JP2022164120A - 経路制御装置、経路制御方法及び経路制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、インライン接続されたセキュリティ装置を備えるネットワークシステムの可用性を高くすることを目的とする。
第1機器と第2機器との間にインライン接続されるセキュリティ装置をバイパス可能にする経路制御装置であり、
前記セキュリティ装置から取得された信号に基づき、前記セキュリティ装置が正常か否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記セキュリティ装置が正常と判定された場合には、前記第1機器と前記第2機器とのうち一方から他方への通信データが前記セキュリティ装置を介して送信され、前記判定部によって前記セキュリティ装置が正常でないと判定された場合には、前記一方から前記他方への通信データが前記セキュリティ装置を介さずバイパスして送信されるように経路を切り替える経路切替部と
を備える。
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係るネットワークシステム100の構成を説明する。
ネットワークシステム100は、経路制御装置10と、第1機器51と、第2機器52と、セキュリティ装置53とを備える。経路制御装置10は、第1機器51と第2機器52とセキュリティ装置53と伝送路60を介して接続されている。言い換えると、第1機器51と第2機器52との間に、セキュリティ装置53が経路制御装置10を介してインライン接続されている。
経路制御装置10は、コンピュータである。
経路制御装置10は、プロセッサ11と、記憶装置12と、入出力インタフェース13A,13Bと、分配器14A,14Bと、A/Dコンバータ15A,15Bと、切替スイッチ16A,16Bとのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
Drive)である。記憶装置12は、SD(登録商標,Secure Digital)メモリカード、CF(CompactFlash,登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記録媒体であってもよい。
記憶装置12には、経路制御装置10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ11により読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、経路制御装置10の各機能構成要素の機能が実現される。
図3から図11を参照して、実施の形態1に係る経路制御装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係る経路制御装置10の動作手順は、実施の形態1に係る経路制御方法に相当する。また、実施の形態1に係る経路制御装置10の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る経路制御プログラムに相当する。
設定データ31は、相関係数の閾値と、故障判定までの間隔との2つの設定それぞれについての設定値を含む。図3では、相関係数の閾値は、設定値として値thが設定されている。図3では、故障判定までの間隔は、設定値として基準時間xが設定されている。
基準信号データ32は、時刻毎に計算値が設定されている。図4では、時刻t1から時刻tnまでのn個の時刻それぞれについての計算値M1,...Mnが設定されている。
基準信号列から基準信号データ32を計算する方法については後述する。
図5の処理の前提として、セキュリティ装置53からは信号が順次送信されているものとする。セキュリティ装置53から第1機器51へ向けて送信された信号は、入出力インタフェース13Aから分配器14Aに出力され、分配器14Aで複製され、A/Dコンバータ15Aでアナログデータからデジタルデータに変換されて、プロセッサ11に出力される。セキュリティ装置53から第2機器52へ向けて送信された信号は、入出力インタフェース13Bから分配器14Bに出力され、分配器14Bで複製され、A/Dコンバータ15Bでアナログデータからデジタルデータに変換されて、プロセッサ11に出力される。
データ取得部21は、プロセッサ11に出力されたデジタルデータである送信信号列を取得する。データ取得部21は、送信信号列を構成する部分信号列を切り出す。データ取得部21は、基準信号データ32と同じn個の信号値からなる部分信号列を切り出す。例えば、図6に示すように、データ取得部21は、1個ずつ信号値をずらしながら、n個の信号値の列を部分信号列として切り出す。そして、データ取得部21は、切り出された部分信号列を順に判定部22に与える。
判定部22は、セキュリティ装置53から取得された送信信号列に基づき、セキュリティ装置53が正常か否かを判定する。
具体的には、判定部22は、基準時間にセキュリティ装置53から送信された送信信号列から切り出された部分信号列に、基準信号列が含まれる場合に、セキュリティ装置53が正常であると判定する。一方、判定部22は、基準時間にセキュリティ装置53から送信された送信信号列から切り出された部分信号列に、基準信号列が含まれない場合に、セキュリティ装置53が正常でないと判定する。
経路切替部23は、セキュリティ装置53が正常と判定された場合には、第1機器51と第2機器52との一方から他方への通信データがセキュリティ装置53を介して送信され、セキュリティ装置53が正常でないと判定された場合には、第1機器51と第2機器52との一方から他方への通信データがセキュリティ装置53を介さずバイパスして送信されるように経路を切り替える。
ステップS101からステップS104の処理と、ステップS106からステップS108の処理と、ステップS110の処理とが判定処理に相当する。ステップS105の処理とステップS109の処理とが経路切替処理に相当する。
判定部22は、タイマーを0にリセットする。
判定部22は、未処理の部分信号列を取得する。そして、判定部22は、取得された部分信号列と、基準信号データ32との相関係数Cを計算する。部分信号列と基準信号データ32との相関係数Cを計算する方法については後述する。
判定部22は、ステップS102で計算された相関係数Cが、設定データ31が示す相関係数の閾値thを超えたか否かを判定する。
判定部22は、相関係数Cが閾値thを超えた場合には、処理をステップS104に進める。一方、判定部22は、相関係数Cが閾値thを超えていない場合には、処理をステップS107に進める。
判定部22は、現在管理されているセキュリティ装置53の状態が正常状態であったか否かを判定する。
判定部22は、状態が正常状態であった場合には、処理をステップS101に戻す。一方、判定部22は、状態が正常状態でなかった場合(ここでは、故障状態と呼ぶ)には、処理をステップS105に進める。
経路切替部23は、切替スイッチ16A及び切替スイッチ16Bに対して正常切替信号を送信して、経路を正常経路に切り替える。
図8に示すように、正常経路は、第1機器51から第2機器52への通信データと、第2機器52から第1機器51への通信データとが、セキュリティ装置53を介して送信される経路である。具体的には、切替スイッチ16Aは、分配器14A側のポートを開け、切替スイッチ16B側のポートを閉じる。また、切替スイッチ16Bは、分配器14B側のポートを開け、切替スイッチ16A側のポートを閉じる。
これにより、第1機器51から送信された通信データは、切替スイッチ16Aから分配器14A及び入出力インタフェース13Aを介してセキュリティ装置53に送信される。そして、セキュリティ装置53から、入出力インタフェース13B及び分配器14Bを介して、切替スイッチ16Bから第2機器52へ送信される。第2機器52から送信された通信データは、切替スイッチ16Bから分配器14B及び入出力インタフェース13Bを介してセキュリティ装置53に送信される。そして、セキュリティ装置53から、入出力インタフェース13A及び分配器14Aを介して、切替スイッチ16Aから第1機器51へ送信される。
経路切替部23は、セキュリティ装置53の状態を故障状態から正常状態に切り替える。
判定部22は、現在管理されているセキュリティ装置53の状態が正常状態であったか否かを判定する。
判定部22は、状態が正常状態であった場合には、処理をステップS108に進める。一方、判定部22は、状態が故障状態であった場合には、処理をステップS102に戻す。
判定部22は、タイマーが示す時間が、設定データ31が示す故障判定までの間隔である基準時間xを超えているか否かを判定する。
判定部22は、タイマーが示す時間が基準時間xを超えている場合には、処理をステップS109に進める。一方、判定部22は、タイマーが示す時間が基準時間xを超えていない場合には、処理をステップS102に戻す。
経路切替部23は、切替スイッチ16A及び切替スイッチ16Bに対して故障切替信号を送信して、経路をバイパス経路に切り替える。
図9に示すように、バイパス経路は、第1機器51から第2機器52への通信データと、第2機器52から第1機器51への通信データとが、セキュリティ装置53を介さずバイパスして送信される経路である。具体的には、切替スイッチ16Aは、分配器14A側のポートを閉じ、切替スイッチ16B側のポートを開ける。また、切替スイッチ16Bは、分配器14B側のポートを閉じ、切替スイッチ16A側のポートを開ける。
これにより、第1機器51から送信された通信データは、切替スイッチ16Aから切替スイッチ16Bに送信され、切替スイッチ16Bから第2機器52に送信される。第2機器52から送信された通信データは、切替スイッチ16Bから切替スイッチ16Aに送信され、切替スイッチ16Aから第1機器51に送信される。
経路切替部23は、セキュリティ装置53の状態を正常状態から故障状態に切り替える。
図10では、100BASE-TXを用いる場合が例として示されている。100BASE-TXでは、任意のMAC(Media Access Control)フレームに対して、4B/5B符号化が行われ、次にスクランブルが行われ、次にパラレル/シリアル変換が行われ、次にNRZI(Non Return to Zero Inversion)符号化が行われ、次にMLT-3(Multi Level Transmission-3)符号化が行われる。その後、波形変換が行われ、そして電気波形への変換が行われて送信される。このうち、図10において枠で囲まれた4B/5B符号化からMLT-3符号化までは、100BASE-TXの規格で定められており、100BASE-TXを用いる場合には必ず同じ処理が行われる。したがって、MACフレームのデータ系列が分かっていれば、波形変換の直前の出力値であるMLT-3符号化の出力値までは計算することが可能である。
図10では、100BASE-TXを例として示しているが、他の規格であっても、任意のデータ列から波形変換の直前の出力値を計算することが可能である。
図11に示すように、i番目のサンプリングを行った時刻i/fsが、信号系列A(m)におけるc番目の時刻Tb・c以降、かつ、c+1番目の時刻Tb・c+1前であるとする。この場合には、基準信号データ32の計算値Miは、信号系列A(c)になる。つまり、Mi=A(c)である。但し、M0=A(0)であり、かつ、Tb・c≦i/fs<Tb・(c+1)である。
判定部22は、数列yには、基準信号データ32の値をそのまま対応させる。つまり、判定部22は、y0=M(0),y1=M(1),...,yn=M(n)とする。そして、数1により、数列x,yの相関係数Corrを計算して相関係数Corr(0)とする。
以上のように、実施の形態1に係る経路制御装置10は、セキュリティ装置53が正常と判定された場合には、第1機器51から第2機器52への通信データがセキュリティ装置53を介して送信され、セキュリティ装置53が正常でないと判定された場合には、第1機器51から第2機器52への通信データがセキュリティ装置53を介さずバイパスして送信されるように経路を切り替える。
これにより、セキュリティ装置53が故障した場合であっても、第1機器51と第2機器52との通信を継続することが可能である。そのため、インライン接続されたセキュリティ装置53を備えるネットワークシステム100の可用性を高くすることが可能である。
経路制御装置10の電源が入らない状態になった場合に、第1機器51と第2機器52との間の通信が切れないように構成することについて補足する。図2に示すように、第1機器51からセキュリティ装置53までを繋ぐ経路制御装置10における経路には、入出力インタフェース13Aと分配器14Aと切替スイッチ16Aとの機器が存在する。これらの機器については、経路制御装置10の電源が入っていなくても、通信データが通るように構成することは可能である。つまり、あたかも入出力インタフェース13Aから切替スイッチ16Aまでがケーブルで接続されているように構成することが可能である。第2機器52からセキュリティ装置53までを繋ぐ経路制御装置10における経路についても同様である。したがって、経路制御装置10の電源が入らない状態になったとしても、第1機器51と第2機器52との間の通信を切れないように構成することは可能である。
相関係数を計算する方法は、送信信号列の電圧レベルを検知する方法等と比べると、誤判定が起こりづらい。送信信号列の電圧レベルを検知する方法の場合には、判断基準となる電圧が予期せぬ信号により発生すること等があり得るため、誤判定が起こる可能性がある。しかし、ある程度の長さの信号間の相関係数を計算すれば、誤判定を起こりにくくすることが可能である。
また、相関係数を計算する方法であれば、基準信号データ32の生成元となる信号列を変更するといった拡張を行うことも可能である。
<変形例1>
経路制御装置10は、セキュリティ装置53が正常でないと判定された場合に、ネットワークシステム100の管理者の端末といった指定端末に、セキュリティ装置53が正常でないと判定されたことを通知してもよい。
この場合には、図15に示すように、経路制御装置10は、機能構成要素として、通知部24を備える。通知部24は、図7のステップS110で正常状態から故障状態に切り替えられた際、指定端末にセキュリティ装置53が正常でないと判定されたことを通知する。
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例2として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例2について、実施の形態1と異なる点を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、経路制御装置10は、プロセッサ11に代えて、電子回路17を備える。電子回路17は、各機能構成要素の機能を実現する専用の回路である。
各機能構成要素を1つの電子回路17で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路17に分散させて実現してもよい。
変形例3として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
Claims (7)
- 第1機器と第2機器との間にインライン接続されるセキュリティ装置をバイパス可能にする経路制御装置であり、
前記セキュリティ装置から取得された信号に基づき、前記セキュリティ装置が正常か否かを判定する判定部と、
前記判定部によって前記セキュリティ装置が正常と判定された場合には、前記第1機器と前記第2機器とのうち一方から他方への通信データが前記セキュリティ装置を介して送信され、前記判定部によって前記セキュリティ装置が正常でないと判定された場合には、前記一方から前記他方への通信データが前記セキュリティ装置を介さずバイパスして送信されるように経路を切り替える経路切替部と
を備える経路制御装置。 - 前記判定部は、基準時間に前記セキュリティ装置から送信された送信信号列に、基準信号列が含まれる場合に、前記セキュリティ装置が正常であると判定し、前記基準時間に前記セキュリティ装置から送信された送信信号列に、前記基準信号列が含まれない場合に、前記セキュリティ装置が正常でないと判定する
請求項1に記載の経路制御装置。 - 前記判定部は、前記送信信号列を構成する1つ以上の部分信号列それぞれを対象の部分信号列として、前記対象の部分信号列と、前記基準信号列との相関係数を計算して、少なくともいずれかの部分信号列についての相関係数が閾値を超える場合に、前記送信信号列に前記基準信号列が含まれると判定する
請求項2に記載の経路制御装置。 - 前記経路制御装置は、前記第1機器と前記第2機器と前記セキュリティ装置との間に接続される
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の経路制御装置。 - 前記経路制御装置は、さらに、
前記セキュリティ装置が正常でないと判定された場合に、指定端末に通知する通知部
を備える請求項1から4までのいずれか1項に記載の経路制御装置。 - 第1機器と第2機器との間にインライン接続されるセキュリティ装置をバイパス可能にする経路制御方法であり、
前記セキュリティ装置から取得された信号に基づき、前記セキュリティ装置が正常か否かを判定し、
前記セキュリティ装置が正常と判定された場合には、前記第1機器と前記第2機器とのうち一方から他方への通信データが前記セキュリティ装置を介して送信され、前記セキュリティ装置が正常でないと判定された場合には、前記一方から前記他方への通信データが前記セキュリティ装置を介さずバイパスして送信されるように経路を切り替える経路制御方法。 - 第1機器と第2機器との間にインライン接続されるセキュリティ装置をバイパス可能にする経路制御プログラムであり、
前記セキュリティ装置から取得された信号に基づき、前記セキュリティ装置が正常か否かを判定する判定処理と、
前記判定処理によって前記セキュリティ装置が正常と判定された場合には、前記第1機器と前記第2機器とのうち一方から他方への通信データが前記セキュリティ装置を介して送信され、前記判定処理によって前記セキュリティ装置が正常でないと判定された場合には、前記一方から前記他方への通信データが前記セキュリティ装置を介さずバイパスして送信されるように経路を切り替える経路切替処理と
を行う経路制御装置としてコンピュータを機能させる経路制御プログラム。
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JP2021069407A JP7270668B2 (ja) | 2021-04-16 | 2021-04-16 | 経路制御装置、経路制御方法及び経路制御プログラム |
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JP2003503936A (ja) * | 1999-07-03 | 2003-01-28 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | コンテンションチャネルを要求するワイヤレスネットワーク |
CN206878844U (zh) * | 2017-02-28 | 2018-01-12 | 北京匡恩网络科技有限责任公司 | 通信处理装置及通信系统 |
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2021
- 2021-04-16 JP JP2021069407A patent/JP7270668B2/ja active Active
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