JP2022152148A - 頭部装着型表示装置 - Google Patents

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人嗣 太田
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Abstract

【課題】再起動させている間の発光素子の光量の減少を抑制した頭部装着型表示装置を提供する。【解決手段】HMD100は、使用者Uの頭部に装着される画像表示部20と、HMD100の異常を検出して画像表示部20を再起動させるDP制御部120と、を備え、画像表示部20は、OLED427と、OLED427に駆動電流を供給する駆動トランジスター421と、駆動トランジスター421をスイッチングするスイッチングトランジスター425と、駆動トランジスター421の電圧を保持する容量素子423と、を備える複数の画素回路420を備え、容量素子423は、再起動の開始から4秒後に、OLED427の光量を50%以上に維持する容量を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、頭部装着型表示装置に関する。
従来、装置のエラーを検出し、検出したエラーに対応した処理を実行する表示装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示のシースルー型表示装置は、検出したエラーのレベルに基づいて、シースルー型ディスプレイの輝度や、調光素子の透過率、表示画像の表示位置やサイズ等を調整する。
国際公開第2018/135135号
しかしながら、異常を検出してシステムを再起動する場合、再起動の間、頭部装着型表示装置の表示が消えてしまい、使用者は、頭部装着型表示装置が正しく動作しているのか分からず、使用者を困惑させてしまう場合があった。
上記課題を解決する一態様は、頭部装着型表示装置であって、使用者の頭部に装着され、前記使用者に虚像を視認させる画像表示部と、前記頭部装着型表示装置の異常を検出し、異常が検出された場合に、前記画像表示部を再起動させる制御部と、を備え、前記画像表示部は、発光素子と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動トランジスターと、前記駆動トランジスターをスイッチングするスイッチングトランジスターと、前記駆動トランジスターに印加される電圧を保持する容量素子と、を備える複数の画素回路を備え、前記容量素子は、前記再起動の開始から第1時間の間、前記発光素子の光量を50%以上に維持する容量を備える、頭部装着型表示装置である。
上記課題を解決する一態様は、頭部装着型表示装置であって、使用者の頭部に装着され、前記使用者に虚像を視認させる画像表示部と、前記頭部装着型表示装置の異常を検出し、異常が検出された場合に、前記画像表示部を再起動させる制御部と、を備え、前記画像表示部は、発光素子と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動トランジスターと、前記駆動トランジスターをスイッチングするスイッチングトランジスターと、前記駆動トランジスターに印加される電圧を保持する容量素子と、を備える複数の画素回路を備え、前記スイッチングトランジスターは、前記再起動の開始から第1時間の間のリーク電流が前記発光素子の光量を50%以上に維持する電流量である、頭部装着型表示装置である。
表示システムの概略構成を示す図。 画像表示部の光学系の構成を示す要部平面図。 HMDのブロック図。 制御装置のブロック図。 OLEDユニットの構成を示す図。 画素回路の構成を示す図。 OLEDの輝度と、リーク電流及び容量の関係を示す図。 OLEDの輝度と、リーク電流及び容量の関係を示す図。 スイッチングトランジスターのリーク電流が一定である場合のOLEDの輝度と、容量素子の容量との関係を示す図。 容量素子の容量が一定である場合のOLEDの輝度と、スイッチングトランジスターのリーク電流との関係を示す図。
1.表示システムの構成
図1は、表示システム1の概略構成を示す図である。
表示システム1は、頭部装着型表示装置に相当するHMD100と、制御装置300とを備える。HMD100は、使用者Uの頭部に装着される画像表示部20を備え、使用者に画像や映像を視認させる頭部装着型表示装置である。HMDは、Head Mounted Displayを略して表記したものである。
HMD100は、画像表示部20に接続された接続装置10を有する。接続装置10は、HMD100を、HMD100とは異なる装置に接続するインターフェイスとして機能する。表示システム1では、接続装置10に制御装置300が接続される。
以下の説明及び図面においては、説明の便宜のため、HMD100を構成するいくつかの機能部の名称に接頭辞DPを付し、制御装置300を構成するいくつかの機能部の名称に接頭辞COを付す。
制御装置300は、文字や画像を表示する表示画面、及び、タッチ操作や押圧操作を検出する操作部として機能するタッチパネル328を備え、携帯可能なサイズの端末装置であり、例えばスマートフォンを用いることができる。制御装置300は、デスクトップ型パーソナルコンピューター、ノート型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター等であってもよい。
接続装置10は、箱形のケースに、コネクター11A及びコネクター11Dを備える。コネクター11Aには接続ケーブル40を介して画像表示部20が接続され、コネクター11DにはUSBケーブル46を介して制御装置300が接続される。これにより、画像表示部20と制御装置300は相互にデータを送受信可能に接続される。例えば、制御装置300は、画像表示部20が映像を表示するための映像データや、音声データを画像表示部20に出力する。例えば、画像表示部20は、後述するように画像表示部20が備える各種センサーの検出データを制御装置300に送信する。制御装置300は、画像表示部20に対して電力を供給可能であってもよい。USBは、Universal Serial Busを略して表記したものである。
USBケーブル46を用いて接続装置10と制御装置300とを接続する構成は一例にすぎず、接続装置10と制御装置300との具体的な接続形態は制限されない。例えば、他の種類のケーブルを用いて有線接続してもよいし、無線通信を介して接続してもよい。例えば、USBケーブル46がUSB-TypeC規格のコネクター11Dに接続される構成では、USBケーブル46により20ボルトの直流電流の供給が可能であり、USB-TypeCの代替モードの機能としてHDMI規格の映像データ等を伝送できる。HDMIは登録商標である。
画像表示部20は、右保持部21と、左保持部23と、前部フレーム27とを有する本体に、右表示部22、左表示部24、右導光板26及び左導光板28を備える。
右保持部21及び左保持部23は、前部フレーム27の両端部から後方に延び、使用者Uの頭部に画像表示部20を保持する。右保持部21は、前部フレーム27において使用者Uの右側に位置する端部ERに連結され、左保持部23は使用者Uの左側に位置する端部ELに連結される。
右導光板26及び左導光板28は、前部フレーム27に設けられる。右導光板26は、画像表示部20の装着状態において使用者Uの右眼の眼前に位置し、右眼に画像を視認させる。左導光板28は、画像表示部20の装着状態において使用者Uの左眼の眼前に位置し、左眼に画像を視認させる。右導光板26及び左導光板28は、光透過性の樹脂等によって形成される光学部であり、右表示部22及び左表示部24が出力する画像光を、使用者Uの眼に導く。右導光板26及び左導光板28は、例えばプリズムである。
前部フレーム27は、右導光板26の一端と左導光板28の一端とを互いに連結した形状を有し、この連結位置は、使用者Uが画像表示部20を装着する装着状態で、使用者Uの眉間に対応する。前部フレーム27は、画像表示部20の装着状態で使用者Uの鼻に当接する鼻当て部を備えてもよく、右保持部21及び左保持部23にベルトを連結して、ベルトによって画像表示部20を使用者Uの頭部に保持する構成であってもよい。
右表示部22及び左表示部24は、それぞれ、光学ユニット及び周辺回路をユニット化したモジュールである。右表示部22は、右導光板26により画像を表示させ、左表示部24は左導光板28により画像を表示させる。右表示部22は右保持部21に設けられ、左表示部24は左保持部23に設けられる。
使用者Uの右眼には、右導光板26により導かれた画像光と、右導光板26を透過した外光とが入射する。同様に、左眼には、左導光板28により導かれた画像光と、左導光板28を透過した外光とが入射する。使用者Uの眼には、右導光板26及び左導光板28からの画像光と、右導光板26及び左導光板28を透過する外光とが入射する。これにより、使用者Uは画像表示部20が表示する画像と、右導光板26及び左導光板28を透過する外景とを重ねて視認する。
前部フレーム27には、DP照度センサー65が配置される。DP照度センサー65は、画像表示部20を装着する使用者Uの前方からの外光を受光するセンサーである。DP照度センサー65によって、右導光板26及び左導光板28を透過して使用者Uの眼に入射する外光の照度や光量を検出できる。
DP外側カメラ61は、前部フレーム27において、右導光板26及び左導光板28を透過する外光を遮らない位置に設けられる。DP外側カメラ61は、CCDやCMOS等の撮像素子及び撮像レンズ等を備えるデジタルカメラであり、単眼カメラであってもよいし、ステレオカメラであってもよい。DP外側カメラ61の画角は、画像表示部20を装着した使用者Uが右導光板26及び左導光板28を透過して視認する外景の範囲の少なくとも一部を含む。DP外側カメラ61は広角カメラであってもよく、画像表示部20を装着した使用者Uが視認する外景の全体を撮像可能なものであってもよい。CCDは、Charge Coupled Deviceの略であり、CMOSは、Complementary Metal Oxide Semiconductorの略である。
前部フレーム27には、DP外側カメラ61の動作中に点灯するLEDインジケーター67が配置される。
前部フレーム27には、予め設定された測定方向に位置する測定対象物までの距離を検出する距離センサー64が設けられる。距離センサー64は、例えば、LEDやレーザーダイオード等を用いた光反射式距離センサー、赤外線式深度センサー、超音波式の距離センサー、或いは、レーザーレンジスキャナーである。距離センサー64は、画像検出と音声検出とを組み合わせた距離検出ユニットや、カメラによるステレオ撮像で得られる画像を処理して距離を検出する装置であってもよい。距離センサー64の測定方向は、例えば、右導光板26及び左導光板28を透過して使用者Uが視認する外景の方向である。
右表示部22及び左表示部24は、それぞれ、接続ケーブル40により接続装置10に接続される。接続ケーブル40は、オーディオコネクター36を備える。オーディオコネクター36には、ステレオヘッドホンを構成する右イヤホン32及び左イヤホン34と、マイク63とを有するヘッドセット30が接続される。右イヤホン32及び左イヤホン34は、接続装置10が出力する音声信号に基づき音声を出力する。マイク63は、音声を集音して音声信号を接続装置10に出力する。
2.画像表示部の光学系の構成
図2は、画像表示部20の光学系の構成を示す要部平面図である。図2には説明のため使用者Uの左眼LE及び右眼REを図示する。
右表示部22と左表示部24とは、例えば、左右対称に構成される。
右眼REに画像を視認させる構成として、右表示部22は、画像光を発するOLEDユニット221、及び、OLEDユニット221が発する画像光Lを右導光板26に導く右光学系251を備える。OLEDはOrganic Light Emitting Diodeの略である。
OLEDユニット221は、OLEDパネル223と、OLEDパネル223を駆動するOLED駆動回路225とを有する。OLEDパネル223は、例えばR、G、Bの色光をそれぞれ発する発光素子を配置した自発光型の表示パネルである。OLED駆動回路225は、DP制御部120の制御に従ってOLEDパネル223を駆動する。OLED駆動回路225は、例えばOLEDパネル223の裏面に固定される不図示の基板に実装され、この基板に、図3に示す温度センサー217が実装される。
右光学系251は、OLEDパネル223から射出された画像光Lをコリメートレンズによって並行状態の光束にし、右導光板26に入射させる。右導光板26の内部において画像光Lは複数の反射面で反射し、右眼REの眼前に位置するハーフミラー261で反射して、右眼REに向けて右導光板26から射出される。
左眼LEに画像を視認させる構成として、右表示部22は、画像光を発するOLEDユニット241、及び、OLEDユニット241が発する画像光Lを左導光板28に導く左光学系252を備える。
OLEDユニット241は、OLEDパネル243と、OLEDパネル243を駆動するOLED駆動回路245とを有する。OLEDパネル243は、例えばR、G、Bの色光をそれぞれ発する発光素子を配置した自発光型の表示パネルである。OLED駆動回路245は、DP制御部120の制御に従ってOLEDパネル243を駆動する。OLED駆動回路245は、例えばOLEDパネル243の裏面に固定される不図示の基板に実装され、この基板には図3に示す温度センサー239が実装される。
左光学系252は、OLEDパネル243から射出された画像光Lをコリメートレンズによって並行状態の光束にし、左導光板28に入射させる。左導光板28の内部において画像光Lは複数の反射面で反射し、左眼LEの眼前に位置するハーフミラー261で反射して、左眼LEに向けて左導光板28から射出される。
HMD100は、透過型の表示装置として機能する。すなわち、使用者Uの右眼REには、ハーフミラー261で反射した画像光Lと右導光板26を透過した外光OLとが入射する。左眼LEには、ハーフミラー281で反射した画像光Lと、ハーフミラー281を透過した外光OLとが入射する。HMD100は、内部で処理した画像の画像光Lと外光OLとを重ねて使用者Uの眼に入射させる。このため、使用者Uには、右導光板26及び左導光板28を透かして外景が見え、この外景に重ねて、画像光Lによる画像が視認される。ハーフミラー261、281は、右表示部22及び左表示部24がそれぞれ出力する画像光を反射して画像を取り出す画像取り出し部であり、表示部を構成する。
3.HMDの制御系
図3は、表示システム1のブロック図であり、特に、HMD100の構成を詳細に示す。
画像表示部20において、右表示部22は、右表示部基板210を有する。右表示部基板210には、接続ケーブル40に接続される右I/F部211、右I/F部211を介して接続装置10から入力されるデータを受信する受信部213、及び、EEPROM215が実装される。右I/F部211は、受信部213、EEPROM215、温度センサー217、DP外側カメラ61、距離センサー64、DP照度センサー65、及びLEDインジケーター67を、接続装置10に接続する。受信部213は、OLEDユニット221を接続装置10に接続する。
左表示部24は、左表示部基板230を有する。左表示部基板230には、接続ケーブル40に接続される左I/F部231、及び、左I/F部231を介して接続装置10から入力されるデータを受信する受信部233が実装される。左表示部基板230には、DP6軸センサー235及びDP磁気センサー237が実装される。
左I/F部231は、受信部233、DP6軸センサー235、DP磁気センサー237及び温度センサー239を、接続装置10に接続する。受信部233は、OLEDユニット241を接続装置10に接続する。また、左I/F部231は、右I/F部211と同等の機能させることも可能であり、つまり、左I/F部231は、受信部213、EEPROM215、温度センサー217、DP外側カメラ61、距離センサー64、DP照度センサー65及びLEDインジケーター67を、接続装置10に接続する。この場合、右I/F部211は、受信部233、DP6軸センサー235、DP磁気センサー237及び温度センサー239を、接続装置10に接続する。この他にも、左I/F部231は、右I/F部211が接続装置10に接続しているセンサー及び構成を、右I/F部211の代わりに接続装置10に接続することも可能である。
EEPROMはElectrically Erasable Programmable Read-Only Memoryの略記である。また、受信部213及び受信部233の各々を、Rx213、Rx233と記載する場合がある。
EEPROM215は、各種のデータを不揮発的に記憶する。EEPROM215は、例えば、画像表示部20が備えるOLEDユニット221、241の発光特性や表示特性に関するデータ、右表示部22又は左表示部24が備えるセンサーの特性に関するデータなどを記憶する。具体的には、OLEDユニット221、241のガンマ補正に係るパラメーター、温度センサー217、239の検出値を補償するデータ等をDP制御部120により読取り可能に記憶する。
DP外側カメラ61は、右I/F部211を介して入力される信号に従って撮像を実行し、撮像画像データを、右I/F部211に出力する。DP照度センサー65は、外光を受光し、受光量又は受光強度に対応した検出値を出力する。LEDインジケーター67は、右I/F部211を介して入力される制御信号又は駆動電流に従って点灯する。
温度センサー217は、OLEDユニット221の温度を検出し、検出温度に対応する電圧値あるいは抵抗値を、検出値として出力する。
距離センサー64は、距離を検出した検出結果を示す信号を、右I/F部211を介して接続装置10に出力する。
受信部213は、右I/F部211を介して接続装置10から伝送される表示用の映像データを受信し、OLEDユニット221に出力する。OLEDユニット221は、接続装置10が伝送する映像データに基づく映像を表示する。
受信部233は、左I/F部231を介して接続装置10から伝送される表示用の映像データを受信し、OLEDユニット241に出力する。OLEDユニット221、241は、接続装置10が伝送する映像データに基づく映像を表示する。
DP6軸センサー235は、3軸加速度センサー、及び、3軸ジャイロセンサーを備えるモーションセンサーである。DP磁気センサー237は、例えば、3軸の地磁気センサーである。DP6軸センサー235及びDP磁気センサー237は、上記の各センサーがモジュール化されたIMUであってもよく、DP6軸センサー235及びDP磁気センサー237を一体化したモジュールであってもよい。IMUは、Inertial Measurement Unitの略記である。温度センサー239は、OLEDユニット241の温度を検出する。DP6軸センサー235、DP磁気センサー237、及び温度センサー239は、それぞれ、検出値を接続装置10に出力する。
画像表示部20の各部は、接続ケーブル40により接続装置10から供給される電力により動作する。画像表示部20は、右表示部22に電源部229を備え、左表示部24に電源部249を備える。電源部229は、接続装置10が接続ケーブル40を介して供給する電力を、右表示部基板210を含む右表示部22の各部に分配し、供給する。電源部249は、接続装置10が接続ケーブル40を介して供給する電力を、左表示部基板230を含む左表示部24の各部に分配し、供給する。電源部229、249は、電圧を変換する変換回路等を備えてもよい。電源部229、249は、電源制御部126と共に電力供給部に相当する。
接続装置10は、I/F部110、DP制御部120、センサー制御部122、表示制御部124、電源制御部126、不揮発性記憶部130、操作部140、接続部145及び音声処理部147を備える。
I/F部110は、コネクター11D、及び各種通信規格に準拠した通信プロトコルを実行するインターフェイス回路を備える。I/F部110は、例えば、コネクター11D及びインターフェイス回路を実装したインターフェイス基板である。I/F部110は、外部の記憶装置や記憶媒体を接続可能なメモリーカード用インターフェイス等を備えてもよいし、I/F部110を無線通信インターフェイスで構成してもよい。
DP制御部120は、制御部に相当する。DP制御部120は、CPUやマイコン等のプロセッサーを備え、このプロセッサーがプログラムを実行することにより、接続装置10の各部を制御する。DP制御部120は、プロセッサーのワークエリアを構成するRAMを備えてもよい。RAMはRandom Access Memoryの略記である。
DP制御部120には、不揮発性記憶部130、操作部140、接続部145、及び音声処理部147が接続される。不揮発性記憶部130は、DP制御部120が実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶するROMである。ROMは、Read Only Memoryの略記である。不揮発性記憶部130は、デバイスドライバーを記憶する。
DP制御部120は、予め設定された設定時間ごとにHMD100が備えるデバイスの異常を検出する異常検出処理を実行する。異常検出処理の対象となるデバイスには、例えば、DP照度センサー65、温度センサー217、239、距離センサー64、DP6軸センサー235、DP地磁気センサー239等のセンサーや、DP外側カメラ61、音声出力処理部147等が含まれる。
DP制御部120は、デバイスを駆動するドライバーにアクセス可能であるか否か、及び、ドライバーの状態を示す値が書き込まれるレジスターに、異常を示す値が書き込まれているか否かを判定して異常検出処理を実行する。
また、DP制御部120は、異常検出処理の対象となるデバイスがセンサーである場合、センサーから入力されるセンサー値が異常値を示しているか否かを判定してデバイスの異常を検出する。
DP制御部120は、異常が検出された場合、異常が検出されたデバイスのドライバーを再起動させる。例えば、DP制御部120は、OLEDユニット221、241を駆動するディスプレイドライバーの異常が検出された場合、ディスプレイドライバーを再起動させる。
また、DP制御部120は、DP照度センサー65、距離センサー64、DP6軸センサー235、DP地磁気センサー239等のセンサーの異常が検出された場合、異常を検出したセンサーを駆動するデバイスドライバーを、まず、再起動させる。その後、DP制御部120は、ディスプレイドライバーを再起動させる。
ディスプレイドライバーの再起動に要する時間は、例えば、2秒である。また、デバイスドライバーを再起動させた後に、ディスプレイドライバーを再起動させた場合、再起動に要する時間は、例えば、4秒である。4秒は第1時間に相当し、2秒は第2時間に相当する。
センサー制御部122は、画像表示部20が備えるセンサー群を動作させる。センサー群には、DP外側カメラ61、距離センサー64、DP照度センサー65、温度センサー217、DP6軸センサー235、DP磁気センサー237及び温度センサー239が含まれる。センサー制御部122は、DP制御部120の制御に従って各センサーのサンプリング周期の設定及び初期化を行い、各センサーのサンプリング周期に合わせて、各センサーへの通電、制御データの送信、検出値の取得等を実行する。
センサー制御部122は、各センサーの検出値や検出結果を示す検出データを、予め設定されたタイミングで、I/F部110に出力する。ここで、DP外側カメラ61の撮像画像データを、他のセンサーの検出値や検出結果と同様に、検出データと呼ぶ。
センサー制御部122は、アナログ信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバーターを備えてもよい。この場合、センサー制御部122は、画像表示部20のセンサーから取得した検出値や検出結果のアナログ信号を検出データに変換して出力する。センサー制御部122は、画像表示部20のセンサーから検出値や検出結果のデジタルデータを取得し、データフォーマットの変換や出力タイミングの調整等を行って、検出データをI/F部110に出力してもよい。
センサー制御部122の動作により、I/F部110に接続された制御装置300は、HMD100の各センサーの検出値や、DP外側カメラ61の撮像画像データを取得できる。
センサー制御部122は、上述した各センサーの検出値をもとに演算処理した結果を、検出データとして出力してもよい。例えば、センサー制御部122は、複数のセンサーの検出値や検出結果を統合的に処理し、いわゆるセンサーフュージョン処理部として機能してもよい。この場合、センサー制御部122は、センサーフュージョンによって、画像表示部20の各センサーに含まれない仮想のセンサーの検出データを生成してもよい。例えば、センサー制御部122は、画像表示部20が移動した軌跡を示す軌跡データ、画像表示部20の3次元空間における位置を示す座標データ、画像表示部20の方向を示す方向データを、検出データとして出力してもよい。ここで、座標データは、接続装置10の位置を基準とする相対座標を示すデータであってもよいし、画像表示部20が存在する空間に設定された基準位置に対する位置を示すデータであってもよい。方向データは、接続装置10の位置や方向を基準とする方向を示すデータであってもよいし、画像表示部20が存在する空間に設定された基準位置に対する方向を示すデータであってもよい。
センサー制御部122は、コネクター11DにUSBケーブル46により接続された装置との間で通信プロトコルを実行し、検出データを出力する。
表示制御部124は、I/F部110に入力される再生信号に含まれる映像データ、或いは表示データに基づき、画像表示部20に画像を表示させるための各種処理を実行する。本実施形態では、USB-TypeCコネクターで構成されるコネクター11Dを通じて、USB-TypeCの代替モードで映像データが伝送される。表示制御部124は、例えば、フレームの切り出し、解像度変換、スケーリング、中間フレーム生成、フレームレート変換等の各種処理を実行する。表示制御部124は、OLEDユニット221、241に対応する映像データを接続部145に出力する。接続部145に入力された映像データは、コネクター11Aから、映像データ201として右I/F部211及び左I/F部231に伝送される。表示制御部124は、I/F部110に入力される表示制御データに従って、画像表示部20の表示状態を調整し、また、変更する。
センサー制御部122と表示制御部124との少なくとも一方は、プロセッサーがプログラムを実行することにより、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。すなわち、センサー制御部122及び表示制御部124は、プロセッサーにより構成され、プログラムを実行することで上記の動作を実行する。この例で、センサー制御部122及び表示制御部124は、DP制御部120を構成するプロセッサーがプログラムを実行することで実現されてもよい。言い換えれば、プロセッサーがプログラムを実行することで、DP制御部120、表示制御部124、及びセンサー制御部122として機能してもよい。ここで、プロセッサーは、コンピューターと言い換えることができる。センサー制御部122及び表示制御部124は、データ処理を行うためのワークメモリーを具備してもよく、DP制御部120のメモリーを利用して処理を行ってもよい。
表示制御部124、及び、センサー制御部122は、DSPやFPGA等、プログラムされたハードウェアにより構成されてもよい。センサー制御部122及び表示制御部124を統合して、SoC-FPGAとして構成してもよい。DSPは、Digital Signal Processorを略して表記したものである。FPGAは、Field Programmable Gate Arrayを略して表記したものである。SoCはSystem-on-a-Chipを略して表記したものである。
電源制御部126は、コネクター11Dに接続され、コネクター11Dから供給される電力に基づき接続装置10の各部及び画像表示部20に電源を供給する回路である。
電源制御部126は、電源部229、249と共に電力供給部に相当する。
操作部140は、接続装置10が備えるスイッチ等の操作を検出し、操作内容を示すデータをDP制御部120に出力する。
音声処理部147は、DP制御部120から入力される音声データに従って、音声信号を生成する。この音声データには、制御装置300から入力される再生信号に含まれる音声データも含まれる。また、音声処理部147は、アンプを備え、生成した音声信号を増幅して接続部145に出力する。この音声信号は接続部145からオーディオコネクター36を介して右イヤホン32及び左イヤホン34に出力される。音声処理部147は、マイク63が集音した音声の音声データを生成し、DP制御部120に出力する。音声処理部147が出力する音声データは、画像表示部20が備えるセンサーの検出データと同様に、センサー制御部122により処理されてもよい。
4.制御装置の構成
図4は、制御装置300のブロック図である。
制御装置300は、CO制御部310を備える。CO制御部310は、プロセッサー311、メモリー312及び不揮発性メモリー313を備える。プロセッサー311は、CPU、マイコン、DSP等で構成され、プログラムを実行することにより制御装置300の各部を制御する。メモリー312は、プロセッサー311のワークエリアを形成する。不揮発性メモリー313は、半導体メモリー機能部等で構成され、プロセッサー311が実行するプログラムや、プロセッサー311により処理される各種データを不揮発的に記憶する。例えば、不揮発性メモリー313は、プロセッサー311が実行する基本制御プログラムとしてのオペレーティングシステム、及び、オペレーティングシステム上で動作するアプリケーションプログラム等を記憶する。不揮発性メモリー313は、アプリケーションプログラムの実行時に処理されるデータや処理結果のデータを記憶する。CO制御部310は、プロセッサー311、メモリー312、及び不揮発性メモリー313を統合したSoCであってもよい。
CO制御部310には、GNSS321、COカメラ322、CO6軸センサー323、CO磁気センサー324、CO照度センサー325、音声出力部326、CO表示部327、バッテリー329、通信部330及びI/F部331が接続される。
GNSS321は、衛星測位システムを利用して測位を行い、制御装置300の位置をCO制御部310に出力する。GNSSは、Global Navigation Satellite Systemを省略した表記である。
COカメラ322は、制御装置300の本体に設けられるデジタルカメラであり、例えば、タッチパネル328に隣接して配置され、タッチパネル328に対向する方向を撮像する。COカメラ322は、CO制御部310の制御に従って撮像を実行し、撮像画像データをCO制御部310に出力する。
CO6軸センサー323は、3軸加速度センサー及び3軸ジャイロセンサーを備えるモーションセンサーであり、検出値を示す検出データをCO制御部310に出力する。CO磁気センサー324は、例えば、3軸の地磁気センサーであり、検出値を示す検出データをCO制御部310に出力する。CO6軸センサー323及びCO磁気センサー324は、上記の各センサーがモジュール化されたIMUであってもよく、CO6軸センサー323及びCO磁気センサー324を一体化したモジュールであってもよい。
CO照度センサー325は、外光を受光し、受光量又は受光強度に対応する検出値を示す検出データをCO制御部310に出力する。
音声出力部326は、スピーカーを備え、CO制御部310の制御に従ってスピーカーから音声を出力する。音声出力部326は、CO制御部310が出力する音声信号を増幅してスピーカーに出力するアンプを備えてもよい。CO制御部310がデジタル音声データを出力する構成である場合、音声出力部326は、デジタル音声データをアナログ音声信号に変換するD/Aコンバーターを備えてもよい。
CO表示部327は、タッチパネル328を有し、CO制御部310の制御に従ってタッチパネル328に文字や画像を表示させる。
バッテリー329は、制御装置300の本体に内蔵される二次電池であり、制御装置300の各部に電力を供給すると共に、接続されたHMD100に電力を供給する。
CO制御部310は、I/F部331にHMD100が接続されると、HMD100とのネゴシエーションを行い、HMD100に供給する電力を決定する。ネゴシエーションとは、例えば、電力ロールの設定、授受する電力量の設定などを行う処理である。電力ロールとは、電力を供給する供給源として機能する電力ソース、又は電力ソースから電力を受電する電力シンクである。
CO制御部310は、ネゴシエーションにより決定した電力を、I/F部331を介してHMD100に供給させる。
バッテリー329及びCO制御部310は、第1供給部に相当する。
通信部330は、BluetoothやWi-Fi等の無線通信プロトコルに対応し、表示システム1の外部の装置と無線通信を実行する。Bluetooth及びWi-Fiは登録商標である。通信部330は、LTEや第5世代移動体通信システム等の移動体通信ネットワークを利用して、モバイルデータ通信を実行する構成であってもよい。LTEは登録商標である。
I/F部331は、データ通信ケーブルが接続される不図示のコネクター、及び、コネクターにより各種通信規格に準拠した通信プロトコルを実行するインターフェイス回路を備える。例えば、I/F部331は、USB規格に準拠したコネクター及びインターフェイス回路を備え、USBケーブル46を通じてデータを送受信し、また、HMD100に電力を供給する。
不揮発性メモリー313には、コンテンツデータが記憶される。
CO制御部310は、コンテンツデータを再生し、映像と音声とを含む再生信号を生成する。CO制御部310は、生成した再生信号をI/F部331を介してHMD100に送信する。
5.OLEDユニット221及び241の構成
次に、OLEDユニット221及び241の構成について説明する。
図5は、OLEDユニット221の構成を示す図である。OLEDユニット221及びOLEDユニット241の構成は同一であるため、以下ではOLEDユニット221の構成を代表して説明する。
OLEDユニット221は、複数の画素回路420をマトリクス状に配置した表示領域410と、表示領域410の周囲に配置したOLED駆動回路225とを備える。OLED駆動回路225には、走査制御回路401、走査線駆動回路403及びデータ線駆動回路405が含まれる。表示領域410は、OLEDパネル223に相当する。
複数の画素回路420は、m行の走査線411とn列のデータ線413とが交差する交差位置に配置される。m、nは、2以上の整数であり、mとnとは、異なっていてもよいし、同一でもよい。走査線411の行、及び、画素回路420のマトリクスの行を便宜的に区別するため、図5において上から順に1、2、3、…、m行と呼ぶ場合がある。行を特定せずに一般的に説明する場合には、1≦i≦mを満たすiを用いてi行と表記する。同様にデータ線413の列、及び、画素回路420のマトリクスの列を便宜的に区別するために、図5において左から順に1、2、3、…、n列と呼ぶ場合がある。また、列を特定せずに一般的に説明する場合には、1≦j≦nを満たすnを用いてj列と表記する。
同一の走査線411に交差する互いに隣り合う3列のデータ線413との交差位置に配置された3つの画素回路420が、それぞれR、G及Bの画素に対応し、これらの3つのサブ画素によりカラー画像の1画素が表現される。画素回路420には、それぞれOLED427が含まれ、電流に応じた明るさで発光する。画素回路420は、表示する画像の最小単位であり、RGBの3つのサブ画素による加法混色によってカラー画像の1画素が表現される。
走査制御回路401には、表示制御部124から同期信号Vsync、Hsync、映像データDt及びクロック信号Dclkが供給される。供給されたこれらの信号に基づいて、走査制御回路401は、走査線駆動回路403の動作を制御するための制御信号Ctr_Y、及び、データ線駆動回路405の動作を制御するための制御信号Ctr_Xをそれぞれ生成する。走査制御回路401は、生成した制御信号Ctr_Yを走査線駆動回路403に出力し、生成した制御信号Ctr_Xをデータ線駆動回路405に出力する。映像データDtは、m行n列の画素回路420で表現すべき階調値を指定する。
入力された制御信号Ctr_Yに従って、走査線駆動回路403は、行毎に走査信号を生成し、1、2、3、…、m行目の走査線411に、走査信号Gwr(1)、Gwr(2)、Gwr(3)、…、Gwr(m)として供給する。また、走査線駆動回路403は、走査信号を行毎に供給するほか、走査信号に同期した各種の制御信号を行毎に供給する。
データ線駆動回路405は、複数の階調信号生成回路407を備える。階調信号生成回路407は、n列のデータ線413の各々に対応してn個設けられる。n個の階調信号生成回路407は、制御信号Ctr_Xが入力されると、入力された制御信号Ctr_Xに基づいて階調信号を生成する。階調信号生成回路407は、生成した階調信号を、この階調信号生成回路407が接続されたデータ線413に出力する。階調信号は、選択された画素回路420に含まれるOLED427を点灯させる輝度の階調に対応した電圧の信号である。
図6は、画素回路420の構成を示す図である。
表示領域410にマトリクス状に配置された複数の画素回路420は、同一の構成を備える。このため、画素回路420についてはi行j列で代表させて説明する。
図6において、i行目の走査線411と、j列目のデータ線413との交差位置に設けられるi行j列の画素回路420は、OLED427と、Pチャネル型の駆動トランジスター421及びスイッチングトランジスター425と、容量素子423とを含む。
OLED427は、例えばアノードと、光透過性を有するカソードとで白色有機EL層を挟持した素子である。OLED427の光が出射されるカソード側にはRGBのいずれかに対応したカラーフィルターが重ねられる。OLED427のアノードからカソードに電流が流れると、アノードから注入された正孔とカソードから注入された電子とが有機EL層で再結合して励起子が生成され、白色光が発生する。このときに発生した白色光は、アノードとは反対側のカソードを透過し、カラーフィルターによる着色を経て、観察者側に視認される。
OLED427は、画素回路420ごとに設けられる。すなわち、1個の画素回路420に1個のOLED427が設けられる。OLED427は、表示画像の最小単位となる。画素回路420は他の画素回路420とは独立して制御され、OLED427は画素回路420に対応する色で発光して、3原色の1つを表現する。
駆動トランジスター421は、OLED427を駆動するトランジスターである。すなわち、駆動トランジスター421は、OLED427を点灯させる電流をOLED427に供給する。駆動トランジスター421は、ゲートノードがスイッチングトランジスター425のドレインノードに接続され、ソースノードが電圧Velの給電線に接続され、ドレインノードがOLED427のアノードに接続される。
スイッチングトランジスター425は、ゲートノードがi行目の走査線411に接続され、ソースノードがj列目のデータ線413に接続され、ドレインノードが駆動トランジスター421のゲートノードに接続される。
走査線駆動回路403により走査線411に走査信号Gwr(i)が供給されると、走査線411に接続されたスイッチングトランジスター425がオンする。この状態で、階調信号生成回路407からデータ線413に階調信号が出力されることで、階調信号が駆動トランジスター421のゲートノードに印加される。駆動トランジスター421は、ゲートノードに階調信号が印加されると、ゲート・ソース間の電圧に応じた電流をOLED427に流す。これにより、OLED427が階調信号に対応した明るさで点灯する。
容量素子423は、一端が電圧Velの給電線に接続され、他端が駆動トランジスター421のゲートノードとスイッチングトランジスター425のドレインノードとの間に接続される。これにより、容量素子423は、スイッチングトランジスター425がオンの状態で駆動トランジスター421のゲートノードに印加されるゲート電圧を保持することができる。そのため、走査線駆動回路403が走査信号Gwr(i)の供給を停止し、スイッチングトランジスター425がオフしても、駆動トランジスター421のゲートノードに印加されていた電圧は、容量素子423に保持されている。このため、スイッチングトランジスター425がオフしても、容量素子423に保持された電圧によって駆動トランジスター421のゲート・ソース間には電圧差が生じるため、OLED427には電流が流れ続ける。
容量素子423が保持する電圧は、走査線駆動回路403により走査信号Gwr(i)が供給され、階調信号生成回路407が階調信号を出力していれば、階調信号に対応した電圧が保持される。このため、OLED427は、容量素子423が保持する電圧に対応した輝度で点灯する。
しかしながら、HMD100に異常が生じた場合、画像表示部20が表示する画像がオフになってしまう場合がある。例えば、オーディオコネクター36が接続部145から抜き差しされたときに静電気が生じると、映像データの同期がズレたり、ディスプレイドライバーが停止したりして、画像表示部20が表示する画像がオフになる場合がある。
デバイスドライバーやディスプレイドライバーを再起動させた場合、走査制御回路401への同期信号Vsync、Hsyncや、映像データDt及びクロック信号Dclkの供給は停止し、階調信号生成回路407は階調信号の出力を停止する。階調信号生成回路407が階調信号の出力を停止した場合、容量素子423が保持する電荷は、スイッチングトランジスター425からリーク電流として放電される。
デバイスドライバーやディスプレイドライバーの再起動により画像表示部20の表示が突然消え、再起動が完了した数秒後に、画像表示部20の表示が復活すると、使用者Uには、HMD100が正常に動作しているのか分からず、困惑する場合がある。
このため、本実施形態では、デバイスドライバーの再起動が完了し、画像表示部20の表示が再開されるまでの間、OLED427の輝度を維持させる。
デバイスドライバー及びディスプレイドライバーの再起動にかかる時間を、例えば、4秒と仮定する。デバイスドライバー及びディスプレイドライバーが再起動を開始してから4秒後に、OLED427の輝度が再起動前の50%に維持されていれば、使用者Uに、映像の表示が一時的に停止したと認識させることができる。
本実施形態では、OLED427の輝度を維持するために、容量素子423の容量Cと、スイッチングトランジスター425のリーク電流iとをパラメーターとして、これらのパラメーターを調整する。
例えば、画像表示部20に白画像を表示させる場合、駆動トランジスター421のゲート・ソース間の電圧として-0.9Vが必要となる。OLED427の輝度50%以上を維持するためには、駆動トランジスター421のゲート・ソース間の電圧として-0.85V以上が必要となる。ドライバーの再起動の間の駆動トランジスター421のゲート・ソース間の電圧変動を0.05V以下に抑制することができれば、OLED427の輝度50%以上を確保することができる。
スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流をi、容量素子423の容量をC、駆動トランジスター421のゲート・ソース間の電圧変動をΔVとする。
スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、以下の式(1)により表され、容量素子423の容量Cは、以下の式(2)により表される。
i=CΔV/dt・・・(1)
C=idt/ΔV・・・(2)
図7には、デバイスドライバー及びディスプレイドライバーの再起動に要する時間を4秒と仮定し、OLED427の輝度を100%とした場合に、4秒後にOLED427の輝度を再起動前の90%、70%、50%、30%、10%、0.1%に維持する場合のリーク電流iと容量Cとの関係を示す。
例えば、スイッチングトランジスター425として、4秒間に5.0×10-16のリーク電流iが流れるトランジスターを使用した場合、4秒後のOLED427の輝度を、再起動前の90%、70%、50%、30%、10%、0.1%に維持させるために必要な容量素子423の容量Cは以下の通りとなる。
再起動から4秒後にOLED427の輝度90%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、2.0×10-13[F]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度70%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、6.7×10-14[F]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度50%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、4.0×10-14[F]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度30%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、2.2×10-14[F]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度10%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、1.3×10-14[F]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度0.1%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、5.3×10-15[F]である。
また、容量素子423として、容量Cが2.5×10-15で一定のコンデンサーを使用し、OLED427の輝度を再起動前の90%、70%、50%、30%、10%、0.1%に維持する場合のスイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは以下の通りである。
再起動から4秒後にOLED427の輝度90%を維持する場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、6.3×10-18[A]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度70%を維持する場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、1.9×10-17[A]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度50%を維持する場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、3.1×10-17[A]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度30%を維持する場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、5.6×10-17[A]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度10%を維持する場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、9.4×10-17[A]である。
再起動から4秒後にOLED427の輝度0.1%を維持する場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、2.4×10-16[A]である。
図8には、HMD100の再起動に要する時間が2秒であると仮定し、OLED427の輝度を100%とした場合に、2秒後にOLED427の輝度を再起動前の輝度に対して90%、70%、50%、30%、10%、0.1%に維持する場合のリーク電流iと容量Cとの関係を示す。デバイスドライバー及びディスプレイドライバーの再起動ではなく、ディスプレイドライバーだけを再起動させた場合の所要時間が2秒であると仮定する。
例えば、スイッチングトランジスター425として、2秒間に5.0×10-16のリーク電流iが流れるトランジスターを使用した場合、2秒後のOLED427の輝度を、再起動前の90%、70%、50%、30%、10%、0.1%に維持させるために必要な容量素子423の容量Cは以下の通りとなる。
再起動から2秒後にOLED427の輝度90%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、1.0×10-13[F]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度70%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、3.3×10-14[F]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度50%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、2.0×10-14[F]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度30%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、1.1×10-14[F]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度10%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、6.7×10-15[F]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度0.1%を維持するために必要な容量素子423の容量Cは、2.6×10-15[F]である。
また、容量素子423として、容量Cが2.5×10-15で一定のコンデンサーを使用し、OLED427の輝度を再起動前の90%、70%、50%、30%、10%、0.1%に維持する場合のスイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは以下の通りである。
再起動から2秒後にOLED427の輝度90%である場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、1.3×10-17[A]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度70%である場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、3.8×10-17[A]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度50%である場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、6.3×10-17[A]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度30%である場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、1.1×10-16[A]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度10%である場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、1.9×10-16[A]である。
再起動から2秒後にOLED427の輝度0.1%である場合、スイッチングトランジスター425に流れるリーク電流iは、4.8×10-16[A]である。
図9は、スイッチングトランジスター425のリーク電流iが5.0×10-16で一定である場合のOLED427の輝度と、容量素子423の容量C[F]との関係を示す図である。
図9に示す黒丸が4秒後のOLED427の輝度と、容量素子423の容量C[F]との関係を示し、図9に示す黒四角が2秒後のOLED427の輝度と、容量素子423の容量C[F]との関係を示す。
図10は、容量素子423の容量Cを2.5×10-15の一定とした場合に、OLED427の輝度と、スイッチングトランジスター425のリーク電流i[A]との関係を示す図である。
図10に示す黒丸が4秒後のOLED427の輝度と、リーク電流i[A]との関係を示し、図10に示す黒四角が2秒後のOLED427の輝度と、リーク電流i[A]との関係を示す。
本実施形態のOLEDパネル223、243は、デバイスドライバー及びディスプレイドライバーが再起動を開始してから4秒後のOLED427の輝度が、再起動前の50%以上となるようにスイッチングトランジスター425のリーク電流i、又は容量素子423の容量Cが調整されている。
例えば、上述したようにスイッチングトランジスター425のリーク電流iを5.0×10-16とした場合、容量Cが4.0×10-14以上の容量素子423を用いる。
また、容量素子423の容量Cを2.5×10-15とした場合、リーク電流iが3.1×10-17以下のスイッチングトランジスター425を用いる。
また、本実施形態のOLEDパネル223、243は、ディスプレイドライバーが再起動を開始してから2秒後のOLED427の輝度が、再起動前の50%以上となるようにスイッチングトランジスター425のリーク電流i、又は容量素子423の容量Cが調整されている。
例えば、上述したようにスイッチングトランジスター425のリーク電流iを5.0×10-16とした場合、容量Cが2.0×10-14以上の容量素子423を用いる。
また、容量素子423の容量Cを2.5×10-15とした場合、リーク電流iが6.3×10-16以下となるスイッチングトランジスター425を用いる。
上述の説明では、容量素子423の容量Cと、スイッチングトランジスター425のリーク電流iとのいずれか変更する場合について説明した。
デバイスドライバー及びディスプレイドライバーの再起動を開始してから4秒後のOLED427の輝度が、再起動前の50%以上となるように容量素子423の容量C、及びスイッチングトランジスター425のリーク電流iを調整してもよい。
また、ディスプレイドライバーの再起動を開始してから2秒後のOLED427の輝度が、再起動前の50%以上となるように容量素子423の容量C、及びスイッチングトランジスター425のリーク電流iを調整してもよい。
また、容量素子423の容量Cの上限は、データ線413のデータ線容量の5%以下とすることが好ましい。例えば、データ線容量が1pFである場合、容量素子423の容量Cの上限は、50fF以下が好ましい。
以上説明したように本実施形態のHMD100は、使用者Uの頭部に装着され、使用者Uに虚像を視認させる画像表示部20と、画像表示部20の異常を検出し、異常が検出された場合に、少なくとも画像表示部を再起動させるDP制御部120とを備える。
また、画像表示部20は、OLED427と、OLED427に電流を供給する駆動トランジスター421と、駆動トランジスター421をスイッチングするスイッチングトランジスター425と、駆動トランジスター421に印加される電圧を保持する容量素子423と、を備える複数の画素回路420を備える。
容量素子423は、再起動の開始から4秒後に、OLED427の光量を50%以上に維持する容量を備える。
また、スイッチングトランジスター425は、再起動の開始から4秒間に流れるリーク電流iがOLED427の光量を50%以上に維持する電流量である。
従って、HMD100が再起動されても、再起動の開始から4秒後のOLED427の光量が50%以上に維持される。このため、使用者Uに、画像表示部20が表示する映像が消えたのではなく、画像表示部20が動作を一時的に停止したかのようにみせることができる。
また、容量素子423は、再起動の開始から2秒後に、OLED427の光量を50%以上に維持する容量を備える。
また、スイッチングトランジスター425は、再起動の開始から2秒間に流れるリーク電流iがOLED427の光量を50%以上に維持する電流量である。
従って、画像表示部20を駆動するディスプレイドライバーが再起動されても、再起動の開始から2秒後のOLED427の光量が50%以上に維持される。このため、使用者Uに、画像表示部20が表示する映像が消えたのではなく、画像表示部20が動作を一時的に停止したかのようにみせることができる。
本発明は上記各実施形態で説明した構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、表示システム1は頭部装着型表示装置であるHMD100を備える構成を例示したが、本発明はこれに限定されず、各種の表示装置を採用できる。例えば、画像表示部20に代えて、例えば帽子のように装着する画像表示部等の他の方式の画像表示部を採用してもよく、使用者Uの左眼に対応して画像を表示する表示部と、使用者Uの右眼に対応して画像を表示する表示部とを備えていればよい。また、本発明の頭部装着型表示装置は、例えば、自動車や飛行機等の車両に搭載されるヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。また、例えば、ヘルメット等の身体防護具に内蔵されたヘッドマウントディスプレイとして構成されてもよい。この場合、使用者Uの身体に対する位置を位置決めする部分、及び、当該部分に対し位置決めされる部分を装着部とすることができる。
HMD100は、本発明の適用対象となる表示装置の一例であり、図3に示す構成に限定されない。例えば、上記実施形態では、画像表示部20と接続装置10とが分離された構成を例に挙げて説明したが、接続装置10と画像表示部20とが一体に構成され、使用者Uの頭部に装着される構成とすることも可能である。また、画像表示部20の光学系の構成は任意であり、例えば、使用者Uの眼の前方に位置して使用者Uの視界の一部又は全部に重なる光学部材を用いてもよい。或いは、レーザー光等を走査させて画像光とする走査方式の光学系を採用してもよい。或いは、光学部材の内部で画像光を導光させるものに限らず、使用者Uの眼に向けて画像光を屈折及び/又は反射させて導く機能のみを有するものであってもよい。
また、表示装置として、液晶表示パネルに画像を表示する液晶モニター又は液晶テレビを採用してもよい。プラズマディスプレイパネル、有機EL表示パネルを備えた表示装置を用いてもよい。
また、例えば、図3に示したHMD100において、接続装置10を、USB-TypeCコネクター、USB-TypeCコントローラー、及び、USBハブを利用して構成してもよい。この場合、DP外側カメラ61や、その他のセンサーを、USBハブに接続してもよい。また、画像表示部20における右表示部22と左表示部24の表示を制御するコントローラーとして、表示データを右表示部22及び左表示部24に出力するFPGAを、右表示部22又は左表示部24のいずれかに配置してもよい。この場合、接続装置10は、USB-TypeCコントローラーとFPGAとを接続するブリッジコントローラーを備えてもよい。また、画像表示部20において、DP6軸センサー235、DP磁気センサー237、EEPROM215等をFPGAと同じ基板に実装した構成としてもよい。その他のセンサーの配置についても適宜に変更可能である。例えば、距離センサー64やDP照度センサー65は、測定又は検出に適した位置に配置されて、FPGAやUSBType-Cコントローラーに接続される構成としてもよい。
また、OLEDユニット221、241を含む画像表示装置の具体的な仕様についても制限はなく、例えば、OLEDユニット221、241が共通の構成を有していてもよい。
本実施形態では、画像表示部20の表示が再開されるまでの間、使用者Uへ映像の表示が一時的に停止したと認識させるために、OLED427の輝度を再起動前の輝度に対して50%に維持させていたが、これに限るものではなく、OLED427の輝度を再起動前の輝度に対して50%以下に維持させる構成でも良い。この場合、画像表示部20の表示が再開されるまでの間、画像表示部20に表示される映像が徐々に消えるように表示されるため、使用者へHMD100に異常が生じたことを知らせることができる。 また、OLED427の輝度を再起動前の輝度に対して50%以上維持させる構成でもよい。この場合、より明るい映像を使用者Uに視認させることができる。
図3、図4に示した各機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよく、図に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。
1…表示システム、10…接続装置、11A、11D…コネクター、20…画像表示部、21…右保持部、22…右表示部、23…左保持部、24…左表示部、26…右導光板、27…前部フレーム、28…左導光板、30…ヘッドセット、32…右イヤホン、34…左イヤホン、36…オーディオコネクター、40…接続ケーブル、46…USBケーブル、61…DP外側カメラ、63…マイク、64…距離センサー、65…DP照度センサー、67…LEDインジケーター、100…HMD、110…I/F部、120…DP制御部、122…センサー制御部、126…電源制御部、130…不揮発性記憶部、140…操作部、145…接続部、147…音声処理部、201…映像データ、210…右表示部基板、211…右I/F部、213…受信部、215…EEPROM、217…温度センサー、221…OLEDユニット、223…OLEDパネル、225…OLED駆動回路、229…電源部、230…左表示部基板、231…左I/F部、233…受信部、237…DP磁気センサー、239…温度センサー、241…OLEDユニット、243…OLEDパネル、245…OLED駆動回路、249…電源部、251…右光学系、252…左光学系、261、281…ハーフミラー、300…制御装置、310…CO制御部、311…プロセッサー、312…メモリー、313…不揮発性メモリー、321…GNSS、322…COカメラ、323…CO6軸センサー、324…CO磁気センサー、325…CO照度センサー、326…、音声出力部、327…CO表示部、328…タッチパネル、329…バッテリー、330…通信部、331…I/F部、401…走査制御回路、403…走査線駆動回路、405…データ線駆動回路、407…階調信号生成回路、411…走査線、413…データ線、420…画素回路、421…駆動トランジスター、423…容量素子、425…スイッチングトランジスター、427…OLED。

Claims (4)

  1. 頭部装着型表示装置であって、
    使用者の頭部に装着され、前記使用者に虚像を視認させる画像表示部と、
    前記頭部装着型表示装置の異常を検出し、異常が検出された場合に、前記画像表示部を再起動させる制御部と、を備え、
    前記画像表示部は、
    発光素子と、
    前記発光素子に駆動電流を供給する駆動トランジスターと、
    前記駆動トランジスターをスイッチングするスイッチングトランジスターと、
    前記駆動トランジスターに印加される電圧を保持する容量素子と、
    を備える複数の画素回路を備え、
    前記容量素子は、前記再起動の開始から第1時間の間、前記発光素子の光量を50%以上に維持する容量を備える、頭部装着型表示装置。
  2. 前記容量素子は、前記再起動の開始から前記第1時間よりも短い第2時間の間、前記発光素子の光量を50%以上に維持する容量を備える、請求項1に記載の頭部装着型表示装置。
  3. 頭部装着型表示装置であって、
    使用者の頭部に装着され、前記使用者に虚像を視認させる画像表示部と、
    前記頭部装着型表示装置の異常を検出し、異常が検出された場合に、前記画像表示部を再起動させる制御部と、を備え、
    前記画像表示部は、
    発光素子と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動トランジスターと、
    前記駆動トランジスターをスイッチングするスイッチングトランジスターと、
    前記駆動トランジスターに印加される電圧を保持する容量素子と、
    を備える複数の画素回路を備え、
    前記スイッチングトランジスターは、前記再起動の開始から第1時間の間のリーク電流が前記発光素子の光量を50%以上に維持する電流量である、頭部装着型表示装置。
  4. 前記スイッチングトランジスターは、前記再起動の開始から前記第1時間よりも短い第2時間の間、前記スイッチングトランジスターのリーク電流が前記発光素子の光量を50%以上に維持する電流量である、請求項3に記載の頭部装着型表示装置。
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