JP2022182824A - 認証装置、認証方法、及び、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】認証対象者の顔の一部がマスクで覆われている場合であっても、認証対象者の顔の画像を利用して認証することのできる顔認証システムを提供する。【解決手段】個人認証システム100において、顔認証装置120は、第1特徴情報に基づいて認証処理を実行する第1認証エンジンに、認証処理の対象となる画像データを入力する入力部と、認証対象の対象物が撮像された撮像画像の画像データを取得する画像取得部150と、認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証コード取得部154と、無遮蔽画像格納部を参照して、認証情報取得部が取得した認証情報に対応付けられた無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部の画像データを抽出する補完画像抽出部156と、撮像画像と、補完画像抽出部156が抽出した無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部とを合成して合成画像を生成する合成画像生成部160と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、認証装置、認証方法、及び、プログラムに関する。
特許文献1には、複数の認証エンジンを用いて顔認証を行う顔認証システムが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第6839313号公報
本発明の第1の態様においては、認証装置が提供される。上記の認証装置は、例えば、(i)認証対象の一部である対象物の外観の特徴を示す第1特徴情報と、(ii)第1特徴情報とは異なる情報であって、認証対象に割り当てられた認証情報とに基づいて、認証対象を認証する。上記の認証装置は、例えば、第1特徴情報に基づいて認証処理を実行する第1認証エンジンに、認証処理の対象となる画像データを入力する入力部を備える。上記の認証装置は、例えば、認証対象の対象物が撮像された撮像画像の画像データを取得する撮像画像取得部を備える。上記の認証装置は、例えば、認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得部を備える。上記の認証装置は、例えば、(i)1以上の認証対象のそれぞれに割り当てられた認証情報と、(ii)1以上の認証対象のそれぞれの対象物の外観の画像であって、対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像及び無遮蔽画像の一部の少なくとも一方の画像データとを対応付けて格納する無遮蔽画像格納部を参照して、認証情報取得部が取得した認証情報に対応付けられた無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部の画像データを抽出する抽出部を備える。上記の認証装置は、例えば、撮像画像と、抽出部が抽出した無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部とを合成して合成画像を生成する合成部を備える。上記の認証装置において、入力部は、例えば、認証情報取得部が認証情報を取得した場合に、合成部が生成した合成画像の画像データを第1認証エンジンに入力する。
上記の認証装置において、入力部は、撮像画像取得部が撮像画像の画像データを取得し、且つ、認証情報取得部が認証情報を取得していない場合に、撮像画像又は撮像画像の一部の画像データを第1認証エンジンに入力してよい。
上記の認証装置において、認証情報は、認証対象に装着又は保持される物品に記載、表示又は投影されてよい。上記の認証装置において、認証情報取得部は、撮像画像の画像データを解析することで、認証対象に割り当てられた認証情報を取得してよい。上記の認証装置において、物品は、遮蔽物であってよい。
上記の認証装置において、認証情報は、認証対象に装着又は保持される通信端末の記憶装置に記憶されていてもよい。上記の認証装置において、認証情報取得部は、通信端末から、認証対象に割り当てられた認証情報を取得してもよい。
上記の認証装置において、合成部は、記認証対象に割り当てられた認証情報と、遮蔽物の種類を示す情報を対応付けて格納する遮蔽物格納部を参照して、合成画像を生成してよい。
上記の認証装置は、撮像画像に含まれる対象物の画像の中から、遮蔽物に遮蔽されていない露出部分の画像を検出する露出画像検出部を備えてよい。上記の認証装置は、第1認証エンジンとは異なるアルゴリズムにより認証対象を認証する認証エンジンであって、対象物の予め定められた部分の外観の特徴を示す第2特徴情報に基づいて認証処理を実行する第2認証エンジンを備えてよい。上記の認証装置において、第2認証エンジンは、露出画像検出部が検出した露出部分の画像の画像データが入力された場合に、露出部分の外観の特徴に基づいて認証処理を実行して、認証対象の1以上の候補を示す情報を出力してよい。上記の認証装置において、第1認証エンジンは、入力部が入力した画像データの被写体の第1特徴情報が、1以上の候補のそれぞれの第1特徴情報に合致するか否かを判定することで、認証対象の認証の可否を決定してよい。
上記の認証装置は、1以上の認証対象のそれぞれの無遮蔽画像の画像データを取得する無遮蔽画像取得部を備えてよい。上記の認証装置は、1以上の認証対象のそれぞれの対象物の外観の画像であって、対象物の一部が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されている遮蔽画像の画像データを取得する遮蔽画像取得部を備えてよい。上記の認証装置は、1以上の認証対象のそれぞれの無遮蔽画像の中から、1以上の認証対象のそれぞれの遮蔽画像において遮蔽物に遮蔽されている被遮蔽部分に相当する部分の画像を検出する被遮蔽画像検出部を備えてよい。上記の認証装置は、無遮蔽画像取得部が取得した無遮蔽画像、及び、被遮蔽画像検出部が検出した画像の少なくとも一方の画像データを、1以上の認証対象のそれぞれに割り当てられた認証情報に対応付けて、無遮蔽画像格納部に格納する無遮蔽画像管理部を備えてよい。
上記の認証装置は、遮蔽画像の画像データを解析して、遮蔽画像に含まれる認証情報を検出する認証情報検出部を備えてよい。上記の認証装置において、無遮蔽画像管理部は、無遮蔽画像取得部が取得した無遮蔽画像、及び、被遮蔽画像検出部が検出した画像の少なくとも一方の画像データを、認証情報検出部が検出した認証情報に対応付けて、無遮蔽画像格納部に格納してよい。上記の認証装置において、認証対象は、人又は動物であってよい。対象物は、顔であってよい。
本発明の第2の態様においては、支援装置が提供される。上記の支援装置は、例えば、認証対象を認証する認証装置を支援する。上記の支援装置は、例えば、認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得部を備える。上記の支援装置は、例えば、認証対象の一部である対象物の外観の画像であって、対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像の画像データを取得する無遮蔽画像取得部を備える。上記の支援装置は、例えば、認証対象の対象物の外観の画像であって、対象物の一部が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されている遮蔽画像の画像データを取得する遮蔽画像取得部を備える。上記の支援装置は、例えば、無遮蔽画像の中から、遮蔽画像において遮蔽物に遮蔽されている被遮蔽部分に相当する部分の画像を検出する被遮蔽画像検出部を備える。上記の支援装置は、例えば、記憶装置に、被遮蔽画像検出部が検出した画像の画像データと、認証対象に割り当てられた認証情報とを、対応付けて格納させる無遮蔽画像管理部を備える。
本発明の第3の態様においては、認証方法が提供される。上記の認証方法は、例えば、(i)認証対象の一部である対象物の外観の特徴を示す第1特徴情報と、(ii)第1特徴情報とは異なる情報であって、認証対象に割り当てられた認証情報とに基づいて、認証対象を認証するための認証方法である。上記の認証方法は、例えば、第1特徴情報に基づいて認証処理を実行する第1認証エンジンに、認証処理の対象となる画像データを入力する入力段階を有する。上記の認証方法は、例えば、認証対象の対象物が撮像された撮像画像の画像データを取得する撮像画像取得段階を有する。上記の認証方法は、例えば、認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得段階を有する。上記の認証方法は、例えば、(i)1以上の認証対象のそれぞれに割り当てられた認証情報と、(ii)1以上の認証対象のそれぞれの対象物の外観の画像であって、対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像及び無遮蔽画像の一部の少なくとも一方の画像データとを対応付けて格納する無遮蔽画像格納装置を参照して、認証情報取得段階において取得された認証情報に対応付けられた無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部の画像データを抽出する抽出段階を有する。上記の認証方法は、例えば、撮像画像と、抽出段階において抽出された無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部とを合成して合成画像を生成する合成段階を有する。上記の認証方法はにおいて、例えば、入力段階は、認証情報取得段階において認証情報が取得された場合に、合成段階において生成された合成画像の画像データを第1認証エンジンに入力する段階を含む。上記の認証方法の各段階は、コンピュータにより実行されてもよい。
本発明の第4の態様においては、支援方法が提供される。上記の支援方法は、例えば、認証対象を認証する認証装置を支援するための支援方法である。上記の支援方法は、例えば、認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得段階を有する。上記の支援方法は、例えば、認証対象の一部である対象物の外観の画像であって、対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像の画像データを取得する無遮蔽画像取得段階を有する。上記の支援方法は、例えば、認証対象の対象物の外観の画像であって、対象物の一部が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されている遮蔽画像の画像データを取得する遮蔽画像取得段階を有する。上記の支援方法は、例えば、無遮蔽画像の中から、遮蔽画像において遮蔽物に遮蔽されている被遮蔽部分に相当する部分の画像を検出する被遮蔽画像検出段階を有する。上記の支援方法は、例えば、記憶装置に、被遮蔽画像検出段階において検出された画像の画像データと、認証対象に割り当てられた認証情報とを、対応付けて格納させる無遮蔽画像管理段階を有する。上記の支援方法の各段階は、コンピュータにより実行されてもよい。
本発明の第5の態様においては、プログラムが提供される。上記のプログラムは、コンピュータを、上記の第1の実施形態に係る認証装置として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータを、上記の第2の実施形態に係る支援装置として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、上記の第3の実施形態に係る認証方法を実行させるためのプログラムであってもよい。上記のプログラムは、コンピュータに、上記の第4の実施形態に係る支援方法を実行させるためのプログラムであってもよい。上記のプログラムを格納するコンピュータ可読媒体が提供されてもよい。コンピュータ可読媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記録媒体であってもよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
個人認証システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。 個人認証システム100のシステム構成の他の例を概略的に示す。 登録部130の内部構成の一例を概略的に示す。 格納部140の内部構成の一例を概略的に示す。 個人認証システム500のシステム構成の一例を概略的に示す。 認証処理方法の一例を概略的に示す。 認証処理方法の他の例を概略的に示す。 顔認証装置820の内部構成の一例を概略的に示す。 登録処理方法の一例を概略的に示す。 コンピュータ3000のシステム構成の一例を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
[個人認証システム100の概要]
図1は、個人認証システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態においては、個人認証システム100が、認証対象者20の顔22の画像を用いて、認証対象者20の認証処理を実行する場合を例として、個人認証システム100の一例の詳細が説明される。
本実施形態において、個人認証システム100は、撮像装置110と、顔認証装置120とを備える。本実施形態において、撮像装置110及び顔認証装置120は、互いに情報を送受することができる。また、本実施形態において、顔認証装置120は、登録部130と、格納部140と、画像取得部150と、顔検出部152と、認証コード取得部154と、補完画像抽出部156と、合成画像生成部160と、顔認証エンジン170とを備える。本実施形態において、格納部140は、補完情報格納部142と、登録情報格納部144とを有する。
本実施形態において、個人認証システム100の各部(例えば、撮像装置110及び顔認証装置120の少なくとも一方である。)は、通信ネットワーク10を介して、認証対象者20が利用する通信端末102(認証対象者20の通信端末102と称される場合がある。)との間で情報を送受することができる。また、個人認証システム100の各部は、近距離無線通信又は有線通信により、認証対象者20の通信端末102との間で情報を送受してもよい。
ところで、従来の顔認証システムは、認証時に撮像された認証対象者20の顔画像を解析して得られる特徴量と、予め登録された認証対象者20の顔画像を解析して得られる特徴量とが比較又は照合することで、認証対象者20の判別処理又は本人確認処理を実行する。認証対象者20の判別処理は認証処理の一例であってよい。本人確認処理は、認証処理の一例であってよい。従来の顔認証システムにおいて、上記の特徴量は、目、鼻、口などの特徴点の検出結果に基づいて算出される。そのため、認証対象者20の顔22の一部が例えばマスク32で覆われている場合、顔認証システムは、マスク32で覆われている部分の特徴点を検出することができず、認証対象者20を認証することができない。
認証対象者20の顔22の一部がマスク32で覆われている場合であっても、認証対象者20の顔22の画像を利用して認証対象者20を認証することのできる顔認証システムを実現する手法としては、例えば、顔全体の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う認証エンジンとは別に、顔の上半分の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う認証エンジンを顔認証システムに組み込むことが考えられる。例えば、上記の顔認証システムが、認証対象者20がマスク32を装着していないと判定した場合、当該顔認証システムは、顔全体の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う認証エンジンを用いて、認証対象者20の認証処理を実行する。一方、上記の顔認証システムが、認証対象者20がマスク32を装着していると判定した場合、当該顔認証システムは、顔の上半分の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う認証エンジンを用いて、認証対象者20の認証処理を実行する。
しかしながら、上記の手法を実現するためには、顔全体の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う通常の認証エンジンの他に、顔の上半分の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う認証エンジンを実装する必要があり、認証システムの開発費用が増加する。加えて、認証対象者20の顔を覆う物品はマスク32に限定されない。例えば、認証対象者20がサングラスを装着している場合、認証対象者20の顔の上半分がサングラスにより覆われる。そのため、顔22の一部が任意の物品(遮蔽アイテムと称される場合がある。)で覆われている場合に、顔22のうち、当該物品に覆われていない部分の特徴点の特徴量を用いて認証対象者20を精度よく認証するためには、顔全体の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う通常の認証エンジンの他に、マスク装着者用の認証エンジン、サングラス装着者用の認証エンジンなどの複数の認証エンジンを実装する必要があり、認証システムの開発費用がさらに増加する。
認証対象者20の顔22の一部が任意の物品により遮蔽されている場合には、認証対象者20の顔22が物品により遮蔽されていない場合と比較して、顔22の露出部分の面積が小さくなる。その結果、マスク装着者用の認証エンジン、サングラス装着者用の認証エンジンなどの認証精度は、顔全体の特徴点の特徴量を用いて顔認証を行う認証エンジンの認証精度と比較して、小さくなりやすい。
そのため、上記の手法が採用され、マスク装着者用の認証エンジン、サングラス装着者用の認証エンジンなどの複数の認証エンジンが実装された場合であっても、認証処理における判定用の閾値の調整具合によっては、事前に登録された複数のユーザが認証対象者20の候補として抽出され、認証対象者20を特定することができないこともあり得る。また、上記の閾値の調整具合によっては、認証対象者20が事前に登録されたユーザ本人であっても、認証システムが認証対象者20を認証することができないこともあり得る。
そこで、本実施形態に係る個人認証システム100は、(i)認証対象者20の顔22の特徴量と、(ii)認証対象者20に割り当てられた認証コードとに基づいて、認証対象者20を認証する。これにより、個人認証システム100の一実施形態によれば、認証対象者20の顔22の一部が物品により遮蔽されている場合と、認証対象者20の顔22が物品により遮蔽されていない場合とで、同一の認証エンジンを用いて認証対象者20の認証処理を実行することができる。個人認証システム100の他の実施形態によれば、複数の認証エンジンを用いて認証対象者20の認証処理を実行する場合に、認証処理における判定用の閾値の調整が容易になり得る。また、認証処理の計算量が削減され得る。
また、本実施形態に係る個人認証システム100によれば、認証対象者20のユーザ体験が大きく向上する。例えば、PC、タブレット、スマートフォンなどの情報機器は、ユーザの操作が一定期間なされない場合、画面を自動的にロックするように構成される。情報機器の設定によっては、ユーザが上記のロックを解除して情報機器の利用を再開する場合に、顔認証が要求されることがある。例えば、ユーザがマスクをしている場合、当該ユーザは顔認証のたびにマスクを着脱しなければならず、ストレスを感じる。そのため、例えば、ユーザが情報機器を利用して業務を遂行する場合、当該業務の効率も低下し得る。
これに対して、本実施形態に係る個人認証システム100によれば、マスクを装着しているユーザの顔画像に基づいて当該ユーザを認証可能な顔認証システムが、容易に構築され得る。その結果、ユーザのストレスレベルが低下し、業務効率が向上し得る。
[実施形態の一例]
例えば、個人認証システム100の一実施形態によれば、認証対象者20の顔22の一部が任意の物品により遮蔽されている場合、個人認証システム100は、認証コードを利用して、認証対象者20の顔22が当該物品に遮蔽されていない状態の合成画像を生成する。個人認証システム100は、上記の合成画像を用いて認証対象者20を認証する。
具体的には、まず、各ユーザの登録処理により、(i)1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コードと、(ii)1以上のユーザのそれぞれの顔の外観の画像(単に、顔の画像と称される場合がある。)であって、各ユーザの顔が物品により遮蔽されていない状態の画像(未装着画像と称される場合がある。)の画像データ、及び、当該未装着画像の一部(補完画像と称される場合がある。)の画像データの少なくとも一方と、を対応付けて格納する第1データベースが用意される。第1データベースは、(i)1以上のユーザのそれぞれを識別するための識別情報(ユーザIDと称される場合がある。)と、(ii)1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コードと、(iii)1以上のユーザのそれぞれの未装着画像及び/又は補完画像の画像データとを対応づけて格納してもよい。
補完画像は、未装着画像のうち、ユーザの顔が物品により遮蔽されている部分の画像であってよい。補完画像は、未装着画像のうち、ユーザの顔が物品により遮蔽されている部分を含む画像であってもよい。補完画像は、例えば、ユーザの顔が物品により遮蔽されていない状態の画像と、ユーザの顔が物品により遮蔽されている状態の画像とに基づいて生成される。
上記の物品がマスクである場合、補完画像は、ユーザの顔のうち、ユーザがマスクを装着した時に当該マスクに覆われる部分の画像であってもよく、ユーザの顔の下半分の画像であってもよい。上記の物品がアイウエアである場合、補完画像は、ユーザがアイウエアを装着した時に当該アイウエアに覆われる部分の画像であってもよく、ユーザの顔の上半分の画像であってもよい。
第1データベースは、単一のユーザに関する複数の未装着画像を格納してもよい。例えば、第1データベースは、単一のユーザIDと、当該ユーザIDにより識別されるユーザの顔が第1の種類の物品により遮蔽されていない状態の未装着画像の画像データと、当該ユーザの顔が第2の種類の物品により遮蔽されていない状態の未装着画像の画像データとを対応付けて格納する。第2の種類の物品は、第1の種類の物品とは種類の異なる物品であってよい。例えば、第1の種類の物品はマスクであり、第2の種類の物品はサングラスである。
同様に、第1データベースは、単一のユーザに関する複数の補完画像を格納してもよい。例えば、第1データベースは、単一のユーザIDと、当該ユーザIDにより識別されるユーザの顔のうち、第1の種類の物品で覆われる部分の補完画像の画像データと、当該ユーザの顔のうち、第2の種類の物品で覆われる部分の補完画像の画像データとを対応づけて格納する。
上記の第1データベースは、(i)1以上のユーザのそれぞれユーザIDと、(ii)1以上のユーザのそれぞれの顔の外観の画像とを対応付けて格納する第2データベースとは異なるデータベースであってよい。なお、第1データベース及び第2データベースの内容が統合されて、単一のデータベースを構成してもよい。
個人認証システム100において、認証処理の対象物を遮蔽する物品の種類が予め定められていてもよい。上記の対象物の種類と、当該対象物を遮蔽する物品の種類とが、予め対応付けられていてもよい。例えば、上記の対象物が顔である場合(つまり、個人認証システム100が顔認証処理を実行する場合)、顔又は頭部の一部を遮蔽することのできる各種の物品が、予め定められた種類の物品として採用され得る。
顔又は頭部の一部を遮蔽することのできる遮蔽アイテムの種類としては、帽子、バンダナ、ヘッドホン、イヤーマフ、イヤーマフラー、アイウエア、マスク、ハンカチ、スカーフ、マフラー、扇子、団扇、布、紙などが例示される。アイウエアとしては、メガネ、サングラス、ゴーグル、眼帯、コンタクトレンズなどが例示される。コンタクトレンズは、視力の調整を目的とするものであってもよく、黒目部分の色、形状又は大きさの調整を目的とするものであってもよい。
一実施形態において、遮蔽アイテムの種類は、当該遮蔽アイテムの一般名称に基づいて定められる。一般名称は、遮蔽アイテムの商品名よりも一般的又は標準的な名称であればよく、簡易名称、通称名称、慣用名称又は普通名称であってもよい。遮蔽アイテムの一般名称としては、帽子、バンダナ、ヘッドホン、イヤーマフ、イヤーマフラー、アイウエア、マスク、ハンカチ、スカーフ、マフラー、扇子、団扇、布、紙などが例示される。
他の実施形態において、遮蔽アイテムの種類は、当該遮蔽アイテムの一般名称と、当該遮蔽アイテムの仕様に基づいて定められる。遮蔽アイテムの仕様としては、用途、大きさ、形状、色、模様、材質などが例示される。例えば、Sサイズのマスクと、Mサイズのマスクとは、種類の異なる遮蔽アイテムとして扱われ得る。また、ウレタンマスクと、不織布マスクとは、種類の異なる遮蔽アイテムとして扱われ得る。
さらに他の実施形態において、遮蔽アイテムの種類は、当該遮蔽アイテムの商品名又は型番に基づいて定められる。遮蔽アイテムの種類は、当該遮蔽アイテムの製造者名及び/又は販売者名と、当該遮蔽アイテムの商品名又は型番とに基づいて定められてもよい。これにより、個人認証システム100は、例えば、遮蔽アイテムの型番と、当該遮蔽アイテムの大きさ及び/又は形状とを対応付けて格納するデータベースを参照して、遮蔽アイテムの型番から、当該遮蔽アイテムの大きさ及び/又は形状を特定することができる。
個人認証システム100において、上記の第1データベースは、補完画像の画像データと、当該補完画像に対応する物品の種類を示す情報とを対応づけて格納してもよい。例えば、補完画像が、ユーザの顔のうち、当該ユーザがマスクを装着した時に当該マスクに覆われる部分の画像(マスクに対応する補完画像と称される場合がある。)である場合、第1データベースは、当該補完画像の画像データと、ユーザの顔を遮蔽する物品の種類がマスクであることを示す情報とを対応付けて格納する。
上述されたとおり、第1データベースは、単一のユーザに関する複数の補完画像を格納することができる。本実施形態によれば、第1データベースは、ユーザごとに、複数の補完画像のそれぞれの画像データと、各補完画像に対応する物品の種類を示す情報とを対応づけて格納する。これにより、例えば、認証対象者20がマスク32を装着していると判定された場合に、個人認証システム100は、マスクに対応する補完画像を容易に抽出することができる。
また、上述されたとおり、物品の種類を示す情報は、例えば、当該物品の商品名又は型番を示す情報を含む。また、個人認証システム100は、例えば、遮蔽アイテムの型番と、当該遮蔽アイテムの大きさ及び/又は形状とを対応付けて格納するデータベースを参照して、遮蔽アイテムの型番から、当該遮蔽アイテムの大きさ及び/又は形状を特定することができる。これにより、個人認証システム100は、物品の種類を示す情報を利用して、ユーザの顔全体の画像における、補完画像の位置、大きさ及び/範囲を特定することができる。
個人認証システム100が特定の認証対象者20を認証する場合、個人認証システム100は、まず、認証対象者20の顔22が撮像された画像(撮像画像と称される場合がある。)の画像データを取得する。また、個人認証システム100は、認証対象者20の識別コードを取得する。例えば、個人認証システム100は、撮像画像を解析して、撮像画像に映り込んだ認証コードを検出する。なお、個人認証システム100は、認証対象者20の利用する情報処理端末から、通信回線を介して認証コードを取得してもよい。
次に、個人認証システム100は、第1データベースを参照して、認証対象者20の識別コードに対応付けられた未装着画像又は補完画像の画像データを抽出する。個人認証システム100は、撮像画像と、抽出された未装着画像又は補完画像とを合成して、認証対象者20が遮蔽アイテムを装着していない状態の画像(合成画像と称される場合がある。)を生成する。
例えば、認証対象者20がマスク32を装着している場合、撮像画像において、認証対象者20の顔22の上半分は露出しており、認証対象者20の顔22の下半分はマスク32により遮蔽されている。この場合、合成画像において、顔の上半分の画像は撮像画像に由来する。また、合成画像において、顔の下半分の画像は、抽出された未装着画像又は補完画像に由来する。
これにより、例えば、認証対象者20がユーザAであり、個人認証システム100が取得した認証コードと、ユーザAに割り当てられた認証コードとが一致する場合、マスク32を装着していないユーザAの顔の合成画像が生成される。一方、個人認証システム100が取得した認証コードと、ユーザAに割り当てられた認証コードとが一致した場合であっても、認証対象者20がユーザAではない場合、認証対象者20の顔の上半分と、ユーザAの顔の下半分とが合成された合成画像が生成される。なお、認証対象者20がユーザAであっても、ユーザAに割り当てられた認証コードを取得することができない場合には、例えば、合成画像が生成されない。
その後、個人認証システム100は、合成画像の画像データを、顔全体の特徴点の特徴量を比較する認証エンジンに入力する。上記の認証エンジンは、合成画像を解析して、認証対象者20の認証処理を実行する。上記の認証エンジンは、例えば、第2データベースを参照して、第2データベースに登録された複数のユーザの中から、認証対象者20の顔全体の特徴に合致するユーザの有無を判定する。
本実施形態によれば、既存の認証エンジンの仕様に合わせて、認証対象者20の顔22の撮像画像から、既存の認証エンジン用の入力画像が生成される。これにより、本実施形態によれば、例えば、認証対象者20がマスク32を装着している場合と、認証対象者20がマスク32を装着していない場合とで、同一の認証エンジンを用いて認証対象者20の認証処理を実行することができる。上記の認証エンジンは、顔全体の特徴点の特徴量を比較する認証エンジンであってよい。
[実施形態の他の例]
例えば、個人認証システム100の他の実施形態によれば、個人認証システム100は、複数の認証エンジンを利用して、認証対象者20の認証処理を実行する。例えば、個人認証システム100は、(i)顔全体の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンと、(ii)顔の一部の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンとを利用して、認証対象者20の認証処理を実行する。顔の一部の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンは、例えば、認証対象者20の顔22のうち、遮蔽アイテムにより遮蔽されていない部分(露出部分と称される場合がある。)の画像の画像データを用いて、認証対象者20を認証する。
また、本実施形態において、個人認証システム100は、認証対象者20に割り当てられた認証コードに基づいて、認証対象者20を認証する。例えば、上記の複数の認証エンジンのうち、少なくとも1つの認証エンジンが、認証対象者20に割り当てられた認証コードに基づいて、認証対象者20を認証する。
具体的には、まず、個人認証システム100は、上述された手法と同様の手順により、認証対象者20の撮像画像の画像データと、認証対象者20の識別コードとを取得する。次に、個人認証システム100は、認証対象者20の顔22の一部が任意の物品により遮蔽されているか否かを判定する。
認証対象者20の顔22の一部が任意の物品により遮蔽されていないと判定された場合、個人認証システム100は、複数の認証エンジンのうち、顔全体の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンに、撮像画像の画像データを入力する。これにより、認証対象者20の認証処理が実行される。
一方、認証対象者20の顔22の一部が任意の物品により遮蔽されていると判定された場合、個人認証システム100は、複数の認証エンジンのうち、顔の一部の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンに、撮像画像の画像データを入力する。認証エンジンは、認証対象者20の顔22の露出部分の画像を用いて、認証対象者20の認証処理を実行する。上記の認証エンジンは、例えば、第2データベースを参照して、第2データベースに登録された複数のユーザの中から、認証対象者20の顔22の露出部分の特徴に合致するユーザの有無を判定する。
認証対象者20の顔22の露出部分の特徴に合致するユーザとして、単一のユーザが抽出された場合、個人認証システム100は、当該結果を認証結果として出力する。一方、認証対象者20の顔22の露出部分の特徴に合致するユーザとして、複数のユーザが抽出された場合、個人認証システム100は、顔全体の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンを用いて、認証処理を続行する。また、認証対象者20の顔22の露出部分の特徴に合致するユーザが抽出されなかった場合、複数のユーザが抽出されるように、上記認証エンジンの判定基準が調整されてよい。
認証対象者20の顔22の露出部分の特徴に合致するユーザとして、複数のユーザが抽出された場合、顔の一部の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンは、例えば、認証対象者20の候補者のユーザIDを出力する。また、個人認証システム100は、上述された手法と同様の手順により、認証コードを利用して、認証対象者20の顔22が当該物品に遮蔽されていない状態の合成画像を生成する。
その後、上述された手法と同様の手順により、個人認証システム100は、複数の認証エンジンのうち、顔全体の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンに、合成画像の画像データを入力する。上記の認証エンジンは、合成画像を解析して、認証対象者20を認証する。
このとき、顔全体の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンは、顔の一部の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンが出力したユーザIDにより識別される複数のユーザのそれぞれの登録画像と、上記の合成画像とを照合することで、認証対象者20を認証してよい。これにより、顔全体の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンが、例えば、第2データベースに登録された全てのユーザの登録画像と、上記の合成画像とが照合される場合と比較して、顔全体の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンの負荷が軽減される。また、顔の一部の画像の画像データを用いて認証対象者20を認証する認証エンジンの開発が容易になる。加えて、認証処理における判定用の閾値の調整が容易になり得る。
[個人認証システム100に関連する各部の概要]
本実施形態において、通信ネットワーク10は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワーク10は、例えば、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線、車車間通信回線、及び、路車間通信回線の少なくとも1つを含む。
通信ネットワーク10は、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線通信網を含んでもよい。上述されたとおり、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、及び、NFCは、近距離無線通信方式の一例であってよい。
本実施形態において、マスク32は、認証対象者20の顔22の一部を覆う。これにより、認証対象者20の顔22の一部が遮蔽される。
本実施形態において、認証コード34は、1以上のユーザのそれぞれに割り当てられる。認証コード34は、個人認証システム100が1以上のユーザのそれぞれを識別するための識別情報(ユーザIDと称される場合がある。)とは異なる情報であってもよく、ユーザIDを含んでもよく、ユーザIDと同一であってもよい。認証コード34は、遮蔽アイテムのそれぞれを識別するための識別情報(アイテムIDと称される場合がある。)を含んでもよく、アイテムIDと同一であってもよい。
認証コード34は、1以上の遮蔽アイテムのそれぞれに割り当てられてもよい。この場合、例えば、個人認証システム100において、特定のユーザのユーザIDと、遮蔽アイテムに割り当てられた認証コード34とが対応付けられることで、遮蔽アイテムに割り当てられた認証コード34が、当該特定のユーザにも割り当てられる。
認証コード34は、(i)数字、文字及び記号の少なくとも1つにより構成される文字列を含んでもよく、(ii)当該文字列を含む情報が符号化された図形又は画像であってもよい。認証コード34は、ユーザ又は遮蔽アイテムに割り当てられたコードと、ユーザ又は遮蔽アイテムの属性を示す情報とが、符号化された図形又は画像であってよい。ユーザの属性としては、身長、体重、顔の形状などが例示される。遮蔽アイテムの属性としては、商品名、型番、仕様などが例示される。文字列を含む情報が符号化された図形又は画像としては、バーコード、二次元コードなどが例示される。
認証コード34は、各ユーザ(例えば、認証対象者20である。)に装着又は保持される物品に記載、表示又は投影されてよい。上記の物品は、個人認証システム100による認証処理の対象物(例えば、認証対象者20の顔22である。)の一部を覆う物品であってよい。上記の物品は、個人認証システム100による認証処理の対象物(例えば、認証対象者20の顔22である。)の一部を覆う物品でなくてもよい。個人認証システム100による認証処理が顔認証処理である場合、対象物を覆わない物品としては、各ユーザの携帯端末、各ユーザが手で持つことのできるカード状又はボード状の物体などが例示される。
一実施形態において、認証コード34は、マスク32の表面に記載される。例えば、認証コード34は、通常の人間の視力で十分に視認できる態様で、マスク32の表面に印刷される。認証コード34は、通常の人間の視力では視認できない態様で、マスク32の表面に印刷されてもよい。例えば、認証コード34は、不可視インク、隠顕インク、IR透過インクなどの特殊なインクを用いて印刷される。認証コード34は、微細なドットにより表現されてもよい。認証コード34は、隠し印刷技術、複写防止技術を利用して印刷されてもよい。他の実施形態において、認証コード34は、マスク32の表面に投影される。さらに他の実施形態において、認証コード34は、認証対象者20の通信端末102の表示装置に表示又は投影される。
認証コード34は、各ユーザの身体の一部に記載又は投影されてよい。例えば、認証コード34は、各ユーザの顔又は頭部に印刷又は投影される。例えば、認証コード34は、各ユーザの手、腕又は胸に印刷又は投影される。これにより、例えば、個人認証システム100による認証処理が顔認証処理である場合、各ユーザの顔又は上半身が撮像された場合に、各ユーザの顔とともに、認証コード34が撮像され得る。なお、認証コード34は、各ユーザの足に印刷又は投影されてもよく、各ユーザの背中に印刷又は投影されてもよい。
本実施形態において、通信端末102は、通信ネットワーク10を介して、個人認証システム100の各部との間で情報を送受する。通信端末102は、電磁波又は音波を利用した近距離無線通信方式により、個人認証システム100の各部との間で情報を送受してもよい。通信端末102は、有線通信方式により、個人認証システム100の各部との間で情報を送受してもよい。
通信端末102としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などが例示される。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。通信端末102は、ICチップ、メモリなどが配されたカードであってもよい。
本実施形態において、撮像装置110は、認証対象者20を撮像し、認証対象者20の顔22の撮像画像40を生成する。撮像装置110は、撮像画像40の画像データを顔認証装置120に出力してよい。
本実施形態において、顔認証装置120は、認証対象者20の認証処理を実行する。顔認証装置120は、撮像装置110が出力した撮像画像40を用いて、認証対象者20の認証処理を実行する。
本実施形態において、登録部130は、1以上のユーザのそれぞれの顔画像を登録する。登録部130は、1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コード34を登録してもよい。登録部130の詳細は後述される。
本実施形態において、格納部140は、各種の情報を格納する。一実施形態において、格納部140は、個人認証システム100又は顔認証装置120の情報処理に用いられる各種の情報を格納する。他の実施形態において、格納部140は、個人認証システム100又は顔認証装置120の情報処理により生成される各種の情報を格納する。格納部140の詳細は後述される。
本実施形態において、補完情報格納部142は、上述された第1データベースを格納する。一実施形態において、補完情報格納部142は、(i)1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コード34と、(ii)1以上のユーザのそれぞれの未装着画像及び補完画像44の少なくとも一方の画像データとを対応付けて格納する。他の実施形態において、補完情報格納部142は、(i)1以上のユーザのそれぞれを識別するためのユーザIDと、(ii)1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コード34と、(iii)1以上のユーザのそれぞれの未装着画像及び補完画像44の少なくとも一方の画像データとを対応付けて格納する。
本実施形態においては、説明を簡単にすることを目的として、補完情報格納部142が、(i)1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コード34と、(ii)1以上のユーザのそれぞれの補完画像44の画像データとを対応付けて格納する場合を例として、顔認証装置120の各部の詳細が説明される。補完情報格納部142の詳細は後述される。
本実施形態において、登録情報格納部144は、上述された第2データベースを格納する。例えば、登録情報格納部144は、(i)1以上のユーザのそれぞれのユーザIDと、(ii)1以上のユーザのそれぞれの未装着画像とを対応付けて格納する。登録情報格納部144の詳細は後述される。
本実施形態において、画像取得部150は、撮像装置110が出力した撮像画像40を取得する。画像取得部150は、撮像画像40を顔検出部152及び認証コード取得部154に出力する。
本実施形態において、顔検出部152は、画像取得部150が取得した認証対象者20の撮像画像40の中から、認証対象者20の顔22の画像を検出する。顔検出部152は、例えば、撮像画像40から検出された顔22の画像を切り取り、切り取られた画像の大きさ、色調などを調整することで、顔画像42を生成する。顔検出部152は、顔画像42を合成画像生成部160に出力する。
顔検出部152は、顔画像42の画像データを、認証処理の対象となる画像データとして、顔認証エンジン170に入力してよい。例えば、画像取得部150が撮像画像40の画像データを取得し、且つ、認証コード取得部154が認証コード34を取得していない場合、顔検出部152は、顔画像42の画像データを、認証処理の対象となる画像データとして、顔認証エンジン170に入力する。
これにより、例えば、認証対象者20がマスク32を装着していない場合に、撮像装置110が撮像した認証対象者20の顔22の全体画像が、顔認証エンジン170に入力される。その結果、認証対象者20の認証処理が実行される。
本実施形態において、認証コード取得部154は、認証対象者20に割り当てられた認証コード34を取得する。上記の認証コード34は、様々な態様で、認証対象者20により提示され得る。認証コード34の取得方法は特に限定されるものではないが、本実施形態において、認証コード取得部154は、認証コード34が写り込んだ撮像画像40の画像データを解析することで、認証対象者20に割り当てられた認証コード34を取得する。認証コード取得部154は、認証対象者20に割り当てられた認証コード34を、例えば、補完画像抽出部156に出力する。認証コード取得部154は、認証対象者20に割り当てられた認証コード34を、合成画像生成部160に出力してもよい。
本実施形態において、補完画像抽出部156は、認証コード取得部154から、認証対象者20に割り当てられた認証コード34を取得する。補完画像抽出部156は、補完情報格納部142を参照して、認証コード取得部154が取得した認証コード34に対応する補完画像44の画像データを抽出する。補完画像抽出部156は、抽出された補完画像44の画像データを合成画像生成部160に出力する。
このとき、補完画像抽出部156は、例えば、補完情報格納部142を参照して、認証コード34に有効期限が設定されているか否かを判定してよい。認証コード34に有効期限が設定されている場合、補完画像抽出部156は、認証コード34が有効であるか否かを判定する。認証コード34が有効である場合、補完画像抽出部156は、上記の抽出作業を実行する。一方、認証コード34が無効である場合、補完画像抽出部156は、上記の抽出作業を中断し、抽出された補完画像44の画像データを合成画像生成部160に出力する代わりに、認証コード34が無効であることを示すエラー情報を出力してもよい。
本実施形態において、合成画像生成部160は、撮像画像40と、補完画像抽出部156が抽出した補完画像44とを合成して合成画像50を生成する。より具体的には、合成画像生成部160は、撮像画像40に含まれる顔画像42と、補完画像抽出部156が抽出した補完画像44とを合成して合成画像50を生成する。
合成画像生成部160は、顔画像42及び補完画像44の接合部分において、認証対象者20の顔22の輪郭が滑らかになるように、顔画像42及び補完画像44を合成してよい。2つの画像から1つの画像を合成する手法としては、公知の手法が採用され得る。
合成画像50において、顔画像42に含まれる遮蔽アイテムが残存しないことが好ましい。しかしながら、合成画像50において、顔画像42に含まれる遮蔽アイテムの一部が残存してもよい。例えば、合成画像生成部160は、合成画像50の全体の面積に対する、顔画像42に含まれる遮蔽アイテムに由来する部分の面積の割合が予め定められた値よりも小さくなるように、合成画像50を生成する。
合成画像生成部160は、合成画像50の画像データを、認証処理の対象となる画像データとして、顔認証エンジン170に入力してよい。例えば、認証コード取得部154が認証コード34を取得した場合、合成画像生成部160は、合成画像50の画像データを、認証処理の対象となる画像データとして、顔認証エンジン170に入力する。
これにより、例えば、認証対象者20がマスク32を装着している場合、認証対象者20の顔22の全体の合成画像50が、顔認証エンジン170に入力される。顔認証エンジン170は、入力された合成画像50を解析して認証対象者20の認証処理を実行する。このように、個人認証システム100の一実施形態によれば、認証対象者20の顔22の一部が物品により遮蔽されている場合と、認証対象者20の顔22が物品により遮蔽されていない場合とで、同一の認証エンジンを用いて認証対象者20の認証処理を実行することができる。
一実施形態において、合成画像生成部160は、例えば、顔画像42を解析してマスク32の輪郭を抽出し、顔画像42からマスク32を削除する。次に、合成画像生成部160は、顔画像42に補完画像44を重畳させた後、補完画像44の位置及び大きさを調整することで、合成画像50を生成する。
他の実施形態において、合成画像生成部160は、例えば、顔画像42を解析してマスク32の輪郭を抽出する。次に、合成画像生成部160は、顔画像42に補完画像44を重畳させた後、マスク32の輪郭に合わせて補完画像44の位置及び大きさを調整することで、合成画像50を生成する。
さらに他の実施形態において、合成画像生成部160は、認証対象者20の認証コード34と、認証対象者20の顔22を遮蔽している物品の種類を示す情報を対応付けて格納するデータベース(図示されていない。)を参照して、合成画像50を生成する。本実施形態によれば、合成画像生成部160は、まず、上記のデータベースを参照して、認証対象者20の認証コード34と対応付けられた上記物品の種類を示す情報を取得する。これにより、合成画像生成部160は、認証対象者20の顔22を遮蔽している物品の種類が「マスク」であり、当該物品により顔22の下半分が遮蔽されていると判断することができる。その後、合成画像生成部160は、上述された2つの実施形態と同様の手順に従って、顔画像42及び補完画像44を合成し、合成画像50を生成する。
上述されたとおり、物品の種類を示す情報は、例えば、遮蔽アイテムの商品名又は型番を示す情報を含み得る。上記のデータベースが、認証コード34と、マスク32の商品名又は型番を示す情報とを対応付けて格納している場合、合成画像生成部160は、例えば、マスク32の型番と、マスク32の大きさ及び/又は形状とを対応付けて格納する他のデータベースを参照して、マスク32の型番から、マスク32の大きさ及び/又は形状を示す情報を取得してよい。合成画像生成部160は、マスク32の大きさ及び/又は形状を示す情報に基づいて、顔画像42における、補完画像44の位置、大きさ及び/範囲を決定してよい。
合成画像生成部160は、合成画像50における認証対象者20の顔22の全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分の面積の割合が予め定められた値よりも大きくなるように、合成画像50を生成してよい。合成画像生成部160は、合成画像50における認証対象者20の顔22の全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分の面積の割合が予め定められた値よりも小さい場合、合成画像50を生成しなくてもよい。この場合、合成画像生成部160は、合成画像50を出力する代わりに、合成画像50の生成に失敗したことを示すエラー情報を出力してもよい。
同様に、合成画像生成部160は、合成画像50における認証対象者20の顔22の全体の面積に対する、補完画像44に由来する部分の面積の割合が予め定められた値よりも小さくなるように、合成画像50を生成してよい。合成画像生成部160は、合成画像50における認証対象者20の顔22の全体の面積に対する、補完画像44に由来する部分の面積の割合が予め定められた値よりも大きい場合、合成画像50を生成しなくてもよい。この場合、合成画像生成部160は、合成画像50を出力する代わりに、合成画像50の生成に失敗したことを示すエラー情報を出力してもよい。
本実施形態において、合成画像生成部160は、撮像画像40と、補完画像抽出部156が抽出した複数の補完画像44とを合成して合成画像50を生成してもよい。例えば、補完情報格納部142が、単一の認証コード34と、複数の補完画像44とを対応づけて格納可能に構成されている場合、補完画像抽出部156は、認証コード取得部154が取得した認証コード34に対応する複数の補完画像44の画像データを抽出する。
例えば、ユーザが複数のマスク32を所有している場合、登録部130による登録処理により、単一の認証コード34と、複数のマスク32のそれぞれに対応する複数の補完画像44とが対応付けて、補完情報格納部142に格納される。また、ユーザが複数の態様でマスク32を装着する場合、登録部130による登録処理により、単一の認証コード34と、複数の装着態様のそれぞれに対応する複数の補完画像44とが対応付けて、補完情報格納部142に格納され得る。マスク32の装着態様としては、マスク32がユーザの鼻及び口を完全に覆う態様、マスク32がユーザの口を覆い、鼻を覆わない態様、マスク32がユーザの顎に装着される態様、マスク32をユーザの一方の耳にかけた態様などが例示される。
補完画像抽出部156が複数の補完画像44の画像データを抽出した場合、合成画像生成部160は、顔画像42と、複数の補完画像44のそれぞれとを合成して、複数の合成画像50を生成してよい。合成画像生成部160は、複数の合成画像50のうちの1つを、顔認証エンジン170の入力として出力する合成画像50として決定してよい。合成画像生成部160は、例えば、合成画像50における認証対象者20の顔22の全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分又は補完画像44に由来する部分の面積の割合に基づいて、顔認証エンジン170の入力として出力する合成画像50として決定する。
例えば、合成画像生成部160は、複数の合成画像50のうち、顔全体の面積に対する、複数の補完画像44に由来する部分の面積の合計の割合が最も小さい合成画像50の画像データを、顔認証エンジン170の入力として出力する。合成画像生成部160は、複数の合成画像50のうち、顔全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分の面積の割合が最も大きな合成画像50の画像データを、顔認証エンジン170の入力として出力してもよい。
これにより、顔認証エンジン170は、合成画像における顔全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分の面積の割合が大きな合成画像を利用して、認証対象者20の認証処理を実行することができる。その結果、認証精度が向上する。
本実施形態において、顔認証エンジン170は、認証処理を実行する。例えば、顔認証エンジン170は、認証対象者20の顔22の外観の特徴を示す特徴量(認証対象者20の顔22の特徴量と称される場合がある。)に基づいて、認証対象者20の認証処理を実行する。顔認証エンジン170は、入力された顔全体の特徴点の特徴量と、登録された顔全体の特徴点の特徴量とに基づいて、認証処理を実行する認証エンジンであってよい。顔認証エンジン170は、入力された顔画像の略半分よりも大きな領域に配された特徴点の特徴量と、登録された顔画像の略半分よりも大きな領域に配された特徴点の特徴量と、認証処理を実行する認証エンジンであってよい。
[個人認証システム100の各部の具体的な構成]
個人認証システム100の各部は、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエア及びソフトウエアにより実現されてもよい。個人認証システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。個人認証システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想マシン上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。個人認証システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。個人認証システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
個人認証システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の一般的な構成の情報処理装置は、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、カメラ、音声入力装置、ジェスチャ入力装置、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、音声出力装置、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDD、SSDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備えてよい。
上記の一般的な構成の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該ソフトウエア又はプログラムによって規定された動作を実行させる。上記のソフトウエア又はプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されていてもよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータを、個人認証システム100又はその一部として機能させるためのプログラムであってよい。上記のソフトウエア又はプログラムは、コンピュータに、個人認証システム100又はその一部における情報処理方法を実行させるためのプログラムであってよい。
一実施形態において、上記の情報処理方法は、認証対象を認証するための認証方法であってよい。例えば、上記の認証方法においては、(i)認証対象の一部である対象物の外観の特徴を示す第1特徴情報と、(ii)第1特徴情報とは異なる情報であって、認証対象に割り当てられた認証情報とに基づいて、認証対象が認証される。上記の認証方法は、例えば、第1特徴情報に基づいて認証処理を実行する第1認証エンジンに、認証処理の対象となる画像データを入力する入力段階を有する。上記の認証方法は、例えば、認証対象の対象物が撮像された撮像画像の画像データを取得する撮像画像取得段階を有する。上記の認証方法は、例えば、認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得段階を有する。上記の認証方法は、例えば、(i)1以上の認証対象のそれぞれに割り当てられた認証情報と、(ii)1以上の認証対象のそれぞれの対象物の外観の画像であって、対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像及び無遮蔽画像の一部の少なくとも一方の画像データとを対応付けて格納する無遮蔽画像格納装置を参照して、認証情報取得段階において取得された認証情報に対応付けられた無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部の画像データを抽出する抽出段階を有する。上記の認証方法は、例えば、撮像画像と、抽出段階において抽出された無遮蔽画像又は無遮蔽画像の一部とを合成して合成画像を生成する合成段階を有する。上記の認証方法において、入力段階は、例えば、認証情報取得段階において認証情報が取得された場合に、合成段階において生成された合成画像の画像データを第1認証エンジンに入力する段階を含む。
他の実施形態において、上記の情報処理方法は、認証対象を認証する認証装置を支援するための支援方法であってよい。上記の支援方法は、例えば、認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得段階を有する。上記の支援方法は、例えば、認証対象の一部である対象物の外観の画像であって、対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像の画像データを取得する無遮蔽画像取得段階を有する。上記の支援方法は、例えば、認証対象の対象物の外観の画像であって、対象物の一部が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されている遮蔽画像の画像データを取得する遮蔽画像取得段階を有する。上記の支援方法は、例えば、無遮蔽画像の中から、遮蔽画像において遮蔽物に遮蔽されている被遮蔽部分に相当する部分の画像を検出する被遮蔽画像検出段階を有する。上記の支援方法は、例えば、記憶装置に、被遮蔽画像検出段階において検出された画像の画像データと、認証対象に割り当てられた認証情報とを、対応付けて格納させる無遮蔽画像管理段階を有する。
認証対象者20は、認証対象の一例であってよい。顔22は、対象物の一例であってよい。マスク32は、遮蔽物の一例であってよい。マスク32は、予め定められた種類の遮蔽物の一例であってよい。認証コード34は、認証情報の一例であってよい。撮像画像40は、撮像画像の一例であってよい。顔画像42は、撮像画像の一例であってよい。補完画像44は、無遮蔽画像の一部の一例であってよい。合成画像50は、合成画像の一例であってよい。
個人認証システム100は、認証装置又は支援装置の一例であってよい。撮像装置110は、撮像画像取得部の一例であってよい。顔認証装置120は、認証装置又は支援装置の一例であってよい。登録部130は、無遮断画像取得部、遮断画像取得部、被遮断画像検出部、無遮断画像管理部、認証情報検出部、又は、支援装置の一例であってよい。格納部140は、無遮断画像格納部、遮断物格納部、又は、記憶装置の一例であってよい。補完情報格納部142は、無遮断画像格納部、又は、記憶装置の一例であってよい。画像取得部150は、撮像画像取得部の一例であってよい。顔検出部152は、入力部の一例であってよい。認証コード取得部154は、認証情報取得部の一例であってよい。補完画像抽出部156は、認証情報取得部又は抽出部の一例であってよい。合成画像生成部160は、合成部又は入力部の一例であってよい。顔認証エンジン170は、第1認証エンジンの一例であってよい。
未装着画像は、無遮蔽画像の一例であってよい。装着画像は、遮蔽画像の一例であってよい。認証対象者20の顔22の特徴量は、第1特徴情報の一例であってよい。第1データベースは、無遮蔽画像格納部の一例であってよい。顔全体の特徴点の特徴量を比較する認証エンジンは、第1認証エンジンの一例であってよい。マスク用の認証エンジンは、第2認証エンジンの一例であってよい。サングラス用の認証エンジンは、第2認証エンジンの一例であってよい。ユーザの顔を遮蔽する物品又は遮蔽アイテムは、遮蔽物の一例であってよい。顔22の画像は、撮像画像に含まれる対象物の画像の一例であってよい。
[別実施形態の一例]
本実施形態においては、個人認証システム100が、認証対象者20の顔22の画像を用いて、認証対象者20の認証処理を実行する場合を例として、個人認証システム100の一例の詳細が説明された。しかしながら、個人認証システム100は、本実施形態に限定されない。例えば、個人認証システム100の認証処理の対象は、人に限定されない。
他の実施形態において、個人認証システム100の認証処理の対象は、人以外の動物であってよい。また、個人認証システム100により実行される認証処理は、顔認証に限定されない。この場合、個人認証システム100の認証処理の対象は、人又は動物に限定されない。個人認証システム100の認証処理の対象は、物品であってもよい。
本実施形態においては、補完情報格納部142が、1以上の認証コード34と、1以上の補完画像44の画像データとを対応付けて格納し、合成画像生成部160が、顔画像42と、認証コード取得部154が取得した認証コード34に対応する補完画像44とを合成して合成画像50を生成する場合を例として、個人認証システム100の一例の詳細が説明された。しかしながら、個人認証システム100は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、補完情報格納部142は、1以上の認証コード34と、1以上の未装着画像の画像データとを対応付けて格納する。また、合成画像生成部160は、顔画像42と、認証コード取得部154が取得した認証コード34に対応する未装着画像とを合成して合成画像50を生成する。2つの顔画像から1つの顔画像を合成する手法としては、公知の手法が採用され得る。
本実施形態においては、合成画像生成部160が、顔画像42と、単一の遮蔽アイテムに対応する1以上の補完画像44とを合成して合成画像50を生成する場合を例として、個人認証システム100の一例の詳細が説明された。しかしながら、個人認証システム100は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、合成画像生成部160は、顔画像42と、複数の遮蔽アイテムに対応する複数の補完画像44とを合成して合成画像50を生成する。上記の複数の補完画像44は、異なる認証コード34に対応付けられた補完画像であってよい。上記の複数の補完画像44は、単一の認証コード34に対応付けられた補完画像であってもよい。
例えば、補完情報格納部142は、認証コードXと、ユーザAのマスクに対応する補完画像の画像データとを対応付けて格納する。また、補完情報格納部142は、認証コードYと、ユーザAのコンタクトレンズに対応する補完画像の画像データとを対応付けて格納する。認証コード取得部154が認証コードX及び認証コードYを取得した場合、補完画像抽出部156は、認証コードXに対応する補完画像44として、ユーザAのマスクに対応する補完画像を抽出し、認証コードYに対応する補完画像44として、ユーザAのコンタクトレンズに対応する補完画像とを抽出する。合成画像生成部160は、認証対象者20の顔画像42と、ユーザAのマスクに対応する補完画像と、ユーザAのコンタクトレンズに対応する補完画像とを合成して、顔全体を含む合成画像50を生成する。
認証対象者20がユーザAであれば、合成画像50から決定される特徴量と、ユーザAの未装着画像から決定される特徴量とが一致する。これにより、認証対象者20がマスク及びコンタクトレンズを装着している場合であっても、個人認証システム100は、認証対象者20を認証することができる。
例えば、補完情報格納部142は、単一の認証コードXと、ユーザAのマスクに対応する補完画像の画像データと、ユーザAのコンタクトレンズに対応する補完画像の画像データとを対応付けて格納する。補完情報格納部142は、単一の認証コードXと、ユーザAのユーザIDとを対応付けて格納し、ユーザAのユーザIDと、ユーザAのマスクに対応する補完画像の画像データと、ユーザAのコンタクトレンズに対応する補完画像の画像データとを対応付けて格納してもよい。認証コード取得部154が認証コードXを取得した場合、補完画像抽出部156は、認証コードXに対応する補完画像44として、ユーザAのマスクに対応する補完画像と、ユーザAのコンタクトレンズに対応する補完画像とを抽出する。合成画像生成部160は、顔画像42と、ユーザAのマスクに対応する補完画像と、ユーザAのコンタクトレンズに対応する補完画像とを合成して、合成画像50を生成する。
認証対象者20がユーザAであれば、合成画像50から決定される特徴量と、ユーザAの未装着画像から決定される特徴量とが一致する。これにより、認証対象者20がマスク及びコンタクトレンズを装着している場合であっても、個人認証システム100は、認証対象者20を認証することができる。
合成画像生成部160が、顔画像42と、複数の補完画像44とを合成して合成画像50を生成する場合、合成画像生成部160は、複数の合成画像50を生成してよい。合成画像生成部160は、複数の合成画像50のうちの1つを、顔認証エンジン170の入力として出力する合成画像50として決定してよい。合成画像生成部160は、例えば、合成画像50における認証対象者20の顔22の全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分又は補完画像44に由来する部分の面積の割合に基づいて、顔認証エンジン170の入力として出力する合成画像50として決定する。
例えば、合成画像生成部160は、複数の合成画像50のうち、顔全体の面積に対する、複数の補完画像44に由来する部分の面積の合計の割合が最も小さい合成画像50の画像データを、顔認証エンジン170の入力として出力する。合成画像生成部160は、複数の合成画像50のうち、顔全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分の面積の割合が最も大きな合成画像50の画像データを、顔認証エンジン170の入力として出力してもよい。
これにより、顔認証エンジン170は、合成画像における顔全体の面積に対する、顔画像42に由来する部分の面積の割合が大きな合成画像を利用して、認証対象者20の認証処理を実行することができる。その結果、認証精度が向上する。
合成画像生成部160が、顔画像42と、単一の認証コード34に対応付けられた複数の補完画像44とを合成して合成画像50を生成する場合、合成画像生成部160は、複数の補完画像44のそれぞれの種類の組み合わせに基づいて、合成画像50を生成するか否かを判定してよい。例えば、格納部140は、合成画像50の生成又は出力が禁止される遮蔽アイテムの種類の組み合わせを示す情報を格納する。合成画像生成部160は、例えば、顔画像42を解析して、認証対象者20の顔22を遮蔽している複数の遮蔽アイテムのそれぞれの種類を特定する。合成画像生成部160は、認証コード34に基づいて、複数の遮蔽アイテムのそれぞれの種類を特定してもよい。合成画像生成部160は、特定された複数の遮蔽アイテムの種類の組み合わせが、合成画像50の生成又は出力が禁止される遮蔽アイテムの種類の組み合わせに該当するか否かを判定する。
なお、格納部140は、合成画像50の生成又は出力が許可される遮蔽アイテムの種類の組み合わせを示す情報を格納してもよい。この場合、合成画像生成部160は、特定された複数の遮蔽アイテムの種類の組み合わせが、合成画像50の生成又は出力が許可される遮蔽アイテムの種類の組み合わせに該当するか否かを判定する。
例えば、マスクに対応する補完画像と、サングラスに対応する補完画像とを用いて生成された合成画像50の画像データが顔認証エンジン170に入力されると、認証コード34が記載されたマスク及びサングラスを入手した第三者によるなりすましを防止することが比較的困難になる。そこで、例えば、複数の補完画像のそれぞれの種類が、マスクに対応する補完画像と、サングラスに対応する補完画像とである場合、合成画像生成部160は、合成画像50の生成を中止したり、合成画像50の出力を中止したりする。これにより、第三者によるなりすましを抑制することができる。
本実施形態においては、認証コード34がマスク32の表面に印刷されており、認証コード取得部154が、マスク32の画像を含む顔画像42を解析して認証コード34を取得する場合を例として、個人認証システム100の一例の詳細が説明された。しかしながら、個人認証システム100は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、認証コード34は、認証対象者20が利用する通信端末102の画面に表示される。また、撮像装置110は、通信端末102の画面に表示された認証コード34と、認証対象者20の顔22とが画角に含まれるように、認証対象者20を撮像する。さらに他の実施形態において、認証コード34は、認証対象者20の身体又は認証対象者20が保持する物品の表面に記載又は投影される。撮像装置110は、上記の認証コード34と、認証対象者20の顔22とが画角に含まれるように、認証対象者20を撮像する。
また、個人認証システム100において、複数の認証コードが単一のユーザのユーザIDと対応付けられて格納されている場合、当該複数の認証コードが異なる態様で、顔認証装置120に読み取られてもよい。例えば、マスクに対応する補完画像を抽出するための認証コードは、当該マスクの表面に記載され、コンタクトレンズに対応する補完画像を抽出するための認証コードは、認証対象者20が利用する通信端末102の画面に表示される。
さらに他の実施形態において、認証コード34は、認証対象者20が利用する通信端末102の記憶装置に記憶される。認証コード取得部154は、有線通信又は無線通信を介して、通信端末102から認証コード34を取得する。認証コード取得部154は、近距離無線通信を介して、通信端末102から認証コード34を取得してよい。
本実施形態においては、登録情報格納部144又は第2データベースが、(i)1以上のユーザのそれぞれのユーザIDと、(ii)1以上のユーザのそれぞれの未装着画像とを対応付けて格納する場合を例として、個人認証システム100の一例の詳細が説明された。しかしながら、個人認証システム100は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、登録情報格納部144は、(i)1以上のユーザのそれぞれのユーザIDと、(ii)1以上のユーザのそれぞれの未装着画像から抽出された特徴量を示す情報とを対応付けて格納してよい。同様に、第2データベースは、(i)1以上のユーザのそれぞれのユーザIDと、(ii)1以上のユーザのそれぞれの未装着画像から抽出された特徴量を示す情報とを対応付けて格納してよい。
本実施形態においては、個人認証システム100が、撮像装置110と、顔認証装置120とを備える場合を例として、個人認証システム100の一例の詳細が説明された。しかしながら、個人認証システム100は、本実施形態に限定されない。
他の実施形態において、認証対象者20が利用する通信端末102が、個人認証システム100の機能の一部又は全部を備えてよい。認証対象者20が利用する通信端末102が、上述された個人認証システム100における情報処理を実行してもよく、通信端末102及び顔認証装置120が、協働して、上述された個人認証システム100における情報処理を実行してもよい。例えば、認証対象者20が利用する通信端末102のカメラが、上述された撮像装置110として機能する。また、認証対象者20が利用する通信端末102のコンピュータが、上述された顔認証装置120の一部又は全部として機能してよい。
図2は、個人認証システム100のシステム構成の他の例を概略的に示す。図2を用いて説明される実施形態においては、認証コード34がマスク32に印字されておらず、認証コード34が、認証対象者20に装着又は保持される通信端末102の記憶装置(図視されていない。)に記憶されている点で、図1に関連して説明された実施形態と相違する。本実施形態においては、認証コード取得部154が、撮像装置110からではなく、通信端末102から認証コード34を取得する点で、図1に関連して説明された実施形態と相違する。図2を用いて説明される実施形態は、上記の相違点に関連する事項を除き、図1に関連して説明された実施形態と同様の構成を有してよい。
認証コード取得部154が、通信端末102から認証コード34を取得する手法は、特に限定されない。一実施形態において、認証コード取得部154は、電磁波又は音波を利用した近距離無線通信方式により通信端末102にアクセスして、通信端末102から認証コード34を取得する。他の実施形態において、認証コード取得部154は、有線通信方式により通信端末102にアクセスして、通信端末102から認証コード34を取得する。さらに他の実施形態において、認証コード取得部154は、通信端末102の表示装置に表示又は投影された認証コード34を読み取ることで、通信端末102から認証コード34を取得する。
図3は、登録部130の内部構成の一例を概略的に示す。図3を用いて、補完画像44の生成処理の一例が説明される。また、図3を用いて、補完情報格納部142及び認証コード取得部154に格納されるデータベースの構築処理の一例が説明される。
本実施形態において、登録部130は、ログイン管理部320と、認証コード発行部332と、認証コード検出部334とを備える。登録部130は、未装着画像取得部342と、装着画像取得部344と、被遮蔽部分検出部346と、補完画像生成部348と、登録情報管理部352と、補完情報管理部354とを備える。
本実施形態において、ログイン管理部320は、1以上のユーザのそれぞれのログインID及びパスワードを管理する。ログイン管理部320は、顔認証装置120にアクセスしたユーザのログインを制御してよい。
本実施形態において、認証コード発行部332は、1以上のユーザのそれぞれに割り当てられる認証コード34を発行する。認証コード発行部332は、1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コード34を、1以上のユーザのそれぞれが利用する通信端末102に送信してよい。認証コード発行部332は、1以上のユーザのそれぞれのユーザIDと、1以上のユーザのそれぞれに割り当てられた認証コード34とを対応付けて、補完情報管理部354に出力してよい。
一実施形態によれば、単一のユーザに対して複数の認証コード34が割り当てられる。例えば、ユーザAが使用するマスクに第1の認証コードが割り当てられ、ユーザAが使用するサングラスに第2の認証コードが割り当てられる。例えば、登録部130による登録処理において、ユーザAのユーザIDと、第1の認証コード及び第2の認証コードと対応付けられることにより、第1の認証コード及び第2の認証コードがユーザAに割り当てられる。
他の実施形態によれば、複数のユーザに対して同一の認証コード34が割り当てられる。例えば、同一の法人、団体又はグループに属する複数のユーザに、同一の認証コード34が割り当てられる。例えば、5人の構成員A~Eからなる家族Xのそれぞれが利用する5個のマスク32のそれぞれに、同一の認証コード34が印刷される。この場合、合成画像生成部160は、構成員Aの顔画像42と、構成員A~Eの補完画像44のそれぞれとを合成して、生成された5個の合成画像50を顔認証エンジン170に出力する。また、顔認証エンジン170は、合成画像生成部160が生成した5個の合成画像50のそれぞれの特徴量と、登録情報格納部144に登録された1以上の未装着画像の特徴量とを比較することで、認証対象者20の認証処理を実行する。
認証コード発行部332は、1以上のマスク32のそれぞれに割り当てられる認証コード34を発行してよい。認証コード発行部332は、1以上のマスク32のそれぞれの識別情報(アイテムIDと称される場合がある。)と、1以上のマスク32のそれぞれに割り当てられた認証コード34とを対応付けて、1以上のマスク32のそれぞれの製造者又は販売者が利用する通信端末102に送信してよい。認証コード発行部332は、1以上のマスク32のそれぞれのアイテムIDと、1以上のマスク32のそれぞれに割り当てられた認証コード34とを対応付けて、補完情報管理部354に出力してもよい。
複数のマスク32に同一の認証コード34が割り当てられてもよい。一実施形態において、同一のロットに含まれる複数のマスク32に、同一の認証コード34が割り当てられる。他の実施形態において、同一のユーザによる使用が予定されている複数のマスク32に、同一の認証コード34が割り当てられる。
本実施形態において、認証コード検出部334は、装着画像取得部344が取得した画像(装着画像64と称される場合がある。)を解析して、装着画像64に含まれる認証コード34を検出する。認証コード検出部334は、検出された認証コード34を、補完情報管理部354に出力してよい。
本実施形態において、未装着画像取得部342は、1以上のユーザのそれぞれの未装着画像62の画像データを取得する。例えば、未装着画像取得部342は、各ユーザが利用する通信端末102から、各ユーザの顔がマスク32により遮蔽されていない状態の画像を取得する。未装着画像取得部342は、上記の画像の中から、各ユーザの顔の画像を検出する。未装着画像取得部342は、上記の画像から、検出された顔の画像を切り取り、切り取られた画像の大きさ、色調などを調整することで、未装着画像62を生成する。これにより、未装着画像取得部342は、未装着画像62を取得することができる。
本実施形態において、装着画像取得部344は、1以上のユーザのそれぞれの顔の外観の画像であって、当該顔の一部がマスク32により遮蔽されている画像(装着画像64と称される場合がある。)の画像データを取得する。例えば、装着画像取得部344は、各ユーザが利用する通信端末102から、各ユーザの顔がマスク32により遮蔽されている状態の画像を取得する。装着画像取得部344は、上記の画像の中から、各ユーザの顔の画像を検出する。装着画像取得部344は、上記の画像から、検出された顔の画像を切り取り、切り取られた画像の大きさ、色調などを調整することで、装着画像64を生成する。これにより、装着画像取得部344は、装着画像64を取得することができる。
装着画像取得部344は、各ユーザが利用する通信端末102から、各ユーザの顔を遮蔽している物品(上記の例の場合、マスク32である)の種類を示す情報を取得してよい。マスク32に認証コード34が記載されている場合、装着画像取得部344は、各ユーザが利用する通信端末102から、マスク32に記載された認証コード34を取得してよい。例えば、上記の物品の種類を示す情報、及び、マスク32に記載された認証コード34の少なくとも一方を入力するための入力画面のデータを、各ユーザの通信端末102に送信し、各ユーザに入力を促してよい。
本実施形態において、被遮蔽部分検出部346は、未装着画像取得部342から、各ユーザの未装着画像62の画像データを取得する。また、被遮蔽部分検出部346は、装着画像取得部344から、各ユーザの装着画像64の画像データを取得する。被遮蔽部分検出部346は、各ユーザの未装着画像62及び装着画像64に基づいて、各ユーザの未装着画像62の中から、各ユーザの装着画像64においてマスク32に遮蔽されている部分(被遮蔽部分と称される場合がある。)に相当する部分の画像を検出する。被遮蔽部分検出部346は、検出結果を示す情報を補完画像生成部348に出力する。
本実施形態において、補完画像生成部348は、被遮蔽部分検出部346の検出結果に基づいて、補完画像66を生成する。例えば、補完画像生成部348は、被遮蔽部分検出部346の検出結果に基づいて、各ユーザの未装着画像62から、各ユーザの装着画像64の被遮蔽部分に相当する部分の画像を切り取る。補完画像生成部348は、切り取られた画像の大きさ、色調などを調整することで、各ユーザの補完画像66を生成する。補完画像生成部348は、生成された補完画像66の画像データを補完情報管理部354に出力する。
本実施形態において、登録情報管理部352は、未装着画像取得部342が取得した各ユーザの未装着画像62の画像データを、各ユーザのユーザIDと対応付けて、登録情報格納部144に格納する。登録情報格納部144に格納された未装着画像62は、例えば、顔認証エンジン170の認証処理において、各ユーザの本人の登録画像として扱われてよい。
本実施形態において、補完情報管理部354は、未装着画像取得部342が取得した各ユーザの未装着画像62、及び、補完画像生成部348が生成した各ユーザの補完画像66の少なくとも一方の画像データを、各ユーザのに割り当てられた認証コード34に対応付けて、補完情報格納部142に格納する。補完情報管理部354は、未装着画像取得部342が取得した各ユーザの未装着画像62、及び、補完画像生成部348が生成した各ユーザの補完画像66の少なくとも一方の画像データを、各ユーザのに割り当てられた認証コード34、及び、各ユーザのユーザIDの少なくとも一方に対応付けて、補完情報格納部142に格納してもよい。各ユーザのに割り当てられた認証コード34は、認証コード発行部332が発行した認証コード34であってもよく、認証コード検出部334が検出した認証コード34であってもよい。
本実施形態において、補完情報管理部354は、補完画像生成部348が生成した補完画像66の画像データを補完情報格納部142に格納する前に、登録を希望するユーザの補完画像66を用いて、顔認証装置120が当該ユーザを認証することができるか否かを確認してよい。認証可能であることが確認できた場合、補完情報管理部354は、補完画像生成部348が生成した補完画像66の画像データを、補完情報格納部142に格納する。認証可能であることが確認できなかった場合、補完情報管理部354は、登録が失敗したことを示すメッセージをユーザに提示してよい。これにより、再度の登録を促すことができる。メッセージの提示態様としては、通信端末102の画面にメッセージを表示させる態様、顔認証装置120の出力装置(図示されていない。)からメッセージを出力する態様などが例示させる。
一実施形態において、補完情報管理部354は、例えば、合成画像生成部160を用いて装着画像64及び補完画像66を合成して、合成画像50を生成する。次に、補完情報管理部354は、顔認証エンジン170が、合成画像50の特徴量と、未装着画像62の特徴量とを比較することで、登録を希望するユーザを認証することができるか否かを確認する。
他の実施形態において、補完情報管理部354は、撮像装置110を用いて、再度、ユーザを撮像する。補完情報管理部354は、合成画像生成部160を用いて、撮像装置110が撮像した画像と、補完画像66とを合成して、合成画像50を生成する。次に、補完情報管理部354は、顔認証エンジン170が、合成画像50の特徴量と、未装着画像62の特徴量とを比較することで、登録を希望するユーザを認証することができるか否かを確認する。
未装着画像62は、無遮蔽画像の一例であってよい。装着画像64は、遮蔽画像の一例であってよい。補完画像66は、被遮蔽部分に相当する部分の画像の一例であってよい。補完画像66は、被遮蔽画像検出部が検出した画像の一例であってよい。認証コード検出部334は、認証情報検出部の一例であってよい。未装着画像取得部342は、無遮蔽画像取得部の一例であってよい。装着画像取得部344は、遮蔽画像取得部の一例であってよい。被遮蔽部分検出部346は、被遮蔽画像検出部の一例であってよい。
図4は、格納部140の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、格納部140は、補完情報格納部142と、登録情報格納部144と、アイテム情報格納部442と、設定情報格納部444とを備える。
本実施形態において、補完情報格納部142は、1以上の補完画像に関する各種の情報を格納する。補完情報格納部142は、1以上のユーザに関する1以上の補完画像66のそれぞれについて、各ユーザのユーザIDと、各補完画像を識別するための補完画像IDと、補完情報管理部354により各補完画像に対応付けられた認証コード34と、認証コード34の有効期限を示す情報と、各補完画像に対応する登録画像の識別情報(登録画像IDと称される場合がある。)と、各補完画像のURIとを対応付けて格納してよい。
本実施形態において、登録情報格納部144は、1以上の登録画像に関する各種の情報を格納する。登録情報格納部144は、1以上のユーザに関する1以上の登録画像(つまり、未装着画像62である。)のそれぞれについて、各ユーザのユーザIDと、各登録画像を識別するための登録画像IDと、各登録画像の登録日時を示す情報と、各登録画像における遮蔽アイテムの装着状態を示す情報と、各登録画像対応する補完画像の識別情報とを対応付けて格納してよい。
本実施形態において、アイテム情報格納部442は、1以上の遮蔽アイテムに関する各種の情報を格納する。アイテム情報格納部442は、1以上の遮蔽アイテムのそれぞれについて、各遮蔽アイテムに記載された認証コード34と、各遮蔽アイテムを識別するための識別情報(アイテムIDと称される場合がある。)と、各遮蔽アイテムの種類を示す情報と、各遮蔽アイテムの仕様の詳細を示す情報と、各遮蔽アイテムがユーザに装着される場合の装着位置又は装着範囲を示す情報とを対応付けて格納する。
本実施形態において、設定情報格納部444は、個人認証システム100の設定に関する各種の情報を格納する。例えば、設定情報格納部444は、1以上の設定のそれぞれについて、設定項目を示す情報と、設定内容を示す情報とを対応付けて格納する。
図5は、個人認証システム500のシステム構成の一例を概略的に示す。個人認証システム500は、顔認証装置120の一部の機能が通信端末102により実行され、顔認証装置120の他の機能が管理サーバ502により実行される点で、個人認証システム100と相違する。本実施形態において、通信端末102と、管理サーバ502とは、通信ネットワーク10を介して、互いに情報を送受することができる。個人認証システム500は、上記の相違点に関連する事項を除き、個人認証システム100と同様の構成を有してよい。
本実施形態によれば、通信端末102が、撮像装置110と、画像取得部150と、顔検出部152と、認証コード取得部154と、補完画像抽出部156と、合成画像生成部160と、顔認証エンジン170を問備える。また、管理サーバ502が、登録部130と、140とを備える。なお、通信端末102及び管理サーバ502における機能の分担は、本実施形態に限定されないことに留意されたい。
図6は、個人認証システム100又は個人認証システム500における認証処理方法の一例を概略的に示す。本実施形態によれば、まず、ステップ610(ステップが、Sと略記される場合がある。)において、例えば、画像取得部150が、撮像画像40の画像データを取得する。次に、S612において、例えば、認証コード取得部154が、撮像画像40を解析して、認証コード34が埋め込まれたQRコード(登録商標)を検出する。また、S614において、補完画像抽出部156が、検出されたQRコード(登録商標)により示される認証コード34をキーとして補完情報格納部142を参照して、認証コード34に対応付けられた補完画像44の画像データを取得する。
次に、S616において、合成画像生成部160が、撮像画像40に含まれる顔画像42と、補完画像44とを合成して、合成画像50を生成する。また、S618において、顔認証エンジン170が、合成画像50を用いて顔認証処理を実行する。その後、顔認証エンジン170は、顔認証処理の結果を出力する。これにより、認証対象者20の認証処理が終了する。
図7、図8及び図9を用いて、個人認証システム100又は個人認証システム500における認証処理方法の他の例が説明される。図7は、上記の認証処理方法の他の例を概略的に示す。図8は、顔認証装置120の他の例である顔認証装置820の内部構成の一例を概略的に示す。図9は、顔認証装置820における情報処理の一例を概略的に示す。
図7は、個人認証システム100又は個人認証システム500における認証処理方法の他の例を概略的に示す。本実施形態によれば、まず、図6に記載された認証処理方法と同様にして、S610の工程が実行される。また、S720において、図6に記載された認証処理方法と同様にして、S612~S616の工程が実行され、合成画像50が生成される。
次に、S732において、顔画像42の中から、認証対象者20の顔22の露出部分が検出される。また、S734において、認証対象者20の顔22の露出部分の画像の画像データが、顔認証エンジン170とは異なる認証エンジンに入力される。これにより、第1の顔認証処理が実行される。
なお、本実施形態において、S732及びS734の工程は、S720の工程と並列に実行される。しかしながら、S720の工程と、S732及びS734の工程の実行順序は、本実施形態に限定されない。
次に、S740において、S734の工程で第1の顔認証処理で類似度が高いと判定された1以上の登録画像と、S720の工程で生成された合成画像50とを用いて、第2の顔認証処理を実行する第2の顔認証処理は、例えば、顔認証エンジン170により実行される。その後、顔認証エンジン170は、顔認証処理の結果を出力する。これにより、認証対象者20の認証処理が終了する。
本実施形態によれば、第1の顔認証処理において、認証対象者20の候補が絞られた後、第2の顔認証処理において、当該候補の登録画像と、合成画像50とが照合される。その結果、判定用の閾値の調整が容易になり得る。また、認証処理の計算量が削減され得る。
図8は、顔認証装置820の内部構成の一例を概略的に示す。顔認証装置820は、顔認証装置120の他の例であり、図7に関連して説明された認証処理方法を実行可能に構成される。本実施形態において、顔認証装置820は、露出部分検出部822と、部分認証エンジン824とを備える点で、顔認証装置120と相違する。顔認証装置820は、複数の種類の部分認証エンジン824を備えてもよい。顔認証装置820は、上記の相違点に関連する事項を除き、顔認証装置120と同様の構成を有してよい。
本実施形態において、露出部分検出部822は、顔画像42の中から、認証対象者20の顔22のうちマスク32に遮蔽されていない部分である露出部分の画像を検出する。例えば、露出部分検出部822は、認証対象者20の顔22の上半分の画像を、上記の露出部分の画像として検出する。
また、露出部分検出部822は、検出された画像の画像データを、部分認証エンジン824に入力する。これにより、顔22の一部を用いた顔認証処理が実行される。
本実施形態において、部分認証エンジン824は、図7に関連して説明された第1の顔認証処理を実行する。部分認証エンジン824は、顔認証エンジン170とは異なるアルゴリズムにより認証対象を認証する認証エンジンであってよい。部分認証エンジン824は、顔22の予め定められた部分の外観の特徴量に基づいて認証処理を実行する認証エンジンであってよい。
部分認証エンジン824は、露出部分検出部822が検出した画像の画像データが、が入力された場合に、顔22の露出部分の外観の特徴に基づいて認証処理を実行する。本実施形態において、部分認証エンジン824は、認証処理の結果として、認証対象者20である可能性が比較的高い1以上の候補を示す情報を、顔認証エンジン170に出力する。
本実施形態において、顔認証エンジン170は、合成画像生成部160が生成した認証対象者20の合成画像50と、部分認証エンジン824が出力した1以上の候補のそれぞれの登録画像とを照合することで、認証対象者20の認証処理を実行する。例えば、顔認証エンジン170は、合成画像生成部160が生成した認証対象者20の合成画像50の被写体の特徴量が、1以上の候補のそれぞれの登録画像の特徴量に合致するか否かを判定することで、認証対象者20の認証の可否を決定する。
露出部分検出部822は、露出画像検出部の一例であってよい。部分認証エンジン824は、第2認証エンジンの一例であってよい。顔22の予め定められた部分の外観の特徴量は、第2特徴情報の一例であってよい。
図9は、登録部130における登録処理方法の一例を概略的に示す。本実施形態においては、登録を希望するユーザが、図1に関連して説明された顔認証装置120を利用して登録処理を実行する場合を例として、登録処理方法の詳細が説明される。また、本実施形態においては、認証コード34が埋め込まれたQRコード(登録商標)がマスク32に印字されている場合を例として、登録処理方法の詳細が説明される。
本実施形態によれば、まず、S912において、撮像装置110が、マスク32を装着していない状態のユーザを撮像する。撮像装置110は、ユーザの顔を特定の方向から撮像する。S914において、未装着画像取得部342が、撮像装置110から、マスク32を装着していない状態のユーザの画像の画像データを取得する。これにより、未装着画像62が取得される。
また、S922において、撮像装置110が、マスク32を装着した状態のユーザを撮像する。撮像装置110は、ユーザの顔を特定の方向から撮像する。S924において、装着画像取得部344が、撮像装置110から、マスク32を装着した状態のユーザの画像の画像データを取得する。これにより、装着画像64が取得される。なお、S912及びS914と、S922及びS924は、並行して実行されてもよく、順次実行されてもよい。
次に、S932において、認証コード検出部334が、装着画像64を解析して、認証コード34を検出する。また、S942において、補完画像生成部348が、補完画像66を生成する。なお、S932及びS942は、並行して実行されてもよく、順次実行されてもよい。
具体的には、S942において、まず、被遮蔽部分検出部346が、未装着画像62及び装着画像64を比較して、未装着画像62の中から、「装着画像64においてマスク32に遮蔽されている部分」に相当する部分の画像を検出する。例えば、被遮蔽部分検出部346は、装着画像64において、ユーザの口の周辺がマスク32に遮蔽されていることを検出する。そこで、被遮蔽部分検出部346は、未装着画像62において、ユーザの口の周辺に相当する部分の画像を検出する。その後、補完画像生成部348が、被遮蔽部分検出部346の検出結果に基づいて、補完画像66を生成する。
次に、S950において、補完情報管理部354が、確認処理を実行する。補完情報管理部354は、補完画像生成部348が生成した補完画像66を用いてユーザを認証可能であるか否かを確認する。認証可能であることが確認できた場合、S960において、補完情報管理部354が、補完画像66を補完情報格納部142に格納する。補完情報管理部354は、例えば、ユーザIDと、補完画像66とを対応付けて、補完情報格納部142に格納する。
また、S960において、登録情報管理部352が、未装着画像62を補完情報格納部142に格納してよい。登録情報管理部352は、例えば、ユーザIDと、未装着画像62とを対応付けて、登録情報格納部144に格納してよい。なお、S950において、補完情報管理部354が、補完画像66を用いてユーザを認証可能であることを確認することができなかった場合、補完情報管理部354は、登録が失敗したことを示すメッセージをユーザに提示してよい。
図10は、本発明の複数の態様が全体的又は部分的に具現化されてよいコンピュータ3000の一例を示す。個人認証システム100の少なくとも一部は、コンピュータ3000により実現されてよい。例えば、撮像装置110の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。例えば、顔認証装置120の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現される。また、通信端末102の少なくとも一部が、コンピュータ3000により実現されてもよい。
コンピュータ3000にインストールされたプログラムは、コンピュータ3000に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該装置の1又は複数の「部」として機能させ、又は当該オペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ3000に、本発明の実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ3000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU3012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ3000は、CPU3012、RAM3014、GPU3016、及びディスプレイデバイス3018を含み、それらはホストコントローラ3010によって相互に接続されている。コンピュータ3000はまた、通信インタフェース3022、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ3020を介してホストコントローラ3010に接続されている。コンピュータはまた、ROM3030及びキーボード3042のようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ3040を介して入出力コントローラ3020に接続されている。
CPU3012は、ROM3030及びRAM3014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。GPU3016は、RAM3014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU3012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス3018上に表示されるようにする。
通信インタフェース3022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ3024は、コンピュータ3000内のCPU3012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVD-ROMドライブ3026は、プログラム又はデータをDVD-ROM3001から読み取り、ハードディスクドライブ3024にRAM3014を介してプログラム又はデータを提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
ROM3030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ3000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ3000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ3040はまた、様々な入出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ3020に接続してよい。
プログラムが、DVD-ROM3001又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもあるハードディスクドライブ3024、RAM3014、又はROM3030にインストールされ、CPU3012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ3000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ3000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ3000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU3012は、RAM3014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース3022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース3022は、CPU3012の制御の下、RAM3014、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROM3001、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU3012は、ハードディスクドライブ3024、DVD-ROMドライブ3026(DVD-ROM3001)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM3014に読み取られるようにし、RAM3014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU3012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU3012は、RAM3014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM3014に対しライトバックする。また、CPU3012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU3012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ3000上又はコンピュータ3000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それにより、上記のプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ3000に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 通信ネットワーク、20 認証対象者、22 顔、32 マスク、34 認証コード、40 撮像画像、42 顔画像、44 補完画像、50 合成画像、62 未装着画像、64 装着画像、66 補完画像、100 個人認証システム、102 通信端末、110 撮像装置、120 顔認証装置、130 登録部、140 格納部、142 補完情報格納部、144 登録情報格納部、150 画像取得部、152 顔検出部、154 認証コード取得部、156 補完画像抽出部、160 合成画像生成部、170 顔認証エンジン、320 ログイン管理部、332 認証コード発行部、334 認証コード検出部、342 未装着画像取得部、344 装着画像取得部、346 被遮蔽部分検出部、348 補完画像生成部、352 登録情報管理部、354 補完情報管理部、442 アイテム情報格納部、444 設定情報格納部、500 個人認証システム、502 管理サーバ、820 顔認証装置、822 露出部分検出部、824 部分認証エンジン、3000 コンピュータ、3001 DVD-ROM、3010 ホストコントローラ、3012 CPU、3014 RAM、3016 GPU、3018 ディスプレイデバイス、3020 入出力コントローラ、3022 通信インタフェース、3024 ハードディスクドライブ、3026 DVD-ROMドライブ、3030 ROM、3040 入出力チップ、3042 キーボード

Claims (12)

  1. (i)認証対象の一部である対象物の外観の特徴を示す第1特徴情報と、(ii)前記第1特徴情報とは異なる情報であって、前記認証対象に割り当てられた認証情報とに基づいて、前記認証対象を認証する認証装置であって、
    前記第1特徴情報に基づいて認証処理を実行する第1認証エンジンに、前記認証処理の対象となる画像データを入力する入力部と、
    前記認証対象の前記対象物が撮像された撮像画像の画像データを取得する撮像画像取得部と、
    前記認証対象に割り当てられた前記認証情報を取得する認証情報取得部と、
    (i)1以上の認証対象のそれぞれに割り当てられた前記認証情報と、(ii)前記1以上の認証対象のそれぞれの前記対象物の外観の画像であって、前記対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像及び前記無遮蔽画像の一部の少なくとも一方の画像データとを対応付けて格納する無遮蔽画像格納部を参照して、前記認証情報取得部が取得した前記認証情報に対応付けられた前記無遮蔽画像又は前記無遮蔽画像の一部の画像データを抽出する抽出部と、
    前記撮像画像と、前記抽出部が抽出した前記無遮蔽画像又は前記無遮蔽画像の一部とを合成して合成画像を生成する合成部と、
    を備え、
    前記入力部は、前記認証情報取得部が前記認証情報を取得した場合に、前記合成部が生成した前記合成画像の画像データを前記第1認証エンジンに入力する、
    認証装置。
  2. 前記入力部は、前記撮像画像取得部が前記撮像画像の画像データを取得し、且つ、前記認証情報取得部が前記認証情報を取得していない場合に、前記撮像画像又は前記撮像画像の一部の画像データを前記第1認証エンジンに入力する、
    請求項1に記載の認証装置。
  3. 前記認証情報は、前記認証対象に装着又は保持される物品に記載、表示又は投影され、
    前記認証情報取得部は、前記撮像画像の画像データを解析することで、前記認証対象に割り当てられた前記認証情報を取得する、
    請求項1又は請求項2に記載の認証装置。
  4. 前記認証情報は、前記認証対象に装着又は保持される通信端末の記憶装置に記憶されており、
    前記認証情報取得部は、前記通信端末から、前記認証対象に割り当てられた前記認証情報を取得する、
    請求項1又は請求項2に記載の認証装置。
  5. 前記合成部は、記認証対象に割り当てられた認証情報と、前記遮蔽物の前記種類を示す情報を対応付けて格納する遮蔽物格納部を参照して、前記合成画像を生成する、
    請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の認証装置。
  6. 前記撮像画像に含まれる前記対象物の画像の中から、前記遮蔽物に遮蔽されていない露出部分の画像を検出する露出画像検出部と、
    前記第1認証エンジンとは異なるアルゴリズムにより前記認証対象を認証する認証エンジンであって、前記対象物の予め定められた部分の外観の特徴を示す第2特徴情報に基づいて認証処理を実行する第2認証エンジンと、
    をさらに備え、
    前記第2認証エンジンは、前記露出画像検出部が検出した前記露出部分の画像の画像データが入力された場合に、前記露出部分の外観の特徴に基づいて認証処理を実行して、前記認証対象の1以上の候補を示す情報を出力し、
    前記第1認証エンジンは、前記入力部が入力した画像データの被写体の前記第1特徴情報が、前記1以上の候補のそれぞれの前記第1特徴情報に合致するか否かを判定することで、前記認証対象の認証の可否を決定する、
    請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の認証装置。
  7. 前記1以上の認証対象のそれぞれの前記無遮蔽画像の画像データを取得する無遮蔽画像取得部と、
    前記1以上の認証対象のそれぞれの前記対象物の外観の画像であって、前記対象物の一部が前記予め定められた種類の前記遮蔽物により遮蔽されている遮蔽画像の画像データを取得する遮蔽画像取得部と、
    前記1以上の認証対象のそれぞれの前記無遮蔽画像の中から、前記1以上の認証対象のそれぞれの前記遮蔽画像において前記遮蔽物に遮蔽されている被遮蔽部分に相当する部分の画像を検出する被遮蔽画像検出部と、
    前記無遮蔽画像取得部が取得した前記無遮蔽画像、及び、前記被遮蔽画像検出部が検出した前記画像の少なくとも一方の画像データを、前記1以上の認証対象のそれぞれに割り当てられた前記認証情報に対応付けて、前記無遮蔽画像格納部に格納する無遮蔽画像管理部と、
    をさらに備える、
    請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の認証装置。
  8. 前記遮蔽画像の画像データを解析して、前記遮蔽画像に含まれる前記認証情報を検出する認証情報検出部をさらに備え、
    前記無遮蔽画像管理部は、前記無遮蔽画像取得部が取得した前記無遮蔽画像、及び、前記被遮蔽画像検出部が検出した前記画像の少なくとも一方の画像データを、前記認証情報検出部が検出した前記認証情報に対応付けて、前記無遮蔽画像格納部に格納する、
    請求項7に記載の認証装置。
  9. コンピュータを、請求項1から請求項8までの何れか一項に記載の認証装置として機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータを、認証対象を認証する認証装置を支援する支援装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記支援装置は、
    前記認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得部と、
    前記認証対象の一部である対象物の外観の画像であって、前記対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像の画像データを取得する無遮蔽画像取得部と、
    前記認証対象の前記対象物の外観の画像であって、前記対象物の一部が前記予め定められた種類の前記遮蔽物により遮蔽されている遮蔽画像の画像データを取得する遮蔽画像取得部と、
    前記無遮蔽画像の中から、前記遮蔽画像において前記遮蔽物に遮蔽されている被遮蔽部分に相当する部分の画像を検出する被遮蔽画像検出部と、
    記憶装置に、前記被遮蔽画像検出部が検出した前記画像の画像データと、前記認証対象に割り当てられた前記認証情報とを、対応付けて格納させる無遮蔽画像管理部と、
    を備える、
    プログラム。
  11. (i)認証対象の一部である対象物の外観の特徴を示す第1特徴情報と、(ii)前記第1特徴情報とは異なる情報であって、前記認証対象に割り当てられた認証情報とに基づいて、前記認証対象を認証するための認証方法であって、
    前記第1特徴情報に基づいて認証処理を実行する第1認証エンジンに、前記認証処理の対象となる画像データを入力する入力段階と、
    前記認証対象の前記対象物が撮像された撮像画像の画像データを取得する撮像画像取得段階と、
    前記認証対象に割り当てられた前記認証情報を取得する認証情報取得段階と、
    (i)1以上の認証対象のそれぞれに割り当てられた前記認証情報と、(ii)前記1以上の認証対象のそれぞれの前記対象物の外観の画像であって、前記対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像及び前記無遮蔽画像の一部の少なくとも一方の画像データとを対応付けて格納する無遮蔽画像格納装置を参照して、前記認証情報取得段階において取得された前記認証情報に対応付けられた前記無遮蔽画像又は前記無遮蔽画像の一部の画像データを抽出する抽出段階と、
    前記撮像画像と、前記抽出段階において抽出された前記無遮蔽画像又は前記無遮蔽画像の一部とを合成して合成画像を生成する合成段階と、
    を有し、
    前記入力段階は、前記認証情報取得段階において前記認証情報が取得された場合に、前記合成段階において生成された前記合成画像の画像データを前記第1認証エンジンに入力する段階を含む、
    認証方法。
  12. 認証対象を認証する認証装置を支援するための支援方法であって、
    前記認証対象に割り当てられた認証情報を取得する認証情報取得段階と、
    前記認証対象の一部である対象物の外観の画像であって、前記対象物が予め定められた種類の遮蔽物により遮蔽されていない無遮蔽画像の画像データを取得する無遮蔽画像取得段階と、
    前記認証対象の前記対象物の外観の画像であって、前記対象物の一部が前記予め定められた種類の前記遮蔽物により遮蔽されている遮蔽画像の画像データを取得する遮蔽画像取得段階と、
    前記無遮蔽画像の中から、前記遮蔽画像において前記遮蔽物に遮蔽されている被遮蔽部分に相当する部分の画像を検出する被遮蔽画像検出段階と、
    記憶装置に、前記被遮蔽画像検出段階において検出された前記画像の画像データと、前記認証対象に割り当てられた前記認証情報とを、対応付けて格納させる無遮蔽画像管理段階と、
    を有する、支援方法。
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