JP2022147376A - 軸部材の嵌合孔への嵌合構造、及びフレッティング疲労試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑剤や表面テクスチャリングによる効果を含めた軸部材のフレッティング疲労強度を迅速に計測することができるフレッティング疲労試験方法を提供する。【解決手段】応力集中係数Ktが所定値以下となる形状の応力逃がし溝2Aが形成された軸部材2のフレッティング疲労試験方法は、軸部材2に相当する試験片12の外周面に接触片11を接触させ、試験片12に加振装置13で高周波振動を印加し、試験片12の変位を変位検出センサ15で検出し、試験片12と接触片11に電気回路20で通電し、試験片12と接触片11との分離電圧を電位差計25で検出し、変位検出センサ15が検出した試験片12の変位からクラックの発生を検知するとともに、電位差計25が検出した分離電圧によって試験片12と接触片11間に形成される潤滑油による境界膜30の生成状態と試験片12の疲労強度との関係を求める。【選択図】図4

Description

本発明は、接触部材に形成された嵌合孔に圧入される軸部材の嵌合孔への嵌合構造、及びフレッティング疲労試験方法に関する。
機械の設計にはフレッティングの問題を考慮する必要がある。ここで、フレッティングとは、面圧が作用している機械の構造物同士の接触面間において、摩擦力を伴った微小(数μm~数10μm程度)な相対滑りが繰り返して発生する現象である。例えば、蒸気タービンの翼根と翼溝との嵌合部においては、蒸気タービンの運転時に面圧が作用した状態で微小な相対滑りが繰り返し発生し、フレッティングによる疲労(フレッティング疲労)が生じる。
上記のようなフレッティング疲労によって構造物にクラックが発生したり、構造物が破壊されたりすることがある。このようなフレッティング疲労を伴う場合には、構造部材の強度がフレッティング疲労を伴わない場合に比して大幅に低下するため、構造部材の設計に際しては考慮するべき問題の1つとされている。
また、フレッティングは、「微動摩耗」と称されているように潤滑剤が摩耗領域に供給されにくく、摩耗を防ぐための締付荷重の増加は亀裂(クラック)の発生を助長し、疲労亀裂へと成長させてしまうことになる。
ところで、構造部材のフレッティング疲労強度を測定する手法としては、今までに種々の提案がなされている(例えば、特許文献1及び非特許文献1~3参照)。
すなわち、特許文献1には、フレッティング疲労試験装置として、一対のパッドに押圧子を取り付け、これらのパッドに挿通するボルトを締め付けて押圧子で試験片を押圧した状態で該試験片に高周波ねじり振動を印加して疲労試験を行うものが提案されている。
また、非特許文献1には、新幹線車両の車軸の嵌合部に応力逃がし溝とオーバーハング部を形成する構成が提案されており、これによれば高いフレッティング疲労強度が得られるとされている。
さらに、非特許文献2,3には、フレッティング疲労強度向上に及ぼす応力逃がし溝の形状の影響に関する研究結果が報告されている。
特許第6296860号公報
新幹線車両用車軸の疲労特性 新日鉄住金技報 第395号(2013年)P.56~P.63) フレッティング疲労強度向上に及ぼす応力逃がし溝形状の影響と溝形状選定条件 材料Vol56,No.12,pp.1156-1162,Dec.2007 フレッティング疲労強度向上に及ぼす応力逃がし溝形状の影響 日本機械学会論文集 No.068-1('06-3-17,九州支部第59期総会講演会)
ところで、特許文献1には、超音波加振によって疲労強度を迅速に評価することができるフレッティング疲労試験装置が提案されているが、微摺動部の近傍の応力逃がし溝に適用可能であるか否かが明らかにされていない。
また、非特許文献1~3には、応力逃がし溝が形成されていない場合に比して、応力逃がし溝を形成した場合には、その形状によって高いフレッティング疲労強度が得られると報告されているが、何れも実験結果によって示されるものであって、経験的な方法であり、さらに10程度の疲労強度であるため、微摺動部近傍の応力逃がし溝の簡便な設計手法に適用が限定される。
他方、フレッティング疲労強度の向上には、潤滑剤や表面テクスチャリング(摺動面上に加工された微細な凹凸)が効果的であることが知られているが、その効果を確認するための手法や潤滑効果を含めた超高サイクル疲労強度を迅速に確認することができるフレッティング試験装置が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、軸部材のフレッティング疲労強度を高めることができる軸部材の嵌合構造を提供することにある。また、本発明の他の目的は、潤滑剤や表面テクスチャリングによる効果を含めた軸部材のフレッティング疲労強度を迅速に計測することができる軸部材のフレッティング疲労試験方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、接触部材(1)に形成された嵌合孔(1a)に嵌合する軸部材(2)の前記嵌合孔(1a)への嵌合構造であって、引張力を付加した場合の主応力(σ1.333)と押付力のみを付加した場合の主応力(σ1.0)との差(σ1.333-σ1.0)を最小断面における公称応力(σn)で割った値((σ1.333-σ1.0)/σn)を応力集中係数Ktと定義した場合、前記軸部材(2)における前記接触部材(1)の軸方向端部に対応する箇所に、前記応力集中係数Ktが所定値以下となる形状の応力逃がし溝(2A)を設け、前記接触部材(1)と前記軸部材(2)との接触面に潤滑剤(L)を介在させた状態で前記接触面を分離電圧が発生する圧力で接触させるように構成したことを特徴とする。
本発明にかかる軸部材の嵌合孔への嵌合構造によれば、接触部材に形成された嵌合孔に嵌合する軸部材の前記嵌合孔への嵌合構造において、前記接触部材と前記軸部材との接触面に潤滑剤を介在させた状態において、前記接触面を分離電圧が発生する圧力で接触させるように構成したことで、接触面における潤滑剤による効果を適切に発揮させることができるので、フレッティング疲労強度を向上させることが可能となる。
ここで、前記接触面における前記軸部材(2)と前記接触部材(1)の何れか一方に表面テクスチャリングが形成されていることが望ましい。
これによれば、接触面に形成された表面テクスチャリングによって接触面における潤滑剤による効果をより適切に発揮させることができるので、フレッティング疲労強度を更に向上させることが可能となる。
ここで、前記接触部材(1)の嵌合孔(1a)の軸方向中間位置に、少なくとも1つの逃げ溝(1A)を全周に亘って形成することが望ましい。
上記構成によれば、軸部材と接触部材との固着領域が逃げ溝を形成しない場合に比して小さくなり、これらの軸部材と接触部材との固着が一様になされるために両者を一様に強固に固着させることができる。
また、前記接触部材(1)の軸方向端部を、前記軸部材(2)に形成された前記応力逃がし溝(2A)へと軸方向にオーバーハングさせることが望ましい。
上記構成によれば、接触部材の軸方向端部を軸部材の応力逃がし溝へと軸方向にオーバーハングさせることによって、応力集中や接触面圧の分布、相対滑り量の変化などによって軸部材のフレッティング疲労強度が高められる。
さらに、前記軸部材(2)における前記接触部材(1)の軸方向端部よりも軸方向外側であって、且つ、軸方向において前記応力逃がし溝(2A)に隣接する箇所に、当該軸部材(2)の前記接触部材(1)の前記嵌合孔(1a)に嵌合する部分と同径の鍔部(2a)を形成しても良い。
上記構成によれば、鍔部によって軸部材の剛性が応力逃がし溝に及ぼす影響を小さく抑えることができ、軸部材の鍔部から軸方向外側に沿って延びる部分の径を小さくすることができる。
また、本発明は、接触部材(1)に形成された嵌合孔(1a)に圧入され、引張力を付加した場合の主応力(σ1.333)と押付力のみを付加した場合の主応力(σ1.0)との差(σ1.333-σ1.0)を最小断面における公称応力(σn)で割った値((σ1.333-σ1.0)/σn)を応力集中係数Ktと定義した場合、前記接触部材(1)の軸方向端部に対応する位置に、前記応力集中係数Ktが所定値以下となる形状の応力逃がし溝(2A)が形成された軸部材(2)のフレッティング疲労試験方法であって、前記軸部材(2)に相当する試験片(12)の外周面に接触片(11)を接触させ、前記試験片(12)に加振装置(13)で高周波振動を印加し、前記試験片(12)の変位を変位検出センサ(15)で検出し、前記試験片(12)と前記接触片(11)に電気回路(20)で通電し、前記試験片(12)と前記接触片(11)との接触面に潤滑剤(L)を介在させた状態で前記試験片(12)と前記接触片(11)との分離電圧を電位差計(25)で検出し、前記変位検出センサ(15)が検出した前記試験片(12)の変位からクラックの発生を検知するとともに、前記電位差計(25)が検出した分離電圧によって前記接触面に形成される潤滑剤(L)による境界膜(30)の生成状態と前記試験片(12)の疲労強度との関係を求めることを特徴とする。
本発明によれば、潤滑剤や表面テクスチャリングによって試験片と接触片との接触面における潤滑剤による境界膜の生成状態を、試験片と接触片との分離電圧を検出することによって把握し、この境界膜の生成状態と、試験片の変位から求められるフレッティング疲労強度との関係を把握することによって、潤滑剤や表面テクスチャリングによる効果を含めた軸部材のフレッティング疲労強度を迅速に計測することができる。
ここで、前記試験片(12)と前記接触片(11)との接触面における前記試験片(12)と前記接触片(11)の何れか一方に表面テクスチャリングが形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、試験片と接触片との間に潤滑剤による境界膜の生成状態を確認することができ、潤滑剤や表面テクスチャリングによる効果を含めた軸部材のフレッティング疲労強度を迅速に計測することができる。
また、前記試験片(12)には、応力集中係数Ktが1.8以下となる形状の応力逃がし溝(12A)が形成されていることが望ましい。
上記構成によれば、試験片(つまりは、軸部材)のフレッティング疲労を低く抑えてその耐久寿命を延ばすことができる。
さらに、前記接触片(11)の前記試験片(12)との接触面の軸方向中間位置に少なくとも1つの逃げ溝(11A)を形成することが望ましい。
上記構成によれば、接触片(接触部材)と試験片(軸部材)との固着領域が逃げ溝を形成しない場合に比して小さくなり、これらの接触片(接触部材)と試験片(軸部材)との固着が一様になされるために両者を一様に強固に固着させることができる。
また、前記接触片(11)の軸方向端部を前記試験片(12)に形成された前記応力逃がし溝(12A)へとオーバーハングさせることが望ましい。
上記構成によれば、接触片(接触部材)の軸方向端部を試験片(軸部材)の応力逃がし溝へとオーバーハングさせることによって、応力集中や接触面圧の分布、相対滑り量の変化などによって試験片(軸部材)のフレッティング疲労強度が高められる(非特許文献1~3においても報告されている)。
また、前記試験片(12)における前記接触片(11)の軸方向端部よりも軸方向外側であって、且つ、軸方向において前記応力逃がし溝(12A)に隣接する箇所に、当該試験片(12)の前記接触片(11)の前記嵌合孔(11a)に嵌合する部分と同径の鍔部(12a)を形成することが望ましい。
上記構成によれば、鍔部によって軸部材の剛性が応力逃がし溝に及ぼす影響を小さく抑えることができ、軸部材の鍔部から軸方向外側に沿って延びる部分の径を小さくすることができる。
本発明にかかる軸部材の嵌合構造によれば、軸部材のフレッティング疲労強度を高めることができる。また、本発明にかかる軸部材のフレッティング疲労試験方法によれば、潤滑剤や表面テクスチャリングによる効果を含めた軸部材のフレッティング疲労強度を迅速に計測することができるという効果が得られる。
軸部材のフレッティング疲労低減構造を示す図である。 (a)は図1のA部拡大詳細図、(b)は逃げ溝がない場合の(a)と同様の図である。 軸部材のフレッティング疲労低減構造の別形態を示す図である。 本発明に係るフレッティング疲労試験装置の基本構成を示す図である。 (a)は押圧治具の斜視図、(b)は接触片の斜視図である。 試験片の詳細と応力分布を示す図である。 本発明に係るフレッティング疲労試験装置の一部の概略構成を示す図である。 (a)は本発明に係るフレッティング疲労試験装置に設けられた電気回路及び接触片と試験片の一部を示す図、(b)は(a)のB部拡大詳細図である。 分離電圧と荷重及び摩擦力の経時変化を示す図である。 試験片と接触片の1/4モデル図である。 試験片の応力逃がし溝の諸元と接触片のオーバーハング量に基づく3種の応力集中係数Kt1.31,Kt1.60,Kt1.96を示す図である。 応力逃がし溝の各軸方向位置における応力集中係数Ktの変化を示す図である。 応力集中係数Ktと疲労強度との関係を従来例と共に示す図である。 最大ヘルツ面圧と分離電圧との関係を示す図である。 各種試験片に対する疲労強度を示すS-N線図である。 本発明に係るフレッティング疲労試験装置による試験手順を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[軸部材のフレッティング疲労低減構造]
先ず、軸部材のフレッティング疲労低減構造を図1及び図2に基づいて以下に説明する。
図1は軸部材のフレッティング疲労低減構造を示す図、図2(a)は図1のA部拡大詳細図、図2(b)は逃げ溝がない場合の図2(a)と同様の図である。
図1及び図2に示す軸部材2のフレッティング疲労低減構造は、図1に示すように、微振動を繰り返す円筒状の接触部材1に形成された円孔状の嵌合孔1aに丸棒状の軸部材2が圧入されている機械構造物に採用されている。具体的には、軸部材2における接触部材1の軸方向両端近傍に曲率半径R、深さd、幅wの断面が円弧曲面状の応力逃がし溝2Aがそれぞれ形成されている。また、接触部材1の嵌合孔1aの軸方向中間位置には、断面矩形の1つの逃げ溝1Aが嵌合孔1aに沿って全周に亘って形成されている。
また、図2(a)に詳細に示すように、接触部材1の軸方向端部は、軸部材2に形成された応力逃がし溝2Aへと図示のδだけそれぞれオーバーハングしている。
ここで、軸部材2に軸方向の引張力を付加した場合の主応力σ1・333と軸方向の押付力のみを付加した場合の主応力σ1.0との差(σ1.333-σ1.0)を、当該軸部材2の最小断面における公称応力σnで割った値Kt、つまり、次式(1)にて求められる値Kt:
Kt=(σ1.333-σ1.0)/σn …(1)
を「応力集中係数」と定義した場合、軸部材2における接触部材1の軸方向端部に対応する位置に、応力集中係数Ktが1.8以下となる形状の応力逃がし溝2Aが形成されている。
ところで、接触部材1に微振動が繰り返し印加される場合、接触部材1と軸部材2との接触面(嵌合面)には、図2(a)に示すように、接触部材1と軸部材2との間に相対滑りが発生しない固着域S1と相対滑りが発生する滑り域S2とが存在し、両者S1,S2の境界付近からクラックが発生することが知られている。
ここで、前述のように接触部材1の嵌合孔1aの軸方向中間位置に断面矩形の逃げ溝1Aを嵌合孔1aに沿って全周に亘って形成したため、図2(a)に示すように、軸部材2には図示の部位に固着域S1と滑り域S2が存在することになる。これに対して、図2(b)に示すように、接触部材1に図2(a)に示す逃げ溝1Aが形成されない場合には、軸部材2の図示の領域に固着域S11と滑り域S12が存在するが、固着域S11が逃げ溝1Aを形成した場合(図2(a)参照)に比して拡大する。このように固着域S11が拡大すると、寸法精度や表面粗さによっては接触部材1と軸部材2との固着が一様になされない可能性がある。このため、前述のように接触部材1の嵌合孔1aの軸方向中間位置に断面矩形の逃げ溝1Aを全周に亘って形成することによって、接触部材1と軸部材2とを一様に強固に固着させることができる。
また、前述のように、接触部材1の軸方向端部を軸部材2に形成された応力逃がし溝2Aへと図2(a)に示すδだけオーバーハングさせると、応力集中や接触面圧の分布、相対滑り量の変化などによって軸部材2のフレッティング疲労強度が高められる。このことは実験的に確かめられている(非特許文献1~3においても報告されている)。
図3は、軸部材のフレッティング疲労低減構造の別形態を示す図である。同図に示す形態では、軸部材2の接触部材1の軸方向端部よりも軸方向外側であって、且つ、軸方向において応力逃がし溝2Aに隣接する箇所に、当該軸部材2の接触部材1の嵌合孔1aに圧入される部分と同径の鍔部2aを形成している。
上述のように、軸部材2に鍔部2aを形成すれば、鍔部2aによって当該軸部材2の剛性が応力逃がし溝2Aに及ぼす影響を小さく抑えることができ、軸部材2の鍔部2aから軸方向に延びる部位2bの径を小さくすることができる。
[軸部材のフレッティング疲労試験装置]
次に、本発明に係る軸部材のフレッティング疲労試験装置について説明する。
図4は本発明に係るフレッティング疲労試験装置の基本構成を示す図であり、図示のフレッティング疲労試験装置10は、以下の構成要素を備えている。
1)軸部材2に相当する試験片12の外周面に接触するように該試験片12に固定される接触片11
2)高周波振動を発生する加振装置13
3)加振装置13が発生する高周波振動を増幅して試験片12に印加する増幅器14
4)試験片12の変位を検出する変位検出センサ15
5)試験片12と接触片11に通電する電気回路20
6)試験片12と接触片11との分離電圧を検出する電位差計25
7)変位検出センサ15が検出した試験片12の変位からクラックの発生を検知するとともに、電位差計25が検出した分離電圧によって試験片12と接触片11間に形成される境界膜30の生成状態と試験片12の疲労強度との関係を求めるコンピュータ(PC)17
8)コンピュータ(PC)17からの指令信号を受けて加振装置13に対して高周波のパルス信号を発信する発信器18
コンピュータ(PC)17は、変位検出センサ15によって検出されて変位測定器16によって求められた試験片12の変位からクラックの発生を検知する機能と、電位差計25によって検出される試験片12と接触片11との分離電圧からこれらの試験片12と接触片11との接触面に生成される潤滑油による境界膜30の生成状態を把握し、この境界膜30の生成状態から潤滑剤や表面テクスチャリングの効果を含む試験片12(軸部材2)のフレッティング疲労強度を求める機能を有する。
また、本発明に係るフレッティング試験装置10においては、接触片11は、図5に示す押圧治具40によって所定の荷重で押圧されているが、この押圧治具40の構成を図5に基づいて以下に説明する。
図5(a)は押圧治具の斜視図、図5(b)は接触片の斜視図である。図5(a)に示すように、押圧治具40は、矩形プレート状の一対のパッド41を備えており、これらのパッド41は、試験片12を両側から挟むように配置されている。そして、一対のパッド41の相対向する内面には、図5(b)に示すような接触片11が取り付けられており、一方のパッド41の外面には歪ゲージ42が貼着されている。また、一対のパッド41には、試験片12を境としてこれの両側にボルト43がそれぞれ挿通しており、これらのボルト43の端部に螺合するナット44をそれぞれ締め付けることによって、試験片12が接触片11よって所定の押圧力で押圧される。このとき、接触片11から試験片12に加えられる押圧力は、歪ゲージ42によって検出され、その検出信号は、コンピュータ(PC)17に送信される。すると、コンピュータ(PC)17は、接触片11から試験片12に加えられる押圧力を算出する。
図6は、試験片の詳細と応力分布を示す図である。同図に示すように、試験片12には、SCM420H材に熱処理(900℃(保持45分)油焼き入れ後に+180℃(120分)焼き戻したものが使用され、そのヤング率は203GPa、引張強度は1195MPa、耐力は855MPa、破壊ひずみは5.8%、ビッカース硬さは約450HVである。
試験片12は、軸方向両端部の大径の頭部12aと、軸方向中央の小径の軸部12bと、頭部12aと軸部12bとを接続する円弧凹曲面状の曲面部12cとで構成されており、応力が一定である中央の軸部12bに接触片11が押圧治具40(図5参照)を用いて押圧される。
図7は、本発明に係るフレッティング疲労試験装置の一部の概略構成を示す図である。フレッティング疲労試験装置10は、同図に示すように、接触片11及び試験片12が容器27内に貯留された潤滑油(潤滑剤)L内に浸された状態で試験を行うことができるように構成されている。これにより、試験片12に対する接触片11の接触部分(接触面)をウェット状態(潤滑環境下)に置いた状態でフレッティング疲労試験を行うことができ、当該接触部分に潤滑油Lによる境界膜30が存在していることの効果を確認することができる。なお、図7の符号26は接触片11の温度を測定するための熱電対であり、符号28は容器27内の潤滑油Lを攪拌する撹拌機(ローター)であり、符号42は接触片11に取り付けられた歪ゲージである。
ここで、図4に示す電気回路20の構成を図8に基づいて説明する。図8(a)は電気回路の構成図、同図(b)は同図(a)のB部拡大詳細図である。同図に示す電気回路20は、試験片12と接触片11に通電してこれらの試験片12と接触片11との間の分離電圧(接触抵抗による電圧降下)を計測するものであって、電源21と、2つのコンデンサC1,C2と、3つの抵抗R1,R2,R3と、3端子レギュレータ22と、直流増幅器23と、記録計24と、分離電圧を検出する電位差計25とを含んで構成されている。
ところで、試験片12と接触片11との接触面における試験片12と接触片11の何れか一方には、ホーニング加工などによって表面テクスチャリング(微小な凹凸)が形成されている。また、図8(b)に示すように、試験片12と接触片11との接触面には、電気絶縁性の高い潤滑油(潤滑剤)Lによる薄い境界膜30が生成される。なお、潤滑剤としては、潤滑油L以外にも、固体潤滑材、コーティング剤、潤滑性塗料などを使用することができる。
上述のように試験片12と接触片11との接触面に潤滑油Lによる境界膜30が生成されると、この境界膜30は、非導電性であるために電位差計25によって検知される電位差が大きくなり、このことによって境界膜30の生成を検知することができる。
ここで、接触片11に一定の荷重を加えた場合の試験片12と接触片11との間の分離電圧と摩擦力の経時変化を図9に示す。同図グラフでは、横軸に経過時間tを取り、縦軸に分離電圧、接触片11から試験片12にかかる荷重、試験片12と接触片11との接触面間に発生する摩擦力を取っている。このグラフに示すように、分離電圧は、時間tの経過と共に増加して試験片12と接触片11との接触面に境界膜30が次第に形成されてゆくが、時間t1において分離電圧が上限値に達して一定値を示し、この状態においては試験片12と接触片11とは電気的な絶縁状態にある。また、試験片12と接触片11との接触面間に発生する摩擦力は、図示のように所定の幅で増減を繰り返すが、時間tの経過と共にその増減幅が大きくなる。
次に、上記の式(1)によって定義される応力集中係数Ktの算出方法を図10~図12に基づいて以下に説明する。
図10は試験片と接触片の1/4モデル図、図11は試験片の応力逃がし溝の諸元と接触片のオーバーハング量に基づく3種の応力集中係数Kt1.31,Kt1.60,Kt1.96を示す図、図12は応力逃がし溝の各軸方向位置における応力集中係数Ktの変化を示す図である。
応力集中係数Ktの算出に際しては、図10に示すように、試験片12に引張力(33.3MPa)を付加した場合の主応力σ1.333と接触片11から試験片12に押付力(36.7MPa)のみを付加した場合の主応力σ1.0との差(σ1.333-σ1.0)を試験片12の最小断面における公称応力σnで割ることによって応力集中係数Ktが求められる(式(1)参照)。
試験片12に形成された応力逃がし溝12Aの種々の諸元に対して求められる応力集中係数Ktを図11に示す。
すなわち、接触片11のオーバーハング量δ=約250μmと一定とした状態で、応力逃がし溝12Aの曲率半径Rと深さdを変化させた場合の応力集中係数Ktの結果は以下の通りである。
1)R=2.0mm、d=0.25mm→Kt=1.31(この値をKt1.31とする)
2)R=1.0mm、d=0.25mm→Kt=1.60(この値をKt1.60とする)
3)R=0.5mm、d=0.25mm→Kt=1.96(この値をKt1.96とする)
ここで、応力逃がし溝12Aの軸方向位置における応力集中係数Kt(Kt1.31、Kt1.60、Kt1.96)の変化を図12に示す。
図12に示すように、応力逃がし溝12Aの幅wに対する軸方向位置yの比率y/wに対して応力集中係数Kt(Kt1.31、Kt1.60、Kt1.96)は図示のようにサインカーブを描いて変化するが、何れの応力集中係数Kt1.31、Kt1.60、Kt1.96においても応力逃がし溝12Aの中央(y/w=0.5)において最大値1.31、1.60、1.96をそれぞれ示す。
次に、図4乃至図8に示すフレッティング疲労試験装置10を用いて行ったフレッティング疲労強度の試験結果を図13乃至図15に示す。
図13は応力集中係数Ktと疲労強度との関係を従来例と共に示す図である。同図のグラフでは、横軸に応力集中係数Ktを取り、縦軸に疲労強度を取っている。そして、グラフ中の折れ線Xと折れ線Yは、本発明にかかるフレッティング疲労試験装置10で10回の繰り返し荷重を付加した場合の値であり、さらに折れ線Xは、接触片11有りの場合のフレッティング部起点の疲労強度を示し、折れ線Yは、接触片11無しの場合の溝部起点の疲労強度を示す。また、グラフ中の折れ線Xと折れ線Yとの間にある網掛け部分Zは、接触片11有りかつ潤滑油L有りの場合の疲労強度の分布を示している。
同図のグラフにおいて折れ線Xにて示すように、応力集中係数Ktが1.8以下の範囲において高い疲労強度が得られる。このことが、応力集中係数Ktが1.8以下となる形状の応力逃がし溝2A(12A)を形成することの根拠となっている。また、接触片(押圧子)11と試験片12を潤滑状態にして分離電圧を測定し、潤滑油由来の境界反応膜の有無を確認しながら疲労試験を実施し、潤滑無の状態と比較することで潤滑油(潤滑剤)Lによる境界膜30の効果を確認できる。なおこのとき、試験片11にホーニング等の表面テクスチャリングを設けることによる潤滑性向上の手法を併用すれば、その効果も確認することができる。
ここで、試験片12と接触片11との接触部(嵌合部)の最大ヘルツ面圧(GPa)と分離電圧との関係を図14に示す。同図より明らかなように、最大ヘルツ面圧が約0.7GPa以下の範囲では分離電圧が飽和して最大値を示し、この分離電圧が一定の最大値を示す領域では試験片12と接触片11との間に生成される潤滑油の境界膜30の効果が発揮される。そして、この領域は、図13における網掛け部分Zの領域となる。
したがって、フレッティング疲労強度向上に対する潤滑剤や表面テクスチャリングの効果を確認するためには、応力集中係数Ktが1.8以下の形状の応力逃がし溝12Aが形成された試験片12を用いれば良いことが分かる。
図15は各種試験片に対する疲労強度を示すS-N線図であり、横軸に繰り返し数N、縦軸に応力振幅Sを取っている。なお、同図のグラフは、試験片12単体の解析結果より端部変位振幅と試験片応力振幅の関係を計算した結果である。また、縦軸の応力振幅Sは、試験片12の中央断面の応力振幅を示している。このグラフから明らかなように、各試験片12の10回の疲労強度は下記の通りである。
・応力逃がし溝の無い押圧しない試験片(平滑材):約445MPa
・応力逃がし溝の無い押圧しない試験片:約136MPa
・応力集中係数1.31の形状となる応力逃がし溝を設けた試験片:約253MPa
・応力集中係数1.6の形状となる応力逃がし溝を設けた試験片:約260MPa
・応力集中係数1.96の形状となる応力逃がし溝を設けた試験片:約220MPa
この試験結果から、フレッティング疲労破壊するのは、応力集中係数1.8以下の形状となる応力逃がし溝を設けた試験片であることがわかる。したがって、フレッティング疲労強度向上に対する潤滑油(潤滑剤)や表面テクスチャリングの効果を確認するには、応力集中係数Ktが1.8以下の形状となる応力逃がし溝12Aを設けた試験片12を用いればよい。したがって、本発明にかかるフレッティング試験装置及び試験方法によって潤滑油(潤滑剤)や表面テクスチャリングの効果を評価できることがわかる。
図16は本発明に係るフレッティング疲労試験装置による試験手順を示すフローチャートである。以上説明した手順をまとめると図16に示すようになる。すなわち、試験が開始されると、加振装置13と増幅器14によって試験片12に高周波振動が印加され(ステップS1)、試験片12の変位が変位検出センサ15によって検出されるとともに(ステップS2)、試験片12と接触片11との間の分離電圧が電位差センサ25によって検出される(ステップS5)。
ステップS2において試験片12の変位が検出されると、検出された変位の急変(急増)によってクラックが発生したか否かがコンピュータ(PC)17によって判断され(ステップS3)、クラックが発生すると(ステップS3:Yes)、そのときに試験片12に付加された荷重が試験片12の疲労強度とされる(ステップS4)。なお、クラックが発生しない場合(ステップS3:No)には、試験片12の変位が引き続き検出される(ステップS2)。
他方、ステップS5において分離電圧が検出されると、試験片12と接触片11との接触面に生成される境界膜30の生成状態が把握され(ステップS6)、コンピュータ(PC)17は、境界膜30の生成状態と試験片12のフレッティング疲労強度との関係を把握し(ステップS7)、このことから潤滑油(潤滑剤)や表面テクスチャリング(境界膜30を生成させる因子)と試験片12のフレッティング疲労強度との関係を把握し(ステップS8)、結果的に潤滑剤や表面テクスチャリングによる効果を含む軸部材12のフレッティング疲労強度を迅速に計測することができ(ステップS9)、一連のフレッティング疲労試験が終了する(ステップS10)。
以上の説明で明らかなように、本発明に係るフレッティング疲労試験装置10によれば、潤滑剤や表面テクスチャリングによって試験片12と接触片11との接触面に生成される境界膜30の生成状態を、試験片12と接触片11との分離電圧を検出することによって把握し、この境界膜30の生成状態と、試験片12の変位から求められるフレッティング疲労強度との関係を把握することによって、潤滑剤や表面テクスチャリングによる効果を含めた軸部材12のフレッティング疲労強度を迅速に計測することができる。
本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲および明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
1 接触部材
1A 接触部材の逃げ溝
1a 接触部材の嵌合孔
2 軸部材
2A 応力逃がし溝
2a 軸部材の鍔部
10 フレッティング疲労試験装置
11 接触片
11A 接触片の逃げ溝
12 試験片
12A 試験片の応力逃がし溝
13 加振装置
14 増幅器
15 変位検出センサ
16 変位測定器
17 コンピュータ(PC)
18 発信器
20 電気回路
25 電位差計
30 境界膜
d 応力逃がし溝の深さ
Kt 応力集中係数
R 応力逃がし溝の曲率半径
w 応力逃がし溝の幅
δ 接触部材のオーバーハング量

Claims (11)

  1. 接触部材に形成された嵌合孔に嵌合する軸部材の前記嵌合孔への嵌合構造であって、
    引張力を付加した場合の主応力と押付力のみを付加した場合の主応力との差を最小断面における公称応力で割った値を応力集中係数Ktと定義した場合、
    前記軸部材における前記接触部材の軸方向端部に対応する箇所に、前記応力集中係数Ktが所定値以下となる形状の応力逃がし溝を設け、
    前記接触部材と前記軸部材との接触面に潤滑剤を介在させた状態で前記接触面を分離電圧が発生する圧力で接触させるように構成したことを特徴とする軸部材の嵌合孔への嵌合構造。
  2. 前記接触面における前記軸部材と前記接触部材の何れか一方に表面テクスチャリングが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸部材の嵌合孔への嵌合構造。
  3. 前記接触部材の前記嵌合孔の軸方向中間位置に、少なくとも1つの逃げ溝を全周に亘って形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の軸部材の嵌合構造。
  4. 前記接触部材の軸方向端部を、前記軸部材に形成された前記応力逃がし溝へと軸方向にオーバーハングさせたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の軸部材の嵌合構造。
  5. 前記軸部材における前記接触部材の軸方向端部よりも軸方向外側であって、且つ、軸方向において前記応力逃がし溝に隣接する箇所に、当該軸部材の前記接触部材の前記嵌合孔に嵌合する部分と同径の鍔部を形成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の軸部材の嵌合構造。
  6. 接触部材に形成された嵌合孔に圧入され、引張力を付加した場合の主応力と押付力のみを付加した場合の主応力との差を最小断面における公称応力で割った値を応力集中係数Ktと定義した場合、前記接触部材の軸方向端部に対応する位置に、前記応力集中係数Ktが所定値以下となる形状の応力逃がし溝が形成された軸部材のフレッティング疲労試験方法であって、
    前記軸部材に相当する試験片の外周面に接触片を接触させ、
    前記試験片に加振装置で高周波振動を印加し、
    前記試験片の変位を変位検出センサで検出し、
    前記試験片と前記接触片に電気回路で通電し、
    前記試験片と前記接触片との接触面に潤滑剤を介在させた状態で前記試験片と前記接触片との分離電圧を電位差計で検出し、
    前記変位検出センサが検出した前記試験片の変位からクラックの発生を検知するとともに、前記電位差計が検出した分離電圧によって前記接触面に形成される潤滑剤による境界膜の生成状態と前記試験片の疲労強度との関係を求める
    ことを特徴とする軸部材のフレッティング疲労試験方法。
  7. 前記試験片と前記接触片との接触面における前記試験片と前記接触片の何れか一方に表面テクスチャリングを形成することを特徴とする請求項1に記載の軸部材のフレッティング疲労試験方法。
  8. 前記試験片には、応力集中係数Ktが1.8以下となる形状の応力逃がし溝を形成することを特徴とする請求項6又は7に記載の軸部材のフレッティング疲労試験方法。
  9. 前記接触片の前記試験片との接触面の軸方向中間位置に少なくとも1つの逃げ溝を形成することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の軸部材のフレッティング疲労試験方法。
  10. 前記接触片の軸方向端部を前記試験片に形成された前記応力逃がし溝へとオーバーハングさせることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の軸部材のフレッティング疲労試験方法。
  11. 前記試験片における前記接触片の軸方向端部よりも軸方向外側であって、且つ、軸方向において前記応力逃がし溝に隣接する箇所に、当該試験片における前記接触片の前記嵌合孔に嵌合する部分と同径の鍔部を形成することを特徴とする請求項6乃至10のいずれか1項に記載の軸部材のフレッティング疲労試験方法。
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