JP2022147575A - 空き家活用自動化システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】活用されていない空き物件を有効に活用するために、物件所有者と事業者のマッチングを行い、事業の目論見書等を自動計算して空き家を活用する情報処理装置を提供する。【解決手段】空き家活用自動化システムは、空き家又は地方公共団体管轄の空き物件等の物件情報を物件データベースに物件所有者又はシステム管理者が登録し、事業の条件情報を事業者が入力して物件データベースを検索して合致する物件を抽出し、事業用に改修する改修費用、初期費用及び年間収支を含む事業計画を自動計算する。計算手段において、事業計画を計算するために必要なデータは、物件データベース、物件の所在地、地域の公共団体の公共団体データベース及び物件を管轄する機関、事業者の第3者データベース等のデータベースにアクセスして取得する。これにより、空き物件を活用する事業計画が自動計算され提示される。【選択図】図1

Description

本発明は、空き家活用自動化システム及びプログラムに関する。詳しくは、空き家等の未利用物件を用途開発、資産価値分析、資金運用管理等として活用するために、不動産業、建築業、金融業等で利用する空き家活用自動化システム及びプログラムに関する。
不動産の中で、有効活用が期待されながら、それを利用する事業者又は利用者とマッチングができない物件が多数存在する。このマッチングに関しては、利用者側から見ると、物件の情報収集、物件の特徴に合わせて事業計画を計算することが時間と労力を有するため、希望する事業に合致する物件が見つからないケースが多い。
その中でインターネット環境を駆使し、これらの未利用物件を有効活用するシステムが多数提案されている。空き家等の有効活用が期待される物件に関しては、リフォームのための建築見積をウェブ上で行うことで建築依頼者をサポートするシステム、介護保険リフォーム工事で撮影写真から解析し見積するシステム、建築図面を画像解析し施工項目に従い積算するシステム等が提案されている。
また、複数の不動産管理事業者と複数の不動産所有者の仲介を行い、きめ細やかな不動産管理ができる不動産管理システムが提案されている(特許文献1を参照。)。この不動産管理システム(空き家管理システム)は、電気通信回線を介して複数の不動産所有者端末及び複数の不動産管理事業者端末と接続可能な情報処理装置を備え、情報処理装置は、複数の不動産データ及び複数の不動産管理事業者データを記録し、複数の不動産データに不動産管理事業者データを対応付けて記録し、そして、不動産管理事業者端末から入力される不動産管理レポートデータを記録し、不動産所有者端末に不動産管理レポートデータを送信する。
更に、空き家等の特殊物件の流通促進を目的として、特殊物件に特化した情報を収集し購入希望者の閲覧に供する不動産物件情報管理システムが提案されている(特許文献2)。このシステムのシステム管理サーバは、通信ネットワークを介して特殊物件の情報提供者端末と購入希望者端末と接続し、情報提供者端末から特殊物件であることを明示した不動産情報を受信し、不動産情報データベースに登録する。購入希望者端末から特殊物件検索要求および検索キーワードを受信し、不動産情報データベースから該当する不動産情報を検索して、抽出した不動産情報に特殊物件の態様を含ませた画面表示用データを生成して、購入希望者端末に送信する。
特開2017-120624号広報 特開2020-194222号広報
しかしながら、これらの従来の物件活用方法は、事業者同士に情報提供等の仲介を行っているが、物件を活用する事業計画の作成が行われていない。ウェブシステムを利用し従来通りの住宅仲介等を電子化するにとどまっている。
物件所有者と物件利用者とのスムーズなマッチング、そのために、特に、マッチングの初期に、空き家等の物件を活用する事業計画の大まかな計算(概算)が望まれている。更に、物件所有者と物件利用者との仲介においては、物件の取得、リフォームの費用積算を提供し、資金運用を関連させて自動化したものが期待されている。
本発明は上述のような技術背景のもとになされたものであり、下記の目的を達成する。
本発明の目的は、活用されていない空き物件を有効に活用するために、物件所有者と事業者のマッチングを行うための空き家活用自動化システム及びプログラムを提供する。
本発明の他の目的は、活用されていない空き物件を有効に活用するために、事業用途に適した空き物件を検索し、事業の目論見書を自動計算して提示する空き家活用自動化システム及びプログラムを提供する。
本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を採る。
本発明1の空き家活用自動化システムは、
物件に関する情報を格納する物件データベース、前記物件データベースを備えるサーバ、及びネットワークによって前記サーバと接続されるクライアント端末からなり、
前記物件に関する情報を登録し、前記物件を活用する見積を計算するための空き家活用自動化システムにおいて、
前記物件に関する情報からなる物件情報を前記物件データベースに物件所有者又はシステム管理者が登録する物件登録手段、
事業に活用する条件からなる条件情報を事業者が入力する事業条件入力手段、
前記条件情報を用いて前記物件データベースを検索して合致する前記物件を抽出する抽出手段、及び、
該物件について前記事業の遂行に要する改修費用、初期費用及び年間収支を含む事業計画を自動計算する計算手段
を備えることを特徴とする。
本発明2の空き家活用自動化システムは、本発明1において、
前記計算手段において、前記改修費用、前記初期費用及び前記年間収支を含む前記事業計画を計算するために必要なデータは、前記物件データベース、前記物件の所在地若しくは地域の公共団体の公共団体データベース、及び、前記物件を管轄する機関若しくは事業者の第3者データベースからなる群の中から選択される1以上のデータベースにアクセスして取得することを特徴とする。
本発明3の空き家活用自動化システムは、本発明1又は2において、
前記物件は、空き家又は地方公共団体若しくは第3者管轄の空き物件である
ことを特徴とする。
本発明4の空き家活用自動化システム用プログラムは、
物件に関する情報を格納する物件データベース、前記物件データベースを備えるサーバ、及びネットワークによって前記サーバと接続されるクライアント端末からなる空き家活用自動化システムに、前記物件に関する情報を登録するステップ、及び、前記物件を活用する見積を計算するステップを実行させる空き家活用自動化用プログラムにおいて、
前記物件に関する情報からなる物件情報を前記物件データベースに物件所有者又はシステム管理者の入力によって登録する物件登録ステップ、
事業に活用する条件からなる条件情報を事業者からの入力によって入力する事業条件入力ステップ、
前記条件情報を用いて前記物件データベースを検索して合致する前記物件を抽出する抽出ステップ、及び、
前記抽出した該物件について前記事業の遂行に要する改修費用、初期費用及び年間収支を含む事業計画を自動計算する計算ステップを
前記空き家活用自動化システムに実行させることを特徴とする。
本発明5の空き家活用自動化システム用プログラムは、本発明4において、
前記計算ステップにおいて、前記改修費用、前記初期費用及び前記年間収支を含む前記事業計画を計算するために必要なデータは、前記物件データベース、前記物件の所在地若しくは地域の公共団体の公共団体データベース、及び、前記物件を管轄する機関若しくは事業者の第3者データベースからなる群の中から選択される1以上のデータベースにアクセスして取得することを特徴とする。
本発明6の空き家活用自動化システム用プログラムは、本発明4又は5において、
前記物件は、空き家又は地方公共団体若しくは第3者管轄の空き物件である
ことを特徴とする。
本発明によると、次の効果が奏される。本発明によると、空き家等の有効活用が期待される物件を用途開発、資産価値分析、資金運用管理するために、物件所有者と物件希望者をスムーズにマッチングさせるシステムになった。
本発明によると、空き家等の有効活用が期待される物件に対して事業計画等の目論見書を自動計算できるようになった。
図1は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の概要を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1のクライアント端末4の概要を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の物件データベース3の概要を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の動作の流れの例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の物件登録画面の例を図示した図である。 図6は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1のユーザー入力画面の例を図示した図である。 図7は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1のサーバ処理画面の例を図示した図である。 図8は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の計算結果参照画面の例を図示した図である。 図9は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の物件登録フォームの例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の物件登録フォームの他の例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の用途開発フォームの例を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の収支表の例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の収支表の他の例を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の初期投資の例を示す図である。 図15Aは、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の内装工事の詳細例を示す図である。 図15Bは、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の内装工事の詳細例を入力する図で、図15Aの続きである。 図16Aは、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の家具家電の詳細例を示す図である。 図16Bは、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の家具家電の詳細例を示す図で、 図16Aの続きである。 図17は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の事業計画の例を示す図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の概略を図1にブロックで図示している。空き家活用自動化システム1は、空き家等の物件で、有効に活用されていない物件を有効に活用することを支援するためのシステムである。詳しくは、物件の所有者と、物件を借りて事業を行う事業者とをマッチングさせるためのシステムである。
本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1は、空き家物件情報をウェブで公開し事業者の物件活用を促進させるクラウド型オープンシステムである。空き家活用自動化システム1は、物件所有者が所有物件を物件データベース3に登録し、事業者が活用したい空き家物件を物件データベース3から検索し、登録された活用可能な用途と対照することができる。
また、活用に必要な費用を自動算定し、物件データベース3に格納されている用途に応じた予想収益を参照する。これにより、該当物件の運用の最適値を導き、投資価値の高い活用の選択に資する投資計画をプログラムによって算出することができる。更に、空き家活用自動化システム1は、投資計画に基づき調達した事業資金に対し、物件の事業収益から資金運用の最適化をプログラムによって計算することができる。
このような機能を備えるプログラムを、クラウドサーバ2が格納する。本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1は、以下に記述する計算等の機能(ステップ)をするプログラムを備える。言い換えると、これらの機能(ステップ)を備えたプログラムをクラウドサーバ2及びユーザー端末4に実行させるものである。
空き家活用自動化システム1は、クラウドサーバ2において基本的な計算を行い、計算結果はクラウドサーバ2からクライアント端末4へ送信される。クライアント端末4上で計算結果が表示され、物件所有者や事業者等がこれを確認し、物件及び物件運用に係る情報を取得する。これらの一連の処理をクラウドサーバ2とクライアント端末4間でインタラクティブに行う。
クラウドサーバ2とクライアント端末4間でインタラクティブ処理は、ユーザー側がクライアント端末4のディスプレイ11に表示されるアプリケーションプログラム、例えばブラウザを介して行われる。空き家活用自動化システム1においては、空き家を活用する業務について自動化、効率化、オープン化等を行うことで、物件所有者と事業者の取引機会が拡大し市場が拡大し活性化する効果をもたらす。
空き家活用自動化システム1は、図1に図示したように、クラウドサーバ2、物件データベース3、クライアント端末4、これらを接続するためのネットワーク5等からなる。クライアント端末4は、物件所有者、事業者、利用者等が操作するもので、空き家活用自動化システム1から提供されるクラウドサービスにアクセスするための電子計算機である。図1には、クライアント端末4として、物件所有者端末6、事業者端末7、利用者端末8を例示している。
クライアント端末4は汎用のデスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン等のように、クラウドサーバ2と物件データベース3へネットワーク5を介して接続し、クラウドサービスを受けることができる任意の電子計算機である。クライアント端末4は、不動産オーナー、委託士業者、不動産事業者、行政機関関係者、不動産開発事業者、不動産業者、住宅管理業者、地域金融機関等が利用するものである。
以下、クライアント端末4として、物件所有者端末6、事業者端末7、利用者端末8をデスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末等を例に説明する。以下、物件所有者端末6、事業者端末7、利用者端末8については区別する特段の事情がない限りクライアント端末4として説明し、物件所有者端末6、事業者端末7及び利用者端末8を利用する者については特段に区別する必要がないときはユーザーとして説明する。
クライアント端末4は中央処理手段、入力手段、出力手段、メモリ、データベースを備えた電子計算機である。クライアント端末4は図2に図示したように、中央処理手段を含む本体10、出力手段のディスプレイ11、入力手段のキーボード12、マウス13等からなる。クライアント端末4はタッチパネル式のディスプレイ11を備えることができ、この場合、ディスプレイ11はデータを表示する出力手段と、利用者がタッチしてデータ入力する入力手段の両方を兼ねる。
無論、クライアント端末4にはプリンタ、スキャナー等が接続可能であり、本体10は、ネットワーク5に接続するためのLANボード、無線機器等の通信手段を備えている。物件所有者端末6は、不動産オーナー、委託士業者、不動産事業者、行政機関係者等が利用し、事業者端末7は物件開発事業者、不動産業者、住宅管理業者、地域金融関係者等が利用するものである。利用者端末8は、その他の利用者が利用し、空き家活用自動化システム1にアクセスするものである。
空き家活用自動化システム1は、物件所有者端末6、事業者端末7等のクライアント端末4の画面に表示される空き家活用自動化システム1用のウェブ画面等にユーザーがデータをキーボード、マウス、タッチペン等の入力手段を利用して、インタラクティブに入力し、入力された情報を確認する。言い換えると、空き家活用自動化システム1はウェブシステムを利用し、物件登録から物件開発の契約に至るワークフローをウェブ上でインタラクティブに完結するものである。
クラウドサーバ2は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1のクラウドサービスを提供するための電子計算機であり、物件データベース3を備える。クラウドサーバ2は、専用サーバ、共同サーバ等であることができるが、クラウドサービスを提供するAWS(登録商標)等のクラウドサービスを利用することができる。クラウドサーバ2は、中央処理手段、入力手段、出力手段、データベースを備えた、サーバであり、特にクラウドサービスを提供するサーバである。
物件データベース3は、本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1のクラウドサービスに必要なデータを格納するものであり、MySQL(商標)、Oracle Database(商標)、PostgreSQL(商標)、Microsoft SQL Server(商標)、IBM DB2(商標)、SAP Sybase(商標)等のデータベースであることができる。
また、クラウドサーバ2と物件データベース3を利用した本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1のクラウドサービスは、クラウドサービスとして提供されるDBaaS(データベース・アズ・ア・サービス)を利用することができ、例えば、Amazon Relational Database Service (RDS)(商標)、Azure SQL Database (Azure Database for MySQL, Azure Database for PostgreSQL, Azure Database for MariaDB)(商標)、Google Cloud SQL(商標)等のサービスを利用することができる。
これまでは、物件データベース3がクラウドサーバ2に付属するものと説明したが、物件データベース3が独立したデータベースサーバに搭載され、クラウドサーバ2がこのデータベースサーバにネットワーク5経由で接続してデータの送受信を行うことができる。このように、クラウドサーバ2と物件データベース3は、以下の説明する機能を実現できるものであれば、上述のようなデータベースとDBaaSを利用することができるので、本発明はサーバとデータベースの構築のための発明ではないので、詳細な説明は省略する。
ネットワーク5は、クラウドサーバ2とクライアント端末4を互いに接続しデータの送受信を行うための通信サービス、そのためのネットワークである。ネットワーク5は、一般加入線ネットワーク、携帯通信網、LAN、WAN、インターネット等の任意の通信ネットワーク、又はこれらの組み合わせである。以下、ネットワーク5は、インターネットを例に説明する。クライアント端末4は、ネットワーク5に直接接続することができるが、一般的に、ゲートウェイ、ルータ、基地局等の中継器9を介して接続する。
これらの中継器、ネットワーク5に接続するためのプロトコル等は、本発明の要旨ではないので、詳細な説明は省略する。クライアント端末4は、ネットワーク5、クラウドサーバ2に接続するとき、ユーザー認証を行い、正常に認証された後、クラウドサーバ2と物件データベース3とのデータの送受信を行う。クライアント端末4、ネットワーク5、クラウドサーバ2間のデータ通信は、TCP/IP等のインターネットの所定のプロトコルを利用し、暗号化して行われる。
図3には、物件データベース3の構成例をブロック図で図示している。物件データベース3は、空き物件データベース20、ユーザーデータベース21、地域データベース22、助成金データベース23、用途データベース24、物件取得データベース25、税金データベース26、家具データベース30、家電データベース31、設備データベース32、改修データベース33、投資データベース34等からなる。
空き物件データベース20は、本発明の空き家活用自動化システム1を利用して活用する空き物件を登録したデータベースであり、空き物件に関するデータが格納される。空き物件データベース20は、空き家活用自動化システム1を利用して検索するとヒットするデータからなる空き物件公開データと、ヒットした物件を選択し事業計画を計算するときに利用できる詳細データからなる物件詳細データ等からなる。
空き物件データベース20は、ここでは2項目に分けているが、一つ又は複数のテーブルからなり、デーブルは、物件を検索するときに利用される項目(例えば、空き物件公開データ)と、事業計画の計算時に利用する項目(例えば、物件詳細データ)と分けても良い。無論、空き物件データベース20は、登録された各物件については識別番号、データ入力の日付、データ更新の日付、データ検索した利用者・事業者、利用された事業計画、活用状況等の項目を有することができる。
空き物件データベース20は、上述した図5の物件情報41、図9の物件登録フォーム100、図10の物件登録フォーム200の内容が入力される。これらによって入力されていない内容は、後から追加することができる。ユーザーデータベース21は、物件所有者、物件活用業者、物件利用者等のように、本発明の空き家活用自動化システム1を利用するユーザーを登録したデータベースで、ユーザーの氏名、ユーザー識別番号、本システム1へアクセスする、ユーザー名、パスワード、住所、連絡先等のようにユーザーを特定するデータが入力される。
これらのデータは、本発明の空き家活用自動化システム1へログインするとき、ユーザーを認証するとき、事業計画作成時の連絡等に利用される。無論、ユーザーデータベース21はユーザーが活用中の物件が空き物件データベース3と両方の識別番号等で関連付けられる。
地域データベース22は、物件の所在する地域に関するデータベースであり、例えば、地方公共団体のデータベース、郵便データベース、地図データベース等からなる。 地方公共団体のデータベースは行政区データ、統計データ、登録データ、その他のデータからなる。 郵便データベースは、住所、郵便番号等を特定するデータである。地図データベースは物件の所在する場所の地図を示す、広域地図、周辺地域地図、詳細地図等からなる。
助成金データベース23は、物件に関する公的機関の助成金についてのデータであり、例えば、セーフティネット、地域助成、保険等のように物件の活用を奨励する各種助成制度のデータである。また、助成金を利用できる条件等が格納される。助成金データベース23は、地域データベース22により当該地域で利用可能な助成金等の参照に利用される。例えば、後述の図11の建設助成309等に利用される。
用途データベース24は物件の活用する用途、その条件等を格納したものである。例えば、物件を活用する種別、対象、人数、助成制度等についてそれらの細分化した項目とその条件等を有する。用途データベース24は助成金データベース23で明示された物件活用について詳細条件の参照に利用される。例えば、用途データベース24の内容は、後述した図6の用途52、図11の用途開発300に利用される。
物件取得データベース25(手続きのデータベース)は、物件を活用するとき、そのための手続きに関するデータからなるデータベースである。行政手続き、認可手続き、事業登録手続き、事業届け出手続き、代理人手続き等のように必要手続きに関するデータが格納されており、利用者が簡単に検索して閲覧し、事業計画に利用できる。物件取得データベース25は用途データベース24の詳細条件に対して必要な手続きの参照に利用される。
税金データベース26は物件を活用するときにかかる各種税金、例えば、消費税、不動産税、事業税等の各種税金についてのデータが格納されているデータベースである。これを利用し、事業計画を作成するとき、物件に合致する税金が自動的に計算される。無論、事業計画は最終的に税理士等によって最終確認が行われることが好ましい。
家具データベース30、家電データベース31及び設備データベース32は、物件に利用できる家具、家電製品、設備等についての製品データが格納される。これらの製品データは、製品の種類、値段、搬送費、導入費等からなり、更に詳しくはこれらの製品の卸売業者、小売業者、直販店等のデータと共にあると良い。又は、これらの卸売業者、小売業者、直販店等のデータベースから随時更新されていると良い。
家具データベース30、家電データベース31及び設備データベース32は、図16A及び図16Bの家具家電800の各項目を入力、計算するときに活用される。事業計画をするとき、図16A及び図16Bの家具家電800の各項目において、一つの項目に複数の候補があると、ユーザーが家具データベース30、家電データベース31及び設備データベース32のデータを参照し、選択できる。
改修データベース33は、物件を改修するときに必要な作業・工事、その相場(単価等)が格納されているものである。改修データベース33は、図15A及び図15Bの内装工事700を作成するとき、その計算に利用される。改修データベース33の作業・工事は、業者毎に記載されているとよい。また、各業者のデータベースにアクセスし、常時更新されることも可能である。改修の作業・工事の相場は、地域毎に異なるので、地域別に、場合によっては更に時期別に、作成されることが望ましい。
投資物件データベース34は、事業への投資に関するデータ、例えば、投資家、投資条件、投資の収益を計算する各種指標等を格納したものである。また、参考及び判断のために利用する資金調達市場(国債、上場企業配当相場)のデータ、各種の経済指標データ等を含めると良い。本発明の空き家活用自動化システム1は、事業計画をできる限り自動計算しているので、事業計画の利益、年利等を計算するときに、これらの資金調達市場のデータ、経済指標データ等を参照して、事業計画の利益・年利を、市場の投資リターンの平均値同等以上に設定しても良い。
上述のように図3の物件データベース3の構成例を説明した。しかし、物件データベース3はこれに限定されるものではない。物件データベース3を構成する各データベース20~26、30~34は、全部又はその一部が必要に応じて外部データベースであることができる。例えば、ユーザーデータベース28はSNS(Social Network Service)、クラウドメールサービスと連携し、SNSのアカウントアドレスを利用することができる。また、地図データベースは、オンライン地図を利用することができる。
図3の物件データベース3の構成例に図示して説明していない項目は物件データベース3の構成部分に項目として又は独立データベースとして利用できる。例えば、図12に図示した光熱費、消耗品、食材費等が例示できる。このように、詳細に説明していないが、事業計画の計算に必要な各項目を物件データベース3に取り入れる。
(システムの動作の流れ)
本発明の実施の形態の空き家活用自動化システム1の動作の流れの概要を図4のフローチャートに図示しており、これを参照しながら説明する。空き家等の物件は、管理者又は物件所有者が空き家活用自動化システム1に登録する(ステップ1、2)。登録のために、物件所有者は物件所有者端末6によって、インターネットのネットワーク5に接続し、物件所有者端末6にブラウザ14(図5を参照。)を起動させて、空き家活用自動化システム1のURL(Universal Resource Location)アドレスを入力して、空き家活用自動化システム1のクラウドサービスにアクセスする。
図5には、このブラウザ14を起動したときの画面例40を図示している。図5に図示したように、ブラウザ14が起動され、そのアドレスバー15に空き家活用自動化システム1のクラウドサービスのURLアドレスを入力しアクセスする。空き家活用自動化システム1のクラウドサービス(以下、空き家活用自動化システム1という。)の画面が、ブラウザ14の表示部16に表示される。
物件所有者は、表示部16に表示される項目に従ってデータを選択又は入力する等の操作をして、物件情報を入力する。空き家活用自動化システム1の管理者は物件情報を物件所有者と同じようにクラウドサービスの画面から入力することができる。また、管理者はクラウドサーバ2と物件データベース3に直接アクセスして物件情報を入力することができる。
更に、管理者は空き家活用自動化システム1に必要な地域の物件情報、相場情報、複数の物件に関する情報を纏めて、物件データベース3に入力(アップロード)することができる。管理者は、図9に例示した物件登録フォーム100、図10に例示した物件登録フォーム200に記録又は登録されたデータを、物件データベース3に登録する。物件情報は、空き物件データベース20に登録される。
物件登録フォーム100と、物件登録フォーム200は、物件の所有者から取得するデータを記入するものであり、紙媒体でも電子媒体でもあることができ、詳細を後述する。物件登録した後、ユーザーは、活用したい物件を探し出すことができる。ユーザーは、空き家活用自動化システム1にアクセスし、活用したい物件に関する条件を入力して検索を行う(ステップ3)。
このときの画面例50を図6に図示している。画面例50において、各条件が表示され、ユーザーが選択すると、物件データベース3から登録された各種パラメータが抽出されて、表示され、この中から希望の用途パラメータ(用途データベース24の項目)を選択する(ステップ4)。画面例50に表示される各条件は、図11の用途開発フォーム300に詳細に表示している(後述、詳細に説明する。)。
この次は、収支計算の処理へ移行する(ステップ5)。この収支計算の処理においては、クラウドサーバ2は入力された条件に応じて、各条件に合致する物件に対して、各種計算を行う。詳しくは、クラウドサーバ2で、各条件に合致する物件について、事業活用するために必要な費用と予想収益を自動算出する。例えば、収支計算を処理する画面例60を図7に図示している。
クラウドサーバ2は、収支計算を処理し、その結果をクライアント端末4上に表示することもできるが、画面例60のように、各計算項目を表示し、各項目の計算結果を表示しながら、必要に応じて追加条件を選択入力しながら行うこともできる。計算された収支計算の結果は、図12に図示した収支表400、図13に図示した収支表500に例示している。
また、計算された初期投資の結果は、図14に図示した初期投資600、図15Aと図15Bに図示した内装工事700、図16Aと図16Bに図示した家具家電800に例示している。また、計算された事業計画の結果は、図17に図示した事業計画900に図示している。計算結果は、クライアント端末4上に表示されるが、まず、計算結果をソートするための画面であるユーザー参照画面70が表示される。ユーザー参照画面70は図8に例示している。
ここでユーザーは、計算結果を地域、用途、投資額、利回り等でソートするように選択指示できる(ステップ6)。ソート編集71で選択指示した項目で、計算結果がソートされ、各物件一覧が表示される(図示せず。)。画面上に表示される物件を選択するとき、選択された物件に関する収支表400、500、初期投資600、内装工事700、家具家電800、事業計画900等を画面に表示する。これは、入力条件に対する物件運用の最適値になる(ステップ7)。
必要であれば、各条件を再度設定し直し計算する。つまり、活用用途に関する費用、収益の実績値をフィードバックし、再度計算してもらう(ステップ8→ステップ9→ステップ5)。最終的に、計算結果を承認すると、最終的な事業計画書、目論見書等が出力される(ステップ9→ステップ10)。これらの計算結果は、関係者にメッセージ、メール等で通知することができる。
これらの計算結果は必要に応じてプリントされる。ユーザーは、最終的に選択した物件については、空き家活用自動化システム1のクラウドサービスの画面から最終決定し予約、契約等を行うことができる。無論、このように選択された物件は、空き家活用自動化システム1の担当者に電話、ファックス、メール、メッセージ等で連絡し、予約(最終決定)することができ、対面契約等の次の段階に移行する。
[画面例]
以下、各画面の例を説明する。図5には、物件入力画面40の例を図示している。この物件入力画面40で、物件所有者又は管理者が物件に関するデータを入力する。物件入力画面40は、クライアント端末4のディスプレイ11に表示されるブラウザ14、それに表示されるデータを例に表示される(以下、同様。)。詳しくは、ブラウザ14の表示部16に物件を入力及び確認するためのフォーム、フィールド等が表示される。
ここでは、表示部16の中には、タイトル部41に入力フォームのタイトル(物件情報)を表示しており、その他の部分に物件についてデータ入力するフォーム、フィールド等が複数表示されている。この図5の例では、表示領域42に物件が位置する地域を、表示領域43に物件の詳細情報を選択入力するフォームが表示している。表示領域42と表示領域43は、複数の入力フォームからなり、ユーザーはこれを選択すると、物件データベース3から合致するデータが取得されて表示される。
例えば、地域データベース22、から合致するデータが取得されて表示される。例えば、「都道府県」44のボタン18をクリックすると、物件データベース3(地域データベース22)から取得された都道府県の一覧が表示され、ユーザーはその中から物件が所在する行政単位等を選択する。選択された項目が、「都道府県」44の中に表示される。以下、同様である。
本実施の形態において、図5~図8に図示した画面、図9~図17に図示した各フォームに表示される表示領域、タイトル領域、選択フォーム、入力フォームは、領域の名称又は項目に参照番号を付けて表記する。例えば、図5に図示した「物件情報」とタイトルを付けた領域は「物件情報」41又は物件情報41と、「都道府県」のフォームは「都道府県」44又は都道府県44と表記する。以下、同様である。
表示領域42には、物件の住所又は周辺を特定するための、「都道府県」、「区市町村」、「用途地域」が例示されている。「都道府県」と「区市町村」は行政単位を、「用途地域」は物件が所在する場所の用途を示す。例えば、住宅地、工業地、準工業地等である。表示領域43には、物件(建築)の詳細情報を選択入力するフォームで、建築された年月を示す「築年月」、物件の構造を示す「構造」、物件の床面積を示す「延床面積」、物件の間取りを示す「間取り」の項目が例示されている。
表示部16の下部には、操作部17が表示されており、ここには画面の遷移を示すボタン等が表示される。例えば、ここで表示されている「次へ」ボタンをクリックすると、入力又は確認が終了し、先の画面に遷移する。「戻る」ボタンをクリックすると、入力又は確認を中断し、前の画面に遷移する。以下、同様である。
図6にユーザー入力画面50の例を図示している。ユーザー入力画面50は、空き家活用自動化システム1に登録された物件から適当な物件を検索するために、物件に関する条件を入力、確認するための画面である。ユーザー入力画面50の表示部16に物件の条件を選択するための条件選択51を示している。
用途52には、物件の種類を示す「種別」、物件を活用する対象を示す「対象」、活用時に入居又は利用できる人数を示す「人数」、物件を活用するときに助成する制度を示す「助成制度」が表示されている。物件53には、物件を借用する年数を示す「定借年数」、費用を分担する者を示す「費用分担」、家賃の地域級地(東京・1級地等)を示す「家賃係数」が表示されている。
図7はクラウドサーバ2で行う処理を示すサーバ処理画面60の例を図示しており、収支計算61を例示している。収支計算61は、投資62、収支63、利回り64等の領域からなる。投資62には、物件を改修するときにかかる費用を示す「改修費用」、物件を取得するためにかかる費用を示す「物件取得」、物件を活用した事業を登録するときにかかる費用を示す「事業登録」を表示している。
収支63は、物件の家賃の売上を示す「家賃売上」、物件又はそれを活用した事業に給付される金額を示す「給付金等」、物件の販売及び又は管理するときにかかる費用を示す「販管費」、物件を活用するときにかかる人件費を示す「人件費」を表示している。利回り64は、物件を活用する事業を計画する事業計画の年数を示す「計画年度」、この事業から発生する利益を示す「利益」、事業の計画による投資の利回りを示す「利回り」を表示している。
このサーバ処理画面60は、ユーザー入力画面50で入力した条件で、クラウドサーバ2が計算した計算結果を表示し、又は、計算の進捗状況を表示する画面である。サーバ処理画面60に表示される各項目をクリックし、計算結果の詳細を表示したり、必要であれば(システムの指示で)データを選択・入力をすることができる。
図8はクラウドサーバ2で計算した計算結果をユーザーが閲覧するための一連の画面である。クラウドサーバ2は、ユーザーが入力した条件に合致する物件を検索し、検索ヒットした物件毎に事業計画を計算する。よって、検索ヒットした物件が多い場合は、これを特定の条件でソートして表示することが望ましい。図8は計算の結果(収支計算、事業計画)等を表示するユーザー参照画面70の例であり、この例では計算結果をソートする項目を表示している。
ソート編集71は、計算結果を地域ごとにソートして表示することを示す「地域」、物件の用途によってソートすることを示す「用途」、物件を活用した事業への投資金額によってソートすることを示す「投資額」、この事業の利回りによってソートすることを示す「利回り」を表示している。これらのソートを示す項目をクリックすると、図示しないが、計算結果が一覧で表示され、その中から選択すると、物件に対応した収支表、初期投資、内装工事、家具家電、事業計画等が表示される。
これらの収支表、初期投資、内装工事、家具家電、事業計画等は図12~図17に表形式で示している。これらの収支表、初期投資、内装工事、家具家電、事業計画等は図12~図17に表示されたまま表形式で、又は、これを加工した表示方法で、ディスプレイ11上に表示する。無論、必要であれば、ユーザーは、これをメールで送信、ファイルとして保存、印刷して閲覧することができる。
これらの収支表、初期投資、内装工事、家具家電、事業計画等はユーザーが確認し、必要であれば、前の画面等に遷移して、入力データの修正、変更を行い、再度計算し確認することもできる。このように、空き家等の物件の物件所収者が登録した物件を、事業者等が各条件を設定して検索すると、クラウドサーバ2で事業計画等を計算し、ユーザー閲覧のためにディスプレイ11上に表示する。よって、本発明の空き家活用自動化システム1は、ユーザーとのインタラクティブ通信による、空き家等の物件の有効活用を実現する。
ユーザーは、事業のための条件を入力することで、空き家活用自動化システム1がこれに合致する物件を検索して出力し、検索ヒットした物件にユーザーの用途に対して事業計画等を自動的に計算する。このとき、物件を取得するための手続き・費用、物件を改修するための作業・費用、物件に設置する家具・家電の購入費用・設置費用、物件を利用した事業の経費も含め収益を計算し、更に、必要な初期投資、それに対する年利まで自動計算し、関係者に提示することができる。
空き家活用自動化システム1は物件データベース3には、予め物件の所在箇所毎にこれらの各費用の相場が入力されており、これを利用して瞬時に事業計画が計算できる。具体的に、以下の図12~15Bに示すように、各フォームの大項目、小項目の各相場については、全国のデータが物件データベース3に格納されている。また、これらのデータについては、自治体のデータベース、専門業者のデータベース等を参照することが本発明の範囲に入る。
例えば、自治体が提供する地域情報(物件の所在地の用途判断、住所確定に利用)、地図情報提供業者のデータ(物件の所在地と周辺の情報に利用、物件所在地域の業者情報に利用)、家具家電製品販売店のデータ(家具家電製品の購入・設置費用の見積もりに利用)、保険会社データ(各種保険、給付金に利用)等が例示できる。
[フォーム]
以下、各フォームの概略を説明する。図9に例示したように、物件登録フォーム100は、表形式のもので、第1列101は大項目の番号を、第2列102は大項目と小項目を、第3列103は入力データを、第4列は入力データの単位を示す。物件登録フォーム100は、物件を登録するときに利用されるもので、物件所有者自身で又は、物件所有者から情報を取得した管理者が入力するものであり、物件の最小限のパラメータとなる。活用するとき、このデータを参照し、活用可能な事業条件から、物件活用の最適値を算出する。
物件登録フォーム100は、図5の様式に限定されないが、物件の特徴に適したフォーム、項目を利用する。物件登録フォーム100は物件に関するデータを物件データベース3に登録するために利用されるものであり、紙媒体又は電子媒体で入力される。電子媒体の場合は、図5に例示した画面から入力することができるが、物件所有者からメッセージ、メール、電子ファイルで受け取り、管理者が物件データベース3に入力又はアップロードすることができる。
物件登録フォーム100の各項目を説明する。大項目の地域105は、物件が所在する行政単位を示す「都道府県」と「区市町村」、物件の所在地の用途を示す「用途地域」等の小項目からなる。建築106は、物件が建築された年月を示す「築年月」、物件の床面積を示す「延床面積」、物件の建築構造を示す「構造」、物件の間取りを示す「間取り」等の小項目からなる。物件登録フォーム100は、図5の物件入力画面40に必要に応じて全部又は一部の入力項目が表示される。
図10は、物件登録フォーム200の例を示している。この物件登録フォーム200は、物件登録フォーム100の他の例(変形例)であり、より詳しいデータを入力するフォームである。物件登録フォーム200のデータは、図5の物件入力画面40から物件データベース3に登録されることができるが、管理者がスキャンしてOCRで認識して入力することもできる。
又は、業者等から取得して入力、業者等のデータベースにアクセスして取得することができる。物件登録フォーム200は、表形式であり、第1列201は大項目の番号を、第2列202は大項目と小項目を、第3列203は入力データを、第4列は入力データの単位を示す。大項目の連絡先205は、物件の所在地を示す「物件住所地」、管理者を示す「管理者氏名」、連絡する電話番号を示す「電話番号」と「電子メール」等の小項目からなっている。
物件概要206は、物件についての詳細項目からなっている。例えば、物件概要206は、物件の種類を示す「建物種別」、物件が建築された年月を示す「築年月」、物件の延床面積を示す「延床面積」、物件の構造の種類を示す「構造」、物件の間取りを示す「間取り」、物件の間取りの種類を示す「和室」「洋室」等からなる。
外構等207は、物件の外構に関する情報からなり、例えば、物件の屋根の状況を示す「屋根」、物件に付属する倉庫等の付随構造物を示す「付属物」、駐車場の有無を示す「駐車場」、物件に隣接する道路を示す「道路」等からなる。活用形態208は、物件の活用に係る希望や要望について記入する項目であり、提供形態を示す「提供」、活用時における補修の要否を示す「補修要否」、活用時の費用負担者を示す「費用負担」等の項目からなる。
図11は、空き家等の物件を探すときに、条件を入力する例を示すフォーム例である用途開発300を図示している。図11では表形式で図示しているが、この形式に限定されず、必要に応じて条件の項目を追加・削除できる。用途開発300の第1列301は大項目の番号を、第2列302は大項目と小項目を、第3列303は入力値を、第4列304は入力値の単位を示す。
用途305は物件を活用する用途を示し、シェアハウス、グループホーム、その他用途等の少項目からなる。対象306は物件を活用する対象者を示し、対象者は高齢者、介護利用者、障害者、母子、外国人、その他等からなる。人数307は物件を活用するときに係る人数を示し、入居者、管理者等からなる。家賃等308は、物件を活用するときにかかる家賃、給付金、補助金等を示し、家賃、福祉給付、家賃補助等からなる。
建設助成309は、物件を活用するときに公的機関等からの助成金を示し、セーフティネット、地域助成、保険等からなる。物件取得310は、物件を活用するときにかかる費用を示し、支払家賃、定借権、保証金等からなる。これらの項目は図6に例示した画面から入力選択されるものである。
例えば、図6の用途52に、用途305、対象306、人数307、建設助成309が表示され、これらの諸項目は画面からの選択対象となる。その他は同様である。用途開発300は、ユーザーが物件を探すときに入力する条件の一例であり、必要に応じて項目を選択・追加する。図6の画面には、用途開発300の全項目を表示することも、一部だけを表示することもでき、必要に応じて適宜に調整する。
図12は、クラウドサーバ2において計算された計算結果の収支を表示する例である収支表400を図示している。収支表400は、ユーザーが図11に例示した用途開発300の各条件を入力するときに、検索ヒットした物件毎に計算される。収支表400はここでは表形式で表示しており、第1列401は大項目の番号、第2列402は大項目と小項目を、第3列403は計算項目の数量を、第4列404は計算項目の単位を、第5列405は計算項目の単価を、第6列406は計算項目について計算された金額を、第7項目407は備考を示す。
計算項目は大項目として、物件を活用したときの売上関連の家賃売上408、共済売上409、給付金等410、これらの総売上411、支出関係の販管費412、共済原価413、人件費414、総費用415、収益416等の項目からなる。収支表400の各項目は必要に応じて項目を追加削除でき、業界・事業によって名称を変更することができる。収支表400の項目は、全部又は一部が図7に例示したサーバ処理画面60に表示されるものである。ここでは大項目を列挙し、小項目の説明は図12に表示する。
図13には、収支表の他の例である収支表500を図示している。収支表500の第1列501は大項目の番号、第2列502は大項目と小項目を、第3列503は計算項目の数量を、第4列504は計算項目の単位を、第5列505は計算項目の単価を、第6列506は計算項目について計算された金額を、第7項目507は備考を示す。
計算項目は大項目として、家賃売上508、共済売上509、給付金等510、総売上511、販管費512、共済原価513、人件費514、総費用515、収益516等の項目からなる。収支表500の各項目は必要に応じて項目を追加削除でき、業界・事業によって名称を変更することができる。収支表500の項目は、全部又は一部が図7に例示したサーバ処理画面60に表示されるものである。ここでは大項目を列挙し、小項目の説明は図13に表示する。
図14に初期投資600を表示している。物件データベース3を検索してヒットした物件については、これに開発用途に合致するように改修するための初期投資を計算した結果が表示される。初期投資600は表形式のもので、第1列601は大項目の番号を、第2列602は大項目と小項目を、第3列603は入力された又は自動計算されたデータを、第4列604は単位を示す。
初期投資600の内装工事605は、物件を活用するときに改修する基本工事を示すもので、仮設工事、木工事、内装工事、電気設備工事、防災設備工事、施工管理等の項目からなる。家具家電606は開発用途に必要な設備、その費用を計算したもので、エアコン、カーテン、家具、家電、搬入設置等からなる。付帯工事607は、必要な特定工事を示すもので、耐震工事、バリアフリー工事、屋根工事等からなる。
初期投資600の各項目は、ユーザーが選択入力することができるが、物件の基礎データである物件の種類、築年、地域から推定して、物件データベース3のデータから必要なデータ自動取得し、計算することが好ましい。この自動計算の結果をユーザーが見て、初期投資600の各項目の追加削除、データ修正を行い、フィードバックして再度計算を行うことが好ましい。
図15A及び図15Bは、物件を活用するとき、それを改修するための内装工事の計算を示す内装工事700の例を図示している。内装工事700は、図14に図示した初期投資600の内装工事605を詳細に示すもので、物件を活用するときに内装する工事に必要な詳細項目を計算した結果である。物件については、これを内装する項目とデータが物件データベース3から取得されて自動計算される。
計算結果を見て、項目とその値を修正すると、フィードバックされ、再度計算される。内装工事700は表形式のもので、第1列701は大項目の番号を、第2列702は大項目と小項目を、第3列703は数量を、第4列704は単位を、第5列705は単価を、第6列706は計算金額を、第7列707は備考を示す。
内装工事700は、仮設工事708、木工事709、内装工事710、電気設備工事711、防災設備工事712、施工管理713、総計714等の項目からなる。これらの詳細な項目は、必要に応じて項目を追加削除でき、業界・事業によって名称を変更することができる。ここでは大項目を列挙し、小項目は図15Aと図15Bに表示する。
図16A及び図16Bに、家具家電800の例を図示している。家具家電800は、図14に図示した初期投資600の家具家電606を詳細に示すもので、物件を活用するときに物件に設置する家具と家電製品、及びこれらを設置する費用を計算した結果である。家具と家電製品についての情報は、物件データベース3からこれらの項目とデータが取得されて自動計算される。
家具と家電製品の設置に関する情報は、物件の所在地域の設置業者の相場であっても良い。計算結果を見て、項目とその値を修正すると、フィードバックされ、再度計算される。家具家電800は表形式のもので、第1列801は大項目の番号を、第2列802は大項目と小項目を、第3列803は数量を、第4列804は単位を、第5列805は単価を、第6列806は計算金額を、第7列807は備考を示す。
家具家電800は、エアコン808、カーテン809、家具810、家電811、搬入設置812、総計813等の項目からなる。これらの詳細な項目は、必要に応じて項目を追加削除でき、業界・事業によって名称を変更することができる。ここでは大項目を列挙し、小項目は図16Aと図16Bに表示する。
図17に事業計画900の例を図示している。事業計画900は、物件を検索し、初期投資等を計算した結果を利用して、事業の収益性を計算した結果である。事業計画9000は、初期投資等の計算結果、物件データベース3から取得したデータを用いて自動計算される。計算結果を見て、項目とその値を修正すると、フィードバックされ、再度計算される。
事業計画900は表形式で示しており、第1列901は大項目の番号を、第2列902は大項目と小項目を、第3列903は計算金額を、第4列904は単位を示す。事業計画900は大項目として、物件を活用した事業の年間売上を示す年間売上905、事業の年間費用を示す年間費用906、初期投資・内装工事・家具家電費用を含む初期費用を示す初期費用907、助成金等を取得したときの事業の収益を計算した初期収益908、外部から投資する金額を示すファンド909、事業の収益を最終計算した目論見書910等からなる。
これらの大項目、その詳細な項目は、必要に応じて項目を追加削除でき、業界・事業によって名称を変更することができる。ここでは大項目を列挙し、小項目は図17に表示する。これにより、投資家及び事業主にとって重要な指標となる利益、年利等が自動計算される。事業主にとって事業目的にあった物件を容易に検索でき、かつ事業計画がスムーズに計算されるので、事業の計画を立てやすくなる。よって、事業主にとって、物件の借用契約や事業契約の大きな目安になり、次の段階の、物件の借用契約、事業契約等の作業にスムーズに移行できる。
従って、本発明の空き家活用自動化システム1は、活用されずに放置されていた又は活用計画が定まらない物件を市場で評価しやすくし、事業者と物件所有者とのマッチングが容易になり、空き家等の物件の活用ができ、市場拡大に貢献する。
本発明は、空き家等の物件を用途開発、資産価値分析、資金運用管理等に活用する不動産業、建築業、金融業等の分野に利用すると良い。本発明は、空き家等の物件を用いた福祉住宅等の都市計画、及び、固定資産税や政策資金を計算するために自治体等において利用しても良い。
1…空き家活用自動化システム
2…クラウドサーバ
3…物件データベース
4…クライアント端末
5…ネットワーク
6…物件所有者端末
7…事業者端末
8…利用者端末
9…中継器
10…本体(クライアント端末)
11…ディスプレイ
12…キーボード
13…マウス
14…ブラウザ
15…アドレスバー
16…表示部
17…操作部
20…空き物件データベース
21…ユーザーデータベース
22…地域データベース
23…助成金データベース
24…用途データベース
25…物件取得データベース
26…税金データベース
30…家具データベース
31…家電データベース
32…設備データベース
33…改修データベース
34…投資データベース
40…物件入力画面
41…タイトル部
42,43…表示領域
50…ユーザー入力画面
60…サーバ処理画面
70…ユーザー参照画面
100,200…物件登録フォーム
300…用途開発
400,500…収支表
600…初期投資
700…内装工事
800…家具家電
900…事業計画

Claims (6)

  1. 物件に関する情報を格納する物件データベース、前記物件データベースを備えるサーバ、及びネットワークによって前記サーバと接続されるクライアント端末からなり、
    前記物件に関する情報を登録し、前記物件を活用する見積を計算するための空き家活用自動化システムにおいて、
    前記物件に関する情報からなる物件情報を前記物件データベースに物件所有者又はシステム管理者が登録する物件登録手段、
    事業に活用する条件からなる条件情報を事業者が入力する事業条件入力手段、
    前記条件情報を用いて前記物件データベースを検索して合致する前記物件を抽出する抽出手段、及び、
    該物件について前記事業の遂行に要する改修費用、初期費用及び年間収支を含む事業計画を自動計算する計算手段
    を備えることを特徴とする空き家活用自動化システム。
  2. 請求項1に記載の空き家活用自動化システムにおいて、
    前記計算手段において、前記改修費用、前記初期費用及び前記年間収支を含む前記事業計画を計算するために必要なデータは、前記物件データベース、前記物件の所在地若しくは地域の公共団体の公共団体データベース、及び、前記物件を管轄する機関若しくは事業者の第3者データベースからなる群の中から選択される1以上のデータベースにアクセスして取得する
    ことを特徴とする空き家活用自動化システム。
  3. 請求項1又は2に記載の空き家活用自動化システムにおいて、
    前記物件は、空き家又は地方公共団体若しくは第3者管轄の空き物件である
    ことを特徴とする空き家活用自動化システム。
  4. 物件に関する情報を格納する物件データベース、前記物件データベースを備えるサーバ、及びネットワークによって前記サーバと接続されるクライアント端末からなる空き家活用自動化システムに、前記物件に関する情報を登録するステップ、及び、前記物件を活用する見積を計算するステップを実行させる空き家活用自動化用プログラムにおいて、
    前記物件に関する情報からなる物件情報を前記物件データベースに物件所有者又はシステム管理者の入力によって登録する物件登録ステップ、
    事業に活用する条件からなる条件情報を事業者からの入力によって入力する事業条件入力ステップ、
    前記条件情報を用いて前記物件データベースを検索して合致する前記物件を抽出する抽出ステップ、及び、
    前記抽出した該物件について前記事業の遂行に要する改修費用、初期費用及び年間収支を含む事業計画を自動計算する計算ステップを
    前記空き家活用自動化システムに実行させることを特徴とする空き家活用自動化システム用プログラム。
  5. 請求項4に記載の空き家活用自動化システム用プログラムにおいて、
    前記計算ステップにおいて、前記改修費用、前記初期費用及び前記年間収支を含む前記事業計画を計算するために必要なデータは、前記物件データベース、前記物件の所在地若しくは地域の公共団体の公共団体データベース、及び、前記物件を管轄する機関若しくは事業者の第3者データベースからなる群の中から選択される1以上のデータベースにアクセスして取得する
    ことを特徴とする空き家活用自動化システム用プログラム。
  6. 請求項4又は5に記載の空き家活用自動化システム用プログラムにおいて、
    前記物件は、空き家又は地方公共団体若しくは第3者管轄の空き物件である
    ことを特徴とする空き家活用自動化システム用プログラム。
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