JP2022161244A - 浮力補助具 - Google Patents
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そこで、カヤックやカヌーの側面に浮力の補助具を取り付け、カヤックの安定性を高めるアウトリガーと呼ばれる浮力補助具が利用されている。このように用いられる浮力補助具の一例として、特許文献1には、バランス能力を向上させるボートの構造が記載されている。
当然、カヤックに乗りながら魚釣りをするにあたってはカヤックの操縦者はその重心を大きく移動させる必要があるため、通常のカヤックの利用方法に比べて転覆しやすく、浮力補助具を装備する場合が多い。
このような構成によって、釣りをする際は船の安定性を高める浮力補助具として利用可能であり、実際に漁獲した際には漁獲物を収容する容器として利用可能な船舶の装備品となる。
このような構成によって、前記収容部を独立して取り扱うことができるようになり、前記収容部に収容した物品の取り扱いが容易になる。また、使用後に浮力補助具本体を洗浄する手間が省けるため、メンテナンス性が向上する。
このような構成によって、前記収容部の内部を冷却した状態に保つことができるようになり、内部に収容した物品の鮮度を長時間保つことができるようになる。
このような構成によって、直射日光や外部との熱のやりとりを遮断することができるようになり、さらに水上での利用時に前記収容部に水が入ることを防止することができるようになる。
このような構成によって、前記浮力補助具本体と、前記船体と、を安定して結合することができるようになる。
このような構成によって、前記船体と、前記浮力補助具本体との間隔を調整することができるようになり、使用者の身長や使用態様に合わせた利用ができるようになる。
このような構成によって、前記船体を動作させる際に、前記浮力補助具本体にかかる流水抵抗を削減することができるため、取り扱いを容易にすることができる。
なお、以下に示す各実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の各実施形態に限定するものではない。
また、図に示す船体および浮力補助具は一例を示す模式図であって、形状はこれに限られない。
まず、図1~図7を用いて、本発明の第一の実施形態に係る浮力補助具について説明を行う。
図1は、本実施形態にかかる浮力補助具1が、他の船舶の船体2に接続されている様子を表す斜視図であり、図2は、同様の状態にある浮力補助具1の上面図を表している。
詳述すると、浮力補助具1は、外部が水密に構成されており、水面に浮遊可能な浮力補助具本体11と、内部に物品を収納可能な蓋つきの容器である収容部12と、浮力補助具本体11の内部に溜まった水を放出可能な水抜き部13と、を有する。
また、浮力補助具本体11の上面は略平面状であり、収容部12を篏合して取り付け可能な大きさを有する窪み部分である取付部111を有する。
本実施形態においては、収容部12は取付部111に2つ取り付けられている。ここにおいて、取付部111はそれぞれの収容部12に対応する大きさのものが2つ設けられていることが好ましくあるが、構成を簡単にするために2つの収容部12を同時に包含可能な1つの取付部111が設けられていてもよい。
浮力補助具本体11は、補助具接続具J1及び棒状部材3を介して船体2に着脱可能に構成される。詳述すると、図1や図4に示すように、浮力補助具1と補助具接続具J1とは、浮力補助具本体11の上面においてボルトとナットで挟み込むことによって固定されており、その締め付けの具合によって棒状部材3の取り付け強さを調整することができる。
本実施形態において、補助具接続具J1には、略半円形状のパイプ用クランプを用いているが、補助具接続具J1には円筒状のクランプであっても、T管などのジョイント部品を用いてもよい。好ましくは、取付けの角度が定常になるように、二組以上の補助具接続具J1を利用して棒状部材3を固定する。
収容部12は、図5に示すように、箱型で内部に物品を収納可能な容器であり、収容部12の内部と外部との熱交換を遮断する容器本体121と、容器本体121の上面を覆い、上部からの水の流入と熱交換を防ぐ蓋部122と、容器本体121に設けられ蓋部122と係合して固定するフック部123と、を有する。
なお、断熱部Iは、容器本体121の内部に設けられていなくともよい。例えば、取付部111の周囲を取り囲むように貼り付けられていてもよく、断熱部Iが空洞部112に詰められて設けられていてもよい。
なお、ヒンジの軸は、容器本体121の上端において、船体2の長軸方向に対して略平行に設けられ、船体2から最も離れた辺に沿って設けられていることが望ましい。これによって船体2に乗船している使用者が蓋部122を開くのが容易になる。
なお、フック部123は、容器本体121の上端において、ヒンジと対向する辺に設けられていることが好ましい。これにより、船体2に乗船した使用者が、蓋部122の係合を容易に行うことができる。
これにより、使用者が船体2に乗船したまま、蓋部122の閉鎖を行うことが容易にできるようになる。
また、水抜き部13は、取付部111や容器本体121の下部に設けられていていてもよく、好ましくは、空洞部112には、浮力補助具1を陸上に載置した際に、重力に従って水が抜けるように、水抜き部13に向かう傾斜が設けられている。
なお、水抜き部13が2つ以上設けられることによれば、気流が発生することによって通気性が向上し、空洞部112内でカビ等が発生することを防ぐことができるようになる。
本実施形態において竜骨部14は、浮力補助具本体11の底から取付部111を支持するように設けられており、中空上に位置することとなる取付部111の強度を高める。
また、竜骨部14は右舷側と左舷側を隔てるようにしてもよく、このように構成することで浮力補助具本体11の一部に穴が開いた場合であっても浮力を保つことができる。
本実施形態において船体2は、二人乗りのカヤックの船体であって、船体本体21と、船体本体21上にくり抜かれるように形成された搭乗スペース22と、搭乗スペース22の上に縦列して設けられる席23と、を有する。
なお、船体本体21には、平面視で略楕円形状に形成されており、前方部には小物を船体2に押し付けることで固定する小物固定部Hが設けられている。
また、図2に示すように、船体接続具J2ないしは棒状部材3は、船体2を平面視した際、長軸方向に対して垂直となるように設けられており、さらに詳述すると、棒状部材3は、前方の席23の後方に接するように設けられている。これにより、棒状部材3と操船用具の干渉による操船の支障が起こりにくくなる。
図6に示すように、棒状部材3は、主に外側パイプ31と、内側パイプ32と、によって構成されている。外側パイプ31の内径は、内側パイプ32の外径よりも少し大きく、外側パイプ31の内部において内側パイプ32を摺動させることで、軸方向の長さが変更できるように構成されている。
また、外側パイプ31は船体2に近い側の端部近傍に、周辺よりも径が大きい取っ手311を有している。
穴部321は、上述した外側パイプ31に設けられる穴と略同一形状の穴であって、図7に示すように、外側パイプ31及び補助具接続具J1に設けられる穴とともに、固定ネジJAによって螺着されることによって、内側パイプ32が外側パイプ31に対して軸方向に固定される。外側パイプ31と内側パイプ32とは、任意の穴部321において螺着可能であるため、棒状部材3の長さを変更することができる。
なお、外側パイプ31において、穴部321に対応する箇所に複数の穴を設け、複数の固定ネジJAによって棒状部材3の長さを固定してもよい。
また、外側パイプ31と内側パイプ32は、電食を防ぐために同一種類の素材を使うことや、防蝕亜鉛を設けることが好ましいが、錆びを防ぐためにプラスチック製であってもよい。
なお、使用の態様は以下の記載に限られず、その順番は前後してもよい。
使用者は、外側パイプ31の中に内側パイプ32を摺動させて取り付けることにより、棒状部材3とする。続いて、浮力補助具1に螺着される補助具接続具J1を介して外側パイプ31を取り付け、次に、船体2に螺着される船体接続具J2を介して内側パイプ32を取り付ける。
使用者が水揚げを行う際には、収容部12の蓋部122を開き、漁獲物を投入する。使用者は、漁獲物の投入後、紐材Rを引っ張ることで蓋部122を閉じ、フック部123で蓋部122を固定する。
また、使用者が陸揚げを行う際には、収容部12を取付部111から取り外し、中身を出す。
次に、図8を用いて第二の実施形態について詳述を行う。なお、第一の実施形態と同様の構成については、記載を省略する。
本実施形態において、浮力補助具1と船体2とは、前方棒状部材3aと後方棒状部材3bとの二本の棒状部材3によって接続されている。
搭乗スペース22は、人間が一名搭乗可能な大きさを有し、船体接続具J2は、縁部221の最も前方の部分と、最も後方の部分において、それぞれ固定されている。2本の棒状部材3によって接続されていることによって、棒状部材1本あたりの負担を小さくすることができる。
より好ましくは、補助具接続具J1および船体接続部J2を制限付きで回動可能としてもよい。このようにすることで、揺動によって棒状部材3から浮力補助具1や船体2に加わる力を軽減することができるようになる。
11 浮力補助具本体
111 取付部
112 空洞部
113 補助孔
12 収容部
121 容器本体
122 蓋部
123 フック部
13 水抜き部
14 竜骨部
2 船体
21 船体本体
22 搭乗スペース
221 縁部
23 席
3 棒状部材
31 外側パイプ
311 取っ手
32 内側パイプ
321 穴部
J1 補助具接続具
J2 船体接続具
JA 固定ネジ
CA キャップ
R 紐材
Claims (7)
- 船体の側面に結合される浮力補助具であって、
水面に浮かべた際、浮力によって浮上する浮力補助具本体と、
内部に物品を収容可能な収容部と、を備える浮力補助具。 - 前記浮力補助具本体には、前記収容部を取り外し可能に篏合支持する取付部が設けられている請求項1に記載の浮力補助具。
- 外部との熱のやりとりを遮断する断熱部を有する請求項1又は2に記載の浮力補助具。
- 前記収容部の上部には、蓋部が設けられる請求項1~3の何れかに記載の浮力補助具。
- 前記浮力補助具本体と、前記船体と、を架設して結合する棒状部材を備える請求項1~4の何れかに記載の浮力補助具。
- 前記棒状部材は、軸方向に向けて伸縮自在に構成されている請求項5に記載の浮力補助具。
- 前記浮力補助具本体の外部形状は、前記船体の進行方向に向かう流線形に形成されている請求項1~6の何れかに記載の浮力補助具。
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