JP2022148641A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】未熟なオペレータがより安全に操作できる建設機械を提供する。【解決手段】下部走行体(2)と、下部走行体に旋回可能に設けられた上部旋回体(3)と、上部旋回体の前方に設けられ、多段伸縮アーム(7B)および多段伸縮アームの先端に設けられたアタッチメント(9)を含む作業装置(7)と、オペレータが作業装置を操作するためのキャブ(6)と、作業装置の操作を制御するためのコントローラ(50)と、を備えた建設機械(1)において、コントローラは、多段伸縮アームが伸長状態(S103/YES)であって、鉛直軸に対して所定の角度(θ)の範囲内でない場合(S104/NO)に、多段伸縮アームの伸び操作を禁止すると共に、多段伸縮アームが鉛直軸に対して傾いている方向へ更に傾く操作(アーム押し/アーム引き)を禁止する(S107,S109)。【選択図】図3

Description

本発明は、建設機械に関する。
本技術分野の背景技術として、例えば特許文献1には、「アーム基部結合部近くに、錘重又は水準に対するアーム角度を検出する手段を設け、その角度検出手段からの信号を入力する比較判定出力器を設け、またアーム用油圧リモコン弁の一対のパイロット弁と、アームシリンダ制御用パイロット切換弁の左右のパイロットポートとを連通するそれぞれパイロット管路に対し、シャトル弁を介してそれぞれ電磁切換弁を連結し、その電磁切換弁に対し上記比較判定出力器からの指令電圧を出力する」ことが記載されている(要約参照)。
特開平09-125448号公報
特許文献1に記載の技術は、アーム角度を自動的に設定できるため、熟練したオペレータにとっては使い勝手が良いものである。しかし、例えば深礎掘削を行うテレスコクラム仕様の建設機械は、アーム角度が適正であっても、ブーム角度が適正でなければ安全に掘削作業を行うことはできない。そのため、特許文献1に記載の技術だけでは、未熟なオペレータにとって安全に作業を行うことは難しく、この点において特許文献1には改良の余地がある。
本発明は、未熟なオペレータがより安全に操作できる建設機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、代表的な本発明は、下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の前方に設けられ、多段伸縮アームおよび前記多段伸縮アームの先端に設けられたアタッチメントを含む作業装置と、オペレータが前記作業装置を操作するためのキャブと、前記作業装置の操作を制御するためのコントローラと、を備えた建設機械において、前記コントローラは、前記多段伸縮アームが伸長状態であって、鉛直軸に対して所定の角度の範囲内でない場合に、前記多段伸縮アームの伸び操作を禁止すると共に、当該多段伸縮アームが前記鉛直軸に対して傾いている方向へ更に傾く操作を禁止する、ことを特徴とする。
本発明によれば、未熟なオペレータがより安全に操作できる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係る深礎掘削機の側面図である。 第1実施形態に係る深礎掘削機の油圧回路図である。 コントローラによる制御処理の手順を示すフローチャートである。 コントローラによる制御処理の手順を示すフローチャートである。 コントローラによる制御処理の手順を示すフローチャートである。 深礎掘削機の作業装置の姿勢角度の定義を示す図である。 第2実施形態に係る深礎掘削機の油圧回路図である。 コントローラによる制御処理の手順を示すフローチャートである。 コントローラによる制御処理の手順を示すフローチャートである。 コントローラによる制御処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る深礎掘削機の油圧回路図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の実施形態に係る建設機械として、多段伸縮式(テレスコピック式)の作業装置にクラムシェルバケットを備えた深礎掘削機1を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。なお、本明細書中において、上下、前後、左右の方向は、特に断らない限り、深礎掘削機1に搭乗して操作するオペレータの視点を基準としている。
図1は、本発明の第1実施形態に係る深礎掘削機1の側面図である。図1に示すように、深礎掘削機1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とからなる車体を有している。上部旋回体3の前側には、多段伸縮式の作業装置7が上下方向(長手方向)に伸縮可能に設けられ、この作業装置7を用いて地面Gの深い位置にある土砂を揚土することができる。
上部旋回体3は、旋回フレーム4と、旋回フレーム4の後部に設けられ、作業装置7との重量バランスをとるためのカウンタウエイト5と、旋回フレーム4の左前部に設けられ、オペレータが搭乗するキャブ6とを備えている。キャブ6は、可動フレーム8上に設けられている。可動フレーム8と旋回フレーム4との間には、例えば油圧シリンダ等からなるスライドシリンダ(図示せず)が設けられ、このスライドシリンダを伸縮させることにより、可動フレーム8が旋回フレーム4に対して前後方向に移動(スライド)する。この動作に伴って、キャブ6も前進位置と後退位置との間で移動する。
作業装置7は、立坑Pの深い場所にある土砂を揚土するもので、例えば旋回フレーム4の前側に回動可能に取付けられたブーム7Aと、ブーム7Aの先端側に前後方向に回動可能に取付けられた多段伸縮アーム(以下、アームと略記)7Bと、アーム7Bの先端に取付けられたクラムシェルバケット(アタッチメント)9とを含んで構成されている。
キャブ6の内部には、図示しない運転席、作業装置7の操作部材(レバー、ペダル等)60,61,62、モニタ(報知装置)70等が設けられている(図2参照)。モニタ70は、コントローラ50と電気配線E7を介して接続されている。モニタ70には、運転操作に必要な各種情報が表示されるほか、後述する警告が表示される。
次に、作業装置7を駆動する油圧回路構成について説明する。図2は、第1実施形態に係る深礎掘削機1の油圧回路図である。
図2に示すように、深礎掘削機1は、原動機であるエンジン11と、エンジン11を動力源としてこの回転軸11aに取り付けられる主油圧ポンプ12およびパイロットポンプ13と、主油圧ポンプ12から供給される圧油により駆動するブームシリンダ15、アームシリンダ16、およびアーム伸縮シリンダ17(何れも油圧アクチュエータ)と、を備える。なお、符号14は作動油タンクである。
主油圧ポンプ12とブームシリンダ15との間には、ブーム操作用方向制御弁20が設けられている。主油圧ポンプ12から吐出され管路L1を流れた圧油は、ブーム操作用方向制御弁20を介してブームシリンダ15に供給される。
ブーム操作用方向制御弁20の両ポート20a,20bは、ブーム操作用パイロット弁30を介してパイロットポンプ13と接続されている。パイロットポンプ13からのパイロット圧油は管路L2を流れて、ブーム操作用パイロット弁30に供給される。操作部材60を左に倒す(ブーム下げ操作)と、パイロット圧油は、パイロット管路P1を流れて、ブーム操作用方向制御弁20のポート20aに供給される。一方、操作部材60を右に倒す(ブーム上げ操作)と、パイロット圧油は、パイロット管路P2を流れて、ブーム操作用方向制御弁20のポート20bに供給される。ブーム操作用方向制御弁20は、パイロット圧がポート20a,20bに作用することでその位置(スプール位置)が切り換わり、主油圧ポンプ12から吐出された圧油をブームシリンダ15のロッド室またはボトム室に供給する。こうして、ブームシリンダ15が伸長または縮退動作し、ブーム7Aが上下方向に回動する(ブーム下げ/ブーム上げ)。
アーム操作用方向制御弁21の両ポート21a,21bは、アーム操作用パイロット弁31を介してパイロットポンプ13と接続されている。パイロットポンプ13からのパイロット圧油は管路L2を流れて、アーム操作用パイロット弁31に供給される。操作部材61を左に倒す(アーム引き操作)と、パイロット圧油は、パイロット管路P3を流れて、アーム操作用方向制御弁21のポート21aに供給される。一方、操作部材61を右に倒す(アーム押し操作)と、パイロット圧油は、パイロット管路P4を流れて、アーム操作用方向制御弁21のポート21bに供給される。アーム操作用方向制御弁21は、パイロット圧がポート21a,21bに作用することでその位置(スプール位置)が切り換わり、主油圧ポンプ12から吐出された圧油をアームシリンダ16のロッド室またはボトム室に供給する。こうして、アームシリンダ16が伸長または縮退動作し、アーム7Bがブーム7Aに対して上下方向に回動する(アーム引き/アーム押し)。
アーム伸縮用方向制御弁22の両ポート22a,22bは、アーム伸縮用パイロット弁32を介してパイロットポンプ13と接続されている。パイロットポンプ13からのパイロット圧油は管路L2を流れて、アーム伸縮用パイロット弁32に供給される。操作部材62を左に倒す(アーム縮み操作)と、パイロット圧油は、パイロット管路P5を流れて、アーム伸縮用方向制御弁22のポート22aに供給される。一方、操作部材62を右に倒す(アーム伸び操作)と、パイロット圧油は、パイロット管路P6を流れて、アーム伸縮用方向制御弁22のポート22bに供給される。アーム伸縮用方向制御弁22は、パイロット圧がポート22a,22bに作用することでその位置(スプール位置)が切り換わり、主油圧ポンプ12から吐出された圧油をアーム伸縮シリンダ17のロッド室またはボトム室に供給する。こうして、アーム伸縮シリンダ17が伸長または縮退動作し、アーム7Bが長手方向に伸縮する(アーム縮み/アーム伸び)。
また、本実施形態では、アーム操作用方向制御弁21とアーム操作用パイロット弁31との間には、パイロット圧油の流れを遮断するアーム引きパイロットカット用電磁弁25およびアーム押しパイロットカット用電磁弁26が設けられている。アーム引きパイロットカット用電磁弁25は、電気配線E4を介してコントローラ50と接続されている。また、アーム押しパイロットカット用電磁弁26は、電気配線E5を介してコントローラ50と接続されている。
コントローラ50からの指令によりアーム引きパイロットカット用電磁弁25が励磁されると、パイロット管路P3が遮断される。その結果、アーム操作用パイロット弁31からアーム操作用方向制御弁21のポート21aへのパイロット圧油の供給がなくなり、アーム7Bのアーム引き操作(図1参照)が不能となる。
コントローラ50からの指令によりアーム押しパイロットカット用電磁弁26が励磁されると、パイロット管路P4が遮断される。その結果、アーム操作用パイロット弁31からアーム操作用方向制御弁21のポート21bへのパイロット圧油の供給がなくなり、アーム7Bのアーム押し操作(図1参照)が不能となる。
また、アーム伸縮用方向制御弁22とアーム伸縮用パイロット弁32との間には、パイロット圧油の流れを遮断するアーム伸びパイロットカット用電磁弁27が設けられている。アーム伸びパイロットカット用電磁弁27は、電気配線E6を介してコントローラ50と接続されている。
コントローラ50からの指令によりアーム伸びパイロットカット用電磁弁27が励磁されると、パイロット管路P6が遮断される。その結果、アーム伸縮用パイロット弁32からアーム伸縮用方向制御弁22のポート22bへのパイロット圧油の供給がなくなり、アーム7Bのアーム伸び操作(図1参照)が不能となる。
このように、本実施形態では、アーム引きパイロットカット用電磁弁25、アーム押しパイロットカット用電磁弁26、およびアーム伸びパイロットカット用電磁弁27が励磁されることで、アーム引き、アーム押し、アーム伸びの操作が禁止される。
ここで、コントローラ50は、図示しないが、各種演算等を行うCPU、CPUによる演算を実行するためのプログラムを格納するROMやHDD等の記憶装置、CPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM、および他の機器とデータを送受信する際のインタフェースである通信インタフェースを含むハードウェアと、記憶装置に記憶され、CPUにより実行されるソフトウェアとから構成される。コントローラ50の各機能は、CPUが、記憶装置に格納された各種プログラムをRAMにロードして実行することにより、実現される。
コントローラ50には、アーム7Bが伸長しているか否かを検出するアーム伸縮スイッチ40、アーム7Bの角度を検出するアーム角度センサ41、およびブーム7Aの角度を検出するブーム角度センサ42からの検出信号が、電気配線E1~E3を介して入力される。コントローラ50は、これらの検出信号に基づいて、上記したアーム引きパイロットカット用電磁弁25、アーム押しパイロットカット用電磁弁26、およびアーム伸びパイロットカット用電磁弁27の励磁/非励磁を制御する。
次に、コントローラ50の制御処理について説明する。図3~図5は、コントローラ50による制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の説明において、アーム角度A、ブーム角度B、アーム対地角度C、およびアーム垂直判定を行うための閾値θ(鉛直軸Vに対する角度)を、それぞれ図6に示す通り定義する。
コントローラ50は、アーム角度センサ41およびブーム角度センサ42からの検出信号に基づいて、アーム角度Aおよびブーム角度Bを取得する(S101)。次いで、コントローラ50は、アーム対地角度Cを式1に基づいて算出する(S102)。
C=A+B-90°・・・(式1)
次いで、コントローラ50は、アーム伸縮スイッチ40がONであるか否かを判定(S103)する。アーム伸縮スイッチ40がONの場合(S103/YES)、即ち、アーム7Bが伸長状態であれば、コントローラ50は、アーム対地角度Cが、-θ以上かつθ以下であるか否かを判定する(アーム垂直判定/S104)。なお、本実施形態では、θを例えば10°にしているが、この値は任意である。また、本実施形態では、θをオペレータがキャブ6内で任意の値に設定できるようにしているが、予めコントローラ50にθを設定しておいても良い。
アーム対地角度Cが±θの範囲内であれば(S104/YES)、アーム7Bは概ね地面Gに対して垂直であることから、コントローラ50は、警告表示等を行うことなく、処理を終了する。
一方、S104のアーム垂直判定においてNOの場合には、コントローラ50は、アーム対地角度Cがθより大きいか否かを判定する(アーム正負判定/S105)。アーム対地角度Cがθより大きい場合(S105/YES)、アーム7Bが地面Gに対してアーム押し側に傾いており、このままアーム7Bをアーム伸びまたはアーム押しの操作(アーム7Bが傾いている方向へ更に傾ける操作)を行うとアーム7Bやクラムシェルバケット9が立坑Pに当たって破損する可能性がある(図1参照)。そこで、コントローラ50は、モニタ70にアーム7Bを垂直にする旨の警告表示を行い(S106)、アーム伸びパイロットカット用電磁弁27およびアーム押しパイロットカット用電磁弁26を励磁する(S107)。即ち、コントローラ50は、アーム伸び操作とアーム押し操作を禁止する。これにより、アーム7Bやクラムシェルバケット9の破損を未然に防ぐことができる。
これに対して、S105でNOの場合には、アーム7Bが地面Gに対してアーム引き側に傾いており、このままアーム7Bをアーム伸びまたはアーム引きの操作(アーム7Bが傾いている方向へ更に傾ける操作)を行うとアーム7Bやクラムシェルバケット9が立坑Pに当たって破損する可能性がある。そこで、コントローラ50は、モニタ70にアーム7Bを垂直にする旨の警告表示を行い(S108)、アーム伸びパイロットカット用電磁弁27およびアーム引きパイロットカット用電磁弁25を励磁する(S109)。即ち、コントローラ50は、アーム伸び操作とアーム引き操作を禁止する。これにより、アーム7Bやクラムシェルバケット9の破損を未然に防ぐことができる。
また、S103でNOの場合、即ちアーム7Bが伸長していない状態(縮退状態)の場合には、コントローラ50は、アーム対地角度Cが、-θ以上かつθ以下であるか否かを判定する(アーム垂直判定/S110)。S110でYESの場合には、コントローラ50は、警告表示等を行うことなく、処理を終了する。一方、S110でNOの場合には、コントローラ50は、パイロット管路P6に設けられた圧力センサ(図示せず)から操作圧を取得し、操作圧が閾値a以上であるか否かを判定する(S111)。即ち、コントローラ50は、操作部材62によりアーム伸び操作が行われているか否かを、パイロット管路P6の圧力(アーム伸び操作圧)と閾値aとの大小比較により判断している。なお、閾値aは、アーム伸び操作が行われていることが概ね判断できる程度の圧力に設定されている。別言すれば、閾値aは、他の操作によりノイズとして圧力を検出したとしても、それがアーム伸び操作と誤判定されない程度の圧力である。
そして、S111でYESの場合には、コントローラ50は、モニタ70にアーム7Bを垂直にする旨の警告表示を行い(S112)、アーム伸びパイロットカット用電磁弁27を励磁する(S109)。即ち、コントローラ50は、アーム伸び操作を禁止する。これにより、アーム7Bやクラムシェルバケット9の破損を未然に防ぐことができる。
一方、S111でNOの場合には、コントローラ50は、警告表示等を行うことなく、処理を終了する。これにより、例えば、アーム7Bを縮退させた状態で、アーム伸び操作を行うことなく、アーム7Bを鉛直軸Vに対してθを超えて大きく傾けて、ダンプトラック等に土砂等の掘削物を積み込む際に、モニタ70に警告が表示されるような事態は生じない。
以上説明したように、第1実施形態によれば、未熟なオペレータであっても、アーム7Bやクラムシェルバケット9の破損を未然に防ぐことができ、安全に掘削作業を行うことができる。より具体的には、アーム7Bが地面Gに対して垂直になっていない状態で、オペレータがアーム押し、アーム引き、アーム伸びの各操作を行うと、アーム7Bやクラムシェルバケット9が立坑Pにぶつかって破損する可能性がある。ところが、本実施形態では、アーム7Bの伸縮状態と垂直状態を判定し、アーム7Bが垂直でないことをオペレータに報知すると共に、アーム7Bやクラムシェルバケット9が破損する可能性のある方向へのアーム7Bの操作を禁止しているため、未熟なオペレータであっても、安全に掘削作業を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と重複する説明は省略する。図7は、第2実施形態に係る深礎掘削機の油圧回路図である。図7に示すように、第2実施形態では、ブーム操作用方向制御弁20とブーム操作用パイロット弁30との間に、パイロット圧油の流れを遮断するブーム下げパイロットカット用電磁弁28およびブーム上げパイロットカット用電磁弁29が設けられている点が第1実施形態と相違する。
ブーム下げパイロットカット用電磁弁28は、電気配線E8を介してコントローラ50と接続されている。また、ブーム上げパイロットカット用電磁弁29は、電気配線E9を介してコントローラ50と接続されている。
コントローラ50からの指令によりブーム下げパイロットカット用電磁弁28が励磁されると、パイロット管路P1が遮断される。その結果、ブーム操作用パイロット弁30からブーム操作用方向制御弁20のポート20aへのパイロット圧油の供給がなくなり、ブーム7Aのブーム下げ操作(図1参照)が不能となる。
また、コントローラ50からの指令によりブーム上げパイロットカット用電磁弁29が励磁されると、パイロット管路P2が遮断される。その結果、ブーム操作用パイロット弁30からブーム操作用方向制御弁20のポート20bへのパイロット圧油の供給がなくなり、ブーム7Aのブーム上げ操作(図1参照)が不能となる。
次に、第2実施形態におけるコントローラ150の制御処理について説明する。図8~図10は、第2実施形態におけるコントローラ150による制御処理の手順を示すフローチャートである。第2実施形態が第1実施形態と相違する点は、S107-1の処理およびS109-1の処理が追加になっている点である。以下、相違点を中心に説明する。
コントローラ150は、S107-1においてブーム上げパイロットカット用電磁弁29を励磁する。即ち、コントローラ150は、ブーム上げ操作をさらに禁止する。これにより、アーム7Bやクラムシェルバケット9の破損をより一層防ぐことができる。例えば、S107においてアーム伸び操作とアーム押し操作が禁止されても、ブーム7Aを上げるとアーム7Bやクラムシェルバケット9がぶつかる可能性があるが、第2実施形態によれば、S107-1の処理においてブーム上げ操作も禁止しているので、未熟なオペレータはより一層安全に作業装置7を操作できる。
同様に、コントローラ150は、S109-1においてブーム下げパイロットカット用電磁弁28を励磁して、ブーム下げ操作をさらに禁止する。これにより、アーム7Bやクラムシェルバケット9の破損をより一層防ぐことができ、未熟なオペレータに対する操作の安全性がより一層確保される。
以上説明したように、第2実施形態によれば、ブーム7Aの上げ操作または下げ操作を禁止する構成を追加しているため、未熟なオペレータにとって、より安全性の高い操作が可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。上記した第1実施形態および第2実施形態は、油圧式の操作部材60,61,62を用いたが、第3実施形態では電気式の操作部材260,261,262を用いた点が相違する。以下、第3実施形態について、この相違点を中心に説明する。
図11は、第3実施形態に係る深礎掘削機の油圧回路図である。図11に示すように、第3実施形態では、電気式のブーム操作用パイロット弁230、アーム操作用パイロット弁231、およびアーム伸縮操作用パイロット弁232が、それぞれコントローラ250と電気配線E10~E12を介して接続されている。操作部材260,261,262を左右に操作すると、操作信号がコントローラ250に入力される。
また、パイロット管路P11~P16には、それぞれ電磁比例弁250a~250fが設けられている。電磁比例弁250a~250fは、それぞれコントローラ250からの指令に応じた弁開度になるよう動作が制御されている。なお、電磁比例弁250a~250fが閉じると、パイロット管路P11~P16が遮断されるため、パイロットポンプ13からのパイロット圧油は各方向制御弁20,21,22のポート20a,20b,21a,21b,22a,22bに供給されない。その結果、ブーム上げ下げ、アーム押し引き、アーム伸び縮みの各動作が不能となる。
なお、コントローラ250は、方向制御弁20,21,22の制御が電気式の操作部材260,261,262からの電気信号に基づいている点が第1、第2実施形態と異なっているが、その他の点においては、上記した第1実施形態または第2実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上説明したように、第3実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様に、未熟なオペレータであっても、アーム7Bやクラムシェルバケット9の破損を未然に防ぐことができ、安全に掘削作業を行うことができる。また、第3実施形態では、電気式の操作部材260,261,262を用いているため、コントローラ250による制御を高精度で行うことができる。例えば、コントローラ250が電磁比例弁250a~250fの弁開度を任意に変更できるため、アーム7Bの垂直度に応じてアーム押し/引き、アーム伸び/縮み、ブーム上げ/下げの動作に変化を持たせることで、きめ細かい操作性能を実現することができる。
なお、上記した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。本発明は、上記したテレスコクラム仕様以外の油圧ショベルや、クレーンなどあらゆる建設機械に適用可能である。
例えば、モニタ70に警告を表示することに替えて、あるいは加えて、音声による警告を行っても良い。また、操作を禁止している旨を、モニタ70等を介してオペレータに報知しても良い。例えば、S107において、アーム伸びパイロットカット用電磁弁27およびアーム押しパイロットカット用電磁弁26を励磁して、アーム伸び操作およびアーム押し操作を禁止している場合、モニタ70にこれらの操作を禁止している旨の情報も表示すると、より一層、未熟なオペレータにとって使い勝手が良くなる。
また、上記実施形態では、S106等で警告表示を行っているが、例えば、操作部材60,61,62の操作を検出するために圧力センサや操作スイッチ等を設けておき、コントローラ50は、操作部材60,61,62の操作が行われる場合に限って、S106等の警告表示を行うように制御しても良い。この場合、警告の頻度を抑えることができるため、例えば熟練のオペレータにとって使い勝手が良いものとなる。
また、上記実施形態では、所定の条件が成立すると、直ちにパイロットカット用電磁弁25,26,27を励磁して、アーム7B等の操作を禁止した(例えばS107)が、この構成に替えて、アーム7B等の操作を段階的に禁止するようにしても良い。具体的には、各パイロット弁と各パイロットカット用電磁弁との間に減圧弁を設け、所定の条件が成立した場合に、減圧弁によりパイロット圧を徐々に(段階的に)下げる。その後、パイロットカット用電磁弁を励磁してパイロット管路を遮断するようにすれば、アーム7Bの押し/引き、アーム7Bの伸び/縮み、ブーム7Aの上げ/下げの操作がいきなり停止するといった不都合は生じず、乗り心地に悪影響を与えることが少なくなるので好ましい。
1 深礎掘削機(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
6 キャブ
7 作業装置
7A ブーム
7B 多段伸縮アーム
9 クラムシェルバケット(アタッチメント)
11 エンジン
12 主油圧ポンプ
13 パイロットポンプ
15 ブームシリンダ
16 アームシリンダ
17 アーム伸縮シリンダ
20 ブーム操作用方向制御弁
21 アーム操作用方向制御弁
22 アーム伸縮用方向制御弁
25 アーム引きパイロットカット用電磁弁
26 アーム押しパイロットカット用電磁弁
27 アーム伸びパイロットカット用電磁弁
30 ブーム操作用パイロット弁
31 アーム操作用パイロット弁
32 アーム伸縮用パイロット弁
40 アーム伸縮スイッチ
41 アーム角度センサ
42 ブーム角度センサ
60,61,62 操作部材
70 モニタ(報知装置)

Claims (5)

  1. 下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の前方に設けられ、多段伸縮アームおよび前記多段伸縮アームの先端に設けられたアタッチメントを含む作業装置と、オペレータが前記作業装置を操作するためのキャブと、前記作業装置の操作を制御するためのコントローラと、を備えた建設機械において、
    前記コントローラは、
    前記多段伸縮アームが伸長状態であって、鉛直軸に対して所定の角度の範囲内でない場合に、前記多段伸縮アームの伸び操作を禁止すると共に、当該多段伸縮アームが前記鉛直軸に対して傾いている方向へ更に傾く操作を禁止する、ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、
    前記多段伸縮アームが縮退状態であって、前記鉛直軸に対して前記所定の角度の範囲内でない場合に、前記多段伸縮アームの伸び操作を検出すると、当該多段伸縮アームの伸び操作を禁止する、ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1または2に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記多段伸縮アームの伸び操作または前記多段伸縮アームが前記鉛直軸に対して傾いている方向へ更に傾く操作を段階的に禁止する、ことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、前記多段伸縮アームの伸び操作を禁止する場合には、オペレータに報知装置を介して警告する、ことを特徴とする建設機械。
  5. 請求項4に記載の建設機械において、
    前記コントローラは、
    前記多段伸縮アームが縮退状態であって、前記鉛直軸に対して前記所定の角度の範囲内でない場合であっても、前記多段伸縮アームの伸び操作を検出しない場合には、オペレータに前記報知装置を介して前記警告しない、ことを特徴とする建設機械。
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