JP2022117121A - 資産管理システム - Google Patents

資産管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2022117121A
JP2022117121A JP2021013642A JP2021013642A JP2022117121A JP 2022117121 A JP2022117121 A JP 2022117121A JP 2021013642 A JP2021013642 A JP 2021013642A JP 2021013642 A JP2021013642 A JP 2021013642A JP 2022117121 A JP2022117121 A JP 2022117121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
asset
information
customer
identification information
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021013642A
Other languages
English (en)
Inventor
直人 山本
Naoto Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATLEARNING Inc
Original Assignee
ATLEARNING Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATLEARNING Inc filed Critical ATLEARNING Inc
Priority to JP2021013642A priority Critical patent/JP2022117121A/ja
Publication of JP2022117121A publication Critical patent/JP2022117121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】顧客が資産管理を委託した金融機関等と顧客との間の情報のやり取りに関し、資産情報を示すデータの読み取り誤りを防止しセキュリティに優れた資産管理システムを提供する。【解決手段】資産管理システムは、資産情報をコード化しコード(2次元コード等)として出力し、コードから機関識別情報と、金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する下流側資産情報取得部と、金融機関等の資産情報出力装置から取得した資産情報を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置から取得した資産情報と統合して更新管理する資産情報統合管理部と、を有する個人資産管理装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、顧客が資産管理を委託している金融機関等が顧客へ資産の状況を示す情報を報告するためのシステム、計算機であるシステムの動作方法、及び計算機であるシステムに読み取り可能なプログラムを記録した記録媒体に関する。
1990年前後のいわゆるバブル景気の期間に資産運用として株式への投資が一般個人の関心対象となり、2001年には会社員などに対しての確定拠出年金制度として退職後給付金の掛け金の運用を自身が指図する制度が始まり、預貯金以外の選択肢を含む実際の資産運用が会社員レベルまでに一般化した。バブル崩壊後2012年ごろからの長期の好景気や、インターネットの普及が寄与したネット証券の台頭なども続いて起きた。資産の運用先としては、外貨預金、国内預金、債券、金投資、投資信託、株券、先物取引等があり、預入先としては各種銀行や信用金庫、組合など銀行、証券会社、保険会社などがある。資産運用に携わる上記のような預入先を本明細書中では以下、ひとくくりに金融機関等と表記する。
例えば会社員が資産を運用する際には、確定拠出年金は勤務先の制度で規定される引き受け金融機関等を利用し、給与払込先は別の銀行Aを使用し、会社の福利厚生制度である財形貯蓄はまた別の銀行Bを使用し、個人でネット証券会社Cを通じ株の売買を行うなどのように、複数の金融機関等を利用して資産運用を行っている。預け入れられた資産運用を行う各金融機関等は、個人が保有する預貯金、有価証券の残高に関する情報を、定期的に残高報告書等の書面で交付する事が義務付けられているため、顧客はいくつもの残高報告書を受け取ることとなる。掲載する情報項目は法律に沿って概ね画一的であるが、金融機関等から交付される書面は、金融機関等ごとにレイアウト等が異なっている。
特許文献1には、レシートの下部にレシートの内容を2次元コードでも印刷する発明が記載されている。購入した品名と価格など、スーパーや商店で購入した際に発行されるレシートに記載される内容をレシート下部に二次元コードとして記載し、二次元コードを利用者が自宅でバーコードリーダなどを用いて読み込み、PCなどの家計簿ソフトに取り込むことにより、家計の管理をできるようにする発明が記載されている。購入明細を計算機で処理するための処理プログラムを2次元コードで表す発明も記載されている。
特開2004-318412号
パソコン(以下PC)が一般家庭までほぼ普及した現在、自身の資産情報を把握しようとPC上またはスマートフォンなどの携帯端末で資産情報を管理するソフトも一般向けに有償又は無償で提供されてきた。情報をソフトに入力するには2つ方法がある。上述のように各金融機関で異なるレイアウトで送付される資産情報の報告書面から手入力またはOCR(光学文字認識)などにより入力する方法が一つの方法である。キーボード等からの手入力ではいろいろなレイアウトの書面に柔軟に対応ができるが、文字の読み取り及び入力時の打ち間違いなどで入力ミスを生じる可能性がある。OCRでは金融機関等ごとのレイアウトに合わせて読み取り設定する必要があり煩雑となりやすい課題がある。
もう一つの方法として資産情報のデータを直接資産管理ソフトで取り込む方法である。情報を取り込むには、顧客側の情報機器(PCやスマートフォンなど)を金融機関等のシステムへ接続する必要がある。
そのため、利用者がネットバンキングなどのネット口座を各金融機関等にあらかじめ設けておく必要がある。ネット口座に対しての接続方法には数種類方法がある。資産管理ソフトに、ネット口座への接続用のIDとパスワードを登録し、データ参照しようとするたびに資産管理ソフトに接続処理を代行させる方法が一つ目の方法である。2つ目の方法は、金融機関等のオープンAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を使用する方法である。ネット口座への接続を一度利用者が行い、資産管理ソフトが金融機関等の口座へ接続し情報を参照することに関し、アクセス権限を示すアクセストークンを付与することを認証する。アクセストークンを得た資産管理ソフトは、利用者のIDとパスワード自体を保持する必要はなく、アクセストークンを示すことで金融機関等へアクセスすることができるという方法である。金融機関等のオープンAPIでは、アクセスできる範囲を制限することができる。例えば普通預金口座の残高照会ができる参照系のAPI、振り込み処理ができる更新系のAPIなど複数の形式のAPIを設けることができる。利用者がアクセストークンを付与する際に、どの機能に対してアクセストークンを設定するかきちんと選択すれば、資産管理ソフトにしてほしくない振り込み処理や引き出し処理へのアクセスができないようにすることができる。アクセストークンには一般に30日から100日程度の期限が設けられており、継続利用しようとすると期限切れのたびに再利用申請を行い、資産管理ソフトへアクセストークンを付与する手続きを再び行う必要がある。
接続のための一つ目の方法では、資産管理ソフト(或いはサービス運営会社又はソフト開発会社)にネット口座のIDとパスワードを登録せねばならず、資産管理ソフト(或いはサービス運営会社又はソフト開発会社)からの情報漏洩の心配がある。2つ目の方法では、現在主に使われている認可フレームワークOAuth2.0で付与されるアクセストークンは持参人払方式トークンであり、付与された資産管理ソフトを特定する情報を持たないために、誤ってアクセストークンを奪取されて悪用される可能性がある。またアクセストークンは期限が設定されており、期限切れ時には再付与しないと情報を適宜取得できない。
さらに、2017年に野村総合研究所が行った調査によると、個人のネットバンキングの利用率は2から3割に留まる。ネットバンキングを利用しない人にとっては、資産情報は上述のように手入力するしか方法がなかった。
このため、金融機関等が顧客へ資産情報を定期的に報告する際の書面に、コード(2次元コード等)を利用して記載することが考えられる。
特許文献1の発明では、スーパーや商店から購入した品物の品名と価格のデータを2次元コードで通知される販売者から顧客への一方通行の伝達に過ぎない。また特許文献1には購入明細を2次元コード化することが記載されているが、コード化する際の情報のフォーマットに関しては例としてCSV形式またはXML形式を用いる例が記載されているのみである。CSV形式を用いるとしても情報の配置をどのようにするか統一されてないと効率的な情報処理ができない。そのため、スーパーや商店などのレシート発行機(レジスタなど)を製造するメーカごとに、購入明細や販売店の情報や顧客の情報を含む情報配置がばらばらになる可能性がある。またXML形式を用いて情報記載することも考えられるが、特に情報の前後をタグで識別しなければならないために情報量が多くなり、QRコード(登録商標)やバーコードなどで処理することが困難となる。また、購入明細であるレシートには、品名と数量と価格の情報という単純な情報が主のため、情報処理は比較的簡単であるが、証券や外貨などいろいろな形態の資産情報には、例えば株数、外貨種類、保証金、証拠金、金融機関コードなどが用いられフォーマットがばらばらでは、読み取り側での資産情報の処理が困難になる問題がある。
そこで本発明では、複数の金融機関等と顧客間の資産情報に関する情報のやり取りに関して、複数の金融機関等での資産情報の共通化したフォーマットを用いてコード(2次元コード等)のようなコード情報化することにより、伝達、読み取り、演算処理、再入力時の誤りの発生を防止でき、金融機関等と顧客間での情報システムの回線を介した接続連携が不要なためセキュリティリスクを低減でき、金融機関等以外の資産の登録も可能な、資産管理システムを提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するために、本願では
第一の発明として、
対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する機関識別情報保持部(AB)と、
対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する顧客関連識別情報保持部(AC)と、
顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する資産値保持部(AD)と、
受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する印刷開始命令取得部(AE)と、
印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する上流側資産情報取得部(AF)と、
印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報として、印刷する印刷部(AG)と、
を有する資産情報出力装置(AA)と、
機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)の印刷したコード情報を読み取るコード情報読取部(BB)と、
コード情報読取部(BB)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する下流側資産情報取得部(BC)と、
前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する資産情報統合管理部(BD)と、
を有する個人資産管理装置(BA)と、
からなる資産管理システムを提供する。
第二の発明として、第一の発明を基礎として、
資産情報出力装置(AA)の印刷部(AG)は、コード化されて印刷される資産情報で示される資産の所有者である顧客の顧客関連識別情報を含めて印刷する顧客関連識別情報付印刷手段(AH)を有し、
前記個人資産管理装置(BA)の資産情報統合管理部(BD)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理する個人別資産情報統合管理手段(BE)を有する資産管理システムを提供する。
第三の発明として、第一乃至は第二の発明のいずれか一を基礎として、
資産情報出力装置(AA)の印刷部(AG)は、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付を示す情報であるデータ取得日付情報及びその資産を管理している対象とする金融機関等の機関識別情報を含めて印刷するデータ取得日付付き印刷手段(AJ)を有し、
個人資産管理装置(BA)は、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する金融機関別更新日付情報出力部(BF)を有する資産管理システムを提供する。
第四の発明として、第一から第三の発明のいずれか一を基礎として、
個人資産管理装置(BA)は、
統合して管理されている資産情報を金銭単位に変換する金銭単位変換部(BG)と、
金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力する金銭単位資産情報出力部(BH)と、をさらに有する資産管理システムを提供する。
第五の発明として、第四の発明を基礎として、
個人資産管理装置(BA)の金銭単位変換部(BG)は、
インターネットを介して外貨の為替レート情報を取得する為替レート情報取得手段(BJ)又は/及び、株式の株価情報を取得する株価情報取得手段(BK)を、有する資産管理システムを提供する。
第六の発明として、第一から第五の発明のいずれか一を基礎として、
個人資産管理装置(BA)は、
統合して管理されている資産情報に基づいて資産運用アドバイスを取得する資産運用アドバイス取得部(BM)と、
取得した資産運用アドバイスを出力する資産運用アドバイス出力部(BN)と、
を有する資産管理システムを提供する。
第七の発明として、第一から第六の発明のいずれか一を基礎として、
資産情報出力装置(AA)は、取得した資産情報に基づいて資産運用アドバイス情報をコード化して印刷する資産運用アドバイス情報印刷部(AK)を、さらに有する資産管理システムを提供する。
第八の発明として、第一から第七の発明のいずれか一を基礎として、
資産情報出力装置(AA)は、取得した資産情報に基づいて資産運用シミュレーション情報をコード化して印刷する資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)をさらに有し、
個人資産管理装置(BA)は、デコードされる資産運用シミュレーション情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション実行部(BP)と、
シミュレーション実行部(BP)での実行結果を表示するシミュレーション実行結果表示部(BR)と、さらに有する資産管理システムを提供する。
さらに、第一から第八の発明の資産管理システムに対応したそれぞれの計算機である資産情報出力装置(AA)の動作方法と計算機である個人資産管理装置(BA)の動作方法からなる計算機である資産管理システムの動作方法を提供する。
さらに、第一から第八の発明の資産管理システムに対応した、それぞれの計算機である資産情報出力装置(AA)に読み込み可能な動作プログラムと、
資産情報出力装置(AA)のコード情報を利用するためのプログラムであって計算機である個人資産管理装置(BA)に読み込み可能な動作プログラムとからなる計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラムも提供する。
またそれぞれの動作プログラムは記録媒体に記録されたものであってもよい。
主に以上のような構成をとる本発明によって、金融機関等と顧客間の資産情報に関する情報のやり取りに関して、これをオフラインで可能とするとともに、伝達、読み取り、演算処理、再入力時の誤りの発生を、特別な装置の追加無しに防止することができる資産管理システムを提供することができる。
実施形態1にかかる発明の機能ブロック図 実施形態1にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態1にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態1にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 実施形態2にかかる発明の機能ブロック図 実施形態2にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態2にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態2にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 実施形態3にかかる発明の機能ブロック図 実施形態3にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態3にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態3にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 実施形態4にかかる発明の機能ブロック図 実施形態4にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態4にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態4にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 実施形態5にかかる発明の機能ブロック図 実施形態5にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態5にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態5にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 実施形態6にかかる発明の機能ブロック図 実施形態6にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態6にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態6にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 実施形態7にかかる発明の機能ブロック図 実施形態7にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態7にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態7にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 実施形態8にかかる発明の機能ブロック図 実施形態8にかかる発明の動作フローチャート図 実施形態8にかかる発明の資産情報出力装置のハードウエア図 実施形態8にかかる発明の個人資産管理装置のハードウエア図 本発明の全体構成例の概略図1 本発明の全体構成例の概略図2 本発明の全体構成例の概略図3 本発明のコード化定義例 本発明のコード化する内容例 本発明のコード内情報例 本発明のQRコード(登録商標)例 本発明のコード(2次元コード等)の金融機関等への送付例 実施形態1での金融機関等からの報告の個人資産管理装置での表示例1 実施形態1での金融機関等からの報告の個人資産管理装置での表示例2 実施形態1での金融機関等からの報告の個人資産管理装置での表示例3 実施形態1での金融機関等からの報告の個人資産管理装置での表示例4 実施形態1での統合した資産状況を個人資産管理装置で表示した例1 実施形態1での統合した資産状況を個人資産管理装置で表示した例2 実施形態1での統合した資産状況を個人資産管理装置で表示した例3 実施形態1での金融機関等からの報告の個人資産管理装置での表示例5 実施形態1での統合した資産状況を個人資産管理装置で表示した例4 実施形態1での統合した資産状況を個人資産管理装置で表示した例5 本発明のコード(2次元コード等)を金融機関等のPC等で表示し顧客へ提示する例 本発明のコード(2次元コード等)を電子メールで送付し顧客のPC等で表示する例
<全実施形態の説明の前提>
<本発明を構成し得るハードウエアについて>
本件発明は,原則的に電子計算機を利用する発明であるが,少なくとも一部はソフトウェアによって実現され,ハードウエアによっても実現され,ソフトウェアとハードウエアの協働によっても実現される。この場合に、ソフトウェアはハードウエア資源を利用して各種演算を行い求められるデータや情報を通じて諸機能を実現する。ソフトウェアによる情報処理が、ハードウエア資源を用いて具体的に実現されていると言える。
本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウエアでは,計算機の基本的構成であるCPU,メモリ,バス,入出力装置,各種周辺機器,ユーザーインターフェースなどによって構成される。各種周辺機器には,記憶装置,インターネット等インターフェース,インターネット等機器,LAN機器、Wifi機器、ディスプレイ,キーボード,マウス,スピーカ,マイク、カメラ,ビデオ,テレビ,CD装置,DVD装置,ブルーレイ装置,USBメモリ,USBメモリインターフェース,着脱可能タイプのハードディスク,一般的なハードディスク,プロジェクタ装置,SSD,電話,ファックス,コピー機,印刷装置,ムービー編集装置,各種センサ装置などが含まれうる。
また,本システムは,必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく,複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また,通信は,LANであってもWAN、Wifi,ブルートゥース(登録商標),赤外線通信,超音波通信であってもよく,さらに,一部が国境を跨いで設置されていてもよい。金融機関等ごとに計算機システムを有し、顧客ごとにPCやスマートフォンなどのシステムを有する構成が最も多い構成例となる。
<全実施形態における本願発明の自然法則の利用性の充足>
本発明は,計算機とソフトウェアとの協働で機能するものである。従来,残高報告書などに記載された有価証券の売買数や価格変動値による資産状況を示す表などを目視で読み、キーボードなどから手入力し、PC上で顧客はデータ管理を行っていたが、本発明では、金融機関等は残高報告書などに報告内容が含まれるコード情報としてコード(2次元コード等)を追加印刷する(プリンタは従来のものが基本的には使用可、ソフト変更で対応)、顧客はバーコードリーダ(スマートフォンやタブレット端末でも可)により残高報告書などに印刷されたコード(2次元コード等)を読み込むといった作業でデータを授受できる。金融機関等側の計算機であるシステムや、顧客側の計算機であるPCやスマートフォンによる処理を行うものであり、ICTならではの処理が含まれているのでいわゆるビジネスモデル特許として成立するものである。また,金融機関識別情報や、顧客から預かっている資産情報、顧客関連識別情報、コード(2次元コード等)のコード情報が各部で保持されたり,処理されたりしており,この観点からも本願発明は計算機などのリソースを請求項や明細書に記載された事項と,それらの事項に関係する技術常識に基づいて判断すれば,本願発明は自然法則を利用したものであることとなる。
<特許法で求められる自然法則の利用の意義についての出願人の理解>
特許法で求められる自然法則の利用とは,法目的に基づいて,発明が産業上利用性を有し,産業の発達に寄与するものでなければならないとの観点から,産業上有用に利用することができる発明であることを担保するために求められるものである。つまり,産業上有用であること,すなわち出願に際して宣言した発明の効果がその発明の実施によってある一定の確実性の下再現できることを求めるものである。この観点から自然法則利用性とは,発明の効果を発揮するための発明の構成である発明特定事項(発明構成要件)のそれぞれが発揮する機能が自然法則を利用して発揮されるものであればよい,と解釈される。さらに言えば,発明の効果とはその発明を利用する利用者に所定の有用性を提供できる可能性があればよいのであって,その有用性を利用者がどのように感じたり,考えたりするかという観点で見るべきではない。したがって,利用する金融機関等や顧客が本資産管理システムによって得る効果が心理的な効果(安心できる等)であったとしても,その効果自体は求められる自然法則の利用性の有無を判断するための対象外の事象である。
<ハードウエア構成>
図3a、図3bは本実施形態1におけるハードウエア構成の一例を示す図である。本実施形態における資産管理システムのハードウエア構成について,図を用いて説明する。
この図にあるように、計算機は、マザーボード上に構成される、チップセット、CPU、不揮発性メモリ、メインメモリ、各種バス、BIOS、リアルタイムクロック、USBやLANなどの各種インターフェース、およびインターフェースを介して接続されるプリンタやバーコードリーダ等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバ(USBなどの各種インターフェース、カメラ、マイク、スピーカ又はヘッドホン、ディスプレイ、プリンタ、バーコードリーダなどの各種機器組込み用)、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
≪チップセット≫
「チップセット」は、計算機のマザーボードに実装され、CPUの外部バスと、メモリや周辺機器を接続する標準バスとの連絡機能、つまりブリッジ機能を集積した大規模集積回路(LSI)のセットである。2チップセット構成を採用する場合と、1チップセット構成を採用する場合とがある。CPUやメインメモリに近い側をノースブリッジ、遠い側で比較的低速な外部I/Oとのインターフェースの側にサウスブリッジが設けられる。
(ノースブリッジ)
ノースブリッジには、CPUインターフェース、メモリコントローラ、グラフィックインターフェースが含まれる。従来のノースブリッジの機能のほとんどをCPUに担わせてもよい。ノースブリッジは、メインメモリのメモリスロットとはメモリバスを介して接続し、グラフィックカードのグラフィックカードスロットとは、ハイスピードグラフィックバス(AGP、PCI Express)で接続される。
(サウスブリッジ)
サウスブリッジには、PCIインターフェース(PCIスロット)とはPCIバスを介して接続し、ATA(SATA)インターフェース、USBインターフェース、EthernetインターフェースなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、シリアルポート、パラレルポート、ISAバスをサポートする回路を組み込むことは、チップセット自体の高速化の足かせとなるためサウスブリッジのチップから分離させ、スーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIに担当させることとしてもよい。CPU(MPU)と、周辺機器や各種制御部を繋ぐためにバスが用いられる。バスはチップセットによって連結される。メインメモリとの接続に利用されるメモリバスは、高速化を図るために、これに代えてチャネル構造を採用してもよい。バスとしてはシリアルバスかパラレルバスを採用できる。パラレルバスは、シリアルバスが1ビットずつデータを転送するのに対して、元データそのものや元データから切り出した複数ビットをひとかたまりにして、同時に複数本の通信路で伝送する。クロック信号の専用線がデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。CPU(チップセット)と外部デバイスをつなぐバスとしても用いられ、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI ExpressやパラレルATAの改良版シリアルATAでは、データラインはシリアルバスでもよい。
≪CPU≫
CPUはメインメモリ上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで信号からなる情報を同じくメインメモリ上に出力する。CPUは計算機内での演算を行なう中心として機能する。なお、CPUは演算の中心となるCPUコア部分と、その周辺部分とから構成され、CPU内部にレジスタ、キャッシュメモリや、キャッシュメモリとCPUコアとを接続する内部バス、DMAコントローラ、タイマー、ノースブリッジとの接続バスとのインターフェースなどが含まれる。なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。また,CPUに加えて,グラフィックインターフェース(GPU)若しくはFPUによって,処理を行っても良い。なお、実施形態での説明は2コアタイプのものであるが、これに限定されない。またCPU内にプログラムを内蔵することもできる。
≪不揮発性メモリ≫
(HDD)
ハードディスクドライブの基本構造は、磁気ディスク、磁気ヘッド、および磁気ヘッドを搭載するアームから構成される。外部インターフェースは、SATA(過去ではATA)を採用することができる。高機能なコントローラ、例えばSCSIを用いて、ハードディスクドライブ間の通信をサポートする。例えば、ファイルを別のハードディスクドライブにコピーする時、コントローラがセクタを読み取って別のハードディスクドライブに転送して書き込むといったことができる。この時ホストCPUのメモリにはアクセスしない。したがってCPUの負荷を増やさないで済む。
≪メインメモリ≫
CPUが直接アクセスしてメインメモリ上の各種プログラムを実行する。メインメモリは揮発性のメモリでDRAMが用いられる。メインメモリ上のプログラムはプログラムの起動命令を受けて不揮発性メモリからメインメモリ上に展開される。その後もプログラム内で各種実行命令や、実行手順に従ってCPUがプログラムを実行する。
≪オペレーティングシステム(OS)≫
オペレーティングシステムは計算機上の資源をアプリケーションに利用させるための管理をしたり、各種デバイスドライバを管理したり、ハードウエアである計算機自身を管理するために用いられる。小型の計算機ではオペレーティングシステムとしてファームウェアを用いることもある。
≪BIOS≫
BIOSは、計算機のハードウエアを立ち上げてオペレーティングシステムを稼働させるための手順をCPUに実行させるもので、最も典型的には計算機の起動命令を受けるとCPUが最初に読取りに行くハードウエアである。ここには、ディスク(不揮発性メモリ)に格納されているオペレーティングシステムのアドレスが記載されており、CPUに展開されたBIOSによってオペレーティングシステムが順次メインメモリに展開されて稼働状態となる。なお、BIOSは、バスに接続されている各種デバイスの有無をチェックするチェック機能をも有している。チェックの結果はメインメモリ上に保存され、適宜オペレーティングシステムによって利用可能な状態となる。なお、外部装置などをチェックするようにBIOSを構成してもよい。以上については,すべての実施形態でも同様である。
≪バーコードリーダ≫
コード(2次元コード等)を読み込むためにバーコードリーダが必要となる。バーコードリーダ専用の機器をUSBやシリアルバスなどの機器所定のインターフェース経由でPCに接続し、必要な場合はデバイスドライバを追加する。接続したバーコードリーダでコード(2次元コード等)情報を読み取る。バーコードリーダは、手持ちのハンディタイプと、支えの付いた据え置きタイプなどの種類があるので予算と用途と使用頻度などで適宜選べる。また資産管理ソフトの構成(機能)によっては、ウエブカメラ(内蔵カメラも含む)や、デジタルカメラを接続してコード(2次元コード等)を画像として読み取り、ソフト上で処理することや、スキャナ(プリンタと一体となった複合機なども含む)で読み込むようにできる。またスマートフォンのアプリと連動して、スマートフォンなどでコード(2次元コード等)を読み取り、PC上の資産管理システムへ送信するようにしてもよい。
(コード:コード(2次元コード等)等)
2次元コードは各社からいくつも種類が提案されている。2次元コードの方式は大きくは2分され、1次元バーコードを上下に複数重ねたスタック式と、小さな正方形を水平垂直方向に並べたマトリックス式の2つがある。最初にスタック式が開発され、後からマトリックス式が開発された。携帯電話にカメラが搭載され、バーコードや2次元コードの読み取り機能が搭載されたことで一般化した。一般に広がった代表例としてはデンソーウェーブ(株)が開発したQRコード(登録商標)などがある。本願発明ではコード(2次元コード等)の種別は限定しない、どのコードを用いても効果が得られるが、利用者が多くバーコードリーダやスマートフォンに読み取り機能が初期から備わっている(追加インストール等が不要)種類の2次元コードを用いたほうが便利である。QRコード(登録商標)を用いるのが好ましい。なお、コードは二次元コードに限定されるものではなく、各種のコードが適応可能であり、また、複数のコードをミックスして利用することも考えられる。
QRコード(登録商標)は現在スマートフォンを使用したキャッシュレス決済などでも使用され広く普及している。テキスト情報だけではなく、URLも含めることができるため、スマートフォンでQRコード(登録商標)を読み取ると内含されるURLのウエブサイトがブラウザで表示されるようにすることもできる。
≪ディスプレイ≫
ディスプレイは、パソコンで業務または業務外の作業をする際に、各種情報や処理結果などを表示する機器である。パソコンのマザーボード又はPCI Expressなどのバスで接続された拡張ボード上のディスプレイ接続用の端子を介してパソコンとディスプレイを接続する。接続用の端子としては、HDMI(登録商標)、USB、Display port、DVI-D、Dsubなど各種端子が用いられてきた。業務用に使用する予定のパソコン及びディスプレイに備わった接続端子に応じて適宜選択すればよい。使用する端子(インターフェース)用のデバイスドライバをパソコンに組み込んで使用する。パソコンのグラフィック処理チップなどの能力により、ディスプレイを複数台接続して使用することもできる。
図3a、図3bに示すように、本発明は基本的に汎用計算機プログラム、各種デバイスで構成することが可能である。計算機の動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信はバス線と繋がったインターフェースを介して行われる。インターフェースには、ディスプレイインターフェース、キーボード、通信バッファ等が考えられる。
金融機関等側のシステムは、大型コンピュータやサーバ等を用いることが多いと考えられるが、顧客側はスマートフォンやタブレット端末を用いる場合もありうる。その場合でも基本的なハードウエア構成は同様である。CPUにチップセットやインターフェース機能、やグラフィックチップ、メモリなどを取り込みSoC(System on a Chip)と呼ばれる一つの集積回路素子を使用し、部品点数削減と省電力化を図っている場合が多い。内蔵カメラでコード(2次元コード等)を読読み取ることができる。キーボードは専用のキーボードではなく、通常タッチ機能を備えたディスプレイ上に表示されるソフトウエアキーボードから入力する。印刷はWifiや赤外線通知を介してプリンタと接続して行うことができる。
以下、本発明の実施の形態としてハードウエアの構成は顧客側もPCを用いる構成を例として図示例と共に説明する。顧客側がスマートフォンなど他の計算機システムを使用しても本発明の効果は変わらない。
<実施形態1 概要>主に請求項1
実施形態1の資産管理システムは、金融機関等にて資産管理を委託されている顧客の資産情報を取得しコード化したコード情報を印刷する資産情報出力装置と、コード情報を読み取り、金融機関識別情報と資産情報を取得し、他の金融機関等から取得した資産情報を統合して更新管理する顧客側の資産情報統合管理部から構成される。
金融機関等で使用される計算機システムは、多数の顧客の個人情報と、顧客から預かった資産の情報の管理と運用を行うために大型計算機やサーバを用いることが多い。資産管理を委託している顧客はPCを用いることが多いと考えられる。一般個人であればスマートフォンを使用する場合もありうるが、PCを用いた場合と同様の効果が得られる。
図25から図27に本発明の構成例を示す。図25は顧客と金融機関等がインターネット公衆回線(2501)に接続している様子を示す。本願発明では金融機関等(証券会社C(2503)、銀行A(2502))と顧客(顧客A(2504)、顧客B(2505))間はインターネット公衆回線(2501)を介して直接システム間で資産情報をやり取りせず、コード(2次元コード等)を介して資産情報などのやり取りをする。コード(2次元コード等)は紙への印刷出力に限定せず、インターネット公衆回線を経由して、PDF形式を用いて電子メールで送付してもよい(図44参照)。図26、図27に、金融機関等から顧客へ残高証明書が送付される例を示す。図26では、証券会社C(2601)が顧客B(2603)へ、残高報告書(2602)を郵送する。顧客B(2603)は受領した残高報告書を開け、自身のノートPCのカメラでコード(2次元コード等)(2604)を読み取る。図27では、銀行A(2701)から資産管理を委託された顧客の資産情報を記した残高報告書(2702)が郵便で顧客A(2703)へ送付される。顧客Aは残高報告書(2702)に印刷されたコード(2次元コード等)(2704)を、所有するスマートフォンのカメラで読み取る。読み取った資産情報は、自身の所有するPC上のソフトやスマートフォン上のアプリで他の金融機関等から送付された資産情報と統合する、または過去に同じ金融機関から送られてきた資産情報を更新する。
例えば、信託銀行から投資信託の運用状況を記載した運用状況報告書を、証券会社からは、保有する債権、株式の状況を記載した報告書を、銀行からは定期預金などの状況を記した残高報告書を受け取り、PC内の資産情報に追加、更新を行う、といった流れである。
資産情報をオンラインではなく印刷物(または元の情報直接ではなくコードの画像情報データ)を介することで、金融機関等の情報システムと直接接続せずに、情報連携できる。なお印刷は、PC等の画面上に表示することや、電子メールに添付できるコードの画像情報データとして出力することも含む。資産情報を表す共通様式の仕様は金融機関等に限定されず他分野の企業・団体が使用することもできる。例えば、生命保険会社、土地管理会社、年金基金、厚生年金基金、現物資産(例えば金地金)管理会社、会員権発行会社(例えばゴルフ場運営会社)などが本願明細書における「金融機関等」に含まれる。このように資産を管理することで、金融商品以外の資産も網羅して管理できる。生命保険の契約状況の案内や、年金定期便、持株会の報告書などでもよい。自動車保険や火災保険などの損害保険など、直接の資産とは違うが金融関係の商品の契約状況の案内などに使用されてもよい。封書又は圧着ハガキで送付されることが多いのでコード(2次元コード等)をこれに印刷する。圧着はがきの場合には、内側に印刷するのがよい。
また、金融機関等の店頭窓口又はその他の場所で、金融機関等の職務を遂行する者が、金融機関等で使用しているPCやタブレット端末等(4302)の画面にコード(2次元コード等)(4304)を表示して顧客に見せ、顧客が個人資産管理装置(BA)を形成しているスマートフォンやタブレット端末やノートPC等(4303)を用いて、前記コード(2次元コード等)を読み込むこともできる(図43参照)。図43では銀行を例としているが他の金融機関等でもよい。コード(2次元コード等)を前記のように個人資産管理装置(BA)に読み込むのではなく、カメラ機能の付いた携帯電話、スマートフォン、ノートPC又はデジタルカメラなどにより顧客が撮影し、撮影したコード(2次元コード等)の画像データを、顧客の自宅等にある個人資産管理装置(BA)に読み込むこともできる。
電子メールに、コードの画像情報データ(又はコードの画像情報データを格納した)ファイルを添付し、金融機関等から顧客へ送付することもできる(図44参照)。
さらに、コード(2次元コード等)の画像情報データを外部からアクセスできるサーバに保管し、顧客がインターネット回線経由でアクセスしてダウンロードできるようにしてもよい。金融機関等が業務で使用する基幹系のシステムと独立して上記サーバを設けることができる。
<コード情報>
図28に、資産情報を文字情報からコード情報へ変換する際に盛り込む内容と形式の一例を示す。2次元コードの一つQRコード(登録商標)は、数字、英字、2バイト文字(かな・漢字含む)を扱えるが、数字、英字、2バイト文字の順に1文字記載に必要な情報量が増えるため、同じセル数のQRコード(登録商標)に記載できる文字数は、漢字仮名まじりの情報よりも英数字等の1バイト系文字で記載した方が多くうなる。そのため、英数字等の1バイト系文字だけで構成することが望ましい。図28に示す例のような様式を、金融機関等間で共通の様式として取り決め運用する。多くの金融機関等で使用されればより利便性が増しさらに参加者が増えることが期待される。共通の様式の使用範囲は金融機関等に限らなくてもよい。賛同する企業、分野が広がれば、顧客が管理したい資産を登録することができる。顧客が保有する資産すべてを網羅することができるようになり望ましい。
残高報告書などの資産情報の報告書は金融機関等ごとに発行されるが、本願発明の報告書に印刷するコード情報の一例であるコード(2次元コード等)では、ヘッダー部、金銭残高、有価証券残高、外貨資産残高などを記載する。この内容は、コード化する情報の種別と、文字数、区切り、記載順を金融機関等間でコード変換プロトコルを含めて共通化する。コード(2次元コード等)の中に含む資産情報の記載仕様とコード(2次元コード等)の仕様を共通化した様式とすることにより、文字情報や表情報としては異なる金融機関等からの異なる様式の表などが記載された残高証明であっても、コード(2次元コード等)を読み取ることにより、復元される情報の属性に応じて共通となるので誤りなく情報を情報機器上に取り込むことができる。前記共通化した様式は、金融機関等外に様式のひな型を保持するサーバを備えることが好ましい。特定の金融機関等がこのサーバを保持した場合、前記特定の金融機関等自身の情報システムと独立したサーバとしなければ、他の金融機関等などが様式の取得のためにアクセスする場合に、特定の金融機関等がセキュリティリスクを負うためである。共通化した様式を使用したい金融機関等がサーバに接続し様式をダウンロードしてもよいし、前記独立したサーバの管理者が登録した金融機関等に対し、送付してもよい。銀行や証券会社等限定された業種だけではなく、他の業種や、新規の資産の形態、新規の資産運用商品にも使用されるようになれば、新しい情報の定義などの識別を追加するために、共通化した様式の更新又はバージョン追加が行われる。更新やバージョン追加時には前記管理者から、共通化した様式の使用者へ通知、または更新データの配布をするとよい。なお、管理者から送付される共通化した様式は、共通様式フォーマット情報として、資産管理システムにあるフォーマット情報保持部に保持されるように構成し、そのフォーマット情報を印刷部(AG)が利用するように構成することが出来る。
(ヘッダー部)
図28の例では、ヘッダーとして51バイト(英数字51文字)使う場合を記載している。項目ごとの連番が項番、FRが始まりの文字の桁数、TOがその項番の終りの桁数を示す。これらの項番、FR、TO、桁数、データ型は、コード情報に含まれるものでなく、図28の説明のために記載しているものである。ヘッダー部は、金融機関種別として1桁、金融機関コードとして3桁、支店コードで3桁、顧客コードとして3桁、計算基準日として西暦下2桁と月日で4桁の計6桁で構成される。金融機関種別(1桁)と金融機関コード(3桁)を合わせた4桁部分は、全国銀行協会が管理する金融機関コードを流用することもできる。全国銀行協会が管理する金融機関コードは現在4桁で定まり、一桁目は0が銀行系、1が信用金庫系、2が商工中金や信用組合計、3000から9449が農水産業組合系、9599から9650が株式系などと定まっているが、別途統一された共通のコードを設定して使用してもよい。他の金融システムや、既存の預金通帳などの使用も考慮すると、既存の金融機関コードを使用したほうが都合がよい。
顧客コードは7桁割り振っており各金融機関等ごとに任意に定めることができる。
計算基準日は、日々時々刻々と利率や株価が変動する変動資産の資産情報を算出するために、基準とした日を記載する。大きく為替レートが変化した場合、計算基準日をどこにするかで、資産情報中に外貨資産の円換算価値が変わるため記載が必要である。
ヘッダー部以降は資産を示す情報となる。ヘッダー部の桁数が同じバージョンの共通化した様式で印刷したコード情報間で任意に変えることができてしまうと、読み取りの互換性に支障が出る可能性がある。そのため様式を共通化する際には、少なくとも一の種類の様式のヘッダーは、ヘッダーの桁数とその中に含む情報の種類を固定することが望ましい。このようにヘッダー部の桁数を固定とすることによって以降出現するデータ種別の並び順と、その桁数を複数の金融機関等で共通化すれば資産情報の統合管理が可能となる。またこの図にあるように、資産種別のデータ出現順位を定めることによって、XML等で利用されるようなタグを使用しなくても済むのでデータ容量を少なくできる。このように、データ容量をできるだけ少なくするのは、コード化する場合に、情報量の制限が生じるからである。
(金銭残高)
証券会社やFX会社などを通じて信用取引を行う場合の、預入金、保証金(証拠金)の状況記載欄である。外貨決済用の外貨預り金の記載欄を設ける。また金融機関等が銀行、信用金庫などの場合には金銭残高は、預金残高を示すこととなる。このように、同じ金銭残高のデータであっても、コードの発行者の種別によって金銭残高の意味は異なるが、どの金融機関等が発行したコードであるかの情報を用いて金銭残高の意味を解釈するように個人資産管理装置(BA)が構成(例えば個人資産解釈ルールと、これを用いた個人資産解釈部などから構成する。)されることが好ましい。なお、後述する有価証券残高、外貨資産残高では、複数種類の資産報告があり得るためにデータ種別の開始「{」データの終了「}」の記載を利用する。金銭残高では単位は原則として「円」のみなのでこれらデータの開始「{」データの終了「}」は利用しない。
(有価証券残高)
金銭残高の次のデータは有価証券残高の例である。金銭残高、有価証券残高、外貨資産残高など資産種別の出現順位をあらかじめ定めておくことで前述のようなタグ情報を節約できる。この順位はどのように定めてもよい。例えば資産種別の記載順が金銭残高→有価証券残高→外貨資産残高の順に記載すると定められている場合に、ある金融機関等からの資産状況報告において例えばその顧客は、有価証券を保有せず、金銭残高と外貨資産残高のみが報告されるような場合には出現順位を固定にするために金銭残高のデータの次の記載順である有価証券残高に関しては{}のみ(データの開始→NULL→データの終了)から構成してデータをなしと解釈できるようにするとよい。そうすると、有価証券残高はなし、と解釈し次に出現するデータを、外貨資産残高のデータとして処理することが出来る。
有価証券としては、株券が代表例となるが、国債や社債などの債権を含めてもよい。
一般に有価証券とは、手形、小切手などの貨幣証券と運送証券、倉荷証券などの物財証券と株式、社債券などの資本証券とからなるが、これらのいずれも本発明において有価証券に含まれるように処理することが出来る。
有価証券と後記する外貨資産残高では、複数の種類の有価証券を所有する場合があるので、項目内で複数表記となる。有価証券の株数(口数)または金額での表記方法が可能なため、どちらで表記するか指定し区別できるように構成することが好ましい。有価証券残高では、ここから証券残高を表記するという区切りの意味で{をいれ、証券コード12桁(国名+9桁数+1桁数(この一桁はチェックディジット):国際証券コード:ISINコード)、マッピング区切り1文字(:)(マッピング区切りとは、資産種別に対応する数量を記載する場合に両者を区切る機能を果たす:明細書の全体において共通。)、数量(口数)又は金額10桁、データ区切り1文字(,)を置く。数量(口数)又は金額は小数点以下の端数が生じる場合もある。そのような場合には小数点以下の有効桁数をN桁と定め、10桁中最後の2N桁は小数点以下の数に割り当てるとするようなルールを定めることもできるし、小数点以下は切り上げ、又は切り捨てとして整数部分のみで10桁を消費するように定めることもできる。これらの定めは複数の金融機関で共通化されればその定めに従って個人資産管理装置(BA)が解釈するように構成する。万一端数込みで記載しきれない場合は2件すなわち20桁にわたって記載するように構成することもできる。この場合には最初の10桁と次の10桁が連続していることを示すために最初の10桁の最終桁に継続を意味する記号を用い(例えばアルファベット「C」)を用い、次の10桁の先頭に引き継いだことを示す記号(例えばアルファベット「R」)を用いて連続した数値情報であることを示すとよい。
また金額で表示する場合、有価証券の額面金額で表記する方法や、計算基準日の取引価格(終値など)で表記する方法などがあるが、予め金融機関等と顧客間で資産値に関する報告の作成送付について取り決めておかなければ混同するので好ましくない。数量(口数)または額面金額での表記と、計算基準日での取引価格で算出した金額と2通りの報告を併記することが好ましい(図28ではいずれか一方で記載されている)。
証券コードからデータ区切り(,)までを1単位として、必要な場合には、データの開始「{」データの終了「}」間に複数の有価証券の情報を列挙する。図28の例では、有価証券残高の記載は3個記載可能なように枠を設けている。有価証券残高の記載を終了するという区切りのために1文字}を置く。
証券コード12桁の部分は、ISO6166国際証券コード仕様において、株券や債券などを異なる国の間での取引を目的に定められたISINコードを使用する。ISINコードは先頭英字2文字が取引市場のある国を表し、続く6桁が発行体コード、次の3桁が証券種類コード、最後の1桁が誤り検出のためのチェックディジット(誤り検出符号)である。
チェックディジットの算出に当たっては以下のように行う。ISINコードの先頭2文字の英字を1文字ずつ、AからZの一文字が10から35の2桁の数字に置き換わるように、計4桁の数字へ置き換え、上記のISINコードの最後の1桁(チェックディジット)を除く9桁の数字の前に付けた13桁の数字列を作成する。この13桁の数字列に対して、モジュラス10ウェイト2方式を用いてチェックディジットを計算し、1桁の数字を得て、ISINコードの最後の桁の数字とする。そのため、例えばトヨタ自動車のISINコードはJP3633400001だが、J(19)、P(25)を使うと、上述した13桁の数字列は、1925363340000となり、チェックディジットである最後の1が計算できる。モジュラス10ウェイト2方式では、先頭の桁から各桁の数字に2,1,2,1を交互にかけた値を合計する。トヨタ自動車の例では、左から1×2=2、9×1=9、2×2=4、、、0×2=0となり、2+9+4+5+6+6+6+3+8+0+0+0+0=49となる。足した合計の49を10で割った余りである9を、10から引いた値、10-9=1が求めるチェックディジットとなる。チェックディジットを入れることにより、印刷、読み取り等の際の誤りが起きたか検出することができる。
図28では有価証券残高欄の記載枠数を3個としたが、この枠数は任意に定めることができる。有価証券を所持している種類の数が、例えば2個の場合には、所持する2個を記載した後に残高データ終了の「}」を入れてもよい。または2個分をデータ記載し、3個目からは例えばデータ区切り文字など以外は空白を入れて、空のデータ1個分の後に残高データ終了の}を置きデータの桁数を一定となるようにしてもよい。
(外貨資産残高)
有価証券残高の次に外貨資産残高のデータが出現するように構成した例である。
外貨資産としては、内外の銀行等に預け入れている外貨建ての預金が挙げられる。国内外での預入時、払い出し時の為替レート差により利益が得られる場合がある(タイミングを誤ると損する場合もある)。上記の有価証券と同様に外貨資産残高の記載開始の意味で{を1文字記載する。外貨種類、マッピング区切り、数量(円換算ではなく通貨単位)、データ区切り、を所定数繰返し、最後に残高データ終了の意で}を1文字記載する。図28の例では3枠3種類記載しているが、これも外貨資産所持している種類分だけ記載してもよいし、例えば1種類しかなければ2枠分は空白とするようにしてもよい。
(コード内情報例)
図29にコード内情報の例を示す。金融機関種別9、金融機関コード999(全国銀行協会管理の4桁の金融機関コードでは9999)、支店番号001、顧客番号0000001、計算基準日2021年04月01日での情報の例となる。有価証券残高には2種類(トヨタ自動車:JP3633400001、日産自動車:JP3672400003)を例として記載し、3種類目以降の記載はしていない。外貨資産残高も2種類を例として記載し、3種類目以降の記載をしていない。有価証券、外貨資産のデータの区切りには開始終了を示す括弧を入れているために、有価証券、外貨資産のデータ数が変動しても対応できる。逆に全体のデータ桁数が変動しないように、有価証券、外貨資産のそれぞれのデータが内含する種類数を固定化し、所持していない種類数の部分は英数字の代わりに空白で埋めるようにすることもできる。
図30は図29に示したコード内情報を、一つなぎの文字列としたものである。172文字となる。この172文字の文字をQRコード(登録商標)化したものを図31に示す。誤り訂正率15%、バージョン10(セル数57×57)の場合である。誤り訂正率を高くすると汚れなどには強くなるが、コード(2次元コード等)の大きさが大きくなる。工場など汚れやすいところで使用する物でなく、郵便で送られ、一般家庭のリビングなどの環境で開けられるようであれば、誤り訂正率を下げてコード(2次元コード等)のサイズを小さくすることができる。そうすれば情報量を多くすることができるので、図31の仕様と同じ仕様では779文字まで入れることができる。1バイト文字779文字の場合はセル数105×105となり、図31の縦横各2倍弱の大きな2次元コードとなる。2次元コードに情報が入りきらない場合は、複数に分けて記載してもよい。その場合は、2次元コードの読み込み順を近傍に記しておくのが好ましい。コードには分割したことがわかるように、次のコードが存在することをコード内に含めて記載することが好ましい。
<実施形態1 機能的構成>
図1は、本実施形態の資産管理システムの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、実施形態1の資産管理システム(0100)は、機関識別情報保持部(AB)(0111)と、顧客関連識別情報保持部(AC)(0112)と、資産値保持部(AD)(0113)と、印刷開始命令取得部(AE)(0114)と、上流側資産情報取得部(AF)(0115)と、印刷部(AG)(0116)とからなる資産情報出力装置(AA)(0110)と、コード情報読取部(BB)(0151)と、下流側資産情報取得部(BC)(0152)と、資産情報統合管理部(BD)(0153)とからなる個人資産管理装置(BA)(0150)と、からなる。
なお、上記機能ブロックは本発明を実施するための一例であって、本発明が克服すべき課題及びその効果と矛盾しない範囲において適宜その機能を省略したり、新たな機能を付加したりしてよい。
以下に記載する資産管理システムを構成する各機能ブロックは、いずれもハードウエア、ソフトウェア、又はハードウエア及びソフトウェアのいずれによっても実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやメインメモリ、GPU、画像メモリ、グラフィックボード、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶媒体とそれらの媒体の読取ドライブなど)、情報入力に利用される操作ボタン等の入力デバイス、マウス、タッチパネル、専らタッチパネルをタッチする目的で利用する電子ペン、ジョイスティック又はジョイスティック類似のポインタ位置入力装置、プリンタ、その他の外部周辺装置などのハードウエア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェース、GPS受信インターフェース、GPS用演算装置、ジャイロセンサ、加速度センサ、回転検知センサ、これらセンサの信号の処理装置、カメラ、画像ファイル処理回路、スピーカ、マイク、音声ファイル処理回路、通信用インターフェース、バーコードリーダ、電子カードリーダー、POS端末、顔認証装置、暗号化装置、指紋認証装置、掌紋認証装置、網膜認証装置などの生体認証装置、それらハードウエアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。特にスマートフォン、タブレット端末、携帯電話、スマートウォッチ、パーソナルコンピュータ、データセンターのサーバ装置、有線・無線ネットワーク及びインターフェースなどを利用する。
メインメモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェースなどから入力されメモリやハードウエア上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、前記各ハードウエアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。ここで、上記プログラムは、モジュール化された複数のプログラムとして実現されてもよいし、二以上のプログラムを組み合わせて一のプログラムとして実現されても良い。
また、本発明は、その一部をソフトウェアとして構成することも可能である。さらに、そのようなソフトウェアが記録された記憶媒体も当然に本発明の技術的な範囲に含まれる(本実施形態に限らず、本明細書の全体を通じて同様である。)。
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 機関識別情報保持部(AB)(0111)>
「機関識別情報保持部(AB)」(0111)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持するように資産情報出力装置(AA)(0110)に構成されている。
対象とする金融機関等を識別するための金融機関識別情報としては、全国銀行協会が管理している4桁の数字で表される金融機関コードを使用すると、既存のシステムとの整合性が取れて便利である。金融機関コードでは前述したように1桁目が金融機関種別を表し残り3桁と合わせて個々の金融機関等と対応する。例えば日本銀行は「0000」である。
<実施形態1 顧客関連識別情報保持部(AC)(0112)>
「顧客関連識別情報保持部(AC)」(0112)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持するように資産情報出力装置(AA)(0110)に構成されている。
顧客関連識別情報としては、下記金融機関が顧客に割り当てている顧客コードを流用することができる。例えば、銀行での通帳番号などが該当する。異なる金融機関等との間で同じコードがあったとしても、金融機関コードと支店コードと顧客コードを組み合わせた番号を用いることで区別できる。
<実施形態1 資産値保持部(AD)(0113)>
「資産値保持部(AD)」(0113)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持するように資産情報出力装置(AA)(0110)に構成されている。
資産値の取得時間とは、資産値の実現時期を意味する。資産値は時々刻々と変動する。そのため、資産値はその値を取得した時間と関連付けないと正確ではない。株券や外貨を保有している場合、株価や為替レートは一日の中でも大きく変動する。例えば1週間前に取得した資産値を今日参照した場合、1週間の間に株価が大きく下がっていたら、1週間の間に大きく損をしていたことになる。資産値を取得した取得時間と関連付けていなければ、最新情報と誤認識し誤った判断をする場合がある。取得時間の例としては残高報告書の計算基準日などがある。
<実施形態1 印刷開始命令取得部(AE)(0114)>
「印刷開始命令取得部(AE)」(0114)は受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得するように資産情報出力装置(AA)(0110)に構成されている。
新規に顧客との契約状況に変化が生じた場合(新規契約、解約など)を除き、通常は四半期ごと等定期的な報告のタイミングに合わせて、印刷開始命令が取得される。
<実施形態1 上流側資産情報取得部(AF)(0115)>
「上流側資産情報取得部(AF)」(0115)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得するように資産情報出力装置(AA)(0110)に構成されている。
対象とする金融機関等で資産管理を委託されている資産種別に応じてそれぞれの資産情報を取得する。株券だけを所有している場合は株数と株価、株券と外貨建て預金を預け入れている場合は株数と株価、外貨建ての金額(元本と利息の和)などのような情報である。
「資産値」とは、資産の値であり、例えば通貨であれば通貨単位で示される値(例えば現金2000万円、現金500米ドルなど)、その投資対象物の計測単位で示される値(例えば、金2.5キログラム、プラチナ1.3キログラム、先物取引対象物:1000枚)などである。東京証券取引所などの株券交換所に上場している株券の場合の企業とその株数など(トヨタ自動車:1000株など)も資産値に含まれる。もちろんこれらに限定されるものでなく、各種の単位を用いた資産値がこれに含まれる。また、「資産情報」は、資産値を示す情報を含む情報である。「資産値」を含むであるので資産値そのものであってもよいし、資産値以外にこれに付随する情報、関連する情報が含まれていてもよい。資産値に付随する情報、関連する情報とは、例えば資産値を取得した取得時間における資産値を算出するに利用された単価や、その単価が実現している取引環境(取引所名など)、金銭単位に変換する際のレート(TTB、TTS)や手数料の情報などを含んでよい。また例えば株式の場合には、その株式価値に影響を与える情報が資産情報に含まれていてもよい。例えば前回の報告から今回の報告の間に生じた重要事項(大株主の変更、大量保有株報告、M&A関連情報、株式の分割、売り上げや利益の予想の修正、不祥事の発生、事故・事件などの情報、災害などの影響)を資産情報に含めるように構成してもよい。
<実施形態1 印刷部(AG)(0116)>
「印刷部(AG)」(0116)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と、印刷するように資産情報出力装置(AA)(0110)に構成されている。
「印刷」とは出力するコード(2次元コード等)を、紙などの物品上にて、読み取り可能なように表示記録することだけではなく、PCやスマートフォン、携帯端末等のディスプレイ画面に読み取り可能な画像情報として表示させたり、電子メールに添付したり、顧客にアクセスさせてダウンロードさせる専用サーバなどに保持するための画像情報データとしてまたは画像情報データファイルとして出力することも含む。前記画像情報データファイルは、画像情報データファイルを圧縮、または解凍パスワードが必要な圧縮ファイル、または画像情報データファイルにアクセスして開き表示させるのにパスワードが必要なファイル形式であってもよい。画像情報データの圧縮時の方式は、解凍時にコードが読み取り可能なレベルに復元できるならば、非可逆な圧縮方式を使用してもよい。
他の金融機関等と共通のフォーマットには、資産文字情報と機関識別情報と顧客関連識別情報の表し方、およびコード化の方法を含む。図示していないが、共通のフォーマットである共通フォーマット情報を保持する共通フォーマット情報保持部を資産管理システム外に備えている。コード化するたびに共通フォーマット情報保持部から共通フォーマットのひな型を取得してもよい。または共通フォーマット情報保持部から共通フォーマットのひな型を取得し、印刷部(AG)に保持する共通フォーマット保持手段を備えてもよい。
コード化したコード情報を印刷した結果であるコード(例えば2次元コードなど)のセキュリティリスク低減のため、印刷部(AG)(0116)には、コード情報中に外部サイトへのアクセスの懸念が生じるURL情報や、悪意ある動作プログラムのプログラムコードなどが含まれないように印刷直前のコード情報を検査する書き出しコード情報検査手段を備えていることが好ましい。
<実施形態1 資産情報出力装置(AA)(0110)>
「資産情報出力装置(AA)」(0110)は、金融機関等側において、資産管理を委託された顧客に対し定期的に資産情報を報告するように、上述した各部を有するように構成されている。または、顧客から資産管理を委託された金融機関等から、別の業者が依頼を受けてコード情報の印刷と顧客への送付のために資産出力装置(AA)を備え運用していてもよい。情報漏洩など無く、情報の取り扱いが問題なく行えるのであれば、上記業者は複数の金融機関等のコード情報の印刷と顧客への送付を担うこともできる。すべてを業者に委託するのではなく金融機関等と業者が分担する構成でもよい。
<実施形態1 コード情報読取部(BB)(0151)>
「コード情報読取部(BB)」(0151)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)(0110)の印刷したコード情報を読み取るように個人資産管理装置(BA)(0150)に構成されている。
資産情報出力装置(AA)(0110)の印刷部(AG)(0116)にて印刷したコードを読み取り資産文字情報と顧客関連識別情報と機関識別情報に復号する。コードを読み取る復号する際にコード情報を検査する読み取りコード情報検査手段を備えていることが望ましい。コンピュータウィルスの感染リスクのあるサイトやフィッシング詐欺などのサイトへアクセスさせられるURL情報や、悪意ある動作プログラムのプログラムコードなどが含まれる場合や、他の目的のコードを誤って読み取らせた場合などを検出するためである。検査して本来資産管理システムで使用しない様式のデータを読み取らないようにすることにより、セキュリティリスクを低減できる。
<実施形態1 下流側資産情報取得部(BC)(0152)>
「下流側資産情報取得部(BC)」(0152)は、コード情報読取部(BB)(0151)で読み取ったコードから機関識別情報と、機関識別情報で識別される前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得するように個人資産管理装置(BA)(0150)に構成されている。
残高報告書などの定期的な資産情報の報告は、金融機関等ごとに行われるため、コード情報読取部が一つのコードを読み取ると、その中には一つの金融機関等からの情報だけが内含されている。
<実施形態1 資産情報統合管理部(BD)(0153)>
「資産情報統合管理部(BD)」(0153)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)(0110)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)(0110)から取得した資産情報と統合して更新管理するように個人資産管理装置(BA)(0150)に構成されている。
機関識別情報により識別される金融機関等ごとから取得された資産情報から資産の種別ごとに、保持している資産値の取得時間よりも新しい取得時間であれば、資産情報を更新する。
資産情報の「統合」に関して以下説明する。
まず、金融機関等ごとの残高報告書等で報告される資産情報を基に資産状況を確認する場合について説明する。
金融機関等から発行される残高報告書等は金融機関等ごと、顧客ごとに発行日(計算基準日)が異なっている。さらに計算基準日から郵送され顧客の手元に届くまで数日を要する。顧客が資産状況を確認したいタイミングは計算基準日付近だけではなく随時任意のタイミングとなるため、上述した資産値の実現時期からずれた時点となる。そのため、複数の実現時期の異なる古い資産値をもとにしなければならず、複数の統合の仕方が生じる。
図33から図39に示す例と用いて説明する。例えば日比谷証券から、トヨタ自動車、アイシン精機の報告が毎月15日を計算基準日として行われ(図33参照)、丸の内銀行から外貨(USD)の報告が毎月15日を計算基準日として行われ(図34参照)、銀座証券からトヨタ自動車、AGCの報告が毎月25日を計算基準日として行われ(図35参照)、日本橋銀行から外貨(USD)の報告が毎月25日を計算基準日として行われ(図36参照)たとする。2021年1月20日に資産状況を確認しようとした場合、以下のような表示方法をとることができる。
(1) 日比谷証券、銀座証券、丸の内銀行、日本橋銀行からの最新報告(それぞれ2021年1月15日、2020年12月25日、2021年1月15日、2020年12月25日計算基準日)に記載の評価額で示される各資産値を同一資産種別ごとにそのまま合算し、トヨタ自動車の株価、アイシン精機の株価、AGCの株価、外貨(USD)の円換算値を各報告時評価額合算として表示する方法(図37参照)。なお、総合値として異なる資産種別毎の合算値をさらに合算して総資産の値を金銭単位(例えば円)で表示するように構成してもよい。
(2) 日比谷証券から報告された2021年1月15日計算基準日のトヨタ自動車の株数と株価、アイシン精機の株数と株価を表示、丸の内銀行から報告された2021年1月15日計算基準日の外貨(USD)での残高と円換算値を表示、銀座証券から報告された2020年12月25日計算基準日のトヨタ自動車の株数と株価、AGCの株数と株価を表示、日本橋銀行から報告された2020年12月25日計算基準日の外貨(USD)での残高と円換算値を、それぞれの証券会社及び銀行ごとに、計算基準日が異なれば分けて表示する。各々表示する際、例えば縦にトヨタ自動車、アイシン精機、AGC、外貨(USD)の順に並べ、有価証券残高の各トヨタ自動車やアイシン精機などの項目ごとに日比谷証券、銀座証券の行を設け、外貨資産残高の外貨毎に丸の内銀行、日本橋銀行の行を設ける。横に時間軸をとり2020年12月25日の欄に銀座証券からの報告された資産値(株数、計算基準日時評価額)を表示し、日本橋銀行から報告された資産値(米ドル金額、計算基準日時評価額)を表示する。2021年1月15日の欄に日比谷証券から報告の資産値(株数、計算基準日時評価額)を表示し、丸の内銀行から報告された資産値(米ドル金額、計算基準日時評価額)を表示する方法(図38参照)。なお上記のように、各報告時の数量と円換算値による評価額を記載するだけではなく、図42に示すように、報告時の株価や報告時のレートを記載すると、株数や外貨建ての金額が変化していないのに、評価額が変動している場合の変動理由を把握することができる。
(3) 日比谷証券、銀座証券、丸の内銀行、日本橋銀行からの報告に記載された資産の数量を合算し、顧客が保有するトヨタ自動車の株数、アイシン精機の株数、AGCの株数、外貨(USD)建ての金額を求め、確認しようとしたタイミングである2021年1月20日の各株券の株価、米ドルの為替レートを、後記する為替レート情報取得手段や株価情報取得手段によりインターネット上から現時点参考単価として情報を取得し、各資産を円に換算した値を評価額として元の数量と並べて表示する方法。(図39参照)
上記の方法(1)では単純計算可能だが、計算基準日の異なる円換算値を合算するため、各報告の計算基準日と、確認日である20日までの期間の変動が反映されない。(2)の方法は、各金融機関等からの最新報告内の資産値を計算基準日毎に並べて表示するため、報告通りの数値が表示されるが、確認日である20日時点の資産の状況が不明である。(3)の方法は保有する資産の、確認日である20日時点の状況を最も正しく反映することができるが、算出した円換算値である評価額は証券会社や銀行等と合意した値ではなく、管理手数料などの差し引き前の値となる。
資産情報の統合に関して説明する。
「資産情報の統合」とは、異なる金融機関等間で取り扱い商品として共通の資産種別について管理されている場合にはそれらの値をマージして合計資産値を表示する場合の他、異なる金融機関等間で取扱商品として共通の資産種別が管理されていない場合であっても、それらを一覧で表示する場合を言う。
金融機関等の資産情報出力装置(AA)から過去取得した資産情報に対し、新たに取得した資産情報を統合する場合、上述した資産状況を表示する(1)-(3)の方法と同様のことが考えられる。そのため、資産識別情報で識別される資産の種別ごとに情報を更新し統合する。株券であれば株数、他の有価証券であれば口数、外貨であれば通貨単位といったように、資産の種別毎に更新統合する。
個人資産管理装置(BA)にて、新たな残高報告書記載のコード情報を読み取り、既に保持済みの資産情報と統合するにあたっては、
資産情報統合管理部(BD)が、
資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報を保持する資産情報保持手段と、
取得した資産情報から資産値に関連付けられている資産情報出力装置(AA)で資産値が取得された取得時間を、前記資産情報保持手段に保持されている資産情報に関連付けられている資産情報出力装置(AA)で資産値が取得された取得時間と比較し、取得時間が異なるか、または取得時間が同じだが含まれる資産識別情報が異なる資産情報である判別する取得資産情報相違判別手段と、を有し、
前記取得資産情報相違判別手段は、保持されている情報と同じ又は古い取得時間かつ同じ資産識別情報であると判別された場合には取得した資産情報を破棄し、取得時間が新しく資産識別情報が同じ資産情報であると判別された場合は、前記資産情報保持手段に保持されている同じ資産識別情報に関連付けられた資産情報を、新たに取得した資産情報で更新し、新たな資産識別情報に関連付けられた資産情報である場合は追加して保持する、
個人資産管理装置(BA)のように構成することで、達成できる。
また、取得資産情報相違判別手段にて、取得した資産情報が破棄と判別されなかった場合には、後記する機関別資産情報履歴保持部などを用い過去の推移を見ることができる。
過去の資産推移の確認に関して説明する。
有価証券や外貨などの円換算した資産値(計算基準日毎)や過去の資産の状況の推移を確認するために、さらに各金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報を取得時間と関連付けて、機関識別情報で識別される金融機関等ごと資産情報の履歴を保持する機関別資産情報履歴保持部を設け、所望する期間範囲で表示する資産推移表示部を設けることが好ましい。
図40は日比谷証券、丸の内銀行が2020年12月15日計算基準日で作成した過去の報告例である。図41は、日比谷証券と丸の内銀行の2020年12月15日、2021年1月15日、銀座証券と日本橋銀行の2020年12月25日計算基準日の3回分の残高報告書により取得した資産情報を並べて記載したものである。表示方法としては上述した(2)に準じる。資産の状況(数量や評価額)の推移を確認できる。図41の例では記載していないが、例えば資産状況の表示列を右側に2列増やし、資産状況確認日(2021年1月20日)時の各資産残高と、インターネットから入手した確認日時点の株価及び為替レートから算出した評価額を記載すると、過去の推移と現在の状況を一度に把握できる。
<実施形態1 個人資産管理装置(BA)(0150)>
「個人資産管理装置(BA)」(0150)は、顧客側にて自身の保有する資産に関し、金融機関等が定期的に報告する資産情報を取込み、保持する資産情報のうちの該当情報を更新するように上述した各部を有するように構成されている。
個人資産管理装置(BA)は、顧客が使用する通常スマートフォンなどの携帯端末やPCに関係するハードウエア資産と、これを使用するアプリやソフトとして構成される。資産管理ソフトの個人資産管理装置(BA)生成用ソフトとして、無償又は有償で配布されるソフトを、利用しようとする顧客が入手し、自身が使用する機器にインストールし、機器上に個人資産管理装置(BA)を構成する。前記生成用ソフトは、インターネット回線に接続された配布用サーバ上に設けた個人資産管理装置(BA)生成用ソフト保持部に保管された生成用ソフトを、利用しようとする者が接続してダウンロードする形式で配布する。
なお、前記配布用サーバ上の個人資産管理装置(BA)生成用ソフト保持部に保管された生成用ソフトを、CD、DVD、USBメモリ等の記録媒体に格納した状態で、手渡し、郵送、書籍付録等の方法で配布してもよい。生成用ソフトが格納された記録媒体は、金融機関等へ資産管理を委託した顧客へ、金融機関等が配布してもよいし、ソフトウェア開発会社(又は販売会社)または、金融機関等から配布を委託された業者が配布してもよい。前記配布用サーバは、一の金融機関等が管理運営する物であっても、複数の金融機関等が共同で運営管理する物でもよい。直接金融機関等が運営管理しても、金融機関等が委託した業者が運営管理してもよい。共通様式でコード化した情報を読み取り利用するため、特定の金融機関等専用のソフトにはならず、他の金融機関等の情報も扱うことができる。前記配布用サーバは、資産管理を業としない、ソフトウェア開発会社や、流通業者、出版社などが管理運営してもよい。サーバからの配布方法としては、サーバに保持されているウエブページを開き、所定のリンクをクリックすることでダウンロードが開始する。または、金融機関等から送付する残高報告書等の資産管理状況の報告書や他の郵送物に、上記の個人資産管理装置(BA)生成用ソフト配布用サーバの所定URLへのリンクを記した2次元コードを印刷しておくと便利である。なお上記URLを印刷しておく際には、前記配布サーバへのURLが記載された2次元コードである旨の説明を含んだ文字情報が近傍に印刷されていることが望ましい。資産情報を記した2次元コードと間違えないためである。
これは、以下のプログラムである。つまり、このプログラムは、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する機関識別情報保持部(AB)と、
対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する顧客関連識別情報保持部(AC)と、
顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する資産値保持部(AD)と、
受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する印刷開始命令取得部(AE)と、
印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する上流側資産情報取得部(AF)と、
印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報と、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報として、印刷する印刷部(AG)と、
を有する資産情報出力装置(AA)から出力されるコード情報を取得して管理するための個人資産管理装置の動作プログラムであって、
前記機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)の印刷したコード情報を読み取るコード情報読取ステップ(BBP)と、
コード情報読取部(BB)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する下流側資産情報取得ステップ(BCP)と、
前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する資産情報統合管理ステップ(BDP)と、
を計算機である個人資産管理装置(BA)に読み取り実行可能に記述した個人資産管理プログラムである。
<個人資産管理装置(BA)の新規利用>
<金融機関等の利用開始(口座開設)>
資産管理を金融機関等に委託するには、各々の金融機関等へ口座を開設する必要がある。
金融機関等に口座を開設し利用開始するには、金融機関等へ赴いて窓口で口座開設する方法や、インターネット経由または電話で申し込み申込書類を取り寄せて必要事項(住所、郵便番号、氏名、年齢、生年月日、電話番号、開設口座にアクセスするための暗証番号、クレジットカード情報、デビットカード情報、電子マネー情報、銀行口座情報などの一以上を含むがこれに限定されない。以下同じ。)を記入して返送する方法や、金融機関等のローン契約機を用いて必要事項を入力し口座開設する方法や、スマートフォンのアプリを用いてオンラインで必要事項を記入し申し込む方法などがある。ローン契約機やスマートフォンのアプリを用いる方法は、本人確認書類(パスポート、自動車運転免許証、顔写真付きマイナンバーカード、健康保険証+住民票の写し等)を準備してローン契約機やスマートフォンアプリの指示に従って、本人確認書類と本人写真を撮影入力し、必要事項を入力すると金融機関等のキャッシュカードと印鑑届が自宅等に送付される。印鑑届を返送しないと店頭での振り込みや出金等の一部の手続きが行えない。いずれの方法の申し込みにおいてもキャッシュカードを作成する場合やオンライントレードを行う場合には金融機関等へ顧客からパスワードの申請登録を行う。
<個人資産管理装置(BA)のインストールと設定>
口座を開設した金融機関等からの資産情報を管理するために、個人資産管理装置(BA)を新規に利用しようとする場合、上述したように金融機関等からの残高報告書に記載された個人資産管理装置(BA)生成用ソフト配布用サーバの所定URLへのリンクを記した2次元コードを、スマートフォンやタブレット端末又はPCなどに読み込む処理を採用する場合が多いと考えられる。金融機関等のウエブサイトにリンクを掲載し配布用サーバへ誘導することもできる。利用しようとする者が前記配布用サーバから個人資産管理装置(BA)生成用ソフトをダウンロードし、個人資産管理装置(BA)を構成しようとする機器にインストールする。金融機関等からの資産管理情報の報告書などに、前記生成用ソフト配布サーバのURLを格納した2次元コードと共に、利用客の顧客関連識別情報を新規にインストールした個人資産管理装置(BA)へ設定するための情報を格納したコード(2次元コード等)を、近傍に印刷しておくのが好ましい。顧客関連識別情報がまだ設定されていない状態の個人資産管理装置(BA)である場合、設定情報を格納したコード(2次元コード等)を読込み後、コード情報内の顧客関連識別情報を取得し、個人資産管理装置(BA)内に構成した利用者顧客関連識別情報保持部にて、前記顧客関連識別情報を保持する。この保持までの一連のプロセスは、金融機関等から送付された印刷物に印刷されているコード(2次元コード等)を新規にインストールされた個人資産管理装置(BA)を介して読み取ることで自動的に実行されるように構成することが好ましい。セキュリティの観点からスマートフォンなどのカメラを介して自動処理が行われるよりは、一度個人資産管理装置(BA)を起動して、これに備えられているコード読取アイコン等を押下することで前記コードを読み取るように構成することが好ましい。コード情報が個人資産管理装置内部でのみ処理されるように構成できるからである。顧客関連識別情報には、資産管理を委託している金融機関識別情報と前記金融機関識別情報で識別される金融機関等毎の顧客関連識別情報(顧客コード、復号化鍵情報等)が含まれる。なお復号化鍵情報として、金融機関等に口座開設する際に、金融機関等に登録した4桁の数字等の第一暗証を用いることもできる。
<個人資産管理装置(BA)への金融機関等の追加>
一つの個人資産管理装置(BA)で複数の金融機関等の資産情報を管理するために、新規利用開始した金融機関等を追加する場合について説明する。金融機関等を追加する場合、上記と同様に金融機関等からの資産管理状況の報告書などに記載された、顧客関連識別情報を格納したコード(2次元コード等)を読み取る。読み取ったコード(2次元コード等)内の顧客関連識別情報が、個人資産管理装置(BA)の利用者顧客関連識別情報保持部に保持されていない場合、利用者顧客関連識別情報保持部に追加保持する処理を行う。なお、新規の金融機関であるかの判断は、個人資産管理装置(BA)に取引金融機関識別情報保持部を設けて、読み取ったコードから取得する機関識別情報がここに保持されていない場合に新規の金融機関等であると判断するように構成することもできる。また、個人資産管理装置(BA)には、資産管理システム登録済機関識別情報保持部を設けておき、コードから取得した機関識別情報が登録済みのものであるかチェックする機構を設けるとより安全性が高まる。なりすましの金融機関等の登録や、内部情報を利用可能とすることによるクラッキング等を防止するためにも新たな金融機関の初期登録の際にチェック機構を設けることが好ましい。またこのチェック機構は、資産情報出力装置や、さらに全体を管理するシステム管理サーバ等に各スマートフォン(個人資産管理装置(BA))から問い合わせを投げかけて真正な登録済みの金融機関等であるか確認するように構成してもよい。もし、保持されている顧客関連識別情報と同じ情報を読み込んだ場合には、登録済みである旨を示すメッセージを出力するように構成するとよい。次に資産情報を含むコード(2次元コード等)を読込み、顧客関連識別情報に関連付けられている機関識別情報と資産情報を資産情報統合管理部(BD)に追加し保持する。
金融機関等とのパスワードを変更した後、個人資産管理装置(BA)にまだ反映していなかった場合、復号化鍵情報だけ保持されている情報と合致しない状態となる。「復号化鍵情報が一致しません」というように合致しない情報名を含むエラーメッセージを出力し、更新(上書き)するか、情報読み取りを中止するかの選択を利用者にさせるように構成するとよい。情報が合致しない場合に上書きすることで、個人資産管理装置(BA)に反映できていなかった情報の更新を行うこともできる。
<個人資産管理装置(BA)への利用者の追加>
一つの個人資産管理装置(BA)で複数の利用者の資産情報を管理するために、利用者を追加する場合について説明する。夫と妻が各々の名義の株券や預金などの資産をもち、1台のPCなどで資産情報を管理しようとする場合が相当する。例えば夫が利用している個人資産管理装置(BA)に妻を追加する場合で説明する。夫が複数の金融機関等へ資産管理を委託している場合、夫の利用している個人資産管理装置(BA)内には複数の顧客関連識別情報が保持されている。図28でコード情報に含まれる内容を説明した際、顧客に関しては金融機関等が発番する顧客コードと、金融機関コード+部店コードの組合せでユニークに特定されることを示した。夫と妻に対してどの顧客関連識別情報が対応するかを区分けして登録する必要がある。複数の利用者を登録する場合、利用者顧客関連識別情報保持部に利用者区分手段を設け、PCファイルのフォルダ分けと同様に、利用者1(夫)、利用者2(妻)の顧客関連識別情報を区分けして保存する。新規利用者登録する場合、利用者2(妻)を登録する旨を設定し、個人資産管理装置(BA)のインストールと設定で説明したように、顧客関連識別情報を読み込む。読み込まれた顧客関連識別情報は利用者区分手段により利用者2(妻)と関連付けられて利用者顧客関連識別情報保持部に保持される。もし利用者2の顧客関連識別情報を読込登録しようとした際、登録済みの夫の情報を読み込んでしまった場合は、利用者1の情報です、などのようにエラーメッセージを出して再読取りを促すようにするとよい。また、夫の新規利用開始金融機関等の情報を読み取ってしまった場合や、利用を中止して別の金融機関等へ切り替えた場合などに、保持した顧客関連識別情報を他の利用者(利用者2→利用者1、又はその逆など)へ移すことや、削除するために利用者顧客関連識別情報編集部を設け編集できるように構成することが好ましい。
<金融機関等の機関識別情報に変更が生じた場合>
金融機関等において機関識別情報に変更が生じた場合の処理について説明する。例えば、同業種間での合併(銀行同士や証券会社同士など)が生じた場合である。図34、図36で例とした丸の内銀行と日本橋銀行が合併した場合、顧客識別情報に含まれる金融機関コード+部店コード+顧客コードからなるコードを変更せざるを得なくなる。どちらかの金融機関コードが残り、消滅する金融機関コード側の顧客コードを一斉に変更する方法もあるが、新規にできる銀行の金融機関コード+新規部店コード+新規顧客コードからなるコード顧客へ新規に付与し、前記新規コードと両銀行の元の2つのコードの計3つを関連付けて合併関連顧客コード情報保持部に保持するように構成するのが望ましい。図34、図36の例では松方正義氏は丸の内銀行でのコードは0020+001+0000101、日本橋銀行でのコードは0021+002+0005678であり、合併後の丸の内日本橋銀行でのコードが例えば0022+003+0567891であれば、この3つを関連付けて保持する。合併後の金融機関等から資産管理状況の報告を行う際、所定の期間、機関識別情報と顧客関連識別情報の更新、修正を行うためのコード(2次元等)を印刷して送付する。所定の期間は、四半期ごとの報告であれば4回(1年分)ほど、年1回であれば2回分(2年分)ほど、複数回通知するようにするのが好ましい。読み込んだ情報をもとに個人資産管理装置(BA)内の利用者顧客関連識別情報保持部に保持されている情報を更新する。顧客関連識別情報と関連付けられた機関識別情報を編集するために利用者顧客関連識別情報編集部に機関識別情報編集手段を設けて更新を行うこともできる。機関識別情報を更新せずに最初に資産情報を記したコード(2次元コード等)を読み取る処理を行った場合には、新規に利用を開始する金融機関等の追加と同様の処理が行われる。合併する前の金融機関等を複数利用していた場合、もしくは機関識別情報を更新する前述のように合併後の新規の金融機関等の情報を読込み追加してしまった場合、機関識別情報を更新修正後、資産情報の統合処理を資産情報統合管理部(BD)にさせる指示を出し実行させるように構成することが好ましい。
なお、本発明の実施形態1の資産管理システム(0100)を構成する資産情報出力装置(AA)(0110)と、個人資産管理装置(BA)(0150)は、それぞれ1台の計算機で構成されていなくてもよい。金融機関等側の装置である資産情報出力装置(AA)(0110)は特に、金融機関等のシステム部門に大型計算機が接地されていてもよいし、外部の業者と契約し業者の保有する計算機又はサーバ上にプログラムから構成される資産情報出力装置を形成し、前記外部業者、または他の契約業者や委託作業者などに印刷結果の顧客への送付を委託するように構成もできる。顧客側装置である個人資産管理装置は、PC又は/及びスマートフォンで構成することもできる。バーコードの読み取りにスマートフォンやタブレット端末などを利用し、読み取った情報をPCに送り、PC上で管理するように構成することもできる。
<実施形態1 処理の流れ>
図2は、実施形態1の資産管理システムの動作処理のフローチャートである。実施形態1の資産管理システムでは図2で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。資産情報出力装置(AA)は、機関識別情報保持ステップ(ab)(SA0201)と、顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA0202)と、資産値保持ステップ(ad)(SA0203)と、印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA204)と、上流側資産情報取得ステップ(af)(SA0205)と、印刷ステップ(ag)(SA0206)と、を有し、
個人資産管理装置(BA)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB0201)と、下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB0202)と、資産情報統合管理ステップ(bd)(SB0203)と、を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA0201)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA0202)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA0203)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA0204)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA0205)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA0206)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB0201)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA0206)にて印刷したコード情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB0202)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB0201)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB0203)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態1 ハードウエアの説明>
図3a、図3bは、実施形態1のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図3aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図3bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図3aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図3bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<実施形態2 概要>主に請求項2(顧客別資産情報管理手段:家族別に管理など)
実施形態2は実施形態1の資産管理システムを基礎として、資産情報出力装置(AA)の印刷部(AG)は、コード化されて印刷される資産情報で示される資産の所有者である顧客の顧客関連識別情報を含めて印刷する顧客関連識別情報付印刷手段(AH)を有し、
前記個人資産管理装置(BA)の資産情報統合管理部(BD)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理する個人別資産情報統合管理手段(BE)を有するように構成されているものである。
<実施形態2 構成>
図4に実施形態1を基礎とした実施形態2の資産管理システム(0400)の機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに、資産情報出力装置(AA)(0410)の印刷部(AG)(0416)内には、顧客関連識別情報付印刷手段(AH)(0417)を有し、
個人資産管理装置(BA)(0450)の資産情報統合管理部(BD)(0453)内には、個人別資産情報統合管理手段(BE)(0454)を有するように構成されている。顧客関連識別情報付印刷手段(AH)(0417)と、個人別資産情報統合管理手段(BE)(0454)以外は実施形態1と同様のため、以下、顧客関連識別情報付印刷手段(AH)(0417)と、個人別資産情報統合管理手段(BE)(0454)についてのみ説明する。
<実施形態2 構成の説明>
<実施形態2 顧客関連識別情報付印刷手段(AH)(0417)>
「顧客関連識別情報付印刷手段(AH)」(0417)は、コード化されて印刷される資産情報で示される資産の所有者である顧客の顧客関連識別情報を含めて印刷するように、資産情報出力装置(AA)(0410)の印刷部(AG)(0416)内に構成されている。
資産情報の報告に際して顧客関連識別情報を含めて印刷するように構成される。後記する個人別資産情報統合管理手段にて、情報を振り分けるためである。例えば、夫婦で同じ金融機関等へ各々の名義の資産管理を委託していて、資産状況の報告書を受け取る際に、一つの報告書内に2名分の報告を別々にコード(2次元コード等)で記載することができる。各々が自身のスマートフォンやタブレット端末やPCにて自分名義の個人資産管理装置(BA)を形成し運用している場合、コード情報内の顧客関連識別情報を基に自分用のコード(2次元コード等)を読み取ることができる。資産情報出力装置(AA)で資産情報などをコード化しコード情報を印刷する際に少なくともヘッダー部以降を暗号化しておき、コード情報内と個人資産管理装置(BA)内に保持された両方の顧客関連識別情報が合致しないと、個人資産管理装置(BA)でコード情報を復号できないようにすることが好ましい。または顧客ごとに暗号化と復号化に用いる鍵情報を分けて専用化(暗号鍵+復号鍵方式)する。資産情報出力装置(AA)で暗号化する際に、所定のパスワードや、金融機関等に登録された顧客の生体情報などによる暗号化鍵情報を用いて暗号化し、復号化する際にも所定の復号化鍵情報(パスワードや、顧客の生体情報等)を用いて復号化するほうが良い。これらは、顧客関連識別情報に加重して復号化するための情報として利用できる。暗号化して所定の顧客しか復号できないようにすることで、第三者にコード(2次元コード等)に収納された資産情報等を読み取られないようにするためである。
金融機関等の顧客関連識別情報は通常金融機関等毎に任意に決められるが、顧客関連識別情報と金融機関コード(全金融機関に関してユニーク性を有するものとする。)と部店コードとを組み合わせることにより、一つに特定できる。そのため異なる金融機関等において同じ顧客関連識別情報が存在しても、金融機関コードと部店コードと組み合わせることで顧客をユニークに判別できる。
また、夫婦で所有する一台のPC上に一つの個人資産管理装置(BA)を構築し共用して使用している場合、特に夫婦別に資産管理状況を出力するものの一瞥して夫の資産状況、妻の資産状況を把握できるように印刷等の出力をする場合に、コードを読み取り情報取り込む際に、夫の資産(株券等)か、妻の資産(株券等)か出力を分ける目的に対しても用いることができる。例えば、円グラフや棒グラフで資産値の経時変化を示す図表において円グラフの各部分円は資産種別を表すとともに、色を分けて色ごとに夫の資産分、妻の資産分と識別することが出来るように構成することができる。棒グラフに関しても同様である。
<実施形態2 個人別資産情報統合管理手段(BE)(0454)>
「個人別資産情報統合管理手段(BE)」(0454)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理するように、個人資産管理装置(BA)(0450)の資産情報統合管理部(BD)(0453)内に構成されている。
上述したように家族で一つの個人資産管理装置(BA)を使用している場合、夫婦で同じ金融機関等に資産管理を委託し、1通の報告書内に両名の資産状況の報告が同封され、コード(2次元コード等)による情報が2名分印刷されていた場合、各自毎の個人資産管理装置(BA)に分けて取りこみ統合管理することができる。また家族ごとにも資産情報を更新できる。上述のように夫と妻の例では夫と妻で区分けする以外に、同じ株券でも夫と妻で株数が異なる場合や、同じ外貨建て定期預金でも預入時期の違いで利率が違っている場合など、区別して資産管理したい場合に好ましい。
実施形態1での説明と同様に機関別資産情報履歴保持部を設け、顧客関連識別情報で示される顧客ごと(例えば家族内の夫と妻など)に資産情報の履歴を保持するのが好ましい。また、資産状況を確認しようとするとき、顧客ごと(例えば夫または妻)に表示する他に、改めて設定したグループ(例えば夫と妻)で統合したデータも表示するようにできる。顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理することに加え、個人資産管理装置(BA)に読み込んだコード情報から取得される資産情報をすべて更新し統合管理することもできる。また、個人資産管理装置(BA)に少なくとも1名以上の利用者グループを予め設定し、利用者(顧客)ごとの合算した資産状況の表示、全利用者の合算した資産状況の表示以外に、グループごとの合算した資産状況の表示するようにもできる。
<実施形態2 処理の流れ>
図5は、実施形態2の資産管理システムの動作処理のフローチャートである。実施形態2の資産管理システムでは図5で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。資産情報出力装置(AA)は、印刷ステップ(ag)(SA0506)に顧客関連識別情報付印刷サブステップ(ah)(SA0507)を有し、個人資産管理装置(BA)は、資産情報統合管理ステップ(bd)(SB0503)に個人別資産情報統合管理サブステップ(be)(SB0504)と、を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA0501)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA0502)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA0503)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA0504)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA0505)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA0506)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い
印刷ステップ(ag)(SA0506)内の顧客関連識別情報付印刷サブステップ(ah)(SA0507)は、コード化されて印刷される資産情報で示される資産の所有者である顧客の顧客関連識別情報を含めて印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB0501)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA0506)及び顧客関連識別情報付印刷サブステップ(ah)(SA0507)にて印刷したコード情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB0502)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB0501)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB0503)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB0503)内の個人別資産情報統合管理サブステップ(be)(SB0504)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態2 ハードウエアの説明>
図6a、図6bは、実施形態2のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図6aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図6bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図6aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムと、さらに顧客関連識別情報付印刷サブプログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図6bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムと、さらに個人別資産情報統合管理サブプログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報と、さらに顧客関連識別情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<実施形態3 概要>主に請求項3(金融機関別更新日付情報)
実施形態3は実施形態1又は2のいずれかの資産管理システムを基礎として、
資産情報出力装置(AA)の印刷部(AG)は、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付を示す情報であるデータ取得日付情報及びその資産を管理している対象とする金融機関等の機関識別情報を含めて印刷するデータ取得日付付き印刷手段(AJ)を有し、
個人資産管理装置(BA)は、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する金融機関別更新日付情報出力部(BF)を有するように構成されているものである。
<実施形態3 構成>
図7に、実施形態1を基礎とした実施形態3の資産管理システムの機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに、資産情報出力装置(AA)(0710)の印刷部(AG)(0716)内にデータ取得日付付き印刷手段(AJ)(0718)を有し、
個人資産管理装置(BA)(0750)に、さらに金融機関別更新日付情報出力部(BF)(0755)を有するように構成されている。データ取得日付付き印刷手段(AJ)(0718)と、金融機関別更新日付情報出力部(BF)(0755)以外は実施形態1と同様のため、以下データ取得日付付き印刷手段(AJ)(0718)と、金融機関別更新日付情報出力部(BF)(0755)についてのみ説明する。なお実施形態2を基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態3 構成の説明>
<実施形態3 データ取得日付付き印刷手段(AJ)(0718)>
「データ取得日付付き印刷手段(AJ)」(0718)は、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付を示す情報であるデータ取得日付情報及びその資産を管理している対象とする金融機関等の機関識別情報を含めて印刷するように、資産情報出力装置(AA)(0710)の印刷部(AG)(0716)内に構成される。
株券や外貨などは株価や為替レートが日々変化することにより、資産価値が日々変動する。そのため、残高報告書が顧客のもとに届いた日の株価や為替レートを基に算出する資産情報と、残高報告書に記載された資産情報が食い違うことが容易に起こりうる。そのため計算基準日を記載して、金融機関等と顧客間で齟齬が生じないように努めている。資産値に含まれる取得時間は、いわば計算基準日に相当し、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付とは、いわば残高報告書の作成日に相当するものである。データ取得日付情報を含めて印刷することにより、残高報告書等の金融機関等からの報告に含まれる資産の状況が、どの時点の値であり、その値を使用していつ報告書が作成されたかを関連付けることができる。過去に報告を受けた資産情報を保持する機関別資産情報履歴保持部を備えていれば、時間軸による資産情報の変化を把握できる。
<実施形態3 構成の説明>
<実施形態3 金融機関別更新日付情報出力部(BF)(0755)>
「金融機関別更新日付情報出力部(BF)」(0755)は、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力するように、個人資産管理装置(BA)(0750)に構成される。
金融機関等が顧客へ資産状況を報告する時期は統一されていない。金融機関等ごとに異なっている。同じ企業の株券でも、異なる証券会社を介して購入し所持している場合、計算基準日が異なると株価が異なるために資産情報も変わる。そのため金融機関等ごとに最新の日付を示す情報と資産情報を表示するようにしないと、自身の資産状況を正確には把握できない。証券会社Aが前月10日計算基準日でAA社の株券の残高報告書を作成し、証券会社B社が前月25日計算基準日でAA社の株券の残高報告書を作成した場合、前月15日ごろにAA社の株価が大きく上がったり下がったりしていて前月10日と25日で大きく違っていると、たとえ同じ株数でも資産情報の数字だけでは大きな差が見えてしまい、自身が損しているのか利益を得ているのかが把握できないからである。
<実施形態3 処理の流れ>
図8は、実施形態3の情報保護システムの動作処理のフローチャートである。実施形態3の資産管理システムでは図8で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。資産情報出力装置(AA)は、印刷ステップ(ag)(SA0806)にデータ取得日付付き印刷サブステップ(aj)(SA0807)を有し、個人資産管理装置(BA)は、金融機関別更新日付情報出力ステップ(bf)(SB0804)を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA0801)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA0802)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA0803)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA0804)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA0805)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA0806)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い
印刷ステップ(ag)(SA0806)内のデータ取得日付付き印刷サブステップ(aj)(SA0807)は、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付を示す情報であるデータ取得日付情報及びその資産を管理している対象とする金融機関等の機関識別情報を含めて印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB0801)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA0806)及びデータ取得日付付き印刷サブステップ(aj)(SA0807)にて印刷したデータ取得日付情報を含むコード情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB0802)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB0801)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB0803)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行い、
金融機関別更新日付情報出力ステップ(bf)(SB0804)は、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態3 ハードウエアの説明>
図9a、図9bは、実施形態3のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図9aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図9bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図9aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムと、さらにデータ取得日付付き印刷サブプログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報と、さらにデータ取得日付情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図9bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムと、さらに金融機関別更新日付情報出力プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報と、さらにデータ取得日付情報、細心の日付を示す情報とが保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<実施形態4 概要>主に請求項4(金銭単位に変換(株価情報など株数を金額に変換))
実施形態4は実施形態1から3のいずれか一の資産管理システムを基礎として、
個人資産管理装置(BA)は、
統合して管理されている資産情報を金銭単位に変換する金銭単位変換部(BG)と、
金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力する金銭単位資産情報出力部(BH)と、をさらに有するように構成されているものである。
<実施形態4 構成>
図10に、実施形態1を基礎とした実施形態4の資産管理システムの機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに、個人資産管理装置(BA)(1050)には、金銭単位変換部(BG)(1056)と、金銭単位資産情報出力部(BH)(1057)を有するように構成されている。金銭単位変換部(BG)(1056)と、金銭単位資産情報出力部(BH)(1057)以外は実施形態1と同様のため、以下、金銭単位変換部(BG)(1056)と、金銭単位資産情報出力部(BH)(1057)についてのみ説明する。なお実施形態2又は3のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態4 構成の説明>
<実施形態4 金銭単位変換部(BG)(1056)>
「金銭単位変換部(BG)」(1056)は、統合して管理されている資産情報を金銭単位に変換するように、個人資産管理装置(BA)(1050)に構成される。
資産情報として資産情報出力装置(AA)(1010)から出力されるのは金銭単位の情報とは限らず、現在保持している株数などのように金銭単位になっていない情報が出力されるため、資産管理上現在どの程度の資産価値があるか把握するうえで金銭単位に変換試算することが有効である。実施形態5の説明にて後記する株価情報取得手段のようにインターネット上に一般公開されている株価情報を入手し計算することで得られる。株価情報を扱う、登録者に限定されたウエブサイトへアクセスして株価情報を入手してもよい。また、金銭単位は国家(国連未承認の地域を含む。以下同じ。)によって異なるために、通貨選択手段を有し、選択された通貨種別で金銭単位に変換できるように構成してもよい。資産の管理地が日本の場合には、日本で日本円に置き換えてから特定の通貨種別の金銭単位に変換するような処理をするのが好ましい。このような資産の現金化が現実的だからである。また資産管理地が外国である場合には、その外国において資産を現金化し、異なる国の通貨に変換するように構成することが好ましい。この観点から資産情報には、資産値を含み、その資産を現金化できる国家を特定する情報が資産ごとに関連付けられていることが好ましい。なお、金銭単位に変換するに際しては為替の手数料等も勘案した「TTB」「TTS」を適宜利用するようにする。
<実施形態4 構成の説明>
<実施形態4 金銭単位資産情報出力部(BH)(1057)>
「金銭単位資産情報出力部(BH)」(1057)は、金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力するように、個人資産管理装置(BA)(1050)に構成される。
<実施形態4 処理の流れ>
図11は、実施形態4の情報保護システムの動作処理のフローチャートである。実施形態4の資産管理システムでは図11で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。個人資産管理装置(BA)は、金銭単位変換ステップ(bg)(SB1104)と、金銭単位資産情報出力ステップ(bh)(SB1105)を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA1101)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA1102)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA1103)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA1104)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA1105)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA1106)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB1101)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA1106)にて印刷したコード情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB1102)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB1101)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB1103)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行い、
金銭単位変換ステップ(bg)(SB1104)は、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する処理を行い、
金銭単位資産情報出力ステップ(bh)(SB1105)は、金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態4 ハードウエアの説明>
図12a、図12bは、実施形態4のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図12aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図12bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図12aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報とが保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図12bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムと、さらに金銭単位変換プログラムと、金銭単位資産情報出力プログラムと、を有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報と、さらに金銭単位資産情報とが保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<実施形態5 概要>主に請求項5(外貨預金を現為替レートで換算)
実施形態5は実施形態4の資産管理システムを基礎として、
個人資産管理装置(BA)の金銭単位変換部(BG)は、
インターネットを介して外貨の為替レート情報を取得する為替レート情報取得手段(BJ)又は/及び、株式の株価情報を取得する株価情報取得手段(BK)を有するように構成されているものである。
<実施形態5 構成>
図13に、実施形態4を基礎とした実施形態5の資産管理システムの機能ブロック図を示す。実施形態4に対し前述のようにさらに、個人資産管理装置(BA)(1350)の金銭単位変換部(BG)(1356)には、為替レート情報取得手段(BJ)(1358)又は/及び、株価情報取得手段(BK)(1359)を有するように構成されている。為替レート情報取得手段(BJ)(1358)、株価情報取得手段(BK)(1359)以外は実施形態4と同様のため、以下、為替レート情報取得手段(BJ)(1358)、株価情報取得手段(BK)(1359)についてのみ説明する。
<実施形態5 構成の説明>
<実施形態5 為替レート情報取得手段(BJ)(1358)>
「為替レート情報取得手段(BJ)」(1358)は、インターネットを介して外貨の為替レート情報を取得するように、個人資産管理装置(BA)(1350)の金銭単位変換部(BG)(1356)に構成される。
顧客が外貨建て預金などを保有し預け入れている場合、資産価値の状況を把握するために外貨を円建て換算するのに使用する。もし外貨建ての資産を所持せず株券を所有しているならば、為替レート情報取得手段を備えずに後記する株価情報取得手段のみを備えていてもよい。外貨と株券を保有している場合は両方備える。
<実施形態5 構成の説明>
<実施形態5 株価情報取得手段(BK)(1359)>
「株価情報取得手段(BK)」(1359)は、株式の株価情報を取得するように、個人資産管理装置(BA)(1350)の金銭単位変換部(BG)(1356)に構成される。
資産として株券を保有する場合、資産価値の試算時点での価値を求めるためにインターネットを介して株価を取得するように構成する。為替レート同様株価も日々変動するため、直近受領した残高報告書記載の資産情報も古い情報となってしまっている。資産情報を知りたいと思った時点での資産価値を試算するうえで、インターネット上で公開されている為替レート又は/及び株価情報の最新情報を得ることは有用である。
<実施形態5 処理の流れ>
図14は、実施形態5の情報保護システムの動作処理のフローチャートである。実施形態5の資産管理システムでは図14で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。個人資産管理装置(BA)は、為替レート情報取得サブステップ(bj)(SB1405)と、株価情報取得サブステップ(bk)(SB1406)を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA1401)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA1402)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA1403)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA1404)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA1405)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA1406)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB1401)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA1406)にて印刷したコード情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB1402)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB1401)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB1403)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行い、
金銭単位変換ステップ(bg)(SB1404)は、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する処理を行い、
為替レート情報取得サブステップ(bj)(SB1405)は、インターネットを介して外貨の為替レート情報を取得する処理を行い
又は/及び株価情報取得サブステップ(bk)(SB1406)は、株式の株価情報を取得する処理を行い、
金銭単位資産情報出力(bh)(SB1407)は、金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態5 ハードウエアの説明>
図15a、図15bは、実施形態5のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図15aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図15bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図15aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報とが保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図15bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムと、さらに為替レート情報取得サブプログラム又は/及び株価情報取得サブプログラムと、を有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報と、さらに為替レート情報又は/及び株価情報とが保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<実施形態6 概要>主に請求項6(管理データに基づいて資産運用アドバイス)
実施形態6は実施形態1から5のいずれか一つの資産管理システムを基礎として、個人資産管理装置(BA)は、統合して管理されている資産情報に基づいて資産運用アドバイスを取得する資産運用アドバイス取得部(BM)と、取得した資産運用アドバイスを出力する資産運用アドバイス出力部(BN)と、をさらに有するように構成されているものである。
<実施形態6 構成>
図16に実施形態1を基礎とした実施形態6の資産管理システム(1600)の機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに、個人資産管理装置(BA)(1650)は、資産運用アドバイス取得部(BM)(1660)と、資産運用アドバイス出力部(BN)(1661)を有するように構成されている。資産運用アドバイス取得部(BM)(1660)と、資産運用アドバイス出力部(BN)(1661)以外は実施形態1と同様のため、以下、資産運用アドバイス取得部(BM)(1660)と、資産運用アドバイス出力部(BN)(1661)についてのみ説明する。なお実施形態2から5のいずれか一つを基礎としても同様の効果を得られる。
<実施形態6 構成の説明>
<実施形態6 資産運用アドバイス取得部(BM)(1660)>
「資産運用アドバイス取得部(BM)」(1660)は、統合して管理されている資産情報に基づいて資産運用アドバイスを取得するように、個人資産管理装置(BA)(1650)に構成されている。
資産運用するにあたり、信用取引、株券、債券、外貨建て預金、定期預金、保険などの、どの商品をどのように組み合わせるか、リスクとリターンをどの程度見込むかなど検討することが重要である。信託銀行や証券会社等の金融機関等に相談した場合、対象とする金融機関等の利益となるような商品の勧誘をされることが多いため、顧客自身が自宅などで検討できることが望ましい。顧客が保持する資産情報を基に、どのような資産運用すべきか顧客の希望、志向を基に試算しアドバイスを作成するように構成される。
資産の運用は同じ資産を所有している場合でも、その所有者に応じて異なる最適運用方法があり得る。従って、資産運用アドバイスを取得するに際して顧客の属性を取得し、その属性に適した資産運用アドバイスを取得できるように構成することが好ましい。顧客の属性とは、年齢、性別、家族構成、ライフプラン(結婚する予定、持ち家にするか借家にするか、子供をもうけるか、子供をもうけるとして何人とするか等)、職業(サラリーマン、自営、会社経営、フリーランス)、定年がある場合に、その定年の時期、などである。もちろんこれらに限定されるものではない。そして、これらの属性はプルダウンメニューなどで選択可能に構成されていることが好ましい。そして、選択された顧客属性に応じて適切な資産運用アドバイスが選択されるように資産運用アドバイス選択ルールが備えられており、選択された顧客属性と、保持されている資産運用アドバイス選択ルールとに基づいて、保持されている複数の資産運用アドバイスが選択され、選択されたものが取得されるように構成されていることが好ましい。
<実施形態6 資産運用アドバイス出力部(BN)(1661)>
「資産運用アドバイス出力部(BN)」(1661)は、取得した資産運用アドバイスを出力するように、個人資産管理装置(BA)(0450)に構成されている。
上述した資産運用アドバイス取得部(BM)(1660)で作成されたアドバイスを出力する。金融機関等側の資産情報出力装置(AA)が出力するコードと同じ様式のコードで出力することにより、出力したコードを金融機関等に持参又は送付し、資産運用の指示を行うことができる。資産情報出力装置(AA)と個人資産管理装置(BA)は回線で直接接続してデータを授受する形式ではなく、紙またはPDF形式他の画像データでコード情報を用いることで簡易に、安全にやり取りできる。
資産運用アドバイスはもちろん文章で出力されるのが基本であるが、グラフィックユーザインターフェイスを用いてわかりやすく出力されるようにするのが良い。例えば、資産の運用を複数の手段で行う場合には、一目で理解可能なようにポートフォリオを円グラフで示すなどである。
<実施形態6 処理の流れ>
図17は、実施形態6の資産管理システムの動作処理のフローチャートである。実施形態6の資産管理システムでは図17で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。個人資産管理装置(BA)は、資産運用アドバイス取得ステップ(bm)(SB1704)と、資産運用アドバイス出力ステップ(bn)(SB1705)と、を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA1701)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA1702)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA1703)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA1704)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA1705)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA1706)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB1701)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA1706)にて印刷したコード情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB1702)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB1701)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB1703)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行い、
資産運用アドバイス取得ステップ(bm)(SB1704)は、統合して管理されている資産情報に基づいて資産運用アドバイスを取得する処理を行い、
資産運用アドバイス出力ステップ(bn)(SB1705)は、取得した資産運用アドバイスを出力する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態6 ハードウエアの説明>
図18a、図18bは、実施形態6のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図18aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図18bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図18aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図18bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムと、さらに資産運用アドバイス取得プログラムと、資産運用アドバイス出力プログラムを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報と、さらに資産運用アドバイスが保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<実施形態7 概要>主に請求項7(資産運用アドバイスをコード出力し運用指示も可))
実施形態7は実施形態1の資産管理システムを基礎として、資産情報出力装置(AA)は、取得した資産情報に基づいて資産運用アドバイス情報をコード化して印刷する資産運用アドバイス情報印刷部(AK)をさらに有するように構成されているものである。
<実施形態7 構成>
図19に実施形態1を基礎とした実施形態7の資産管理システム(1900)の機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに、資産情報出力装置(AA)(1910)に、資産運用アドバイス情報印刷部(AK)(1919)を有するように構成されている。資産運用アドバイス情報印刷部(AK)(1919)以外は実施形態1と同様のため、以下、資産運用アドバイス情報印刷部(AK)(1919)についてのみ説明する。なお実施形態2から6のいずれかを基礎としても同様の効果が得られる。
<実施形態7 構成の説明>
<実施形態7 資産運用アドバイス情報印刷部(AK)(1919)>
「資産運用アドバイス情報印刷部(AK)」(1919)は、取得した資産情報に基づいて資産運用アドバイス情報をコード化して印刷するように、資産情報出力装置(AA)(0410)に構成されている。
前述とは逆に、金融機関等側が自身に、資産管理を委託している顧客に対し、資産運用アドバイス情報をコード化して出力する。金融商品の専門家である金融機関等からのアドバイスを、コードを介して受けることで、顧客の資産運用検討の幅を広げることができる。提供されるアドバイスとしては、複数の案をメリットとデメリットを書面に記載したうえで、資産の振り分けの内容などをコードで提供されるのが好ましい。コードを介することで顧客と金融機関等双方が簡易に、情報セキュリティ上のリスクを低減してやりとりを行うことができる。
<実施形態7 処理の流れ>
図20は、実施形態7の資産管理システムの動作処理のフローチャートである。実施形態7の資産管理システムでは図20で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。資産情報出力装置(AA)は、資産運用アドバイス情報印刷ステップ(ak)(SA2007)を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA2001)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA2002)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA2003)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA2004)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA2005)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA2006)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い
資産運用アドバイス情報印刷ステップ(ak)(SA2007)は、取得した資産情報に基づいて資産運用アドバイス情報をコード化して印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB2001)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA2006)にて印刷したコード情報及び資産運用アドバイス情報印刷ステップ(ak)(SA2007)にて印刷した資産運用アドバイス情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB2002)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB2001)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB2003)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態7 ハードウエアの説明>
図21a、図21bは、実施形態7のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図21aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図21bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図21aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムと、さらに資産運用アドバイス情報印刷プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報と、さらに資産運用アドバイス情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図21bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<実施形態8 概要>主に請求項8(資産運用シミュレーション)
実施形態8は実施形態1の資産管理システムを基礎として、資産情報出力装置(AA)は、取得した資産情報に基づいて資産運用シミュレーション情報をコード化して印刷する資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)をさらに有し、個人資産管理装置(BA)は、デコードされる資産運用シミュレーション情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション実行部(BP)と、シミュレーション実行部(BP)での実行結果を表示するシミュレーション実行結果表示部(BR)と、をさらに有するように構成されているものである。
<実施形態8 構成>
図22に実施形態1を基礎とした実施形態8の資産管理システム(2200)の機能ブロック図を示す。実施形態1に対し前述のようにさらに、資産情報出力装置(AA)(2210)に資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)(2220)を有し、
個人資産管理装置(BA)(2250)にシミュレーション実行部(BP)(2262)と、シミュレーション実行結果表示部(BR)(2263)とを有するように構成されている。資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)(2220)と、シミュレーション実行部(BP)(2262)と、シミュレーション実行結果表示部(BR)(2263)以外は実施形態1と同様のため、以下、資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)(2220)と、シミュレーション実行部(BP)(2262)と、シミュレーション実行結果表示部(BR)(2263)についてのみ説明する。
<実施形態8 構成の説明>
<実施形態8 資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)(2220)>
「資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)」(2220)は、取得した資産情報に基づいて資産運用シミュレーション情報をコード化して印刷するように、資産情報出力装置(AA)(2210)に構成されている。
金融機関等に資産管理を委託されている資産に対し今後の推移などをシミュレーションして顧客に提供できる。社会的に経済へ大きな影響を与えるような要因があった場合(例えば2008年のリーマンショック、2020年のコロナ禍など)に、委託当初の見込みと大きく異なる予想となるか提示することに用いることができる。
または上述した資産運用アドバイスにたいして、提案した資産運用したらどのような推移の資産情報となるかをシミュレーションで示すことができる。もしくは顧客の個人資産管理装置でシミュレーションを実行するための元データをコード情報として提供できる。
<実施形態8 シミュレーション実行部(BP)(2262)>
「シミュレーション実行部(BP)」(2262)は、デコードされる資産運用シミュレーション情報に基づいてシミュレーションを実行するように、個人資産管理装置(BA)(2250)に構成されている。
金融機関等の資産情報出力装置(AA)から印刷され提供される資産運用シミュレーション情報を取込み、個人資産管理装置(BA)上で前記資産運用シミュレーション情報を元データとして資産運用シミュレーションを行う。
<実施形態8 シミュレーション実行結果表示部(BR)(2263)>
「シミュレーション実行結果表示部(BR)」(2263)は、シミュレーション実行部(BP)(2262)での実行結果を表示するように、個人資産管理装置(BA)(2250)に構成されている。
上述の資産運用シミュレーションの実行結果を表示する。グラフ形式での表示の場合、時間軸を変えたり、グラフを重ねたり顧客が見やすいように随時変えられると便利である。
さらにシミュレーションの条件を顧客がいろいろ変えることができるように構成すれば、資産運用検討に有効である。
<実施形態8 処理の流れ>
図23は、実施形態8の資産管理システムの動作処理のフローチャートである。実施形態8の資産管理システムでは図23で示すように、左側に資産情報出力装置(AA)の処理の流れを示し、右側に個人資産管理装置(BA)の処理の流れを示す。資産情報出力装置(AA)は、資産運用シミュレーション情報印刷(am)(SA2307)を有し、個人資産管理装置(BA)は、シミュレーション実行ステップ(bp)(SB2304)と、シミュレーション実行結果表示ステップ(br)(SB2305)と、を有する。
ここで計算機を含む資産管理システムの動作方法は、
資産情報出力装置(AA)では、
機関識別情報保持ステップ(ab)(SA2301)は、対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する処理を行い、
顧客関連識別情報保持ステップ(ac)(SA2302)は、対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する処理を行い、
資産値保持ステップ(ad)(SA2303)は、顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する処理を行い、
印刷開始命令取得ステップ(ae)(SA2304)は、受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する処理を行い、
上流側資産情報取得ステップ(af)(SA2305)は、印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する処理を行い、
印刷ステップ(ag)(SA2306)は、印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報と印刷する処理を行い
資産運用シミュレーション情報印刷(am)(SA2307)は、取得した資産情報に基づいて資産運用シミュレーション情報をコード化して印刷する処理を行い、
個人資産管理装置(BA)は、
コード情報読取ステップ(bb)(SB2301)は、機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)が印刷ステップ(ag)(SA2306)にて印刷したコード情報と資産運用シミュレーション情報印刷(am)(SA2307)にて印刷した資産運用シミュレーション情報を読み取る処理を行い、
下流側資産情報取得ステップ(bc)(SB2302)は、コード情報読取ステップ(bb)(SB2301)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB2303)は、前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する処理を行い、
資産情報統合管理ステップ(bd)(SB2303)内の個人別資産情報統合管理サブステップ(be)(SB2304)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理する処理を行い、
シミュレーション実行ステップ(bp)(SB2304)は、デコードされる資産運用シミュレーション情報に基づいてシミュレーションを実行する処理を行い
シミュレーション実行結果表示ステップ(br)(SB2305)は、シミュレーション実行ステップ(bp)での実行結果を表示する処理を行う。
このような一連の処理を情報保護システムに実行させる動作方法である。
<実施形態8 ハードウエアの説明>
図24a、図24bは、実施形態8のコンピュータ(計算機)である資産管理システムのメインボードやその周辺機器によって構成されるハードウエアを説明するための図である。図24aは資産情報出力装置(AA)のハードウエア構成例を示し、図24bは個人資産管理装置(BA)のハードウエア構成例を示す。「CPU」、ノースブリッジとサウスブリッジからなる「チップセット」、「不揮発性メモリ」、「メインメモリ」、「I/Oコントローラ」、「USB、IEEE1394、LAN端子、etc」、「BIOS」、「PCIスロット」、「リアルタイムクロック」などから構成される。本実施例では、プリンタやバーコードリーダはUSB接続にてPCのハードウエアを構成する。例えばプリンタはIEEE1394やLAN回線で入出力してもよいし、バーコードリーダもRS232C経由やBluetooth(登録商標)で接続してもよい。USB接続した時と同様に印刷や、コード(2次元コード等)の読み取りができれば、本発明の効果は同様に得られる。
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、本システムの起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
すなわち図24aに示すように資産情報出力装置(AA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、機関識別情報保持プログラムと、顧客関連識別情報プログラムと、資産値保持プログラムと、印刷開始命令取得プログラムと、印刷プログラムと、さらに資産運用シミュレーション情報印刷プログラムとを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、顧客関連識別情報、資産種別識別情報、取得時間情報、資産値、印刷開始命令、資産情報、資産文字情報、コード情報と、さらに資産運用シミュレーション情報が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、プリンタからコード情報を印刷していく。
また図24bに示すように個人資産管理装置(BA)では、不揮発性メモリにはOS(オペレーティングシステム)とデバイスドライバのほかに、コード情報読取プログラムと、下流側資産情報取得プログラムと、資産情報統合管理プログラムと、さらにシミュレーション実行プログラムと、シミュレーション実行結果表示プログラムを有し、データとして、金融機関識別情報、機関識別情報、資産情報、コード情報と、さらに資産運用シミュレーション情報と、実行結果が保持されている。これらは、本システムがコンピュータ上で起動されることにより、メインメモリに展開されて、起動命令を受け付けることによって、CPUが順次プログラムとデータを利用した演算を行い、資産情報出力装置(AA)で印刷されたコード情報をバーコードリーダ等で読み取り処理を行う。
<5.効果>
以上の構成を有する資産管理システムを利用することにより、本発明では、金融機関等と顧客間の資産情報に関する情報のやり取りに関して、共通化したコード(2次元コード等)のようなコード情報を介したため、伝達、読み取り、再入力時の誤りの発生と、金融機関等ごとのレイアウト差に対応しなければならないような煩雑さを防止できる。金融機関等と顧客間での情報システムの回線を介した接続連携が不要なためセキュリティリスクを低減できる。金融機関等以外にも共通化したコードを展開すれば、金融機関等以外の資産も登録できる。コード情報の作成と印刷はソフト変更で行え、読み取りにはスマートフォンなど一般的な機器が使うことができる。
資産管理システム・・・0100
資産情報出力装置(AA) ・・・0110
機関識別情報保持部(AB) ・・・0111
顧客関連識別情報保持部(AC) ・・・0112
資産値保持部(AD) ・・・0113
印刷開始命令取得部(AE) ・・・0114
上流側資産情報取得部(AF) ・・・0115
印刷部(AG)・・・0116
個人資産管理装置(BA) ・・・0150
コード情報読取部(BB) ・・・0151
下流側資産情報取得部(BC) ・・・0152
資産情報統合管理部(BD) ・・・0153

Claims (24)

  1. 対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する機関識別情報保持部(AB)と、
    対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する顧客関連識別情報保持部(AC)と、
    顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する資産値保持部(AD)と、
    受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する印刷開始命令取得部(AE)と、
    印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する上流側資産情報取得部(AF)と、
    印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と、対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報として、印刷する印刷部(AG)と、
    を有する資産情報出力装置(AA)と、
    機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)の印刷したコード情報を読み取るコード情報読取部(BB)と、
    コード情報読取部(BB)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する下流側資産情報取得部(BC)と、
    前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する資産情報統合管理部(BD)と、
    を有する個人資産管理装置(BA)と、
    からなる資産管理システム。
  2. 資産情報出力装置(AA)の印刷部(AG)は、コード化されて印刷される資産情報で示される資産の所有者である顧客の顧客関連識別情報を含めて印刷する顧客関連識別情報付印刷手段(AH)を有し、
    前記個人資産管理装置(BA)の資産情報統合管理部(BD)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理する個人別資産情報統合管理手段(BE)を有する請求項1に記載の資産管理システム。
  3. 資産情報出力装置(AA)の印刷部(AG)は、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付を示す情報であるデータ取得日付情報及びその資産を管理している対象とする金融機関等の機関識別情報を含めて印刷するデータ取得日付付き印刷手段(AJ)を有し、
    個人資産管理装置(BA)は、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する金融機関別更新日付情報出力部(BF)を有する請求項1又は請求項2に記載の資産管理システム。
  4. 個人資産管理装置(BA)は、
    統合して管理されている資産情報を金銭単位に変換する金銭単位変換部(BG)と、
    金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力する金銭単位資産情報出力部(BH)と、をさらに有する請求項1から請求項3のいずれか一に記載の資産管理システム。
  5. 個人資産管理装置(BA)の金銭単位変換部(BG)は、
    インターネットを介して外貨の為替レート情報を取得する為替レート情報取得手段(BJ)又は/及び、株式の株価情報を取得する株価情報取得手段(BK)を有する請求項4に記載の資産管理システム。
  6. 個人資産管理装置(BA)は、
    統合して管理されている資産情報に基づいて資産運用アドバイスを取得する資産運用アドバイス取得部(BM)と、
    取得した資産運用アドバイスを出力する資産運用アドバイス出力部(BN)と、
    をさらに有する請求項1から請求項5のいずれか一に記載の資産管理システム。
  7. 資産情報出力装置(AA)は、取得した資産情報に基づいて資産運用アドバイス情報をコード化して印刷する資産運用アドバイス情報印刷部(AK)をさらに有する請求項1から請求項6のいずれか一に記載の資産管理システム。
  8. 資産情報出力装置(AA)は、取得した資産情報に基づいて資産運用シミュレーション情報をコード化して印刷する資産運用シミュレーション情報印刷部(AM)をさらに有し、
    個人資産管理装置(BA)は、デコードされる資産運用シミュレーション情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション実行部(BP)と、
    シミュレーション実行部(BP)での実行結果を表示するシミュレーション実行結果表示部(BR)と、をさらに有する請求項1から請求項7のいずれか一に記載の資産管理システム。
  9. 対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する機関識別情報保持ステップ(ab)と、
    対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する顧客関連識別情報保持ステップ(ac)と、
    顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する資産値保持ステップ(ad)と、
    受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する印刷開始命令取得ステップ(ae)と、
    印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する上流側資産情報取得ステップ(af)と、
    印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報として、印刷する印刷ステップ(ag)と、
    を有する計算機である資産情報出力装置(AA)の動作方法と、
    資産情報出力装置(AA)からのコード情報を利用するための動作方法であって、
    機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)の印刷したコード情報を読み取るコード情報読取ステップ(bb)と、
    コード情報読取ステップ(bb)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する下流側資産情報取得ステップ(bc)と、
    前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する資産情報統合管理ステップ(bd)と、
    を有する計算機である個人資産管理装置(BA)の動作方法と、
    からなる計算機である資産管理システムの動作方法。
  10. 計算機である資産情報出力装置(AA)の動作方法において印刷ステップ(ag)は、コード化されて印刷される資産情報で示される資産の所有者である顧客の顧客関連識別情報を含めて印刷する顧客関連識別情報付印刷サブステップ(ah)を有し、
    前記計算機である個人資産管理装置(BA)動作方法において資産情報統合管理ステップ(bd)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理する個人別資産情報統合管理サブステップ(be)を有する請求項9に記載の計算機である資産管理システムの動作方法。
  11. 計算機である資産情報出力装置(AA)の動作方法において印刷ステップ(ag)は、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付を示す情報であるデータ取得日付情報及びその資産を管理している対象とする金融機関等の機関識別情報を含めて印刷するデータ取得日付付き印刷サブステップ(aj)を有し、
    計算機である個人資産管理装置(BA)の動作方法が、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する金融機関別更新日付情報出力ステップ(bf)を有する請求項9又は請求項10に記載の計算機である資産管理システムの動作方法。
  12. 計算機である個人資産管理装置(BA)の動作方法が、
    統合して管理されている資産情報を金銭単位に変換する金銭単位変換ステップ(bg)と、
    金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力する金銭単位資産情報出力ステップ(bh)と、をさらに有する請求項9から請求項11のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムの動作方法。
  13. 計算機である個人資産管理装置(BA)の動作方法において金銭単位変換ステップ(bg)は、
    インターネットを介して外貨の為替レート情報を取得する為替レート情報取得サブステップ(bj)又は/及び、株式の株価情報を取得する株価情報取得サブステップ(bk)を有する請求項12に記載の計算機である資産管理システムの動作方法。
  14. 計算機である個人資産管理装置(BA)の動作方法が、
    統合して管理されている資産情報に基づいて資産運用アドバイスを取得する資産運用アドバイス取得ステップ(bm)と、
    取得した資産運用アドバイスを出力する資産運用アドバイス出力ステップ(bn)と、
    をさらに有する請求項9から請求項13のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムの動作方法。
  15. 計算機である資産情報出力装置(AA)の動作方法が、取得した資産情報に基づいて資産運用アドバイス情報をコード化して印刷する資産運用アドバイス情報印刷ステップ (ak)をさらに有する請求項9から請求項14のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムの動作方法。
  16. 計算機である資産情報出力装置(AA)動作方法が、取得した資産情報に基づいて資産運用シミュレーション情報をコード化して印刷する資産運用シミュレーション情報印刷ステップ(am)をさらに有し、
    計算機である個人資産管理装置(BA)の動作方法が、デコードされる資産運用シミュレーション情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション実行ステップ(bp)と、
    シミュレーション実行ステップ(bp)での実行結果を表示するシミュレーション実行結果表示ステップ(br)と、をさらに有する請求項9から請求項15のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムの動作方法。
  17. 対象とする金融機関等を識別する金融機関識別情報を少なくとも含む機関識別情報を保持する機関識別情報保持ステップ(ab)と、
    対象とする金融機関等に資産管理を委託している顧客に関連付けられた識別情報である顧客関連識別情報を保持する顧客関連識別情報保持ステップ(ac)と、
    顧客関連識別情報と関連付けてその顧客が管理を委託している資産の種別を識別する資産種別識別情報及び、取得時間を含むその資産の値である資産値とを関連付けて保持する資産値保持ステップ(ad)と、
    受託している資産の状況の定期又は不定期の報告のために顧客関連識別情報を含む印刷開始命令を取得する印刷開始命令取得ステップ(ae)と、
    印刷開始命令を取得した場合に、その印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報と関連付けられている資産種別識別情報ごとにその資産値を含む情報である資産情報を取得する上流側資産情報取得ステップ(af)と、
    印刷開始命令に含まれている顧客関連識別情報で識別される顧客から管理を受託している資産に関連した情報を示す資産文字情報を文字として印刷し、取得した前記資産情報と対象とする金融機関等を識別する機関識別情報と、を他の金融機関等と共通のフォーマットでコード化したコード情報として、印刷する印刷ステップ(ag)と、
    を有する計算機である資産情報出力装置(AA)に読み込み可能な動作プログラムと、
    資産情報出力装置(AA)のコード情報を利用するためのプログラムであって、
    機関識別情報で識別される前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)の印刷したコード情報を読み取るコード情報読取ステップ(bb)と、
    コード情報読取ステップ(bb)で読み取ったコードから機関識別情報と、前記金融機関等の管理する個人の資産情報を取得する下流側資産情報取得ステップ(bc)と、
    前記金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報、を機関識別情報で識別される他の金融機関等の資産情報出力装置(AA)から取得した資産情報と統合して更新管理する資産情報統合管理ステップ(bd)と、
    を有する計算機である個人資産管理装置(BA)に読み込み可能な動作プログラムと、
    からなる計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
  18. 計算機である資産情報出力装置(AA)に読み込み可能な動作プログラムの印刷ステップ(ag)は、コード化されて印刷される資産情報で示される資産の所有者である顧客の顧客関連識別情報を含めて印刷する顧客関連識別情報付印刷サブステップ(ah)を有し、
    前記計算機である個人資産管理装置(BA)に読み込み可能な動作プログラムの資産情報統合管理ステップ(bd)は、印刷されたコードに含まれている顧客関連識別情報で示される顧客別に資産情報を統合管理する個人別資産情報統合管理サブステップ(be)を有する請求項17に記載の計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
  19. 計算機である資産情報出力装置(AA)に読み込み可能な動作プログラムの印刷ステップ(ag)は、コード化されて印刷される資産情報のデータ取得日付を示す情報であるデータ取得日付情報及びその資産を管理している対象とする金融機関等の機関識別情報を含めて印刷するデータ取得日付付き印刷サブステップ(aj)を有し、
    計算機である個人資産管理装置(BA)に読み込み可能な動作プログラムが、コードに含まれている機関識別情報で識別される金融機関等ごとに、資産情報のデータ取得日付情報に基づいてデータ更新した最新の日付を示す情報を出力する金融機関別更新日付情報出力ステップ(bf)を有する請求項17又は請求項18に記載の計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
  20. 計算機である個人資産管理装置(BA)に読み込み可能な動作プログラムが、
    統合して管理されている資産情報を金銭単位に変換する金銭単位変換ステップ(bg)と、
    金銭単位に変換された資産情報である金銭単位資産情報を出力する金銭単位資産情報出力ステップ(bh)と、をさらに有する請求項17から請求項19のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
  21. 計算機である個人資産管理装置(BA)に読み込み可能な動作プログラムの金銭単位変換ステップ(bg)は、
    インターネットを介して外貨の為替レート情報を取得する為替レート情報取得サブステップ(bj)又は/及び、株式の株価情報を取得する株価情報取得サブステップ(bk)を有する請求項20に記載の計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
  22. 計算機である個人資産管理装置(BA)に読み込み可能な動作プログラムが、
    統合して管理されている資産情報に基づいて資産運用アドバイスを取得する資産運用アドバイス取得ステップ(bm)と、
    取得した資産運用アドバイスを出力する資産運用アドバイス出力ステップ(bn)と、
    をさらに有する請求項17から請求項21のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
  23. 計算機である資産情報出力装置(AA)に読み込み可能な動作プログラムが、取得した資産情報に基づいて資産運用アドバイス情報をコード化して印刷する資産運用アドバイス情報印刷ステップ(ak)をさらに有する請求項17から請求項22のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
  24. 計算機である資産情報出力装置(AA)に読み込み可能な動作プログラムが、取得した資産情報に基づいて資産運用シミュレーション情報をコード化して印刷する資産運用シミュレーション情報印刷ステップ(am)をさらに有し、
    個人資産管理装置(BA)は、デコードされる資産運用シミュレーション情報に基づいてシミュレーションを実行するシミュレーション実行ステップ(bp)と、
    シミュレーション実行ステップ(bp)での実行結果を表示するシミュレーション実行結果表示ステップ(br)と、をさらに有する請求項17から請求項23のいずれか一に記載の計算機である資産管理システムに読み込み可能な動作プログラム。
JP2021013642A 2021-01-29 2021-01-29 資産管理システム Pending JP2022117121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021013642A JP2022117121A (ja) 2021-01-29 2021-01-29 資産管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021013642A JP2022117121A (ja) 2021-01-29 2021-01-29 資産管理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022117121A true JP2022117121A (ja) 2022-08-10

Family

ID=82749523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021013642A Pending JP2022117121A (ja) 2021-01-29 2021-01-29 資産管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022117121A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7466099B1 (ja) 2023-04-10 2024-04-12 一也 西本 デジタル証券(st)の帳簿管理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7466099B1 (ja) 2023-04-10 2024-04-12 一也 西本 デジタル証券(st)の帳簿管理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hashemi Joo et al. Cryptocurrency, a successful application of blockchain technology
JP7153722B2 (ja) 自動化された企業トランザクションデータアグリゲーションおよび会計
US8260668B2 (en) Extensible framework for supporting different modes of payments
US10121208B2 (en) Thematic repositories for transaction management
JP2011170490A (ja) SaaS型汎用会計処理システム
CN101669133A (zh) 利用用于提供支付承诺的预定电子文件生成电子可流通证券
US11416853B1 (en) System and method for conducting secure financial transactions
Madina The use of digital technologies in the financial, banking and tax spheres of Uzbekistan
US10366457B2 (en) Thematic repositories for transaction management
WO2007103203A2 (en) Systems, methods and computer-readable media for automated loan processing
JP2017091012A (ja) 営業支援システム、営業支援サーバ、営業支援方法及び銀行業務処理方法。
US20150310433A1 (en) Internet currency and a system and method for online internet currency transactions
KR20230088745A (ko) 디지털 자산 교환을 위한 시스템, 디지털 지갑, 및 디지털 자산들을 교환하기 위한 아키텍처
JP2018132837A (ja) クレジットカード利用通知システム
JP6571244B2 (ja) クレジットカード利用通知システム
KR102590475B1 (ko) 증권형 토큰 정보 관리 서비스 방법 및 sto 플랫폼
JP2022117121A (ja) 資産管理システム
JP2005250809A (ja) 金融商品取引支援システム
US20170154323A1 (en) System and method for reporting currency transactions
JP2011227787A (ja) 会計取引情報読取装置
WO2018152377A1 (en) Thematic repositories for transaction management
JP7359919B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP7421272B2 (ja) 口座管理装置、決済管理システム及びプログラム
US20210319445A1 (en) Method and System for Secure Transfer of Funds among Multiple Parties
JP6217043B2 (ja) 出入金管理サーバ装置、出入金管理システム、およびその動作方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230830