JP2022154467A - 感染防止システム - Google Patents
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Abstract
【課題】天井面に沿ったスペースを利用して抗菌処理を行う。【解決手段】感染防止システム1は、吸排気ユニット2及び殺菌処理手段3を有する。吸排気ユニット1は、天井100に取り付けられており、床側から天井100に向かう上昇気流を発生させるファン22と、上昇気流の空気を取り込む吸気口21aと、天井100に沿った方向に空気を排出させる排気口21bとを備える。殺菌処理手段3は、天井100に設けられており、排気口21bから排出されて天井100に滞留する空気に対して殺菌処理を行う。【選択図】図2
Description
本発明は、空気中で浮遊し、ウイルスなどを含む飛沫核を介した人への飛沫核感染を防止する感染防止システムに関する。
近年、ウイルスや細菌の感染対策として、マスクを着用することが多くなっている。ここで、食事等を行う場合には、マスクを外さなければならないため、飛沫の拡散によって飛沫感染が発生するおそれがある。また、マスクを着用していたとしても、顔及びマスクの隙間から飛沫が拡散するおそれがあり、飛沫感染が危惧される。
飛沫が机などの物体に付着した場合には、除菌剤を吹きかけた後に布巾などで拭き取ったり、除菌シートを用いて拭き取ったりすることにより、飛沫に含まれるウイルスなどを取り除くことができる。これにより、飛沫感染を抑制することができる。一方、飛沫に含まれる水分が蒸発すると飛沫核が生成されるが、この飛沫核は空気中を浮遊するため、拭き取ることができない。
特許文献1には、天井に取り付けられる空気清浄機能付き照明器具が開示されており、この照明器具によれば、飛沫核が浮遊する空気を清浄することができる。具体的には、照明器具は、上シェード及び下シェードを有しており、上シェード及び下シェードによって囲まれた空間にファンが配置されている。ファンを駆動することにより、下シェードに形成された下貫通口から室内の空気が吸い込まれ、上シェード及び下シェードの境界に形成された排気路から空気が排出される。ここで、ファンの下方(空気の吸い込み側)には、殺菌効果を有するフィルタが配置されている。
特許文献1によれば、ウイルスなどをフィルタに吸着させるようにしているが、ウイルスなどを吸着する効果は、フィルタの吸着性能に依存するため、ウイルスなどがフィルタに吸着されないおそれがある。一方、本願発明者は、天井面に沿ったスペースを、ウイルスなどの抗菌処理を行うためのスペースとして有効活用できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明は、空気中で浮遊する飛沫核による飛沫核感染を防止する感染防止システムである。この感染防止システムは、吸排気ユニット及び殺菌処理手段を有する。吸排気ユニットは、天井に取り付けられており、床側から天井に向かう上昇気流を発生させるファンと、上昇気流の空気を取り込む吸気口と、天井に沿った方向に空気を排出させる排気口とを備える。殺菌処理手段は、天井に設けられており、排気口から排出されて天井に滞留する空気に対して殺菌処理を行う。
殺菌処理手段としては、天井の隅部に向かって紫外線を照射する紫外線照射装置、天井面に沿った方向に紫外線を照射する紫外線照射装置、天井の隅部に向かって殺菌水を噴霧する噴霧装置、少なくとも天井面に抗菌剤が塗布された抗菌層が挙げられる。これらの殺菌処理手段のうち、1つの殺菌処理手段を用いることもできるし、複数の殺菌処理手段を任意に組み合わせて用いることもできる。
本発明によれば、吸排気ユニットによって上昇気流を発生させることにより、空気中に浮遊しているウイルス等を人から離れる方向(天井側)に移動させることができ、ウイルス等の感染リスクを低減することができる。また、吸排気ユニットの排気口から天井に沿った方向に空気を排出させることにより、天井の表面に沿って空気を滞留させやすくなり、この滞留している空気に対して殺菌処理を行うことができる。
本実施形態である感染防止システム1について、図1及び図2を用いて説明する。感染防止システム1は、建物の部屋などの仕切られた空間で用いられる。図1に示すように、建物は、天井100と、床101と、天井100及び床101を繋ぐ壁102とを有する。図1に示す例(飲食店等)では、床101にテーブル及び椅子が設置され、椅子に二名の人Pが座って会話している。
感染防止システム1は、天井100にそれぞれ取り付けられる吸排気ユニット2及び紫外線照射装置3を有する。なお、図1では、吸排気ユニット2だけを示しており、紫外線照射装置3は省略している。
吸排気ユニット2は、建物の床面101側から空気を吸い込むとともに、吸い込んだ空気を天井100の表面に沿って排気する。吸排気ユニット2の数は、建物内のスペース、言い換えれば、天井100の広さに応じて適宜決めることができる。ここで、複数の吸排気ユニット2を用いる場合には、建物内のスペース全体において、吸排気ユニット2による吸気が極端に偏ってしまわないように、吸排気ユニット2の総数や、各吸排気ユニット2を取り付ける位置を決めることができる。
吸排気ユニット2は、外装ケース21と、外装ケース21の内部に配置されるファン22とを有する。外装ケース21は、外装ケース21の下面に形成された吸気口21aと、外装ケース21の側面に形成された排気口21bとを有する。吸気口21aは、下方(床101が位置する方向)に向かって開口しており、排気口21bは、天井100に沿った方向に向かって開口している。
吸気口21aは、外装ケース21の下面に形成されていればよく、吸気口21aの数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。排気口21bは、外装ケース21の側面に形成されていればよく、排気口21bの数は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、吸気口21aや排気口21bの開口形状は、適宜決めることができる。
ファン22が回転することにより、建物内の空気が天井100に向かって上昇し、図2の矢印D1で示す上昇気流が発生する。天井100に向かって上昇した空気は、吸気口21aから外装ケース21の内部に取り込まれ、外装ケース21の内部に取り込まれた空気は、ファン22を通過した後、排気口21bから排出される。ファン22としては、クロスフローファンを用いることができる。
ファン22の回転数を制御することにより、床面101から天井100に向かう上昇気流を発生させることができる。この上昇気流を利用することにより、建物内で浮遊する飛沫核を吸排気ユニット2に導くことができる。これにより、飛沫核が建物内で拡散することを抑制でき、飛沫感染を抑制することができる。例えば、図1における点線の矢印で示すように、一方の人Pの飛沫から発生した飛沫核が他方の人Pに到達する前に、飛沫核を上昇させて吸排気ユニット2に導くことができる。
吸排気ユニット2では、吸気口21aから吸い込まれた空気が、この移動方向を変えて排気口21bから排出されるだけである。このため、吸気口21aから吸い込まれる空気に飛沫核が含まれている場合には、排気口21bから排出された空気にも飛沫核が含まれることになる。排気口21bから排出された空気は、図2の矢印D2に示すように、天井100の表面に沿って移動した後、天井100の隅部で滞留しやすくなる。
図2に示すように、天井100の隅部には、紫外線照射装置3が取り付けられている。紫外線照射装置3は、図2の矢印D3に示すように、天井100に隅部(具体的には、天井100及び壁102の境界部分)に向かって紫外線を照射する。紫外線照射装置3は、紫外線を照射することができるものであればよく、様々な構造を採用することができる。上述したように、排気口21bから排出された空気を天井100の隅部で滞留させるようにしているため、天井100の隅部に向かって紫外線を照射することにより、滞留した空気中の飛沫核に含まれるウイルス等を殺菌することができる。ここで、空気の滞留時間を利用することにより、紫外線によるウイルス等の殺菌を効率良く行うことができる。
紫外線照射装置3から照射された紫外線は、天井100の隅部に向かうようになっており、床面101には向かわない。したがって、床面101側に位置する人Pに対して、紫外線が照射されることはない。
排気口21bから排出された空気を滞留させる場所(上述した天井100の隅部)は、図3に示すように、天井100及び1つの壁102によって形成されたペースS1であってもよいし、天井100及び2つの壁102によって形成されたスペースS2であってもよい。紫外線照射装置3は、スペースS1やスペースS2に対して紫外線を照射できればよい。
紫外線の照射によってウイルス等の殺菌が行われた空気は、天井100から床101に向かって移動させることができる。上述したように、吸排気ユニット2によって上昇気流を発生させているため、殺菌が行われた空気を天井100から床101に向かって移動させる空気の流れを発生させることができる。これにより、建物の内部において、飛沫核を含む空気を上昇させる空気の流れと、殺菌が行われた空気を下降させる空気の流れとを形成することができる。
本実施形態によれば、吸排気ユニット2によって上昇気流を発生させることにより、空気中に浮遊しているウイルス等(飛沫核)を人から離れる方向(天井側)に移動させることができ、ウイルス等の感染リスクを低減することができる。また、吸排気ユニット2の排気口21bから天井100に沿った方向に空気を排出させることにより、天井11の表面に沿って空気を滞留させやすくなり、この滞留している空気に対して殺菌処理を行うことができる。
(変形例)
上述した実施形態では、紫外線照射装置3が天井100の隅部に向かって紫外線を照射しているが、これに限るものではない。以下、具体的に説明する。
上述した実施形態では、紫外線照射装置3が天井100の隅部に向かって紫外線を照射しているが、これに限るものではない。以下、具体的に説明する。
図4に示すように、紫外線照射装置3は、天井100の表面に沿って紫外線を照射することができる。なお、図4では、吸排気ユニット2を省略して示している。ここで、天井100の隅部に向かって紫外線を照射する代わりに、天井100の表面に沿って紫外線を照射することもできるし、天井100の隅部に向かって紫外線を照射することに加えて、天井100の表面に沿って紫外線を照射することもできる。
上述したように吸排気ユニット2の排気口21bからは、天井100に沿って空気が排出されるため、天井100の表面上で空気を滞留させることができる。紫外線照射装置3から天井100の表面に沿って紫外線を照射すれば、天井100の表面上で滞留している空気に紫外線を照射することができ、空気中の飛沫核に含まれるウイルス等を殺菌することができる。ここで、紫外線照射装置3から紫外線を照射するとき、紫外線が一方向に向かうように照射することもできるし、紫外線が放射方向に広がるように照射することもできる。
図4に示す構成では、一対の壁102に紫外線照射装置3がそれぞれ配置されており、各壁102から天井100の中央に向かって紫外線を照射しているが、これに限るものではない。具体的には、図5に示すように、1つの壁102に紫外線照射装置3を取り付けておき、1つの壁102から他方の向かい合う壁102に向かって紫外線を照射することができる。なお、図5では、吸排気ユニット2を省略して示している。
上述した構成では、空気が滞留している場所に向かって紫外線を照射しているが、これに限るものではない。ウイルス等を殺菌するために、紫外線照射の代替手段を用いることができる。代替手段としては、次亜塩素酸水やオゾン水といった殺菌水を噴霧することや、空気を滞留させる場所(天井100や壁102)に抗菌剤を塗布することが挙げられる。これらの代替手段は、紫外線を照射する手段の代わりに用いられるだけでなく、紫外線を照射する手段とともに用いることができる。
図2に示すように、天井100の隅部に空気を滞留させる場合には、この隅部に向かって殺菌水を噴霧することができる。具体的には、図6に示すように、天井100の隅部に向かって殺菌水を噴霧することができる位置に噴霧装置4を配置する。ここで、噴霧装置4は、天井100に取り付けることができる。なお、図6では、吸排気ユニット2を省略して示している。
噴霧装置4は、殺菌水を収容するためのタンク(不図示)と、タンク内の殺菌水を噴霧させる機構(不図示)を有していればよい。噴霧装置4の噴霧動作については、予め決められた周期で殺菌水を噴霧させてもよいし、外部からの無線通信によって殺菌水を噴霧させるようにしてもよい。ここで、殺菌水は、天井100に向かって噴霧されて蒸発するようになっているため、殺菌水が床101に向かって落下することを抑制できる。
次に、図7に示すように、空気を滞留させる場所(天井100や壁102)に抗菌剤を塗布することにより、抗菌層5を形成することができる。なお、図7では、吸排気ユニット2を省略して示している。
上述したように、吸排気ユニット2から排出された空気は、天井100に沿って移動するため、抗菌層5は、少なくとも天井100に形成することができる。図7では、天井100の全面に抗菌層5を形成しているが、これに限るものではなく、空気が滞留しやすい位置(例えば、天井100の隅部)だけに抗菌層5を形成することができる。
抗菌剤としては、公知の組成を有する抗菌剤を適宜採用することができる。これにより、空気が滞留している間に、空気中の飛沫核に含まれるウイルス等が抗菌剤と接触することにより、ウイルス等を殺菌することができる。
1:感染防止システム、2:吸排気ユニット、21:外装ケース、21a:吸気口、
21b:排気口、3:紫外線照射装置、4:噴霧装置、5:抗菌層、100:天井、
101:床、102:壁
21b:排気口、3:紫外線照射装置、4:噴霧装置、5:抗菌層、100:天井、
101:床、102:壁
Claims (5)
- 空気中で浮遊する飛沫核による飛沫核感染を防止する感染防止システムであって、
天井に取り付けられており、床側から天井に向かう上昇気流を発生させるファンと、前記上昇気流の空気を取り込む吸気口と、天井に沿った方向に空気を排出させる排気口とを備えた吸排気ユニットと、
天井に設けられており、前記排気口から排出されて天井に滞留する空気に対して殺菌処理を行う殺菌処理手段と、を有することを特徴とする感染防止システム。 - 前記殺菌処理手段は、天井の隅部に向かって紫外線を照射する紫外線照射装置であることを特徴とする請求項1に記載の感染防止システム。
- 前記殺菌処理手段は、天井面に沿った方向に紫外線を照射する紫外線照射装置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の感染防止システム。
- 前記殺菌処理手段は、天井の隅部に向かって殺菌水を噴霧する噴霧装置であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の感染防止システム。
- 前記殺菌処理手段は、少なくとも天井面に抗菌剤が塗布された抗菌層であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の感染防止システム。
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JP2021057522A JP2022154467A (ja) | 2021-03-30 | 2021-03-30 | 感染防止システム |
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JP2022154467A true JP2022154467A (ja) | 2022-10-13 |
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2021
- 2021-03-30 JP JP2021057522A patent/JP2022154467A/ja active Pending
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