JP2022171437A - 被写体追跡装置、撮像装置、被写体追跡方法、及びプログラム - Google Patents

被写体追跡装置、撮像装置、被写体追跡方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影画像間で被写体を高精度に追跡する技術を提供する。【解決手段】第1撮影画像の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第1ヒストグラムと、追跡対象の被写体の第1撮影画像におけるデフォーカス量が属する第1ヒストグラムの第1被写体クラスと、第1撮影画像よりも後に撮影された第2撮影画像の第2ヒストグラムと、を取得する取得手段と、第1ヒストグラムにおける第1被写体クラスの第1タイプの特徴量と、第2ヒストグラムにおける第1の複数のクラスの複数の第1タイプの特徴量と、を算出する算出手段と、第2ヒストグラムの第1の複数のクラスのうちから、第1被写体クラスの第1タイプの特徴量に基づいて特定の第1クラスを検出する検出手段と、特定の第1クラスに基づいて、追跡対象の被写体の第2撮影画像におけるデフォーカス量が属する第2ヒストグラムの第2被写体クラスを特定する特定手段と、を備える被写体追跡装置。【選択図】図8B

Description

本発明は、被写体追跡装置、撮像装置、被写体追跡方法、及びプログラムに関する。
特許文献1は、被写体距離(デフォーカス量)の頻度分布(ヒストグラム)を求め、出現頻度のピークに基づいて複数の被写体距離を選択し、各被写体距離に合焦させた複数の撮像画像を取得する技術を開示している。
特開2014-232181号公報
サーボAFによる連写撮影を行う場合、ユーザは一般的に、特定の1つの被写体に合焦した、時間方向に連続した複数の撮影画像を取得することを望む。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、特定の1つの被写体に合焦した、時間方向に連続した撮影画像を取得することができない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、撮影画像間(フレーム間)で被写体を高精度で追跡することを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の撮影画像の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第1のヒストグラムと、追跡対象の被写体の前記第1の撮影画像におけるデフォーカス量が属する前記第1のヒストグラムのクラスである第1の被写体クラスと、前記第1の撮影画像よりも後に撮影された第2の撮影画像の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第2のヒストグラムと、を取得する取得手段と、前記第1のヒストグラムにおける前記第1の被写体クラスの第1タイプの特徴量と、前記第2のヒストグラムにおける前記第2のヒストグラムの第1の複数のクラスの複数の前記第1タイプの特徴量と、を算出する算出手段と、前記第2のヒストグラムの前記第1の複数のクラスのうちから、前記第1の被写体クラスの前記第1タイプの前記特徴量に基づいて特定の第1のクラスを検出する検出手段と、前記特定の第1のクラスに基づいて、前記追跡対象の被写体の前記第2の撮影画像におけるデフォーカス量が属する前記第2のヒストグラムのクラスである第2の被写体クラスを特定する特定手段と、を備えることを特徴とする被写体追跡装置を提供する。
本発明によれば、撮影画像間(フレーム間)で被写体を高精度で追跡することが可能となる。
なお、本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面及び以下の発明を実施するための形態における記載によって更に明らかになるものである。
撮像制御装置を備える撮像装置10の構成を示すブロック図。 撮像素子122の撮像画素(及び焦点検出画素)の配列の概略図。 (a)図2に示した撮像素子122の1つの画素200Gを、撮像素子122の受光面側(+z側)から見た平面図、(b)図3(a)のa-a断面を-y側から見た断面図。 図3に示した本実施形態の画素構造と瞳分割との対応関係を示した概略説明図。 撮像素子122と瞳分割との対応関係を示した概略図。 第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に基づくデフォーカス量と第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との間の像ずれ量との概略関係図。 AF動作のフローチャート。 AF動作のフローチャート。 フレーム1~フレーム4における、被写体及びヒストグラムの概念図。 フレーム1~フレーム4における、前後関係の特徴量のマッチング、及び形状の特徴量のマッチングの概念図。 (a)各フレームのヒストグラム全体に関する形状の評価値を示す図、(b)各フレームの形状変化の評価値を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[第1の実施形態]
(撮像装置10の構成)
図1は、被写体追跡装置を備える撮像装置10の構成を示すブロック図である。図1の例においては、撮像装置10は、レンズ交換可能な一眼レフタイプのデジタルカメラである。撮像装置10は、レンズユニット100(交換レンズ)とカメラ本体120とを有するカメラシステムの形態を持つ。レンズユニット100は、図1において点線で示されるマウントMを介して、カメラ本体120と着脱可能に取り付けられる。但し、本実施形態は、図1に示す構成に限定されるものではなく、レンズユニット(撮像光学系)とカメラ本体とが一体的に構成された撮像装置(デジタルカメラ)にも適用可能である。また、本実施形態は、デジタルカメラに限定されるものではなく、ビデオカメラなど他の撮像装置にも適用可能である。
レンズユニット100は、光学系としての第1レンズ群101、絞り102、第2レンズ群103、フォーカスレンズ群(以下、単に「フォーカスレンズ」という)104、及び、駆動/制御系とを有する。このようにレンズユニット100は、フォーカスレンズ104を含み、被写体像を形成する撮影レンズ(撮像光学系)である。
第1レンズ群101は、レンズユニット100の先端に配置され、光軸方向OAに進退可能に保持される。絞り102は、その開口径を調節することで撮影時の光量調節を行い、また静止画撮影時においては露光秒時調節用シャッタとして機能する。絞り102及び第2レンズ群103は、一体的に光軸方向OAに移動可能であり、第1レンズ群101の進退動作との連動によりズーム機能を実現する。フォーカスレンズ104は、光軸方向OAに移動可能であり、その位置に応じてレンズユニット100が合焦する被写体距離(合焦距離)が変化する。フォーカスレンズ104の光軸方向OAにおける位置を制御することにより、レンズユニット100の合焦距離を調節する焦点調節(フォーカス制御)が可能である。
駆動/制御系は、ズームアクチュエータ111、絞りアクチュエータ112、フォーカスアクチュエータ113、ズーム駆動回路114、絞り駆動回路115、フォーカス駆動回路116、レンズMPU117、及び、レンズメモリ118を有する。ズーム駆動回路114は、ズームアクチュエータ111を用いて第1レンズ群101や第2レンズ群103を光軸方向OAに駆動し、レンズユニット100の光学系の画角を制御する(ズーム操作を行う)。絞り駆動回路115は、絞りアクチュエータ112を用いて絞り102を駆動し、絞り102の開口径や開閉動作を制御する。フォーカス駆動回路116は、フォーカスアクチュエータ113を用いてフォーカスレンズ104を光軸方向OAに駆動し、レンズユニット100の光学系の合焦距離を制御する(フォーカス制御を行う)。また、フォーカス駆動回路116は、フォーカスアクチュエータ113を用いてフォーカスレンズ104の現在位置(レンズ位置)を検出する位置検出部としての機能を有する。
レンズMPU117(プロセッサ)は、レンズユニット100に係る全ての演算、制御を行い、ズーム駆動回路114、絞り駆動回路115、及び、フォーカス駆動回路116を制御する。また、レンズMPU117は、マウントMを通じてカメラMPU125と接続され、コマンドやデータを通信する。例えば、レンズMPU117はフォーカスレンズ104の位置を検出し、カメラMPU125からの要求に対してレンズ位置情報を通知する。このレンズ位置情報は、フォーカスレンズ104の光軸方向OAにおける位置、光学系が移動していない状態の射出瞳の光軸方向OAにおける位置及び直径、及び、射出瞳の光束を制限するレンズ枠の光軸方向OAにおける位置及び直径などの情報を含む。またレンズMPU117は、カメラMPU125からの要求に応じて、ズーム駆動回路114、絞り駆動回路115、及び、フォーカス駆動回路116を制御する。レンズメモリ118は、自動焦点調節(AF制御)に必要な光学情報を記憶している。カメラMPU125は、例えば内蔵の不揮発性メモリやレンズメモリ118に記憶されているプログラムを実行することにより、レンズユニット100の動作を制御する。
カメラ本体120は、光学的ローパスフィルタ121、撮像素子122、及び、駆動/制御系を有する。光学的ローパスフィルタ121及び撮像素子122は、レンズユニット100を介して形成された被写体像(光学像)を光電変換し、画像データを出力する撮像部として機能する。本実施形態において、撮像素子122は、撮影光学系を介して形成された被写体像を光電変換し、画像データとして、撮像信号及び焦点検出信号をそれぞれ出力する。また本実施形態において、第1レンズ群101、絞り102、第2レンズ群103、フォーカスレンズ104、及び、光学的ローパスフィルタ121は、撮像光学系を構成する。
光学的ローパスフィルタ121は、撮影画像の偽色やモアレを軽減する。撮像素子122は、CMOSイメージセンサ及びその周辺回路で構成され、横方向m画素、縦方向n画素(m、nは2以上の整数)が配置されている。本実施形態の撮像素子122は焦点検出素子の役割も果たし、瞳分割機能を有し、画像データ(画像信号)を用いた位相差検出方式の焦点検出(位相差AF)が可能な瞳分割画素を有する。画像処理回路124は、撮像素子122から出力される画像データに基づいて、位相差AF用のデータと、表示、記録、及び、被写体検出用の画像データとを生成する。
駆動/制御系は、撮像素子駆動回路123、画像処理回路124、カメラMPU125、表示器126、操作スイッチ群(操作SW)127、メモリ128、位相差AF部129(撮像面位相差焦点検出部、制御部)、AE部130(制御部)、ホワイトバランス調整部131(制御部)、及び被写体検出部132(検出部)を有する。撮像素子駆動回路123は、撮像素子122の動作を制御するとともに、撮像素子122から出力された画像信号(画像データ)をA/D変換し、カメラMPU125に送信する。画像処理回路124は、撮像素子122から出力された画像信号に対して、γ変換、色補間処理、圧縮符号化処理など、デジタルカメラで行われる一般的な画像処理を行う。また画像処理回路124は、位相差AF用の信号、AE用の信号、ホワイトバランス調整用の信号、及び、被写体検出用の信号を生成する。本実施形態では、位相差AF用の信号、AE用の信号、ホワイトバランス調整用の信号、及び、被写体検出用の信号をそれぞれ生成しているが、例えばAE用の信号、ホワイトバランス調整用の信号、被写体検出用の信号を共通の信号として生成してもよい。また、共通とする信号の組み合わせはこの限りではない。
カメラMPU125(プロセッサ、制御装置)は、カメラ本体120に係る全ての演算及び制御を行う。即ちカメラMPU125は、撮像素子駆動回路123、画像処理回路124、表示器126、操作スイッチ群127、メモリ128、位相差AF部129、AE部130、ホワイトバランス調整部131、及び、被写体検出部132を制御する。カメラMPU125は、マウントMの信号線を介してレンズMPU117と接続され、レンズMPU117とコマンドやデータを通信する。カメラMPU125は、レンズMPU117に対して、レンズ位置の取得や所定の駆動量でのレンズ駆動要求を発行し、また、レンズMPU117からレンズユニット100に固有の光学情報の取得要求などを発行する。
カメラMPU125には、カメラ本体120の動作を制御するプログラムを格納したROM125a、変数を記憶するRAM125b(カメラメモリ)、及び、各種のパラメータを記憶するEEPROM125cが内蔵されている。またカメラMPU125は、ROM125aに格納されているプログラムに基づいて、焦点検出処理を実行する。焦点検出処理においては、撮像光学系の互いに異なる瞳領域(瞳部分領域)を通過した光束により形成される光学像を光電変換した対の像信号を用いて、公知の相関演算処理が実行される。
表示器126はLCDなどから構成され、撮像装置10の撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像と撮影後の確認用画像、焦点検出時の合焦状態表示画像などを表示する。操作スイッチ群127は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチ、撮影モード選択スイッチなどで構成される。メモリ128(記録部)は、着脱可能なフラッシュメモリであり、撮影済み画像を記録する。
位相差AF部129は、撮像素子122及び画像処理回路124から得られる焦点検出用画像データの像信号(位相差AF用の信号)に基づいて、位相差検出方式による焦点検出処理を行う。より具体的には、画像処理回路124は、撮像光学系の一対の瞳領域を通過する光束で形成される一対の像データを焦点検出用データとして生成し、位相差AF部129は、一対の像データのずれ量に基づいて焦点ずれ量を検出する。このように、本実施形態の位相差AF部129は、専用のAFセンサを用いず、撮像素子122の出力に基づく位相差AF(撮像面位相差AF)を行う。本実施形態において、位相差AF部129は、取得部129a及び算出部129bを有する。これらの各部の動作については後述する。
なお、位相差AF部129の少なくとも一部(取得部129a又は算出部129bの一部)を、カメラMPU125に設けてもよい。位相差AF部129の動作の詳細については後述する。位相差AF部129は、焦点検出結果を用いてフォーカスレンズ104の位置を制御するフォーカス制御部として機能する。
AE部130は、撮像素子122及び画像処理回路124から得られるAE用の信号に基づいて測光を行うことで、撮影条件を適切にする露光調整処理を行う。具体的には、AE用の信号に基づいて測光を行い、設定中の絞り値、シャッタスピード、ISO感度での露光量を算出する。算出した露光量と、予め定められた適正露光量との差から、撮影時に設定する適切な絞り値、シャッタスピード、ISO感度を演算し撮影条件として設定することで露光調整処理を行う。AE部130は、測光結果を用いて撮影時の露光条件を算出し、絞り102の絞り値、シャッタスピード、ISO感度を制御する露光調整部として機能する。
ホワイトバランス調整部131は、撮像素子122及び画像処理回路124から得られるホワイトバランス調整用の信号に基づいてホワイトバランス調整処理を行う。具体的には、ホワイトバランス調整用の信号のホワイトバランスを算出し、予め定められた適切なホワイトバランスとの差に基づいて、色の重みを調整することで、ホワイトバランス調整処理を行う。
被写体検出部132は、画像処理回路124により生成される被写体検出用の信号に基づいて、被写体検出処理を行う。被写体検出処理により、被写体の種類や状態(検出属性)、被写体の位置と大きさ(検出領域)が検出される。なお、被写体検出部132の動作の詳細については後述する。
このように、本実施形態の撮像装置10は、位相差AF、測光(露光調整)、ホワイトバランス調整と、被写体検出を組み合わせて実行可能であり、被写体検出の結果に応じて、位相差AF、測光、ホワイトバランス調整を行う位置(像高範囲)を選択することができる。
(撮像素子122の構成)
図2は、撮像素子122の撮像画素(及び焦点検出画素)の配列の概略図である。図2は、本実施形態の2次元CMOSセンサー(撮像素子122)の画素(撮像画素)配列を4列×4行の範囲で、焦点検出画素配列を8列×4行の範囲で示したものである。第1の実施形態において、図2に示した2列×2行の画素群200は、R(赤)の分光感度を有する画素200Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素200Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素200Bが右下に配置されている。更に、各画素は2列×1行に配列された第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202により構成されている。
図2に示した4列×4行の画素(8列×4行の焦点検出画素)を面上に多数配置し、撮像画像(焦点検出信号)の取得を可能としている。本実施形態では、画素の周期Pが4μm、画素数Nが横5575列×縦3725行=約2075万画素、焦点検出画素の列方向周期PAFが2μm、焦点検出画素数NAFが横11150列×縦3725行=約4150万画素であるものとする。
図3(a)は、図2に示した撮像素子122の1つの画素200Gを、撮像素子122の受光面側(+z側)から見た平面図であり、図3(b)は、図3(a)のa-a断面を-y側から見た断面図である。
図3に示すように、本実施形態の画素200Gでは、各画素の受光側に入射光を集光するためのマイクロレンズ305が形成され、x方向にNH分割(2分割)、y方向にNV分割(1分割)された光電変換部301と光電変換部302が形成される。光電変換部301と光電変換部302が、それぞれ、第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202に対応する。
光電変換部301と光電変換部302は、p型層とn型層の間にイントリンシック層を挟んだpin構造フォトダイオードであってもよいし、必要に応じて、イントリンシック層を省略し、pn接合フォトダイオードであってもよい。各画素には、マイクロレンズ305と、光電変換部301及び光電変換部302との間に、カラーフィルター306が形成される。また、必要に応じて、副画素毎にカラーフィルター306の分光透過率を変えてもよいし、カラーフィルター306を省略してもよい。
図3に示した画素200Gに入射した光は、マイクロレンズ305により集光され、カラーフィルター306で分光されたのち、光電変換部301と光電変換部302で受光される。光電変換部301と光電変換部302では、受光量に応じて電子とホールが対生成され、空乏層で分離された後、負電荷の電子はn型層(不図示)に蓄積される。一方、ホールは定電圧源(不図示)に接続されたp型層を通じて撮像素子122の外部へ排出される。光電変換部301と光電変換部302のn型層(不図示)に蓄積された電子は、転送ゲートを介して、静電容量部(FD)に転送され、電圧信号に変換される。
図4は、図3に示した本実施形態の画素構造と瞳分割との対応関係を示した概略説明図である。図4には、図3(a)に示した本実施形態の画素構造のa-a断面を+y側から見た断面図と撮像素子122の瞳面(瞳距離Ds)とが示されている。図4では、撮像素子122の瞳面の座標軸と対応を取るために、断面図のx軸とy軸を図3に対して反転させている。
図4において、第1焦点検出画素201の第1瞳部分領域501は、重心が-x方向に偏心している光電変換部301の受光面と、マイクロレンズによって、概ね、共役関係になっており、第1焦点検出画素201で受光可能な瞳領域を表している。第1焦点検出画素201の第1瞳部分領域501は、瞳面上で+X側に重心が偏心している。図4で、第2焦点検出画素202の第2瞳部分領域502は、重心が+x方向に偏心している光電変換部302の受光面と、マイクロレンズによって、概ね、共役関係になっており、第2焦点検出画素202で受光可能な瞳領域を表している。第2焦点検出画素202の第2瞳部分領域502は、瞳面上で-X側に重心が偏心している。また、図4で、瞳領域500は、光電変換部301と光電変換部302(第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202)を全て合わせた際の画素200G全体で受光可能な瞳領域である。
撮像面位相差AFでは、撮像素子のマイクロレンズを利用して瞳分割するため回折の影響を受ける。図4で、撮像素子の瞳面までの瞳距離が数10mmであるのに対し、マイクロレンズの直径は数μmである。そのため、マイクロレンズの絞り値が数万となり、数10mmレベルの回折ボケが生じる。よって、光電変換部の受光面の像は、明瞭な瞳領域や瞳部分領域とはならずに、受光感度特性(受光率の入射角分布)となる。
図5は、撮像素子122と瞳分割との対応関係を示した概略図である。撮像面600に撮像素子122が配置される。第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502の異なる瞳部分領域を通過した光束は、撮像素子122の各画素に、それぞれ、異なる角度で入射し、2×1分割された第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202で受光される。本実施形態は、瞳領域が水平方向に2つに瞳分割されている例である。必要に応じて、垂直方向に瞳分割を行ってもよい。
本実施形態の撮像素子122では、第1焦点検出画素201と、第2焦点検出画素202とを有する撮像画素が複数配列されている。第1焦点検出画素201は、撮影光学系の第1瞳部分領域501を通過する光束を受光する。また、第2焦点検出画素202は、第1瞳部分領域501と異なる撮影光学系の第2瞳部分領域502を通過する光束を受光する。また、撮像画素は、撮影光学系の第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502を合わせた瞳領域を通過する光束を受光する。
本実施形態の撮像素子122では、それぞれの撮像画素が第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202から構成されている。必要に応じて、撮像画素と第1焦点検出画素201、第2焦点検出画素202を個別の画素構成とし、撮像画素配列の一部に、第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202を部分的に配置する構成としてもよい。
本実施形態では、撮像素子122の各画素の第1焦点検出画素201の受光信号を集めて第1焦点信号を生成し、各画素の第2焦点検出画素202の受光信号を集めて第2焦点信号を生成して焦点検出を行う。また、撮像素子122の画素毎に、第1焦点検出画素201と第2焦点検出画素202の信号を加算することで、有効画素数Nの解像度の撮像信号(撮像画像)を生成する。各信号の生成方法は、前述の方法に限らず、例えば、第2焦点検出信号は、撮像信号と第1焦点信号の差分から生成してもよい。
(デフォーカス量と像ずれ量の関係)
以下、本実施形態の撮像素子122により取得される第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に基づくデフォーカス量と像ずれ量の関係について説明する。
図6は、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号に基づくデフォーカス量と第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との間の像ずれ量との概略関係図である。撮像面600に撮像素子122が配置される。図4及び図5と同様に、撮像素子122の瞳面が、第1瞳部分領域501と第2瞳部分領域502とに2分割される。
デフォーカス量dは、被写体の結像位置から撮像面までの距離を大きさ|d|とし、被写体の結像位置が撮像面より被写体側にある前ピン状態を負符号(d<0)として定義される。また、被写体の結像位置が撮像面より被写体の反対側にある後ピン状態を正符号(d>0)として定義される。被写体の結像位置が撮像面(合焦位置)にある合焦状態において、d=0である。図6において、被写体601は合焦状態(d=0)の例を示しており、被写体602は前ピン状態(d<0)の例を示している。前ピン状態(d<0)と後ピン状態(d>0)を合わせて、デフォーカス状態(|d|>0)とする。
前ピン状態(d<0)では、被写体602からの光束のうち、第1瞳部分領域501(第2瞳部分領域502)を通過した光束は、一度、集光した後、光束の重心位置G1(G2)を中心として幅Γ1(Γ2)に広がり、撮像面600でボケた像となる。ボケた像は、撮像素子122に配列された各画素を構成する第1焦点検出画素201(第2焦点検出画素202)により受光され、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)が生成される。よって、第1焦点検出信号(第2焦点検出信号)は、撮像面600上の重心位置G1(G2)に、被写体602が幅Γ1(Γ2)にボケた被写体像として記録される。被写体像のボケ幅Γ1(Γ2)は、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加していく。同様に、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との間の被写体像の像ずれ量p(=光束の重心位置の差G1-G2)の大きさ|p|も、デフォーカス量dの大きさ|d|が増加するのに伴い、概ね、比例して増加していく。後ピン状態(d>0)でも、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との間の被写体像の像ずれ方向が前ピン状態と反対となるが、同様である。
第1焦点検出信号と第2焦点検出信号、又は、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号とを加算した撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴い、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との間の像ずれ量の大きさが増加する。従って、本実施形態で位相差AF部129は、撮像信号のデフォーカス量の大きさが増加するのに伴って第1焦点検出信号と第2焦点検出信号との間の像ずれ量の大きさが増加する関係性を利用し、基線長に基づいて算出された変換係数により、像ずれ量を検出デフォーカス量に変換する。
(AF動作の流れ)
図7A及び図7Bは、AF動作のフローチャートである。このAF動作は、カメラMPU125によってフレーム毎に実行される。このAF動作のために、カメラMPU125は、必要に応じてレンズMPU117と協働する。
図8A及び図8Bは、フレーム1~フレーム4における、被写体、ヒストグラム、前後関係の特徴量のマッチング、及び形状の特徴量のマッチングの概念図である。フレーム1からフレーム4にかけて、被写体801(追跡対象(追尾対象)の被写体)は至近側(前側)へ移動し、被写体802は停止しているものとする。フレーム1において、撮像装置10は、表示AF枠800に基づいて被写体801に対する合焦動作を行う。フレーム2以降では、撮像装置10は、ヒストグラムを利用して被写体801の位置を追跡し、被写体801に対する合焦動作を行う。但し、後述する通り、フレーム4については、現フレーム(フレーム4)と前(フレーム)との間のヒストグラムの変化が大きいため、ヒストグラムを利用する被写体追跡は行われない。
図7A及び図7Bのフローチャートに従って、フレーム1からフレーム4までの各フレームにおける処理を説明する。
(1)フレーム1
S701において、カメラMPU125は、画角全体をデフォーカス量算出領域として設定する。なお、デフォーカス量算出領域は、画角全体でなくてもよい。例えば、カメラMPU125は、表示AF枠800のサイズ、又は検出された被写体領域などを基準に、画角の一部をデフォーカス量算出領域として設定してもよい。
S702では、カメラMPU125は、S701で設定したデフォーカス量算出領域の複数の測距点それぞれについて、デフォーカス量を算出する。
S703では、カメラMPU125は、S702で算出した各測距点のデフォーカス量に基づいて、ヒストグラムを算出する。図8Aのヒストグラムにおいて、横軸はデフォーカス量を示す。横軸の左側が無限遠であり、横軸の右側が至近である。縦軸は各クラスに属するデフォーカス量の頻度を示す。なお、ヒストグラムのビン間隔(各クラスの幅)及び範囲については、カメラMPU125は、被写体距離(被写体の奥行き方向の距離)、被写体の大きさ、及び、撮影時の絞り値のうちの少なくとも1つに基づいて設定する。撮影時の絞り値は、値の換算により像面上での被写体奥行きサイズを算出するために使用可能である。絞り値に基づく被写体奥行きサイズに応じてビン間隔の設定を行うことにより、被写体をヒストグラム上で表現する際の解像度を条件に拠らずに適切な設定を行うことができる。なお、ヒストグラムのビン間隔及び範囲の設定方法はこれに限定されず、例えば、カメラMPU125は、予め決められたビン間隔及び範囲を用いてヒストグラムを算出してもよい。
S704では、カメラMPU125は、処理対象のフレームが1フレーム目かどうかの判定を行う。フレーム1は、1フレーム目に該当するので、カメラMPU125は処理ステップをS715に進める。
S716では、カメラMPU125は、通常の測距点選択を行う。ここでの通常の測距点選択とは、表示AF枠800の中心の測距点を選択することであるものとするが、その限りではない。例えば、カメラMPU125は、表示AF枠800内の最至近のデフォーカス量を示す測距点、画角中央近傍領域内で最至近の測距点、又は前回選択された測距点に近い測距点などを選択してもよい。
S717では、カメラMPU125は、S716で選択した測距点が属するヒストグラムのクラスを、フレーム1の被写体クラスとして特定する。ここでは、フレーム1のヒストグラムのクラス841が、フレーム1の被写体クラスとして特定されたものとする。
S718では、カメラMPU125は、S716で選択した測距点のデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動させる(フォーカスレンズ104の駆動制御を行う)。
以上の処理により、フレーム1のAF動作が終了する。
(2)フレーム2
次に、フレーム2について説明する。S701~S703の処理は、フレーム1と同様なため説明を割愛する。S704では、フレーム2は1フレーム目ではないため、カメラMPU125は処理ステップをS705へ進める。
S705では、カメラMPU125は、前フレームであるフレーム1のヒストグラムと、現フレームであるフレーム2のヒストグラムとを取得する。各ヒストグラムにおいて、左側の山が被写体801に対応し、右側の山が被写体802に対応している。フレーム2では、フレーム1よりも被写体801が至近側に近づき、画角内のサイズも大きくなっているため、被写体801に対応する左側の山が至近側(右側)に移動し、大きくなっている。フレーム1のヒストグラムのクラス841は、フレーム1で特定した被写体クラスである。
S706では、カメラMPU125は、前フレームと現フレームとの間のヒストグラムの変化(形状変化)が大きいかどうかの判定を行う。ヒストグラムの変化が大きい場合には、ヒストグラムのマッチング処理(比較処理)により被写体クラスを特定することができないため、カメラMPU125は、本ステップにて、マッチング処理を行うかどうかの判定をする。
図9は、各フレームのヒストグラム全体に関する形状の評価値と、各フレームの形状変化の評価値とを示す。図9(a)は、各フレームのヒストグラム全体に関する形状の評価値を示しており、形状の評価値は、各フレームのヒストグラムの隣接ビンの差分の2乗和である。但し、形状の評価値は、隣接ビンの差分の2乗和に限定されず、例えば、隣接ビンの差分の絶対値和などでもよい。図9(b)は、各フレームの形状変化の評価値を示しており、形状変化の評価値は、現フレームと前フレームとの間の形状の評価値の差分絶対値である。
図9(b)に示す閾値901(第2の閾値)は、形状変化が大きいかどうかを判定するための閾値である。形状変化の評価値が閾値901より大きい場合には、カメラMPU125は、形状変化が大きいと判定して、マッチング処理を行わない。フレーム2の形状変化の評価値は、図9(b)の一番左に対応し、閾値901よりも小さい。従って、カメラMPU125は、形状変化は大きくないと判定し、マッチング処理を行うための処理ステップをS707へ進める。
S707では、カメラMPU125は、前フレームであるフレーム1の被写体クラスの特徴量を算出する。ここでは、2種類の特徴量(前後関係の特徴量、及び形状の特徴量)が算出される。
フレーム1の被写体クラス(クラス841)の前後関係の特徴量(第2タイプの特徴量)は、ヒストグラムにおいてクラス841よりも至近側の範囲の各クラスの頻度の和であり、図8Bの前後関係特徴量821である。但し、前後関係の特徴量の構成はこれに限定されず、例えば、前後関係の特徴量は、ヒストグラムにおいてクラス841よりも無限遠側の範囲の各クラスの頻度の和であってもよい。ヒストグラム全領域の総和は、測距点数となるため、至近側か無限遠側の片方について頻度の和を算出することにより、被写体とそれ以外の障害物等との間の前後関係を把握することができる。
フレーム1の被写体クラス(クラス841)の形状の特徴量(第1タイプの特徴量)は、ヒストグラムのクラス841±x1の範囲の各クラスの頻度の和である。±x1は、被写体の奥行きサイズに関連する値であり、クラス841±x1の範囲の頻度の和によって、被写体の奥行き分布がわかる。カメラMPU125は、例えば、被写体距離(被写体の奥行き方向の距離)、被写体の大きさ、及び、撮影時の絞り値のうちの少なくとも1つに基づいてx1の値を決定する。撮影時の絞り値は、値の換算により像面上での被写体奥行きサイズを算出するために使用可能である。被写体距離及び被写体の大きさも、被写体の奥行きサイズに関連する。なお、形状の特徴量の構成はこれに限定されず、例えば、形状の特徴量は、被写体クラス(クラス841)の頻度とクラス841±x1の範囲の各クラスとの差分絶対値和などであってもよい。
S708では、カメラMPU125は、現フレームであるフレーム2の各クラスの特徴量を算出する。ここでは、S707と同様に、2種類の特徴量(前後関係の特徴量、及び形状の特徴量)が算出される。但し、S707では、被写体クラスに対してのみ特徴量が算出されたが、S708では、各クラスに対して特徴量が算出される。
S709では、カメラMPU125は、S707及びS708で算出した前フレーム(フレーム1)及び現フレーム(フレーム2)の前後関係の特徴量についてマッチング処理を行う。図8Bにおいて、前後関係特徴量821は、フレーム1の被写体クラスに対する前後関係の特徴量を示し、前後関係特徴量812は、フレーム2の各クラスにおける前後関係の特徴量を示す。本ステップでは、カメラMPU125は、フレーム2の前後関係特徴量812において、フレーム1の前後関係特徴量821とマッチングする(値が最も近くなる)クラス(図8Bの例ではクラス832)を特定する。このステップでは、特定の被写体の前後に存在する被写体は、フレーム間で大きく変化しないことを利用して、特定の被写体の移動先を特定している。
S710では、カメラMPU125は、S707及びS708で算出した前フレーム(フレーム1)及び現フレーム(フレーム2)の形状の特徴量についてマッチング処理を行う。図8Bにおいて、相関値862は、フレーム1の被写体クラスの形状の特徴量と、フレーム2の各クラスの形状の特徴量との差分絶対値を示し、値が小さいほど、マッチング度合いが高い。
S711では、カメラMPU125は、現フレーム(フレーム2)の被写体クラス候補を選択する。具体的には、カメラMPU125は、S709で特定したクラス832の近傍であるクラス832±x2の範囲内(第1の複数のクラス)から、相関値862に基づいて被写体クラス候補を選択する。被写体クラス候補の選択範囲をクラス832±x2の範囲内に制限することにより、離れた位置の似た形状を除外することができる。x2の値は、例えば予め定められており、ROM125aに格納されている。特定の値をx2として用いることができる。次に、カメラMPU125は、選択範囲内に似た形状が複数存在する場合を考慮して、相関値862の最小値のx3倍の値として相関閾値852(第1の閾値)を算出する。x3の値は、例えば予め定められており、ROM125aに格納されている。そして、カメラMPU125は、相関値862の選択範囲内において相関閾値852よりも小さい相関値を示すクラスを、被写体クラス候補として選択する。フレーム2では、相関値862の選択範囲内において相関閾値852より小さい相関値を示すクラスはクラス842のみなので、カメラMPU125は、クラス842を被写体クラス候補として選択する。
なお、被写体クラスの特定精度の向上よりも処理負荷の低減を優先する場合、カメラMPU125は、前後関係の特徴量のマッチング処理に基づいて被写体クラス候補の選択範囲を制限する処理を省略してもよい。この場合、カメラMPU125は、ヒストグラムの全範囲(選択範囲の制限が行われない場合の第1の複数のクラス)から、相関値862及び相関閾値852に基づいて被写体クラス候補を選択する。
また、カメラMPU125は、相関閾値852に基づいて被写体クラス候補を選択する処理を省略してもよい。この場合、カメラMPU125は、選択範囲(又は全範囲)において相関値862の最小値に対応するクラス(即ち、前フレームの被写体クラスの形状の特徴量に最も近い形状の特徴量を持つクラス)を検出し、検出したクラスを現フレームの被写体クラスとして特定してもよい。
また、カメラMPU125は、前後関係の特徴量の用途と、形状の特徴量の用途とを、反対に入れ替えてもよい。即ち、カメラMPU125は、形状の特徴量のマッチングに基づいて選択範囲を制限し、選択範囲における前後関係の特徴量のマッチングに基づいて被写体クラス候補を選択してもよい。
また、カメラMPU125は、形状の特徴量を用いずに、前後関係の特徴量のマッチングに基づいて被写体クラス候補を選択してもよい。この場合、図8Bに示すクラス832(又はクラス832の近傍の複数のクラス)が、被写体クラス候補として選択される。
S712では、カメラMPU125は、被写体クラス候補が複数存在するかどうかの判定を行う。フレーム2では被写体クラス候補が1つなので、カメラMPU125は、処理ステップをS714へ処理を進める。
S714では、カメラMPU125は、現フレームの被写体クラスを特定する。フレーム2では被写体クラス候補がクラス842だけなので、カメラMPU125は、クラス842を現フレームの被写体クラスとして特定する。
S715では、カメラMPU125は、S714で特定した被写体クラスに属する測距点の中から1つの測距点を選択する。
S718では、カメラMPU125は、S715で選択した測距点のデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動する。
以上の処理により、フレーム2のAF動作が終了する。
なお、上では、S715で測距点を選択し、S718で選択した測距点のデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104の駆動制御を行う構成について説明したが、本実施形態はこの構成に限定されない。例えば、S714で特定した被写体クラスの代表デフォーカス量、平均デフォーカス量、又は最至近デフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104の駆動制御を行う構成を採用してもよい。
(3)フレーム3
次に、フレーム3について説明する。S701~S710の処理は、フレーム2と同様なため説明を割愛する。但し、フレーム3については、「前フレーム」はフレーム2に対応し、「現フレーム」はフレーム3に対応する。従って、前後関係の特徴量については、S707では、前フレーム(フレーム2)の被写体クラスの前後関係の特徴量として、図8Bに示す前後関係特徴量822が算出される。また、S708では、現フレーム(フレーム3)の各クラスにおける前後関係の特徴量として、図8Bに示す前後関係特徴量813が算出される。また、S709では、マッチング処理により、図8Bに示すクラス833が特定される。形状の特徴量についても同様に、S707、S708、及びS710において、前フレーム(フレーム2)及び現フレーム(フレーム3)に対する処理が行われる。
S711では、カメラMPU125は、現フレーム(フレーム3)の被写体クラス候補を選択する。フレーム2の場合と同様に、カメラMPU125は、S709で特定したクラス833の近傍であるクラス833±x2の範囲内から、相関値863に基づいて被写体クラス候補を選択する。次に、フレーム2の場合と同様に、カメラMPU125は、相関値863の最小値のx3倍の値として相関閾値853(第1の閾値)を算出する。そして、カメラMPU125は、相関値863の選択範囲内において相関閾値852よりも小さい相関値を示すクラスを、被写体クラス候補として選択する。フレーム3では、相関値863の選択範囲内において相関閾値853より小さい相関値を示すクラスはクラス843a(第1のクラス)及びクラス843b(第2のクラス)なので、カメラMPU125は、クラス843a及びクラス843bを被写体クラス候補として選択する。
S712では、カメラMPU125は、被写体クラス候補が複数存在するかどうかの判定を行う。フレーム3では、被写体クラス候補が2つなので、カメラMPU125は、処理ステップをS713へ進める。
S713では、カメラMPU125は、被写体の前フレームにおける(又は過去の複数のフレームにおける)デフォーカス量に基づいて、現フレームのデフォーカス量を予測することにより、予測デフォーカス量を取得する。
S714では、カメラMPU125は、S711で選択した被写体クラス候補(クラス843a及びクラス843b)のうちの、S713で取得した予測デフォーカス量に最も近いデフォーカス量に対応する被写体クラス候補(例えば、クラス843a)を、現フレームの被写体クラスとして特定する。
S715及びS718の処理は、フレーム2と同様なため説明を割愛する。以上の処理により、フレーム3のAF動作が終了する。
(4)フレーム4
次に、フレーム4について説明する。S701~S705の処理は、フレーム2と同様なため説明を割愛する。但し、フレーム4については、「前フレーム」はフレーム3に対応し、「現フレーム」はフレーム4に対応する。
S706では、カメラMPU125は、前フレームと現フレームとの間のヒストグラムの形状変化が大きいかどうかの判定を行う。ヒストグラムの形状変化が大きい場合には、ヒストグラムのマッチング処理により被写体クラスを特定することができないため、カメラMPU125は、本ステップにて、マッチング処理を行うかどうかの判定をする。
フレーム2について前述した通り、図9(b)に示す閾値901は、形状変化が大きいかどうかを判定するための閾値である。形状変化の評価値が閾値901より大きい場合には、カメラMPU125は、形状変化が大きいと判定して、マッチング処理を行わない。フレーム4の形状変化の評価値は、図9(b)の一番右に対応し、閾値901よりも大きい。従って、カメラMPU125は、形状変化は大きいと判定し、処理ステップをS716へ進める。即ち、フレーム4については、マッチング処理は行われず、ヒストグラムを利用する被写体追跡(S714に示す、ヒストグラムのマッチング処理に基づく現フレームの被写体クラスの特定)は行われない。
S716では、カメラMPU125は、通常の測距点選択を行う。ここでの通常の測距点選択とは、前回選択された測距点に近い測距点を選択することであるものとする。
S717では、カメラMPU125は、S716で選択した測距点が属するヒストグラムのクラスを、フレーム4の被写体クラスとして特定する。
S718では、カメラMPU125は、S716で選択した測距点のデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ104を駆動させる。
以上の処理により、フレーム4のAF動作が終了する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、撮像装置10は、第1の撮影画像(例えば、図8Aのフレーム1)の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第1のヒストグラムを取得する。また、撮像装置10は、追跡対象の被写体の第1の撮影画像におけるデフォーカス量が属する第1のヒストグラムのクラスである第1の被写体クラス(例えば、図8Aのクラス841)を取得する。また、撮像装置10は、第1の撮影画像よりも後に撮影された第2の撮影画像(例えば、図8Aのフレーム2)の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第2のヒストグラムを取得する。次に、撮像装置10は、第1のヒストグラムにおける第1の被写体クラスの第1タイプの特徴量(例えば、形状の特徴量)を算出する。また、撮像装置10は、第2のヒストグラムにおける第2のヒストグラムの第1の複数のクラス(例えば、第2のヒストグラムの全範囲の各クラス)の複数の第1タイプの特徴量(例えば、形状の特徴量)を算出する。その後、撮像装置10は、第2のヒストグラムの第1の複数のクラス(例えば、第2のヒストグラムの全範囲の各クラス)のうちの、第1の被写体クラスの第1タイプの特徴量に最も近い第1タイプの特徴量を持つ第1のクラス(例えば、図8Bのクラス842)を検出する。そして、撮像装置10は、第1のクラスに基づいて、追跡対象の被写体の第2の撮影画像におけるデフォーカス量が属する第2のヒストグラムのクラスである第2の被写体クラス(例えば、図8Bのクラス842)を特定する。これにより、撮影画像間(フレーム間)で被写体を高精度で追跡することが可能になる。
なお、上記の第1のクラスは、必ずしも第1の被写体クラスの第1タイプの特徴量に最も近い第1タイプの特徴量を持つクラスでなくてもよい。例えば、撮像装置10は、第2のヒストグラムの第1の複数のクラス(例えば、第2のヒストグラムの全範囲の各クラス)のうちから、第1の被写体クラスの第1タイプの特徴量に基づいて特定の第1のクラスを検出してもよい。
また、例えば図8Bにおいてクラス832±x2の範囲として示されるように、撮像装置10は、第1のクラスの検出範囲を第2のヒストグラムの特定の範囲に制限してもよい。この場合、撮像装置10は、第1の被写体クラスの第2タイプの特徴量(例えば、前後関係の特徴量)、及び、第2のヒストグラムの第2の複数のクラス(例えば、第2のヒストグラムの全範囲の各クラス)の複数の第2タイプの特徴量(例えば、前後関係の特徴量)のマッチング処理に基づいて、制限を行うことができる。これにより、被写体の検出精度を更に向上させることが可能になる。
また、本実施形態では、被写体の奥行方向の位置(距離)に関する距離情報としてデフォーカス量を用いた。しかし距離情報としてはさまざまな実施形態での適用が可能である。すなわち、距離情報は画像内における被写体の奥行方向の距離値を直接的に表し、または距離値に対応する情報を間接的に表していればよく、具体的には像ずれ量であったり、被写体までの距離である被写体距離であったりしてもよい。
即ち、取得部は像ずれ量、デフォーカス量あるいは被写体距離の分布情報に対応する、像ずれマップ、デフォーカスマップ、あるいは被写体距離マップの少なくともいずれか1つを取得し、対応するヒストグラムを算出(取得)すればよい。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
10…撮像装置、100…レンズユニット、120…カメラ本体、122…撮像素子、125…カメラMPU、129…位相差AF部、130…AE部、131…ホワイトバランス調整部、132…被写体検出部

Claims (19)

  1. 第1の撮影画像の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第1のヒストグラムと、追跡対象の被写体の前記第1の撮影画像におけるデフォーカス量が属する前記第1のヒストグラムのクラスである第1の被写体クラスと、前記第1の撮影画像よりも後に撮影された第2の撮影画像の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第2のヒストグラムと、を取得する取得手段と、
    前記第1のヒストグラムにおける前記第1の被写体クラスの第1タイプの特徴量と、前記第2のヒストグラムにおける前記第2のヒストグラムの第1の複数のクラスの複数の前記第1タイプの特徴量と、を算出する算出手段と、
    前記第2のヒストグラムの前記第1の複数のクラスのうちから、前記第1の被写体クラスの前記第1タイプの前記特徴量に基づいて特定の第1のクラスを検出する検出手段と、
    前記特定の第1のクラスに基づいて、前記追跡対象の被写体の前記第2の撮影画像におけるデフォーカス量が属する前記第2のヒストグラムのクラスである第2の被写体クラスを特定する特定手段と、
    を備えることを特徴とする被写体追跡装置。
  2. 前記検出手段は、前記第2のヒストグラムの前記第1の複数のクラスのうちの、前記第1の被写体クラスの前記第1タイプの前記特徴量に最も近い前記第1タイプの特徴量を持つクラスを、第1のクラスとして検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の被写体追跡装置。
  3. 前記特定手段は、前記第1のクラスを前記第2の被写体クラスとして特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の被写体追跡装置。
  4. 前記第2のヒストグラムの前記第1の複数のクラスのうちの、前記第1のクラスの前記第1タイプの前記特徴量に最も近い前記第1タイプの特徴量を持つ第2のクラスについて、前記第2のクラスの前記第1タイプの前記特徴量と前記第1のクラスの前記第1タイプの前記特徴量との差が第1の閾値より大きい場合、前記特定手段は、前記第1のクラスを前記第2の被写体クラスとして特定し、
    前記第2のクラスの前記第1タイプの前記特徴量と前記第1のクラスの前記第1タイプの前記特徴量との前記差が前記第1の閾値より小さい場合、前記特定手段は、所定の基準に基づいて、前記第1のクラス又は前記第2のクラスを前記第2の被写体クラスとして特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の被写体追跡装置。
  5. 前記追跡対象の被写体の前記第1の撮影画像におけるデフォーカス量に基づいて前記追跡対象の被写体の前記第2の撮影画像におけるデフォーカス量を予測する予測手段を更に備え、
    前記所定の基準は、前記第1のクラス及び前記第2のクラスのうちの前記予測されたデフォーカス量に近いデフォーカス量に対応するクラスが、前記第2の被写体クラスとして特定されるように構成される
    ことを特徴とする請求項4に記載の被写体追跡装置。
  6. 前記第1タイプの個別の特徴量は、当該個別の特徴量に対応するクラスを含むヒストグラムの、当該対応するクラスを含む第1の範囲における形状の特徴を表す
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の被写体追跡装置。
  7. 前記第1タイプの個別の特徴量は、当該個別の特徴量に対応するクラスを含むヒストグラムの、当該対応するクラスを含む第1の範囲内の各クラスの頻度の和である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の被写体追跡装置。
  8. 前記第1の被写体クラスの前記第1タイプの前記特徴量に対応する前記第1の範囲の大きさは、前記第1の撮影画像における前記追跡対象の被写体の奥行き方向の距離、前記第1の撮影画像における前記追跡対象の被写体の大きさ、及び前記第1の撮影画像の撮影時の絞り値のうちの少なくとも1つに基づく
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の被写体追跡装置。
  9. 前記第1のヒストグラムのビン間隔は、前記第1の撮影画像における前記追跡対象の被写体の奥行き方向の距離、前記第1の撮影画像における前記追跡対象の被写体の大きさ、及び前記第1の撮影画像の撮影時の絞り値のうちの少なくとも1つに基づく
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の被写体追跡装置。
  10. 前記算出手段は、前記第1のヒストグラムにおける前記第1の被写体クラスの第2タイプの特徴量と、前記第2のヒストグラムにおける前記第2のヒストグラムの第2の複数のクラスの複数の前記第2タイプの特徴量と、を算出し、
    前記被写体追跡装置は、前記第2のヒストグラムの前記第2の複数のクラスのうちの、前記第1の被写体クラスの前記第2タイプの前記特徴量に最も近い前記第2タイプの特徴量を持つクラスを含む第2の範囲内の複数のクラスを、前記第2のヒストグラムの前記第1の複数のクラスとして選択する選択手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の被写体追跡装置。
  11. 前記第2タイプの個別の特徴量は、当該個別の特徴量に対応するクラスを含むヒストグラムにおいて当該対応するクラスよりも至近側の範囲又は無限遠側の範囲の各クラスの頻度の和である
    ことを特徴とする請求項10に記載の被写体追跡装置。
  12. 前記第1のヒストグラムと前記第2のヒストグラムとの間の形状変化が第2の閾値より小さいか否かを判定する判定手段を更に備え、
    前記特定手段は、前記形状変化が前記第2の閾値より小さい場合に、前記第2の被写体クラスの特定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の被写体追跡装置。
  13. 前記第2の撮影画像の前記複数の測距点に対応する前記複数のデフォーカス量のうちの、前記第2の被写体クラスに属するデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズの駆動制御を行う制御手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の被写体追跡装置。
  14. 第1及び第2の撮影画像と、該第1及び第2の撮影画像の複数の領域における奥行方向の距離情報を取得する取得手段と、
    前記第1及び第2の撮影画像の距離情報に基づいて、前記第1及び第2の撮影画像における追跡対象の被写体を特定する特定手段と、を有し、
    前記特定手段は、前記第1及び第2の撮影画像における距離情報のヒストグラムを比較することで、前記第1の撮影画像において追尾対象の被写体とした領域に対応する、前記第2の撮影画像における追尾対象の被写体の領域を特定することを特徴とする被写体追跡装置。
  15. 前記特定手段は、前記第1の撮影画像における追尾対象の被写体の距離情報が属する、前記第1の撮影画像のヒストグラムのクラスの特徴量と、前記第2の撮影画像のヒストグラムの各クラスの特徴量との相関をとった結果から、前記第2の撮影画像における追尾対象の被写体のクラスと特定することを特徴とする請求項14に記載の被写体追跡装置。
  16. 前記特定手段は、前記第2の撮影画像における前記追尾対象の被写体のクラスと特定されたクラスに対応する領域を、前記第2の撮影画像における前記追尾対象の被写体の領域として特定することを特徴とする請求項15に記載の被写体追跡装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1項に記載の被写体追跡装置と、
    個別の撮影画像を生成する撮像手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  18. 被写体追跡装置が実行する被写体追跡方法であって、
    第1の撮影画像の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第1のヒストグラムと、追跡対象の被写体の前記第1の撮影画像におけるデフォーカス量が属する前記第1のヒストグラムのクラスである第1の被写体クラスと、前記第1の撮影画像よりも後に撮影された第2の撮影画像の複数の測距点に対応する複数のデフォーカス量の第2のヒストグラムと、を取得する取得工程と、
    前記第1のヒストグラムにおける前記第1の被写体クラスの第1タイプの特徴量と、前記第2のヒストグラムにおける前記第2のヒストグラムの第1の複数のクラスの複数の前記第1タイプの特徴量と、を算出する算出工程と、
    前記第2のヒストグラムの前記第1の複数のクラスのうちから、前記第1の被写体クラスの前記第1タイプの前記特徴量に基づいて特定の第1のクラスを検出する検出工程と、
    前記特定の第1のクラスに基づいて、前記追跡対象の被写体の前記第2の撮影画像におけるデフォーカス量が属する前記第2のヒストグラムのクラスである第2の被写体クラスを特定する特定工程と、
    を備えることを特徴とする被写体追跡方法。
  19. コンピュータを、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の被写体追跡装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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