JP2022159160A - 企業間決済代行システム - Google Patents

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Abstract

【課題】企業間の決済代行にクレジットカード等の後払決済手段を使用する際に、決済代行サーバ内にカード番号等の情報を保持し、情報漏洩のリスクを小さくし、企業が他の企業への支払いとして、後払決済手段による決済代行を依頼する企業間決済代行依頼システム及びその動作方法を提供する。【解決手段】企業間決済代行システムの動作方法は、支払元企業が残したい控除額情報を登録しておき、後払決済手段の利用額から控除額を除いた所定期間内の決済代行上限額を設定し、決済代行依頼時の支払予定金額との関係を判断する。【選択図】図2

Description

本発明は、企業が他の企業への支払いとして、後払決済手段による決済代行を依頼する企業間決済代行依頼システムに関する。
企業は自身の事業活動を行う上で、仕入れ先から部材や材料を購入し、業務委託先から委託業務の成果の提供を受けた対価として、日々支払い処理を行っている。同じ向け先に何度も別個に支払業務を行うこともあり、支払い処理を行うための事務作業量は膨大な量となっている。例えば製造業であれば支払業務は、物品を製造する、または製造するものを設計する、出来上がったものを検査し品質を保証し製品として出荷するといった、直接収益に結び付く本来業務とは直接かかわらない業務である。給与計算や、総務関連、支払業務などを専門に受託する業者が出てきている。特に総従業員数の少ない中小企業などは、上記のような経理総務などの部門の直接雇用者の人件費を、本来業務関連の人件費へ回せることもあり、前記の業務を外部へ委託するアウトソーシング化することが有効である。
特許文献1には、買い手からの支払代行の申請を取得し、支払代行申請に応じて支払金額を売り手に立替えて支払をする立替払い処理を実行し、所定の期日に、集金金額を買い手の口座から回収する支払代行装置が記載されている。
特開2020-35268
特許文献1の技術では、決済カード(いわゆるクレジットカード)を使用することが想定されている。カード会社が発行するカードの利用限度額の中で支払い可能か判断するが、支払い代行以外にもカードでの決済を支払代行依頼元がしたい場合には、支払代行依頼元自身がカード利用額残高を管理しないと、利用限度額全額まで使用してしまう可能性があった。支払代行装置でのカード利用限度額の管理に関して、開示されていないという課題があった。また、カード取引の仕組みを利用した仮想決済番号による取引に用いられる決済カードも例示されているが、支払代行依頼元など外部と接続される支払代行サーバ内にも決済カードのカード番号を保持する構成であり、情報漏洩の危険性があった。
そこで本発明では、カード利用限度額に関しその限度額以内に決済代行依頼上限額を設定する。支払代行依頼元が登録した残したい利用額である控除額と、毎月想定される支払い代行依頼額をもとに当月の支払い代行利用限度額を算出する。支払代行依頼金額と支払代行利用限度額とが所定の関係にあるか判断することにより、支払代行依頼元が残しておきたい控除額を確保し、継続的に支払い代行依頼できる企業間決済代行依頼システムを提供することを目的とする。または、支払代行依頼元の企業や、支払受企業へ支払いのための処理を行うなど外部との接触の機会の多い企業間決済代行支援装置(AA)には後払決済手段に関する情報の代わりに、後払決済手段を一意に識別するトークンを保持するため、情報漏洩リスクを小さくすることができる。
以上のような企業間決済代行システムに関する課題を解決するために、本願では
第一の発明として、
企業を識別する企業識別情報を保持する企業識別情報保持部(A)と、
企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持するPAN識別情報保持部(B)と、
企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する控除額情報保持部(C)と、
支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する決済代行依頼情報取得部(D)と、
取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する関係ルール保持部(E)と、
決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する関係判断部(F)と、
関係判断部(F)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力するオーソリ依頼情報出力部(G)と、
出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得するオーソリ結果情報取得部(H)と、
取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする決済代行処理部(J)と、
を有する企業間決済代行システムを提供する。
第二の発明として、第一の発明を基礎として、
関係ルール保持部(E)は、
所定の関係であるか判断する関係ルールとして、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額を超えない場合が所定の関係であるとするルールである上限非超過ルールを保持する、上限非超過ルール保持手段(K)を有する請求項1に記載の企業間決済代行システムを提供する。
第三の発明として、第一又は第二の発明のいずれかを基礎として、
オーソリ結果情報取得部(H)が後払決済手段を利用可であるというオーソリ結果情報を取得した場合に、オーソリ結果情報に対応するオーソリ依頼情報に含まれるPAN識別情報で識別される後払決済手段に対する、決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内の決済代行上限額から、前記オーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額を差し引いて、今所定期間内の決済代行上限額を減じる、決済代行上限額保持部(L)を、有する企業間決済代行システムを提供する。
第四の発明として、第一から第三の発明を基礎として、
関係判断部(F)が決済代行上限額と所定の関係であるか判断する対象である決済代行依頼に係る支払金額情報と、オーソリ依頼情報出力部(G)が出力するオーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報は、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報に対して、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた金額情報である企業間決済代行システムを提供する。
第五の発明として、第一から第四の発明を基礎として、
関係判断部(F)において所定の関係にないとの判断の結果だった場合、またはオーソリ結果情報取得部(H)において後払決済手段を利用否との判断の結果を取得した場合に、支払元企業識別情報で識別される支払元へ前記結果の通知を出力する後払決済手段利用否結果出力部(M)を、有する企業間決済代行システムを提供する。
第六の発明として、第一から第五の発明を基礎として、
PAN識別情報保持部(B)に一の企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報を保持するPAN識別情報複数保持手段(N)を有するとともに、
複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報で識別される後払決済手段の利用優先順位を定める情報である利用優先順位情報を保持する利用優先順位情報保持部(O)を有し、
関係判断部(F)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けられた決済代行依頼情報を取得した場合には、その決済代行依頼情報に関連付けられた支払金額情報と、利用優先順位情報保持部(O)に保持された利用優先順位情報に従って利用優先順位の優先順にその後払決済手段に対応するPAN識別情報を用いて前記判断を行う優先順判断手段(P)を有する企業間決済代行システムを提供する。
第七の発明として、第一から第六の発明を基礎として、
決済代行依頼情報取得部(D)は、
関係判断部(F)において所定の関係にない(決済代行を実行できない)との判断結果であって、その支払元の企業識別情報と関連付けられた他の後払決済手段の決済識別情報が存在する場合には、その支払元の決済識別情報を利用して決済代行依頼情報を取得する企業間決済代行システムを提供する。
第八の発明として、
顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する支払関係情報保持部(AB)と、
企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持するトークン保持部(AC)と、
企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する支払代行依頼取得部(AD)と、
取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)に出力するトークン決済代行依頼情報出力部(AE)と、
前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報を取得するオーソリ情報取得部(AF)と、
取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する支払代行可否情報出力部(AG)と、
を有する企業間決済代行支援装置(AA)と、
前記トークン決済代行依頼情報を取得するトークン決済代行依頼情報取得部(BB)と、
取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得部(BC)と、
取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を出力するオーソリ情報出力部(BD)と、
取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする送金準備処理部(BE)と、
を有するトークン決済代行装置(BA)と、
からなる企業間決済代行システムを提供する。
を提供する。
第九の発明として、第八の発明を基礎として、
企業間決済代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)は、トークンを、1回の支払代行依頼に適用後に保持を中止するのではなく、予め定める所定の回数または所定の期間保持する企業間決済代行システムを提供する。
第十の発明として、第八又は第九の発明のいずれかを基礎として、
企業間決済代行支援装置(AA)のトークン決済代行依頼情報出力部(AE)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)に出力する企業間決済代行システムを提供する。
第十一の発明として、第八から第十の発明のいずれか一を基礎として、
企業間決済代行支援装置(AA)の支払代行可否情報出力部(AG)が出力する支払代行可否情報が支払代行否である場合には、支払代行依頼した企業識別情報で識別される企業に対し、支払代行否である旨の通知をおこなう支払代行不可通知出力部(AJ)を企業間決済代行支援装置(AA)に有する企業間決済代行システムを提供する。
第十二の発明として、第八から第十一の発明のいずれか一を基礎として、
企業間決済代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)は、企業が使用権限を有する複数の後払決済手段をトークン決済代行装置(BA)との関係で各々を一意に識別するためのトークンを後払決済手段ごとに保持する企業間決済代行システムを提供する。
第十三の発明として、第十二の発明を基礎として、
複数のトークンと関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数の後払決済手段に対応した複数のトークンの利用優先順位を定める情報であるトークン利用優先順位情報を保持するトークン利用優先順位情報保持部(AH)を有し、
複数のトークンによって各々一意に識別される複数の後払決済手段と関連付けられている企業識別情報を含む支払代行依頼を取得した場合には、その支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられた複数のトークンのうち、前記トークン利用優先順位情報保持部(AH)に保持されたトークン利用優先順位情報に従って優先順にトークンを選択するトークン選択手段(AL)をトークン決済代行依頼情報出力部(AE)に有する企業間決済代行支援装置(AA)を、有する企業間決済代行システムを提供する。
第十四の発明として、第十二から第十三の発明を基礎として、
企業間決済代行支援装置(AA)の支払代行可否情報出力部(AG)が出力した支払代行可否情報が支払代行否である場合、企業間決済代行支援装置(AA)のトークン決済代行依頼情報出力部(AE)は支払代行可否情報の基となったオーソリ情報に関連したトークンによって一意に識別される後払決済手段とは別の後払決済手段を一意に識別するトークンを含むトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)へ出力する企業間決済代行システムを提供する。
さらに、第一から第十四の発明の計算機である企業間決済代行システムの動作方法を提供する。
さらに、第一から第十四の発明の計算機である企業間決済代行システムに読み込み可能な動作プログラムも提供する。
またそれぞれの動作プログラムは記録媒体に記録されたものであってもよい。
主に以上のような構成をとる本発明によって、システムを提供することができる。
実施形態1にかかる発明の機能ブロック図 実施形態1にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態1にかかる発明のハードウェア図 実施形態2にかかる発明の機能ブロック図 実施形態2にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態2にかかる発明のハードウェア図 実施形態3にかかる発明の機能ブロック図 実施形態3にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態3にかかる発明のハードウェア図 実施形態4にかかる発明の機能ブロック図 実施形態4にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態4にかかる発明のハードウェア図 実施形態5にかかる発明の機能ブロック図 実施形態5にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態5にかかる発明のハードウェア図 実施形態6にかかる発明の機能ブロック図 実施形態6にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態6にかかる発明のハードウェア図 実施形態7にかかる発明の機能ブロック図 実施形態7にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態7にかかる発明のハードウェア図 実施形態8にかかる発明の機能ブロック図 実施形態8にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態8にかかる発明のハードウェア図 実施形態8にかかる発明のハードウェア図 実施形態9にかかる発明の機能ブロック図 実施形態9にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態9にかかる発明の企業間決済代行支援装置(AA)のハードウェア図 実施形態9にかかる発明のトークン決済代行装置(BA)のハードウェア図 実施形態10にかかる発明の機能ブロック図 実施形態10にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態10にかかる発明の企業間決済代行支援装置(AA)のハードウェア図 実施形態10にかかる発明のトークン決済代行装置(BA)のハードウェア図 実施形態11にかかる発明の機能ブロック図 実施形態11にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態11にかかる発明の企業間決済代行支援装置(AA)のハードウェア図 実施形態11にかかる発明のトークン決済代行装置(BA)のハードウェア図 実施形態12にかかる発明の機能ブロック図 実施形態12にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態12にかかる発明の企業間決済代行支援装置(AA)のハードウェア図 実施形態12にかかる発明のトークン決済代行装置(BA)のハードウェア図 実施形態13にかかる発明の機能ブロック図 実施形態13にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態13にかかる発明の企業間決済代行支援装置(AA)のハードウェア図 実施形態13にかかる発明のトークン決済代行装置(BA)のハードウェア図 実施形態14にかかる発明の機能ブロック図 実施形態14にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態14にかかる発明の企業間決済代行支援装置(AA)のハードウェア図 実施形態14にかかる発明のトークン決済代行装置(BA)のハードウェア図 本発明の企業間決済代行システムの全体構成概略図の例1 本発明の企業間決済代行システムの全体構成概略図の例2 本発明の企業間決済代行システムのハードウェア構成例 本発明の企業間決済代行システムへの決済代行依頼文書例 本発明の企業間決済代行システムへの決済代行依頼CSVファイル例 本発明の企業間決済代行システムの企業間決済代行装置の表示例1 本発明の企業間決済代行システムの企業間決済代行装置の表示例2 本発明の企業間決済代行システムの企業間決済代行装置の表示例3 本発明の企業間決済代行システムの企業間決済代行装置の表示例4 本発明の企業間決済代行システムの企業間決済代行装置の表示例5 本発明の企業間決済代行システムの企業間決済代行装置の表示例6 本発明の企業間決済代行システムの決済代行処理の流れの概略説明図 本発明の企業間決済代行システムのクレジットカード決済代行会社からの手数料を含めた支払い方式例の説明図
<全実施形態の説明の前提>
<本発明を構成し得るハードウェアについて>
本件発明は,原則的に電子計算機を利用する発明であるが,少なくとも一部はソフトウェアによって実現され,ハードウェアによっても実現され,ソフトウェアとハードウェアの協働によっても実現される。この場合に、ソフトウェアはハードウェア資源を利用して各種演算を行い求められるデータや情報を通じて諸機能を実現する。ソフトウェアによる情報処理が、ハードウェア資源を用いて具体的に実現されていると言える。
本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウェアでは,計算機の基本的構成であるCPU,メモリ,バス,入出力装置,各種周辺機器,ユーザーインターフェイスなどによって構成される。各種周辺機器には,記憶装置,インターネット等インターフェイス,インターネット等機器,LAN機器、Wifi(登録商標)機器、ディスプレイ,ディスプレイインターフェイス、キーボード,マウス,スピーカ,マイク、カメラ,ビデオ,テレビ,CD装置,DVD装置,ブルーレイ装置,USBメモリ,USBメモリインターフェイス,着脱可能タイプのハードディスク,一般的なハードディスク,プロジェクタ装置,SSD,電話,ファックス,コピー機,印刷装置,ムービー編集装置,各種センサ装置などが含まれうる。
また,本システムは,必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく,複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また,通信は,LANであってもWAN、Wifi(登録商標),ブルートゥース(登録商標),赤外線通信,超音波通信であってもよく,さらに,一部が国境を跨いで設置されていてもよい。
<全実施形態における本願発明の自然法則の利用性の充足>
本発明は,計算機とソフトウェアとの協働で機能するものである。本発明では一般インターネット回線又は専用回線を介して、支払元となる企業と後払決済手段と本発明の企業間決済代行システムを接続し、計算機(コンピュータ)上のデータとして決済代行依頼や、オーソリ依頼やオーソリ結果情報のやり取りを行う。ICTならではの処理が含まれているのでいわゆるビジネスモデル特許として成立するものである。この観点からも本願発明は計算機などのリソースを請求項や明細書に記載された事項と,それらの事項に関係する技術常識に基づいて判断すれば,本願発明は自然法則を利用したものであることとなる。
<特許法で求められる自然法則の利用の意義についての出願人の理解>
特許法で求められる自然法則の利用とは,法目的に基づいて,発明が産業上利用性を有し,産業の発達に寄与するものでなければならないとの観点から,産業上有用に利用することができる発明であることを担保するために求められるものである。つまり,産業上有用であること,すなわち出願に際して宣言した発明の効果がその発明の実施によってある一定の確実性の下再現できることを求めるものである。この観点から自然法則利用性とは,発明の効果を発揮するための発明の構成である発明特定事項(発明構成要件)のそれぞれが発揮する機能が自然法則を利用して発揮されるものであればよい,と解釈される。さらに言えば,発明の効果とはその発明を利用する利用者に所定の有用性を提供できる可能性があればよいのであって,その有用性を利用者がどのように感じたり,考えたりするかという観点で見るべきではない。したがって,利用する支払元企業、後払決済手段などが本企業間決済代行システムによって得る効果が心理的な効果(安心できる等)であったとしても,その効果自体は求められる自然法則の利用性の有無を判断するための対象外の事象である。
<企業間決済代行システムの全体構成>
図43aに本発明の請求項1~7に記載の企業間決済代行システム(以下、本システムと表記することがある)の全体構成概略図の例を示す。インターネット回線(4370)によって企業間決済代行システム(4300)、携帯電話会社(4371)、クレジットカード決済代行会社B(4372)、クレジットカード会社(アクワイアラ)(4373)、電子マネー運営会社(4374)、銀行(4375)、支払代行依頼元企業A(4376)、支払代行依頼元企業B(4377)、支払いを受け取る支払受企業A(4378)、支払いを受け取る支払受企業B(4379)、クレジットカード会社(イシュアー)(4380)が接続されている。接続される金融機関(携帯電話会社、銀行、クレジットカード決済代行会社、クレジットカード会社、電子マネー運営会社など)や支払代行依頼元の企業、支払受企業の数は図43aの例には限定されない。インターネット回線ではなく他の商用回線または専用回線であってもよい。なお、アクワイアラは加盟店契約やカード決済代金の立替払いなど、加盟店向けの業務を行い、イシュアーは消費者に対してのカード発行や与信、会員管理など、会員向け業務を行っているクレジットカード会社である。
図43bに本発明の請求項8~14に記載の企業間決済代行システム(4300)の全体構成概略図の別の一例を示す。図43bの例は図43aとほぼ同様であるが、図43aとは違い企業間決済代行システム(4300)が企業間決済代行支援装置(AA)(4330)とトークン決済代行装置(BA)(4350)から構成されることが異なる。それぞれがインターネット回線(4370)に接続されている。他の商用回線や専用回線などによる接続であってもよい。企業間決済代行支援装置(AA)(4330)は本発明の企業間決済代行システムを運用する決済代行事業者が運営管理し、トークン決済代行装置(BA)(4350)は決済代行事業者と契約したクレジットカード決済代行会社Aが管理運営し、両社が協働して企業間決済代行システム(4300)を構成する。
企業間決済代行システムや金融機関は大型コンピュータやサーバまたはクラウドサーバを用いて構成されることが多いと考えられる。支払代行依頼元企業A、Bや支払受企業A,BはPCや契約クラウドサーバなどを使用していると考えられるが、支払代行依頼や決済代行依頼の発信は、支払代行依頼元企業AのPCからには限定されず、支払代行依頼元企業Aの担当者が業務で用いるタブレットやスマートフォンから行ってもよい。スマートフォン、タブレットの場合でも基本的なハードウェア構成はPCと同様である。CPUにチップセットやインターフェイス機能や、グラフィックチップ、メモリなどを取り込みSoC(System on a Chip)と呼ばれる一つの集積回路素子を使用し、部品点数削減と省電力化を図っている場合が多い。キーボードは専用のキーボードではなく、通常タッチ機能を備えたディスプレイ上に表示されるソフトウェアキーボードから入力する。印刷はWifi(登録商標)や赤外線通知を介してプリンタと接続して行うことができる。大型コンピュータやクラウドサーバも計算機であり、PCと類似の構成を持つため、以下PCを例にハードウェア構成を説明する。
<ハードウェア構成>
図44は本システムにおけるハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態における企業間決済代行システムのハードウェア構成について,図44を用いて説明する。
この図にあるように、計算機は、マザーボード上に構成される、チップセット、CPU、不揮発性メモリ、メインメモリ、各種バス、BIOS、USBやLANなどの各種インターフェイス、リアルタイムクロック等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバ(USBなどの各種インターフェイス、カメラ、マイク、スピーカ又はヘッドホン、ディスプレイなどの各種機器組込み用)、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウェア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
≪チップセット≫
「チップセット」は、計算機のマザーボードに実装され、CPUの外部バスと、メモリや周辺機器を接続する標準バスとの連絡機能、つまりブリッジ機能を集積した大規模集積回路(LSI)のセットである。2チップセット構成を採用する場合と、1チップセット構成を採用する場合とがある。CPUやメインメモリに近い側をノースブリッジ、遠い側で比較的低速な外部I/Oとのインターフェイスの側にサウスブリッジが設けられる。
(ノースブリッジ)
ノースブリッジには、CPUインターフェイス、メモリコントローラ、グラフィックインターフェイスが含まれる。従来のノースブリッジの機能のほとんどをCPUに担わせてもよい。ノースブリッジは、メインメモリのメモリスロットとはメモリバスを介して接続し、グラフィックカードのグラフィックカードスロットとは、ハイスピードグラフィックバス(AGP、PCI Express)で接続される。
(サウスブリッジ)
サウスブリッジには、PCIインターフェイス(PCIスロット)とはPCIバスを介して接続し、ATA(SATA)インターフェイス、USBインターフェイス、EthernetインターフェイスなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、シリアルポート、パラレルポート、ISAバスをサポートする回路を組み込むことは、チップセット自体の高速化の足かせとなるためサウスブリッジのチップから分離させ、スーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIに担当させることとしてもよい。CPU(MPU)と、周辺機器や各種制御部を繋ぐためにバスが用いられる。バスはチップセットによって連結される。メインメモリとの接続に利用されるメモリバスは、高速化を図るために、これに代えてチャネル構造を採用してもよい。バスとしてはシリアルバスかパラレルバスを採用できる。パラレルバスは、シリアルバスが1ビットずつデータを転送するのに対して、元データそのものや元データから切り出した複数ビットをひとかたまりにして、同時に複数本の通信路で伝送する。クロック信号の専用線がデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。CPU(チップセット)と外部デバイスをつなぐバスとしても用いられ、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI ExpressやパラレルATAの改良版シリアルATAでは、データラインはシリアルバスでもよい。
≪CPU≫
CPUはメインメモリ上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで信号からなる情報を同じくメインメモリ上に出力する。CPUは計算機内での演算を行なう中心として機能する。なお、CPUは演算の中心となるCPUコア部分と、その周辺部分とから構成され、CPU内部にレジスタ、キャッシュメモリや、キャッシュメモリとCPUコアとを接続する内部バス、DMAコントローラ、タイマー、ノースブリッジとの接続バスとのインターフェイスなどが含まれる。なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。また,CPUに加えて,グラフィックインターフェイス(GPU)若しくはFPUによって,処理を行っても良い。なお、実施形態での説明は2コアタイプのものであるが、これに限定されない。またCPU内にプログラムを内蔵することもできる。
≪不揮発性メモリ≫
(HDD)
ハードディスクドライブの基本構造は、磁気ディスク、磁気ヘッド、および磁気ヘッドを搭載するアームから構成される。外部インターフェイスは、SATA(過去ではATA)を採用することができる。高機能なコントローラ、例えばSCSIを用いて、ハードディスクドライブ間の通信をサポートする。例えば、ファイルを別のハードディスクドライブにコピーする時、コントローラがセクタを読み取って別のハードディスクドライブに転送して書き込むといったことができる。この時ホストCPUのメモリにはアクセスしない。したがってCPUの負荷を増やさないで済む。
≪メインメモリ≫
CPUが直接アクセスしてメインメモリ上の各種プログラムを実行する。メインメモリは揮発性のメモリでDRAMが用いられる。メインメモリ上のプログラムはプログラムの起動命令を受けて不揮発性メモリからメインメモリ上に展開される。その後もプログラム内で各種実行命令や、実行手順に従ってCPUがプログラムを実行する。
≪オペレーティングシステム(OS)≫
オペレーティングシステムは計算機上の資源をアプリケーションに利用させるための管理をしたり、各種デバイスドライバを管理したり、ハードウェアである計算機自身を管理するために用いられる。小型の計算機ではオペレーティングシステムとしてファームウェアを用いることもある。
≪BIOS≫
BIOSは、計算機のハードウェアを立ち上げてオペレーティングシステムを稼働させるための手順をCPUに実行させるもので、最も典型的には計算機の起動命令を受けるとCPUが最初に読取りに行くハードウェアである。ここには、ディスク(不揮発性メモリ)に格納されているオペレーティングシステムのアドレスが記載されており、CPUに展開されたBIOSによってオペレーティングシステムが順次メインメモリに展開されて稼働状態となる。なお、BIOSは、バスに接続されている各種デバイスの有無をチェックするチェック機能をも有している。チェックの結果はメインメモリ上に保存され、適宜オペレーティングシステムによって利用可能な状態となる。なお、外部装置などをチェックするようにBIOSを構成してもよい。以上については,すべての実施形態でも同様である。
図44に示すように、本発明は基本的に汎用計算機プログラム、各種デバイスで構成することが可能である。計算機の動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信はバス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。インターフェイスには、ディスプレイインターフェイス、キーボード、通信バッファ等が考えられる。以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
以下の説明において、機能ブロックを説明する図中の符号は、各構成要件に割り振った2桁の番号を下2桁にし、各図の番号を紙2桁にした4桁の番号を使用している。
<本システムでの決済代行の流れ>
本発明の企業間決済代行システムを使用し決済代行依頼した場合の流れを、図52を用いて説明する。図52では後払決済手段をクレジットカードとし、後記実施形態1~8を想定して描かれている。後記実施形態9~14に対しては、図52の企業間決済代行システムを企業間決済代行装置(AA)、クレジットカード決済代行会社をトークン決済代行装置(BA)と読み替える。
<決済代行依頼の取得から、オーソリ結果を受けるまで>
図52には、処理の順に番号が振られている。決済代行依頼元の企業が、支払受企業から物品を購入する(1)。決済代行依頼元企業が本システムに決済代行を依頼する(2)。本システムは、クレジットカード決済代行会社へオーソリ依頼を行う(3)。オーソリ依頼時にカード情報そのものではなくクレジットカード情報(PAN識別情報)の代わりにクレジットカード決済代行会社が決済代行依頼元の企業へ発行したトークンを使用してもよい。オーソリ依頼(3)と同時に後記する売上処理(10)をクレジットカード決済代行会社へ送ってもよい。オーソリ依頼(3)と売上処理(10)をクレジットカード決済代行会社が同時に取得した場合には売上処理(10)は、後記するクレジットカード会社(アクワイアラ)からオーソリ結果を受け取る(7)まで処理を保留する。
本システムからオーソリ依頼を受けたクレジットカード決済代行会社はカード加盟店を管理するクレジットカード会社(アクワイアラ)へオーソリ依頼を送る(4)。オーソリ依頼を受けたクレジットカード会社(アクワイアラ)は、カード利用者である決済代行依頼元の企業が利用するクレジットカードを管理するクレジットカード会社(イシュアー)へオーソリ依頼を送る(5)。オーソリ依頼を受けたクレジットカード会社(イシュアー)は、自身の管理する利用者の情報を確認し、利用限度額内であって問題ないと判断したならば利用可というオーソリ結果を返す(6)。オーソリ結果を受けたクレジットカード会社(アクワイアラ)はオーソリ結果をクレジットカード決済代行会社へ返す(7)。クレジットカード決済代行会社はオーソリ結果を本システムへ返す(8)。
<支払い処理>
利用可であるというオーソリ結果を受け取った本システムは、支払受企業へ決済代行依頼された支払金額を立替えて支払うための処理を行う(9)。本システムは前記支払のための処理後に、クレジットカード決済代行会社へ売上処理(立替金の支払い依頼)をおこなう(10)(売上処理は、オーソリ依頼(3)と同時にクレジットカード決済代行会社へ出力しておいてもよい)。売上処理を受けたクレジットカード決済代行会社はクレジットカード会社(アクワイアラ)へ売上処理をおこなう(11)。売上処理を受けたクレジットカード会社(アクワイアラ)は利用者のカードを管理するクレジットカード会社(イシュアー)へ売上処理を行う(12)。売上処理(12)を受けたクレジットカード会社(イシュアー)はクレジットカード会社(アクワイアラ)へ支払処理を行う(13)。支払処理を受けたクレジットカード会社(アクワイアラ)はクレジットカード決済代行会社へ支払処理を行う(14)。支払処理を受けたクレジットカード決済代行会社は本システム(または本システムを運用する決済代行事業者の口座)へ支払処理を行う(15)。クレジット会社(アクワイアラ)へ支払処理(13)を行ったクレジットカード会社(イシュアー)はクレジットカードの利用代金引き落とし用の口座を管理する銀行へ引き落とし依頼を行う(16)。引き落とし依頼を受けた銀行は決済代行依頼元の企業の口座から依頼された金額を引き落とし(17)、クレジットカード会社(イシュアー)の口座へ振り込む(18)。このような一連の流れで、1つの決済代行依頼が処理される。
前記のように、図中の企業間決済代行システムからクレジットカード決済代行会社へのオーソリ依頼(3)と売上処理(10)は同時に送付してもよい。クレジットカード会社(アクワイアラ)からオーソリ結果(7)が返ってきた後に、利用可というオーソリ結果であればクレジットカード決済代行会社は売上処理(11)を行い、企業間決済代行システムへ利用可であるというオーソリ結果(8)を返す。といった処理を行ってもよい。オーソリ結果(8)を取得した本システムは、本システムへの支払処理(15)の前に、支払受企業へ立替えて支払うための処理を行う。オーソリ依頼(3)と売上処理(10)は同時に送付することにより、企業間決済代行システムからクレジットカード決済代行会社への送信回数を減らすことができる。
<実施形態1 概要>主に請求項1:関係判断部
実施形態1の企業間決済代行システムは、本システムを利用しようとする企業が、登録時に自身の利用する後払決済手段の情報と、後払決済手段の利用限度額から本システム利用にあたっての控除額を含む情報を登録し、支払元の企業から受けた決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、利用限度額と前記控除額から定める決済代行上限額とが所定の関係にあるか判断するように構成される。後払決済手段の利用限度額に対し、企業間決済代行システムでの決済代行に使用しない控除額を登録し、所定期間内の決済代行上限額を定めることが重要な点である。本システムを用いた決済代行を行うと、決済代行を用いなかった場合に比べ、支払金額を決済代行依頼するための費用が遅れて引き落としとなるため、時差を生じさせることができる。決済代行依頼元は、その時差の期間、支払うはずだった金額を他の支払いに当てたり、他の取引先からの入金を待つ猶予に当てたりすることができ、事業運営の柔軟性や堅実性に寄与できる。
<実施形態1 機能的構成>
図1は、本実施形態の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態1の企業間決済代行システム(0100)は企業識別情報保持部(A)(0101)と、PAN識別情報保持部(B)(0102)と、控除額情報保持部(C)(0103)と、決済代行依頼情報取得部(D)(0104)と、関係ルール保持部(E)(0105)と、関係判断部(F)(0106)と、オーソリ依頼情報出力部(G)(0107)と、オーソリ結果情報取得部(H)(0108)と、決済代行処理部(J)(0109)と、からなる。
なお、上記機能ブロックは本発明を実施するための一例であって、本発明が克服すべき課題及びその効果と矛盾しない範囲において適宜その機能を省略したり、新たな機能を付加したりしてよい。以下の実施形態2以降の説明でも同様である。
以下に記載する企業間決済代行システムを構成する各機能ブロックは、いずれもハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアのいずれによっても実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやメインメモリ、GPU、画像メモリ、グラフィックボード、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶媒体とそれらの媒体の読取ドライブなど)、情報入力に利用される操作ボタン等の入力デバイス、マウス、タッチパネル、専らタッチパネルをタッチする目的で利用する電子ペン、ジョイスティック又はジョイスティック類似のポインタ位置入力装置その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェイス、GPS受信インターフェイス、GPS用演算装置、ジャイロセンサ、加速度センサ、回転検知センサ、これらセンサの信号の処理装置、カメラ、画像ファイル処理回路、スピーカ、マイク、音声ファイル処理回路、通信用インターフェイス、バーコードリーダー、電子カードリーダー、POS端末、顔認証装置、暗号化装置、指紋認証装置、掌紋認証装置、網膜認証装置などの生体認証装置、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。特にスマートフォン、タブレット端末、携帯電話、スマートウォッチ、パーソナルコンピュータ、データセンターのサーバ装置、有線・無線ネットワーク及びインターフェイスなどを利用する。
メインメモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェイスなどから入力されメモリやハードウェア上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、前記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。ここで、上記プログラムは、モジュール化された複数のプログラムとして実現されてもよいし、二以上のプログラムを組み合わせて一のプログラムとして実現されても良い。
また、本発明は、その一部をソフトウェアとして構成することも可能である。さらに、そのようなソフトウェアが記録された記憶媒体も当然に本発明の技術的な範囲に含まれる(本実施形態に限らず、本明細書の全体を通じて同様である。)。
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 企業識別情報保持部(A)(0101)>
「企業識別情報保持部(A)」(0101)は、企業を識別する企業識別情報を保持するように構成されている。
「企業識別情報」とは、登録する企業を識別するためのものであり、会員番号などの番号や記号や、企業名または所在地+企業名などの形式であってもよい。企業間決済代行依頼をする支払代行依頼元の企業は少なくとも登録する必要がある。支払受けの企業も本システムに登録されることが好ましい。支払受けの企業を登録する場合には、企業名と振込先の金融機関名称と口座番号(もしくは口座番号に類する情報)を少なくとも登録する。支払受けの企業の登録は、支払元の企業が代行して行ってもよいし、本システムの運営業者が決済代行依頼を受けた際に、代行して登録してもよい。支払代行依頼元の企業は自身から支払を行う可能性のある企業をすべて登録しておくほうがよい。支払代行依頼元の企業が、本システムのWEBサイトなどの画面から支払受けの企業名などを一つ一つ直接入力する構成でもよいが、CSV形式などの電子データを本システムに送付して登録するように構成すると便利である。本システムへ登録する際の画面例を図48に示す。上側に直接入力欄があり1件入力するたびに追加がある場合には追加ボタンを押す。多数の支払先を一度に登録する場合などは、表計算ソフトなどで作成した一覧表をCSV(Comma-Separated Values)形式で出力したファイルをアップロードする(図48下側欄)。入力が終わったら右下の「登録」ボタンを押下するような例である。企業識別情報には、企業の事業内容、企業概要、資本金額、従業員数、売上高、所属する業界団体(商工会議所など)、取引関係にある企業、メインバンクといった企業の属性に関する情報を関連付けて保持するように構成してもよい。
<実施形態1 PAN識別情報保持部(B)(0102)>
「PAN識別情報保持部(B)」(0102)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持するように構成されている。
「PAN」とは「Primary Account Number(プライマリーアカウントナンバー)」の略称である。後払決済手段の一つであるクレジットカードに含まれる個人情報保護のためにPANは重要な役割を持つ。PANは主に14から16桁の数字からなるカード会員番号で、個々のカード会員で番号が異なっている。この数字全てを把握しなければ契約者に成りすませない。そのためクレジットカードを使用した決済時にカード会員番号が必要となることから、不正使用の防止に役立っている。
クレジットカード以外の後払決済手段としては、ポストペイ型電子マネー(例えば、iD(アイディ)(登録商標)やQUICPay(クイックペイ)(登録商標)などがポストペイ型)や、比較的少額であれば携帯電話料金と合算できるスマホ決済などの方法がある。ポストペイ型電子マネーであればカード番号などが、スマホ決済であれば利用者の電話番号などがPAN識別情報に相当する。
<実施形態1 控除額情報保持部(C)(0103)>
「控除額情報保持部(C)」(0103)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持するように構成されている。
決済代行依頼以外にも支払いに使用したい場合、例えば本システムを使わずに公共料金を支払う場合や、契約関係(雇用関係、業務委託関係)にある労働者への労働の対価の支払いの一部として後払決済手段を利用した前払いを行うような場合に、所定の控除額を確保しておくように控除額情報を本システムに登録、保持することができる。前記前払いを決済代行依頼と同じ後払決済手段にて、本発明の企業間決済代行システムと同じ運営業者依頼している場合には、本システム使用に当たって企業が登録申請した控除額情報に加えて、前払いを行うにあたって想定される予算枠を控除しておくように控除額情報を調整する構成することができる。想定した予算枠を超えそうな場合、又は下回りそうな場合は、控除額情報を増減する調整を随時行うように、控除額調整手段を設けることが好ましい。
<実施形態1 決済代行依頼情報取得部(D)(0104)>
「決済代行依頼情報取得部(D)」(0104)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得するように構成されている。
「決済代行依頼情報」は、支払元企業の使用するサーバ、またはPCなどのコンピュータシステムから一般インターネット回線など(他商用回線や専用回線でもよい)を介して、決済代行事業者の運営する企業間決済代行システムへ送信される。電子メールの本文又は添付ファイルの形式でもよいし、前記企業間決済代行システムのソフトによって表示される申請入力用専用WEBページ上の申請欄に入力したり、所定様式(CSVファイル、テキストファイル等)の電子ファイルをアップロードしたりすることで申請が、決済代行システムの決済代行依頼情報取得部(d)に取得される。
決済代行依頼の例を図45a、図45bに示す。図45は田中金物店が佐藤商事株式会社から物品を購入した代金50万円を2022年3月31日の支払期日までに支払うために、決済代行を日比谷決済代行サービスへ依頼する場合の例である。決済代行依頼は図45aのように、依頼文書をスキャナ取込後にPDF(Portable Document Format)形式に変換したり、文書作成したソフトからPDF形式で出力したりして作成したPDF形式の決済代行依頼票である。タブレットやスマートフォンに搭載されたカメラで決済代行依頼票文書を撮影した画像データをPDF形式に変えて作成することもできる。PDF形式の文書ファイルを電子メールで本システムに対する指定アドレスに送付したり、アップロードしたりすることで本システムに送付する。送付されたPDFファイルからOCR(Optical Character Recognition)の技術を用いてテキストデータ化し、AI技術などを使用して決済代行依頼票の内容を読み取り、決済代行依頼情報を取得することができる。PDF形式ではなく、図45bに示すようなCSV形式のファイルとして、電子メールでの送付や、本システムへのアップロードで本システムへ送付してもよい。図45bの例では1行中の記載はカンマ(,)で区切り、行の最後は改行(キャリッジリターン文字+ラインフィード文字)している。CSV形式であればより容易に計算機である本システム上で取り扱いしやすい。なお図45aでは1文書に1件の決済代行依頼が記載され、図45bでは1つのCSVファイルに1件の決済代行依頼が記載されているが、複数の決済代行依頼を1つの決済代行依頼票又はCSVファイルにまとめて本システムへ送付するように構成するしてもよい。
なお図50に示すように本システムによって表示される決済代行依頼直接入力用専用WEBページ上の各入力欄へ直接書き込んでもよい。直接入力する場合は、振込先(支払受企業)は基本的には、本システムに企業識別情報(企業名、会員番号など)が保持されているため、図50の「支払先名称」のようにプルダウンメニュウから選択できるように構成してもよいし、候補多数の場合は名称の頭数文字を入力したところで候補が数個に絞られて表示された中から選択したりするように構成することもできる。
<実施形態1 関係ルール保持部(E)(0105)>
「関係ルール保持部(E)」(0105)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持するように構成されている。
「所定の関係」としては、決済代行上限額に対し支払金額情報が下回っている、同額である、超える、カード利用額(=決済代行上限額+控除額)も超えるなどの関係がありうる。そのほか、後払決済手段の定期的な締め日と、決済代行済みの費用の支払い分の回収日(クレジットカードでの口座からの引き落とし日に相当)間などの特定の期間では他の機関に対して決済代行上限額を変動させるルールなども考えられる。
一例として後払決済手段としてクレジットカードを選択し、カード会社と利用者間の契約でのカード利用限度額を300万円/月である場合を例として説明する。月当たり50万円の控除額を設定すると250万円が決済代行を依頼する時に使用できる決済代行上限額となる。カード利用の月毎の締め日が20日、銀行口座からの引き落としが翌月10日の時に毎月月末に定額の支払いがある場合には次のようになる。
5月では、5月20日が締め日となり4月21日から5月20日までの支払いが合計される(A円)。翌6月10日に前記合計金額(A円)が口座から引き落とされる。毎月月末にB円の定額支払がある場合、6月1日時点では、300万円(カード利用限度額)-50万円(控除額)-A円(5月20日締め合計金額)―B円(5月末日支払金額)=決済代行上限額となる。6月10日にA円を引き落とされると決済代行上限額がA円分復活する。5月21日から6月20日までの支払総額が6月20日の締め日に集計され合計される。月末の定期支払であるB円以外払っていない場合には、6月の締め日の合計を受けて決済代行上限額は、300万円(カード利用限度額)-50万円(控除額)―B円(5月末日支払金額)となる。6月末に再度B円の定期支払があるため、7月1日時点では、決済代行上限額は、300万円(カード利用限度額)-50万円(控除額)―B円(5月末日支払金額)―B円(6月末日支払金額)となる。そのため、B円≦(300万円―50万円)/2の関係としないと、月頭の時点でカードの利用限度額いっぱいとなり、決済代行上限額が0となる。そのため、決済代行上限額は後払決済手段の締め日と引き落とし日(回収日)との間の期間とそのほかの期間では額が変化する(締め日と引き落とし日間のほうが少ない)ように構成するとよい。
<実施形態1 関係判断部(F)(0106)>
「関係判断部(F)」(0106)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断するように構成されている。
所定の関係として複数の種類のルールを、関係ルール保持部に保持することができる。そのためには、関係ルール保持部は、関係ルールを識別する関係ルール識別情報と関連付けて関係ルールを保持するように構成され、支払元の企業識別情報と支払受けの企業情報と関係ルール識別情報を関連付けた関係ルール関連情報を保持する関係ルール関連情報保持手段を、関係ルール保持部が有するように構成する。関係ルール判断部は、決済代行依頼情報に含まれる支払元の企業識別情報と支払受けの企業識別情報から関係ルール識別情報を取得し、関係ルール識別情報と関連付けられた関係ルールを用いて、所定の関係か判断するように構成できる。
<実施形態1 オーソリ依頼情報出力部(G)(0107)>
「オーソリ依頼情報出力部(G)」(0107)は、関係判断部(F)(0106)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力するように構成されている。
「オーソリ」とは、「オーソライゼーション(又は「オーソリゼーション」以下同じ)」の略で、本件発明の場合「PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せ」を含むオーソリ依頼情報を受信した後払決済手段の運営業者が、利用可能であるか確認する作業である。支払元企業の後払決済手段が有効かどうかや利用限度額に達していないかなどを後払決済手段の運営業者が確認し、その上で後払決済手段の運営業者の利用枠を確保する処理を言う。
後払決済手段の運営業者が利用限度額に達していないことと利用枠を確保したことをもってオーソリの承認が行われる。オーソリでは、利用限度額の確認も行う。後払決済手段の一つであるクレジットカードは、一部のクレジットカードを除いては設定されている利用限度額の範囲内でしか使用できない。支払元企業が使用している後払決済手段が、利用限度額に達していないかどうかは、企業間決済代行依頼システムの側では把握できないので、オーソリを通すことで、都度後払決済手段運営業者へ限度額の確認をとる。合わせて、支払元企業自身の支払遅延等のトラブルの有無も後払決済手段運営業者で確認をし、健全な取引ができるかどうかもチェックをしている。
<実施形態1 オーソリ結果情報取得部(H)(0108)>
「オーソリ結果情報取得部(H)」(0108)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得するように構成されている。
オーソリ依頼情報出力後に、後払決済手段運営業者が後払決済手段利用を承認した場合には、後払決済手段運営業者より、クレジットカードでの「オーソライゼーションコード」に相当するコード情報をオーソリ結果情報に含めて返信されることが好ましい。「オーソライゼーションコード」は予約番号のようなものであり、発行された時点では後払決済手段運営業者から本システム運営業社への支払いは実施されていない。ただ、その際に発行された「オーソライゼーションコード」などを元に別途、後払決済手段運営業者から本システム運営業社に対して支払金額ないしはそれに本システム利用の手数料を付加した額の支払いが行われることになる。したがって、「オーソライゼーションコード」の取得と保管は必須となる。本システムにおいて支払元企業識別情報と関連付けて「オーソライゼーションコード」の取得部と保持部を有するように構成することが好ましい。
本システムに対する以外の支払いなどでによって後払決済手段の利用限度額が減少していてオーソリの承認が得られなかった場合、後払決済手段利用不可の情報がオーソリ結果情報に含まれて返信される。利用不可だった場合、決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられた支払元企業へ、利用不可の旨を通知することが好ましい。
<実施形態1 決済代行処理部(J)(0109)>
「決済代行処理部(J)」(0109)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をするように構成されている。オーソリ結果情報取得部(H)から利用可の結果を得た場合に、決済依頼代行事業者が支払受企業へ、支払金額情報の金額を立替払いするために行うのが、「決済代行のための処理」である。
「決済代行のための処理」とは、直接銀行口座などへ振り込み処理をすることのみを意味しない。例えば銀行口座への振り込みの準備をしたり、振り込みを指示したりする処理なども含まれうる。
<本システムのWEBサイト上での使用例>
本企業間決済代行システムを一般インターネット回線で接続されたWEBサイト経由で使用する場合の例を図46から図50、および図45を用いて説明する。なおこれらの図に示される例には限定されない。図46は本システムのWEBサイトのトップページである。図47は新規会員登録の画面例である。図48は支払先の登録画面例である。図49は決済代行依頼の登録方法選択画面例である。図45aはPDF形式による決済代行依頼票の例、図45bはCSV形式による決済代行依頼の例である。図50はWEBサイトの入力用画面から直接決済代行依頼を入力する際の例である。
<トップページ>
図46の本システムのWEBサイトトップページには「決済代行依頼」、「マイページ」、「新規会員登録」の3つのボタン表示されている。既に登録済みの会員がすぐに決済代行依頼する場合には「決済代行依頼」ボタンを押し、次のログイン画面に遷移後(図示しない)にログイン手続きをして、図48の決済代行依頼の登録方法選択画面へ進む。既に会員登録済みの会員が、過去の決済代行実績を閲覧したり、自身の登録情報の編集(修正、削除、追加)や支払先の編集をしたり、退会手続きをしたり、などをする場合には「マイページ」ボタンを押し、次のログイン画面に遷移後(図示しない)にログイン手続きをしてから、自身の情報が表示されたマイページ(図示しない)へ進む。「決済代行依頼」「マイページ」ボタンを押しても、会員登録していない場合はログインできないため、ログイン画面から新規会員登録画面へと誘導される。図46のトップページの例では、新規会員登録をするため、「新規会員登録」ボタンが押下されている。
<新規会員登録>
図47は新規会員登録画面である。図47の例では、田中金物店が会員登録しようとしている。銀行口座振込時に必要なカナ名称や、住所、連絡先の他に、後払決済手段(図では決済手段と表記)を登録する。後払決済手段の登録は、本システムで使用可能な後払決済手段の種別をプルダウンメニュウから選択する。図47ではクレジットカードが選択されている。他にはポストペイ型の電子マネーなども選択することができる。後払決済手段種別を選択後、クレジットカードの名称「ABCカード」を入力すると、ABCカードのカード詳細情報を入力するポップアップウィンドウが開く。ポップアップウィンドウに入力することでクレジットカードに関する情報(PAN識別情報)を取得する。カード情報の他に、希望する控除額(毎月ABCカードを使用して支払っている公共料金相当額など)を記入する。図47の例では、控除額は10万円である。決済手段1の下の決済手段2右脇にある「追加」ボタンを押すと決済手段2の入力欄が出現する。情報の入力は決済手段1と同様である。複数の決済手段を入力した場合にはそれぞれの名称の下にある優先順位のプルダウンメニュウが選択できるようになる。一つだけ入力された場合は「1」以外選択できないように構成することができる。
なお図47において、カード情報を入力するために開いたポップアップウィンドウを、クレジットカード決済代行会社、またはクレジットカード決済代行会社を介さない取引の場合はABCカードを運営管理するクレジットカード会社に直接接続するように構成することができる。ポップアップウィンドウ内にカード名義、カード番号、セキュリティコード、有効期限などの情報を入力するが、入力した情報は前記のクレジットカード決済代行会社、またはクレジットカード決済代行会社を介さない取引の場合はABCカードを運営管理するクレジットカード会社に本システムを経由せず直接送信され、田中正三氏(カード名義:SHOZO TANAKA)のABCカードを一意に識別するトークンを代わりに取得し本システムに保持するように構成してもよい(トークンを使用する構成は、後記実施形態8以降が該当する。)
<支払先登録>
図47の新規会員登録画面の下中央の支払先登録ボタンを押下すると、図48の支払先登録画面へ遷移する。田中金物店は新規会員登録手続き中であり、情報が本システムに登録されておらず会員番号が発行されていないため、図49,50のように画面下中央に表示されていない。新規会員登録後は、図46に示したトップページから移動したマイページにて、支払先情報を追加、削除、修正など編集することができる。上側が直接入力する場合の入力欄であり、支払先をとりあえず1件入力したい時などに使用する。「振込先金融機関」の名称又は「金融機関コード」の少なくともどちらかを入力する。金融機関コードは統一金融機関コードで定める4桁のコードと支店番号(銀行であれば3桁)を組み合わせたコードである。金融機関名又は金融機関コードのどちらかを入力すれば、未入力のもう片方が自動的に表示されるように構成できる。支払先を追加する場合は、追加ボタンを押し次の1件を入力する。多数の支払先を一度に登録する場合は、CSVファイルなどにまとめ、アップロードする。画面下側のアップロード欄の「参照」ボタンを押し、ファイルの場所を指定する。指定し終わるとファイル名が画面に表示される。図48では「TANAKA.csv」ファイルが指定されている。画面右下の「登録」ボタンを押下すると、直接入力した支払先情報、または指定されたファイルがアップロードされ、ファイルに含まれる支払先情報が本システムに取得され企業情報識別情報保持部(A)に保持される。登録完了後、画面左下の「戻る」ボタンで図47の新規会員登録画面へ戻る。会員登録に関し情報入力完了したら、図47画面右下の「決定」ボタンを押し、新規会員登録を完了する。
<決済代行依頼>
図49は決済代行依頼の登録画面である。図47にて田中金物店が会員登録し、ログインしたため、画面の下側に会員名(田中金物店)と会員番号が表示されている。図49の画面では「依頼票アップロード」、「CSVアップロード」、「直接入力」の3ボタンが表示されている。「依頼票アップロード」は図45aに示すような文書である決済代行依頼票のPDF形式ファイルのアップロードを行うためのボタンであり、「CSVアップロード」は図45bに示すようなCSV形式での決済代行依頼をアップロードするためのボタンである。図49では「直接入力」ボタンが押下されている。図50の直接入力画面へ遷移する。
<決済代行依頼:直接入力>
図50は直接入力画面である。支払先名称、振込先金融機関、振込先口座、支払期日、支払金額を直接記入する。PCからWEBサイトにアクセスしている場合は実際のキーボードから入力してもよいし、本システム上にソフトウェアキーボードを実装し、代わりに使用してもよい(キーボードの入力キーを盗み見るウィルス対策のため)。振込先(支払受企業)は基本的には、本システムに企業識別情報(企業名、会員番号など)が保持されているため、図50のようにプルダウンメニュウから選択したり、候補多数の場合は名称の頭数文字を入力したところで候補が数個に絞られて表示された中から選択したりするように構成することができる。振込先を選択した際に、支払受企業に振込先の金融機関が複数登録されていた場合には、振込先金融機関をプルダウンメニュウから選択するように構成する。一つのみであれば、支払受企業を選択後に自動的に振込金融機関が表示される。決済手段として登録済みの手段をプルダウンメニュウ選択する。図50の例では、田中金物店は決済手段をクレジットカードであるABCカードのみ本システムに登録しているため、決済手段であるクレジットカード1のABCカードが表示され、他の手段候補が選択可には表示されない。入力内容に問題なければ画面右下の「決定」ボタンを押す。
<決済代行依頼入力後の本システムの動作例>
図50を例に説明したように田中金物店から佐藤商事株式会社への代金支払いのための決済代行依頼が入力され、本システムの決済代行依頼情報取得部(D)に取得された。図47の新規会員登録時に入力された10万円の控除額情報は、控除額情報保持部(C)に保持されている。田中金物店のABCカードの利用限度額が300万円の場合、控除額が10万円であるから、ひと月当たりの最大の決済代行上限額は300-10=290万円となる。図50の決済代行依頼例で、佐藤商事株式会社への50万円の決済代行にあたっては、当月に他の支払いなどがなければ決済代行上限額が290万円である。関係ルール保持部(E)に、決済代行上限額>支払金額という関係が「所定の関係」であると判断する関係ルールが保持されている場合には、290万円-50万円>0であるために、「所定の関係」であると関係判断部(F)に判断されて、オーソリ依頼情報出力部(G)からオーソリ依頼情報が出力される。オーソリ依頼情報出力以降の本システムの動作はすでに上述した構成の説明の通りであるため省略する。
<実施形態1 処理の流れ>
図2は、実施形態1の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態1の企業間決済代行システムでは、企業識別情報保持ステップ(a)(S0201)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S0202)と、控除額情報保持ステップ(c)(S0203)と、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S0204)と、関係ルール保持ステップ(e)(S0205)と、関係判断ステップ(f)(S0206)と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S0207)と、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S0208)と、決済代行処理ステップ(j)(S0209)と、を有する。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、
企業識別情報保持ステップ(a)(S0201)は、企業を識別する企業識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S0202)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持する処理を行い、
控除額情報保持ステップ(c)(S0203)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する処理を行い、
決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S0204)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S0205)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S0206)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する処理を行い、
オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S0207)は、関係判断ステップ(f)(S0206)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力する処理を行い、
オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S0208)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得する処理を行い、
決済代行処理ステップ(j)(S0209)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態1 ハードウェアの説明>
図3は、実施形態1のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、企業識別情報保持プログラムと、PAN識別情報保持プログラムと、控除額情報保持プログラムと、決済代行依頼情報取得プログラムと、関係ルール保持プログラムと、関係判断プログラムと、オーソリ依頼情報出力プログラムと、オーソリ結果情報取得プログラムと、決済代行処理プログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、PAN識別情報、控除額情報、決済代行依頼情報、関係ルール、オーソリ依頼情報、オーソリ結果情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本発明の企業間決済代行システムにより決済代行依頼元の企業は、決済代行しなかった場合に比べ支払金額が引き落とされるのが遅れるため、引き落としまでの期間に別の支払いに当てたり、支払に当てる入金を待つ猶予としたりすることができる。また本実施形態により、企業間決済代行依頼時に後払決済手段を使用しても、支払元企業が登録時に登録した控除額を残すように運用することができる。
<実施形態2 概要>主に請求項2:関係判断部。上限非超過ルール
実施形態1を基礎として、所定の関係にあるか判断する関係ルールとして、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額を超えない場合が所定の関係であるという上限非超過ルールを保持する、上限非超過ルール保持手段(K)を有する。
<実施形態2 機能的構成>
図4に実施形態1を基礎とした実施形態2の企業間決済代行システムの機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに関係ルール保持部(E)(0405)に、上限非超過ルール保持手段(K)(0410)を有するように構成されている。上限非超過ルール保持手段(K)(0410)以外は実施形態1と同様のため、以下上限非超過ルール保持手段(K)(0410)についてのみ説明する。
<実施形態2 構成の説明>
<実施形態2 上限非超過ルール保持手段(K)(0410)>
「上限非超過ルール保持手段(K)」(0410)は、所定の関係であるか判断する関係ルールとして、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額を超えない場合が所定の関係であるとするルールである上限非超過ルールを保持するように、関係ルール保持部(E)(0405)に構成されている。
所定の関係にあるか判断する関係ルールとしては、上述の例以外にも以下のようなルールが考えられる。例えば、企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額に対し、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が前記決済代行上限額を超えるが、利用限度額は超えない場合に、今回決済代行依頼申請があった申請分に限って所定の関係にあると判断するルールである。又は例えば、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額を、所定期間内に決済代行依頼によって支払い済みの合計額に足した場合に、後払決済手段の利用限度額を初めて超える場合に所定に関係にないと判断するルールなどである。
<実施形態2 処理の流れ>
図5は、実施形態1を基礎とする実施形態2の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態2の企業間決済代行システムでは、企業識別情報保持ステップ(a)(S0501)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S0502)と、控除額情報保持ステップ(c)(S0503)と、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S0504)と、関係ルール保持ステップ(e)(S0505)と、上限非超過ルール保持サブステップ(k)(S0506)と、関係判断ステップ(f)(S0507)と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S0508)と、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S0509)と、決済代行処理ステップ(j)(S0510)と、を有する。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、
企業識別情報保持ステップ(a)(S0501)は、企業を識別する企業識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S0502)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持する処理を行い、
控除額情報保持ステップ(c)(S0503)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する処理を行い、
決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S0504)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S0505)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S0505)内の上限非超過ルール保持サブステップ(k)(S0506)は、所定の関係であるか判断する関係ルールとして、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額を超えない場合が所定の関係であるとするルールである上限非超過ルールを保持する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S0507)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する処理を行い、
オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S0508)は、関係判断ステップ(f)(S0507)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力する処理を行い、
オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S0509)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得する処理を行い、
決済代行処理ステップ(j)(S0510)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態2 ハードウェアの説明>
図6は、実施形態1を基礎とする実施形態2のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、企業識別情報保持プログラムと、PAN識別情報保持プログラムと、控除額情報保持プログラムと、決済代行依頼情報取得プログラムと、関係ルール保持プログラムと、関係判断プログラムと、オーソリ依頼情報出力プログラムと、オーソリ結果情報取得プログラムと、決済代行処理プログラムと、さらに上限非超過ルール保持サブプログラムを有し、データとして、企業識別情報、PAN識別情報、控除額情報、決済代行依頼情報、関係ルール、オーソリ依頼情報、オーソリ結果情報と、さらに上限非超過ルールが保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、所定の関係か判断する際に、支払元企業が登録した控除額を残すように決済代行を行うことができる。
<実施形態3 概要>主に請求項3:関係判断部。今所定期間内決済代行上限額減額
実施形態1または2のいずれかを基礎として、後払決済手段を利用可であるというオーソリ結果情報を取得した場合に、オーソリ結果情報に対応する後払決済手段の今所定期間内の決済代行上限額から、支払金額を差し引いて、今所定期間内の決済代行上限額を減じる、決済代行上限額保持部(L)を有する。
<実施形態3 機能的構成>
図7に実施形態1を基礎とした実施形態3の企業間決済代行システムの機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに決済代行上限額保持部(L)(0711)を有するように構成されている。決済代行上限額保持部(L)(0711)以外は実施形態1と同様のため、以下決済代行上限額保持部(L)(0711)についてのみ説明する。なお、実施形態2を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態3 構成の説明>
<実施形態3 決済代行上限額保持部(L)(0711)>
「決済代行上限額保持部(L)」(0711)は、オーソリ結果情報取得部(H)が後払決済手段を利用可であるというオーソリ結果情報を取得した場合に、オーソリ結果情報に対応するオーソリ依頼情報に含まれるPAN識別情報で識別される後払決済手段に対する、決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内の決済代行上限額から、前記オーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額を差し引いて、今所定期間内の決済代行上限額を減じるように構成されている。決済代行上限額から支払金額を減じる処理は、オーソリ結果情報取得後、決済代行のための処理を実行する前に行う。同時に複数の決済代行依頼が本システムに対し出された場合には、一の決済代行依頼のオーソリ結果情報が取得され、上記の決済代行上限額から支払金額を減じる処理を行った後に、別の一の決済代行依頼に基づいて関係判断部(F)にて所定の関係か判断する処理を行う。このように複数の決済代行依頼が同時にあった場合は、関係判断部(F)での判断からオーソリ結果情報を得て決済代行上限額から支払金額を減じるまでの処理を、一件一件逐次処理する。
決済代行上限額保持部(L)を本システム内に設けることで、後払決済手段(例としてクレジットカード)を使用した支払の代行(以下、支払代行と表記)を行う上で、締め日と締め日の間(例:月単位)の期間に控除額を残して運用し、かつ後払決済手段の利用否というオーソリ結果情報を得ないように運用できる。本システムの利用登録時に、支払代行依頼元となる企業のPAN識別情報をシステムに保持させる際、利用限度額と、控除額情報を入力させ、決済代行上限額を保持する。
「決済代行上限額」は、後払決済手段の各顧客に対応する上限額(通常は一月単位などといった定期的な期間ごと)から、各顧客の希望する控除額と、まだ引き落としになっていない支払金額を引いた額である。「まだ引き落としになっていない支払金額」とは、締め日の後、引き落とし日までの間の期間などに生じる金額であり、例えば毎月20日締めの後払決済手段の引き落としが翌月の10日だったりするような場合に、当月20日から翌月10日までの間には、支払受企業への支払いはされたがまだ支払代行依頼元の企業の銀行口座などから引き落としになっていない支払金額が生じる。一般的には引き落としが行われた後で、引き落とされた金額相当の額が後払決済手段の利用限度額として復活する。
<実施形態3 処理の流れ>
図8は、実施形態3の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態1を基礎とする実施形態3の企業間決済代行システムでは、企業識別情報保持ステップ(a)(S0801)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S0802)と、控除額情報保持ステップ(c)(S0803)と、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S0804)と、関係ルール保持ステップ(e)(S0805)と、関係判断ステップ(f)(S0806)と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S0807)と、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S0808)と、決済代行上限額保持ステップ(L)(S0809)と、決済代行処理ステップ(j)(S0810)と、を有する。なお実施形態2を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、
企業識別情報保持ステップ(a)(S0801)は、企業を識別する企業識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S0802)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持する処理を行い、
控除額情報保持ステップ(c)(S0803)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する処理を行い、
決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S0804)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S0805)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S0806)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する処理を行い、
オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S0807)は、関係判断ステップ(f)(S0806)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力する処理を行い、
オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S0808)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得する処理を行い、
決済代行上限額保持ステップ(L)(S0809)は、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S0809)が後払決済手段を利用可であるというオーソリ結果情報を取得した場合に、オーソリ結果情報に対応するオーソリ依頼情報に含まれるPAN識別情報で識別される後払決済手段に対する、決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内の決済代行上限額から、前記オーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額を差し引いて、今所定期間内の決済代行上限額を減じる処理を行い
決済代行処理ステップ(j)(S0810)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態3 ハードウェアの説明>
図9は、実施形態1を基礎とする実施形態3のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。なお実施形態2を基礎としても同様の効果が得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、企業識別情報保持プログラムと、PAN識別情報保持プログラムと、控除額情報保持プログラムと、決済代行依頼情報取得プログラムと、関係ルール保持プログラムと、関係判断プログラムと、オーソリ依頼情報出力プログラムと、オーソリ結果情報取得プログラムと、決済代行処理プログラムと、さらにオーソリ結果情報取得プログラムを有し、データとして、企業識別情報、PAN識別情報、控除額情報、決済代行依頼情報、関係ルール、オーソリ依頼情報、オーソリ結果情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、本システムを利用した支払い代行を依頼する顧客の今所定期間内の上限額を、支払い代行実施毎に支払額分減じることのよって、適切に管理することができる。
<実施形態4 概要>主に請求項4:関係判断部。手数料込み
実施形態1から3のいずれか一を基礎として、実施形態4では、関係判断部(F)が決済代行上限額と所定の関係であるか判断する対象である決済代行依頼に係る支払金額情報と、オーソリ依頼情報出力部(G)が出力するオーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報とは、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報に対し、代行処理に必要な手数料を加えた金額情報とするように構成する。
<実施形態4 機能的構成>
図10に実施形態1を基礎とした実施形態4の企業間決済代行システムの機能ブロック図を示す。実施形態1に対し機能的構成は同様である。なお実施形態2又は3のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態4 構成の説明>
関係判断部(F)が決済代行上限額と所定の関係であるか判断する対象である決済代行依頼に係る支払金額情報と、オーソリ依頼情報出力部(G)が出力するオーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報とは、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報に対して、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた金額情報とするように構成される。
「手数料」には、本システムを使用し決済代行を業として行う決済代行事業者が決済代行依頼時に後払決済手段を使う際にかかる手数料や、支払受企業へ支払金額情報の金額を決済代行事業者が立替払いする際の口座振込などの出金処理を行うための手数料、本システムを管理運営するうえで決済代行事業者が必要とする経費などが含まれる。
本システムが顧客の依頼に応じて決済代行によって支払受企業へ立替支払を行った後に、後払決済手段決済代行会社(例:クレジットカード決済代行会社)から支払が行われる。その際の振込手数料に関し2つの例が考えられる。図53に後払決済手段決済代行会社から本システムへ立替金に対する支払の仕方を後払決済手段としてクレジットカードを使用した場合を例として、前記2例を示す。図53には左側に本システムが決済代行する支払日の異なる代行1(A社へ支払)、代行2(B社へ支払)、代行3(C社へ支払)、代行4(D社へ支払)、代行5(E社へ支払)が記載されている。これらの決済代行時に立替えた費用の売上処理をクレジットカード決済代行会社に行い、支払いを受ける。本システムが行った支払日の異なる決済代行の代行1から代行5までに対し支払日毎に逐次支払いを行う逐次払い方式と、定期的に(例えば月一など)まとめて支払うまとめ払い方式である。前者では本システムを運用する決済代行事業者は逐次支払いを受けることができるので、立替に当てる費用を多量に準備する必要はなくなる。逐次払い方式では支払の都度振込手数料がかかるため、手数料総額は高額となる可能性がある。後者の場合、クレジットカード決済代行会社から支払が行われるまでの期間、立替金に当てる多量の費用を準備する必要があるが、振込が一括で行われるために振込手数料は逐次払い方式より安くなる。前記2方式は適宜選択することができる。
<実施形態4 処理の流れ>
図11は、実施形態1を基礎とする実施形態4の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態4の企業間決済代行システムでは、企業識別情報保持ステップ(a)(S1101)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S1102)と、控除額情報保持ステップ(c)(S1103)と、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S1104)と、関係ルール保持ステップ(e)(S1105)と、関係判断ステップ(f)(S1106)と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S1107)と、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S1108)と、決済代行処理ステップ(j)(S1109)と、を有する。なお実施形態2又は3のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、
企業識別情報保持ステップ(a)(S1101)は、企業を識別する企業識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S1102)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持する処理を行い、
控除額情報保持ステップ(c)(S1103)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する処理を行い、
決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S1104)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S1105)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S1106)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額に対して、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた金額情報が前記所定の関係であるか判断する処理を行い、
オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S1107)は、関係判断ステップ(f)(S1106)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と、支払金額情報に対して代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力する処理を行い、
オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S1108)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得する処理を行い、
決済代行処理ステップ(j)(S1109)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態4 ハードウェアの説明>
図12は、実施形態1を基礎とする実施形態4のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。なお実施形態2又は3のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
実施形態1と同様に不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、企業識別情報保持プログラムと、PAN識別情報保持プログラムと、控除額情報保持プログラムと、決済代行依頼情報取得プログラムと、関係ルール保持プログラムと、関係判断プログラムと、オーソリ依頼情報出力プログラムと、オーソリ結果情報取得プログラムと、決済代行処理プログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、PAN識別情報、控除額情報、決済代行依頼情報、関係ルール、オーソリ依頼情報、オーソリ結果情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、本システムを決済代行に利用する際の手数料(後払決済手段の利用手数料、支払受企業への出金手数料、本システムの運営経費など)を、顧客に負担してもらうことができ、本システムの運営業者がサービスを継続的に運営管理するための資金とすることができる。
<実施形態5 概要>主に請求項5:関係判断部。利用否結果通知
実施形態1から実施形態4のいずれか一を基礎として、関係判断部(F)において所定の関係にないとの判断の結果だった場合、またはオーソリ結果情報取得部(H)において後払決済手段を利用否との判断の結果を取得した場合、すなわち利用しようとしていた後払決済手段が利用できないという結果だった場合に、支払元企業識別情報で識別される支払代行依頼元へ前記結果を通知する。
<実施形態5 機能的構成>
図13に実施形態1を基礎とした実施形態5の企業間決済代行システムの機能ブロック図を示す。実施形態1に対しさらに後払決済手段利用否結果出力部(M)(1312)を有するように構成されている。後払決済手段利用否結果出力部(M)(1312)以外は実施形態1と同様のため、以下、後払決済手段利用否結果出力部(M)(1312)についてのみ説明する。なお実施形態2から4のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態5 構成の説明>
<実施形態5 後払決済手段利用否結果出力部(M)(1312)>
「後払決済手段利用否結果出力部(M)」(1312)は、関係判断部(F)(1305)において所定の関係にないとの判断の結果だった場合、またはオーソリ結果情報取得部(H)(1307)において後払決済手段を利用否との判断の結果を取得した場合に、支払元企業識別情報で識別される支払元へ前記結果の通知を出力するように構成されている。
後払決済手段が利用否という結果の決済代行依頼元への通知は支払期日の前に、前日といった直前ではなく1週間程度前に、行うことが望ましい。本システムが管理把握する後払決済手段の今所定期間内の決済代行上限額を超えた場合、または後払決済代行手段の管理会社(例えばクレジットカード会社)からのオーソリが、利用否の結果だった時に、支払期日より前に通知することができる。本来の支払期日前であれば、支払期日までの期間に支払代行依頼元の企業は、金策を行うなり、支払を受けとる予定の支払先企業と支払いに関して相談するなりすることができ、支払先企業と、支払代行依頼元企業間の関係が損なわれることを防止できる。
<実施形態5 処理の流れ>
図14は、実施形態1を基礎とする実施形態5の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態1の企業間決済代行システムでは、企業識別情報保持ステップ(a)(S1401)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S1402)と、控除額情報保持ステップ(c)(S1403)と、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S1404)と、関係ルール保持ステップ(e)(S1405)と、関係判断ステップ(f)(S1406)と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S1407)と、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S1408)と、後払決済手段利用否結果出力ステップ(m)(S1409)、決済代行処理ステップ(j)(S1410)と、を有する。実施形態2から4のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。なお実施形態2から4のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、
企業識別情報保持ステップ(a)(S1401)は、企業を識別する企業識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S1402)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持する処理を行い、
控除額情報保持ステップ(c)(S1403)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する処理を行い、
決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S1404)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S1405)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S1406)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断し、所定の関係にないとの判断だった場合には後払決済手段利用否結果出力ステップ(m)(S1409)へ処理を移行する処理を行い、
オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S1407)は、関係判断ステップ(f)(S1406)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力する処理を行い、
オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S1408)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得し、取得した判断の結果が後払決済手段を利用否との結果の場合後払決済手段利用否結果出力ステップ(m)(S1409)へ処理を移行する処理を行い、
後払決済手段利用否結果出力ステップ(m)(S1409)は、支払元企業識別情報で識別される支払元へ前記結果の通知を出力する処理を行い、
決済代行処理ステップ(j)(S1410)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態5 ハードウェアの説明>
図15は、実施形態1を基礎とする実施形態5のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。なお実施形態2から4のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。なお実施形態2から4のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、企業識別情報保持プログラムと、PAN識別情報保持プログラムと、控除額情報保持プログラムと、決済代行依頼情報取得プログラムと、関係ルール保持プログラムと、関係判断プログラムと、オーソリ依頼情報出力プログラムと、オーソリ結果情報取得プログラムと、決済代行処理プログラムと、さらに後払決済手段利用否結果出力プログラムを有し、データとして、企業識別情報、PAN識別情報、控除額情報、決済代行依頼情報、関係ルール、オーソリ依頼情報、オーソリ結果情報、利用可否が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、本システムを利用して決済代行しようとした顧客に対し、本システムが管理把握する後払決済手段の今所定期間内の決済代行上限額を超えた場合、または後払決済代行手段の管理会社(例えばクレジットカード会社)からのオーソリが、利用否の結果だった時に、通知することができ、本来の支払期日前であれば、支払先の企業と、支払代行依頼元企業間の関係が損なわれることを防止できる。
<実施形態6 概要>主に請求項6:関係判断部。複数登録した後払決済手段を自動選択
実施形態1から実施形態5のいずれか一を基礎として、支払代行依頼元の企業が複数の後払決済手段を本システムに登録していた場合に、利用優先順位に応じた後払決済手段を自動的に選択できる。
<実施形態6 機能的構成>
図16に実施形態1を基礎とした実施形態6の企業間決済代行システムの機能ブロック図を示す。実施形態1に対しさらにPAN識別情報保持部(B)(1602)にPAN識別情報複数保持手段(N)(1613)を有し、関係判断部(F)(1606)は優先順判断手段(P)(1615)を有し、さらに利用優先順位情報保持部(O)(1614)を有るように構成されている。PAN識別情報複数保持手段(N)(1613)、利用優先順位情報保持部(O)(1614)、優先順判断手段(P)(1615)以外は実施形態1と同様のため、以下、PAN識別情報複数保持手段(N)(1613)、利用優先順位情報保持部(O)(1614)、優先順判断手段(P)(1615)についてのみ説明する。なお実施形態2から5のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態6 構成の説明>
<実施形態6 PAN識別情報複数保持手段(N)(1613)>
「PAN識別情報複数保持手段(N)」(1613)は、一の企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報を保持するように、PAN識別情報保持部(B)(1602)に構成されている。
企業が複数の後払決済手段を有している場合に、複数の後払決済手段を登録できる。例えばクレジットカード会社の異なるクレジットカード(VISA(登録商標)、JCB(登録商標)、アメリカンエキスプレス(登録商標)など)を複数所持している場合である。クレジットカードだけではなく、ポストペイ型の電子マネーや少額ならば携帯電話料金と合算できるスマホ決済などの方法でもよい。クレジットカードやポストペイ型電子マネーであればカード番号などが、スマホ決済であれば利用者の電話番号などがPAN識別情報に相当する。
<実施形態6 利用優先順位情報保持部(O)(1614)>
「利用優先順位情報保持部(O)」(1614)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報で識別される後払決済手段の利用優先順位を定める情報である利用優先順位情報を保持するように構成されている。
利用優先順位としては次のような利用優先順位が考えられる。複数の後払決済手段のPAN識別情報が本システムに保持されている場合、使用時に名義人へのポイント還元率が大きい順(支払代行依頼元の企業にとって有利な順))、または支払受企業にとって好ましい後払決済手段の順、決済代行上限額が大きい順、支払元の企業の銀行口座からの引き落とし日が遅い順、クレジットカードやポストペイ型電子マネーなどの後払決済手段の利用手数料が少ない順(これは本システムを運用する決済代行事業者にとって有利な順となる)などである。本システムを運用する決済代行事業者にとって有利な後払決済手段の利用優先順位(後払決済手段の利用手数料が少ない順など)は、決済代行事業者側利用優先順位情報保持部を設け保持するように構成してもよい。
これらの利用優先順位は、2つ目以降の後払決済手段のPAN識別情報を支払代行依頼元となる企業が本システムに登録する際に、付与することができる。もし支払代行依頼元企業が利用優先順位付けをしない場合は、決済代行事業者にとって有利な順や、決済代行上限額が大きい順に、または利用優先順位判断ルールを保持し、前記ルールに則って利用優先順位を本システムが決めるように構成してもよい。利用優先順位判断ルール保持部に前記ルールを保持し、利用優先順位情報保持部(O)に利用優先順位情報が保持されていない企業からの決済代行依頼に関しては、支払代行依頼元企業によって利用優先順位付けされていない場合に適用されるべく保持された利用優先順位判断ルールに準じて優先順位判断手段にて優先順を判断するように構成することで達成できる。利用優先順位判断ルールとしては、上述した優先順位づけなどを採用できる。支払代行依頼元企業が優先順位付けしない場合の処理方法については、本システムを利用しようとする企業に対し事前に周知できるよう、本システムの利用規約などに定めておくことが好ましい。
一の企業の複数の後払決済手段のPAN識別情報が本システムに保持されている場合、前記一の企業識別情報と関連付けて利用優先順位情報を複数保持し、どの利用優先順位情報を用いるかを決済代行依頼時に指示するように構成することもできる。どの利用優先順位情報を使用するかを予め指定しておき、決済代行依頼時に特に指示しなかった場合には、前記指定済みの利用優先順位情報を用いるように構成してもよい。どの利用優先順位情報を使用するか予め指定なく、決済代行依頼時にも指示無い場合には、保持する前記一の企業に関連付けられた複数の利用優先順位情報の中から本システムが適宜選択するように構成できる。
<実施形態6 優先順判断手段(P)(1615)>
「優先順判断手段(P)」(1615)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けられた決済代行依頼情報を取得した場合には、その決済代行依頼情報に関連付けられた支払金額情報と、利用優先順位情報保持部(O)(1614)に保持された利用優先順位情報に従って利用優先順位の優先順にその後払決済手段に対応するPAN識別情報を用いて前記判断を行うように、関係ルール保持部(E)(1605)に構成されている。
前記利用優先順位に基づいて優先する順に沿って複数の後払決済手段を順に、関係判断部(F)において後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係にあるか判断する。所定の関係の例としては支払金額が決済代行上限額を超えないという関係である。もし超えるようであれば、次の優先順位の後決済払手段が選択され、関係判断部(F)にて決済代行上限額と所定の関係にあるか(超えるか否か)判断されるといった処理が繰り返される。優先順に則って判断を行っていき、最初に所定の関係にあると判断された後払決済手段に対して、支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段が利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報を、ネットワークを介して出力する。本システムの利用以外で、該当する後払決済手段による多額の支払を行っていたような場合には、利用否という結果が返ってくる場合がありうる。万一、利用否というオーソリ結果情報であれば、次の優先順位であって、所定の関係にあると判断された後払決済手段をもってオーソリ依頼情報を再度出力するように構成できる(後記実施形態7)。
<実施形態6 処理の流れ>
図17は、実施形態1を基礎とする実施形態6の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態1の企業間決済代行システムでは、企業識別情報保持ステップ(a)(S1701)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S1702)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S1702)内のPAN識別情報複数保持サブステップ(n)(S1703)と、利用優先順位情報保持ステップ(o) (S1704)と、控除額情報保持ステップ(c)(S1705)と、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S1706)と、関係ルール保持ステップ(e)(S1707)と、関係判断ステップ(f)(S1708)と、関係判断ステップ(f)(S1708)内の優先順判断サブステップ(p) (S1709)と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S1710)と、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S1711)と、決済代行処理ステップ(j)(S1712)と、を有する。なお実施形態2から5のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、
企業識別情報保持ステップ(a)(S1701)は、企業を識別する企業識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S1702)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S1702)内のPAN識別情報複数保持サブステップ(n)(S1703)は、一の企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報を保持する処理を行い、
利用優先順位情報保持ステップ(o)(S1704)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報で識別される後払決済手段の利用優先順位を定める情報である利用優先順位情報を保持する処理を行い、
控除額情報保持ステップ(c)(S1705)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する処理を行い、
決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S1706)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S1707)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S1708)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S1708)内の優先順判断サブステップ(p)(S1709)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けられた決済代行依頼情報を取得した場合には、その決済代行依頼情報に関連付けられた支払金額情報と、利用優先順位情報保持部(O)に保持された利用優先順位情報に従って利用優先順位の優先順にその後払決済手段に対応するPAN識別情報を用いて前記判断を行う処理を行い、
オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S1710)は、関係判断ステップ(f)(S1708)での判断結果(優先順判断サブステップ(p)(S1709)の判断結果を含む)が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力する処理を行い、
オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S1711)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得する処理を行い、
決済代行処理ステップ(j)(S1712)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態6 ハードウェアの説明>
図18は、実施形態1を基礎とする実施形態6のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。なお実施形態2から5のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。なお実施形態2から5のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、企業識別情報保持プログラムと、PAN識別情報保持プログラムと、控除額情報保持プログラムと、決済代行依頼情報取得プログラムと、関係ルール保持プログラムと、関係判断プログラムと、オーソリ依頼情報出力プログラムと、オーソリ結果情報取得プログラムと、決済代行処理プログラムと、さらにPAN識別情報複数保持手段サブプログラムと、利用優先順位情報保持プログラムと、優先順判断サブプログラムを有し、データとして、企業識別情報、PAN識別情報、控除額情報、決済代行依頼情報、関係ルール、オーソリ依頼情報、オーソリ結果情報と、さらに利用優先順位情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、一の企業が複数の後払決済手段を本システムに登録し使用できる。複数の後払決済手段に利用優先順位を付与することができ、利用優先順位に応じた後払決済手段を支払いに使用するができる。
<実施形態7 概要>主に請求項7:関係判断部。決済不可時に他の決済方法自動選択
実施形態1から6のいずれか一を基礎として、実施形態7は支払代行依頼元の企業と関連付けられた後払決済手段による決済代行を実行できないと本システムにて判断した際に、前記支払代行依頼元の複数の後払決済手段が登録されていれば、他の後払決済手段にて決済をおこなうように構成される。
<実施形態7 機能的構成>
図19に実施形態1を基礎とした実施形態7の企業間決済代行システムの機能ブロック図を示す。実施形態1と同様の構成ではあるが、前述のように決済代行依頼情報取得部(D)は、関係判断部(F)において所定の関係にない(決済代行を実行できない)との判断結果であって、その支払元の企業識別情報と関連付けられた他の後払決済手段の決済識別情報が存在する場合には、その支払元の決済識別情報を利用して決済代行依頼情報を取得するように構成されている。なお実施形態2から6を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態7 構成の説明>
<実施形態7 決済代行依頼情報取得部(D)(1904)>
「決済代行依頼情報取得部(D)」(1904)は、関係判断部(F)において所定の関係にない(決済代行を実行できない)との判断結果であって、その支払元の企業識別情報と関連付けられた他の後払決済手段の決済識別情報が存在する場合には、その支払元の決済識別情報を利用して決済代行依頼情報を取得するように構成されている。
支払代行依頼元の企業の後払決済手段に対し、前記企業に割り当てられた決済識別情報を識別する複数のPAN識別情報を本システムに保持してうて、例えば決済代行依頼に使用する予定だった後払決済手段であるクレジットカードが決済代行上限額に達してしまっていて所定の関係にないと判断された場合には、別の後払決済手段(例:クレジットカード)が選択され、決済代行に使用される。所定の関係にないと判断された後払決済手段以外の後払決済手段が複数ある場合に、残りの後払決済手段の利用優先順位は利用優先順位情報保持部(O)に保持された利用優先順位情報に基づくようにも構成できる。または任意選択したり、本システムが選択したりするように構成してもよい。企業識別情報で識別される企業の責任者から予め他の後払決済手段をピンチヒッターとして利用することを許諾する旨の情報の登録を事前に行うことで可能となるように構成することもできる。
<実施形態7 処理の流れ>
図20は、実施形態1を基礎とする実施形態7の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態1の企業間決済代行システムでは、企業識別情報保持ステップ(a)(S2001)と、PAN識別情報保持ステップ(b)(S2002)と、控除額情報保持ステップ(c)(S2003)と、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S2004)と、関係ルール保持ステップ(e)(S2005)と、関係判断ステップ(f)(S2006)と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S2007)と、オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S2008)と、決済代行処理ステップ(j)(S2009)と、を有する。なお実施形態2から6を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、
企業識別情報保持ステップ(a)(S2001)は、企業を識別する企業識別情報を保持する処理を行い、
PAN識別情報保持ステップ(b)(S2002)は、企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持する処理を行い、
控除額情報保持ステップ(c)(S2003)は、企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する処理を行い、
決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S2004)は、支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
関係ルール保持ステップ(e)(S2005)は、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する処理を行い、
関係判断ステップ(f)(S2006)は、決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する処理を行い、
オーソリ依頼情報出力ステップ(g)(S2007)は、関係判断ステップ(f)(S2006)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力する処理を行い、
オーソリ結果情報取得ステップ(h)(S2008)は、出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得する処理を行い、
決済代行処理ステップ(j)(S2009)は、取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする処理を行う。
関係判断ステップ(f)(S2006)で所定の関係にない(決済代行を実行できない)との判断結果であって、その支払元の企業識別情報と関連付けられた他の後払決済手段の決済識別情報が存在する場合には、決済代行依頼情報取得ステップ(d)(S2004)へ処理を戻し、前記その支払元の決済識別情報を利用して決済代行依頼情報を取得する処理を行い、関係ルール保持ステップ(e)(S2005)以降の処理へと戻る。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態7 ハードウェアの説明>
図21は、実施形態1を基礎とする実施形態7のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。なお実施形態2から6を基礎としても同様の効果が得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、企業識別情報保持プログラムと、PAN識別情報保持プログラムと、控除額情報保持プログラムと、決済代行依頼情報取得プログラムと、関係ルール保持プログラムと、関係判断プログラムと、オーソリ依頼情報出力プログラムと、オーソリ結果情報取得プログラムと、決済代行処理プログラムと、さらに上限非超過ルール保持サブプログラムを有し、データとして、企業識別情報、PAN識別情報、控除額情報、決済代行依頼情報、関係ルール、オーソリ依頼情報、オーソリ結果情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、支払代行依頼元の企業が複数の後払決済手段を本システムに登録していた場合、一の後払決済手段が決済代行を実行できないと判断された場合に、他の後払決済手段へ切り替えて、決済代行を行えるようにすることができる。
<実施形態8 概要>主に請求項8:関係判断部なし、トークン
実施形態8の企業間決済代行システムは、企業間支払代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)とから構成され、トークンを用いてオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)から入手するように構成されている。本システム外の不特定な企業からアクセスされる可能性がある企業間支払代行支援装置(AA)内に後払決済手段に関する情報(例:クレジットカード番号)を保持しないため、情報漏洩リスクを小さくすることができる。
本実施形態8~14までの後払決済手段の例をクレジットカードとした企業間決済代行システムを利用した支払代行の流れは、上記実施形態1の前での「本システムでの決済代行の流れ」の説明と同様である。ただし図52の企業間決済代行システムを企業間決済代行装置(AA)、クレジットカード決済代行会社をトークン決済代行装置(BA)と読み替える。
<実施形態8 機能的構成>
図22は、本実施形態8の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、本発明の企業間決済代行システム(2200)は、支払関係情報保持部(AB)(2231)と、トークン保持部(AC)(2232)と、支払代行依頼取得部(AD)(2233)と、トークン決済代行依頼情報出力部(AE)(2234)と、オーソリ情報取得部(AF)(2235)と、支払代行可否情報出力部(AG)(2236)とからなる企業間決済代行支援装置(AA)(2230)と、トークン決済代行依頼情報取得部(BB)(2251)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得部(BC)(2252)と、オーソリ情報出力部(BD)(2253)と、送金準備処理部(BE)(2254)からなるトークン決済代行装置(BA)(2250)から構成される。
<実施形態8 構成の説明>
本発明の企業間決済代行システム(2200)を構成する、企業間決済代行支援装置(AA)(2230)、トークン決済代行装置(BA)(2250)は、各々以下に示すものから構成される。
<実施形態8 企業間決済代行支援装置(AA)(2230)>
「企業間決済代行支援装置(AA)」(2230)は、支払代行依頼元の企業から支払代行依頼を直接受ける部分であり、企業間決済代行システムを運用する決済代行事業者によって管理運営される。そして、後記する支払関係情報保持部(AB)(2231)と、トークン保持部(AC)(2232)と、支払代行依頼取得部(AD)(2233)と、トークン決済代行依頼情報出力部(AE)(2234)と、オーソリ情報取得部(AF)(2235)と、支払代行可否情報出力部(AG)(2236)とから構成されている。
<実施形態8 支払関係情報保持部(AB)(2231)>
「支払関係情報保持部(AB)」(2231)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持するように企業間決済代行支援装置(AA)(2230)に構成されている。
「顧客」である企業とは、本システムを利用し決済代行を決済代行事業者へ依頼する企業であり、本システムを運営管理する決済代行事業者にとっての顧客である。企業を識別するための情報である「企業識別情報」とは、実施形態1の所で説明したように登録する企業を識別するためのものであり、会員番号などの番号や記号や、企業名または所在地+企業名などの形式であってもよい。また企業の事業内容や資本金などの属性情報が関連付けられていてもよい。支払を受け取る支払受企業も本システムに登録されることが好ましい。支払受企業の登録は、支払代行依頼元の企業が代行して行ってもよいし、本システムを運営管理する決済代行事業者が決済代行依頼を受けた際に、代行して登録してもよい。
「支払関係情報」とは、支払代行依頼元の企業と、支払いを受け取る支払受企業とを明確にするためのものである。支払関係情報には、支払代行依頼元の顧客である企業の後払決済手段を一意に識別するためのトークン、支払いを受ける企業である支払受企業が支払われた金額を受け取る金融機関の情報(銀行口座を識別する情報(口座番号など)など)、通常の支払条件(支払が納入時から90日後、翌月末など)、通常両社間で取引する商品の情報なども関連付けられていてもよい。
<実施形態8 トークン保持部(AC)(2232)>
「トークン保持部(AC)」(2232)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持するように企業間決済代行支援装置(AA)(2230)に構成されている。
後払決済手段としては、クレジットカードの他には、ポストペイ型電子マネーや、比較的少額であれば携帯電話料金と合算できるスマホ決済などの方法がある。ポストペイ型電子マネーであればカード番号などが、スマホ決済であれば利用者の電話番号などが後払決済手段の情報に相当する。
「トークン」とは、後払決済手段を一意に識別するためのものであり、例えばクレジットカード番号を、カード番号を特定されないように別の文字列に置き換える、前記文字列を指す。例えばカード番号1234 1234 1234 1234に対し、トークンがAaB456japhHkpLv4oPOa5nなどの、一見するとカード番号とはわからない文字列となる。後払決済手段の利用者は、商品を購入したりサービスを受けようとしたりする業者へクレジットカード番号自体ではなく、クレジットカード決済代行会社、またはクレジットカード決済代行会社を介在しない取引の場合はクレジットカード会社から発行してもらったトークンを渡す。前記業者は受け取ったトークンをクレジットカード番号等の情報の代わりにクレジットカード決済代行会社、またはクレジットカード決済代行会社を介在しない取引の場合はクレジットカード会社へ送って取引(オーソリや売上処理)を行うことができる。
例としてクレジットカードの場合を、図51を用いて説明する。支払代行依頼元である企業(田中金物店)が本システムを利用して支払代行を依頼しようとし、本システムに登録を行う時、後払決済手段の登録も行う。登録時に、登録作業を担当する企業間決済代行支援装置(AA)へ後払決済手段としてクレジットカードを選択する旨を入力した場合に、企業間決済代行支援装置(AA)を通さずに、後記するトークン決済代行装置(BA)からのポップアップウィンドウを画面に重畳して開き、カード情報を入力させる。図51で新規会員登録画面右に重畳してABCカードのカード情報入力用のポップアップウィンドウが開いている。このポップアップウィンドウ内は上述のように企業間決済代行支援装置(AA)を通さずに別途開かれており、入力内容は企業間決済代行支援装置(AA)には残らず、保持されない。ポップアップウィンドウに入力した情報に基づいて、前記入力されたクレジットカードを一意に識別するために、トークン決済代行装置(BA)から発行されたトークンを、企業間決済代行支援装置(AA)は取得しトークン保持部(AC)に保持する。
支払代行依頼元の企業や、支払受企業へ支払いのための処理を行うなど外部との接触の機会の多い企業間決済代行支援装置(AA)に後払決済手段に関する情報(例:クレジットカード番号など)を直接入力して保持するよりも、より外部との接触の機会の少ないトークン決済代行装置(BA)から、後払決済手段に関する情報の代わりに、一意に識別するトークンを取得し、企業間決済代行支援装置(AA)内に保持することで情報漏洩リスクを低減できる。本システムの企業間決済代行支援装置(AA)に固有の識別情報を付与し、前記識別情報とトークンを組み合わせてトークン決済代行装置(BA)が認証したあと、トークン決済代行装置(BA)から、トークンにて一意に識別される後払決済手段後に関するPAN識別情報に基づいて払決済手段管理会社へオーソリ依頼し、後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得するように構成することもできる。企業間決済代行支援装置(AA)の固有な識別情報は、定期的に変更したり、トークン決済代行装置(BA)と割符をお互いに持って突き合せるように構成したり、後記するトークン決済代行依頼情報を出す際に、先にトークン決済代行装置(BA)へ先触れしてワンタイムパスコードを発行してもらい、受け取ったワンタイムパスコードを添付してトークン決済代行依頼情報を出力したりすることで安全性をより高めることができる。
<実施形態8 支払代行依頼取得部(AD)(2233)>
「支払代行依頼取得部(AD)」(2233)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得するように企業間決済代行支援装置(AA)(2250)に構成されている。
「支払代行依頼」は、支払元企業の使用するサーバ、またはPCなどのコンピュータシステムから一般インターネット回線などを介して、決済代行事業者の運営する企業間決済代行システムへ送信される。電子メールの本文又は添付ファイルの形式(例:図45a、b)でもよいし、前記企業間決済代行システムのソフトによって表示される申請入力用専用WEBページ上の申請欄に入力したり(例:図50)、所定様式(CSVファイル、テキストファイル等:例 図45a、b)の電子ファイルをアップロード(例:図49)したりすることで申請が、企業間決済代行装置の支払代行依頼取得部(AD)に取得される。
<実施形態8 トークン決済代行依頼情報出力部(AE)(2234)>
「トークン決済代行依頼情報出力部(AE)」(2234)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)(2250)に出力するように企業間決済代行支援装置(AA)(2230)に構成されている。
<実施形態8 オーソリ情報取得部(AF)(2235)>
「オーソリ情報取得部(AF)」(2235)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得される、後払決済手段の利用可否を示すオーソリ情報から、トークン決済代行の実行可否を読み取るように企業間決済代行支援装置(AA)(2230)に構成される。トークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報を取得するというのは、上記のように後払決済手段の利用可否を示す情報であるオーソリ情報から、トークン決済代行の実行可否を読み取るということを意味するものである。
後記するトークン決済代行装置(BA)から後払決済手段管理会社へオーソリ情報を出力し、決済の実行可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得し、前記後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて出力されたオーソリ情報を、トークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力部(BD)から取得する。後払決済手段管理会社では各利用者(本発明では支払代行依頼元の企業)の利用限度額を管理、把握しており、支払代行依頼を希望する支払金額が利用限度額内にあるか否かを判断する。
<実施形態8 支払代行可否情報出力部(AG)(2236)>
「支払代行可否情報出力部(AG)」(2236)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力するように企業間決済代行支援装置(AA)(2230)に構成されている。
出力は企業間決済代行装置(AA)を運営管理する決済代行事業者に対して行ってもよい。後記する実施形態では、支払代行否の結果だった場合に支払代行依頼元の企業へ通知する例を説明している。支払代行可の結果であれば、企業間決済代行支援装置(AA)は支払受企業へ支払代行依頼に基づく支払のための処理を行うことができる。支払のための処理とは、決済代行事業者の銀行口座から支払受企業の銀行口座への振込の指示を銀行へ行うことだったり、決済代行事業者の保有する電子マネーを支払受企業へ送付する様に手続することだったりの処理を行うことであり、必ずしも直接本システムから支払受企業へ送金することに限定されない。企業間決済代行支援装置(AA)から支払受企業への口座振込等の手段による送金のための処理(立替処理)後に、トークン決済代行システム(BA)から企業間決済代行支援装置(AA)又は企業間決済代行支援装置(AA)を運営管理する決済代行事業者の口座への送金準備処理を行うように構成することもできる。
<実施形態8 トークン決済代行装置(BA)(2250)>
「トークン決済代行装置(BA)」(2250)は後払決済手段決済代行会社(例えば、クレジットカード決済代行会社など)などが管理運営し、企業間決済代行装置(AA)を運営管理する決済代行事業者と両社が協働して、企業間決済代行システムとして機能するように構成する。そして、後記するトークン決済代行依頼情報取得部(BB)(2251)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得部(BC)(2252)と、オーソリ情報出力部(BD)(2253)と、送金準備処理部(BE)(2254)から構成されている。
前記のように企業間決済代行支援装置(AA)(2230)と、トークン決済代行装置(BA)(2250)は別の事業者が運営管理し協働して機能するように構成してもよい。別々に運営する場合、トークン決済代行装置(BA)の運営者の例としては、クレジットカード決済代行会社などが当たることができる。
<実施形態8 トークン決済代行依頼情報取得部(BB)(2251)>
「トークン決済代行依頼情報取得部(BB)」(2251)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得するようにトークン決済代行装置(BA)(2260)に構成されている。
<実施形態8 後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得部(BC)(2252)>
「後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得部(BC)」(2252)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得するようにトークン決済代行装置(BA)(2250)に構成されている。トークン決済代行装置(BA)が取得したトークンから、支払代行依頼元の企業の後払決済手段に関する情報(例:カード番号などPAN識別情報)と支払金額を含む情報である支払金額情報とを後払決済手段管理会社へ出力し、後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得するように構成できる。また後払決済手段管理会社からさらに先へ(例:クレジットカード決済でのアクワイアラからイシュアーへの情報伝達)、前記の支払代行依頼元の企業の後払決済手段に関する情報(例:カード番号などPAN識別情報)と支払金額を含む情報である支払金額情報とを出力しオーソリ情報を得てもよい。その場合も後払決済手段管理会社発オーソリ情報に含まれる。
取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいてPAN識別情報を、後払決済手段管理会社へオーソリ依頼のための情報を出力する対後払決済手段管理会社オーソリ情報出力部を設けることができる。出力したオーソリ情報への回答として、決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する。後払決済手段管理会社が管理する支払代行依頼元の後払決済手段の利用限度額内に、支払代行依頼金額情報に含まれる支払金額(振込や本システムの手数料も含まれていてよい)が収まるかを判断する。
支払代行依頼元の企業が、電気ガス水道などの公共料金や、従業員の給料など定期的に決まった支払いを後払決済手段を利用して行っている場合、前記定期的な支払額を考慮するために、オーソリ情報を後払決済手段管理会社へ出力する際に、支払金額に前記定期的な支払額を加えた金額をもって決済可否を問うように構成してもよい。
<実施形態8 オーソリ情報出力部(BD)(2253)>
「オーソリ情報出力部(BD)」(2253)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を出力するようにトークン決済代行装置(BA)(2250)に構成されている。
前記オーソリ情報はトークン決済代行実行可否を示す情報である決済可否を示す情報を含む情報である。
<実施形態8 送金準備処理部(BE)(2254)>
「送金準備処理部(BE)」(2254)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をするようにトークン決済代行装置(BA)(2250)に構成されている。
「支払のための処理(支払わない処理も含む)」とは、口座のために金融機関へ振り込みを指示したり、指示のための書類や伝票を作成したりする処理をいう。前記支払とは、トークン決済代行装置(BA)から、先行して企業間決済代行支援装置(AA)が支払受企業へ立替払いを行った(行わない場合も含む)「支払の代行」に充てられる金額(支払受企業への支払金額と、振込や本システムの使用にかかる手数料の合計金額)を、企業間決済代行支援装置(AA)へ補填のための支払をいう。「支払の代行に充てられる金額を補填する」とは、支払いをすべき企業である顧客に代わって行われる支払代行そのものを指す場合もあるし、支払代行を行った者に対してその支払代行に費やされた金額を補填するための行為をいうこともある。支払代行を行った者の代表例は、本件発明の企業間決済代行支援装置(AA)を運営する決済代行事業者(運営企業)や、管理者を挙げることができる。つまり、前記顧客から支払代行依頼を受ける者である。
「支払わない処理」は、決済代行否、支払代行否の結果であった場合には、支払受企業へ支払うことができないために、支払受企業へ支払代行できない旨の通知をする、支払代行依頼元の企業へ後記実施形態11のように支払代行できない旨の通知をすることや、支払代行依頼元企業の該当する後払決済手段による支払代行依頼は、後払決済手段の利用限度額が回復するまで受付中止とする処置あるいは、後払決済手段の利用限度額が回復するまで補填のための処理を中止し、前記回復を条件として補填のための処理を実行する処置を行うことなどが含まれる。支払代行依頼元の企業が複数の後払決済手段を本システムに登録している場合(一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンをトークン複数保持手段(AK)にて保持している場合)、該当する後払決済手段以外の後払決済手段を、次回の支払代行依頼から選択するように設定するようにしてもよい。
本実施形態の企業間決済代行システムをWEBサイト経由で使用する場合の例は、上記実施形態1での説明と、ほぼ同様である。図46は本システムのWEBサイトのトップページである。図51は新規会員登録の画面例である(新規会員登録画面は実施形態1と異なる)。図48は支払先登録画面例である。図49は決済代行依頼の登録画面例である。図45aはPDF形式による決済代行依頼票の例、図45bはCSV形式による決済代行依頼の例である。図50はWEBサイトの入力用画面から直接決済代行依頼を入力する際の例である。
本実施形態では新規会員登録時が、前記実施形態1での説明例と異なる。図51を使用して説明する。図51は、田中金物店が本システムを利用して支払代行をおこなうために新規画面登録を行っている画面例である。銀口座振込時に必要なカナ名称や、住所、連絡先の他に、後払決済手段(図では決済手段と表記)を登録する。後払決済手段の登録は、本システムで使用可能な後払決済手段の種別をプルダウンメニュウから選択する。図ではクレジットカードが選択されている。他にはポストペイ型の電子マネーなども選択することができる。後払決済手段種別を選択し、クレジットカードの名称「ABCカード」を入力すると、ABCカードのカード詳細情報を入力するポップアップウィンドウが開く。ポップアップウィンドウを、トークン決済代行装置(BA)と直接接続するように構成することができる。
ポップアップウィンドウ内にカード名義、カード番号、セキュリティコード、有効期限などの情報を入力するが、入力した情報は前記のトークン決済代行装置(BA)へ直接送信され、企業間決済代行支援装置(AA)上にカード情報を残さない。そして、田中正三氏(カード名義:SHOZO TANAKA)のABCカードを一意に識別するために、トークン決済代行装置(BA)から発行されたトークンを、企業間決済代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)に保持するように構成する。
図51にあるように、決済手段1の下の決済手段2右脇にある「追加」ボタンを押すと決済手段2の入力欄が出現する。情報の入力は決済手段1と同様である。複数の決済手段を入力した場合にはそれぞれの名称の下にある優先順位のプルダウンメニュウが選択できるようになる。一つだけ入力された場合は「1」以外選択できない。図51の新規会員登録画面の下中央の支払先登録ボタンを押下すると、図48の支払先登録画面へ遷移する。画面右下の「登録」ボタンを押下すると、直接入力した支払先情報、または指定されたファイルがアップロードされ、ファイルに含まれる支払先情報が本システムに取得され支払関係情報保持部(AB)に保持される。登録完了後、画面左下の「戻る」ボタンで図51の新規会員登録画面へ戻る。会員登録に関し情報入力完了したら、図51画面右下の「決定」ボタンを押し、新規会員登録を完了する。
図49、図50に示す決済代行依頼(本実施形態では支払代行依頼)の登録画面、入力画面例での説明は上述の実施形態1の説明と同様である。図50に示す直接入力の場合、必要項目を入力し終わったら、決定ボタンを押す。田中金物店のABCカードの利用限度額が300万円の場合、当月に他の支払いなどがなければ、佐藤商事株式会社への50万円の支払代行は、ABCカードを一意に識別するトークンを含む情報であるトークン決済代行依頼情報としてトークン決済代行依頼情報出力部(AE)から、トークン決済代行装置(BA)へ出力される。トークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得部(BB)がトークン決済代行依頼情報を取得後に、トークンで一意に識別される田中正三氏のABCカードのPAN識別情報に対するオーソリを後払決済手段管理会社へ依頼し、オーソリ結果である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する。トークン決済代行装置(BA)が後払決済手段に関する情報(例えばクレジットカード情報などのPAN識別情報)を保持し、トークンを企業間決済代行支援装置(AA)から取得した後に後払決済手段に関する情報を後払決済手段管理会社へ送信してオーソリ依頼をするように構成する。後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得以降の本システムの動作はすでに上記本実施形態の各構成の説明にて説明した通りのため省略する。
<実施形態8 処理の流れ>
図23は、実施形態8の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態8の企業間決済代行システムは、図の左側のフローチャートで表される企業間決済代行支援装置(AA)の動作と、図の右側のフローチャートで表されるトークン決済代行装置(BA)の動作が協働して動作する。企業間決済代行支援装置(AA)の動作のフローチャートは、支払関係情報保持ステップ(ab)(SA2301)と、トークン保持ステップ(ac)(SA2302)と、支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA2303)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA2304)と、オーソリ情報取得ステップ(af)(SA2305)と、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA2306)と、を有する。トークン決済代行装置(BA)の動作のフローチャートは、トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2301)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB2302)と、オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2303)と、送金準備処理ステップ(be)(SB2304)を有する。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、各々計算機である企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)の動作方法からなる。
計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法は、
支払関係情報保持ステップ(ab)(SA2301)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA2302)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持する処理を行い、
支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA2303)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する処理を行い、
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA2304)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2301)へ出力する処理を行い、
オーソリ情報取得ステップ(af)(SA2305)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2303)から取得する処理を行い、
支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA2306)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する処理を行う。
計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法は、
トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2301)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB2302)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する処理を行い、
オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2303)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を企業間決済代行支援装置(AA)のオーソリ情報取得ステップ(af)(SA2305)へ出力する処理を行い、
送金準備処理ステップ(be)(SB2304)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態8 ハードウェアの説明>
図24a及び図24bは、実施形態8のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムを構成し協働して動作する企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)それぞれのハードウェア構成を説明するための図である。
<実施形態8 企業間決済代行支援装置(AA):図24a>
コンピュータ(計算機)である企業間決済代行支援装置(AA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、支払関係情報保持プログラムと、トークン保持プログラムと、支払代行依頼取得プログラムと、トークン決済代行依頼情報出力プログラムと、オーソリ情報取得プログラムと、支払代行可否情報出力プログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、支払受企業識別情報、支払関係情報、トークン、トークン決済代行依頼情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムの企業間決済代行支援装置(AA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
<実施形態8 トークン決済代行装置(BA):図24b>
コンピュータ(計算機)であるトークン決済代行装置(BA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、トークン決済代行依頼情報取得プログラムと、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得プログラムと、オーソリ情報出力プログラムと、送金準備処理プログラムと、を有し、データとして、トークン決済代行依頼情報、後払決済手段管理会社発オーソリ情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムのトークン決済代行装置(BA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、支払代行依頼元の企業や、支払受企業へ支払いのための処理を行うなど外部との接触の機会の多い企業間決済代行支援装置(AA)に後払決済手段に関する情報を保持しないため、情報漏洩リスクを小さくすることができる。
<実施形態9 概要>主に請求項9:関係判断部なし、所定期間、回数有効なトークン
実施形態8を基礎とした実施形態9の企業間決済代行システムは、後払決済手段をトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを、一度の決済依頼代行終了後に保持を中止するのではなく所定の期間又は所定の回数の決済依頼代行を行う間、保持する。
<実施形態9 機能的構成>
図25は、実施形態8を基礎とした本実施形態9の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態8を基礎としており、同様に構成される
<実施形態9 構成の説明>
<実施形態9 トークン保持部(AC)(2532)>
「トークン保持部(AC)」(2532)は、トークンを、1回の支払代行依頼に適用後に保持を中止するのではなく、予め定める所定の回数または所定の期間保持するように企業間決済代行支援装置(AA)(2530)に構成されている。トークンは1回の支払代行依頼にのみ使用し、他の支払代行依頼では新たなトークンを利用する方法もある。つまりトークンの更新を支払代行依頼毎に行うように構成する場合である。この更新処理を採用する場合には、トークン決済代行装置(BA)が1回の支払代行依頼を処理するたびに新たなトークンを、対応する後払決済手段のPAN識別情報にユニークに対応させて発行し、企業間決済代行支援装置(AA)へ送信する。送信されたトークンはトークン保持部(AC)に保持しておき次回の支払代行依頼の際に利用する。あるいは、支払代行依頼が顧客企業からあった場合に企業間決済代行支援装置(AA)が旧トークンに関連付けて新たなトークンを発行し、そのトークンを旧トークンと関連付けた状態でトークン決済代行装置(BA)に送信するように構成してもよい。以下では、一のトークンをトークン決済代行装置(BA)から企業間決済代行支援装置(AA)が受信し、複数回の支払代行依頼に際して利用する場合のトークン保持部(AC)について説明する。
後払決済手段の一つであるクレジットカードを使用した電子商取引(EC)では、ECサイトがクレジットカード情報を保持しないようにクレジット取引セキュリティ対策協議会がクレジットカード・セキュリティガイドラインを策定している。ECサイトで消費者が商品をクレジットカードで購入しようとする場合、購入直前すなわち、クレジットカード情報等のPAN識別情報の入力直前にECサイトを経由せず(リダイレクトして)にクレジットカード会社、またはクレジットカード決済代行会社へ消費者から直接クレジットカード情報を入力しトークンを発行してもらう。発行されたトークンがECサイトへ送付され、ECサイトはクレジットカード情報の代わりにトークンを付けてクレジットカード会社、またはクレジットカード決済代行会社に対して決済依頼を行う。トークンは前記取引で決済依頼が出された後で非有効化される。
支払代行依頼を受けるたびに毎回クレジットカードなどの後払決済手段の情報を支払代行依頼元の企業が打ち込み、発行されたトークンを使用して支払代行する方が情報漏洩リスクは少なくなると考えられるが、何度も頻繁に支払代行依頼を行う場合、顧客にとって煩雑となる。そのため、後払決済手段を一意に識別するトークンを所定の回数または所定の期間、企業間決済代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)に保持するほうが、利便性が上がる。なお、支払代行依頼のカウントは、同時に依頼された複数の支払代行依頼を「1」とカウントしてもよいし、その同時に依頼される支払代行依頼がN件の場合には「N」とカウントするように構成してもよい。
「所定の期間」としては、例えば1日間(その日の最初の支払代行依頼時にトークン発行されたならば日付が変わるまで有効など)、1週間(その週の最初の支払代行依頼時にトークン発行された後の7日間有効など)、後払決済手段の次の締め日までの期間(クレジットカードであれば最長1月)、四半期、半年、一年など、又は無期限とすることができる。あまりに長期となると情報漏洩リスクが高まる可能性があるが、期間が短いと煩雑となることを考慮し、期間は適宜設定できる。例えば次の締め日までの期間や、数か月以上の期間有効とする場合、有効期限が近くなった時点で期限切れの予告通知を発するように構成できる。もしくは、後払決済手段自体に後払決済手段管理会社が定めた有効期限まで有効としてもよい。後払決済手段自体の有効期限を「所定の期間」としたり、1年など長期間を「所定の期間」としたりする場合には、「所定の期間」終了前であっても後払決済手段を利用する支払代行依頼元の企業が希望すればトークンの更新ができるように、後払決済手段をトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するトークンを再取得する依頼を支払代行元の企業から取得するトークン更新依頼取得部を設けることができる。
「所定の回数」としては、例えば10回や100回などと適宜設定できる。好ましくは支払代行依頼元の企業の定休日の間隔(1週間単位など)に想定される支払代行依頼の回数などである。支払代行依頼時のシステム画面にトークンの残り有効回数を表示するとよい。残り回数が少なくなってきたときに、支払代行依頼元の企業が手すきのタイミングなどでトークン更新ができるように前記と同様にトークン更新依頼取得部を設けることができる。なお、所定の回数に代えて回数制限なし、としてもよい。
<実施形態9 処理の流れ>
図26は、実施形態8を基礎とした実施形態9の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態9の企業間決済代行システムは、実施形態8のフルーチャートと同様に、図の左側のフローチャートで表される企業間決済代行支援装置(AA)の動作と、図の右側のフローチャートで表されるトークン決済代行装置(BA)の動作が協働して動作する。企業間決済代行支援装置(AA)の動作のフローチャートは、支払関係情報保持ステップ(ab)(SA2601)と、トークン保持ステップ(ac)(SA2602)と、支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA2603)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA2604)と、オーソリ情報取得ステップ(af)(SA2605)と、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA2606)と、を有する。トークン決済代行装置(BA) の動作のフローチャートは、トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2601)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB2602)と、オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2603)と、送金準備処理ステップ(be)(SB2604)を有する。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、各々計算機である企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)の動作方法からなる。
計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法は、
支払関係情報保持ステップ(ab)(SA2601)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA2602)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持し、トークンを1回の支払代行依頼に適用後に保持を中止するのではなく、予め定める所定の回数または所定の期間保持する処理を行い、
支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA2603)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する処理を行い、
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA2604)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2601)へ出力する処理を行い、
オーソリ情報取得ステップ(af)(SA2605)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2603)から取得する処理を行い、
支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA2606)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する処理を行う。
計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法は、
トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2601)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB2602)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する処理を行い、
オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2603)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を企業間決済代行支援装置(AA)のオーソリ情報取得ステップ(af)(SA2605)へ出力する処理を行い、
送金準備処理ステップ(be)(SB2604)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態9 ハードウェアの説明>
図27a及び図27bは、実施形態8を基礎とした実施形態9のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムを構成し協働して動作する企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)それぞれのハードウェア構成を説明するための図である。
<実施形態9 企業間決済代行支援装置(AA):図27a>
コンピュータ(計算機)である企業間決済代行支援装置(AA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、支払関係情報保持プログラムと、トークン保持プログラムと、支払代行依頼取得プログラムと、トークン決済代行依頼情報出力プログラムと、オーソリ情報取得プログラムと、支払代行可否情報出力プログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、支払受企業識別情報、支払関係情報、トークン、トークン決済代行依頼情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムの企業間決済代行支援装置(AA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
<実施形態9 トークン決済代行装置(BA):図27b>
コンピュータ(計算機)であるトークン決済代行装置(BA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、トークン決済代行依頼情報取得プログラムと、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得プログラムと、オーソリ情報出力プログラムと、送金準備処理プログラムと、を有し、データとして、トークン決済代行依頼情報、後払決済手段管理会社発オーソリ情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムのトークン決済代行装置(BA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、後払決済手段一意に識別するトークンを一回の決済代行依頼の実施のたびに新規に取得せずに、所定の期間又は回数保持することで、本システムを利用する支払代行依頼元企業がトークンを取得しなおすための手間を行うことを省くことができる。
<実施形態10 概要>主に請求項10:関係判断部なし、手数料込み
実施形態8又は9のいずれかを基礎とした本実施形態10の企業間決済代行システムの企業間支払代行支援装置(AA)は、トークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)に出力する際に、支払金額情報として代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えて出力する。
<実施形態10 機能的構成>
図28は、実施形態8を基礎とした本実施形態10の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態8と同様に構成される。なお実施形態9を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態10 構成の説明>
<実施形態10 トークン決済代行依頼情報出力部(AE)(2834)>
「トークン決済代行依頼情報出力部(AE)」(2834)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を支払金額に加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)(2850)に出力するように企業間決済代行支援装置(AA)(2830)に構成されている。
「手数料」には、本システムを使用し決済代行を業として行う決済代行事業者が決済代行依頼時に後払決済手段を使う際にかかる手数料や、支払受企業へ支払金額情報の金額を決済代行事業者が立替払いする際の口座振込などの出金処理を行うための手数料、本システムを管理運営するうえで決済代行事業者が必要とする経費などが含まれる。
前記実施形態4の説明にて、図53を用いて振込の仕方の2例を説明した。本実施形態においては、トークン決済代行装置(BA)を運営管理する後払決済手段決済代行会社が図53でのクレジットカード決済代行会社に相当する。企業間決済代行装置(AA)が支払受企業へ立替払いのための処理を実行した後に、支払いが行われるが、支払代行依頼毎に逐次支払いを受けるか、定期的にまとめ払いを受けるかは適宜選択できる。後者の方が振込手数料は少なくなる。
<実施形態10 処理の流れ>
図29は、実施形態8を基礎とした実施形態10の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態10の企業間決済代行システムは、実施形態8のフローチャートと同様に同様図の左側のフローチャートで表される企業間決済代行支援装置(AA)の動作と、図の右側のフローチャートで表されるトークン決済代行装置(BA)の動作が協働して動作する。企業間決済代行支援装置(AA)の動作のフローチャートは、支払関係情報保持ステップ(ab)(SA2901)と、トークン保持ステップ(ac)(SA2902)と、支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA2903)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA2904)と、オーソリ情報取得ステップ(af)(SA2905)と、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA2906)と、を有する。トークン決済代行装置(BA) の動作のフローチャートは、トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2901)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB2902)と、オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2903)と、送金準備処理ステップ(be)(SB2904)を有する。なお実施形態9を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、各々計算機である企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)の動作方法からなる。
計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法は、
支払関係情報保持ステップ(ab)(SA2901)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA2902)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持する処理を行い、
支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA2903)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する処理を行い、
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA2904)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を支払金額に加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2901)へ出力する処理を行い、
オーソリ情報取得ステップ(af)(SA2905)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2903)から取得する処理を行い、
支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA2906)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する処理を行う。
計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法は、
トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB2901)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB2902)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する処理を行い、
オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB2903)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を企業間決済代行支援装置(AA)のオーソリ情報取得ステップ(af)(SA2905)へ出力する処理を行い、
送金準備処理ステップ(be)(SB2904)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態10 ハードウェアの説明>
図30a及び図30bは、実施形態8を基礎とした本実施形態10のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムを構成し協働して動作する企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)それぞれのハードウェア構成を説明するための図である。本実施形態10もハードウェアは実施形態8のハードウェア構成と同様である。なお実施形態9を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態10 企業間決済代行支援装置(AA):図30a>
コンピュータ(計算機)である企業間決済代行支援装置(AA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、支払関係情報保持プログラムと、トークン保持プログラムと、支払代行依頼取得プログラムと、トークン決済代行依頼情報出力プログラムと、オーソリ情報取得プログラムと、支払代行可否情報出力プログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、支払受企業識別情報、支払関係情報、トークン、トークン決済代行依頼情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムの企業間決済代行支援装置(AA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
<実施形態10 トークン決済代行装置(BA):図30b>
コンピュータ(計算機)であるトークン決済代行装置(BA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、トークン決済代行依頼情報取得プログラムと、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得プログラムと、オーソリ情報出力プログラムと、送金準備処理プログラムと、を有し、データとして、トークン決済代行依頼情報、後払決済手段管理会社発オーソリ情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムのトークン決済代行装置(BA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、本システムを利用するための手数料を、本システム運営業者が得ることができ、本システムを継続的に運用するための資金を得ることができる。
<実施形態11 概要>主に請求項11:関係判断部なし、利用否結果通知
実施形態8から10のいずれか一を基礎とした本実施形態11の企業間決済代行システムの企業間支払代行支援装置(AA)は、支払代行可否情報出力部(AG)が出力する支払代行可否情報が支払代行否である場合には、支払代行依頼した企業識別情報で識別される企業に対し、支払代行否である旨を通知する支払代行不可通知出力部(AJ)を有する。
<実施形態11 機能的構成>
図31は、実施形態8を基礎とした本実施形態11の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態8に対し、さらに企業間支払代行支援装置(AA)に支払代行不可通知出力部(AJ)(3137)を有するように構成される。支払代行不可通知出力部(AJ)(3137)以外は実施形態8の構成と同様であるため、以下支払代行不可通知出力部(AJ)(3137)のみ説明を行う。なお実施形態9又は10のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態11 構成の説明>
<実施形態11 支払代行不可通知出力部(AJ)(3137)>
「支払代行不可通知出力部(AJ)」(3137)は、企業間決済代行支援装置(AA)(3130)の支払代行可否情報出力部(AG)(3136)が出力する支払代行可否情報が支払代行否である場合には、支払代行依頼した企業識別情報で識別される企業に対し、支払代行否である旨の通知をおこなうように企業間決済代行支援装置(AA)(3130)に構成されている。
後払決済手段が利用否という結果の支払代行依頼元への通知は支払期日の前に、前日といった直前ではなく1週間程度前に、行うことが望ましい。本システムが管理把握する後払決済手段の今所定期間内の決済代行上限額を超えた場合、または後払決済代行手段の管理会社(例えばクレジットカード会社)からのオーソリが、利用否の結果だった時に、支払期日より前に通知することができる。本来の支払期日前であれば、支払期日までの期間に支払代行依頼元の企業が金策を行うなり、支払を受け取る支払先企業と相談するなりすることができ、支払先企業と、支払代行依頼元企業間の関係が損なわれることを防止できる。
<実施形態11 処理の流れ>
図32は、実施形態8を基礎とした実施形態11の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態11の企業間決済代行システムは、実施形態8のフローチャートと同様に同様図の左側のフローチャートで表される企業間決済代行支援装置(AA)の動作と、図の右側のフローチャートで表されるトークン決済代行装置(BA)の動作が協働して動作する。企業間決済代行支援装置(AA)の動作のフローチャートは、支払関係情報保持ステップ(ab)(SA3201)と、トークン保持ステップ(ac)(SA3202)と、支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA3203)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3204)と、オーソリ情報取得ステップ(af)(SA3205)と、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA3206)と、さらに支払代行不可通知出力部(AG)(SA3207)を有する。トークン決済代行装置(BA) の動作のフローチャートは、トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3201)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB3202)と、オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3203)と、送金準備処理ステップ(be)(SB3204)を有する。なお実施形態9又は10のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、各々計算機である企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)の動作方法からなる。
計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法は、
支払関係情報保持ステップ(ab)(SA3201)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA3202)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持する処理を行い、
支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA3203)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する処理を行い、
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3204)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3201)へ出力する処理を行い、
オーソリ情報取得ステップ(af)(SA3205)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3203)から取得する処理を行い、
支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA3206)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する処理を行い、
支払代行不可通知出力部(AG)(SA3207)は、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA3206)が出力する支払代行可否情報が支払代行否である場合には、支払代行依頼した企業識別情報で識別される企業に対し、支払代行否である旨の通知をおこなう処理を行う。
計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法は、
トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3201)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB3202)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する処理を行い、
オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3203)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を企業間決済代行支援装置(AA)のオーソリ情報取得ステップ(af)(SA3205)へ出力する処理を行い、
送金準備処理ステップ(be)(SB3204)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態11 ハードウェアの説明>
図33a及び図33bは、実施形態8を基礎とした本実施形態11のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムを構成し協働して動作する企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)それぞれのハードウェア構成を説明するための図である。なお実施形態9又は10のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態11 企業間決済代行支援装置(AA):図33a>
コンピュータ(計算機)である企業間決済代行支援装置(AA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、支払関係情報保持プログラムと、トークン保持プログラムと、支払代行依頼取得プログラムと、トークン決済代行依頼情報出力プログラムと、オーソリ情報取得プログラムと、支払代行可否情報出力プログラムと、支払代行不可通知出力プログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、支払受企業識別情報、支払関係情報、トークン、トークン決済代行依頼情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムの企業間決済代行支援装置(AA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
<実施形態11 トークン決済代行装置(BA):図33b>
コンピュータ(計算機)であるトークン決済代行装置(BA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、トークン決済代行依頼情報取得プログラムと、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得プログラムと、オーソリ情報出力プログラムと、送金準備処理プログラムと、を有し、データとして、トークン決済代行依頼情報、後払決済手段管理会社発オーソリ情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムのトークン決済代行装置(BA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本実施形態により、本システムを利用して支払代行しようとした顧客に対し、本システムが管理把握する後払決済手段の今所定期間内の決済代行上限額を超えた場合、または後払決済代行手段の管理会社(例えばクレジットカード会社)からのオーソリが、利用否の結果だった時に、通知することができ、本来の支払期日前であれば、支払先企業と、支払代行依頼元企業間の関係が損なわれることを防止できる。
<実施形態12 概要>主に請求項12:関係判断部なし、複数後払決済手段登録
実施形態8から11のいずれか一を基礎とした本実施形態12の企業間決済代行システムの企業間支払代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持するトークン複数保持手段(AK)を有する。
<実施形態12 機能的構成>
図34は、実施形態8を基礎とした本実施形態12の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態8に対し、さらに企業間支払代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)(3432)に、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持するトークン複数保持手段(AK)(3438)を有するように構成される。トークン複数保持手段(AK)(3438)以外は実施形態8の構成と同様であるため、以下トークン複数保持手段(AK)(3438)のみ説明を行う。なお実施形態9から11のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態12 構成の説明>
<実施形態12 トークン複数保持手段(AK)(3438)>
「トークン複数保持手段(AK)」(3438)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持するように企業間決済代行支援装置(AA)(3430)のトークン保持部(AC)(3432)に構成されている。
企業が複数の後払決済手段を有している場合に、複数の後払決済手段を登録できる。例えばクレジットカード会社の異なるクレジットカード(VISA(登録商標)、JCB(登録商標)、アメリカンエキスプレス(登録商標)など)を複数所持している場合である。クレジットカードだけではなく、ポストペイ型の電子マネーや少額ならば携帯電話料金と合算できるスマホ決済などの方法がある。クレジットカードやポストペイ型電子マネーであればカード番号などが、スマホ決済であれば利用者の電話番号などが、利用者の後払決済手段固有の情報であり、万一漏洩した場合に悪用される懸念のある情報である。前記のカード番号や電話番号などを企業間支払代行支援装置(AA)に保持する代わりに、複数の後払決済手段に対し各々を一意に識別するトークンを複数保持する。本システムを利用して支払代行依頼を行おうとする支払代行依頼元の企業が、複数の後払決済手段を本システムに登録することにより、使用できるようになる。複数の後払決済手段を登録することにより、支払代行依頼元の企業にとっては。支払実行の確実性を向上できる。
<実施形態12 処理の流れ>
図35は、実施形態8を基礎とした実施形態12の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態12の企業間決済代行システムは、実施形態8のフローチャートと同様図の左側のフローチャートで表される企業間決済代行支援装置(AA)の動作と、図の右側のフローチャートで表されるトークン決済代行装置(BA)の動作が協働して動作する。企業間決済代行支援装置(AA)の動作のフローチャートは、支払関係情報保持ステップ(ab)(SA3501)と、トークン保持ステップ(ac)(SA3502)と、トークン保持ステップ(ac)(SA3502)内のトークン複数保持サブステップ(ak) (SA3503)と、支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA3504)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3505)と、オーソリ情報取得ステップ(af)(SA3506)と、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA3507)と、を有する。トークン決済代行装置(BA) の動作のフローチャートは、トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3501)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB3502)と、オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3503)と、送金準備処理ステップ(be)(SB3504)を有する。なお実施形態9から11のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、各々計算機である企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)の動作方法からなる。
計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法は、
支払関係情報保持ステップ(ab)(SA3501)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA3502)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA3502)内のトークン複数保持サブステップ(ak) (SA3503)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持する処理を行い、
支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA3504)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する処理を行い、
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3505)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3501)へ出力する処理を行い、
オーソリ情報取得ステップ(af)(SA3506)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3503)から取得する処理を行い、
支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA3507)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する処理を行う。
計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法は、
トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3501)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB3502)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する処理を行い、
オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3503)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を企業間決済代行支援装置(AA)のオーソリ情報取得ステップ(af)(SA3505)へ出力する処理を行い、
送金準備処理ステップ(be)(SB3504)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態12 ハードウェアの説明>
図36a及び図36bは、実施形態8を基礎とした本実施形態12のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムを構成し協働して動作する企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)それぞれのハードウェア構成を説明するための図である。なお実施形態9から11のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態12 企業間決済代行支援装置(AA):図36a>
コンピュータ(計算機)である企業間決済代行支援装置(AA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、支払関係情報保持プログラムと、トークン保持プログラムと、支払代行依頼取得プログラムと、トークン決済代行依頼情報出力プログラムと、オーソリ情報取得プログラムと、支払代行可否情報出力プログラムと、トークン複数保持サブプログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、支払受企業識別情報、支払関係情報、トークン、トークン決済代行依頼情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムの企業間決済代行支援装置(AA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
<実施形態12 トークン決済代行装置(BA):図36b>
コンピュータ(計算機)であるトークン決済代行装置(BA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、トークン決済代行依頼情報取得プログラムと、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得プログラムと、オーソリ情報出力プログラムと、送金準備処理プログラムと、を有し、データとして、トークン決済代行依頼情報、後払決済手段管理会社発オーソリ情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムのトークン決済代行装置(BA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本システムを利用して支払代行依頼を行おうとする支払代行依頼元の企業が、複数の後払決済手段を本システムに登録することにより、使用できるようになる。複数の後払決済手段を登録することにより、支払代行依頼元の企業にとっては。支払実行の確実性を向上できる。
<実施形態13 概要>主に請求項13:関係判断部無、優先順に従い後払決済手段選択
実施形態12を基礎とした本実施形態13の企業間決済代行システムの企業間支払代行支援装置(AA)では支払代行依頼元の企業が複数の後払決済手段を本システムに登録している場合、保持されているよう優先順位情報に従って優先順に選択を行う。
<実施形態13 機能的構成>
図37は、実施形態12を基礎とした本実施形態13の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態12に対し、さらに企業間支払代行支援装置(AA)(3730)に、トークン利用優先順位情報保持部(AH)(3739)と、トークン決済代行依頼情報出力部(AE)(3734)内にトークン選択手段(AL)(3740)を有するように構成される。トークン利用優先順位情報保持部(AH)(3739)とトークン選択手段(AL)(3740)以外は実施形態12の構成と同様であるため、以下トークン利用優先順位情報保持部(AH)(3739)とトークン選択手段(AL)(3740)のみ説明を行う。
<実施形態13 構成の説明>
<実施形態13 トークン利用優先順位情報保持部(AH)(3739)>
「トークン利用優先順位情報保持部(AH)」(3739)は、複数のトークンと関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数の後払決済手段に対応した複数のトークンの利用優先順位を定める情報であるトークン利用優先順位情報を保持するように企業間決済代行支援装置(AA)(3730)に構成されている。
「トークン利用優先順位情報」は、複数の後払決済手段をトークン決済代行装置(BA)との関係で各々を一意に識別するための複数のトークン間の優先順位を定める情報であり、後払決済手段を利用する際の優先順位を定める情報と間接的には同義である。複数の後払決済手段の利用優先順位としては次のような利用優先順位が考えられる。複数の後払決済手段のうちで、使用時に名義人へのポイント還元率が大きい順(支払代行依頼元の企業にとって有利な順))、または支払受企業にとって好ましい後払決済手段の順、利用限度額が大きい順、支払元の企業の銀行口座からの引き落とし日が遅い順、後払決済手段の利用手数料が少ない順(これは本システムを使用する決済代行事業者にとって有利な順となる)などである。
これらの利用優先順位は、2つ目以降の後払決済手段を支払代行依頼元となる企業が本システムに登録する際(実際には一意に識別するためのトークンを登録する)に、つけることができる。もし支払代行依頼元企業が利用優先順位をつけない場合は、決済代行事業者にとって有利な順や、決済代行上限額が大きい順に、またはトークン利用優先順位判断ルールを保持し、前記ルールに則って利用優先順位は本システムが決めるように構成してもよい。トークン利用優先順位判断ルール保持部に前記トークン利用優先順位判断ルールを保持し、トークン利用優先順位情報保持部(AH)にトークン利用優先順位情報が保持されていない企業からの決済代行依頼に関しては、支払代行依頼元企業によって利用優先順位付けされていない場合に適用されるべく保持されたトークン利用優先順位判断ルールに準じてトークン優先順位判断手段にて優先順を判断するように構成することで達成できる。トークン利用優先順位判断ルールとしては、上述した優先順位づけなどを採用できる。支払代行依頼元企業が優先順位付けしない場合の処理方法については、本システムを利用しようとする企業に対し事前に周知できるよう、本システムの利用規約などに定めておくことが好ましい。
一の企業の複数の後払決済手段を一意に識別するトークンが本システムに保持されている場合、前記一の企業識別情報と関連付けてトークン利用優先順位情報を複数保持し、どのトークン利用優先順位情報を用いるかを支払代行依頼時に指示するように構成することもできる。どのトークン利用優先順位情報を使用するかを予め指定しておき、支払代行依頼時に特に指示しなかった場合には、前記指定済みのトークン利用優先順位情報を用いるように構成してもよい。どのトークン利用優先順位情報を使用するか予め指定なく、支払代行依頼時にも指示無い場合には、保持する前記一の企業に関連付けられた複数のトークン利用優先順位情報の中から本システムが適宜選択するように構成できる。
<実施形態13 トークン選択手段(AL)」(3740)>
「トークン選択手段(AL)」(3740)は、複数のトークンによって各々一意に識別される複数の後払決済手段と関連付けられている企業識別情報を含む支払代行依頼を取得した場合には、その支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられた複数のトークンのうち、前記トークン利用優先順位情報保持部(AH)(3739)に保持されたトークン利用優先順位情報に従って優先順にトークンを選択するように企業間決済代行支援装置(AA)(3730)のトークン決済代行依頼情報出力部(AE)(3734)に構成されている。
支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられた複数のトークンのうち、トークン利用優先順位情報に従って優先順にトークンを選択し、トークン決済代行依頼情報を出力する。出力したトークンによって一意に識別される後払決済手段に対し、トークン決済代行装置(BA)を経て入手したオーソリ情報から前記後払決済手段による支払代行が実行可か否かを知りうることができる。支払代行実行否というオーソリ情報だった場合には、次のトークン利用優先順位のトークンをもって、トークン決済代行依頼情報を再度出力するように構成できる(後記実施形態14)。一の企業情報識別情報に複数のトークンが関連付けられている場合、優先順位の最も高いトークンを選択しトークン決済代行依頼情報を出力し、支払代行否というオーソリ情報を取得後に、次の優先順位のトークンに基づくトークン決済代行依頼情報を出力する。さもないと支払代行に使用しなかった後払決済手段に対してもトークン決済代行依頼情報を出力してしまうと、支払代行に使用しなかったにもかかわらず後払決済手段管理会社が管理する支払代行依頼元の企業の後払決済手段の利用限度額が減ってしまうためである。
<実施形態13 処理の流れ>
図38は、実施形態12を基礎とした実施形態13の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態13の企業間決済代行システムは、実施形態12のフローチャートと同様図の左側のフローチャートで表される企業間決済代行支援装置(AA)の動作と、図の右側のフローチャートで表されるトークン決済代行装置(BA)の動作が協働して動作する。企業間決済代行支援装置(AA)の動作のフローチャートは、支払関係情報保持ステップ(ab)(SA3801)と、トークン保持ステップ(ac)(SA3802)と、トークン保持ステップ(ac)(SA3802)内のトークン複数保持サブステップ(ak) (SA3803)と、トークン利用優先順位情報保持ステップ(ah)(SA3804)と、支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA3805)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3807)内のトークン選択サブステップ(al)(SA3806)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3807)と、オーソリ情報取得ステップ(af)(SA3808)と、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA3809)と、を有する。トークン決済代行装置(BA) の動作のフローチャートは、トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3801)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB3802)と、オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3803)と、送金準備処理ステップ(be)(SB3804)を有する。なお実施形態9から12のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、各々計算機である企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)の動作方法からなる。
計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法は、
支払関係情報保持ステップ(ab)(SA3801)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA3802)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA3802)内のトークン複数保持サブステップ(ak) (SA3803)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持する処理を行い、
トークン利用優先順位情報保持ステップ(ah)(SA3804)は、複数のトークンと関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数の後払決済手段に対応した複数のトークンの利用優先順位を定める情報であるトークン利用優先順位情報を保持する処理を行い、
支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA3805)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する処理を行い、
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3807)内のトークン選択サブステップ(al)(SA3806)は、複数のトークンによって各々一意に識別される複数の後払決済手段と関連付けられている企業識別情報を含む支払代行依頼を取得した場合には、その支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられた複数のトークンのうち、前記トークン利用優先順位情報保持部(AH)に保持されたトークン利用優先順位情報に従って優先順にトークンを選択する処理を行い。
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA3807)は、前記選択したトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3801)へ出力する処理を行い、
オーソリ情報取得ステップ(af)(SA3806)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3803)から取得する処理を行い、
支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA3807)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する処理を行う。
計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法は、
トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB3801)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB3802)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する処理を行い、
オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB3803)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を企業間決済代行支援装置(AA)のオーソリ情報取得ステップ(af)(SA3805)へ出力する処理を行い、
送金準備処理ステップ(be)(SB3804)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態13 ハードウェアの説明>
図39a及び図39bは、実施形態12を基礎とした本実施形態13のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムを構成し協働して動作する企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)それぞれのハードウェア構成を説明するための図である。
<実施形態13企業間決済代行支援装置(AA):図39a>
コンピュータ(計算機)である企業間決済代行支援装置(AA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、支払関係情報保持プログラムと、トークン保持プログラムと、支払代行依頼取得プログラムと、トークン決済代行依頼情報出力プログラムと、オーソリ情報取得プログラムと、支払代行可否情報出力プログラムと、トークン複数保持サブプログラムと、トークン利用優先順位情報保持プログラムと、トークン選択サブプログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、支払受企業識別情報、支払関係情報、トークン、トークン決済代行依頼情報、オーソリ情報、トークン利用優先順位情報が保持されている。これらは、本システムの企業間決済代行支援装置(AA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
<実施形態13トークン決済代行装置(BA):図39b>
コンピュータ(計算機)であるトークン決済代行装置(BA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、トークン決済代行依頼情報取得プログラムと、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得プログラムと、オーソリ情報出力プログラムと、送金準備処理プログラムと、を有し、データとして、トークン決済代行依頼情報、後払決済手段管理会社発オーソリ情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムのトークン決済代行装置(BA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本システムを利用して支払代行依頼を行おうとする支払代行依頼元の企業が、複数の後払決済手段のうち、最も使用実績による還元率の高い後払決済手段を選択利用したり、上限額との空きが最も大きな(残額が大きい)後払決済手段を選択利用したり、支払代行依頼元の企業自身が使用優先順位付けしたりすることができる(支払代行依頼元の企業が優先順位付けしなくともよい)。
<実施形態14 概要>主に請求項14:関係判断部無、決済不可時他決済方法自動選択
実施形態12又は13のいずれか一を基礎とした本実施形態14の企業間決済代行システムの企業間支払代行支援装置(AA)のトークン決済代行依頼情報出力部(AE)は、支払代行可否情報が支払代行否の場合、別の後払決済手段を一意に識別するトークンをトークン決済代行装置(BA)へ出力する。
<実施形態14 機能的構成>
図43は、実施形態12を基礎とした本実施形態14の企業間決済代行システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態12と同様の構成である。なお実施形態13を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態14 構成の説明>
<実施形態14 トークン決済代行依頼情報出力部(AE)(4034)>
「トークン決済代行依頼情報出力部(AE)」(4034)は、支払代行可否情報出力部(AG)(4036)が出力した支払代行可否情報が支払代行否である場合、支払代行可否情報の基となったオーソリ情報に関連したトークンによって一意に識別される後払決済手段とは別の後払決済手段を一意に識別するトークンを含むトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)(4050)へ出力するように企業間決済代行支援装置(AA)(4030)に構成されている。
支払代行否と判断された後払決済手段以外の後払決済手段が複数ある場合に、残りの後払決済手段の利用優先順位は利用優先順位情報保持部(O)に保持された利用優先順位情報に基づくように構成できる。または任意選択したり、本システムが選択したりするように構成してもよい。他の後払決済手段への切り替えは、企業識別情報で識別される企業の責任者から予め他の後払決済手段をピンチヒッターとして利用することを許諾する旨の情報の登録を事前に行うことで可能となるように構成することもできる。
ある一の後払決済手段が支払代行否と判断された時に、本システムにトークンが保持された他の一の後払決済手段が選択する処理は1回に限定されず、他の後払決済手段が支払代行可と判断されるまで、後払決済手段を選択しトークンを含むトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)(4050)へ出力する処理を、順次繰り返すように構成することができる。ある一の後払決済手段が支払代行否と判断されてから、別の一のトークンを選択し、トークン決済代行依頼情報を出力するというように逐次繰り返す。
<実施形態14 処理の流れ>
図41は、実施形態12を基礎とした実施形態14の企業間決済代行システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態14の企業間決済代行システムは、実施形態12のフローチャートと同様図の左側のフローチャートで表される企業間決済代行支援装置(AA)の動作と、図の右側のフローチャートで表されるトークン決済代行装置(BA)の動作が協働して動作する。企業間決済代行支援装置(AA)の動作のフローチャートは、支払関係情報保持ステップ(ab)(SA4101)と、トークン保持ステップ(ac)(SA4102)と、トークン保持ステップ(ac)(SA4102)内のトークン複数保持サブステップ(ak) (SA4103)と、支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA4104)と、トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA4105)と、オーソリ情報取得ステップ(af)(SA4106)と、支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA4107)と、を有する。トークン決済代行装置(BA) の動作のフローチャートは、トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB4101)と、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB4102)と、オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB4103)と、送金準備処理ステップ(be)(SB4104)を有する。なお実施形態13を基礎としても同様の効果が得られる。
ここで計算機である企業間決済代行システムの動作方法は、各々計算機である企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)の動作方法からなる。
計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法は、
支払関係情報保持ステップ(ab)(SA4101)は、顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA4102)は、企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持する処理を行い、
トークン保持ステップ(ac)(SA4102)内のトークン複数保持サブステップ(ak) (SA4103)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持する処理を行い、
支払代行依頼取得ステップ(ad)(SA4104)は、企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する処理を行い、
トークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA4105)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)のトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB4101)へ出力する処理を行い、
オーソリ情報取得ステップ(af)(SA4106)は、前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報をトークン決済代行装置(BA)のオーソリ情報出力ステップ(bd)(SB4103)から取得する処理を行い、
支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA4107)は、取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する処理を行う。
もし支払代行可否情報出力ステップ(ag)(SA4107)が出力した支払代行可否情報が支払代行否である場合、処理をトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)(SA4105)へ戻して、支払代行可否情報の基となったオーソリ情報に関連したトークンによって一意に識別される後払決済手段とは別の後払決済手段を一意に識別するトークンを含むトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB4101)へ出力する処理を行う。
計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法は、
トークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)(SB4101)は、前記トークン決済代行依頼情報を取得する処理を行い、
後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)(SB4102)は、取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する処理を行い、
オーソリ情報出力ステップ(bd)(SB4103)は、取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を企業間決済代行支援装置(AA)のオーソリ情報取得ステップ(af)(SA4105)へ出力する処理を行い、
送金準備処理ステップ(be)(SB4104)は、取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする処理を行う。
このような一連の処理を企業間決済代行システムに実行させる動作方法である。
<実施形態14 ハードウェアの説明>
図42a及び図42bは、実施形態12を基礎とした本実施形態14のコンピュータ(計算機)である企業間決済代行システムを構成し協働して動作する企業間決済代行支援装置(AA)とトークン決済代行装置(BA)それぞれのハードウェア構成を説明するための図である。実施形態14のハードウェア構成は実施形態12と同様である。なお実施形態13を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態14 企業間決済代行支援装置(AA):図42a>
コンピュータ(計算機)である企業間決済代行支援装置(AA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、支払関係情報保持プログラムと、トークン保持プログラムと、支払代行依頼取得プログラムと、トークン決済代行依頼情報出力プログラムと、オーソリ情報取得プログラムと、支払代行可否情報出力プログラムと、トークン複数保持サブプログラムと、を有し、データとして、企業識別情報、支払受企業識別情報、支払関係情報、トークン、トークン決済代行依頼情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムの企業間決済代行支援装置(AA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
<実施形態14 トークン決済代行装置(BA):図42b>
コンピュータ(計算機)であるトークン決済代行装置(BA)はメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウェアを説明するための図である。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、トークン決済代行依頼情報取得プログラムと、後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得プログラムと、オーソリ情報出力プログラムと、送金準備処理プログラムと、を有し、データとして、トークン決済代行依頼情報、後払決済手段管理会社発オーソリ情報、オーソリ情報が保持されている。これらは、本システムのトークン決済代行装置(BA)がコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行って行く。
本システムを利用して支払代行依頼を行おうとする支払代行依頼元の企業が、複数の後払決済手段を本システムに登録している場合、一の後払決済手段が支払代行に使用できない(例えば限度額上限に達したなどの)場合に、他の後払決済手段を使用できる。
<5.効果>
以上の構成を有する企業間決済代行システムに対して、支払代行依頼元の企業は自身が利用を希望する後払決済手段において所定期間内に残したい控除額を登録することにより、決済代行依頼申請での支払処理において、企業間決済代行システムは控除額を残すような運用を行うことができる。または、払代行依頼元の企業や、支払受企業へ支払いのための処理を行うなど外部との接触の機会の多い企業間決済代行支援装置(AA)に後払決済手段に関する情報を保持しないため、情報漏洩リスクを小さくすることができる。
企業間決済代行システム・・・0100
企業識別情報保持部(a)・・・0101
PAN識別情報保持部(b)・・・0102
控除額情報保持部・・・0103
決済代行依頼情報保持部(d)・・・0104
関係ルール保持部(e)・・・0105
関係判断部(f)・・・0106
オーソリ依頼情報出力部(g)・・・0107
オーソリ結果情報取得部(h)・・・0108
決済代行処理部(j)・・・0109

Claims (42)

  1. 企業を識別する企業識別情報を保持する企業識別情報保持部(A)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持するPAN識別情報保持部(B)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する控除額情報保持部(C)と、
    支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する決済代行依頼情報取得部(D)と、
    取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する関係ルール保持部(E)と、
    決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する関係判断部(F)と、
    関係判断部(F)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力するオーソリ依頼情報出力部(G)と、
    出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得するオーソリ結果情報取得部(H)と、
    取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする決済代行処理部(J)と、
    を有する企業間決済代行システム。
  2. 関係ルール保持部(E)は、
    所定の関係であるか判断する関係ルールとして、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額を超えない場合が所定の関係であるとするルールである上限非超過ルールを保持する、上限非超過ルール保持手段(K)を有する請求項1に記載の企業間決済代行システム。
  3. オーソリ結果情報取得部(H)が後払決済手段を利用可であるというオーソリ結果情報を取得した場合に、オーソリ結果情報に対応するオーソリ依頼情報に含まれるPAN識別情報で識別される後払決済手段に対する、決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内の決済代行上限額から、前記オーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額を差し引いて、今所定期間内の決済代行上限額を減じる、決済代行上限額保持部(L)を、有する請求項1または請求項2のいずれかに記載の企業間決済代行システム。
  4. 関係判断部(F)が決済代行上限額と所定の関係であるか判断する対象である決済代行依頼に係る支払金額情報と、オーソリ依頼情報出力部(G)が出力するオーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報は、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報に対して、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた金額情報である請求項1から請求項3のいずれか一に記載の企業間決済代行システム。
  5. 関係判断部(F)において所定の関係にないとの判断の結果だった場合、またはオーソリ結果情報取得部(H)において後払決済手段を利用否との判断の結果を取得した場合に、支払元企業識別情報で識別される支払元へ前記結果の通知を出力する後払決済手段利用否結果出力部(M)を、有する請求項1から請求項4のいずれか一に記載の企業間決済代行システム。
  6. PAN識別情報保持部(B)に一の企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報を保持するPAN識別情報複数保持手段(N)を有するとともに、
    複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報で識別される後払決済手段の利用優先順位を定める情報である利用優先順位情報を保持する利用優先順位情報保持部(O)を有し、
    関係判断部(F)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けられた決済代行依頼情報を取得した場合には、その決済代行依頼情報に関連付けられた支払金額情報と、利用優先順位情報保持部(O)に保持された利用優先順位情報に従って利用優先順位の優先順にその後払決済手段に対応するPAN識別情報を用いて前記判断を行う優先順判断手段(P)を有する請求項1から請求項5のいずれか一に記載の企業間決済代行システム。
  7. 決済代行依頼情報取得部(D)は、
    関係判断部(F)において所定の関係にない(決済代行を実行できない)との判断結果であって、その支払元の企業識別情報と関連付けられた他の後払決済手段の決済識別情報が存在する場合には、その支払元の決済識別情報を利用して決済代行依頼情報を取得する、請求項1から請求項6のいずれか一に記載の企業間決済代行システム。
  8. 顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する支払関係情報保持部(AB)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持するトークン保持部(AC)と、
    企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する支払代行依頼取得部(AD)と、
    取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)に出力するトークン決済代行依頼情報出力部(AE)と、
    前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報を取得するオーソリ情報取得部(AF)と、
    取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する支払代行可否情報出力部(AG)と、
    を有する企業間決済代行支援装置(AA)と、
    前記トークン決済代行依頼情報を取得するトークン決済代行依頼情報取得部(BB)と、
    取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得部(BC)と、
    取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を出力するオーソリ情報出力部(BD)と、
    取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする送金準備処理部(BE)と、
    を有するトークン決済代行装置(BA)と、
    からなる企業間決済代行システム。
  9. 請求項8に記載の企業間決済代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)は、トークンを、1回の支払代行依頼に適用後に保持を中止するのではなく、予め定める所定の回数または所定の期間保持する企業間決済代行システム。
  10. 企業間決済代行支援装置(AA)のトークン決済代行依頼情報出力部(AE)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を支払金額に加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)に出力する請求項8又は請求項9のいずれかに記載の企業間決済代行システム。
  11. 企業間決済代行支援装置(AA)の支払代行可否情報出力部(AG)が出力する支払代行可否情報が支払代行否である場合には、支払代行依頼した企業識別情報で識別される企業に対し、支払代行否である旨の通知をおこなう支払代行不可通知出力部(AJ)を企業間決済代行支援装置(AA)に有する請求項8から請求項10のいずれか一に記載の企業間決済代行システム。
  12. 企業間決済代行支援装置(AA)のトークン保持部(AC)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持するトークン複数保持手段(AK)を有する請求項8から請求項11のいずれか一に記載の企業間決済代行システム。
  13. 複数のトークンと関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数の後払決済手段に対応した複数のトークンの利用優先順位を定める情報であるトークン利用優先順位情報を保持するトークン利用優先順位情報保持部(AH)を有し、
    複数のトークンによって各々一意に識別される複数の後払決済手段と関連付けられている企業識別情報を含む支払代行依頼を取得した場合には、その支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられた複数のトークンのうち、前記トークン利用優先順位情報保持部(AH)に保持されたトークン利用優先順位情報に従って優先順にトークンを選択するトークン選択手段(AL)をトークン決済代行依頼情報出力部(AE)に、有する請求項12に記載の企業間決済代行支援装置(AA)を、有する企業間決済代行システム。
  14. 企業間決済代行支援装置(AA)の支払代行可否情報出力部(AG)が出力した支払代行可否情報が支払代行否である場合、企業間決済代行支援装置(AA)のトークン決済代行依頼情報出力部(AE)は支払代行可否情報の基となったオーソリ情報に関連したトークンによって一意に識別される後払決済手段とは別の後払決済手段を一意に識別するトークンを含むトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)へ出力する請求項12又は請求項13のいずれかに記載の企業間決済代行システム。
  15. 企業を識別する企業識別情報を保持する企業識別情報保持ステップ(a)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持するPAN識別情報保持ステップ(b)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する控除額情報保持ステップ(c)と、
    支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する決済代行依頼情報取得ステップ(d)と、
    取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する関係ルール保持ステップ(e)と、
    決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する関係判断ステップ(f)と、
    関係判断ステップ(f)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力するオーソリ依頼情報出力ステップ(g)と、
    出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得するオーソリ結果情報取得ステップ(h)と、
    取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする決済代行処理ステップ(j)と、
    を有する計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  16. 関係ルール保持ステップ(e)は、
    所定の関係であるか判断する関係ルールとして、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額を超えない場合が所定の関係であるとするルールである上限非超過ルールを保持する、上限非超過ルール保持サブステップ(k)を有する請求項15に記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  17. オーソリ結果情報取得ステップ(h)が後払決済手段を利用可であるというオーソリ結果情報を取得した場合に、オーソリ結果情報に対応するオーソリ依頼情報に含まれるPAN識別情報で識別される後払決済手段に対する、決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内の決済代行上限額から、前記オーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額を差し引いて、今所定期間内の決済代行上限額を減じる、決済代行上限額保持ステップ(l)を、有する請求項15または請求項16のいずれかに記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  18. 関係判断ステップ(f)が決済代行上限額と所定の関係であるか判断する対象である決済代行依頼に係る支払金額情報と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)が出力するオーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報は、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報に対して、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた金額情報である請求項15から請求項17のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  19. 関係判断ステップ(f)において所定の関係にないとの判断の結果だった場合、またはオーソリ結果情報取得ステップ(h)において後払決済手段を利用否との判断の結果を取得した場合に、支払元企業識別情報で識別される支払元へ前記結果の通知を出力する後払決済手段利用否結果出力ステップ(m)を、有する請求項15から請求項18のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  20. PAN識別情報保持ステップ(b)に一の企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報を保持するPAN識別情報複数保持サブステップ(n)を有するとともに、
    複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報で識別される後払決済手段の利用優先順位を定める情報である利用優先順位情報を保持する利用優先順位情報保持ステップ(o)を有し、
    関係判断ステップ(f)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けられた決済代行依頼を取得した場合には、その決済代行依頼にかかる支払金額情報と、利用優先順位情報保持ステップ(o)で保持された利用優先順位情報に従って利用優先順位の優先順にその後払決済手段に対応するPAN識別情報を用いて前記判断を行う優先順判断サブステップ(p)を有する請求項15から請求項19のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  21. 決済代行依頼情報取得ステップ(d)は、
    関係判断ステップ(f)において所定の関係にない(決済代行を実行できない)との判断結果であって、その支払元の企業識別情報と関連付けられた他の後払決済手段の決済識別情報が存在する場合には、その支払元の決済識別情報を利用して決済代行依頼情報を取得する、請求項15から請求項20のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  22. 顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する支払関係情報保持ステップ(ab)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持するトークン保持ステップ(ac)と、
    企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する支払代行依頼取得ステップ(ad)と、
    取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)に出力するトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)と、
    前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報を取得するオーソリ情報取得ステップ(af)と、
    取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する支払代行可否情報出力ステップ(ag)と、
    を有する計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法と、
    前記トークン決済代行依頼情報を取得するトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)と、
    取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)と、
    取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を出力するオーソリ情報出力ステップ(bd)と、
    取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする送金準備処理ステップ(be)と、
    を有する計算機であるトークン決済代行装置(BA)の動作方法と、
    からなる計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  23. 請求項22に記載の企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法のトークン保持ステップ(ac)は、トークンを、1回の支払代行依頼に適用後に保持を中止するのではなく、予め定める所定の回数または所定の期間保持する計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  24. 企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法のトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を支払金額に加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)に出力する請求項22又は請求項23のいずれかに記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  25. 企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法の支払代行可否情報出力ステップ(ag)が出力する支払代行可否情報が支払代行否である場合には、支払代行依頼した企業識別情報で識別される企業に対し、支払代行否である旨の通知をおこなう支払代行不可通知出力ステップ(aj)を企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法に有する請求項22から請求項24のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  26. 企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法のトークン保持ステップ(ac)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持するトークン複数保持サブステップ(ak)を有する請求項22から請求項25のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  27. 複数のトークンと関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数の後払決済手段に対応した複数のトークンの利用優先順位を定める情報であるトークン利用優先順位情報を保持するトークン利用優先順位情報保持ステップ(ah)を有し、
    複数のトークンによって各々一意に識別される複数の後払決済手段と関連付けられている企業識別情報を含む支払代行依頼を取得した場合には、その支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられた複数のトークンのうち、前記トークン利用優先順位情報保持ステップ(ah)に保持されたトークン利用優先順位情報に従って優先順にトークンを選択するトークン選択サブステップ(al)をトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)に有する、請求項26に記載の計算機である企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法を有する計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  28. 企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法の支払代行可否情報出力ステップ(ag)が出力した支払代行可否情報が支払代行否である場合、企業間決済代行支援装置(AA)の動作方法のトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)は支払代行可否情報の基となったオーソリ情報に関連したトークンによって一意に識別される後払決済手段とは別の後払決済手段を一意に識別するトークンを含むトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)へ出力する請求項26又は請求項27のいずれかに記載の計算機である企業間決済代行システムの動作方法。
  29. 企業を識別する企業識別情報を保持する企業識別情報保持ステップ(a)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が支払処理にネットワーク処理を介して利用可能な後払決済手段(例えばクレジットカードを言うが、これに限定されない。)のその企業に割り当てられた決済識別情報(例えばクレジットカード番号を言うがこれに限定されない。)を識別するPAN識別情報を保持するPAN識別情報保持ステップ(b)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から本システムにおいて所定期間内の決済代行上限額を定めるために用いられる控除額を示す情報である控除額情報を保持する控除額情報保持ステップ(c)と、
    支払元となる企業識別情報である支払元企業識別情報と、支払いを受け取る企業識別情報である支払受企業識別情報と、支払われるべき金額を示す情報である支払金額情報と、を関連付けた情報である決済代行依頼情報を取得する決済代行依頼情報取得ステップ(d)と、
    取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内に前記支払金額情報で示される支払金額を後払決済代行依頼した場合にその後払決済手段に対する決済代行上限額と所定の関係であるか判断する関係ルールを保持する関係ルール保持ステップ(e)と、
    決済代行依頼に含まれる支払金額情報と、保持されている関係ルールとを用いて決済代行依頼に係る支払金額情報で示される支払金額が前記所定の関係であるか判断する関係判断ステップ(f)と、
    関係判断ステップ(f)での判断結果が所定の関係であると判断された場合に、取得した決済代行依頼情報に含まれる支払元企業識別情報と関連付けられているPAN識別情報を取得し、PAN識別情報で識別される後払決済手段に対して支払元企業識別情報と支払金額情報とを含む後払決済手段を利用可能であるかの問合せを含むオーソリ依頼情報をネットワークを介して出力するオーソリ依頼情報出力ステップ(g)と、
    出力されたオーソリ依頼情報に応じて後払決済手段の利用可否を含む情報であるオーソリ結果情報を取得するオーソリ結果情報取得ステップ(h)と、
    取得したオーソリ結果情報が後払決済手段の利用可であるオーソリ結果情報である場合に、決済代行のための処理をする決済代行処理ステップ(j)と、
    を有する計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  30. 関係ルール保持ステップ(e)は、
    所定の関係であるか判断する関係ルールとして、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額が企業が利用する後払決済手段の所定期間内の利用限度額から、前記控除額情報で示される控除額を差し引いた金額である決済代行上限額を超えない場合が所定の関係であるとするルールである上限非超過ルールを保持する、上限非超過ルール保持サブステップ(k)を有する請求項29に記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  31. オーソリ結果情報取得ステップ(h)が後払決済手段を利用可であるというオーソリ結果情報を取得した場合に、オーソリ結果情報に対応するオーソリ依頼情報に含まれるPAN識別情報で識別される後払決済手段に対する、決済代行依頼を取得したときを含む今所定期間内の決済代行上限額から、前記オーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報で示される支払金額を差し引いて、今所定期間内の決済代行上限額を減じる、決済代行上限額保持ステップ(l)を、有する請求項29または請求項30のいずれかに記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  32. 関係判断ステップ(f)が決済代行上限額と所定の関係であるか判断する対象である決済代行依頼に係る支払金額情報と、オーソリ依頼情報出力ステップ(g)が出力するオーソリ依頼情報に含まれる支払金額情報は、決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報に対して、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を加えた金額情報である請求項29から請求項31のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  33. 関係判断ステップ(f)において所定の関係にないとの判断の結果だった場合、またはオーソリ結果情報取得ステップ(h)において後払決済手段を利用否との判断の結果を取得した場合に、支払元企業識別情報で識別される支払元へ前記結果の通知を出力する後払決済手段利用否結果出力ステップ(m)を、有する請求項29から請求項32のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  34. PAN識別情報保持ステップ(b)に一の企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報を保持するPAN識別情報複数保持サブステップ(n)を有するとともに、
    複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数のPAN識別情報で識別される後払決済手段の利用優先順位を定める情報である利用優先順位情報を保持する利用優先順位情報保持ステップ(o)を有し、
    関係判断ステップ(f)は、複数のPAN識別情報と関連付けられている企業識別情報と関連付けられた決済代行依頼を取得した場合には、その決済代行依頼にかかる支払金額情報と、利用優先順位情報保持ステップ(o)で保持された利用優先順位情報に従って利用優先順位の優先順にその後払決済手段に対応するPAN識別情報を用いて前記判断を行う優先順判断サブステップ(p)を有する請求項29から請求項33のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  35. 決済代行依頼情報取得ステップ(d)は、
    関係判断ステップ(f)において所定の関係にない(決済代行を実行できない)との判断結果であって、その支払元の企業識別情報と関連付けられた他の後払決済手段の決済識別情報が存在する場合には、その支払元の決済識別情報を利用して決済代行依頼情報を取得する、請求項29から請求項34のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  36. 顧客である企業とその企業を識別する情報である企業識別情報と、その企業が商品又は/及び役務の対価としての支払いを受け取る企業の企業識別情報である支払受企業識別情報とを関連付けた情報である支払関係情報を保持する支払関係情報保持ステップ(ab)と、
    企業識別情報と関連付けてその企業が使用権限を有する後払決済手段を後記するトークン決済代行装置(BA)との関係で一意に識別するためのトークンを保持するトークン保持ステップ(ac)と、
    企業識別情報と、支払受企業識別情報とを関連付けた情報並びに支払受企業への支払金額を含む情報である支払金額情報を含む前記対価の支払の代行の依頼である支払代行依頼を取得する支払代行依頼取得ステップ(ad)と、
    取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報を後記するトークン決済代行装置(BA)に出力するトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)と、
    前記トークン決済代行依頼情報の出力に応じて取得されるトークン決済代行実行可否を示す情報であるオーソリ情報を取得するオーソリ情報取得ステップ(af)と、
    取得したオーソリ情報に応じて支払代行依頼に対する支払代行可否を示す情報である支払代行可否情報を出力する支払代行可否情報出力ステップ(ag)と、
    を有する計算機である企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムと、
    前記トークン決済代行依頼情報を取得するトークン決済代行依頼情報取得ステップ(bb)と、
    取得したトークン決済代行依頼情報に含まれる支払金額情報と、トークンに基づいて、後払決済手段管理会社から決済可否を示す情報である後払決済手段管理会社発オーソリ情報を取得する後払決済手段管理会社発オーソリ情報取得ステップ(bc)と、
    取得した後払決済手段管理会社発オーソリ情報に基づいて前記オーソリ情報を出力するオーソリ情報出力ステップ(bd)と、
    取得したオーソリ情報に基づいて前記支払の代行に充てられる金額を補填する支払のための処理(支払わない処理も含む)をする送金準備処理ステップ(be)と、
    を有する計算機であるトークン決済代行装置(BA)に読み取り動作可能なプログラム、
    からなる計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  37. 請求項36に記載の計算機である企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムのトークン保持ステップ(ac)は、トークンを、1回の支払代行依頼に適用後に保持を中止するのではなく、予め定める所定の回数または所定の期間保持する計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  38. 企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムのトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)は、取得した支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられているトークンと、代行して支払うための処理を行う際に必要な手数料を支払金額に加えた支払金額情報とを含む情報であるトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)に出力する請求項36又は請求項37のいずれかに記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  39. 企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムの支払代行可否情報出力ステップ(ag)が出力する支払代行可否情報が支払代行否である場合には、支払代行依頼した企業識別情報で識別される企業に対し、支払代行否である旨の通知をおこなう支払代行不可通知出力ステップ(aj)を企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムに有する請求項36から請求項38のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  40. プログラム:関係判断部無。複数カード登録
    企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムのトークン保持ステップ(ac)は、一の企業識別情報と関連付けて複数種類のトークンを保持するトークン複数保持サブステップ(ak)を有する請求項36から請求項39のいずれか一に記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  41. 複数のトークンと関連付けられている企業識別情報と関連付けて複数の後払決済手段に対応した複数のトークンの利用優先順位を定める情報であるトークン利用優先順位情報を保持するトークン利用優先順位情報保持ステップ(ah)を有し、
    複数のトークンによって各々一意に識別される複数の後払決済手段と関連付けられている企業識別情報を含む支払代行依頼を取得した場合には、その支払代行依頼に含まれる企業識別情報に関連付けられた複数のトークンのうち、前記トークン利用優先順位情報保持ステップ(ah)に保持されたトークン利用優先順位情報に従って優先順にトークンを選択するトークン選択サブステップ(al)をトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)に有する、請求項40に記載の企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムを有する計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
  42. 企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムの支払代行可否情報出力ステップ(ag)が出力した支払代行可否情報が支払代行否である場合、企業間決済代行支援装置(AA)に読み取り動作可能なプログラムのトークン決済代行依頼情報出力ステップ(ae)は支払代行可否情報の基となったオーソリ情報に関連したトークンによって一意に識別される後払決済手段とは別の後払決済手段を一意に識別するトークンを含むトークン決済代行依頼情報をトークン決済代行装置(BA)へ出力する請求項40又は請求項41のいずれかに記載の計算機である企業間決済代行システムに読み取り動作可能なプログラム。
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