JP2022178516A - 美容セラピーのためのデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】流体注入セラピーの組合せにおける効率を改善することができるデバイスを提供すること。【解決手段】本発明は、美容セラピーのためのデバイスに関する。デバイスは、注入ユニットと流体供給ユニットとを含む。注入ユニットは、流体通路を含むハンドル部と、ハンドル部の端部における1つまたは複数の中空の第1の針であって、流体通路と流体連通している内部通路を有する、1つまたは複数の中空の第1の針と、水溶性または水分散性の材料を含む1つまたは複数の第2の針とを含み、1つまたは複数の第2の針は、ハンドル部から分離可能である。流体供給ユニットは、ハンドル部に結合され、流体を流体通路に供給するように構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、美容セラピーのためのデバイスに関する。
皮膚の上のくまは消費者の大きな関心事であり、いまだに対処されていない問題である。化粧品が唯一の家庭での解決策であるが、多くの人に対して十分に要求を満たすものではない。その一方で、より侵襲的な処置は存在するが、診療所で実行されなければならない。
カルボキシセラピーは医療治療であり、医学の様々な分野で成功裏に広く使用されている。たとえば、特許文献1(国際公開第2014/142970号公報)は、COガスを皮膚の中に注入するためのカルボキシセラピーデバイスを開示している。カルボキシセラピーは、COの真皮への注入から成り、顔の老化防止において、特にくまの低減に対して非常に高い実績を示す。実際に、くまは、深層の顔面解剖学(皮内毛細血管ネットワークなど)、皮膚からの寄与(過度の色素沈着など)、軟部組織の経年劣化(薄い皮膚、または皮膚弛緩による陰りなど)を含む、多様な要因に起因する。多様な要因が、くまの問題を非常に複雑にする。CO注入は、酸素供給、微小循環の改善、消炎、およびコラーゲン刺激など、複数の便益をもたらし、それらは、上記の多因子の問題に応えることができる。臨床的に観察される美容効果は、目の下の円形色素沈着の改善、すなわち、目の周りを明るくすることである。
活性成分を皮膚内に注入することから成るメソセラピーは、しばしば、補完性効果をもたらして治療成績を高めるために、カルボキシセラピーと組み合わされる。メソセラピーの主要な活性成分のうちの1つはヒアルロン酸(HA)であり、それは、アイコンター治療におけるその効果(水分補給を増加させる、繊細な目元の周りの乾燥を防止する、充填剤の役割で小じわを改善する)でよく知られている。
既存の治療では、カルボキシセラピーとメソセラピーとが、次々と連続して施される。最初に、COガスが従来の30Gまたは32G針を通して供給され、次いで活性成分が他の針を通して注入されるか、またはその逆が行われる。別の一般的方法は、カルボキシセラピーの後の治療後処置として、HAなどの活性成分を含むクリーム、ローションまたは美容液を局所に適用することである。
しかしながら、そのような逐次手法は多くの時間がかかり、ユーザにとって重荷である。
国際公開第2014/142970号公報
本発明の目的は、カルボキシセラピーおよびメソセラピーなどの流体注入セラピーの組合せにおける効率を改善することができるデバイスを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一態様は、美容セラピーのためのデバイスを提供する。デバイスは、注入ユニットと流体供給ユニットとを含む。注入ユニットは、流体通路を含むハンドル部と、ハンドル部の端部における1つまたは複数の中空の第1の針であって、流体通路と流体連通している内部通路を有する、1つまたは複数の中空の第1の針と、水溶性または水分散性の材料を含む1つまたは複数の第2の針であって、ハンドル部から分離可能である、1つまたは複数の第2の針とを含む。流体供給ユニットは、流体を流体通路に供給するように構成される。
デバイスの一態様によれば、注入ユニットは適用面を有してよく、その上に、1つまたは複数の中空の第1の針と1つまたは複数の第2の針とが、ユーザの皮膚に一緒に適用されるように同じ側に向けて突き出ている。
デバイスの一態様によれば、注入ユニットは、ハンドル部に着脱可能に装着されたパッチ部を含んでよく、パッチ部は1つまたは複数の第2の針を支持する。
デバイスの一態様によれば、パッチ部は、1つまたは複数の第2の針を支持し、ユーザの皮膚に接着するように構成された接着層を含み得る。
デバイスの一態様によれば、パッチ部は、1つまたは複数の中空の第1の針をハンドル部に残しながら、ハンドル部から取り外されるように構成され得る。
デバイスの一態様によれば、パッチ部は、1つまたは複数の中空の第1の針が通過することを可能にするために、1つまたは複数の穴を含み得る。
デバイスの一態様によれば、ハンドル部は、パッチ部をハンドル部から動作可能に分離するように構成された分離機構を含み得る。
デバイスの一態様によれば、ハンドル部は内部空間を有してよく、分離機構は内部空間内に収容され得る。
デバイスの一態様によれば、水溶性または水分散性の材料は、ヒアルロン酸、単糖、二糖、オリゴ糖、多糖、デキストリン、デキストラン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリ(メチル/ビニルエーテル/マレイン酸)、加水分解コラーゲン、およびそれらのエステル、ならびにポリ((メチル/ビニルエーテル/無水マレイン酸)から成るグループから選択される少なくとも1つであり得る。
デバイスの一態様によれば、1つまたは複数の中空の第1の針は、ハンドル部に着脱可能に装着され得る。
デバイスの一態様によれば、1つまたは複数の中空の第1の針および1つまたは複数の第2の針の長さは、20μmから1,000μmの間であり得る。
デバイスの一態様によれば、流体供給ユニットは、流体貯蔵部と、流体が流体通路に供給されるのを動作可能に許容する圧力調整器とを含み得る。
デバイスの一態様によれば、流体は、二酸化炭素ガスであり得る。
本発明の非限定的で代表的な実施形態が、本発明がよりよく理解され得るように、添付図面を参照して以下に詳細に説明される。
実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の平面図である。 実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の正面図である。 図2の線III-IIIに沿った、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の断面図である。 パッチ部14を有しない、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の正面図である。 図4の線V-Vに沿った、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の断面図である。 図4の線V-Vに沿った、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の断面図である。 美容セラピーのためのデバイス1を使用する方法の概略図である。 美容セラピーのためのデバイス1を使用する方法の概略図である。 美容セラピーのためのデバイス1を使用する方法の概略図である。 美容セラピーのためのデバイス1を使用する方法の概略図である。
以後、本発明の実施形態について、詳細な形で説明する。XYZ座標系が、図に示すように定義されるが、これは、本発明を限定することを意図するものではない。
美容セラピーのためのデバイスについて、例を通して以下で説明する。しかしながら、注入される流体はCOに限定されるものではなく、NO、NO、OまたはHなどのガス、混合ガス、液体、混合液、医療用溶液、もしくは他の流体、またはそれらの組合せを含む任意の流体であってもよい。
(美容セラピーのためのデバイス)
実施形態による美容セラピーのためのデバイス1について、図1~図6Dを参照しながら説明する。図1は、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の平面図である。
図1を参照すると、デバイス1は、注入ユニット10とガス供給ユニット50とを含む。注入ユニット10およびガス供給ユニット50は、一体的にもしくは非分離的に形成されてもよく、または互いに着脱可能に装着されてもよい。ガス供給ユニット50は、以下では注入ユニット10から取り外し可能であるが、それは、必ずしも必要ではない。
(注入ユニット10)
図2は、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の正面図である。図3は、図2の線III-IIIに沿った、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の断面図である。図4は、パッチ部14を有しない、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の正面図である。図5Aおよび図5Bは、図4の線V-Vに沿った、実施形態による美容セラピーのためのデバイス1の断面図である。
注入ユニット10は、それを通してユーザの皮膚S内にCOガスを供給し、活性成分を皮膚S内に供給する。注入ユニット10は、ハンドル部12とパッチ部14とを含む。
(ハンドル部12)
ハンドル部12は、使用中、ユーザのための取っ手としての役割を果たす。ハンドル部12は、本体20と、ガスノズル22と、中空の第1の針24と、押圧部材26(「分離機構」の一例)と、スライドレバー28と、コネクタ30とを含む。
本体20は、ハンドル部12の胴部である。本体20の形状は、用途に応じて決定され得る。たとえば、本体20は、図1に示すように、人間工学的に把持が容易な、湾曲形状を有する。本体20の近位端が向けられる方向は、本体20の遠位端が向けられる方向と交差する。
本体20は、その遠位端において装着面32を有する。パッチ部14は、図1に示すように、使用中、装着面32に装着される。装着面32は、図4に示すように、三日月の形状を有する。装着面32は、ガスノズル22を収容する開口と、押圧部材26の押圧器38とを有し、それらについて、以下で説明する。
本体20は、図3、図5Aおよび図5Bに示すように、ガス通路34(「流体通路」の一例)と、押圧部材26とを収容する内部空間を有する。ガス通路34は、ガス供給ユニット50に接続され、本体20をその近位端からその遠位端(すなわち、装着面32)まで通過して、COガスをガス供給ユニット50から皮膚Sに供給する。図3では、ガス通路34は、本体20の内部空間内の柔軟なチューブ部材である。ガス通路34は、少なくとも部分的に、本体20の外に形成され得る。ガス通路34は、チューブ部材を有しないで、本体20自体の内部空間であってもよいことに留意されたい。
ガスノズル22は、ガス通路34からのCOガスの注入ノズルである。ガスノズル22は、装着面32上に設けられ、ガス通路34に接続される。ガスノズル22は、ガスノズル22の上に突き出る円筒形を有する。
第1の針24は、ガスノズル22から皮膚SにCOガスを注入するための中空針である。第1の針24は、図3に示すように、ガスノズル22に装着される。たとえば、第1の針24は、ガスノズル22の外面を取り巻くようにガスノズル22に着脱可能に装着される。第1の針24は、ガスノズル22を介してガス通路34と流体連通している内部通路を有する。第1の針24は、皮膚Sを貫通するように適応された先細りの円筒形を有する。
注入ユニット10は、1つまたは複数の第1の針24を有することができる。たとえば、装着面32の中央における1つの第1の針24を、図1および図2に示す。しかしながら、第1の針24の数は、本実施形態のものに限定されない。第1の針24は、装着面32の端部に設置されてもよい。COガスは迅速かつ効果的に拡散するため、使用中に十分な量のCOガスを皮膚Sの中に供給するのに、単一の第1の針24で十分であるので、注入ユニット10は、複数の第1の針24を有する必要はないことに留意されたい。
第1の針24の材料は、たとえば、ステンレス鋼などの金属、シリコーン化合物、生分解性ポリマー、熱可塑性樹脂、水溶性ポリマーなどである。生分解性ポリマーは、たとえば、ポリグリコール酸(PGA)またはポリ乳酸(PLA)である。熱可塑性樹脂は、たとえば、医療用シリコーン、ポリマー材料、紫外線硬化樹脂、ポリジメチルシロキサン、ポリカーボネート、または環状オレフィンコポリマーである。水溶性ポリマーは、たとえば、カルボキシメチルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリル酸系ポリマー、ポリアクリルアミド(PAM)、ポリエチレンオキシド(PEO)、プルラン、アルギン酸塩、ペクチン、キトサン、キトサンサクシナミド、またはオリゴキトサンである。
第1の針24の長さは、目標深さに応じて決定され得る。たとえば、第1の針24は、20μmから1,000μmの間の長さを有し、美容用途に対して、角質層または表皮などの皮膚Sの薄い層の中にガスを送達するために、第1の針24は、50μmから300μmの間の長さを有し得る。それにより、第1の針24は、真皮などの深い層にではなく、角質層または表皮などの浅い層に挿入されるので、50μmから300μmの間の長さを有する第1の針24を有する注入ユニット10は、ユーザの痛みを低減することができる。もし第1の針24の長さが長すぎると、第1の針24によって痛みが生じるであろう。一方、もし第1の針24の長さが短すぎると、第1の針24を皮膚Sに挿入することが難しくなるであろう。しかしながら、第1の針24の長さは、本実施形態のものに限定されない。
第1の針24の外径は、用途に応じて決定され得る。たとえば、第1の針24の外径(たとえば、最大外径)は、痛みまたは強い不快感なしにガスを送達する美容用途では、40μmから200μmの間であり、好ましくは50μmから120μmの間である。たとえば、第1の針24の外径は、60μm以上、70μm以上、80μm以上、90μm以上、または100μm以上であり、かつ190μm以下、180μm以下、170μm以下、160μm以下、または150μm以下であり得る。第1の針24の外径が小さすぎる場合、第1の針24は、皮膚Sに挿入している間に容易に壊れるであろう。一方、第1の針24の外径が大きすぎる場合、第1の針24によって痛みが生じるであろう。本実施形態では、第1の針24は、極微針である。
押圧部材26は、パッチ部14を装着面32から押しのけるための分離機構である。スライドレバー28は、押圧部材26と組み合わせて使用される操作スイッチである。押圧部材26は、本体20の内部空間内に移動可能に設けられる。スライドレバー28は、押圧部材26の一端に接続され、本体20の外面上に露出される。スライドレバー28は、図5Aにおける通常位置と図5Bにおける押圧位置との間で本体20の外面上をスライドすることができる。押圧部材26は、スライドレバー28の移動とともにZ方向に沿って移動する。押圧部材26は、1つの伝達部材36と3つの押圧器38とを含む。
伝達部材36は、スライドレバー28上のユーザの力を押圧器38に伝達する。伝達部材36の一端はスライドレバー28に接続される一方で、他端は三叉であり、押圧器38の各々に接続される。ユーザが、スライドレバー28を通常位置から押圧位置にスライドさせるとき、伝達部材36は、同様に、通常位置から押圧位置に移動する。本体20の内部空間は、伝達部材36のサイズより大きく、それにより、伝達部材36は、通常位置と押圧位置との間を移動することができる。
押圧器38は、装着面32上でパッチ部14に接触し、パッチ部14を装着面32から押しのける。押圧器38の数、形状は、用途に応じて決定され得る。本実施形態では、楕円板形状を有する3つの押圧器38は、複数の押圧点を有する押圧部材26を設けるために、図4に示すように伝達部材36の三叉の端部に設けられる。図5Aにおける通常位置では、押圧器38は、装着面32上の開口の中に収容される。図5Bにおける押圧位置では、押圧器38は、装着面32の開口の外に出て、パッチ部14を押す。
しかしながら、本発明は本実施形態のものに限定されない。パッチ部14をハンドル部12から分離するために、任意の他の機構が利用可能である。
コネクタ30は、本体20をガス供給ユニット50に接続して、ガス供給ユニット50がガス通路34内にCOガスを供給することを可能にする。コネクタ30は、本体20の近位端上に設けられ、ガス通路34と連通している円筒部である。任意の知られている接続機構が、コネクタ30のために可能である。ガス供給ユニット50が、注入ユニット10と分離不能に形成されている場合、コネクタ30は省略されてもよいことに留意されたい。
(パッチ部14)
パッチ部14は、ユーザの皮膚Sに適用され、活性成分を皮膚S内に注入する。パッチ部14は、ハンドル部12の遠位端において装着面32に装着される。パッチ部14は、図2に示すように、装着面32の形状と同様の三日月の形状を有する。たとえば、パッチ部14は、XY平面内の装着面32の形状と実質的に同じ形状を有する。三日月の形状は、目の下の皮膚への適用に好適である。パッチ部14は、接着層40と、分離層42と、第2の針44とを含む。
接着層40は、ユーザの皮膚Sに直接適用されて接着する。ユーザの皮膚Sに面する接着層40の1つの面は、注入ユニット10の適用面としての役割を果たす。接着層40は、少なくとも部分的に、任意の種類の接着剤で作られる。たとえば、接着層40は、典型的な医療用接着剤であり、それは、天然ゴム、または、親水コロイド、ポリアクリル酸塩、ヒドロゲル、ポリウレタン、もしくはシリコーンを含む合成ゴムなど、多様な材料から作られ得る。
分離層42は、パッチ部14を装着面32から分離するのを容易にする。分離層42は、接着層40と装着面32との間に設けられ、接着層40に固着される。分離層42は、装着面32に対しては、接着層40に対するよりも弱く接合、たとえば接着され得る。たとえば、分離層42は、シリコーン材料またはヒドロゲルで作られる。
第1の針24を収容するための針穴46は、接着層40および分離層42の中に形成される。針穴46は、装着面32上の第1の針24が針穴46を通過して、接着層40から皮膚Sに向けて突き出ることを可能にする。針穴46は、図3において接着層40および分離層42の中央に形成されているが、これは第1の針24の位置次第である。
第2の針44は、皮膚Sに挿入され、少なくとも部分的に、皮膚Sの中に溶解または分散され得る。第2の針44は、ハンドル部12の遠位端において装着面32上に設けられて、そこから突き出る。第2の針44は、接着層40上で第1の針24に隣接して設置される。第2の針44は、パッチ部14によって、特に接着層40によって支持される。
第2の針44の数、密度および配置は、用途に応じて決定され得る。パッチ部14は、1つまたは複数の第2の針44を有することができる。たとえば、図1および図2において、1つの第1の針24の周りに4つの第2の針44が示されている。しかしながら、第2の針44の数は、本実施形態のものに限定されない。第1の針24は、第2の針44によって囲まれる中央ではなく、接着層40の側部に設置されてもよい。
第2の針44は、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に、水溶性または水分散性の材料、たとえば水溶性または水分散性のポリマーで作られる。たとえば、水溶性または水分散性の材料は、ヒアルロン酸、単糖、二糖、オリゴ糖、多糖、デキストリン、デキストラン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリ(メチル/ビニルエーテル/マレイン酸)(PMVE/MA)、加水分解コラーゲン、およびそれらのエステル、ならびにポリ(メチル/ビニルエーテル/無水マレイン酸)(PMVE/MAH)から成るグループから選択される少なくとも1つであり得る。したがって、第2の針44が皮膚Sに挿入されるとき、第2の針44の水溶性または水分散性の材料は、水または体液の中に溶解される。
たとえば、第2の針44の各々は、皮膚Sを貫通するように、先がとがった先細りの形状を有する。第2の針44は、中実の胴または中空の胴を有し得る。
第2の針44の長さおよび外径は、用途に応じて決定され得る。たとえば、第2の針44は、第1の針24と実質的に同じまたは同様のサイズを有する。たとえば、第1の針24と同様に、第2の針44は、20μmから1,000μmの間の長さを有し、美容用途に対して、角質層または表皮などの皮膚Sの薄い層の中にガスを送達するために、第2の針44は、50μmから250μmの間の長さを有し得る。その上、第2の針44は、40μmから200μmの間の外径(たとえば、最大外径)を有し得る。本実施形態では、第2の針44は、極微針である。しかしながら、第2の針44の長さおよび外径は、本実施形態のものに限定されない。
(ガス供給ユニット50)
図1に戻って参照すると、ガス供給ユニット50は、内部にCOガスを貯蔵して、COガスを注入ユニット10内に供給する。ガス供給ユニット50は、ガス貯蔵部52と圧力調整器54とを含む。
ガス貯蔵部52は、ガスの使用法によって変動する高圧(たとえば、数MPaまたは数十MPa以上)のCOガスを貯蔵するためのカートリッジである。従来の交換可能なガスシリンダが、ガス貯蔵部52として使用され得る。たとえば、ガス貯蔵部52の体積は、10mL~20mLである。
ガス貯蔵部52は、圧力調整器54に着脱可能に接続される。圧力調整器54は、COガスをガス貯蔵部52からガス通路34に送達して、送達されたCOガスの圧力を調整する。圧力調整器54は、ガス通路34に送達されるべきCOガスの圧力が一定になるように制御し、ガス貯蔵部52からのCOガスの圧力を、ガス通路34に対する供給圧力まで低減させる。供給圧力は、用途に応じて決定され得る。たとえば、供給圧力は、0.15MPa(1.5バール)から0.4MPa(4バール)の間である。それにより、圧力調整器54は、COガスの圧力を一貫して維持し、適度な圧力のCOガスをガス通路34に着実に供給することができる。
図1に示すように、圧力調整器54は、注入スイッチ56とガス貯蔵部コネクタ58とを含む。
注入スイッチ56は、ユーザがCOガスのガス通路34への注入を起動/停止するためのユニットである。たとえば、注入スイッチ56は、図1に示すように、手動ボタンとして具体化され得る。たとえば、注入スイッチ56は、ユーザが注入スイッチ56を押したときにCOガスのガス通路34への注入を起動し、ユーザが注入スイッチ56を解放したときに注入を停止するためのボタンとして構成され得る。
一方向弁(図示せず)が、注入ユニット10に接続されるように、圧力調整器54の一端に設けられる。一方向弁は、圧力調整器54からガス通路34への一方向にのみ、COガスが一方向弁を通過することを可能にする。それにより、一方向弁は、ガス通路34から圧力調整器54へのCOガスの逆流を妨げることができる。
ガス貯蔵部コネクタ58は、ガス貯蔵部52を圧力調整器54に接続する。任意の知られている接続機構が、ガス貯蔵部コネクタ58のために可能である。
(流体注入セラピーのためのデバイスを使用する方法)
本実施形態によるデバイス1を使用する方法について、図6A~図6Dを参照しながら以下で説明する。
ユーザは、最初に、第1の針24をハンドル部12のガスノズル22に装着する。次に、ユーザは、第1の針24が針穴46を通過するように、パッチ部14を装着面32に装着する。ユーザは、同じく、注入ユニット10をガス供給ユニット50に装着して、デバイス1を組み立てる。次いで、ユーザは、本体20を把持し、パッチ部14を皮膚Sに適用して、接着層40上の第1の針24および第2の針44を皮膚Sに挿入する。
図6Aに示すように、第1の針24および第2の針44は皮膚Sを貫通し、接着層40は皮膚Sに接着する。ユーザは、注入スイッチ56を操作し、ガス貯蔵部52からのCOガスをガス通路34を通して皮膚Sに供給して、カルボキシセラピーを実行することができる。同時に、第2の針44の活性成分が、皮膚S、たとえば角質層および/または表皮の中に徐々に溶解または分散され、それにより、メソセラピーが、カルボキシセラピーとともに実行される。COガスは、皮膚Sの、活性成分よりも深い層に拡散し得る。
所定の量のCOガスを皮膚Sに注入することを完了した後、ユーザは、スライドレバー28を操作して、押圧部材26を作動させる。スライドレバー28は、通常位置(図6A)から押圧位置(図6B)までスライドする。スライドレバー28のスライド動作に応答して、伝達部材36は、+Z方向に移動して、スライドレバー28にかかるユーザの力を押圧器38に伝達させ、押圧器38は、パッチ部14を皮膚Sに向けて押す。その結果、分離層42は装着面32から分離され、パッチ部14は皮膚S上に残されて第2の針44は皮膚S内にとどまる。その一方で、第1の針24は、図6Bに示すように、ハンドル部12とともに皮膚Sを離れる。
パッチ部14をハンドル部12から押しのけた後、スライドレバー28は、図6Cに示すように、押圧部材26とともに通常位置に戻る。パッチ部14および接着層40は皮膚Sに接着することを継続し、第2の針44は皮膚S内に残って、第2の針44の溶解が継続する。
次いで、ユーザは、図6Dに示すように、第1の針24をハンドル部12から取り外す。ユーザは、第1の針24を手動で、またはたとえばスライドレバー28のような任意の取り外し機構によって取り外すことができる。したがって、ユーザは、2ステップの動作でパッチ部14および第1の針24を取り外すことができ、すなわち、ユーザは、第1の動作においてハンドル部12からパッチ部14を除去し、次いで第2の動作においてハンドル部12から第1の針24を除去することができる。ユーザは、同じく、ガス供給ユニット50をハンドル部12から取り外すか、またはガス貯蔵部52をガス供給ユニット50から取り外し得る。メソセラピーを完了した後、ユーザは、パッチ部14を皮膚Sから除去する。
パッチ部14および第1の針24は、完全に1回使用のユニットで使い捨てであり得る。第1の針24を除くハンドル部12は、パッチ部14および第1の針24を処分することによって繰り返し使用され得るので、費用効率が高い。パッチ部14および第1の針24が効果的な殺菌を受ける限り、それらを複数回使用することも可能である。
デバイス1によって、ユーザは、カルボキシセラピーとメソセラピーの両方を実行することができる。デバイス1は、皮膚S上のくまを治療するために使用され得るとともに、しわおよび小じわの低減、傷跡の管理、ストレッチマークの低減など、他の用途に対しても使用され得る。特に、くまの低減に対して、ヒアルロン酸が効果的である。しかしながら、任意の他の水溶性または水分散性の活性成分が使用され得る。
(効果)
デバイス1によれば、ヒアルロン酸などの活性成分とともにCOガスを、単一の動作で注入することが可能である。ユーザは、デバイス1によってCOガスと活性成分との同時注入を容易に実行することができる。これは、単一の治療によって、水分補給およびくまの低減に対する2つの異なる便益をもたらし得る。その上、これは、ユーザに対して時間を節約して負担を低減することができ、同じく、同時注入の間にカルボキシセラピーとメソセラピーとの間の相乗効果をより大きくすることができる。これは、治効と長い永続性とを高める。皮膚組織へのCOの流れは、より良好な充填/水分補給作用のために、活性成分が組織内に貫通して分散するのを助け得る。この効果は、従来のガス注入および活性成分注入の逐次手法とは異なる。
一実施形態によれば、パッチ部14および第1の針24は、ハンドル部12から着脱可能である。それにより、ハンドル部12は容易に再使用され得る。
一実施形態によれば、パッチ部14は、ハンドル部12から分離されて、ユーザの皮膚Sに接着することができる。それにより、ユーザは、治療中にデバイス1を保持する必要はない。
一実施形態によれば、パッチ部14は、第1の針24をハンドル部12の上に残しながら、ハンドル部12から取り外され得る。それにより、水溶性または水分散性の第2の針44が皮膚S上にとどまって、活性成分が分散し続けることを可能にしながら、非水溶性の第1の針24を除去することができる。
一実施形態によれば、パッチ部14は、第1の針24が通過することを可能にするための針穴46を含む。それにより、第1の針24は、第2の針44とともに接着層40から突き出し、それにより、パッチ部14は、第1の針24と第2の針44の両方を、皮膚Sに安定して適用されるように支持することができる。
一実施形態によれば、ハンドル部12は内部空間を有し、押圧部材26は内部空間内に収容される。それにより、デバイス1の外部構造は、デバイス1の取り扱いを容易にするために簡略化され得る。
試験は、COカートリッジと、圧力調整器と、注入ボタンと、単一の中空の極微針の先端とを含むデバイスを使用して実行された。注入後に光干渉断層計を使用して、COの泡が皮膚の中に観察された。したがって、中空の極微針を用いて皮膚にCOガスを注入することが実行可能であることが実証された。
CO注入の後、周囲の組織への影響が、組織学を使用してチェックされた。主要な組織の損傷は観察されず、組織の完全性は保たれた。
1 デバイス
10 注入ユニット
12 ハンドル部
14 パッチ部
20 本体
22 ガスノズル
24 中空の第1の針
26 押圧部材
28 スライドレバー
30 コネクタ
32 装着面
34 ガス通路
36 伝達部材
38 押圧器
40 接着層
42 分離層
44 第2の針
46 針穴
50 ガス供給ユニット
52 ガス貯蔵部
54 圧力調整器
56 注入スイッチ
58 ガス貯蔵部コネクタ

Claims (13)

  1. 美容セラピーのためのデバイスであって、
    注入ユニットであって、
    流体通路を含むハンドル部、
    前記ハンドル部の端部における1つまたは複数の中空の第1の針であって、前記流体通路と流体連通している内部通路を有する、1つまたは複数の中空の第1の針、および
    水溶性または水分散性の材料を含む1つまたは複数の第2の針であって、前記ハンドル部から分離可能である、1つまたは複数の第2の針
    を含む注入ユニットと、
    流体を前記流体通路に供給するように構成された流体供給ユニットと、
    を備える、デバイス。
  2. 前記注入ユニットは適用面を有し、その上に、前記1つまたは複数の中空の第1の針と前記1つまたは複数の第2の針とが、ユーザの皮膚に一緒に適用されるように同じ側に向けて突き出ている、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記注入ユニットは、前記ハンドル部に着脱可能に装着されたパッチ部を含み、前記パッチ部は前記1つまたは複数の第2の針を支持する、請求項1または2に記載のデバイス。
  4. 前記パッチ部は、前記1つまたは複数の第2の針を支持するとともにユーザの皮膚に接着するように構成された接着層を含む、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記パッチ部は、前記1つまたは複数の中空の第1の針を前記ハンドル部上に残しながら、前記ハンドル部から取り外されるように構成される、請求項3または4に記載のデバイス。
  6. 前記パッチ部は、前記1つまたは複数の中空の第1の針が通過することを可能にするための1つまたは複数の穴を含む、請求項3から5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 前記ハンドル部は、前記パッチ部を前記ハンドル部から動作可能に分離するように構成された分離機構を含む、請求項3から6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. 前記ハンドル部は、内部空間を有し、前記分離機構は、前記内部空間内に収納される、請求項7に記載のデバイス。
  9. 前記水溶性または水分散性の材料は、ヒアルロン酸、単糖、二糖、オリゴ糖、多糖、デキストリン、デキストラン、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリ(メチル/ビニルエーテル/マレイン酸)、加水分解コラーゲン、およびそれらのエステル、ならびにポリ(メチル/ビニルエーテル/無水マレイン酸)から成るグループから選択される少なくとも1つである、請求項1から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記1つまたは複数の中空の第1の針は、前記ハンドル部に着脱可能に装着される、請求項1から9のいずれか一項に記載のデバイス。
  11. 前記1つまたは複数の中空の第1の針および前記1つまたは複数の第2の針の長さは、20μmから1,000μmの間である、請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
  12. 前記流体供給ユニットは、流体貯蔵部と、前記流体が前記流体通路に供給されるのを動作可能に許容する圧力調整器とを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
  13. 前記流体は、二酸化炭素ガスである、請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイス。
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