JP2022161625A - 医用画像診断装置、情報処理装置、及びシステム - Google Patents

医用画像診断装置、情報処理装置、及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】患者の検査に対する医用画像診断装置の推奨度をユーザに提供する医用画像診断装置、情報処理装置及びシステムを提供する。【解決手段】医用画像診断装置である第1のX線CT装置10aは、架台装置110と、寝台装置130と、コンソール装置140と、を備える。コンソール装置140の処理回路144は、第1のX線CT装置10a全体の動作を制御する。判定機能144eは、問診情報に含まれるテキストデータを、患者の症状を表す構造化されたデータに変換し、変換したデータに基づいて、当該患者の検査に対する第1のX線CT装置10aの推奨度を求める。出力機能144fは、判定機能144eによって判定された推奨度を出力する。【選択図】図2

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像診断装置、情報処理装置、及びシステムに関する。
従来、患者の診断のために、医用画像診断装置によって患者を撮影する技術が知られている。一般に、患者の疾患の種類または病変部位によって、診断に適した医療画像診断装置の種類は異なる。このため、例えば、複数の医療画像診断装置の性能等の情報が登録された情報処理装置が、撮影に適した医療画像診断装置を推定する技術があった。このような技術においては、情報処理装置に、複数の医療画像診断装置の性能等の最新の情報が予め保存されている必要があるため、医療画像診断装置の入替えまたは追加の際に自動または手動での情報のアップデートをしなければ、撮影に適した医療画像診断装置をユーザが把握することが困難な場合があった。
特開2008-264361号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、例えば最新の医用画像診断装置の状態に基づく、患者の検査に対する当該医用画像診断装置の推奨度をユーザに提供することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医用画像診断装置は、患者を撮影可能であり、取得部と、判定部と、出力部とを備える。取得部は、医用画像診断装置での撮影を推奨する度合いである推奨度についてのリクエストを当該医用画像診断装置とネットワークで接続された医用システムから取得し、かつ、患者または患者の疾患に関する患者情報を取得する。判定部は取得された患者情報に基づいて、当該患者の検査に対する医用画像診断装置の推奨度を求める。出力部は推奨度を出力する。
図1は、第1の実施形態に係るシステムの一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係るモダリティの構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係る自然言語処理の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る推奨度の判定の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係るHISサーバの構成の一例を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る推奨度の表示の一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る推奨度の判定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図9は、第2の実施形態に係るHISサーバの構成の一例を示す図である。 図10は、第2の実施形態に係る推奨度の判定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 図11は、第3の実施形態に係る推奨度の判定の一例を示す図である。 図12は、第3の実施形態に係る推奨度の表示の一例を示す図である。 図13は、第4の実施形態に係るHISサーバの構成の一例を示す図である。 図14は、第4の実施形態に係る推奨度の表示の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、医用画像診断装置、情報処理装置、及びシステムの実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るシステムSの一例を示す図である。システムSは、患者を撮影可能な複数の医用画像診断装置と、少なくとも1つの情報処理装置とを含む。
本実施形態においては、図1に示すように、システムSは、病院情報システム(Hospital Information Systems:HIS)のサーバ装置であるHISサーバ20、放射線科情報システム(Radiology Information Systems:RIS)サーバ装置であるRISサーバ30、端末装置40、第1のX線コンピュータ断層(Computed Tomography:CT)装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置10c、X線診断装置10d、超音波診断装置10e、及びマンモグラフィ装置10fを備える。
HISサーバ20、RISサーバ30、端末装置40、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、超音波診断装置10e、及びマンモグラフィ装置10fは、病院等の医療機関に設置され、院内LAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して相互に通信可能に接続する。
HISサーバ20は、本実施形態における情報処理装置の一例である。また、端末装置40またはRISサーバ30が情報処理装置の一例であっても良い。あるいは、HISサーバ20を第1の情報処理装置、端末装置40を第2の情報処理装置、RISサーバ30を第3の情報処理装置と称しても良い。
また、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、超音波診断装置10e、及びマンモグラフィ装置10fは、本実施形態における医用画像診断装置の一例である。医用画像診断装置は、モダリティともいう。以下、個々の第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、超音波診断装置10e、及びマンモグラフィ装置10fを区別しない場合は、単にモダリティ10という。モダリティ10は、2次元の医用画像を撮影するものでもよいし、3次元のボリュームデータを生成するものでもよい。システムSは、異なる種類の複数のモダリティ10を含んでもよいし、同じ種類の複数のモダリティ10を含んでもよい。例えば、第1のX線CT装置10aと第2のX線CT装置10bとはいずれもX線CT装置であるが、機能または性能が異なっても良い。あるいは、第1のX線CT装置10aと第2のX線CT装置10bは機能及び性能が等しくても良い。機能及び性能が等しい装置でも、予約状況が異なる場合があるため、後述の推奨度は異なる場合がある。
なお、図1に示す構成は一例であり、システムSは、図1に示す装置の全てを含んでいなくとも良いし、さらに他の情報処理装置またはモダリティを含んでも良い。例えば、RISサーバ30はシステムSに含まれなくとも良い。また、システムSは、さらに、PACS(Picture Archiving and Communication System)等の画像保管装置を含んでも良い。また、HISサーバ20及びRISサーバ30は、クラウド環境に設けられても良い。
HISサーバ20は、病院情報システムの処理を実行するサーバである。病院院情報システムとは、病院全体の診療及び会計業務を管理するシステムの総称であり、例えば電子カルテシステムが含まれる。なお、HISサーバ20の代わりに、電子カルテシステム単独のサーバが設けられても良い。
RISサーバ30は、放射線科情報システムの処理を実行するサーバである。例えば、RISサーバ30は、各モダリティ10の予約に関する情報を記憶する。
端末装置40は、医師または技師等のユーザによって操作される情報処理装置である。一例として、端末装置40は、電子カルテの入力端末であり、ユーザによる電子カルテへの情報の入力、及び電子カルテの内容の照会に用いられる。端末装置40は、例えば、PC(Personal Computer)、またはタブレット端末等である。
本実施形態においては、ユーザによって端末装置40に入力された患者の問診結果に関する問診情報が、HISサーバ20を介して各モダリティ10に送信される。本実施形態においては、複数のモダリティ10の各々は、患者の検査に対して自装置の使用を推奨する度合いを表す推奨度を判定する。例えば、第1のX線CT装置10aは第1のX線CT装置10aの推奨度を判定し、第2のX線CT装置10bは第2のX線CT装置10bの推奨度を判定する。そして、各モダリティ10が、患者の検査に対する各モダリティ10の推奨度をHISサーバ20に返答し、HISサーバ20は、各モダリティから取得した各モダリティの推奨度を端末装置40に送信する。このような構成により、本実施形態のシステムSは、患者を検査するために適したモダリティをユーザが判断することを支援する。
次に、システムSに含まれる各装置の構成の詳細について説明する。
図2は、第1の実施形態に係るモダリティ10の構成の一例を示す図である。図2では、モダリティ10の一例として、第1のX線CT装置10aを挙げて説明する。
図2に示すように、第1のX線CT装置10aは、架台装置110と、寝台装置130と、コンソール装置140とを備える。なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置130の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。図2では、説明の都合上、架台装置110を複数描画しているが、実際の第1のX線CT装置10aの構成としては、架台装置110は、一つである。
架台装置110及び寝台装置130は、コンソール装置140を介したユーザからの操作、或いは架台装置110、または寝台装置130に設けられた不図示の操作部を介したユーザからの操作に基づいて動作する。架台装置110と、寝台装置130と、コンソール装置140とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置110は、患者等の被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを収集する撮影系を有する装置である。より具体的には、架台装置110は、X線管11(X線発生部)と、ウェッジ16と、コリメータ17と、X線検出器12と、X線高電圧装置14と、DAS(Data Acquisition System)18と、回転フレーム13と、制御装置15とを有する。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置15は、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等のプロセッサにより実現されてもよい。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサはメモリに保存されたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサがASICである場合、メモリにプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
また、制御装置15は、コンソール装置140若しくは架台装置110に取り付けられた入力インタフェースからの入力信号を受けて、架台装置110及び寝台装置130の動作制御を行う機能を有する。DAS18は、被検体Pに関する検出データを収集する。
寝台装置130は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、天板支持フレーム34とを備えている。
コンソール装置140は、架台装置110の制御、および架台装置110によるスキャン結果に基づくCT画像データの生成等を実行する装置である。コンソール装置140は、メモリ141と、ディスプレイ142と、入力インタフェース143と、処理回路144と、NW(Network)インタフェース145とを備える。メモリ141と、ディスプレイ142と、入力インタフェース143と、処理回路144と、NWインタフェース145との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。メモリ141は、モダリティ10の記憶部の一例である。ディスプレイ142は、モダリティ10の表示部の一例である。入力インタフェース143は、モダリティ10の入力部の一例である。処理回路144は、モダリティ10の処理部の一例である。NWインタフェース145は、モダリティ10の通信部の一例である。
メモリ141は、種々の情報を記憶するHDD(Hard disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ141は、例えば、投影データや再構成画像データを記憶する。メモリ141は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ141は、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。また、メモリ141は、メモリ141が搭載されたモダリティ10の装置特性および性能に関する情報を記憶する。装置特性および性能に関する情報は、モダリティ10の能力情報ともいう。
ディスプレイ142は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ142は、処理回路144によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。ディスプレイ142としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイまたは他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。ディスプレイ142は、架台装置110に設けられてもよい。また、ディスプレイ142は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置140本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
入力インタフェース143は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路144に出力する。入力インタフェース143としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。
なお、本実施形態において、入力インタフェース143は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路144へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース143の例に含まれる。また、入力インタフェース143は、入力部の一例である。また、入力インタフェース143は、架台装置110に設けられてもよい。また、入力インタフェース143は、コンソール装置140本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
NWインタフェース145は、処理回路144に接続されており、第1のX線CT装置10aとHISサーバ20との間で行われる各種データの伝送および通信を制御する。NWインタフェース145は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
処理回路144は、入力インタフェース143から出力される入力操作の電気信号に応じて、第1のX線CT装置10a全体の動作を制御する。例えば、処理回路144は、制御機能144a、前処理機能144b、再構成処理機能144c、取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fを備える。ここで、例えば、図2に示す処理回路144の構成要素である制御機能144a、前処理機能144b、再構成処理機能144c、取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fが実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ141内に記録されている。処理回路144は、例えば、プロセッサであり、メモリ141から各プログラムを読み出し、実行することで読み出した各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路144は、図2の処理回路144内に示された各機能を有することとなる。
制御機能144aは、制御部の一例である。また、前処理機能144bは、前処理部の一例である。再構成処理機能144cは、再構成処理部の一例である。なお、制御機能144a、前処理機能144b及び再構成処理機能144cを総称して撮影処理部の一例としても良い。取得機能144dは、取得部または第1の取得部の一例である。判定機能144eは、判定部または第1の判定部の一例である。出力機能144fは、出力部または第1の出力部の一例である。
なお、図2においては、制御機能144a、前処理機能144b、再構成処理機能144c、取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fの各処理機能が単一の処理回路144によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、処理回路144は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路144が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
制御機能144aは、入力インタフェース143を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、各種処理を制御する。具体的には、制御機能144aは、医用画像の撮影処理を実行する。例えば、制御機能144aは、架台装置110で行なわれるCTスキャンを制御することにより、被検体Pを通過したX線の収集処理を制御する。
また、制御機能144aは、メモリ141が記憶する各種画像データに基づく画像などをディスプレイ142に表示させる。
前処理機能144bは、DAS18から転送された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。なお、前処理前のデータを生データ(検出データ)、前処理後のデータを投影データと称する。
また、再構成処理機能144cは、前処理機能144bによって生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法(FBP法:Filtered Back Projection)や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
取得機能144dは、推奨度についてのリクエストを当該医用画像診断装置とネットワークNで接続された医用システムから取得する。また、取得機能144dは、患者の問診結果に関する問診情報を取得する。本実施形態においては、取得機能144dは、推奨度をリクエストする信号および問診情報をHISサーバ20から取得する。なお、推奨度についてのリクエストの取得元と、問診情報の取得元とは、異なっていても良い。
推奨度は、医用画像診断装置での撮影を推奨する度合いである。例えば、第1のX線CT装置10aにとっては、推奨度とは「第1のX線CT装置10aでの撮影を推奨する度合」である。
問診情報は、患者によって訴えられた自覚症状を示す情報である。また、問診情報は、患者自身が記載したものでもよいし、医師等が患者に対して聞き取りした結果を記載したものでもよい。問診情報は、本実施形態における患者情報の一例である。
また、本実施形態の問診情報は、例えば、電子カルテに登録された自然文のテキストデータを含む。自然文のテキストデータは、例えば、「頭がとても痛いです。」等の患者の自覚症状を表す文章である。なお、問診情報は、“患部=頭部”、“主訴=頭痛”のように予め構造化された状態で取得されても良い。また、問診情報は、自然文のテキストデータと構造化されたデータの両方を含んでも良い。なお、問診情報に含まれる自然文で記載されたテキストデータは、本実施形態における第1のデータの一例である。
判定機能144eは、取得された問診情報に基づいて、患者の検査に対する第1のX線CT装置10aの推奨度を求める。
より詳細には、本実施形態の判定機能144eは、問診情報に含まれるテキストデータを、患者の症状を表す構造化されたデータに変換する。判定機能144eは、変換したデータに基づいて、当該患者の検査に対する第1のX線CT装置10aの推奨度を求める。構造化されたデータは、本実施形態における第2のデータの一例である。
図3は、第1の実施形態に係る自然言語処理の一例を示す図である。図3に示すように、判定機能144eは、問診情報に含まれる自然文のテキストデータから、“症状を訴える部分”を表す情報と“症状を訴える部分の状態”を表す情報を抽出する。判定機能144eは、抽出した“症状を訴える部分”を表す情報と“症状を訴える部分の状態”を表す情報とを対応付けて、構造化したデータを生成する。
例えば、「頭がとても痛いです。」という自然文のテキストデータが問診情報に含まれる場合、判定機能144eは“症状を訴える部分”が“頭部”、“症状を訴える部分の状態”が“痛み”であり、その程度が“強い”ことを抽出する。自然文のテキストデータを構造化データに変換する手法は、公知の自然言語処理を採用可能である。また、自然文のテキストデータから抽出する情報の種類は、図3に示す例に限定されない。なお、本実施形態ては判定機能144eが自然言語処理を実行しているが、処理回路144は、判定機能144eとは別に、自然言語処理を実行する自然言語処理機能を備えても良い。
判定機能144eは、取得機能144dが推奨度についてのリクエストを取得した場合に、問診情報に基づいて、モダリティ10、例えば第1のX線CT装置10aが患者の診断に対応可能か否かを判定する。例えば、判定機能144eは、問診情報に含まれるテキストデータから変換した構造化データに含まれる“症状を訴える部分”が、モダリティ10による撮影可能な部位である場合、対応可能であると判定する。“症状を訴える部分”が“頭部”である場合、第1のX線CT装置10aでは撮影が可能であるため、第1のX線CT装置10aの判定機能144eは、対応可能であると判定する。これに対して、モダリティ10がマンモグラフィ装置10fである場合には、頭部の撮影は不可であるため、マンモグラフィ装置10fの判定機能144eは、対応不可であると判定する。本実施形態の判定機能144eは、対応可能であると判定した場合に、推奨度の判定を行い、対応不可であると判定した場合には推奨度を求めないものとする。
本実施形態の判定機能144eは、問診情報に基づいて、複数の評価項目に基づいて、第1のX線CT装置10aに対する総合的な推奨度を求める。
複数の評価項目は、撮影時間、画質、解像度または分解能、対象組織のコントラスト、侵襲度、緊急対応性、制約事項、及び今回の検査対象の患者と類似の症状の過去の患者に対する第1のX線CT装置10aの使用実績の少なくとも何れか1つを含む。
なお、これらの評価項目は一例であり、判定機能144eは、さらに他の評価項目に基づいて推奨度を求めても良い。
評価項目は、モダリティ10の評価のためのパラメータであり、システムSに含まれる複数のモダリティ10は、同じ評価項目および評価基準に基づいて、各々の推奨度を判定する。
図4は、第1の実施形態に係る推奨度の判定の一例を示す図である。
撮影時間は、モダリティ10、例えば第1のX線CT装置10aが患者を撮影する場合に係る時間の長さを表す。
画質は、モダリティ10が患者を撮影する場合に、撮影した医用画像の画質の高さを表す。例えば、信号対雑音比(Signal-to-Noise Ratio:SNR)が高いほど画質が高いものとする。なお、画質の評価手法はこれに限定されない。
解像度または分解能は、モダリティ10が患者を撮影した医用画像の解像度、または分解能を表す。
対象組織のコントラストは、モダリティ10が患者の対象組織を撮影する場合に、医用画像上に描出される対象組織のコントラストの高さを表す。対象組織は、撮影対象となる身体組織であり、例えば“脳”等である。一般に、脳の白質と灰白質のコントラストは、X線CT装置で撮影されたCT画像よりも、磁気共鳴イメージング装置で撮影されたMR画像の方が高くなる。
侵襲度は、モダリティ10による撮影の際に患者が受ける侵襲の程度を表す。侵襲度は、例えばX線による被曝線量によって示される。
緊急対応性は、推奨度の判定の時点においてモダリティ10が患者の撮影に緊急対応できる可能性の高さ、あるいは緊急対応の可否を表す。本実施形態の判定機能144eは、RISサーバ30に登録されたモダリティ10の予約状況に基づいて、緊急対応性を判定する。例えば、判定機能144eは、モダリティ10が現在時刻から規定の時間以内に検査開始可能な場合に、当該モダリティ10が緊急対応性があると判定しても良い。また、判定機能144eは、モダリティ10が現在時刻から規定の時間以内に検査開始不可の場合に、当該モダリティ10が緊急対応性がないと判定しても良い。あるいは、判定機能144eは、現在時刻から検査開始可能な時刻までの時間の長さが短いほど、緊急対応性が高いと判定しても良い。
制約事項は、モダリティ10による撮影の際の制約事項である。例えば、モダリティ10が磁気共鳴イメージング装置10cである場合、患者の身体内に磁性体の医療機器が埋め込まれていないことが制約事項となる。なお、制約事項の例はこれに限定されない。
使用実績は、推奨度の判定対象の患者と類似の症状の過去の患者に対するモダリティ10の使用実績を表す。例えば、モダリティ10が第1のX線CT装置10aである場合、推奨度の判定対象の患者と類似の症状の過去の患者に対して第1のX線CT装置10aが使用された回数を使用実績とする。
上述の評価項目に当てはまる数値またはデータは、患者の症状、撮影対象組織、モダリティ10の種類、性能、または使用状況によって異なる。第1のX線CT装置10aの判定機能144eは、問診情報に含まれるテキストデータから変換した構造化データと、第1のX線CT装置10aの装置特性及び性能と、RISサーバ30から取得した予約状況とに基づいて、各評価項目に対する数値またはデータを求める。
そして、第1のX線CT装置10aの判定機能144eは、各評価項目に対する数値またはデータに基づいて、第1のX線CT装置10aの推奨度を求める。推奨度の形式は、百分率または多段階評価等であるが、特に限定されるものではない。
例えば、図4に示す例では、最高値を“100”とし、最低値を“0”として、第1のX線CT装置10aが患者の検査に適しているほど、推奨度が“100”に近い値となる。あるいは、判定機能144eは、推奨度を“低”、“中”、“高”等のレベルによって表現しても良い。
判定機能144eは、推奨度の値を、例えば、数式または予め定められた算出用テーブルによって算出する。例えば、判定機能144eは、各評価項目に当てはまる数値またはデータを数式の変数に入力することにより、推奨度の値を算出しても良い。あるいは、判定機能144eは、算出用テーブル上で各評価項目の数値またはデータに対応する数値を特定し、評価項目ごとの特定した数値の合計を、推奨度として求めても良い。
推奨度の値の算出の手法は上述の例に限定されるものではないが、システムSに含まれる複数のモダリティ10の判定機能144eは、統一された評価基準に基づいて、推奨度を求める。あるいは、算出のための規格が変化した場合など、システムSに含まれる複数のモダリティ10内に旧規格と新規格が混在する場合、いずれの規格で算出された推奨度であるかを後述の出力機能144fが推奨度に対応付けて出力しても良い。
図2に戻り、出力機能144fは、判定機能144eによって判定された推奨度を出力する。本実施形態において単に出力という場合、ディスプレイ等への表示と、他の装置への送信との両方を含むものとする。本実施形態においては、出力機能144fは、推奨度を、HISサーバ20に送信する。例えば、第1のX線CT装置10aの出力機能144fは、推奨度の数値と、第1のX線CT装置10aを特定可能な識別情報とを対応付けてHISサーバ20に送信する。
図2では第1のX線CT装置10aを例として説明したが、他のモダリティ10も、少なくとも取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fを備えるものとする。なお、取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fによる処理は、各モダリティ10の撮影処理と並行して実行可能であるものとする。
次に、HISサーバ20の構成について説明する。
図5は、第1の実施形態に係るHISサーバ20の構成の一例を示す図である。HISサーバ20は、NWインタフェース210と、メモリ220と、入力インタフェース230と、処理回路250とを備える。NWインタフェース210は、HISサーバ20の通信部の一例である。メモリ220は、HISサーバ20の記憶部の一例である。入力インタフェース230は、HISサーバ20の入力部の一例である。処理回路250は、HISサーバ20の処理部の一例である。
NWインタフェース210、メモリ220、入力インタフェース230、及び処理回路250のハードウェア構成は、図2で説明した第1のX線CT装置10aのNWインタフェース145、メモリ141、入力インタフェース143、ディスプレイ142、及び処理回路144と同様である。なお、図5ではHISサーバ20はディスプレイを備えないものとして図示しているが、HISサーバ20はディスプレイを備えても良い。
処理回路250は、取得機能251、送信機能252、受信機能253、及び出力機能254を備える。ここで、例えば、図5に示す処理回路250の構成要素である取得機能251、送信機能252、受信機能253、及び出力機能254が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ220内に記録されている。処理回路250は、例えば、プロセッサであり、メモリ220から各プログラムを読み出し、実行することで読み出した各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路250は、図5の処理回路250内に示された各機能を有することとなる。
取得機能251は、取得部または第2の取得部の一例である。送信機能252は、送信部の一例である。受信機能253は、受信部または第1の受信部の一例である。出力機能254は、出力部または第2の出力部の一例である。
なお、図5においては、取得機能251、送信機能252、受信機能253、及び出力機能254の各処理機能が単一の処理回路250によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、処理回路250は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路250が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
取得機能251は、端末装置40から、問診情報を取得する。
送信機能252は、取得機能251が端末装置40から取得した問診情報を、システムSに含まれる複数のモダリティ10に送信する。例えば、送信機能252は、推奨度をリクエストする信号と、問診情報とを複数のモダリティ10に送信する。
受信機能253は、送信機能252が問診情報を送信した複数のモダリティ10から送信された複数のモダリティ10の各々の推奨度を受信する。より詳細には、受信機能253は、複数のモダリティ10の各々の推奨度と識別情報とを受信する。
出力機能254は、受信機能253が受信した複数のモダリティ10の各々の推奨度を出力する。本実施形態においては、出力機能254は、端末装置40に、複数のモダリティ10の各々の推奨度と識別情報とを対応付けて送信する。
なお、HISサーバ20は、図6に図示した機能の他に、病院の管理に関する種々の機能を備えても良い。
次に、端末装置40の構成について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る端末装置40の構成の一例を示す図である。端末装置40は、NWインタフェース410と、メモリ420と、入力インタフェース430と、ディスプレイ440と、処理回路450とを備える。NWインタフェース410は、端末装置40の通信部の一例である。メモリ420は、端末装置40の記憶部の一例である。ディスプレイ440は、端末装置40の表示部の一例である。入力インタフェース430は、端末装置40の入力部の一例である。処理回路450は、端末装置40の処理部の一例である。
NWインタフェース410、メモリ420、入力インタフェース430、ディスプレイ440、及び処理回路450のハードウェア構成は、図2で説明した第1のX線CT装置10aのNWインタフェース145、メモリ141、入力インタフェース143、ディスプレイ142、及び処理回路144と同様である。
処理回路450は、受付機能451、登録機能452、取得機能453、及び出力機能454を備える。ここで、例えば、図6に示す処理回路450の構成要素である受付機能451、登録機能452、取得機能453、及び出力機能454が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態でメモリ420内に記録されている。処理回路450は、例えば、プロセッサであり、メモリ420から各プログラムを読み出し、実行することで読み出した各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路450は、図6の処理回路450内に示された各機能を有することとなる。
受付機能451は、受付部の一例である。登録機能452は、登録部の一例である。取得機能453は、取得部または第3の取得部の一例である。出力機能454は、出力部または第3の出力部の一例である。
なお、図5においては、受付機能451、登録機能452、取得機能453、及び出力機能454の各処理機能が単一の処理回路450によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、処理回路450は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路450が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
受付機能451は、入力インタフェース430を介してユーザによる入力を受け付ける。例えば、ユーザが医師である場合、受付機能451は、医師が患者の問診結果を自然文のテキストデータとして入力することを受け付ける。
登録機能452は、入力された問診情報を、HISサーバ20に登録する。より詳細に、例えば、登録機能452は、問診情報を、患者の電子カルテの情報としてHISサーバ20に登録する。
取得機能453は、HISサーバ20から複数のモダリティ10の各々の推奨度と識別情報とを取得する。
出力機能454は、取得機能453が取得した複数のモダリティ10の各々の推奨度を、ディスプレイ440に表示させる。
図7は、第1の実施形態に係る推奨度の表示の一例を示す図である。図7に示すように、出力機能454は、モダリティ10を特定可能な名称または識別情報と、モダリティ10の推奨度とを対応付けてディスプレイ440に表示させる。なお、出力機能454は、予め定められた順番でモダリティ10を並べて表示しても良いし、推奨度が高い順にモダリティ10を並べて表示しても良い。
なお、出力の手法はこれに限定されるものではない。例えば、出力機能454は、外部のプリンタに複数のモダリティ10の各々の推奨度を送信し、複数のモダリティ10の各々の推奨度を紙に印刷させても良い。
次に、以上のように構成されたシステムSで実行される推奨度の判定処理の流れについて説明する。
図8は、第1の実施形態に係る推奨度の判定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
まず、端末装置40の受付機能451は、ユーザによる問診情報の入力を受け付ける(S1)。
そして、端末装置40の登録機能452は、入力された問診情報を、HISサーバ20に登録する(S2)。HISサーバ20の取得機能251は、端末装置40から送信された問診情報を取得する。
そして、HISサーバ20の送信機能252は、取得機能251が端末装置40から取得した問診情報と推奨度をリクエストする信号とをシステムSに含まれる複数のモダリティ10に送信する(S3)。図8に示す例では、HISサーバ20の送信機能252は、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、超音波診断装置10e、及びマンモグラフィ装置10fに、問診情報と推奨度をリクエストする信号とを送信する。各モダリティ10の取得機能144dは、推奨度をリクエストする信号および問診情報をHISサーバ20から取得する。また、各モダリティ10の判定機能144eは、取得した問診情報に含まれるテキストデータを、構造化データに変換する。
そして、各モダリティ10の判定機能144eは、テキストデータから変換した構造化データに基づいて、対応可否を判定する(S4~S9)。図8に示す例では、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、及び超音波診断装置10eでは、判定機能144eは、対応可と判定したものとする。また、マンモグラフィ装置10fの判定機能144eは、対応不可であると判定したものとする。
次に、各モダリティ10の判定機能144eは、RISサーバ30に、各モダリティ10の予約状況を問い合わせる。具体的には、対応可と判定した第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、及び超音波診断装置10eの判定機能144eは、各々の予約状況をRISサーバ30に問い合わせる(S10~S14)。また、対応不可であると判定したマンモグラフィ装置10fの判定機能144eは、推奨度の判定を行わないため、RISサーバ30への予約状況を問い合わせは行わない。
RISサーバ30は、予約の問い合わせを行った各モダリティ10に、予約状況を送信する(S15~S19)。
そして、各モダリティ10の判定機能144eは、推奨度を判定する(S20~S24)。具体的には、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、及び超音波診断装置10eの判定機能144eは、問診情報に含まれるテキストデータから変換した構造化データと、各モダリティ10の装置特性及び性能と、RISサーバ30から取得した予約状況とに基づいて、複数の評価項目に対する数値またはデータを求める。そして、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、及び超音波診断装置10eの判定機能144eは、複数の評価項目に対する数値またはデータから、数式または算出用テーブル等を用いて推奨度を判定する。
そして、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、及び超音波診断装置10eの出力機能144fは、判定機能144eによって判定された推奨度と、各モダリティ10を特定可能な識別情報とを対応付けてHISサーバ20に送信する(S25~S29)。
また、マンモグラフィ装置10fの出力機能144fは、対応不可であることを示す情報と、マンモグラフィ装置10fを特定可能な識別情報とを対応付けてHISサーバ20に送信する(S30)。HISサーバ20の受信機能253は、各モダリティ10から、推奨度または対応不可を示す情報と、識別情報とを受信する。
そして、HISサーバ20の出力機能254は、端末装置40に、複数のモダリティ10の各々の推奨度と識別情報とを対応付けて送信する(S31)。端末装置40の取得機能453は、HISサーバ20から複数のモダリティ10の各々の推奨度と識別情報とを取得する。
そして、端末装置40の出力機能454は、取得機能453が取得した複数のモダリティ10の各々の推奨度を、ディスプレイ440に表示させる(S32)。ここで、このシーケンス図の処理は終了する。
このように、本実施形態のモダリティ10は、推奨度についてのリクエストと、患者の問診結果に関する問診情報を取得し、取得された問診情報に基づいて求めた当該患者の検査に対する医用画像診断装置の推奨度を出力する。すなわち、本実施形態では、モダリティ10自身によって推奨度が判定されるため、医療機関に設置されたモダリティ10が入替えまたは追加された場合にも、例えば最新のモダリティ10の状態に基づく、患者の検査に対する当該モダリティ10の推奨度をユーザに提供することができる。
最新のモダリティ10の状態とは、例えば、システムSへのモダリティ10の追加、削除、及び既存のモダリティ10の機能の変更等含む。
仮に、モダリティではなく、外部の管理装置によって各モダリティの推奨度が求められる場合は、モダリティが入替えまたは追加された場合に当該管理装置に登録されたモダリティに関する情報の更新が必要となる。例えば、管理者等が手動で管理装置にモダリティに関する情報を更新する場合には、更新作業の負荷が発生する。また、例えば、自動的に情報を更新する場合には、管理装置は全てのモダリティの機能及び性能に関する最新の情報を収集することが困難な場合がある。また、モダリティが入替えまたは追加された場合に管理装置側のインタフェースの更新が必要となる場合もあり、対応のために管理者等の作業負荷が発生する。また、更新作業が終了するまでは最新のモダリティの情報が管理装置に反映されないため、一部のモダリティの推奨度が求められないことや、正確な推奨度が得られないということが発生する可能性がある。
これに対して、本実施形態のモダリティ10によれば、HISサーバ20から患者の問診結果と共に推奨度のリクエストを受けて、当該リクエストに対しるレスポンスとしての推奨度を返すインタフェースを設けるだけでHISサーバ20とのやり取りが完結するため、HISサーバ20側のインタフェース仕様を統一することができる。このため、モダリティ10が入替えまたは追加された場合にも、HISサーバ20側の更新作業の負荷を低減することができる。
また、本実施形態の問診情報は、自然文で記載されたテキストデータを含み、本実施形態のモダリティ10は、当該テキストデータを構造化データに変換する。このため、本実施形態のモダリティ10によれば、ユーザが推奨度の判定を目的とした専用のデータを入力しなくとも、ユーザが電子カルテに入力する患者の自覚症状等のデータを利用して、推奨度を判定することができる。
また、本実施形態のモダリティ10は、複数の評価項目に基づいて、モダリティ10に対する総合的な推奨度を求める。このため、本実施形態のモダリティ10によれば、ユーザが当該モダリティ10の推奨度の高さを容易に把握することができる。
また、本実施形態の評価項目は、撮影時間、画質、解像度または分解能、対象組織のコントラスト、侵襲度、緊急対応性、制約事項、及び患者と類似の症状の過去の患者に対するモダリティ10の使用実績の少なくとも何れか1つを含む。このため、本実施形態のモダリティ10によれば、モダリティ10の装置特性、性能、使用状況等の多面的な基準に基づく推奨度を判定可能である。
また、本実施形態のモダリティ10は、モダリティ10の予約状況に基づいて、緊急対応性を判定する。このため、本実施形態のモダリティ10によれば、ユーザが別途予約状況を確認しなくとも、予約情報を加味した推奨度をユーザに把握させることができる。
本実施形態のモダリティ10は、問診情報に基づいて、当該モダリティ10が患者の診断に対応可能か否かを判定し、患者の診断に対応不可と判定した場合には、推奨度を求めない。このため、本実施形態のモダリティ10によれば、不要な推奨度の算出処理の実行を低減することができる。
また、本実施形態のHISサーバ20は、問診情報を複数のモダリティ10に送信し、問診情報の送信先の複数のモダリティ10から受信した複数のモダリティ10の各々の推奨度を出力する。このため、本実施形態のHISサーバ20によれば、複数のモダリティ10に推奨度を判定させ、判定させた結果をユーザに提示することができる。
また、本実施形態のシステムSは、複数のモダリティ10とHISサーバ20とを含み、複数のモダリティ10は統一された評価基準に基づいて、推奨度を判定する。このため、本実施形態のシステムSによれば、システムSに含まれる複数のモダリティ10の推奨度をユーザが相対的に比較することができる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態では、モダリティ10側で対応可否の判定を行っていた。これに対して、この第2の実施形態では、HISサーバ20側で各モダリティ10の対応可否の判定を行う。
図9は、第2の実施形態に係るHISサーバ20の構成の一例を示す図である。第1の実施形態と同様に、HISサーバ20は、NWインタフェース210と、メモリ220と、入力インタフェース230と、処理回路250とを備える。
本実施形態の処理回路250は、取得機能251、送信機能252、受信機能253、、出力機能254、及び判定機能255を備える。取得機能251、受信機能253、及び出力機能254は、第1の実施形態と同様の機能を備える。判定機能255は、判定部または第2の判定部の一例である。
判定機能255は、問診情報に含まれるテキストデータを、患者の症状を表す構造化データに変換する。構造化データへの変換の手法は、例えば、第1の実施形態のモダリティ10の判定機能144eによる手法と同様である。
判定機能255は、問診情報に基づいて、複数のモダリティ10が患者の診断に対応可能か否かを判定する。より詳細には、HISサーバ20のメモリ220はシステムSに含まれる複数のモダリティ10の種類が記憶されており、判定機能255は、問診情報に含まれるテキストデータから変換された構造化データと当該複数のモダリティ10の種類とに基づいて、対応可否を判定する。なお、モダリティ10の種類は、例えば、“X線CT装置”、“磁気共鳴イメージング装置”、“マンモグラフィ装置”等のカテゴリである。なお、本実施形態ではHISサーバ20側で対応可否の判定を実行するため、本実施形態のモダリティ10の判定機能144eは対応可否の判定を行わなくとも良い。
また、送信機能252は、第1の実施形態と同様の機能を備えた上で、判定機能255によって対応不可と判定されたモダリティ10には、問診情報を送信しない。
なお、本実施形態の送信機能252は、テキストデータから変換された構造化データを、問診情報として各モダリティ10に送信しても良い。当該構成を採用する場合は、モダリティ10の判定機能144eはテキストデータから構造化データへの変換を行わなくとも良い。
図10は、第2の実施形態に係る推奨度の判定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図10に示すS1の問診情報の入力の受け付けから、S2の問診情報の登録の処理までは第1の実施形態と同様である。
次に、HISサーバ20の判定機能255は、各モダリティ10の対応可否を判定する(S101)。図10に示す例では、判定機能255は、第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、及び超音波診断装置10eは対応可と判定したものとする。また、判定機能255は、マンモグラフィ装置10fは対応不可であると判定したものとする。
そして、出力機能254は、判定機能255によって対応可と判定された第1のX線CT装置10a、第2のX線CT装置10b、磁気共鳴イメージング装置10c、X線診断装置10d、及び超音波診断装置10eに、推奨度リクエストと問診情報とを送信する(S3)。また、出力機能254は、判定機能255によって対応不可と判定されたマンモグラフィ装置10fには推奨度リクエスト及び問診情報を送信しない。
S10の予約状況問い合わせの処理から、S25~S29の各モダリティ10からの推奨度の送信の処理までは、第1の実施形態と同様である。なお、本実施形態ではマンモグラフィ装置10fへは推奨度のリクエストがHISサーバ20から送信されていないため、マンモグラフィ装置10fはHISサーバ20への返答の処理も行わない。
また、S31のHISサーバ20から端末装置40へのモダリティ別の推奨度の送信及び端末装置40によるモダリティ別の推奨度の出力の処理は、第1の実施形態と同様である。
このように、本実施形態のHISサーバ20は、問診情報に基づいて、複数のモダリティ10が患者の診断に対応可能か否かを判定し、対応不可と判定したモダリティ10には、問診情報を送信しない。このため、本実施形態のHISサーバ20によれば、第1の実施形態と同様の効果を備えた上で、HISサーバ20とモダリティ10間のデータ通信量を低減することができる。
(第3の実施形態)
上述の第1、第2の実施形態では、モダリティ10は、複数の評価項目の数値またはデータに基づいて、一の数値を推奨度として求めていたが、推奨度の形式はこれに限定されるものではない。本実施形態では、モダリティ10は、評価項目別に、推奨度を求めるものとする。
モダリティ10は、第1の実施形態と同様の構成を備える。例えば、第1のX線CT装置10aの処理回路144は、第1の実施形態と同様に制御機能144a、前処理機能144b、再構成処理機能144c、取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fを備える。制御機能144a、前処理機能144b、再構成処理機能144c、及び取得機能144dは、第1の実施形態帯と同様の機能を備える。
本実施形態のモダリティ10の判定機能144eは、個別の評価項目ごとに、モダリティ10の推奨度を求める。
図11は、第3の実施形態に係る推奨度の判定の一例を示す図である。判定機能144eは、撮影時間、画質、解像度または分解能、対象組織のコントラスト、侵襲度、緊急対応性、制約事項、及び今回の検査対象の患者と類似の症状の過去の患者に対するモダリティ10の使用実績に基づいて、個別の評価項目ごとに推奨度を求める。
なお、個別の評価項目ごとの推奨度は、百分率または多段階評価等であるが、特に限定されるものではない。図11では、一例として、判定機能144eは、個別の評価項目ごとに、推奨度の最高値を“100”とし、最低値を“0”として、モダリティ10が患者の検査に適しているほど、推奨度が“100”に近い値となるように算出する。
あるいは、判定機能144eは、撮影時間=“xx分”のように、各評価項目に該当する内容自体を、個別の評価項目ごとの推奨度として用いても良い。
本実施形態のモダリティ10の出力機能144fは、評価項目ごとの推奨度と、モダリティ10を特定可能な識別情報とを対応付けてHISサーバ20に送信する。
本実施形態のHISサーバ20は、第1の実施形態と同様に、NWインタフェース210と、メモリ220と、入力インタフェース230と、処理回路250とを備える。また、処理回路250は、第1の実施形態と同様に、取得機能251、送信機能252、受信機能253、及び出力機能254を備える。取得機能251及び送信機能252は第1の実施形態と同様の機能を備える。
また、本実施形態のHISサーバ20の受信機能253は、複数のモダリティ10から、評価項目ごとの推奨度と、モダリティ10を特定可能な識別情報とを受信する。
また、本実施形態のHISサーバ20の出力機能254は、受信機能253が受信した複数のモダリティ10の各々の評価項目ごとの推奨度と、モダリティ10を特定可能な識別情報とを対応付けて端末装置40に送信する。
本実施形態の端末装置40は、第1の実施形態と同様に、NWインタフェース410と、メモリ420と、入力インタフェース430と、ディスプレイ440と、処理回路450とを備える。端末装置40の処理回路450は、第1の実施形態と同様に、受付機能451、登録機能452、取得機能453、及び出力機能454を備える。受付機能451及び登録機能452は第1の実施形態と同様の機能を備える。
本実施形態の端末装置40の取得機能453は、HISサーバ20から複数のモダリティ10の各々の評価項目ごとの推奨度と、モダリティ10を特定可能な識別情報とを取得する。
本実施形態の端末装置40の出力機能454は、取得機能453が取得した複数のモダリティ10の各々の評価項目ごとの推奨度を、ディスプレイ440に表示させる。
図12は、第3の実施形態に係る推奨度の表示の一例を示す図である。図12に示すように、出力機能454は、モダリティ10を特定可能な名称または識別情報と、モダリティ10の評価項目と、モダリティ10のごとの推奨度とを対応付けてディスプレイ440に表示させる。
なお、撮影時間=“xx分”のように、各評価項目に該当する内容自体が、個別の評価項目ごとの推奨度である場合は、出力機能454は、評価項目別の当該内容を、モダリティ10を特定可能な名称または識別情報と対応付けてディスプレイ440に表示させる。
このように、本実施形態のモダリティ10は、複数の評価項目ごとに、モダリティ10に対する複数の推奨度を求める。このため、本実施形態のモダリティ10によれば、第1の実施形態の効果を備えた上で、ユーザが詳細にモダリティ10の比較検討をすることができる。
なお、モダリティ10は、本実施形態で説明した個別の評価項目ごとの推奨度と、第1の実施形態のようなモダリティ10ごとの総合推奨度の両方を求めても良い。この場合、端末装置40の出力機能454は、個別の評価項目ごとの推奨度とモダリティ10ごとの総合推奨度の両方をディスプレイ440に表示させる。
(第4の実施形態)
上述の第1から第3の実施形態では、HISサーバ20は、複数のモダリティ10から送信された推奨度を、そのまま端末装置40に送信していた。この第4の実施形態では、HISサーバ20は、複数のモダリティ10から送信された推奨度を評価する。
本実施形態のモダリティ10及び端末装置40は、第1の実施形態と同様の構成を備える。
また、図13は、第4の実施形態に係るHISサーバ20の構成の一例を示す図である。本実施形態のHISサーバ20は、第1の実施形態と同様に、NWインタフェース210と、メモリ220と、入力インタフェース230と、処理回路250とを備える。また、処理回路250は、取得機能251、送信機能252、受信機能253、出力機能254、及び評価機能256を備える。取得機能251及び送信機能252は第1の実施形態と同様の機能を備える。評価機能256は、評価部の一例である。
評価機能256は、複数のモダリティ10から送信された複数のモダリティ10の各々の推奨度に基づいて、複数のモダリティ10のうち推奨される順に既定の数のモダリティ10及び当該規定の数のモダリティ10の推奨理由を特定する。既定の数は例えば3つとするが、これに限定されるものではない。
例えば、第1の実施形態のように、モダリティ10から、当該モダリティ10の総合的な推奨度が送信される場合は、評価機能256は、複数のモダリティ10のうち、推奨度が高い順に既定の数のモダリティ10を特定する。
あるいは、第3の実施形態のように、モダリティ10から、当該モダリティ10の評価項目別の推奨度が送信される場合は、評価機能256は、複数の評価項目ごとの推奨度に基づいて、複数のモダリティ10を評価し、評価結果に基づいて複数のモダリティ10のうち推奨度が高い順に既定の数のモダリティ10を特定する。なお、複数の評価項目ごとの推奨度に基づいて複数のモダリティ10を相対評価する手法は特に限定されるものではないが、例えば、評価機能256は、評価項目別の順位の合計が高い順に、既定の数のモダリティ10を特定しても良い。
また、当該構成を採用する場合、評価機能256は、例えば、特定したモダリティ10が他のモダリティ10よりも高く評価された評価項目の項目名及び内容を、推奨理由としても良い。
また、本実施形態のHISサーバ20の出力機能254は、複数のモダリティ10のうち推奨される順に既定の数のモダリティ10を特定可能な識別情報と、既定の数のモダリティ10ごとの順位と、当該規定の数のモダリティ10ごとの推奨理由とを対応付けて端末装置40に送信する。
本実施形態の端末装置40の取得機能453は、HISサーバ20から複数のモダリティ10のうち推奨される順に既定の数のモダリティ10を特定可能な識別情報と、既定の数のモダリティ10ごとの順位と、当該規定の数のモダリティ10ごとの推奨理由とを取得する。
本実施形態の端末装置40の出力機能454は、取得機能453が取得した複数のモダリティ10のうち推奨される順に既定の数のモダリティ10を特定可能な識別情報と、既定の数のモダリティ10ごとの順位と、当該規定の数のモダリティ10ごとの推奨理由とを、ディスプレイ440に表示させる。
図14は、第4の実施形態に係る推奨度の表示の一例を示す図である。図14に示すように、出力機能454は、推奨される順に既定の数のモダリティ10を特定可能な名称または識別情報と、既定の数のモダリティ10ごとの順位と、当該規定の数のモダリティ10ごとの推奨理由とを対応付けてディスプレイ440に表示させる。なお、モダリティ10ごとの順位を、本実施形態における推奨度と称しても良い。あるいは、出力機能454は、順位に加えて、既定の数のモダリティ10ごとの推奨度を、百分率または多段階評価等によるディスプレイ440に表示させても良い。
本実施形態のHISサーバ20によれば、推奨度が上位のモダリティ10とその理由とがユーザに対して提示されるため、第1の実施形態の効果を備えた上で、ユーザがモダリティ10を選択する際の負荷をさらに低減することができる。
(第5の実施形態)
また、HISサーバ20の評価機能256は、複数のモダリティ10から送信された複数のモダリティ10の各々の推奨度に基づいて、複数のモダリティ10のうち最も推奨される一のモダリティ10を特定しても良い。
例えば、第1の実施形態のように、モダリティ10から、当該モダリティ10の総合的な推奨度が送信される場合は、評価機能256は、複数のモダリティ10のうち、最も推奨度が高いものを最も推奨される一のモダリティ10と評価する。
あるいは、第3の実施形態のように、モダリティ10から、当該モダリティ10の評価項目別の推奨度が送信される場合は、評価機能256は、複数の評価項目ごとの推奨度に基づいて、複数のモダリティ10を評価し、評価結果に基づいて複数のモダリティ10のうち最も推奨される一のモダリティ10を特定する。なお、複数の評価項目ごとの推奨度に基づいて複数のモダリティ10を相対評価する手法は特に限定されるものではないが、例えば、評価機能256は、評価項目別の順位の合計が最も高いモダリティ10を最も推奨される一のモダリティ10としても良い。
また、当該構成を採用する場合、評価機能256は、例えば、評価項目別の順位の合計が最も高いモダリティ10が他のモダリティ10よりも高く評価された評価項目の項目名及び内容を、推奨理由としても良い。
本実施形態のHISサーバ20の出力機能254は、最も推奨される一のモダリティ10の識別情報と、当該モダリティ10を評価した理由とを端末装置40に送信する。
本実施形態の端末装置40の出力機能454は、最も推奨される一のモダリティ10と、当該モダリティ10を評価した理由とをディスプレイ440に表示させる。
本実施形態のHISサーバ20によれば、ユーザに対して最も推奨される一のモダリティ10が明示されるため、第1の実施形態の効果を備えた上で、ユーザがモダリティ10を選択する際の負荷をさらに低減することができる。
(変形例1)
上述の各実施形態では、モダリティ10は、HISサーバ20から問診情報を取得していたが、問診情報の取得元はこれに限定されない。
例えば、問診情報が手書きまたは印刷された文書が撮影された画像である場合、モダリティ10の取得機能144dは、カメラまたはスキャナ装置から、当該画像を取得しても良い。
また、この場合、判定機能144eは、取得機能144dによって取得された画像から文字を認識する。文字を認識する手法は、公知の画像認識の技術を採用可能である。判定機能144eは、当該文字の認識結果であるテキストのデータを患者の症状を表す構造化データに変換する。画像から認識されたテキストデータは、本変形例における第1のデータの一例である。また、構造化データは、本変形例における第2のデータの一例である。
本変形例の判定機能144eは、構造化データに基づいて、当該患者の検査に対するモダリティ10の推奨度を求める。
本変形例のモダリティ10によれば、手書きの問診票またはカルテを使用している医療機関においても、推奨度の判定を提供することができる。
なお、カメラまたはスキャナ装置によって問診情報が手書きまたは印刷された文書が撮影された画像を、HISサーバ20がカメラまたはスキャナ装置から取得し、モダリティ10がHISサーバ20から当該画像を取得する構成を採用しても良い。
(変形例2)
また、上述の各実施形態では、HISサーバ20が複数のモダリティ10に対して問診情報を送信していたが、端末装置40が当該機能を備えても良い。例えば、本変形例の端末装置40は、HISサーバ20の取得機能251、送信機能252、受信機能253、及び出力機能254を備えても良い。
(変形例3)
また、上述の各実施形態では、HISサーバ20から複数のモダリティ10に問診情報が1回ずつ送信される例を示したが、HISサーバ20は、問診情報が新しく更新される度に、複数のモダリティ10に更新後の問診情報を送信しても良い。
本変形例においては、モダリティ10の判定機能144eは、HISサーバ20から更新後の問診情報を取得する度に、推奨度を判定しても良い。この場合、モダリティ10の出力機能144fは、最新の推奨度を、都度、HISサーバ20に送信する。
(変形例4)
また、上述の各実施形態では、モダリティ10による推奨度の判定の前に、モダリティ10またはHISサーバ20において、モダリティ10の対応可否が判定されていたが、当該処理は必須ではない。
モダリティ10の判定機能144eは、対応可否を含めて推奨度を判定しても良い。例えば、判定機能144eは、“症状を訴える部分”が、モダリティ10による撮影が不可の部位である場合、推奨度を“0”にする等の判定をしても良い。
(変形例5)
また、モダリティ10の判定機能144eは、問診情報に基づいて、患者の撮影に適した検査プロトコルを推定しても良い。1つのモダリティ10で複数の検査プロトコルが候補となる場合、判定機能144eは、複数の検査プロトコルごとに、モダリティ10の推奨度を求めても良い。
本変形例の端末装置40の出力機能454は、モダリティ10ごとに、推奨される検査プロトコルと推奨度とをディスプレイ440に表示させても良い。
(変形例6)
また、上述の各実施形態では、端末装置40でユーザによって問診情報が入力された場合に自動的に推奨度の判定処理が開始するものとしたが、ユーザによって推奨度が要求された場合にのみ当該処理が開始しても良い。
(変形例7)
また、第1の実施形態で説明したように、モダリティ10の取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fによる処理は、各モダリティ10の撮影処理と並行して実行可能である。このため、モダリティ10の出力機能144fは、モダリティ10のユーザに対して、推奨度の判定処理中であることを通知しても良い。
例えば、モダリティ10の出力機能144fは、モダリティ10のディスプレイ142に、推奨度の判定処理中であることを表示させても良い。なお、取得機能144d、判定機能144e、及び出力機能144fによる処理で撮影処理のための処理帯域が圧迫されない場合は、モダリティ10の出力機能144fは、このような通知は行わなくとも良い。
(変形例8)
なお、上述の各実施形態では、問診情報を患者情報の一例としたが、患者情報は、患者または患者の疾患に関する問診情報以外の情報を含んでも良い。例えば、患者情報は、患者の症状、患部の位置、患者の属性情報等を含んでも良い。患者の属性情報は例えば、患者の年齢、性別、身長、体重等を含む。また、患者情報は、医師等による所見を表すものでもよい。医師等による所見は、例えば、「左半身に麻痺有り。」等の医師の所見を表す自然文のテキストデータである。なお、医師の所見を表すテキストデータが第1のデータの一例であっても良い。
なお、本明細書において扱う各種データは、典型的にはデジタルデータである。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、例えば最新の医用画像診断装置の状態に基づく、患者の検査に対する当該医用画像診断装置の推奨度をユーザに提供することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 モダリティ
10a 第1のX線CT装置
10b 第2のX線CT装置
10c 磁気共鳴イメージング装置
10d X線診断装置
10e 超音波診断装置
10f マンモグラフィ装置
20 HISサーバ
30 RISサーバ
40 端末装置
140 コンソール装置
141 メモリ
142 ディスプレイ
143 入力インタフェース
144 処理回路
144a 制御機能
144b 前処理機能
144c 再構成処理機能
144d 取得機能
144f 出力機能
144e 判定機能
145 NWインタフェース
210 NWインタフェース
220 メモリ
230 入力インタフェース
250 処理回路
251 取得機能
252 送信機能
253 受信機能
254 出力機能
255 判定機能
256 評価機能
410 NWインタフェース
420 メモリ
430 入力インタフェース
440 ディスプレイ
450 処理回路
451 受付機能
452 登録機能
453 取得機能
454 出力機能
S システム

Claims (17)

  1. 患者を撮影可能な医用画像診断装置であって、
    当該医用画像診断装置での撮影を推奨する度合いである推奨度についてのリクエストを当該医用画像診断装置とネットワークで接続された医用システムから取得し、かつ、前記患者または前記患者の疾患に関する患者情報を取得する取得部と、
    取得された前記患者情報に基づいて、当該患者の検査に対する前記医用画像診断装置の前記推奨度を求める判定部と、
    前記推奨度を出力する出力部と、
    を備える医用画像診断装置。
  2. 前記患者情報は、自然文で記載された第1のデータを含み、
    前記判定部は、前記第1のデータを、前記患者の症状を表す構造化された第2のデータに変換し、前記第2のデータに基づいて、当該患者の検査に対する前記医用画像診断装置の推奨度を求める、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記患者情報は、手書きまたは印刷された文書が撮影された画像であり、
    前記判定部は、前記画像から文字を認識し、前記文字の認識結果である第1のデータを前記患者の症状を表す構造化された第2のデータに変換し、前記第2のデータに基づいて、当該患者の検査に対する前記医用画像診断装置の推奨度を求める、
    請求項1に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記判定部は、複数の評価項目に基づいて、前記医用画像診断装置に対する総合的な推奨度を求める、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  5. 前記判定部は、複数の評価項目ごとに、前記医用画像診断装置に対する複数の推奨度を求める、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  6. 前記複数の評価項目は、前記医用画像診断装置が前記患者を撮影する場合の撮影時間、画質、解像度または分解能、対象組織のコントラスト、侵襲度、緊急対応性、制約事項、及び前記患者と類似の症状の過去の患者に対する前記医用画像診断装置の使用実績の少なくとも何れか1つを含む、
    請求項4または5に記載の医用画像診断装置。
  7. 前記判定部は、前記医用画像診断装置の予約状況に基づいて、前記緊急対応性を判定する、
    請求項6に記載の医用画像診断装置。
  8. 前記取得部は、前記患者情報を情報処理装置から取得し、
    前記出力部は、前記推奨度を、前記情報処理装置に送信する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  9. 前記判定部は、前記患者情報に基づいて、医用画像診断装置が前記患者の診断に対応可能か否かを判定し、前記患者の診断に対応不可と判定した場合には、前記推奨度を求めない、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の医用画像診断装置。
  10. 患者または前記患者の疾患に関する患者情報を複数の医用画像診断装置に送信する送信部と、
    前記複数の医用画像診断装置から送信された前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度を受信する受信部と、
    前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度を出力する出力部と、
    を備える情報処理装置。
  11. 前記患者情報に基づいて、前記複数の医用画像診断装置が前記患者の診断に対応可能か否かを判定する判定部、をさらに備え、
    前記送信部は、前記判定部によって前記患者の診断に対応不可と判定された医用画像診断装置には、前記患者情報を送信しない、
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記複数の医用画像診断装置から送信された前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度に基づいて、前記複数の医用画像診断装置のうち推奨される順に既定の数の医用画像診断装置および前記既定の数の医用画像診断装置の推奨理由を特定する評価部、をさらに備え、
    前記出力部は、前記既定の数の医用画像診断装置を特定可能な識別情報と前記既定の数の医用画像診断装置の推奨理由とを対応付けて出力する、
    請求項10または11に記載の情報処理装置。
  13. 前記複数の医用画像診断装置から送信された前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度に基づいて、前記複数の医用画像診断装置のうち最も推奨される一の医用画像診断装置を特定する評価部、をさらに備え、
    前記出力部は、前記最も推奨される一の医用画像診断装置を特定可能な識別情報を出力する、
    請求項10または11に記載の情報処理装置。
  14. 病院情報システム(Hospital Information Systems:HIS)のサーバであり、
    前記出力部は、端末装置に、前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度を出力する、
    請求項10から13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 電子カルテの入力端末であり、
    前記出力部は、表示部に、前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度を表示させる、
    請求項10から13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  16. 複数の医用画像診断装置と、前記複数の医用画像診断装置とネットワークで接続された少なくとも1つの情報処理装置とを含むシステムであって、
    前記複数の医用画像診断装置の各々は、
    前記複数の医用画像診断装置の各々での撮影を推奨する度合いである推奨度についてのリクエストを前記情報処理装置から取得し、かつ、患者または前記患者の疾患に関する患者情報を取得する第1の取得部と、
    取得された前記患者情報に基づいて、当該患者の検査に対する前記医用画像診断装置の推奨度を求める判定部と、
    前記推奨度を前記情報処理装置に出力する第1の出力部と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記患者情報を複数の医用画像診断装置に送信する送信部と、
    前記複数の医用画像診断装置から送信された前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度を取得する第2の取得部と、
    前記複数の医用画像診断装置の各々の推奨度を出力する第2の出力部と、を備える、
    システム。
  17. 前記複数の医用画像診断装置の前記判定部は、統一された評価基準に基づいて、前記推奨度を求める、
    請求項16に記載のシステム。
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