JP2022176155A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】静電チャックに基板が吸着することを確認した後にプラズマ処理を開始する。【解決手段】プラズマ処理装置は、静電チャックと、第1のスイッチと、第2のスイッチと、制御部とを備える。静電チャックは、プラズマ処理される基板を、内部の電極に印加された電圧により吸着する。第1のスイッチは、電源と電極との間の配線に設けられている。第2のスイッチは、検出器と電極との間の配線に設けられている。制御部は、第1のスイッチおよび第2のスイッチを閉状態に制御し、電源に第1の電圧を出力させ、検出器によって第1の電圧が検出された場合に、第1のスイッチおよび第2のスイッチが閉状態になっていると判定する。また、制御部は、第1のスイッチおよび第2のスイッチが閉状態になっていると判定された後に、第1のスイッチおよび第2のスイッチを開状態に制御して電極をフローティング状態に制御した状態でプラズマを用いた基板の処理を開始する。【選択図】図1

Description

本開示の種々の側面および実施形態は、プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法に関する。
例えば下記特許文献1には、処理対象の基板を吸着保持する静電チャックに設けられた電極と、当該電極に直流電圧を印加する直流電源との間にスイッチが設けられたプラズマ処理装置が開示されている。
特開2019-46997号公報
本開示は、静電チャックに基板が吸着することを確認した後にプラズマ処理を開始することができるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法を提供する。
本開示の一側面は、プラズマ処理装置であって、静電チャックと、第1のスイッチと、第2のスイッチと、制御部とを備える。静電チャックは、チャンバ内に設けられ、内部に電極を有し、電極に印加された電圧によりプラズマを用いて処理される基板を吸着する。第1のスイッチは、電極に電圧を供給する電源と、電極との間の配線に設けられている。第2のスイッチは、電極の電圧を検出する検出器と、電極との間の配線に設けられている。制御部は、第1のスイッチおよび第2のスイッチを閉状態に制御し、電源から予め定められた大きさの第1の電圧が出力されるように電源を制御し、検出器によって第1の電圧が検出された場合に、第1のスイッチおよび第2のスイッチが閉状態になっていると判定する第1の判定処理を実行する。また、制御部は、第1のスイッチおよび第2のスイッチが閉状態になっていると判定された後に、第1のスイッチおよび第2のスイッチを開状態に制御して電極をフローティング状態に制御した状態でプラズマを用いた基板の処理を開始する。
本開示の種々の側面および実施形態によれば、静電チャックに基板が吸着することを確認した後にプラズマ処理を開始することができる。
図1は、本開示の一実施形態におけるプラズマ処理システムの一例を示す図である。 図2は、本開示の一実施形態におけるプラズマ処理方法の一例を示すフローチャートである。 図3は、本開示の一実施形態におけるプラズマ処理方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、制御の手順の一例を示すタイムチャートである。 図5は、第1のスイッチおよび第2のスイッチの状態の一例を示す図である。 図6は、第1のスイッチおよび第2のスイッチの状態の一例を示す図である。 図7は、第1のスイッチおよび第2のスイッチの状態の一例を示す図である。 図8は、制御の手順の他の例を示すタイムチャートである。 図9は、制御の手順の他の例を示すタイムチャートである。
以下に、開示されるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態により、開示されるプラズマ処理装置およびプラズマ処理方法が限定されるものではない。
ところで、静電チャック内の電極と、電極に電圧を印加する電源との間の配線に設けられたスイッチが開状態のまま故障した場合、電極に所望の大きさの電圧が印加されない。電極に所望の大きさの電圧が印加されない場合、電極に所望の大きさの静電気力が発生せず、基板が静電チャックに吸着されない。これにより、プラズマを用いて基板の処理が行われた場合に、静電チャックに対して基板が移動する場合があり、基板に対する処理の精度が低下する場合がある。
そこで、本開示は、静電チャックに基板が吸着することを確認した後にプラズマ処理を開始することができる技術を提供する。
[プラズマ処理システム100の構成]
以下に、プラズマ処理システム100の構成例について説明する。図1は、本開示の一実施形態におけるプラズマ処理システム100の一例を示す図である。プラズマ処理システム100は、容量結合型のプラズマ処理装置1および制御部2を含む。プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30、および排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11およびガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置されている。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置されている。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(Ceiling)の少なくとも一部を構成する。
プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a、および基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間10sからガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。側壁10aは接地されている。シャワーヘッド13および基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10の筐体とは電気的に絶縁されている。
基板支持部11は、本体部111およびリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板Wを支持するための中央領域である基板支持面111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域であるリング支持面111bとを有する。基板Wはウエハと呼ばれることもある。本体部111のリング支持面111bは、平面視で本体部111の基板支持面111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の基板支持面111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の基板支持面111a上の基板Wを囲むように本体部111のリング支持面111b上に配置されている。
一実施形態において、本体部111は、静電チャック1110および基台1111を含む。基台1111は、導電性部材を含む。基台1111の導電性部材は下部電極として機能する。静電チャック1110は、基台1111の上に配置されている。静電チャック1110の上面は、基板支持面111aである。静電チャック1110には、電極1110aが設けられている。電極1110aには、配線113を介して可変直流電源115が接続されている。配線113には、第1のスイッチ114が設けられている。電極1110aは、第1のスイッチ114が閉状態になることで可変直流電源115から印加される直流電圧によって、基板支持面111aに静電気力を発生させる。これにより、静電チャック1110は、基板支持面111aの上に配置された基板Wを吸着する。基板Wを静電チャック1110に吸着させる場合には、可変直流電源115から予め定められた大きさの第1の電圧(以下、H電圧と記載する場合がある)が電極1110aに印加される。
また、本実施形態では、基板Wが静電チャック1110に吸着された後、第1のスイッチ114が開状態に制御されることにより、電極1110aはフローティングの状態にされる。フローティングの状態では、電極1110aにおいて、フローティングの状態になる直前まで電極1110aに溜まっていた電荷が維持される。そして、電極1110aがフローティング状態にされた後に、プラズマを用いた基板Wのプラズマ処理が実行される。電極1110aがフローティングの状態でプラズマ処理が実行されることにより、プラズマ処理中において基板Wの過剰な帯電が抑制される。また、電極1110aがフローティングの状態でプラズマ処理が実行されることにより、プラズマ処理中において基板Wと静電チャック1110との間の過剰な吸着力が抑制される。
また、電極1110aには、配線116を介して検出器118が接続されている。配線116には、第2のスイッチ117が設けられている。検出器118は、第2のスイッチ117が閉状態になった場合に、配線116を介して電極1110aの電圧の大きさを検出する。例えば、検出器118は、基板Wに対するプラズマ処理の終了後に電極1110aの除電が行われた後に、電極1110aの電圧を検出する。制御部2は、検出器118によって検出された電極1110aの電圧の大きさが第1の電圧よりも低い第2の電圧(以下、L電圧と記載する場合がある)である場合に、除電が完了したと判定し、プラズマ処理が終了した基板Wの搬出を開始する。
ここで、第2のスイッチ117が設けられておらず、電極1110aと検出器118とが配線116を介して常時接続されているとすれば、フローティング状態の電極1110aに溜まっていた電荷が配線116および検出器118を介して漏洩する。電極1110aに溜まっていた電荷が配線116および検出器118を介して漏洩すると、電極1110aに溜まっている電荷が減少するため、プラズマ処理中において、基板Wと静電チャック1110との間の吸着力が減少する。これにより、静電チャック1110に対して基板Wの位置を予め定められた位置に維持することが難しくなる。
そこで、本実施形態では、配線116に第2のスイッチ117が設けられ、電極1110aの電圧の検出が必要な場合にのみ第2のスイッチ117が閉状態に制御される。特に、プラズマ処理中では、第2のスイッチ117が開状態に制御される。これにより、プラズマ処理中において、フローティング状態の電極1110aに溜まっている電荷の減少が抑制され、基板Wと静電チャック1110との間の吸着力の減少が抑制される。これにより、静電チャック1110に対して基板Wの位置を予め定められた位置に維持することが可能となる。
しかし、第1のスイッチ114が開状態で故障している場合、制御部2が第1のスイッチ114を閉状態に制御しても、第1のスイッチ114が閉状態とはならない。以下では、閉状態に制御されたにもかかわらず、開状態のままになっているスイッチの状態をオープン故障と記載する。第1のスイッチ114がオープン故障になっている場合、電極1110aに電圧が印加されず、基板Wが静電チャック1110に吸着されない。基板Wが静電チャック1110に吸着されるためには、第1のスイッチ114がオープン故障ではないことを確認し、第1のスイッチ114がオープン故障である場合、プラズマ処理を中止する等の対処を行う必要がある。そこで、本実施形態では、プラズマ処理が開始される前に、第1のスイッチ114がオープン故障ではないことを確認する。
また、第1のスイッチ114が閉状態で故障している場合、制御部2が第1のスイッチ114を開状態に制御しても、第1のスイッチ114が開状態とならない。以下では、開状態に制御されたにもかかわらず、閉状態のままになっているスイッチの状態をクローズ故障と記載する。第1のスイッチ114がクローズ故障になっている場合、電極1110aをフローティングの状態にすることができず、プラズマ処理中において基板Wが過剰に帯電したり、基板Wと静電チャック1110との間に過剰な吸着力が発生する場合がある。基板Wと静電チャック1110との間に過剰な吸着力が発生すると、基板Wと静電チャック1110との間の摩擦によりパーティクルが発生する。また、基板Wが過剰に帯電すると、基板Wにパーティクルが付着しやすくなる。そのため、第1のスイッチ114がクローズ故障ではないことを確認する必要がある。そして、第1のスイッチ114がクローズ故障である場合、プラズマ処理を中止する等の対処を行う必要がある。そこで、本実施形態では、第1のスイッチ114がクローズ故障ではないことを確認する。
リングアセンブリ112は、1または複数の環状部材を含む。1または複数の環状部材のうち少なくとも1つはエッジリングである。また、図示は省略するが、基板支持部11は、静電チャック1110、リングアセンブリ112、および基板Wのうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。流路には、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。また、基板支持部11は、基板Wと基板支持面111aとの間に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、および複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、導電性部材を含む。シャワーヘッド13の導電性部材は上部電極として機能する。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1または複数の開口部に取り付けられる1または複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21および少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、対応するガスソース21から対応する流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成されている。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラまたは圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調またはパルス化する1またはそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF(Radio Frequency)電源31を含む。RF電源31は、ソースRF信号およびバイアスRF信号のような少なくとも1つのRF信号を、基板支持部11の導電性部材、シャワーヘッド13の導電性部材、またはその両方に供給するように構成されている。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ処理チャンバ10において1またはそれ以上の処理ガスからプラズマを生成するように構成されるプラズマ生成部の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を基板支持部11の導電性部材に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31aおよび第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材、シャワーヘッド13の導電性部材、またはその両方に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号を生成するように構成される。ソースRF信号は、ソースRF電力と呼んでもよい。一実施形態において、ソースRF信号は、13MHz~150MHzの範囲内の周波数の信号を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1または複数のソースRF信号は、基板支持部11の導電性部材、シャワーヘッド13の導電性部材、またはその両方に供給される。
第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材に結合され、バイアスRF信号を生成するように構成される。バイアスRF信号は、バイアスRF電力と呼んでもよい。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、400kHz~13.56MHzの範囲内の周波数の信号を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1または複数のバイアスRF信号は、基板支持部11の導電性部材に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号およびバイアスRF信号のうち少なくとも1つはパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC(Direct Current)電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32aおよび第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、基板支持部11の導電性部材に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のDC信号は、基板支持部11の導電性部材に印加される。他の実施形態において、第1のDC信号は、静電チャック1110内の電極1110aのような他の電極に印加されてもよい。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、シャワーヘッド13の導電性部材に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、シャワーヘッド13の導電性部材に印加される。種々の実施形態において、第1および第2のDC信号のうち少なくとも1つはパルス化されてもよい。なお、第1のDC生成部32aおよび第2のDC生成部32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁および真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部または全部がプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aを含んでもよい。コンピュータ2aは、例えば、処理部2a1、記憶部2a2、および通信インターフェイス2a3を含んでもよい。処理部2a1は、記憶部2a2に格納されたプログラムに基づいて種々の制御動作を行うように構成され得る。処理部2a1は、CPU(Central Processing Unit)を含んでもよい。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェイス2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信を行う。
[プラズマ処理方法]
図2および図3は、本開示の一実施形態におけるプラズマ処理方法の一例を示すフローチャートである。図2および図3に例示された各処理は、制御部2がプラズマ処理装置1の各部を制御することにより実現される。以下では、図4に例示されたタイムチャートを参照しながら説明する。
なお、図2および図3に例示されたプラズマ処理方法では、初期状態(図4に例示された期間(a1))において、第1のスイッチ114が閉状態に制御され、第2のスイッチ117が開状態に制御され、可変直流電源115からL電圧が出力されている。そのため、図4に例示された期間(a1)に示されるように、静電チャック1110内の電極1110aの電圧はL電圧であり、検出器118により検出される電圧もL電圧である。なお、図4の例では、各スイッチの閉状態が「ON」、開状態が「OFF」と記載されている。
まず、制御部2は、図示しない搬送装置を制御し、プラズマ処理チャンバ10内への基板Wの搬入を開始する(S100)。
次に、制御部2は、可変直流電源115の出力電圧をH電圧に制御する(S101)。ステップS101の処理は、工程a)の一例である。これにより、図4に例示された期間(a2)において、可変直流電源115からの出力電圧がH電圧となる。ここで、第1のスイッチ114が閉状態になっていれば、図4に例示された期間(a2)において、静電チャック1110内の電極1110aの電圧はH電圧となり、検出器118により検出される電圧はL電圧となる。一方、第1のスイッチ114が開状態になっていれば、図4に例示された期間(a2)において、電極1110aの電圧はL電圧のままとなり、検出器118により検出される電圧もL電圧のままである。
次に、制御部2は、検出器118によって検出された電圧がL電圧か否かを判定する(S102)。第1のスイッチ114が閉状態に制御され、かつ、第2のスイッチ117が開状態に制御されても、例えば図5に示されるように、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が閉状態になっている場合、検出器118により検出される電圧はH電圧となる。図5の例では、第2のスイッチ117が開状態に制御されたにもかかわらず、第2のスイッチ117が閉状態になっているため、第2のスイッチ117は、クローズ故障の状態である。
検出器118によって検出された電圧がH電圧である場合(S102:No)、第2のスイッチ117がクローズ故障であるため、プラズマ処理が開始されることなく図2および図3に例示されたプラズマ処理方法が終了する。
一方、検出器118によって検出された電圧がL電圧である場合(S102:Yes)、制御部2は、第2のスイッチ117を閉状態に制御する(S103)。これにより、図4に例示された期間(a3)において、第2のスイッチ117が閉状態に制御される。ステップS103の処理は、工程b)の一例である。なお、ステップS102において、検出器118によって検出された電圧がL電圧である場合であっても、例えば図6に示されるように、第1のスイッチ114がオープン故障になっている場合がある。あるいは、検出器118によって検出された電圧がL電圧である場合であっても、例えば図7に示されるように、第1のスイッチ114がオープン故障になっており、かつ、第2のスイッチ117がクローズ故障になっている場合もある。
次に、制御部2は、検出器118によって検出された電圧がH電圧か否かを判定する(S104)。検出器118によって検出された電圧がL電圧である場合(S104:No)、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117の少なくともいずれかがオープン故障になっている。そのため、プラズマ処理が開始されることなく図2および図3に例示されたプラズマ処理方法が終了する。
一方、検出器118によって検出された電圧がH電圧である場合(S104:Yes)、図4に例示された期間(a3)において、制御部2からの制御通りに第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が閉状態になっている。これにより、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が少なくともオープン故障ではないことが確認される。第1のスイッチ114がオープン故障でなければ、可変直流電源115から出力された電圧が第1のスイッチ114を介して電極1110aに印加され、基板Wが静電チャック1110に吸着される。第1のスイッチ114が少なくともオープン故障ではないことが確認されることで静電チャック1110に基板Wが吸着することを確認することができる。従って、静電チャック1110に基板Wが吸着することを確認した後にプラズマ処理を開始することができる。ステップS104の処理は、第1の判定処理および工程c)の一例である。
次に、制御部2は、第2のスイッチ117を開状態に制御する(S105)。ステップS105では、図4に例示される期間(a4)において第2のスイッチ117が開状態に制御される。
次に、制御部2は、検出器118によって検出された電圧がL電圧か否かを判定する(S106)。検出器118によって検出された電圧がH電圧である場合(S106:No)、第2のスイッチ117がクローズ故障であるため、プラズマ処理が開始されることなく図2および図3に例示されたプラズマ処理方法が終了する。これにより、プラズマ処理中において、フローティング状態の電極1110aに溜まっていた電荷が配線116および検出器118を介して漏洩し、基板Wと静電チャック1110との間の吸着力が減少することを防止することができる。
一方、検出器118によって検出された電圧がL電圧である場合(S106:Yes)、ステップS104において第1のスイッチ114がオープン故障でないことが確認されているので、第2のスイッチ117がクローズ故障でないことが確認される。ステップS106の処理は、第2の判定処理の一例である。
次に、制御部2は、第1のスイッチ114を開状態に制御する(S107)。ステップS107では、図4に例示された期間(a5)において第1のスイッチ114が開状態に制御される。第1のスイッチ114が開状態となることにより、静電チャック1110の電極1110aがフローティング状態となる。なお、ステップS101~S107の処理は、プラズマ処理前の基板Wの搬入が行われている間に実行される。
次に、制御部2は、基板Wに対してプラズマ処理を実行する(S108)。ステップS108では、図4に例示された期間(a6)において、プラズマ処理が実行される。そして、図4に例示された期間(a7)において、プラズマ処理が終了する。ステップS108の処理は、工程d)の一例である。
次に、制御部2は、第1のスイッチ114を閉状態に制御する(S109)。ステップS104において、第1のスイッチ114がオープン故障ではないことが確認されているため、ステップS109では、図4に例示された期間(a8)において第1のスイッチ114が閉状態となる。
次に、制御部2は、可変直流電源115の出力電圧をL電圧に制御する(S110)。ステップS110では、図4に例示された期間(a9)において可変直流電源115の出力電圧がL電圧に制御される。これにより、電極1110aに溜まっていた電荷が可変直流電源115を介して流れ、電極1110aが除電される。本実施形態において、電極1110aが除電されると、電極1110aの電圧は、可変直流電源115の出力電圧と同じL電圧となる。
次に、制御部2は、第2のスイッチ117を閉状態に制御する(S111)。ステップS111では、図4に例示された期間(a10)において第2のスイッチ117が閉状態に制御される。ステップS104において、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117がオープン故障ではないことが確認されている。そのため、期間(a10)において、第2のスイッチ117が閉状態に制御されることにより、検出器118は、電極1110aの電圧を検出することができる。
なお、スイッチは、印加される電圧が低い状態で切り替えを行った方がスイッチの寿命が長くなる。図4に例示された期間(a9)から(a10)において、第2のスイッチ117が開状態から閉状態に切り替えられるが、その際、第2のスイッチ117が設けられた配線116の電圧はL電圧である。これにより、第2のスイッチ117の寿命を延ばすことができる。
次に、制御部2は、検出器118によって検出された電圧がL電圧か否かを判定する(図3のS112)。ステップS112の処理は、第3の判定処理の一例である。検出器118によって検出された電圧がH電圧である場合(S112:No)、電極1110aの除電が十分に行われていないことになる。電極1110aの除電が十分に行われていないと、処理後の基板Wが図示しないリフトピン等により静電チャック1110から離される場合に、基板Wが跳ね上がったり割れたりする場合がある。そのため、制御部2は、プラズマ処理後の基板Wの搬出を中止し、図2および図3に例示されたプラズマ処理方法を終了する。
一方、検出器118によって検出された電圧がL電圧である場合(S112:Yes)、電極1110aの除電が十分に行われているため、制御部2は、プラズマ処理後の基板Wの搬出を開始する(S113)。ステップS113では、リフトピンによって基板Wを持ち上げるようにリフトピンを駆動する図示しない駆動部が制御部2によって制御される。
次に、制御部2は、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117を開状態に制御する(S114)。ステップS114では、図4に例示された期間(a11)において第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が開状態に制御される。
次に、制御部2は、可変直流電源115の出力電圧をH電圧に制御する(S115)。ステップS115では、図4に例示された期間(a12)において可変直流電源115の出力電圧がH電圧に制御される。
次に、制御部2は、第2のスイッチ117を閉状態に制御する(S116)。ステップS116では、図4に例示された期間(a13)において第2のスイッチ117が閉状態に制御される。ステップS104において、第2のスイッチ117がオープン故障ではないことが確認されているため、期間(a13)において、第2のスイッチ117が閉状態に制御されることにより、検出器118は、電極1110aの電圧を検出することができる。
次に、制御部2は、検出器118によって検出された電圧がL電圧か否かを判定する(S117)。検出器118によって検出された電圧がH電圧である場合(S117:No)、第1のスイッチ114がクローズ故障であるため、次の基板Wに対するプラズマ処理を中止し、図2および図3に例示されたプラズマ処理方法を終了する。
一方、検出器118によって検出された電圧がL電圧である場合(S117:Yes)、ステップS104において第2のスイッチ117がオープン故障でないことが確認されているので、第1のスイッチ114がクローズ故障でないことが確認される。ステップS117の処理は、第4の判定処理の一例である。
次に、制御部2は、第2のスイッチ117を開状態に制御する(S118)。ステップS118では、図4に例示された期間(a14)において第2のスイッチ117が開状態に制御される。
次に、制御部2は、可変直流電源115の出力電圧をL電圧に制御する(S119)。ステップS119では、図4に例示された期間(a15)において可変直流電源115の出力電圧がL電圧に制御される。
次に、制御部2は、第1のスイッチ114を閉状態に制御する(S120)。ステップS120では、図4に例示された期間(a16)において第1のスイッチ114が閉状態に制御される。ステップS114~S120の処理は、プラズマ処理後の基板Wの搬出が行われている間に実行される。なお、図4の例では、期間(a14)から(a15)において、可変直流電源115の出力電圧がH電圧からL電圧に切り替えられた後に、期間(a15)から(a16)において、第1のスイッチ114が開状態から閉状態に切り替えられる。これにより、第1のスイッチ114の寿命を延ばすことができる。
次に、制御部2は、別の基板Wに対してプラズマ処理を実行するか否かを判定する(S121)。別の基板Wに対してプラズマ処理を実行する場合(S121:Yes)、制御部2は、再び図2のステップS100に示された処理を実行する。一方、別の基板Wに対してプラズマ処理を実行しない場合(S121:No)、制御部2は、図2および図3に例示されたプラズマ処理方法を終了する。
以上、第1の実施形態について説明した。上記したように、本実施形態におけるプラズマ処理装置1は、静電チャック1110と、第1のスイッチ114と、第2のスイッチ117と、制御部2とを備える。静電チャック1110は、プラズマ処理チャンバ10内に設けられ、内部に電極1110aを有し、電極1110aに印加された電圧によりプラズマを用いて処理される基板Wを吸着する。第1のスイッチ114は、電極1110aに電圧を供給する可変直流電源115と、電極1110aとの間の配線113に設けられている。第2のスイッチ117は、電極1110aの電圧を検出する検出器118と、電極1110aとの間の配線116に設けられている。制御部2は、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117を閉状態に制御し、可変直流電源115から予め定められた大きさのH電圧が出力されるように可変直流電源115を制御し、検出器118によってH電圧が検出された場合に、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が閉状態になっていると判定する第1の判定処理を実行する。また、制御部2は、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が閉状態に制御されていると判定された後に、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117を開状態に制御して電極1110aをフローティング状態に制御した状態でプラズマを用いた基板Wの処理を開始する。これにより、静電チャック1110に基板Wが吸着することを確認した後にプラズマ処理を開始することができる。また、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117がオープン故障ではないことを確認することができる。
また、上記した実施形態において、制御部2は、第2の判定処理を実行する。第2の判定処理では、第1のスイッチ114が閉状態に制御され、第2のスイッチ117が開状態に制御され、可変直流電源115からH電圧が出力されるように可変直流電源115が制御され、検出器118によってH電圧よりも低いL電圧が検出された場合に、第2のスイッチ117が開状態になっていると判定される。これにより、第2のスイッチ117がクローズ故障ではないことを確認することができる。
また、上記した実施形態において、制御部2は、第3の判定処理を実行する。第3の判定処理では、プラズマを用いた基板Wの処理が終了した後、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が閉状態に制御され、可変直流電源115からL電圧が出力されるように可変直流電源115が制御され、検出器118によってL電圧が検出された場合に、電極1110aの除電が完了したと判定される。制御部2は、電極1110aの除電が完了したと判定された後に、リフトピンによって基板Wを持ち上げるようにリフトピンを駆動する駆動部を制御する。これにより、プラズマ処理後の基板Wの跳ね上がりや割れを防止することができる。
また、上記した実施形態において、制御部2は、第4の判定処理を実行する。第4の判定処理では、第1のスイッチ114が閉状態に制御され、可変直流電源115からL電圧が出力されるように可変直流電源115が制御された後に、第1のスイッチ114が開状態に制御され、第2のスイッチ117が閉状態に制御され、可変直流電源115からH電圧が出力されるように可変直流電源115が制御され、検出器118によってL電圧が検出された場合に、第1のスイッチ114が開状態になっていると判定される。これにより、第1のスイッチ114がクローズ故障ではないことを確認することができる。
また、上記した実施形態において、制御部2は、プラズマを用いた処理が行われる前の基板Wがプラズマ処理チャンバ10内に搬入される間に、前記第1の判定処理および前記第2の判定処理を実行する。これにより、複数の基板Wに対してプラズマ処理を行う際の処理のスループットを向上させることができる。
また、上記した実施形態において、制御部2は、プラズマを用いた処理が終了した基板Wをプラズマ処理チャンバ10から搬出する間に、第4の判定処理を実行する。これにより、複数の基板Wに対してプラズマ処理を行う際の処理のスループットを向上させることができる。
また、上記した実施形態におけるプラズマ処理方法は、工程a)、工程b)、工程c)、および工程d)を含む。工程a)では、プラズマによって処理される基板Wを吸着する静電チャック1110の内部に設けられた電極1110aに電圧を供給する可変直流電源115から予め定められた大きさのH電圧が出力されるように可変直流電源115が制御される。工程b)では、電極1110aと可変直流電源115との間の配線113に設けられた第1のスイッチ114、および、電極1110aと電極1110aの電圧を検出する検出器118との間の配線116に設けられた第2のスイッチ117が閉状態に制御される。工程c)では、検出器118によってH電圧が検出された場合に、第1のスイッチ114よび第2のスイッチ117が閉状態になっていると判定される。工程d)では、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117が閉状態になっていると判定された後に、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117を開状態に制御して電極1110aをフローティング状態に制御した状態でプラズマを用いた基板Wの処理が開始される。これにより、静電チャック1110に基板Wが吸着することを確認した後にプラズマ処理を開始することができる。また、第1のスイッチ114および第2のスイッチ117がオープン故障ではないことを確認することができる。
[その他]
なお、本願に開示された技術は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した実施形態では、プラズマ処理が終了した後の期間(a13)において、第1のスイッチ114が開状態に制御され、第2のスイッチ117が閉状態に制御され、可変直流電源115の出力電圧がH電圧に制御される。そして、検出器118によってL電圧が検出されるか否かに応じて、第1のスイッチ114のクローズ故障が判定された。しかし、開示の技術はこれに限られない。
図8は、制御の手順の他の例を示すタイムチャートである。例えば図8に示されるように、期間(a3)の後の期間(b1)において、第2のスイッチ117が閉状態に維持されたまま、可変直流電源115の出力電圧がL電圧に制御される。これにより、電極1110aが除電される。そして、期間(b2)において、第1のスイッチ114が開状態に制御され、期間(b3)において、可変直流電源115の出力電圧が再びH電圧に制御される。そして、期間(b3)において、検出器118によりL電圧が検出されたか否かに応じて、第1のスイッチ114のクローズ故障が判定されてもよい。これにより、プラズマ処理が開始される前に第1のスイッチ114のクローズ故障が判定されるため、プラズマ処理が開始される前の期間(a5)において、電極1110aを確実にフローティング状態に制御することができる。これにより、プラズマ処理後の基板Wの跳ね上がりや割れを防止することができる。
なお、検出器118によりL電圧が検出されたか否かが判定された後の期間(b4)では、第2のスイッチ117が再び開状態に制御される。そして、期間(b5)において、第1のスイッチ114が再び閉状態に制御され、可変直流電源115から出力された電圧が第1のスイッチ114を介して電極1110aに印加される。また、期間(a10)において電極1110aの除電が確認された後、期間(b6)において第2のスイッチ117が再び開状態に制御され、初期状態に戻る。期間(b1)~(b5)において実施される処理は、プラズマ処理が行われる前の基板Wがプラズマ処理チャンバ10内に搬入される間に実行されることが好ましい。
また、上記した実施形態では、期間(a2)において可変直流電源115の出力電圧がL電圧からH電圧に制御され、その後の期間(a3)において、第2のスイッチ117が開状態から閉状態に制御される。しかし、開示の技術はこれに限られない。例えば図9に示されるように、期間(c2)において第2のスイッチ117が開状態から閉状態に制御され、その後の期間(c3)において、可変直流電源115の出力電圧がL電圧からH電圧に制御されてもよい。これにより、第2のスイッチ117の寿命を延ばすことができる。
また、図9に例示された期間(c5)において、可変直流電源115の出力電圧がH電圧からL電圧に制御されることにより、プラズマ処理中は、可変直流電源115の出力電圧がL電圧に維持されてもよい。
また、図9の例では、プラズマ処理後の期間(c8)において、電極1110aの除電が行われ、期間(c9)において、検出器118により除電の確認が行われる。そして、除電の確認が行われた後は、期間(c10)において第2のスイッチ117を閉状態にしたまま第1のスイッチ114を開状態に制御し、期間(c11)において、第1のスイッチ114のクローズ故障が判定されてもよい。
また、上記した実施形態では、プラズマ源の一例として、容量結合型プラズマ(CCP)を用いて処理を行うプラズマ処理システム100を説明したが、プラズマ源はこれに限られない。容量結合型プラズマ以外のプラズマ源としては、例えば、誘導結合プラズマ(ICP)、マイクロ波励起表面波プラズマ(SWP)、電子サイクロトン共鳴プラズマ(ECP)、およびヘリコン波励起プラズマ(HWP)等が挙げられる。
なお、今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲およびその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
W 基板
100 プラズマ処理システム
1 プラズマ処理装置
2 制御部
2a コンピュータ
10 プラズマ処理チャンバ
10s プラズマ処理空間
11 基板支持部
111 本体部
111a 基板支持面
111b リング支持面
1110 静電チャック
1110a 電極
1111 基台
112 リングアセンブリ
113 配線
114 第1のスイッチ
115 可変直流電源
116 配線
117 第2のスイッチ
118 検出器
20 ガス供給部
30 電源
31 RF電源
32 DC電源
40 排気システム

Claims (8)

  1. チャンバ内に設けられ、内部に電極を有し、前記電極に印加された電圧によりプラズマを用いて処理される基板を吸着する静電チャックと、
    前記電極に電圧を供給する電源と、前記電極との間の配線に設けられた第1のスイッチと、
    前記電極の電圧を検出する検出器と、前記電極との間の配線に設けられた第2のスイッチと、
    制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを閉状態に制御し、前記電源から予め定められた大きさの第1の電圧が出力されるように前記電源を制御し、前記検出器によって前記第1の電圧が検出された場合に、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチが閉状態になっていると判定する第1の判定処理を実行し、
    前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチが閉状態になっていると判定された後に、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを開状態に制御して前記電極をフローティング状態に制御した状態でプラズマを用いた前記基板の処理を開始するプラズマ処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1のスイッチを閉状態に制御し、前記第2のスイッチを開状態に制御し、前記電源から前記第1の電圧が出力されるように前記電源を制御し、前記検出器によって前記第1の電圧よりも低い第2の電圧が検出された場合に、前記第2のスイッチが開状態になっていると判定する第2の判定処理を実行する請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記制御部は、
    プラズマを用いた前記基板の処理が終了した後、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを閉状態に制御し、前記電源から前記第2の電圧が出力されるように前記電源を制御し、前記検出器によって前記第2の電圧が検出された場合に、前記電極の除電が完了したと判定する第3の判定処理を実行し、
    前記電極の除電が完了したと判定された後に、リフトピンによって前記基板を持ち上げるように前記リフトピンを駆動する駆動部を制御する請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1のスイッチを閉状態に制御し、前記電源から前記第2の電圧が出力されるように前記電源を制御した後に、前記第1のスイッチを開状態に制御し、前記第2のスイッチを閉状態に制御し、前記電源から前記第1の電圧が出力されるように前記電源を制御し、前記検出器によって前記第2の電圧が検出された場合に、前記第1のスイッチが開状態になっていると判定する第4の判定処理を実行する請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記制御部は、
    プラズマを用いた処理が行われる前の前記基板を前記チャンバ内に搬入する間に、前記第1の判定処理および前記第2の判定処理を実行する請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記制御部は、
    プラズマを用いた処理が終了した前記基板を前記チャンバから搬出する間に、前記第4の判定処理を実行する請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記制御部は、
    プラズマを用いた処理が行われる前の前記基板を前記チャンバ内に搬入する間に、前記第4の判定処理を実行する請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  8. a) プラズマによって処理される基板を吸着する静電チャックの内部に設けられた電極に電圧を供給する電源から予め定められた大きさの第1の電圧が出力されるように前記電源を制御する工程と、
    b) 前記電極と前記電源との間の配線に設けられた第1のスイッチ、および、前記電極と前記電極の電圧を検出する検出器との間の配線に設けられた第2のスイッチを閉状態に制御する工程と、
    c) 前記検出器によって前記第1の電圧が検出された場合に、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチが閉状態になっていると判定する工程と、
    d) 前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチが閉状態になっていると判定された後に、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチを開状態に制御して前記電極をフローティング状態に制御した状態でプラズマを用いた前記基板の処理を開始する工程と
    を含むプラズマ処理方法。
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