JP2022158289A - 積層型電池 - Google Patents
積層型電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022158289A JP2022158289A JP2021063066A JP2021063066A JP2022158289A JP 2022158289 A JP2022158289 A JP 2022158289A JP 2021063066 A JP2021063066 A JP 2021063066A JP 2021063066 A JP2021063066 A JP 2021063066A JP 2022158289 A JP2022158289 A JP 2022158289A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- negative electrode
- current collector
- collector plate
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000003792 electrolyte Substances 0.000 claims abstract description 7
- 238000010030 laminating Methods 0.000 abstract 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 239000008151 electrolyte solution Substances 0.000 description 4
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 2
- 239000007773 negative electrode material Substances 0.000 description 2
- 239000007774 positive electrode material Substances 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M Potassium hydroxide Chemical compound [OH-].[K+] KWYUFKZDYYNOTN-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 1
- 239000012670 alkaline solution Substances 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 239000011245 gel electrolyte Substances 0.000 description 1
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 1
- BFDHFSHZJLFAMC-UHFFFAOYSA-L nickel(ii) hydroxide Chemical compound [OH-].[OH-].[Ni+2] BFDHFSHZJLFAMC-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- 229920005672 polyolefin resin Polymers 0.000 description 1
- 239000007784 solid electrolyte Substances 0.000 description 1
- 238000001179 sorption measurement Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Abstract
【課題】電流偏差の増加を抑制しつつセルの電極板の平面サイズを大きくすることを可能とする。【解決手段】積層型電池は、セル積層体と、正極集電板及び負極集電板と、正極集電端子と、負極集電端子とを備える。セル積層体は、隣り合う電極板の正極層と負極層とが電解質層を介して向き合うように構成されたセルを複数積層して構成されている。正極集電板は、セル積層体との接合面に対して端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の正極側突出端部を含む。負極集電板は、セル積層体との接合面に対して端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の負極側突出端部を含む。端子配列方向における一対の正極側突出端部の断面積は、同方向における正極集電板の他の部位の断面積と比べて大きい。端子配列方向における一対の負極側突出端部の断面積は、同方向における負極集電板の他の部位の断面積と比べて大きい。【選択図】図5
Description
本開示は、積層型電池に関する。
特許文献1には、正極板、セパレータ、及び負極板を積層した極板群を備える電池が開示されている。この電池は、正極板と負極板の少なくとも一方の極板の基板端部を極板群の一面に突出させ、基板端部と板状集電端子に設けた櫛歯を溶接してなる。板状集電端子の櫛歯と集電端子本体とは別部品であり、櫛歯は集電端子本体に溶接されている。
ところで、正極集電板と負極集電板との間にセル積層体が介在する構造を有するバイポーラ型又はモノポーラ型の積層型電池において、電池性能の向上のためにセルの電極板の平面サイズを大きくすると、次のような問題が生じることが懸念される。すなわち、電極板の平面サイズの増加に伴って正極集電板及び負極集電板の平面サイズも大きくなる。その結果、各集電板の平面上において集電端子との距離が遠くなる部位が多くなる。集電端子との距離が遠い部位では、負極集電端子から負極集電板、セル積層体、及び正極集電板を介して正極集電端子に向かう電流経路の長さが大きくなる。つまり、電極板の平面サイズの増加は、セル積層体の内部の各部位の間での当該電流経路の長さの差の拡大につながる。
上記の電流経路が短いほど、電気抵抗が小さくなる。このため、電流経路長さの差が拡大すると、短い電流経路を電流がより集中的に流れることになる。換言すると、セル積層体の内部の各部位の間での電流偏差が大きくなる。そして、このような電流偏差の増加に起因する過度な電流の集中は、セル積層体の温度の局所的な上昇及び劣化促進につながる。
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、電流偏差の増加を抑制しつつ、セルの電極板の平面サイズを大きくすることを可能とした積層型電池を提供することを目的とする。
本開示に係る積層型電池は、セル積層体と、正極集電板及び負極集電板と、正極集電端子と、負極集電端子と、を備える。
セル積層体は、隣り合う電極板の正極層と負極層とが電解質層を介して向き合うように構成されたセルを複数積層して構成されている。正極集電板及び負極集電板は、平面形状をそれぞれ有し、セル積層体を介在するように配置されている。正極集電端子は、セルの積層方向から見て、端子配列方向の端部において正極集電板に設けられている。負極集電端子は、積層方向から見て、端子配列方向において正極集電端子が設けられた側の端部と反対側の端部において負極集電板に設けられている。
正極集電板は、セル積層体との接合面に対して端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の正極側突出端部を含む。負極集電板は、セル積層体との接合面に対して端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の負極側突出端部を含む。
端子配列方向における一対の正極側突出端部の断面積は、端子配列方向における正極集電板の他の部位の断面積と比べて大きい。端子配列方向における一対の負極側突出端部の断面積は、端子配列方向における負極集電板の他の部位の断面積と比べて大きい。
セル積層体は、隣り合う電極板の正極層と負極層とが電解質層を介して向き合うように構成されたセルを複数積層して構成されている。正極集電板及び負極集電板は、平面形状をそれぞれ有し、セル積層体を介在するように配置されている。正極集電端子は、セルの積層方向から見て、端子配列方向の端部において正極集電板に設けられている。負極集電端子は、積層方向から見て、端子配列方向において正極集電端子が設けられた側の端部と反対側の端部において負極集電板に設けられている。
正極集電板は、セル積層体との接合面に対して端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の正極側突出端部を含む。負極集電板は、セル積層体との接合面に対して端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の負極側突出端部を含む。
端子配列方向における一対の正極側突出端部の断面積は、端子配列方向における正極集電板の他の部位の断面積と比べて大きい。端子配列方向における一対の負極側突出端部の断面積は、端子配列方向における負極集電板の他の部位の断面積と比べて大きい。
一対の正極側突出端部は、一対の正極側突出端部の端に折り返し形状を有してもよい。そして、一対の負極側突出端部は、一対の負極側突出端部の端に折り返し形状を有してもよい。
一対の正極側突出端部は、正極集電板に別体の板を接合して形成されていてもよい。そして、一対の負極側突出端部は、負極集電板に別体の板を接合して形成されていてもよい。
一対の正極側突出端部は、積層方向における一対の正極側突出端部の厚さが積層方向における正極集電板の他の部位の厚さと比べて大きくなるように、正極集電板の他の部位と一体的に形成されていてもよい。そして、一対の負極側突出端部は、積層方向における一対の負極側突出端部の厚さが積層方向における負極集電板の他の部位の厚さと比べて大きくなるように、負極集電板の他の部位と一体的に形成されていてもよい。
本開示に係る積層型電池によれば、上述した構成を有する正極側突出端部及び負極側突出端部を備えたことにより、正極集電板及び負極集電板のそれぞれは、端子配列方向の両端部に、電気抵抗が他の部位よりも低くなる構造を持つことができる。つまり、正極側突出端部及び負極側突出端部のそれぞれに電流が流れ易くなる構造が得られる。その結果、電流を正極集電板及び負極集電板の全体に分散させることができる。すなわち、上述の電流偏差を低減できる。正極集電板及び負極集電板がこのような集電構造を有することにより、電流偏差の増加を抑制しつつ、セルの電極板の平面サイズを大きくすることを可能とした積層型電池を提供することが可能となる。
以下に説明される各実施の形態において、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略又は簡略する。また、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、本開示に係る技術思想が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、本開示に係る技術思想に必ずしも必須のものではない。
1.実施の形態1
1-1.積層型バイポーラ電池の基本構成例
図1は、実施の形態1に係る積層型バイポーラ電池10の基本構成の一例を概略的に示す分解斜視図である。積層型バイポーラ電池10(以下、単に「電池10」とも称する)は、略直方体形状を有する。電池10は、典型的には、充電可能な二次電池である。電池10は、セル積層体12と、正極集電板14と、負極集電板16と、正極集電端子18と、負極集電端子20とを備えている。
1-1.積層型バイポーラ電池の基本構成例
図1は、実施の形態1に係る積層型バイポーラ電池10の基本構成の一例を概略的に示す分解斜視図である。積層型バイポーラ電池10(以下、単に「電池10」とも称する)は、略直方体形状を有する。電池10は、典型的には、充電可能な二次電池である。電池10は、セル積層体12と、正極集電板14と、負極集電板16と、正極集電端子18と、負極集電端子20とを備えている。
図1に示す一例では、電池10は、積層された複数のセル積層体12を備えている。図1に示すように、正極集電板14及び負極集電板16は、それぞれ平面形状を有する。そして、正極集電板14及び負極集電板16は、複数のセル積層体12を介在するように配置されている。なお、正極集電板14及び負極集電板16の間に配置されるセル積層体12の数は、特に限定されず、1つであってもよい。また、図1に示す一例では、セル積層体12は、セル積層体12を冷却するための冷却板22と交互に積層されている。冷却板22は、アルミニウム又は銅などの金属によって形成されており、隣り合うセル積層体12を電気的に直列に接続している。
図2は、図1に示すセル積層体12の構造の一例を概略的に示す断面図である。セル積層体12は、セル24を一方向に複数積層して構成されている。各セル24は、隣り合うバイポーラ電極板26の正極層28と負極層30とがセパレータ(電解質層)32を介して向き合うように構成されている。なお、図2の紙面上下方向は、セル24の「積層方向D1」に相当する。積層方向D1は、図1の紙面上下方向とも平行である。
より具体的には、セル積層体12は、複数のバイポーラ電極板26及び複数のセパレータ32とともに、枠体34を備えている。各バイポーラ電極板26は、積層方向D1に間隔をあけて配置されるように枠体34によって支持されている。セパレータ32は、隣り合うバイポーラ電極板26の間に配置されている。
各バイポーラ電極板26は、電極板部36と、正極層28と、負極層30とを含む。電極板部36は、ニッケルなどの金属材料によって形成されている。正極層28は、正極活物質を含む。正極活物質としては、例えば、水酸化ニッケルが用いられる。負極層30は、負極活物質を含む。負極活物質としては、例えば、水素吸着合金が用いられる。なお、図2に示すように、積層方向D1の両端に位置する電極板部36には、正極層28及び負極層30の一方のみが形成されている。セパレータ32は、シート状に形成されている。セパレータ32は、例えば、ポリオレフィン系樹脂から形成された多孔質膜を用いて構成されている。
上述のように構成されたセル積層体12の内部には、隣り合う電極板部36と枠体34とによって収容空間38が形成されている。この収容空間38内には、セパレータ32と、正極層28と、負極層30と、電解液(図示省略)とが配置されている。電解液は、例えば、水酸化カリウム水溶液などのアルカリ溶液である。そして、セパレータ32と、負極層30と、正極層28と、電解液とによってセル24が形成されている。セル24は、積層方向D1に複数配列されている。各セル24は、電極板部36によって直列に接続されている。電池10の放電時には、セル積層体12の内部では、電流は、図2中の上方側(負極集電板16の側)から下方側(正極集電板14の側)に向けて流れる。
図3は、図1に示す電池10をセル積層体12におけるセル24の積層方向D1から見た図である。換言すると、図3は、図1の紙面上方向から電池10を見下ろした図に相当する。このため、正極集電板14は、負極集電板16と重なっており、負極集電板16によって隠れている。
図3の紙面左右方向、すなわち、積層方向D1から見て長方形形状を有する負極集電板16の一辺16aと平行な方向を、「端子配列方向D2」と称する。正極集電端子18及び負極集電端子20は、セル積層体12に対して同じ側(図3では、負極集電板16の一辺16aの側)に設けられている。これらの集電端子(例えば、集電タブ)18及び20は、電池10が発生した電力を外部に取り出すために設けられている。
そのうえで、図3に示すように(すなわち、積層方向D1から見て)、正極集電端子18は、端子配列方向D2の端部14aにおいて正極集電板14に設けられている。一方、負極集電端子20は、積層方向D1から見て、端子配列方向D2において正極集電端子18が設けられた側の端部16bと反対側の端部16cにおいて負極集電板16に設けられている。
1-2.比較例
図4は、実施の形態1の電池10との対比のために参照される比較例に係る積層型バイポーラ電池100の構成を説明するための図である。図4は、図3と同じ方向から電池100を見た図である。比較例に係る電池100は、正極集電板及び負極集電板の構成において、実施の形態1に係る電池10と相違している。
図4は、実施の形態1の電池10との対比のために参照される比較例に係る積層型バイポーラ電池100の構成を説明するための図である。図4は、図3と同じ方向から電池100を見た図である。比較例に係る電池100は、正極集電板及び負極集電板の構成において、実施の形態1に係る電池10と相違している。
電池100が備える正極集電板102及び負極集電板104は、一般的な形状を有している。具体的には、図4に示すように(積層方向D1から見て)、正極集電板102及び負極集電板104は、セル積層体12と同等のサイズで形成されている。付け加えると、ここで着目するサイズは、端子配列方向D2のサイズである。端子配列方向D2における正極集電板102及び負極集電板104のそれぞれの幅は、セル積層体12のそれと同等である。
上述の構成を有する比較例の電池100では、電池性能の向上のためにバイポーラ電極板26の平面サイズを大きくすると(より詳細には、図4中の左右方向及び上下方向のサイズを大きくすると)、次のような課題が生じる。すなわち、バイポーラ電極板26の平面サイズの増加に伴って正極集電板102及び負極集電板104の平面サイズも大きくなる。その結果、各集電板102及び104の平面上において集電端子18、20との距離が遠くなる部位が多くなる。集電端子18、20との距離が遠い部位では、負極集電端子20から負極集電板104、セル積層体12、及び正極集電板102を介して正極集電端子18に向かう電流経路(図4中の各矢印参照)の長さが大きくなる。つまり、バイポーラ電極板26の平面サイズの増加は、セル積層体12の内部の各部位の間での当該電流経路の長さの差の拡大につながる。
図4では、例示された各電流経路を流れる電流の大きさが矢印の太さによって表されている。上記の電流経路が短いほど、電気抵抗が小さくなる。このため、電流経路長さの差が拡大すると、短い電流経路を電流がより集中的に流れることになる。換言すると、セル積層体12の内部の各部位の間での電流偏差が大きくなる。そして、このような電流偏差の増加に起因する過度な電流の集中は、セル積層体12の温度の局所的な上昇につながる。
1-3.実施の形態1の特徴的な集電構造
比較例を参照して説明した上述の課題に鑑み、本実施形態の電池10は、次のような特徴的な集電構造を有する。ここでは、上述の図3とともに図5が参照される。図5は、図3中のA-A線で切断されたセル積層体12、正極集電板14、及び負極集電板16の断面図である。
比較例を参照して説明した上述の課題に鑑み、本実施形態の電池10は、次のような特徴的な集電構造を有する。ここでは、上述の図3とともに図5が参照される。図5は、図3中のA-A線で切断されたセル積層体12、正極集電板14、及び負極集電板16の断面図である。
正極集電板14は、セル積層体12との接合面40に対して端子配列方向D2の両端側に突出するように形成された一対の正極側突出端部14dを含む。同様に、負極集電板16は、セル積層体12との接合面42に対して端子配列方向D2の両端側に突出するように形成された一対の負極側突出端部16dを含む。
そして、図5から分かるように、端子配列方向D2における正極側突出端部14dの断面積は、同方向D2における正極集電板14の他の部位(つまり、正極側突出端部14d以外の部位)の断面積と比べて大きい。同様に、端子配列方向D2における負極側突出端部16dの断面積は、同方向D2における負極集電板16の他の部位の断面積と比べて大きい。
より詳細には、実施の形態1では、正極側突出端部14dは、正極側突出端部14dの端に折り返し形状14d1を有することにより、端子配列方向D2における当該正極側突出端部14dの断面積が他の部位の断面積と比べて大きくなっている。同様に、負極側突出端部16dは、負極側突出端部16dの端に折り返し形状16d1を有することにより、端子配列方向D2における当該負極側突出端部16dの断面積が他の部位の断面積と比べて大きくなっている。折り返し形状14d1は、例えば、当該正極側突出端部14dの端に曲げ加工を施すことによって形成できる。このことは、折り返し形状16d1についても同様である。
1-4.効果
図6は、実施の形態1に係る電池10の集電構造の効果を説明するための図である。図6は、図3と同じ方向から電池10を見た図である。上述のように、電池10の集電板14及び16は、断面積が他の部位と比べて大きな正極側突出端部14d及び負極側突出端部16dを備えている。このため、集電板14及び16のそれぞれは、端子配列方向D2の両端部に、電気抵抗が他の部位よりも低くなる構造を持つことができる。つまり、正極側突出端部14d及び負極側突出端部16dのそれぞれに電流が流れ易くなる構造が得られる。その結果、図6中に矢印で示すように、図4に示す比較例と比べて、電流を集電板14及び16の全体に分散させることができる。すなわち、上述の電流偏差を低減できる(過度な電流の集中を抑制できる)ので、セル積層体12の温度の局所的な上昇を抑制できる。
図6は、実施の形態1に係る電池10の集電構造の効果を説明するための図である。図6は、図3と同じ方向から電池10を見た図である。上述のように、電池10の集電板14及び16は、断面積が他の部位と比べて大きな正極側突出端部14d及び負極側突出端部16dを備えている。このため、集電板14及び16のそれぞれは、端子配列方向D2の両端部に、電気抵抗が他の部位よりも低くなる構造を持つことができる。つまり、正極側突出端部14d及び負極側突出端部16dのそれぞれに電流が流れ易くなる構造が得られる。その結果、図6中に矢印で示すように、図4に示す比較例と比べて、電流を集電板14及び16の全体に分散させることができる。すなわち、上述の電流偏差を低減できる(過度な電流の集中を抑制できる)ので、セル積層体12の温度の局所的な上昇を抑制できる。
以上のように、本実施形態の集電構造によれば、電流偏差の増加を抑制しつつ、バイポーラ電極板26の平面サイズを大きくすることを可能とした積層型バイポーラ電池10を提供することが可能となる。
2.実施の形態2
図7は、実施の形態2に係る積層型バイポーラ電池50の構成を説明するための断面図である。図7は、図5と同様の断面図を示している。実施の形態2に係る電池50は、集電板の構成において、実施の形態1に係る電池10と相違している。
図7は、実施の形態2に係る積層型バイポーラ電池50の構成を説明するための断面図である。図7は、図5と同様の断面図を示している。実施の形態2に係る電池50は、集電板の構成において、実施の形態1に係る電池10と相違している。
具体的には、本実施形態では、端子配列方向D2における正極集電板52の一対の正極側突出端部52dの断面積を同方向D2における他の部位の断面積と比べて大きくするために、一対の正極側突出端部52dは、正極集電板52の本体に別体の板54を接合して形成されている。この板54は、正極集電板52と同じ金属材料を用いて形成されている。正極集電板52と板54との接合は、例えば、溶接又は接着によって行うことができる。
上述した一対の正極側突出端部52dと同様に、端子配列方向D2における負極集電板56の一対の負極側突出端部56dの断面積を同方向D2における他の部位の断面積と比べて大きくするために、一対の負極側突出端部56dは、負極集電板56の本体に別体の板58を接合して形成されている。
以上説明した実施の形態2の集電構造によっても、電流偏差の増加を抑制しつつ、バイポーラ電極板26の平面サイズを大きくすることを可能とした積層型バイポーラ電池50を提供することができる。
3.実施の形態3
図8は、実施の形態3に係る積層型バイポーラ電池60の構成を説明するための断面図である。図8は、図5と同様の断面図を示している。実施の形態3に係る電池60は、集電板の構成において、実施の形態1に係る電池10と相違している。
図8は、実施の形態3に係る積層型バイポーラ電池60の構成を説明するための断面図である。図8は、図5と同様の断面図を示している。実施の形態3に係る電池60は、集電板の構成において、実施の形態1に係る電池10と相違している。
具体的には、本実施形態では、端子配列方向D2における正極集電板62の一対の正極側突出端部62dは、積層方向D1における一対の正極側突出端部62dの厚さが正極集電板62の他の部位の厚さと比べて大きくなるように、当該他の部位と一体的に形成されている。このような一対の正極側突出端部62dの形成は、例えば、押し出し加工を利用して行うことができる。
上述した一対の正極側突出端部62dと同様に、端子配列方向D2における負極集電板64の一対の負極側突出端部64dは、積層方向D1における一対の負極側突出端部64dの厚さが負極集電板64の他の部位の厚さと比べて大きくなるように、当該他の部位と一体的に形成されている。
以上説明した実施の形態3の集電構造によっても、電流偏差の増加を抑制しつつ、バイポーラ電極板26の平面サイズを大きくすることを可能とした積層型バイポーラ電池60を提供することができる。
なお、上述した実施の形態1等では、「電解質層」として、電解液を含侵させたセパレータ32が例示されたが、本開示に係る「電解質層」は、例えば、固体電解質であってもよいし、或いはゲル状電解質であってもよい。また、上述した実施の形態1等では、積層型バイポーラ電池10、50、60が例示された。しかしながら、本開示に係る「積層型電池」は、バイポーラ型に限られず、モノポーラ型であってもよい。すなわち、本開示に係る「セル積層体」は、「隣り合う電極板」の一方が有する正極層とその他方が有する負極層とが電解質層を介して向き合うように構成されたセルを複数積層して構成されていてもよい。
10、50、60 積層型バイポーラ電池
12 セル積層体
14、52、62 正極集電板
14d、52d、62d 正極側突出端部
14d1 正極側突出端部の折り返し形状
16、56、64 負極集電板
16d、56d、64d 負極側突出端部
16d1 負極側突出端部の折り返し形状
18 正極集電端子
20 負極集電端子
24 セル
26 バイポーラ電極板
28 バイポーラ電極板の正極層
30 バイポーラ電極板の負極層
32 セパレータ
34 枠体
36 バイポーラ電極板の電極板部
38 セル積層体の内部の収容空間
40、42 セルの接合面
54、58 板
12 セル積層体
14、52、62 正極集電板
14d、52d、62d 正極側突出端部
14d1 正極側突出端部の折り返し形状
16、56、64 負極集電板
16d、56d、64d 負極側突出端部
16d1 負極側突出端部の折り返し形状
18 正極集電端子
20 負極集電端子
24 セル
26 バイポーラ電極板
28 バイポーラ電極板の正極層
30 バイポーラ電極板の負極層
32 セパレータ
34 枠体
36 バイポーラ電極板の電極板部
38 セル積層体の内部の収容空間
40、42 セルの接合面
54、58 板
Claims (4)
- 隣り合う電極板の正極層と負極層とが電解質層を介して向き合うように構成されたセルを複数積層したセル積層体と、
平面形状をそれぞれ有し、前記セル積層体を介在するように配置された正極集電板及び負極集電板と、
前記セルの積層方向から見て、端子配列方向の端部において前記正極集電板に設けられた正極集電端子と、
前記積層方向から見て、前記端子配列方向において前記正極集電端子が設けられた側の端部と反対側の端部において前記負極集電板に設けられた負極集電端子と、
を備え、
前記正極集電板は、前記セル積層体との接合面に対して前記端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の正極側突出端部を含み、
前記負極集電板は、前記セル積層体との接合面に対して前記端子配列方向の両端側に突出するように形成された一対の負極側突出端部を含み、
前記端子配列方向における前記一対の正極側突出端部の断面積は、前記端子配列方向における前記正極集電板の他の部位の断面積と比べて大きく、
前記端子配列方向における前記一対の負極側突出端部の断面積は、前記端子配列方向における前記負極集電板の他の部位の断面積と比べて大きい
ことを特徴とする積層型電池。 - 前記一対の正極側突出端部は、前記一対の正極側突出端部の端に折り返し形状を有し、
前記一対の負極側突出端部は、前記一対の負極側突出端部の端に折り返し形状を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の積層型電池。 - 前記一対の正極側突出端部は、前記正極集電板に別体の板を接合して形成されており、
前記一対の負極側突出端部は、前記負極集電板に別体の板を接合して形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の積層型電池。 - 前記一対の正極側突出端部は、前記積層方向における前記一対の正極側突出端部の厚さが前記積層方向における前記正極集電板の前記他の部位の厚さと比べて大きくなるように、前記正極集電板の前記他の部位と一体的に形成されており、
前記一対の負極側突出端部は、前記積層方向における前記一対の負極側突出端部の厚さが前記積層方向における前記負極集電板の前記他の部位の厚さと比べて大きくなるように、前記負極集電板の前記他の部位と一体的に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の積層型電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021063066A JP2022158289A (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 積層型電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021063066A JP2022158289A (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 積層型電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022158289A true JP2022158289A (ja) | 2022-10-17 |
Family
ID=83639296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021063066A Pending JP2022158289A (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 積層型電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022158289A (ja) |
-
2021
- 2021-04-01 JP JP2021063066A patent/JP2022158289A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2535962B1 (en) | Battery module having enhanced welding reliability and medium or large battery pack including same | |
US8557422B2 (en) | High capacity battery cell employed with two or more unit cells | |
KR101125592B1 (ko) | 수명 특성과 안전성이 우수한 고용량 전지셀 | |
KR100866767B1 (ko) | 이차전지용 안전부재 | |
US8372536B2 (en) | Battery module | |
KR102051109B1 (ko) | 전지 모듈 | |
KR101451051B1 (ko) | 2차 전지 | |
KR101139016B1 (ko) | 다방향성 리드-탭 구조를 가진 리튬 이차 전지 | |
JP2003229117A (ja) | 扁平型電池およびそれを用いた組電池 | |
JP4784687B2 (ja) | 扁平型電池およびそれを用いた組電池 | |
US20130280585A1 (en) | Battery stack | |
JP2012204305A (ja) | 電池セル | |
WO2014010419A1 (ja) | 組電池 | |
JPWO2015002094A1 (ja) | 電池セル | |
KR20110128085A (ko) | 전극 어셈블리, 이차 전지, 및 전극의 제조 방법 | |
CN111226338B (zh) | 电极组件和包括该电极组件的二次电池和二次电池模块 | |
JP5207283B2 (ja) | 組電池および電池パック | |
JP2002279961A (ja) | 密閉形電池 | |
JP7308923B2 (ja) | 電気化学セルモジュール | |
JP2022158289A (ja) | 積層型電池 | |
JP2007048668A (ja) | 電池及び組電池 | |
JP2018147743A (ja) | 電極および非水電解質二次電池 | |
JP2007073485A (ja) | 電池及び組電池 | |
CN221226506U (zh) | 电池 | |
US20230344045A1 (en) | Battery, battery apparatus and battery manufacturing method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240117 |