JP2022155134A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 周辺部に残る振れの影響を軽減するように手振れ補正を制御する制御装置を提供する。【解決手段】 制御装置は、光学素子を移動する第1の像振れ補正手段と、撮像素子を移動する第2の像振れ補正手段との駆動モードを、焦点距離を示す情報に基づいて選択する選択手段と、選択された駆動モードで第1と第2の像振れ補正手段を駆動させる駆動制御手段を備える。選択手段は、焦点距離が第1の値であるときは第1の駆動モード、第1の値よりも長い第2の値のときは第2の駆動モードを選択する。駆動制御手段は、第1の駆動モードが選択されている場合、振れ量が閾値以下の場合は、第1の像振れ補正手段が振れ量に基づいて駆動するように駆動制御する。また、第2の駆動モードが選択されている場合、第1と第2の像振れ補正制御手段とが振れ量と所定の駆動比率とに基づいて駆動するように駆動制御する。【選択図】 図2

Description

本発明は撮像装置に関し、特に像振れ補正のために撮像素子および撮影光学系を駆動制御する手段を有する撮像装置に関する。
デジタルカメラシステムにおいて、たとえば特許文献1に示すような、像振れ補正手段がカメラ本体とレンズ装置との双方に存在し、それらを用いてカメラ本体に加わる振れに起因する画質の低下を防ぐ技術が開示されている。これによれば、カメラ本体に加わる振れ量に基づいて、カメラ本体が備えるカメラ側像振れ補正手段が撮像素子を光軸と垂直な平面において移動させる。これにより、撮影光学系の一部である補正光学系(ブレ補正レンズ群)を光軸と垂直な平面において移動させるだけでは得られない大きな像振れ補正角が得られ、より大きな振れにも対応が可能となる。尚、本明細書において、補正角とは、像振れ補正手段により補正可能な振れ角度のことを指す。
特開2015-141391号公報
一般に、特許文献1のようなカメラシステムにおいて、レンズ装置が有する撮影光学系の焦点距離が短く、レンズ装置がいわゆる広角なレンズである場合、焦点距離が長い場合よりも、撮像素子を駆動するカメラ側像振れ補正手段の像振れ補正角は大きくなる。しかしながら、レンズ装置が広角である場合、カメラ側像振れ補正手段により撮像素子を移動させると、撮像素子の中央部(光軸を通る光が入射する位置)と周辺部(光軸から離れた領域)とで適切な像振れ補正量に差が生じることがある。これにより、中央で像振れの影響による画質低下が軽減されても、周辺では軽減が限定的となることが本発明の発明者らによって明らかになった。この点について図6を用いて詳述する。
図6は、カメラ側像振れ補正手段が撮像素子901を、点線で示す位置から、距離d10だけ紙面の上方に移動した様子を示す模式図である。これはカメラシステム全体がブレによってθだけ回転したことに対応して、カメラ側像振れ補正手段が撮像素子901を距離d10移動させたものである。しかしながら、図6に示す撮影光学系902は焦点距離fが短いため、中央部と周辺部とでは、同じθ回転した場合に生じる像の移動量が一致しないことが分かる。より具体的には、カメラシステム全体がθ回転した場合、撮像素子の中央部では、被写体像の移動量はd10であるが、周辺部では、被写体像の移動量はd10+δとなる。よって、カメラシステムがθ回転したときに撮像素子901をd10移動させると、中央部では像振れ(=d10)の影響は除去できても、周辺部では像振れ(=d10+δ)の影響は除去しきれないことになる。尚、中央部と周辺部とでの被写体像の移動量の差(δ)は撮影光学系902の特性により異なる。
本発明は、中央部と周辺部とでの被写体像の移動量の差が大きい場合であっても周辺部に残るブレの影響を軽減するように、レンズ装置、撮像装置、及びカメラシステムの少なくともいずれかを制御する制御装置を提供することをその目的とするものである。
本発明の一側面としての制御装置は、撮影光学系に含まれる光学素子を移動することで、撮影光学系の光軸の方向を変更する第1の像振れ補正手段と、前記撮影光学系を透過した光により結像された被写体像を撮像する撮像素子を、前記光軸と垂直な平面において移動する第2の像振れ補正手段との駆動を制御する制御装置であって、前記撮影光学系の焦点距離を示す情報を取得し、前記焦点距離を示す情報に基づいて、前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正手段との駆動モードを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された駆動モードで前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正手段とを駆動させる駆動制御手段と、を備え、前記選択手段は、前記焦点距離が第1の値であるときは第1の駆動モードを選択し、前記焦点距離が前記第1の値よりも長い第2の値のときは前記第1の駆動モードを異なる第2の駆動モードを選択し、前記駆動制御手段は、前記第1の駆動モードが選択されている場合、前記撮像素子を備える撮像装置の振れ量が第1の閾値以下の場合は、前記第1の像振れ補正手段が前記振れ量に基づいて駆動するように駆動制御し、前記振れ量が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正手段とが前記振れ量に基づいて駆動するように駆動制御し、前記第2の駆動モードが選択されている場合、前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正制御手段とが前記振れ量と所定の駆動比率とに基づいて駆動するように駆動制御することを特徴とする。本発明のその他の側面については、以下で説明する実施の形態で明らかにする。
本発明により、焦点距離が短い場合に周辺部に残る前述のようなブレの影響を軽減するように、レンズ装置、撮像装置、及びカメラシステムの少なくともいずれかを制御する制御装置が提供可能である。
カメラシステム1000の構成を説明する概略概念図である。 カメラ本体1の制御によりカメラシステム1000が実施する像振れ補正動作を説明するためのフロー図である。 カメラ本体1の制御によりカメラシステム1000が実施するレンズ側優先駆動制御を説明するためのフロー図である。 カメラ本体1の制御によりカメラシステム1000が実施する協調制御を説明するためのフロー図である。 カメラ本体1の制御によりカメラシステム1000が実施する像振れ補正動作を説明するための概略概念図である。 像高に応じた像振れ量の差異を説明する概略概念図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。尚、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。下記実施例には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本実施例の撮像システム1000の構成を説明する模式図である。図1(a)は、撮像システム1000の中央断面図、図1(b)は、撮像システム1000の電気的構成を示すブロック図である。
図1(a)、(b)に示すように、本実施例の撮像システム1000は、カメラ本体1と、カメラ本体1に装着可能なレンズ装置2を備える。レンズ装置2は、像振れ補正光学系19を含む、複数のレンズからなる撮影光学系3を有する。なお、点線4は、撮影光学系3の光軸を示している。また、カメラ本体1は、撮像素子6及び、撮像素子6を光軸と垂直な平面において移動させることで像振れを補正するカメラ側像振れ補正部7を有する。撮像システム1000はいわゆるレンズ交換式の一眼カメラであって、円形のマウントブロック5を介して各種の交換レンズが着脱可能な構成となっている。マウントブロック5は、電気接点12を有しており、マウントブロック5を介してレンズ装置2がカメラ本体1に装着されることにより、レンズ装置2とカメラ本体1とが通信可能に接続される。なお、本実施例では、レンズ交換式の一眼カメラを例に説明をするが、これには限定されず、レンズ交換式でないシステムにおいても本発明を適用することができる。
図1(b)は、撮像システム1000の概略構成を示すブロック図である。撮像システム1000において、レンズ装置2の撮影光学系3の光軸4を中心とする撮影画角からの光線が撮影光学系3を透過し、カメラ本体1に配設された撮像素子6上に被写体像として結像される。被写体像は、撮像素子6の光電変換部(不図示)において光電変換され、電気信号となって画像処理部10へと送信される。画像処理部10では、画像信号が現像処理、ガンマ処理等を経て画像ファイル形式に変換され、カメラ制御部8によって不図示の不揮発性メモリに保存される。
カメラ本体1に配置された撮像素子6は、カメラ側像振れ補正部7によって光軸4に垂直な平面内を移動可能な構成となっている。カメラ側像振れ補正部7は、撮像素子を支持する支持部とアクチュエータとを有し、アクチュエータの駆動により、撮像素子を光軸に垂直な平面において移動させる。カメラ側像振れ補正制御部9は、カメラ制御部8の制御のもとにカメラ側像振れ補正部7を制御することで、カメラ側像振れ補正を行う。また、レンズ装置2の撮影光学系3の一部である像振れ補正光学系19は、レンズ側像振れ補正制御部16およびレンズ側像振れ補正部15によって光軸4に垂直な平面内を移動可能な構成となっている。カメラ側像振れ補正部15は、補正光学系19を支持する支持部とアクチュエータとを有し、アクチュエータの駆動により、補正光学系19を光軸に垂直な平面において移動させる。レンズ側像振れ補正制御部16は、レンズ制御部13の制御のもとにレンズ側像振れ補正部15を制御することで、レンズ側像振れ補正を行う。
カメラ制御部8とレンズ制御部13は、電気接点12を介して通信によって協調し、各々カメラ側像振れ補正部7およびレンズ側像振れ補正部15を用いて、撮像システム1000に加わる不要な振動を低減するための駆動制御を行う。尚、本実施例では、カメラ制御部8がレンズ制御部13に対して指示を送信して、レンズ制御部13を介してレンズ側像振れ補正制御部16、レンズ側像振れ補正部15を制御することで、撮像システム1000全体の像振れ補正を制御する例について説明をする。
レンズ側記憶部14はレンズ装置2の現在の焦点距離情報や歪曲情報、レンズ側像振れ補正部15が制御可能な像振れ補正角(補正光学系19の可動範囲に対応する)などが記憶されている。これら焦点距離情報や歪曲情報、レンズ側像振れ補正部15の像振れ補正角は、レンズ制御部13によって、また、電気接点12を介してカメラ本体1に配設されたカメラ制御部8によって参照される。カメラ制御部8は、受け取ったこれら焦点距離情報や歪曲情報、レンズ側像振れ補正部15の制御可能な像振れ補正角に基づいて、カメラ側像振れ補正制御部9にカメラ側像振れ補正部7の駆動制御に関する指令を発出する。例えば、カメラ制御部8は、焦点距離に基づいて、カメラ側像振れ補正部7が制御可能な像振れ補正角を算出し、レンズ制御部と、二つの像振れ補正手段の駆動量比率を決定する。また、例えば、カメラ制御部8は、歪曲情報に基づいて、二つの像振れ補正手段の駆動量比率の決定方法を切り換えたりもする。この歪曲情報の利用による像振れ補正手段の制御方法については、その詳細を後述する。
尚、レンズ制御部13が、カメラ本体1側から与えられる指示に応じて、不図示の各種制御部を介して各種制御手段を駆動制御する。例えば画像処理部10で得られる被写体の焦点検出情報や測光情報に応じて、レンズ制御部13は、不図示の焦点調節制御部や絞り制御部を介して不図示の焦点調節手段や絞り手段を駆動制御し、被写体像の結像状態や絞り状態を調節可能となっている。
図2~4は、撮像システム1000が実行する像振れ補正動作を説明するためのフロー図である。前述の通り、撮像システム1000が実施する像振れ補正動作は、カメラ制御部8が、レンズ制御部13と互いに電気接点12を介して通信を行いながら、レンズ側記憶部14に記憶された情報等に基づいて2つの像振れ補正制御部の制御量を決定するものである。本フローは、図2に示す像振れ補正動作全体のフローと、図2中の「レンズ側優先制御(第1の駆動モード)」および「協調制御(第2の駆動モード)」と称するサブルーチンを説明するためのフロー(それぞれ図3、および図4)で構成される。
図2に示す像振れ補正動作全体のフローは、撮像システム1000の電源投入、あるいはスリープ状態からの復帰などでスタートするものである。初めにステップS001において、カメラ制御部8が電気接点12及びレンズ制御部13を介して、レンズ側記憶部14に記憶されている、焦点距離情報fおよび歪曲情報dを取得する。前述の通り、焦点距離情報fは、撮影光学系3の現在の焦点距離情報であり、レンズ装置2がズームレンズの場合には、ズーム環操作等で変動するため、随時通信により更新される。また、歪曲情報dは、撮影光学系3が持つ、射影条件を示す情報であり、像の歪曲に帰着するため本明細書ではこのように呼称する。この歪曲情報は単純に射影条件が、カメラ側像振れ補正部7の移動に伴う撮像素子6と射影される像との相対移動量が、中央部(像高0付近)と周辺部(像高が大きい領域)とで所定以上の差があること(もしくは、ないこと)を示すフラグ情報であってもよい。あるいはこの歪曲情報は、カメラ側像振れ補正部7の移動伴う撮像素子6射影される像との相対移動量が、中央部と周辺部とでどのように変化するかを示す関数の形式であってもよい。
ステップS002において、カメラ制御部8は、まずステップS001で取得された焦点距離情報fが、あらかじめ定められた焦点距離fwideよりも小さい、すなわちより広角であるか否かを判定する。より広角であると判定された場合には、ステップS003へと進み、そうでないと判定された場合にはステップS007へと進む。尚、焦点距離焦点距離fwideは、本ステップにより、超広角であるかどうかを判定できる値とすることが好ましい。
ステップS003において、カメラ制御部8は、ステップS001で取得された歪曲情報dに基づいて、撮影光学系3があらかじめ定められた歪曲条件を満足するか否かを判定する。本フローにおいて、あらかじめ定められた歪曲条件は、撮像素子6が所定量移動した際に生じる、中央部と周辺部のそれぞれにおける、射影される像と撮像素子との相対移動量(それぞれdとd)の比dth(ただしdth=d/d)で規定される。ステップS001で取得された歪曲情報dが閾値dthよりも大きければ真と判定する。ステップS003において真であると判定された場合には、ステップS004へと進み、偽と判定された場合にはステップS007へと進む。言い換えると、図6のδに相当する値が閾値を超える場合はS004に、閾値以下であればS007へ進む判定がされる。
ステップS004では、カメラ制御部8から本ステップに進んだことを通知されたレンズ制御部13の制御により、レンズ側像振れ補正制御部16が、レンズ側像振れ補正部15の駆動制御を開始する。すでにこの駆動制御が開始している場合には、駆動制御を継続する。ステップS007もステップS004と同様に、レンズ側像振れ補正制御部16が、レンズ側像振れ補正部15の駆動制御を開始する。すでにこの駆動制御が開始している場合には、駆動制御を継続する。ステップS004とステップS007において、これ以降の駆動のために、例えばステップS004での駆動制御ストローク(補正量の上限置)をステップS007のそれよりも小さくしておいても良い。
ステップS004およびステップS007の次には、それぞれステップS005およびステップS008へと進む。ステップS005およびステップS0008では、カメラ制御部8が、撮影開始指示(SW2と呼ぶ)が入力された否かを判定する。より具体的には、撮像システム1000に備えられたレリーズボタンが撮影者により押下されたか否かを検出し判定を行うものである。ステップS0005において、レリーズボタンが押下されたことをカメラ制御部8が判定した場合には、ステップS006へと進む。ステップS008において、レリーズボタンが押下されたことをカメラ制御部8が判定した場合には、ステップS009へと進む。ステップS005およびステップS008において、レリーズボタンの押下が検出されない場合には、ステップS001へと戻り、改めて焦点距離情報fと歪曲情報dを取得する。これは、撮影者がズームレンズで焦点距離を変更する動作およびフォーカス状態を変更する動作の際に、焦点距離情報fおよび歪曲情報dが変動することに対応するためである。尚、ステップS005、S008では、撮影者によるレリーズボタンの押下以外の撮影開始指示の入力の有無を判定してもよい。例えば、カメラ本体1と無線接続された遠隔操作端末から撮影開始指示が入力されたか否かを判定してもよい。また、撮像素子6で得られた画像情報に基づいて、カメラ本体1が自動で撮影条件を検出することで撮影開始指示が入力される構成の場合、この撮影開始指示が入力されたか否かを判定してもよい。
ステップS006では、カメラ制御部8は、レンズ制御部13に対して後述するレンズ側優先制御を開始する指示を送信し、するレンズ側優先制御を開始する。このレンズ側優先制御は露光時間が完了するまで継続的に実施される。一方、ステップS009では、カメラ制御部8は、レンズ制御部13に対して後述する協調制御を開始する指示を送信し、後述する協調制御を開始する。この協調制御も露光時間が完了するまで継続的に実施される。つまり、本フローでは、焦点距離情報fと歪曲情報dとに基づいて、レンズ側優先制御と協調制御とのうち、いずれの駆動モードで像振れ補正を行うかを選択し、選択されたモードに基づいて像振れ補正を行う。尚、カメラ制御部8からレンズ制御部13への、レンズ側優先制御と協調制御とのうち、いずれにモードで像振れ補正を行うかの指示のタイミングは特に問わない。例えば、ステップS002、S0003でどちらのモードを設定するかを決定したら直ちに選択結果に基づいて指示情報を送信してもよい。本実施例ではレンズ側像振れ補正制御部16とレンズ側像振れ補正部15も、カメラ制御部8による判定結果に基づいてレンズ側優先制御または協調制御を行う。本明細書では、このようにレンズ制御部13を介して間接的に制御している場合であっても、カメラ制御部8がレンズ側像振れ補正制御部16とレンズ側像振れ補正部15とを制御していると表現する。
ステップS006、ステップS009において露光時間が完了すると、ステップS010に進み、撮像処理が終了となり、ステップS011へと進む。ステップS011では、撮像システム1000のメインスイッチが切られたか否かを判定する。メインスイッチが切られないと判定された場合には、ステップS001へと戻り、次の撮像に備える。メインスイッチが切られた場合には、カメラの終了処理を行うために、本フローを終了とする。尚、メインスイッチが切られたこと以外に、カメラ本体1が撮影した画像を表示部(不図示)に再生する再生モードに切り替えられたことを判定して、本フローを終了してもよい。
図3は図2のステップS006で実行する、レンズ側優先制御を説明するためのサブルーチンフロー図である。上述のように、像高の低い中央部と像高の高い周辺部とでは、撮像素子の所定量の移動に伴う被写体像と撮像素子との相対移動量が異なる。よって、中央部と周辺部とで相対移動量の差が大きい条件下では、撮像素子を移動させることで像振れ補正を行うカメラ側像振れ補正よりも、補正光学系を移動させることで像振れ補正を行うレンズ側像振れ補正の方が、周辺部でのブレ残りを軽減できる。そこで、本サブルーチンでは、レンズ側像振れ補正部15を用いた像振れ補正を、カメラ側像振れ補正部7を用いた像振れ補正よりも優先して用いることで、中央部と周辺部との相対移動量の差が大きい条件下でも周辺部でのブレ残りを軽減する。つまり、このサブルーチンに至ったということは、すなわちレンズ側像振れ補正部15を優先的に用いて手振れ補正を行うほうが、ブレの影響を軽減できる条件に相当した判定されたことを意味する。
具体的には、本サブルーチンでは、撮像システム1000に加わる振れ量が、カメラ側像振れ補正部7を用いずに補正できる量である場合は、カメラ側像振れ補正部7を用いず、レンズ側像振れ補正部15を用いて像振れを補正する。一方で、撮像システム1000に加わる振れ量が大きく、カメラ側像振れ補正部7を用いないと補正角が足りない場合は、レンズ側像振れ補正部15を用いて像振れ補正を行いつつ、カメラ側振れ補正部7を用いて足りない分の像振れ補正を行う。また、このサブルーチン開始とともに、図2のステップS005で検出したSW2を受けて、撮像素子6は記録画像の撮像のための露光を開始している。本サブルーチン各ステップについて、図3を用いて説明をする。
図3のサブルーチンは、カメラ制御部8とレンズ制御部13とによる、カメラ側像振れ制御部9、レンズ側像振れ補正制御部16の制御により実行される。レンズ制御部13は、レンズ側優先制御を開始する指示を受信すると、レンズ側像振れ補正部15がレンズ側優先制御で像振れ補正を行うように像振れ補正の駆動モードを設定し、図3のサブルーチンが開始される。
ステップS101では、レンズ側像振れ補正制御部16が、レンズ側像振れ補正部15のみを駆動制御する。レンズ側像振れ補正制御部16は、撮像システム1000に加わる振れ量に基づいて補正量を算出し、算出した補正量に基づいて補正光学系19が移動するようにレンズ側像振れ補正部15を駆動制御する。振れ量は、角速度センサなどの運動量を物理的に測定するセンサの出力に基づいて取得してもよいし、画像に基づいて取得してもよいし、それらの両方に基づいて取得してもよい。補正量の算出方法は、公知の技術を用いることができるため詳細は省略する。例えば、角速度センサの出力からフィルタを用いてノイズ等をカットした出力を積分して振れ角度を取得し、振れ角度を敏感度(補正光学系の単位移動量当たりの光軸方向変化量)を除して取得することができる。
ステップS102では、レンズ側像振れ補正部15が補正光学系19をその制御範囲(可動範囲)を超えて駆動しようとする、いわゆるストロークアウトの状態に至ったか否かを、レンズ側像振れ補正制御部16が判定する。ストロークアウト状態と判定された場合にはステップS103へと進み、ストロークアウト状態でないと判定された場合はステップS107へと進む。
ステップS103では、レンズ側像振れ補正制御部16は、レンズ側像振れ補正部がストロークアウトを迎える位置を保持するように停止させる。ほぼ同時に、カメラ側像振れ補正制御部9は、基準位置(中央と呼ぶ)でそれまで停止していたカメラ側像振れ補正部7の駆動を開始させる。このような駆動制御の受け渡しは、カメラ制御部8とレンズ制御部13が電気接点を介して通信することで、カメラ側像振れ補正制御部9とレンズ側像振れ補正制御部16を利用して実行されるものである。より具体的には、レンズ側像振れ補正部15の位置信号およびレンズ側像振れ補正制御部16の制御状態から、補正光学系19の位置が制御範囲の端に到達したことを、レンズ制御部13、電気接点12を介してカメラ制御部8に伝達する。これを受けたカメラ制御部8は、カメラ側像振れ補正制御部9に、カメラ側像振れ補正部7の駆動開始を指示するものである。尚、基準位置とは、手振れ補正機能が停止されている場合や、振れ量が0の場合のカメラ側像振れ補正部7の位置であり、一般的には、撮像素子6の受光面のうち、撮像に用いられる範囲(撮像領域と呼ぶ)の中心近傍に光軸が入射する位置のことを指す。その後、ステップS104へと進む。
ステップS104では、カメラ側像振れ補正制御部9が、駆動中のカメラ側像振れ補正部7の位置が中央に復帰したか否かを判定する。中央に復帰したと判定された場合にはステップS105へと進み、中央に復帰していないと判定された場合には、ステップS106へと進む。ステップS106では、すでにSW2を受けて開始している露光の動作を開始してから、あらかじめ決められた露光時間が経過したか否かを判定する。経過していないと判定された場合にはステップS104へと戻り、経過した場合には本サブルーチンを終了する。
一方、ステップS105では、カメラ側像振れ補正部7が中央に復帰したタイミングで再度中央位置を保持するよう、カメラ側像振れ補正制御部9が位置決め制御を行い、ステップS107へと進む。ステップS107ではステップS106と同様に、あらかじめ決められた露光時間が経過したか否かを判定する。露光時間が経過していないと判定された場合にはステップS101へと戻り、経過したと判定された場合には、ステップS106と同様に本サブルーチンを終了する。本サブルーチンのフローによって、レンズ側像振れ補正部15がストロークアウトするまではレンズ側像振れ補正部15による像振れ補正が行われる。そして、レンズ側像振れ補正部15がストロークアウトした時点で、レンズ側振れ補正部15で補正できない分の像振れをカメラ側像振れ補正部7が引き継ぐ形で像振れ補正が駆動制御される。尚、レンズ側優先制御はこれに限定されるものではない。例えば、レンズ側像振れ補正部15がストロークアウトする手前からカメラ側像振れ補正部7を駆動させ始めることで、上記引継ぎがより円滑に実行されるようにしてもよい。
つまり、レンズ側優先制御では、撮像システムの振れ量が閾値以下の場合は、レンズ側像振れ補正部15が当該振れ量に基づいて駆動(移動)するように制御される。一方で、撮像システムの振れ量が閾値を超える場合は、レンズ側像振れ補正部15とカメラ側像振れ補正部7とが当該補正量に基づいて駆動するように制御される。振れ量が閾値を超える場合、レンズ側像振れ補正部15は閾値分の振れ量に基づいて駆動するように制御され、カメラ側像振れ補正部7は、撮像システムの振れ量と閾値との差分に対応する振れ量に基づいて駆動するように制御される。例えば、カメラ制御部8は、振れ量に基づいて取得される第1の補正量と閾値に対応する補正量(図3の場合はストローク)との差分に基づいてカメラ側像振れ補正部7が移動するように、カメラ側像振れ制御部9を介してカメラ側像振れ補正部7を制御する。これにより、補正光学系19の移動量は、閾値に対応する像振れ補正量以下(ストローク以下)に抑えられる。
図4は、図2のステップS009で実行する、協調制御を説明するためのサブルーチンフロー図である。本サブルーチンでは、撮像システム1000の振れ量が、レンズ側像振れ補正部15を用いた像振れ補正のみで補正できる程度の大きさであっても、レンズ側像振れ補正部15とカメラ側像振れ補正部7とを用いた像振れ補正を行う。上述のレンズ側優先制御では、レンズ側像振れ補正部15がストロークアウトすると判定されてから、レンズ装置2からカメラ本体に通信によりその旨が通知され、その後カメラ側像振れ補正部7の駆動が開始する。そのため、カメラ側像振れ補正部7の駆動に遅延が生じることがある。また、露光期間中にカメラ本体1とレンズ装置2とが通信を行う必要がある。一般に、カメラ本体1とレンズ装置2との間の通信は、カメラ本体内部やレンズ装置内部での各ブロックの通信よりも時間を要するため、通信遅延の影響で像振れ補正の精度が下がる可能性もある。そこで、本サブルーチンでは、レンズ側像振れ補正部15とカメラ側像振れ補正部7との振れ補正の分担比率である駆動比率を決定し、それぞれの駆動比率で像振れ補正を行うことにより、これらの通信に伴う遅延の影響を図3のサブルーチンよりも軽減する。つまり、このサブルーチンに至ったということは、レンズ側像振れ補正部15およびカメラ側像振れ補正部7の両者を用いて手振れ補正を行っても、中央部と周辺部との相対移動量の差が与える周辺部でのブレ残りの影響が小さいと判断されたことを意味する。本サブルーチン各ステップについて、図4を用いて説明をする。
図4のサブルーチンは、カメラ制御部8とレンズ制御部13とによる、カメラ側像振れ制御部9、レンズ側像振れ補正制御部16の制御により実行される。レンズ制御部13は、協調制御を開始する指示を受信すると、レンズ側像振れ補正部15が協調制御で像振れ補正を行うように像振れ補正の駆動モードを設定し、図4のサブルーチンが開始される。
ステップS201では、レンズ側像振れ補正制御部16が、SW2が判定される直前のレンズ側像振れ補正部15の現在位置を取得し、ステップS202へと進む。ステップS202では、ステップS201で取得したレンズ側像振れ補正部15の現在位置から算出される残りのストローク量を加味して、カメラ制御部8が、カメラ側およびレンズ側像振れ補正部が現在持つ補正角を算出する。両像振れ補正部の持つ総補正角については、レンズ装置2が取り付けられた時点、あるいはズーム位置が固定された時点で取得が可能であるが、本ステップではSW2を検出した時点でレンズ側像振れ補正部15が利用可能なストロークに基づいて再算出がなされる。また、ステップS202において、カメラ制御部8は、両補正手段の持つストローク量で実現可能なカメラ側およびレンズ側補正角の比率である駆動比率を決定する。駆動比率は、上述のように振れ補正の分担比率である。
ステップS203において、ステップS202で取得された駆動比率に基づいて、像振れ補正制御が開始する。例えば、駆動比率がレンズ側4、カメラ側6であり、撮像システム1000がθ回転した場合、0.4×θ分をレンズ側像振れ補正部15で補正するように、駆動比率0.4をレンズ側像振れ補正制御部16に設定する。同様に、0.6×θ分をカメラ側像振れ補正部7で補正するように、駆動比率0.6をカメラ側像振れ補正制御部9に設定する。所定の駆動比率でレンズ側像振れ補正制御部16とカメラ側像振れ補正制御部9とを駆動制御する方法については公知の方法を用いることができるため、詳細な説明は省略する。例えば、レンズ側像振れ補正制御部16が撮像システム1000の振れ量を取得し、振れ量と駆動比率とに基づいてレンズ側像振れ補正量と、カメラ側像振れ補正量とを取得し、カメラ側像振れ補正量をカメラ本体1側に送信することで駆動制御を行ってもよい。また、レンズ装置2とカメラ本体1とのそれぞれが振れ量を取得できる場合、ステップS202で取得した駆動比率と、それぞれが取得した振れ量とに基づいて、それぞれの像振れ補正制御部(6、9)が補正量を取得してもよい。この方式の場合、カメラ本体1とレンズ装置2のそれぞれがそれぞれの補正量を取得するため、駆動比率を一度レンズ装置2へ送信すればそれぞれが像振れ補正を行うことができるため、通信遅延の影響を受けにくく、通信量を削減できるためより好ましい。本ステップで開始した駆動制御は、露光が完了するまで継続して行う。
その後ステップS204にて露光が開始され、ステップS205にて露光が完了し、本サブルーチンが完了する。本サブルーチンによる協調制御によって、両像振れ補正部手段の持つストロークを最大限に活用することができるものである。この際、レンズ装置2が持つ光学的特性から、中央と周辺像高での像振れ補正残りに大きな差を生じることなく、像振れ補正を行うことができるものである。図5は、図3、4で説明したレンズ側優先制御および協調制御における、両像振れ補正部(7、15)の駆動の様子を説明するための概念図である。ここで、像振れ補正部の駆動とは、像振れ補正部が撮像素子6又は補正光学系19を移動させるための駆動のことを指し、それぞれの位置を所定の位置で保持するために駆動制御が必要な場合であっても、その駆動は含まないものとする。図5において、横軸は時間を示し、縦軸は両像振れ補正部の補正量を角度で示したものである。露光開始時刻がグラフの左端であり、グラフの時間軸内で露光が継続的に行われているものである。図5(a)がレンズ側優先制御、図5(b)が協調制御の駆動の様子を示す。図5(a)に示す通り、レンズ側優先制御においては、グラフの左端である制御の初期(つまり露光開始直後)には、レンズ側像振れ補正部15のみが駆動を行う(図3のステップS101に相当)。時刻T1に、駆動範囲と示されているレンズ側像振れ補正部15が制御端に到達したこと(つまり、ストロークアウト)が検出される(図3のステップS102に相当)。すると時刻T1から、レンズ側像振れ補正部15が制御端で停止し、カメラ側像振れ補正部7が駆動を開始する(図3のステップS103に相当)。時刻T2にカメラ側像振れ補正部7が中央に復帰すると、カメラ側像振れ補正部7がその場で保持される(図3のステップS104、S105に相当)。すると時刻T2にレンズ側像振れ補正部15に駆動が引き継がれ(図3のステップS101の2回目に相当)、時刻T3で制御端に到達するまでレンズ側像振れ補正部15のみの駆動が継続される。時刻T3からT4までは時刻T1からT2までと同様にレンズ側像振れ補正部15が制御端で停止し、カメラ側像振れ補正部7のみが駆動制御される。このように、レンズ側優先制御においては、レンズ側像振れ補正部15とカメラ側像振れ補正部7が交互に駆動を行うこととなる。このように、レンズ側像振れ補正部を優先的に用いることで、中央部と周辺部とでの補正残りの差が低減され、画像全体でのブレ量が低減されることとなる。
図5(b)では、図4のステップS202で算出された駆動比率に基づいて協調制御が行われる。すなわち、グラフに示す露光期間において、両像振れ補正部が所定の比率で互いに相似な波形で駆動制御されるものである。図2~5で説明した、レンズ側優先制御および協調制御を焦点距離情報fや歪曲情報dに応じて切り替えることによって、レンズ装置2の撮影光学系3に適切な像振れ補正動作を実現することが可能となった。
[変形例]
上述の撮像システム1000において、「協調制御」では、ステップS202において、SW2検知の直前のレンズ側像振れ補正部15の位置に配慮して、その後の両像振れ補正部の駆動比率を決定したが、本発明はこれには限定されない。例えば、レンズ装置2が装着された時点であらかじめ焦点距離情報のみで比率を決定し、焦点距離の変更があると比率を更新するようなものであってもよい。ただし、露光開始時点でのレンズ側像振れ補正部15の残りの補正角が小さい(制御端に近い)場合でも、駆動比率がそれを考慮して決定されていないため、露光中にレンズ側像振れ補正部15のストロークが不足する可能性がある。よって、SW2検知の直前のレンズ側像振れ補正部15の位置に基づいて比率を決定する方が好ましい。
上述の実施例では、焦点距離情報fが所定の焦点距離fwideよりも短い(=広角)ことと、歪曲情報dに基づいて撮影光学系の歪曲が所定の歪曲条件dthよりも大きいこととが同時に成り立つ際に「レンズ側優先制御」を実施した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、いずれか一方の条件のみで「レンズ側優先制御」を実施しても効果が得られる。例えば、一般的な光学系では、中央部と周辺部との相対移動量の差(図6のδ)が所定値以上になるような焦点距離にfwideを設定し、歪曲情報での判断(図2のステップS203)を省略してもよい。
上述の実施例では、レンズ側記憶部14には、焦点距離情報および歪曲情報を保持していたが、焦点距離情報、歪曲情報を加味して設計の段階で前述のようなフラグ情報として保有していても良い。あるいは、焦点距離情報と歪曲情報の少なくとも一方として、製品ID情報を用いてもよい。例えば、歪曲情報として製品ID情報を用いる場合、カメラ側の記憶部が、製品IDと歪曲情報とのテーブルを保持し、カメラ制御部8は、レンズ装置から取得した製品IDと当該テーブルとに基づいて、歪曲情報を取得してもよい。また、レンズ装置2の焦点距離が、fwideよりも短くなり得ない場合、カメラ側の記憶部が、製品IDと焦点距離(ズームレンズの場合は可動範囲)とのテーブルを保持しておけば、カメラ制御部8がこのテーブルを参照して協調制御を選択することができる。レンズ装置2の焦点距離が、fwide以上になり得ない場合であっても同様に、カメラ制御部8が製品IDからレンズ側優先制御を選択することができる。
上述の実施例では、カメラ制御部8は、撮影開始指示の入力を受けて、レンズ制御部13に対してレンズ側優先制御又は協調制御を開始する指示情報を生成して送信した。しかしながら、カメラ制御部8は、いずれの駆動モードで駆動するかを判定してから撮影開始指示が入力されるまでの間に駆動モードの設定指示情報を生成し、レンズ制御部13へ送信してもよい。この場合、レンズ制御部13は、設定指示情報を受けて駆動モードを設定し、更にカメラ制御部8から撮影開始の指示情報を受けて設定した駆動モードでの駆動を開始する。
上述の実施例では、レンズ側記憶部14は、便宜上、レンズ装置2内に配設されていたが、これには限定されず、カメラ本体内あるいは撮像システム1000との通信可能な外部の記憶部として存在していても、本発明の要旨を逸脱しないものである。
上述の実施例では、カメラ側像振れ補正部7とレンズ側像振れ補正部15とは、それぞれ、撮像素子6と補正光学系19とを光軸に垂直な平面において移動させるとしたが、垂直な平面における位置を移動させることができれば、光軸方向にも移動してもよい。つまり、光軸方向をz軸方向とした場合、撮像素子6と補正光学系19のそれぞれのxy座標を変化させることができればよい。また、レンズ側像振れ補正部15は、補正光学系19の位置を移動することで撮像素子の受光面に入射する光軸の位置を変更するものとしたが、その他の光学素子を用いてレンズ側像振れ補正を行ってもよい。
上述の実施例では、カメラ制御部8が、レンズ制御部13との通信により、撮像システム1000全体の像振れ補正を制御する例について説明をした。しかしながら、レンズ制御部13が撮像システム1000全体の像振れ補正を制御してもよいし、カメラ制御部8とレンズ制御部13との少なくともいずれかと接続可能な別の装置が制御してもよい。また、カメラ制御部8やレンズ制御部13が行う処理の一部または全部を、別の装置が行うことで、撮像システム1000全体の像振れ補正を制御してもよい。
「レンズ側優先制御」では、像振れ補正の観点で中央部と周辺部でのブレ残り量の差が小さくなることを目的としてレンズ側像振れ補正部15を優先的に駆動制御した。実際このような光学系においては、画面全体での歪曲量が大きいことが一般的である。この場合には、上述の像振れ補正を実施したのちに、画像として記録する前に、画像処理として歪曲補正を実施してもよい。画像処理は画像処理方法のみを記録し、後処理できる形式であってもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 カメラ本体
2 レンズ装置
3 撮影光学系
6 撮像素子
7 カメラ側像振れ補正部
8 カメラ制御部
9 カメラ側像振れ補正制御部
13 レンズ制御部
14 レンズ側記憶部
15 レンズ側像振れ補正部
16 レンズ側像振れ補正制御部

Claims (14)

  1. 撮影光学系に含まれる光学素子を移動することで、撮影光学系の光軸の方向を変更する第1の像振れ補正手段と、
    前記撮影光学系を透過した光により結像された被写体像を撮像する撮像素子を、前記光軸と垂直な平面において移動する第2の像振れ補正手段との駆動を制御する制御装置であって、
    前記撮影光学系の焦点距離を示す情報を取得し、前記焦点距離を示す情報に基づいて、前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正手段との駆動モードを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された駆動モードで前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正手段とを駆動させる駆動制御手段と、を備え、
    前記選択手段は、前記焦点距離が第1の値であるときは第1の駆動モードを選択し、前記焦点距離が前記第1の値よりも長い第2の値のときは前記第1の駆動モードを異なる第2の駆動モードを選択し、
    前記駆動制御手段は、
    前記第1の駆動モードが選択されている場合、
    前記撮像素子を備える撮像装置の振れ量が第1の閾値以下の場合は、前記第1の像振れ補正手段が前記振れ量に基づいて駆動するように駆動制御し、前記振れ量が前記第1の閾値よりも大きい場合、前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正手段とが前記振れ量に基づいて駆動するように駆動制御し、
    前記第2の駆動モードが選択されている場合、
    前記第1の像振れ補正手段と前記第2の像振れ補正制御手段とが前記振れ量と所定の駆動比率とに基づいて駆動するように駆動制御することを特徴とする制御装置。
  2. 前記駆動制御手段は、
    前記第1の駆動モードが設定されている場合、
    前記光学素子の移動量が前記第1の閾値に対応する像振れ補正量以下となるように前記第1の像振れ補正手段を駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1の閾値に対応する像振れ補正量は、
    前記光学素子の基準位置から前記第1の像振れ補正手段による前記光学素子の制御端までの距離であることを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記駆動制御手段は、
    前記第1の駆動モードが設定され、前記振れ量が前記第1の閾値よりも大きい場合、
    前記第1の振れ量と前記第1の閾値との差分に対応する振れ補正量に基づいて前記第2の像振れ補正手段が駆動するように駆動制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記選択手段は、
    前記撮影光学系の前記焦点距離と歪曲情報とに基づいて前記駆動モードを選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記選択手段は、
    前記撮影光学系の歪曲情報に基づいて、前記撮像素子が所定量移動した場合、前記撮像素子の撮像領域の中央部と周辺部とにおける前記撮像素子と被写体像との相対移動量の差が第2の閾値以下であるか否かを判定し、
    前記焦点距離が前記第1の値であり、且つ、前記相対移動量の差が前記第2の閾値を超える場合は第1の駆動モードを選択し、
    前記焦点距離が前記第2の値の場合と、前記焦点距離が前記第1の値であり、且つ、前記相対移動量の差が前記第2の閾値以下である場合は前記第2の駆動モードを選択することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  7. 撮影開始指示を受け付けたタイミングにおける前記光学素子の位置に基づく前記駆動比率を設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 撮影開始指示を受け付けたタイミングにおける前記撮影光学系の焦点距離に基づく前記駆動比率を設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の制御装置と、前記撮像素子と、前記第2の像振れ補正手段とを備える撮像装置。
  10. 前記撮影光学系を備えるレンズ装置が装着可能であり、
    前記第1の閾値が装着された前記レンズ装置に応じて変更されることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の制御装置と、前記撮影光学系と、前記第1の像振れ補正手段とを備えるレンズ装置。
  12. 撮像装置に装着可能なレンズ装置であって、
    撮影光学系と、
    前記撮影光学系に含まれる光学素子を移動することで、撮影光学系の光軸の方向を変更する第1の像振れ補正手段と、
    前記撮像装置と通信可能な通信手段と、
    前記通信手段により受信した指示情報に基づいて前記第1の像振れ補正手段の駆動モードを設定する設定手段と、を備え、
    前記通信手段は、
    前記光学素子の可動範囲を示す情報を前記撮像装置に送信し、
    前記指示情報は、
    少なくとも第1の駆動モードと前記第1の駆動モードとは異なる第2の駆動モードとを含む、複数の駆動モードから、前記設定手段が設定する駆動モードを示す情報であり、
    前記設定手段によって前記第1の駆動モードが設定されている場合、
    前記第1の像振れ補正手段は、
    前記撮像装置の振れ量に基づいて前記光学素子を移動させ、
    前記設定手段によって前記第1の駆動モードが設定されている場合、
    前記第1の像振れ補正手段は、
    前記撮像装置が備える像振れ補正手段と前記第1の像振れ補正手段との駆動比率と、前記振れ量とに基づいて前記光学素子を移動させることを特徴とするレンズ装置。
  13. 撮像装置に装着可能なレンズ装置であって、
    撮影光学系と、
    前記撮影光学系に含まれる光学素子を移動することで、撮影光学系の光軸の方向を変更する第1の像振れ補正手段と、
    前記撮像装置と通信可能な通信手段と、
    前記通信手段により受信した指示情報に基づいて前記第1の像振れ補正手段の駆動モードを設定する設定手段と、を備え、
    前記指示情報は、
    少なくとも第1の駆動モードと前記第1の駆動モードとは異なる第2の駆動モードとを含む、複数の駆動モードから、前記設定手段が設定する駆動モードを示す情報であり、
    撮像装置の振れ量が0よりも大きい第1の値の場合、
    前記第1の駆動モードが設定されている場合の前記光学素子の移動量と前記第2の駆動モードが設定されている場合の前記光学素子の移動量とは0でなく、前記第1の駆動モードが設定されている場合の前記光学素子の移動量の方が前記第2の駆動モードが設定されている場合の前記光学素子の移動量よりも大きいことを特徴とするレンズ装置。
  14. 前記通信手段は、
    前記撮影光学系の焦点距離を示す情報を前記撮像装置に対して送信し、
    前記指示情報は、前記焦点距離を示す情報に基づいて前記撮像装置により生成され、前記通信手段を介して前記設定手段へ送信されることを特徴とする請求項12又は13に記載のレンズ装置。
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