JP2022175281A - 提案システムおよび提案方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】新車の定額利用サービスに利用した中古車両をどのように利用するのが事業者にとってメリットが高いかを提案する。【解決手段】提案システムは、ユーザが定期的に定期支払額を支払うことで車両を使用することができる定額サービスにおいて使用された使用中古車両の利用方法を提案する提案システムであって、使用中古車両をオークションにて販売することで得られると予想されるオークション利益SP2を算出し、使用中古車両を小売りにて販売することで得られると予想される小売利益RP2を算出し、オークション利益SP2と、小売利益RP2との少なくとも一方よりも低い閾値THを設定し、使用中古車両を定額サービスに利用することで得られると予想されるサービス利益Be2を算出し、サービス利益Be2が閾値THよりも大きいか否かを判定する処理部と、判定部において、閾値よりもサービス利益Be2の方が高い場合に、使用中古車両を定額サービスに利用することを提案する結果を出力する出力部とを備える。【選択図】図20

Description

本開示は、提案システムおよび提案方法に関する。
従来から中古車両に関して、下取り価格、公開価格、予想される販売価格などの各種情報を視覚的に提示するシステムなどについて提案されている(特表2014-523057号公報)
特表2014-523057号公報
近年、新車および中古車両のビジネスとして、車両をオークション業者におけるオークション、小売り業者による買取および販売のみならず、車両を定額利用サービスに利用する方法が注目されている。
この車両の定額利用サービスにおいては、サービス事業者はユーザにユーザが使用することができる車両を提供する。その一方で、たとえば、月々、事業者はユーザから定額料金を受け取る。
車両の定額利用サービスが脚光を浴びている一方で、新車および中古車両の定額利用サービスに利用した中古車両をどのように利用するかについて事業者は判断に迷う場合が多い。たとえば、オークションへの出品、小売り業者などへの売却、または、再度定額利用サービスへの利用などのように、その利用方法の多様化が進んでいるためである。
本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の定額利用サービスに利用した車両をどのように利用するのが事業者にとってメリットが高いかを提案する提案システムおよび提案方法を提供することである。
提案システムは、ユーザが定期的に定期支払額を支払うことで車両を使用することができる定額サービスにおいて使用された使用中古車両の利用方法を提案する提案システムであって、処理部と、出力部とを備え、処理部は、使用中古車両を売却することで得られる第1予想利益と、使用中古車両を定額利用サービスに利用した場合における第2予想利益と、第1予想利益よりも低い閾値と、を算出し、処理部は、第2予想利益が閾値よりも大きい場合には、出力部に使用中古車両を定額サービスに利用することを出力させる。
提案方法は、ユーザが定期的に定期支払額を支払うことで車両を使用することができる定額サービスにおいて使用された使用中古車両の利用方法を提案する提案方法であって、使用中古車両を売却することで得られる第1予想利益を算出するステップと、使用中古車両を定額利用サービスに利用した場合における第2予想利益を算出するステップと、第1予想利益よりも低い閾値を設定するステップと、第2予想利益が閾値よりも大きい場合には使用中古車両を定額サービスに利用することを出力するステップと、を備える。
本開示に係る提案システムおよび提案方法によれば、新車および中古車両の定額利用サービスに利用した中古車両をどのように利用するのが事業者にとってメリットが高いかの提案を出力することができる。
新車および中古車両におけるビジネスネットワーク1を模式的に示す模式図である。 オークション業者16のオークションシステム28を模式的に示す模式図である。 オークション情報を模式的に示す模式図である。 小売り業者17の小売システム30を模式的に示す模式図である。 問合せ情報を模式的に示す模式図である。 新車の定額利用サービスを提供するためのシステム39を模式的に示す模式図である。 新車サービス情報を模式的に示す模式図である。 車両40Aにおける定額利用サービスの収益構造を模式的に示すグラフである。 中古車両の定額利用サービスを提供するためのシステム49を模式的に示す模式図である。 中古車両サービス情報を模式的に示す模式図である。 中古車両50Aにおける定額利用サービスの収益構造を模式的に示すグラフである。 提案システム60を模式的に示す模式図である。 事業者端末51の機能ブロック図である。 処理部57が車両40A1の利用方法を提案するまでのフローを示すフロー図である。 オークション売切価格SP1を算出するフロー図である。 車両40A1と同じ車種の落札価格分布の一例を示すグラフである。 小売買取額RP1を算出するフロー図である。 抽出した問合せ情報を示すグラフである。 利益Be2を算出するフロー図である。 オークション売切価格SPの時間的経緯を示す履歴を示すグラフである。 車両40A1と同じ車種および年式の車両における小売買取額の時間的推移を示すグラフである。 提案を出力するためのフローを示すフロー図である。 トラブルを経験したユーザが離反する割合を算出するモデルである。 図23に示すモデルの状態からサービス内容の向上が図られた後におけるモデルを示す模式図である。 定額利用サービスの損益分岐点などを模式的に示すグラフである。 提案システム60Aを示す模式図である。 提案システム60Aが中古車両50A1の利用方法を提案する提案フローを示すフロー図である。 再中古車両の定額利用サービスに中古車両50A1を利用したときにおける収益状態を示すグラフである。 提案を出力するためのフローを示すフロー図である。
図1から図29を用いて、本実施の形態に係る提案システムについて説明する。図1から図29に示す構成のうち、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、新車および中古車両におけるビジネスネットワーク1を模式的に示す模式図である。この図1に示す例においては、ビジネスネットワーク1は、新車9の車両メーカ10と、中古車両11の所有者12と、新車ディーラ13と、サービス事業者14と、オークション業者16と、小売り業者17と、中古車輸出業者18Aと、海外バイヤー18Bと、商社19とを含む。
車両メーカ10は、新車9を製造している。新車ディーラ13は、新車販売事業と、中古車両販売事業とを行う。新車販売事業において、新車ディーラ13は、たとえば、車両メーカ10と特約店契約を結び、車両メーカ10から新車9を仕入れて、新車9を販売している。
新車ディーラ13は、中古車販売事業において、所有者12が所有する中古車両11を下取りする。そして、下取りした中古車両を、中古車両の個人購入者に販売したり、オークション業者16のオークションに出品する。また、新車ディーラ13は、中古車をサービス事業者14に販売する。
サービス事業者14は、新車の定額利用サービス事業と、中古車両の定額利用サービス事業とを行っている。
新車の定額利用サービスは、ユーザから定期的に定額料金を受け取ることで、契約期間において、ユーザが使用することができる新車をユーザに提供するサービスである。
中古車両の定額利用サービスは、ユーザから定期的に定額料金を受け取ることで、契約期間においてユーザが使用することができる中古車両をユーザに提供するサービスである。
サービス事業者14は、新車ディーラ13から新車を仕入れて、新車の定額利用サービスに利用する。サービス事業者14は、新車ディーラ13から購入した中古車両や、新車の定額利用サービスで使用済の中古車両を中古車両の定額利用サービスに利用する。
サービス事業者14は、たとえば、定額利用サービスで使用した中古車両を商社19に売却したり、新車ディーラ13に売却したり、オークション業者16のオークションに出品したりする。
オークション業者16は、中古車両の出品会員と、中古車両の入札会員との間とのオークション事業を行っている。出品会員としては、新車ディーラ13、サービス事業者14および小売り業者17などが挙げられる。入札会員としては、小売り業者17および中古車輸出業者18A,海外バイヤー18Bなどが挙げられる。
小売り業者17は、中古車両の買取事業および中古車両の販売事業を行っている。小売り業者17は買取事業において、所有者12から中古車両11を買い取ったり、オークション業者16のオークションにて中古車両を落札して、中古車両を入手する。
小売り業者17は、中古車販売事業において、入手した中古車両を個人購入者に販売したり、オークション業者16のオークションにおいて出品したりする。
商社19は、オークション業者16のオークションで中古車両を落札して中古車両を入手したり、サービス事業者14から中古車両を買い取ったりして中古車両を入手する。商社19は、中古車輸出業者18Aや海外バイヤー18Bに販売する。
図2は、オークション業者16のオークションシステム28を模式的に示す模式図である。オークションシステム28は、検査端末23と、オークション端末24と、サーバ25と、出品者端末26と、入札端末27とを含む。
出品者端末26は、出品会員が使用する端末である。出品会員は、入力情報D1を出品者端末26に入力する。入力情報D1には、出品する中古車両に関する車両情報と、出品会員の売切価格と、出品会員の情報が含まれる。なお、売切価格は、出品会員が希望する最低落札価格である。
出品者端末26は、入力された入力情報D1をサーバ25に送信する。
オークション業者16は、オークション会場に搬入された中古車両22を検査員21が車両検査する。検査員21は、中古車両22を検査して、出品者端末26に検査情報を入力し、出品者端末26は検査情報D2をサーバ25に送信する。検査情報D2には、出品される中古車両の車両情報と、中古車両22を特定する車両IDとが含まれる。車両情報には、出品される中古車両22の車名と、年式と、車歴と、損傷の有無に関する情報とが含まれる。さらに、中古車両22のオプション情報およびグレード情報も含まれる。なお、車歴には、修理履歴情報と、事故履歴情報と、走行距離に関する情報などが含まれる。
入札端末27は、入札会員が使用する端末である。入札会員は、入札端末27を用いて、当日の出品車リストと、各出品車の車両情報などとを閲覧することができる。そして、入札会員は、入札端末27を用いて、中古車両のセリに参加することができる。
入札会員は、セリ中の中古車両を特定して、セリ値を上げることができる。入札端末27は、サーバ25に入札情報D3を送信する。入札情報D3には、入札会員によって特定された中古車両を特定する車両IDと、セリ値を示す情報と、入札した入札会員を特定する情報とが含まれる。
オークション端末24はセリ中の出品会員の売切価格(最低落札価格)と、セリ値とをサーバ25から取得し、オークション端末24は、出品者の売切価格、または、売切価格を上回って最高値がついた時点で、セリをストップして、落札する。オークション端末24は、落札価格と、中古車両を特定する車両IDと、落札した入札会員を特定する情報とをサーバ25に送信する。
サーバ25には、落札された中古車両の車両情報と、落札価格と、落札日時とを示すオークション情報が格納される。なお、図3は、オークション情報を模式的に示す模式図である。オークション情報の車両情報には、車名と、年式と、車歴と、損傷情報と、オプション情報と、車両のグレード情報とを含む。
図2において、中古車両を落札した入札会員は、落札手数料および成約手数料をオークション業者16に支払い、車両代金をオークション業者16を通して出品会員に支払う。
中古車両を出品した出品会員は、出品手数料および成約手数料をオークション業者16に支払い、車両代金をオークション業者16を通して受け取る。
図4は、小売り業者17の小売システム30を模式的に示す模式図である。小売り業者17は、中古車両11の所有者12から中古車両を購入したり、オークションにおいて中古車両を購入する。小売り業者17は、購入した中古車両を販売店にて個人消費者に販売したり、インターネットを通じて個人消費者に販売したり、オークション業者16のオークションに出品したりする。
小売システム30は、小売り業者17が販売している車両を紹介および広告するシステムである。小売システム30は、ネット管理会社31によって運営および管理されている。
小売システム30は、サーバ32と小売端末34とを含む。小売端末34は、小売り業者17が使用する端末である。小売り業者17は、入力情報D4を小売端末34に入力し、小売端末34はサーバ32に入力情報D4を送信する。なお、入力情報D4には、ウエブに掲載する中古車両の写真と、表示価格と、中古車両の車両情報とが含まれる。車両情報は、車名と、年式と、オプション情報と、グレード情報と、修復履歴情報と、走行距離情報とを含む。なお、小売り業者17は、小売端末34を用いて、中古車両の表示価格を変更することができる。
ユーザは自己の端末33を通して、サーバ32にアクセスすることができる。そして、個人消費者は、ウエブに掲載された中古車両の写真と、販売価格と、車両情報とを閲覧することができる。
ユーザは、端末33を用いて、興味のある中古車両の特定と、ユーザ情報の入力と、当該中古車両に関する問い合わせをすることができる。たとえば、端末33に表示される問い合わせフォームに問い合わせ事項を入力することができる。ユーザ情報としては、当該ユーザの連絡先などが含まれる。
端末33は問合情報D5をサーバ32に送信する。問合情報D5は、特定された中古車両を示す車両IDと、問い合わせ情報と、ユーザ情報と含む。サーバ32は、問合情報D5を小売端末34に送信する。
そして、サーバ32には、問合せ情報が格納される。図5は、問合せ情報を模式的に示す模式図である。問合せ情報には、掲載されている中古車両に関する車両情報と、問い合わせ件数を示す情報と、表示価格を示す情報と、問い合わせ日時を示す情報とが含まれる。車両情報は、たとえば、車名と、年式と、オプション情報と、グレード情報と、修復履歴情報と、走行距離情報などを含む。なお、販売価格が変更された場合には、販売価格ごとに問い合わせ件数を示す情報および問い合わせ日時を示す情報が格納される。
図6は、新車の定額利用サービスを提供するためのシステム39を模式的に示す模式図である。
サービス事業者14は、新車ディーラ13から複数の車両40A~40Eを購入する。なお、車両40A~40Eは新車である。車両40A~40Eには、複数車種の車両が含まれる。
たとえば、サービス事業者14は、契約期間においてユーザ43Aが使用することができる車両40Aをユーザ43Aに提供する。そして、サービス事業者14はユーザ43Aから定期的に定額料金を受け取る。たとえば、この新車の定額利用サービスにおいては、ユーザ43Aは、車両40Aに関して、メンテナンス費用、故障修理費用、保険料および各種税金費用を支払う必要はない。
このため、ユーザ43Aは、契約期間(たとえば、3年間)、毎月定額料金をサービス事業者14に支払うことで、契約期間中、車両40Aを使用することができる。なお、本実施の形態においては、たとえば、車種によって定額料金が決まっている。
システム39は、事業者端末41と、サーバ42と、ユーザ端末45A,45Bとを含む。事業者端末41は、サービス事業者14の担当者44が使用する端末である。ユーザ端末45A,45Bはユーザ43A,43Bが使用する端末であり、たとえば、スマートフォンなどである。事業者端末41およびユーザ端末45A,45Bは、インターネットを通して、サーバ42に接続されている。
担当者44は車両40A~40Eの車両情報を事業者端末41に入力し、事業者端末41は入力された車両情報をサーバ42に送信する。
たとえば、ユーザ43Aが車両40Aの利用を申し込む際には、ユーザ端末45Aを用いてサーバ42のウエブサイトにアクセスする。ユーザ43Aは、ユーザ端末45の画面に表示された入力フォームに各種情報を入力する。たとえば、ユーザ43Aは、店舗の選択と、使用する車両の車種、グレードおよびオプションなどの選択と、契約期間の選択と、自己の氏名および連絡先などの各種情報とを入力する。
ユーザ端末45Aは、入力された各種情報をサーバ42に送信する。サーバ42は、ユーザ端末45Aから受信した各種情報を記憶部に格納すると共に、事業者端末41に送信する。担当者44は受信した各種情報に基づいて審査を行う。
担当者44は審査の結果、問題ない場合には審査完了を事業者端末41に入力する。事業者端末41は審査完了通知をサーバ42に送信し、サーバ42は審査完了通知をユーザ端末45Aに送信する。ユーザ端末45Aが審査完了通知を受信し、ユーザ43Aが審査完了通知に組み込まれた契約申し込みボタンを押すことで、契約が成立する。契約申し込みボタンが押されると、ユーザ端末45Aは契約締結通知をサーバ42に送信し、サーバ42は事業者端末41に契約締結通知を送信する。その後、ユーザ43Aが選択した店舗にて車両40Aを受け取ることで、車両40Aを利用することができる。
このようにして、サーバ42に新車サービス情報が保存されることになる。図7は、新車サービス情報を模式的に示す模式図である。
新車サービス情報は、車両40A~40Bごとに格納されている。各新車サービス情報は、車両IDと、車両情報と、定額支払額情報と、契約期間と、契約開始時期と、契約者情報とを含む。なお、車両IDは、車両40A~40Eごとに設定されている。車両情報には、各車名と、年式と、車歴と、オプション情報と、グレード情報とを含む。
そして、契約期間の満了時に、ユーザ43Aが車両40Aをサービス事業者14に返却する。そして、車両40Aが損傷している場合には、サービス事業者14が車両40A修理する。担当者44は修理情報を事業者端末41に入力し、事業者端末41はサーバ42に修理情報を送信する。そして、サーバ42Aに格納されている新車サービス情報に修理情報が追加される。さらに、車両40Aが事故を起こしているときには、担当者44は、事業者端末41に事故情報を入力し、新車サービス情報には事故情報が格納される。
図8は、車両40Aにおける定額利用サービスの収益構造を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸は収益を示し、横軸は時間を示す。グラフの原点「0」は、契約開始時を示す。グラフの「P1」は契約終了時を示し、「T1」は契約期間を示す。
グラフの「IC1」は、車両40Aを用いて定額利用サービスを行う際に、サービス事業者14が支払う初期コストである。初期コストIC1には、たとえば、車両40Aの車両代金と、車両40Aの任意保険料と、予想される修理費用およびメンテナンス費用と、各種税金などが含まれる。
グラフの「L1」は、収益状態を模式的に示す状態線である。状態線L1の初期値は、初期コストIC1である。そして、ユーザ43Aが月々、定額料金をサービス事業者14に支払うため、時間の経過と共に状態線L1は上昇する。グラフの「RV1」は契約完了時P1における車両40Aの残価を示す。なお、残価RV1は、契約完了時P1において、オークション業者16のオークションで売却したり、小売り業者17に売却したりしたときに得られる利益である。
「E1」は、車両40Aの定額利用サービスの売上を示し、ユーザから支払われる定額料金の合計額と、残価RV1との合算値である。なお、売上E1は、サービス事業者14が予め決定している額である。換言すれば、残価RV1を予め予想し売上E1が予め定めた額となるように、新車の定額利用サービスの定額料金FR1を設定している。「Be1」は、売上E1から初期コストIC1を差し引いた値であり、下記式(1)によって示すことができる。
利益Be1=売上E1-初期コストIC1・・・(1)
なお、図8に示す例は、車両40Aにおける定額利用サービスの収益構造を示しており、車両40Aと車種が異なる新車である場合には、初期コストIC1、状態線L1の傾斜および残価RV1などが異なる。
図9は、中古車両の定額利用サービスを提供するためのシステム49を模式的に示す模式図である。サービス事業者14は、中古車両50A~50Eを入手する。
中古車両50A~50Eとしては、新車の定額利用サービスにて用いた車両を用いてもよい。また、オークションで入手してもよく、また、新車ディーラ13において下取りした中古車両を新車ディーラ13から購入してもよい。中古車両50A~50Eには複数の車種が含まれる。
サービス事業者14は、契約期間において、ユーザ53Aが使用することができる中古車両50Aをユーザ53Aに提供する。そして、サービス事業者14は、ユーザ53Aから定期的に定額料金を受け取る。なお、この中古車両の定額利用サービスにおいて、ユーザ53Aは中古車両50Aに関して、メンテナンス費用、故障修理費用、保険費用、各種税金費用を支払う必要はない。
システム49は、事業者端末51と、サーバ52と、ユーザ端末59A,59Bとを備える。事業者端末51は担当者54が使用する端末である。ユーザ端末59A,59Bは、ユーザ53A,53Bが使用する端末であって、たとえば、スマートフォンである。
事業者端末51と、ユーザ端末59A,59Bとは、インターネットを通してサーバ52と通信可能に構成されている。なお、サーバ52は、図6に示すサーバ42と通信可能に構成されている。
サービス事業者14は、中古車両の定額利用サービスとして、新車の定額利用サービスで使用した車両40Aなどを用いる場合には、サーバ52は、サーバ42から車両40Aに関する各種情報を取得する。
サービス事業者14が中古車両の定額利用サービスとして、新車ディーラ13から中古車両を購入した場合には、たとえば、担当者54は、中古車両50A~50Eの車両情報を事業者端末51に入力する。事業者端末51は、入力された中古車両50A~50Eの車両情報をサーバ52に送信する。なお、新車ディーラ13のサーバと、サーバ52とが通信可能に構成されていてもよい。この場合には、新車ディーラ13のサーバから購入した車両に関する情報を取得する。
なお、中古車両の定額利用サービスにおいても、新車の定額利用サービスと同様に、ユーザ53Aは、ユーザ端末59Aを用いて、店舗の選択と、使用する車両の車種、グレードおよびオプションなどの選択と、契約期間の選択と、自己の氏名および連絡先などの各種情報とを入力する。そして、ユーザ端末59Aと、サーバ52と、事業者端末51との間で各種情報を授受する。これにより、サーバ52には、中古車両50Aに関する中古車サービス情報が格納される。図10は、中古車両サービス情報を模式的に示す模式図である。
中古車両サービス情報は、中古車両50A~50Eごとに格納されている。各中古車両サービス情報は、車両IDと、車両情報と、定額支払額情報と、契約期間と、契約者情報とを含む。なお、車両IDは、車両50A~50Eごとに設定されている。車両情報には、各車名と、年式と、車歴情報と、オプショ情報と、グレード情報と、修復履歴情報とが含まれる。なお、車歴情報には、事故情報が含まれる。
図11は、中古車両50Aにおける定額利用サービスの収益構造を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸は収益を示し、横軸は時間を示す。グラフの原点「0」は、契約開始時を示す。グラフの「P2」は、契約終了時を示し、「T2」は契約期間を示す。
グラフの「IC2」は、中古車両50Aを用いて定額利用サービスを行う際に、サービス事業者14が支払う初期コストである。この初期コストIC2には、中古車両50Aを購入した場合には、中古車両50Aの購入費用と、メンテナンス費用と、故障修理費用と、任意保険料と、各種税金費用などが含まれる。なお、新車の定額利用サービスにおいて利用した車両を用いる場合には、初期コストIC2は、図8に示す残価RV1と、中古車両50Aの任意保険料と、予想される修理費用と、各種税金などが含まれる。
なお、小売り業者17などから中古車両50Aを購入した場合の購入費には、小売り業者17が中古車両50Aを購入したときの原価と、小売り業者17の利益額と、中古車両50Aを修理する加修費とを含む。このため、新車の定額利用サービスにて利用した車両を、中古車両の定額利用サービスに利用した方が、初期コストIC2を低く抑えることができる。
「L2」は、中古車両50Aを用いて、定額利用サービスを提供した場合の収益状態を示す状態線である。状態線L2の初期値は初期コストIC2である。
そして、ユーザ53Aは、月々、定額料金をサービス事業者14に支払うため、時間の経過と共に、状態線L2は上昇する。
ここで、中古車両の定額利用サービスにおける定額料金FR2は、新車の定額利用サービスの定額料金FR1よりも低い。そのため、状態線L2の傾斜角度は、状態線L1の傾斜角度よりも小さい。なお、定額料金FR2の設定方法については後述する。
残価RV2は、契約完了時P2における中古車両50Aの残価である。残価RV2は、契約完了時P2において、中古車両50Aをオークション業者16、小売り業者17および新車ディーラ13のいずれかに売却したときに得られる利益である。
「売上E2」は、中古車両50Aの定額利用サービスの売上を示す。具体的には、ユーザ53Aが定期的にサービス事業者14に支払う定額料金の総額と、残価RV2との合算値である。「利益Be2」は、定額利用サービスで中古車両50Aを利用し、さらに、中古車両50Aを売却することで得られる粗利である。利益Be2は、下記式(2)により示される。
利益Be2=売上E2-初期コストIC2・・・(2)
ここで、新車の定額利用サービスに利用された車両40Aを、「車両40A1」とする。中古車の定額利用サービスに利用されていない新車の車両40Aと区別するためである。
図8を参照して、新車の定額利用サービスの契約完了時P1において、サービス事業者14は、車両40A1をオークションまたは小売りにおいて売却することで残価RV1を得る方法と、車両40A1を用いて図11に示すように、車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用する方法とのいずれかを選択することができる。
提案システム60は、サービス事業者14が取得した中古車両の利用方法を提案すると共に、当該中古車両を中古車両の定額利用サービスに利用することを提案する場合には、当該サービスにおける定額料金を含めて提案するシステムである。図12は、提案システム60を模式的に示す模式図である。
提案システム60は、事業者端末51と、サーバ20と、サーバ25と、サーバ32と、サーバ42を備える。事業者端末51は、サーバ25、サーバ32およびサーバ42と通信可能に構成されている。
サーバ20は、新車ディーラ13のサーバである。新車ディーラ13は、上述のように、中古車両の下取り事業および中古車販売事業も実施している。
サーバ20には、中古車両を下取りした時の下取り情報が格納されている。下取り情報は、車両を特定する車両IDと、車両情報と、小売買取価格とが含まれている。下取り情報の車両情報には、車名、年式、オプション情報、グレード情報、修復情報、走行距離情報などが含まれている。
事業者端末51は、インターネットなどを通して、サーバ20、サーバ25およびサーバ32と通信する。事業者端末51は、サーバ20から下取り情報を取得する。事業者端末51は、サーバ25からオークション情報を取得する。また、事業者端末51は、インターネットを通して、サーバ32から問合せ情報を取得する。
図13は、事業者端末51の機能ブロック図である。事業者端末51は、通信部55と、記憶部56と、処理部57と、出力部58とを含む。
通信部55は、インターネットなどを通して、サーバ25からオークション情報を取得し、サーバ42から問合せ情報を取得する。通信部55は、サーバ42から新車サービス情報を取得する。記憶部56は、取得したオークション情報と、問合せ情報と、新車サービス情報とを格納する。
処理部57は、サービス事業者14が取得した中古車両の利用方法を提案すると共に、当該中古車両を中古車両の定額利用サービスに利用することを提案する場合には、当該サービスにおける定額料金を含めて算出する。出力部58は、処理部57が算出した結果を出力する表示画面などである。
図14は、処理部57が車両40A1の利用方法を提案するまでのフローを示すフロー図である。
処理部57は、車両40A1のオークション売切価格SP1を算出する(Step10)。処理部57は、車両40A1の小売買取額RP1を算出する(Step11)。そして、処理部57は、オークション売切価格SP1および小売買取額RP1に基づいて、利益Be1を算出する(Step12)。
処理部57は、利益Be2を算出する(Step13)。そして、処理部57は、利益Be1と利益Be2などに基づいて、車両40A1の処理方法について提案する(Step14)。
図15は、オークション売切価格SP1を算出するフロー図である。処理部57は、サーバ25から取得したオークション情報から車両40A1と同じ車種および年式の対象オークション情報を抽出する(Step20)。たとえば、オークション情報には、車両情報が含まれており、この車両情報には、車種情報および年式情報が含まれている。そこで、処理部57は、車両40A1と同じ車種および年式のオークション情報を抽出する。なお、車両40A1の車両情報は、記憶部56に格納されている。なお、オークション情報を抽出する際には、車種および年式以外の情報としてオプション情報に基づいて、車両40A1が登載しているオプションを搭載した車両を抽出するようにしてもよい。
そして、処理部57は、抽出したオークション情報に基づいて、オークション売切価格SP1を算出する(Step21)。このStep21においては、契約完了時P1におけるオークション売切価格SP1を算出する。
図16は、車両40A1と同じ車種の落札価格分布の一例を示すグラフである。縦軸は落札件数を示し、横軸は落札価格を示す。この図16に示す例においては、落札件数の総合計は、N個とする。中央落札価格CP1が落札価格の中央値である。処理部57は、抽出した落札件数の8割の事例が含まれるように、オークション売切価格SPを設定する。具体的には、オークション売切価格SP以上の落札価格において、0.8×N個の落札案件が含まれるようにオークション売切価格SPを設定する。なお、オークション売切価格SP1の設定方法としては、0.75×N以上0.85×N以下の落札案件が含まれるように設定するようにする。そして、車両40A1の車種に応じて、オークション売切価格SPとして設定する値を変更する。たとえば、落札件数の数(N)が多い車種ほど、0.75×Nに近い値に設定する(すなわち、オークション売切価格SP1が高くなる)。このようにすることで、仮に、車両40A1をオークションにて売却するようになったとしても、落札されない可能性が高くなることを抑制することができる一方で、オークション売切価格SPが過度に低く設定されることを抑制することができる。
なお、オークション売切価格SP1の算出方法としては、上記のような例に限られず、各種の方法で、オークション売切価格を予想するようにしてもよい。
なお、Step20において、車両40A1の修理情報および事故情報に基づいて、車両40A1が修理および事故歴がない場合には、サーバ25から取得したオークション情報のうち、修理および事故歴のない車両のオークション情報のみを抽出する。
次に、図14に戻って、処理部57は小売買取額RP1を算出する(Step11)。
小売買取額RP1の算出方法としては、各種手法を採用することができる。たとえば、図12において、サーバ20に格納された下取り情報に基づいて算出する方法やサーバ32に格納された問合せ情報に基づいて算出する方法などがある。まず、下取り情報を利用する場合においては、下取り情報に小売買取額が含まれているため、直接的に小売買取額RP1を取得することができる。具体的には、車両40A1と同じ車種、年式、オプションが同じ中古車両の小売買取額を下取り情報から抽出する。そして、抽出した小売買取額の平均値を小売買取額RP1とする。次に、問合せ情報を用いて小売買取額RP1を算出する方法について図17などを用いて説明する。
図17は、小売買取額RP1を算出するフロー図である。このStep11においては、現時点(契約完了時P1)における小売買取額RP1を算出する。
処理部57はサーバ32から取得した問合せ情報から車両40A1と同じ車種および年式の対象問合せ情報を抽出する(Step30)。具体的には、サーバ32から取得する問合せ情報には、車両情報が含まれており、この車両情報には、車種情報および年式情報が含まれている。そこで、処理部57は、車両40A1と同じ車種および年式の問合せ情報を抽出する。なお、車両40A1の車両情報は、記憶部56に格納されている。
処理部57は、抽出した問合せ情報に基づいて、最終販売額FSを算出する(Step31)。図18は、抽出した問合せ情報を示すグラフである。このグラフにおいて、横軸は、ウエブ上における表示価格を示す。一般的に、表示価格が低くなるにしたがって、問合せ件数が多くなる傾向にある。そこで、問合せ件数をM(件数)とした場合に、問合せ初期価格IP1以上の表示価格において、問合せ件数Mの75%以上85%以下が含まれるように、問合せ初期価格IP1を設定する。たとえば、0.8×Mの問合せ件数となる価格を問合せ初期価格IP1とする。
なお、一般に、表示価格は、たとえば、小売り業者17の決算前などにおいて、安売りなどされる場合がある。このような場合には、小売り業者17が利益を考慮せずに、表示価格を設定する場合がある。このような時期的な変動を除外して、安定的に問合せがある表示価格を算出するために、問合せ件数Mの75%以上85%以下が含まれるように、問合せ初期価格IP1を設定するようにしてもよい。
なお、75%よりも少ない問合せ件数Mが含まれるように問合せ初期価格IP1を設定すると、問合せ初期価格IP1が高くなりすぎ、後述する最終販売額FSや小売買取額RP1を正確に算出できないおそれがある。85%よりも多い問合せ件数Mが含まれるように問合せ初期価格IP1を設定すると、上記の時期的な変動分が多く含まれるおそれがある。
そして、ネット管理会社31は、実際に問合せがあった後、小売り業者17と個人購入者との間の具体的な売買価格を知ることはできない。たとえば、小売り業者17が表示価格から値下げした価格で売買契約を個人購入者との間で結んだとしても、ネット管理会社31はこのような値下げ情報を知ることはできない。
表示価格から10%の割引が一般的に上限である。そして、人気車種ほど、値下げ額は小さくなることが一般的である。そこで、最終販売額FSを下記式(3)のように設定する。
最終販売額FS=問合せ初期価格IP1×係数K5・・・(3)
ここで、係数K5は、0.9以上1.0以下の値であり、問合せ件数Mが多い程1.0に近い値に設定される。中古市場において人気の高い車種は、新車においても人気が高く新車販売台数が大きくなる。その結果、中古市場においても人気車種の台数は多くなり、問合せ件数Mも多くなる。そして、人気車種における値引き額は小さくなる傾向になることから、問合せ件数Mが多いほど、1.0に近くなるように設定される。このようにして、車両40A1が小売り業者17によって販売される最終販売額FSを算出する。その一方で、最終販売額FSは、小売り業者17が個人消費者などに車両40A1を販売する価格であり、小売り業者17が車両40A1を買い取る価格とは異なる。そこで、最終販売額FSから小売買取額RP1を算出する。
処理部57は、小売買取額RP1を算出する(Step32)。最終販売額FSを中古車両が小売り業者17において売却される価格であるとしたときに、当該最終販売額FSに基づいて、小売買取額RP1を処理部57は算出する。小売買取額RP1は、小売り業者17が車両40A1を買い取る価格である。最終販売額FSには、小売買取額RP1と、小売り業者17の粗利とが含まれる。たとえば、小売買取額RP1(小売り業者17が個人購入者への売却額)の6%~14%が小売り業者17の粗利として計算する。そのため、小売買取額RP1および最終販売額FSは下記の式(4)の関係を満たす。
小売買取額RP1×係数K6=最終販売額FS・・・(4)
(小売買取額RP1=最終販売額FS/係数K6)
なお、係数K6は106%以上114%以下の値である。
なお、粗利は、車両40A1の年式などに基づいて設定されており、年式が古くなるにしたがって低く設定される。また、小売り市場において、多く出回っている車両の場合には、小売り市場に出回っている数が少ない車両よりも低く設定される。たとえば、問合せ件数Mが多いほど、粗利を大きく設定する。すなわち、人気車種は、売れ行きがよいことから、小売り業者17の粗利を高く設定する場合が多いためである。
このようにして、処理部57は、車両40A1の契約完了時P1における小売買取額RP1を算出する。ここで、下取り情報および問合せ情報のいずれかも小売買取額RP1を算出することができる場合には、下取り情報に基づいて算出した小売買取額と、問合せ情報に基づいて算出した小売買取額との平均値を小売買取額RP1としてもよい。
図14に戻って、処理部57は、契約完了時P1において、車両40A1を売却したときにおける利益Be1を算出する(Step12)。具体的には、小売買取額RP1およびオークション売切価格SP1との間の値を残価RV1に設定する。たとえば、残価RV1は、小売買取額RP1およびオークション売切価格SP1の中間値とする。なお、たとえば、問合せ情報および下取り情報のいずれも取得することができない場合においては、オークション売切価格SP1を残価RV1とする。
このようにして、新車の定額利用サービスにて利用し終わった車両40A1の現時点(契約完了時P1)における残価RV1を算出することができる。そして、契約期間T1においてユーザから得た定額料金FR1の総額と残価RV1との合算値からコストを差し引くことで、利益Be1を算出することができる。なお、コストには、車両40Aの車両代金と、実際に発生した車両40Aの任意保険料と、修理費用およびメンテナンス費用と、各種税金が含まれる。
次に、処理部57は、車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用した場合において、得られると予想される利益Be2を算出する。
図19は、利益Be2を算出するフロー図である。処理部57は、オークション売切価格SPの時間的経緯を示す履歴を作成する(Step42)。
具体的には、処理部57は、車両40A1と同じ車種および年式の車両におけるオークション売切価格SPの時間的推移を示す履歴を作成する。なお、車種および年式のみに限られず、車両40A1がオプションを搭載している場合には、当該オプションを備えた車両に関するオークション情報を抽出し、オークション売切価格SPの時間的経緯を示す履歴を作成するようにしてもよい。
オークション情報は、落札日時を含む。オークション情報を所定期間の落札期間に分ける。そして、落札期間ごとにオークション売切価格を算出する。なお、オークション売切価格の算出方法は、図16などで説明した方法と同じ方法である。
図20は、オークション売切価格SPの時間的経緯を示す履歴を示すグラフである。グラフの縦軸はオークション売切価格SPを示す。横軸は時間を示す。このグラフにおいては、オークション売切価格SPは時間が経過すると共に低下することが分かる。
ここで、グラフにおいて、オークション情報は現時点(契約完了時P1)までのオークション売切価格SPまでが示されている。
そして、処理部57は、契約完了時P2におけるオークション売切価格SP2を算出する(Step44)。たとえば、図20において、各時点における契約完了時P1までのオークション売切価格SPを一次近似または二次近似することで、契約完了時P2におけるオークション売切価格SP2を算出する。なお、オークション売切価格SP2の算出方法としては、各種方法を採用することができる。
このようにして、処理部57は、車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用した後におけるオークション売切価格SP2を予想する。
処理部57は、車両40A1と同じ車種および年式の車両における小売買取額の時間的推移を示す履歴を作成する(Step46)。
問合せ情報は、問合せ日時を示す情報を含む。処理部57は、各問合せ情報の問合せ価格IPから小売買取額RPを算出する。
図21は、車両40A1と同じ車種および年式の車両における小売買取額の時間的推移を示すグラフである。
このグラフにおいて、縦軸は小売買取額を示し、横軸は時間を示す。なお、記憶部56には、現時点(契約完了時P1)までの問合せ情報が格納されているため、グラフは契約完了時P1まで表示されている。なお、問合せ情報に基づいて、小売買取額を算出する方法は、図18などを用いた算出方法と同じである。
処理部57は、小売買取額の時間的推移に基づいて、契約完了時P2における小売買取額RP2を算出する(Step48)。
たとえば、契約完了時P1までの小売買取額RPを一次近似または二次近似することで、契約完了時P2における小売買取額RP2を算出する。なお、小売買取額RP2の算出方法としては、上記の方法に限られない。
次に、図19に示すように、処理部57は、残価RV2を算出する(Step50)。具体的には、残価RV2は、小売買取額RP2およびオークション売切価格SP2の間の値に設定される。たとえば、残価RV2は、小売買取額RP2およびオークション売切価格SP2の中間値に設定される。
次に、処理部57は、通信部(取得部)55を通して、車両40A1と同一の車種および年式の新車において、新車の定額利用サービスに利用される場合の定額料金FR1を取得する(Step52)。
具体的には、通信部55は、サーバ42から新車サービス情報を取得する。この新車サービス情報は、車両情報と、定額支払額情報と、契約期間と、契約開始時期とを含む。定額支払額情報に、定額料金FR1が記載されている。そして、車両40A1を中古車両の定額利用サービスとして利用する際の契約期間T2と同じ契約期間T1における定額料金FR1を抽出する。次に、処理部57は、車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用する場合において、ユーザが月々支払う定額料金を設定(算出)する(Step54)。
車両40Aを新車の定額利用サービスに利用している際に、ユーザが支払う定額料金を定額料金FR1とし、車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用する場合にユーザが支払う定額料金を定額料金FR2とする。定額料金FR1および定額料金FR2は、下記式(5)を満たす。なお、係数Aは、0よりも大きく1よりも小さい値である。
定額料金FR1×係数A=定額料金FR2・・・(5)
定額料金FR1は、中古車両の定額利用サービスに利用する車両40A1と、同じ車種および年式の車両40Aについて、新車の定額利用サービスにおいて設定されている定額料金FR1である。なお、車両40A1にオプションが登載されている場合には、当該オプションと同じオプションが登載された車両40Aにおける定額料金FR1である。係数Aは、0.4以上0.7以下となるように設定する。係数Aが0.7よりも大きくなると、定額料金FR1と定額料金FR2との差額が小さくなり、ユーザが中古車両の定額利用サービスを利用することに金銭的なメリットを見出しにくくなるからである。また、係数Aを0.4よりも小さく設定すると、契約完了時P2において車両40係数Aを売却したとしても、サービス事業者14が利益を確保し難くなるためである。
ここで、係数Aは、たとえば、車両40A1の現時点の残価RV1と、契約期間T2後の残価RV2との比に基づいて設定するようにしてもよい。具体的な一例として、下記式(6)に示すように、係数Aを設定してもよい。なお、残価RV1は、オークション売切価格SP1および小売買取額RP1のうち高い方を選択する。
下記の式(6)においては、時間が経過しても残価の下落金額が小さい車種は、ユーザに人気の高い車種である。この場合、下記式(6)によれば残価RV1と残価RV2とに差額が生じにくく、係数Aは1に近い値となり、定額料金FR2は定額料金FR1に近い金額なる。その一方で、中古車両であってもユーザに人気のある車種であることから需要を見込むことができる。
係数A=残価RV2/残価RV1・・・(6)
次に、図19において、利益Be2を算出する(Step56)。図11において、初期コストIC2は、残価RV1と、中古車両50Aの任意保険料と、予想される修理費用と、各種税金との合算値から算出される。
そして、状態線L2の傾斜角度(定額料金FR2)は算出されており、残価RV2はStep50において算出されている。このため、利益Be2を予想することができる。
次に、図14において、処理部57は、車両40A1の利用方法を提案を出力する(Step14)。
図22は、提案を出力するためのフローを示すフロー図である。処理部57は、車両40A1の車両情報に基づいて、事故歴の有無を判断する(Step60)。車両40A1に事故歴がある場合には、中古車両の定額利用サービスの車両としては不適切であるためである。
処理部57は、車両40A1に事故歴があると判断すると(Step60にてYes)、処理部57は、車両40A1をオークションにて売却することを提案する(Step62)。オークションで売却した方が、小売りにて売却するよりも早期に売却することができるためである。これにより、車両40A1を保管するために必要な経費などを削減することができる。
処理部57は、車両40A1に事故歴がないと判断すると、閾値THを算出する(Step64)。たとえば、現時点(契約完了時P1)における利益Be1に所定値K1を差し引いた値を閾値THとする。
所定値K1は、契約期間T2の間にユーザから得られる情報の経済的価値に基づいて、設定される。たとえば、契約期間T2において、ユーザからの問合せやアンケートなどを通じて、定額利用サービスに関する問題点、改善点およびユーザの趣向動向などの情報を得ることができる。このようなユーザからの直接的な情報に基づいて、準備する車両の種類や特定のオプションを備えた車両を予め準備するための情報源となる。このように、ユーザからの情報に基づいて、サービス事業者14が想定していなかったサービスおよび商品の組み合わせなどを創出することができる場合がある。
ユーザから得られる情報は、新たなサービスを提供するための貴重な情報となる。なお、所定値K1は、契約期間T2が長いほど大きく設定される。契約期間T2が長いほど、ユーザから得られる情報は多くなるためである。
たとえば、所定値K1は、オークション市場および小売り市場で販売されている台数が少ないほど、大きく設定するようにしてもよい。市場で販売されている台数が少ないほど、当該車両に関するユーザの感想などの情報を得る機会が少なく、貴重な情報を入手することができる可能性があるためである。なお、処理部57は、オークション市場および小売り市場において販売されている台数を、オークション情報および問合せ情報から取得することができる。
なお、閾値THの設定方法としては、各種の設定方法を採用することができる。たとえば、利益Be1に0.6以上0.95以下などの1以下の係数K2を乗じて閾値THを算出するようにしてもよい。たとえば、係数K2は、オークション市場および小売り市場で販売されている台数が少ないほど、小さくなるように設定する。上記のように「ユーザから得られる貴重な情報」による新たなサービス提供は、ユーザの不満を引き下げることにつながる。そこで、「ユーザから得られる貴重な情報」の経済的価値の具体的な導出方法について、図23などに示すモデルを用いて説明する。
図23は、トラブルを経験したユーザが離反する割合を算出するモデルである。図26において、定額利用サービスを利用してトラブルを経験したユーザは、全体ユーザの20%であると想定している。
そして、トラブルを経験したユーザの25%のユーザが実際にサービス事業者14に連絡し、75%のユーザがサービス事業者14に連絡しないものと想定している。
サービス事業者14に苦情を連絡したユーザの50%のユーザは、定額利用サービスに満足しており、30%がまあまあ満足しており、20%が不満であると想定していると想定している。そして、「満足している」ユーザの90%が定額利用サービスを再利用し、10%が離反すると想定している。
同様に、「まあまあ満足」であるユーザの80%が定額利用サービスを再利用し、20%が離反すると想定している。「不満」であるユーザの70%が定額利用サービスを再利用し、30%が離反すると想定している。
トラブルを経験し、サービス事業者14に連絡しないユーザの75%が定額利用サービスを再利用し、25%が離反すると想定する。
その結果、図26に示すモデルにおいは、全体ユーザの4.6%のユーザが定額利用サービスを利用しなくなることになる。
その一方で、ユーザからの意見を取り入れる機会を確保することで、定額利用サービスにて提供する車種、車両のオプションおよびその他のサービス内容の向上を図り、離反するユーザを低減することができる。
図24は、図23に示すモデルの状態からサービス内容の向上が図られた後におけるモデルを示す模式図である。
この図24に示すモデルにおいては、たとえば、中古車両の定額利用サービスをユーザに利用してもらうことで、ユーザとの接触機会が増加し、さらに、ユーザから寄せられる苦情内容に基づいて、定額利用サービスの各種改善がなされた場合における状態におけるモデルである。
この図24においては、ユーザとの接触機会が増えたことにより、トラブルを経験したユーザのうち、40%のユーザがサービス事業者14に連絡するようになっている。
サービス事業者14に苦情を連絡したユーザの70%のユーザは、定額利用サービスに満足しており、20%がまあまあ満足しており、10%が不満となっている。
そして、図24に示すモデルにおいては、全体ユーザの4.1%のユーザが定額利用サービスを利用しなくなることになる。このように、全体ユーザのうち、0.5%のユーザが離反せずに、定額利用サービスを再利用してもらえることになる。換言すれば、定額利用サービスにおける全売上の0.5%の損失をリカバーすることができる。
図25は、定額利用サービスの損益分岐点などを模式的に示すグラフである。このグラフからも明らかなように、定額利用サービスにおける損益分岐的は高い位置に位置している。このため、たとえば、0.5%の売上の低下は、利益を大きく減退させることになる。ここで、ユーザからの苦情は、中古車両の定額利用サービスに関する苦情であるが、当該苦情は、新車の定額利用サービスの改善も活用することができる。そのため、図25に示す売上高線は、車両40Aの定額利用サービスによる売上E1と、車両40A1の中古車両の定額利用サービスによる売上E2との合計となる。
図23および図24に示すモデルにおいては、全売上の0.5%となる例について説明したが、「ユーザから得られる貴重な情報」の経済的価値は、全売上の0.4%~0.6%の範囲で変動する。そのため、閾値THは下記式(7)を満たすように設定される。
(E1+E2)×0.004≦閾値TH≦(E1+E2)×0.006・・・(7)
上記式の(売上E1+売上E2)を利益Be1に置換すると、下記式(8)のように閾値THを示すことができる。
利益Be1×0.6≦閾値TH≦利益Be1×0.95・・・(8)
そこで、本実施の形態においては、利益Be1に0.6以上0.95以下などの1以下の係数K2を乗じて閾値THを算出するようにしている。
ここで、係数K2を0.6よりも小さくすると、ユーザからの情報価値が過度に大きくなりすぎるためである。
そして、係数K2を0.95よりも大きくすると、ユーザからの情報価値が過度に小さくなりすぎるためである。
なお、利益Be1に0.6以上0.95以下などの1以下の係数K2を乗じて閾値THを算出するようにしてもよく、利益Be1に0.7以上0.9以下などの1以下の係数K2を乗じて閾値THを算出するようにしてもよい。
そして、処理部57は、利益Be2が閾値THよりも大きいか否かを判断する(Step66)。処理部57は、利益Be2が閾値THよりも高い場合には、車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用することを提案し(Step68)、利益Be2が閾値TH以下である場合には車両40A1を売却することを提案する(Step70)。
このように、提案システム60は、車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用することによって、ユーザから得られる情報の経済的価値を考慮したうえで、車両40A1の利用方法を提案する。なお、Step68において、中古車両の定額利用サービスに利用することを提案する場合には、処理部57は、出力部58に、Step52にて算出した定額料金FR2を含めて出力する。このように、提案システム60は、中古車両である車両40A1を中古車両の定額利用サービスに利用する場合において、定額料金FR2を算出するシステムとしても機能する。なお、契約完了時P2における残価RV2なども合せて出力するようにしてもよい。
また、Step70において、車両40A1を売却することを提案する場合には、オークション売切価格SP2よりも小売買取額RP3の方が高い場合には、処理部57は、中古車両50Aを小売りにて売却することを提案する。その一方で、オークション売切価格SP3の方が小売買取額RP3よりも高い場合には、処理部57はオークションにて、中古車両50Aを売却することを提案する。
(実施の形態2)
図26などを用いて、実施の形態2に係る提案システム60Aについて説明する。なお、中古車両の定額利用サービスに利用した車両を用いて、再度、定額利用サービスを提供することを「再中古車両の定額利用サービス」とする。また、中古車両の定額利用サービスに利用された中古車両50Aを「中古車両50A1」とする。
本実施の形態2に係る提案システム60Aは、中古車両50A1の利用方法を提案するシステムであって、再中古車両の定額利用サービスに中古車両50A1を利用した場合に得られる情報の経済的価値を考慮して、中古車両50A1の利用方法を提案する。
図26は、提案システム60Aを示す模式図である。提案システム60Aは、事業者端末51と、サーバ52と、サーバ25と、サーバ32とを備える。
そして、事業者端末51は、サーバ52、サーバ25およびサーバ32と通信可能に構成されている。事業者端末51は、サーバ52から中古車サービス情報を取得する。また、事業者端末51はサーバ25からオークション情報を取得し、事業者端末51はサーバ32から問合せ情報を取得する。
図27は、提案システム60Aが中古車両50A1の利用方法を提案する提案フローを示すフロー図である。
事業者端末51は、オークション情報に基づいて、オークション売切価格SP2を算出する(Step110)。なお、本実施の形態においては、現時点は、中古車両の定額利用サービスが満了した契約完了時P2である。このため、事業者端末51は、契約完了時P2までのオークション情報を取得することができる。そして、オークション情報に基づいて、オークション売切価格SP2を算出することができる。
事業者端末51は、小売買取額RP2を算出する(Step111)。事業者端末51は、契約完了時P2までの小売り情報を取得することができる。そこで、事業者端末51は、取得した小売り情報に基づいて、現時点(契約完了時P2)における小売買取額RP2を算出する。
事業者端末51は、残価RV2を算出する(Step112)。残価RV2は、オークション売切価格SP2および小売買取額RP2の間の値に設定される。たとえば、残価RV2はオークション売切価格SP2および小売買取額RP2の中間値に設定される。
次に、再中古車両の定額利用サービスの利益Be3を算出する(Step113)。図28は、再中古車両の定額利用サービスに中古車両50A1を利用したときにおける収益状態を示すグラフである。
グラフの縦軸は収益を示す。横軸は時間を示す。このグラフにおいて、現時点は、中古車両の定額利用サービスの契約完了時P2である。
「P3」は再中古車両の定額利用サービスの契約満了時である。「T3」は、再中古車両の定額利用サービスの契約期間である。「IC3」は、初期コストである。初期コストIC3は、残価RV2と、中古車両50A2の任意保険料と、予想される修理費用と、各種税金との合算値から算出される。
「L3」は、再中古車両の定額利用サービスにおける収益状態を示す。定期的に定額料金FR3がサービス事業者14に支払われるため、状態線L3は時間の経過と共に上昇する。なお、定額料金FR3は、定額料金FR2よりも小さい値が設定される。残価RV3は契約完了時P3における中古車両50A2の残価である。そして、「E3」は、再中古車両の定額利用サービスの売上であり、定額料金FRと契約期間T3と残価RV3とから算出することができる。「Be3」はサービス事業者14の利益である。そしてて、利益Be3は、売上E3と初期コストIC3とから算出することができる。
図29は、提案を出力するためのフローを示すフロー図である。処理部57は、中古車両50A1の車両情報に基づいて、事故歴の有無を判断する(Step160)。中古車両50A1に事故歴がある場合には、中古車両の定額利用サービスの車両としては不適切であるためである。
処理部57は、中古車両50A1に事故歴があると判断すると(Step160にてYes)、処理部57は、中古車両50A1をオークションにて売却することを提案する(Step162)。オークションで売却した方が、小売りにて売却するよりも早期に売却することができるためである。これにより、中古車両50A1を保管するために必要な経費などを削減することができる。
処理部57は、中古車両50A1に事故歴がないと判断すると、閾値TH1を算出する(Step164)。たとえば、現時点(契約完了時P2)において、中古車両50A1を売却することで確定させることができる利益Be2に所定値K11を差し引いた値を閾値TH1とする。
所定値K11は、契約期間T3の間にユーザから得られる情報の経済的価値に基づいて、設定される。ここで、所定値K11は、実施の形態1の「所定値K1」よりも小さいが設定される。そして、たとえば、契約期間T3の間に、ユーザの趣味などの各種情報を取得することができる。このような情報は、新たなサービスを提供するための貴重な情報となる。なお、所定値K11は、契約期間T3が長いほど大きく設定される。契約期間T3が長いほど、ユーザから得られる情報は多くなるためである。
たとえば、所定値K11は、オークション市場および小売り市場で販売されている台数が少ないほど、大きく設定するようにしてもよい。市場で販売されている台数が少ないほど、当該車両に関するユーザの感想などの情報を得る機会が少なく、貴重な情報を入手することができる可能性があるためである。なお、処理部57は、オークション市場および小売り市場において販売されている台数を、オークション情報および問合せ情報から取得することができる。
なお、閾値TH1の設定方法としては、各種の設定方法を採用することができる。たとえば、利益Be2に0.6以上0.95以下などの1以下の係数K12を乗じて閾値TH1を算出するようにしてもよい。たとえば、係数K12は、オークション市場および小売り市場で販売されている台数が少ないほど、小さくなるように設定する。なお、係数K12は、上記の係数K2よりも大きい値が設定される。
そして、処理部57は、利益Be3が閾値TH1よりも大きいか否かを判断する(Step166)。処理部57は、利益Be3が閾値TH1よりも高い場合には、中古車両50A1を中古車両の定額利用サービスに利用することを提案し(Step168)、利益Be3が閾値TH1以下である場合には中古車両50A1を売却することを提案する(Step170)。
このように、提案システム60Aは、中古車両50A1を中古車両の定額利用サービスに利用することによって、ユーザから得られる情報を考慮したうえで、中古車両50A1の利用方法を提案する。
また、Step170において、中古車両50A1を売却することを提案する場合には、オークション売切価格SP2よりも小売買取額RP3の方が高い場合には、処理部57は、中古車両50Aを小売りにて売却することを提案する。その一方で、オークション売切価格SP3の方が小売買取額RP3よりも高い場合には、処理部57はオークションにて、中古車両50Aを売却することを提案する。なお、提案システム60に提案システム60Aの機能を組み込むようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ビジネスネットワーク、9 新車、10 車両メーカ、11,22,50A,50E 中古車両、12 所有者、13 新車ディーラ、14 サービス事業者、16 オークション業者、17 小売り業者、18 中古車輸出業者、21 検査員、23 検査端末、24 オークション端末、25,32,42,52 サーバ、26 出品者端末、27 入札端末、28 オークションシステム、30 小売システム、31 ネット管理会社、33 端末、34 小売端末、39,49 システム、41,51 事業者端末、43A,53A ユーザ、44,54 担当者、55 通信部、56 記憶部、57 処理部、58 出力部、60 提案システム、Be1,Be2,Be3 利益、CP1 中央落札価格、D1,D4 入力情報、D2 検査情報、D3 入札情報、D5 問合情報、E1,E2,E3 売上、IC1,IC2,IC3 初期コスト、IP 問合せ価格、L1,L2,L3 状態線、P1,P2,P3 契約完了時、RP 小売買取額、RP,RP3 小売買取額、RV1,RV2,RV3 残価、SP,SP3 オークション売切価格、T3 契約期間、TH 閾値。

Claims (10)

  1. ユーザが定期的に定期支払額を支払うことで車両を使用することができる定額サービスにおいて使用された使用中古車両の利用方法を提案する提案システムであって、
    処理部と、出力部とを備え、
    前記処理部は、
    前記使用中古車両を売却することで得られる第1予想利益と、
    前記使用中古車両を定額利用サービスに利用した場合における第2予想利益と、
    前記第1予想利益よりも低い閾値と、
    を算出し、
    前記処理部は、前記第2予想利益が前記閾値よりも大きい場合には、前記出力部に前記使用中古車両を前記定額サービスに利用することを出力させる、提案システム。
  2. 前記閾値は、前記第1予想利益に0.6以上0.95以下の係数を乗じて算出する、請求項1に記載の提案システム。
  3. 前記処理部は、前記使用中古車両の第1残価を算出し、
    前記処理部は、前記第1残価と、ユーザから支払われた料金と、前記使用中古車両に要したコストとから前記第1予想利益を算出する、請求項1または請求項2に記載の提案システム。
  4. オークション情報を取得する取得部をさらに備え、
    前記オークション情報は、落札価格と、落札件数とを含み、
    前記処理部は、オークション売切価格以上の落札価格において、前記落札件数の75%以上85%以下の落札件数が含まれるようにオークション売切価格を設定し、前記オークション売切価格を用いて、前記第1残価を算出する、請求項3に記載の提案システム。
  5. 前記処理部は、前記落札件数が多いほど、オークション売切価格が高くなるように設定する、請求項4に記載の提案システム。
  6. ユーザが定期的に定期支払額を支払うことで車両を使用することができる定額サービスにおいて使用された使用中古車両の利用方法を提案する提案方法であって、
    前記使用中古車両を売却することで得られる第1予想利益を算出するステップと、
    前記使用中古車両を定額利用サービスに利用した場合における第2予想利益を算出するステップと、
    前記第1予想利益よりも低い閾値を設定するステップと、
    前記第2予想利益が前記閾値よりも大きい場合には前記使用中古車両を前記定額サービスに利用することを出力するステップと、
    を備えた、提案方法。
  7. 前記閾値は、前記第1予想利益に0.6以上0.95以下の係数を乗じて算出する、請求項6に記載の提案方法。
  8. 前記使用中古車両の第1残価を算出するステップと、
    前記第1残価と、ユーザから支払われた料金と、前記使用中古車両に要したコストとから前記第1予想利益を算出するステップと、
    を備えた、請求項6または請求項7に記載の提案方法。
  9. 落札価格と落札件数とを含むオークション情報を取得するステップと、
    オークション売切価格以上の落札価格において前記落札件数の75%以上85%以下の落札件数が含まれるように前記オークション売切価格を設定するステップとをさらに備えた、請求項8に記載の提案方法。
  10. 前記落札件数が多いほど、高くなるように前記オークション売切価格は設定される、請求項9に記載の提案方法。
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