JP2022182535A - 電池制御装置及び電池制御方法 - Google Patents

電池制御装置及び電池制御方法 Download PDF

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崇之 入江
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Abstract

【課題】電池の劣化推定に要する処理負荷を低減させること。【解決手段】実施形態に係る電池制御装置は、全数推定部、設定部及び優先推定部を有する。全数推定部は、第1のイベントが発生した場合に、車両に搭載された電池パックに含まれる電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する。設定部は、全数推定部による推定結果に基づき、ブロックのそれぞれに優先度を設定する。優先推定部は、第2のイベントが発生した場合に、ブロックのうち、設定部よって設定された優先度が所定の条件を満たすブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、電池制御装置及び電池制御方法に関する。
従来、二次電池の交換時期の示唆を目的とした電池の劣化推定が行われている。二次電池の劣化は、容量の低下や電池の内部抵抗の増加等の状態を指す。二次電池の劣化度は電圧値、電流値、温度等の電池パラメータの相関から推定される。
自動車に搭載される二次電池は、電池セルブロックを連結し、1つの電池パックを形成している。また、電池パックは、最も劣化している電池セルブロックに合わせて過放電及び過充電がされないように制御される。
このため、従来の劣化推定では、最も劣化度の高い電池セルブロックを把握するために、電池パックに含まれる全ての電池セルブロックの劣化度が推定される。
特開2019-185953号公報
しかしながら、従来の技術では、電池の劣化推定に要する処理負荷が大きいという問題がある。
例えば、前述の過放電及び過充電に関する制御を行う場合、定期的に全ての電池セルブロックについて劣化推定を行う必要がある。
劣化推定は、車両の走行中にリアルタイムに行われる場合があるため、使える時間及び計算機リソースが限られる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電池の劣化推定に要する処理負荷に要する処理負荷を低減させることができる電池制御装置及び電池制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電池制御装置は、第1の推定部と、設定部と、第2の推定部と、を有する。第1の推定部は、第1のイベントが発生した場合に、車両に搭載された電池パックに含まれる電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する。設定部は、第1の推定部による推定結果に基づき、ブロックのそれぞれに優先度を設定する。第2の推定部は、第2のイベントが発生した場合に、ブロックのうち、設定部よって設定された優先度が所定の条件を満たすブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する。
本発明によれば、電池の劣化推定に要する処理負荷を低減させることができる。
図1は、電池パックの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る電池制御装置の構成例を示す図である。 図3は、劣化推定について説明する図である。 図4は、優先度の設定方法の例を説明する図である。 図5は、劣化度のばらつきについて説明する図である。 図6は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。 図7は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。 図8は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。 図9は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る電池制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する電池制御装置及び電池制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて、電池パックについて説明する。図1は、電池パックの構成例を示す図である。
図1に示すように、電池パック1Pは、複数の電池セルブロックを直列や並列に接続したものである。図1の符号1bから14bは、電池セルブロックを表している。電池パック1Pは、例えば車両に搭載される。
電池セルブロックは、1つの電池セルから構成されるものであってもよいし、複数の電池セルから構成されるものであってもよい。
また、各電池セルブロックからは、電圧及び温度等をセンサ値として取得可能であるものとする。電池セルブロックは、劣化度を推定する単位の一例である。
図2を用いて、実施形態に係る電池制御装置について説明する。図2は、実施形態に係る電池制御装置の構成例を示す図である。
図2に示す電池制御装置10は、例えば車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit)によって実現されてもよい。
電池制御装置10は、電池パック1Pの劣化推定を行う。劣化推定の結果は、充電及び放電の制御に利用されてもよいし、電池パックの交換といった車両のメンテナンス等に利用されてもよい。
図2に示すように、電池制御装置10は、インタフェース部11、記憶部12及び制御部13を有する。
インタフェース部11は、電池制御装置10を他の装置と接続するためのインタフェースである。
電池制御装置10の記憶部12及び制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、入出力ポート等を有するコンピュータや各種の回路により実現される。また、電池制御装置10の記憶部12及び制御部13は、ECUによって実現されてもよい。
コンピュータのCPUは、例えばROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部13の全数推定部131、設定部132及び優先推定部133として機能する。
また、記憶部12は、RAMやフラッシュメモリに対応する。RAMやフラッシュメモリは、推定結果情報121、設定情報122及び各種プログラムの情報等を記憶することができる。
なお、電池制御装置10は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
図3を用いて、制御部13の各処理部によって行われる劣化推定を説明する。図3は、劣化推定について説明する図である。
まず、全数推定部131は、第1のイベントが発生した場合に、車両に搭載された電池パック1Pに含まれる電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する。
なお、以降の説明では、電池セルのブロックを単にブロックと表記する場合がある。
ここで、第1のイベントは、車両の発進、停止、電池パック1Pの充放電の開始、一定時間の継続又は停止等である。
さらに、車両及び電池パック1Pの状態にかかわらず、あらかじめ定められた時間(例えば1分)が経過するたびに、第1のイベントが発生したとみなされてもよい。
第1の推定部である全数推定部131は、電池パック1Pに含まれる全ての電池セルブロックについて劣化度を推定(計算)する。例えば、全数推定部131は、ブロック1bからブロック14bまでの電池セルブロックについて劣化度を計算する。
設定部132は、全数推定部131による推定結果に基づき、ブロックのそれぞれに優先度を設定する。
第2の推定部である優先推定部133は、第2のイベントが発生した場合に、ブロックのうち、設定部132よって設定された優先度が所定の条件を満たすブロックのそれぞれについて、劣化度を推定(計算)する。例えば、優先推定部133は、ブロック1bからブロック14bまでの電池セルブロックのうち、ブロック2bについて劣化度を計算する。
このように、優先推定部133は全部のブロックではなく一部のブロックについて劣化度の推定を行うことで、処理負荷を低減させている。
優先推定部133は、劣化度を計算しないブロックについては、全数推定部131による計算結果を流用することができる。
また、全数推定部131及び優先推定部133による劣化度の計算は、任意の方法で行われてよい。なお、全数推定部131及び優先推定部133は、推定の対象とするブロックは異なるが、1つ1つのブロックについての劣化度の計算方法は共通である。
例えば、全数推定部131及び優先推定部133は、各ブロックから取得した電圧、温度等のセンサ値を、学習済みのニューラルネットワークに入力して劣化度を得ることができる。
例えば、全数推定部131及び優先推定部133は、毎回推定を行う際に得られたセンサ値を基に劣化度を計算してもよいし、計算量の増加が許容される場合は、前回の推定で得られた結果を使って劣化度を計算してもよい。
また、例えば、全数推定部131及び優先推定部133は、機械学習の手法によらずに所定の回帰式等を用いて劣化度を計算してもよい。
なお、全数推定部131及び優先推定部133は、互いに異なる方法で劣化度を計算してもよい。例えば、全数推定部131は計算量が多い高精度な方法で計算を行い、優先推定部133は計算量が少ない簡易な方法で劣化度を計算を行う。
また、優先推定部133は、第2のイベントが発生したときに劣化度の推定を行う。第2のイベントは、第1のイベントと同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。
ここで、第1のイベント及び第2のイベントに関する所定の事象が発生するごとに、回数がカウントされるものとする。
事象の発生回数をiとすると、電池制御装置10は、事象が発生し、かつ回数iが第1の条件を満たす場合、第1のイベントが発生したとみなす。また、電池制御装置10は、事象が発生し、かつ回数iが第2の条件を満たす場合、第1のイベントが発生したとみなす。
例えば、第1の条件は、iを10で割った余りが1又は2であることである。また、例えば、第2の条件は、iを10で割った余りが1及び2のいずれでもないことである。
この場合、iが1、2、11、12等の場合に全数推定部131が劣化度の推定を行う。一方、iが3、4、5、6、7、8、9、10等の場合に優先推定部133が劣化度の推定を行う。
例えば、図3のiは3であるものとする。このとき、優先推定部133は、4回目から10回目まで、i回目(3回目)と同様の推定処理を行う。
設定部132は、全数推定部131によって推定された劣化度が大きいブロックほど優先度を高く設定する。
これにより、より劣化が進んでいるブロックについて詳細な情報を得ることが可能になる。
全数推定部131は、電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を2回以上推定する場合がある。図3の例では、全数推定部131が劣化度の推定を2回行っている。
このとき、設定部132は、全数推定部131による2回以上の推定結果に基づき優先度を設定する。
このように、複数回の全数推定の結果を利用することで、より有効な優先度の設定が可能になる。
図4を用いて、優先度の設定方法を説明する。図4は、優先度の設定方法の例を説明する図である。
図4に示す3つのテーブルは、推定結果情報121として記憶部12に格納されているものとする。
まず、全数推定部131によって、i-2回目の推定結果が得られているものとする。例えば、i-2回目のブロック1cの劣化度は「小」、ブロック1bの劣化度は「大」である。
ただし、劣化度「小」に比べて劣化度「大」の方が大きく劣化していることを意味する。劣化度「中」は「大」及び「小」の間である。また、劣化度の表記方法は図4のものに限られず、例えば1から100までの数値であってもよい。
図4の「対象のブロック」は、優先度が高いブロックである。設定部132は、i-2回目の推定結果からは優先度を設定しない。
設定部132は、i-2回目の推定結果及びi-1回目の推定結果を基に、i回目の劣化度推定で用いられる優先度を設定する。
まず、設定部132は、劣化度が最大のブロックを特定する。例えば、図4の場合であれば、設定部132は、i-2回目及びi-1回目の劣化度が「大」であるブロック2bが最も劣化度が高いブロックであると特定する。
ここで、設定部132は、複数回の全数推定(例えば、図4のi-2回目及びi-1回目)で得られた推定値のうち最も高いものをブロックごとに選択し、当該選択した推定値を基に最も劣化度が高いブロックを特定してもよい。
また、設定部132は、複数回の全数推定(例えば、図4のi-2回目及びi-1回目)で得られた推定値のブロックごとの平均値を基に、最も劣化度が高いブロックを特定してもよい。
また、設定部132は、劣化度のばらつきが大きいブロックを特定する。例えば、設定部132は、i-2回目及びi-2回目の劣化度が「小」から「中」に変化したブロック1bを特定する。なお、この例では、劣化度の差が「小」と「中」の差の1段階であるが、この差が2段階といったように、より大きいほどばらつきが大きいと判断する。
そして、設定部132は、特定したブロック1b及びブロック2bの優先度を高く設定する。
このように、設定部132は、全数推定部131によって推定された劣化度のばらつきが大きいブロックほど優先度を高く設定する。
このように、単純な劣化度の大きさだけでなく、ばらつきを考慮することで、急激に劣化したブロック等を特定でき、より意味のある優先度の設定が可能になる。
図4の例では、設定部132は、劣化度が最大のブロックとばらつきが最大のブロックをそれぞれ1つずつ選択し、優先推定部133の推定対象のブロックに指定している。
一方で、設定部132は、劣化度及びばらつきのそれぞれに関して複数のブロックを選択してもよい。
例えば、設定部132は、劣化度やばらつき度合いが所定の基準以上のブロックを全て選択するようにしてもよいし、より劣化度やばらつき度合いが高いブロックから所定数のブロックを選択するようにしてもよい。
さらに、優先推定部133の推定対象のブロックは、次の全数推定部131での推定が行われるまで変更されなくてもよい。一方で、優先推定部133における複数回の推定の途中で、劣化度やばらつき度合いが低くなったブロックは、推定対象から外されてもよい。
例えば、図4の例では、i+1回目ではブロック1bが優先推定部133の推定対象から外されている。
なお、全数推定部131が劣化度の推定を行う回数は連続していなくてもよい。
例えば、iが5、10のような5の倍数のとき(例えば、5回目又は10回目)に全数推定部131が劣化度の推定を行う。そして、設定部132がそのときの劣化度推定の結果に基づいて優先度を設定する。
例えば、設定部132は、1回の推定結果(例えば5回目の結果)に基づいて、その後(例えば6回目~9回目)の優先推定部133による劣化推定の優先度を設定するようにしてもよい。
また、例えば、設定部132は、複数回の推定結果(例えば、1回目と5回目に推定された劣化度の大きい方又は平均値)に基づいて、その後(例えば6回目~9回目)の優先推定部133による劣化推定の優先度を設定するようにしてもよい。
この場合、設定部132は、最も測定タイミングが近い複数回の全数推定部131の推定結果(例えば5回目と10回目の結果)を用いてばらつきが大きいブロックを判定することができる。
さらに、iが11、12、13、14等のときに、優先推定部133が優先度に基づき劣化度の推定を行う。
[優先度テーブルを使用した優先度の設定方法]
さらに、設定部132は、全数推定部131によって推定された劣化度の大きさ及びばらつきに応じてあらかじめ定められた優先度を、ブロックのそれぞれに設定することができる。
これにより、ルールベースの効率的な優先度の設定が可能になる。
まず、設定部132は、図5のように劣化度の最大値及びばらつきを判定する。図5は、劣化度のばらつきについて説明する図である。
設定部132は、i-2回目とi-1回目の劣化度推定で推定された劣化度のうち最大のものを(1)とする。
また、設定部132は、i-2回目とi-1回目の劣化度推定で推定された劣化度のばらつきを、「A」、「B」、「C」のいずれかに分類したものを(2)とする。
「A」は、i-2回目とi-1回目で劣化度が変化しなかったことを意味する。例えば、ブロック2bは、i-2回目とi-1回目のいずれでも劣化度が「大」で変化していないため、「A」に分類される。
「B」は、i-2回目とi-1回目で劣化度が1段階変化したこと、すなわち「小」と「中」の間、又は「中」と「大」の間で変化したことを意味する。例えば、ブロック1bは、劣化度が「小」から「中」に変化しているため、「B」に分類される。
「C」は、i-2回目とi-1回目で劣化度が2段階変化したこと、すなわち「小」と「大」の間で変化したことを意味する。例えば、ブロック3bは、劣化度が「大」から「小」に変化しているため、「C」に分類される。
ここで、設定部132は、(1)と(2)を組み合わせて優先度を設定する。このとき、設定部132は、設定情報122として記憶部12に格納された優先度設定テーブルを用いる。
なお、優先度設定テーブルにおける優先度は優先順位を意味し、数値が小さいほど優先度としては高くなる。
また、優先度設定テーブルは事前に管理者等によって作成されたものであってもよい。
図6は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。図6の優先度設定テーブルは、最も劣化しているブロックの劣化度が「大」である場合に用いられる。
例えば、設定部132は、図6の優先度設定テーブルに従って、(1)が「大」、(2)が「A」であるブロックの優先度を「1」に設定する。
図7は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。図7の優先度設定テーブルは、最も劣化しているブロックの劣化度が「中」である場合に用いられる。
例えば、設定部132は、図7の優先度設定テーブルに従って、(1)が「中」、(2)が「A」であるブロックの優先度を「1」に設定する。
図8は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。図8の優先度設定テーブルは、最も劣化しているブロックの劣化度が「小」である場合に用いられる。
例えば、設定部132は、図8の優先度設定テーブルに従って、(1)が「中」、(2)が「B」であるブロックの優先度を「1」に設定する。
図9は、優先度設定テーブルの一例を示す図である。図9の優先度設定テーブルは、最も劣化しているブロックの劣化度が特定できない場合に用いられる。
例えば、設定部132は、図9の優先度設定テーブルに従って、(1)が「中」、(2)が「B」であるブロックの優先度を「1」に設定する。
なお、優先推定部133は、優先度が等しいブロックが複数ある場合、事前のチューニングによって定められた数のブロックについてのみ劣化度を推定するようにしてもよい。
例えば、図6から図9に示した優先度設定テーブルにおいては、以下のルール1及びルール2に従って優先度が設定されてもよい。
ルール1:劣化度が同じである場合、ばらつきの大きいものにより高い優先度が設定される。
ルール2:ルール1にかかわらず、劣化度が最大(例えば(1)が「大」)である場合、ばらつきがないものに最も高い優先度が設定される。
例えば、図6に示す(1)が「大」、(2)が「A」であるブロックには、ルール2に従い最も高い優先度である「1」が設定される。
一方、図6に示す(1)が「中」であるブロックには、ルール1に従って、ばらつきの大きいものにより高い優先度が設定される。
この結果、図6の優先度テーブルでは、(1)が「大」の場合と、(1)が「中」の場合とで、ばらつきごと(「A」、「B」、「C」)の優先度の大小関係が逆転している。
図10を用いて、実施形態に係る電池制御装置10において実行される処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る電池制御装置が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、電池制御装置10は、iを1に設定する(ステップS101)。
そして、電池制御装置10は、イベントの発生を検知する(ステップS102)。イベントは、電池パックが搭載された走行開始又は停止、電池パックの充放電の開始又は終了、所定の車載装置への通電の開始、一定時間の経過等である。
ここで、電池制御装置10は、iが全数推定の条件を充足しているか否かを判定する(ステップS103)。全数推定の条件は、例えばiを10で割った余りが1又は2であることである。
そして、iが全数推定の条件を充足している場合(ステップS103、Yes)、電池制御装置10は、全ての電池セルブロックの劣化度を推定する(ステップS104)。
一方、iが全数推定の条件を充足していない場合(ステップS103、No)、電池制御装置10は、優先度が所定値以上である電池セルブロックの劣化度を推定する(ステップS105)。
続いて、電池制御装置10は、劣化度の推定結果に基づいて、各電池セルブロックに優先度を設定する(ステップS106)。
ここで、推定処理が終了される場合(ステップS107、Yes)、電池制御装置10は処理を終了する。
一方、推定処理が終了されない場合(ステップS107、No)、電池制御装置10はiを1だけ増加させ(ステップS108)、ステップS102に戻り処理を繰り返す。
上述してきたように、実施形態に係る電池制御装置10は、全数推定部131、設定部132及び優先推定部133を有する。全数推定部131は、第1のイベントが発生した場合に、車両に搭載された電池パック1Pに含まれる電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する。設定部132は、全数推定部131による推定結果に基づき、ブロックのそれぞれに優先度を設定する。優先推定部133は、第2のイベントが発生した場合に、ブロックのうち、設定部132よって設定された優先度が所定の条件を満たすブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する。
このように、電池制御装置10は、常に全ての電池セルブロックについて劣化度推定を行うのではなく、優先度に従って一部の電池セルブロックについて劣化度推定を行うことができる。この結果、本実施形態によれば、電池の劣化推定に要する処理負荷を低減させることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細及び代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神又は範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1P 電池パック
1b、2b、3b、4b、5b、6b、7b、8b、9b、10b、11b、12b、13b、14b ブロック
10 電池制御装置
11 インタフェース部
12 記憶部
13 制御部
121 推定結果情報
122 設定情報
131 全数推定部
132 設定部
133 優先推定部

Claims (6)

  1. 第1のイベントが発生した場合に、車両に搭載された電池パックに含まれる電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する第1の推定部と、
    前記第1の推定部による推定結果に基づき、前記ブロックのそれぞれに優先度を設定する設定部と、
    第2のイベントが発生した場合に、前記ブロックのうち、前記設定部によって設定された優先度が所定の条件を満たすブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する第2の推定部と、
    を有することを特徴とする電池制御装置。
  2. 前記設定部は、前記第1の推定部によって推定された劣化度が大きいブロックほど前記優先度を高く設定することを特徴とする請求項1に記載の電池制御装置。
  3. 前記第1の推定部は、電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を2回以上推定し、
    前記設定部は、前記第1の推定部による2回以上の推定結果に基づき優先度を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電池制御装置。
  4. 前記設定部は、前記第1の推定部によって推定された劣化度のばらつきが大きいブロックほど前記優先度を高く設定することを特徴とする請求項3に記載の電池制御装置。
  5. 前記設定部は、前記第1の推定部によって推定された劣化度の大きさ及びばらつきに応じてあらかじめ定められた優先度を、前記ブロックのそれぞれに設定することを特徴とする請求項3に記載の電池制御装置。
  6. 電池制御装置によって実行される電池制御方法であって、
    第1のイベントが発生した場合に、車両に搭載された電池パックに含まれる電池セルのブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する第1の推定工程と、
    前記第1の推定工程による推定結果に基づき、前記ブロックのそれぞれに優先度を設定する設定工程と、
    第2のイベントが発生した場合に、前記ブロックのうち、前記設定工程によって設定された優先度が所定の条件を満たすブロックのそれぞれについて、劣化度を推定する第2の推定工程と、
    を含むことを特徴とする電池制御方法。
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