JP2022157491A - 端末、撮影機器、プログラム等 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮影機器から受信した画像情報を端末用の記憶部に記憶することを可能にする端末、撮影機器、プログラム等を提供する。【解決手段】 端末であって、車両に配置された撮影機器から送信された複数の画像情報を受信する通信制御手段と、前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合に、前記撮影機器から受信した前記複数の画像情報を前記端末用の記憶手段に記憶する画像情報記録手段と、を有する端末。【選択図】 図30

Description

本発明は、端末、撮影機器、プログラム等に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2020-173844号公報(特許文献1)がある。この公報には、「装置は、ユーザが操作する移動体がおかれている状況を観測する観測手段と、前記観測手段による観測結果が所定の条件を満たした場合に前記ユーザが抱くであろう心理状態を、他の心理状態へと切り替える為のメッセージを前記ユーザに対して送出するための制御を行なう制御手段と、を備える。」と記載されている(要約参照)。
特開2020-173844号公報
前記特許文献1には、映像から車両の後方を監視して後続車のあおりを検出する機能を備えた装置であって、後続車のあおりを検出した場合、運転者に対するメッセージを送出する機能を備える装置が記載されている。しかしながら、前記特許文献1には、車両の状態が特定の記録条件を満たした場合に撮影装置から送信された画像情報を記憶する端末等の仕組みについて検討がなされていない。
そこで、本発明は、ユーザにとって利便性の高い機能を提供すること、例えば、車両の状態が特定の記録条件を満たした場合に撮影装置から送信された画像情報を記憶する端末等の仕組みを提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば端末が、車両に配置された撮影機器から送信された複数の画像情報を受信する通信制御手段と、前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合に、前記撮影機器から受信した前記複数の画像情報を前記端末用の記憶手段に記憶する画像情報記録手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザにとって利便性の高い機能を提供することができる。例えば、車両の状態が特定の記録条件を満たした場合に撮影装置から送信された複数の画像情報を記憶する端末等の仕組みを提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本実施の形態の車両10内の撮影機器101の設置位置及びユーザ端末102を説明する説明図の例である。 図2は、撮影機器101、ユーザ端末102、外部サーバ103の接続図の例である。 図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成の例である。 図4は、撮影機器101のハードウェア構成の例である。 図5は、外部サーバ103のハードウェア構成の例である。 図6は、撮影機器101による画像記録、イベント通知情報出力、及び、インデックス情報追加の第1のフロー60の例である。 図7は、撮影機器101による画像記録、イベント通知情報出力、及び、インデックス情報追加の第2のフロー70の例である。 図8は、ユーザ端末102による撮影機器101の画像情報記録フロー80の例である。 図9は、ユーザ端末102による撮影機器101の設定フロー90の例である。 図10は、ユーザ端末102による画像情報の表示停止フロー100の例である。 図11は、イベント判定用の基準線1101、1102を設定するための操作の一部を示す画面の例である。 図12は、図11に示された操作の例に続くイベント判定用の基準線1201、1202を設定するための操作の一部を示す画面の例である。 図13は、仮想の判定線A、B、Cとともに適切に設定された基準線1301、1302、Dを示す例である。 図14は、ユーザ端末102の画面の向きに応じた表示レイアウト1420、1430の切り替えの例である。 図15は、ユーザ端末102のプレビュー画面1500の例である。 図16は、プレビュー画面から撮影機器101の設定画面1601、1602を表示する操作の例である。 図17は、図16に図示されている「スマートフォンイベント記録設定」メニューを選択した場合に表示される設定メニュー1702~1704の例である。 図18は、イベントが表示された状態の画面1800の例である。 図19は、ユーザ端末102の設定画面1900の例である。 図20は、2種類の画面設定の設定画面2000の例である。 図21は、カメラ映像表示時間の選択画面2100の例である。 図22は、省電力画面移行時間の選択画面2200の例である。 図23は、カメラ映像表示時間の経過前後の画面表示2301、2302の例である。 図24は、省電力画面移行時間の経過前後の画面表示2401、2402の例である。 図25は、警告対象のイベントの選択画面2502~2504の例である。 図26は、後方接近が検知された場合の撮影機器101の応答及びインジケータ表示の例である。 図27は、後方接近及び後方異常接近が検知された場合の撮影機器101の応答及びインジケータ表示の例である。 図28は、端末用記憶部の選択画面2800の例である。 図29は、撮影機器101から受信した画像情報の記憶時間の選択画面2900の例である。 図30は、撮影機器101から受信した画像情報を記憶中の表示画面3001、3002の例である。 図31は、イベント記憶選択及びイベント記録設定の設定画面3100の例である。 図32は、補助記憶装置302の容量不足に関する通知画面3200の例である。 図33は、撮影機器101が撮影機器101に設けられた操作要素による操作を受け付け中であることを通知する通知画面3300の例である。 図34は、撮影機器101の2つの外観(A)、(B)を示す図の例である。 図35は、撮影機器101の外観を示す図の別の例である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
図1は、本実施の形態の車両10(以下、自車両10と呼ぶこともある)内の撮影機器101(101F、101R)の設置位置及びユーザ端末(端末)102を説明する説明図の例である。
図1(a)は車両10の側面図であり、図1(b)は車両10の上面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、車両10は車室の前方に撮影機器101Fを有し、車室の後方に撮影機器101Rを有している。撮影機器101は撮影機能を有する電子機器であり、例えば、ドライブレコーダや、ドライブレコーダと協働するフロントカメラ、リアカメラ、サイドカメラであってもよいし、防犯や監視或いはその他のセンシング目的で設けられたカメラ等であってもよい。
なお、車両10は、車両10の前方用の撮影機器101F又は後方用の撮影機器101Rだけを備える構成でも構わない。また、3つ以上の撮影機器を備えていてもよい。撮影機器101F、101Rは、設置位置を問わず、それらを単に撮影機器101と呼ぶこともある。
図1に示す撮影機器101(101F)は例えばドライブレコーダであり、車両10の前方側に配置されている撮影装置である。撮影機器(ドライブレコーダ)101Fは、この例では、車両10の内部(つまり車室)における前方側に配置され、フロントガラス等の所定の部位に取り付けられている。撮影機器(ドライブレコーダ)101Fは、車両10の外部の前方を撮影する。
撮影機器101(101R)は例えばリアカメラであり、車両10の後方側に配置されている撮影装置である。撮影機器(リアカメラ)101Rは、この例では、車両10の内部における後方側に配置され、リアガラス等の所定の部位に取り付けられている。撮影機器(リアカメラ)101Rは、車両10の外部の後方を撮影する。
撮影機器101Fと撮影機器101Rとは、ケーブル11を介して接続される。ケーブル11は、撮影機器101Fと撮影機器101Rとを電気的に接続するためケーブルである。ケーブル11は、例えば、撮影機器101Fから撮影機器101Rへ電力を供給する電源線、及び各種の信号を伝送するための信号線を含む。撮影機器101Rは、ケーブル11を介して電力の供給を受けて動作する。
撮影機器101Rは、撮影する機能と、撮影した画像を示す画像データを、ケーブル11を介して撮影機器101Fに出力する機能と、を有する。撮影機器101Fは、撮影する機能と、撮影した画像を示す画像データを記録する機能と、撮影機器101Rから受信した画像データを記録する機能と、を有する。
後述するように、本実施例による撮影機器101Fと撮影機器101Rの機能、構成等は、上記の例に限定されるものではなく、更に撮影機器101の総数は1つ又は3つ以上であってもよい。
ユーザ端末102は、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末(モバイル端末)でもよいし、メガネ型や腕時計型、着衣型などのウェアラブル端末でもよい。また、据置型または携帯型のコンピュータや、クラウドやネットワーク上に配置されるサーバでもよい。また、機能としてはVR(仮想現実:Virtual Reality)端末、AR(拡張現実:Augmented Reality)端末、MR(複合現実:Mixed Reality)端末でもよい。あるいは、これらの複数の端末の組合せであってもよい。例えば、1台のスマートフォンと1台のウェアラブル端末との組合せが論理的に一つの端末として機能し得る。またこれら以外の情報処理端末であってもよい。
ユーザ端末102は、それぞれオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどを実行するプロセッサ303と、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置301と、ICカードやハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ(SDカード等)の補助記憶装置302と、ネットワークカードや無線通信モジュール、モバイル通信モジュール等の通信制御部307と、タッチパネルやキーボード、マウス、音声入力、カメラ部の撮像による動き検知による入力などの入力装置304と、モニタやディスプレイ、スピーカ等の出力装置305とを備える。なお、出力装置305は、外部のモニタやディスプレイ、スピーカ、プリンタ、機器などに、出力するための情報を送信する装置や端子であってもよい。
主記憶装置301には、各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサが実行することで全体システムの各機能要素が実現される。なお、これらの各モジュールは集積化する等によりハードウェアで実装してもよい。また、各モジュールはそれぞれ独立したプログラムやアプリケーションでもよいが、1つの統合プログラムやアプリケーションの中の一部のサブプログラムや関数などの形で実装されていてもよい。
本明細書では、各モジュールが、処理を行う主体(主語)として記載をしているが、実際には各種プログラムやアプリケーションなど(モジュール)を処理するプロセッサが処理を実行する。
補助記憶装置には、各種データベース(DB)が記憶されている。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、表計算ソフトウェアでもよいし、XML、JSONなどのテキストファイルでもよい。
図2は、撮影機器101(101F、101R)、ユーザ端末102、外部サーバ103の接続図の例である。
撮影機器101と、ユーザ端末102と、外部サーバ103とは、それぞれがネットワーク104を介して接続されている。後述するように、本実施形態では、撮影機器101F、101Rのうち、撮影機器101Fがネットワーク104に接続して通信を行う。撮影機器101Rとネットワーク104との間でデータの送受信が必要な場合、又は撮影機器101Rとユーザ端末102との間でデータの送受信が必要な場合は、撮影機器101Fが撮影機器101Rとネットワーク104との間でデータの送受信を中継する通信を行う。但し、撮影機器101Rが直接ユーザ端末102とデータを送受信する構成でも構わない。なお、ネットワーク104は有線、無線を問わず、それぞれのユーザ端末102はネットワーク104を介して情報を送受信することができる。ネットワーク104はインターネットに限られず、また異なるプロトコルのネットワークの組み合わせであってもよい。
上述の通り、撮影機器101は、例えば車両10に搭載され、運転中の映像を記録する機器である。
但し、搭載対象の車両10は本実施例では四輪の自動車であるが、四輪自動車に限定されるものではなく、撮影機器101を設置することが可能な車両であればよい。例えば、バス、トラック等の四輪以上の大型輸送車、自動二輪車や自転車等の二輪車、その他の車両が対象となり得る。また例えば、電車、モノレール、リニアモーターカー等の交通機関の乗り物も搭載の対象となり得る。
撮影機器101は、取得した各種情報や後述のイベント判定の結果に関する情報等をネットワーク104経由でユーザ端末102に送信することができる。
ユーザ端末102は、例えば自動車を運転するユーザが使用する端末である。ユーザ端末102は、モバイルデータ通信網や自動車のWi-Fi(登録商標)等の車載のネットワーク104により撮影機器101と接続され、撮影機器101を操作することができる。
また、ユーザ端末102は、これらのネットワーク104経由で外部サーバ103と接続され、外部サーバ103に各種情報を送信することができる。
図3は、ユーザ端末102のハードウェア構成の例である。
ユーザ端末102は、例えばスマートフォン、タブレット、ノートPC、デスクトップPC等の端末で構成される。
主記憶装置301には、画像情報記録モジュール310、警告モジュール311、表示制御モジュール312、撮影機器連携モジュール313、撮影機器制御モジュール314等のプログラムやアプリケーションが記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ303が実行することでユーザ端末102の各機能要素が実現される。
画像情報記録モジュール310は、ネットワーク104を介して撮影機器101から送信された画像情報を、端末用の補助記憶装置302に保存する。補助記憶装置302は、端末用の記憶手段の一例である。端末用の記憶手段は、ユーザ端末102用に確保された記憶手段で、ユーザ端末102がデータの記録用に使用することができる記憶手段という意味合いである。端末用の記憶手段は、ユーザ端末102の内部の記憶手段であるか、ユーザ端末102の外部の記憶手段であるかは問わない。ユーザ端末102の外部の記憶手段は、例えば、ユーザ端末102が通信手段を用いてアクセスする記憶手段、例えばネットワーク上に確保された記憶手段でもよい。
警告モジュール311は、ディスプレイやスピーカ等の出力装置305を用いて、ユーザに対して撮影機器101によって判定された各種のイベントに関する警告を行う。
表示制御モジュール312は、ユーザ端末102のディスプレイ等の出力装置305への表示内容や表示レイアウトを制御する。
撮影機器連携モジュール313は、1つ又は複数の撮影機器101との接続や機能的な連携を実行する。
撮影機器制御モジュール314は、撮影機器連携モジュール313によって接続されまた機能的に連携された撮影機器101に対する、ユーザ端末102からの制御を実行する。
これらの個々のモジュールの具体的な働きについては、他の図面を用いて詳述する。
上述の通り、主記憶装置301には、撮影機器101から送信される画像情報を表示及び記録するためのアプリケーションやプログラム等(モジュール)が保存されている。そのようなアプリケーションについて図中ではAPPと記載することもある。
表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の出力装置305に操作領域及び表示領域を表示する。操作領域は例えばユーザ端末102や撮影機器101に対する操作や設定を受け付けるための操作要素(操作部分)を表示するための領域である。また、表示領域は例えば撮影機器101から送信された画像情報を表示するための領域である。操作領域及び表示領域については、図14との関連でより詳細に説明する。また、その他の図面にも、操作領域及び表示領域の様々な例が示されている。
補助記憶装置302は、主記憶装置301に記憶されている各モジュールのための設定情報や、撮影機器から受信し記憶した画像情報を保存する。本明細書では、画像情報は、例えば静止画の情報や動画の情報等、を意味している。
画像情報記録モジュール310は、静止画を例えばJPEG形式、PNG形式、GIF形式等の静止画ファイル形式で保存する、また動画を例えばMOV形式、MP4形式、AVI形式、WMV形式、WemM形式等の動画ファイル形式で保存する。
図4は、撮影機器101のハードウェア構成の例である。
撮影機器コントローラ404は、カメラ402、加速度センサ405、SDカード406、GNSSセンサ407、図示しないその他センサ等と接続されており、これらを制御する。また、これらの要素から受信した情報に基づいて、撮影機器コントローラ404が、撮影機器コントローラ404の状態を示すステータス情報を生成する。また、撮影機器コントローラ404は生成したステータス情報をマイコン401に送信する。
マイコン401は、例えば以下の各種処理を行う。
・通信処理部414を制御する。
・通信処理部414が取得した位置情報を撮影機器コントローラ404に通知する。
・撮影機器コントローラ404から取得したステータス情報や、通信処理部414から取得した位置情報を例えば16byteのデータに変換する。
・二次電池駆動時にスリープ制御を行う。
・製造、試験時のテストモードを実行する。
マイコン401はプログラム可能であり、マイコン401には上記のような各種処理を実行するためのプログラムが記憶されており、このプログラムをマイコン401の処理部が実行することで、上記の各種処理を実現する。本実施例においては、このマイコン401の処理部やマイコン401自体を制御部と呼ぶこともある。
なお、前方の撮影機器101Fは、ケーブル11等のネットワーク104を介して、後方の撮影機器101Rから画像情報を受信し、前方の撮影機器101Fの撮影機器コントローラ404やマイコン401が、受信した画像情報に対する各種処理を実行する。
但し、後方の撮影機器101Rも、撮影機器コントローラ404やマイコン401を備える構成とし、後方の撮影機器101R自身が画像情報に対する上述のような処理を行う構成であってもよい。
なお、撮影機器コントローラ404、マイコン401、通信処理部414は、それぞれSoC(System on a chip)等の集積回路(チップ)で実装することが可能であり、またこれらの複数をまとめて一つのチップに実装する構成であってもよい。特に、本実施例では撮影機器コントローラ404及びマイコン401が連携して動作するため、これらを合わせて1つのチップで実装してもよい。
また、撮影機器コントローラ404の一部の機能をマイコン401が実行する構成としてもよいし、マイコン401の一部の機能を撮影機器コントローラ404が実行する構成としてもよい。本実施例においては、撮影機器コントローラ404とマイコン401をあわせて制御部403と呼ぶ。制御部403は1つのチップであってもよいし、撮影機器コントローラ404とマイコン401の機能を分けた複数のチップからなる構成であってもよい。
なお、カメラ402のイメージセンサに前処理を行うAI処理機能を搭載することで、通常の撮影画像の生成と共に、又はそれに変えて、例えば以下の出力を行うことができる。AI処理機能は、これらのカメラで撮影した映像に基づいて画像認識を行う機能を有する。
・画像の中から対象物をメタデータで出力する。
・ISP(Image Signal Processor)出力形式の例えばYUVやRGBの画像を出力する。
・特定領域のみ切り出した画像を出力する。
このようにイメージセンサ側で前処理を行うことで、データ量の削減や、高速AI処理による対象物のリアルタイムトラッキングが可能となる。
例えば、車内に複数の撮影機器101(101F、101R)が設けられており、撮影機器101F、101Rのそれぞれが、カメラ402のイメージセンサに前処理を行うAI処理機能を搭載している場合では、撮影機器101F、101Rのそれぞれが独自に映像処理や画像処理を実行できるので、撮影機器101F、101Rのそれぞれが、理想的な画質の画像情報を作成することができる。また、撮影機器101F、101Rの一方に映像処理や画像処理の演算負担が集中することも避けられる。
例えば撮影機器101Fがフロントカメラであり、撮影機器101Rがリアカメラであって、それぞれが、映像処理を行う場合、例えば、フロントカメラのみでフロントカメラ及びリアカメラの映像を処理するシステムと比べ、フロントカメラはフロントの映像のみ処理し、負荷軽減及び安定動作がもたらされ、リアカメラは画像処理をそれ自体に搭載されたエンジンで映像を処理し、理想的な画質を実現することができる。
撮影機器101F及び撮影機器101Rの間の通信を担うネットワーク104としては、例えばデジタル伝送(Ethernet(登録商標)方式)の通信規格のものを用いることが好ましい。Ethernet規格対応のケーブル11で撮影機器101F及び撮影機器101Rを接続し、例えば撮影機器101Rから撮影機器101Fへ画像情報を伝送する場合、同じFULL HD画質でも劣化がなく、クリアに記録することが可能となる。例えばそのようなデジタル伝送により、従来のアナログ伝送モデルに比べ、クリアで鮮明な後方映像記録が可能になる。
加速度センサ405は、加速度を検出し加速度情報を生成する。例えば衝撃、急ハンドル、急停車等に応じて加速度の急激な変化が生じた場合に、制御部403がイベント発生を検知する。制御部403は、この加速度情報の変化を解析することで自動車等に起きた事故等の状況を推測することができる。
SDカード406は、画像情報や、その画像情報に対応する録画情報等、各種情報を記録する記憶装置である。なお、SDカードに限られず、データを記憶できる構成であればよいが、車載のために耐振動性の高いフラッシュメモリが好ましい。
なお、車両10内に複数の撮影機器101F、101Rが存在し、複数の撮影機器101F、101Rで記憶装置を共有することができる場合、全ての撮影機器101F、101RがSDカード406等の記憶装置を有している必要はない。
例えば、撮影機器101Fがドライブレコーダであり、撮影機器101Rが記録機能を有しないリアカメラである場合、リアカメラはSDカード406等の記憶装置を有していなくてもよい。
更に、後述の車両の状態を判定する構成、撮影機器101F、101Rにより撮影した画像情報を記憶する構成、ユーザ端末102へ画像情報の送信する構成等をフロント側のドライブレコーダに集約し、リアカメラではそれらの構成を省略し、リアカメラは少なくともドライブレコーダへ画像情報を送信する構成としてもよい。
その他の構成、機能等についても、複数の撮影機器101でそれらの構成、機能等を共有することができる場合、撮影機器ごとに構成、機能等の一部又は全てを省略することも可能である。
本実施例では、基本的には撮影機器101Fが画像処理やユーザ端末102への送信処理等の高度な機能を行い、記憶装置を有する構成とし、リア側は簡単な撮影機能を有する構成として説明するが、逆にリア側に高度な機能を集約し、フロント側は簡単な撮影だけを行うフロントカメラとする構成であってもよい。
通信処理部414は、無線通信アンテナ408を介して、ネットワーク経由で、撮影機器101の情報をユーザ端末102に送信する。
GNSSセンサ407は集積回路等で実装された位置情報取得部を有し、GPS(Global Positioning System)等のGNSS(GlobalNavigation Satellite System、全球測位衛星システム)に対応したGNSSアンテナから受信した信号に基づいて、位置情報を取得する。また、位置情報取得部は、時刻情報や移動速度情報や移動方位情報を取得することもできる。
撮影機器101は、車両電源410に接続される電源411を有する。
電源411は、車両電源410から受信(又は受電と呼ぶこともある)した電力を撮影機器コントローラ404に供給し、また二次電池412を充電する。
二次電池412は、例えばリチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池等の充電可能な電池である。但し、充電式ではない一次電池であっても構わない。アクセサリ電源(ACC電源)がOFFになった場合や、事故による断線や配線が外れるなどの障害により、車両電源410から撮影機器101の電源411への電力の供給が途切れた場合、又は電源411が故障等して電源供給できなくなった場合に、二次電池がマイコン401や通信処理部414等へ電力を送信(又は送電や給電と呼ぶこともある)し、撮影機器101の少なくとも一部の機能を維持する。
制御部403は、撮影機器101のカメラ402からの画像情報を取得し、SDカード406等の記憶装置に記憶する。なお、本明細書において「記憶」は「記録」と呼ぶこともある。
撮影機器101の制御部403は更に、カメラ402からの画像情報に基づいて、自車両10の前方の車両又は自車両10の後方の車両のうちの少なくとも一方に対する距離又は位置関係、前方または後方のいずれか一方の車両が後述する判定領域や、その他の基準領域或いは近接領域、に入っている時間の長さ、自車両の速度、前方または後方のいずれか一方の車両の速度等に基づいて自車両10の状態を検知する。
制御部403は、検知した自車両10の状態が後述の特定のイベント記録条件を満たしているかどうかを判定する。制御部403は、後述の異なる複数のイベント毎に、個別のイベント記録条件を設定することもできる。
制御部403は、例えば、前方または後方のいずれか一方の車両が特定の基準領域(近接領域)に入っている時間の長さを測定するために、前方車両追突警報システム(FCWS)又は後方車両追突警報システム(RCWS)の機能を用いることも可能である。
図5は、外部サーバ103のハードウェア構成の例である。
図5では外部サーバ103はSNSサービスを提供するために運用されるサーバの例で示したが、その他の民間企業や公的機関等の外部サーバであってもよい。外部サーバ103は、主記憶装置501、補助記憶装置502、プロセッサ503、入力装置504、出力装置505及び通信制御部506とこれらを相互に接続するバスとを有する。
主記憶装置501には、コマンド受信モジュール510やコンテンツ投稿モジュール511が記憶されており、これらのプログラムやアプリケーションをプロセッサ503が実行することで外部サーバ103の各機能要素が実現される。
コマンド受信モジュール510は、SNSサービスを利用するユーザからのコマンドを受信しそれを処理する。コマンド受信モジュール510は、ユーザから提供されたデータ、例えば画像データや映像データ等を、コンテンツ情報として補助記憶装置502に保存する。
コンテンツ投稿モジュール511は、コマンド受信モジュール510によるユーザからのコマンドの処理結果を、SNSサービスを利用するその他のユーザによってアクセス可能な状態で出力する。
ユーザからのコマンド処理の結果に応じて、コンテンツ投稿モジュール511は、補助記憶装置502に保存されたコンテンツ情報を、SNSサービスを利用するその他のユーザによってアクセス可能な状態で出力することもできる。
補助記憶装置502は、SNSサービスに関連する各種のプログラム情報520やコンテンツ情報530を保存している。
続いて、本実施形態の動作を説明する。以下で説明する動作のうち、ユーザ端末102の動作は、ユーザ端末102にインストールされたアプリケーション(撮影機器用のスマホアプリ)に基づいて実現されてもよい。
図6は、撮影機器101による画像記録、event通知情報出力、及び、インデックス情報追加の第1のフロー60の例である。
撮影機器101の制御部403は、第1のフロー60に従い、以下の処理を実行する。第1のフロー60の説明の前に、その前段階の処理について説明しておく。撮影機器101には、その設定として、撮影機器101の電源オン時からユーザ端末102とWi-Fi(登録商標)等の車載のネットワーク104を介し接続する設定(例えば、Wi-Fi ONモード)と、電源オン時はユーザ端末102と接続しない設定(例えば、Wi-Fi OFFモード)と、がある。デフォルトの設定は後者である。後者の場合、ユーザのユーザ端末102の操作により、撮影機器101と接続することが可能である。以下の説明では、撮影機器101の設定がどちらであってもよいが、撮影機器101とユーザ端末102とが接続されているものとする。
これらの設定により、撮影機器101はWi-Fi(登録商標)接続にて自動/手動でデータ送信を行い、ユーザ端末102のユーザは、撮影機器101によって撮影された画像情報を手元で確認し、確認した画像情報を直接適切な様態でSNS等に投稿することができる。
更に、以下の処理により、ユーザ端末102、例えばスマートフォンには、撮影機器101からの自動送信により、映像記録が行われる。自動送信は例えばセンサ検知後の30~60秒の映像記録、例えばあおり運転の映像記録を行う。これらの点についての詳細は後述する。
また、上述のように撮影機器101が車内に複数存在する場合、1つの撮影機器101、例えば撮影機器101F、のみが第1のフロー60を実行し、その他の撮影機器101、例えば撮影機器101Rは、例えば図1におけるケーブル11を介して、第1のフロー60を実行する撮影機器101Fに対して画像情報をおくるだけの構成であってもよい。その場合は、第1のフロー60を実行する撮影機器101Fが、撮影機器101Rの画像情報を記録し、また、ユーザ端末102と通信して画像情報を送信することができる。
以下の実施例では、撮影機器101Fとしての撮影機器101が、ユーザ端末102と通信により接続して通信を行い、撮影機器101Rとユーザ端末102との間でデータの送受信が必要な場合は、撮影機器101Fが撮影機器101Rとユーザ端末102との間でデータの送受信を中継する通信を行う。
続いて、第1のフロー60について説明する。
制御部403は、カメラ402から画像情報(年月日、時刻、カメラ識別番号、等を有する)を取得し(S600)、記憶する(S610)。以下に説明するステップは、撮影機器101による異なる様々な画像記録処理や映像記録処理に対して援用可能であり、ここでは画像記録処理や映像記録処理の具体的な説明は省略する。
通信処理部414は、例えば自動車のWi-Fi(登録商標)等の車載のネットワーク104を介して、既に接続が確立しているユーザ端末102へ、撮影機器101の複数の画像情報を、例えば後述のイベント記録条件等に基づいて、逐次送信する(S620)。なお、イベント記録条件については図6、図25等で詳述する。
撮影機器101によりユーザ端末102へ送信される複数の画像情報は、車内に2つの撮影機器101F、101Rが存在する場合、例えば一方の撮影機器101Fが、撮影機器101F、101Rにより撮影される画像情報のうち、後述のプレビュー画面に表示されるものだけを送信してもよいし、常に撮影機器101F、101Rにより撮影される両方の画像情報を送信してもよい。
制御部403は、加速度センサ405によって自車両10の速度及び加速度等の走行情報を計測し(S630)、この速度及び加速度情報を記憶する(S640)。
ステップS620は、ステップS630及びステップS640の後に行われてもよい。またより簡潔な別の実施例ではS620を省略することも可能である。S620が省略される場合は、撮影機器101は、以下のS640の開始に伴って画像情報を送信する。
なお、ステップS630及びステップS640における加速度情報は、加速度センサ405から取得した車両10の進行方向の前後方向の成分であるが、重力加速度以外の3軸合成の値を用いることもできる。より具体的には、制御部403は、取得した速度及び加速度と、撮影機器101の各種センサからの取得情報をまとめて録画情報を生成する。制御部403は、録画情報とカメラ402から取得された画像情報とを対応付けてSDカード406(記憶部)に記憶する(S640)。例えば、制御部403は、年月日、時刻、カメラ識別番号、前方又は後方の種別、走行情報(速度、加速度、位置座標等)を関連付けて記憶手段に記憶する。
制御部403は、取得した画像情報を解析し、車両10がイベント記録条件を満たしているかどうかを判定するための車両判定処理を実行する(S650)。イベント記録条件及び車両判定処理については別図を参照して後述する。イベント記録条件は車両10の状態に基づいて判定される条件であり、例えば、前方又は後方のいずれかに接近車両が存在するかどうか、という条件である。しかしながら、後述するように、イベント記録条件はその他の条件であってもよい。
制御部403は、取得した画像情報に基づいて、車両10の状態がイベント記録条件を満たしているかどうか、を判定する(S660)。 車両10の状態がイベント記録条件を満たしていない場合(S660のNo)、制御部403は、S630からS650のステップを繰り返す。
車両10の状態がイベント記録条件を満たしている場合(S660のYes)、制御部403は、ユーザ端末102へ、イベント通知情報(記録条件を満たしたことを通知する通知情報、又は送信した複数の画像情報を端末に記憶させるための情報)を送信する。イベント通知情報とは、自車両10が記録条件を満たしたことを通知する通知情報であり、自車両10がイベント記録条件を満たす場合に、ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310が撮影機器101から送信される画像情報の記録を開始するトリガとなるデータである。
特に有利には、本実施例における、車両判定処理(S650)は、撮影機器101が記録する画像に対してイベント判定、特には後ろからのあおり運転等の危険運転の判定、を行うものであってもよい。車両判定処理(S650)において制御部403は、例えば、取得した画像情報を解析し、車両10の前方又は後方に車両が存在しているかどうかを判定する車両判定処理を実行する。
近接車両があるかどうかの判定は、前方車両追突警報システム(FCWS)又は後方車両追突警報システム(RCWS)の検出に従うが、これに限定されるものではない。
例えば、カメラ402が撮影した画像の中の、車両のサイズが所定のサイズ以上になった場合に、例えば30m以内に接近したとして、近接判定することができる。
他には、例えば、画像処理以外の方法で、電波や音波等による距離計測用センサにより測距して、近接判定をすることもできる。
上記の車両判定処理(S650)により、前方車両追突警報システム(FCWS)、後方車両追突警報システム(RCWS)により検出されるイベント発生後に端末でのイベント記録を開始することが可能となる。
それにより、例えば、後方車両が異常接近してきたことを後方車両追突警報システム(RCWS)で検知すると端末が録画を開始する、また、前方車両が急ブレーキを掛けてきたことを前方車両追突警報システム(FCWS)で検知すると端末が録画を開始する、ことが可能となる。
本実施例によれば、イベント発生後の画像情報がより重要であるようなイベントの画像情報を確実に記憶することができる。
なお、あおり判定を行うための近接範囲は可変にすることもできる。例えば自車両10の速度に応じて近接範囲の設定を変更する。
例えば、自車両10の走行速度が速い場合には、車間が開くため、近接範囲は広く設定し、走行速度が遅い場合には、車間が狭まるため、近接範囲を狭く設定することができる。
車両判定処理のより具体的な例については、特には図13と関連付けてより詳細に後述する。
車両判定の結果、車両10の状態がイベント記録条件を満たさない場合(S660のNo)、制御部403は第1のフロー60をS630へ戻す。
車両判定の結果、車両10の状態がイベント記録条件を満たす場合(S660のYes)、制御部403は、SDカード406等の撮影機器101の記憶部へ記憶するカメラ402からの画像情報に対して、イベントに関連するインデックス情報を追加する(S670)。インデックス情報は、発生したイベントの種類や、各イベントに特徴的な数値、例えば加速度の急激な変化、前後の車両に対する距離、イベントが発生している場所のGPS座標、イベント発生日時等に関する情報に基づいて作成され得る。
イベントに関連するインデックス情報は、SDカード406等の撮影機器101の記憶部に保存される撮影機器画像情報から、ユーザ端末102の記憶部に記憶された個々のイベントに関連する撮影機器画像情報を、呼び出すことを容易にする。
制御部403は、撮影機器101の記憶部へ記憶する画像情報に対してイベントに関連するインデックス情報を追加(S670)した後、ユーザ端末102に対してイベント通知情報を送信する(S680)。
撮影機器101の制御部403は、ユーザ端末102へ送信するイベント通知情報として或いはイベント通知情報の一部として、既に撮影機器101のSDカード406へ記録された撮影機器画像情報に付されているインデックス情報を利用することが出来る。
その場合、撮影機器101の制御部403は、ユーザ端末102へ送信するためのイベント通知情報を新たに作成する負荷を要しないため或いはそのような負荷が低減されるため、ユーザ端末102用の補助記憶装置302へのイベント映像の記録開始の通知情報を作成する専用の構成を設ける場合と比べて、演算負荷や製造コストの観点で格段に有利である。
またインデックス情報をイベント通知情報に利用する場合、例えば、ユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、ユーザ端末102へ送られたイベント通知情報に対応するインデックス情報を有する撮影機器101のSDカード406へ記録された撮影機器画像情報を、撮影機器101から呼び出すことができる。
なお、第1のフロー60では、インデックス情報はイベント記録条件を満たすことが判定された後に、撮影された画像情報に追加される構成としたが(S670)、S610で撮影機器に画像を記憶する際に追加する構成としてもよい。
また、インデックス情報を使用しない構成とすることもできる。
この比較結果に基づいて、撮影機器制御モジュール314は、撮影機器101に対して、ユーザ端末102の補助記憶装置302に記録されたイベント映像に対応する撮影機器101のSDカード406等へ記録された撮影機器画像情報(第2の画像情報)の検索及び抽出、また対応する撮影機器画像情報が複数ある場合はそれらのリスト化、等を命令することができる。その後、撮影機器制御モジュール314は、検索された撮影機器画像情報のユーザ端末102への送信を、撮影機器101へ命令するとこができる。また、クラウド上に撮影機器101で撮影された画像情報が記憶されている場合には、これをインデックス情報に基づいて検索して表示することもできる。
撮影機器画像情報とは、例えばユーザ端末102の補助記憶装置302に記録されたイベント映像のイベントを含む画像情報であって、より長時間の又はより高画質の、或いは、より長時間且つより高画質の、画像情報である。また、撮影機器画像情報は音声情報を含んでいてもよく、それは、画像情報記録モジュール310が音声情報を含まない画像情報を補助記憶装置302に記憶する場合に、特に好ましい。
特に、撮影機器画像情報は、例えば、車両10の状態がイベント記録条件を満たした時点より以前の期間の画像情報、従って、ユーザ端末102の補助記憶装置302に記録されたイベント以前からの画像情報、を記録したものであってもよい。撮影機器画像情報は、更に、車両10の状態がイベント記録条件を満たした時点の前後を含む期間に撮影された画像情報であってもよい。
またイベント通知情報は、ユーザ端末102での記録対象となるイベントや、ユーザ端末102の設定や撮影機器101の設定に応じて異なるデータであってもよい。例えば、後方異常接近がユーザ端末102での記録対象のイベントである場合は、制御部403は、例えば後方車両との距離に関するデータに基づいて、イベント通知情報を作成することができる。
また、例えば、前方異常接近がユーザ端末102での記録対象のイベントである場合は、制御部403は、例えば前方車両との距離に関するデータに基づいてイベント通知情報を作成することができる。
制御部403は、後方異常接近に関するイベント通知情報や前方異常接近に関するイベント通知情報を送信することにより、例えば後方あおりや前方あおり等のイベントの発生をユーザ端末102へ通知することができる。
制御部403は、ユーザ端末102へイベント通知情報を送信するか否か、をイベントごとに選択することもできる。
イベント通知情報は必ずしも全てのイベントに対して共通である必要はない。
制御部403がイベント通知情報の送信後、ユーザ端末102からイベント通知情報の受信確認情報を受け取っていない場合(S690のNo)、制御部403は第1のフロー60をS680へ戻し、制御部403は、ユーザ端末102へ再度イベント通知情報を送信する。
S690において制御部403がユーザ端末102からの受信確認情報を受け取った場合(S690のYes)、制御部403は第1のフロー60を終了するか否かを判定する(S695)。
制御部403が第1のフロー60を終了しない場合(S695のNo)、制御部403は、第1のフロー60のS630へ戻る。制御部403が第1のフロー60を終了する場合(S695のYes)、制御部403は、第1のフロー60を終了する。制御部403が第1のフロー60を終了する場合(S695のYes)としては、例えば撮影機器連携モジュール313がユーザ端末102との接続を解除した場合や撮影機器制御モジュール314が第1のフロー60の終了命令を出力した場合等が挙げられる。
なお、図6の例では、イベント発生の有無やユーザ端末102への通知情報の通知の有無に関わらず、制御部403は第1のフロー60の終了まで画像記録を実行し続ける(S610)。
特には、S630-S660により、制御部403は、少なくとも車両10に生じた衝撃に基づくイベント記録条件、及び、自車両10への他車両の接近に基づくイベント記録条件の少なくとも一方が満たされているかどうかを判定することができる。そして、制御部403は、ユーザ端末102用の補助記憶装置302へのイベント映像の記録のトリガとなるイベント記録通知を、ユーザによる操作を必要とすることなく、ユーザ端末102に送信することができる。
本実施形態によると、例えばドライバが自車両10で走行中に、後続車両のあおり運転をセンサ(VOICE:後方異常接近警告)で検知し、ドライバや同乗者に「わっ!あおられてる!」と焦りや動揺が生じたとしても、検知後のリア映像がスマートフォンに自動送信しまたスマートフォンに保存されていることにより(ドライブレコーダ本体では前後の映像も記録されている)、ドライバや同乗者に対して、スマートフォンを確認して「ちゃんと記録されているから、万が一の裏付けになる」という安心感を与えることができる。
図7は、撮影機器101による画像記録、イベント通知情報出力、及び、インデックス情報追加の第2のフロー70の例である。
第2のフロー70のS700、S720からS750、S756、S760からS795のそれぞれのステップは、上述の第1のフロー60のS600、S620からS650、S670、S660からS695のそれぞれのステップに対応するものであるので、説明は省略する。
図6の例とは異なり、図7の例では、制御部403は、カメラ402から画像情報を取得(S600)し、取得した画像情報を撮影機器記録条件が満たされるまでは撮影機器101の記憶部へは記憶させずに、ユーザ端末102へ送信する(S720)。
その後、図6の例と同様に、制御部403は、自車両10の速度及び加速度等の走行情報の計測(S730)、この速度及び加速度情報の記憶(S740)、及び、車両10が撮影機器記録条件及びイベント記録条件を満たしているかどうかを判定するための車両判定処理(S750)、を行う。
車両判定処理(S750)の後、制御部403は、車両10が撮影機器記録条件(第1の記録条件)を満たしている場合(S752のYes)、撮影機器101の記憶部にカメラ402から取得した画像情報を記録し(S754)、更に、画像情報に対してインデックス情報を追加し(S756)、ステップS760へ進む。
制御部403は、車両10が撮影機器記録条件を満たしていない場合(S752のNo)、制御部403はそのままステップS760へ進む。
その後、制御部403は、ステップS760、S780、S790、S795を、図6の第1のフロー60と同様に実行し、自車両10がイベント記録条件(第2の記録条件)を満たす場合(S760のYes)、ユーザ端末102に対して確実に、例えばイベント記録条件を満たした時点より後の、複数の画像情報をユーザ端末102の補助記憶装置302に記憶させるための、イベント通知情報を送信する(S780、S790)。
なお、別の実施例では、制御部403は、例えばイベント記録条件として車両10への後方車両の接近があった場合に、例えば後に図27を用いて説明するように「ピッ」という効果音や「後方に注意して下さい」、「後方危険運転を検知しました」等の音声等を用いた警報を行うとともに、複数の画像情報をユーザ端末102の補助記憶装置302に記憶させるための情報を送信することもできる。
図7の例では、制御部403は、車両10が撮影機器記録条件を満たした場合に、撮影機器101の記憶部への画像情報の記録を行うので、図6の例と比較して、撮影機器101は、記憶部の容量を効率的に使用することができる。また、それに伴い、例えば、撮影機器101の記憶部に記録される画像情報を、図6の例で撮影機器101の記憶部に記録される画像情報よりも、更に高画質で記録することができる。
図7の例では、制御部403は、撮影機器101の記憶部に画像情報を記録するための撮影機器記録条件とユーザ端末102の補助記憶装置302に画像情報を記録するためのイベント記録条件を、別々に設定することができる。また、好ましくはそれぞれの設定を各イベントの内容に応じて、変更することができる。
それにより、例えば、制御部403は、撮影機器101の記憶部に、例えば、「後方異常接近」、「前方異常接近」、「危険な幅寄せ」、「急接近」、左右の車線からの他車両の「危険な割り込み」、自車両10の周囲を走行する他車両による「過度なクラクション」や「異常なパッシング・ハイビーム」、前方車両による「追い越し妨害」等の各種の危険運転に関連する画像情報を記録することができ、また、ユーザ端末102は、それらの危険運転の中から、例えば「後方異常接近」に関連する画像情報のみを記録すること等ができる。
更に別の実施例では、制御部403は、図6の例のように撮影機器画像の取得後に撮影機器画像の記録を行い(S600、S610)、更に、図7の例におけるS752の撮影機器記録条件に対応するイベントが生じた場合には、例えば、イベントごとの優先度に応じて画像情報の記録画質を変更し、S610で記録される画像情報よりも、より高画質な画像情報の記録を行うことも可能である。
図6と図7の実施例を適宜組み合わせることにより、以下のような動作が可能となる。
・撮影機器101がイベント記録を行い、イベント記録を実行させるためのトリガとなる情報を送信してユーザ端末102にもイベント記録を実行させる。
・撮影機器101が動画情報を逐次ユーザ端末102に送信し続けている間にイベントの発生を検知すると、イベント記録を実行させるためのトリガとなる情報をユーザ端末102に送信する。なお、動画情報を逐次送信することは、本実施形態では撮影機器101によって撮影された画像情報のコマ(フレーム)を時系列順に送信することを意味する。それにより送信された画像情報はプレビュー画面で動作表示される。
・イベント種類毎に、ユーザ端末102へのイベント記録を実行させるためのトリガ情報の送信有無を設定できる。設定された種類のイベントについてのみトリガ情報を送信し、他は送信しない。イベントの種類によっては、動画等の情報を撮影機器101だけに記録し、撮影機器101とユーザ端末102の両方に記録したりする。この際、後方からの煽りについてはトリガ情報を送信するのがより望ましい。
・ユーザ端末102にも警告をさせることができるため、イベント記録を行うためのトリガ情報の送信と、警告を出力するためのトリガ情報の送信と、を切り替える。なお、本実施形態において警告とは警報よりもレベルの低い報知という意味合いで用いられてもよい。
・撮影機器101からユーザ端末102への画像情報の送信について、WiFi等で接続されている場合に常に送信し続ける設定と、特定のイベントの発生を検知した場合に送信を開始する設定と、を切り替える。例えば、後方煽りの場合だけ撮影機器101が画像情報を送信し、ユーザ端末102は送信されてきた画像情報のイベント記録(さらに表示してもよい)を実行する。
図8は、ユーザ端末102による撮影機器101の画像情報記録フロー80の例である。
図8の例では、ユーザ端末102の撮影機器連携モジュール313は、対応する撮影機器101を探し接続する(S800)。対応する撮影機器101との接続は、対応する撮影機器101の電源がオンとなった段階で実行されてもよいし、ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310が、撮影機器101との接続命令の入力を受け付けた段階で実行されてもよい。この点については既に図6と関連して詳述した説明を参照されたい。
本実施例では、撮影機器101の少なくとも一方が例えばドライブレコーダであるものとして説明するが、撮影機器101はドライブレコーダに限定されるものではなく、また、ユーザ端末102の撮影機器連携モジュール313は、3つ以上の撮影機器101との接続を確立することも可能である。例えば、ユーザ端末102の撮影機器連携モジュール313は、自車両10の側方からの幅寄せを判定することができる位置に設けられた撮影機器との接続を確立することも可能である。
ユーザ端末102の撮影機器連携モジュール313は、ユーザ端末102と撮影機器101との接続が確立されない場合(S805のNO)、S800を繰り返す。
ユーザ端末102と撮影機器101との接続が確立された場合(S805のYes)、ユーザ端末102は、通信制御部307及び表示制御モジュール312を用いて、撮影機器101から画像情報を受信する(S810)。この時点ではユーザ端末102は撮影機器101からの画像情報の記憶を行っていない。なお、別の実施例では、S810を省略することも可能である。S810を省略する場合には、撮影機器からの画像情報の受信は、例えば後述のS820の後に行われる。
ユーザ端末102の表示制御モジュール312は、撮影機器101からの画像情報を、例えばユーザ端末102のディスプレイ等の出力装置305に表示する(S815)。ユーザ端末102のディスプレイ等の出力装置305は以下、単に「画面」と呼ぶこともある。
なお、別の実施例では、表示制御モジュール312は、S815の実行を省略することも可能である、或いは、イベントごとに選択的に実行することも可能である。
ユーザ端末102の撮影機器連携モジュール313は、通信制御部307を介して、撮影機器101からイベント通知情報を受信する(S820)。なお、別の実施例では、S820を省略することも可能である。S820を省略する場合、例えば、ユーザ端末102の不図示の画像解析モジュールが撮影機器から受信した画像を解析し、また、ユーザ端末102の不図示の車両判定モジュールが、自車両10の状態を判定してもよい。
自車両10に対してイベントが発生し、自車両10の状態がイベント記録条件を満たす場合、(S825のYes)、ユーザ端末102は対象となるイベントについての警告設定の有無を確認する(S830)。
なお、別の実施例では、S820におけるイベント通知情報の受信をS825の自車両の状態がイベント記録条件を満たすこと(S825のYes)の条件としてもよい。
イベントとは、既に図6を用いて説明した、第1のフロー60の車両判定処理S650で判定されるイベントに関連するものである。このイベントは、例えば、「後方異常接近」、「前方異常接近」、「危険な幅寄せ」、「急接近」、左右の車線からの他車両の「危険な割り込み」、自車両10の周囲を走行する他車両による「過度なクラクション」や「異常なパッシング・ハイビーム」、前方車両による「追い越し妨害」等の各種の危険運転であり得る。撮影機器101の制御部403は、「後方異常接近」、「前方異常接近」、「危険な幅寄せ」、並びに、「急接近」を判定することにより、後方あおり、前方あおり、側方あおり、後方車両の急加速や前方車両の急ブレーキ、を検出することができる。
更に、車両判定処理S650は、「タイヤのパンク」や「落輪・脱輪」を判定することも可能である。
ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310は、撮影機器101からのイベント通知情報を受信することによって、イベント記録条件が満たされた、と判定してもよい。また別の実施例では、画像情報記録モジュール310が、撮影機器101から受信した画像情報に対して、図6の第1のフロー60の車両判定処理S650と類似の処理を行うことによって、自車両10の状態がイベント記録条件を満たしているかどうかを判定してもよい。
発生したイベントに対して警告を行う設定がある場合(S805のYes)、ユーザ端末102の警告モジュール311は、各イベントに応じた警告を行う。例えば後方車両の接近についてのイベント通知情報を受信した場合、ユーザ端末102はスピーカ等の出力装置305から「後方に注意して下さい」という音声による警告を出力してもよい(S835)。
警告の出力後又は発生したイベントに対して警告を行う設定がない場合(S805のNо)、ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310は、イベントの記録設定を確認する(S840)。
発生したイベントに対して画像情報の記録を行う設定がある場合(S840のYes)、ユーザ端末102は、画像情報記録モジュール310を用いて、補助記憶装置302に発生したイベントの画像情報を、設定された時間の長さ(記憶する複数の画像情報の時間の長さ)だけ記憶する(S845、S850)。
画像情報の記録後又は発生したイベントに対して画像情報の記録を行う設定がない場合(S840のNо)、ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310は画像情報記録フロー80を終了するか否かを確認する(S860)。画像情報記録フロー80を継続する場合(S860のNо)、ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310はS815を実行する。
画像情報記録フロー80を終了する場合(S860のYes)、画像情報記録モジュール310が画像情報記録フロー80を終了する場合(S860のYes)としては、例えば撮影機器連携モジュール313がユーザ端末102との接続を解除した場合や画像情報記録モジュール310が画像情報記録フロー80の終了命令を受け付けた場合等が挙げられる。
上記のステップの結果、図8の例では、撮影機器101はスマートフォン等のユーザ端末102に画像情報を送信し、ユーザ端末102は、補助記憶装置302内に、撮影機器101から送信された画像情報を保存することができる。特には、あおり運転、強い衝撃、急ブレーキ、急ハンドル等に関連して、スマートフォンに映像を自動転送・保存することが可能となる。
特に、実際にイベントが発生した直後から、ユーザ端末102は発生したイベントの映像を保存することができる。このようなイベント発生後の映像録画は、煽り運転等の危険運転イベントに関して、特に重要である。
本実施例によればユーザ端末102や撮影機器101は、ユーザに対し、そのようなイベント発生後の重要な情報を、ユーザ自身でユーザ端末102を操作することなく、提供することができる。
また、ユーザ端末102に画像情報を記憶してあるので、撮影機器101からSDカードを取り出してコンピュータに装着し、ビュワー上で表示するという手間がユーザに強いられることなく、そのユーザは撮影機器101で撮影された映像をユーザ端末102だけで気軽に確認することができる。
ユーザ端末102は、S815により、ユーザに対し、ユーザ端末102で撮影機器101が撮影する車両10周辺の画像を提供することでき、また、S845により、車両10の状態がイベントごとのイベント記録条件を満たす場合に表示されていた画像の画像情報をユーザ端末102用の記憶部に記録することができる。
また、ユーザ端末102は、画像情報をユーザ端末102用の記憶部に記録するか否かについての設定を、イベント毎に受け付けることもできる。
ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310は、撮影機器101から受信したイベント通知情報(S820)に基づいて、車両10がイベント記録条件を満たしている場合(S825)には、自車両10がイベント記録条件を満たした状態の画像情報を端末用の補助記憶装置302に記録することができる(S845)。
更に、撮影機器101は、ユーザ端末102に記憶されるイベント映像に対応する画像情報であってより長時間且つ高画質で保存された画像情報を、記録することが可能である。例えば複数の撮影機器101のいずれか1つがドライブレコーダである場合、運転の開始から終了までに複数の画像情報を記録することができる。
後述するように、ユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、ユーザ端末102内のイベント映像に対応する撮影機器101に保存された画像情報を送信するように、撮影機器101へ命令することもできる。
図9は、ユーザ端末102による撮影機器101の設定フロー90の例である。
図9の例では、ユーザ端末102の撮影機器連携モジュール313は、ユーザ端末102と接続している撮影機器101に対する、ユーザ端末102の入力装置304及び出力装置305を用いたユーザによる設定入力を、受け付ける(S900)。
ユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、通信制御部307及びネットワーク104を介して、S900で受け付けた設定入力を撮影機器101へ送信する(S910)。
ユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、撮影機器101から設定入力に関する確認通知を受信し(S920)、設定フロー90を終了する。
ユーザ端末102による撮影機器101の設定の例については、図11、12、16、17、19-22、25、28、29、31を用いてより詳細に説明する。
特には、図9の設定フロー90により、ユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、撮影機器101に対して、個別のイベントに対する各種の設定を、行うことができる。それにより、ユーザ端末102は、ユーザに対して、各種の走行状態や周囲完了に応じた、撮影機器101の容易な設定変更の可能性を提供することができる。
図10は、ユーザ端末102による画像情報の表示停止フロー100の例である。
図10の例では、ユーザ端末102の表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の出力装置305である画面(以下、単に「画面」と呼ぶこともある)の表示領域に、撮影機器101から受信した画像情報を表示し、ユーザ端末102の画面の操作領域に操作要素を表示する(S1000)。
表示領域及び操作領域の例は、図14等でより具体的に説明される。
第1の設定時間が経過していない場合(S1010のNо)、表示制御モジュール312は出力装置305への画像情報の表示を継続する。無操作時間が第1の設定時間が経過した場合(S1010のYes)、表示制御モジュール312は、操作領域の表示を継続したまま、表示領域の表示を停止する(S1020)。表示制御モジュール312は、例えば、画面の表示を開始してから第1の設定時間が経過したかどうかを判定してもよいし、ユーザ端末102(入力装置304)に対して無操作の時間である無操作時間が第1の設定時間が経過したかどうかを判定してもよい。
第2の設定時間が経過していない場合(S1030のNо)、表示制御モジュール312は出力装置305への操作領域のみの表示を継続する。第2の設定時間が経過した場合(S1030のYes)、表示制御モジュール312は、操作領域及び表示領域の表示を停止する(S1040)。表示制御モジュール312は、例えば、画面の表示を開始してから第2の設定時間が経過したかどうかを判定してもよいし、ユーザ端末102(入力装置304)に対して無操作の時間である無操作時間が第2の設定時間が経過したかどうかを判定してもよい。
図10に示される表示停止フロー100は、図20から図24に関連してより詳細に説明される。
本実施例によれば、ユーザ端末102は、特には後方煽りのようなドライバがミラーやモニタを介さずに直接目視で確認することが困難であるようなイベントを、ユーザによる能動的な操作や行動を必要とすることなく、記録することが可能となる。
また、自車両10が後方煽りのような危険運転に曝されている場合、ドライバは、自車の安全な走行を確保することに最大限の注意を行う必要に迫られるため、危険運転に関連する画像情報等のバックアップ或いは即時提出可能な証拠の確保のために、ユーザ端末102用の記憶部に対応するイベント情報の記録を行うことは著しく困難である。また、そのような場合であってもドライバが運転操作中にユーザ端末102を操作することは、法律上認められていない。
しかしながら、本実施例によれば、そのような危険運転に曝されている場合であっても、ユーザ端末102は、ドライバによる能動的な操作や行動を必要とすることなく、確実に対応するイベント映像を記録することができる。
図11は、イベント判定用の基準線1101、1102を設定するための操作の一部を示す画面の例である。
図12は、図11に示された操作の例に続くイベント判定用の基準線1201、1202を設定するための操作の一部を示す画面の例である。
表示制御モジュール312は、「Active Safety 設定」メニュー(図26参照)で、ユーザによる「フロント基準位置設定」や「リア基準位置設定」の選択を受け付けることができる。
「フロント基準位置設定」や「リア基準位置設定」では、撮影機器連携モジュール313は、撮影機器101によるイベント判定用の基準線1101、1102、1201、1202を設定するための入力を受け付けることができる。そして、撮影機器制御モジュール314が、受け付けられた設定入力を、撮影機器101に設定する。
図11及び図12の例を用いて以下では、「フロント基準位置設定」の手順を説明するが、撮影機器制御モジュール314は、同様の手順で「リア基準位置設定」を行うこともできる。
表示制御モジュール312が、「Active Safety 設定」メニュー1100で、ユーザによる「フロント基準位置設定」の選択を受け付けると、撮影機器連携モジュール313によって接続された撮影機器101から受信した画像情報を、ユーザ端末102の出力装置305上の表示領域1110に表示する。
図11及び図12の例では、表示制御モジュール312は、表示領域1110内に、撮影機器101から送信された映像に加え、イベント判定のための基準線である画面内の赤線1101、1201及び同じく基準線である画面内の白線1102、1202(ハの字上の2本の破線)を、表示する。
表示制御モジュール312は更に、ユーザ端末102の出力装置305上の操作領域1120内に、操作要素であるボタン1104~1109及び決定ボタン、キャンセルボタンを表示する。
ユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、ボタン1104~1109を介するユーザ入力に応じて、表示領域1110内で撮影機器101からの映像に重ねて表示されるハの字状の2本の白線(基準線)1102及び水平方向に伸びる1本の赤線(基準線)1101を上下、左右に移動させたり、また、2本の白線(基準線)1102の幅を狭めるたり拡げたりすることができる。
適切なイベント判定のためには、2本の白線(基準線)1102は道路の白線1103と重なることが好ましく、また、赤線(基準線)1101は地平線(水平線)と重なることが好ましい。
撮影機器制御モジュール314は操作領域1120の「確定」ボタンへの入力を受け付けると、撮影機器101への基準線の入力設定を確定し、入力設定を終了する。
撮影機器制御モジュール314による撮影機器101への基準線の入力設定が終了すると、表示制御モジュール312は、再び「Active Safety 設定」メニュー1100を表示する(図26参照)。
例えば撮影機器101がLCD(表示部の一例)付きドライブレコーダである場合、ユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、LCD上に表示される映像及びイベント判定のための基準線を、ユーザ端末102の操作領域1120に表示されるボタン1104~1106によるユーザ入力結果に応じて、図11及び図12に例示される手順と同様に、調整することもできる。
図13は、仮想の判定線A、B、Cとともに適切に設定された基準線1301、1302、Dを示す例である。
図13の例は、後方の撮影機器101Rから送信された映像に対する基準線の設定後の実際の映像と、その下に、基準線の設定についての「良い見本」と「悪い見本」をイラストで示している。
撮影機器101は、ユーザ端末102により基準線が適切に設定された後、設定された基準線とその間に設定された仮想の判定線A、B、Cを用いて、後方からの煽り運転といった危険運転を判定する。なお、仮想の判定線A、B、Cは、ユーザ端末102のディスプレイには実際には表示されず、また記録される画像情報にも含まれない。ただし、設計や設定に応じて、それらの仮想の判定線を表示や設定することもできる。
また、図13の例に示す線Dは、図11及び図12に示す画面内の赤線(基準線)1101、1102に対応する基準線Dであり、好ましくは水平線と重なるように調整されている。
後方車両が2本の基準線1301、1302、基準線D、そして判定線Cにより画定される領域に存在する場合、撮影機器101は、自車両10と後方車両の間に適切な車間距離が保たれていると判定する。
撮影機器101の制御部403は、危険運転を判定するために、基準線に加えて第1の判定時間及び第2の判定時間を用いることができる。撮影機器101の制御部403は、第1の判定時間及び第2の判定時間を、固定値、例えば5秒間、に設定することができる。後述の図27には第1の判定時間及び第2の判定時間がともに、5秒間に設定された例が示されている。
例えば、撮影機器101の制御部403は、第1の判定時間及び第2の判定時間を用いる2段階識別で、あおり運転対策をさらに強化することができる。
また別の実施例では、第1の判定時間及び第2の判定時間は、可変値であってもよい。この可変値は、例えば、自車両10の速度、自車両10と後方車両の間の速度差、自車両10と後方車両の間の距離や位置関係、一般道であるか高速道路であるか等の走行環境等に応じて、参照テーブル等を用いて変更され得る。
例えば、後方車両が基準線と判定線B、Cにより画定される第1の判定領域に第1の判定時間の間存在する場合、撮影機器101は、後方接近車両が存在すると判定する。
制御部403は、判定線B、Cの間の間隔、第1の判定領域の面積及び第1の判定時間を、自車両10の速度、自車両10と後方車両の間の速度差、自車両10と後方車両の間の距離や位置関係、一般道であるか高速道路であるか等の走行環境等に応じて、例えば参照テーブル等を用いて、変更することも可能である。
また同様に、後方車両が基準線と判定線A、Bにより画定される第2の判定領域に予め設定された第2の判定時間の間存在する場合、撮影機器101は、後方異常接近車両が存在すると判定する。
撮影機器101の制御部403は、判定線A、Bの間の間隔、第2の判定領域の面積及び第2の判定時間を、自車両10の速度、自車両10と後方車両の間の速度差、自車両10と後方車両の間の距離や位置関係、一般道であるか高速道路であるか等の走行環境等に応じて、例えば参照テーブル等を用いて、変更することも可能である。
第1の判定領域、第2の判定領域を用いた後方車両の接近判定の例としては、自車両10が50km/h~80km/hの間の速度で走行する場合は、後方の車両が第2の判定領域内で5秒間検知された場合に、後方接近警告を行い、その後更に5秒間、即ち合計10秒間検知された場合に、後方異常接近警告とイベント記録を行い、また、自車両10が81km/h以上の速度で走行する場合は、後方の車両が第1の判定領域及び第2の判定領域内で5秒間検知された場合に、後方接近警告を行い、その後更に5秒間、即ち合計10秒間検知された場合に、後方異常接近警告とイベント記録を行ってもよい。
このようにして、速度と接近距離に応じてエリアに後方車両が存在することの警告を行うことが可能であり、後述のイベント記録設定により、ユーザ端末102用の記憶部に後方接近警告や後方異常接近警告に関連する画像情報を記憶させることができる。
なお、前方の撮影機器101Fの制御部403が、後方の撮影機器101Rから受信した映像情報を、画像処理して判定することにより後方近接車両の近接判定を実行するが、後方の撮影機器101Rが制御部403を有する構成の場合には、後方の撮影機器101Rが後方近接車両の近接判定を実施してもよい。
図14は、ユーザ端末102の画面の向きに応じた表示レイアウト1420、1430の切り替えの例である。
図14の例では、ユーザ端末102の画面が縦向きの場合の表示領域1401と操作領域1402の表示レイアウトとユーザ端末102の画面が横向きの場合の表示領域1401と操作領域の複数の操作要素(操作部分)1403~1410の表示レイアウトの切り替えが示されている。
ユーザ端末102の表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の画面(ディスプレイ)等の出力装置305に、表示領域1401及び操作領域1402(1403~1410)を表示する。
操作領域1402は、例えば画像情報記録モジュール310に対する入力操作や撮影機器101に対する設定を入力するための操作要素1403~1410から構成された領域である。
表示領域1401は例えば撮影機器101から送信された画像情報を表示するための領域である。なお、他の図面にも、操作領域及び表示領域の様々な例が示されている。
ユーザ端末102の表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の向きに応じて、画像情報記録モジュール310の表示領域1401と操作領域1402をユーザ端末102の画面内の別々の領域に配置するか、又は、操作領域を表示領域に重ねて配置するかを切り替える。
より具体的には、表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の画面が縦向きの場合は、表示領域1401と操作領域1402を画面内の別々の領域に配置した表示レイアウトで表示し、ユーザ端末102の画面が横向きの場合は、操作領域1402を表示領域1401に重ねて配置した表示レイアウトで表示する。
更に、操作領域が複数の操作要素(操作部分)1403~1410から構成されている場合、表示制御モジュール312は、複数の操作要素1403~1410のそれぞれを、表示領域1401上で互いに離間させて、表示領域1401に重ねて配置することもできる。
特に、イベント発生時の画像表示では、ユーザにとって重要な或いは関心が高い部分は中央に存在することが多いため、画面が横向きの場合に、図14の例のように、表示制御モジュール312が個々の操作要素1403~1410を画面の4辺に沿って配置して表示することは、視認領域を最大限に拡大し且つ重要な或いは関心の高い部分の視認性を最大限に向上させことができる。
図15は、ユーザ端末102のプレビュー画面1500の例である。
図15の例は、ディスプレイ等の出力装置305が縦向きの場合のユーザ端末102の画像情報記録モジュール310のプレビュー画面を示している。このプレビュー画面でも、表示制御モジュール312は、図14と同様に、ユーザ端末102の画面の向きに応じて、表示領域1510と操作領域1520、1530の表示レイアウトを変更することができる。
表示制御モジュール312は、図15の例に従うプレビューから画像情報記録モジュール310の設定画面等を呼び出し、表示することができる。
また、ユーザ端末102が複数の撮影機器101と接続されている場合、表示制御モジュール312は、どの撮影機器101からの映像をプレビュー画面に表示させるかについての設定を受け付けることができる。
また、表示制御モジュール312は、複数の撮影機器101(101F、101R)からの映像をピクチャインピクチャで出力装置305に表示することもできる。表示制御モジュール312は、例えば撮影機器101Fがフロントカメラであり撮影機器101Rがリアカメラである場合、リアカメラからの画像情報を表示領域全体に表示し、リアカメラからの画像表示の一部分に重ねて、フロントカメラからの画像情報を表示することができる。
出力装置305に表示される画像情報の切り替えは例えば以下の様な様々な実装を行うことが可能である。
・前方の撮影機器101Fが、前方の撮影機器101F及び後方の撮影機器101Rの画像情報を集約し、ユーザ端末102に送信し、ユーザ端末102の表示制御モジュール312が、前方の撮影機器101Fから送信された、前方の撮影機器101F及び後方の撮影機器101Rによって撮影された両方の画像情報から一方を選択して表示画像を切り替える。
・前方の撮影機器101Fと後方の撮影機器101Rがそれぞれ画像情報をユーザ端末102に送信し、ユーザ端末102の表示制御モジュール312が、前方の撮影機器101Fから送信された前方の撮影機器101Fで撮影された画像情報と、後方の撮影機器101Rから送信された後方の撮影機器101Rによって撮影された画像情報と、から一方を選択して表示画像を切り替える。
・前方の撮影機器101Fが、前方の撮影機器101F及び後方の撮影機器101Rの画像情報を集約し、前方の撮影機器101Fが画像の切り替え処理を実行する。つまり、前方の撮影機器101Fが、前方の撮影機器101F及び後方の撮影機器101Rによって撮影された両方の画像情報から一方を選択して、選択された一方の画像情報をユーザ端末102へ送信し、ユーザ端末102は送信された画像情報を表示する。
更に、表示制御モジュール312は、後述のイベント記録設定に応じて、上記の構成を使い分けてもよい。
表示制御モジュール312は、例えば、プレビュー画面では、ユーザが選んだカメラ画像(フロント、リア、ピクチャインピクチャ)を表示するが、後方接近を検知した場合は、リアカメラ映像に強制切り替えることもできる。
図15の下部に配置された3つのボタン1501~1503について説明する。
データ確認ボタン1501:ユーザ端末102の補助記憶装置302内のファイルの確認画面を表示する。
ワンタッチ録画ボタン1502:撮影機器101から送信されプレビュー画面に表示中の映像を保存する。
設定ボタン1503:各種設定を行うための画面を呼び出す。設定ボタン1503から直接又は間接的に呼び出すことができる設定画面の例については、図11、12、16、17、19~22、25、28、29、31との関連でより詳細に説明する。
図15の上部に配置された4つのボタン1504~1507について説明する。
画面切り替えボタン1504:複数の撮影機器101の間での切り替えを行う。例えば、フロントカメラ→リアカメラ→ピクチャインピクチャの順で画面の切り替えを行う。
スナップショットボタン1505:撮影機器101から送信されプレビュー画面に表示中の映像を静止画像で保存する。
省電力モードボタン1506:ユーザ端末102の画面の輝度を下げる。特にユーザ端末102の画面を表示したまま暗くする。
マイクオンオフボタン1507:撮影機器101で記憶するデータに音声付きとするか否かを切り替える。
表示制御モジュール312はユーザ端末102の出力装置305に表示領域と操作領域を有している。
撮影機器連携モジュール313は、ユーザ端末102の出力装置305の表示領域に、撮影機器101からの映像を表示することができる。また、撮影機器制御モジュール314は、操作領域に表示される複数の操作要素を介して、ユーザからの撮影機器101に対する設定入力を受け付けることができる。
なお、操作領域に表示される複数の操作要素を用いるユーザからの入力は、ユーザ端末102のみに関する設定入力であってもよい。
図16は、プレビュー画面から撮影機器101の設定画面1601、1602を表示する操作の例である。
図16の例では、ユーザ端末102は、ユーザに対して、簡潔且つ直感的に操作可能な撮影機器101の設定の可能性を提供することができる。特に、設定画面1601、1602を介して、ユーザ端末102の各種モジュールに対する設定のみなら、撮影機器101に対する設定の可能性を提供することができる。
図17は、図16に図示されている「スマートフォンイベント記録設定」メニューを選択した場合に表示される設定メニュー1702~1704の例である。
図17の例では、「システム設定」メニュー1701から「スマートフォンイベント記録設定」を選択した場合、表示制御モジュール312は、「スマートフォンイベント記録選択」及び「スマートフォンイベント記録設定」の設定メニュー1702を表示する。
「スマートフォンイベント記録」メニューにはユーザ端末102での記録の対象となるイベントの選択肢が示されている。
「スマートフォンイベント記録設定」の設定メニュー1703において、画像情報記録モジュール310は、保存するイベントの選択入力を受け付ける。「スマートフォンイベント記録設定」の設定メニュー1704では、「後方異常接近記録」がONに設定されている。
ユーザ端末102の通信制御部307は、ネットワーク104を介して、撮影機器連携モジュール313により接続を確立された撮影機器101から、イベント発生以前或いはイベント発生直後から、画像情報を受信することができる。
画像情報記録モジュール310は、「スマートフォンイベント記録選択」に基づき、選択されたイベントの画像情報を記録する。
図17の例では、「スマートフォンイベント記録選択」メニューにおける選択肢としては、「Gセンサー記録」、「ワンタッチ記録」「後方異常接近記録」が例示されている。
「Gセンサー」に関連するイベントとしては、例えば車両10の衝突等のGセンサー一定以上の衝撃を検知するイベントが挙げられる。
「ワンタッチ記録」に関連するイベントとしては、例えばユーザによるボタン操作によるイベントが挙げられる。
「後方異常接近記録」に関連するイベントとしては、例えば走行中に後方車の接近を10秒間検知するようなイベントが挙げられる。より具体的には既に図13に関連して説明した第1又は第2の判定領域内に一定時間、例えば10秒間、後方車の存在するようなイベントが挙げられる。
その他のイベントを追加することも可能である。例えば、「スマートフォンイベント記録選択」メニューは、「前方異常接近」、「急接近(後方車両の急加速、前方車両の急ブレーキ)」、「危険な幅寄せ」、「危険な割り込み」、「過度なクラクション」、「異常なパッシング・ハイビーム」、「前方車両の急ブレーキ」、「前方車両による追い越し妨害」等の各種の危険運転も自動保存の対象イベントの候補として有していてもよい。
例えば、撮影機器101内で危険運転として設定されている個々のイベントに対し、画像情報記録モジュール310は、個別に自動保存のON・OFF設定を受け付けることができる。
なお、本明細書中で言う「自動保存」とは、イベント発生中又はイベント発生後にユーザによるユーザ端末102の操作を必要としない画像情報の保存を意味している。
図18は、イベントが表示された状態の画面1800の例である。
図18の例では、ユーザ端末102が撮影機器101からの映像を記録するための画像情報記録モジュール310を起動しており、また、撮影機器101が設定された或いは選択されたイベントの発生を検出した場合に、ユーザ端末102の画面に表示される画像情報の例を示している。
図中の「煽られている映像」なるテキストが付された映像画面には、例えば実際にイベントを撮影した撮影機器101Rから送信された後方の車両によりあおり運転を受けている状態を示す映像が表示される。例えば、プレビュー画面の表示領域に、他方の撮影機器(別の撮影機器、前方のカメラ)101Fからの別の画像情報が表示されている場合、表示制御モジュール312は、プレビュー画面の表示領域に表示する映像を、イベントを撮影した撮影機器(後方のカメラ)101Rから送信された映像に切り替える。
イベント記録が実行されていることを明確にするため、ユーザ端末102は、例えば図30のような画面を表示してもよい。
記録設定がオンであるイベントが発生した場合、ユーザ端末102の表示制御モジュール312は、ユーザによる操作を必要とせずに、対応するイベントをユーザ端末102の出力装置305に表示することができる。ユーザ端末102が適切な位置、例えばドライバの運転時の視線上に存在する場合、ユーザ端末102は、ドライバに対して、ドライバ自身による操作を必要とせずに、イベントに関連する映像を確認する機会を提供することができる。
後方煽り等のイベントが発生した際に、ユーザ、特にはドライバが、自身で追加的な操作を行うことなしに、イベントに関する情報を確認できることは、運転の安全性の観点において非常に有用且つ重要である。
図19は、ユーザ端末102の設定画面1900の例である。
図19の例では、設定画面1900は、「ビデオ」及び「システム」に関する画像情報記録モジュール310の選択メニューを表示している。
画像情報記録モジュール310は、撮影機器101の映像を記録するためのシステムに関して、「スマートフォンイベント記録設定」及び「スマートフォンAPP画面設定」を実行することができる。
表示制御モジュール312が「スマートフォンイベント記録設定」の選択を受け付けた場合、設定画面1900は例えば図31の「イベント記憶選択」及び「イベント記録設定」の設定画面3100へと移行する。また、表示制御モジュール312が「スマートフォンAPP画面設定」の選択を受け付けた場合、設定画面は例えば図20の「スマートフォンAPP画面設定」の設定画面2000へと移行する。
表示制御モジュール312は、これらの設定画面2000、3100において、ユーザに対して、撮影機器101からの画像情報の記録対象、記録時間、映像の表示時間等の設定の可能性を提示することができる。
設定画面2000、3100については、図20、図31に関連して後述する。
図20は、2種類の画面設定の設定画面2000の例である。
図20の例では、ユーザ端末102の表示制御モジュール312は「スマートフォンAPP画面設定」メニューを表示している。「スマートフォンAPP画面設定」メニューは、「カメラ映像表示時間」と「省電力画面移行時間」を有している。
「カメラ映像表示時間」は、ユーザ端末102のプレビュー画面上で、撮影機器101から受信した映像を表示する時間の長さである。また、「省電力画面移行時間」は、画像情報記録モジュール310の起動からユーザ端末102の画面全体をより消費電力の少ない状態に切り替えるまでの時間の長さ、例えば、画面全体を非表示にするまでの時間の長さである。
図20では、カメラ映像表示時間は1分、省電力画面移行時間は30秒に設定されている。
図21は、カメラ映像表示時間の選択画面2100の例である。
図21の例では、表示制御モジュール312は、30秒、1分、2分、5分、10分、30分、連続表示、の中から所望のカメラ映像表示時間に関するユーザの選択を受け付けることができる。別の実施例では、ユーザ自身によるカメラ映像表示時間の直接入力を受け付けることも可能である。
このカメラ映像表示時間は、図10の表示停止フロー100の第1の設定時間に対応し得る。選択されたカメラ映像表示時間が経過すると、表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の画面上での撮影機器101からの画像情報の表示を停止する。ユーザが連続表示を選択した場合、ユーザ端末102のプレビュー画面には、撮影機器101からの映像が連続的に表示される。
図22は、省電力画面移行時間の選択画面2200の例である。
図22の例では、表示制御モジュール312は、30秒、1分、2分、5分、10分、30分、連続表示、の中から所望の省電力画面移行時間に関するユーザの選択を受け付けることができる。別の実施例では、ユーザ自身によるカメラ映像表示時間の直接入力を受け付けることも可能である。
この省電力画面移行時間は、図10の表示停止フロー100の第2の設定時間に対応し得る。選択された省電力画面移行時間が経過すると、表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の画面全体の表示を停止する、又は、画面全体の輝度を下げる(表示したまま暗くする)。この場合「輝度を下げる」処理には、画面を完全に真っ黒にする処理も含まれる。 ユーザが連続表示を選択した場合、これらの移行は行われず、ユーザ端末102のプレビュー画面には、撮影機器101からの映像が連続的に表示される。
図21及び図22に示される選択肢は、一方の選択肢の選択結果に応じて、表示される選択肢が増減してもよい。例えば、図22の例でユーザが5分を選択した場合、図21の例で示される選択肢は30秒、1分、2分、連続表示のみであってもよい。
画像情報記録モジュール310は、「カメラ映像表示時間」及び「省電力画面移行時間」に関する設定を受け付けると、それぞれの設定を補助記憶装置302内に設定情報320として保存する。
表示制御モジュールは、保存された「カメラ映像表示時間」及び「省電力画面移行時間」に関する設定情報を、図10の表示停止フロー100の実行するために呼び出すことができる。
図23は、カメラ映像表示時間の経過前後の画面表示2301、2302の例である。
図23の例では、ユーザ端末102は、カメラ映像表示時間の経過後、撮影機器101からの画像情報の画面表示2301に代えて、撮影機器101からの画像情報よりも画面表示に関する消費電力がより低い画像情報の画面表示2302を表示する。例えば、表示制御モジュール312は、カメラ映像表示時間の経過後、表示領域での撮影機器101からの画像情報の表示を停止し、表示停止を真っ黒にする。
表示制御モジュール312は、消費電力がより低い画像情報に、図23に表示されているように「映像表示」等のテキスト情報を追加して表示することもできる。ユーザ端末102は、テキスト以外のマークや記号或いは画像等を用いて、より直感的に認識可能な通知画面を表示することも可能である。
表示制御モジュール312は、消費電力がより低い画像情報の画面表示2302を、撮影機器101からのトリガやユーザによる画面へのタップによって、撮影機器101からの画像情報の画面表示2301へと、切り替えることができる。
図23の例では、表示制御モジュール312は、ユーザに対して、操作領域2303を用いた入力可能性を提供したまま、表示領域2304での撮影機器101からの映像の表示に伴う電力消費を低減させることができる。なお、ユーザ端末102は、図23のいずれの画面状態においても、イベント発生時には対応するイベントの記録を行うことができる。
図24は、省電力画面移行時間の経過前後の画面表示2401、2402の例である。
図24の例では、ユーザ端末102は、省電力画面移行時間の経過後、撮影機器101からの画像情報だけでなく、ユーザ端末102の画面表示2401を、消費電力がより低い状態、例えば画面全体の輝度が下げられた状態の画面表示2402に変更する。特に好ましくは、ユーザ端末102は、ユーザ端末102の画面全体の表示をOFFにし、ユーザ端末102の画面表示に関連する消費電力を可能な限り低下させる。
表示制御モジュール312は、消費電力がより低い状態の画面全体の表示を、撮影機器101からのトリガやユーザによる画面へのタップによって、図15のプレビュー画面や消費電力がより低い状態の画面へ移行する直前の画面へ復帰させることもできる。
図24の例では、ユーザ端末102は画面表示に関連する電力消費を可能な限り低減させることができる。なお、ユーザ端末102は、図24のいずれの画面状態においても、イベント発生時には対応するイベントの記録を行うことができる。
図25は、警告対象のイベントの選択画面2502~2504の例である。
図25の例では、ユーザ端末102の表示制御モジュール312は、ユーザ端末102の出力装置305に、選択肢として「ビデオ解像度」、「設定」、「Active Safety」を有する「設定」メニュー2501を表示した状態から、ユーザのタップによる「Active Safety」の選択を受け付け、選択肢として「フロント基準位置設定」、「リア基準位置設定」、「前方車間警告」、「発進遅れ警告」、「車線逸脱警告」、「後方接近警告」、「後方異常接近警告」、「後方異常接近記録」を有する「Active Safety 設定画面」2502へ移行させる。
「Active Safety設定画面」2502ではユーザ端末102の撮影機器制御モジュール314は、撮影機器連携モジュール313により接続が確立されている撮影機器101による安全運転サポート機能(Active Safety)の設定を、受け付けることができる。
安全運転サポート機能とは、ドライバの判断を補助し、運転負荷の軽減を目的とした撮影機器101によって実行される機能である。
「Active Safety設定画面」では、「前方車間警告」、「発進遅れ警告」、「車線逸脱警告」、「後方接近警告」、「後方異常接近警告」、「後方異常接近記録」のそれぞれの安全運転サポート機能を個別にON・OFF設定をすることができる。例えばONに設定された安全運転サポート機能の警告は、撮影機器101又はユーザ端末102の少なくとも一方によって、出力され得る。
選択画面2503では全てのイベントの警告及び後方異常接近記録がOFFに設定されており、選択画面2504では全てのイベントの警告及び後方異常接近記録がONに設定されている。
図25で図示されている「後方異常接近記録」をONに設定すると、ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310は、図8の画像情報記録フロー80に従って、車両10がイベント記録条件を満たす場合に、例えば後方からのあおり運転の画像情報を補助記憶装置302内に記録することができる。
「後方異常接近記録」に加えて、「Active Safety 設定画面」2502~2504は、例えば「前方異常接近記録」、「急接近記録」、「側方異常接近記録」、「異常割り込み記録」、「追い越し妨害記録」等、異なる複数のイベントを記録するための選択肢を有していてもよい。
その場合、画像情報記録モジュール310は、複数のイベントに対して、それらのイベントが同時に発生した場合にいずれのイベントの記録を優先するかに関する、優先度の設定を受け付けることもできる。
図26は、後方接近が検知された場合の撮影機器101の応答及びインジケータ表示の例である。
図26の例では、後方の撮影機器101Rにより撮影された映像等に基づいて、前方の撮影機器101Fが後方からの車両の接近を検知すると、撮影機器101Fは「ピッ」という効果音と共に、撮影機器101Fに付属のインジケータを点滅させる。効果音やインジケータの表示は、撮影機器101Fやユーザ端末102での録画設定やイベントの種類等に基づいて設定可能であり、この実施例では録画を示す録画ランプを青色で早点滅させている。
また例えば、撮影機器101Fが後方からの車両の接近を認識した場合に、撮影機器101Fが上述の応答及びインジケータ表示を行うことに加えて、またはそれと変えて、後方の撮影機器101Rが、同様の応答及びインジケータ表示を行ってもよい。
また、図26の構成は、後方の撮影機器101Rの映像を前方の撮影機器101Fに送信し、前方の撮影機器101Fが近接等のイベント判定を行うものであるが、このイベント判定を後方の撮影機器101Rが実行する構成であってもよい。
なお、前方からの近接に対しては、前方の撮影機器101Fが例えば音声で警告を出力し、後方からの近接に対しては、後方の撮影機器101Rが例えば音声で警告を出力する構成とすれば、ドライバや同乗者は、警告音のなった方向から近接車両が近づいていることを容易に認識することができる。
これらの警告により、撮影機器101が、例えばユーザ端末102や撮影機器101で対応するイベントの録画が開始されたことを、ユーザに対して、撮影機器101からの音や光の出力により通知することが可能となる。
図27は、後方接近及び後方異常接近が検知された場合の撮影機器101の応答及びインジケータ表示の例である。
図27の例では、撮影機器101が後方からの車両の接近を5秒間検知し続けると、撮影機器101は「後方に注意して下さい」という音声による警告を行う。この時点ではまだユーザ端末102はイベント記録を行っていない。
その後、撮影機器101が後方からの車両の接近を更に5秒間検知し続けると、撮影機器101Fは「後方危険運転を検知しました」という音声による警告を行うと共に、インジケータの表示を警告状態に変更する。また、撮影機器101は、インジケータの表示を録画状態に変更し、ユーザ端末102はイベントの記録を開始する。
図26の実施例と同様に、イベント検知時に、撮影機器101に加えて、ユーザ端末102も音や光そして画面表示等によって同様の通知することが可能である。例えば音声による警告に代えて、ユーザ端末102は、「ピッ」というイベント音を出力することもできる。
図27の例においては、ユーザ端末102は、2回目の警告(後方異常接近警告)の後に、イベント記録を開始するが、別の実施例では、ユーザ端末102は、1回目の警告(後方接近警告)の後及び2回目の警告(後方異常接近警告)の後の両方のタイミングで、イベント記録を行ってもよい。
更に別に実施例では、1回目の警告(後方接近警告)を省略し、後方異常接近警告のタイミングで、警告とイベント記録を行ってもよい。
更に別の実施例では、ユーザ端末102の警告モジュール311は、図26及び図27における警告対象となるイベントの検知時には、音や光そしてテキスト等を用いた画面表示等によって、撮影機器101による警告と同様の通知を行ってもよい。
また、ユーザ端末102の撮影機器連携モジュール313は、どのイベントに対してこれらの通知を行うかを、イベントごと、及び、撮影機器101ごと、に設定することもできる。
図28は、端末用記憶部の選択画面2800の例である。
図28の例では、画像情報記録モジュール310は、「スマートフォンイベント保存先」メニューに示される「スマホ本体内フォルダ」及び「マイクロSD内フォルダ」の選択肢から、ユーザによる選択を受け付けることができる。
しかしながら、「スマートフォンイベント保存先」メニューは、選択肢として別の補助記憶装置302を有していてもよい。別の補助記憶装置302は、例えばユーザ端末102とネットワーク104で接続したクラウド上の記憶装置であってもよい。更に、別の実施例では、画像情報記録モジュール310は、ユーザ自身によるイベントの保存先の追加を受け付けることも可能である。
図29は、撮影機器101から受信した画像情報の記憶時間の選択画面2900の例である。
図29の例では、「スマートフォンイベント記録時間」は、10秒、20秒、30秒、60秒のいずれかから選択可能である。
別の実施例では、ユーザ自身が記録時間を入力し設定することも可能である。例えば、ユーザが登録しているSNSサービス等がアップロード映像に対して最長の映像時間を設定している場合等は、画像情報記録モジュール310は予めその設定時間でイベント記録を行ってもよい。それにより、ユーザ端末102は、イベント発生中又はイベント発生後のユーザによる画像情報の加工なしに、アップロード先の要件に適合した画像情報を記録することができる。
更に、図29の選択画面2900は、各種のSNSサービスに対して好適な記録時間、或いは、証拠画像の提出先となる公的機関が指定する好適な記録時間等を選択肢として提示してもよい。ユーザによるそのような選択肢を事前に受け付けることによって、危険運転等のイベントに遭遇した場合であっても、ユーザ自ら危険運転を受けた画像を加工や確認をするという心理的な負担を強いることなく、ユーザ端末102の補助記憶装置302内に、ユーザの望むデータを記録することができる。
ユーザ端末102の通信制御部307は、適切な形式で記憶された画像情報を、SNSサービス等を提供する外部サーバ103へのコンテンツ投稿、公的機関等の外部サーバへの通報や証拠提出、民間企業等の外部サーバへの情報提供やデータのバックアップ、等のためにアップロードすることもできる。
いずれの実施例でも、ユーザ端末102は、画像情報のアップロードのために、イベント発生後或いは発生中に、ユーザによる画像情報の加工操作を必要としない。また、ユーザ端末102の画像情報記録モジュール310は、どのイベントをどの外部サーバへ送信するかについての設定を、画像情報記録モジュール310の設定画面で受け付けることができる。
更に、ユーザ端末102は、画像情報を外部サーバ103へアップロードする場合、例えば図7で説明したインデックス情報を追加してアップロードしてもよい。特に有利には、ユーザ端末102は、インデックス情報の少なくとも一部が画像情報上で確認できるような処理を行った上で、画像情報をアップロードすることもできる。
それにより、仮にユーザ端末102や撮影機器101が破損し、イベント後のデータの移動が困難になった場合でも、ユーザ端末102は、イベント発生中又は発生後のユーザ自身によるユーザ端末102の操作なしに、重要なイベントの画像情報及びイベントの発生状況の保存、提出、公開等を確実に行うことができる。
また別の実施例では、ユーザ端末102は、画像情報を外部サーバへアップロードする場合、ユーザ端末102は、アップロードする画像情報に、ユーザ端末102の補助記憶装置302内に設定情報320として保存されている情報を、追加してもよい。追加される設定情報320は、例えばユーザ端末102を所有するユーザ及びその家族、友人、或いは同乗者等の、身長、体重、血液型等の身体的特徴、医療機関の受診履歴、服用薬、アレルギ等についての情報であってもよいし、緊急時の連絡先等であってもよい。
それにより、ユーザ端末102は、撮影機器101により撮影された画像情報に、ユーザ端末102内に予め保存された情報を追加して、外部サーバへアップロードすることができる。
例えば、車両10が落輪した状態に陥った場合、ドライバが加入しているロードサービスを提供している組織のサーバへ、車両10の現在位置を示すGPS座標等から構成されたインデックス情報と共に落輪に関する画像情報を送信することも可能である。
ユーザ端末102に記録される画像情報は、イベントが発生したことをトリガとしたイベント記録の画像情報であるため、ユーザが画像情報を加工しなくとも、簡単にインパクトのある画像情報ができあがっており、これをスマホから外部サーバに送信して投稿することができる。例えばSNS(Social Networking Service)での公開に適した映像を投稿することが可能である。イベント記録の映像は、インパクトがあり時間長も短いため、SNSに向いている。
図30は、撮影機器101から受信した画像情報を記憶中の表示画面3001、3002の例である。
イベント記録中は、該当するイベント映像が表示画面上に表示される。
図30の例では、2つの撮影機器101(例えば、前方の撮影機器101Fをフロントカメラ、後方の撮影機器101Rをリアカメラと呼ぶ)から受信した両方の画像情報が、ピクチャインピクチャの様態で、それぞれ表示されている。既に図15に関して説明したように、ピクチャインピクチャ映像の表示は、画面切り替えボタンをタップすることにより、例えばフロントカメラ映像→リアカメラ映像→フロントカメラからの映像内にリアカメラからの映像を表示したピクチャインピクチャ映像→リアカメラからの映像内にフロントカメラからの映像を表示したピクチャインピクチャ映像、へ切り替え可能である。切り替えのパターンは、撮影機器101の数や種類等に応じて、様々な組み合わせが可能であり、また、ユーザ自身が所望のパターンを設定することも可能である。
また例えばユーザ端末102が4つの撮影機器から画像情報を受信する場合、画面を4分割して表示することも可能である。代替的に、ユーザ端末102は、イベントに関連する画像情報のみを表示することも可能である。
ユーザ端末102は、実際にイベント記録が行われていることを通知するために、「イベント記録中」、「Steam recording」等の通知情報を、設定済みのイベント記録時間のカウントダウンとともに、表示することができる。例えば図30中の、「イベント記録中18」というテキスト情報が表示されている表示画面3001は、イベント記録の残り時間が18秒であることを通知している。また「Steam recording 28」というテキスト情報が表示されている表示画面3002は、イベント記録の残り時間が28秒であることを通知している。
ユーザ端末102の画面は、テキスト以外のマークや記号或いは画像等を用いて、より直感的に認識可能な通知画面を表示することも可能である。また、ユーザ端末102は、画面上への通知画面の表示に加えて、それに対応する音声や効果音等を出力することも可能である。
図31は、イベント記憶選択及びイベント記録設定の設定画面3100の例である。
図31の例では、ユーザ端末102は画面上に、「スマートフォンイベント記録選択」と「スマートフォンイベント記録選択」の2つの項目を表示している。「スマートフォンイベント記録選択」メニューは、図17に関連して説明したものと同等であるので、説明は省略する。
「スマートフォンイベント記録選択」メニューは、選択肢として「スマートフォンイベント記録時間」、「スマートフォンイベント上書き」、「スマートフォンイベント保存先」を有している。画像情報記録モジュール310は、それらの選択肢についてのユーザの選択を受け付ける。
図31の例では、画像情報記録モジュール310は、「スマートフォンイベント記録時間」は30秒、「スマートフォンイベント上書き」はON、そして「スマートフォンイベント保存先」はスマホ本体、という選択を受け付けている。
画像情報記録モジュール310は、「スマートフォンイベント記録選択」メニュー及び「スマートフォンイベント記録選択」メニューを介して、撮影機器101から送信される個々のイベントの記録設定及びユーザ端末102用の補助記憶装置302内への記録方法に関する、非常に簡潔な選択肢を、ユーザへ提供することができる。
図32は、補助記憶装置302の容量不足に関する通知画面3200の例である。
図32では、ユーザ端末102の画面は、「スマートフォンの容量が不足している為、イベント記録できません」というテキスト情報を有する通知画面を表示しているが、テキスト情報の内容は適宜設定可能である。
また、ユーザ端末102の画面は、テキスト以外のマークや記号或いは画像等を用いて、より直感的に認識可能な通知画面を表示することも可能である。また、ユーザ端末102は、画面上への通知画面の表示に加えて、それに対応する音声や効果音等を出力することも可能である。
ユーザ端末102は、このような通知画面を表示することによって、ユーザに対して迅速且つ確実に、撮影機器101の操作状況を通知することができる。
図33は、撮影機器101が撮影機器101に設けられた操作要素による操作を受け付け中であることを通知する通知画面3300の例である。
操作要素は、撮影機器101F、101Rに備えられた例えばボタン、スイッチ、スライドノブ、回転ノブ等や、タッチパネル式の操作画面や、そこに表示されたボタン、アイコン等である。
図33では、ユーザ端末102の画面は、「撮影機器操作中」というテキスト情報(所定の表示情報、撮影機器の操作状態に関連する情報)を有する通知画面3300を表示しているが、テキスト情報の内容は適宜設定可能である。
テキスト情報は、例えば「SDカードフォーマット中」等の、撮影機器101で実行されている処理を通知するものであってもよい。
通知画面3300の表示中は、表示制御モジュール312は、撮影機器101に対するユーザ端末102の操作領域による操作の入力を制限する。別の実施例では、表示制御モジュール312は、通知画面3300の表示中は、操作領域の操作要素のうち撮影機器101の操作と競合しないもの、例えばユーザ端末102でしか操作できないもの等、一部の操作は常に受け付け可能であってよい。また、表示制御モジュール312は、撮影機器101の操作中の一部期間だけ、操作を受け付けないようにしてもよい。
また、ユーザ端末102の画面は、テキスト以外のマークや記号或いは画像等を用いて、より直感的に認識可能な通知画面を表示することも可能である。また、ユーザ端末102は、画面上への通知画面の表示に加えて、それに対応する音声や効果音等を出力することも可能である。
ユーザ端末102は、このような通知画面を表示することによって、ユーザに対して迅速且つ確実に、撮影機器101の操作状況を通知することができる。
図34は、撮影機器101Fの2つの外観(A)、(B)を示す図の例である。
図34の外観(A)の例では、撮影機器101Fは車両10の前方の撮影を行うためのドライブレコーダ3401として設計されている。ドライブレコーダ3401は、車両10の前方側からフロントガラス越しに見た様子で示されている。ドライブレコーダ3401は、例えば後方の撮影機器101Rと電気的に接続するためのケーブル3402と、接続部3402aを介して、接続している。このケーブル3402は図1のケーブル11に対応するものであり、ドライブレコーダ3401とは反対側で後方の撮影機器101Rと接続している。
撮影機器101Fの筐体は概ね円柱形状(又は円筒形状)をなしている。撮影機器101の車両方向側に、撮影機器101F(ドライブレコーダ3401)の撮像レンズ3404が配置されている。撮影機器101Fの筐体のうち、撮像レンズ3404が配置されている位置の反対側には、各種情報を報知するためのLEDや、操作ボタン、マイク孔が配置される。
ドライブレコーダ3401は、更に、接続部3403aを介して、マルチバッテリーまたは電圧監視機能付電源ユニット等と接続するためのケーブル3403と接続しているが、ケーブル3403無しでも機能し得る。
図34の外観(B)の例でも、撮影機器101Fは車両10の前方の撮影を行うためのドライブレコーダ3411として設計されている。ドライブレコーダ3411、ケーブル3412、接続部3412aは、外観(A)のものと類似の構成を有するので説明は省略する。
図34の外観(A)の例との比較から明らかであるように、撮影機器101の外観設計は様々なバリエーションが考えられる。
[画像記録装置の構成]
図35は、上述した表示部としてのLCD付きドライブレコーダである撮影機器101の外観を示す図の別の例である。
操作部3515は、撮影機器101に対して各種の指示を入力するためのユーザインタフェースの一つである。操作部3515の一例として、図35に示すように、筐体3524の所定の面に各種の配置された操作ボタンがある。詳細は後述する。
表示部3516は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)で構成する。制御部403は、表示部3516の表示面に、例えば撮影部(カメラ)402で撮影した画像データをリアルタイムで表示し、或いはSDカード406等の記憶装置に記録された画像データ等を読み出して表示する制御を行う。
電源411は、外部からの電力供給を受け、撮影機器101内の装置・機器等に所定の電源電圧を供給する。電源411は、例えば外部の電源に接続するための電源ケーブルを装着するためのDCジャック3531を備える。
図35に示すように、撮影機器101の外観構成は、偏平な略矩形状の筐体3524を備える。筐体3524は、乗り物例えば車両の所定位置への取り付けた正姿勢では起立する。正姿勢において乗り物の移動方向の前側に位置する正面3541には内蔵する撮影部(カメラ)402のレンズ3542が配置される。撮影部(カメラ)402は、乗り物の進行方向前方の領域を撮影する。筐体3524の正面3541のレンズ3542の上方には、筐体3524内に内蔵されるスピーカ409用の貫通孔3581が設けられる。また、筐体3524の正面3541のレンズ3542の下方には筐体3524内に内蔵されるマイク用の貫通孔3571が設けられる。
筐体3524の上面3544には、ジョイントレール3523と、カメラジャック3521を設ける。ジョイントレール3523は、図示省略する取付部材の一例であるブラケットの一端を着脱可能に取り付ける。そのブラケットの他端は、例えば車両のフロントガラスの上方所定位置や、車両のルームミラーや車室内の天井等に取り付けるための取付部となる。この取付部は、取付部位の一例である例えば車両のフロントガラスに貼り付け固定される。これにより、撮影機器101を車室内の所定位置に配置する。また、撮影機器101を所定位置に配置した状態で、上述したように正姿勢にすると、正面3541が車両のフロントガラスに対向し、撮影部(カメラ)402が車両の前方の領域を撮影する。
カメラジャック3521は、図示省略するカメラケーブルの一端を接続する。このカメラケーブルの他端は、別の外部撮影機器に接続する。外部撮影機器は、例えば、撮影部(カメラ)402の撮影エリアとは異なるエリアを撮影するものとするとよく、本実施形態では撮影機器102Rと通信するためのケーブルが接続される。カメラジャック3521は、例えばUSB TypeCの規格に対応し、撮影機器101Rとイーサネット(商標登録)規格の通信を行うための端子としてもよい。
筐体3524の背面には表示部3516の表示面、操作部3515及び電源ランプが設けられている。操作部3515は、図35(b)に示される例では、表示部3516の表示面の右側の領域に、上下に複数の操作ボタンを設ける。本実施形態では、上から順に第1操作ボタン3501、第2操作ボタン3502、第3操作ボタン3503、第4操作ボタン3504のように4個の操作ボタンを配置する。
第1操作ボタン3501は、表示部3516の表示面に表示する映像を切り替えるボタン、及びSDカード406等の記憶装置のフォーマットを指示するボタンである。撮影機器101は、上述したようにカメラジャック3521に接続するカメラケーブルを用いて図示省略する別体の外部撮影機器を接続し、その外部撮像装置で撮影した画像データを表示部3516の表示面に表示する機能を有する。第1操作ボタン3501を短押しすると、制御部403は、撮影機器101に内蔵する撮影部(カメラ)402で撮影した画像と、外部撮影機器で撮影した画像の表示を切り替える。第1操作ボタン3501を長押しすると、制御部403は、SDカード406等の記憶装置のフォーマットを実行する。
第2操作ボタン3502は再生する画像データを選択する選択画面を表示するボタンである。第2操作ボタン3502が押されると、制御部403は、SDカード406に記録した動画データを選択し再生するための選択画面を表示する。
第3操作ボタン3503は設定メニューを表示するボタンである。この設定メニューは、階層化されており、各操作ボタンを適宜操作することで下位層のメニュー画面を表示し、目的の設定画面で各種の設定を行う。
第4操作ボタン3504は録画の開始/停止を行うボタンである。例えば、常時録画機能により、録画中に第4操作ボタン3504が短押しされると、それを検知した制御部403は、録画を一時停止し、その一時停止中に第4操作ボタン3504が短押しされると、制御部403は録画を再開する。また、この第4操作ボタン3504が長押しされると、制御部403は、録画する際のフレームレートを変更する。
筐体3524の右側面3543には、DCジャック3531と記録媒体挿入口3525を設ける。DCジャック3531は、撮影機器101に電源を供給するのに使用する。例えば、DCジャック3531にシガープラグコードのコネクタを接続し、そのシガープラグコードを車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得る。シガープラグコードに変えて、車両のOBDIIコネクタに接続可能なOBDアダプタを用いるとよい。
OBDIIコネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECUに接続され、定期的に各種の車両情報が出力される。そこで、このOBDIIアダプタと車両本体側のOBDIIコネクタとを連結し、OBDIIアダプタの接続コードの先端に取付けたコネクタをDCジャック201に接続することで、撮影機器101への電源供給を行うと同時に制御部403は、各種の車両情報を定期的に取得する。記録媒体挿入口3525は記録媒体の一例であるSDカードを挿入するための挿入口である。この記録媒体挿入口3525の奥にリーダライタが実装され、SDカード406等の記録媒体をリーダライタに対して着脱可能にしている。
筐体3524の左側面3545には、操作部3515の一例である第5操作ボタン3505を設ける。この第5操作ボタン3505は、手動により録画開始を指示するための入力ボタンであり、この第5操作ボタン3505が押下されたことを契機に、制御部403は、撮影部(カメラ)402等で撮影した画像データ並びにマイクで集音した音等を録画開始するイベント記録を行うとよい。
更に、本発明によるプログラムは、ユーザ端末102の各モジュール(各手段)の上述した機能をユーザ端末102に実現させる。また、本発明による別のプログラムは、撮影機器101の各モジュール(各手段)の上述した機能を撮影機器101に実現させる。
[他の実施の形態]
さらに、本発明の実施形態を、以下のようにしてもよい。各実施の形態は適宜組み合わされてもよい。
(A)本発明の一実施形態において、撮影機器101(本実施形態では、撮影機器101F)による警告と、ユーザ端末102(より具体的には、警告モジュール311)による警告との両方を備えるようにした場合の課題として、撮影機器101とユーザ端末102との双方で音(例えば警告音声)を発するようにした場合に、同じイベントに対する音が撮影機器101とユーザ端末102とで時間差で2度発せられることになりうる。
そこで、撮影機器101とユーザ端末102の双方から、同一のイベントに応じてそれぞれ音を発するが、双方の音(つまり、報知内容)を異なるものとするとよい。なお、イベント通知情報は撮影機器101からユーザ端末102へ送るのが通常であるが、ユーザ端末102から撮影機器101に送るようにしてもよい。このようにすると、撮影機器101のイベント検出用のセンサ類(例えば加速度センサに例示されるGセンサ)を削減でき、構成の簡素化、低コスト化することができる。
撮影機器101とユーザ端末102の双方が、イベントを検出するようにして、相互にイベント通知情報を送り、他の機器(ここでは相手方の機器)から受信したイベント通知情報に基づき、画像情報を記録するようにしてもよい。
また、撮影機器101とユーザ端末102の双方が、同一のイベントに応じてそれぞれ音を出し、相互にイベント通知情報をやりとりして、画像情報の記録等を行うが、その場合に、イベントを検出した方の機器からは音を出し、イベントを検出しておらず他の機器からイベント通知情報が送られてきた機器については音を出さないようにするとよい。
どのイベントについて、撮影機器101とユーザ端末102とのどちらの機器から音を出すかを、ユーザによって設定可能とする機能が備えられるとよい。この設定機能は、例えばユーザ端末102が備え、ユーザ端末102が撮影機器101にこの設定を通知するとよい。このとき、音を出す機器をいずれか1つとするように選ぶと、それ以外の機器については自動的に音を出さない設定となるように設定項目を設けるとよい。
撮影機器101で検出したイベントについて、そのイベント発生(例えば、加速度)の検知用のしきい値よりも高いしきい値に設定した報知用(例えば、警告用)のしきい値をユーザ端末102側に設け、イベント発生の検知用のしきい値を越えていても報知用のしきい値を越えないイベントについては、ユーザ端末102側では報知を行わないようにするとよい。いずれのしきい値も、ユーザ端末102にインストールされたアプリケーションプログラムから設定できるようにし、ユーザ端末102が撮影機器101側にしきい値の情報を送る機能を備えるとよい。
撮影機器101の報知用の設定言語を、ユーザ端末102の設定言語に自動的に合わせる機能を備えるとよい。ユーザ端末102の設定言語は、例えば、ユーザ端末102にインストールされたアプリケーションプログラムから設定可能となっているとよい。このようにすると、各機器に対して個別に設定言語を設定しなくとも、各機器からユーザの理解できる言語で警告等の音を出力することができる。
以上のようにすると、ユーザにとって利便性の高い警告の機能を提供できる。
(B)本発明の一実施形態において、ユーザ端末102が有する音声認識に関する機能として、以下の機能が搭載されてもよい。
撮影機器101は音声認識機能を備えないか、又は音声認識機能を備えていても、ユーザ端末102とは異なる音声を認識する機能を備える。そして、撮影機器101はユーザ端末102のアプリケーションプログラム側で音声認識した結果に基づいて、撮影機器101での処理を行う機能を備えるとよい。
ユーザ端末102は、音声認識した結果に基づいて、撮影機器101に処理を実行させるためのコマンドを生成し、撮影機器101に送信するとよい。処理としては、例えばイベント記録がある。この場合、ユーザ端末102のアプリケーションプログラムで、「録画して!」といった所定の語句が認識された場合に、イベント記録が実行されるとよい。特に、撮影機器101又はユーザ端末102は、認識した語句をタグとしてつけて、画像情報を記録するとよい。撮影機器101又はユーザ端末102は、例えば、「あおり運転」と認識できたら、「あおり運転」のタグを画像情報に付けるとよい。このようにすると、例えば、タグを検索キーとして画像情報を検索することができる。
最近では、スマートフォン等では、パケット通信料の価格競争が激しくなっており、常時テザリングしておいても問題なくなってきている。車両にスマートフォン等が持ち込まれたら、ルータとしてスマートフォン等が使えるので、例えばクラウドコンピューティング環境での音声認識の機能の利用もが容易に行える。そこで、ユーザ端末102側で音声認識を行うことにより、音声を文字列に変換して、その文字列を撮影機器101に送る。そして、撮影機器101側で、そのときまたはその直前の範囲を含む映像に受け取ったタグを付加して画像情報を記録しておき、ビュワー等で、このタグの付加された映像を検索・表示できるようにするとよい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
なお、上述の実施例は少なくとも特許請求の範囲に記載の構成を開示している。
なお、上述の実施例は少なくとも以下の構成を開示している。
(1)
端末であって、
車両に配置された撮影機器から送信された複数の画像情報を受信する通信制御手段と、
前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合に、前記撮影機器から受信した前記複数の画像情報を前記端末用の記憶手段に記憶する画像情報記録手段と、
を有する端末。
このように構成することで、車両に配置された撮影機器により記録条件を満たした場合に撮影された画像情報を、ユーザの端末の操作によりその記録を指示しなくとも、当該端末に記録することができる。そのため、例えば撮影機器装着されたSDカード等の記録媒体を取り出してPCに装着し、PCにインストールされたビュワー上で映像を表示しなくても、ユーザは端末を用いて記録条件を満たしたときの映像を確認することができ、ユーザにとっては便利である。
端末は、例えば後方煽りのようなドライバがミラーやモニタを介さずに直接目視で確認することが困難であるようなイベントであっても、イベントに関する画像情報を、イベント発生後或いは発生中のドライバによる端末又は撮影機器の操作なしに、端末用の記憶装置に記録することができる。
また例えば、ドライバは、画像情報を記録するために自ら端末を操作する必要がないので、運転に集中することが可能となり、より安全な状態かつより安心した或いは落ち着いた気持ちで、後方煽り等の危険運転に対応することができる。
(2)
前記端末が、画面を表示する表示手段及び表示制御手段を有し、
前記通信制御手段は、前記撮影機器から前記複数の画像情報を逐次受信し、
前記表示制御手段は、受信した前記複数の画像情報を前記画面の中の表示領域に表示し、
前記複数の画像情報を表示している間に前記記録条件を満たした場合に、表示している前記複数の画像情報を、前記端末用の記憶手段に記憶する端末。
このように構成することで、ユーザは、撮影機器が撮影した車両周辺の画像を、撮影機器を操作することなく、手元の端末で、例えばスマートフォンで、確認することができる。また、ユーザは自身で改めて撮影機器等を確認することなく、記録条件を満たしたときに表示されていた画像の画像情報を端末用の記憶部に残しておくことができる。例えば、あおり運転や事故などの重大なイベントが発生した場合等にその状況をスマートフォンなどの端末で簡単に確認・表示することができる。
(3)
前記画像情報記録手段は、前記撮影機器から前記記録条件を満たしたことを通知する通知情報を受信した場合に、前記複数の画像情報を記憶する端末。
このように構成することで、端末は、通知情報を受信すると、その受信をトリガとして、撮影機器から受信した画像情報を、記録条件を満たした場合の画像情報として記録しておき、ユーザが後で簡単に確認できるようにすることができる。
(4)
前記表示制御手段は、前記撮影機器又は前記端末を操作するための操作領域、を前記画面の中に表示する端末。
このように構成することで、端末は、ユーザに対して、端末自体のみならず、撮影機器に対する操作をも、画面を介して提供することができる。それによりユーザは、手元の端末と撮影機器を一体のシステムであるように、操作及び設定することができる。
(5)
前記表示制御手段は、第1の設定時間の経過後、前記操作領域の表示を行ったまま前記表示領域の表示を停止する端末。
このように構成することで、端末は、第1の設定時間の経過後、表示領域の表示に関連する電力消費を低減することができる。画面表示に関する主要な電力消費は表示領域での画像情報の表示に起因することがあるので、端末は、表示中の操作領域を介したユーザによる端末の操作や設定を受付可能な状態を維持したまま、画面表示に関する主要な電力消費を低減させることができる。この結果、端末のバッテリ切れにより画像情報が端末用の記憶部に記憶されないといった不具合の発生を抑えることができる。
(6)
前記表示制御手段は、第2の設定時間の経過後、前記表示領域及び前記操作領域の表示を停止する端末。
このように構成することで、端末は、第2の設定時間の経過後、表示領域及び操作領域の表示に関連する電力消費を低減することができる。運転中等、ユーザが端末画面を見ることがない時間が長い場合には、操作領域に加え表示領域の表示も停止して、より一層効果的に電力消費の節約を行うことができる。
(7)
前記表示制御手段は、前記第1の設定時間及び前記第2の設定時間の変更を受け付ける
端末。
このように構成することで、ユーザは、自身の運転スタイルや運転状況、端末のバッテリ残容量等に応じて、その都度望ましい電力消費の節約を、簡潔な操作で設定することができる。
(8)
前記撮影機器側の操作要素により前記撮影機器が操作されている場合、前記表示制御手段は、所定の表示情報を前記表示領域に表示し、前記撮影機器に対する前記端末の前記操作領域による操作の入力を制限する端末。
このように構成することで、端末と撮影機器による、撮影機器に対する操作の入力が干渉することを防止することができる。撮影機器は、例えばフロントガラス又はリアガラスの上端付近といったユーザの視線の妨げられない位置に配置され、ユーザから手の届きにくい位置に配置されることが少なくない。そのため、ユーザは、手元で撮影機器の操作状況や処理状況を容易に確認することができ、撮影機器自体を直接操作しなくてもよいので、便利である。例えばユーザが撮影機器の状態を自ら確認しに移動することなく、容易且つ確実にリアカメラの状態を知ることができる。
(9)
前記表示制御手段は、前記所定の表示情報として、前記撮影機器の操作状態に関連する情報を表示する端末。
このように構成することで、ユーザは、撮影機器側の操作要素により前記撮影機器が操作されているかどうかを端末側で知ることができる。例えば同乗者がリアカメラを操作している場合に、ドライバは運転席に座ったまま、操作が意図した通りに行われているか等を確認することができる。
(10)
前記表示制御手段が、前記端末の向きに応じて、前記操作領域と前記表示領域を前記画面内の別々の領域に配置するか、又は、前記操作領域を前記表示領域に重ねて配置するか、を切り替える端末。
このように構成することで、端末は、画面の向きに応じて、表示領域と操作領域をユーザにとってより視認性及び操作性が高い状態で容易に表示切り替えすることができる。ユーザは、例えばスクリーンショットを撮る場合など、端末の向きを変えるだけで簡単に、端末画面全体に表示された撮影機器からのイベント画像を取得することができる。これは、従来の液晶ディスプレイ(LCD)付きのドライブレコーダの液晶画面に写った煽り映像等を端末のカメラで直接撮影するようなケースと比べて、ユーザにとって、手間、画質、安全性等の観点で格段に有利である。
(11)
前記操作領域が複数の操作部分を有し、
前記表示制御手段は、前記操作領域を前記表示領域に重ねて表示する場合、前記複数の操作部分のそれぞれを、前記表示領域内で互いに離間させて前記表示領域に重ねて配置する端末。
このように構成することで、操作領域を表示領域に重ねて表示する場合、表示領域の視認性をより高い視認性で表示することができる。また、操作領域の操作部分の間の間隔がより広がることにより、ユーザは個々の操作に窮屈さを感じることが少なくなるので、端末は、ユーザに対して快適な操作性と良好な視認性を同時に提供することができる。
または、操作領域(操作部分)を表示領域に重ねた表示は、レイアウト設計の自由度やユーザ自身によるカスタマイズの自由度を格段に向上させることができる。
(12)
前記端末は撮影機器連携手段を有し、前記表示領域及び前記操作領域に対する入力に基づいて、前記撮影機器の設定を行う端末。
このように構成することで、端末は、ユーザに対して、端末の設定の可能性のみならず、撮影機器の個別の設定の可能性を提供することができる。例えば撮影機器は端末に比べてユーザインタフェースの性能が高くないことがあり、また、撮影機器自体がディスプレイ等の出力装置を有していないこともあるが、ユーザは、撮影機器の様々な設定を、端末のディスプレイを介して、手元で手軽に行うことができる。
(13)
前記撮影機器連携手段は、前記操作領域に対する入力に基づいて、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことを出力するための基準線を、前記撮影機器に設定する端末。
このように構成することで、例えば撮影機器自体がディスプレイ等の出力装置を有していない設計であっても、ユーザは、撮影機器の基準線の細かい設定を、端末のディスプレイを介して、手元で手軽に行うことができる。
ユーザは、特に車両に固定された撮影機器の画面を用いる場合と比べて、より見やすい或いは確認しやすい(例えば環境光の影響の少ない)状態で、又は、より楽な姿勢で、設定を行うことができる。また、撮影機器に比べてスマホ等の端末UIが充実していることも多いので、ユーザの操作性が良くなる。
(14)
前記撮影機器は、設定された前記基準線に基づいて、前記車両の前方の車両又は前記車両の後方の車両のうちの少なくとも一方に対する距離又は位置関係のうちの少なくとも一方を判定することにより、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことを通知する端末。
他車両との接近は、トラブルや事故の原因となることも多く録画しておく必要性が特に高い事情の一つであるが、このように構成することで、端末は、撮影機器の性能に基づく判定に従う通知を行うことができる。また、ユーザは、端末から通知を得ることができるだけでなく、そのような通知に関連するイベントの画像情報が記録されていることも容易に認識することができる。
(15)
別の撮影機器からの別の画像情報を前記表示領域に表示している間に前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合、前記表示制御手段は、前記表示領域に表示する画像情報を、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことを検知した前記撮影機器からの前記画像情報に切り替える端末。
このように構成することで、端末は、ユーザに対して、問題となる或いはより関心の高い画像情報を、画面に表示することができる。例えば後方あおりのようなドライバがミラーやモニタを介さずに直接目視で確認することが困難であるようなイベントであっても、イベントに関する画像情報を、ユーザが自身で個別にその都度端末を操作することなく、手元の端末で確認できることは、ユーザに対して良好な運転の安全性や安心感を提供することができる。
(16)
前記表示制御手段は、前記車両の前方のカメラの画像と後方のカメラの画像とを表示可能であり、前記車両の前方のカメラの画像の表示中に、前記車両の後方からの他車両の接近を検知した場合は、前記後方のカメラの画像に切り替えて表示する端末。
このように構成することで、端末は、ドライバ又は同乗者といったユーザがミラーやモニタを介さずに直接目視で確認することが困難な後方煽りであっても、後方煽りに関する画像情報を、後方煽り発生後或いは発生中のユーザによる端末又は撮影機器の操作なしに、端末用の記憶装置に記録することができる。ユーザは、運転中に前方に注意したまま、後方煽り運転の疑いのある後続車の挙動を継続的に確認せずに、高い精度で検知される後方煽りを手元の画面表示で確認することができ、更にその画像情報を端末内に残すことができる。従来の端末では、特に車両にドライバひとりしかいない場合などは、仮にドライバが後方に注意を向けて走行し早期に後方煽りを認識できたとしても、その画像情報をその場で手元の端末に記録を残すことは困難であった。本端末を用いれば、ユーザは必要以上に後方に注意を向ける必要も、自身で画像情報の記録開始の操作を行う必要もない。
(17)
前記撮影機器の制御手段は、少なくとも前記車両に生じた衝撃に基づく記録条件を満たしたかどうかと、前記車両への他車両の接近に基づく記録条件を満たしたかどうかを判定するものであり、
前記画像情報記録手段は、前記車両への他車両の接近に基づく記録条件を満たした場合に前記複数の画像情報を前記端末用の記憶手段に記録する端末。
このように構成することで、衝突事故などの衝撃に基づく記録条件と、事故の起こりやすい状況である衝突事故発生前の近接に基づく記録条件と、を使い分けることができる。例えば、あおり運転や危険運転のようなイベント発生後がより重要となるイベントの画像情報を、優先的に端末用の記憶部に記憶することができる。
(18)
前記端末は、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことについての警告を、音、光、テキスト、の少なくとも何れか1つを用いて出力する警告手段を有する端末。
このように構成することで、端末は、撮影機器によって判定された車両の状態に関する警告を、端末からユーザに対して行うことができる。例えば撮影機器がリアカメラである場合、ユーザは、手元の端末から、より確実に、リアカメラに関連する警告を受け取ることができる。更に、あおり運転や危険運転等についての警告に関連するイベントの画像情報が、端末に記録されている場合、ユーザであるドライバは、証拠の確保等に意識を向けることから解放され、安全な運転に意識を集中させることができる。
(19)
前記画像情報記録手段は、音声情報を含まない前記画像情報を前記記憶手段に記憶する端末。
このように構成することで、端末は、より低容量の画像情報を記憶し、端末用の記憶部の容量を効率的に使用することができる。
(20)
前記画像情報記録手段は、インデックス情報を付与した前記画像情報を前記記憶手段に記憶し、
前記インデックス情報に基づき、前記撮影機器によって記憶された前記複数の画像情報に対応する第2の画像情報を取得する端末。
このように構成することで、端末は、撮影機器用の記憶部に記憶された画像情報から、端末用の記憶部に記憶された画像情報に関連する画像情報をインデックス情報に基づいて簡単に検索し、取得することができる。また、ユーザは、インデックス情報から端末に記録された画像情報の内容を、保存画面の一覧からでも容易に認識することができる。
(21)
前記第2の画像情報は、音声情報を含む端末。
このように構成することで、端末用の記憶部に音声情報を含まないより低容量の画像情報を記憶する場合であっても、例えば後で映像からより詳細な状況を把握する必要になった場合には、端末は第2の画像情報から音声情報を入手することができる。ユーザは、同一のイベントに関連する画像情報に対して、音声情報を含むものと、音声情報を含まないものの両方を確保しているため、音声情報の有無に関する画像情報の加工を行う必要がない。
(22)
前記第2の画像情報は、前記車両の状態が所定の記録条件を満たした時点より以前の期間の画像情報を有する端末。
このように構成することで、端末は、端末用の記憶部に記憶された画像情報より以前の期間の画像情報を入手することができるので、ユーザは、例えばあおり運転と判定される以前の対象車両の挙動を確認し、また、必要に応じて証拠として提出することが可能となる。例えばイベント発生後のみの画像情報では、対象となるイベントが故意であるか過失であるかの判断が困難な場合であっても、それ以前の挙動を判断材料に追加することができる。ユーザは記録条件を満たしたときの状況をより詳細に把握できるようになる。
(23)
前記画像情報記録手段は、記憶する前記複数の画像情報の時間の長さを設定し、設定された前記時間の長さに基づいて前記複数の画像情報を記憶する時間を制御する端末。
このように構成することで、端末は、端末用の記憶部に画像情報の記憶を行った後に、ユーザによる画像情報の時間の長さに関する加工なしに、ユーザの望む時間の長さの画像情報を提供することができる。また、それによりユーザは、SNS等に、適切な再生時間の画像情報を、無加工でアップロードすることができる。
(24)
前記通信制御手段は、記憶した前記画像情報を外部のサーバへ転送する端末。
このように構成することで、端末は、端末用の記憶部に記憶した画像情報を、外部のサーバへも残すことができるので、例えば万が一イベント発生後に端末や撮影機器が破損し、記録或いは証拠となる画像情報が失われたとしても、重要度の高い場面での画像情報を確実に残すことができる。例えば端末で設定可能な外部のサーバが公的な捜査機関や民間のロードサービスにより運営されるものである場合などは、具体的な状況とともに迅速な通報や連絡を行うことができる。
(25)
上記何れか1つに記載の各手段の機能を前記端末に実現させるためのプログラム。
このように構成することで、既存の端末に対して、プログラムの提供を行うことによって、上記制御を行うことができる。
(26)
車両に配置される撮影機器であって、
撮影した複数の画像情報を外部の端末に送信する送信手段と、
前記車両の状態を検出する検出手段と、
前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合に、送信した前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報を送信する制御手段と
を有する撮影機器。
このように構成することで、車両に配置された撮影機器により記録条件を満たした場合に撮影された画像情報を、ユーザの端末の操作によりその記録を指示しなくとも、当該端末に記録することができる。そのため、例えば撮影機器装着されたSDカード等の記録媒体を取り出してPCに装着し、PCにインストールされたビュワー上で映像を表示しなくても、ユーザは端末を用いて記録条件を満たしたときの映像を確認することができ、ユーザにとっては便利である。
撮影機器は、特には後方煽りのようなドライバがミラーやモニタを介さずに直接目視で確認することが困難であるようなイベントであっても、イベントに関する画像情報を、イベント発生後或いは発生中のドライバによる撮影機器又は端末の操作なしに、端末に記録させることができる。それによりドライバは、画像情報を端末に記録させるために自ら撮影機器を操作する必要がないので、運転に集中することが可能となり、より安全な状態かつより安心した或いは落ち着いた気持ちで、後方煽り等の危険運転に対応することができる。
(27)
前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報は、前記記録条件を満たしたことを通知する通知情報であり、
前記送信手段は、撮影した前記複数の画像情報を逐次送信し、
前記制御手段は、前記記録条件を満たした場合に、前記通知情報を送信する撮影機器。
このように構成することで、撮影機器は、通知情報により端末に対して既に記録条件が満たされていることを、端末での画像情報の記憶開始のトリガとして通知するので、端末での記録条件の判定を必要とせずに、端末に対して画像情報の記憶を行わせることができる。
(28)
前記制御手段は、前記車両の状態が前記所定の記録条件を満たした場合に、前記記録条件を満たした時点の前後を含む期間に撮影された前記複数の画像情報を、前記撮影機器用の記憶手段に記憶させる撮影機器。
このように構成することで、撮影機器は、端末に記憶される画像情報の前後の期間まで含んで撮影されたより長時間の画像情報を記憶することができる。それにより、ユーザは、端末用の記憶部に記憶された画像情報の以前及び以後の期間の画像情報を入手することができる。ユーザは、例えばあおり運転と判定される以前及び以後の対象車両の挙動や対象車両のユーザの言動を確認し、また、必要に応じて証拠として提出することが可能となる。
例えばイベント発生後或いはイベント発生前後の短時間のみの画像情報では、対象となるイベントが故意であるか過失であるかの判断が困難な場合であっても、それ以前の挙動を判断材料に追加することができる。更に、対象車両のドライバがどのような言動を行ったかが後日問題となった場合には、その段階で、ユーザに対して必要な画像情報を提供することができる。
(29)
前記制御手段は、
第1の記録条件を満たした場合に、前記複数の画像情報を前記撮影機器用の記憶手段に記憶させ、
第2の記録条件を満たした場合に、前記第2の記録条件を満たした時点より後の、前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報を送信する撮影機器。
このように構成することで、撮影機器は、撮影機器と端末に対して、画像情報の記録を異なる記録条件で行うことができるので、ユーザは、記憶する主体(撮影機器又は端末)に応じてより適切な条件を設定することができる。例えばユーザは、第2の記録条件を比較的極端な条件、例えば非常に危険な条件に設定することで、SNS等での大きな反響が期待できる画像情報を優先的に端末に残すことができる。
(30)
前記第2の記録条件として前記車両への後方車両の接近があった場合に、所定の警告を行うとともに、前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報を送信する撮影機器。
このように構成することで、撮影機器は、後方車両の接近ついての警告を発するとともに、端末での後方車両の接近に関連する画像情報の記憶を促すことができるので、撮影機器は検知したイベントについての警告を行うだけでなく、端末は、端末自体で後方車両との距離や位置関係を判定する構成や機能を有していなくても、撮影機器の性能に基づく精度の高い判定に従い検知された後方あおり等のイベントの画像情報を記録することができる。
それによりユーザは、警告により自身で認識することが遅れる傾向にある後方あおり等のイベントについて迅速に認識することができるだけでなく、ユーザ自身で個別に端末を操作することなく、手元の端末に、関心の高い画像情報を確保できる。従って、ユーザは、証拠となる画像情報が確保されているという安心感をもって、安全な運転に集中することができる。
(31)
上記何れか1つに記載の各手段の機能を前記撮影機器に実現させるためのプログラム。
このように構成することで、既存の撮影機器に対して、プログラムの提供を行うことによって、上記制御を行うことができる。
10…車両、101、101F、101R…撮影機器、102…ユーザ端末、103…外部サーバ、104…ネットワーク、301…主記憶装置、302…補助記憶装置、310…画像情報記録モジュール、311…警告モジュール、312…表示制御モジュール、313…撮影機器連携モジュール、314…撮影機器制御モジュール、320…設定情報、321…画像情報、303…プロセッサ、304…入力装置、305…出力装置、306…カメラ部、307…通信制御部、401…マイコン、402…カメラ、403…制御部、404…撮影機器コントローラ

Claims (31)

  1. 端末であって、
    車両に配置された撮影機器から送信された複数の画像情報を受信する通信制御手段と、
    前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合に、前記撮影機器から受信した前記複数の画像情報を前記端末用の記憶手段に記憶する画像情報記録手段と、
    を有する端末。
  2. 前記端末が、画面を表示する表示手段及び表示制御手段を有し、
    前記通信制御手段は、前記撮影機器から前記複数の画像情報を逐次受信し、
    前記表示制御手段は、受信した前記複数の画像情報を前記画面の中の表示領域に表示し、
    前記複数の画像情報を表示している間に前記記録条件を満たした場合に、表示している前記複数の画像情報を、前記端末用の記憶手段に記憶する
    請求項1に記載の端末。
  3. 前記画像情報記録手段は、前記撮影機器から前記記録条件を満たしたことを通知する通知情報を受信した場合に、前記複数の画像情報を記憶する
    請求項1または2に記載の端末。
  4. 前記表示制御手段は、前記撮影機器又は前記端末を操作するための操作領域、を前記画面の中に表示する
    請求項2又は3に記載の端末。
  5. 前記表示制御手段は、第1の設定時間の経過後、前記操作領域の表示を行ったまま前記表示領域の表示を停止する又は表示の輝度を下げる
    請求項4に記載の端末。
  6. 前記表示制御手段は、第2の設定時間の経過後、前記表示領域及び前記操作領域の表示を停止する又は表示の輝度を下げる
    請求項4又は5に記載の端末。
  7. 前記表示制御手段は、前記第1の設定時間及び前記第2の設定時間の変更を受け付ける
    請求項4から6のいずれか1項に記載の端末。
  8. 前記撮影機器側の操作要素により前記撮影機器が操作されている場合、前記表示制御手段は、所定の表示情報を前記表示領域に表示し、前記撮影機器に対する前記端末の前記操作領域による操作の入力を制限する
    請求項4から7のいずれか1項に記載の端末。
  9. 前記表示制御手段は、前記所定の表示情報として、前記撮影機器の操作状態に関連する情報を表示する
    請求項8に記載の端末。
  10. 前記表示制御手段が、前記端末の向きに応じて、前記操作領域と前記表示領域を前記画面内の別々の領域に配置するか、又は、前記操作領域を前記表示領域に重ねて配置するか、を切り替える
    請求項4から9のいずれか1項に記載の端末。
  11. 前記操作領域が複数の操作部分を有し、
    前記表示制御手段は、前記操作領域を前記表示領域に重ねて表示する場合、前記複数の操作部分のそれぞれを、前記表示領域内で互いに離間させて前記表示領域に重ねて配置する
    請求項10に記載の端末。
  12. 前記端末は撮影機器連携手段を有し、前記表示領域及び前記操作領域に対する入力に基づいて、前記撮影機器の設定を行う
    請求項4から11の何れか1項に記載の端末。
  13. 前記撮影機器連携手段は、前記操作領域に対する入力に基づいて、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことを通知するための基準線を、前記撮影機器に設定する
    請求項12に記載の端末。
  14. 前記撮影機器は、設定された前記基準線に基づいて、前記車両の前方の車両又は前記車両の後方の車両のうちの少なくとも一方に対する距離又は位置関係のうちの少なくとも一方を判定することにより、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことを通知する
    請求項13に記載の端末。
  15. 別の撮影機器からの別の画像情報を前記表示領域に表示している間に前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合、前記表示制御手段は、前記表示領域に表示する画像情報を、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことを検知した前記撮影機器からの前記画像情報に切り替える
    請求項2から14の何れか1項に記載の端末。
  16. 前記表示制御手段は、前記車両の前方のカメラの画像と後方のカメラの画像とを表示可能であり、前記車両の前方のカメラの画像の表示中に、前記車両の後方からの他車両の接近を検知した場合は、前記後方のカメラの画像に切り替えて表示する
    請求項2から15のいずれか1項に記載の端末。
  17. 前記撮影機器の制御手段は、少なくとも前記車両に生じた衝撃に基づく記録条件を満たしたかどうかと、前記車両への他車両の接近に基づく記録条件を満たしたかどうかを判定するものであり、
    前記画像情報記録手段は、前記車両への他車両の接近に基づく記録条件を満たした場合に前記複数の画像情報を前記端末用の記憶手段に記録する
    請求項1から16のいずれか1項に記載の端末。
  18. 前記端末は、前記車両の状態が所定の記録条件を満たしたことについての警告を、音、光、テキスト、の少なくとも何れか1つを用いて出力する警告手段を有する
    請求項1から17の何れか1項に記載の端末。
  19. 前記画像情報記録手段は、音声情報を含まない前記画像情報を前記記憶手段に記憶する請求項1から18の何れか1項に記載の端末。
  20. 前記画像情報記録手段は、インデックス情報を付与した前記画像情報を前記記憶手段に記憶し、
    前記インデックス情報に基づき、前記撮影機器によって記憶された前記複数の画像情報に対応する第2の画像情報を取得する
    請求項1から19の何れか1項に記載の端末。
  21. 前記第2の画像情報は、音声情報を含む
    請求項19を引用する請求項20に記載の端末。
  22. 前記第2の画像情報は、前記車両の状態が所定の記録条件を満たした時点より以前の期間の画像情報を有する請求項20または21に記載の端末。
  23. 前記画像情報記録手段は、記憶する前記複数の画像情報の時間の長さを設定し、設定された前記時間の長さに基づいて前記複数の画像情報を記憶する時間を制御する請求項1から22の何れか1項に記載の端末。
  24. 前記通信制御手段は、記憶した前記画像情報を外部のサーバへ転送する請求項1から23の何れか1項に記載の端末。
  25. 請求項1から24の何れか1項に記載の各手段の機能を前記端末に実現させるためのプログラム。
  26. 車両に配置される撮影機器であって、
    撮影した複数の画像情報を外部の端末に送信する送信手段と、
    前記車両の状態を検出する検出手段と、
    前記車両の状態が所定の記録条件を満たした場合に、送信した前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報を送信する制御手段と、
    を有する撮影機器。
  27. 前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報は、前記記録条件を満たしたことを通知する通知情報であり、
    前記送信手段は、撮影した前記複数の画像情報を逐次送信し、
    前記制御手段は、前記記録条件を満たした場合に、前記通知情報を送信する
    請求項26に記載の撮影機器。
  28. 前記制御手段は、前記車両の状態が前記所定の記録条件を満たした場合に、前記記録条件を満たした時点の前後を含む期間に撮影された前記複数の画像情報を、前記撮影機器用の記憶手段に記憶させる
    請求項26または27に記載の撮影機器。
  29. 前記制御手段は、
    第1の記録条件を満たした場合に、前記複数の画像情報を前記撮影機器用の記憶手段に記憶させ、
    第2の記録条件を満たした場合に、前記第2の記録条件を満たした時点より後の、前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報を送信する
    請求項26から28の何れか1項に記載の撮影機器。
  30. 前記第2の記録条件として前記車両への後方車両の接近があった場合に、所定の警告を行うとともに、前記複数の画像情報を前記端末に記憶させるための情報を送信する
    請求項26から29の何れか1項に記載の撮影機器。
  31. 請求項26から30の何れか1項に記載の各手段の機能を前記撮影機器に実現させるためのプログラム。


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