JP2022175354A - 洗濯機、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】予洗いが終了したことをユーザに確実に伝える。
【解決手段】洗濯機は、洗濯物を収容可能な水槽と、水槽内に収容された洗濯物の予洗いを行う予洗い工程と、予洗い工程の完了後にユーザからの操作に基づいて実行されて洗濯物の本洗いを行う本洗い工程と、を含む洗濯運転を実行可能な洗い処理部と、予洗い工程が終了した場合に予洗い工程が終了した旨をユーザに報知する第1報知処理と、予洗い工程の終了後でかつ本洗い工程が実行されていない待機状態が継続している場合に予洗い工程が終了した旨又は本洗い工程が実行可能である旨の少なくとも一方又は両方をユーザに報知する第2報知処理と、を実行可能な報知処理部と、を備える。
【選択図】図18
【解決手段】洗濯機は、洗濯物を収容可能な水槽と、水槽内に収容された洗濯物の予洗いを行う予洗い工程と、予洗い工程の完了後にユーザからの操作に基づいて実行されて洗濯物の本洗いを行う本洗い工程と、を含む洗濯運転を実行可能な洗い処理部と、予洗い工程が終了した場合に予洗い工程が終了した旨をユーザに報知する第1報知処理と、予洗い工程の終了後でかつ本洗い工程が実行されていない待機状態が継続している場合に予洗い工程が終了した旨又は本洗い工程が実行可能である旨の少なくとも一方又は両方をユーザに報知する第2報知処理と、を実行可能な報知処理部と、を備える。
【選択図】図18
Description
本発明の実施形態は、洗濯機、及びコンピュータプログラムに関する。
例えば食べこぼしや泥汚れなどの汚れがひどい洗濯物には、予め大まかに汚れを落としておく予洗いが効果的である。そこで、通常の洗いである本洗いを実行する前に予洗いを実行可能な、すなわち2回の洗いを実行可能な洗濯機が提案されている。
しかしながら、例えば洗剤を自動で投入することができる自動投入装置を備えていない洗濯機は、運転の途中で洗剤を水槽内に投入することができない。そのため、このような洗濯機で予洗いを実行する場合、ユーザは、本洗いで用いる洗剤を、予洗いの終了後に手動で水槽内に投入する必要がある。また、洗濯機が洗剤の自動投入装置を備えているものであっても、汚れの特にひどい衣類のみを先に予洗いし、その後、通常の汚れの衣類を追加して一緒に洗濯したいというニーズもある。そのため、これらの場合、洗濯機は、例えば予洗いの終了後に一旦待機し、ユーザが回転槽内に洗剤や追加の衣類を投入した後、スタートボタン等を操作することによって本洗いを実行するように構成することが考えられる。
しかしながら、このような構成の場合、予洗いが終了したことにユーザが気づかないと、本洗いが実行されずに、洗濯物が水槽から取り出されることなく長時間放置される可能性がある。
そこで、本洗いの前に予洗いを実行可能な洗濯機において、予洗いが終了したことをユーザに確実に伝えることができる洗濯機、及び洗濯機を含むシステムに用いるコンピュータプログラムを提供する。
実施形態による洗濯機は、洗濯物を収容可能な水槽と、前記水槽内に収容された前記洗濯物の予洗いを行う予洗い工程と、前記予洗い工程の完了後にユーザからの操作に基づいて実行されて前記洗濯物の本洗いを行う本洗い工程と、を含む洗濯運転を実行可能な洗い処理部と、前記予洗い工程が終了した場合に前記予洗い工程が終了した旨をユーザに報知する第1報知処理と、前記予洗い工程の終了後でかつ前記本洗い工程が実行されていない待機状態が継続している場合に前記予洗い工程が終了した旨又は前記本洗い工程が実行可能である旨の少なくとも一方又は両方をユーザに報知する第2報知処理と、を実行可能な報知処理部と、を備える。
また、実施形態によるコンピュータプログラムは、情報を表示可能な表示部又は音声を発生可能な発音部の少なくとも1つと、電気通信回線を介して洗濯機に通信可能に接続する通信部と、を備える装置が有するコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。コンピュータプログラムは、上述した洗濯機から前記第2報知処理を実行する旨の命令を前記通信部が受信した場合に前記第2報知処理の内容に応じて前記表示部又は前記発音部を動作させる出力処理を前記コンピュータに実行させることができる。
以下、一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、実施形態の構成要素の前に付される第1、第2、・・・との語句は、同様の機能を有する構成要素を単に区別するためだけに用いるものであり、第1、第2、・・・の語句が付された構成要素の順位や優劣を示すものではない。
以下の実施形態は、図1に示す縦軸型の洗濯機いわゆる全自動洗濯機10、及び図2に示す横軸または斜め軸型のドラム式洗濯機20のいずれにも適用することができる。また、図1及び図2に示す洗濯機10、20は、洗濯物の乾燥が可能な乾燥機能を備えたものであっても良いし、備えていないものでも良い。
更に、図1及び図2に示す洗濯機10、20は、洗剤や仕上げ剤等の洗濯処理剤を自動で投入可能ないわゆる自動投入装置を備えていても良いし、備えていなくても良い。この場合、自動投入装置とは、複数回分の運転で使用される量の洗剤や仕上げ剤を貯留するタンクを備え、そのタンクから運転毎に適量の洗剤や仕上げ剤を自動で投入する装置を意味する。本実施形態の洗濯機10、20は、この自動投入装置を備えていないものとして説明する。
図1に示す洗濯機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、モータ14、排水機構15、及び注水機構16を備えている。なお、図1において、洗濯機10の設置面側つまり鉛直下側を洗濯機10の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を洗濯機10の上側とする。洗濯機10は、回転槽13の回転軸が鉛直方向を向いた縦型洗濯機である。図1の縦型洗濯機10は、全自動洗濯機と称することもある。水槽12及び回転槽13は、洗濯物を収納する洗濯槽として機能する。
図2に示す洗濯機20は、外箱21、水槽22、回転槽23、モータ24、排水機構25、及び注水機構26を備えている。なお、図2において、洗濯機20の設置面側つまり鉛直下側を洗濯機20の下側とし、設置面と反対側つまり鉛直上側を洗濯機20の上側とする。洗濯機20は、回転槽23の回転軸が水平へ向かう横軸型又は後方へ向かって下降傾斜した斜め軸型のドラム式洗濯機である。水槽22及び回転槽23は、洗濯物を収納する洗濯槽として機能する。
図1に示す縦型洗濯機10及び図2に示すドラム式洗濯機20において、水槽12、22は、外箱11、21内に配置されて図示しないサスペンションによって弾性的に支持されている。回転槽13、23は、水槽12、22内に回転可能に配置されており、モータ14、24によって回転駆動される。
排水機構15、25は、水槽12、22内に貯留された水を機外に排水するための機構である。排水機構15、25は、排水経路151、251、及び排水弁152、252を有している。排水経路151、251は、水槽12、22内に貯留されている水を洗濯機10、20の機外に排出するための経路である。排水経路151、251は、例えば可撓性を有する排水ホースで構成することができ、一方の端部が排水弁152、252に接続され、他方の端部が洗濯機10、20の機外に引き出されている。排水弁152、252は、電磁的に開閉動作が可能な液体用の開閉弁である。排水弁152、252は、排水経路151、251の途中に設けられており、電気的な指令に基づいて排水経路151、251を開閉する。
注水機構16、26は、それぞれ外箱11、21の上部に設けられている。注水機構16、26は、図1及び図2に示すように、給水ホース100を介して、例えば図示しない水道の蛇口など外部の水源に接続される。注水機構16、26は、それぞれ注水ケース161、261、洗剤収容部162、262、仕上げ剤収容部163、263、第1給水弁164、264、及び第2給水弁165、265を有している。
注水ケース161、261は、例えば樹脂製であって内部に空間を有する箱状に形成されている。洗剤収容部162、262は、例えば注水ケース161、261内に出し入れ又は取り外し可能に設けられており、ユーザから例えば液体又は粉末の洗剤等の投入を受ける。同様に、仕上げ剤収容部163、263は、例えば注水ケース161、261内に出し入れ又は取り外し可能に設けられており、ユーザから例えば液体の柔軟仕上げ剤等の投入を受ける。
第1給水弁164、264及び第2給水弁165、265は、電磁的に開閉動作可能な液体用の開閉弁である。第1給水弁164、264は、外部の水源から注水ケース161、261内の洗剤収容部162、262を通って水槽12、22へ給水する給水経路の途中に設けられており、電磁的な指令に基づいて駆動する。洗剤収容部162、262に洗剤が投入された状態で第1給水弁164、264が開放されると、洗剤収容部162、262に投入された洗剤は、第1給水弁164、264から洗剤収容部162、262に供給される水とともに水槽12、22内に流し落とされる。この場合、第1給水弁164、264は、洗剤用給水弁と称することができる。
また、第2給水弁165、265は、外部の水源から注水ケース161、261内の仕上げ剤収容部163、263を通って水槽12、22へ給水する給水経路の途中に設けられており、電磁的な指令に基づいて駆動する。仕上げ剤収容部163、263に仕上げ剤が投入された状態で第2給水弁165、265が開放されると、仕上げ剤収容部163、263に投入された仕上げ剤は、第2給水弁165、265から仕上げ剤収容部163、263に供給される水とともに水槽12、22内に流し落とされる。この場合、第2給水弁165、265は、仕上げ剤用給水弁と称することができる。
また、洗濯機10、20は、図3に示すように、第1制御装置30、第1通信部31、及び操作パネル40を備えている。なお、第1制御装置30、第1通信部31、及び操作パネル40は、それぞれ洗濯機側制御装置30、洗濯機側通信部31、及び洗濯機側操作パネル40と称することができる。
第1制御装置30は、例えばCPU301や、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリなどの記憶領域302を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、洗濯機10、20の動作の制御や各種の処理を実行する。記憶領域302は、洗濯機10、20を制御して各種の運転を実行するための洗濯機用のコンピュータプログラムを記憶している。
第1通信部31は、洗濯機10、20の外部に設置された通信可能な機器と直接又は間接的に通信する機能を有する。この場合、直接的に接続とは、第1通信部31と接続相手となる機器との間に他の機器を介さずに接続することを意味する。また、間接的に接続とは、第1通信部31と接続相手となる機器との間に他の機器やインターネット等の電気通信回線を介して接続することを意味する。
本実施形態の場合、第1通信部31は、例えば図5に示すように、例えばアクセスポイント2やインターネット90を介して、洗濯機10、20と同一のLAN内又は洗濯機10、20が属するLAN外に設置された外部の装置501、502、60と通信することができる。この場合、第1通信部31は、例えばアクセスポイント2に対して、Wi-Fi規格に準拠した無線LAN、又は有線LANを用いて接続することができる。
図3に示す操作パネル40は、ユーザから洗濯機10、20の設定や運転に関する操作入力を受け付けるとともに、ユーザに対して洗濯機10、20の設定や運転に関する情報を提示する機能を有する。操作パネル40は、例えば第1入力部401、第1表示部402、及び第1発音部403を含んで構成することができる。なお、第1入力部401、第1表示部402、及び第1発音部403は、それぞれ洗濯機側入力部401、洗濯機側表示部402、及び洗濯機側発音部403と称することができる。
第1入力部401は、ユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えばタッチパネルやタッチスイッチ又は機械的なスイッチ等で構成することができる。第1表示部402は、ユーザに対して情報を提示するためのユーザインタフェースであり、例えば液晶ディスプレイ等で構成することができる。この場合、第1入力部401と第1表示部402とは、相互に重ね合わせて配置されたタッチパネルディスプレイで構成することもできるし、それぞれ別の位置に配置した構成としても良い。そして、第1発音部403は、例えばブザー音を発生可能なブザーや電磁的に記憶されている音声を再生可能なスピーカー等で構成することができる。第1発音部403は、ユーザに対して音により各種の情報を提示する機能を有する。
また、洗濯機10、20は、洗い処理部32及び報知処理部33を更に備えている。第1制御装置30は、記憶領域302に記憶されているコンピュータプログラムをCPU301で実行することにより、洗い処理部32及び報知処理部33等をソフトウェアによって仮想的に実現する。なお、洗い処理部32及び報知処理部33の一方又は両方の一部又は全部をハードウェアにより実現する構成としてもよい。
洗い処理部32は、洗濯運転を実行可能である。洗濯運転は、本洗い工程を必須の工程として含み、ユーザの要求等に応じて予洗い工程を含む。本洗い工程は、洗剤を用いて洗濯物の洗いを行う工程とすることができる。予洗い工程は、洗剤を用いて又は洗剤を用いずに洗濯物の予洗いを行う工程とすることができ、本洗い工程の前に実行される。
本洗い工程及び予洗い工程は、詳細は図示しないが、例えばそれぞれ洗い動作前の注水動作、洗い動作、洗い動作後の排水動作、排水動作後の脱水動作、すすぎ前の注水動作、すすぎ動作、すすぎ動作後の排水動作、及びすすぎ動作後の脱水動作を順に実行する工程とすることができる。各動作の具体的内容については、洗濯物の量や汚れの状態に応じて自動で又は操作パネル40に対するユーザの操作に基づいて、適宜変更することができる。
また、予洗い工程と本洗い工程とにおいて、各動作の具体的内容は同一であっても良いし異なっていても良い。なお、予洗い工程及び本洗い工程の実行は、複数回の洗い工程の実行と同義である。すなわち、洗濯機10、20が複数回例えば2回の洗い工程を実行するものである場合、1回目の洗い工程は予洗い工程に該当し、2回目の洗い工程は本洗い工程に該当する。
洗い動作前の注水動作及びすすぎ動作前の注水動作は、第1給水弁164、264又は第2給水弁165、265の一方又は両方を開いて水槽12、22内に注水する動作である。また、洗い動作及びすすぎ動作は、モータ14、24の駆動により回転槽13、23を回転させて洗濯物を撹拌させて洗う又はすすぐ動作である。洗い動作後の排水動作及びすすぎ動作後の排水動作は、排水弁152、252を開いて水槽12、22内の水を機外に排水する動作である。そして、洗い動作後の脱水動作及びすすぎ動作後の脱水動作は、モータ14、24の駆動により回転槽13、23を高速で回転させて洗濯物を遠心脱水する動作である。
第1制御装置30は、操作パネル40等に対するユーザの操作に基づいて、予洗い工程が含まれる洗濯運転と、予洗い工程が含まれない洗濯運転と、を択一的に実行することができる。すなわち、ユーザは、操作パネル40を操作することにより、洗濯運転に予洗い工程を含めるか否かを選択することができる。操作パネル40は、例えば図4に示すように、コース選択部411、コース表示部412、及び開始操作部413を有する。コース選択部411及び開始操作部413は、ユーザからの操作入力を受ける入力部401として機能する。コース選択部411及び開始操作部413は、例えばタッチ式又は機械式のボタンやスイッチであっても良いし、タッチパネルディスプレイに表示されるタッチ操作可能な所定の領域等であっても良い。そして、操作パネル40がタッチパネルディスプレイで構成される場合、操作パネル40自体を入力部401として構成することもできる。
コース選択部411は、ユーザが洗濯運転の基準となる内容を選択するための操作部として機能する。コース選択部411は、コース表示部412に表示されたコースの中からユーザが任意のコースを選択するための操作を受け付ける機能を有する。選択可能なコースには、図4に示すように、例えば標準コース、メモリーコース、スピードコース、ドライコース、つけおきコース、毛布コース等を設定することができるが、これらに限られない。
各コースは、例えば本洗い工程を必須の工程として含み、本洗い工程における各動作の具体的内容、例えば注水動作における注水量、注水動作の完了から洗い動作を開始するまでの時間、洗い動作の実行時間、脱水動作の実行時間等を、それぞれコースの目的に応じた値に設定したものとすることができる。
また、本実施形態の洗濯機10、20は、選択可能なコースとして、予洗いありコースが設定されている。予洗いありコースは、本洗い工程の前に予洗い工程を実行するコースである。予洗いありコースは、例えば標準コースの前に予洗い工程を付加したコースとすることができる。この場合、予洗いコースが選択されると、本洗い工程を含むコースとして標準コースが自動で選択される。なお、予洗いありコースが選択された場合に、本洗い工程を含むコースをユーザが任意に選択できる構成とすることもできる。すなわち、メモリーコース、スピードコース、ドライコース、つけおきコース、毛布コース等、標準コース以外のコースに予洗い工程を付加する構成としても良い。
コース表示部412は、現在選択されているコースをユーザに対して提示する機能を有する。コース表示部412は、例えば操作パネル40に特定の文字等を中抜きしてバックライトを点灯させることでその中抜きされた文字等を点灯させる構成でも良いし、液晶ディスプレイに任意の文字等を表示させる構成でも良い。本実施形態の場合、コース表示部412は、例えば複数の表示内容421a~421gを有している。各表示内容421a~421gは、選択可能なコースに対応した文字を含んで構成されている。
この場合、ユーザがコースを決定して運転を開始する以前には、各表示内容421a~421gのうち現在選択されているもの一つが点滅している。そして、ユーザがコース選択部411を操作するたびに、点滅する表示内容421a~421gが順に切り替わる。ユーザは、所望のコースに対応した表示内容421a~421gが点滅している状態で開始操作部413を操作すると、表示内容421a~421gの点滅が点灯に切り替わるとともに、選択された表示内容421a~421gに対応したコースで運転が開始される。
開始操作部413は、洗濯運転の開始前において洗濯運転を開始するための操作を受け付けるとともに、予洗い工程の終了後に待機状態となった場合において本洗い工程を開始するための操作を受け付ける操作部として機能する。つまり、開始操作部412は、洗濯運転や本洗い工程を開始させるための開始操作を受け付ける操作部として機能する。また、開始操作部412は、洗濯機10、20の運転中に操作されることによりその運転を一時停止する機能を有する。すなわち、開始操作部412は、洗濯機10、20の運転の一時停止の操作を受け付ける操作部としての機能も兼用している。
洗濯運転前の状態において、ユーザが開始操作部413を操作すると、第1制御装置30は、洗濯運転を開始するための開始操作を受け付けたと判断し、コース選択部411の操作により設定された内容で洗濯運転を実行する。洗濯運転に予洗い工程が含まれる場合、すなわち予洗いありコースが選択された場合、第1制御装置30は、まず予洗い工程を実行する。予洗い工程が終了すると、第1制御装置30は、本洗い工程を実行せずに所定期間待機する。ユーザは、本洗い工程を待機している期間に、洗剤等の洗濯処理剤や追加の衣類等を回転槽13、23内に投入することができる。そして、所定期間内に開始操作部413が操作されると、第1制御装置30は、本洗い工程を開始するための開始操作を受け付けたと判断し、本洗い工程を開始する。一方、所定期間内に開始操作部413が操作されなければ、洗濯機10、20の電源を切って運転を終了する。
図3に示す報知処理部33は、第1報知処理、第2報知処理、及び第3報知処理を実行することができる。なお、以下の説明では、第1報知処理、第2報知処理、及び第3報知処理をまとめて単に報知処理と称する場合がある。報知処理部33は、例えば数秒から数分間、各報知処理を継続した後に自動で各報知処理を終了するか、又はユーザが操作パネル40等に対して所定の操作を行った場合に各報知処理を終了することができる。
第1報知処理は、予洗い工程が終了した場合に、予洗い工程が終了した旨を、例えば洗濯機10、20が備える操作パネル40又は図5に示す外部の装置501、502の一方又は両方を用いてユーザに報知する処理を含んでいる。
第2報知処理は、予洗い工程の終了後でかつ本洗い工程が実行されていない待機状態が継続している場合に、予洗い工程が終了した旨又は本洗い工程が実行可能である旨の少なくとも一方又は両方を、操作パネル40又は外部の装置501、502の一方又は両方を用いてユーザに報知する処理を含んでいる。なお、予洗い工程が終了してから待機中に複数回の報知処理が実行される場合において、報知処理の内容からでは第1報知処理又は第2報知処理のいずれであるか判別できない場合、予洗い工程が終了してから最初の報知処理を第1報知処理とし、その後の待機中に実行される報知処理を第2報知処理とすることができる。
そして、第3報知処理は、本洗い工程が終了した場合に、本洗い工程が終了した旨を、例えば洗濯機10、20が備える操作パネル40又は外部の装置501、502の一方又は両方を用いてユーザに報知する処理を含んでいる。
本実施形態の洗濯機10、20は、図5に示すように、1つ又は複数の外部の装置501、502、60と通信可能に接続されて洗濯システム1を構成する。すなわち、洗濯システム1は、洗濯機10、20のいずれか一方又は両方と、外部の装置501、502、60とを、インターネット回線や携帯電話回線若しくはLAN回線等の電気通信回線90を介して相互に通信可能に接続して構成されている。
外部の装置501、502、60は、洗濯機10、20とは異なる電気機器であって、かつ洗濯機10、20と直接的又は間接的に通信可能な電気機器で構成される。外部の装置501、502、60は、洗濯システム1を構成するための専用の装置であっても良いし、洗濯システム1以外の用途にも用いることができる汎用品であっても良い。外部の装置501、502、60は、例えば他の電気機器と通信可能な通信機能を備えたいわゆるスマートテレビやスマートスピーカー若しくはスマートディスプレイ等の家電機器、又はスマートフォンやタブレット端末若しくはパソコン等の情報通信端末、又はユーザの身体に装着可能な例えば腕時計型のいわゆるスマートウォッチや眼鏡型のいわゆるスマートグラス等のウェアラブルデバイス、又は企業が運営するサーバー等で構成することができる。
外部の装置501、502、60は、例えばそれぞれスマートフォン等の情報通信端末501、テレビ502、及びサーバー60で構成することができる。また、外部の装置501、502、60のうち、情報通信端末501やテレビ502は、洗濯機10、20のユーザが使用することが想定される。そのため、外部の装置501、502、60のうちユーザによる使用が想定された装置501、502は、ユーザ端末又はユーザ装置と称することができる。また、洗濯システム1は、必ずしもサーバー60を備えていなくても良い。
情報通信端末501及びテレビ502は、図6に示すように、例えば第2制御装置51、第2通信部52、第2入力部53、第2表示部54、第2発音部55、及び出力処理部56を有している。なお、第2制御装置51、第2通信部52、第2入力部53、第2表示部54、及び第2発音部55は、それぞれ外部装置側制御装置51、外部装置側通信部52、外部装置側入力部53、外部装置側表示部54、及び外部装置側発音部55と称することもできる。
第2制御装置51は、例えばCPU511や、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリなどの記憶領域512を有するマイクロコンピュータを主体に構成されており、情報通信端末501又はテレビ502の動作の制御や各種の処理を実行する。第2通信部52は、洗濯機10、20の第1通信部31と直接又は電気通信回線90を介して間接的に通信する機能を有する。
記憶領域512は、情報通信端末501及びテレビ502を、洗濯機10、20と通信可能に接続して洗濯システム1の構成要素として機能させるための外部装置用のコンピュータプログラムを記憶している。すなわち、外部装置用のコンピュータプログラムは、洗濯機10、20と協働して外部の装置501、502を用いて報知処理を実行するためのコンピュータプログラムである。この外部装置用のコンピュータプログラムは、例えば外部のサーバー60等にいわゆるアプリケーションソフトウェアとして記憶されている。そして、制御装置51は、外部のサーバー60から外部装置用のコンピュータプログラムをダウンロードしてインストールすることで、出力処理部56等をソフトウェアによって仮想的に実現する。
第2通信部52は、第1通信部31と同様に、洗濯機10、20や他の装置と直接的又はインターネット等の電気通信回線90を介して通信する機能を有する。第2入力部53、第2表示部54、及び第2発音部55は、それぞれ上述した第1入力部401、第1表示部402、及び第1発音部403と同様の構成及び機能を有する。
この場合、情報通信端末501に関して見ると、第2制御装置51、第2通信部52、第2入力部53、第2表示部54、第2発音部55、及び出力処理部56は、それぞれ情報通信端末501が本来的に備えているものつまり情報通信端末501の内蔵されているもので構成することができる。
また、テレビ502に関して見ると、テレビ502がインターネット等に接続可能ないわゆるスマートテレビである場合、第2制御装置51、第2通信部52、第2入力部53、第2表示部54、第2発音部55、及び出力処理部56は、テレビ502が本来的に備えているものつまりテレビ502に内蔵されているもので構成することができる。また、テレビ502がいわゆるスマートテレビでない場合、第2制御装置51、第2通信部52、第2入力部53、第2表示部54、第2発音部55、及び出力処理部56のうち表示部54以外は、テレビ502に後付け可能な機器で構成することもできる。
第2入力部53及び第2表示部54の具体的構成は、外部の装置501、502の種類によって異なる。例えば情報通信端末501の場合、第2入力部53及び第2表示部54は、例えばタッチパネルディスプレイで構成することができる。また、テレビ502の場合、第2入力部53は例えばテレビ502を操作するためのリモコンで構成することができ、第2表示部54はテレビ502のディスプレイで構成することができる。
出力処理部56は、洗濯機10、20からの直接の指示を受けて、又は洗濯機10、20からサーバー60を介した指示を受けて、その指示の内容に応じて第2表示部54又は第2発音部55のいずれか一方又は両方の出力を制御する機能を有する。すなわち、出力処理部56は、洗濯機10、20からの指示を受けて第2表示部54に表示する表示内容や第2発音部55で発生する音声内容の一方又は両方を制御する機能を有する。
例えば洗濯機10の報知処理部33は、外部の装置501、502を用いて第1報知処理、第2報知処理、及び第3報知処理を実行するための命令を、第1通信部31を介して、外部の装置501、502に直接的又はサーバー60を介して間接的に送信することができる。そして、出力処理部56は、洗濯機10、20から各報知処理を実行する旨の命令を受信すると、その命令に基づいて第2表示部54に所定の情報を表示させたり、第2発音部55から所定の音声を発生させたりする。
サーバー60は、例えばインターネット上に設けられた外部サーバーで構成することができ、データベースサーバー、Webサーバー、クラウドサーバーなどと称される。洗濯システム1は、洗濯機10、20と外部の装置501、502との通信を、両者間で直接行う構成とすることもできるし、サーバー60を介して行う構成とすることもできる。
洗濯機10、20と外部の装置501、502との通信を、サーバー60を介して行う場合、サーバー60は、洗濯システム1の構築に必要な洗濯機10、20及び外部の装置501、502に関する情報、例えば洗濯機10、20のシリアルナンバーやMACアドレスと、ユーザが設定したID及びパスワードとを紐づけして記憶することができる。そして、サーバー60は、ID及びパスワードが入力された外部の装置501、502と、そのIDに紐づけされた洗濯機10、20との間での通信を仲介する。この場合、サーバー60は、いわゆる管理サーバーとして機能する。
また、サーバー60は、上述した外部装置用のアプリケーションソフトウェアを保管することができる。この場合、サーバー60は、いわゆるアプリ保管サーバーとして機能する。なお、管理サーバーとアプリ保管サーバーとは、別の構成つまり別の場所に設置された異なる個体の装置であっても良い。
報知処理部33は、第1報知処理、第2報知処理、第3報知処理を実行するための装置、及び各報知処理の具体的内容を設定することができる。すなわち、ユーザは、例えば洗濯システム1を構成する外部の装置501、502、60のうちユーザ端末501、502の中から各報知処理の実行に用いるユーザ端末501、502を選択することができる。更に、報知処理部33は、例えばユーザが選択したユーザ端末501、502における報知の具体的態様を設定することができる。各報知処理の実行に用いるユーザ端末501、502の選択や報知の具体的態様の設定には、例えば洗濯機10、20が備える操作パネル40や洗濯システム1を構成するユーザ端末501、502の第2入力部53及び第2表示部54を用いることができる。
本実施形態の場合、報知処理部33は、洗濯運転を終了するまでに、第1報知処理及び第3報知処理をそれぞれ1回ずつ実行する。すなわち、報知処理部33は、予洗い工程の完了後に第1報知処理を1回実行するとともに、本洗い工程の完了後に第3報知処理を1回実行する。また、報知処理部33は、例えば予洗い工程が終了してから本洗い工程を開始させるためのユーザの操作を受けるまでの期間に、つまり予洗い工程後に待機状態が維持されている場合に、予め設定された実行間隔でかつ予め設定された方法で第2報知処理を実行することができる。
報知処理部33は、例えば待機状態が所定期間継続した場合に第1報知処理とは異なる方法で第2報知処理を少なくとも1回実行するように設定することができる。この場合、報知処理部33は、第1報知処理よりもユーザの注意を引くように第2報知処理の方法を変更することができる。本実施形態において、各報知処理の方法とは、各報知処理に用いる装置の種類や装置の数、又は装置の組み合わせ、若しくは表示や音声の内容等を含む。すなわち、本実施形態において、各報知処理の方法とは、洗濯システム1を構成する操作パネル40及び外部の装置501、502のうち各報知処理に用いる装置の選択と、操作パネル40又は外部の装置501、502における表示や音声の具体的内容の設定と、の組み合わせを意味する。
例えば報知処理部33は、第2報知処理を実行する場合、図7及び図8に示すように、第1報知処理で用いた装置とは異なる装置を用いたり、又は第1報知処理で用いた装置に他の装置を加えたり、若しくは第1報知処理における表示や音声の内容を変えるなどして、第1報知処理よりもユーザの注意をより引く方法に変えて第2報知処理を実行するように設定することができる。なお、図7及び図8において、「ON」の文字は、対応する各報知処理を実行することを意味する。
この場合、各報知処理に用いる装置には、例えば図7及び図8に示すように、洗濯機10、20が備える操作パネル40や、洗濯機10、20と通信可能なユーザ端末501、502等が含まれる。そして、ユーザの注意をより引く方法とは、第2報知処理に用いる装置の数を増やしたり、音量を大きくしたり、表示の位置を変更したりサイズを大きくしたりすることが考えられる。
例えばスマートフォン等の情報通信端末501を用いて第2報知処理を実行する場合、情報通信端末501は、例えば第2発音部55を動作させて音声を発生させるとともに、図9及び図10に示すように、第2報知処理に係る情報81を第2表示部54に表示させる。また、例えばテレビ502を用いて第2報知処理を実行する場合、テレビ502は、例えば第2発音部55を動作させて音声を発生させるとともに、図11及び図12に示すように、第2報知処理に係る情報81を第2表示部54に表示させる。なお、第1報知処理によって操作パネル40や外部の装置501、502に表示される情報や発生される音声は、第2報知処理と同様の内容とすることも出来るし、異なる内容とすることもできる。
本実施形態の場合、図9から図12に示した情報81は、例えば「予洗い終了しました」との文字、及び「洗剤を投入し、スタートボタンを押して本洗いを開始して下さい。」との文字を含んでいる。この場合、情報81のうち「予洗い終了しました」との文字は、予洗い工程が終了した旨の情報の一例であり、「洗剤を投入し、スタートボタンを押して本洗いを開始して下さい。」は、本洗い工程が実行可能である旨の情報の一例である。すなわち、図9及び図10に示した情報81は、予洗い工程が終了した旨及び本洗い工程が実行可能である旨の両方の情報を含んでいる。そして、情報通信端末501やテレビ502は、図9から図12に示すように、第2報知処理に関する設定に基づいて、つまり報知処理部33から受けた命令に基づいて、情報81の位置やサイズを変更する。
また、報知処理部33は、待機状態が所定期間継続した場合に、例えば図7及び図8に示すように、第2報知処理をそれぞれ異なる方法で複数回実行するように設定することができる。この場合、報知処理部33は、その洗濯運転において第2報知処理の実行回数が増えるほどユーザの注意を引くように第2報知処理の方法を変更することができる。本実施形態において、異なる方法とは、各報知処理に用いる装置の種類や装置の数、又は装置の組み合わせ、若しくは表示や音声の内容等の少なくとも1つが異なることを意味する。
例えば報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、図7及び図8に示すように、前回までの第2報知処理で用いた装置とは異なる装置を用いたり、又は前回までの第2報知処理で用いた装置に他の装置を加えたり、若しく前回までの第2報知処理における表示や音声の内容を変えるなどして、ユーザの注意をより引く方法に変えながら第2報知処理を複数回実行するように設定することができる。
また、報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、複数回の第2報知処理のうちの一部又は全部の回について、同一の外部の装置501、502を用いて第2報知処理を実行するように設定することができる。例えば図7に示すように第2報知処理を5回実行する場合、報知処理部33は、5回のうち一部、例えば3回について情報通信端末501を用いて第2報知処理を実行するように設定することもできる。また、この場合、報知処理部33は、一部又は全部の回について、情報通信端末501と操作パネル40とを併用して第2報知処理を実行するように設定することもできる。また、報知処理部33は、5回の全部について情報通信端末501を用いて第2報知処理を実行するように設定することができる。
また、報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、一部又は全部の回について、異なる外部の装置501、502を用いて各回の第2報知処理を実行するように設定することもできる。そして、報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、第2報知処理の実行ごとに異なる外部の装置501、502を用いて第2報知処理を実行するように設定することができる。
例えば図8に示すように第2報知処理を5回実行する場合、報知処理部33は、1回目の第2報知処理は洗濯機10、20の操作パネル40のみを用いて第2報知処理を実行し、2回目の第2報知処理は1回目の第2報知処理で用いた装置とは異なる装置、例えば情報通信端末501を用いて第2報知処理を実行するように設定できる。そして、報知処理部33は、3回目の第2報知処理は、1回目及び2回目の第2報知処理で用いた装置とは異なる装置、例えばテレビ502を用いて第2報知処理を実行するように設定することもできる。
また、報知処理部33は、操作パネル40や外部の装置501、502に対するユーザの操作に基づいて、待機状態を継続する期間を設定することができる。待機状態を継続する期間は、予洗い工程が終了した後に本洗い工程が開始されていない場合に洗濯機10、20の電源が入った状態を維持する期間つまり本洗い工程を開始可能な状態を維持する期間であり、例えば継続時間と称することがある。継続時間は、例えばユーザが変更できない値とすることができるし、ユーザが任意に変更することができる値とすることもできる。継続時間は、例えば60分に設定することができる。
また、報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、第2報知処理を実行する実行間隔を設定することができる。実行間隔は、例えばユーザが変更できない値とすることができるし、例えばユーザが任意に変更することができる値とすることもできる。また、実行間隔は、例えばユーザが任意に変更できない値としたり、例えばユーザが任意に変更できずかつ報知処理部33が自動で設定する値としたりすることもできる。
実行間隔の設定について、図13から図15を参照して説明する。なお、図13から図15に示す経過時間は、N回目の第2報知処理を実行する場合における予洗い工程の終了からの経過時間を示す。報知処理部33は、予洗い工程の終了後、待機状態が維持された状態で図13から図15に示す経過時間が経過した場合にN回目の第2報知処理を実行する。また、図13から図15に示す例では、継続時間を60分に設定した場合を示しているが、継続時間を他の時間に設定した場合には図13から図15に示す具体的内容も継続時間に応じて変更される。
図13は、実行間隔を、例えばユーザが任意に変更することができる値とした場合の一例を示している。この場合、報知処理部33は、実行間隔を、ユーザからの操作に基づいて一定間隔に設定することができる。例えば間隔時間が10分の一定値である場合、報知処理部33は、待機状態でかつ継続時間の60分が経過するまでは、10分間隔で第2報知処理を実行する。同様に、例えば間隔時間が15分の一定値である場合、報知処理部33は、待機状態でかつ継続時間の60分が経過するまでは、15分間隔で第2報知処理を実行する。この場合、報知処理部33は、実行間隔を、例えばユーザの操作に基づいて1分刻みで設定できるようにしても良い。
図14は、実行間隔を、例えばユーザが任意に変更できない値とした場合の一例を示している。この場合、報知処理部33は、実行間隔を、第2報知処理の実行回数が増すにつれて短くなるような変動値に設定することができる。例えば報知処理部33は、第2報知処理の実行間隔を、例えば1回目及び2回目は15分間隔に設定し、3回目及び4回目は15分間隔よりも短い10分間隔に設定し、5回目及び6回目は10分間隔よりも短い5分間隔に設定することができる。
図15は、実行間隔を、例えばユーザが任意に変更できずかつ報知処理部33が自動で設定する値とした場合の一例を示している。この場合、報知処理部33は、実行間隔を、前回の洗濯運転又は前回までの洗濯運転を学習した値すなわち学習値に設定することができる。すなわち、報知処理部33は、前回の洗濯運転又は前回までの洗濯運転において待機状態が継続した期間に基づいて第2報知処理の実行間隔を変更する処理を実行することができる。前回の洗濯運転とは、今回実行する洗濯運転の直前に実行された予洗い工程を含む洗濯運転を意味する。また、前回までの洗濯運転とは、今回実行する洗濯運転の前に実行された予洗い工程を含む複数回の洗濯運転を示す。
報知処理部33は、今回実行する洗濯運転の前に実行された予洗い工程を含む複数回の洗濯運転を学習し、その学習に基づいて実行間隔を設定することができる。すなわち、報知処理部33は、今回実行する洗濯運転の前に実行された予洗い工程を含む複数回の洗濯運転における待機状態の継続時間に基づいて、つまり予洗い工程を終了してからユーザが本洗い工程を開始するための操作を行うまでの期間に基づいて、実行間隔を設定することができる。この場合、報知処理部33は、例えば今回実行する洗濯運転の前に実行された予洗い工程を含む複数回の洗濯運転において待機状態の継続時間の平均値を算出し、その平均値が長くなるにつれて、実行間隔を短くするように設定することができる。
この場合、報知処理部33は、実行間隔の初期値を所定値例えば10分に設定するとともに、実行間隔の増減の閾値を例えば30分に設定する。そして、過去所定回数の洗濯運転における待機状態の継続時間の平均値が上記で設定した閾値未満つまり30分未満の場合、報知処理部33は、例えば図15のパターン1に示すように、実行間隔を初期値のまま維持する。一方、報知処理部33は、過去所定回数の洗濯運転における待機状態の継続時間の平均値が閾値以上この場合30分以上の場合、報知処理部33は、例えば図15のパターン2に示すように、実行間隔を初期値の10分よりも短く設定する。このパターン2の場合、実行時間は、各第2報知処理で一定の値としても良いし、第2報知処理の回数を増すごとに短くするようにしても良い。
報知処理部33は、洗濯機10、20が備える操作パネル40に対するユーザの入力操作、又は外部の装置501、502が備える入力部53に対するユーザの入力操作に基づいて、各報知処理に関する内容等を設定することができる。図16及び図17では、例えば操作パネル40を用いる場合の例を示している。なお、図16及び図17の例では、操作パネル40がタッチパネルディスプレイである場合を想定している。また、各報知処理に関する内容等の設定に外部の装置501、502の入力部53を用いる場合でも、図16及び図17に示すものと同様の構成とすることができる。
操作パネル40は、図16及び図17に示すように、例えば連動切替部71、第1報知選択部721、第2報知選択部722、第3報知選択部723、継続時間設定部73、一定選択部741、変動選択部742、学習選択部743、時間設定部744、第1機器表示領域751、第2機器表示領域752、第1報知設定部761、及び第2報知設定部762を有している。これらのうち連動切替部71、第1報知選択部721、第2報知選択部722、第3報知選択部723、継続時間設定部73、一定選択部741、変動選択部742、学習選択部743、時間設定部744、第1報知設定部761、第2報知設定部762、及び継続有無設定部77は、ユーザからの操作入力を受ける操作部として機能する。これらの各操作部71、721、722、723、73、741、742、743、744、761、762、77は、タッチ式又は機械式のボタンやスイッチであっても良いし、タッチパネルディスプレイに表示されるタッチ操作可能な所定の領域等であっても良い。
連動切替部71、第1報知選択部721、第2報知選択部722、及び第3報知選択部723は、例えばON又はOFFのいずれか一方を択一的に選択することができる操作部である。本実施形態の場合、連動切替部71、第1報知選択部721、第2報知選択部722、及び第3報知選択部723の内部に配置された黒丸がON側に位置している場合はONが選択されていることを示し、OFF側に位置している場合はOFFが選択されていることを示している。
連動切替部71は、第1報知選択部721と第2報知選択部722と第3報知選択部723との操作が連動するか否かを切り替える機能を有する。連動切替部71内の黒丸がON側に位置している場合、第1報知選択部721と第2報知選択部722と第3報知選択部723との操作が連動する。すなわち、連動切替部71内の黒丸がON側に位置している状態つまり連動切替部71がONの状態の場合、ユーザが第1報知選択部721、第2報知選択部722、及び第3報知選択部723のいずれか1つを操作すると、他の2つも連動して同一内容に操作される。一例を示すと、連動切替部71がONの状態の場合、ユーザが第1報知選択部721をOFFに切り替えると、第2報知選択部722及び第3報知選択部723も連動してOFFに切り替えられる。すなわち、連動切替部71をONにすることで、ユーザは、第1報知選択部721と第2報知選択部722と第3報知選択部723とを一括で設定することができる。
一方で、連動切替部71内の黒丸がOFF側に位置している場合、第1報知選択部721と第2報知選択部722と第3報知選択部723との操作は連動せずに相互に独立している。すなわち、連動切替部71内の黒丸がOFF側に位置している状態つまり連動切替部71がOFFの状態の場合、ユーザが第1報知選択部721、第2報知選択部722、及び第3報知選択部723のいずれか1つを操作しても、他の2つは連動して同一内容に操作されない。一例を示すと、連動切替部71がOFFの状態の場合、例えばユーザが第1報知選択部721をOFFに切り替えても、第2報知選択部722及び第3報知選択部723も連動してOFFに切り替えられない。すなわち、連動切替部71をOFFにすることで、ユーザは、第1報知選択部721と第2報知選択部722と第3報知選択部723とを個別に設定することができる。
第1報知選択部721、第2報知選択部722、及び第3報知選択部723は、それぞれ第1報知処理、第2報知処理、及び第3報知処理を実行するか否かを設定するためのものである。この場合、ONは対応する報知処理を実行することを示し、OFFは対応する報知処理を実行しないことを示す。つまり、第1報知選択部721、第2報知選択部722、及び第3報知選択部723内の黒丸がそれぞれON側に位置している場合、報知処理部33は、第1報知処理、第2報知処理、及び第3報知処理をそれぞれ実行する。一方、第1報知選択部721、第2報知選択部722、及び第3報知選択部723内の黒丸がそれぞれOFF側に位置している場合、報知処理部33は、第1報知処理、第2報知処理、及び第3報知処理をそれぞれ実行しない。
継続時間設定部73は、待機状態を継続する時間を設定するためのものである。継続時間設定部73は、例えばユーザが数値を直接入力する形式や、例えば予め設定された複数の選択肢の中から1つを選択する形式でも良いし、これらの組み合わせたものでも良い。
一定選択部741、変動選択部742、学習選択部743、及び時間設定部744は、第2報知処理の実行間隔を設定するためのものである。この場合、一定選択部741、変動選択部742、及び学習選択部743を択一的に選択することができる操作部である。図16及び図17の例において、各選択部741、742、743に隣接する黒丸は、その黒丸に隣接した選択部741、742、743が選択されていることを示す。一方、各選択部741、742、743に隣接する白丸は、その白丸に隣接した選択部741、742、743が選択されていないことを示す。図16の例では、黒丸に隣接した一定選択部741が選択されており、かつ白丸に隣接した変動選択部742及び学習選択部743が選択されていない場合を示している。
一定選択部741は、第2報知処理の実行間隔を例えば図13に示すような一定値に設定するためのものである。変動選択部742は、第2報知処理の実行間隔を例えば図14に示すような変動値に設定するためのものである。そして、学習選択部743は、第2報知処理の実行間隔を例えば図15に示すような学習値に設定するためのものである。ユーザは、一定選択部741、変動選択部742、及び学習選択部743を操作して、第2報知処理の実行間隔、一定値、変動値、又は学習値の中から択一的に設定することができる。
そして、時間設定部744は、例えば一定選択部741が選択された場合に、図13に示す実行間隔を設定するためのものである。時間設定部744は、例えばユーザが数値を直接入力する形式や、例えば予め設定された複数の選択肢の中から1つを選択する形式でも良いし、これらの組み合わせたものでも良い。
また、図17に示すように、第2報知選択部722がOFFになっている場合つまり第2報知処理が選択されていない場合、報知処理部33は、継続時間設定部73、一定選択部741、変動選択部742、学習選択部743、及び時間設定部744に対する操作を受け付けないようにすることができる。図17の例において、報知処理部33は、継続時間設定部73、一定選択部741、変動選択部742、学習選択部743、及び時間設定部744に付したハッチングは、ユーザからの操作を受け付けないつまり設定の変更ができないことを示している。
第1機器表示領域751及び第2機器表示領域752は、例えば洗濯システム1として登録されている機器すなわち外部の装置501、502を識別するための情報、例えば装置の名称を表示するため領域である。例えば図17の例では、第1機器表示領域751には情報通信端末501を示す「スマートフォン」が表示され、第2機器表示領域752にはテレビ502を示す「テレビ」が表示されている。
第1報知設定部761及び第2報知設定部762は、第1機器表示領域751及び第2機器表示領域752に表示された外部の装置501、502を用いて各報知処理を実行するか否かを設定するためのものである。例えば第1報知設定部761又は第2報知設定部762内に配置された黒丸が「有り」側に位置している場合は、対応する外部の装置501、502を用いて各報知処理を行うことを示している。一方、第1報知設定部761又は第2報知設定部762内に配置された黒丸が「無し」側に位置している場合は、対応する外部の装置501、502を用いて各報知処理を行わないことを示している。
継続有無設定部77は、予洗い工程が終了した後に本洗い工程が実行されずに継続時間が経過した場合の動作、すなわち継続時間が経過した場合に運転を継続するか終了するか設定するためのものである。例えば継続有無設定部77内に配置された黒丸が「有り」側に位置している場合、予洗い工程が終了した後に本洗い工程が実行されずに継続時間が経過した場合にその後自動で本洗い工程が実行されることを示している。また、例えば継続有無設定部77内に配置された黒丸が「無し」側に位置している場合、予洗い工程が終了した後に本洗い工程が実行されずに継続時間が経過した場合にその後自動で本洗い工程が実行されないことを示している。
次に、図18を参照して、予洗い工程を含む洗濯運転が実行された場合、すなわち本実施形態では予洗いありコースが選択された場合において洗い処理部32及び報知処理部33で実行される制御内容の一例について説明する。なお、図18の例において洗い処理部32及び報知処理部33が実行する制御は、いずれも制御装置30が実行するものとして説明する。
制御装置30は、操作パネル40等に対するユーザからの操作を受けて、予洗い工程を含む洗濯運転を開始すると(図18のスタート)、ステップS11において、まず予洗い工程を実行する。予洗い工程が完了すると、制御装置30は、ステップS12において、ユーザによって設定された内容に従って、操作パネル40及び外部の装置501、502の一部又は全部を用いて第1報知処理を実行した後、待機状態に移行する。
次に、制御装置30は、ステップS13において、例えば図4に示す操作パネル40の開始操作部413に対してユーザの操作が入力されたか否か、すなわち開始操作が入力されたか否かを判断する。開始操作の入力が無い場合(ステップS13でNO)、制御装置30は、ステップS14に処理を移行し、前回の報知処理から予め設定された実行間隔が経過したか否か、すなわち予洗い工程が終了してから実行間隔に応じた経過時間が経過したか否かを判断する。この場合、前回の報知処理とは、現在までに未だ第2報知処理を実行していない場合は第1報知処理を意味し、既に1回以上第2報知処理を実行している場合は直前に実行した第2報知処理を意味する。
前回の報知処理から予め設定された実行間隔が経過していない場合(ステップS14でNO)、制御装置30は、ステップS13に処理を戻し、ステップS13以降を実行する。一方、前回の報知処理から予め設定された実行間隔が経過した場合(ステップS14でYES)、制御装置30は、ステップS15へ処理を移行する。
ステップS15において制御装置30は、予洗い工程が終了してから予め設定された継続時間が経過したか否かを判断する。すなわち、制御装置30は、ステップS15において、待機状態となってから継続時間経過したかを判断する。予洗い工程が終了してから予め設定された継続時間が経過した場合(ステップS15でYES)、制御装置30は、図19のステップS151へ処理を移行する。継続有無設定部77の設定が「有り」の場合、制御装置30は、図18のステップS17へ移行し、自動で本洗い工程を実行する。一方、継続有無設定部77の設定が「有り」の場合、制御装置30は、ステップS19へ処理を移行する。そして、制御装置30は、ステップS19において洗濯機10、20の電源を落とし、一連の制御を終了させる。
一方、予洗い工程が終了してから未だ継続時間が経過していない場合(ステップS15でNO)、制御装置30は、ステップS16に処理を移行する。そして、制御装置30は、ステップS16において、ユーザによって設定された内容に従って、操作パネル40及び外部の装置501、502の一部又は全部を用いて第2報知処理を実行した後、待機状態に移行する。その後、制御装置30は、ステップS13へ処理を戻し、再びステップS13以降の処理を実行する。
また、例えば図4に示す操作パネル40の開始操作部413に対してユーザの操作が入力された場合、すなわち開始操作が入力された場合(ステップS13でYES)、制御装置30は、ステップS17へ処理を移行する。そして、制御装置30は、ステップS17において、本洗い工程を実行する。
本洗い工程が終了すると、制御装置30は、ステップS18において、ユーザによって設定された内容に従って、操作パネル40及び外部の装置501、502の一部又は全部を用いて第3報知処理を実行する。その後、制御装置30は、ステップS19において洗濯機10、20の電源を落とし、一連の制御を終了させる。
以上説明した実施形態によれば、洗濯機10、20は、水槽12、22と、洗い処理部32と、報知処理部33と、を備える。水槽12、22は、洗濯物を収容可能に構成されている。洗い処理部32は、水槽12、22内に収容された洗濯物の予洗いを行う予洗い工程と、予洗い工程の完了後にユーザからの操作に基づいて実行されて洗濯物の本洗いを行う本洗い工程と、を含む洗濯運転を実行可能である。そして、報知処理部33は、予洗い工程が終了した場合に予洗い工程が終了した旨をユーザに報知する第1報知処理と、予洗い工程の終了後でかつ本洗い工程が実行されていない待機状態が継続している場合に予洗い工程が終了した旨又は本洗い工程が実行可能である旨の少なくとも一方又は両方をユーザに報知する第2報知処理と、を実行可能である。
これによれば、報知処理部は、第1報知処理の実行によって予洗いが終了したことをユーザに伝えることができる。更に、報知処理部は、待機状態が継続している場合に第2報知処理を実行することによって、ユーザに対して洗濯機10、20が待機状態であること、すなわち未だ本洗い工程が実行されていないことを確実に伝えることができる。これにより、予洗い工程が終了したことをユーザに気付かせることができる。その結果、予洗い工程の終了後に本洗い工程が実行されずに洗濯物が水槽から取り出されることなく長時間放置されるような状況を抑制でき、ひいては洗濯機10、20の使い勝手が向上する。
また、報知処理部33は、待機状態が所定期間継続した場合に第1報知処理とは異なる方法で第2報知処理を少なくとも1回実行可能である。これによれば、予洗い工程の終了直後に実行される第1報知処理とは異なる方法で第2報知処理を実行することで、第2報知処理を実行した際にユーザの注意を引き易くすることができる。これにより、予洗い工程が終了したことをユーザにより効果的に気付かせることができる。その結果、予洗い工程の終了後の洗濯物が長時間放置される状況をより確実に抑制することができて、洗濯機10、20の使い勝手が更に向上する。
また、報知処理部33は、待機状態が所定期間継続した場合に異なる方法で第2報知処理を複数回実行可能である。これによれば、待機状態中に実行される第2報知処理を、異なる方法で複数回実行することで、ユーザの注意を更に引き易くすることができる。これにより、予洗い工程が終了したことをユーザに更に効果的に気付かせることができる。その結果、予洗い工程の終了後の洗濯物が長時間放置される状況を更に確実に抑制することができて、洗濯機10、20の使い勝手がより向上する。
また、洗濯機10、20は、外部の装置501、502と通信可能に接続する通信部この場合第1通信部31を更に備えている。そして、報知処理部33は、外部の装置501、502を用いて第2報知処理を実行するための命令を、第1通信部31を介して外部の装置501、502に送信する処理を実行可能である。この場合、外部の装置501、502は、例えば例えばユーザが所有する情報通信端末501やテレビ502等で構成される。
これによれば、洗濯機10、20は、例えばユーザが所有する情報通信端末501やテレビ502等を用いて第2報知処理を実行することができる。すなわち、例えばユーザの手元にある情報通信端末501やテレビ502を用いて第2報知処理が行われることで、ユーザは、第2報知処理の実行により気づき易くなる。その結果、予洗い工程の終了後の洗濯物が長時間放置される状況を更に確実に抑制することができて、洗濯機10、20の使い勝手がより向上する。
報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、同一の外部の装置501、502を用いて第2報知処理を実行可能である。これによれば、第2報知処理が同一の外部の装置501、502を用いて複数回実行されることにより、ユーザは、第2報知処理の実行により気づき易くなる。その結果、予洗い工程の終了後の洗濯物が長時間放置される状況を更に確実に抑制することができて、洗濯機10、20の使い勝手がより向上する。
また、報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、異なる外部の装置501、502を用いて第2報知処理を実行可能である。これによれば、第2報知処理を、異なる外部の装置501、502を用いて複数回実行することによって、第2報知処理の実行をより確実にユーザに気付かせることができる。その結果、予洗い工程の終了後の洗濯物が長時間放置される状況を更に確実に抑制することができて、洗濯機10、20の使い勝手がより向上する。
また、報知処理部33は、第2報知処理を複数回実行する場合に、第2報知処理の実行ごとに異なる外部の装置501、502を用いて第2報知処理を実行可能である。これによれば、第2報知処理の実行ごとに用いる装置501、502を変えることで、第2報知処理の実行をより確実にユーザに気付かせることができる。その結果、予洗い工程の終了後の洗濯物が長時間放置される状況を更に確実に抑制することができて、洗濯機10、20の使い勝手がより向上する。
また、報知処理部33は、待機状態が所定期間継続した場合に第2報知処理を複数回実行可能であって、ユーザの操作に基づいて第2報知処理の実行間隔を変更する処理を実行可能である。これによれば、ユーザは、例えば自分の好み等に合わせて第2報知処理の実行間隔を調整することができるため、使い勝手がより向上する。
報知処理部33は、待機状態が所定期間継続した場合に第2報知処理を複数回実行可能であって、前回の予洗い工程を含む洗濯運転又は前回までの予洗い工程を含む洗濯運転において待機状態が継続した期間に基づいて第2報知処理の実行間隔を変更する処理を実行可能である。すなわち、報知処理部33は、前回の又は前回までの予洗い工程を含む洗濯運転における待機状態の継続時間を学習して、つまりユーザの行動を学習して、そのユーザの行動に合わせて第2報知処理の実行間隔を調整することができる。これによれば、ユーザ自身が第2報知処理の実行間隔を調整することなく、ユーザに適した実行間隔が自動で調整されるため、第2報知処理に関する使い勝手が更に向上する。
また、洗濯機10、20は、第1報知選択部721と、第2報知選択部722と、を更に備えている。第1報知選択部721は、ユーザの操作に基づいて第1報知処理の実行の有無を選択可能に構成されている。第2報知選択部722は、ユーザの操作に基づいて第2報知処理の実行の有無を選択可能に構成されている。そして、第1報知選択部721及び第2報知選択部722の一方に対する操作は他方に連動する。
これによれば、ユーザは、第1報知選択部721又は第2報知選択部722のいずれか一方を設定するだけで、他方も同時に設定することができる。つまり第1報知処理の実行の有無と第2報知処理の実行の有無とを、第1報知選択部721又は第2報知選択部722のいずれか一方に対する操作のみで一括して行うことができる。その結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、洗濯機10、20は、第1報知選択部721及び第2報知選択部722を更に備えている。第1報知選択部721は、ユーザの操作に基づいて第1報知処理の実行の有無を選択するためのものである。第2報知選択部722は、ユーザの操作に基づいて第2報知処理の実行の有無を選択するためのものである。そして、第1報知選択部721及び第2報知選択部722に対する操作は相互に独立している。
これによれば、ユーザは、第1報知選択部721及び第2報知選択部722を操作して、第1報知処理の実行の有無と第2報知処理の実行の有無とを個別に設定することができる。その結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、洗濯機10、20は、連動切替部71を更に備える。連動切替部71は、第1報知選択部721と第2報知選択部722とが連動する状態と連動しない状態とをユーザの操作に基づいて切り替える機能を有する。これによれば、ユーザは、第1報知選択部721と第2報知選択部722とが連動する状態と連動しない状態とを任意に切り替えることができるため、利便性の更なる向上を図ることができる。
そして、本実施形態のコンピュータプログラムは、情報を表示可能な表示部54又は音声を発生可能な発音部55の少なくとも1つと、電気通信回線90を介して洗濯機10、20に通信可能に接続する通信部52と、を備える外部の装置501、502が有する第2制御装置51に実行させるコンピュータプログラムである。このコンピュータプログラムは、第2報知処理を実行する旨の命令を通信部52が受信した場合に第2報知処理の内容に応じて表示部54又は発音部55を動作させる出力処理を、第2制御装置51に実行させることができる。
これによれば、例えば上述したコンピュータプログラムを、例えば市販の汎用品で構成された外部の装置501、502が有する第2制御装置51に実行させることで、洗濯機10、20は、外部の装置501、502を用いて第2報知処理が実行可能になる。その結果、ユーザは、例えば自己が所有するスマートフォンやテレビを用いて第2報知処理による情報を認識することができるため、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、20…洗濯機、12、22…水槽、31…第1通信部、洗濯機側通信部、通信部
32…洗い処理部、33…報知処理部、501…外部の装置、情報通信端末、ユーザ端末、502…外部の装置、テレビ、ユーザ端末、54…第2表示部、表示部、55…第2発音部、発音部、60…外部の装置、サーバー、71…連動切替部、721…第1報知選択部、722…第2報知選択部
32…洗い処理部、33…報知処理部、501…外部の装置、情報通信端末、ユーザ端末、502…外部の装置、テレビ、ユーザ端末、54…第2表示部、表示部、55…第2発音部、発音部、60…外部の装置、サーバー、71…連動切替部、721…第1報知選択部、722…第2報知選択部
Claims (13)
- 洗濯物を収容可能な水槽と、
前記水槽内に収容された前記洗濯物の予洗いを行う予洗い工程と、前記予洗い工程の完了後にユーザからの操作に基づいて実行されて前記洗濯物の本洗いを行う本洗い工程と、を含む洗濯運転を実行可能な洗い処理部と、
前記予洗い工程が終了した場合に前記予洗い工程が終了した旨をユーザに報知する第1報知処理と、前記予洗い工程の終了後でかつ前記本洗い工程が実行されていない待機状態が継続している場合に前記予洗い工程が終了した旨又は前記本洗い工程が実行可能である旨の少なくとも一方又は両方をユーザに報知する第2報知処理と、を実行可能な報知処理部と、
を備える洗濯機。 - 前記報知処理部は、前記待機状態が所定期間継続した場合に前記第1報知処理とは異なる方法で前記第2報知処理を少なくとも1回実行可能である、
請求項1に記載の洗濯機。 - 前記報知処理部は、前記待機状態が所定期間継続した場合に前記第2報知処理をそれぞれ異なる方法で複数回実行可能である、
請求項1又は2に記載の洗濯機。 - 外部の装置と通信可能に接続する通信部を更に備え、
前記報知処理部は、前記外部の装置を用いて前記第2報知処理を実行するための命令を、前記通信部を介して前記外部の装置に送信する処理を実行可能である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の洗濯機。 - 前記報知処理部は、前記第2報知処理を複数回実行する場合に、同一の前記外部の装置を用いて前記第2報知処理を実行可能である、
請求項4に記載の洗濯機。 - 前記報知処理部は、前記第2報知処理を複数回実行する場合に、異なる前記外部の装置を用いて前記第2報知処理を実行可能である、
請求項4に記載の洗濯機。 - 前記報知処理部は、前記第2報知処理を複数回実行する場合に、前記第2報知処理の実行ごとに異なる前記外部の装置を用いて前記第2報知処理を実行可能である、
請求項6に記載の洗濯機。 - 前記報知処理部は、前記待機状態が所定期間継続した場合に前記第2報知処理を複数回実行可能であって、ユーザの操作に基づいて前記第2報知処理の実行間隔を変更する処理を実行可能である、
請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯機。 - 前記報知処理部は、前記待機状態が所定期間継続した場合に前記第2報知処理を複数回実行可能であって、前回の前記予洗い工程を含む前記洗濯運転又は前回までの前記予洗い工程を含む前記洗濯運転において前記待機状態が継続した期間に基づいて前記第2報知処理の実行間隔を変更する処理を実行可能である、
請求項1から7のいずれか一項に記載の洗濯機。 - ユーザの操作に基づいて前記第1報知処理の実行の有無を選択可能な第1報知選択部と、
ユーザの操作に基づいて前記第2報知処理の実行の有無を選択可能な第2報知選択部と、を更に備え、
前記第1報知選択部及び前記第2報知選択部の一方に対する操作は他方に連動する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の洗濯機。 - ユーザの操作に基づいて前記第1報知処理の実行の有無を選択可能な第1報知選択部と、
ユーザの操作に基づいて前記第2報知処理の実行の有無を切替可能な第2報知選択部と、を更に備え、
前記第1報知選択部及び前記第2報知選択部に対する操作は相互に独立している、
請求項1から10のいずれか一項に記載の洗濯機。 - 前記第1報知選択部と前記第2報知選択部とが連動する状態と連動しない状態とをユーザの操作に基づいて切替可能な連動切替部を更に備える、
請求項10又は11に記載の洗濯機。 - 情報を表示可能な表示部又は音声を発生可能な発音部の少なくとも1つと、
電気通信回線を介して洗濯機に通信可能に接続する通信部と、
を備える外部の装置が有するコンピュータに実行させるコンピュータプログラムであって、
前記洗濯機は、
洗濯物を収容可能な水槽と、
前記水槽内に収容された前記洗濯物の予洗いを行う予洗い工程と、前記予洗い工程の完了後にユーザからの操作に基づいて実行されて前記洗濯物の本洗いを行う本洗い工程と、を含む洗濯運転を実行可能な洗い処理部と、
前記予洗い工程が終了した場合に前記予洗い工程が終了した旨をユーザに報知する第1報知処理と、前記予洗い工程の終了後でかつ前記本洗い工程が実行されていない待機状態が継続している場合に前記予洗い工程が終了した旨又は前記本洗い工程が実行可能である旨の少なくとも一方又は両方を前記外部の装置を用いてユーザに報知する第2報知処理と、を実行可能な報知処理部と、を備えるものであって、
前記第2報知処理を実行する旨の命令を前記通信部が受信した場合に前記第2報知処理の内容に応じて前記表示部又は前記発音部を動作させる出力処理を前記コンピュータに実行させることができる、
コンピュータプログラム。
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