JP2022150703A - 推定装置およびプログラム - Google Patents

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毅 小野寺
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Abstract

Figure 2022150703000001
【課題】推定結果の信頼度の算出と推定結果の信頼度が高い推論モデルを用いた推定とを実行可能な推定装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】推定装置は、第1推論モデルと第2推論モデルとを含む複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用い、撮像部または検出部からの出力信号に基づいて、所定の目的の推定と推定結果の信頼度の算出とを行う演算部と、推定結果の信頼度が閾値より高くなる推論モデルを複数の推論モデルから選択する選択部とを備え、複数の推論モデルは、演算部によって同一の目的の推定に用いられ、第1状況下では、第1推論モデルを用いた推定結果の信頼度が複数の推論モデルのうちの第1推論モデル以外の推論モデルを用いた推定結果の信頼度より高く、第1状況下とは異なる第2状況下では、第2推論モデルを用いた推定結果の信頼度が複数の推論モデルのうちの第2推論モデル以外の推論モデルを用いた推定結果の信頼度より高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、推定装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、車両のドライバの覚醒度を推定するための覚醒度推定システムについて記載されている。特許文献1に記載された技術では、前処理で覚醒度を推定する際に用いる参照モデルが複数作成され、リアルタイム処理でドライバに合った参照モデルを用いて車両運転中のドライバの覚醒度が推定される。
ところで、特許文献1に記載された技術では、距離計算部で計算したマハラノビス距離の平均値および分散値と、選択された覚醒度の各パラメトリック密度関数モデルにおけるマハラノビス距離の平均値および分散値とがそれぞれ比較され、選択された全ての覚醒度のパラメトリック密度関数モデルの中から平均値および分散値が最も近いパラメトリック密度関数モデルが選択される。
つまり、特許文献1に記載された技術では、参照モデルを用いた推定結果の信頼度が考慮されることなく、推定に用いられる参照モデルが選択される。
そのため、特許文献1に記載された技術では、推定結果の信頼度が高い参照モデルを用いた推定を行うことができない。
AI(人工知能)機能はその目的によって、異なる推論モデルを実行する必要がある。例えは、高度運転支援システム(ADAS)において信号機の検出を行うための推論モデルは、昼間の場合と夜間の場合で異なるものを適用する。画像認識モデルにとって、雑多な風景物の中にある信号機を検出するプロセスと、ほぼ真っ暗な夜陰に浮かぶ信号機の照明部分を検出するプロセスとは全く異なるものであり、これらを共通の推論モデルにまとめることは困難である。
従来はこのような推論モデルの使い分けには、何らかの外部情報(日の出/日没時刻、天候情報)を用いているが、実際に入力される画像の性質と乖離することがある。例えば、(1)日の出時間後に昼間用の推論モデルが適用されているが、実際には曇天で周囲は暗く適用が適切でない、(2)日没時間を過ぎ、夜用の推論モデルが適用されているが、都市部など極めて周囲が明るい場所で適切でない、等のようなケースに柔軟に対応することが困難であった。
特開2009-201676号公報
上述した問題点に鑑み、本発明は、推定結果の信頼度の算出と推定結果の信頼度が高い推論モデルを用いた推定とを行うことができる推定装置およびプログラムを提供することを目的とする。
詳細には、本発明は、推論モデルに入力される画像やモデルが算出する信頼度(Confidence)を基に、柔軟に推論モデルを切り替えることができる推定装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、少なくとも第1推論モデルと第2推論モデルとを含む複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部または検出部からの出力信号に基づいて、所定の目的の推定を行うと共に、推定結果の信頼度の算出を行う演算部と、前記演算部によって算出される推定結果の信頼度が閾値より高くなる推論モデルを、前記複数の推論モデルから選択する選択部とを備え、前記複数の推論モデルは、前記演算部によって同一の目的の推定に用いられ、第1状況下では、前記第1推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第1推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度より高く、前記第1状況下とは異なる第2状況下では、前記第2推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第2推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度より高い、推定装置である。
本発明の一態様は、コンピュータに、少なくとも第1推論モデルと第2推論モデルとを含む複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部または検出部からの出力信号に基づいて、所定の目的の推定を行うと共に、推定結果の信頼度の算出を行う演算ステップと、前記演算ステップにおいて算出される推定結果の信頼度が閾値より高くなる推論モデルを、前記複数の推論モデルから選択する選択ステップとを実行させるためのプログラムであって、前記複数の推論モデルは、前記演算ステップにおいて同一の目的の推定に用いられ、第1状況下では、前記第1推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第1推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度より高く、前記第1状況下とは異なる第2状況下では、前記第2推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第2推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度より高い、プログラムである。
本発明によれば、推定結果の信頼度の算出と推定結果の信頼度が高い推論モデルを用いた推定とを行うことができる。
詳細には、本発明によれば、入力に応じてそれに適した推論モデルを、他の入力情報を必要とせず柔軟に切り替えることができる。
第1実施形態の推定装置が適用された推定システムの一例を示す図である。 図1に示す推定装置の演算部によって行われる推定に用いられる第1推論モデルおよび第2推論モデルの一例を説明するための図である。 第1実施形態の推定装置において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の推定装置およびプログラムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例を示す図である。
図1に示す例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADAS(高度運転支援システム)の交通標識認識において用いられる情報の推定)を行うためのシステムである。推定システムSは、撮像部S1と、検出部S2と、格納部S3と、推定装置1とを備えている。
撮像部S1は、上述した所定の目的の推定(例えば交通標識認識において用いられる情報の推定)に用いられる画像を撮像する。撮像部S1は、例えば信号機の有無および信号機の色の推定に用いられる画像などを撮像する。撮像部S1には、例えばADAS用カメラなどが含まれる。撮像部S1として、例えばドライブレコーダに搭載された車載カメラなどを用いることができる。
検出部S2は、上述した所定の目的の推定(例えば交通標識認識において用いられる情報の推定)に用いられる物体などの検出を行う。検出部S2は、例えば信号機の有無、信号機の位置などを検出する。検出部S2には、例えばADAS用レーダー、ADAS用LiDAR(Light Detection and Ranging)などが含まれる。検出部S2として、例えば車両に搭載されたレーダー、LiDARなどを用いることができる。
格納部S3は、後述する第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルを格納する。第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルは、上述した所定の目的の推定(例えば交通標識認識において用いられる情報の推定)に用いられる。
図1に示す例では、第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルが格納部S3に格納されているが、他の例では、第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルが推定装置1に備えられていてもよい。
図1に示す例では、推定装置1が、上述した所定の目的の推定(例えばADASの交通標識認識において用いられる情報の推定)などを行う。推定装置1は、エッジAI機器として機能する。AI機能は、深層学習による推論モデルとその推論結果を総合的に解釈するためのロジックによって構成される。推論モデルはある特定のシーン、目的に特化したものであり、状況に応じて適当な推論モデルの結果を採用することが、機能要件を満たすために必要である。
そこで、図1に示す例では、推定装置1が、取得部1Aと、演算部1Bと、選択部1Cとを備えている。
取得部1Aは、撮像部S1からの出力信号を取得する。つまり、取得部1Aは、撮像部S1によって撮像された画像データを取得する。また、取得部1Aは、検出部S2からの出力信号を取得する。更に、取得部1Aは、格納部S3に格納されている第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルを取得する。
演算部1Bは、取得部1Aによって取得された複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部S1または検出部S2からの出力信号に基づいて、上述した所定の目的の推定(例えばADASの交通標識認識において用いられる情報の推定)を行う。例えば、演算部1Bは、撮像部S1または検出部S2からの出力信号として、カメラの出力信号、レーダーの出力信号およびLiDARの出力信号の少なくともいずれかに基づいて、所定の目的の推定を行う。また、演算部1Bは、複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部S1または検出部S2からの出力信号に基づいて行われた推定結果の信頼度を算出する。
図2は図1に示す推定装置1の演算部1Bによって行われる推定に用いられる第1推論モデルおよび第2推論モデルの一例を説明するための図である。
図2に示す例では、第1推論モデルおよび第2推論モデルが、撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定に用いられる。つまり、第1推論モデルおよび第2推論モデルは、演算部1Bによって同一の目的の推定に用いられる。
また、図2に示す例では、第1推論モデルが昼間用推論モデルであり、第2推論モデルが夜間用推論モデルである。
図1および図2に示す例では、演算部1Bは、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いて、晴天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.9」を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いて、晴天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.5」を算出する。
信頼度は、信頼できる推定結果の場合に「1.0」に近くなり、どちらとも言えない場合(つまり、信頼できる推定結果ではない場合)に「0.5」になる指標である。
図1および図2に示す例では、演算部1Bは、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いて、曇天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.9」を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いて、曇天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.5」を算出する。
図1および図2に示す例では、演算部1Bは、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いて、早朝または夕方に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.8」を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いて、早朝または夕方に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.7」を算出する。
図1および図2に示す例では、演算部1Bは、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いて、繁華街等の明るい夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.5」を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いて、繁華街等の明るい夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.9」を算出する。
図1および図2に示す例では、演算部1Bは、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いて、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.5」を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いて、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として「0.9」を算出する。
すなわち、図1および図2に示す例では、第1状況下(例えば図2に示す「晴天の昼間」、「曇天の昼間」、「早朝・夕方」)では、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の推論モデルのうちの第1推論モデル以外の推論モデル(つまり、第2推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。
一方、第1状況下とは異なる第2状況下(例えば図2に示す「繁華街等の明るい夜間」、「街灯の少ない夜間」)では、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の推論モデルのうちの第2推論モデル以外の推論モデル(つまり、第1推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。
そこで、図1および図2に示す例では、選択部1Cが、演算部1Bによる推定に用いられる推論モデルを柔軟に切り替える。具体的には、選択部1Cは、演算部1Bによって算出される推定結果の信頼度が閾値(図2に示す例では、例えば「0.7」等)より高くなる推論モデルを、複数の推論モデルから選択する。
更に、演算部1Bは、選択部1Cによって選択された推論モデルを用いることにより、撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行う。
つまり、図2に示す各々の推論モデルの結果に対する信頼度の値が下がってきた場合に、他方の推論モデルの適用を行うことで、入力(撮像部S1によって撮像された画像)と推論モデルの結果のみで最適推論モデルの適用を行うことができる。
例えば、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定が、最初に、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いて演算部1Bによって行われる例では、演算部1Bが、その推定結果の信頼度として「0.5」を算出する。その推定結果の信頼度「0.5」は、閾値「0.7」以下であるため、選択部1Cは、演算部1Bによって算出される推定結果の信頼度が閾値「0.7」より高くなる第2推論モデル(夜間用推論モデル)を選択する。つまり、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定に用いられる推論モデルが、第1推論モデル(昼間用推論モデル)から第2推論モデル(夜間用推論モデル)に切り替えられる。次いで、演算部1Bが、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いることにより、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を行う。
例えば、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定が、最初に、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いて演算部1Bによって行われる例では、演算部1Bが、その推定結果の信頼度として「0.9」を算出する。その推定結果の信頼度「0.9」は、閾値「0.7」より高いため、選択部1Cは、演算部1Bによって算出される推定結果の信頼度が閾値「0.7」より高くなる第2推論モデル(夜間用推論モデル)を選択する。つまり、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定に用いられる推論モデルが、第2推論モデル(夜間用推論モデル)から第1推論モデル(昼間用推論モデル)に切り替えられない。更に、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いることにより演算部1Bによって行われた、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定の結果が、最終的な推定結果として採用される。
例えば、演算部1Bが、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定を、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いて行うと同時に、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いて行うことができる例(つまり、並列推定が可能な例)では、演算部1Bが、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いた推定結果の信頼度として「0.5」を算出すると共に、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いた推定結果の信頼度として「0.9」を算出する。第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いた推定結果の信頼度「0.5」が閾値「0.7」以下であり、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いた推定結果の信頼度「0.9」が閾値「0.7」より高いため、選択部1Cは、演算部1Bによって算出される推定結果の信頼度が閾値「0.7」より高くなる第2推論モデル(夜間用推論モデル)を選択する。更に、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いることにより演算部1Bによって行われた、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる信号機の有無および信号機の色の推定の結果が、最終的な推定結果として採用される。
図2に示す例では、第1状況下(晴天の昼間)と第2状況下(曇天の昼間)と第3状況下(早朝・夕方)と第4状況下(繁華街等の明るい夜間)と第5状況下(街灯の少ない夜間)とを含む全状況下において、第1推論モデル(昼間用推論モデル)および第2推論モデル(夜間用推論モデル)のうちのいずれかを用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が閾値「0.7」より高くなるように、閾値「0.7」が設定されている。
また、図2に示す例では、第1時間帯(例えば「昼間」)においては、第1推論モデル(昼間用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度「0.9」が、複数の推論モデルのうちの第1推論モデル(昼間用推論モデル)以外の推論モデル(つまり、第2推論モデル(夜間用推論モデル))を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度「0.5」より高い。更に、第1時間帯(例えば「昼間」)とは異なる第2時間帯(例えば「夜間」)においては、第2推論モデル(夜間用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度「0.9」が、複数の推論モデルのうちの第2推論モデル(夜間用推論モデル)以外の推論モデル(つまり、第1推論モデル(昼間用推論モデル))を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度「0.5」より高い。
図2に示す例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(具体的には、信号機の有無および信号機の色の推定)に、第1推論モデル(昼間用推論モデル)と第2推論モデル(夜間用推論モデル)とが用いられるが、他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、3以上の推論モデルが用いられてもよい。
図2に示す例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(具体的には、信号機の有無および信号機の色の推定)に、時間帯別の2つの推論モデル(詳細には、第1推論モデル(昼間用推論モデル)および第2推論モデル(夜間用推論モデル))が用いられるが、他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、時間帯別の3以上の推論モデル(例えば、第1推論モデル(昼間用推論モデル)、第2推論モデル(夜間用推論モデル)、第3推論モデル(昼間郊外用推論モデル)、第4推論モデル(昼間市街地用推論モデル)、第5推論モデル(夜間郊外用推論モデル)、第6推論モデル(夜間市街地用推論モデル)等)が用いられてもよい。
図2に示す例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(具体的には、信号機の有無および信号機の色の推定)に、2つの時間帯別推論モデル(具体的には、第1推論モデル(昼間用推論モデル)および第2推論モデル(夜間用推論モデル))が用いられるが、他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、複数の天候別推論モデル(例えば、第1推論モデル(晴天用推論モデル)、第2推論モデル(雨天用推論モデル)等)が用いられてもよい。
この例では、例えば、第1天候条件下(例えば「晴天」)においては、第1推論モデル(晴天用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の天候別推論モデルのうちの第1推論モデル(晴天用推論モデル)以外の推論モデル(つまり、第2推論モデル(雨天用推論モデル))を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。更に、第1天候条件下(「晴天」)とは異なる第2天候条件下(例えば「雨天」)においては、第2推論モデル(雨天用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の天候別推論モデルのうちの第2推論モデル(雨天用推論モデル)以外の推論モデル(つまり、第1推論モデル(晴天用推論モデル))を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。
更に他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、3以上の天候別推論モデル(例えば、第1推論モデル(晴天用推論モデル)、第2推論モデル(雨天用推論モデル)、第3推論モデル(雪用推論モデル)、第4推論モデル(雷用推論モデル)、第5推論モデル(ホワイトアウト用推論モデル)等)が用いられてもよい。
図2に示す例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(具体的には、信号機の有無および信号機の色の推定)に、2つの時間帯別推論モデル(具体的には、第1推論モデル(昼間用推論モデル)および第2推論モデル(夜間用推論モデル))が用いられるが、他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、複数の災害別推論モデル(例えば、第1推論モデル(洪水用推論モデル)、第2推論モデル(土砂崩れ用推論モデル)等)が用いられてもよい。
この例では、例えば、第1災害発生状況下(例えば「洪水」が発生した状況下)においては、第1推論モデル(洪水用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の災害別推論モデルのうちの第1推論モデル(洪水用推論モデル)以外の推論モデル(つまり、第2推論モデル(土砂崩れ用推論モデル))を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。更に、第1災害発生状況下(「洪水」が発生した状況下)とは異なる第2災害発生状況下(例えば「土砂崩れ」が発生した状況下)においては、第2推論モデル(土砂崩れ用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の災害別推論モデルのうちの第2推論モデル(土砂崩れ用推論モデル)以外の推論モデル(つまり、第1推論モデル(洪水用推論モデル))を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。
更に他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、3以上の災害別推論モデル(例えば、第1推論モデル(洪水用推論モデル)、第2推論モデル(土砂崩れ用推論モデル)、第3推論モデル(森林火災用推論モデル)、第4推論モデル(溶岩流用推論モデル)等)が用いられてもよい。
上述したように、第1実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの各例では、エッジAI機器のカメラ入力画像において、天候や昼夜の別といった推論モデルを使い分ける必要がある場合に、適切な推論モデルを選択しAI機能を実現することができる。
図3は第1実施形態の推定装置1において実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図3に示す例では、ステップS10において、演算部1Bが、第1推論モデル(例えば昼間用推論モデル)と第2推論モデル(例えば夜間用推論モデル)とを含む複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部S1または検出部S2からの出力信号(例えば、カメラ画像データ等)に基づいて、所定の目的の推定(例えば信号機の有無および色の推定)を行う。
次いで、ステップS11では、演算部1Bが、ステップS10において行われた推定結果の信頼度を算出する。
次いで、ステップS12では、例えば選択部1Cが、ステップS11において算出された推定結果の信頼度が閾値より高いか否かを判定する。
ステップS11において算出された推定結果の信頼度が閾値より高い場合には、例えば選択部1Cが、ステップS10において行われた推定結果を最終的な推定結果として採用し、図3に示すルーチンを終了する。
一方、ステップS11において算出された推定結果の信頼度が閾値以下である場合には、ステップS13に進む。
ステップS13では、選択部1Cが、ステップS11において算出される推定結果の信頼度が閾値より高くなる推論モデルを、複数の推論モデルから選択する。次いで、ステップS10に戻る。
2回目に実行されるステップS10では、演算部1Bが、ステップS13において選択された推論モデルを用いることにより、撮像部S1または検出部S2からの出力信号(例えば、カメラ画像データ等)に基づいて、所定の目的の推定(例えば信号機の有無および色の推定)を行う。
次いで、2回目に実行されるステップS11では、演算部1Bが、2回目に実行されたステップS10において行われた推定結果の信頼度を算出する。
次いで、2回目に実行されるステップS12では、例えば選択部1Cが、2回目に実行されたステップS11において算出された推定結果の信頼度が閾値より高いか否かを判定する。
2回目に実行されたステップS11において算出された推定結果の信頼度は閾値より高いため、例えば選択部1Cが、2回目に実行されたステップS10において行われた推定結果を最終的な推定結果として採用し、図3に示すルーチンを終了する。
<第2実施形態>
以下、本発明の推定装置およびプログラムの第2実施形態について説明する。
第2実施形態の推定装置1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の推定装置1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の推定装置1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の推定装置1と同様の効果を奏することができる。
上述したように、第1実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの交通標識認識において用いられる情報(例えば信号機の有無および信号機の色)の推定)を行う。
一方、第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASのドライバーモニタリングにおいて用いられる情報(例えば、運転者のわき見の有無、運転者の居眠りの有無、運転者の通話動作の有無など)の推定)を行う。推定システムSは、図1に示す例と同様に、撮像部S1と、検出部S2と、格納部S3と、推定装置1とを備えている。
撮像部S1は、上述した所定の目的の推定(例えばドライバーモニタリングにおいて用いられる情報の推定)に用いられる画像を撮像する。撮像部S1は、例えば運転者のわき見の有無、運転者の居眠りの有無、運転者の通話動作の有無などの推定に用いられる画像などを撮像する。撮像部S1には、例えばADAS用カメラなどが含まれる。撮像部S1として、例えばドライブレコーダに搭載された車載カメラなどを用いることができる。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの他の例では、推定システムSが、検出部S2(例えばADAS用レーダー、ADAS用LiDARなど)を備えていなくてもよい。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、格納部S3が、第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルを格納する。第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルは、上述した所定の目的の推定(例えばドライバーモニタリングにおいて用いられる情報の推定)に用いられる。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの他の例では、第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルが推定装置1に備えられていてもよい。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの各例では、推定装置1が、上述した所定の目的の推定(例えばADASのドライバーモニタリングにおいて用いられる情報の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか))を行う。推定装置1は、エッジAI機器として機能する。運転者のわき見、運転者の居眠り、運転者の通話動作などが推定された場合には、例えば運転者に対する危険運転警告などが行われる。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、図1に示す例と同様に、推定装置1が、取得部1Aと、演算部1Bと、選択部1Cとを備えている。
取得部1Aは、撮像部S1からの出力信号を取得する。つまり、取得部1Aは、撮像部S1によって撮像された画像データを取得する。また、取得部1Aは、検出部S2からの出力信号を取得する。更に、取得部1Aは、格納部S3に格納されている第1推論モデル、第2推論モデルなどの複数の推論モデルを取得する。
演算部1Bは、取得部1Aによって取得された複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部S1または検出部S2からの出力信号に基づいて、上述した所定の目的の推定(例えばADASのドライバーモニタリングにおいて用いられる情報の推定)を行う。また、演算部1Bは、複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部S1または検出部S2からの出力信号に基づいて行われた推定結果の信頼度を算出する。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、第1推論モデルおよび第2推論モデルが、撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定に用いられる。つまり、第1推論モデルおよび第2推論モデルは、演算部1Bによって同一の目的の推定に用いられる。また、第1推論モデルが昼間用推論モデルであり、第2推論モデルが夜間用推論モデルである。
撮像部S1(例えば車内用カメラ)によって撮像された運転者の画像は、昼間の場合自然色となるが、夜間の場合は外光が無く、IR(赤外)-LED(発光ダイオード)照明による撮像となるため、単色の明暗画像に近くなる。入力画像の色相分布によって、昼間用推論モデルと夜間用推論モデルとを使い分けることができる。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bは、第1推論モデル(例えば昼間用推論モデル)を用いて、晴天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値より高い値を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(例えば夜間用推論モデル)を用いて、晴天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値以下の値を算出する。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bは、第1推論モデル(例えば昼間用推論モデル)を用いて、曇天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値より高い値を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(例えば夜間用推論モデル)を用いて、曇天の昼間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値以下の値を算出する。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bは、第1推論モデル(例えば昼間用推論モデル)を用いて、早朝または夕方に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値より高い値を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(例えば夜間用推論モデル)を用いて、早朝または夕方に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値以下の値を算出する。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bは、第1推論モデル(例えば昼間用推論モデル)を用いて、繁華街等の明るい夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値以下の値を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(例えば夜間用推論モデル)を用いて、繁華街等の明るい夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値より高い値を算出する。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bは、第1推論モデル(例えば昼間用推論モデル)を用いて、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値以下の値を算出する。
一方、演算部1Bは、第2推論モデル(例えば夜間用推論モデル)を用いて、街灯の少ない夜間に撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定を行った場合に、その推定結果の信頼度として閾値より高い値を算出する。
すなわち、第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、第1状況下(例えば「晴天の昼間」、「曇天の昼間」、「早朝・夕方」)では、第1推論モデル(例えば昼間用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の推論モデルのうちの第1推論モデル以外の推論モデル(つまり、第2推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。
一方、第1状況下とは異なる第2状況下(例えば「繁華街等の明るい夜間」、「街灯の少ない夜間」)では、第2推論モデル(例えば夜間用推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度が、複数の推論モデルのうちの第2推論モデル以外の推論モデル(つまり、第1推論モデル)を用いた演算部1Bによる推定結果の信頼度より高い。
そこで、第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、選択部1Cが、演算部1Bによる推定に用いられる推論モデルを柔軟に切り替える。具体的には、選択部1Cは、演算部1Bによって算出される推定結果の信頼度が閾値より高くなる推論モデルを、複数の推論モデルから選択する。
更に、演算部1Bは、選択部1Cによって選択された推論モデルを用いることにより、撮像部S1によって撮像された画像に含まれる運転者の動作の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)を行う。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(具体的には、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)に、3以上の推論モデルが用いられてもよい。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)に、時間帯別の2つの推論モデル(詳細には、第1推論モデル(昼間用推論モデル)および第2推論モデル(夜間用推論モデル))が用いられるが、他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、時間帯別の3以上の推論モデルが用いられてもよい。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)に、2つの時間帯別推論モデル(具体的には、第1推論モデル(昼間用推論モデル)および第2推論モデル(夜間用推論モデル))が用いられるが、他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、複数の天候別推論モデル(例えば、第1推論モデル(晴天用推論モデル)、第2推論モデル(雨天用推論モデル)等)が用いられてもよい。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの更に他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、3以上の天候別推論モデルが用いられてもよい。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、演算部1Bによる所定の目的の推定(例えば、運転者のわき見の有無の推定、運転者の居眠りの有無の推定、運転者の通話動作の有無の推定などのいずれか)に、2つの時間帯別推論モデル(具体的には、第1推論モデル(昼間用推論モデル)および第2推論モデル(夜間用推論モデル))が用いられるが、他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、複数の災害別推論モデル(例えば、第1推論モデル(洪水用推論モデル)、第2推論モデル(土砂崩れ用推論モデル)等)が用いられてもよい。
第2実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの更に他の例では、演算部1Bによる所定の目的の推定に、3以上の災害別推論モデルが用いられてもよい。
<第3実施形態>
以下、本発明の推定装置およびプログラムの第3実施形態について説明する。
第3実施形態の推定装置1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の推定装置1と同様に構成されている。従って、第3実施形態の推定装置1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の推定装置1と同様の効果を奏することができる。
上述したように、第1実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの一例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの交通標識認識において用いられる情報(例えば信号機の有無および信号機の色)の推定)を行う。
一方、第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第1例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASのアダプティブクルーズコントロールにおいて用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第2例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの前方衝突警告において用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第3例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの衝突被害軽減制動制御装置において用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第4例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASのナイトビジョン/歩行者検知において用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第5例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの車線逸脱警報において用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第6例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの車線逸脱防止支援システムにおいて用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第7例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの死角モニタリングにおいて用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第8例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASのリヤクロストラフィックアラートにおいて用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第9例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの自動ヘッドランプ光軸調整において用いられる情報の推定)を行う。
第3実施形態の推定装置1が適用された推定システムSの第10例では、推定システムSが、所定の目的の推定(例えばADASの高度駐車アシストにおいて用いられる情報の推定)を行う。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。上述した各実施形態および各例に記載の構成を適宜組み合わせてもよい。
なお、上述した実施形態における推定装置1または推定システムSが備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1…推定装置、1A…取得部、1B…演算部、1C…選択部、S…推定システム、S1…撮像部、S2…検出部、S3…格納部

Claims (5)

  1. 少なくとも第1推論モデルと第2推論モデルとを含む複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部または検出部からの出力信号に基づいて、所定の目的の推定を行うと共に、推定結果の信頼度の算出を行う演算部と、
    前記演算部によって算出される推定結果の信頼度が閾値より高くなる推論モデルを、前記複数の推論モデルから選択する選択部とを備え、
    前記複数の推論モデルは、前記演算部によって同一の目的の推定に用いられ、
    第1状況下では、前記第1推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第1推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度より高く、
    前記第1状況下とは異なる第2状況下では、前記第2推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第2推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算部による推定結果の信頼度より高い、
    推定装置。
  2. 前記演算部は、前記所定の目的の推定として、ADAS(高度運転支援システム)において用いられる情報の推定を行う、
    請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記演算部は、前記撮像部または前記検出部からの出力信号として、カメラの出力信号、レーダーの出力信号およびLiDAR(Light Detection and Ranging)の出力信号の少なくともいずれかに基づいて、前記所定の目的の推定を行う、
    請求項2に記載の推定装置。
  4. 前記第1状況下と前記第2状況下とを含む全状況下において、前記複数の推論モデルのうちのいずれかを用いた前記演算部による推定結果の信頼度が前記閾値より高くなるように、
    前記閾値は設定されている、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の推定装置。
  5. コンピュータに、
    少なくとも第1推論モデルと第2推論モデルとを含む複数の推論モデルのうちの1つの推論モデルを用いることにより、撮像部または検出部からの出力信号に基づいて、所定の目的の推定を行うと共に、推定結果の信頼度の算出を行う演算ステップと、
    前記演算ステップにおいて算出される推定結果の信頼度が閾値より高くなる推論モデルを、前記複数の推論モデルから選択する選択ステップとを実行させるためのプログラムであって、
    前記複数の推論モデルは、前記演算ステップにおいて同一の目的の推定に用いられ、
    第1状況下では、前記第1推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第1推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度より高く、
    前記第1状況下とは異なる第2状況下では、前記第2推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度が、前記複数の推論モデルのうちの前記第2推論モデル以外の推論モデルを用いた前記演算ステップにおける推定結果の信頼度より高い、
    プログラム。
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