JP2022173837A - 光子変調を用いて哺乳動物のホルモンを調節する方法 - Google Patents

光子変調を用いて哺乳動物のホルモンを調節する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】哺乳動物のホルモン産生を調節するシステム、装置、及び方法を提供する。【解決手段】十分な強度の個々の色スペクトルの電磁波放射パルス列(光子)を生成することにより、哺乳動物のホルモン産生を活発にし、特性周波数又はパターンを用いることにより、ホルモン産生の調節に必要な入力電力を最小限に抑える一方、システムの電力消費及び他の変数のモニタリングを可能にするが、これらに限定されない。哺乳動物に対する光子信号のデューティサイクル、強度、波長帯、及び周波数を制御することにより、青色、緑色、黄色、近赤色、遠赤色、赤外、及び紫外の光子変調間のサイクルを通じて、特定のホルモンの産生を調節可能である。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
[0001]本願は、2017年4月3日に出願された米国特許出願第62/480,685号「PHOTON MODULATION MANAGEMENT SYSTEM FOR STIMULATION OF A DESIRED RESPONSE IN MAMMALS AND FISH」に対する優先権を主張するものであり、そのすべての内容を本明細書に援用する。
[0002]以下の実施形態及びその態様は、システム、ツール、及び方法と併せて説明し、図示するが、これらは、例示及び説明を意図する一方で範囲の制限を意図したものではない。
[0003]本発明の一実施形態は、哺乳動物のホルモンを調節する方法であって、少なくとも1つの光子放出器と、当該光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調コントローラと、を備えた、哺乳動物に向けて光子信号をパルス化するシステムであり、少なくとも1つの光子放出器が、哺乳動物に対する光子信号を生成するように構成され、当該光子信号が、一つ又は複数の第1の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第1の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第1の光子パルスオフ持続時間、並びに第1の波長色を有する反復的な第1の変調光子パルス群の第1の独立成分と、一つ又は複数の第2の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第2の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第2の光子パルスオフ持続時間、並びに第2の波長色を有する反復的な第2の変調光子パルス群の第2の独立成分と、を含む二つ以上の独立成分を含み、第1の独立成分及び第2の独立成分が、信号内で同時に生成され、第2の変調光子パルス群が、第1の変調光子パルス群とは異なる、システムを提供するステップと、信号を哺乳動物に向けて放出するステップと、を含み、信号の複合効果が、哺乳動物の規定された基準ホルモンレベルと比較した場合の哺乳動物のホルモンレベルの調節並びに/又は行動、生殖サイクル、毛髪の成長、沈静若しくは代謝率の修正である、方法を含む。
[0004]本発明の一実施形態は、哺乳動物のホルモン産生を調節するシステムであって、少なくとも1つの光子放出器と、当該少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調コントローラと、を備え、少なくとも1つの光子放出器が、哺乳動物に対する光子信号を生成するように構成され、当該光子信号が、一つ又は複数の第1の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第1の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第1の光子パルスオフ持続時間、並びに第1の波長色を有する反復的な第1の変調光子パルス群の第1の独立成分と、一つ又は複数の第2の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第2の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第2の光子パルスオフ持続時間、並びに第2の波長色を有する反復的な第2の変調光子パルス群の第2の独立成分と、を含む二つ以上の独立成分を含み、第1の独立成分及び第2の独立成分が、信号内で同時に生成され、第2の変調光子パルス群が、第1の変調光子パルス群とは異なり、哺乳動物に向かう信号が、第1の光子パルス群及び第2の光子パルス群について、哺乳動物の規定された基準ホルモンレベルと比較した場合の哺乳動物のホルモンレベルの調節並びに/又は行動、生殖サイクル、毛髪の成長、沈静若しくは代謝率の修正の複合効果を有する、システムをさらに含む。
[0005]本明細書に援用することで本明細書の一部を構成する添付の図面は、唯一でもなければ排他的でもない、いくつかの例示的な実施形態及び/又は特徴を示す。本明細書に開示の実施形態及び特徴は、限定ではなく例示と考えられるものである。
哺乳動物のホルモンを調節する光子変調成長システムの一例を示した図である。 異なる特定の波長の光をパルス化して哺乳動物のホルモン産生を調節する個別色光子変調成長システムの一例を示した図である。 サンプルLEDアレイを備えた複数の光子放出器と通信する光子放出変調コントローラを示した図である。 マスター/スレーブLEDアレイを通じた光子放出変調を示した図である。 一連の光子放出器と通信して制御するマスターロジックコントローラを示した図である。 一連の哺乳動物センサと通信する光子変調管理システムを示した図である。 様々なSSR(ソリッドステートリレー)、BJT、又はFETと通信するサンプルLEDアレイを示した図である。 単一のLED内の多色ダイの電力変換器、SPI、及びマイクロコントローラを示した写真である。 図8aの単一のLED内の多色ダイの裏面を示した写真である。 図8aの単一のLED内の多色ダイの点滅用高速スイッチング回路を示した写真である。 交換可能な多色ダイLEDを備えた図8cのLEDアレイの裏面を示した写真である。 LEDアレイ900内のLEDの例示的なレイアウトを示した図である。 様々な波長をパルス化して器官の特定のオプシンを刺激することにより哺乳動物のホルモンを調節する方法を示したフロー図である。 哺乳動物センサを用いて哺乳動物のホルモン、行動、生殖サイクル、毛髪の成長、沈静又は代謝率を調節する方法を示したフロー図である。 近赤色の光子パルスを有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が400μsの光子信号の一例を示したグラフである。 近赤色の光子パルス及び遠赤色の光子パルスを有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が600μsの光子信号の一例を示したグラフである。 オン持続時間及びオフ持続時間が図13に示す例と異なる二つの光子パルス(近赤色の光子パルス及び遠赤色の光子パルス)を有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が600μsの光子信号の一例を示した第2のグラフである。 青色の光子パルス及び緑色の光子パルスを有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が600μsの光子信号の一例を示したグラフである。 青色の光子パルス、緑色の光子パルス、及び近赤色の光子パルスを有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が800μsの光子信号の一例を示したグラフである。 青色の光子パルス、紫外の光子パルス、橙色の光子パルス、緑色の光子パルス、及び近赤色の光子パルスを有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が600μsの光子信号の一例を示したグラフである。 オン持続時間及びオフ持続時間が図13及び図14に示す例と異なる二つの光子パルス(近赤色の光子パルス及び遠赤色の光子パルス)を有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が400μsの光子信号の一例を示した第3のグラフである。 オン持続時間(及び、強度)及びオフ持続時間が図13及び図14に示す例と異なる二つの光子パルス(近赤色の光子パルス及び遠赤色の光子パルス)を有し、哺乳動物のホルモン産生の調節のための繰り返し率が400μsの光子信号の一例を示した第4のグラフである。 0.04ng/mL~50ng/mLの範囲の濃度を示し、X軸が対数目盛のため、ブランクの測定値をプロット上に示していないメラトニンELISAキット標準曲線を示した図である。 対照光を「被験者1、w/o」に示すとともに、本明細書に記載の光を「被験者1、w」に示し、すべての濃度を図20に示す標準に基づいて計算したメラトニン濃度(ng/mL)のグラフである。 0.04ng/mL~50ng/mLの範囲の濃度を示し、X軸が対数目盛のため、ブランクの測定値をプロット上に示していないメラトニンELISAキット標準曲線を示した図である。 対照光を「雄牛1、w/o」に示すとともに、本明細書に記載の光を「雄牛1、w」に示し、すべての濃度が複製サンプルから得られた平均であり、すべての濃度を図22に示す標準に基づいて計算したウシ属のメラトニン濃度(ng/mL)のグラフ(照明有無)である。
[0032]本開示の実施形態は、哺乳動物のホルモン産生を調節するシステム、装置、及び方法を提供する。調節対象のホルモンとしては、コルチコトロピン放出ホルモン、プロラクチン放出因子(セロトニン、アセチルコリン、オピエート、及びエストロゲン)、ソマトスタチン、プロラクチン抑制因子(ドーパミン)等の視床下部ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、メラニン細胞刺激ホルモン、エンドルフィン、成長ホルモン、黄体形成ホルモン(LH)及び卵胞刺激ホルモン(FSH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、プロラクチン等の下垂体ホルモン、エピネフリン、メラトニン、ロイコトリエン、卵胞刺激ホルモン、成長ホルモン、インスリン、インスリン様成長因子、オキシトシン、副甲状腺ホルモン、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン、テストステロン、エストラジオール、及びプロゲステロンが挙げられ得るが、これらに限定されない。本明細書に記載のシステム及び方法には、十分な強度の個々の色スペクトルの電磁波放射パルス列(光子)を生成することにより、哺乳動物のホルモン産生を活発にすることのほか、特性周波数又はパターンを用いることにより、ホルモン産生の調節に必要な入力電力を最小限に抑えることの一方、システムの電力消費及び他の変数のモニタリングを可能にすることを含むが、これらに限定されない。以下により詳しく論じる通り、哺乳動物に対する光子信号のデューティサイクル、強度、波長帯、及び周波数を制御することにより、青色、緑色、黄色、近赤色、遠赤色、赤外、及び紫外の光子変調間のサイクルを通じて、特定のホルモンの産生を調節可能である。
[0033]具体的には、パルス率の特定の組み合わせで光子パルスの複数の繰り返し波長を光子信号として結合することにより、哺乳動物によるホルモン産生を調節し、最適化することが可能であり、ストレスの抑制又は哺乳動物の沈静による哺乳動物の気分の調節又は制御と併せて、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.0%、5%、7.5、10%、12.2%、20%、33.3%、50%、81.7%、100%、143.9%、150%、181.4%、200%、250%、444.2%、500%、及び1000%以上、並びにこれらの間のすべての整数だけ増加させることも可能であるし、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.2%、7.7%、10%、15.6%、20%、47.2%、50%、74.5%、100%、150%、200%、250%、500%、及び1000%以下、並びにこれらの間のすべての整数だけ減少させることも可能である。
[0034]本明細書に提供の本開示の実施形態では、特定のホルモンの産生を調節する。哺乳動物の種ごとに、調節対象の各ホルモンについて、各光「レシピ」又はオプション(一つ又は複数の第1の強度の一つ又は複数の第1の光子パルスオン持続時間、一つ又は複数の第1の光子パルスオフ持続時間、並びに第1の波長色を有する1つ又は複数の繰り返し変調光子パルス群を有する光子信号)を最適化可能である。
[0035]本明細書に記載の方法、システム、及び方法の追加となる例示的な実施形態には、発熱の抑制を含んでいてもよく、LED照明は本質的に、従来の光よりも発熱が少ない。放射用途にLED光が使用される場合は、オフよりもオンの方が短い。これにより、LED光からの公称の発熱を伴う環境がもたらされる。これは、システムからの放熱にエネルギーを必要としない点で有益であるのみならず、照明の使用によって、動物のストレスの抑制又は動物の沈静が可能であることからも、哺乳動物にとって有益である。
[ホルモンの調節]
[0036]視床下部は、内分泌系の調整の中心として機能する。体性及び自律神経系からの入力、末梢内分泌フィードバック、並びに光及び温度等の環境信号が視床下部において処理される。そして、視床下部は、(視交叉上核を介した)視床下部-松果体間相互作用及び視床下部-下垂体軸相互作用によって、複数の内分泌系の機能に影響を及ぼす。視床下部は、概日リズム、温度調節、及び代謝の制御を担う。また、視床下部ホルモンは、下垂体ホルモン産生に影響を及ぼす。下垂体ホルモンは、水分平衡、成長、行動の修正、生殖サイクル、毛髪の成長、沈静若しくは代謝率、並びに乳汁産生のほか、副腎機能、甲状腺機能、及び生殖腺機能を制御する。
[0037]視床下部は、頭部の中央に配置されている。眼の後方で、第3脳室の直下且つ視交叉及び下垂体腺の上方にある。視床下部への求心性入力は、脳幹、視床、基底核、大脳皮質、嗅覚野、及び視神経に由来する。遠心路は、脳幹網様体中心、自律神経系、視床、松果腺、正中隆起、並びに視床下部傍室核及び視索上核を下垂体後葉中の神経末端に接続する視床下部-下垂体路まで延びている。
[0038]哺乳動物において、眼は、第一に光受容体として、第2に光入力として機能する。これは主として、オプシンベースのタンパク質(発色団)を利用する網膜の桿状体/錐体を通じて生じる。哺乳動物におけるこれらの光受容体としては、ロドプシンが最もよく知られている。ipRGC(intrinsically photosensitive Retinal Ganglion Cell)という名称の網膜神経節細胞においては、新規の光色素であるメラノプシンも確認されているが、従来の光受容の役割を果たすものではない。オプシンは、哺乳動物の他の組織においても広く発現することが知られているが、その有用性及び機能は、十分に裏付けされていない。OPN3が眼球外オプシンの一例である。OPN3は、脳、睾丸、肝臓、胎盤、心臓、肺、筋肉、腎臓、膵臓、陰嚢、及び皮膚に発現する。
[0039]視覚の光受容体は、眼から光入力を得て、これを電気インパルスに変えた後、視神経を通じて送り出す。これらの細胞の多くは、後頭葉における脳の視覚中枢につながるが、ニューロンの一部は、視床下部内の視交叉上核(SCN)まで横断する。SCNは、「時計遺伝子」の発現により、ヒトの概日リズムの主要な調節器として機能する。これらの「時計遺伝子」は、運動、睡眠-覚醒サイクル、体温調節、心臓血管機能、及び多くの内分泌プロセスを含む複数の行動及び生理学的リズムを制御することになる様々なタンパク質を表す。
[0040]外側視床下部における付加的なヒポクレチン産生ニューロンは、生体の栄養状態及びSCNからの光環境に反応して、覚醒、欲求、及び摂食行動を刺激する。このサイクルが乱れると、代謝が異常となって、肥満及びメタボリック症候群(2型糖尿病、脂質異常症、及び高血圧症)を引き起こす可能性がある。
[0041]SCNから松果腺までの交感神経系を利用した多段シナプス路が松果腺からのメラトニンの放出を制御する。メラトニンはセロトニンに由来し、セロトニン自体はアミノ酸トリプトファンに由来する。メラトニンは、概日リズムの調節に直接関与するが、哺乳動物の生殖生理学においても有用な役割を有する。具体的な効果としては、精子数の変化、プロゲステロン、エストラジオール、黄体形成ホルモン、及び甲状腺レベルの変化が挙げられる。また、メラトニンは、性的欲求の抑制及び月経の変更が可能である。光周期は、哺乳動物のメラトニン放出及びその結果としての繁殖期のタイミングに直接相関する。また、メラトニンは、睡眠-覚醒サイクルに影響を及ぼすとともに、運動活動の低下、体温の低下、及び疲労の誘発をもたらし得る。
[0042]視床下部及び下垂体からの他のホルモンの調節及び放出は、SCNを含む複雑な経路の影響を受ける可能性もある。視床下部は、下垂体茎を下垂体腺まで移動するホルモンを放出する。そして、これらのホルモンは、下垂体ホルモンの放出又は抑制の原因となる。そして、下垂体ホルモンは、身体全体で広く効果を発現する。視床下部ホルモン及び下垂体ホルモンの例を以下の表1に示す。
Figure 2022173837000001
[0043]以下の表2は、表1に示すホルモンの効果を表す。
Figure 2022173837000002
[0044]メラトニン(N-アセチル-5-メトキシトリプタミン)は、一連の水酸化反応及びメチル化反応により、アミノ酸であるトリプトファンによって松果腺で生成される概日リズムの主要な調節成分である。夜間の減光に反応して、視神経によりメラトニン分泌シグナルが松果腺に送られ、メラトニン産生が促進される。産生されたメラトニンは、血流中に分泌され、身体全体に搬送される(Cassone,V M,et al.“Melatonin, the Pineal Gland, and Circadian Rhythms”,Journal of Biological Rhythms.,U.S. National Library of Medicine,1993,www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8274765、“The Human Suprachiasmatic Nucleus HHMI’s BioInteractive”,HHMI BioInteractive,www.hhmi.org/biointeractive/human-suprachiasmatic-nucleus、Mure,L S,et al.“Melanopsin-Dependent Nonvisual Responses: Evidence for Photopigment Bistability in Vivo”,Journal of Biological Rhythms.,U.S. National Library of Medicine,Oct.2007,www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17876062、Musio,Carlo.“NON-VISUAL PHOTORECEPTION in INVERTEBRATES”,Non-Visual Photoreception in Invertebrates,photobiology.info/Musio.html、The Pineal Gland and Melatonin,Richard Bowen,www.vivo.colostate.edu/hbooks/pathphys/endocrine/otherendo/pineal.html、Sargis,Robert M.“An Overview of the Pineal Gland”,EndocrineWeb,www.endocrineweb.com/endocrinology/overview-pineal-gland、Srour,Marc.“Photoreception in Animals”,Teaching Biology,23 Jan.2018,bioteaching.com/photoreception-in-animals/、Welt,Corrine.“Hypothalamic-Pituitary Axis”,UpToDate,Apr.2017,www.uptodate.com/contents/hypothalamic-pituitary-axis参照)。
[0045]卵胞刺激ホルモン(FSH)は、性腺刺激ホルモン(糖タンパク質ポリペプチド下垂体ホルモン)である。このホルモンは、下垂体前葉の性腺刺激細胞により合成され、分泌されるものであり、身体の発達、成長、思春期成熟、及び生殖プロセスを調節することが分かっている(“Follicle-Stimulating Hormone”,WebMD参照)。
[0046]黄体形成ホルモンは、下垂体前葉の性腺刺激細胞により産生される下垂体ホルモンである。雌の場合は、ホルモンの増加によって、排卵のほか、黄体の発達がもたらされることが分かっている。雄の場合は、このホルモンがテストステロンの産生を刺激することが分かっている(Ujihara M,Yamamoto K,Nomura K,Toyoshima S,Demura H,Nakamura Y,Ohmura K,Osawa T(June 1992),“Subunit-specific sulphation of oligosaccharides relating to charge-heterogeneity in porcine lutrophin isoforms”,Glycobiology.2(3):225-31.doi:10.1093/glycob/2.3.225.PMID1498420参照)。
[0047]コルチコトロピン放出ホルモン(CRH)は、196-アミノ酸プレプロホルモンに由来する41-アミノ酸ペプチドである。CRHは、ストレスに反応して視床下部により分泌される。CRH産生の増大は、アルツハイマー病及び大鬱病と関連付けられることが観察されており、常染色体劣性視床下部コルチコトロピン欠損は、低血糖を含む複数の死に至る可能性がある代謝結果を有する。視床下部での産生のほか、CRHは、Tリンパ球等の末梢組織でも合成されて、胎盤で高度に発現する。胎盤において、CRHは、妊娠の長さ並びに出産及び分娩のタイミングを決定するマーカである。CRHの循環レベルの急増は、出産の開始時に起こるが、これは、CRHがその代謝機能のほか、出産のきっかけとしても作用し得ることを示唆する(Entrez,“Gene:CRH corticotropin releasing hormone”参照)。
[0048]下垂体後葉は、視床下部で合成されたホルモンの放出によっても機能する。これらの視床下部ニューロンは、細胞の軸索を移動して下垂体後葉で終端するホルモンを産生する。主要な脳下垂体ホルモン及びそれぞれの効果を表3に示す。
Figure 2022173837000003
[0049]上述の光受容経路を所与として、眼球外光受容体のほか、視床下部(下垂体、脳幹、自律神経系、及び末梢内分泌フィードバック)、表1、表2、及び表3並びに以下に示すような多くのホルモンが関与する多くの複雑な相互作用は、パルス化光子入力の使用によって、本明細書に記載の方法及びシステムにより調節されるようになっていてもよい。
[0050]上述のホルモンのほか、哺乳動物の多くの別のホルモンは、本明細書に記載の方法及びシステムを用いて調節されるようになっていてもよく、以下のようなホルモンが挙げられるが、これらに限定されない。
[0051]A.エピネフリン、トリヨードサイロニン、及びサイロキシン等のアミノ酸由来ホルモン
[0052]B.ロイコトリエン(これに限定されない)等のエイコサノイドホルモン
[0053]C.アミリン、インスリン、インスリン様成長因子、及び副甲状腺ホルモン(これらに限定されない)等のペプチドホルモン
[0054]D.テストステロン、エストラジオール、及びプロゲステロン等のステロイドホルモン
[哺乳動物におけるホルモン濃度の決定]
[0055]メラトニン等の哺乳動物におけるホルモン濃度の決定には、様々な分析技術が用いられ、酵素免疫測定法(ELISA)、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)、及びガスクロマトグラフィ質量分析法(GC-MS)が挙げられるが、これらに限定されない。
[0056]ヒトを含む多くの生物学的サンプルのメラトニン濃度を決定するため、酵素免疫測定法(ELISA)キットが開発されている。ELISAには、有無が定量的に分析されている特定の物質である検体の検出を伴う。ELISAにおいては、特定の結合特性を含む固定相にサンプルが追加される。複数の液体試薬が順次、添加、培養、及び洗浄された後、酵素反応によって、検体の濃度が測定されるウェル中の最終液体の光学的変化がもたらされる。サンプルは、分光光度法によって、光線透過率による検出で定性的に測定される。これには、ある特定の波長の光の定量化可能なサンプル及びウェルプレートの透過を伴う。検出感度は、化学反応中の信号増幅によって決まる。検出試薬に関係する酵素によって、正確な定量化を可能にする信号が生成される。
[0057]また、哺乳動物におけるホルモン濃度の決定には、高性能液体クロマトグラフィすなわちHPLCが用いられるようになっていてもよい。HPLCは、混合物中の各成分の分離、識別、及び定量化に用いられる分析化学の技術である。これは、固体吸着材料が充填されたカラムに対して、サンプル混合物を含む加圧液体溶媒を通過させるポンプに依拠する。サンプル中の各成分は、吸着材料とわずかに異なる相互作用を行うため、成分ごとに流量が異なり、カラムからの流出時に成分が分離される。HPLCは、製造目的(例えば、医薬製品及び生物学的製品の生産プロセス)、司法目的(例えば、尿中のパフォーマンス強化薬物の検出)、研究目的(例えば、複雑な生物学的サンプルの成分の分離又は類似する合成化学薬品の成分の相互分離)、及び医療目的(例えば、血清中のビタミンDレベルの検出)で用いられている(Gerber,F.;Krummen,M.;Potgeter,H.;Roth,A.;Siffrin,C.;Spoendlin,C.(2004),“Practical aspects of fast reversed-phase high-performance liquid chromatography using 3μm particle packed columns and monolithic columns in pharmaceutical development and production working under current good manufacturing practice”,Journal of Chromatography A.1036(2):127-133.doi:10.1016/j.chroma.2004.02.056.PMID 15146913参照)。
[0058]ガスクロマトグラフィ質量分析法(GC-MS)は、ガスクロマトグラフィ及び質量分析法の特徴を組み合わせて、テストサンプル内の異なる物質を識別する分析方法である(O.David Sparkman;Zelda Penton;Fulton G.Kitson(17 May 2011).Gas Chromatography and Mass Spectrometry:A Practical Guide.Academic Press.ISBN978-0-08-092015-3参照)。
[オプシンの刺激による哺乳動物のホルモン調節]
[0059]本明細書の一実施形態は、光子信号内の1つ又は複数の繰り返し変調光子パルス群の哺乳動物に対する放出による哺乳動物のホルモンの調節を含む。各繰り返しパルス群は、ある周波数、強度、及びデューティサイクルにおいて、青色、緑色、及び/又は赤色スペクトルを含む個々の色スペクトル又は色スペクトル範囲を有し、システムで使用されるエネルギーを最小限に抑えつつ、哺乳動物の調節対象の特定のホルモンに対して、カスタマイズ、モニタリング、及び最適化可能である。哺乳動物に対する変調光子エネルギーの割合及び効率を制御することによって、視床下部に配置された哺乳動物のオプシン及び網膜(赤色オプシン及び緑色オプシン等)の光受容体の光刺激の様々な部分が最大化され、ホルモンの調節が可能になる。例えば、ストレスの抑制又は哺乳動物の沈静による哺乳動物の気分の調節又は制御と併せて、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、10%、20%、50%、100%、150%、200%、250%、500%、及び1000%以上、並びにこれらの間のすべての整数だけ増加させることも可能であるし、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、10%、20%、50%、100%、150%、200%、250%、500%、及び1000%以下、並びにこれらの間のすべての整数だけ減少させることも可能である。
[0060]オプシンは、哺乳動物の網膜及び脳の視床下部領域に見られる膜結合フィトクロム受容体の一種である。オプシンは、光子の電気化学的シグナルへの変換を通じて、ホルモン産生等の哺乳動物の多様な機能を仲介する。
[0061]乳牛の場合は、メラトニンホルモンの合成及び分泌に松果腺が関わる。この合成は、哺乳動物において、網膜視床下部路を介して視交叉上核で受け取られる光情報により開始される。光色素であるメラノプシンは、この光シグナル伝達カスケードにおいて、重要な役割を果たすと考えられる。メラノプシンは、桿状体及び錐体等の神経節細胞中にあり、また、脳の多くの構造全体を通して見られる。メラノプシン光受容体は、480ナノメートルに光吸収のピークを有する。また、メラノプシンが620nmの光で予備刺激される場合は、480nmの光に対する反応が強化されることが研究により示されている。また、この効率は、波長、放射照度、及び持続時間によって決まることも証明されている。
[0062]メラノプシン刺激は、松果腺によるメラトニン産生を抑制すると考えられる。メラトニン産生は、それが乳汁産生を担うホルモンであるプロラクチンの抑制物質であることから、乳牛における乳汁産生と直接関係する。また、メラトニンレベルが高い乳汁産生サイクルの間にあるウシは、産生サイクルに戻ると、より多くの乳汁を産生することが研究により示されている。また、乳汁産生サイクル中は、最大プロラクチンレベルが可能になることから、低いメラトニンレベルも重要である。
[0063]本開示の一実施形態においては、信号内のオフセットパターン(図13、図14、又は図18に示す信号パターン等)における近赤色及び遠赤色波長の同時パルス等の交互する光波長によって乳牛のメラトニンレベルを調節することにより、ウシの乳汁産生を直接制御可能である。この同じメカニズムが哺乳動物のすべての種において存在すると考えられる。
[0064]また、メラトニンは、ホルモンによって動物の排卵周期に直接結びつけられた哺乳動物の光周期感覚の重要な要素である。交互する光波長(図13、図14、及び図18に示す信号パターン等)によって哺乳動物のメラトニンレベルを調節することにより、哺乳動物の排卵が調節され得る。
[0065]光子は、電荷のない質量ゼロの素粒子である。光子は、分子及び核プロセス、光の量子、並びにその他すべての電磁放射の形態等、多様な放出源から放出される。光子エネルギーは、生きた哺乳動物のフィトクロムが吸収して、代謝産物を操作する電気化学的シグナルに変換可能である。
[0066]この現象は、ヒトの視覚オプシン発色団において見られる。光子の吸収によって、発色団は、11-シス型からオールトランス型構造へと光異性化する。光異性化には、オプシンタンパク質の構造変化を含み、光シグナル伝達カスケードが活性化される。その結果、ロドプシンは、オールトランス型発色団を含むプレルミロドプシンに変換される。オプシンは、トランス型で非感光のままである。この変化の後、オプシンの構造が何度か急速にシフトするとともに、オプシンに対する発色団の関係が変化する。これは、網膜上皮細胞からの新たに合成された11-シス型レチナールによるオールトランス型レチナールの置換によって再生される。この可逆的な急速化学サイクルは、ヒトの色の識別及び受容を担う。哺乳動物においては、類似の生化学プロセスが存在する。フィトクロム及びフェオフィチンは、急速な調節によって、異なる光波長での放射によりシス型及びトランス型の構造間で切り替わり得る点において、オプシンにごく近い挙動を示す。
[0067]昼夜の長さの変化に対する哺乳動物の反応には、ヒトの視覚サイクルに関わる変化と酷似する光子吸収分子の変化を含む。
[0068]1つ又は複数の特定の光子変調を伴う光子信号に対する哺乳動物の反応は、調節対象の所望のホルモンに応じてモニタリング可能である。所望のホルモンがメラトニンの産生である場合、哺乳動物は、メラトニンの発現若しくは放出、又は、雌の差し迫った排卵を示すヘテロ二量体糖タンパク質である黄体形成ホルモンの放出について、松果腺の刺激をモニタリング可能である。メラトニン又は黄体形成ホルモンは、血液又は尿サンプルによってモニタリング可能である。サンプルを一日に1回又は何度も採取して、光子変調に対する哺乳動物の反応を識別することにより、効率的な排卵すなわち乳汁産生を保証可能である。
[0069]また、本開示は、哺乳動物のホルモン産生のプロセスにおいて使用される電力の量のための方法及びシステムを提供する。供給されるエネルギーの量は、経時的な電力のグラフの下側の総面積を計算することにより規定可能である。本開示は、哺乳動物の所望のホルモンの調節に使用される電力の量のモニタリング、報告、及び制御を可能にする方法及びシステムをさらに提供するが、これによりエンドユーザ又はエネルギー供給者は、エネルギー使用の傾向を確認することができる。
[0070]本開示のシステムの一実施形態は、光子放出変調コントローラ(デジタル出力信号、ソリッドステートリレー、BJT、若しくは電界効果トランジスタFET、又は電力変換器が挙げられるが、これらに限定されない)と通信するLED又はLEDアレイ等の少なくとも1つの光子源を備えた少なくとも1つの光子放出器を含む。光子放出器は、光子の繰り返しパルスを送るように変調されるが、個々のパルスには、少なくとも1つの色スペクトル及び波長又は複数の色スペクトル及び波長を含み、強度を変更可能である。各光子パルスは、1つ又は複数の強度を有する2ミリ秒等のオン持続時間にわたって哺乳動物に向けられるが、光子パルス間の遅延又はオフ持続時間は、200ミリ秒又は最大24時間等である。
[0071]本明細書において、「哺乳動物(mammal)」は、毛髪及び乳腺を有する温血の脊椎動物を含み、霊長類(ヒトが挙げられるが、これに限定されない)、有蹄類(ウシ、ウマ、ラクダ、ブタ、シカ、エルク、アルパカ、ラマ、及びヘラジカが挙げられるが、これらに限定されない)、肉食類(クマ、イタチ科、イヌ、ネコ、オオカミ、ライオン、トラ、及びスカンクが挙げられるが、これらに限定されない)、齧歯類(ラット、マウス、及びビーバーが挙げられるが、これらに限定されない)、翼手類(コウモリが挙げられるが、これに限定されない)、有袋類(カンガルー及びオポッサムが挙げられるが、これらに限定されない)、並びに鯨類(クジラ及びイルカが挙げられる)といった種類の哺乳動物が挙げられるが、これらに限定されない。
[0072]本明細書において、「デューティサイクル(duty cycle)」は、機器が1回のオン/オフサイクル又は光子信号を経るのに要する時間の長さである。デューティサイクルは、考慮中の総時間の割合としてエンティティがアクティブ状態で費やす時間の百分率である。デューティサイクルという用語は、電源のスイッチング等の電気機器に関して使用されることが多い。電気機器において、60%のデューティサイクルは、オンが総時間の60%で、オフが総時間の40%であることを意味する。本開示の例示的なデューティサイクルは、0.01%~90%(両者間のすべての整数を含む)の範囲であってもよい。
[0073]本明細書において、「周波数(frequency)」は、単位時間当たりの繰り返しイベントの発生回数であり、本開示のシステムにおいては、如何なる周波数が用いられるようになっていてもよい。また、周波数は、時間周波数を表していてもよい。繰り返し周期は、繰り返しイベントにおける1サイクルの持続時間であるため、周波数の逆数である。
[0074]本明細書において、用語「波形(waveform)」は、時間又は距離に対して変化する量のグラフの形状を表す。
[0075]本明細書において、用語「パルス波(pulse wave)」又は「パルス列(pulse train)」は、方形波に類似する一種の非正弦波形であるが、完全な矩形波と関連付けられた対称形状ではない。また、シンセサイザプログラミングに共通の用語であって、多くのシンセサイザで利用可能な通常の波形である。この波の厳密な形状は、オシレータのデューティサイクルによって決まる。多くのシンセサイザにおいては、よりダイナミックな音色となるように、デューティサイクルを変調可能である(パルス幅変調と称する場合もある)。パルス波は、矩形関数の周期的なものである矩形波としても知られている。
[0076]本開示の一実施形態においては、以下により詳しく説明する通り、本明細書に記載の成長システムからの光子信号内の1つ又は複数の繰り返し光子パルス(一つ又は複数の強度のオン持続時間及びオフ持続時間、波長帯、並びにデューティサイクルを有する)の放出によって、利得効率が1より大きくなる(ここで、利得=出力振幅/入力振幅)。
[0077]図1は、哺乳動物のホルモンの調節に用いられる光子変調管理システム100の一例を示したブロック図である。図1に示すように、哺乳動物に対する光子の放出を変調してオプシンを刺激することにより、ホルモン産生を調節するほか、動物のストレス及び気分を制御することを目的とした光子放出変調コントローラ104と通信する光子放出器106、108、110、112、114、及び116をある期間にわたって示している。1つ又は複数の周波数の光子パルスの後、パルス間の遅延を伴うある持続時間の1つ又は複数の他の周波数のパルスを提供することにより、光子を哺乳動物に変調適用することによって、一つ又は複数の特定の光スペクトルのパルス化により特定の電気化学的シグナルを誘導して特定のホルモンを産生すること、又は、信号(図13~図19に示す信号パターン等)内の二つ以上の特定の波長のパルス化により特定のホルモンを産生すること等のホルモン産生を含む、哺乳動物の生物学的要素(オプシン受容体)及び生物学的反応のピーク刺激/変調が可能となり、ストレスの抑制又は哺乳動物の沈静による哺乳動物の気分の調節又は制御と併せて、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.0%、5%、7.5、10%、12.2%、20%、33.3%、50%、81.7%、100%、143.9%、150%、181.4%、200%、250%、444.2%、500%、及び5000%以上、並びにこれらの間のすべての整数だけ増加させることも可能であるし、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.2%、7.7%、10%、15.6、20%、47.2%、50%、74.5%、100%、150%、200%、250%、500%、及び5000%以下、並びにこれらの間のすべての整数だけ減少させることも可能である。さらに、哺乳動物に対する光子の変調によって、哺乳動物の受容体の過飽和なく、オプシン受容体による光子吸収の最適化が可能となる。後述の通り、光子パルスの変調は、60ワット照明等の従来の牛肉又は乳生産と比較して、本開示のシステムに引き込まれる全電力を光子源の99%以上も減らすことにより、現行の乳生産照明システムのエネルギー及び熱効率を増大させるため、哺乳動物のホルモン産生の促進に用いられる電力量及び費用が抑えられる。本開示のシステムの省エネ能力の一例において、当該システムは、200マイクロ秒当たり2マイクロ秒にわたって49.2ワットの光子をパルス化することにより、電力量計での0.49ワット時/時の効果的な電力消費又は60ワットの標準的な白熱電球における0.82%の電力消費をもたらす。また、光子放出器が光子を連続して放出するわけではないため、光子放出器からの発熱量が大幅に抑えられることにより、設備の冷却により照明からの発熱を補償するための費用も大幅に抑えられる。本開示のシステムは、光子強度、パルスオン持続時間、パルスオフ(又は、デューティサイクル)、パルスの光スペクトル(白色、近赤色、黄色、緑色、青色、橙色、遠赤色、赤外、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)に対する哺乳動物の特定の要件に基づくカスタマイズによって、最適なホルモン産生を促進するほか、動物のストレス及び気分を制御するようにしてもよい。
[0078]図1に示すように、通信信号134によって、デジタル出力制御を備えたソリッドステート回路又は中央演算処理装置(CPU)等のマスターロジックコントローラ(MLC)102が光子放出変調コントローラ104と通信する。MLC102は、パラメータ及び適当な命令又は光子放出器106及び108からの信号内の光子の変調のための特殊な機能を本開示のシステムにもたらす。
[0079]別の実施形態において、MLC102は、ホスト等の外部源への有線又は無線接続によって、ホストによる当該MLC102への外部アクセスを可能にし得る。これにより、ユーザによるリモートアクセスによって、MLC102の入出力のモニタリング、システムへの命令又は制御の提供が可能になる一方、MLC102のリモートプログラミング及びモニタリングも可能になる。
[0080]別の実施形態においては、電力測定又は電力消費センサが集積回路の形態でMLC102への組み込み又は埋め込みがなされることにより、本開示のシステムの電圧及び電流引き込みに基づいて、システムの電力消費の測定及び報告が可能となり得る。そして、システムの電力消費は、無線又は有線によって、MLC102からホストに伝達可能である。また、電力消費を含むデータは、システムに接続されていないデータベース等の外部受信者に送信されるようになっていてもよい。
[0081]光子放出変調コントローラ104は、MLC102からコマンド及び命令を受信するものであり、光子放出器106からの光子信号118内の各繰り返し光子パルスのオン持続時間及び強度、オフ持続時間、デューティサイクル、強度、波長帯及び周波数が挙げられるが、これらに限定されない。光子放出変調コントローラ104は、量子を変調するとともに、光子放出器106及び108からの各繰り返し光子パルスのオン持続時間及び強度、オフ持続時間、波長帯及び周波数の制御及びコマンドを与える如何なる機器であってもよい。多様な機器が光子放出変調コントローラ104として使用されるようになっていてもよく、Magnacraft Inc.によるMagnacraft 70S2 3Vソリッドステートリレー等のソリッドステートリレー(SSR)、光チョッパー、電力変換器、及び光子パルスの変調を誘導する他の機器が挙げられるが、これらに限定されない。多様な光子放出器106及び108が用いられるようになっていてもよく、白熱(タングステン-ハロゲン及びキセノン)、蛍光(CFL)、高輝度放電(メタルハライド、高圧ナトリウム、低圧ナトリウム、水銀蒸気)、日光、発光ダイオード(LED)が挙げられるが、これらに限定されない。この説明は、実施形態の原理を理解した当業者には理解されるように、光又は光子源をオン/オフサイクルさせる他の方法を含み、近赤色、緑色、青色、及び遠赤色等、1つ又は複数の色又は光スペクトルを異なるタイミング、持続時間、及び強度でサイクルさせ、あるスペクトルの複数のパルスの後に別のスペクトルをパルス化し得る他種の光子放出変調コントローラを備えた上記のような如何なるシステムにも適用可能であることが了解されるものとする。
[0082]図1に示すように、MLC102からの指示に基づいて、光子放出変調コントローラ104は、光子放出制御信号136を光子放出器106に送る。光子放出器106に送られた光子放出制御信号136がオンの場合、光子放出器106は、一つ又は複数の強度を有する別個のオン持続時間、波長帯、並びに周波数をそれぞれ有する1つ又は複数の繰り返し光子パルスをそれぞれ含む少なくとも1つの光子信号118を放出し、これが哺乳動物122に送信される。その後、MLC102からの指示に基づいて、光子放出器108に送られた光子放出制御信号136がオフの場合、光子放出器108は、光子パルスを放出しなくなるため、哺乳動物122に光子は送信されない。図1に示すように、図1の左側を起点として、近赤色光子のパルス等の光子118の放出、哺乳動物122のホルモン産生124をある期間120にわたって示している。図1の例は、実施形態の原理を理解した当業者には理解されるように、紫外、紫色、近赤色、緑色、黄色、橙色、青色、及び遠赤色等の光子信号118を示しており、あるスペクトルの複数のパルスの後に別のスペクトルをパルス化することも可能であるし、これらの組み合わせも可能である。また、このオン/オフサイクルとしては、デジタルパルス、パルス列、又は変化する波形の形態も可能であることが了解されるものとする。
[0083]当業者には理解されるように、付加的な実施形態において、図1に記載のホルモンの調節に用いられるシステムは、(図3及び図7~図9に示す)アレイを形成する複数の光子放出器を備えた単一のユニットに全体が収容されていてもよく、外部の制御又は論理ユニットの必要なく個々の単一ユニットが自足できるようになる。複数の光子放出器を備えた例示的な自足ユニットは、照明ソケットに接続可能なユニット又は1体若しくは複数の哺乳動物の上方に吊り下げて電源に接続可能な照明器具の形態であってもよい。
[0084]また、図1に示すシステムは、図4において論じる通り、マスター/スレーブシステムの形態であってもよく、一例として、光子の放出のためのすべてのロジック及び制御を含むマスター光子放出器と、マスター光子放出器と通信する任意の付加的な光子放出器とを備える。
[0085]また、図1及び図2に示すシステムは、同期した一連の照明又はデイジーチェーンの照明の形態であってもよく、一例として、二つ以上の光子放出器が互いに通信することにより、二つ以上の成分を含む信号の放出を同期させる。明瞭化のため、各光子放出器は、少なくとも二つの成分を含む信号を個別に放出することになるが、このシステムは一例として、マスターロジックコントローラからのコマンドにより、同期対象の一連の放出器からの信号の放出を可能にする。
[0086]本開示においては、多様な電源が用いられるようになっていてもよい。これらの電源としては、バッテリ、ライン電源用のコンバータ、太陽光発電、及び/又は風力発電が挙げられるが、これらに限定されない。光子パルスの強度は、異なるオン/オフサイクルで固定であってもよいし、光子パルスの量子の5%以上の変化であってもよい。光子放出器からの光子パルスの強度は、電源から光源に送られる電圧及び/又は電流の差異により制御可能である。また、本開示のシステムに必要となるサポート回路であって、光子放出器制御ユニット及び光子放出器を具備する、サポート回路に関しては、当業者に当然のことである。さらに、当然のことながら、必要となる構成要素及びサポート回路の構成、導入、及び動作は、当技術分野においてよく知られている。本明細書に開示の動作を実行するためのプログラムコードが利用される場合、このプログラムコードは、本開示のシステムにおいて利用される特定のプロセッサ及びプログラミング言語によって決まることになる。結果として、当然のことながら、本明細書に提示の開示内容からのプログラムコードの生成は、当業者の技能の範囲内である。
[0087]図2は、哺乳動物のホルモンを調節するための光子変調管理システム200の一例を示したブロック図である。図2に示すとともに図1の繰り返しとして、哺乳動物(図示せず)に対する個々の色スペクトル(白色、緑色、近赤色、青色、黄色、橙色、遠赤色、赤外、及び紫外の色スペクトルが挙げられるが、これらに限定されない)(波長0.1nm~1cm)を含む光子の個々のパルスの変調を目的として、光子放出変調コントローラ104と通信する光子放出器106及び108をある期間にわたって示している。当業者には理解されるように、本開示は、0.1nm~1.0cmの特定の個々の波長の色スペクトルを含んでいてもよいし、0.1~200nm幅の波長範囲又は波長帯(本明細書においては、「波長帯」)を含んでいてもよい。
[0088]パルス間の遅延を伴うある持続時間の特定の色スペクトルパルス(図13~図19に例を示す)を提供することにより、哺乳動物に対する光子の個々の色スペクトルを変調することによって、哺乳動物の排卵用のレチナールオプシン及び視床下部オプシン、ホルモン産生を調節する松果腺等、哺乳動物の生物学的要素及び反応のピーク刺激が可能となる。このピーク刺激により、ストレスの抑制又は哺乳動物の沈静による哺乳動物の気分の調節又は制御と併せて、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.0%、5%、7.5、10%、12.2%、20%、33.3%、50%、81.7%、100%、143.9%、150%、181.4%、200%、250%、444.2%、500%、及び1000%以上、並びにこれらの間のすべての整数だけ増加させること、或いは、特定のホルモンの産生を哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.2%、7.7%、10%、15.6、20%、47.2%、50%、74.5%、100%、150%、200%、250%、500%、及び1000%以下、並びにこれらの間のすべての整数だけ減少させることにより、ホルモンの調節が可能となる。
[0089]個々の色スペクトル、特定の色波長、又は色波長の範囲のパルス化による哺乳動物の生物学的要素又は反応の特定の態様を制御する能力の例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない。
a.パルスの変調による哺乳動物の乳汁産生(メラノプシンが620nmの光で予備刺激される場合は、480nmの光に対する反応が強化される)
b.390~470nmの青色スペクトルの使用(ヒトの早生児等、出生前の哺乳動物の黄疸の処置)
c.ある期間にわたる特定の遠赤色波長(730nm等(例示的な波長範囲は、710~850nmを含んでいてもよい))のパルスの変調による排卵
d.青色光のパルスによる空腹、成長、性的発育、及び哺乳動物の気分の制御の補助のほか、概日リズムの調節(例示的な範囲は、450~495nmを含んでいてもよい)
e.紫外又は紫色光(一例として、10nm~450nm)の使用による社会的行動及び気分への影響のほか、カルシウム等の養分の更新の促進
f.付加的な橙色光(590nm~620nm)及び/又は黄色光(570nm~590nm)の使用による哺乳動物の反応への影響
[0090]また、パルス間の遅延を伴うある持続時間の特定の色スペクトルパルスを提供することにより、哺乳動物に対する光子の個々の色スペクトル、特定の波長、及び波長の範囲を変調することによって、哺乳動物の気分、成長、排卵、性的成熟、及び空腹に対するホルモン産生を制御可能となる。一例として、1つの光又は多くの光の組み合わせ、光オン/オフのサイクルによる排卵の制御、哺乳動物の乳汁産生、及び成長が挙げられる。
[0091]図2に示すとともに図1の繰り返しとして、通信信号134により、マスターロジックコントローラ(MLC)102が光子放出変調コントローラ104と通信する。MLC102は、パラメータ及び適当な命令又は光子放出器106及び108からの光子の特定の個々の色スペクトルの変調のための特殊な機能を本開示のシステムにもたらす。
[0092]光子放出変調コントローラ104は、MLC102からコマンド及び命令を受信するものであり、光子放出器106及び108からの光子信号118内の各繰り返し光子パルス202及び204又は特定の色スペクトルの複数のパルスのオン持続時間及び強度、オフ持続時間、波長帯及び周波数が挙げられるが、これらに限定されない。光子放出変調コントローラ104は、光子放出器106及び108からの光子信号118又は複数のパルス内の各繰り返し光子パルス202及び204のオン持続時間及び強度、オフ持続時間、波長帯及び周波数に関する制御及びコマンドを与える。
[0093]図2に示すように、MLC102からの指示に基づいて、光子放出変調コントローラ104は、光子放出制御信号136を光子放出器106及び108に送る。光子放出器106に送られた光子放出制御信号136がオンの場合、光子放出器106は、光子信号118を含む特定の色スペクトル202又は204の1つ又は複数の繰り返し光子パルスを放出し、これが哺乳動物122に送信される。その後、MLC102からの指示に基づいて、光子放出器108に送られた光子放出制御信号136がオフの場合、光子放出器108は、光子信号を放出しなくなるため、哺乳動物122に光子は送信されない。図2に示すように、図2の左側を起点として、特定の色スペクトル202(緑色)及び204(遠赤色)の繰り返し光子パルスを含む光子信号118の放出、哺乳動物122のホルモン産生をある期間120にわたって示している。図2の例は、2ミリ秒間にわたり光子放出器106から放出された緑色スペクトル202の光子パルス又は複数のパルスに、各パルスの遅延の持続時間を200ミリ秒として、2ミリ秒の持続時間にわたる遠赤色スペクトル204の光子パルス又は複数のパルスが後続する光子信号118の後、2ミリ秒間にわたり同じ光子放出器106から放出された光子パルス又は複数のパルス202に、同じ光子放出器114からの2ミリ秒の持続時間にわたる遠赤色スペクトル204の第2の光子パルス又は複数のパルスが後続して繰り返す光子信号を示している(なお、図2は、経時的に放出される光子パルスの説明例である)。図2は、原寸に比例して描画していないため、図2のパルス間の哺乳動物によるホルモン産生の量は、必ずしも原寸に比例していない。なお、本例において、信号118内の二つのパルス(緑色及び遠赤色)は、同時にパルス化されるものの、それぞれのオン/オフ持続時間はオフセットしている。図2には二つの光子パルスを示しているが、本発明を理解した当業者には理解されるように、生体に向かう光子信号内には、任意数のパルス(1~15又はそれ以上)が存在していてもよい。
[0094]図1及び図2に記載の本開示のシステムによれば、近赤色、緑色、青色、及び遠赤色等、1つ又は複数の色又は光スペクトルを異なるタイミング、持続時間、及び強度でサイクルさせることにより、哺乳動物の様々なホルモンの産生の調節及び制御が可能であり、また、遅延を伴うあるスペクトルの単一又は複数のパルスの後に別のスペクトルをパルス化することも可能である(図13~図19に示す例)。信号内のパルス間の遅延を伴うある持続時間の一致する個々の色スペクトル又は個別オフセットされた個々の色スペクトルのパルス化によって、ホルモンの調節及び産生のためのオプシンの刺激の効率を向上させることができる。
[0095]光子放出器からの光子の生成には、多様な光子源又は機器が用いられるようになっていてもよく、その多くは、当技術分野において知られている。ただし、光子放出器からの光子の放出又は生成に適した機器又は光子源の例としては、LEDが挙げられるが、これは、所望の光子スペクトルを生成するように設計されたLEDアレイ内にパッケージ化されていてもよい。本例においては、LEDを示しているが、当業者であれば、光子の放出に多様な光源を使用可能であることが了解されよう。例えば、メタルハライド灯、蛍光灯、高圧ナトリウム灯、白熱灯、及びLEDが挙げられるが、これらに限定されない。なお、本明細書に記載の方法、システム、及び装置とともにメタルハライド灯、蛍光灯、高圧ナトリウム灯、白熱灯が用いられる場合は、これらの形態の光子放出器の適正な使用により、光の変調とその後のフィルタリングによって、通過する波長とその持続時間が制御されることになる。
[0096]本開示の実施形態は、特定の色スペクトル及び強度の光子放出の持続時間を含めて、様々な持続時間の光子放出を有するLEDにも当てはまり得る。光子信号内の特定の色スペクトルのパルス化光子放出は、対象となる哺乳動物、哺乳動物の年齢、並びにホルモンの産生及びストレス若しくは気分の制御の促進における放出の使用態様に応じて、より長くてもよいし、より短くてもよい。
[0097]LEDアレイの使用は、特定の哺乳動物の排卵、乳汁産生、及び牛肉等の成長に対して、1つ又は複数の色スペクトルの最適な光子パルスを提供するように制御され得る。ユーザは単に、特定の種類の哺乳動物について、光子パルス強度、色スペクトル、周波数、及びデューティサイクルを選択することにより、哺乳動物の効率的な生物学的反応を促進するようにしてもよい。各哺乳動物の特定の要件を満たすように、LEDパッケージをカスタマイズ可能である。上述の通り、カスタマイズされたパルス化光子放出とともにパッケージ化LEDアレイを使用することにより、本明細書に記載の実施形態の使用によって、対象の哺乳動物の重量及び性的成熟を変更するように光を制御可能である。
[0098]図3は、光子放出器からの光子源としてLEDアレイ300を備えた複数の光子放出器の一例を示した図である。図3に示すように、光子放出変調コントローラ104は、複数の光子放出制御信号136によって、複数の光子放出器と通信する。図3にさらに示すように、各光子放出器は、LEDアレイ302、304、306、及び308を備える。各LEDアレイ302、304、306、及び308並びにLEDアレイと光子放出変調コントローラ104との通信を可能にする回路は、LEDアレイハウジング310、312、314、及び316に含まれる。
[0099]図3に示すように、LEDアレイの形状は円であるが、当業者には理解されるように、哺乳動物の必要な生物学的反応に基づいて、多様な形状が可能である。アレイの形状としては、円形、正方形、直線形、矩形、三角形、八角形、五角形、及び多様な他の形状が挙げられるが、これらに限定されない。
[00100]各光子放出器のLEDアレイハウジング310、312、314、及び316は、種々の好適な材料で構成されていてもよく、プラスチック、熱可塑性物質、及び他種のポリマー材料が挙げられるが、これらに限定されない。また、複合材料等の工学的材料が用いられるようになっていてもよい。いくつかの実施形態において、ハウジングは、プラスチック、アルミニウム、アルミニウム合金、亜鉛、亜鉛合金、亜鉛の鋳造又は射出成型製造プロセスにより構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、ハウジングは、透明であってもよいし、半透明且つ任意の色であってもよい。
[00101]図4は、1つ又は複数のスレーブ光子放出器400と通信して制御するマスター光子放出器を含む複数の光子放出器の一例を示した図である。図4に示すように、マスター光子放出器402は、光子制御信号136によって、一連のスレーブ光子放出器404、406、及び408と通信する。マスター光子放出器402は、MLC(図1及び図2の102)等のコントローラのほか、当該マスター光子放出器402に収容されたLEDアレイからの各光子信号内の特定の各色スペクトル光子パルスのオン持続時間及び強度、オフ持続時間、並びに周波数を制御する一方、各スレーブ光子放出器404、406、及び408からの各光子信号内の特定の各色スペクトル光子パルスのオン持続時間及び強度、オフ持続時間、並びに周波数を制御可能とする光子放出変調コントローラ(図1及び図2で104として示す)を含む。
[00102]これに対して、各スレーブ光子放出器404、406、及び408は、マスター光子放出器402からコマンド信号136を受信する回路と、当該各スレーブ光子放出器404、406、及び408に収容されたLEDアレイから特定のスペクトル(近赤色、遠赤色、青色、緑色、橙色等)の光子パルスを放出するのに必要な回路とを含む。明瞭化のため、各スレーブ光子放出器404、406、及び408は、MLC等のコントローラも、光子放出変調コントローラも含まない。スレーブ光子放出器404、406、及び408に対するすべてのコマンド及び制御は、マスター光子放出器402から受信される。このマスター/スレーブシステムによれば、単一の電源及びマイクロコントローラを共有することができる。マスターが電源を有し、その電力がスレーブにも送られる。また、マスター/スレーブシステムの利用により、パターン中の光子をパルス化することによって、他の哺乳動物のホルモンの産生の調節に役立ち得る。
[00103]バスシステム(有線又は無線)がマスター光子放出器402のMLC又は各スレーブ光子放出器404、406、及び408に含まれて、マスター光子放出器402による各スレーブ光子放出器404、406、及び408の特定の制御を可能にしていてもよい。一例として、マスター光子放出器402が信号136を特定のスレーブ光子放出器404に送って、特定の持続時間にわたり遠赤色パルスを含む光子信号を放出するように当該スレーブ光子放出器404に命令するのと同時に、コマンド信号136を第2のスレーブ光子放出器406に送って、特定の持続時間にわたり緑色パルスを含む光子信号を放出させるようにしてもよい。この説明例は、マスター光子放出器402と併せて、アレイ状の複数又はチェーン状の三つのスレーブ光子放出器404、406、及び408を示しているが、実施形態の原理を理解した当業者には理解されるように、マスター光子放出器と通信して制御される任意数のスレーブ光子放出器を備えた上記のような如何なるシステムにも適用可能であることが了解されるものとする。
[00104]別の実施形態において、マスター光子放出器402は、有線又は無線により、ホストによる外部からのアクセスを可能にして、当該マスター光子放出器402の入出力のモニタリングのためのリモートアクセスを可能にする一方、当該マスター光子放出器のリモートプログラミングを可能にしていてもよい。
[00105]図5は、1つ又は複数の光子放出器500と通信して制御するマスターロジックコントローラの一例を示した図である。図5に示すように、マスターロジックコントローラ102は、光子放出制御信号136によって、四つの異なる哺乳動物512、514、516、及び518の上方に配置された一連の光子放出器106、502、504、及び506と通信する。また、本例において、(図1~図3において上述した)マスターロジックコントローラすなわちMLC102は、各光子放出器106、502、504、及び506に収容されたLEDアレイからの光子信号内の特定の各色スペクトル光子パルスのオン持続時間及び強度、オフ持続時間、並びに周波数を制御可能となる光子放出変調コントローラ104(図1~図3において図示及び上述)も含む。
[00106]光子放出変調コントローラ104を通じて、MLC102は、コマンド及び命令を各光子放出器106、502、504、及び506に伝達する。これらのコマンド及び命令としては、各光子放出器106、502、504、及び506からの各光子信号508及び510内の特定の各色スペクトル光子パルスのオン持続時間、強度、オフ持続時間、及び周波数が挙げられるが、これらに限定されない。また、MLC102は、システムへの電力供給の制御及び個々の光子放出器106、502、504、及び506への電力伝送の制御を維持する。
[00107]図5に示すように、MLC102からの指示に基づいて、光子放出変調コントローラ104は、光子放出制御信号136を個々の光子放出器106、502、504、及び506に送る。各光子放出器106、502、504、及び506に送られる特定の命令に基づいて、個々の光子放出器106又は506は、1つ又は複数の特定の色スペクトル508及び510の繰り返し光子パルスを含む光子信号(様々なオン/オフ持続時間の遠赤色パルス及び近赤色パルスを含む光子信号508又は様々なオン/オフ持続時間の遠赤色パルス、近赤色パルス、及び青色パルスを含む光子信号510)を哺乳動物512、514、516、又は518に送るようにしてもよい。図5にさらに示すように、MLC102からの命令に基づいて、他の個々の光子放出器502又は504は、ある持続時間にわたって、光子信号を哺乳動物122に向けて放出しないようにしてもよい。
[00108]個々の光子放出器106、502、504、及び506から出力又は放出される光子を制御するMLC102の能力によれば、本開示のシステムは、哺乳動物に関する特定のニーズ又は要件に基づいて、哺乳動物に対する光子放出を修正可能である。図2に関して論じた通り、一例として、MLCは、ある期間にわたる遠赤色光のパルス及びその後の近赤色光と組み合わせた青色光のパルスの修正によって、哺乳動物の生物学的反応及び気分/空腹を制御する信号を特定の放出器に対して発行するようにプログラムされていてもよい。
[00109]図5に示す例においては、各光子放出器106、502、504、及び506に対するすべてのコマンド及び制御がMLC102から外部受信される。ただし、当業者には理解されるように、MLC102及び光子放出変調コントローラ104と関連付けられたロジック及びハードウェアについても、個々の光子放出器に収容されていてもよく、これにより、外部の制御又は論理ユニットの必要なく個々の光子放出器が自足可能となる。
[00110]別の実施形態において、MLC102は、有線又は無線によって、ユーザによる当該MLC102への外部アクセスを可能にし得る。これにより、ユーザによるリモートアクセスによって、MLC102の入出力のモニタリングが可能になる一方、MLC102のリモートプログラミングも可能になる。
[00111]図6は、別の実施形態の一例を与えており、哺乳動物の環境条件のほか、本明細書に記載の光子システムに対する哺乳動物の反応のモニタリングに1つ又は複数のセンサが用いられる本開示の光子変調システム600を示している。図6に示すように、各哺乳動物618、620、622、624と関連付けられた様々な条件をモニタリングするため、1つ又は複数のセンサ602、604、606、及び608が各哺乳動物618、620、622、624と関連付けられている。哺乳動物と関連付けられたモニタリング可能な条件としては、湿度、気温、音量、運動、O、CO、CO、pH、及び重量が挙げられるが、これらに限定されない。当業者には理解されるように、センサとしては、温度センサ、赤外センサ、運動センサ、マイク、ガスセンサ、カメラ、及びスケールが挙げられるが、これらに限定されない。
[00112]センサ602、604、606、及び608は、哺乳動物618、620、622、624と関連付けられた1つ又は複数の条件をモニタリングした後、データ610、612、614、及び616をMLC102に送信する。1つ又は複数のセンサ602、604、606、及び608からMLC102へのデータの伝送は、無線であれ有線であれ、多くの方法にて実現可能である。当業者には理解されるように、センサ由来情報の哺乳動物618、620、622、624からMLC102への送達には、多様な通信システムが用いられるようになっていてもよい。
[00113]1つ又は複数のセンサ602、604、606、及び608からのデータは、MLC102により分析される。センサから光子放出変調コントローラ104を通じた情報に基づいて、MLC102は、個々の光子放出器106、602、604、及び606の各光子信号118の特定の各色スペクトル光子パルス608及び610のオン持続時間、強度、オフ持続時間、デューティサイクル、及び周波数を調整することも可能であるし、特定のセンサ602、604、606、及び608と関連付けられた個々の哺乳動物618、620、622、624のニーズ又は哺乳動物全体としてのニーズに基づいて、光子放出器群のオン持続時間、強度、オフ持続時間、デューティサイクル、及び周波数を調整することも可能である。一例として、様々な持続時間の青色及び遠赤色を含むように信号を調整すること(608)又は遠赤色、緑色、及び青色のパルスの持続時間を調整すること(610)が挙げられる。
[00114]また、付加的な実施形態において、本開示のシステムは、MLC102又は別個のロジックコントローラと通信して制御される給水システム、給餌システム、環境及び健康システム(図6には示さず)を具備していてもよい。各哺乳動物と関連付けられたセンサ602、604、606、及び608からの情報に基づいて、MLC102は、哺乳動物のニーズに基づいて、給水システム、給餌システム、加熱及び冷却システム、及び投薬システムと通信可能である。電力を含むデータは、システムに接続されていないデータベース等の外部受信者に送信可能である。
[00115]図7は、一連のソリッドステートリレーすなわちSSR700と通信するLEDアレイの一実施形態の一例を示している。図7に示すとともに図1の繰り返しとして、通信信号134により、MLC102が光子放出変調コントローラ104と通信する。本例の光子放出変調コントローラ104は、三つのSSRを含む。MLC102は、SSRを制御する信号を出力する。第1のSSRが近赤色LEDアレイ702を制御し、第2のSSRが遠赤色LEDアレイ704を制御し、第3のSSRが青色LEDアレイ706を制御する。各SSR702、704、及び706は、光子放出信号136によって、LEDアレイ714、716、及び718と通信する。図7に示すように、近赤色SSR702は、近赤色LED714の光子パルスを開始する光子放出信号136(近赤色電圧708を含む)を近赤色LEDアレイ714に送る。そして、近赤色電圧708は、近赤色LEDアレイ714から、グランド744にそれぞれ接続された68オーム抵抗器等の一連の抵抗器720、742、及び738に送信される。
[00116]図7にさらに示すように、遠赤色SSR704は、遠赤色LEDの光子パルスを開始する光子放出信号136(遠赤色電圧710を含む)を遠赤色LEDアレイ718に送る。そして、赤色電圧710は、赤色LEDアレイ718から、グランド744にそれぞれ接続された390オーム抵抗器等の一連の抵抗器724、728、732、及び734に送信される。また、図7は、青色LEDの光子パルスを開始する光子放出信号136(青色電圧712を含む)を青色SSR706が青色LEDアレイ716に送る様子を示している。そして、青色電圧712は、青色LEDアレイ716から、グランド744にそれぞれ接続された150オーム抵抗器等の一連の抵抗器722、726、730、736、及び740に送信される。
[00117]図8a~図8dは、本明細書に記載のシステム及び方法に用いられる信号内の光子放出のための例示的な照明アセンブリの様々な態様を示している。図8aは、照明アセンブリ内の多色ダイの電力変換器、シリアル周辺インターフェース(SPI)、及びマイクロコントローラを示した写真である。図8bは、図8aの照明アセンブリ内の多色ダイの裏面を示した写真である。図8cは、図8aの照明アセンブリ内の多色ダイの点滅用高速スイッチング回路を示した写真である。図8dは、交換可能な多色ダイLEDを備えた図8cの照明アセンブリの裏面を示した写真である。
[00118]図8a~図8dの照明アセンブリは、光子及び信号の放出のためのすべてのロジック及び制御を含むマスター光子放出器と、マスター光子放出器と通信する任意の付加的な光子放出器とを備えたマスター/スレーブシステム等、本明細書に記載の複数の実施形態において用いられるようになっていてもよい。また、図8a~図8dの照明アセンブリは、コントローラシステムにおいて用いられるようになっていてもよい。上述の通り、コントローラは、二つ以上の光子放出器と通信する。
[00119]図9は、LEDアレイ内のLEDの例示的なレイアウトを示している。図9に示すように、光子放出器ハウジング310においては、12個のLEDが光子放出器アレイ302を構成している。このサンプルレイアウトには、400nm(紫)902、436nm(濃青)904、450nm(青紫)906、460nm(淡青)908、490nm(シアン)910、525nm(緑)912、590nm(黄)914、625nm(赤)916、660nm(濃赤)918、及び740nm(遠赤)920を含む。
[00120]図10は、哺乳動物のホルモン産生のためにパルス化される個々の色スペクトルの変調方法1000を示したフロー図である。図10に示すように、ステップ1002において、マスターロジックコントローラは、信号内でパルス化される個々の色スペクトル、信号内の各色スペクトルの各パルスの持続時間、パルス化される色の組み合わせ、及び各色スペクトルパルス間の遅延の持続時間に関する命令を受信する。マスターロジックコントローラに送信される命令及び情報は、パルス化対象の各色の光子パルス持続時間、光子パルス遅延、強度、周波数、デューティサイクル、哺乳動物の種類、哺乳動物の成熟状態、及び産生対象のホルモンの種類に関するものであってもよい。ステップ1004において、マスターロジックコントローラは、パルス化対象の各色スペクトル、各色スペクトルの各パルスの持続時間、色パルスの組み合わせ、及び異なる色スペクトル間の遅延の持続時間に関する命令を光子放出変調コントローラに送る。ステップ1006において、光子放出変調コントローラは、緑色LED、遠赤色LED、青色LED、及び橙色LED等、1つ又は複数の個々の色スペクトルのパルスを哺乳動物に向けて放出可能とする少なくとも1つの信号を1つ又は複数の光子放出器に送る。ステップ1008において、1つ又は複数の光子放出器は、哺乳動物内の特定のオプシンの刺激によりホルモン産生の調節を可能にする個々の色スペクトルの1つ又は複数の光子パルスを哺乳動物に向けて放出する。これらのホルモン産生を調節する方法によれば、哺乳動物のホルモンは、哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.0%、5%、7.5、10%、12.2%、20%、33.3%、50%、81.7%、100%、143.9%、150%、181.4%、200%、250%、444.2%、500%、及び1000%、並びにこれらの間のすべての整数だけ増えた産生レベルとなり得る。これに対して、本明細書に記載の方法によれば、本明細書に記載の開示内容を理解した当業者には理解されるように、ホルモン産生のレベルは、哺乳動物の基準ホルモンレベルの0.1%、1.2%、7.7%、10%、15.6、20%、47.2%、50%、74.5%、100%、150%、200%、250%、500%、及び1000%以下、並びにこれらの間のすべての整数だけ減少し得る。
[00121]図11は、本開示の付加的な実施形態を与えており、哺乳動物センサ1100からの情報に基づく哺乳動物のホルモンの調節のフロー図である。ステップ1102に示すように、哺乳動物センサは、哺乳動物の環境と関連付けられた1つ又は複数の条件をモニタリングする。モニタリング対象の条件としては、気温、湿度、哺乳動物の体温、重量、音、哺乳動物の運動、赤外線、O、CO、及びCOが挙げられるが、これらに限定されない。ステップ1104において、哺乳動物センサは、哺乳動物と関連付けられた環境又は身体条件に関するデータをMLCに送る。その後、MLCは、哺乳動物センサから送られたデータを分析するが、この分析は、システムから遠隔のサードパーティソフトウェアプログラムにより実行されるようになっていてもよい。ステップ1106において、MLCは、哺乳動物センサからの情報に基づいて、気温又は湿度等の環境の様態を変更する命令を送る。ステップ1108において、環境システムは、センサからのデータの分析に基づいて、1体又は複数の動物に対するイベントを開始する。当業者には理解されるように、イベントの調整は、ある特定の哺乳動物の環境の調整等、ミクロのレベルで行うことも可能であるし、成長室又は動作全体等、マクロのレベルで行うことも可能である。ステップ1110において、MLCは、哺乳動物センサからの情報に基づいて、養分イベント中に哺乳動物に配布される養分のタイミング及び/又は濃度に関する命令をドリップ式養分膜又は養分注入システム等の給餌システム、養分システム、又は養分源に送る。ステップ1112において、養分システムは、哺乳動物センサからのデータの分析に基づいて養分が哺乳動物に向けられる養分イベントを開始する。当業者には理解されるように、養分イベントの調整は、ある特定の哺乳動物に対する養分の調整等、ミクロのレベルで行うことも可能であるし、成長室又は動作全体等、マクロのレベルで行うことも可能である。ステップ1114において、MLCは、哺乳動物センサからのデータの分析に基づいて、特定の動物又は動物群に対する色スペクトルの異なるパルス間の各光子パルスの持続時間、強度、色スペクトル、及び/又はデューティサイクルを調整する命令を光子放出変調コントローラに送る。ステップ1116において、光子放出変調コントローラは、特定の動物又は動物群に対する色スペクトルの異なるパルス間の各光子パルスの持続時間、強度、色スペクトル、及び/又はデューティサイクルを調整する信号を1つ又は複数の光子放出器に送る。ステップ1118において、1つ又は複数の光子放出器は、光子放出変調コントローラから受信した信号に基づいて、個々の色スペクトルの1つ又は複数の光子パルスを動物又は動物群に向けて放出する。
[00122]図12は、近赤色の繰り返し光子パルスを含む例示的な光子信号を示したグラフであって、哺乳動物のホルモンの調節を制御するオン持続時間及びオフ持続時間を示している。図12に示すとともに図1~図11において上述した通り、ある色スペクトルの繰り返し光子パルスを含む光子信号のサイクルの一例が与えられており、近赤色の繰り返し光子パルスを有する光子信号が光子放出器から放出されている。グラフに示すように、近赤色スペクトルが最初にパルス化された後、遅延が後続する。次に、近赤色スペクトルで構成された第2のパルスが再びパルス化された後、遅延が後続する。この光子信号は、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、光子パルス下でこれを受ける哺乳動物のホルモン産生が所望の産生量に達するまで繰り返されるようになっていてもよい。このように1つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む繰り返し光子パルス集合を有する光子信号の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00123]図13は、二つの色スペクトル(近赤色及び遠赤色)の光子パルスを含む例示的な光子信号を示したグラフである。このチャートの時間スケールは、原寸に比例していないものの、ホルモン産生の調節に利用可能な光子信号内の色スペクトル、オン持続時間、オフ持続時間、周波数、及びデューティサイクルの変化を示す例示的な一実施形態としての役割を果たす。図13に示すとともに図1~図11において上述した通り、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスを同時に生成してサイクルさせる信号の別の例が与えられており、二つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出されている。グラフに示すように、信号は、最初にパルス化された後に遅延が後続する遠赤色スペクトルと、その後、近赤色スペクトルに遅延が後続するパルスとを提供する。次に、近赤色の第2のパルスが開始となった後、遅延及び遠赤色の個々のパルスが後続する。この光子信号は、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、光子パルス下でこれを受けて所望の哺乳動物反応が開始されるまで繰り返されるようになっていてもよい。また、上述の通り、本例は、排卵用のホルモンの刺激又は哺乳動物の概日リズムのリセットに用いられるようになっていてもよい。このように二つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む光子パルス集合の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00124]図14は、二つの色スペクトル(近赤色及び遠赤色)の光子パルスを含む第2の例示的な光子信号を示したグラフである。この場合も、このチャートの時間スケールは、原寸に比例していないものの、ホルモン産生の調節に利用可能な光子信号内の色スペクトル、オン持続時間、オフ持続時間、周波数、及びデューティサイクルの変化を示す例示的な一実施形態としての役割を果たす。図14に示すとともに図1~図11において上述した通り、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスのサイクルの別の例が与えられており、二つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出されている。グラフに示すように、五つのパルスから成る一連のパルス列において遠赤色スペクトルがパルス化された後、近赤色スペクトル及びその後の遅延が後続する。この光子信号は、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、哺乳動物の所望のホルモンレベルが実現されるまで繰り返されるようになっていてもよい。また、上述の通り、本例は、ホルモン産生の調節による排卵用の刺激又は哺乳動物の概日リズムのリセットに用いられるようになっていてもよい。このように二つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む光子パルス集合の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00125]図15は、二つの色スペクトル(青色及び緑色)の光子パルスを含む例示的な光子信号を示したグラフである。このチャートの時間スケールは、原寸に比例していないものの、空腹若しくは特定の気分の刺激並びに哺乳動物の概日リズムのリセットに利用可能な色スペクトル、周波数、及びデューティサイクルの変化を示す例示的な一実施形態としての役割を果たす。図15に示すとともに図1~図11において上述した通り、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスのサイクルの別の例が与えられており、二つの色スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出されている。グラフに示すように、青色及び緑色のスペクトルが最初にパルス化された後、遅延が後続する。次に、青色の第2のパルスが開始となった後、遅延及び緑色の個々のパルスが後続する。このサイクルは、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、光子パルス下でこれを受けて所望の哺乳動物反応が開始されるまで繰り返されるようになっていてもよい。また、上述の通り、本例は、ホルモン、空腹、気分の調節、或いは、哺乳動物の概日リズムのリセットに用いられるようになっていてもよい。このように二つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む光子パルス集合の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00126]図16は、三つの色スペクトル(近赤色、青色、及び緑色)の光子パルスを含む例示的な光子信号を示したグラフである。このチャートの時間スケールは、原寸に比例していないものの、排卵、空腹、若しくは特定の気分の刺激並びに哺乳動物の概日リズムのリセットに利用可能な色スペクトル、周波数、及びデューティサイクルの変化を示す例示的な一実施形態としての役割を果たす。図16に示すとともに図1~図11において上述した通り、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスのサイクルの別の例が与えられており、三つの色スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出されている。グラフに示すように、近赤色のパルスが与えられた後、遅延が後続する。次に、青色のパルスが開始となった後、遅延及び緑色の個々のパルスが後続する。この信号及びサイクルは、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、光子パルス下でこれを受けて所望の哺乳動物反応が開始されるまで繰り返されるようになっていてもよい。また、上述の通り、本例は、ホルモン、排卵、空腹、気分の調節、或いは、哺乳動物の概日リズムのリセットに用いられるようになっていてもよい。このように三つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む光子パルス集合の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00127]図17は、五つの色スペクトル(緑色、紫外、橙色、近赤色、及び青色)の光子パルスを含む例示的な光子信号を示したグラフである。このチャートの時間スケールは、原寸に比例していないものの、ホルモン、排卵、空腹、若しくは特定の気分の刺激並びに哺乳動物の概日リズムのリセットに利用可能な色スペクトル、周波数、及びデューティサイクルの変化を示す例示的な一実施形態としての役割を果たす。図17に示すとともに図1~図11において上述した通り、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスのサイクルの別の例が与えられており、五つの色スペクトルの光子パルスが光子放出器から放出されている。グラフに示すように、緑色及び紫外のパルスが与えられた後、遅延が後続する。次に、近赤色のパルスが開始となった後、遅延及び緑色及び紫外のパルスが後続する。このサイクルは、緑色及び紫外の五つのパルス並びに近赤色の三つのパルスの後、青色及び橙色の単一のパルスで繰り返されるようになっていてもよい。このパルス信号は、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、光子パルス下でこれを受けて所望の哺乳動物反応が開始されるまで繰り返されるようになっていてもよい。また、上述の通り、本例は、ホルモン、排卵、空腹、気分の調節、或いは、哺乳動物の概日リズムのリセットに用いられるようになっていてもよい。このように三つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む光子パルス集合の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00128]図18は、二つの色スペクトル(近赤色及び遠赤色)の光子パルスを含む第3の例示的な光子信号を示したグラフである。このチャートの時間スケールは、原寸に比例していないものの、ホルモンの調節に利用可能な光子信号内の色スペクトル、オン持続時間、オフ持続時間、周波数、及びデューティサイクルの変化を示す例示的な一実施形態としての役割を果たす。図18に示すとともに図1~図11において上述した通り、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスのサイクルの別の例が与えられており、二つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出されている。グラフに示すように、遠赤色スペクトルが最初にパルス化された後に遅延が後続し、その後、近赤色スペクトルのパルス及び遅延が後続する。次に、近赤色の第2のパルスが開始となった後、遅延及び遠赤色の個々のパルスが後続する。この光子信号は、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、光子パルス下でこれを受けて所望の哺乳動物反応が開始されるまで繰り返されるようになっていてもよい。また、上述の通り、本例は、ホルモン、排卵の調節又は哺乳動物の概日リズムのリセットに用いられるようになっていてもよい。このように二つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む光子パルス集合の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00129]図19は、二つの色スペクトル(近赤色及び遠赤色)の光子パルスを含む例示的な光子信号を示したグラフである。このチャートの時間スケールは、原寸に比例していないものの、ホルモンの調節に利用可能な光子信号内の色スペクトル、強度が変化するオン持続時間、オフ持続時間、周波数、及びデューティサイクルの変化を示す例示的な一実施形態としての役割を果たす。図19に示すとともに図1~図11において上述した通り、本開示の様々な色スペクトルの光子パルスのサイクルの別の例が与えられており、二つの色スペクトルの光子パルスを含む光子信号が光子放出器から放出されている。グラフに示すように、遠赤色スペクトルが最初にパルス化された後に遅延が後続し、その後、近赤色スペクトルのパルス及び遅延が後続する。次に、近赤色の第2のパルスが開始となった後、遅延及び遠赤色の個々のパルスが後続する。この光子信号は、無限に繰り返されるようになっていてもよいし、光子パルス下でこれを受けて所望の哺乳動物反応が開始されるまで繰り返されるようになっていてもよい。また、上述の通り、本例は、排卵の刺激又は哺乳動物の概日リズムのリセットに用いられるようになっていてもよい。このように強度が変化する二つの色スペクトルのオフセットパルス化を含む光子パルス集合の説明例においては、標準的なアナログ周波数発光規格(米国の60Hz及び欧州の50Hz)を除く色スペクトル(近赤色、遠赤色、赤外、緑色、青色、黄色、橙色、及び紫外が挙げられるが、これらに限定されない)のパルスの様々な組み合わせとして、ある期間にわたる光子パルスの他の放出を含む上記のような如何なるシステムにも上記説明を適用可能であることが了解されるものとする。個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の光子パルス持続時間の例としては、0.01マイクロ秒~5000ミリ秒及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。また、本開示のシステムによれば、個々の色スペクトル又は色スペクトルの組み合わせのパルス間の他の持続時間も可能であり、0.1マイクロ秒~24時間及びこれらの間のすべての整数が挙げられるが、これらに限定されない。本開示のシステムは、光子放出の変更及び光子放出遅延の変更によって、暗サイクルの延長等のイベントを可能にするようにプログラムされていてもよい。
[00130]以下の表4は、照明オプションの一覧を与える。表4に示すように、列1は、照明オプション又はパルス信号の名称又は記号を与えており、列2は、照明オプションにおける色パルスを与えており、列3は、パルス信号内の各パルスのオン持続時間であり、列4は、パルス信号内の各パルスのオフ持続時間であり、列5は、オンからオフまでの時間を与える。
Figure 2022173837000004

Figure 2022173837000005

[実施例]
[00131]以下の実施例は、様々な用途をさらに説明するためのものであり、添付の特許請求の範囲に示す限定を越えて本発明を制限する意図はない。
[実施例1-ヒトのメラトニンの調節]
[00132]コロラド州グリーリーにおいて、2018年3月22日及び2018年3月23日に、24時間以内の夜間の約6時間及び日中の約8時間にわたって、補助的なパルス化照明(表4のオプション15(近赤色が600Ma、遠赤色が900Ma))に成人男性(ヒト)を曝露して、通常の日常的な活動下でのメラトニンレベルを評価した。補助的な照明は、コンピュータ、テレビ等、通常の環境照明に対する追加である。
[00133]40代半ばの白色人種の成人男性から血液を採取した。最初の二つのサンプルは、午前9時及び午後5時の環境明暗条件下で採取した。その後、次の24時間のうちの14時間(睡眠を含む)にわたって、補助的なパルス化照明(表4のオプション15)に被験者を曝露し、午前9時及び午後5時に血液を採取した。合計8つのサンプルを採取した。これらのサンプルは、腕の肘前のエリアから取得した。血液は、3ccのシリンジを備えた25ゲージの針を使って採取した。サンプルは、リチウム-ヘパリンチューブへと直ちに移して、合計10回上下反転させた。Cole-Parmer遠心分離機を用いて3200rpmで10分間にわたって血液細胞を遠心分離することにより、血漿を分離した。血漿サンプルは、1.5mLの遠心分離チューブに注入して、-17℃の冷凍庫に入れた。サンプルは、Abcam Labsのab213978メラトニンELISAキットを用いて作成した。また、サンプルは、Thermo ScientificのVarioskan LUXを用いて分析した。
[00134]遠心分離によって、すべての沈殿物及び固体を除去した。等量(500μL)の低温酢酸エチル及び血漿サンプルをエッペンドルフチューブに入れて、ゆっくりと撹拌した。そして、氷で層を分離させた。サンプルを再び撹拌し、氷で2分間にわたって培養した。その後、1000gで10分間にわたってサンプルを遠心分離した。有機物層をピペットで慎重に新たなチューブに入れた。その後、不活性ガス(アルゴン)の蒸気で乾燥させた。次に、100~200μLの1X安定剤にペレットを懸濁した。懸濁後、サンプルを氷の上に保持して、アッセイを直ちに実行した。
[00135]ELISAキットは、96ウェルプレートとして購入し、到着時に使用の準備が整っていた。免疫学的検定試料は、乾燥剤を含む封止ポーチの中で、使用日まで8℃で冷蔵庫に保管した。
[00136]すべてのキット構成要素を室温に戻した。血漿サンプルは、一切希釈せずに直接使用した。次に、ブランクウェルに添加された100μLの1X安定剤と併せて、100μLのサンプルを予備被覆ウェルプレートの各ウェルに添加した。その後、ブランクウェルを除く各サンプルウェルにそれぞれ、50μLの1Xメラトニントレーサ及び50μLの1Xメラトニン抗体を添加した。プレートを封止し、およそ500rpmのシェーカプレート上で1時間にわたって室温(RT)で培養した。培養後、ウェル当たり400μLの洗浄バッファで、サンプルを合計3回洗浄した。最後の洗浄の後、プレートを空にして内容物を吸引し、プレートをペーパータオルに軽く叩打して拭き取り乾燥させることにより、残留する一切の洗浄バッファを除去した。次に、ブランクウェルを除く各ウェルに、200μLのメラトニン共役溶液を添加した。再びプレートを封止し、およそ500rpmのシェーカプレート上で30分間にわたってRTで培養した。上記と同様にプレートを再び洗浄して、すべての洗浄バッファを除去した。この時点で、200μLのTMB基質溶液を各ウェルに添加し、上記と同じ速度のシェーカプレート上で30分間にわたってRTでプレートを培養した。その後、50μLの停止液を各ウェルに添加した。プレートリーダにより、光学密度(OD)測定値を450nmの波長で記録した。
[00137]プレートリーダソフトウェア(マイクロプレートリーダ用のSkanlt Softwear 5.0)の曲線フィッティングプログラム(4パラメータ)を使用することにより、すべてのデータが平均で示される。プロットはすべて、エクセルで生成した。メラトニン抗体の既知の濃度をプレート上に予備固定した。図20は、ウェルプレート中のメラトニン抗体の各予備固定希釈(0、50、100、250、500、1000pg/mL)の希釈曲線を示している。
[00138]既知の標準により、本明細書に記載の照明(表4のオプション15)の下、メラトニン濃度の変化(ng/mL)が得られたため、これを対照光と比較した(図21)。2日間にわたって、被験者から血液を採取した。第1の組のサンプルは、標準的な光の条件下で約8時間おいて採取した。第2の組のサンプルは、第1の組のサンプルそれぞれと同じ時間に、本明細書に記載の光(表4のオプション15)の下で採取した。サンプルは、1.5mLのエッペンドルフチューブに入れて、使用日まで-17℃の冷凍庫に保管した。標準、ブランク、及びサンプルはすべて、複製した上で平均を求めた。
[00139]メラトニンは、哺乳動物の概日リズムの主要な因子である。広範囲の研究により、様々な光サイクルがメラトニン産生に影響することが示されている。この試行は、本明細書に記載の光が人のメラトニンレベルに及ぼす影響を決定するために実施したものである。
[00140]図21のデータは、第1及び第2の「8時間」時点の後、ヒトのメラトニンレベルが24.79%高くなったことを示している。本明細書に記載の光(表4のオプション15(600Ma及び900Ma))に長時間曝露すると、メラトニンレベルが大幅に上昇した。このデータは、本明細書に記載の照明のパルス化によって、ヒトのメラトニンレベルが直接調節されることを示している。
[実施例2-ウシのメラトニンの調節]
[00141]アリゾナ州ユマで飼育された月齢10カ月の黒アンガス雄牛を通常の照明下で12×12フィートの農業用囲いに入れた。最初の三つの時点(1400時間、2200時間、及び700時間)について血液サンプルを採取した後、農業用囲いで仕切られた先細りの囲い地に雄牛を収容し、唯一の光源を本明細書に記載の特定組の光とした(表4のオプション15(1100Ma))。HVACファンによって補助空気をテントに供給し、牧草の干し草を連続的に給餌するとともに、通常の割当量で1日に5ポンドの穀類を給餌した。囲い地内において、本明細書に記載の光(表4のオプション15(1100Ma))の下での光強度は、52~1012mW/mの範囲とした。必要に応じて、雄牛を牛樋に移動させて血液を採取した後、囲い地に戻した。
[00142]約8時間の間隔で雄牛から血液を採取した。1400時間、2200時間、及び700時間に環境明暗条件下で最初の三つのサンプルを採取した後、特定のパルス化照明レシピに74時間曝露させた。最初の血液採取(1400時間、2200時間、及び700時間)と略同じ時間の光曝露の後、三つの付加的なサンプルを取得した。これらのサンプルは、尾骨(尾)の静脈から取得した。血液は、3ccのシリンジを備えた23ゲージの針を使って採取した。サンプルは、リチウム-ヘパリンチューブへと直ちに移して、合計10回上下反転させた。Cole-Parmer遠心分離機を用いて3200rpmで10分間にわたって血液サンプルを遠心分離することにより、血漿を分離させた。血漿サンプルは、1.5mLの遠心分離チューブに注入して、-17℃の冷凍庫に入れた。サンプルは、Abcam Labsのab213978メラトニンELISAキットを用いて作成した。また、サンプルは、Thermo ScientificのVarioskan LUXを用いて分析した。
[00143]遠心分離によって、すべての沈殿物及び固体を除去した。等量(500μL)の低温酢酸エチル及び血漿サンプルをエッペンドルフチューブに入れて、ゆっくりと撹拌した。そして、氷で層を分離させた。サンプルを再び撹拌し、氷で2分間にわたって培養した。その後、1000gで10分間にわたってサンプルを遠心分離した。有機物層をピペットで慎重に新たなチューブに入れた。その後、不活性ガス(アルゴン)の蒸気で乾燥させた。次に、100~200μLの1X安定剤にペレットを懸濁した。懸濁後、サンプルを氷の上に保持して、アッセイを直ちに実行した。
[00144]ELISAキットは、96ウェルプレートとして購入し、到着時に使用の準備が整っていた。免疫学的検定試料は、乾燥剤を含む封止ポーチの中で、使用日まで8℃で冷蔵庫に保管した。
[00145]すべてのキット構成要素を室温に戻した。血漿サンプルは、一切希釈せずに直接使用した。次に、ブランクウェルに添加された100μLの1X安定剤と併せて、100μLのサンプルを予備被覆ウェルプレートの各ウェルに添加した。その後、ブランクウェルを除く各サンプルウェルにそれぞれ、50μLの1Xメラトニントレーサ及び50μLの1Xメラトニン抗体を添加した。プレートを封止し、およそ500rpmのシェーカプレート上で1時間にわたって室温(RT)で培養した。培養後、ウェル当たり400μLの洗浄バッファで、サンプルを合計3回洗浄した。最後の洗浄の後、プレートを空にして内容物を吸引し、プレートをペーパータオルに軽く叩打して拭き取り乾燥させることにより、残留する一切の洗浄バッファを除去した。次に、ブランクウェルを除く各ウェルに、200μLのメラトニン共役溶液を添加した。再びプレートを封止し、およそ500rpmのシェーカプレート上で30分間にわたって室温で培養した。上記と同様にプレートを再び洗浄して、すべての洗浄バッファを除去した。この時点で、200μLのTMB基質溶液を各ウェルに添加し、上記と同じ速度のシェーカプレート上で30分間にわたって室温でプレートを培養した。その後、50μLの停止液を各ウェルに添加した。プレートリーダにより、光学密度(OD)測定値を450nmの波長で記録した。
[00146]プレートリーダソフトウェア(マイクロプレートリーダ用のSkanlt Softwear 5.0)の曲線フィッティングプログラム(4パラメータ)を使用することにより、すべてのデータが平均で示される。プロットはすべて、エクセルで生成した。メラトニン抗体の既知の濃度をプレート上に予備固定した。図22は、ウェルプレート中のメラトニン抗体の各予備固定希釈(50、10、2、0.4、0.08ng/mL)の標準曲線を示している。
[00147]既知の標準により、本明細書に記載の照明の下、メラトニン濃度の変化(ng/mL)が得られたため、これを対照光と比較した(図23に示す)。5日間にわたって、雄牛から血液を採取した。第1の組のサンプルは、対照光の下で8時間ごとに合計3回採取した。第2の組のサンプルは、第1の組のサンプルそれぞれと同じ時間に、本明細書に記載の光の下で採取した。サンプルは、1.5mLのエッペンドルフチューブに入れて、使用日まで-17℃の冷凍庫に保管した。標準、ブランク、及びサンプルはすべて、複製した上で平均を求めた。
[00148]メラトニンは、哺乳動物の概日リズムの主要な因子である。広範囲の研究により、様々な光サイクルがメラトニン産生に影響することが示されている。この試行は、本明細書に記載の光がウシ属のメラトニンレベルに及ぼす影響を決定するために実施したものである。
[00149]図23のデータは、本明細書に記載の光への長時間の曝露によって、ウシ属のメラトニンレベルが20.79%高くなったことを示している。約92時間にわたって本明細書に記載の光(表4のオプション15(1100Ma))に曝露すると、20.79%もの大幅な上昇が観察された。この予備データは、様々な照明レシピによって、ウシ属のメラトニンレベルが直接調節されることを示している。
[実施例3-ブタに見られる遺伝子発現及びホルモン分泌]
[00150]別の例において、本明細書に記載のシステム及び方法の光入力は、ブタに見られる遺伝子発現及びホルモン排出にも影響を及ぼす。未経産ブタ及び雌ブタの両者において、季節性不妊症は、多くの重要な経済的影響を有する。分娩率の低下は、発情期及び受精に戻る未経産ブタ及び雌ブタの増加並びに晩夏及び初秋に完了する繁殖に起因する自然流産の割合の上昇の結果である。この結果、設備の使用が非効率になるとともに、子豚の出生数が減少する。また、産子数の減少、離乳から発情期までの時間の増大、及び北半球で8月~11月に成熟すると予想される未経産ブタの思春期の遅延が長日と関連付けられている。これらすべての因子が動物の不妊に寄与する。
[実施例4-哺乳動物の概日リズムの調節]
[00151]ヒトの遺伝子発現及びホルモン排出に影響を及ぼす光入力及び概日リズムのさらに別の例においては、夏時間(DST)の影響が春に見られる。これらの影響は大きく、現代の研究によって、心筋梗塞リスクの10%の増加、脳血管障害リスクの8%の増加、自殺の増加、及び体外受精の成功率の低下といった影響が示されている。
[実施例5-哺乳動物の概日リズムの調節]
[00152]別の例において、長日光周期の下で飼育された乳牛の子牛は、乳房の実質成長の増大に伴って、成熟期に大型化及び低脂肪化する。長日光周期に曝露された乳牛は、メラトニン濃度の低下及びプロラクチン濃度の上昇により乳量が増えた一方、2回以上出産経験のある牛の乾燥期の短日光周期では、次の泌乳において乳汁生産が増大した。これらの事項は、光曝露が乳牛の乳生産の最適化に重要であることを示す。ウシ属のソマトトロピンは、分娩後の乳汁産生を最大化するために体内で自然に発生する物質である。1970年代には、大腸菌の使用におけるrBSTの形成によって、乳牛の人工成長ホルモンを生成していた。残念ながら、この人工ホルモンは、乳腺炎の24%の増加(1年当たり14億~20億ドルの経済的影響)、出生率の40%の減少、跛行の55%の増加等、多くの健康上の影響をもたらすことが研究により分かっている。これらの副作用は、既存の光をきっかけとして形成される自然発生のBSTには見られない。
[00153]以上の本発明の記述内容は、例示及び説明を目的として提示したものである。何ら網羅的でもなければ、本発明を開示の厳密な形態に限定する意図もなく、上記教示内容に照らして、他の改良及び変形を施すことも可能である。上記実施形態は、本発明の原理及びその実際の用途を最もよく説明することによって、他の当業者が考え得る特定の使用に適するように、種々実施形態及び種々改良形態にて本発明を最もよく利用できるように選定及び説明している。添付の特許請求の範囲は、先行技術による制限を除いて、本発明の他の代替実施形態を含むように解釈するものとする。
100 光子変調管理システム
102 マスターロジックコントローラ
104 光子放出変調コントローラ
106、108、110、112、114、116 光子放出器
118 光子信号
120 期間
122 哺乳動物
124 ホルモン産生
134 通信信号
136 光子放出制御信号
200 光子変調管理システム
202 緑色の光子パルス
204 遠赤色の光子パルス
300 光子放出変調コントローラ
302、304、306、308 光子放出器アレイ
310、312、314、316 光子放出器ハウジング
400 マスター/スレーブ光子放出器
402 マスター光子放出器
404、406、408 スレーブ光子放出器
500 マスターロジックコントローラ
502、504、506 光子放出器
508、510 光子信号
512、514、516、518 哺乳動物
600 光子変調管理システム
602、604、606、608 センサ
610、612、614、616 センサ信号
618、620、622、624 哺乳動物
700 ソリッドステートリレー
702、704、706 ソリッドステートリレー
708 近赤色電圧
710 遠赤色電圧
712 青色電圧
714 近赤色LEDアレイ
716 青色LEDアレイ
718 遠赤色LEDアレイ
720、722、724、726、728、730、732、734、736、738、740、742 抵抗器
744 グランド
900 LEDアレイのサンプルレイアウト
902 UA 400nm(紫)
904 B0 436nm(濃青)
906 B1 450nm(青紫)
908 DB 460nm(淡青)
910 CY 490nm(シアン)
912 G1 525nm(緑)
914 A1 590nm(黄)
916 R1 625nm(赤)
918 R2 660nm(濃赤)
920 R3 740nm(遠赤)

Claims (37)

  1. 哺乳動物のホルモンを調節する方法であって、
    少なくとも1つの光子放出器と、
    前記少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調コントローラと、
    を備えた、哺乳動物に向けて光子信号をパルス化するシステムであり、
    前記少なくとも1つの光子放出器が、前記哺乳動物に対する光子信号を生成するように構成され、前記光子信号が、
    一つ又は複数の第1の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第1の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第1の光子パルスオフ持続時間、並びに第1の波長色を有する反復的な第1の変調光子パルス群の第1の独立成分と、
    一つ又は複数の第2の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第2の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第2の光子パルスオフ持続時間、並びに第2の波長色を有する反復的な第2の変調光子パルス群の第2の独立成分と、
    を含む二つ以上の独立成分を含み、
    前記第1の独立成分及び前記第2の独立成分が、前記信号内で同時に生成され、
    前記第2の変調光子パルス群が、前記第1の変調光子パルス群とは異なる、システムを提供するステップと、
    前記信号を前記哺乳動物に向けて放出するステップと、
    を含み、
    前記信号の複合効果が、前記哺乳動物のホルモンレベルを調節する、方法。
  2. 前記信号を哺乳動物に向けて放出するステップの前に、前記哺乳動物内の基準ホルモンレベルを規定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記調節が、前記哺乳動物におけるホルモン産生の増加である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記調節が、前記哺乳動物におけるホルモン産生の減少である、請求項2に記載の方法。
  5. 調節対象の前記ホルモンが、視床下部ホルモン及び下垂体ホルモンから選定される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ホルモンが、前記哺乳動物の脳、睾丸、肝臓、胎盤、心臓、肺、筋肉、腎臓、膵臓、又は皮膚において調節される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記視床下部ホルモンが、コルチコトロピン放出ホルモン、プロラクチン放出因子(セロトニン、アセチルコリン、オピエート、及びエストロゲン)、ソマトスタチン、並びにプロラクチン抑制因子(ドーパミン)から選定される、請求項5に記載の方法。
  8. 前記下垂体ホルモンが、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、メラニン細胞刺激ホルモン、エンドルフィン、成長ホルモン、黄体形成ホルモン(LH)及び卵胞刺激ホルモン(FSH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、並びにプロラクチンから選定される、請求項5に記載の方法。
  9. 前記ホルモンが、メラトニンである、請求項1に記載の方法。
  10. 前記ホルモン産生が、前記基準レベルの0.1%~5000%増加である、請求項3に記載の方法。
  11. 前記ホルモン産生が、前記基準レベルの0.1%~5000%減少である、請求項4に記載の方法。
  12. 前記第1の変調光子パルス群の前記第1の波長色が、0.1nm~1cmの波長を有し、
    前記第2の変調光子パルス群の前記第2の波長色が、0.1nm~1cmの波長を有する、請求項1に記載の方法。
  13. 前記第1の変調光子パルス群の前記第1の波長色が、近赤色波長を有し、
    前記第2の変調光子パルス群の前記第2の波長色が、遠赤色波長を有する、請求項1に記載の方法。
  14. 前記第1の変調パルス群が、0.01マイクロ秒~999マイクロ秒の1つ又は複数の光子パルスオン持続時間を有し、
    前記第2の変調パルス群が、0.01マイクロ秒~999マイクロ秒の1つ又は複数の光子パルスオン持続時間を有する、請求項1に記載の方法。
  15. 前記第1の変調パルス群が、999マイクロ秒~99ミリ秒の1つ又は複数の光子パルスオン持続時間を有し、
    前記第2の変調パルス群が、999マイクロ秒~99ミリ秒の1つ又は複数の光子パルスオン持続時間を有する、請求項1に記載の方法。
  16. 前記第1の変調パルス群が、99ミリ秒~999ミリ秒の1つ又は複数の光子パルスオン持続時間を有し、
    前記第2の変調パルス群が、99ミリ秒~999ミリ秒の1つ又は複数の光子パルスオン持続時間を有する、請求項1に記載の方法。
  17. 前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信するマスターロジックコントローラを提供するステップであり、前記マスターロジックコントローラが、コマンドを前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラに送信して、前記少なくとも1つの光子放出器からの前記一つ又は複数の第1の光子パルスオン持続時間、前記一つ又は複数の第1の光子パルスオフ持続時間、前記第1の光子パルス強度、及び前記第1の光子パルス波長色、並びに前記一つ又は複数の第2の光子パルスオン持続時間、前記一つ又は複数の第2の光子パルスオフ持続時間、前記第2の光子パルス強度、及び前記第2の光子パルス波長色を制御する、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  18. 前記マスターロジックコントローラと通信する電力消費センサを提供するステップと、
    前記少なくとも1つの光子放出器の電力使用をモニタリングするステップと、
    前記電力消費センサから前記マスターロジックコントローラの外部のホストに、前記電力消費を通信するステップと、
    をさらに含む、請求項17に記載の方法。
  19. 少なくとも1つのセンサを提供するステップと、
    前記哺乳動物と関連付けられた少なくとも1つの状態をモニタリングするステップであり、前記哺乳動物と関連付けられた前記少なくとも1つの状態が、前記哺乳動物と関連付けられた環境状態又は前記哺乳動物と関連付けられた生理学的状態である、ステップと、
    前記少なくとも1つのセンサから前記マスターロジックコントローラに、前記状態に関するデータを通信するステップと、
    をさらに含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記電力消費センサからの情報に基づいて、前記少なくとも第1の変調パルス群及び前記第2の変調パルス群の前記持続時間、強度、波長帯、及びデューティサイクルを調整するステップをさらに含む、請求項19に記載の方法。
  21. 前記少なくとも1つのセンサが、気温センサ、湿度センサ、哺乳動物体温センサ、哺乳動物重量センサ、音センサ、運動センサ、赤外線センサ、Oセンサ、COセンサ、及びCOセンサ、並びにこれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項19に記載の方法。
  22. すべての付加的又は補完的な光が前記哺乳動物から遮断された、請求項1に記載の方法。
  23. 前記信号の前記放出が、補完的な光子源である、請求項1に記載の方法。
  24. 前記第1の変調光子パルス群及び前記第2の変調光子パルス群が、少なくとも5%の光量子の変化を有する、請求項1に記載の方法。
  25. 前記第1の変調光子パルス群及び前記第2の変調光子パルス群の前記デューティサイクルが、0.1%~93%の範囲である、請求項1に記載の方法。
  26. 前記哺乳動物からの所望の反応を調節するステップであり、前記所望の反応が、排卵、空腹、及び気分から選定される、ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  27. 前記哺乳動物からの前記所望の反応が、前記哺乳動物の視床下部中のオプシンによる反応である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記哺乳動物からの前記所望の反応が、前記哺乳動物の松果体による反応である、請求項26に記載の方法。
  29. 前記哺乳動物からの前記所望の反応が、前記哺乳動物の脳、睾丸、肝臓、胎盤、心臓、肺、筋肉、腎臓、膵臓、又は皮膚中のオプシンによる反応である、請求項26に記載の方法。
  30. 前記基準ホルモンレベルが、酵素免疫測定法(ELISA)、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)、及びガスクロマトグラフィ質量分析法から選定される分析技術を用いて規定される、請求項2に記載の方法。
  31. 哺乳動物のホルモン産生を調節するシステムであって、
    少なくとも1つの光子放出器と、
    前記少なくとも1つの光子放出器と通信する少なくとも1つの光子放出変調コントローラと、
    を備え、
    前記少なくとも1つの光子放出器が、前記哺乳動物に対する光子信号を生成するように構成され、前記光子信号が、
    一つ又は複数の第1の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第1の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第1の光子パルスオフ持続時間、並びに第1の波長色を有する反復的な第1の変調光子パルス群の第1の独立成分と、
    一つ又は複数の第2の強度を有する0.01マイクロ秒~5000ミリ秒の一つ又は複数の第2の光子パルスオン持続時間、0.1マイクロ秒~24時間の一つ又は複数の第2の光子パルスオフ持続時間、並びに第2の波長色を有する反復的な第2の変調光子パルス群の第2の独立成分と、
    を含む二つ以上の独立成分を含み、
    前記第1の独立成分及び前記第2の独立成分が、前記信号内で同時に生成され、
    前記第2の変調光子パルス群が、前記第1の変調光子パルス群とは異なり、
    前記哺乳動物に向かう前記信号が、哺乳動物のホルモン産生を調節する複合効果を有する、システム。
  32. 前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラと通信するマスターロジックコントローラであり、コマンドを前記少なくとも1つの光子放出変調コントローラに送信して、前記少なくとも1つの光子放出器からの前記一つ又は複数の第1の光子パルスオン持続時間、前記一つ又は複数の第1の光子パルスオフ持続時間、前記第1の光子パルス強度、及び前記第1の光子パルス波長色、並びに前記一つ又は複数の第2の光子パルスオン持続時間、前記一つ又は複数の第2の光子パルス遅延オフ持続時間、前記第2の光子パルス強度、及び前記第2の光子パルス波長色を制御する、マスターロジックコントローラをさらに備えた、請求項31に記載のシステム。
  33. 前記第1の変調光子パルス群の前記第1の波長色及び前記第2の変調光子パルス群の前記第2の波長色が、0.1nm~1cmの波長を有する、請求項31に記載のシステム。
  34. 前記哺乳動物と関連付けられた少なくとも1つの状態をモニタリング可能な少なくとも1つのセンサであり、前記哺乳動物と関連付けられた前記少なくとも1つの状態が、前記哺乳動物と関連付けられた環境状態又は前記哺乳動物と関連付けられた生理学的状態である、少なくとも1つのセンサをさらに備え、
    前記少なくとも1つのセンサが、第1の通信機器に動作可能に連結されており、
    前記第1の通信機器が、前記少なくとも1つのセンサから前記マスターロジックコントローラに、データを送信する、請求項32に記載のシステム。
  35. 前記少なくとも1つのセンサが、気温センサ、湿度センサ、哺乳動物体温センサ、哺乳動物重量センサ、音センサ、運動センサ、赤外線センサ、Oセンサ、COセンサ、及びCOセンサ、並びにこれらの組み合わせを含む群から選択される、請求項34に記載のシステム。
  36. 二つ以上の光子放出器をさらに備え、
    前記光子放出器が、各光子放出器からの信号の放出を同期可能である、請求項31に記載のシステム。
  37. 前記ホルモンの調節が、前記哺乳動物の行動、生殖サイクル、毛髪の成長、沈静又は代謝率を調節する、請求項1に記載の方法。
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