JP2022174496A - 医療用カテーテル及び医療用カテーテルセット - Google Patents

医療用カテーテル及び医療用カテーテルセット Download PDF

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Abstract

【課題】操作性の良好な医療用カテーテル及び医療用カテーテルセットを提供する。【解決手段】イレウスチューブ1は、腸管に通され、ドレナージ用ルーメンとバルーン用ルーメンとを少なくとも備えるチューブと、チューブの遠位部に取り付けられ、バルーン用ルーメンに接続されたバルーン3と、弾性復元可能で膨張収縮可能に構成されており、チューブ2の近位部に設けられて、バルーン用ルーメンを介してバルーン3の内部に接続されて、バルーン3の内部の圧力を調整可能な圧力操作部(ゴム球4)と、を備える。ゴム球4は、収縮時に、バルーン3内に流体を供給してバルーン3を拡張させ、収縮状態のゴム球4が弾性復元することで膨張状態に戻り、バルーン3内の流体を吸引してバルーン3を収縮させることが可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、腸管内に挿入される医療用カテーテル及び医療用カテーテルセットに関する。
従来から、腸閉塞の診断や治療を行う際に、腸内容物の排出又は腸管内を減圧して内部負荷を軽減するために、医療用カテーテル(イレウスチューブ)が用いられている。
例えば、特許文献1には、腸ひだへの引っかかりを防止するために錘りとなる先導子を設けずに、経鼻内視鏡に通されたガイドワイヤを伝って腸管内まで導入可能なイレウスチューブが開示されている。このイレウスチューブは、バルーンを拡張させ、腸管の蠕動運動によって、腸管の奥深くまで挿入させることが記載されている。
また、イレウスチューブの腸管への導入の際には、シリンジを用いてバルーンに対して空気の供給と空気の吸引とを繰り返して、腸ひだを回避しつつ、イレウスチューブの先端の進む方向を変更させる技術が知られている(インフレデフレ法)。インフレデフレ法によれば、挿入時間を短縮しつつ、深部挿入が可能となる。
実用新案登録第3133458号公報
しかし、特許文献1に記載のイレウスチューブにおいては挿入時間の短縮化に関して改善の余地があった。
この挿入時間の短縮化については、上記のインフレデフレ法によって改善されるが、シリンジによるバルーンの拡縮の操作は、一人が両手を使ってプランジャの圧縮操作と引張操作をしつつ、他の人がイレウスチューブを進行させる必要であり、更なる改善の余地があった。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、操作性の良好な医療用カテーテル及び医療用カテーテルセットを提供するものである。
本発明の医療用カテーテルは、腸管に挿入されて、体液を排出するための医療用カテーテルであって、前記腸管に通され、ドレナージ用ルーメンとバルーン用ルーメンとを少なくとも備えるチューブと、該チューブの遠位部に取り付けられ、前記バルーン用ルーメンに接続されたバルーンと、弾性復元可能で膨張収縮可能に構成されており、前記チューブの近位部に設けられて、前記バルーン用ルーメンを介して前記バルーンの内部に接続されて、前記バルーンの内部の圧力を調整可能な圧力操作部と、を備え、該圧力操作部は、収縮時に、前記バルーン内に流体を供給して前記バルーンを拡張させ、収縮状態の前記圧力操作部が弾性復元することで膨張状態に戻り、前記バルーン内の流体を吸引して前記バルーンを収縮させることが可能であることを特徴とする。
また、本発明の医療用カテーテルセットは、前記医療用カテーテルと、前記圧力操作部に接続されて前記バルーンに液体を供給するシリンジと、を備え、前記医療用カテーテルは、前記圧力操作部を貫通して、前記バルーン用ルーメンに連通し、前記シリンジが着脱可能に接続されるシリンジコネクタを有し、前記バルーン用ルーメンには、自然状態で閉状態であるシリンジ用弁が設けられており、該シリンジ用弁は、前記シリンジコネクタに押圧されて開状態となることを特徴とする。
操作性の良好な医療用カテーテル及び医療用カテーテルセットを提供できる。
本実施形態に係るイレウスチューブの全体を示す模式図である。 チューブの断面を示す図であり、図1のII-II断面を示す模式図である。 ゴム球操作前のバルーン収縮状態を示す図である。 ゴム球操作後のバルーン拡張状態を示す図である。 第1変形例に係るゴム球を着脱可能な構成を示す模式図である。 第2変形例に係るシリンジコネクタ付きのゴム球を備える構成を示す模式図である。 シリンジをシリンジコネクタに取り付けた状態を示す、イレウスチューブセットの模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る医療用カテーテル(イレウスチューブ1)及び医療用カテーテルセット(イレウスチューブセット1S)について説明する。
なお、本実施形態で用いる図面は、本発明の医療用カテーテル及び医療用カテーテルセットの構成、形状、各部材の配置を例示するものであり、本発明を限定するものではない。
なお、近位側(基端側)は、施術時に術者の近くに配置される側をいい、遠位側(先端側)は、施術時に術者の遠くに配置される側をいう。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<概要>
まず、図1から図4を主に参照して本実施形態に係るイレウスチューブ1の概要を説明する。
図1は、本実施形態に係るイレウスチューブ1の全体を示す模式図、図2は、チューブ2の断面を示す図であり、図1のII-II断面を示す模式図である。図3は、ゴム球4操作前のバルーン3収縮状態を示す図、図4は、ゴム球4操作後のバルーン3拡張状態を示す図である。
本実施形態に係る医療用カテーテルは、腸管に挿入されて、体液を排出するためのイレウスチューブ1である。
イレウスチューブ1は、腸管に通され、ドレナージ用ルーメン20とバルーン用ルーメン21とを少なくとも備えるチューブ2と、チューブ2の遠位部に取り付けられ、バルーン用ルーメン21に接続されたバルーン3と、弾性復元可能で膨張収縮可能に構成されており、チューブ2の近位部に設けられて、バルーン用ルーメン21を介してバルーン3の内部に接続されて、バルーン3の内部の圧力を調整可能な圧力操作部(ゴム球4、図3参照)と、を備える。
ゴム球4は、収縮時に、バルーン3内に流体を供給してバルーン3を拡張させ、収縮状態のゴム球4が弾性復元することで膨張状態に戻り、バルーン3内の流体を吸引してバルーン3を収縮させることが可能であることを特徴とする。
本発明に係る医療用カテーテルとしては、主として本実施形態に係るイレウスチューブ1であるが、腸ひだ25(図4参照)を越えて小腸又は大腸に挿入されるものであれば、特に限定されない。
また、具体的には、圧力操作部は、圧縮方向に外力が加えられて収縮させられたときに、バルーン3の内部に流体を供給して、流体圧を増加させてバルーン3を膨張した状態にする。圧力操作部は、収縮した状態から拡張方向に弾性復元力が生じて拡張するときに、バルーン3の内部から流体を吸引し、バルーン3の内部の流体圧を低減させてバルーン3を収縮した状態にする。
「圧力操作部」としては、本実施形態に係るゴム球4に限定されず、いずれかの方向で膨張収縮可能に構成されていることで、内部の流体を外部に対して供給及び吸引して、バルーン3内の圧力を調整できればよい。例えば、「圧力操作部」は、一方向にのみ拡縮する「蛇腹」を含むものであってもよい。
また、圧力操作部は、それ自体が弾性材料によって形成されているものに限定されず、例えば一部にばね材料が設けられていることによって、弾性復元できればよい。
従来、イレウスチューブ1を体内に挿入する場合にバルーン3を拡縮するときには、シリンジ操作のために両手を使わなければならなかった。これに対し、上記構成によれば、圧力操作部(ゴム球4)の弾性復元力により圧縮したバルーンを容易に復元できることで、片手で操作可能となる。このため、操作性を良好にすることができ、挿入時間を短縮することができる。
[全体構成]
イレウスチューブ1は、腸管に通されて、内部の液体(腸液等)をドレナージするものであり、チューブ2と、チューブ2の遠位端部に設けられたバルーン3と、チューブ2の近位端部に設けられたゴム球4と、を主に備える。
チューブ2には、図2に示すように、ドレナージ用ルーメン20とバルーン用ルーメン21とサンプルーメン22とが形成されている。
バルーン3の内部と、バルーン用ルーメン21の内部と、圧力操作部(ゴム球4)の内部とが、全体として閉空間となるように構成されている。
このように、閉空間が形成されていることで、圧力操作部(ゴム球4)の弾性復元力によって、術者がゴム球4を圧搾及び圧搾解除する操作のみで、バルーン用ルーメン21を介して、バルーン3の内部に対して流体を出入りさせることができる。
「閉空間」については、常時閉空間である必要はなく、例えばゴム球4に開口が形成されていることで開放空間となっているが、開口を手で塞ぐことで一時的に閉空間になるようなものを含むものとする。
また、本実施形態に係るイレウスチューブ1には、不図示の先端誘導子となる例えば金属製の錘りは設けられていないため、被験者は、イレウスチューブ1を装着したままMRIの使用が可能である。
[チューブ]
チューブ2は、経鼻内視鏡のチャンネルを介して、腸管に至るまで体内に挿入される部位である。
チューブ2の材質は、例えば、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂若しくはシリコーンゴム、又はこれらの複合材料でもよい。また、チューブ2の外面又は内面に潤滑性処理を施すことも望ましく、フッ素樹脂のコーティングやシリコーンオイルのチューブ2の樹脂への混練等の他に様々なハイドロゲルのコーティングが実用的である。
本実施形態に係るチューブ2には、図2に示して上記したように、ドレナージ用ルーメン20、バルーン用ルーメン21及びサンプルーメン22の3本のルーメンが形成されている。
このような構成に係るチューブ2は、より複数のルーメンが形成されている不図示のチューブと比較して、ドレナージ用ルーメン20を大きくでき、先端開口径を大きくすることでドレナージ性能を高めることができる。
ドレナージ用ルーメン20は、主に腸管内の体液を体外に排出するためのものであり、分岐チューブ17及び吸引器用コネクタ10に連続して形成されており、次に説明する吸引孔2b、2d、開口2cに連通している。吸引器用コネクタ10は、不図示の吸引器や排液貯留容器に接続するものである。
チューブ2には、バルーン3よりも近位側の側周面に複数(本実施形態においては3つ)の吸引孔2bが形成されており、バルーン3よりも遠位側に、ドレナージ用ルーメン20に繋がる開口(吸引孔2d)が形成されている。
このようにチューブ2に吸引孔2dが形成されていることで、バルーン3が所定期間膨らんだ状態でチューブ2が腸管内を進んだとしても、バルーン3と腸管内の閉塞部との間の空間が、吸引孔2dを介してドレナージ用ルーメン20に接続されることになる。このため、チューブ2の先端と閉塞部との間の流体が圧縮されることにより当該空間内の圧力が高まることを避けることができる。
吸引孔2dは、チューブ2の先端面ではなく、側周面に形成されている。吸引孔2dがこのようにチューブ2の側周面に形成されていることで、チューブ2を腸管内に進行させているときにチューブ2の先端面が腸壁に当接したときでも、側周面に設けられた吸引孔2dから腸内の液体をドレナージすることができる。側周面と腸壁との間にスペースがあれば、吸引孔2dからドレナージできるところ、チューブ2の側周面は円周面であり曲面であるため、このスペースが形成されやすくなる。
さらに、吸引孔2bよりも近位側に、チューブ2の側方から約50cm程度の不図示のガイドワイヤを通すことが可能な開口2cがドレナージ用ルーメン20に繋がるように形成されている。
なお、開口2cの有無は任意であり、チューブ2の近位端からのみ図1に示すガイドワイヤ6を通すものであってもよい。
バルーン用ルーメン21は、ゴム球4とバルーン3とに流体を流すための流路であり、図3に示す、ゴム球4、分岐チューブ18及びバルーン3に連続して形成されている。
サンプルーメン22は、腸管へ過度の吸引がかかるのを抑制するためのものであり、ドレナージ用ルーメン20に連通して、分岐チューブ19に連続して形成されている。
サンプルーメン22の近位端部の内部には、外気の流入方向のみ許容して、腸管へ過度の吸引がかかるのを緩和する一方弁13が設けられている。一方弁13は、ドレナージ用ルーメン20に繋がるサンプルーメン22内の負圧が一定以上になったときに開放して外部と連通する。一方弁13は、外気流入方向のみ開口するように構成されている、例えばスイング弁又はダックビル弁である。
[バルーン]
バルーン3は、イレウスチューブ1の体内への挿入時に拡縮することにより、腸ひだ25(図4参照)を回避しつつ、腸管の蠕動運動によりスムーズに進行することができ、液体が供給されることにより、腸管内にイレウスチューブ1を留置する機能を有する。
本実施形態に係るバルーン3は、1つのみであるが、例えばチューブ2の方向付けをするための錘りとして機能させるためや、蠕動運動による前進荷重を受けるため、又はパイロットバルーンとして機能させるため複数設けられていてもよい。バルーン3が複数ある場合には、それに応じた数のバルーン用ルーメン21をチューブ2に設ければよい。
[ゴム球]
ゴム球4は、術者の操作により、バルーン3に空気圧をかけて拡大させ、自己復元力により、バルーン3内を負圧にして収縮させるものであり、圧力操作部として機能する。
本実施形態に係る圧力操作部(ゴム球4)は、径方向に拡縮可能な球状に形成されている。
上記構成によれば、圧力操作部(ゴム球4)が球状に形成されていることで、圧搾することにより、バルーン3内部に圧力を容易に供給することができる。
なお、ゴム球4の形状は任意である。例えば、軸方向を含む断面において、軸方向に長い楕円形状であると、握りやすく好適である。
圧力操作部(ゴム球4)を操作して所定量の流体をバルーン3内に供給するとともに収縮状態となったゴム球4が膨張状態に復元を開始する際のゴム球4の弾性復元力は、流体が供給されて膨張したバルーン3が収縮を開始する際のバルーン3の弾性復元力よりも大きい。
つまり、ゴム球4が収縮させて、バルーン3が拡張した状態から、ゴム球4に加える荷重を解除したときに、バルーン3よりも弾性復元力が大きいゴム球4はスムーズに拡張して自然状態に戻ることになる。
このような構成によれば、圧力操作部(ゴム球4)の復元をバルーン3の復元よりも早いタイミングにすることができるため、ゴム球4を効率良く操作することができる。
本実施形態に係る圧力操作部(ゴム球4)は、バルーン用ルーメン21に一体的に形成されている。つまり、ゴム球4の内部空間とバルーン用ルーメン21は連通している。
上記構成によれば、圧力操作部(ゴム球4)がバルーン用ルーメン21に一体的に形成されていることで、バルーン3の内部とバルーン用ルーメン21の内部とゴム球4の内部との間で閉空間を形成しやすくなる。
また、バルーン3の留置のために保形性を持たせるために、空気ではなく、液体、例えば蒸留水をバルーン3に供給するためのバルーン用ルーメン21に連通してシリンジ15(図7参照)が接続される不図示のコネクタが別途設けられていてもよい。
<第1変形例>
次に、図5を主に参照して、第1変形例に係る操作部用コネクタ11について説明する。図5は、第1変形例に係るゴム球4を着脱可能な構成を示す模式図である。
本例に係るイレウスチューブ1は、バルーン用ルーメン21に連通し、圧力操作部(ゴム球4)又はシリンジ15が、図5において矢印で示すように、着脱可能に接続されるコネクタ(操作部用コネクタ11)を備える。
操作部用コネクタ11には、自然状態で閉状態である弁11aが設けられている。
弁11aは、ゴム球4又はシリンジ15(図7参照)が操作部用コネクタ11に接続されたときに、ゴム球4又はシリンジ15に押圧されて開状態となる。
具体的には、本実施形態に係る弁11aは、ゴム球4又はシリンジ15に設けられた円筒状の接続突起に押圧されて開状態になるものであり、これらが操作部用コネクタ11から取り外されたときに閉じる、例えばスイング弁又はダックビル弁である。
上記構成によれば、操作部用コネクタ11に弁11aが設けられていることで、圧力操作部(ゴム球4)又はシリンジ15を操作部用コネクタ11に取り付けたときに、バルーン用ルーメン21に連通され、バルーン3の拡縮操作が即時に可能となる。
一方で、圧力操作部(ゴム球4)又はシリンジ15を操作部用コネクタ11から取り外したときに、操作部用コネクタ11に対する流体の流入又は流出を防ぎ、バルーン3の状態(拡張状態又は収縮状態)を維持することができる。
バルーン3に液体(例えば蒸留水)を供給するときには、術者は、操作部用コネクタ11に接続されるものを、ゴム球4からシリンジ15に付けかえる。
つまり、術者は、バルーン3の拡縮を繰り返すようなポンピング操作を行う際には、ゴム球4を操作部用コネクタ11に接続して、ゴム球4を拡縮させて空気をバルーン3に供給する。
これに対し、術者は、バルーン3を腸内に留置させるためにバルーン3を拡張状態に安定的に維持させるようにする際には、シリンジ15を操作部用コネクタ11に接続して、プランジャを押し込んでシリンジ15から液体をバルーン3に供給する。
なお、バルーン3に供給するものとしては蒸留水にかぎられず、例えば造影剤を供給するようにしてもよい。
<第2変形例>
次に、図6及び図7を主に参照して、第2変形例に係るシリンジコネクタ12周りの構成について説明する。図6は、第2変形例に係るシリンジコネクタ12付きのゴム球4を備える構成を示す模式図、図7は、シリンジ15をシリンジコネクタ12に取り付けた状態を示す、イレウスチューブセット1Sの模式図である。
図7は、シリンジ15の内部の一部を破線で示し、ゴム球4を二点鎖線で示し、その内部を透過して示す図である。
本例に係る医療用カテーテルセット(イレウスチューブセット1S)は、医療用カテーテル(イレウスチューブ1)と、圧力操作部(ゴム球4)に接続されてバルーン3に液体を供給するシリンジ15と、を備える。
イレウスチューブ1は、圧力操作部(ゴム球4)を貫通して、バルーン用ルーメン21に連通し、シリンジ15が着脱可能に接続されるシリンジコネクタ12を有する。
バルーン用ルーメン21(分岐チューブ18が含まれるものとする。)には、自然状態で閉状態であるシリンジ用弁18aが設けられている。シリンジ用弁18aは、図7に示すように、シリンジ15が差し込み部12aに差し込まれたときに、シリンジコネクタ12(シャフト12b)に押圧されて開状態となる。
シリンジコネクタ12(差し込み部12a)は、具体的には、ゴム球4の基端部に取り付けられている。差し込み部12aには、シリンジ15が取り付けられる前の状態においてゴム球4からの外部に流体が流出しないように、スイング弁又はダックビル弁等の不図示の一方弁が設けられている。
シリンジ15が差し込み部12aに差し込まれると、不図示の一方弁が開き、更に術者によりシリンジ15が遠位側に押し込まれることで、差し込み部12aに一体的に形成された中空のシャフト12bが分岐チューブ18の基端部に差し込まれることになる。
これにより、分岐チューブ18の基端部に設けられたスイング弁又はダックビル弁等のシリンジ用弁18aが開き、バルーン用ルーメン21に繋がる分岐チューブ18の内腔とシリンジ15の内部とが連通することになる。
上記構成によれば、シリンジ15をシリンジコネクタ12に接続することで、ゴム球4、バルーン用ルーメン21を介してバルーン3に液体(例えば蒸留水)を供給することができる。このようにバルーン3に液体を供給して膨張させることで、長期のバルーン3の留置に好適となる。
なお、本発明のイレウスチューブ1及びイレウスチューブセット1Sに係る各種構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)
腸管に挿入されて、体液を排出するための医療用カテーテルであって、
前記腸管に通され、ドレナージ用ルーメンとバルーン用ルーメンとを少なくとも備えるチューブと、
該チューブの遠位部に取り付けられ、前記バルーン用ルーメンに接続されたバルーンと、
弾性復元可能で膨張収縮可能に構成されており、前記チューブの近位部に設けられて、前記バルーン用ルーメンを介して前記バルーンの内部に接続されて、前記バルーンの内部の圧力を調整可能な圧力操作部と、を備え、
該圧力操作部は、収縮時に、前記バルーン内に流体を供給して前記バルーンを拡張させ、収縮状態の前記圧力操作部が弾性復元することで膨張状態に戻り、前記バルーン内の流体を吸引して前記バルーンを収縮させることが可能であることを特徴とする医療用カテーテル。
(2)
前記バルーンの内部と、前記バルーン用ルーメンの内部と、前記圧力操作部の内部とが、全体として閉空間となるように構成されている(1)に記載の医療用カテーテル。
(3)
前記チューブには、前記バルーンよりも遠位側に、前記ドレナージ用ルーメンに繋がる開口が形成されている(1)又は(2)に記載の医療用カテーテル。
(4)
前記圧力操作部を操作して所定量の流体を前記バルーン内に供給するとともに収縮状態となった前記圧力操作部が膨張状態に復元を開始する際の前記圧力操作部の弾性復元力は、前記流体が供給されて膨張した前記バルーンが収縮を開始する際の前記バルーンの弾性復元力よりも大きい(1)から(3)のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
(5)
前記バルーン用ルーメンに連通し、前記圧力操作部又はシリンジが着脱可能に接続されるコネクタを更に備え、
該コネクタには、自然状態で閉状態である弁が設けられており、
該弁は、前記圧力操作部又は前記シリンジが前記コネクタに接続されたときに、前記圧力操作部又は前記シリンジに押圧されて開状態となる(1)から(4)のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
(6)
前記圧力操作部は、前記バルーン用ルーメンに一体的に形成されている(1)から(4)のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
(7)
前記圧力操作部は、径方向に拡縮可能な球状に形成されている(1)から(6)のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
(8)
(1)から(7)のいずれか一項に記載の医療用カテーテルと、
前記圧力操作部に接続されて前記バルーンに液体を供給するシリンジと、を備え、
前記医療用カテーテルは、前記圧力操作部を貫通して、前記バルーン用ルーメンに連通し、前記シリンジが着脱可能に接続されるシリンジコネクタを有し、
前記バルーン用ルーメンには、自然状態で閉状態であるシリンジ用弁が設けられており、
該シリンジ用弁は、前記シリンジコネクタに押圧されて開状態となることを特徴とする医療用カテーテルセット。
1 イレウスチューブ(医療用カテーテル)
1S イレウスチューブセット(医療用カテーテルセット)
2 チューブ
2b、2d 吸引孔
2c 開口
3 バルーン
4 ゴム球(圧力操作部)
6 ガイドワイヤ
10 吸引器用コネクタ
11 操作部用コネクタ
11a 弁
12 シリンジコネクタ
12a 差し込み部
12b シャフト
13 一方弁
15 シリンジ
17、18、19 分岐チューブ
18a シリンジ用弁
20 ドレナージ用ルーメン
21 バルーン用ルーメン
22 サンプルーメン
25 腸ひだ

Claims (8)

  1. 腸管に挿入されて、体液を排出するための医療用カテーテルであって、
    前記腸管に通され、ドレナージ用ルーメンとバルーン用ルーメンとを少なくとも備えるチューブと、
    該チューブの遠位部に取り付けられ、前記バルーン用ルーメンに接続されたバルーンと、
    弾性復元可能で膨張収縮可能に構成されており、前記チューブの近位部に設けられて、前記バルーン用ルーメンを介して前記バルーンの内部に接続されて、前記バルーンの内部の圧力を調整可能な圧力操作部と、を備え、
    該圧力操作部は、収縮時に、前記バルーン内に流体を供給して前記バルーンを拡張させ、収縮状態の前記圧力操作部が弾性復元することで膨張状態に戻り、前記バルーン内の流体を吸引して前記バルーンを収縮させることが可能であることを特徴とする医療用カテーテル。
  2. 前記バルーンの内部と、前記バルーン用ルーメンの内部と、前記圧力操作部の内部とが、全体として閉空間となるように構成されている請求項1に記載の医療用カテーテル。
  3. 前記チューブには、前記バルーンよりも遠位側に、前記ドレナージ用ルーメンに繋がる開口が形成されている請求項1又は2に記載の医療用カテーテル。
  4. 前記圧力操作部を操作して所定量の流体を前記バルーン内に供給するとともに収縮状態となった前記圧力操作部が膨張状態に復元を開始する際の前記圧力操作部の弾性復元力は、前記流体が供給されて膨張した前記バルーンが収縮を開始する際の前記バルーンの弾性復元力よりも大きい請求項1から3のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
  5. 前記バルーン用ルーメンに連通し、前記圧力操作部又はシリンジが着脱可能に接続されるコネクタを更に備え、
    該コネクタには、自然状態で閉状態である弁が設けられており、
    該弁は、前記圧力操作部又は前記シリンジが前記コネクタに接続されたときに、前記圧力操作部又は前記シリンジに押圧されて開状態となる請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
  6. 前記圧力操作部は、前記バルーン用ルーメンに一体的に形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
  7. 前記圧力操作部は、径方向に拡縮可能な球状に形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の医療用カテーテル。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の医療用カテーテルと、
    前記圧力操作部に接続されて前記バルーンに液体を供給するシリンジと、を備え、
    前記医療用カテーテルは、前記圧力操作部を貫通して、前記バルーン用ルーメンに連通し、前記シリンジが着脱可能に接続されるシリンジコネクタを有し、
    前記バルーン用ルーメンには、自然状態で閉状態であるシリンジ用弁が設けられており、
    該シリンジ用弁は、前記シリンジコネクタに押圧されて開状態となることを特徴とする医療用カテーテルセット。
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