JP2022156198A - 虚像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】調光される外界光の範囲を広く確保することができる虚像表示装置を提供する。【解決手段】本発明の虚像表示装置は、第1画像光を射出する第1表示素子と、第1画像光及び外界光を使用者の眼に入射させる第1光学部材と、外界光のうち一部を遮光し、回転可能に構成された第1偏光部材と、第1偏光部材に接続され、第1偏光部材の回転方向及び回転角度を調節する調節部材と、を備える。第1偏光部材が回転方向の第1位置に位置するときには、第1偏光部材は外界光のうち第1方向の偏光を遮光し、第1偏光部材が回転方向の第2位置に位置するときには、第1偏光部材は外界光のうち第2方向の偏光を遮光する。【選択図】図1

Description

本発明は、虚像表示装置に関する。
複数の反射素子を用いて画像光を反射させつつ観察者の眼に導く形態のヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display;HMD、虚像表示装置)が知られている。画像光と表示装置に対して眼側とは反対側から入射する外界光との両方を視認可能なシースルー型のHMDでは、画像光に比べて外界光が過度に明るくなると画像のコントラスト及び視認度が低下する。画像の視認度の低下を防ぐために、HMDの画像表示部分の外界光の入射側に調光シェード等の調光器を配置することが提案されている。例えば、特許文献1には、映像投射器の使用者への投射側とは反対側に調光器が配置された映像表示装置(虚像表示装置)が開示されている。
特開2017-120311号公報
特許文献1に開示された映像表示装置では、光軸に平行な方向から見たときに縦方向の偏光の量を調整する第1の調光層と横方向の偏光の量を調整する第2の調光層とを制御することによって、外界光の明るさが調整される。前述の構成では、外界光が複数の調光層を通るため、調光された外界光の光量が大きく減じられるとともに、調光される外界光の範囲が狭くなる虞があった。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の虚像表示装置は、第1画像光を射出する第1表示素子と、第1画像光及び外界光を使用者の眼に入射させる第1光学部材と、外界光のうち一部を遮光し、回転可能に構成された第1偏光部材と、第1偏光部材に接続され、第1偏光部材の回転方向及び回転角度を調節する調節部材と、を備える。第1偏光部材が回転方向の第1位置に位置するときには、第1偏光部材は外界光のうち第1方向の偏光を遮光する。第1偏光部材が回転方向の第2位置に位置するときには、第1偏光部材は外界光のうち第2方向の偏光を遮光する。
第1実施形態の虚像表示装置の概略構成図である。 図1の虚像表示装置をC1-C1線で矢視した断面図である。 図1の虚像表示装置の光学系部分の概略構成である。 図1の虚像表示装置の第1偏光部材の所定の方向が外界光の光軸を中心として回転したときの様子を示す概略構成図である。 図1の虚像表示装置の第1偏光部材の所定の方向が外界光の光軸を中心として回転したときの様子を示す概略構成図である。 図1の虚像表示装置の第1偏光部材の所定の方向が外界光の光軸を中心として回転したときの様子を示す概略構成図である。 図1の虚像表示装置の第1偏光部材の所定の方向と外界光の見え方との関係を示す正面図である。 図1の虚像表示装置の第1偏光部材の所定の方向と外界光の見え方との関係を示す別の正面図である。 図4~図6の第1支持部材の変形例の概略構成図である。 図1の虚像表示装置の設計について説明するための概略図である。 第2実施形態の虚像表示装置の要部の概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1~図10を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の虚像表示装置101の装着状態を示す概略構成図である。図2は、虚像表示装置101をX方向から見たときの断面図である。図3は、虚像表示装置101の内部構造をX方向から見たときの断面図である。以下の各図面では、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を変えている場合がある。
虚像表示装置101は、眼鏡型のHMDであり、装着する使用者Uに虚像としての映像(画像)を認識させる。図1以降の各図では、必要に応じてX方向、Y方向、及びZ方向の各々に沿った軸からなる直交座標系が用いられる。X方向及びY方向は、使用者Uの両眼が並ぶ平面に含まれて互いに直交する2方向である。X方向は、使用者Uの両眼を結ぶ方向に略平行である。Z方向は、X方向及びY方向に直交する方向であり、後述するように虚像表示装置101における画像光(第1画像光)MLが右眼EY1及び左眼EY2に入射する直前の光軸AXと平行な方向、及び虚像表示装置101に入射する外界光OLの入射方向と同じ方向であって、外界光OLの光軸OXに平行な方向である。
図1から図3に示すように、虚像表示装置101は、第1表示部111と、第1偏光部材201と、第1調節部材(調節部材)251と、第2表示部112と、接続部115と、第2偏光部材202と、第2調節部材(調節部材)252と、を備える。なお、図3では、第1表示部111における光学的構造について説明する。また、第1偏光部材201、第1調節部材251、第2偏光部材202、及び第2調節部材252は、省略されている。
第1表示部111は、使用者Uの右眼EY1に対して虚像を形成する。第1表示部111は、表示素子(第1表示素子)10と、導光光学系(第1光学部材)12と、を備える。
表示素子10は、投射レンズ21よりもZ方向の前側に配置され、Z方向に画像光MLを射出する。表示素子10は、例えば有機エレクトロルミネッセンス(electro-luminescence;EL)素子、無機EL素子、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)アレイ、有機LED、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等に代表される自発光型の表示デバイスで構成されている。
表示素子10は、2次元の画像射出面10aにカラーの静止画又は動画を形成する。表示素子10は、自発光型の表示素子に限らず、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、又はその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライト等の光源によって照明することによって画像又は動画を形成するものであってもよい。表示素子10には、LCDに代えて、LCOS(Liquid Crystal on Silicon,LCOSは登録商標)、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Mirror Device;DMD)等が用いられてもよい。
導光光学系12は、画像光ML及び外界光OLを使用者Uの右眼EY1に入射させる。導光光学系12は、投射レンズ21と、プリズム22と、シースルーミラー23と、を備える。投射レンズ21は、表示素子10から射出された画像光MLを略平行光束に変換する。投射レンズ21は、例えば単レンズであり、入射面21aと、射出面21bと、を有する。なお、投射レンズ21は、複数枚のレンズで構成されていてもよい。
プリズム22は、入射面22aと、内反射面22bと、射出面22cと、を有する。プリズム22は、投射レンズ21から射出された画像光MLを入射面22aにおいて屈折させつつ入射させ、内反射面22bで全反射させ、射出面22cから屈折させつつ射出させる。プリズム22は、シースルーミラー23よりもY方向の後側に位置する。
シースルーミラー23は、プリズム22の射出面22cから射出された画像光MLを瞳位置PPに向けて反射させて右眼EY1の射出瞳SPを形成する。射出瞳SPが形成される位置を瞳位置PPと称する。瞳位置PPには、画像射出面10a上の各点からの画像光が所定の発散状態又は平行状態で画像射出面10a上の各点の位置に対応する角度方向から重畳するように入射する。画像光は右眼EY1の網膜EM上で結像する。導光光学系12による虚像の表示領域は、略矩形状に形成される。
シースルーミラー23は、Z方向の後側から前側に向かって見たときに、後側に凸となる曲面を有する板状の光学部材であり、プリズム22から射出される画像光MLを反射する。シースルーミラー23は、右眼EY1が配置される瞳位置PPを覆うとともに瞳位置PPから見て凹形状を有する。シースルーミラー23は、瞳位置PPに近い方の表面上にミラー膜からなる反射面23aを有する。
投射レンズ21とプリズム22とは、表示素子10とともにケース51に収納されている。ケース51は、遮光性の材料で形成されている。ケース51には、表示素子10を動作させる不図示の駆動回路が内蔵されている。ケース51には、開口51aが形成されている。開口51aは、プリズム22からシースルーミラー23に向かう画像光MLがケース51に干渉しないサイズを有する。開口51aは、光透過性を有する保護カバー52で覆われている。保護カバー52は、光学的なパワーを有しておらず、画像光MLを減衰させることなく通過させる樹脂等の材料で形成されている。保護カバー52によって、ケース51内の収納空間は密閉された状態であり、ケース51内の防塵、防露、光学面への接触防止等の機能が高められる。ケース51に対して、支持板54を介してシースルーミラー23が支持されている。
導光光学系12は、所謂軸外し光学系で構成されている。すなわち、投射レンズ21、プリズム22、及びシースルーミラー23は、軸外し系を形成するように配置されている。導光光学系12を構成する投射レンズ21、プリズム22、及びシースルーミラー23において、少なくとも1つの反射面又は屈折面への光線の入射の前後で光路が全体として折れ曲がることを意味する。つまり、軸外し系である導光光学系12においては、表示素子10から射出される画像光MLのうち中心画角となる画像光MLの主光線に相当する光軸AXの折り曲げが行われている。光軸AXは、X方向に沿って見た場合、Z字状をなしている。
導光光学系12において、入射面22aと射出面22cとは、曲面からなる光学面であり、反射面のみの場合、又は入射面22aおよび射出面22cを平面とした場合に比較して解像度の向上に寄与する。プリズム22を構成する光学面である入射面22a、内反射面22b、及び射出面22cは、光軸AXと交差するY方向に関して、光軸AXを挟んで非対称性を有し、X方向に関して光軸AXを挟んで対称性を有する。プリズム22においては、物理的な外形だけでなく、光学的な有効領域に関しても、Y方向の幅寸法に比べてX方向の幅寸法が大きい。このことによって、Y方向の画角を大きくすることができる。また、右眼EY1の移動が横に大きいことに対応して、視線がX方向に大きく変化しても画像を視認することができる。
導光光学系12において、シースルーミラー23は、自身に入射した光の一部を反射させ、他の一部の光を透過させる透過型の反射素子である。シースルーミラー23の反射面23aは、半透過性を有する。このことによって、外界光OLがZ方向に沿って後述する第1偏光部材201を通過した後にシースルーミラー23を通過するため、外界のシースルーが可能になり、使用者Uは外界像に虚像が重なった状態を視認することができる。反射面23aの画像光ML及び外界光OLに対する反射率は、画像光MLの輝度の確保、又はシースルーによる外界像の観察を容易にする観点から、想定される画像光MLの入射角の範囲において10%以上90%以下であることが好ましい。
シースルーミラー23は、例えば樹脂で形成されるが、光学ガラス等で形成されてもよい。シースルーミラー23を周囲から支持する支持板54は、シースルーミラー23と同一の材料で形成され、シースルーミラー23と同一の厚みを有する。反射面23aは、例えば膜厚を調整した複数の誘電体層からなる誘電体多層膜で形成されているが、膜厚を調整したAl、Ag等の金属の単層膜又は多層膜で構成されていてもよい。
上述の導光光学系12では、表示素子10からの画像光MLは、投射レンズ21に入射して略コリメートされた状態で射出される。投射レンズ21を通過した画像光MLは、プリズム22に入射して入射面21aから屈折されつつ射出され、内反射面22bによって100%に近い高い反射率で反射され、再度、射出面22cで屈折される。プリズム22から出た画像光MLは、シースルーミラー23に入射して反射面23aによって50%程度以下の反射率で反射される。シースルーミラー23で反射された画像光MLは、使用者Uの右眼EY1又は瞳孔が配置される瞳位置PPに入射する。プリズム22とシースルーミラー23との間であって、プリズム22の射出面22c側には、中間像MMが形成される。中間像MMは、アイリングERよりも光路の上流側の位置であって表示素子10の画像射出面10aに対して共役な位置に形成される実像である。虚像表示装置101を装着した使用者Uは、右眼(眼)EY1で表示素子10から射出された画像光MLによる虚像を観察することができる。
図示していないが、第2表示部112は、上述の第1表示部111と同様の構成要素を備え、図1に示すように、第1表示部111に対してX方向で右眼EY1と左眼EY2との離間距離に応じた距離離れて配置され、X方向で左眼EY2に対応する位置に設けられている。つまり、第1表示部111から第2表示部112に向かう方向であるX方向で、第1表示部111と第2表示部112とは、離間して配置されている。
第2表示部112は、第1表示部111が備える表示素子10と同じ種類の表示素子(第2表示素子)11と、第1表示部111が備える導光光学系12と同様の不図示の導光光学系と、を備える。表示素子11は、Z方向に画像光MLと同様の画像光(第2画像光)を射出する。第2表示部112の導光光学系は、表示素子11からの画像光ML及び外界光OLを使用者Uの左眼EY2に入射させる。
X方向において、第1表示部111と第2表示部112とは、接続部115によって連結されている。接続部115は、使用者Uが虚像表示装置101を装着したときに使用者Uの鼻部にY方向の後側から係止される。
上述のように、虚像表示装置101を装着した使用者Uは、表示素子10から射出された画像光による虚像を右眼(眼)EY1で観察するとともに、表示素子11から射出された画像光(第2画像光)による虚像を左眼(眼)EY2で観察することができる。
虚像表示装置101では、右眼EY1及び左眼EY2の各々の瞳位置PPに、シースルーミラー23やその周囲の支持板54を通過した外界光OLも入射する。すなわち、虚像表示装置101を装着した使用者Uは、画像光MLによる虚像に重ねて、外界像を観察することができる。
図2に示すように、第1偏光部材201は、Z方向において第1表示部111のシースルーミラー23と隣り合い、且つシースルーミラー23よりもZ方向の後側に配置されている。つまり、第1偏光部材201を通過した外界光OLがシースルーミラー23に入射するように、第1偏光部材201は配置される。すなわち、Z方向は、前記第1偏光部材と前記第1光学部材とが重なる方向である。第1偏光部材201は、例えば1枚の液晶パネルで構成されている。図示していないが、当該液晶パネルは、各々の一方の板面に透明電極が形成された一対の平板ガラスと、一対の平板ガラスの間に挟まれた液晶分子と、偏光フィルターと、を備える。液晶分子は、例えばツイストネマティック(twisted nematic;TN)型である。一対の平板ガラスは、透明電極が形成された板面同士が対向するように厚さ方向で所定の間隔をあけて配置されている。偏光フィルターは、液晶パネルの表面及び裏面に設けられるが、一対の平板ガラスの間に液晶分子に加えて色素分子が挟まれている場合は省略可能である。なお、第1偏光部材201は、所定の方向DDに平行な偏光を遮光可能であれば、前述の構成とは異なる構成を備えていてもよく、前述のように能動型の液晶パネルではなく、受動型の素子で構成されていてもよい。
図1に示すように、第1偏光部材201は、Z方向から見たときに円形状を有する。第1偏光部材201は、Z方向に沿って第1表示部111のシースルーミラー23を通って右眼EY1に入射する外界光OLの光軸OXを中心としてX方向及びY方向を含むXY平面内で回転可能に構成されている。
第1調節部材251は、第1偏光部材201の外周端面(外周縁)201eから光軸OXを中心として径方向Rの外側に突出する第1突起261と、第1偏光部材201の外周部201Sの回転方向θ1の一部(少なくとも一部)を支持する第1支持部材271と、を有する。第1突起261は、略円柱状に形成され、第1偏光部材201を回転方向θ1に回転させるときに使用者Uが把持するためのつまみの役割を担っている。
図4~図6は、第1偏光部材201が遮光する外界光(光)OLの電界の振動方向すなわち所定の方向DDが光軸OXを中心として回転したときの様子を示す図である。図4(a)、図5(a)、及び図6(a)はY方向に沿って見たときの平面図であり、図4(b)、図5(b)、及び図6(b)はZ方向に沿って見たときの正面図である。図1、及び図4~図6に示すように、第1支持部材271は、上側支持部272と、下側支持部273と、連結部274、275と、を備える。第1支持部材271は、少なくとも外界光OLに対して透光性を有する材料で形成されていることが好ましく、例えば外界光OLに対して透光性を有する樹脂で形成されている。第1支持部材271は、透光性を有する不図示の接着剤或いは連結部材等によって、シースルーミラー23よりも外界光OLの入射側、すなわちZ方向の後側で支持板54に接続されている。
上側支持部272は、Z方向から見たときに、第1偏光部材201の外周部201Sの上端部を支持している。上側支持部272は、第1偏光部材201の回転方向θ1での回転に影響を与えず且つ第1偏光部材201が勝手に回転しないように、外周部201Sの上端部をZ方向で挟んで支持する一対の対向部材281、282を有し、Y方向から見て枠状に構成されている。下側支持部273は、Z方向から見たときに、第1偏光部材201の外周部201Sの略中央から下側の下半周部を支持している。下側支持部273についても、第1偏光部材201の回転方向θ1での回転に影響を与えず且つ第1偏光部材201が勝手に回転しないように外周部201Sの下半周部をZ方向で挟んで支持する一対の対向部材283、284を有し、Y方向から見て枠状に構成されている。連結部274は、上側支持部272のX方向の一方の端部と下側支持部273のX方向の一方の端部とを連結している。連結部275は、上側支持部272のX方向の他方の端部と下側支持部273のX方向の他方の端部とを連結している。
図7及び図8は、第1偏光部材201の所定の方向DDと外界光OLの見え方との関係を示す正面図である。図7及び図8では、Z方向に沿って第1偏光部材201及び第1表示部111のシースルーミラー23を通って使用者Uが外界光OLを視認可能な領域30内に、液晶ディスプレイ310が設けられている。液晶ディスプレイ310の画面に、所定の向きIDに平行な略一方向のみの偏光からなる画像IMが表示されている。
図4(b)、図5(b)、及び図6(b)に示すように、Z方向から見たときに、第1突起261の軸線方向BXは、第1偏光部材201の所定の方向DDに対して45°をなしている。図4(a)、(b)に示すように、第1偏光部材201の所定の方向DDがX方向と平行になるときの回転方向θ1における第1突起261の軸線方向BXの位置を第1位置P1とする。第1突起261が第1位置P1に位置する場合、図7に示すように、第1偏光部材201の所定の方向DDが画像IMを構成する偏光(外界光)の向きIDと平行であるため、画像IMを構成する偏光は略遮光されずに、第1偏光部材201及びシースルーミラー23を通って右眼EY1に到達する。図4(a)、(b)に示す場合、Z方向から見たときに、領域30からの外界光OLのうち第1偏光部材201の所定の方向DDに交差する方向の偏光、すなわちX方向に交差する方向の偏光(第1方向の偏光)は、遮光される。
図6(a)、(b)に示すように、第1偏光部材201の所定の方向DDがY方向と平行になるときの回転方向θ1における第1突起261の軸線方向BXの位置を第2位置P2とする。第1突起261が第2位置P2に位置する場合、図8に示すように、第1偏光部材201の所定の方向DDが画像IMを構成する偏光の向きIDに対して垂直であるため、画像IMを構成する偏光は略遮光され、右眼EY1に略到達しない。使用者Uには、画像IMが表示されていない状態と略同様に視認される。図6(a)、(b)に示す場合、Z方向から見たときに、領域30からの外界光OLのうち第1偏光部材201の所定の方向DDに交差する方向の偏光、すなわちY方向に交差する方向の偏光(第2方向の偏光)は、遮光される。
第1偏光部材201の回転方向θ1における第1突起261の第1位置P1と第2位置P2との間の第3位置P3に位置する場合、領域30からの外界光OLのうち第1偏光部材201の所定の方向DDに交差する方向の少なくとも一部(第1方向の偏光の一部、第2方向の偏光の一部)が遮光される。Z方向から見たときに、外界光OLの偏光の方向と第1偏光部材201の所定の方向DDとのなす角度の絶対値が90°に近くなる程、第1偏光部材201によって遮光される外界光OLの当該偏光の光量は増大する。
例えば、図5(a)、(b)に示すように、第1偏光部材201の所定の方向DDがX方向及びY方向の各々に対して45°をなすときの回転方向θ1における第1突起261の軸線方向BXの位置P11は、第3位置P3の一例である。この場合、図示していないが、第1偏光部材201の所定の方向DDが画像IMを構成する偏光の向きIDに対して45°をなすため、画像IMを構成する偏光の約半分が遮光され、残りの半分の偏光が右眼EY1に到達する。使用者Uは、第1突起261が第1位置P1に位置するときよりも暗く、約50%減の明るさを有し、且つ第1突起261が第2位置P2に位置するときよりも明るい画像IMを視認する。
つまり、使用者Uは、第1突起261を把持しつつ第1偏光部材201を光軸OXを中心として回転方向θ1に回転させることによって、右眼EY1に入射する外界光OLの光量を自在に調節することができる。また、使用者Uは、外界光OLの光量を調節することによって、第1表示部111で表示される画像光MLによる画像又は動画と外界光OLによる画像又は動画との見え方のバランスを自在に調節することができる。
第1支持部材271は、第1突起261を第1位置P1で係止する第1係止部291と、第1突起261を第2位置P2で係止する第2係止部292と、を備える。具体的には、第1支持部材271において、第1突起261が第1位置P1に位置しているときに、図4(a)、(b)に示すように第1突起261の回転方向θ1の側端縁が上側支持部272のZ方向に平行に延在する側辺部に当接する。このことによって、第1突起261が第1位置P1に係止されている。すなわち、第1係止部291として、X方向において連結部274側の上側支持部272の側辺部が機能する。
また、第1支持部材271において、第1突起261が第2位置P2に位置しているときに、図6(a)、(b)に示すように第1突起261の回転方向θ1の側端縁が上側支持部272の第1係止部291として機能する側辺部とはX方向で反対側の側辺部に当接する。このことによって、第1突起261が第2位置P2に係止されている。すなわち、第2係止部292として、X方向において連結部275側の上側支持部272の側辺部が機能する。
図1に示すように、第2偏光部材202は、第1偏光部材201と導光光学系(第1光学部材)12とが重なる方向であるZ方向から見たときに円形状を有する。第2偏光部材202は、Z方向に沿って第2表示部112のシースルーミラー23を通って左眼EY2に入射する外界光OLの光軸OXを中心としてX方向及びY方向を含むXY平面内で回転可能に構成されている。第2偏光部材202は、第1偏光部材201と同様に、例えば1枚の液晶パネルで構成されている。
第2調節部材252は、第2偏光部材202の外周端面(外周縁)202eから光軸OXを中心として径方向Rの外側に突出する第2突起262と、第2偏光部材202の外周部202Sの回転方向θ2の一部(少なくとも一部)を支持する第2支持部材278と、を有する。図示していないが、第2支持部材278は、上述の第1支持部材271と同様の構成を備える。
以上説明した第1実施形態の虚像表示装置101は、画像光MLを射出する表示素子10と、画像光ML及び外界光OLを使用者Uの右眼EY1に入射させる導光光学系12と、外界光OLのうち一部を遮光し、回転可能に構成された第1偏光部材201と、第1偏光部材201に接続され、第1偏光部材201の回転方向θ1及び回転角度を調節する第1調節部材251と、を備える。第1実施形態の虚像表示装置101では、第1偏光部材201が回転方向θ1の第1位置P1に位置するときには、第1偏光部材201は、外界光OLのうち第1位置P1に対応する第1偏光部材201の所定の方向DDに交差する方向の偏光の少なくとも一部を遮光する。第1偏光部材201が回転方向θ1の第2位置P2に位置するときには、第1偏光部材201は、外界光OLのうち第2位置P2に対応する第1偏光部材201の所定の方向DDに交差する方向の偏光の少なくとも一部を遮光する。
第1実施形態の虚像表示装置101では、1枚物の第1偏光部材201を光軸OXを中心とする回転方向θ1に回転させることによって、使用者Uが右眼EY1に入射する外界光OLの光量を自在に調節することができる。第1実施形態の虚像表示装置101によれば、従来の虚像表示装置のように複数枚の偏光部材を通して外界光を取り込む構成に比べて、外界光OLの損失を抑え、調光される外界光OLの範囲を拡げることができる。また、第1実施形態の虚像表示装置101によれば、従来の虚像表示装置のように複数枚の偏光部材を用いる構成に比べて、調光部分をシースルーミラー23よりも外界光OLの入射側に大きく突出させずに済み、光学系全体の大型化を防ぐことができる。
第1実施形態の虚像表示装置101において、第1偏光部材201と導光光学系12とが互いに重なるZ方向から見たときに、第1偏光部材201は、円形状を有する。第1調節部材251は、第1偏光部材201の外側に突出する第1突起261と、第1偏光部材201の回転方向θ1の少なくとも一部を支持する第1支持部材271と、を有する。第1実施形態の虚像表示装置101によれば、簡易な構成によって、使用者Uが第1突起261を把持しつつ、第1偏光部材201を回転方向θ1に回転させ、外界光OLの第1偏光部材201での透過率及び右眼EY1に入射する外界光OLの光量を容易に調節することを可能にする。
なお、図1に示す配置構成では、主に第1偏光部材201の上端部、すなわち第1偏光部材201のY方向の後端部で第1突起261を回転方向θ1に回転させるが、Y方向において逆にし、第1偏光部材201の下端部、すなわち第1偏光部材201のY方向の前端部で第1突起261を回転方向θ1に回転させてもよい。その場合、例えば図4(b)、図5(b)、及び図6(b)に例示した第1偏光部材201及び第1調節部材251の全体の配置構成をY方向で反転させればよい。
第1実施形態の虚像表示装置101において、第1支持部材271は、第1突起261を第1位置P1で係止する第1係止部291と、第1突起261を第2位置P2で係止する第2係止部292と、を備える。この構成によれば、図1を参照するとわかるように使用者Uが虚像表示装置101を装着したときにシースルーミラー23よりもZ方向の後側、すなわち外界光OLの入射側から第1偏光部材201を直視できない状態であっても、第1突起261を第1位置P1或いは第2位置P2で容易に係止することができる。そのことによって、虚像表示装置101の使用時における使用者Uの快適度が向上する。
図9は、図4~図6で例示した第1支持部材271の変形例である第1支持部材321が光軸OXを中心として回転したときの様子を示す図であって、(a)は第1突起261が第1位置P1に位置している状態、(b)は第1突起261が位置P11に位置している状態、(c)は第1突起261が第2位置P2に位置している状態を示す。第1支持部材321は、中央側支持部322を備える。中央側支持部322は、Z方向から見たときに、第1偏光部材201の外周部201SのY方向での略中央部を支持している。中央側支持部322は、第1偏光部材201の回転方向θ1での回転に影響を与えず、且つ第1偏光部材201が勝手に回転しないように、外周部201SのY方向での略中央部をZ方向で挟んで支持する一対の対向部材285、286を有し、Y方向から見て枠状に構成されている。このような中央側支持部322を有する第1支持部材321によれば、第1支持部材271を用いた場合と同様の作用効果が得られる。
また、第1支持部材321では、Z方向に沿って見たときに、第1位置P1に位置する第1突起261の回転方向θ1の側端縁が接する中央側支持部322の端部を第1係止部291として機能させることができる。同様に、第2位置P2に位置する第1突起261の回転方向θ1の側端縁が接する中央側支持部322の端部を第2係止部292として機能させることができる。
第1実施形態の虚像表示装置101において、第1突起261が回転方向θ1の第1位置P1に位置し、第1偏光部材201が所定の方向DDをX方向に対して平行にして第1位置P1に位置するときには、第1偏光部材201は、X方向に平行な偏光を含む、Y方向に交差する方向の偏光(第2方向の偏光)を透過する。第1突起261が第1位置P1と第2位置P2との間の第3位置P3に位置するときには、第1偏光部材201は、X方向に交差する方向の偏光(第1方向の偏光)の一部及びY方向に交差する方向の偏光の一部を遮光する。第1偏光部材201は、外界光OLの光軸OXに直交する所定の方向DDの偏光を透過させる。第1実施形態の虚像表示装置101では、第1偏光部材201が回転方向θ1で第1位置P1と第2位置P2との間の第3位置P3に位置するとき、Z方向に沿って見ると、第1偏光部材201の所定の方向DDがX方向及びY方向に傾斜するため、Y方向に平行な方向の偏光、及びX方向に平行な方向の偏光の各々の一部が遮光される。このことによって、使用者Uは、第1突起261を第3位置P3で自由に回転させることによって、外界光OLの第1偏光部材201での透過率及び外界光OLの光量を連続的に且つ精度良く調節することができる。
第1実施形態の虚像表示装置101において、画像光MLを射出する表示素子11と、画像光ML及び外界光OLを使用者Uの左眼EY2に入射させる導光光学系(第2光学部材、図示略)と、外界光OLの光軸OXを中心として回転可能に構成された第2偏光部材202と、第2偏光部材202に接続され、第2偏光部材202の光軸OXを中心とする回転方向θ2の位置(角度)を調節する第2調節部材252と、を備える。第1実施形態の虚像表示装置101では、第1偏光部材201と同様に、第2偏光部材202が回転方向θ2の第1位置P1に対応する第4位置(不図示)に位置するときには、外界光OLのうち第4位置に対応する第2偏光部材202の所定の方向に交差する方向の偏光(第1方向の偏光)の少なくとも一部が遮光される。第2偏光部材202が回転方向θ2の第2位置P2に対応する第5位置(不図示)に位置するとき、外界光OLのうち第5位置に対応する第2偏光部材202の所定の方向に交差する方向の偏光(第2方向の偏光)の少なくとも一部が遮光される。
第1実施形態の虚像表示装置101では、1枚物の第2偏光部材202を光軸OXを中心とする回転方向θ2に回転させることによって、使用者Uが左眼EY2に入射する外界光OLの光量を自在に調節することができる。第1実施形態の虚像表示装置101によれば、従来の虚像表示装置のように複数枚の偏光部材を通して外界光を取り込む構成に比べて、上述のように外界光OLの損失を抑え、調光される外界光OLの範囲を拡げることができるとともに、光学系全体の大型化を防ぐことができる。なお、第1実施形態の虚像表示装置101では、第1偏光部材201と第2偏光部材202とが互いに離間し、互いに独立して回転可能である。回転方向θ1、θ2は互いに同一の方向であってもよく、互いに逆向きであってもよい。
第1実施形態の虚像表示装置101において、第1偏光部材201と同様に、第2偏光部材202はZ方向から見たときに円形状を有する。第2調節部材252は、第2偏光部材202の外周端面202eから光軸OXを中心として径方向Rの外側に突出する第2突起262と、第2偏光部材202の外周部202Sの回転方向θ2の少なくとも一部を支持する第2支持部材と、を有する。第1実施形態の虚像表示装置101によれば、簡易な構成によって、使用者Uが第2突起262を把持しつつ、第2偏光部材202を回転方向θ2に回転させ、外界光OLの第2偏光部材202での透過率及び左眼EY2に入射する外界光OLの光量を容易に調節することを可能にする。なお、左眼EY2に関しても、第2偏光部材202の上端部及び下端部、すなわち第1偏光部材201のY方向の前端部及び後端部の何れで第2突起262を回転方向θ2に回転させても構わない。
第1実施形態の虚像表示装置101において、第2支持部材278は、第2突起262を第4位置で係止し、且つ第1係止部291に対応する第3係止部と、第2突起262を第5位置で係止し、且つ第2係止部292に対応する第4係止部と、を備える。この構成によれば、第1支持部材271について説明した理由と同様に、使用者Uが虚像表示装置101を装着したときに、外界光OLの入射側から第2偏光部材202を直視できない状態であっても、第2突起262を第4位置或いは第5位置で容易に係止することができる。
第1実施形態の虚像表示装置101において、第2突起262が第4位置に位置するときに最も遮光される外界光OLの偏光(第1方向の偏光)と、第2突起262が第5位置に位置するときに最も遮光される外界光OLの偏光(第2方向の偏光)とが直交することが好ましい。このことによって、使用者Uは、第1突起261に加え、第2突起262を回転方向θ2で第4位置及び第5位置の間で自由に回転させることによって、外界光OLの第2偏光部材202での透過率及び外界光OLの光量を連続的に且つ精度良く調節することができる。
上述の虚像表示装置101では、第1突起261が第1位置P1に位置するときに第1偏光部材201の所定の方向DDがX方向に平行になるように第1偏光部材201の外周端面201eの所定の位置に配置されている。例えば、第1突起261が配置される外周端面201eの回転方向θ1での位置は、変更されてもよい。図10に示すように、第1偏光部材201と第2偏光部材202は、光軸OXに直交する互いに同一の仮想平面(第1偏光部材と第1光学部材とが重なる方向を法線とする平面)PL上に配置されている。仮想平面PLは、X方向及びY方向を含むXY平面と平行である。仮想平面PL上の第1偏光部材201と第2偏光部材202との間隔(平面上での第1偏光部材から第2偏光部材までの距離)L、すなわちX方向での間隔は、同じく仮想平面PL上での第1突起(調整部材)261の最大長さ(第1突起の第1偏光部材と接続される一端から第1突起の第1偏光部材と接続される一端とは反対側の他端までの長さ)Lと、仮想平面PL上での第2突起(調整部材)262の最大長さ(第2突起の第2偏光部材に接続される一端から第2偏光部材に接続される一端とは反対側の他端までの長さ)Lとの合計の長さ(合計)よりも大きい。つまり、L>2(L+L)である。このように配置設計されることによって、例えば第1突起261が第2位置P2に位置し、且つ第2突起262が第1位置P1に相当する第4位置に位置していても、第1突起261と第2突起262とが互いに干渉せず、第1偏光部材201及び第2偏光部材202を回転方向θ1、θ2の所望の位置及び角度に回転させることができる。
図10に示すように、右眼EY1及び左眼EY2の画角ωであって、右眼EY1及び左眼EY2の瞳位置PPと仮想平面PLとのZ方向の距離Lに対して、第1偏光部材201、第2偏光部材202、及びシースルーミラー23は、X方向でSX=L・tan(ω/2)以上の大きさを有することによって、画角ωの範囲内に最大限で画像光ML及び外界光OLを取り込むことができる。また、右眼EY1及び左眼EY2の瞳位置PP同士の離間距離LL、すなわちX方向における右眼EY1の光軸OXと左眼EY2の光軸OXとの離間距離に対して、第1突起261の最大長さLと第2突起262の最大長さLとが互いに略等しい場合、2×(SX+L)<LLを満たすように、離間距離LLを考慮して距離距離Lを適宜設定することができる。なお、人間の右眼EY1及び左眼EY2の瞳位置PP同士のX方向での平均離間距離は、65mm程度である。このように配置設計されることによって、使用者Uの離間距離LL及び画角ωに合わせて、使用者Uが右眼EY1及び左眼EY2に画像光ML及び外界光OLを取り込みつつ、第1突起261と第2突起262とを互いに干渉させずに第1偏光部材201及び第2偏光部材202を回転させて画像光ML及び外界光OLの透過率及び光量を調節することができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態の虚像表示装置について、図11を用いて説明する。
第2実施形態の虚像表示装置102において、第1実施形態等の虚像表示装置101と共通する構成には、虚像表示装置101の当該構成と同じ符号を付し、その説明を省略する。
図11は、第2実施形態の虚像表示装置102は、第1表示部111と、第1偏光部材201と、調節部材255と、第2表示部112と、接続部115と、第2偏光部材202と、を備える。なお、図11では、第1表示部111、第2表示部112、接続部115、及び使用者Uは、省略されている。
第1偏光部材201の外周部201Sの回転方向θ1における領域RA1には、第1嵌合部331が形成されている。第1嵌合部331は、外周端面201eに形成された複数の歯341を有する。同様に、第2偏光部材202の外周部202Sの回転方向θ2における領域RA2には、第2嵌合部332が形成されている。第2嵌合部332は、外周端面202eに形成された複数の歯342を有する。複数の歯341、342の回転方向θ1、θ2における間隔や歯341、342の厚み等は、互いに同一であるが、特定値に限定されない。なお、第1嵌合部331及び第2嵌合部332は、外周部201Sの回転方向θ1全体、或いは外周部202Sの回転方向θ2全体に設けられていても構わない。
調節部材255は、調節ダイヤル350と、第1支持部材271と、第2支持部材278と、を備える。なお、図11では、第1支持部材271及び第2支持部材278は省略されている。調節ダイヤル350は、Z方向に平行な軸線JZを有する円柱状のダイヤル本体352と、把持部354と、を備える。ダイヤル本体352の周面352rには、第1嵌合部331及び第2嵌合部332に嵌合可能な被嵌合部356が形成されている。被嵌合部356は、外周端面201eに形成された複数の歯358を有する。複数の歯358の周方向の間隔や厚み等は、複数の歯341、342の回転方向θ1、θ2における間隔や厚み等に応じて適宜設定されている。
第2実施形態において不図示の第1支持部材271及び第2支持部材278は、下側支持部273と同様に、Z方向から見たときに、第1偏光部材201の外周部201S及び第2偏光部材202の202SのY方向の略中央から下側の下半周部を支持している。
第2実施形態の虚像表示装置102によれば、調節ダイヤル350を軸線JZを中心として周方向に回転させることによって、1枚物の第1偏光部材201及び第2偏光部材202を光軸OXを中心とする回転方向θ1、θ2に回転させることによって、使用者Uが右眼EY1及び左眼EY2に入射する外界光OLの光量を自在に調節することができる。第2実施形態の虚像表示装置102によれば、従来の虚像表示装置のように複数枚の偏光部材を通して外界光を取り込む構成に比べて、外界光OLの損失を抑え、調光される外界光OLの範囲を拡げることができる。また、第2実施形態の虚像表示装置102によれば、従来の虚像表示装置のように複数枚の偏光部材を用いる構成に比べて、調光部分をシースルーミラー23よりも外界光OLの入射側に大きく突出させずに済み、光学系全体の大型化を防ぐことができる。
第1実施形態の虚像表示装置101では、第1偏光部材201と第2偏光部材202とが互いに独立に、且つ互いに同一方向又は逆方向の何れでも回転可能である。第2実施形態の虚像表示装置102では、第1実施形態の虚像表示装置101とは異なり、回転方向θ1、θ2は互いに逆向きであり、第1偏光部材201及び第2偏光部材202が連動して回転する。
第2実施形態の虚像表示装置102では、第1実施形態の虚像表示装置101と同様の変形例等を適用でき、第1実施形態の虚像表示装置101と同様の作用効果が得られる。なお、第1偏光部材の第1嵌合部331の回転方向θ1における一方の端部を第1実施形態で説明した第1位置P1に対応させ、第1嵌合部331の回転方向θ1における他方の端部を第1実施形態で説明した第2位置P2に対応させることによって、第1嵌合部331の回転方向θ1における両端部を第1係止部及び第2係止部として機能させることができる。同様に、第2偏光部材の第2嵌合部332の回転方向θ2における両端部を第1実施形態で説明した第4位置及び第5位置に対応させることによって、第2嵌合部332の回転方向θ2における両端部を第3係止部及び第4係止部として機能させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、複数の実施形態の構成要素は適宜組み合わせ可能である。
例えば、第1実施形態の虚像表示装置101は、第1表示部111と、第1偏光部材201と、第1調節部材251と、第2表示部112と、接続部115と、第2偏光部材202と、第2調節部材(調節部材)252と、を備え、右眼EY1及び左眼EY2の両方に対応する偏光部材と調光部材とを備える。但し、本発明の虚像表示装置は、第1表示部111と、第1偏光部材201と、第1調節部材251によって構成され、必要に応じて第2表示部112と、接続部115を備え、右眼EY1に対応する偏光部材と調光部材とを備えてもよい。
また、本発明の第1光学部材及び第2光学部材の構成は、画像光MLを射出する表示素子と、画像光ML及び外界光OLを使用者Uの右眼EY1、左眼EY2に入射させる光学部材と、を備えれば、特に限定されず、適宜変更可能である。例えば、本発明の虚像表示装置の第1光学部材及び第2光学部材は、導光板や導光部材を備えていてもよい。
本発明の態様の虚像表示装置は、以下の構成を有していてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置は、第1画像光を射出する第1表示素子と、第1画像光及び外界光を使用者の眼に入射させる第1光学部材と、外界光の光軸を中心として回転可能に構成された第1偏光部材と、第1偏光部材に接続され、第1偏光部材の前記光軸を中心とする回転方向の角度を調節する調節部材と、を備える。第1偏光部材が回転方向の第1位置に位置するときは外界光のうち第1方向の偏光が遮光され、第1偏光部材が回転方向の第2位置に位置するときは外界光のうち第2方向の偏光が遮光される。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第1偏光部材は光軸に沿って見たときに円形状を有し、調節部材は、第1偏光部材の外周縁から光軸を中心として径方向の外側に突出する第1突起と、第1偏光部材の外周部の回転方向の少なくとも一部を支持する第1支持部材と、を有してもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第1支持部材は第1突起を第1位置で係止する第1係止部と第1突起を第2位置で係止する第2係止部とを備えてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第1方向の偏光は第2方向の偏光と直交し、第1偏光部材は第2方向の偏光を透過し、第1偏光部材が回転方向で第1位置と第2位置との間の第3位置に位置するときには、第1偏光部材は第1方向の偏光の一部及び第2方向の偏光の一部が遮光されてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第2画像光を射出する第2表示素子と、第2画像光及び外界光を使用者の眼に入射させる第2光学部材と、外界光のうち一部を遮光し、回転可能に構成された第2偏光部材と、第2偏光部材に接続され、第2偏光部材の回転方向及び回転角度を調節する調節部材と、を備え、第2偏光部材が回転方向の第4位置に位置するときには、第2偏光部材は第1方向の偏光を遮光し、第2偏光部材が回転方向の第5位置に位置するときには、第2偏光部材は第2方向の偏光を遮光してもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第2偏光部材は光軸に沿って見たときに円形状を有し、調節部材は、第2偏光部材の外周縁から光軸を中心として径方向の外側に突出する第2突起と、第2偏光部材の外周部の回転方向の少なくとも一部を支持する第2支持部材と、を有してもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第2支持部材は第2突起を第4位置で係止する第3係止部と第2突起を第5位置で係止する第4係止部とを備えてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第1方向の偏光は第2方向の偏光と直交し、第2偏光部材は光軸に直交する所定の方向の偏光を透過し、第2偏光部材が回転方向で第4位置と第5位置との間の第6位置に位置するときに第1方向の偏光の一部及び第2方向の偏光の一部が遮光されてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第1偏光部材と第2偏光部材は、光軸に直交する互いに同一の平面上に配置され、平面上での第1偏光部材と第2偏光部材との間隔は第1偏光部材に接続された調整部材の寸法と第2偏光部材に接続された調節部材の寸法との合計寸法よりも大きくてもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第2偏光部材は、液晶パネルであってもよい。
本発明の一つの態様の虚像表示装置において、第1偏光部材は、液晶パネルであってもよい。
12…導光光学系(第1光学部材)、101、102…虚像表示装置、201…第1偏光部材、202…第2偏光部材、251…第1調節部材(調節部材)、252…第2調節部材(調節部材)、255…調節部材。

Claims (11)

  1. 第1画像光を射出する第1表示素子と、
    前記第1画像光及び外界光を使用者の眼に入射させる第1光学部材と、
    前記外界光のうち一部を遮光し、回転可能に構成された第1偏光部材と、
    前記第1偏光部材に接続され、前記第1偏光部材の回転方向及び回転角度を調節する調節部材と、
    を備え、
    前記第1偏光部材が前記回転方向の第1位置に位置するときには、前記第1偏光部材は前記外界光のうち第1方向の偏光を遮光し、
    前記第1偏光部材が前記回転方向の第2位置に位置するときには、前記第1偏光部材は前記外界光のうち第2方向の偏光を遮光する、
    虚像表示装置。
  2. 前記第1偏光部材と前記第1光学部材とが重なる方向から見たときに、前記第1偏光部材は、円形状を有し、
    前記調節部材は、
    前記第1偏光部材の外側に突出する第1突起と、
    前記第1偏光部材の前記回転方向の少なくとも一部を支持する第1支持部材と、
    を有する、
    請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記第1支持部材は、前記第1突起を前記第1位置で係止する第1係止部と、前記第1突起を前記第2位置で係止する第2係止部と、を備える、
    請求項2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記第1方向の偏光は前記第2方向の偏光と直交し、
    前記第1偏光部材が前記回転方向の第1位置に位置するときには、前記第1偏光部材は前記第2方向の偏光を透過し、
    前記第1偏光部材が前記回転方向で前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置に位置するときには、前記第1偏光部材は前記第1方向の偏光の一部及び前記第2方向の偏光の一部を遮光する、
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 第2画像光を射出する第2表示素子と、
    前記第2画像光及び前記外界光を前記使用者の眼に入射させる第2光学部材と、
    前記外界光のうち一部を遮光し、回転可能に構成された第2偏光部材と、
    前記第2偏光部材に接続され、前記第2偏光部材の回転方向及び回転角度を調節する調節部材と、
    を備え、
    前記第2偏光部材が前記回転方向の第4位置に位置するときには、前記第2偏光部材は前記第1方向の偏光を遮光し、
    前記第2偏光部材が前記回転方向の第5位置に位置するときには、前記第2偏光部材は前記第2方向の偏光を遮光する、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記第1偏光部材と前記第1光学部材とが重なる方向から見たときに、前記第2偏光部材は、円形状を有し、
    前記調節部材は、
    前記第2偏光部材の外側に突出する第2突起と、
    前記第2偏光部材の前記回転方向の少なくとも一部を支持する第2支持部材と、
    を有する、
    請求項5に記載の虚像表示装置。
  7. 前記第2支持部材は、前記第2突起を前記第4位置で係止する第3係止部と、前記第2突起を前記第5位置で係止する第4係止部と、を備える、
    請求項6に記載の虚像表示装置。
  8. 前記第1方向の偏光は前記第2方向の偏光と直交し、
    前記第2偏光部材が前記回転方向の第4位置に位置するときには、前記第2偏光部材は前記第2方向の偏光を透過し、
    前記第2偏光部材が前記回転方向で前記第4位置と前記第5位置との間の第6位置に位置するときには、前記第2偏光部材は前記第1方向の偏光の一部及び前記第2方向の偏光の一部が遮光する、
    請求項5から請求項7の何れか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記調節部材は、
    前記第1偏光部材の外側に突出する第1突起と、
    前記第2偏光部材の外側に突出する第2突起と、
    を有し、
    前記第1偏光部材と前記第1光学部材とが重なる方向から見て、前記第1偏光部材と前記第2偏光部材は、前記第1偏光部材と前記第1光学部材とが重なる方向を法線とする平面上に配置され、
    前記平面上での前記第1偏光部材から前記第2偏光部材までの距離は、前記第1突起の前記第1偏光部材と接続される一端から前記第1突起の前記第1偏光部材と接続される前記一端とは反対側の他端までの長さと、前記第2突起の前記第2偏光部材に接続される一端から前記第2偏光部材に接続される前記一端とは反対側の他端までの長さと、の合計よりも長い、
    請求項5から請求項8の何れか一項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記第2偏光部材は、液晶パネルである、
    請求項5から請求項9の何れか一項に記載の虚像表示装置。
  11. 前記第1偏光部材は、液晶パネルである、
    請求項1から請求項10の何れか一項に記載の虚像表示装置。
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