JP2022163944A - 付加加工装置、付加加工装置の制御方法、および、付加加工装置の制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】積層方向が変化するワークを造形する場合でも、目標の高さまでワークを積層するための技術を提供する。【解決手段】付加加工装置は、付加加工中のワークに材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するレーザ光を照射するレーザヘッドと、付加加工中のワークを保持するワーク保持部と、レーザヘッドおよびワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、ワークに対するレーザヘッドの相対位置を変化させる第1駆動部と、レーザヘッドおよびワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、ワークに対するレーザヘッドの相対角度を変化させる第2駆動部と、付加加工装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて相対角度を調整する処理と、ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、相対位置を積層方向に一定距離ずつ変化させる処理とを実行する。【選択図】図5
Description
本開示は、供給される金属材料を融解して積層することによりワークを造形するための技術に関する。
近年、供給される金属材料を融解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置が普及している。このような造形方式は、DED(Directed Energy Deposition)方式と呼ばれる。DED方式の付加加工装置は、レーザヘッドを有する。レーザヘッドは、移動しながらワークに金属材料を吐出するとともに、ワークに向けてレーザ光を照射する。これにより、ワークが局所的に融解し、融解部分に金属材料が供給されて共に融解・凝固することで、金属材料がワーク上に積層される。
付加加工装置に関し、特開2016-113701号公報(特許文献1)は、「一部が張り出す積層造形物の造形可能な」積層造形装置を開示している。また、特開2018-027558号公報(特許文献2)は、「金属材料を溶融し、その溶融物を堆積させて積層造形を行う三次元造形技術において、所望の三次元形状を造形するための造形物の新しい断面モデルを提供する」コンピュータ支援製造装置を開示している。
レーザヘッドは、一層の付加加工が終了すると積層方向に駆動され、次の層の付加加工を行う。この処理が繰り返されることで、ワークが積層される。このとき、一層の積層の高さと、レーザヘッドの移動量とに誤差があると、当該誤差は、積層の度に累積されることになる。この誤差が大きくなると、付加加工装置は、目標の高さまでワークを積層することができなくなる。この問題は、積層方向が変化するワークを造形する際に顕著となる。
したがって、積層方向が変化するワークを造形する場合でも、目標の高さまでワークを積層することが可能な技術が望まれている。なお、特許文献1,2は、積層方向が変化するワークの造形精度を改善することを目的とするものではない。
本開示の一例では、供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置は、付加加工中の上記ワークに上記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、付加加工中の上記ワークを保持するためのワーク保持部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部と、上記付加加工装置を制御するための制御装置とを備える。上記制御装置は、上記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて上記相対角度を調整する処理と、上記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、上記相対位置を上記積層方向に一定距離ずつ変化させる処理とを実行する。
本開示の一例では、上記材料は、パウダー状の材料、またはワイヤー状の材料である。
本開示の一例では、上記第1駆動部は、上記レーザヘッドを移動するように構成される。上記第2駆動部は、上記ワーク保持部を回転するように構成される。
本開示の一例では、上記第1駆動部は、上記レーザヘッドを移動するように構成される。上記第2駆動部は、上記ワーク保持部を回転するように構成される。
本開示の一例では、上記レーザヘッドは、上記変化させる処理において、上記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に上記一定距離ずつ重力方向に駆動される。
本開示の一例では、上記第1駆動部は、上記レーザヘッドを移動するように構成される。上記第2駆動部は、上記レーザヘッドを回転するように構成される。
本開示の他の例では、供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置の制御方法が提供される。上記付加加工装置は、付加加工中の上記ワークに上記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、付加加工中の上記ワークを保持するためのワーク保持部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部とを備える。上記制御方法は、上記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて上記相対角度を調整するステップと、上記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、上記相対位置を上記積層方向に一定距離ずつ変化させるステップとを備える。
本開示の他の例では、供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置の制御プログラムが提供される。上記付加加工装置は、付加加工中の上記ワークに上記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、付加加工中の上記ワークを保持するためのワーク保持部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部とを備える。上記制御プログラムは、上記付加加工装置に、上記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて上記相対角度を調整するステップと、上記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、上記相対位置を上記積層方向に一定距離ずつ変化させるステップとを実行させる。
本開示の他の例では、供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置は、付加加工中の上記ワークに上記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、付加加工中の上記ワークを保持するためのワーク保持部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、上記レーザヘッドおよび上記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、上記ワークに対する上記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部と、上記付加加工装置を制御するための制御装置とを備える。上記ワークは、少なくとも、第1層と、上記第1層の次に形成される第2層とを含む。上記制御装置は、上記第1層の付加加工が完了したことに基づいて、上記第1層から上記第2層への積層方向に上記レーザ光の光軸が向くように、かつ、当該光軸が上記第1層の表面と直交するように上記相対角度を調整する処理と、上記第1層の付加加工が完了したことに基づいて、上記レーザ光の焦点が上記第1層の表面に位置するように上記相対位置を調整する処理とを実行する。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<A.付加加工装置100>
まず、図1を参照して、実施の形態に従う付加加工装置100について説明する。図1は、付加加工装置100を示す正面図である。
まず、図1を参照して、実施の形態に従う付加加工装置100について説明する。図1は、付加加工装置100を示す正面図である。
理解を容易にするために、以下では、水平面上の一方向を「x方向」と称し、x方向に直交する水平面上の方向を「y方向」と称し、x方向およびy方向の両方に直交する方向(すなわち、重力方向)を「z方向」と称する。
付加加工装置100は、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)と、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)とが可能なAM/SMハイブリッド加工機である。付加加工装置100は、SM加工の機能として、回転工具を用いたミーリング機能を有する。
以下では、付加加工装置100の一例として、ミーリング機能を有するAM/SMハイブリッド加工機について説明を行なうが、付加加工装置100は、これに限定されない。一例として、付加加工装置100は、ミーリング機能の代わりに、固定工具を用いた旋削機能を有するAM/SMハイブリッド加工機であってもよい。あるいは、付加加工装置100は、ミーリング機能と旋削機能との両方を有するAM/SMハイブリッド加工機であってもよい。あるいは、付加加工装置100は、3Dプリンタなどの、除去加工機能を有さない装置であってもよい。
付加加工装置100は、機械ベッド11を備える。機械ベッド11上には、旋回テーブル12が設けられている。旋回テーブル12は、回転テーブル13(ワーク保持部)を有する。回転テーブル13は、旋回テーブル12に回転可能に取り付けられている。回転テーブル13上には、付加加工対象のワークWがクランプされる。
一例として、付加加工装置100は、回転テーブル13上にクランプされたワークWの回転に関して制御可能な2つの軸(旋回軸および回転軸)を有する。旋回軸は、機械ベッド11の上面に平行な軸であり、xy平面と平行な軸である。回転軸は、旋回テーブル12の上面に直交する軸であり、z軸方向と平行な軸である。回転テーブル13は、旋回軸回りおよび回転軸回りに回転可能に構成される。
付加加工装置100は、第1スライド機構14を有する。第1スライド機構14は、機械ベッド11の後側の機械コラムに配置される。第1スライド機構14は、当該機械コラムに取り付けられたスライドガイドに沿ってx方向に移動可能に構成される。
第1スライド機構14には、y方向にアライメントされたスライドガイドが配置される。第2スライド機構15は、第1スライド機構14のスライドガイドに沿ってy方向に移動可能に構成される。
第2スライド機構15には、除去加工用ヘッド16が設けられている。除去加工用ヘッド16は、第2スライド機構15に沿ってz方向に駆動可能に構成される。付加加工装置100は、x方向における第1スライド機構14の駆動と、y方向における第2スライド機構15の駆動と、z方向における除去加工用ヘッド16の駆動とを制御することにより、x~z方向の任意の位置に除去加工用ヘッド16を駆動する。これらの駆動は、たとえば、サーボモータなどにより実現される。
付加加工装置100は、工具18Aなどの様々なユニットを収容するマガジン18と、自動工具交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)19とを有する。工具18Aは、未使用時には、マガジン18に収容されている。自動工具交換装置19は、工具交換指示を受け付けたことに基づいて、装着対象のユニットをマガジン18から引き抜き、当該ユニットを主軸124に装着する。
付加加工装置100は、DED方式により付加加工を行なうためのレーザヘッド21をさらに有する。レーザヘッド21は、付加加工中のワークWに金属材料を供給するとともに、ワーク表面にレーザ光を照射する。
レーザヘッド21は、ヘッド本体22と、レーザツール26とを有する。ヘッド本体22には、ケーブル31を介して金属材料が供給される。レーザツール26は、ワークに向けてレーザ光を照射するとともに、ワークにおけるレーザ光の照射領域を定める。レーザヘッド21に供給された金属材料は、ノズル(図示しない)を通じてワークに向けて吐出される。
レーザヘッド21は、第3スライド機構24に設けられる。第3スライド機構24は、スライドガイド23に設けられ、y方向に駆動可能に構成される。レーザヘッド21は、第3スライド機構24の駆動に連動してy方向の任意の位置に駆動される。レーザヘッド21は、付加加工時において、主軸124の下方に位置するように駆動され、主軸124に取り付けられる。主軸124に装着されたレーザヘッド21は、除去加工用ヘッド16と連動して、x方向、y方向、およびz方向に駆動される。
<B.レーザヘッド21>
図2を参照して、図1に示されるレーザヘッド21の機能について説明する。図2は、付加加工中におけるレーザヘッド21の断面図を示す。
図2を参照して、図1に示されるレーザヘッド21の機能について説明する。図2は、付加加工中におけるレーザヘッド21の断面図を示す。
図2には、付加加工中のワークWが示されている。ワークWは、基準面140上に積層される。基準面140は、任意の物体の表面を表わす。一例として、基準面140は、回転テーブル13の上面であってもよいし、基板の上面であってもよいし、付加加工中のワークの表面であってもよい。
以下では、上述のx~z軸(図1参照)と区別して、新たに、X~Z軸を定義する。X軸~Z軸は、基準面140を基準とする座標軸である。すなわち、X軸~Z軸は、基準面140と連動する。以下では、基準面140上の一方向を「X方向」と称し、X方向に直交する基準面140上の方向を「Y方向」と称し、X方向およびY方向の両方に直交する方向(すなわち、基準面140の直交方向)を「Z方向」と称する。
レーザヘッド21は、Y方向に移動しながら、金属材料312をワークWの表面に供給する。金属材料312は、パウダー状の金属材料であってもよいし、ワイヤー状の金属材料であってもよい。図2には、パウダー状の金属材料312が供給されている例が示されている。
供給された金属材料312は、レーザヘッド21から吐出されるガス313によってレーザ光311の焦点位置Fに導かれる。これにより、金属材料312は、ワークW上で融解し、メルトプール314がワークWの表面に形成される。メルトプール314は、金属材料312とワークWとが融解している箇所である。融解した金属材料312とワークWとが固まることで、ワークW上に層SLが形成される。
<C.付加加工の態様>
図3を参照して、付加加工装置100による付加加工の態様について説明する。図3は、ワークWを造形している様子を示す図である。
図3を参照して、付加加工装置100による付加加工の態様について説明する。図3は、ワークWを造形している様子を示す図である。
付加加工装置100は、予め設計されている加工プログラムに従って、ワークWを造形する。当該加工プログラムには、指令積層高さ「LHc」が規定されている。付加加工装置100は、ワークWの各層の付加加工が終了する度に、指令積層高さ「LHc」に従って、レーザヘッド21をZ方向に駆動する。これにより、ワークWの実際の高さは、「LHa」ずつ増加する。好ましくは、付加加工装置100は、指令積層高さ「LHc」が実績層高さ「LHa」と一致するように、レーザヘッド21の駆動を制御する。
以上のように、付加加工装置100は、XY方向の層形成が完了する度に、レーザヘッド21をZ方向に駆動する。XY方向のレーザヘッド21の駆動と、Z方向におけるレーザヘッド21の駆動とが繰り返されることで、ワークWが一層ずつ形成される。
<D.3Dモデル>
図4を参照して、ワークWの目標形状となる3Dモデルについて説明する。図4は、3Dモデルの一例の3DモデルMD1を示す図である。
図4を参照して、ワークWの目標形状となる3Dモデルについて説明する。図4は、3Dモデルの一例の3DモデルMD1を示す図である。
図4には、Z方向において径が変化する筒形状(ボトル形状)の3DモデルMD1が示されている。3DモデルMD1は、3次元データである。3DモデルMD1のデータ形式は、任意である。一例として、3DモデルMD1は、3次元形状が点および線の組み合わせで規定されるワイヤーフレームモデルであってもよいし、3次元形状が面の組み合わせで規定されるサーフェイスモデルであってもよいし、物体の有無または種別を示す情報が3次元上の各座標値に関連付けられた空間格子モデルであってもよいし、金属材料を吐出すべき3次元の座標値を識別することが可能なその他の3Dモデルであってもよい。
図4には、Z方向において径が変化する3DモデルMD1が示されている。付加加工装置100は、3DモデルMD1の入力を受けて、3DモデルMD1を表わすワークを形成するための加工プログラムを自動生成する。一例として、当該加工プログラムは、CAM(Computer Aided Manufacturing)を用いて自動生成される。
より具体的には、付加加工装置100は、3DモデルMD1の入力を受けたことに基づいて、当該3DモデルMD1を層別に分離し、各層の指令積層高さ「LHc」(図3参照)を決定する。層への分離方法については後述する。次に、付加加工装置100は、3DモデルMD1に規定される形状データに基づいて、各層について、レーザ光311の焦点の経路(以下、「焦点パス」ともいう。)を特定する。次に、付加加工装置100は、レーザ光311の焦点が各層の焦点パスを通過するような制御指令を生成し、回転テーブル13およびレーザヘッド21への制御指令を加工プログラムに規定する。
<E.3DモデルMD1の分離方法>
次に、図5を参照して、3DモデルMD1を層別に分離する方法について説明する。図5は、3DモデルMD1の断面モデルMD1Aを示す図である。断面モデルMD1Aは、図4に示される3DモデルMD1の領域AR1における断面を表わしている。領域AR1は、XY平面に直交する平面である。
次に、図5を参照して、3DモデルMD1を層別に分離する方法について説明する。図5は、3DモデルMD1の断面モデルMD1Aを示す図である。断面モデルMD1Aは、図4に示される3DモデルMD1の領域AR1における断面を表わしている。領域AR1は、XY平面に直交する平面である。
図5(A)には、断面モデルMD1AをZ方向に等間隔に分離している例が示されている。図5(B)には、断面モデルMD1Aを積層方向に等間隔に分離している例が示されている。
「積層方向」とは、断面モデルMD1A上の一の層から次の層に向かう方向を意味する。一例として、積層方向は、断面モデルMD1A上の一の層の加工完了点から次の層の加工開始点に向かう方向を含む。
付加加工装置100は、3DモデルMD1の入力を受けて、3DモデルMD1を層別に分離する。このとき、図5(A)の例では、付加加工装置100は、Z方向において等間隔「za」に3DモデルMD1を分離している。この場合、積層方向におけるレーザヘッド21の移動量は、「d1」~「d7」となる。移動量「d1」~「d7」は、下記の式(1)を満たす。
d1=d2=d3<d4<d5<d6<d7・・・(1)
積層方向におけるレーザヘッド21の移動量が大きくなると、レーザ光311の焦点がワーク表面からずれ、造形精度が落ちる。結果として、付加加工装置100は、3DモデルMD1と同じ高さまでワークを積層することができなくなる。そこで、付加加工装置100は、図5(B)に示されるように、積層方向におけるレーザヘッド21の移動量を一定にする。
積層方向におけるレーザヘッド21の移動量が大きくなると、レーザ光311の焦点がワーク表面からずれ、造形精度が落ちる。結果として、付加加工装置100は、3DモデルMD1と同じ高さまでワークを積層することができなくなる。そこで、付加加工装置100は、図5(B)に示されるように、積層方向におけるレーザヘッド21の移動量を一定にする。
より具体的な処理として、まず、付加加工装置100は、1層目の加工完了点「P1」を中心とした半径「d」の円を仮想的に断面モデルMD1A上に設定し、当該円と断面モデルMD1Aとの交点「P2」を2層目の加工開始点として特定する。次に、付加加工装置100は、交点「P2」を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線を特定し、当該交線を2層目の焦点パスとして特定する。
次に、付加加工装置100は、2層目の加工完了点「P2」を中心とした半径「d」の円を仮想的に断面モデルMD1A上に設定し、当該円と断面モデルMD1Aとの交点「P3」を3層目の加工開始点として特定する。次に、付加加工装置100は、交点「P3」を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線を特定し、当該交線を3層目の焦点パスとして特定する。
次に、付加加工装置100は、3層目の加工完了点「P3」を中心とした半径「d」の円を仮想的に断面モデルMD1A上に設定し、当該円と断面モデルMD1Aとの交点「P4」を4層目の加工開始点として特定する。次に、付加加工装置100は、交点「P4」を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線を特定し、当該交線を4層目の焦点パスとして特定する。
次に、付加加工装置100は、4層目の加工完了点「P4」を中心とした半径「d」の円を仮想的に断面モデルMD1A上に設定し、当該円と断面モデルMD1Aとの交点「P5」を5層目の加工開始点として特定する。次に、付加加工装置100は、交点「P5」を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線を特定し、当該交線を5層目の焦点パスとして特定する。
次に、付加加工装置100は、5層目の加工完了点「P5」を中心とした半径「d」の円を仮想的に断面モデルMD1A上に設定し、当該円と断面モデルMD1Aとの交点「P6」を6層目の加工開始点として特定する。次に、付加加工装置100は、交点「P6」を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線を特定し、当該交線を6層目の焦点パスとして特定する。
次に、付加加工装置100は、6層目の加工完了点「P6」を中心とした半径「d」の円を仮想的に断面モデルMD1A上に設定し、当該円と断面モデルMD1Aとの交点「P7」を7層目の加工開始点として特定する。次に、付加加工装置100は、交点「P7」を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線を特定し、当該交線を7層目の焦点パスとして特定する。
次に、付加加工装置100は、7層目の加工完了点「P7」を中心とした半径「d」の円を仮想的に断面モデルMD1A上に設定し、当該円と断面モデルMD1Aとの交点「P8」を8層目の加工開始点として特定する。次に、付加加工装置100は、交点「P8」を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線を特定し、当該交線を8層目の焦点パスとして特定する。
以上の処理により、付加加工装置100は、積層方向におけるレーザヘッド21の移動量が一定になるような加工プログラムを自動生成する。自動生成された加工プログラムが実行されると、付加加工装置100は、ワークWにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて、ワークWに対するレーザヘッド21の相対角度を調整する。また、付加加工装置100は、ワークWにおける各層の付加加工が完了する度に、ワークに対するレーザヘッド21の相対位置を積層方向に一定距離「d」ずつ変化させる。
これにより、付加加工装置100は、積層方向が変化するワークを造形する場合でも、レーザ光の焦点をワークの表面に合わせることができ、目標の高さまでワークWを積層することが可能になる。
なお、上述では、径がZ軸の正方向において徐々に大きくなる3DモデルMD1を例に挙げて説明を行ったが、ワークWに対するレーザヘッド21の移動距離を一定にする上述の方法は、Z方向に曲面を有するその他の形状の3Dモデルにも適用され得る。一例として、当該方法は、径がZ軸の正方向において徐々に小さくなる3Dモデルにも適用され得る。他の例として、当該方法は、Z方向に曲面を有する面状(ウォール状)の3Dモデルにも適用され得る。
また、ワークWに対するレーザヘッド21の相対角度は、回転テーブル13およびレーザヘッド21の少なくとも一方を回転することで調整される。すなわち、当該相対角度の調整の際には、回転テーブル13のみが回転されてもよいし、レーザヘッド21のみが回転されてもよいし、回転テーブル13とレーザヘッド21との両方が回転されてもよい。
ある局面において、当該相対角度は、回転テーブル13がx軸またはy軸周りの旋回方向に回転駆動されることで調整される。この場合、積層方向が常に重力方向となる。すなわち、付加加工装置100は、ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、レーザヘッド21とワークとの間の距離を維持しつつ回転テーブル13の角度を調整するとともに、一定距離「d」ずつ重力方向にレーザヘッド21を移動する。
他の局面において、当該相対角度は、レーザヘッド21がX軸またはY軸周りに回転駆動されることで調整される。この場合、付加加工装置100は、ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、レーザヘッド21とワークとの間の距離を維持しつつレーザヘッド21の角度を調整するとともに、一定距離「d」ずつ積層方向にレーザヘッド21を移動する。
また、ワークWに対するレーザヘッド21の相対位置は、回転テーブル13およびレーザヘッド21の少なくとも一方を移動することで調整される。すなわち、当該相対位置の調整の際には、回転テーブル13のみが移動されてもよいし、レーザヘッド21のみが移動されてもよいし、回転テーブル13とレーザヘッド21との両方が移動されてもよい。
<F.実験結果>
発明者らは、図5(B)に示される積層処理の有効性を実験により確認した。以下では、図6を参照して、当該実験の結果について説明する。図6は、発明者らが行った実験結果をグラフで示す図である。
発明者らは、図5(B)に示される積層処理の有効性を実験により確認した。以下では、図6を参照して、当該実験の結果について説明する。図6は、発明者らが行った実験結果をグラフで示す図である。
図6に示されるグラフの横軸は、XY平面上の一方向における座標値を示す。図6に示されるグラフの縦軸は、Z方向の座標値を示す。図6のグラフ上には、実験結果EA1、EA2、EB1~EB3が示されている。
実験結果EA1は、図5(A)に示される積層処理を既製のCAM製品「1」に適用した場合に形成されるワークWの断面形状を示す。
実験結果EA2は、図5(A)に示される積層処理を既製のCAM製品「2」に適用した場合に形成されるワークWの断面形状を示す。
実験結果EB1は、図5(B)に示される積層処理を既製のCAM製品「1」に適用した場合に形成されるワークWの断面形状を示す。
実験結果EB2は、図5(B)に示される積層処理を既製のCAM製品「2」に適用した場合に形成されるワークWの断面形状を示す。
実験結果EB3は、図5(B)に示される積層処理を既製のCAM製品「3」に適用した場合に形成されるワークWの断面形状を示す。
図6に示されるように、実験結果EB1~EB3に示されるワークWの積層高さは、実験結果EA1、EA2に示されるワークWの積層高さよりも、3DモデルMD1に近い。この結果は、図5(B)に示される積層処理を用いれば、目標の高さまでワークWを積層できることを示している。
<G.付加加工装置100のハードウェア構成>
図7を参照して、付加加工装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図7は、付加加工装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図7を参照して、付加加工装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図7は、付加加工装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
付加加工装置100は、回転テーブル13と、第1スライド機構14と、第2スライド機構15と、除去加工用ヘッド16と、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、記憶装置120と、位置駆動部131(第1駆動部)と、回転駆動部132(第2駆動部)とを含む。これらの機器は、バス(図示しない)を介して接続されている。
本明細書でいう「位置駆動部131」とは、回転テーブル13に対するレーザヘッド21の相対位置を変えるための駆動機構のことを言う。位置駆動部131は、x軸方向、y軸方向、およびz軸方向の少なくとも1つの方向において当該相対位置を調整するように構成されればよい。位置駆動部131の装置構成は、任意である。位置駆動部131は、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図7の例では、位置駆動部131は、サーボドライバ141A~141Cと、サーボモータ142A~142Cと、エンコーダ143A~143Cとで構成されている。
本明細書でいう「回転駆動部132」とは、回転テーブル13に対するレーザヘッド21の相対角度を変えるための駆動機構のことを言う。回転駆動部132は、x軸方向を回転軸中心とした回転方向(a軸方向)、y軸方向を回転軸中心とした回転方向(b軸方向)、および、z軸方向を回転軸中心とした回転方向(c軸方向)の少なくとも1つ方向において当該相対角度を調整するように構成されればよい。回転駆動部132の装置構成は、任意である。回転駆動部132は、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図7の例では、回転駆動部132は、サーボドライバ141D,141Eと、サーボモータ142D,142Eと、エンコーダ143D,143Eとで構成されている。
図7の例では、位置駆動部131は、レーザヘッド21を移動するように機能し、回転駆動部132は、回転テーブル13を旋回方向に回転するように機能する。他の例として、回転駆動部132は、回転テーブル13ではなく、レーザヘッド21を回転するように構成されてもよい。すなわち、位置駆動部131は、レーザヘッド21を移動するように機能し、回転駆動部132は、レーザヘッド21を回転するように機能してもよい。
制御装置101は、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのPLC(Programmable Logic Controller)、少なくとも1つのCNC(Computer Numerical Control)、少なくとも1つのMPU(Micro Processing Unit)、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGAまたはそれらの組み合わせなどによって構成される。
制御装置101は、加工プログラム122など各種プログラムを実行することで付加加工装置100の動作を制御する。制御装置101は、プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からROM102に当該プログラムを読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
制御装置101は、加工プログラム122に従ってサーボドライバ141Aを制御する。サーボドライバ141Aは、制御装置101から目標回転数(または目標位置)の入力を逐次的に受け、サーボモータ142Aが目標回転数で回転するようにサーボモータ142Aを制御し、第1スライド機構14をx軸方向に駆動する。より具体的には、サーボドライバ141Aは、エンコーダ143Aのフィードバック信号からサーボモータ142Aの実回転数(または実位置)を算出し、当該実回転数が目標回転数よりも小さい場合にはサーボモータ142Aの回転数を上げ、当該実回転数が目標回転数よりも大きい場合にはサーボモータ142Aの回転数を下げる。このように、サーボドライバ141Aは、サーボモータ142Aの回転数のフィードバックを逐次的に受けながらサーボモータ142Aの回転数を目標回転数に近付ける。サーボドライバ141Aは、第1スライド機構14をx軸方向に移動し、主軸124に取り付けられたレーザヘッド21をx軸方向(図1参照)の任意の位置に移動する。
同様のモータ制御により、サーボドライバ141Bは、制御装置101からの制御指令に従って第2スライド機構15をy軸方向に移動し、主軸124に取り付けられたレーザヘッド21をy軸方向(図1参照)の任意の位置に移動する。
同様のモータ制御により、サーボドライバ141Cは、制御装置101からの制御指令に従って除去加工用ヘッド16をz軸方向に移動し、主軸124に取り付けられたレーザヘッド21をz軸方向(図1参照)の任意の位置に移動する。
同様のモータ制御により、サーボドライバ141Dは、制御装置101からの制御指令に従って旋回軸周りに回転テーブル13を回転駆動し、回転テーブル13を任意の旋回角度に駆動する。当該旋回軸は、機械ベッド11(図1参照)の上面に平行な軸線である。当該旋回軸は、たとえば、x軸またはy軸である。
同様のモータ制御により、サーボドライバ141Eは、制御装置101からの制御指令に従って回転軸周りに回転テーブル13を回転駆動し、回転テーブル13を任意の回転角度に駆動する。当該回転軸は、旋回テーブル12の上面に直交する軸線(すなわち、Z軸方向の軸線)である。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。記憶装置120は、加工プログラム122、CAMプログラム123、および3DモデルMD1などを格納する。加工プログラム122は、たとえば、付加加工用のプログラムコードと、除去加工用のプログラムコードと、その他のプログラムコードとを含む。付加加工用のプログラムコードは、上述の移動距離「d」(図5参照)と、付加加工処理によるワークの最終的な目標高さと、付加加工処理によるワークの最終的な目標積層数とを含む。
加工プログラム122、CAMプログラム123、および3DモデルMD1の格納場所は、記憶装置120に限定されず、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュ領域など)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
また、加工プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、加工プログラム122による上述のフィードバック処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う加工プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、加工プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが加工プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で付加加工装置100が構成されてもよい。
<H.加工プログラムの生成フロー>
図8を参照して、付加加工装置100の制御フローについて説明する。図8は、3DモデルMD1から加工プログラムを生成する処理を示すフローチャートである。
図8を参照して、付加加工装置100の制御フローについて説明する。図8は、3DモデルMD1から加工プログラムを生成する処理を示すフローチャートである。
図8に示される処理は、たとえば、付加加工装置100の制御装置101が上述のCAMプログラム123(図7参照)を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、付加加工装置100とは異なるコンピュータ、回路素子、またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS110において、制御装置101は、3DモデルMD1の入力を受け付けたか否かを判断する。3DモデルMD1は、たとえば、CAD(Computer-Aided Design)ソフトなどを用いて予め設計される。制御装置101は、3DモデルMD1の入力を受け付けたと判断した場合(ステップS110においてYES)、制御をステップS112に切り替える。そうでない場合には(ステップS110においてNO)、制御装置101は、ステップS110の処理を再び実行する。
ステップS112において、制御装置101は、上述の基準面140(図4参照)と3DモデルMD1との交線を1層目の焦点パスとして特定する。制御装置101は、レーザ光311の焦点が当該焦点パスを通過するように、回転テーブル13およびレーザヘッド21の駆動指令を生成し、当該駆動指令を加工プログラム122(図7参照)に書き込む。典型的には、制御装置101は、レーザヘッド21の光軸が基準面140に直交するように駆動指令を生成する。
ステップS114において、制御装置101は、ワークの層数を示す変数「N」を1に初期化する。
ステップS116において、制御装置101は、3DモデルMD1内において、N層目の加工完了点を中心とした半径「d」(図5(B)参照)の円を仮想的に設定する。当該円は、N層目の焦点パスと直交する。すなわち、当該円は、N層目におけるレーザ光311の焦点の走査方向と直交する。
ステップS118において、制御装置101は、ステップS116で設定した仮想的な円と、3DモデルMD1との交点を探索する。このとき、制御装置101は、N層目の加工完了点よりもZ軸の正側にある交点を探索する。すなわち、制御装置101は、N層目の加工完了点よりもZ軸にある負側の交点を探索結果から除外する。
ステップS120において、制御装置101は、ステップS118での探索処理により交点が存在するか否かを判断する。制御装置101は、当該交点が存在すると判断した場合(ステップS120においてYES)、制御をステップS122に切り替える。そうでない場合には(ステップS120においてNO)、制御装置101は、図8に示される処理を終了する。
ステップS122において、制御装置101は、ステップS118で特定された交点をN+1層目の加工開始点として特定する。次に、制御装置101は、レーザ光311の焦点が当該加工開始点に一致するように、回転テーブル13およびレーザヘッド21の駆動指令を生成し、当該駆動指令を加工プログラム122(図7参照)に書き込む。典型的には、制御装置101は、レーザヘッド21の光軸がN+1層目の加工開始点からN層目の加工完了点に向くように駆動指令を生成する。
ステップS124において、制御装置101は、ステップS120で特定された加工開始点を含むXY平面との平行面と、3DモデルMD1との交線をN+1層目の焦点パスとして特定する。制御装置101は、レーザ光311の焦点が当該焦点パスを通過するように、回転テーブル13およびレーザヘッド21の駆動指令を生成し、当該駆動指令を加工プログラム122に書き込む。
ステップS126において、制御装置101は、変数「N」をインクリメントする。すなわち、制御装置101は、変数「N」の値を1増加する。
以上の処理で、3DモデルMD1から加工プログラム122が生成される。なお、上述のステップS124では、N+1層目の加工開始点を含むXY平面との平行面と、3Dモデルとの交線が焦点パスとして特定される例について説明を行ったが、焦点パスの特定方法は、これに限定されない。一例として、制御装置101は、N層目の焦点パスにおいて複数の代表点を設定し、各代表点から積層方向に距離「d」だけ進んだ対応点を特定し、各対応点を繋いだ線をN+1層目の焦点パスとして設定してもよい。
<I.付加加工処理に係るフロー>
図9を参照して、付加加工装置100の制御フローについて説明する。図9は、加工プログラムに従ってワークを造形する処理を示すフローチャートである。
図9を参照して、付加加工装置100の制御フローについて説明する。図9は、加工プログラムに従ってワークを造形する処理を示すフローチャートである。
図9に示される処理は、たとえば、付加加工装置100の制御装置101が上述の加工プログラム122(図7参照)を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子、またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS150において、制御装置101は、加工プログラム122が実行されたか否かを判断する。制御装置101は、加工プログラム122が実行されたと判断した場合(ステップS150においてYES)、制御をステップS152に切り替える。そうでない場合には(ステップS150においてNO)、制御装置101は、ステップS150の処理を再び実行する。
ステップS152において、制御装置101は、加工プログラム122に従って、レーザ光311の焦点が1層目の焦点パスを通過するように、回転テーブル13およびレーザヘッド21の駆動を制御する。より具体的には、制御装置101は、レーザヘッド21の光軸が回転テーブル13に直交している状態を維持しつつ、レーザ光311の焦点を1層目の焦点パスを通過させる。これにより、1層目の層が形成される。
ステップS154において、制御装置101は、ワークの層数を示す変数「N」を2に初期化する。
ステップS156において、制御装置101は、加工プログラム122に規定されるN層目の加工開始点に従って、回転テーブル13に対するレーザヘッド21の相対角度を調整する。より具体的には、制御装置101は、N-1層目の加工完了点からN層目の加工開始点に向かう方向にレーザヘッド21の光軸が向くように当該相対角度を調整する。このとき、制御装置101は、N-1層目の焦点位置とレーザヘッド21との間の距離を一定に保ちながら当該相対角度を調整する。
ステップS158において、制御装置101は、加工プログラム122に規定されるN層目の加工開始点に従って、回転テーブル13に対するレーザヘッド21の相対位置を調整する。より具体的には、制御装置101は、N-1層目の加工完了点からN層目の加工開始点に向かう積層方向に距離「d」だけレーザヘッド21を駆動する。これにより、レーザヘッド21の焦点がN-1層目の表面に位置する。
ステップS160において、制御装置101は、加工プログラム122に規定されるN層目の焦点パスをレーザヘッド21の焦点が通過するように、回転テーブル13およびレーザヘッド21の駆動を制御する。これにより、N層目の層が形成される。
ステップS170において、制御装置101は、N層目が最終層であるか否かを判断する。当該最終層の値は、たとえば、加工プログラム122において予め規定されている。制御装置101は、N層目が最終層であると判断した場合(ステップS170においてYES)、図9に示される処理を終了する。そうでない場合には(ステップS170においてNO)、制御装置101は、制御をステップS172に切り替える。
ステップS172において、制御装置101は、変数「N」をインクリメントする。すなわち、制御装置101は、変数「N」の値を1増加する。
<J.変形例>
(J1.概要)
上述では、積層方向が徐々に変化するような3DモデルMD1(図4参照)を造形する場合について説明を行った。これ対して、本変形例では、積層方向が第1方向から第2方向に大きく変化するような3Dモデルを造形する場合について説明を行う。
(J1.概要)
上述では、積層方向が徐々に変化するような3DモデルMD1(図4参照)を造形する場合について説明を行った。これ対して、本変形例では、積層方向が第1方向から第2方向に大きく変化するような3Dモデルを造形する場合について説明を行う。
図10は、他の例である3DモデルMD2を示す図である。図10には、円柱の側面と円錐台の側面とが組み合わせた3DモデルMD2が示されている。
図10に示されるように、3DモデルMD2は、領域AR2において、積層方向が方向D1から方向D2に大きく変化している。領域AR2は、XY平面に直交する一平面である。
本変形例に従う付加加工装置100は、積層方向が方向D1から方向D2に大きく変わるような3DモデルMD2であっても、予め設定された目標の高さまでワークを積層する。
(J2.Z方向の積層処理)
次に、図11を参照して、Z方向における積層処理について説明する。図11は、Z方向における積層過程を概略的に示す図である。
次に、図11を参照して、Z方向における積層処理について説明する。図11は、Z方向における積層過程を概略的に示す図である。
図11には、3DモデルMD2の断面モデルMD2Aを示す図である。断面モデルMD2Aは、図11に示される3DモデルMD2の領域AR2における断面を表わしている。領域AR2は、XY平面に直交する平面である。
Z方向における積層処理では、付加加工装置100は、ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、回転テーブル13に対するレーザヘッド21の相対位置を一定距離dずつ変化させる。これにより、レーザ光311の焦点が層の表面に位置する。
また、付加加工装置100は、レーザ光311の光軸AXが積層方向(すなわち、Z方向)を向くように回転テーブル13に対するレーザヘッド21の相対角度を調整する。図11の例では、当該相対角度は、一定に維持される。
典型的には、付加加工装置100は、3次元空間に仮想的に設定されるビードCを移動しながら、当該ビードCを基準として上記相対位置および上記相対角度を制御する。ビードCは、供給されて凝固した金属材料312が占めるであろう範囲を表わす。ビードCは、XY平面に直交し、かつ、3DモデルMD2の表面と直交するように設定される。付加加工装置100は、ビードCを順次移動することでレーザ光311の焦点位置F1を移動し、金属材料312を積層していく。
図11には、ビードC1に対応する層の形成が完了しており、ビードC2に対応する層が次に形成される例が示されている。この場合、付加加工装置100は、ビードC1と断面モデルMD2Aとの交点を次の焦点位置F1とする。これにより、ビードC2に対応する層が形成される。
(J3.変化点での積層処理)
次に、図12および図13を参照して、積層方向が大きく変化する層における積層処理について説明する。図12は、比較例に従う積層過程を概略的に示す図である。図13は、本変形例に従う積層過程を概略的に示す図である。
次に、図12および図13を参照して、積層方向が大きく変化する層における積層処理について説明する。図12は、比較例に従う積層過程を概略的に示す図である。図13は、本変形例に従う積層過程を概略的に示す図である。
図12に示されるように、積層方向が方向D1から方向D2に大きく変化する層において、レーザ光311の光軸AXが方向D2に向けられ、かつ、レーザ光311の焦点位置F2がビードCの上面に合わされたとする。この場合、金属材料312の一部は、ワークに付着せずに漏れてしまう。そのため、本変形例に従う付加加工装置100は、積層方向が大きく変化する際に金属材料312が漏れないように、回転テーブル13とレーザヘッド21との駆動を制御する。
図13を参照して、本変形例のより具体的な処理について説明する。まず、付加加工装置100は、ビードCの中心点が積層方向の変化点P3に一致するまでZ方向に積層する。
次に、付加加工装置100は、ワークに対するレーザヘッド21の相対角度を調整する。より具体的には、付加加工装置100は、ビードC3に対応する層(第1層)の付加加工が完了したことに基づいて、光軸AXが方向D2(積層方向)を向くように、かつ、光軸AXがビードC3に対応する層(第2層)の表面と直交するように、当該相対角度を調整する。異なる言い方をすれば、付加加工装置100は、光軸AXがビードC3の中心を常に向くように当該相対角度を調整する。
また、付加加工装置100は、ワークに対するレーザヘッド21の相対位置を調整する。より具体的には、付加加工装置100は、ビードC3に対応する層の付加加工が完了したことに基づいて、レーザ光311の焦点F3が当該層の表面上に位置するように、当該相対位置を調整する。
以上のように、付加加工装置100は、積層方向が方向D1から方向D2に変化する場合に、光軸AXがビードC3の中心を向くように上記相対角度を調整する。これにより、金属材料312がビードC3に対応する層に漏れなく供給される。その結果、付加加工装置100は、積層方向が大きく変化するワークを造形する場合でも、目標の高さまでワークを積層することが可能になる。
(J4.実験結果)
次に、図14および図15を参照して、本変形例に従う積層処理の有効性を確認した実験結果について説明する。図14は、発明者らが実験に用いた3DモデルMD3を示す図である。図15は、3DモデルMD3から造形されたワークWを示す図である。
次に、図14および図15を参照して、本変形例に従う積層処理の有効性を確認した実験結果について説明する。図14は、発明者らが実験に用いた3DモデルMD3を示す図である。図15は、3DモデルMD3から造形されたワークWを示す図である。
レーザ光311および金属材料312が積層過程で漏れると、レーザ光311および金属材料312の跡が基準面140に残る。しかしながら、図15に示される基準面140には、レーザ光311および金属材料312の跡が無い。このことは、レーザ光311および金属材料312が漏れることなく積層処理を実現できていることを示す。
<K.まとめ>
以上のように、付加加工装置100は、ワークWにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて、ワークWに対するレーザヘッド21の相対角度を調整する。また、付加加工装置100は、ワークWにおける各層の付加加工が完了する度に、ワークに対するレーザヘッド21の相対位置を積層方向に一定距離「d」ずつ変化させる。
以上のように、付加加工装置100は、ワークWにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて、ワークWに対するレーザヘッド21の相対角度を調整する。また、付加加工装置100は、ワークWにおける各層の付加加工が完了する度に、ワークに対するレーザヘッド21の相対位置を積層方向に一定距離「d」ずつ変化させる。
これにより、付加加工装置100は、積層方向が変化するワークを造形する場合でも、レーザ光の焦点をワークの表面に合わせることができ、目標の高さまでワークWを積層することが可能になる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
11 機械ベッド、12 旋回テーブル、13 回転テーブル、14 第1スライド機構、15 第2スライド機構、16 除去加工用ヘッド、18 マガジン、18A 工具、19 自動工具交換装置、21 レーザヘッド、22 ヘッド本体、23 スライドガイド、24 第3スライド機構、26 レーザツール、31 ケーブル、100 付加加工装置、101 制御装置、102 ROM、103 RAM、120 記憶装置、122 加工プログラム、123 CAMプログラム、124 主軸、131 位置駆動部、132 回転駆動部、140 基準面、141A~141E サーボドライバ、142A~142E サーボモータ、143A~143E エンコーダ、311 レーザ光、312 金属材料、313 ガス、314 メルトプール。
Claims (8)
- 供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置であって、
付加加工中の前記ワークに前記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、
付加加工中の前記ワークを保持するためのワーク保持部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部と、
前記付加加工装置を制御するための制御装置とを備え、
前記制御装置は、
前記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて前記相対角度を調整する処理と、
前記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、前記相対位置を前記積層方向に一定距離ずつ変化させる処理とを実行する、付加加工装置。 - 前記材料は、パウダー状の材料、またはワイヤー状の材料である、請求項1に記載の付加加工装置。
- 前記第1駆動部は、前記レーザヘッドを移動するように構成され、
前記第2駆動部は、前記ワーク保持部を回転するように構成される、請求項1または2に記載の付加加工装置。 - 前記レーザヘッドは、前記変化させる処理において、前記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に前記一定距離ずつ重力方向に駆動される、請求項3に記載の付加加工装置。
- 前記第1駆動部は、前記レーザヘッドを移動するように構成され、
前記第2駆動部は、前記レーザヘッドを回転するように構成される、請求項1または2に記載の付加加工装置。 - 供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置の制御方法であって、
前記付加加工装置は、
付加加工中の前記ワークに前記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、
付加加工中の前記ワークを保持するためのワーク保持部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部とを備え、
前記制御方法は、
前記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて前記相対角度を調整するステップと、
前記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、前記相対位置を前記積層方向に一定距離ずつ変化させるステップとを備える、制御方法。 - 供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置の制御プログラムであって、
前記付加加工装置は、
付加加工中の前記ワークに前記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、
付加加工中の前記ワークを保持するためのワーク保持部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部とを備え、
前記制御プログラムは、前記付加加工装置に、
前記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、当該層から次の層への積層方向に応じて前記相対角度を調整するステップと、
前記ワークにおける各層の付加加工が完了する度に、前記相対位置を前記積層方向に一定距離ずつ変化させるステップとを実行させる、制御プログラム。 - 供給される材料を溶解して積層することによりワークを造形することが可能な付加加工装置であって、
付加加工中の前記ワークに前記材料を供給するとともに、当該供給した材料を溶解するためのレーザ光を照射するレーザヘッドと、
付加加工中の前記ワークを保持するためのワーク保持部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を移動することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対位置を変化させるための第1駆動部と、
前記レーザヘッドおよび前記ワーク保持部の少なくとも一方を回転することで、前記ワークに対する前記レーザヘッドの相対角度を変化させるための第2駆動部と、
前記付加加工装置を制御するための制御装置とを備え、
前記ワークは、少なくとも、
第1層と、
前記第1層の次に形成される第2層とを含み、
前記制御装置は、
前記第1層の付加加工が完了したことに基づいて、前記第1層から前記第2層への積層方向に前記レーザ光の光軸が向くように、かつ、当該光軸が前記第1層の表面と直交するように前記相対角度を調整する処理と、
前記第1層の付加加工が完了したことに基づいて、前記レーザ光の焦点が前記第1層の表面に位置するように前記相対位置を調整する処理とを実行する、付加加工装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021069099A JP2022163944A (ja) | 2021-04-15 | 2021-04-15 | 付加加工装置、付加加工装置の制御方法、および、付加加工装置の制御プログラム |
PCT/JP2022/016135 WO2022220131A1 (ja) | 2021-04-15 | 2022-03-30 | 付加加工装置、付加加工装置の制御方法、および、付加加工装置の制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021069099A JP2022163944A (ja) | 2021-04-15 | 2021-04-15 | 付加加工装置、付加加工装置の制御方法、および、付加加工装置の制御プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022163944A true JP2022163944A (ja) | 2022-10-27 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021069099A Pending JP2022163944A (ja) | 2021-04-15 | 2021-04-15 | 付加加工装置、付加加工装置の制御方法、および、付加加工装置の制御プログラム |
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JP6737762B2 (ja) * | 2017-11-15 | 2020-08-12 | 株式会社神戸製鋼所 | 造形物の製造方法及び製造装置 |
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2021
- 2021-04-15 JP JP2021069099A patent/JP2022163944A/ja active Pending
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2022
- 2022-03-30 WO PCT/JP2022/016135 patent/WO2022220131A1/ja active Application Filing
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WO2022220131A1 (ja) | 2022-10-20 |
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