JP2022182233A - 生産システムおよび生産システムの運用方法 - Google Patents

生産システムおよび生産システムの運用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022182233A
JP2022182233A JP2021089689A JP2021089689A JP2022182233A JP 2022182233 A JP2022182233 A JP 2022182233A JP 2021089689 A JP2021089689 A JP 2021089689A JP 2021089689 A JP2021089689 A JP 2021089689A JP 2022182233 A JP2022182233 A JP 2022182233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
facility
production
methane
methanation
equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021089689A
Other languages
English (en)
Inventor
昌俊 杉政
Masatoshi Sugimasa
章 軍司
Akira Gunji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2021089689A priority Critical patent/JP2022182233A/ja
Publication of JP2022182233A publication Critical patent/JP2022182233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

【課題】生産設備で生じた有機廃棄物をメタンに変換するプロセスにおいて、副生成物として生成される酸素を生産設備や周辺設備で利用して、化石燃料の使用量を効率的に削減する生産システムおよび生産システムの運用方法を提供する。【解決手段】生産システム100は、生産設備101と、生産設備101で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽102と、生産設備101またはメタン発酵槽102に蒸気を供給する燃焼設備105と、生産設備101から排出された排水を処理する排水処理装置103と、生産設備101またはメタン発酵槽102で発生したCO2をメタンに変換して燃焼設備105に供給するCO2メタン化設備104と、CO2メタン化設備104で生じた酸素、または、酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを排水処理装置103または生産設備101に供給する供給手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、生産設備で製品を製造すると共に生産設備で発生した有機廃棄物をメタンに変換して利用する生産システムおよび生産システムの運用方法に関する。
近年、各国政府による2050年までのカーボンニュートラルに向けて、CO排出規制が進められており、ESG投資(Environment・Social・Governanceに基づく投資)の拡大や、消費者の行動変容などが望まれている。化石燃料の使用量の削減は、生産システムを構築する際の重要課題として位置付けられている。化石燃料の使用量の削減策としては、高効率化、電化、ガス化、バイオマス活用等がある。
産業部門の生産現場では、加熱、蒸留、乾燥、調理、滅菌、洗浄等の用途で熱源が必要とされる。従来、熱源としては、主に化石燃料が使用されている。食品、飲料、化学品、一般消耗品等のバイオマス原料から製品を製造する分野では、化石燃料の使用量の有力な削減策として、生産プロセスで発生した有機廃棄物の燃料としての利用がある。例えば、有機廃棄物のメタン発酵によってバイオガスが生産されている。
バイオガスは、メタンが6割、COが4割の組成となることが一般的である。メタンは、都市ガス等を燃料とする既設のガス燃焼設備で利用できる。そのため、製品を製造する生産設備に対して、メタン発酵プロセスの導入が増えている。バイオガスをガス燃料として利用する場合は、バイオガスを精製して高純度メタンとしてから、ガス燃焼設備に供給している。
バイオガスは、精製することなく、都市ガス等の化石燃料ガスと混合して利用することも可能である。しかし、バイオガスには、不燃性のCOが含まれるため、化石燃料ガスに対する混合率に上限が存在する。いずれの方法でも、バイオガス中のCOは利用されることなく大気中に排出される。そのため、有機廃棄物の有効利用や炭素循環の観点から、メタン発酵で生成されるCOの有効活用が望まれる。
特許文献1では、バイオガスに含まれるCOのメタン化および燃料としての利用が提案されている。バイオガスに含まれるCOはバイオマス由来であるため、メタンとして燃焼させる場合であっても、環境中に排出されるCOとしてカウントされず、カーボンニュートラルな燃料として扱うことができる。また、COをメタンに変換することで、化石燃料ガスへの混合率の制限によらず燃焼が可能になる。
特許文献1では、水電解装置で製造した水素を用いてCOをメタン化している。水電解の副生成物である酸素については、燃焼設備に供給して、燃焼設備から排出されるCOの高濃度化を図っている。燃焼設備から排出されたCOを回収して、再度メタン化してから、燃料として再利用している。
特開2019-090084号公報
有機物、バイオマス等の有機系の原料から製品を生産する一般的な生産設備では、原料由来の炭素を、生産プロセスで生じた有機廃棄物や排水に含まれる状態で回収できる場合が多い。このような生産設備では、高濃度のCOの確保が容易である。そのため、特許文献1のように、副生成物として生成された酸素を燃焼に用いて、燃焼設備から排出されるCOの高濃度化を図る手法では、メリットが得られ難い。水の電気分解によって生成される酸素については、燃料以外の用途で有効活用することが望まれる。
有機物、バイオマス等の有機系の原料から製品を生産する生産プロセスにおいて、化石燃料の使用量を削減して、環境へのCO排出量を減らすためには、COのメタン化に加え、水の電気分解によって生成される副生成物である酸素をエネルギ消費量の削減に活用するプロセスを構築することが重要である。
そこで、本発明は、生産設備で生じた有機廃棄物をメタンに変換するプロセスにおいて、副生成物として生成される酸素を生産設備や周辺設備で利用して、化石燃料の使用量を効率的に削減する生産システムおよび生産システムの運用方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の構成は、例えば以下のとおりである。
生産設備と、
前記生産設備で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽と、
前記生産設備または前記メタン発酵槽に蒸気を供給する燃焼設備と、
前記生産設備から排出された排水を処理する排水処理装置と、
前記生産設備および前記メタン発酵槽のうちの一以上で発生したCOをメタンに変換して前記燃焼設備に供給するCOメタン化設備と、
前記COメタン化設備で生じた酸素、または、前記酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを前記排水処理装置に供給する供給手段を備えることを特徴とする生産システム。
本発明によれば、生産設備で生じた有機廃棄物をメタンに変換するプロセスにおいて、副生成物として生成される酸素を生産設備や周辺設備で利用して、化石燃料の使用量を効率的に削減する生産システムおよび生産システムの運用方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る生産システムの構成を示す図である。 COをメタンに変換するCOメタン化設備の構成例を示す図である。 COをメタンに変換するCOメタン化設備の構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る生産システムおよび生産システムの運用方法について、図を参照しながら説明する。なお、以下の各図において共通する構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
<生産システム>
図1は、本発明の実施形態に係る生産システムの構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る生産システム100は、生産設備101と、生産設備101で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽102と、生産設備101またはメタン発酵槽102に蒸気を供給する燃焼設備105と、生産設備101から排出された排水を処理する排水処理装置103と、生産設備101およびメタン発酵槽102のうちの一以上で発生したCOをメタンに変換して燃焼設備105に供給するCOメタン化設備104と、を備えている。
また、生産システム100は、COメタン化設備104で生じた酸素、または、COメタン化設備104で生じた酸素からオゾン発生器203により変換されたオゾンを、排水処理装置103に供給する排水処理ガス供給ライン(第1供給手段)110と、COメタン化設備104で生じた酸素からオゾン発生器203により変換されたオゾンを生産設備101に供給する生産設備ガス供給ライン(第2供給手段)120と、を備えている。排水処理ガス供給ライン110や生産設備ガス供給ライン120は、配管や、ポンプ、バルブ、タンク等の配管機器によって構成される。
生産システム100は、COメタン化設備104に再生可能エネルギにより発電された電力を供給する不図示の電力供給手段を備えることが好ましい。電力供給手段は、再生可能エネルギを利用する発電設備や、再生可能エネルギを利用する発電設備または発電施設から送電網を通じて送電を受ける受電設備や、変電設備や、配電設備等によって構成される。再生可能エネルギとしては、太陽光、風力、地熱、水力、バイオマス等が挙げられる。
生産システム100は、生産設備101と排水処理装置103に系統電力を供給する不図示の系統電力供給手段を備えることが好ましい。系統電力供給手段は、原子力、火力等の非再生可能エネルギを利用する発電設備または再生可能エネルギを利用する発電設備から送電網を通じて送電を受ける受電設備や、変電設備や、配電設備等によって構成される。
生産システム100は、燃焼設備105に化石燃料ガスを供給する不図示の燃料供給手段を備えることが好ましい。燃料供給手段は、化石燃料であるガス燃料や液体燃料を貯蔵する貯蔵設備や、化石燃料であるガス燃料や液体燃料を貯蔵する貯蔵施設から供給ラインやタンクローリを介して化石燃料の供給を受ける燃料分配設備や、このような設備の配管や、ポンプ、バルブ、タンク等の配管機器によって構成される。
生産システム100は、周辺設備へのエネルギ供給量を管理する制御装置106を備えることが好ましい。制御装置106は、所定のプログラムで動作するPLC等のコントローラや、システム全体を制御するコンピュータ等によって構成される。
図1に示すように、生産システム100は、生産設備101と、生産設備101に対して配置上・機能上で付随した周辺設備と、によって構成されている。周辺設備としては、燃焼設備105、排水処理装置103、メタン発酵槽102、COメタン化設備104、制御装置106等が備えられている。
生産設備101は、原料から所定の製品を生産する設備である。生産設備101では、有機物、バイオマス等の有機系の原料を、各種の処理、加工等の生産プロセスに供して製品を生産する。生産設備101では、生産プロセスの過程で、各種の有機廃棄物を生じる。また、生産プロセスの過程で、有機物、無機物等の汚濁物質を含む排水や、COを含む排ガスを生じることがある。生産システム100では、このような有機廃棄物や、排水や、排ガスを周辺設備で熱的・化学的に利用する。
生産設備101の具体例としては、例えば、食品、飲料等を生産する生産設備や、油脂類等の可食性バイオマス、木本系バイオマス、草本系バイオマス等の非可食性バイオマス等を原料として化学品を生産する生産設備等が挙げられる。有機廃棄物としては、生産プロセスの過程で、原料の余剰、副生成物、加工残渣等が生じ得る。例えば、飲食品の生産設備では、野菜かす、醸造かす、発酵かす、魚のあら等が、有機廃棄物として生じる。
生産設備101で発生した有機廃棄物は、メタン発酵槽102に送られる。また、生産設備101で発生した排水は、排水処理装置103に送られる。生産設備101と排水処理装置103とは、排水を移送する配管ラインで互いに接続される。また、生産設備101で発生した排ガスは、COメタン化設備104に送ることができる。生産設備101とCOメタン化設備104とは、排ガスを移送する配管ラインで互いに接続することができる。
メタン発酵槽102は、有機廃棄物を基質としてメタン発酵を行い、メタンおよびCOを含むバイオガスを生成する。一般的なバイオガスは、メタンを約50~60体積%、COを約40~50体積%で含む混合ガスである。メタン発酵では、メタン生成菌等を用いた嫌気性発酵によって、生産設備101から排出された有機廃棄物中の炭水化物、脂質、タンパク質等から、メタンとCOが生成される。
メタン発酵槽102で生成されたバイオガスは、COメタン化設備104に送られる。メタン発酵槽102とCOメタン化設備104とは、バイオガスを移送する配管ラインで互いに接続することができる。また、配管ラインによる移送に代えて、タンクローリ等でバイオガスを輸送することもできる。
排水処理装置103は、生産設備101で発生した排水を排水処理して浄化水に変える装置である。排水処理装置103では、有機物、無機物等の汚濁物質を含む排水を、生物学的・物理化学的に処理して浄化水を生成する。浄化水は、生産システム100の外部に放流してもよいし、COメタン化設備104に供給して水の電気分解で用いてもよい。
浄化処理の方法としては、例えば、活性汚泥による好気性処理や、活性炭等による汚濁物質の吸着処理や、汚濁物質のオゾン処理や、活性汚泥と分離膜を用いた活性汚泥膜分離処理や、浮遊物質に対する浮上分離処理や、これらの組み合わせ等を用いることができる。浄化処理の方法としては、高濃度の酸素やオゾンが要求される方法が好ましい。
COメタン化設備104は、COをメタンに変換するメタン化プロセスと、水の電気分解とを行う。メタン化プロセスでは、二酸化炭素(CO)と水素(H)から、メタン(CH)と水(HO)が生成される。水の電気分解では、水(HO)から、水素(H)と酸素(O)が生成される。水の電気分解で生成された酸素(O)からは、オゾン(O)が生成されてもよい。
メタン化プロセスでは、メタン発酵槽102から排出されたバイオガスに含まれるCOと、水の電気分解で生成された水素とを反応させて、COをメタンに変換する。バイオガスに含まれるメタンは、メタン化プロセスの前に、分離してもよいし、分離しなくてもよい。メタン化プロセスでは、生産設備101から排出された排ガスに含まれるCOがメタンに変換されてもよい。
メタン化プロセスとしては、例えば、逆シフト反応とフィッシャー・トロプシュ反応(FT反応)との組み合わせや、これらの反応と同様の変換を行う触媒反応を用いることができる。逆シフト反応は、次の反応式(1)で表される。FT反応は、次の反応式(2)で表される。
CO+H→HO+O・・・(1)
(2n+1)H+nCO→C2n+2+nHO・・・(2)
水の電気分解では、メタン化プロセスで生成された水を電気分解することができる。但し、水は、炭素収支に直接的な影響がなく、また、低エネルギコストで外部から供給できる。そのため、メタン化プロセスへの水の供給法や、水の電気分解で生成した水の処分法は、特に限定されない。水の電気分解では、上水、工水等や、排水処理装置103で造水された浄化水等を電気分解することもできる。排水処理装置103とCOメタン化設備104とは、浄化水を移送する配管ラインで互いに接続することができる。
従来のバイオガスを利用するプロセスでは、メタン発酵で生成されたバイオガスを、そのまま、都市ガス等の化石燃料ガスと混合して燃焼機関の燃料としている。しかし、バイオガスは、高濃度のCOを含むため、着火性、発熱量、燃焼効率等が悪い点に課題がある。これに対し、COメタン化設備104を設けると、バイオガス中のCOがメタンに変換されるため、ガス燃料の燃焼特性を向上させて、システム全体としてのエネルギ効率やCO排出量の問題を改善できる。
図2は、COをメタンに変換するCOメタン化設備の構成例を示す図である。
図2に示すように、COメタン化設備104は、COと水素を触媒反応によってメタンと水に変換するメタン化反応器201と、水の電気分解によって水素と酸素を生成する電気分解装置202と、によって構成することができる。
図3は、COをメタンに変換するCOメタン化設備の構成例を示す図である。
図3に示すように、COメタン化設備104は、COと水素を触媒反応によってメタンと水に変換するメタン化反応器201と、水の電気分解によって水素と酸素を生成する電気分解装置202と、水の電気分解で生成された酸素からオゾンを発生させるオゾン発生器203と、によって構成することもできる。
メタン化反応器201と電気分解装置202とは、配管等を介して互いに接続される。メタン化反応器201では、反応条件に応じて、触媒によって実質的に一段の反応で、COと水素からメタンと水を生成することができる。電気分解装置202における水の電気分解で生成された水素は、メタン化反応器201に供給される。
メタン化プロセスにおいて、電気分解装置202から供給された水素の全部がメタンに変換されてもよいし、水素の一部がメタンに変換されてもよい。すなわち、メタン化反応器201への水素の供給量は、メタン化反応の化学量論比と同等であってもよいし、メタン化反応の化学量論比に対して過剰量であってもよい。メタン化反応器201で未反応であった水素や、バイオガスに含まれていたメタンは、メタン化反応によって生成されたメタンと共に、ガス燃料として使用可能な混合ガスを形成する。
オゾン発生器203は、電気分解式、放電式、紫外線式等の適宜の方式でオゾンを発生させることができる。オゾンを発生させる方式としては、これらのうち、一種を用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。オゾン発生器203では、空気中の酸素ではなく、水の電気分解で分離・濃縮された酸素ガスをオゾンに変換する。そのため、空気を用いる場合と比較して、高濃度のオゾンガスを発生させることができる。
オゾン発生器203が放電式、紫外線式等である場合、電気分解装置202から酸素を排出する経路に、オゾンを発生させる反応槽、反応管等を設けることができる。オゾン発生器を備えた反応槽、反応管等に酸素ガスを導入して、プラズマ、紫外線等を印加・照射することができる。
オゾン発生器203が電気分解式である場合、電気分解装置202にオゾンを発生させる機能を持たせることができる。電気分解装置202に備えられるアノードの酸素極をオゾン発生用電極に変更したり、電気分解装置202の電解液として酸素の生成が抑制される電解液を用いたりすると、電気分解中に高濃度のオゾンを発生させることができる。
COメタン化設備104のメタン化プロセスで生成されたメタンガスや、メタンガスを含む混合ガスは、燃焼設備105に送られる。COメタン化設備104と燃焼設備105とは、メタンガスや混合ガスを移送する配管ラインで互いに接続することができる。また、配管ラインによる移送に代えて、タンクローリ等でメタンガスや混合ガスを輸送することもできる。
COメタン化設備104の水の電気分解で生成された酸素は、排水処理装置103に送られる。また、オゾン発生器によって生成されたオゾンは、排水処理装置103や生産設備101に送られる。COメタン化設備104と排水処理装置103とは、酸素を移送する排水処理ガス供給ライン110や、オゾンを移送する排水処理ガス供給ライン120で互いに接続することができる。また、COメタン化設備104と生産設備101とは、オゾンを移送する生産設備ガス供給ライン120で互いに接続することができる。
なお、図1において、生産システム100には、排水処理ガス供給ライン110および生産設備ガス供給ライン120の両方が備えられているが、いずれか一方が備えられる限り、他方は備えられなくてもよい。排水処理ガス供給ライン120としては、酸素を移送する配管ライン、オゾンを移送する配管ライン、または、これらの両方を備えることができる。
燃焼設備105は、燃料を燃焼させて熱エネルギを利用可能にするための設備である。燃焼設備105としては、メタンガスや、メタンを主成分とする混合ガスを利用可能な設備が好ましい。燃焼設備105は、メタンガスや混合ガスを燃焼可能である限り、液化天然ガス(Liquefied Natural Gas:LNG)や、LNGを含む都市ガスや、液化石油ガス(Liquefied Petroleum Gas:LPG)や、バイオガスや、これらを混合した混合ガスを利用可能な設備であってもよい。
燃焼設備105としては、例えば、ガス燃焼ボイラ、ガスエンジンや、これらを備えたコジェネレーションシステム等を用いることができる。コジェネレーションシステムは、発電した電力と共に燃料の燃焼による廃熱を利用するシステムである。コジェネレーションシステムは、廃熱で加熱された熱媒体を利用先に供給するための熱媒体供給ライン網を備える。
燃焼設備105では、COメタン化設備104から排出されたメタンガスや、メタンを主成分とする混合ガスを燃焼させて、熱媒体としての蒸気を生成する。混合ガスには、水の電気分解で生成された後にメタン化プロセスで未反応であった水素が含まれていてもよい。水素は、メタンと比較して、発熱量が小さいが燃焼速度が速い等の燃焼特性を持つため、メタンガスや混合ガスを燃焼させることができる。
燃焼設備105には、COメタン化設備104から排出されたメタンガスや混合ガスに加え、化石燃料ガスを供給することができる。化石燃料ガスは、燃焼設備105に付随する貯蔵設備や、外部の貯蔵施設から供給することができる。燃焼設備105と貯蔵設備や貯蔵施設とは、化石燃料のガス燃料や液体燃料を移送する配管ラインで互いに接続することができる。また、配管ラインによる移送に代えて、タンクローリ等で化石燃料のガス燃料や液体燃料を輸送することもできる。
化石燃料ガスとしては、液化天然ガス(LNG)、都市ガス、液化石油ガス(LPG)や、これらを混合した混合燃料ガス等が挙げられる。化石燃料ガスをメタンガスやメタンを主成分とする混合ガスに混合すると、メタンガスや混合ガスの着火性、発熱量、燃焼効率等の燃焼特性を向上させることができる。
燃焼設備105で生成された蒸気は、生産設備101や、メタン発酵槽102や、これらの両方に送られる。燃焼設備105と生産設備101やメタン発酵槽102とは、蒸気を移送する蒸気供給ライン130で互いに接続することができる。
燃焼設備105で生成された蒸気は、生産設備101の生産プロセス用の配管ラインの殺菌プロセス、滅菌プロセス、洗浄プロセス等や、メタン発酵槽102の発酵温度の加温や、メタン発酵槽102の使用後の殺菌プロセス、滅菌プロセス、洗浄プロセス等に用いることができる。
配管ラインは、殺菌、滅菌、洗浄等の対象として、配管や、ポンプ、バルブ、タンク、シーリング等の配管機器・部品を備えている。高温・高圧の蒸気を用いると、微生物、ウイルス等を効率的に殺菌、滅菌ないし不活化することができる。また、有機物、無機物等の汚濁物質を効率的に分解ないし除去することができる。
制御装置106は、周辺設備へのエネルギ供給量を管理すると共に、周辺設備の動作等を制御する装置である。制御装置106と各周辺設備とは、有線または無線による制御線107によって互いに電気的に接続されている。制御装置106は、生産設備101、燃焼設備105、排水処理装置103およびCOメタン化設備104へのエネルギ供給量を、生産システム100の全体として小さくなるように制御する。
<周辺設備の運用>
次に、前記の生産設備101に付随した周辺設備の具体的な運用について説明する。
バイオガスを利用する一般的なガス利用システムでは、システム全体としてのエネルギ効率や、環境へのCO排出量の削減の観点から、プロセス中で生成される副生成物を広く有効利用することが望まれる。一般的なエネルギ源としては、化石燃料が多用されているため、システムのエネルギ効率を向上させると、全体として化石燃料の使用量を削減できる。
そこで、生産システム100では、有機廃棄物を原料としてメタンを生成して利用するにあたり、バイオガス中のCOをメタンに変換するメタン化プロセスと水の電気分解とを行うだけでなく、水の電気分解によって副生成物として生成される酸素を非燃料用途で利用する。
COメタン化設備104において生成された酸素やオゾンは、排水処理ガス供給ライン(第1供給手段)110によって排水処理装置103に供給して、これらを用いた排水処理や設備滅菌処理や設備洗浄処理に用いることができる。酸素は、排水処理装置103の曝気プロセスの散気ガスとして用いることができる。オゾンは、有機物、無機物等の汚濁物質の分解処理や、排水処理装置103の配管、タンク、吸着材、分離膜等を対象とした殺菌プロセス、滅菌プロセスまたは洗浄プロセスに用いることができる。
一般的な排水処理では、好気性処理を行う場合に、排水の溶存酸素濃度を高めるために、空気による曝気を行っている。しかし、空気は、酸素を20%程度しか含まないため、空気による曝気では、酸素以外の窒素等を送風・散気するのに余計なエネルギを消費している。これに対し、COメタン化設備104において生成された酸素を散気ガスとして用いると、空気を用いた曝気と比較して送風量を減らすことができる。そのため、曝気に必要な電力量を削減することができる。
また、排水処理では、排水中の有機物や無機物の酸化分解、活性汚泥の活性化、排水の脱臭等を行う場合に、オゾンが用いられることがある。COメタン化設備104で生成されたオゾンを排水処理装置103に供給すると、オゾンを個別に発生させて供給することなく、排水処理や設備滅菌処理や設備洗浄処理を効率的に行うことができる。また、好気性処理を行う場合に、オゾンを用いた前処理を行うと、活性汚泥への負荷が低減し、曝気ガスの送風量を減らすことができる。そのため、曝気に必要な電力量を削減することができる。
排水処理装置103では、COメタン化設備104において生成された酸素、その酸素からオゾン発生器により変換されたオゾン、または、これらの両方を用いることができる。排水中に含まれる汚濁物質の種類や、汚濁物質の量は、生産設備101で用いられる生産プロセスによって異なる。生産プロセスに応じたガスを供給すると、排水処理装置103で消費される電力量を更に削減することができる。
COメタン化設備104において生成されたオゾンは、排水処理装置103に供給すると共に、生産設備ガス供給ライン(第2供給手段)120によって生産設備101に供給して、生産プロセスの配管ラインや容器前処理ラインで用いることができる。オゾンは、生産設備101の配管ラインの殺菌プロセス、滅菌プロセスまたは洗浄プロセスに用いることができる。また、生産設備101の容器前処理ラインの殺菌プロセス、滅菌プロセスまたは洗浄プロセスに用いることができる。
生産設備101の配管ラインは、原材料や中間材料を通流させる配管や、ポンプ、バルブ、タンク、シーリング等の配管機器・部品を備えている。容器前処理ラインは、容器を搬送するコンベヤ等の搬送路を備えており、製造物を包装するための容器や、製造物を容器に包装した製品等を取り扱う。これらは、殺菌プロセス、滅菌プロセスまたは洗浄プロセスの処理対象となる。
配管ラインの殺菌や、滅菌や、洗浄にオゾン水を利用する手法は、従来の食品分野、飲料分野等の生産設備にも導入されている。オゾンを発生させる方法としては、空気に紫外線を照射する方法や、空気から分離濃縮した酸素に紫外線を照射する方法や、空気から分離濃縮した酸素中で放電を起こす方法が用いられている。しかし、空気は酸素を20%程度しか含まないため、これらの方法では、高濃度のオゾンを発生させることが難しく、酸素を分離するのに余計なエネルギを消費している。また、酸素を分離するために特殊な設備を要している。これに対し、COメタン化設備104において生成されたオゾンを用いると、低エネルギコストで効率的に殺菌、滅菌、洗浄等を行うことができる。COメタン化設備104の電気分解装置202によって高純度な酸素が生成されるため、各種の方法によって高濃度のオゾンを発生させて、殺菌、滅菌、洗浄等の高い効果を得ることができる。
従来の食品分野、飲料分野等では、殺菌洗浄の効果が継続的に必要なプロセスには、塩素系薬剤が用いられている。殺菌洗浄の効果が継続的に必要でないプロセスには、高温・高圧の蒸気が用いられている。このような蒸気を用いるプロセスは、オゾンへの転換が容易である。生産設備101で蒸気を用いるプロセスをオゾンへ転換すると、蒸気の使用量が少なくなるため、燃焼設備105で蒸気を製造するために必要な出力も小さくなる。燃焼設備105における燃料の消費量が少なくなるため、各設備へのエネルギ供給量を制御する制御装置106によって化石燃料ガスの使用率を削減することができる。
COメタン化設備104の電気分解装置202で生成された酸素をオゾンに変換する割合は、生産システム100の規模や、生産設備101で用いるプロセスや、生産設備101で生産する製品等に応じて、最適な割合が異なる。そのため、酸素をオゾンに変換する割合は、生産システム100における消費エネルギが最小化されるように、必要に応じて、制御装置106によって制御することができる。
COメタン化設備104において生成された酸素は、少なくとも生産設備101や排水処理装置103において非燃料用途で利用する。しかし、酸素の一部については、燃焼設備105で利用することもできる。COメタン化設備104において生成された酸素は、COメタン化設備104で生成されたメタンガスや、メタンを主成分とする混合ガスに混合して、燃焼設備105に供給して燃焼させることができる。
COメタン化設備104における水の電気分解では、再生可能エネルギにより発電された電力を利用して水素と酸素を生成することが好ましい。水の電気分解は、大電力を要するが、需要期が限定され難いためである。COメタン化設備104の電気分解装置202には、再生可能エネルギにより発電された電力を供給する電力供給手段から、水の電気分解のための電力を供給することができる。
生産設備101および排水処理装置103では、通常、一般的な発電施設で発電された系統電力を利用する。系統電力とは、一般的な電力系統によって送電される電力を意味する。一般的な電力系統は、商用電力等の送電に用いられており、発電施設、変電施設、送電設備等によって構成されている。系統電力は、石油、天然ガス等の化石燃料に大きく依存している。そのため、再生可能エネルギを利用して系統電力の使用量を削減すると、化石燃料の使用量を削減できる。
COメタン化設備104におけるメタン化プロセスでは、水素を任意の混合率で含む混合ガスを生成させることができる。水素の混合率は、COメタン化設備104の電気分解装置202からメタン化反応器201への水素の供給量に基づいて調整することができる。水素の混合率は、燃焼設備105において燃焼可能である限り、特に制限されるものではないが、20体積%以下であることが好ましい。水素の混合率が20体積%以下であると、一般的な燃焼機関を用いた場合であっても、異常燃焼を抑制して継続的に燃焼させることができる。
但し、水素とメタンとでは、発熱量が大きく異なる。そのため、混合ガスの水素の混合率、すなわち、燃焼設備105への水素の供給量は、燃焼設備105への燃料供給ライン上等でセンシングすることが好ましい。混合ガスの水素の混合率は、必要な熱量を確保できるように、メタン化反応器201への水素の供給量を制御装置106で制御して調整できる。
COメタン化設備104におけるメタン化プロセスでは、メタン発酵槽102から排出されたバイオガスに加え、生産設備101から排出された排ガスに含まれるCOを基質として用いることが好ましい。生産設備101における生産プロセスの過程で生じたCOをメタンに変換すると、環境へのCO排出量を削減することができる。生産設備101における生産プロセスで、有機廃棄物よりも排ガスに炭素が含まれ易い場合に有効となる。
生産設備101において排ガスを発生させる生産プロセスは、特に限定されるものではない。排ガスを発生させる生産プロセスとしては、飲食品等の分野で用いられる発酵プロセスや、有機系の原料や中間材料等に対する加熱プロセス、乾燥プロセス等が挙げられる。発酵プロセスとしては、アルコール発酵、乳酸菌発酵、アミノ酸発酵等が挙げられる。排ガスを発生させる生産プロセスとしては、メタン化の要求が高い高濃度のCOが排出される点で、嫌気性発酵プロセスが好ましい。
燃焼設備105で燃焼させるガス燃料としては、COメタン化設備104で生成されたメタンガスまたはメタンを主成分とする混合ガスのみを用いてもよいし、メタンガスまたは混合ガスと化石燃料ガスとを混合した混合ガス燃料を用いてもよい。化石燃料ガスの混合率は、燃焼を維持できる最小の割合となるように、燃焼設備105への化石燃料ガスの供給量を制御装置106によって制御して調整できる。
COメタン化設備104において生成されたメタンは、一時的に貯蔵することもできる。メタンは、例えば、加圧によって圧縮・液化させた状態で貯蔵設備に貯蔵することができる。COメタン化設備104とメタン貯蔵設備とは、メタンを移送する配管ラインで互いに接続することができる。また、配管ラインによる移送に代えて、タンクローリ等でメタンを輸送してもよい。
従来のバイオガスを利用する一般的なガス利用システムでは、COメタン化設備104を備えていないため、バイオガスを貯蔵しようとする場合に、バイオガスに含まれるCO分の液化・貯蔵コストが余計にかかる。これに対し、COメタン化設備104を設け、バイオガスに含まれるCOをメタンに変換すると、低コストで液化・貯蔵することができる。一時的に貯蔵したメタンを、COメタン化設備104で生成されたメタンと共に燃焼設備105に供給すると、化石燃料ガスの使用量を抑制できる。
制御装置106は、COメタン化設備104のメタンの生成量と、燃焼設備105のメタンの消費量とに応じて、燃焼設備105への化石燃料ガスの供給量を制御することが好ましい。化石燃料ガスの供給量は、メタンの消費量が多くなる一方で、生産システム100における消費エネルギが少なくなるように、制御装置106によって制御することができる。このような制御によると、化石燃料ガスの使用量を抑制できる。
制御装置106は、COメタン化設備104の酸素若しくはオゾンの生成量、または、COメタン化設備104から排水処理装置103への酸素若しくはオゾンの供給量と、排水処理装置103の排水の処理量とに応じて、排水処理装置103への酸素またはオゾンの供給に必要な消費電力を調整することが好ましい。排水処理ガス供給ライン(第1供給手段)110を稼働させるための電力は、排水処理に必要な酸素量やオゾン量が確保される一方で、生産システム100における消費エネルギが少なくなるように、制御装置106によって制御することができる。このような制御によると、化石燃料ガスの使用量を抑制できる。
制御装置106は、COメタン化設備104のオゾンの生成量、または、COメタン化設備104から生産設備101へのオゾンの供給量と、生産設備101の殺菌プロセス、滅菌プロセス、または、洗浄プロセスの処理量とに応じて、燃焼設備105の出力を調整し、燃焼設備105への化石燃料ガスの供給量を制御することが好ましい。生産設備ガス供給ライン(第2供給手段)120を稼働させるための電力は、各プロセスに必要なオゾン量が確保される一方で、生産システム100における消費エネルギが少なくなるように、制御装置106によって制御することができる。このような制御によると、化石燃料ガスの使用量を抑制できる。
以上の生産システム100、および、その運用方法によると、生産設備で生じた有機廃棄物をメタンに変換するプロセスにおいて、メタンへの変換に利用されない副生成物として生成される酸素を生産設備や周辺設備で利用して、化石燃料の使用量を効率的に削減することができる。COのメタン化による燃料供給と、酸素またはオゾンの排水処理への利用による消費電力削減と、オゾンの生産設備での利用による蒸気需要低減が可能となる。そのため、生産システム100全体として化石燃料の削減に貢献できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、技術的範囲を逸脱しない限り、様々な変形例が含まれる。例えば、前記の実施形態は、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、或る実施形態の構成の一部を他の構成に置き換えたり、或る実施形態の構成に他の構成を加えたりすることが可能である。また、或る実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、構成の削除、構成の置換をすることも可能である。
100 生産システム
101 生産設備
102 メタン発酵槽
103 排水処理装置
104 COメタン化設備
105 燃焼設備
106 制御装置
110 排水処理ガス供給ライン(第1供給手段)
120 生産設備ガス供給ライン(第2供給手段)
130 蒸気供給ライン
201 メタン化反応器
202 電気分解装置
203 オゾン発生器

Claims (14)

  1. 生産設備と、
    前記生産設備で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽と、
    前記生産設備または前記メタン発酵槽に蒸気を供給する燃焼設備と、
    前記生産設備から排出された排水を処理する排水処理装置と、
    前記生産設備および前記メタン発酵槽のうちの一以上で発生したCOをメタンに変換して前記燃焼設備に供給するCOメタン化設備と、
    前記COメタン化設備で生成された酸素、または、前記酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを前記排水処理装置に供給する供給手段と、を備えることを特徴とする生産システム。
  2. 生産設備と、
    前記生産設備で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽と、
    前記生産設備または前記メタン発酵槽に蒸気を供給する燃焼設備と、
    前記生産設備および前記メタン発酵槽のうちの一以上で発生したCOをメタンに変換して前記燃焼設備に供給するCOメタン化設備と、
    前記酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを前記生産設備に供給する供給手段と、を備えることを特徴とする生産システム。
  3. 生産設備と、
    前記生産設備で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽と、
    前記生産設備または前記メタン発酵槽に蒸気を供給する燃焼設備と、
    前記生産設備から排出された排水を処理する排水処理装置と、
    前記生産設備および前記メタン発酵槽のうちの一以上で発生したCOをメタンに変換して前記燃焼設備に供給するCOメタン化設備と、
    前記COメタン化設備で生成された酸素、または、前記酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを前記排水処理装置に供給する第1供給手段と、
    前記酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを前記生産設備に供給する第2供給手段と、を備えることを特徴とする生産システム。
  4. 請求項3に記載の生産システムであって、
    前記COメタン化設備に再生可能エネルギにより発電された電力を供給する電力供給手段を、さらに備え、
    前記COメタン化設備は、再生可能エネルギによりCOをメタンに変換することを特徴とする生産システム。
  5. 請求項3に記載の生産システムであって、
    前記生産設備および前記排水処理装置に系統電力を供給する系統電力供給手段と、
    前記燃焼設備に化石燃料を供給する燃料供給手段と、
    前記生産整備、前記燃焼設備、前記排水処理装置および前記COメタン化設備へのエネルギ供給量を制御する制御装置と、をさらに備えることを特徴とする生産システム。
  6. 請求項3に記載の生産システムであって、
    前記COメタン化設備は、水を電気分解する電気分解装置と、前記COと前記電気分解によって生じた水素とから触媒反応によってメタンを生成するメタン化反応器と、を備えることを特徴とする生産システム。
  7. 請求項3に記載の生産システムであって、
    前記第1供給手段によって供給される前記酸素または前記オゾンは、前記排水処理装置の曝気プロセスに用いられることを特徴とする生産システム。
  8. 請求項3に記載の生産システムであって、
    前記第2供給手段によって供給される前記オゾンは、前記生産設備の配管ラインの殺菌プロセス、滅菌プロセス、または、洗浄プロセスに用いられることを特徴とする生産システム。
  9. 請求項3に記載の生産システムであって、
    前記第2供給手段によって供給される前記オゾンは、前記生産設備の容器前処理ラインの殺菌プロセス、滅菌プロセス、または、洗浄プロセスに用いられることを特徴とする生産システム。
  10. 請求項5に記載の生産システムであって、
    前記制御装置は、前記COメタン化設備のメタンの生成量と、前記燃焼設備のメタンの消費量とに応じて、前記燃焼設備への化石燃料ガスの供給量を制御することを特徴とする生産システム。
  11. 請求項5に記載の生産システムであって、
    前記制御装置は、前記COメタン化設備の酸素若しくはオゾンの生成量、または、前記COメタン化設備から前記排水処理装置への酸素若しくはオゾンの供給量と、前記排水処理装置の排水の処理量とに応じて、排水処理装置への酸素またはオゾンの供給に必要な消費電力を調整することを特徴とする生産システム。
  12. 請求項10または請求項11に記載の生産システムであって、
    前記制御装置は、前記COメタン化設備のオゾンの生成量、または、前記COメタン化設備から前記生産設備へのオゾンの供給量と、前記生産設備の殺菌プロセス、滅菌プロセス、または、洗浄プロセスの処理量とに応じて、前記燃焼設備の出力を調整し、前記燃焼設備への化石燃料ガスの供給量を制御することを特徴とする生産システム。
  13. 生産システムの運用方法であって、
    生産設備と、
    前記生産設備で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽と、
    前記生産設備または前記メタン発酵槽に蒸気を供給する燃焼設備と、
    前記生産設備から排出された排水を処理する排水処理装置と、
    前記生産設備および前記メタン発酵槽のうちの一以上で発生したCOをメタンに変換して前記燃焼設備に供給するCOメタン化設備と、を備える生産システムにおいて、
    前記COメタン化設備で水を電気分解して酸素と水素を生成し、
    前記COメタン化設備で生成された酸素、または、前記酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを前記排水処理装置に供給し、
    前記排水処理装置で前記酸素または前記オゾンを用いた排水処理を行うことを特徴とする生産システムの運用方法。
  14. 生産システムの運用方法であって、
    生産設備と、
    前記生産設備で発生した有機廃棄物を用いてメタン発酵を行うメタン発酵槽と、
    前記生産設備または前記メタン発酵槽に蒸気を供給する燃焼設備と、
    前記生産設備および前記メタン発酵槽のうちの一以上で発生したCOをメタンに変換して前記燃焼設備に供給するCOメタン化設備と、を備える生産システムにおいて、
    前記COメタン化設備で水を電気分解して酸素と水素を生成し、
    前記COメタン化設備で生成された酸素からオゾン発生器により変換されたオゾンを前記生産設備に供給し、
    前記生産設備で前記オゾンを用いた殺菌、滅菌または洗浄を行うことを特徴とする生産システムの運用方法。
JP2021089689A 2021-05-28 2021-05-28 生産システムおよび生産システムの運用方法 Pending JP2022182233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021089689A JP2022182233A (ja) 2021-05-28 2021-05-28 生産システムおよび生産システムの運用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021089689A JP2022182233A (ja) 2021-05-28 2021-05-28 生産システムおよび生産システムの運用方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022182233A true JP2022182233A (ja) 2022-12-08

Family

ID=84328457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021089689A Pending JP2022182233A (ja) 2021-05-28 2021-05-28 生産システムおよび生産システムの運用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022182233A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Beyene et al. Current updates on waste to energy (WtE) technologies: a review
Arantes et al. Treatment of brewery wastewater and its use for biological production of methane and hydrogen
Shahabadi et al. Estimation of greenhouse gas generation in wastewater treatment plants–Model development and application
EP2637991B1 (en) Method and apparatus for the carbon dioxide based methanol synthesis
RU2127720C1 (ru) Синергетический способ производства метанола (варианты)
US20070049648A1 (en) Manufacture of fuels by a co-generation cycle
Elgarahy et al. Hydrogen production from wastewater, storage, economy, governance and applications: a review
CN115784840A (zh) 一种有机固废气化与电解水制氢耦合的甲醇制备工艺
Ganeshan et al. How does techno-economic analysis and lifecycle assessment help in commercializing the biohydrogen supply chain?
JP4572278B2 (ja) 燃料供給方法及び燃料供給装置
KR100985374B1 (ko) 유기성 폐기물로부터 수소와 메탄 가스를 생성하는 방법 및장치
US20190024002A1 (en) A combined system for producing fuel and thermal energy and a method for poduction of fuel and thermal energy
JP2022182233A (ja) 生産システムおよび生産システムの運用方法
TWI522321B (zh) 使用臭氧來促進厭氧消化的方法
JP2006212467A (ja) 有機性廃棄物の処理方法
Federici et al. Life cycle analysis of a combined electrolysis and methanation reactor for methane production
WO2022244659A1 (ja) 水素製造システム
US20120085710A1 (en) Method and apparatus for providing and using hydrogen-based methanol for denitrification purposes
JP4461209B2 (ja) 有機性廃棄物による発電方法及び装置
TW201827333A (zh) 氫氣製備方法、系統與用於其中的溶液
Abdalla et al. Hydrogen production technologies: Conventional processes
RU2446112C2 (ru) Способ комплексной переработки отходов с использованием рекуперации и аккумулированием энергии
JP2012211213A (ja) バイオガスの精製方法
CN116888066A (zh) 使用来自废物的能量生产含氢气的产物气体的方法
Wood Catalytic gasification of pretreated activated sludge supernatant in near-critical water

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240130