製し、室温で6ヶ月経過後に、下記の指標に従って、発明者の目視で評価した。
◎:極めて良好
○:良好
△:少しゲルの不均一化が確認される
×:ゲルが完全に不均一であり、ムラが生じる
(総合使用感)
ゲル状化粧料の使用感は、以下の評価項目及び指標に従って、任意に選択したボランティア10名によって、1から5までの5段階で評価した平均値をもって総合評価した。
・評価項目
塗布時の肌へののび、肌へのなじみの良さ、塗布後のべとつきの無さ
・指標
◎:極めて良好(4.0以上)
○:良好 (3.0以上4.0未満)
△:中程度 (2.0以上3.0未満)
×:不良 (2.0未満)
実施例及び比較例1~4のゲル状化粧料の評価の結果を表3に示す。
Figure 2022183243000004
表3から分かるように、保湿効果及び荒れ肌修復効果については、いずれも実施例では良好であるが、比較例においては、いずれも本発明のゲル状化粧料としては難があるものであった。
安定性については、実施例では、良好であり、本発明のゲル状化粧料として用いられうるものであった。他方、コラーゲン複合体を加水分解コラーゲンに代替した比較例1及び最終工程ではなく、初期工程で導入した比較例2では、各種効果または安定性に難があり不満足な結果となった。
今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、前記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
なお、実施例で用いたコラーゲン複合体は、図1に示す皮膚塗布後の肌理の変化及び図2に示す皮膚塗布後のテープストリップ試験結果のいずれにおいても、改善されたという結果であり、その有効性が確認されたものである。
本発明による製造方法によると、処方成分のみに頼ることなく、肌荒れ改善効果、保湿効果、経時的な安定性が著しく向上・強化された化粧料を提供することができる。

Claims (4)

  1. 最終工程において、複数の水溶性コラーゲンを含有する水層を投入することを特徴とする化粧料の製造方法
  2. 複数の水溶性コラーゲンが、I型、III型及びV型コラーゲンからなることを特徴とする請求項1に記載の化粧料の製造方法
  3. 複数の水溶性コラーゲンが、サクシニルアテロコラーゲンであることを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の化粧料の製造方法
  4. 上述の水層に、さらに加水分解ローヤルゼリータンパク、紅藻エキスを投入することを特徴とする請求項1に記載の化粧料の製造方法
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