JP2022154022A - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁層をエッチングする工程において、隣り合う第2柱状部の間の絶縁層がエッチングされる可能性を小さくすることができる発光装置の製造方法を提供する。【解決手段】基板に、発光層を有する複数の第1柱状部を形成する工程と、前記複数の第1柱状部の各々を覆う親水性層を形成し、前記複数の第1柱状部の各々と前記親水性層とを有する複数の第2柱状部を形成する工程と、前記親水性層を覆い、前記複数の第2柱状部のうちの隣り合う第2柱状部の間を充填する絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層を親油性のエッチング液でウェットエッチングして、前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程と、露出された前記親水性層を除去して、前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程と、を有する、発光装置の製造方法。【選択図】図3

Description

本発明は、発光装置の製造方法に関する。
半導体レーザーは、高輝度の次世代光源として期待されている。特に、ナノコラムを適用した半導体レーザーは、ナノコラムによるフォトニック結晶の効果によって、狭放射角で高出力の発光が実現できると期待されている。
例えば特許文献1には、SiC基板上にナノコラムを形成し、回転塗布によってSOGを塗布した後、ナノコラムのp型GaN層のみが露出するようにSOGを全面エッチングし、ナノコラムの先端のp型GaN層に透明電極を形成することが記載されている。特許文献1では、バッファードフッ酸を用いて、SOGをエッチングしている。
特開2010-135858号公報
しかしながら、ナノコラムの先端を露出させる工程において、隣り合うナノコラムの間の絶縁層がエッチングされ、空隙が形成される場合がある。空隙が形成されると、後の工程でウェットエッチングを行う場合に、当該工程のエッチング液が空隙に侵入する場合がある。
本発明に係る発光装置の製造方法の一態様は、
基板に、発光層を有する複数の第1柱状部を形成する工程と、
前記複数の第1柱状部の各々を覆う親水性層を形成し、前記複数の第1柱状部の各々と前記親水性層とを有する複数の第2柱状部を形成する工程と、
前記親水性層を覆い、前記複数の第2柱状部のうちの隣り合う第2柱状部の間を充填する絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層を親油性のエッチング液でウェットエッチングして、前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程と、
露出された前記親水性層を除去して、前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程と、
を有する。
本発明に係る発光装置の製造方法の一態様は、
基板に、発光層を有する複数の第1柱状部を形成する工程と、
前記複数の第1柱状部の各々を覆う疎水性層を形成し、前記複数の第1柱状部の各々と前記疎水性層とを有する複数の第2柱状部を形成する工程と、
前記疎水性層を覆い、前記複数の第2柱状部のうちの隣り合う第2柱状部の間を充填する絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層を親水性のエッチング液でウェットエッチングして、前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程と、
露出された前記疎水性層を除去して、前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程と、
を有する。
第1実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造方法を説明するためのフローチャート。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第1実施形態に係る発光装置の製造工程を模式的に示す断面図。 第3実施形態に係るプロジェクターを模式的に示す図。 第4実施形態に係るディスプレイを模式的に示す平面図。 第4実施形態に係るディスプレイを模式的に示す断面図。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 発光装置
1.1.1. 全体の構成
まず、第1実施形態に係る発光装置について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る発光装置100を模式的に示す断面図である。
発光装置100は、図1に示すように、例えば、基板10と、柱状部20と、絶縁層30と、第1電極40と、第2電極42と、を有している。発光装置100は、例えば、半導体レーザーである。
基板10は、例えば、支持基板12と、バッファー層14と、を有している。
支持基板12は、例えば、Si基板、GaN基板、サファイア基板、SiC基板などである。
バッファー層14は、支持基板12に設けられている。図示の例ではバッファー層14は、支持基板12上に設けられている。バッファー層14は、第1導電型の半導体層である。バッファー層14は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。
本明細書では、柱状部20の第1半導体層22と発光層24との積層方向(以下、単に「積層方向」ともいう)において、発光層24を基準とした場合、発光層24から第2半導体層26に向かう方向を「上」とし、発光層24から第1半導体層22に向かう方向を「下」として説明する。また、積層方向と直交する方向を「面内方向」ともいう。また、「平面視において」とは、積層方向からみた場合のことである。
柱状部20は、バッファー層14上に設けられている。柱状部20は、バッファー層14から上方に突出した柱状の形状を有している。言い換えれば、柱状部20は、バッファー層14を介して基板10から上方に突出している。柱状部20は、例えば、ナノコラム、ナノワイヤー、ナノロッド、ナノピラーとも呼ばれる。柱状部20の平面形状は、例えば、多角形、円である。
柱状部20の径は、例えば、50nm以上500nm以下である。柱状部20の径を500nm以下とすることによって、高品質な結晶の発光層24を得ることができ、かつ、発光層24に内在する歪を低減することができる。これにより、発光層24で発生する光を高い効率で増幅することができる。
なお、「柱状部の径」とは、柱状部20の平面形状が円の場合は、直径であり、柱状部20の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の直径である。例えば、柱状部20の径は、柱状部20の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の直径であり、柱状部20の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の直径である。
柱状部20は、複数設けられている。隣り合う柱状部20の間隔は、例えば、1nm以上500nm以下、好ましくは5nm以上100nm以下である。複数の柱状部20は、平面視において、所定の方向に所定のピッチで配列されている。複数の柱状部20は、例えば、三角格子状、正方格子状に配置されている。複数の柱状部20は、フォトニック結晶の効果を発現することができる。
なお、「柱状部のピッチ」とは、所定の方向に沿って隣り合う柱状部20の中心間の距離である。「柱状部の中心」とは、柱状部20の平面形状が円の場合は、該円の中心であり、柱状部20の平面形状が円ではない形状の場合は、最小包含円の中心である。例えば、柱状部20の中心は、柱状部20の平面形状が多角形の場合、該多角形を内部に含む最小の円の中心であり、柱状部20の平面形状が楕円の場合、該楕円を内部に含む最小の円の中心である。
柱状部20は、例えば、第1半導体層22と、発光層24と、第2半導体層26と、を有している。
第1半導体層22は、バッファー層14上に設けられている。第1半導体層22は、基板10と発光層24との間に設けられている。第1半導体層22は、第1導電型の半導体層である。第1半導体層22は、例えば、Siがドープされたn型のGaN層である。
発光層24は、第1半導体層22上に設けられている。発光層24は、第1半導体層22と第2半導体層26との間に設けられている。発光層24は、電流が注入されることで光を発生させる。発光層24は、例えば、ウェル層と、バリア層と、を有している。ウェル層およびバリア層は、不純物が意図的にドープされていないi型の半導体層である。ウェル層は、例えば、InGaN層である。バリア層は、例えば、GaN層である。発光層24は、ウェル層とバリア層とから構成されたMQW(Multiple Quantum Well)構造を有している。
なお、発光層24を構成するウェル層およびバリア層の数は、特に限定されない。例えば、ウェル層は、1層だけ設けられていてもよく、この場合、発光層24は、SQW(Single Quantum Well)構造を有している。
第2半導体層26は、発光層24上に設けられている。第2半導体層26は、第1導電型と異なる第2導電型の半導体層である。第2半導体層26は、例えば、Mgがドープされたp型のGaN層である。第1半導体層22および第2半導体層26は、発光層24に光を閉じ込める機能を有するクラッド層である。
なお、図示はしないが、第1半導体層22と発光層24との間、および発光層24と第2半導体層26との間の少なくとも一方に、i型のInGaN層およびGaN層からなるOCL(Optical Confinement Layer)が設けられていてもよい。また、第2半導体層26は、p型のAlGaN層からなるEBL(Electron Blocking Layer)を有してもよい。
発光装置100では、p型の第2半導体層26、i型の発光層24、およびn型の第1半導体層22により、pinダイオードが構成される。発光装置100では、第1電極40と第2電極42との間に、pinダイオードの順バイアス電圧を印加すると、発光層24に電流が注入されて発光層24において電子と正孔との再結合が起こる。この再結合により発光が生じる。発光層24で発生した光は、面内方向に伝搬し、複数の柱状部20によるフォトニック結晶の効果により定在波を形成して、発光層24で利得を受けてレーザー発振する。そして、発光装置100は、+1次回折光および-1次回折光をレーザー光として、積層方向に出射する。
なお、図示はしないが、基板10とバッファー層14との間、または基板10の下に反射層が設けられていてもよい。該反射層は、例えば、DBR(Distributed Bragg Reflector)層である。該反射層によって、発光層24において発生した光を反射させることができ、発光装置100は、第2電極42側からのみ光を出射することができる。
絶縁層30は、柱状部20を覆っている。絶縁層30は、隣り合う柱状部20の間に設けられている。発光層24で発生した光は、絶縁層30を面内方向に伝搬することができる。絶縁層30を設けることにより、第2電極42と接続される図示しない配線層が断線する可能性を小さくすることができる。絶縁層30の詳細については、後述する。
第1電極40は、バッファー層14上に設けられている。バッファー層14は、第1電極40とオーミックコンタクトしていてもよい。第1電極40は、第1半導体層22と電気的に接続されている。図示の例では、第1電極40は、バッファー層14を介して、第1半導体層22と電気的に接続されている。第1電極40は、発光層24に電流を注入するための一方の電極である。第1電極40としては、例えば、バッファー層14側から、Cr層、Ni層の順序で積層したものなどを用いる。
第2電極42は、第2半導体層26上に設けられている。第2半導体層26は、第2電極42とオーミックコンタクトしていてもよい。第2電極42は、発光層24に電流を注入するための他方の電極である。第2電極42としては、例えば、ITO(indium tin oxide)などを用いる。なお、第2電極42は、ITOからなる第1導電層と、第2半導体層26と第1導電層との間に設けられた第2導電層と、を有していてもよい。第2導電層としては、例えば、第2半導体層26側から、Pd層、Pt層、Au層の順序で積層体したものなどを用いる。
なお、上記では、InGaN系の発光層24について説明したが、発光層24としては、出射される光の波長に応じて、電流が注入されることで発光可能な様々な材料系を用いることができる。例えば、AlGaN系、AlGaAs系、InGaAs系、InGaAsP系、InP系、GaP系、AlGaP系などの半導体材料を用いることができる。
また、発光装置100は、レーザーに限らず、LED(Light Emitting Diode)であってもよい。
1.1.2. 機能性層および絶縁層等
図2は、発光装置100の柱状部20近傍を模式的に示す断面図である。発光装置100は、図2に示すように、機能性層50を有している。なお、便宜上、図1では、機能性層50の図示を省略している。
機能性層50は、図2に示すように、柱状部20を覆っている。機能性層50は、隣り合う柱状部20の間に設けられている。図示の例では、機能性層50は、柱状部20の側面およびマスク層16の上面に設けられている。機能性層50は、柱状部20の上面には設けられていない。図示の例では、柱状部20の上面と、隣り合う柱状部20の間の絶縁層30の上面とは、同一の仮想平面に位置している。
機能性層50の厚さは、例えば、3nm以上10nm以下である。機能性層50の厚さが3nm以上であれば、後述する柱状部20の第1先端20aを露出する工程において、隣り合う柱状部20の間の絶縁層30がエッチングされる可能性を小さくすることができる。機能性層50の厚さが10nm以下であれば、後述する第2電極42を形成する工程におけるプラズマの照射によって、柱状部20の第1先端20aを露出することができる。機能性層50の厚さは、例えば、TEM(Transmission Electron Microscope)を用いて測定することができる。また、機能性層50の厚さは、例えば、柱状部20の上部から下部に向かって漸減していてもよい。機能性層50は、柱状部20全体を覆っていてもよいし、機能性層50が柱状部20の上部を覆い、柱状部20の根本が機能性層50に覆われていなくてもよい。
機能性層50は、親水性層である。言い換えると、絶縁層30は、疎油性層である。ここで、親水性層とは、親水性層の表面に対する水との接触角が40°未満であることをいう。具体的には、機能性層50は、例えば、酸化アルミニウム(Al)層、酸化チタン(TiO)層、酸化ハフニウム(HfO)層、酸化ジルコニウム(ZrO)層、窒化チタン(TiN)層、窒化アルミニウム(AlN)層などである。
絶縁層30は、疎水性層である。言い換えると、絶縁層30は、親油性層である。ここで、疎水性層とは、疎水性層の表面に対する水との接触角が40°以上であることをいう。具体的には、絶縁層30は、例えば、SOG(Spin-on Glass)層、ポリイミド層、アクリル樹脂層などである。図1に示す例では、絶縁層30は、第2電極42が設けられていない柱状部20上に設けられていない。
なお、図示はしないが、絶縁層30は、第2電極42が設けられていない柱状部20上に設けられていてもよい。また、第2電極42が設けられていない柱状部20上に、絶縁層30と材質が異なる他の絶縁層が設けられていてもよい。
マスク層16は、図2に示すように、バッファー層14上に設けられている。マスク層16は、隣り合う柱状部20の間に設けられている。マスク層16は、柱状部20を形成するためのマスク層である。マスク層16は、例えば、酸化シリコン層、チタン層、酸化チタン層、酸化アルミニウム層などである。なお、便宜上、図1では、マスク層16の図示を省略している。
基板10は、図1に示すように、例えば、複数の柱状部20が形成されている柱状部形成領域10aと、平面視において柱状部形成領域10aを囲む周辺領域10bと、を有している。周辺領域10bには、柱状部20は設けられていてない。絶縁層30の柱状部形成領域10aに設けられた部分の厚さは、絶縁層30の周辺領域10bに設けられた部分の厚さよりも大きい。
1.2. 発光装置の製造方法
次に、第1実施形態に係る発光装置100の製造方法について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る発光装置100の製造方法を説明するためのフローチャートである。図4~図11は、第1実施形態に係る発光装置100の製造工程を模式的に示す断面図である。なお、図5,6,8,10,11は、柱状部20近傍を模式的に示す断面図である。
図3~図5に示すように、基板10に、複数の柱状部20(以下、「第1柱状部20」ともいう)を形成する(ステップS1)。
具体的には、支持基板12上に、バッファー層14をエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法などが挙げられる。これにより、基板10を形成することができる。
次に、バッファー層14上に、マスク層16を形成する。マスク層16は、例えば、電子ビーム蒸着法、スパッタ法によって形成させる。
次に、マスク層16をマスクとしてバッファー層14上に、第1半導体層22、発光層24、および第2半導体層26を、この順でエピタキシャル成長させる。エピタキシャル成長させる方法としては、例えば、MOCVD法、MBE法などが挙げられる。これにより、複数の第1柱状部20を形成することができる。第1柱状部20は、第1先端20aを有している。第1先端20aは、第1柱状部20の基板10とは反対側の端である。図示の例では、第1先端20aは、第1柱状部20の上端である。
次に、バッファー層14上に第1電極40を形成する(ステップS2)。
具体的には、第1電極40は、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、真空蒸着法などによる成膜、およびパターニングによって行われる。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィーおよびエッチングを用いて行われる。
図6に示すように、複数の第1柱状部20の各々を覆う機能性層50を形成し、複数の第1柱状部20の各々と機能性層50とを有する第2柱状部60を形成する(ステップS3)。
具体的には、第1柱状部20の上面および側面と、マスク層16の上面と、に機能性層50を形成する。機能性層50は、例えば、ALD(Atomic Layer Deposition)法によって形成される。第2柱状部60は、第1柱状部20および機能性層50によって構成されている。複数の第2柱状部60において、機能性層50は、一体的に形成されている。隣り合う第2柱状部60において、一方の第2柱状部60の機能性層50と、他方の第2柱状部60の機能性層50とは、マスク層16上に形成された機能性層50によって接続されている。第2柱状部60は、第2先端60aを有している。第2先端60aは、第2柱状部60の基板10とは反対側の端である。図示の例では、第2先端60aは、第2柱状部60の上端である。
図7および図8に示すように、機能性層50を覆い、複数の第2柱状部60のうちの第2柱状部60の間を充填する絶縁層30を形成する(ステップS4)。
具体的には、本工程では、第2柱状部60を覆う絶縁層30を形成する。本工程では、機能性層50を介して、複数の第2柱状部60が形成される柱状部形成領域10a、および周辺領域10bに、絶縁層30を形成する。隣り合う第2柱状部60の間の空間は、絶縁層30によって埋まっている。絶縁層30は、例えば、スピンコート法によって形成される。図7に示すように、絶縁層30の第1部分30aの厚さT1は、例えば、絶縁層30の第2部分30bの厚さT2よりも大きい。第1部分30aは、絶縁層30の複数の第2柱状部60上に形成された部分である。第2部分30bは、絶縁層30の周辺領域10bに形成された部分である。スピンコート法で絶縁層30を形成することにより、厚さT1を厚さT2よりも大きくすることができる。図示の例では、第2部分30bは、機能性層50を介して、周辺領域10bに形成されている。
図9および図10に示すように、絶縁層30を親油性のエッチング液でウェットエッチングして、複数の第2柱状部60の各々の第2先端60aを露出する(ステップS5)。
本工程では、親油性のエッチング液で絶縁層30をエッチバックする。ここで、親油性のエッチング液とは、溶媒として有機溶剤を用いたエッチング液のことである。親油性のエッチング液としては、例えば、プロピレン・グリコール・モノ・メチル・エーテルとプロピレン・グリコール・モノ・メチル・エーテル・アセテートの混合液等のグリコール系溶剤やTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)が挙げられる。絶縁層30は疎水性層であるため、親油性のエッチング液によってエッチングされるが、機能性層50が露出すると、機能性層50は親水性層であるため、親油性のエッチング液は弾かれて、隣り合う第2柱状部60の間の絶縁層30は、エッチングされない。特に、隣り合う第2柱状部60の間隔は小さいため、隣り合う第2柱状部60の間にエッチング液は侵入しない。
本工程では、絶縁層30の第1部分30aの厚さT1よりも、絶縁層30の第2部分30bのエッチング量を大きくする。絶縁層30の第2部分30bのエッチング量とは、絶縁層30をエッチングする前の状態の第2部分30bの厚さT2と、絶縁層30をエッチングした後の状態の第2部分30bの厚さT3と、の差(T2-T3)のことである。本工程では、例えば、絶縁層30をオーバーエッチングする。なお、図9に示す例では、絶縁層30をパターニングして、第1電極40を露出している。
図11に示すように、露出された機能性層50を除去して、複数の第1柱状部20の各々の第1先端20aを露出する(ステップS6)。
具体的には、第2柱状部60の第2先端60aを構成する機能性層50を除去する。本工程は、例えば、第2電極42を形成する際のプラズマの照射によって行われる。第2電極42をスパッタ法で形成する場合、真空中でプラズマを発生させ、プラズマの陽イオンをターゲットに衝突させることによって第2電極42を形成する。機能性層50は、厚さ10nm以下と薄いため、発生されたプラズマが照射されることによって除去される。本工程によって、例えば、隣り合う第1柱状部20のうちの、一方の第1柱状部20の上面に設けられた機能性層50と、他方の第1柱状部20の上面に設けられた機能性層50と、の間に位置する絶縁層30も除去される。
次に、図1および図2に示すように、露出された複数の第1柱状部20の各々の第1先端20aに、第2電極42を形成する(ステップS7)。
具体的には、第2電極42は、プラズマをターゲットに衝突させるスパッタ法を用いた成膜、およびパターニングによって形成される。パターニングは、例えば、フォトリソグラフィーおよびウェットエッチングを用いて行われる。
以上の工程により、発光装置100を製造することができる。
なお、第1電極40を形成する工程と、絶縁層30を形成する工程と、の順序は、特に限定されない。また、第1電極40を形成する工程と、第2電極42を形成する工程と、の順序は、特に限定されない。
1.3. 作用効果
発光装置100の製造方法では、複数の第1柱状部20の各々を覆う機能性層50を形成し、複数の第1柱状部20の各々と機能性層50とを有する複数の第2柱状部60を形成する工程と、機能性層50を覆い、複数の第2柱状部60のうちの隣り合う第2柱状部60の間を充填する絶縁層30を形成する工程と、絶縁層30を親油性のエッチング液でウェットエッチングして、複数の第2柱状部60の各々の第2先端60aを露出する工程と、を有する。
そのため、発光装置100の製造方法では、第2先端60aを露出する工程において、機能性層50が露出すると、機能性層50は親水性層であるため、親油性のエッチング液は弾かれる。これにより、絶縁層30をエッチングする工程において、隣り合う第2柱状部60の間の絶縁層30がエッチングされる可能性を小さくすることができる。したがって、隣り合う第2柱状部60の間の絶縁層30がエッチングされて空隙が生じることを抑制することができる。その結果、後の工程でウェットエッチングを行っても、当該工程のエッチング液が空隙に侵入しない。さらに、空隙が生じないため、第2電極42の平坦性を高めることができる。さらに、ドライエッチングによって第2先端60aを露出する場合に比べて、第1柱状部20に加えられるダメージを低下することができる。
発光装置100の製造方法では、絶縁層30は、疎水性層である。そのため、発光装置100の製造方法では、親油性のエッチング液によって、絶縁層30を効率よくエッチングすることができる。
発光装置100の製造方法では、複数の第2柱状部60を形成する工程において、機能性層50をALD法で形成する。そのため、発光装置100の製造方法では、機能性層50の厚さを、10nm以下にすることができる。
発光装置100の製造方法では、基板10は、複数の第2柱状部60が形成される柱状部形成領域10aと、平面視において柱状部形成領域10aを囲む周辺領域10bと、を有し、絶縁層30を形成する工程では、柱状部形成領域10aおよび周辺領域10bに絶縁層30を形成する。第2先端60aを露出する工程では、絶縁層30の複数の第2柱状部60に形成された第1部分30aの厚さT1よりも、絶縁層30の周辺領域10bに形成された第2部分30bのエッチング量を大きくする。そのため、発光装置100の製造方法では、第2部分のエッチング量を厚さT1と同じにする場合に比べて、第1部分30aをより確実に除去することができる。
発光装置100の製造方法では、第2電極42を形成する工程は、プラズマをターゲットに衝突させるスパッタ法によって行われ、第1先端20aを露出する工程は、プラズマの照射によって行われる。そのため、発光装置100の製造方法では、別途、第1先端20aを露出するために機能性層50を除去する工程を設ける必要がなく、工程の簡略化を図ることができる。
なお、別途、機能性層50を除去する工程を設けてもよい。この場合、機能性層50は薄いので厚さの面内分布がよいため、機能性層50をエッチングする際にオーバーエッチングを行わなくてよい。そのため、隣り合う第1柱状部20の間の絶縁層30がエッチングされることを抑制することができる。
発光装置100の製造方法では、第2電極42を形成する工程は、ウェットエッチングを用いて行われる。発光装置100の製造方法では、絶縁層30をエッチングする工程において、隣り合う第2柱状部60の間の絶縁層30がエッチングされる可能性を小さくすることができるので、ウェットエッチングを用いて第2電極42を形成しても、当該ウェットエッチングのエッチング液が隣り合う第2柱状部の間に形成された空隙に侵入することを抑制することができる。
2. 第2実施形態
2.1. 発光装置
次に、第2実施形態に係る発光装置について説明する。以下、第2実施形態に係る発光装置において、上述した第1実施形態に係る発光装置100の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
上述した第1実施形態に係る発光装置100では、絶縁層30は疎水性層であり、機能性層50は親水性層であった。
これに対し、第2実施形態に係る発光装置では、絶縁層30は親水性層であり、機能性層50は疎水性層である。
第2実施形態に係る発光装置では、絶縁層30は、例えば、酸化シリコン(SiO)層、酸化窒化シリコン(SiON)層、窒化シリコン(SiN)層である。機能性層50は、例えば、ポリイミド層、アクリル樹脂層である。
2.2. 発光装置の製造方法
次に、第2実施形態に係る発光装置の製造方法について説明する。以下、第2実施形態に係る発光装置の製造方法において、上述した第1実施形態に係る発光装置100の製造方法の例と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
上述した第1実施形態に係る発光装置100の製造方法では、絶縁層30をスピンコート法で形成した。さらに、親油性のエッチング液で絶縁層30をウェットエッチングした。
これに対し、第2実施形態に係る発光装置の製造方法では、絶縁層30をCVD法で形成する。さらに、親水性のエッチング液で絶縁層30をウェットエッチングする。ここで、親水性のエッチング液とは、溶媒として水を用いたエッチング液のことである。親水性のエッチング液としては、例えば、水酸化カリウム(KOH)水溶液、フッ化水素(HF)水溶液が挙げられる。絶縁層30は親水性層であるため、親水性のエッチング液によってエッチングされるが、機能性層50が露出すると、機能性層50は疎水性層であるため、親水性のエッチング液は弾かれて、隣り合う第2柱状部60の間の絶縁層30は、エッチングされない。機能性層50は、例えば、ウェット法で形成される。
2.3. 作用効果
第2実施形態に係る発光装置の製造方法では、絶縁層30を親水性のエッチング液でウェットエッチングして、複数の第2柱状部60の各々の第2先端60aを露出する工程を有する。そのため、第2実施形態に係る発光装置の製造方法では、第2先端60aを露出する工程において、機能性層50が露出すると、機能性層50は疎水性層であるため、親水性のエッチング液は弾かれる。これにより、絶縁層30をエッチングする工程において、隣り合う第2柱状部60の間の絶縁層30がエッチングされる可能性を小さくすることができる。
第2実施形態に係る発光装置の製造方法では、絶縁層30は、親水性層である。そのため、発光装置100の製造方法では、親水性のエッチング液によって、絶縁層30を効率よくエッチングすることができる。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照しながら説明する。図12は、第3実施形態に係るプロジェクター800を模式的に示す図である。
プロジェクター800は、例えば、光源として、発光装置100を有している。
プロジェクター800は、図示しない筐体と、筐体内に備えられている赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ出射する赤色光源100R、緑色光源100G、青色光源100Bと、を有している。なお、便宜上、図12では、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bを簡略化している。
プロジェクター800は、さらに、筐体内に備えられている、第1光学素子802Rと、第2光学素子802Gと、第3光学素子802Bと、第1光変調装置804Rと、第2光変調装置804Gと、第3光変調装置804Bと、投射装置808と、を有している。第1光変調装置804R、第2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bは、例えば、透過型の液晶ライトバルブである。投射装置808は、例えば、投射レンズである。
赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子802Rに入射する。赤色光源100Rから出射された光は、第1光学素子802Rによって集光される。なお、第1光学素子802Rは、集光以外の機能を有していてもよい。後述する第2光学素子802Gおよび第3光学素子802Bについても同様である。
第1光学素子802Rによって集光された光は、第1光変調装置804Rに入射する。第1光変調装置804Rは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置808は、第1光変調装置804Rによって形成された像を拡大してスクリーン810に投射する。
緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子802Gに入射する。緑色光源100Gから出射された光は、第2光学素子802Gによって集光される。
第2光学素子802Gによって集光された光は、第2光変調装置804Gに入射する。第2光変調装置804Gは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置808は、第2光変調装置804Gによって形成された像を拡大してスクリーン810に投射する。
青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子802Bに入射する。青色光源100Bから出射された光は、第3光学素子802Bによって集光される。
第3光学素子802Bによって集光された光は、第3光変調装置804Bに入射する。第3光変調装置804Bは、入射した光を画像情報に応じて変調させる。そして、投射装置808は、第3光変調装置804Bによって形成された像を拡大してスクリーン810に投射する。
また、プロジェクター800は、第1光変調装置804R、第2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bから出射された光を合成して投射装置808に導くクロスダイクロイックプリズム806を有することができる。
第1光変調装置804R、第2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bによって変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプリズム806に入射する。クロスダイクロイックプリズム806は、4つの直角プリズムを貼り合わせて形成され、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが配置されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成され、カラー画像を表す光が形成される。そして、合成された光は、投射装置808によりスクリーン810上に投射され、拡大された画像が表示される。
なお、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bは、発光装置100を映像の画素として画像情報に応じて制御することで、第1光変調装置804R、第2光変調装置804G、および第3光変調装置804Bを用いずに、直接的に映像を形成してもよい。そして、投射装置808は、赤色光源100R、緑色光源100G、および青色光源100Bによって形成された映像を、拡大してスクリーン810に投射してもよい。
また、上記の例では、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブを用いたが、液晶以外のライトバルブを用いてもよいし、反射型のライトバルブを用いてもよい。このようなライトバルブとしては、例えば、反射型の液晶ライトバルブや、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micro Mirror Device)が挙げられる。また、投射装置の構成は、使用されるライトバルブの種類によって適宜変更される。
また、光源を、光源からの光をスクリーン上で走査させることにより、表示面に所望の大きさの画像を表示させる画像形成装置である走査手段を有するような走査型の画像表示装置の光源装置にも適用することが可能である。
4. 第4実施形態
次に、第4実施形態に係るディスプレイについて、図面を参照しながら説明する。図13は、第4実施形態に係るディスプレイ900を模式的に示す平面図である。図14は、本実施形態に係るディスプレイ900を模式的に示す断面図である。なお、図13には、便宜上、互いに直交する2つの軸として、X軸およびY軸を図示している。
ディスプレイ900は、例えば、光源として、発光装置100を有している。
ディスプレイ900は、画像を表示する表示装置である。画像には、文字情報のみを表示するものが含まれる。ディスプレイ900は、自発光型のディスプレイである。ディスプレイ900は、図13および図14に示すように、回路基板910と、レンズアレイ920と、ヒートシンク930と、を有している。
回路基板910には、発光装置100を駆動させるための駆動回路が搭載されている。駆動回路は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを含む回路である。駆動回路は、例えば、入力された画像情報に基づいて、発光装置100を駆動させる。図示はしないが、回路基板910上には、回路基板910を保護するための透光性の基板が配置されている。
回路基板910は、表示領域912と、データ線駆動回路914と、走査線駆動回路916と、制御回路918と、を有している。
表示領域912は、複数の画素Pで構成されている。画素Pは、図示の例では、X軸およびY軸に沿って配列されている。
図示はしないが、回路基板910には、複数の走査線と複数のデータ線が設けられている。例えば、走査線はX軸に沿って延び、データ線はY軸に沿って延びている。走査線は、走査線駆動回路916に接続されている。データ線は、データ線駆動回路914に接続されている。走査線とデータ線の交点に対応して画素Pが設けられている。
1つの画素Pは、例えば、1つの発光装置100と、1つのレンズ922と、図示しない画素回路と、を有している。画素回路は、画素Pのスイッチとして機能するスイッチング用トランジスターを含み、スイッチング用トランジスターのゲートが走査線に接続され、ソースまたはドレインの一方がデータ線に接続されている。
データ線駆動回路914および走査線駆動回路916は、画素Pを構成する発光装置100の駆動を制御する回路である。制御回路918は、画像の表示を制御する。
制御回路918には、上位回路から画像データが供給される。制御回路918は、当該画像データに基づく各種信号をデータ線駆動回路914および走査線駆動回路916に供給する。
走査線駆動回路916が走査信号をアクティブにすることで走査線が選択されると、選択された画素Pのスイッチング用トランジスターがオンになる。このとき、データ線駆動回路914が、選択された画素Pにデータ線からデータ信号を供給することで、選択された画素Pの発光装置100がデータ信号に応じて発光する。
レンズアレイ920は、複数のレンズ922を有している。レンズ922は、例えば、1つの発光装置100に対して、1つ設けられている。発光装置100から出射された光は、1つのレンズ922に入射する。
ヒートシンク930は、回路基板910に接触している。ヒートシンク930の材質は、例えば、銅、アルミニウムなどの金属である。ヒートシンク930は、発光装置100で発生した熱を、放熱する。
上述した実施形態に係る発光装置は、プロジェクターやディスプレイ以外にも用いることが可能である。プロジェクターやディスプレイ以外の用途には、例えば、屋内外の照明、レーザープリンター、スキャナー、車載用ライト、光を用いるセンシング機器、通信機器等の光源がある。また、上述した実施形態に係る発光装置は、ヘッドマウントディスプレイの表示装置として用いることができる。
上述した実施形態および変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば、各実施形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成、例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
上述した実施形態および変形例から以下の内容が導き出される。
発光装置の製造方法の一態様は、
基板に、発光層を有する複数の第1柱状部を形成する工程と、
前記複数の第1柱状部の各々を覆う親水性層を形成し、前記複数の第1柱状部の各々と前記親水性層とを有する複数の第2柱状部を形成する工程と、
前記親水性層を覆い、前記複数の第2柱状部のうちの隣り合う第2柱状部の間を充填する絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層を親油性のエッチング液でウェットエッチングして、前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程と、
露出された前記親水性層を除去して、前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程と、
を有する。
この発光装置の製造方法によれば、絶縁層をエッチングする工程において、隣り合う第2柱状部の間の絶縁層がエッチングされる可能性を小さくすることができる。
発光装置の製造方法の一態様において、
前記絶縁層は、親油性層であってもよい。
この発光装置の製造方法によれば、絶縁層を効率よくエッチングすることができる。
発光装置の製造方法の一態様において、
前記複数の第2柱状部を形成する工程では、前記親水性層をALD法で形成してもよい。
この発光装置の製造方法によれば、親水性層の厚さを、10nm以下にすることができる。
発光装置の製造方法の一態様は、
基板に、発光層を有する複数の第1柱状部を形成する工程と、
前記複数の第1柱状部の各々を覆う疎水性層を形成し、前記複数の第1柱状部の各々と前記疎水性層とを有する複数の第2柱状部を形成する工程と、
前記疎水性層を覆い、前記複数の第2柱状部のうちの隣り合う第2柱状部の間を充填する絶縁層を形成する工程と、
前記絶縁層を親水性のエッチング液でウェットエッチングして、前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程と、
露出された前記疎水性層を除去して、前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程と、
を有する。
この発光装置の製造方法によれば、絶縁層をエッチングする工程において、隣り合う第2柱状部の間の絶縁層がエッチングされる可能性を小さくすることができる。
発光装置の製造方法の一態様において、
前記絶縁層は、親水性層であってもよい。
この発光装置の製造方法によれば、絶縁層を効率よくエッチングすることができる。
発光装置の製造方法の一態様において、
前記基板は、
前記複数の第2柱状部が形成される柱状部形成領域と、
平面視において前記柱状部形成領域を囲む周辺領域と、
を有し、
前記絶縁層を形成する工程では、前記柱状部形成領域および前記周辺領域に前記絶縁層を形成し、
前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程では、前記絶縁層の前記複数の第2柱状部に形成された部分の厚さよりも、前記絶縁層の前記周辺領域に形成された部分のエッチング量を大きくしてもよい。
この発光装置の製造方法によれば、絶縁層の複数の第2柱状部に形成された部分を、より確実に除去することができる。
発光装置の製造方法の一態様において、
露出された前記複数の第1柱状部の各々の先端に、電極を形成する工程を有してもよい。
発光装置の製造方法の一態様において、
前記電極を形成する工程は、プラズマをターゲットに衝突させるスパッタ法によって行われ、
前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程は、前記プラズマの照射によって行われてもよい。
この発光装置の製造方法によれば、工程の簡略化を図ることができる。
発光装置の製造方法の一態様において、
前記電極を形成する工程は、ウェットエッチングを用いて行われてもよい。
この発光装置の製造方法によれば、ウェットエッチングを用いて電極を形成しても、当該ウェットエッチングのエッチング液が隣り合う第2柱状部の間に形成された空隙に侵入することを抑制することができる。
10…基板、10a…柱状部形成領域、10b…周辺領域、12…支持基板、14…バッファー層、16…マスク層、20…第1柱状部、20a…第1先端、22…第1半導体層、24…発光層、26…第2半導体層、30…絶縁層、30a…第1部分、30b…第2部分、40…第1電極、42…第2電極、50…機能性層、60…第2柱状部、60a…第2先端、100…発光装置、100R…赤色光源、100G…緑色光源、100B…青色光源、800…プロジェクター、802R…第1光学素子、802G…第2光学素子、802B…第3光学素子、804R…第1光変調装置、804G…第2光変調装置、804B…第3光変調装置、806…クロスダイクロイックプリズム、808…投射装置、810…スクリーン、900…ディスプレイ、910…回路基板、912…表示領域、914…データ線駆動回路、916…走査線駆動回路、918…制御回路、920…レンズアレイ、922…レンズ、930…ヒートシンク

Claims (9)

  1. 基板に、発光層を有する複数の第1柱状部を形成する工程と、
    前記複数の第1柱状部の各々を覆う親水性層を形成し、前記複数の第1柱状部の各々と前記親水性層とを有する複数の第2柱状部を形成する工程と、
    前記親水性層を覆い、前記複数の第2柱状部のうちの隣り合う第2柱状部の間を充填する絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層を親油性のエッチング液でウェットエッチングして、前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程と、
    露出された前記親水性層を除去して、前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程と、
    を有する、発光装置の製造方法。
  2. 請求項1において、
    前記絶縁層は、親油性層である、発光装置の製造方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記複数の第2柱状部を形成する工程では、前記親水性層をALD法で形成する、発光装置の製造方法。
  4. 基板に、発光層を有する複数の第1柱状部を形成する工程と、
    前記複数の第1柱状部の各々を覆う疎水性層を形成し、前記複数の第1柱状部の各々と前記疎水性層とを有する複数の第2柱状部を形成する工程と、
    前記疎水性層を覆い、前記複数の第2柱状部のうちの隣り合う第2柱状部の間を充填する絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層を親水性のエッチング液でウェットエッチングして、前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程と、
    露出された前記疎水性層を除去して、前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程と、
    を有する、発光装置の製造方法。
  5. 請求項4において、
    前記絶縁層は、親水性層である、発光装置の製造方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、
    前記基板は、
    前記複数の第2柱状部が形成される柱状部形成領域と、
    平面視において前記柱状部形成領域を囲む周辺領域と、
    を有し、
    前記絶縁層を形成する工程では、前記柱状部形成領域および前記周辺領域に前記絶縁層を形成し、
    前記複数の第2柱状部の各々の先端を露出する工程では、前記絶縁層の前記複数の第2柱状部に形成された部分の厚さよりも、前記絶縁層の前記周辺領域に形成された部分のエッチング量を大きくする、発光装置の製造方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項において、
    露出された前記複数の第1柱状部の各々の先端に、電極を形成する工程を有する、発光装置の製造方法。
  8. 請求項7において、
    前記電極を形成する工程は、プラズマをターゲットに衝突させるスパッタ法によって行われ、
    前記複数の第1柱状部の各々の先端を露出する工程は、前記プラズマの照射によって行われる、発光装置の製造方法。
  9. 請求項7または8において、
    前記電極を形成する工程は、ウェットエッチングを用いて行われる、発光装置の製造方法。
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