JP2022147531A - Fusion-accelerating device and medical appliance set - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、癒合促進デバイスおよび医療器具セットに関する。 The present invention relates to a fusion promoting device and medical instrument set.
医療分野において生体器官を外科的手術により接合する手技(例えば消化管の吻合術)が知られている。上記のような手技が行われた場合、生体器官同士が接合された接合部における癒合の遅延が生じないことが術後の予後決定因子として重要であることが知られている。 2. Description of the Related Art Techniques for surgically joining living organs (for example, gastrointestinal anastomosis) are known in the medical field. It is known that it is important as a postoperative prognostic factor that there is no delay in union at the junction where the living organs are joined together when the above procedures are performed.
生体器官を接合する手技では種々の方法や医療器具が用いられるが、例えば生分解性の縫合糸により生体器官を縫合する方法や、ステープラーによる吻合を行う機械式の吻合装置(特許文献1を参照)を利用する方法が提案されている。特に、機械式の吻合装置を利用して吻合術を行う場合、縫合糸を用いた方法と比較して接合部における生体器官同士の接合力を高めることができるため、縫合不全のリスクを低減させることが可能になる。 Various methods and medical instruments are used in procedures for joining biological organs. ) has been proposed. In particular, when performing anastomosis using a mechanical anastomosis device, the risk of suture failure can be reduced because the bonding force between living organs at the joint can be increased compared to the method using suture thread. becomes possible.
特許文献1の吻合装置では接合部位における漏出又は断裂等を防止するために支持構造体等のシート状の部材を挟むことによって接合部位の癒合を促進している。このような癒合を促進するデバイス(以下、癒合促進デバイスと言う)は、通常、比較的薄く、柔らかい。そのため、癒合促進デバイスを生体組織の該当部位に挟み込む際にシート状の癒合促進デバイスが術者の意図する位置からズレたり、脱落したりしやすいといった問題がある。
In the anastomosis device of
そこで本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生体器官における接合対象に配置した際に生体器官からのズレを防止または抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりすることを目的とする。 Accordingly, the present invention has been made to solve the above-described problems, and is capable of preventing or suppressing displacement from a living organ or preventing falling-off from the living organ when placed on a joining target of the living organ. intended to
本発明の一態様は、本体部と、変形部と、を備える癒合促進デバイスである。本体部は、接合対象となる生体器官の間に配置され生体組織の癒合を促進し、シート状に構成している。変形部は、本体部の厚さ方向において本体部に隣接して設けられ、容積の増加により少なくとも内側が本体部の面方向における内方に向かって変位する。 One aspect of the present invention is a fusion promoting device that includes a body portion and a deformation portion. The main body is arranged between living organs to be joined, promotes fusion of living tissues, and is formed in a sheet shape. The deformation portion is provided adjacent to the body portion in the thickness direction of the body portion, and at least the inner side is displaced inward in the surface direction of the body portion due to the increase in volume.
また、本発明の一態様は、上記癒合促進デバイスと、接合対象となる生体器官である一方の被接合部位と他方の被接合部位とを接合し、癒合促進デバイスを挟み込み可能な第1係合器具と第2係合器具と、を備える医療器具と、を有する医療器具セットである。第2係合器具は、第1係合器具と係合し、癒合促進デバイスの変形部を挿通可能であって面方向における内方に変位した内側と当接可能なシャフトを備える。 Further, according to one aspect of the present invention, the above-described adhesion promoting device is joined to one joined site and the other joined site, which are biological organs to be joined, and a first engagement is provided in which the fusion promoting device can be sandwiched. a medical instrument comprising an instrument and a second engaging instrument. The second engaging device engages with the first engaging device and includes a shaft that can be inserted through the deformed portion of the fusion promoting device and can abut on the inner side displaced inward in the planar direction.
本発明の一態様に係る癒合促進デバイスおよび医療器具セットによれば、生体器官における接合対象に配置した際に生体器官からのズレを防止または抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりすることができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the fusion promoting device and the medical instrument set according to one aspect of the present invention, when placed on a joint target in a living organ, it prevents or suppresses displacement from the living organ, and prevents falling off from the living organ. be able to.
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ここで示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するために例示するものであって、本発明を限定するものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者などにより考え得る実施可能な他の形態、実施例および運用技術などは全て本発明の範囲、要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Hereinafter, the form for implementing this invention is demonstrated in detail, referring drawings. The embodiment shown here is an example for embodying the technical idea of the present invention, and does not limit the present invention. In addition, other practicable modes, embodiments, operation techniques, etc. that can be conceived by those skilled in the art without departing from the gist of the present invention are all included in the scope and gist of the present invention, and are described in the scope of claims. included within the scope of the claimed invention and its equivalents.
さらに、本明細書に添付する図面は、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺、縦横の寸法比、形状などについて、実物から変更し模式的に表現される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。 Furthermore, the drawings attached to this specification may be represented schematically by appropriately changing the scale, length-to-width ratio, shape, etc. from the actual thing for the convenience of illustration and ease of understanding. and does not limit the interpretation of the present invention.
また、以下の説明において、「第1」、「第2」のような序数詞を付して説明するが、特に言及しない限り、便宜上用いるものであって何らかの順序を規定するものではない。 In the following description, ordinal numbers such as "first" and "second" will be used, but unless otherwise specified, they are used for convenience and do not prescribe any particular order.
なお、以下では図面に座標系を示す。直交座標系のXは癒合促進デバイス100を構成する本体部10の軸方向または厚さ方向に沿い、軸方向Xと称する。Y、Zは軸方向Xと交差する面であって、面方向YZと称する。
Note that the coordinate system is shown in the drawings below. The X of the orthogonal coordinate system is along the axial direction or thickness direction of the
円筒座標系のrは、面方向YZに沿い、癒合促進デバイス100の本体部10等の中心から径方向または放射方向に延びる方向であって、径方向rと称する。θは本体部10等の軸方向Xと交差する面方向YZにおいて本体部10等の周方向または角度方向に沿い、周方向θと称する。
The r of the cylindrical coordinate system is a direction extending radially or radially from the center of the
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る医療器具セット1を示す図である。図2は医療器具セット1を構成する医療デバイス200を構成する第1係合器具210の先端部と第2係合器具270を示す図である。図3、図4は癒合促進デバイス100の孔部30に第2係合器具270のシャフト310を挿通させた状態を示す図である。図5は癒合促進デバイス100の変形部40などを示す図である。
<First embodiment>
FIG. 1 shows a medical instrument set 1 according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a diagram showing the distal end portion of the
図6は癒合促進デバイス100の貫通孔11を示す図である。図7~図11は医療器具セット1を構成する癒合促進デバイス100を用いて大腸を一例として消化管の吻合を行う際を説明する図である。
FIG. 6 is a diagram showing the through-
医療器具セット1は、図1を参照して概説すれば、癒合促進デバイス100と、吻合術の際に癒合促進デバイス100と併用される医療デバイス200と、を有する。
The medical instrument set 1, as outlined with reference to FIG. 1, has a
癒合促進デバイス100は、図7~図11に示すように所定の生体器官同士を接合する手技(例えば、消化管の吻合術)に適用することができる。後述するように、本明細書の説明では癒合促進デバイス100を使用した手技の例として大腸吻合術を説明するが、本発明に係る癒合促進デバイスを使用可能な部位は大腸に限定されない。
As shown in FIGS. 7 to 11, the
医療器具セット1は、医療デバイス200によって大腸等の第1被接合部位と第2被接合部位とを接合する際に使用される。医療器具セット1の説明にあたり、医療デバイス200について説明する。
The
<医療デバイス>
医療デバイス200は、生体組織における生体器官である一方の被接合部位(第1被接合部位)と第1被接合部位に対向する他方の被接合部位(第2被接合部位)とを接合する。医療デバイス200は、第1被接合部位及び第2被接合部位を介して癒合促進デバイス100を挟み込み可能な第1係合器具210と第2係合器具270を備える。
<Medical devices>
The
第1係合器具210は図10等に示すように癒合促進デバイス100の生体組織への吻合時に癒合促進デバイス100の一方の側に配置される。第1係合器具210は、第1被接合部位と当接可能に構成している。
The first
第2係合器具270は、吻合時に癒合促進デバイス100に対して第1係合器具210と反対側に配置され、第2被接合部位と当接可能に構成している。詳細については後述する。第1係合器具210は、トロッカーと呼ばれ得るとともに、第2係合器具270はアンビルと呼ばれ得る。以下、詳述する。
The second
<第1係合器具>
第1係合器具210は、図1、図2に示すように長尺部材220と、位置決め部230と、放出部240と、打抜き部250と、操作部260と、を備える。
<First engagement device>
The first
長尺部材220は、第1係合器具210の本体に相当する。長尺部材220は、図2に示すように長手方向の先端において位置決め部230のシャフトを相対的に進退移動可能な空間Sを備える。なお、本明細書において長尺部材220の先端部において直線状に延びる方向を軸方向Xとする。長尺部材220は、軸方向に交差する断面を中空の円形状に構成している。
The
長尺部材220は、本実施形態において長手方向に直線状に延在するとともに屈曲箇所を備えているが、後述する吻合機能と打抜き機能を実現できれば、長尺部材には屈曲箇所を設けなくてもよい。
In this embodiment, the
位置決め部230は、長尺状のシャフトを備える。位置決め部230のシャフトは、図2に示すように長尺部材220の長手方向における先端において空間Sから相対的に進退移動自在に構成している。位置決め部230は、癒合促進デバイス100の内側補強部21が形成する孔部30と後述する第2係合器具270のシャフト310に挿通可能に構成している。
The
放出部240は、第1被接合部位と第2被接合部位とを接合する複数のステープル(吻合部材に相当)を放出可能に構成している。放出部240は長尺部材220の長手方向における先端側において略円板状に形成している。放出部240は、長尺部材220の先端において周方向θに沿ってステープルの放出箇所を複数設けることによって構成している。
The releasing
打抜き部250は、長尺部材220の先端において放出部240よりも径方向rの内方に配置し、第1被接合部位と第2被接合部位の放射方向内方を打ち抜くように構成している。打抜き部250は、図2に示すように放出部240よりも径方向rの内方に第1被接合部位と第2被接合部位を打ち抜く環状のブレードを備えるように構成している。打抜き部250の形状は、長手方向から平面視した際に真円に構成できるが、癒合促進に不要な部位を打抜ければ打抜き部250の形状は楕円等であってもよい。
The punching
操作部260は、位置決め部230と放出部240と打抜き部250とを操作できるように構成している。操作部260は、図1に示すように回転部261と、ハンドル262と、を備える。
The
回転部261は、長尺部材220の長手方向における基端部(基端側)に設けている。回転部261は、長尺部材220の基端側における長手方向を回転軸として長尺部材220に対して回転可能に構成している。回転部261は、第2係合器具270が第1係合器具210と係合した状態において、長尺部材220に対して回転させることによって第1係合器具210と第2係合器具270とを相対的に接近離間できるように構成している。
The rotating
ハンドル262は、長尺部材220の基端部(基端側)とともに使用者によって把持可能に構成している。ハンドル262は、回転軸263によって長尺部材220と回転可能に接続されている。ハンドル262は、使用者によって握られることによって回転軸263の周りに回転して長尺部材220と相対的に接近する。これにより、放出部240からステープルを放出し、長尺部材220の先端から打抜き部250の環状ブレードを突出できるように構成している。
The
<第2係合器具>
第2係合器具270は、第1被接合部位と第2被接合部位を介して第1係合器具210とともに癒合促進デバイス100を挟み込み可能に構成している。第2係合器具270は、図3に示すようにヘッド280と、当接部290と、シャフト310と、を備える。
<Second engagement device>
The second
ヘッド280は、第1係合器具210と第2係合器具270とを係合させた際に第1係合器具210の長尺部材220の特に先端側に隣接して配置される。ヘッド280は、本実施形態において図2、図3に示すように略円板形状に構成しており、断面形状が長尺部材220の円形状と同一又は類似する形状として構成している。
The
当接部290は、放出部240から放出される複数のステープルと当接可能に構成している。当接部290は、ヘッド280の軸方向X(板厚方向)において第1係合器具210の側に設けている。当接部290は、放出部240から放出される複数のステープルと当接可能に構成している。放出部240から放出されたステープルは当接部290で当接し、変形することによって第1被接合部位と第2被接合部位とを接合する。
The abutting
シャフト310は、後述する癒合促進デバイス100の孔部30および変形部40を挿通可能に構成している。シャフト310は、図3に示すように第1シャフト311と、第1シャフト311に連なる第2シャフト312と、を備える。第2シャフト312は、第1シャフト311よりもヘッド280に隣接して設けている。第1シャフト311は、第2シャフト312と同軸に構成しており、第1シャフト311と第2シャフト312は軸方向Xに交差する断面を中空の円形状に構成している。
The
第2シャフト312は、本実施形態において第1シャフト311よりも外周の寸法が小さくなるように構成している。第1シャフト311は位置決め部230のシャフトと係合可能に構成しており、これにより第1係合器具210と第2係合器具270とを係合させるために設けられる。第1シャフト311と第2シャフト312は、ヘッド280から第1係合器具210に向けて軸方向Xに長尺状に延在するように構成している。
In this embodiment, the
シャフト310には第1係合器具210の位置決め部230のシャフトを収容する空間を設けている。シャフト310は、位置決め部230のシャフトと嵌合するように構成しており、これにより第1係合器具210と第2係合器具270との位置合わせが可能になる。
A space is provided in the
<癒合促進デバイス>
癒合促進デバイス100は、図5に示すように本体部10と、補強部20と、孔部30と、変形部40と、を備える。
<Healing promotion device>
The
<本体部>
本体部10は接合対象となる生体器官の間に配置され、生体組織の癒合を促進する。本体部10は、図5等に示すようにシート状に構成している。
<Body part>
The
本体部10は、図3に示すように一例として円形状に形成しており、図6に示すように当該円形状の厚さ方向(軸方向X)に挿通するように形成された貫通孔11を複数備える。本体部10の貫通孔11の大きさについて例示すれば、好ましくは0.1~6mm、より好ましくは0.3~4mm、さらに好ましくは0.6~1.5mmである。本体部10は、貫通孔11の寸法DとピッチPとの比が0.25以上40未満となるように構成できる。
As shown in FIG. 3, the
本体部110の厚み(図6に示す寸法T)は特に制限されないが、好ましくは0.05~0.3mmであり、より好ましくは0.1~0.2mmである。 The thickness of main body 110 (dimension T shown in FIG. 6) is not particularly limited, but is preferably 0.05 to 0.3 mm, more preferably 0.1 to 0.2 mm.
本体部10は、生分解性の材料で構成することができる。本体部10の構成材料について特に制限はなく、例えば、生分解性樹脂が挙げられる。
The
具体的には、(1)脂肪族ポリエステル、ポリエステル、ポリ酸無水物、ポリオルソエステル、ポリカーボネート、ポリホスファゼン、ポリリン酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリペプチド、多糖、タンパク質、セルロースからなる群から選択される重合体;(2)上記(1)を構成する一以上の単量体から構成される共重合体などが挙げられる。 Specifically, (1) selected from the group consisting of aliphatic polyesters, polyesters, polyacid anhydrides, polyorthoesters, polycarbonates, polyphosphazenes, polyphosphates, polyvinyl alcohols, polypeptides, polysaccharides, proteins, and cellulose Polymer; (2) a copolymer composed of one or more monomers constituting the above (1);
すなわち、生分解性シートは、脂肪族ポリエステル、ポリエステル、ポリ酸無水物、ポリオルソエステル、ポリカーボネート、ポリホスファゼン、ポリリン酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリペプチド、多糖、タンパク質、セルロースからなる群から選択される重合体、ならびに前記重合体を構成する一以上の単量体から構成される共重合体からなる群より選択される少なくとも一種の生分解性樹脂を含むことが好ましい。 That is, the biodegradable sheet is selected from the group consisting of aliphatic polyesters, polyesters, polyacid anhydrides, polyorthoesters, polycarbonates, polyphosphazenes, polyphosphates, polyvinyl alcohols, polypeptides, polysaccharides, proteins and cellulose. It preferably contains at least one biodegradable resin selected from the group consisting of polymers and copolymers composed of one or more monomers constituting the polymer.
<補強部>
補強部20は、医療デバイス200によって癒合促進デバイス100を第1被接合部位と第2被接合部位との間に留置する際等に癒合促進デバイス100のヨレ、ずれ、破損等を抑制するために設けられる。補強部20は、図5に示すように内側補強部21と、外側補強部22と、を備える。内側補強部21は、本体部10の中空の円形状において内周縁に沿って形成し、外側補強部22は、本体部10の中空の円形状において外周縁に沿って形成している。
<Reinforcement part>
The
内側補強部21及び外側補強部22は、本実施形態において本体部10において貫通孔11を設けない形状として構成している。ただし、癒合促進デバイス100のヨレやずれを防止又は抑制し、強度を向上できれば、補強部20の具体的な形状は上記に限定されず、位置も内周縁や外周縁でなくてもよい。
The inner reinforcing
<孔部>
孔部30は、本体部10の面方向YZにおいて本体部10の外周縁部から離間して形成するように構成している。孔部30は、医療デバイス200のシャフト310に挿通可能に構成している。孔部30は、本実施形態において軸方向Xから見た際に略円形状に構成している。ただし、本体部によって生体組織の癒合を促進できれば、孔部の具体的な形状は円形状に限定されない。
<Hole>
The
<変形部>
変形部40は、図5に示すように本体部10の厚さ方向において本体部10に隣接して設けられ、容積の増加により少なくとも内側S1が本体部10の面方向YZにおける内方に向かって変位する。変形部40は、本実施形態において厚さ方向において本体部10と異なる位置に配置している。変形部40は、拡張部41と、第1内部空間42と、注入部43と、を備える。
<deformation part>
The
拡張部41は、容積を増加させて少なくとも内側S1を本体部10の面方向YZにおける内方に変位させる液体または気体等の流体を収容可能な第1内部空間42を設けるように構成している。
The
拡張部41は、本実施形態において図3に示すように医療デバイス200の第2係合器具270のシャフト310を挿通するように内側S1が一周つながった円環形状に構成している。
In this embodiment, as shown in FIG. 3, the
ここで、拡張部41の内側S1は外側S2に比べて第1内部空間42への流体の供給によって径方向rの内方に変位しやすいように構成している。拡張部41は、図5に示すように容積が増加する前の状態において径方向の第1寸法d1が厚さ方向の第2寸法d2よりも大きく構成している。
Here, the inner side S1 of the expanded
拡張部41は、弾性材料により構成でき、拡張部41は、部位毎に伸びやすさを変えるように構成している。ここで、矩形状断面の内側S1、外側S2、本体部10との接続部S3、接続部S3の軸方向Xにおける反対を頂部S4とすると、伸びやすさの度合いは、高い順に内側S1、頂部S4、外側S2、接続部S3とすることができる。換言すれば、拡張部41の外側S2は、表面の伸びが内側S1等よりも制限されるように構成できる。
The
拡張部41の各部における伸びやすさを変える方法として材料の厚さを部位毎に変えたり、伸びてほしくない部位に表面を硬くする処理を施したり、表面を硬くしたい部位にネットや針金で枠のような形状を形成したりすることができる。
As a method for changing the stretchability of each part of the
変形部40は、本実施形態において本体部10に対して接着剤や熱融着等によって一体となるように構成している。このように構成することで接続部S3を伸びにくくすることができる。拡張部41は、本実施形態において厚さ方向に沿う断面を図5に示すように略矩形状(長方形)に構成している。ただし、容積の増加により変形部をシャフト310に固定できれば断面形状は矩形に限定されず、その他の多角形や楕円などの円形状であってもよい。
In this embodiment, the
注入部43は、拡張部41の外表面に設けられ、第1内部空間42に流体を流通可能に構成している。注入部43は、インフレーター等のチューブと接続可能な穴部を含むように構成できる。
The
変形部40の材料は、変形前の状態から内側S1が径方向内方に変位できれば特に限定されない。変形部40の材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体のポリオレフィン、ポリエチレン-テレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリスチレンエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等を用いることができる。
The material of the
本体部10の製造方法は特に限定されないが、例えば、上述した生分解性樹脂からなる繊維を作製し、当該繊維を用いてメッシュ形状のシートを製造する方法が挙げられる。生分解性樹脂からなる繊維を作製する方法としては、特に限定されないが、例えば、エレクトロスピニング法(電界紡糸法・静電紡糸法)や、メルトブロー法等が挙げられる。本体部10は、上記の方法のうち1種のみを選択して用いてもよいし、2種以上を選択し適宜組み合わせてもよい。なお、本体部10の製造方法のさらに別の例として、上述した生分解性樹脂からなる繊維を常法に従って紡糸し、得られた繊維をメッシュ状に編むことによって本発明に係る生分解性シートを製造する方法、該繊維を圧縮することによって該生分解性シートを製造する方法、該繊維を織らずに絡み合わせることによって該生分解性シートを製造する方法を挙げることができる。
A method for manufacturing the
本体部10は、本体部10を構成する生分解性樹脂等の構成材料によって生体反応を惹起させる。本体部10は、この作用により、フィブリン等の生体成分の発現を誘導する。このようにして誘導された生体成分は、本体部10の貫通孔11を貫通するようにして集積することで、癒合を促進することができる。したがって、接合対象となる生体器官同士の間に、癒合促進デバイス100の本体部10を配置することにより、上記のメカニズムによる癒合の促進が生じる。
The
<処置方法>
次に癒合促進デバイス100を用いた処置方法を説明する。図7は癒合促進デバイスを用いた処置方法の各手順を示すフローチャートである。
<Treatment method>
Next, a treatment method using the
処置方法は、図7に示すように生体器官の接合対象となる一方の第1被接合部位と他方の第2被接合部位との間に生体組織の癒合を促進するシート状の本体部10を備える癒合促進デバイス100を配置すること(S11)を含む。処置方法は、一方の第1被接合部位と他方の第2被接合部位との間に癒合促進デバイス100の本体部10の少なくとも一部を配置した状態で一方の第1被接合部位と他方の第2被接合部位とを接合すること(S12)を含む。
In the treatment method, as shown in FIG. 7, a sheet-like
処置方法により接合される生体器官及び生体器官における被接合部位は特に限定されず、任意に選択することができる。ただし、以下の説明では、大腸吻合術を例に挙げて説明する。また、以下に説明する各手技において、公知の手技手順や公知の接合装置については詳細な説明を適宜省略する。 The living organ to be joined by the treatment method and the site to be joined in the living organ are not particularly limited and can be arbitrarily selected. However, in the following description, colon anastomosis will be taken as an example. Further, in each technique described below, detailed descriptions of known technique procedures and known joining devices will be omitted as appropriate.
以下、本明細書の説明において「生体器官の間に癒合促進デバイスを配置する(以下、上記記載と言う)」とは、生体器官に癒合促進デバイスが直接的に又は間接的に接触した状態で配置されることを意味し得る。 Hereinafter, in the description of this specification, "arranging the adhesion-promoting device between living organs (hereinafter referred to as the above description)" means that the adhesion-promoting device is in direct or indirect contact with the living organ. It can mean placed.
また、上記記載は生体器官との間に空間的な隙間が形成された状態で癒合促進デバイスが配置されることを意味し得る。また、上記記載はその両方の状態で癒合促進デバイスが配置されること(例えば、一方の生体器官に癒合促進デバイスが接触し、他方の生体器官には癒合促進デバイスが接触していない状態で配置されること)を意味し得る。 Also, the above description can mean that the fusion promoting device is arranged with a spatial gap formed between it and the living organ. In addition, the above description also states that the adhesion promoting device is placed in both states (for example, the device is placed in contact with one living organ and not in contact with the other living organ). be done).
また、本明細書の説明において「周辺」とは、厳密な範囲(領域)を規定するものではなく、処置の目的(生体器官同士の接合)を達成し得る限りにおいて、所定の範囲(領域)を意味する。 In addition, in the description of this specification, the term "periphery" does not define a strict range (region). means
また、各処置方法において説明する手技手順は、処置の目的を達成し得る限りにおいて、順番を適宜入れ替えることが可能である。また、本明細書の説明において「相対的に接近させる」とは、接近させる対象となる2つ以上のものを、互いに接近させること、一方のみを他方のみに接近させることの両方を意味する。 In addition, the order of the procedure described in each treatment method can be changed as appropriate as long as the purpose of the treatment can be achieved. In addition, in the description of this specification, "bringing relatively close together" means both bringing two or more objects to be brought closer together and bringing only one of them closer to the other.
図8は、処置方法の実施形態(大腸吻合術)の手順を示すフローチャートである。図9~図11は大腸吻合術の説明に供する図である。 FIG. 8 is a flow chart showing the procedure of an embodiment of the treatment method (colonic anastomosis). 9 to 11 are diagrams for explaining colon anastomosis.
本実施形態に係る処置方法において、接合対象となる生体器官は、癌腫瘍の切除に伴い切断された大腸である。具体的には、接合対象となる生体器官は、切断した大腸の口側A1と、切断した大腸の肛門側A2である。以下の説明では、切断した大腸の口側A1の口部周辺(一方の被接合部位)と、切断した大腸の肛門側A2の腸壁の一部(他方の被接合部位)を接合する手順を説明する。 In the treatment method according to this embodiment, the living organ to be joined is the large intestine that has been cut along with resection of the cancer tumor. Specifically, the living organs to be joined are the oral side A1 of the cut large intestine and the anal side A2 of the cut large intestine. In the following description, the procedure for joining the oral periphery (one site to be joined) of the mouth side A1 of the cut large intestine and a part of the intestinal wall on the anal side A2 of the cut large intestine (the other site to be joined) will be described. explain.
図8に示すように、本実施形態に係る処置方法は、大腸の口部周辺と大腸の腸壁の間に癒合促進デバイス100を配置すること(S101)、大腸の口部周辺と大腸の腸壁を相対的に接近させること(S102)を含む。処置方法は、大腸の口部周辺と大腸の腸壁との間で癒合促進デバイス100の本体部10を挟み込むこと(S103)、大腸の口部周辺と大腸の腸壁との間に癒合促進デバイス100の本体部10を挟み込んだ状態で接合すること(S104)を含む。以下、詳述する。
As shown in FIG. 8, the treatment method according to the present embodiment includes disposing the
まず、術者は、臍のあたりの周囲にポートという穴のような部位を形成し、患者のお腹を膨らませる。 First, the operator forms a hole-like portion called a port around the navel and inflates the patient's abdomen.
次に、術者は、臍のあたりに切開部(図示省略)を形成し、そこから口側A1の患部を体外に取り出して、大腸の口側A1に医療デバイス200の第2係合器具270を挿入する。術者は、第2係合器具270のヘッド280を大腸の口側A1に挿入し、シャフト310を突出した状態で巾着縫合し、縫合部A11を形成する。縫合部A11の外表面は、縫合に伴い凸側に部分的に突出した形状となる(図9参照)。
Next, the operator forms an incision (not shown) around the navel, takes out the affected part on the oral side A1 from the incision, and inserts the second
次に、術者は、図9に示すように、大腸の口側A1の生体組織に癒合促進デバイス100を配置する(S101)。そして、術者は変形部40の注入部43にインフレーターと接続された不図示のチューブを接続し、流体を第1内部空間42に供給する。
Next, as shown in FIG. 9, the operator places the
これにより、変形部40は第1内部空間42の容積が増加する。また、変形部40の壁面は外側S2より内側S1の方が変形しやすく構成している。これにより、変形部40は、図5の二点鎖線に示すように径方向rにおいて内方にのみ、または外側S2より内側S1が内方に向かって拡張する。
As a result, the volume of the first
その結果、変形部40の内側S1が図4に示すように癒合促進デバイス100が取り付けられた第2係合器具270のシャフト310に当接し、変形部40を備える癒合促進デバイス100がシャフト310に固定される。変形部40は、容積が増加することによって厚さ方向における高さが高くなった状態でシャフト310と接触しうる。
As a result, the inner side S1 of the deforming
次に、術者は、癒合促進デバイス100が配置された大腸の口側A1の生体組織を切開部から体内に収容する。
Next, the operator puts the living tissue on the mouth side A1 of the large intestine where the
次に、術者は、大腸の肛門側A2に、医療デバイス200の第1係合器具210を配置する。第1係合器具210を大腸の肛門側A2に配置(挿入)するのに伴って、大腸の肛門側A2に貫通孔A21が形成される。なお、貫通孔A21を形成するタイミングは、第1係合器具210を配置した後であれば、特に限定されない。
Next, the operator places the first
次に、術者は、大腸の口側A1に対して本体部10を保持した状態を維持しつつ、位置決め部230のシャフトと第2係合器具270のシャフト310とを離間した位置で係合させる。そして、回転部261を回転させて、図10に示すように第1係合器具210と第2係合器具270を相対的に接近させる。これにより、大腸の口部周辺と大腸の腸壁とが相対的に接近する(S102)。
Next, the operator engages the shaft of the
次に、術者は、第1係合器具210と第2係合器具270との間で、大腸の口側A1の口部周辺、癒合促進デバイス100の本体部10、大腸の肛門側A2の腸壁に形成した貫通孔A21周辺を挟み込む(S103)。
Next, between the first
術者は、医療デバイス200の操作部260のハンドル262を回転軸263の回りに回転させて打抜き部250の環状ブレードを突出させる。そして、第1係合器具210と第2係合器具270との間に挟まれた大腸の口側A1の一部、本体部10の径方向内側、及び大腸の肛門側A2の一部を切除し、切除した部位の周囲をステープル(図示省略)により接合する(S104)。
The operator rotates the
次に、術者は、図11に示すように、医療デバイス200を、例えば、大腸の肛門側A2から肛門を介して生体外へ取り出す。このとき、第1係合器具210の打抜き部250の外径d3より内方側に構成された領域を医療デバイス200とともに生体外へ取り出す。これにより、癒合促進デバイス100において打抜き部250よりも径方向rの内方に位置する部位は体内に残らず、除去される。
Next, as shown in FIG. 11, the operator takes the
癒合促進デバイス100の本体部10が接合対象となる生体器官の間に挟み込まれて留置されることによって、本体部10の貫通孔A21を通じて接合対象となる生体器官の癒合を促進させることができる。
The
このような処置方法によれば、シート状の本体部10を第1被接合部位と第2被接合部位との間に挟み込ませるという簡便な方法により、接合手技(例えば、消化管の吻合術)後の縫合不全等のリスクを低減させることができる。
According to such a treatment method, a joining procedure (for example, gastrointestinal anastomosis) is performed by a simple method of sandwiching the sheet-like
以上説明したように本実施形態に係る癒合促進デバイス100は本体部10と、変形部40と、を備える。本体部10は、接合対象となる生体器官の間に配置され、生体組織の癒合を促進するシート状に構成している。変形部40は、本体部10の厚さ方向において本体部10に隣接して設けられ、容積の増加により少なくとも内側S1が本体部10の面方向YZにおける内方に向かって変位するように構成している。
As described above, the
また、本実施形態に係る医療器具セット1は、上述した癒合促進デバイス100と、接合対象となる生体器官である第1被接合部位と第2被接合部位とを接合し、癒合促進デバイス100を挟み込み可能な第1係合器具210と第2係合器具270と、を備える。第2係合器具270は、第1係合器具210と係合し、癒合促進デバイス100の孔部30および変形部40を挿通可能であって面方向YZにおける内方に変位した内側S1と当接可能なシャフト310を備える。
In addition, the medical instrument set 1 according to the present embodiment joins the above-described
このように構成することによって、癒合促進デバイス100の内方に医療デバイス200のシャフト310を挿通させた状態において変形部40の内側S1を内方に変位させて癒合促進デバイス100をシャフト310に固定することができる。これにより、医療デバイス200を用いて第1被接合部位と第2被接合部位を接合する手技の際に癒合促進デバイス100の生体器官に対するズレを防止または抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりすることができる。
With this configuration, the inner side S1 of the
また、変形部40は、変形前には内側S1が内方に変位していない状態であることから、本体部10をシャフト310に挿通させやすくできる。これにより、シャフト310に癒合促進デバイス100を挿通させる際等に癒合促進デバイス100が傷付いたり、破損したりすることを防止または抑制できる。
In addition, since the
また、変形部40は、容積を増加させる流体を収容可能な第1内部空間42を設けた拡張部41を備える。これにより、変形部40をバルーンのように拡張させることによって癒合促進デバイス100をシャフト310に固定して手技の際の癒合促進デバイス100の生体器官に対するズレを防止または抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりすることができる。
The
また、変形部40は、拡張部41の外表面に設けられ、第1内部空間42に流体を流通可能な注入部43を備えるように構成している。これにより、不図示のインフレーターを注入部43に接続して第1内部空間42に流体を供給すれば、拡張部41を拡張させることができ、癒合促進デバイス100の手技中の生体器官に対するズレを防止又は抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりできる。
Further, the
また、変形部40は、内側S1が周方向θにおいて一周つながるように形成されている。このように構成することによって、変形部40を備えた癒合促進デバイス100をシャフト310に固定し易くして、手技の際に癒合促進デバイス100の生体器官に対するズレを防止または抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりできる。
In addition, the
また、拡張部41は、容積が増加する前の状態において厚さ方向の第1寸法d1が径方向rの第2寸法d2よりも大きく構成している。このように構成することによって変形部40の内側S1を内方に変位させやすくし得る。
Further, the expanded
また、癒合促進デバイス100は、本体部10の面方向YZにおいて本体部10の外周縁部から離間して形成された孔部30を備える。このように構成することによって、癒合促進デバイス100を医療デバイス200のシャフト310に固定するにあたり、医療デバイス200のシャフト310を癒合促進デバイス100に容易に挿通させることができる。
The
<変形例1>
図12は変形例1に係る癒合促進デバイス100aにおける本体部10と変形部40aの配置を示す図である。第1実施形態では変形部40は厚さ方向において本体部10と位置が異なるように配置すると説明した。ただし、変形部は拡張した際に癒合促進デバイスを第2係合器具270のシャフト310に固定できれば、図12の変形部40aに示すように軸方向Xにおいて本体部10と位置が重なるように配置してもよい。
<
12A and 12B are diagrams showing the arrangement of the
なお、本変形例における癒合促進デバイス100aは変形部40aの本体部10に対する位置が異なる程度で変形部40aのその他の構成は変形部40と同様であり、変形部40以外の構成および処置方法についても第1実施形態と同様である。そのため、説明を省略する。
In addition, in the
<変形例2、3>
図13、図14は変形例2、変形例3に係る癒合促進デバイス100b、100cの本体部10と変形部40との着脱について示す図である。第1実施形態において本体部10は、変形部40と一体に構成していると説明したが、変形部によって癒合促進デバイスを手技中にシャフト310に固定できれば、以下のように構成することができる。なお、変形例2、変形例3において本体部10、補強部20、孔部30および変形部40は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<Modifications 2 and 3>
13 and 14 are diagrams showing attachment and detachment of the
変形例2に係る癒合促進デバイス100bは、図13に示すように本体部10、補強部20、孔部30、変形部40に加えて係合部50bを備える。係合部50bは、第1係合部51bと、第2係合部52bと、を備える。
A
第1係合部51bは、本体部10に設けられ、変形部40に向かって突出する凸形状を備えるように構成している。第2係合部52bは、変形部40側に設けられ、第1係合部51bに係る凸形状と篏合可能な凹部を備えるように構成している。このように癒合促進デバイス100bでは第1係合部51bの凸形状と第2係合部52bの凹部とが篏合しあったり、篏合を解除したりすることによって本体部10に対して変形部40の着脱を行うことができる。
The first engaging
変形例3に係る癒合促進デバイス100cは、図14に示すように本体部10と、補強部20と、孔部30と、変形部40と、係合部50cと、を備える。係合部50cは、面ファスナーなどを含むように構成でき、一例として本体部10側の第1係合部51cをフックとし、変形部40側の第2係合部52cをループとするように構成できる。
A
これにより、本体部10に対して変形部40の着脱を行うことができる。なお、係合部を構成する面ファスナーは、上記とは反対に第1係合部にループを設け、第2係合部にフックを設けるように構成してもよい。
Thereby, the
変形例2、3に係る癒合促進デバイス100b、100cでは係合部50b、50cによって本体部10に対して変形部40を取り外し可能に構成している。このように構成することによっても手技の際における癒合促進デバイス100b、100cの生体器官に対するズレを防止または抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりすることができる。
In the
<第2実施形態>
図15は第2実施形態に係る癒合促進デバイス100dを示す図である。第1実施形態では変形部40に注入部43に係る穴部が設けられ、注入部43にチューブなどが接続されて第1内部空間42を拡張させる流体が供給されると説明した。ただし、変形部は以下のように構成することができる。なお、癒合促進デバイス100dにおける本体部10、補強部20、および孔部30は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<Second embodiment>
FIG. 15 shows a
変形部40dは、図15に示すように拡張部41と、第1内部空間42と、流体供給部44と、接続部45と、第2内部空間46と、を備える。拡張部41と、第1内部空間42は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
The
流体供給部44は、接続部45を介して拡張部41に接続するように構成している。流体供給部44は、接続部45によって第1内部空間42と連通する第2内部空間46を内部に設けており、第2内部空間46には第1内部空間42に流通させる第1実施形態と同様の流体を収容するように構成している。流体供給部44は、本実施形態において球状に形成している。
The
接続部45は、流体供給部44と拡張部41とを接続し、流体供給部44の第2内部空間46と拡張部41の第1内部空間42とを流通可能に構成している。接続部45は、一例として可撓性のあるチューブを含むように構成できる。接続部45は、本実施形態において流体供給部44と一体に構成している。ただし、第2内部空間46と第1内部空間42とを連通できれば、接続部は流体供給部と一体ではなく、別部品に構成してもよい。
The connecting
また、接続部45には、流体が第1内部空間42から第2内部空間46に逆流しないように術者の操作により開閉可能な隔壁を設けたり、逆止弁を設けたりすることができる。
In addition, the connecting
癒合促進デバイス100dを用いた処置方法として、第1実施形態と異なるのは変形部40dの拡張部41の拡張による癒合促進デバイス100dのシャフト310に対する固定である。その他は第1実施形態と同様であるため、共通する事項の説明を省略する。
The treatment method using the
拡張部41の拡張の際に、術者は、流体供給部44の外表面を手指で把持して弾性変形可能な流体供給部44を収縮させるように押圧力を付与する。
When expanding the expanding
これにより、流体供給部44の第2内部空間46に収容された流体は接続部45を通じて拡張部41の第1内部空間42に流通し、拡張部41の特に内側S1が径方向rにおける内方に変位する。これにより、変形部40dを含む癒合促進デバイス100dをシャフト310に固定することができる。
As a result, the fluid contained in the second
以上説明したように本実施形態では癒合促進デバイス100dの変形部40dが拡張部41に接続され、拡張部41の第1内部空間42と連通し、第1内部空間42に流通させる流体を収容可能な第2内部空間46を設けた流体供給部44を備える。このように構成することによっても癒合促進デバイス100dを第2係合器具270のシャフト310に固定し、手技の際に癒合促進デバイス100dの生体器官に対するズレを防止または抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりすることができる。
As described above, in this embodiment, the
<第2実施形態の変形例>
図16は第2実施形態の変形例に係る癒合促進デバイス100eの変形部40eを示す図である。第2実施形態では変形部40dが拡張部41に供給する流体を収容可能な第2内部空間46を含む球状の流体供給部44と、第1内部空間42と第2内部空間46とを連通可能にし、拡張部41と流体供給部44とを接続する接続部45と、を備えると説明した。ただし、変形部の流体供給部は以下のように構成することができる。
<Modification of Second Embodiment>
FIG. 16 is a diagram showing a
癒合促進デバイス100eは、図16に示すように本体部10と、補強部20と、孔部30と、変形部40eと、を備える。本体部10、補強部20、孔部30は第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
As shown in FIG. 16, the
変形部40eは、拡張部41と、第1内部空間42と、流体供給部44eと、接続部45eと、第2内部空間46eと、を備える。拡張部41および第1内部空間42は第2実施形態と同様であるため、説明を省略する。
The
流体供給部44eは、第2実施形態と同様に拡張部41の第1内部空間42に流通させる流体を収容可能な第2内部空間46eを設けるように構成している。流体供給部44eは、本変形例において拡張部41と同様に環状に構成している。
The
拡張部41は、上述のように拡張した際に内側S1が径方向rにおける内方に変位してシャフト310と接触する一方で、流体供給部44eは拡張した際にもシャフト310と接触しないように材料を構成したり、寸法を構成したりできる。流体供給部44eは、本変形例において拡張部41よりも厚さ方向において本体部10から離間するように配置している。ただし、これに限定されず、上記以外にも流体供給部の方が厚さ方向において拡張部41よりも本体部10に接近するように配置してもよい。
The inner side S1 of the
接続部45eは、流体供給部44eと拡張部41とを接続し、第1内部空間42と第2内部空間46eとを連通するように構成している。接続部45eは、本変形例において厚さ方向において拡張部41と流体供給部44eの間に配置するように構成している。ただし、第1内部空間と第2内部空間とを連通させることができれば、接続部は必ずしも厚さ方向において拡張部と流体供給部との間に配置していなくてもよい。また、接続部45eには、流体が第1内部空間42から第2内部空間46に逆流しないように術者の操作により開閉可能な隔壁を設けたり、逆止弁を設けたりすることができる。
The
本変形例に係る癒合促進デバイス100eを用いた処置方法は、変形部40eの拡張部41を拡張させて癒合促進デバイス100eをシャフト310に固定する事項が第2実施形態と異なる。その他は第2実施形態と同様であるため、共通する事項の説明を省略する。
The treatment method using the
術者は、流体供給部44eの外表面を手指によって把持する際に、環状の流体供給部44eの周方向θにおける一以上の部位を押圧して、第2内部空間46eに存在する流体を拡張部41の第1内部空間42に流通させる。この操作により、流体供給部44eの第2内部空間46eが収縮し、その分、流体が第1内部空間42に移動して第1内部空間42が拡張し、内側S1がシャフト310と接触して癒合促進デバイス100eがシャフト310に固定される。
When grasping the outer surface of the
以上、説明したように本変形例において流体供給部44eは環状に構成し、第2内部空間46eから第1内部空間42に流体を流通可能に構成している。このように構成することによっても変形部40eを含む癒合促進デバイス100eをシャフト310に固定して手技の際における癒合促進デバイス100eの生体器官に対するズレを防止又は抑制したり、生体器官からの脱落を防止したりすることができる。
As described above, in this modified example, the
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications are possible within the scope of the claims.
第1実施形態および第2実施形態では変形部を構成する拡張部の第1内部空間に対して流体を供給することによって第1内部空間を拡張させて変形部を含む癒合促進デバイスをシャフト310に固定すると説明した。
In the first embodiment and the second embodiment, fluid is supplied to the first internal space of the expansion part that constitutes the deformation part, thereby expanding the first internal space and attaching the fusion promoting device including the deformation part to the
ただし、容積の増加により変形部とシャフトを接触させることができれば、変形部の具体的な構成は上記に限定されない。変形部は第1内部空間に流体を供給する以外にも不図示のガス発生装置に対して点火等の熱の付与をきっかけとして流体を発生させて、変形部の第1内部空間に流体を供給して変形部の容積を増加させるようにしてもよい。 However, the specific configuration of the deformable portion is not limited to the above, as long as the deformable portion and the shaft can be brought into contact with each other due to the increase in volume. In addition to supplying the fluid to the first internal space, the deformable portion causes a gas generator (not shown) to generate fluid triggered by application of heat such as ignition, and supplies the fluid to the first internal space of the deformable portion. to increase the volume of the deformed portion.
より具体的には、電気メスなどによって変形部とは別に設けられたガス発生装置に熱を付与して流体を発生させ、そのガスを変形部の第1内部空間に流通させるように構成できる。また、他の例としては変形部が温度感受性のあるポリマーを含み、変形部が患者の生体器官と接触することによって生体器官から熱が付与されることによって変形部の内側がシャフトと接触するように変形部の容積を増加させてもよい。 More specifically, heat can be applied to a gas generator provided separately from the deformation section using an electric scalpel or the like to generate fluid, and the gas can be configured to flow through the first internal space of the deformation section. In another example, the deformable portion comprises a temperature-sensitive polymer, and contact of the deformable portion with a patient's bodily organ causes heat to be imparted from the bodily organ so that the inside of the deformable portion contacts the shaft. Alternatively, the volume of the deformed portion may be increased.
このように構成することによっても癒合促進デバイスをシャフトに固定して、手技の際の癒合促進デバイスの生体器官に対するズレを防止または抑制したり、脱落を防止したりすることができる。 With this configuration as well, the fusion promoting device can be fixed to the shaft to prevent or suppress displacement of the fusion promoting device with respect to the biological organ during a procedure, or to prevent the device from coming off.
また、変形部を拡張させるきっかけとしては熱の付与に限定されず、ハイドロゲルなどの吸水性ポリマー等のような材料を含む変形部が圧縮された状態から吸水により変形部の容積を増加させるように構成してもよい。さらに、変形部の容積の増加は上記以外にもドライアイス等のように固体が気体に変化する相変化の際に変形部の容積が増加するように構成してもよい。さらに変形部は第1内部空間に好気性菌を配置し、好気性菌の発酵によりガスを発生させ、変形部の容積を増加させるように構成してもよい。 In addition, the trigger for expanding the deformed portion is not limited to the application of heat. can be configured to In addition to the above, the volume of the deformation portion may be increased during a phase change, such as dry ice, in which a solid changes to a gas. Further, the deformable portion may be configured such that aerobic bacteria are arranged in the first internal space, gas is generated by fermentation of the aerobic bacteria, and the volume of the deformable portion is increased.
また、第1実施形態では変形部40がシャフト310を包囲するように環状に構成していると説明した。ただし、変形部が変形して変形部の内側が径方向rの内方に変位した際に癒合促進デバイスをシャフトに固定できれば、変形部はシャフトを包囲するものの、Cの字のように一周つながっていない形状であってもよい。この場合、Cの字の変形部はCの字の周方向における端部が糸状の別部材などによって接続するように構成してもよい。
Further, in the first embodiment, the
また、癒合促進デバイスにおいて孔部30は手技の前に予め形成されていると説明した。ただし、第2係合器具のシャフトを癒合促進デバイスに挿通できれば、孔部は処置の前に予め形成されていなくてもよく、処置の際に形成してもよい。また、癒合促進デバイスは本体部と変形部を備えていれば、補強部20を備えていなくてもよい。
Further, it has been described that the
また、本体部と変形部を着脱可能にする構成は変形例2、3において凹凸篏合や面ファスナーを挙げて説明したが、上記以外にも一例として磁石や粘着テープなどを用いて本体部と変形部を着脱させるように構成してもよい。さらに、医療デバイス200の第2係合器具270は、シャフト310が互いに径の異なる第1シャフト311と第2シャフト312を備えると説明した。ただし、第2係合器具のシャフトは上記に限定されず、単一の径からなる筒形状等によって構成してもよい。
In addition, in the modifications 2 and 3, the configuration for making the main body and the deformable part detachable has been described by exemplifying the concave-convex fitting and the hook-and-loop fastener. You may comprise so that a deformation|transformation part may be attached or detached. Further,
1 医療器具セット、
10 本体部、
30 孔部、
40、40a、40d、40e 変形部、
41 拡張部、
42 第1内部空間、
43 注入部
44 流体供給部、
46 第2内部空間、
100,100a、100b、100c、100d、100e 癒合促進デバイス、
200 医療デバイス、
210 第1係合器具、
270 第2係合器具、
310 シャフト、
S1 内側、
d1 第1寸法、
d2 第2寸法、
X 軸方向(癒合促進デバイスの厚さ方向)、
YZ 面方向。
1 medical instrument set,
10 main body,
30 holes,
40, 40a, 40d, 40e deformed portion,
41 extensions,
42 first interior space,
43
46 second interior space,
100, 100a, 100b, 100c, 100d, 100e adhesion promoting device,
200 medical devices;
210 first engagement device;
270 second engagement device;
310 shaft,
S1 inside,
d1 first dimension,
d2 second dimension,
X-axis direction (thickness direction of the adhesion promoting device),
YZ plane direction.
Claims (10)
前記本体部の厚さ方向において前記本体部に隣接して設けられ、容積の増加により少なくとも内側が前記本体部の面方向における内方に向かって変位する変形部と、を備える癒合促進デバイス。 a sheet-like main body that is placed between living organs to be joined and promotes fusion of living tissues;
and a deformable portion that is provided adjacent to the body portion in the thickness direction of the body portion and that at least the inner side is displaced inward in the surface direction of the body portion due to an increase in volume.
前記接合対象となる前記生体器官である一方の被接合部位と他方の被接合部位とを接合し、癒合促進デバイスを挟み込み可能な第1係合器具と第2係合器具と、を備える医療デバイスと、を有し、
前記第2係合器具は、前記第1係合器具と係合し、癒合促進デバイスの前記変形部を挿通可能であって前記面方向における内方に変位した前記内側と当接可能なシャフトを備える医療器具セット。 A fusion promoting device according to any one of claims 1 to 9;
A medical device comprising a first engaging device and a second engaging device that join one site to be joined and the other site to be joined, which are the living organs to be joined, and can sandwich the fusion promoting device. and
The second engaging device engages with the first engaging device, and has a shaft that can be inserted through the deformable portion of the fusion promoting device and can come into contact with the inner side displaced inward in the planar direction. A set of medical instruments to prepare.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021048808A JP2022147531A (en) | 2021-03-23 | 2021-03-23 | Fusion-accelerating device and medical appliance set |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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