JP2022147174A - 絶縁リング、組電池及び組電池の製造方法 - Google Patents

絶縁リング、組電池及び組電池の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組電池の固定及び絶縁に用いる絶縁リングを、製造に要する時間及びコストを抑えて実現する。【解決手段】絶縁リング1Aは、それを用いる組電池に含まれる並設円筒形電池群の各々の電極面に対応するリング部11群が連続した平板状の連続部10と、隣接する円筒形電池間の谷間に対応する連続部10の側縁部12から外側に延伸された延伸部20とを有する。連続部10が電極面に取り付けられて円筒形電池群が固定され、延伸部20が隣接する円筒形電池間の谷間30に折り曲げられて円筒形電池の側面が絶縁される。このようにして組電池に含まれる円筒形電池群の固定及び絶縁が行える絶縁リング1Aを、金型を用いた打ち抜き加工で得ることで、その製造に要する時間及びコストを抑える。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁リング、組電池及び組電池の製造方法に関する。
並列に配置された複数の円筒形の素電池を含む組電池が知られている。このような組電池に関し、複数の円筒形の素電池をそれらの周囲に接着テープを巻回して固定する技術や、素電池とそれに接続されるダイオード等の保護素子との接触を回避するため素電池に帯状の絶縁性テープやリング状の絶縁体を取り付ける技術が知られている。
このほか、組電池に関し、複数の素電池の端面形状を包括する平面形状を有する底部と、その周囲に立設する壁面により形成されて素電池間の凹部に対応する位置に突片部が形成された胴部とを有する固定部品を、樹脂の一体成形品として形成する技術が知られている。更に、その固定部品の底部と胴部とで形成される空間に複数の素電池を圧入して固定する技術、その固定部品の突片部に沿って配置した保護素子を素電池と電気的に接続する技術が知られている。
特開2017-73326号公報
並設される複数の円筒形電池を含む組電池において、複数の円筒形電池をそれらの周囲に接着テープを巻回して固定すると、隣接する円筒形電池間の谷間にダイオード等の電子部品を収容することが難しくなる。また、複数の円筒形電池をそれらの電極面に対応したリング部を連続させた平板状の絶縁リングを用いて固定する場合には、隣接する円筒形電池間の谷間に電子部品を収容するために、更に当該谷間に絶縁テープ等を貼り付けることを要してしまう。
複数の円筒形電池の固定と、隣接する円筒形電池間の谷間の絶縁とを同時に行うには、例えば、上記のような複数の円筒形電池の端面形状に対応する底部とその周囲に立設する胴部及び突片部とを備えた、樹脂の一体成形品の絶縁リングを用いることが考えられる。しかし、このような絶縁リングは、その成形型の作製、調整、修正等に時間とコストがかかってしまい、絶縁リング、更にはそれを用いた組電池を、効率的に低コストで製造することができない場合がある。
1つの側面では、本発明は、組電池の固定及び絶縁に用いる絶縁リングを、製造に要する時間及びコストを抑えて実現することを目的とする。また、1つの側面では、本発明は、そのような絶縁リングを用いた組電池を実現することを目的とする。
1つの態様では、並設される複数の円筒形電池を含む組電池の、前記複数の円筒形電池の一端面側に設けられる各々の電極面に対応する複数のリング部が連続した平板状の連続部と、平板状の前記連続部の、前記複数の円筒形電池のうちの少なくとも一組の隣接する円筒形電池の谷間に対応する側縁部から、前記連続部の外側に延伸された延伸部とを有する絶縁リングが提供される。
また、1つの態様では、上記のような絶縁リングを用いた組電池、上記のような絶縁リングを用いた組電池の製造方法が提供される。
1つの側面では、組電池の固定及び絶縁に用いる絶縁リングを、製造に要する時間及びコストを抑えて実現することが可能になる。また、1つの側面では、そのような絶縁リングを用いた組電池を実現することが可能になる。
第1の実施の形態に係る絶縁リングの構成例について説明する図である。 第1の実施の形態に係る絶縁リングの円筒形電池群への取り付けの一例について説明する図(その1)である。 第1の実施の形態に係る絶縁リングの円筒形電池群への取り付けの一例について説明する図(その2)である。 第1の実施の形態に係る組電池の構成例について説明する図である。 第1の実施の形態に係る絶縁リングの別の構成例について説明する図である。 第1の実施の形態に係る組電池の別の構成例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る絶縁リングの構成例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る絶縁リングの円筒形電池群への取り付けの一例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る絶縁リングの別の構成例について説明する図である。 第2の実施の形態に係る絶縁リングの円筒形電池群への取り付けの別の例について説明する図である。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態に係る絶縁リングの構成例について説明する図である。図1(A)には絶縁リングの一例の斜視図を模式的に示している。図1(B)には絶縁リングの一例の平面図を模式的に示している。図1(C)には絶縁リングの一例の正面図(図1(B)の方向V1から見た図)を模式的に示している。図1(D)には絶縁リングの一例の左側面図(図1(B)の方向V2から見た図)を模式的に示している。
図1(A)~図1(D)に示す絶縁リング1Aは、1列に並設される8本の円筒形電池群を含む組電池の、その8本の円筒形電池群に取り付けられる絶縁リングの一例である。組電池に含まれる各円筒形電池は、一方の端面側に正極端子が設けられ、他方の端面側に負極端子が設けられる電池である。ここでは、円筒形電池の、正極端子が設けられる端面を「電極面」又は「正極面」とも言い、負極端子が設けられる端面を「電極面」又は「負極面」とも言う。
絶縁リング1Aには、各種絶縁材料を用いることができる。例えば、絶縁リング1Aには、絶縁性の各種樹脂が用いられる。一例として、絶縁リング1Aには、ポリカーボネートを用いることができる。このほか、絶縁リング1Aには、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等を用いることもできる。絶縁リング1Aは、円筒形電池群への取り付け前は、図1(A)~図1(D)に示すように、平板状の形態とされる。平板状の絶縁リング1Aの厚さは、0.1mm~1mm程度、例えば、0.2mmとされる。
絶縁リング1Aは、8本の円筒形電池群の一端面側に設けられる各々の電極面(正極面又は負極面)に対応する8個のリング部11群が連続した平板状の連続部10を有する。連続部10の各リング部11には、対応する円筒形電池の電極面に通じる開口部10aが設けられる。絶縁リング1Aは更に、平板状の連続部10の、8本の円筒形電池群のうちの少なくとも一組の隣接する円筒形電池、この例では4組の隣接する円筒形電池の間にできる谷間30に対応する側縁部12から、連続部10の外側に延伸されたつば形状の延伸部20を有する。延伸部20は、絶縁リング1Aの円筒形電池群への取り付け前は、連続部10と同様に平板状であり、連続部10と同一平面内に位置する形状とされる。延伸部20は、絶縁リング1Aの円筒形電池群への取り付け後は、隣接する円筒形電池間の谷間30に折り曲げることが可能になっている。
延伸部20は、例えば、連続部10の、隣接する円筒形電池間の谷間30に対応する側縁部12から、連続部10のリング部11群が配列される方向の軸線に対して傾斜した方向に向かって延伸される。より詳述すれば、延伸部20は、平板状の連続部10と同一平面内に位置する時、図1(B)に示すように、平面視で、隣接する円筒形電池に対応するリング部11のうちの一方の中心O1から、隣接する円筒形電池に対応するリング部11の中心O1間を結ぶ中心線C1(連続部10の軸線)に対し、所定の角度θ1だけ傾斜した方向に向かって、連続部10の側縁部12から延伸される。延伸部20が延伸される方向の角度θ1は、例えば、40°~90°の範囲とされる。
絶縁リング1Aは、例えば、図1(B)等に示すように、左右対称の形状とされる。即ち、1列に並設される8本の円筒形電池群の一方の側(例えば図1(B)の左側)から4個分の円筒形電池群に対応する連続部10及び延伸部20の部分と、他方の側(例えば図1(B)の右側)から4個分の円筒形電池群に対応する連続部10及び延伸部20の部分とが、対称になるような形状とされる。
絶縁リング1Aは、並設される円筒形電池群の一方の電極面側及び他方の電極面側の少なくとも一方、例えば、円筒形電池群の正極面側及び負極面側のいずれかにのみ、又は両方にそれぞれ、取り付けられる。並設される円筒形電池群の一方の電極面側及び他方の電極面側の両方にそれぞれ取り付けられる場合、一方の電極面側と他方の電極面側とにはそれぞれ、互いに同一形状の絶縁リング1Aが取り付けられる。
上記のようなリング部11群が連続した連続部10と、その所定位置の側縁部12から外側に延伸された延伸部20とを有する平板状の絶縁リング1Aは、例えば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成される。このようにして形成される平板状の絶縁リング1Aは、後述のように、リング部11群の連続した連続部10が、並設される円筒形電池群の電極面に取り付けられ、隣接する円筒形電池間の谷間30に対応して設けられた延伸部20が、当該谷間30に折り曲げられて、使用される。
従来、円筒形電池群の端面形状に対応する底部とその周囲に立設する胴部及び突片部とを備えた樹脂の一体成形品を準備し、これを円筒形電池群の端面に取り付け、上記絶縁リング1Aと似た使用形態を実現する技術が知られている。しかし、このような樹脂の一体成形品を形成する場合には、その成形型の作製、調整、修正等に比較的時間及びコストがかかることがある。
これに対し、上記のような平板状の絶縁リング1Aによれば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成することが可能であり、形成する絶縁リング1Aが平板状であって、用いる金型が比較的簡単な構造となるため、金型の作製等に要する時間及びコストを削減することが可能になる。そして、平板状に形成された絶縁リング1Aは、連続部10が円筒形電池群の電極面に取り付けられ、延伸部20が隣接する円筒形電池間の谷間30に折り曲げられて、使用される。金型を用いた打ち抜き加工で形成可能な形状とし、且つこのようにして使用可能な形状とすることで、組電池に用いる絶縁リング1Aを効率的に低コストで製造することが可能になる。更に、そのような絶縁リング1Aを用い、組電池を効率的に低コストで製造することが可能になる。
続いて、上記のような構成を有する絶縁リング1Aの円筒形電池群への取り付けについて説明する。
図2及び図3は第1の実施の形態に係る絶縁リングの円筒形電池群への取り付けの一例について説明する図である。図2には円筒形電池群に平板状の絶縁リングを取り付けた状態の一例の斜視図を模式的に示している。図3には円筒形電池群に取り付けた絶縁リングの延伸部を折り曲げた状態の一例の斜視図を模式的に示している。
上記絶縁リング1Aは、図2及び図3に示すような、1列に並設される8本の円筒形電池41群に取り付けられる。
その際は、まず、図2に示すように、1枚の平板状の絶縁リング1Aが、円筒形電池41群の一端面側に貼り付けられる。絶縁リング1Aは、連続部10の各々のリング部11が、円筒形電池41群の一端面側の各々の電極面41aに対向し、各リング部11に設けられた開口部10aから、対応する電極面41aの一部が露出するように、円筒形電池41群の一端面側に貼り付けられる。絶縁リング1Aは、その連続部10(リング部11群)が、例えば、両面テープ、接着剤等を用いて、円筒形電池41群の一端面側に貼り付けられる。この段階では、絶縁リング1Aの延伸部20は、連続部10の、円筒形電池41群のうちの所定の隣接する円筒形電池41間の谷間30に対応する側縁部12から、連続部10と同一平面内の所定の方向に向かって、延伸された状態になっている。
同様に、もう1枚の平板状の絶縁リング1Aが、円筒形電池41群の反対の他端面側にも貼り付けられる。絶縁リング1Aは、連続部10の各々のリング部11が、円筒形電池41群の他端面側の各々の電極面41aに対向し、各リング部11に設けられた開口部10aから、対応する電極面41aの一部が露出するように、円筒形電池41群の一端面側に貼り付けられる。絶縁リング1Aは、その連続部10(リング部11群)が、例えば、両面テープ、接着剤等を用いて、円筒形電池41群の他端面側に貼り付けられる。この段階では、絶縁リング1Aの延伸部20は、連続部10の、円筒形電池41群のうちの所定の隣接する円筒形電池41間の谷間30に対応する側縁部12から、連続部10と同一平面内の所定の方向に向かって、延伸された状態になっている。
図2に示すように、円筒形電池41群の一端面側及び他端面側には、互いに同一形状の2枚の平板状の絶縁リング1Aが貼り付けられる。そのため、2枚の平板状の絶縁リング1Aの延伸部20は、隣接する円筒形電池41間の谷間30の各々において、互いに同一方向に向かって延伸される。2枚の平板状の絶縁リング1Aの連続部10が、円筒形電池41群の一端面側及び他端面側各々の電極面41a群に貼り付けられることで、図2に示すように、円筒形電池41群が、1列に並設された状態で、2枚の平板状の絶縁リング1Aによって固定される。
2枚の平板状の絶縁リング1Aの貼り付け後、図3に示すように、各絶縁リング1Aの延伸部20が、それが設けられる連続部10の側縁部12に対応した、隣接する円筒形電池41間の谷間30に向けて、折り曲げられる。これにより、絶縁リング1Aは、延伸部20が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げ位置21で折り曲げられ、当該谷間30に沿って延伸する形状となる。谷間30に折り曲げられた延伸部20は、その谷間30の円筒形電池41(隣接する円筒形電池41の一方)の側面に設けられる。延伸部20は、当該側面に両面テープ等を用いて貼り付けられてよい。
円筒形電池41群の一端面側及び他端面側に貼り付ける2枚の絶縁リング1Aに同一形状のものを用いることで、図3に示すように、互いの延伸部20が、同じ谷間30に折り曲げられ、各谷間30で同じ円筒形電池41の側面に設けられるようになる。円筒形電池41群の一端面側及び他端面側に貼り付けられる2枚の絶縁リング1Aの、同じ谷間30に折り曲げられる互いの延伸部20は、例えば、折り曲げられた時に、先端同士が接する、或いは先端部同士が重なり合うような長さに設定されてよい。
図2及び図3に示したような方法により、1列に並設される8本の円筒形電池41群が2枚の絶縁リング1Aを用いて固定される。
絶縁リング1Aを用いて固定された円筒形電池41群の電極面41a(正負極面)に、タブ等の接続端子が接続され、その接続端子に、ダイオード等の保護素子を含む電子部品が接続されて、組電池が得られる。
図4は第1の実施の形態に係る組電池の構成例について説明する図である。図4には組電池の一例の斜視図を模式的に示している。
図4に示すように、絶縁リング1Aを用いて固定された、1列に並設される8本の円筒形電池41群の各電極面41a(正負極面)に、タブ等の接続端子50が接続される。接続端子50には、各種金属材料を用いることができる。接続端子50には、円筒形電池41の電極面41aに接続される平板状の接続部51、及び接続部51から引き出された引き出し部52が設けられる。引き出し部52は、接続部51が絶縁リング1Aの開口部10aから露出する円筒形電池41の電極面41aの部分に接続された時に、絶縁リング1Aの延伸部20に対応して、延伸部20が延伸される方向に延びるように、設けられる。引き出し部52は、接続端子50の電極面41aへの接続前は、接続部51と同様に平板状であり、接続部51と同一平面内に位置する形状とされる。
接続端子50の接続時には、まず、予め準備された、平板状の接続端子50の、その接続部51が、図4に示すように、絶縁リング1Aの開口部10aから露出する円筒形電池41群の各電極面41aに、溶接等の手法を用いて接続される。この時、接続端子50は、接続部51から引き出された引き出し部52が、絶縁リング1Aの延伸部20が延伸される方向に延びるような向きで配置されて、接続部51が電極面41aに溶接等で接続される。そして、接続部51の電極面41aへの接続後、引き出し部52が、図4に示すように、延伸部20が折り曲げられた絶縁リング1Aの外形に合わせて、延伸部20と同様に、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられる。これにより、接続端子50は、引き出し部52が、接続部51から、絶縁リング1Aの連続部10上を通って、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられた延伸部20上まで引き出された形状となる。
円筒形電池41群の一端面側及び他端面側についてそれぞれ、このような平板状の接続端子50の接続部51の電極面41aへの接続、及びその接続部51から延びる引き出し部52の折り曲げが行われる。そして、図4に示すように、円筒形電池41群の一端面側に接続された接続端子50の折り曲げられた引き出し部52と、他端面側に接続された接続端子50の折り曲げられた引き出し部52とに、安全部品として、ダイオード等の保護素子を含む電子部品60が接続される。例えば、アキシャルリード61を有するアキシャル型の電子部品60の、その2本のアキシャルリード61がそれぞれ、円筒形電池41群の一端面側に接続された接続端子50の折り曲げられた引き出し部52と、他端面側に接続された接続端子50の折り曲げられた引き出し部52とに接続される。安全部品としての電子部品60が、円筒形電池41の一端面側及び他端面側の電極面41a間、即ち、正負極面間に接続されることで、正負極面間の過放電が抑えられるようになる。
このように、絶縁リング1Aを用いて固定された円筒形電池41群の電極面41a(正負極面)に接続端子50の接続部51が接続され、そこから延びて谷間30に折り曲げられた引き出し部52に電子部品60が接続され、図4に示すような組電池40Aが得られる。
尚、ここでは、平板状の接続端子50を円筒形電池41の電極面41aに接続し、その引き出し部52を折り曲げ、そこに電子部品60のアキシャルリード61を接続する例を示した。このほか、電子部品60のアキシャルリード61が接続されている引き出し部52を折り曲げた接続端子50を予め準備しておき、それを円筒形電池41の電極面41aに接続することもできる。
また、ここでは図示を省略するが、組電池40Aには更に、異なる円筒形電池41間を電気的に接続するためのリード、タブ等が接続されてよいし、組電池40Aを外部と電気的に接続するためのタブ、リード、コネクタ等が接続されてよい。
組電池40Aでは、隣接する円筒形電池41間の谷間30に電子部品60が収容されるため、電子部品60を設けることによる組電池40Aの寸法の増大が抑えられる。組電池40Aでは、絶縁リング1Aの延伸部20が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられ、谷間30に折り曲げられた延伸部20上に電子部品60が配置されるため、円筒形電池41の側面と電子部品60との間の絶縁が、谷間30に折り曲げられた延伸部20によって確保される。そのため、隣接する円筒形電池41間の谷間30に電子部品60を配置するに当たり、絶縁テープ等で谷間30を絶縁することを要しない。
円筒形電池41の側面は、正負一方の電極を兼ねる電池缶の側面が外装体で覆われた面であるため、電子部品60の動作に伴うアキシャルリード61の発熱で外装体が破れてアキシャルリード61と円筒形電池41の電池缶とが接触して短絡しないように、それらの間を何らかの手段で絶縁することを要する。従来は、この絶縁に、絶縁テープ等を貼り付ける手段が用いられていた。これに対し、上記組電池40Aでは、絶縁リング1Aに設けた延伸部20を、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げ、谷間30に沿って延伸させることで、その延伸部20を、円筒形電池41の側面と電子部品60との間の絶縁に用いる。従って、絶縁テープ等の貼り付け工程が不要になる。
絶縁リング1Aによれば、そのリング部11群が連続した連続部10によって円筒形電池41群の固定を行うことができると共に、谷間30に対応して連続部10から延伸される延伸部20の折り曲げによって谷間30における絶縁を行うことができる。このような絶縁リング1Aは、例えば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成することができる。これにより、上記のような円筒形電池41群の固定及び絶縁が可能な絶縁リング1Aを効率的に低コストで得ることが可能になり、更に、そのような絶縁リング1Aを用い、組電池40Aを効率的に低コストで得ることが可能になる。
上記の説明では、1列に並設される8本の円筒形電池41群を含む組電池40Aに用いる絶縁リング1Aを例にしたが、絶縁リングは、組電池に含まれる円筒形電池群の本数や配列に合わせて、各種形状とすることができる。
図5は第1の実施の形態に係る絶縁リングの別の構成例について説明する図である。図5(A)~図5(C)にはそれぞれ絶縁リングの一例の平面図を模式的に示している。
図5(A)に示す絶縁リング1Bは、1列に並設される3本の円筒形電池群を含む組電池の、その3本の円筒形電池群に取り付けられる絶縁リングの一例である。絶縁リング1Bは、3本の円筒形電池群の一端面側に設けられる各々の電極面(正極面又は負極面)に対応する3個のリング部11群が連続した平板状の連続部10を有する。連続部10の各リング部11には、対応する円筒形電池の電極面に通じる開口部10aが設けられる。絶縁リング1Bは更に、平板状の連続部10の、隣接する円筒形電池間の谷間に対応する側縁部12から、連続部10の外側に延伸されたつば形状の延伸部20を有する。延伸部20は、絶縁リング1Bの円筒形電池群への取り付け前は、連続部10と同一平面内に位置する平板状であり、絶縁リング1Bの円筒形電池群への取り付け後は、隣接する円筒形電池間の谷間に折り曲げることが可能になっている。
また、図5(B)に示す絶縁リング1Cは、1列に並設される4本の円筒形電池群を含む組電池の、その4本の円筒形電池群に取り付けられる絶縁リングの一例である。絶縁リング1Cは、4本の円筒形電池群の一端面側に設けられる各々の電極面(正極面又は負極面)に対応する4個のリング部11群が連続した平板状の連続部10を有する。連続部10の各リング部11には、対応する円筒形電池の電極面に通じる開口部10aが設けられる。絶縁リング1Cは更に、平板状の連続部10の、隣接する円筒形電池群の谷間に対応する側縁部12から、連続部10の外側に延伸されたつば形状の延伸部20を有する。延伸部20は、絶縁リング1Cの円筒形電池群への取り付け前は、連続部10と同一平面内に位置する平板状であり、絶縁リング1Cの円筒形電池群への取り付け後は、隣接する円筒形電池間の谷間に折り曲げることが可能になっている。
また、図5(C)に示す絶縁リング1Dは、2列に並設される9本の円筒形電池群を含む組電池の、その9本の円筒形電池群に取り付けられる絶縁リングの一例である。絶縁リング1Dは、9本の円筒形電池群の一端面側に設けられる各々の電極面(正極面又は負極面)に対応する9個のリング部11群が連続した平板状の連続部10を有する。連続部10の各リング部11には、対応する円筒形電池の電極面に通じる開口部10aが設けられる。絶縁リング1Dは更に、平板状の連続部10の、隣接する円筒形電池群の谷間に対応する側縁部12から、連続部10の外側に延伸されたつば形状の延伸部20を有する。延伸部20は、絶縁リング1Dの円筒形電池群への取り付け前は、連続部10と同一平面内に位置する平板状であり、絶縁リング1Dの円筒形電池群への取り付け後は、隣接する円筒形電池間の谷間に折り曲げることが可能になっている。
上記絶縁リング1B,1C,1Dの例に従い、組電池に含まれる円筒形電池群の本数や配列に合わせた各種形状の絶縁リングを得ることができる。絶縁リング1B,1C,1D等の各種形状の絶縁リングは、例えば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成することができる。
各種形状の絶縁リングについて上記同様、並設される円筒形電池群への取り付け、隣接する円筒形電池間の谷間への延伸部20の折り曲げを行うことができ、更に、接続端子及び電子部品を接続して組電池を得ることができる。一例として、上記図5(A)に示したような絶縁リング1Bを用いた、3本の円筒形電池群が1列に並設される組電池について、次の図6を参照して説明する。
図6は第1の実施の形態に係る組電池の別の構成例について説明する図である。図6(A)には円筒形電池群に取り付けた絶縁リングの延伸部を折り曲げた状態の一例の斜視図を模式的に示している。図6(B)には接続端子及び電子部品を接続した状態の一例の斜視図を模式的に示している。
まず、図6(A)に示すように、1列に並設される3本の円筒形電池41群の一端面側及び他端面側にそれぞれ、互いに同一形状の平板状の絶縁リング1Bが貼り付けられる。絶縁リング1Bは、連続部10の各々のリング部11が、円筒形電池41群の各々の電極面41aに対向し、各リング部11に設けられた開口部10aから、対応する電極面41aの一部が露出するように、両面テープ等を用いて貼り付けられる。絶縁リング1Bの貼り付け後、延伸部20が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げ位置21で折り曲げられる。谷間30に折り曲げられた延伸部20は、円筒形電池41の側面に両面テープ等を用いて貼り付けられてよい。これにより、図6(A)に示すような、3本の円筒形電池41群が1列に並設された状態で2枚の絶縁リング1Bの平板状の連続部10で固定されると共に、谷間30に延伸部20が設けられた状態が得られる。
次いで、図6(B)に示すように、接続端子50の接続部51が、絶縁リング1Bの開口部10aから露出する円筒形電池41群の一端面側及び他端面側の電極面41aに、溶接等の手法を用いて接続される。更に、接続端子50の引き出し部52が、延伸部20が折り曲げられた絶縁リング1Bの外形に合わせて、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられる。そして、接続端子50の折り曲げられた引き出し部52に、ダイオード等の保護素子を含む電子部品60の、そのアキシャルリード61が接続される。アキシャルリード61と円筒形電池41の側面との間は、谷間30に折り曲げられた絶縁リング1Bの延伸部20によって絶縁される。例えば、このようにして、図6(B)に示すような組電池40Bが得られる。
尚、電子部品60のアキシャルリード61が接続されている引き出し部52を折り曲げた接続端子50を予め準備しておき、それを円筒形電池41の電極面41aに接続することもできる。
また、ここでは図示を省略するが、組電池40Bには更に、異なる円筒形電池41間を電気的に接続するためのリード、タブ等が接続されてよいし、組電池40Bを外部と電気的に接続するためのタブ、リード、コネクタ等が接続されてよい。
絶縁リング1Bによれば、そのリング部11群が連続した連続部10によって円筒形電池41群の固定を行うことができると共に、谷間30に対応して連続部10から延伸される延伸部20の折り曲げによって谷間30における絶縁を行うことができる。このような絶縁リング1Bは、例えば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成することができる。これにより、上記のような円筒形電池41群の固定及び絶縁が可能な絶縁リング1Bを効率的に低コストで得ることが可能になり、更に、そのような絶縁リング1Bを用い、組電池40Bを効率的に低コストで得ることが可能になる。
各種形状の絶縁リングを用い、上記同様にして、対応する組電池を実現することができる。
[第2の実施の形態]
図7は第2の実施の形態に係る絶縁リングの構成例について説明する図である。図7(A)及び図7(B)にはそれぞれ絶縁リングの一例の平面図を模式的に示している。
図7(A)に示す絶縁リング1Eは、1列に並設される8本の円筒形電池群を含む組電池の、その8本の円筒形電池群に取り付けられる絶縁リングの一例である。絶縁リング1Eは、連続部10の、所定の隣接する円筒形電池間の谷間に対応する側縁部12から外側に延伸されるつば形状の延伸部20が、連続部10のリング部11群が配列される方向の軸線と直交する方向に向かって延伸された構成を有する。より詳述すれば、絶縁リング1Eの延伸部20は、平板状の連続部10と同一平面内に位置する時、平面視で、隣接する円筒形電池の側面同士の接点に対応する位置Q1から、隣接する円筒形電池に対応するリング部11の中心O1間を結ぶ中心線C1(連続部10の軸線)と直交する方向に向かって、連続部10の側縁部12から延伸される。絶縁リング1Eは、このような構成を有する点で、上記第1の実施の形態で述べた絶縁リング1A(図1)と相違する。
また、図7(B)に示す絶縁リング1Fは、1列に並設される8本の円筒形電池群を含む組電池の、その8本の円筒形電池群に取り付けられる絶縁リングの一例である。絶縁リング1Fは、連続部10の、並設される円筒形電池群の全ての谷間に対応する側縁部12から、つば形状の延伸部20が、連続部10のリング部11群が配列される方向の軸線と直交する方向に向かって延伸された構成を有する。絶縁リング1Fは、このような構成を有する点で、図7(A)に示した絶縁リング1Eと相違する。
図7(A)及び図7(B)に示したような、リング部11群が連続した連続部10と、その所定位置の側縁部12から外側に延伸された延伸部20とを有する平板状の絶縁リング1E,1Fは、例えば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成される。
上記のような平板状の絶縁リング1E,1Fによれば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成することが可能であり、用いる金型が比較的簡単な構造のため、金型の作製等に要する時間及びコストを削減することが可能になる。これにより、絶縁リング1E,1Fを効率的に低コストで製造することが可能になる。更に、そのような絶縁リング1E,1Fを用い、組電池を効率的に低コストで製造することが可能になる。
図8は第2の実施の形態に係る絶縁リングの円筒形電池群への取り付けの一例について説明する図である。図8(A)には円筒形電池群に平板状の絶縁リングを取り付けた状態の一例の要部斜視図を模式的に示している。図8(B)には円筒形電池群に取り付けた絶縁リングの延伸部を折り曲げた状態の一例の要部斜視図を模式的に示している。図8(C)には接続端子を接続した状態の一例の要部斜視図を模式的に示している。
まず、図8(A)に示すように、1列に並設される円筒形電池41群の一端面側に、平板状の例えば絶縁リング1Eが貼り付けられる。絶縁リング1Eは、連続部10の各々のリング部11が、円筒形電池41群の各々の電極面41aに対向し、各リング部11に設けられた開口部10aから、対応する電極面41aの一部が露出するように、両面テープ等を用いて貼り付けられる。そして、絶縁リング1Eの貼り付け後、図8(B)に示すように、延伸部20が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げ位置21で折り曲げられる。これにより、円筒形電池41群が1列に並設された状態で絶縁リング1Eの平板状の連続部10で固定されると共に、谷間30に延伸部20が設けられた状態が得られる。
尚、ここでは図示を省略するが、1列に並設される円筒形電池41群の他端面側にも同様に、平板状の例えば一端面側と同一形状の絶縁リング1Eが貼り付けられてよく、その延伸部20が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられてよい。
絶縁リング1Eの貼り付け及びその延伸部20の折り曲げ後、図8(C)に示すように、接続端子50の接続部51が、絶縁リング1Eの開口部10aから露出する円筒形電池41群の電極面41aに溶接等の手法を用いて接続され、引き出し部52が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられる。接続端子50の折り曲げられた引き出し部52には、ダイオード等の保護素子を含む電子部品が接続されるようになる。
ここで、上記図1に示した第1の実施の形態の絶縁リング1Aは、隣接する円筒形電池41間の谷間30に対応して設ける延伸部20を、平面視で、連続部10の軸線に対して傾斜した方向に延伸させた構成を有する。そのため、上記図2~図4に示したようにして得られる、絶縁リング1Aを用いる組電池40Aでは、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられる延伸部20が、隣接する円筒形電池41のうちの一方の側面に設けられ、当該一方の側面を絶縁するようになる。
これに対し、図7(A)及び図8(A)に示した絶縁リング1Eは、隣接する円筒形電池41間の谷間30に対応して設ける延伸部20を、平面視で、連続部10の軸線に対して直交する方向に延伸させた構成を有する。これにより、絶縁リング1Eを用いる組電池では、図8(B)及び図8(C)に示すように、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられる延伸部20が、隣接する円筒形電池41の両方の側面に設けられ、当該両方の側面を絶縁することが可能になる。谷間30に折り曲げられた延伸部20は、当該谷間30の深さ方向、即ち、隣接する円筒形電池41の側面同士の接点に向かう方向に湾曲されてよく、隣接する円筒形電池41の両方の側面に両面テープ等を用いて貼り付けられてよい。絶縁リング1Eによれば、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられた接続端子50の引き出し部52に接続される電子部品と、隣接する円筒形電池41の両方の側面との間が、谷間30の延伸部20によって絶縁されるようになる。
更に、絶縁リング1Eを用いる組電池では、絶縁リング1Eの延伸部20を、連続部10の軸線に対して直交する方向に延伸させることで、円筒形電池41群の電極面41aに接続する接続端子50の形状を、比較的単純で作製が容易な十字形状とすることができる。例えば、金型を用いた打ち抜き加工で十字形状の接続端子50を作製したり、長方形の2枚の平板を準備してそれらを十字形状となるように溶接して十字形状の接続端子50を作製したりすることができる。
絶縁リング1Eによれば、そのリング部11群が連続した連続部10によって円筒形電池41群の固定を行うことができると共に、谷間30に対応して連続部10から延伸される延伸部20の折り曲げによって谷間30における絶縁を行うことができる。谷間30においては、その両側の円筒形電池41の側面を絶縁することができる。このような絶縁リング1Eは、例えば、金型を用いた打ち抜き加工によって形成することができる。これにより、上記のような円筒形電池41群の固定及び絶縁が可能な絶縁リング1Eを効率的に低コストで得ることが可能になる。また、絶縁リング1Eを用いる組電池に適用する接続端子50を比較的単純で作製が容易な形状とすることができる。このような絶縁リング1E及び接続端子50を用い、組電池を効率的に低コストで得ることが可能になる。
尚、図8(A)~図8(C)には、図7(A)に示したような絶縁リング1Eを用いた例を示したが、この例に従い、図7(B)に示したような絶縁リング1Fを用い、上記同様に組電池を得ることが可能であり、上記同様の効果を得ることが可能である。
別の構成例について更に述べる。
図9は第2の実施の形態に係る絶縁リングの別の構成例について説明する図である。図9(A)及び図9(B)にはそれぞれ絶縁リングの一例の平面図を模式的に示している。
図9(A)に示す絶縁リング1Gは、リング部11群が連続した連続部10と、所定の隣接する円筒形電池間の谷間に対応する側縁部12から延伸された延伸部20との間、即ち、延伸部20の付け根に、切れ込み70が入れられた構成を有する。例えば、絶縁リング1Gは、延伸部20の付け根に、リング部11の接線方向に入れられた切れ込み70を有する。絶縁リング1Gは、このような構成を有する点で、上記図7(A)に示した絶縁リング1Eと相違する。
また、図9(B)に示す絶縁リング1Hは、リング部11群が連続した連続部10と、全ての隣接する円筒形電池間の谷間に対応する側縁部12から延伸された延伸部20との間、即ち、延伸部20の付け根に、切れ込み70が入れられた構成を有する。例えば、絶縁リング1Hは、延伸部20の付け根に、リング部11の接線方向に入れられた切れ込み70を有する。絶縁リング1Hは、このような構成を有する点で、上記図7(B)に示した絶縁リング1Fと相違する。
尚、延伸部20の延伸長さは、隣接する円筒形電池間の谷間に延伸部20が折り曲げられた時に、円筒形電池の側面における、絶縁を要する部位を覆うことが可能であれば、特に限定されない。
図10は第2の実施の形態に係る絶縁リングの円筒形電池群への取り付けの別の例について説明する図である。図10(A)には円筒形電池群に平板状の絶縁リングを取り付けた状態の一例の要部斜視図を模式的に示している。図10(B)には円筒形電池群に取り付けた絶縁リングの延伸部を折り曲げた状態の一例の要部斜視図を模式的に示している。図10(C)には接続端子を接続した状態の一例の要部斜視図を模式的に示している。
まず、図10(A)に示すように、1列に並設される円筒形電池41群の一端面側に、平板状の例えば絶縁リング1Gが貼り付けられる。絶縁リング1Gは、連続部10の各々のリング部11が、円筒形電池41群の各々の電極面41aに対向し、各リング部11に設けられた開口部10aから、対応する電極面41aの一部が露出するように、両面テープ等を用いて貼り付けられる。そして、絶縁リング1Gの貼り付け後、図10(B)に示すように、延伸部20が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げ位置21で折り曲げられる。これにより、円筒形電池41群が1列に並設された状態で絶縁リング1Gの平板状の連続部10で固定されると共に、谷間30に延伸部20が設けられた状態が得られる。
尚、ここでは図示を省略するが、1列に並設される円筒形電池41群の他端面側にも同様に、平板状の例えば一端面側と同一形状の絶縁リング1Gが貼り付けられてよく、その延伸部20が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられてよい。
絶縁リング1Gの貼り付け及びその延伸部20の折り曲げ後、図10(C)に示すように、接続端子50の接続部51が、絶縁リング1Gの開口部10aから露出する円筒形電池41群の電極面41aに溶接等の手法を用いて接続され、引き出し部52が、隣接する円筒形電池41間の谷間30に折り曲げられる。接続端子50の折り曲げられた引き出し部52には、ダイオード等の保護素子を含む電子部品が接続されるようになる。
ここで、図9(A)及び図10(A)に示した絶縁リング1Gでは、連続部10とその所定位置の側縁部12から延伸された延伸部20との間の、延伸部20の付け根に、切れ込み70が入れられている。そのため、この絶縁リング1Gでは、上記図7(A)及び図8(A)に示したような絶縁リング1Eに比べて、延伸部20の折り曲げ部位の幅が狭くなり、延伸部20の折り曲げが比較的容易になる。更に、絶縁リング1Gでは、図10(B)に示すように、延伸部20の折り曲げ位置21が、上記絶縁リング1Eに比べて、隣接する円筒形電池41間の谷間30のより深い位置、即ち、隣接する円筒形電池41の側面同士の接点により近い位置にシフトする。そして、絶縁リング1Gでは、図10(B)に示すように、延伸部20の折り曲げ位置21の両側の、切れ込み70が入れられた側縁部22を、隣接する円筒形電池41の両方の側面に沿って折り曲げて或いは湾曲させて、隣接する円筒形電池41の両方の側面にそれぞれ設けることが可能になる。谷間30に折り曲げられた延伸部20は、隣接する円筒形電池41の両方の側面に両面テープ等を用いて貼り付けられてよい。
絶縁リング1Gによれば、隣接する円筒形電池41の谷間30に折り曲げた延伸部20を、隣接する円筒形電池41の両方の側面に設け易くなる。これにより、図10(C)のように、隣接する円筒形電池41の電極面41aに接続された接続端子50の、谷間30に折り曲げられた引き出し部52、及びそれに接続される電子部品と、隣接する円筒形電池41の両方の側面との間を、延伸部20によってより確実に絶縁することが可能になる。
また、絶縁リング1Gは、上記絶縁リング1Eと同様に、金型を用いた打ち抜き加工によって形成することができる。これにより、上記のような円筒形電池41群の固定及び絶縁が可能な絶縁リング1Gを効率的に低コストで得ることが可能になる。更にまた、絶縁リング1Gを用いる組電池に適用する接続端子50を、十字形状といった比較的単純で作製が容易な形状とすることができる。このような絶縁リング1G及び接続端子50を用い、組電池を効率的に低コストで得ることが可能になる。
尚、図10(A)~図10(C)には、図9(A)に示したような絶縁リング1Gを用いた例を示したが、この例に従い、図9(B)に示したような絶縁リング1Hを用い、上記同様に組電池を得ることが可能であり、上記同様の効果を得ることが可能である。
以上説明した、第1及び第2の実施の形態に係る絶縁リングによれば、組電池に含まれる円筒形電池群の固定、及びそれらのうちの所定の円筒形電池の側面の絶縁を行うことのできる絶縁リングを、その製造に要する時間及びコストを抑えて実現することが可能になる。また、そのような絶縁リングを用い、組電池を、その製造に要する時間及びコストを抑えて実現することが可能になる。
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H 絶縁リング
10 連続部
10a 開口部
11 リング部
12 側縁部
20 延伸部
21 折り曲げ位置
22 側縁部
30 谷間
40A,40B 組電池
41 円筒形電池
41a 電極面
50 接続端子
51 接続部
52 引き出し部
60 電子部品
61 アキシャルリード
70 切れ込み

Claims (12)

  1. 並設される複数の円筒形電池を含む組電池の、前記複数の円筒形電池の一端面側に設けられる各々の電極面に対応する複数のリング部が連続した平板状の連続部と、
    平板状の前記連続部の、前記複数の円筒形電池のうちの少なくとも一組の隣接する円筒形電池の谷間に対応する側縁部から、前記連続部の外側に延伸された延伸部と
    を有することを特徴とする絶縁リング。
  2. 前記延伸部は、平板状の前記連続部と同一平面内に位置する時、平面視で、前記隣接する円筒形電池に対応する前記リング部のうちの一方の中心から、前記隣接する円筒形電池に対応する前記リング部の中心間を結ぶ中心線に対して40°~90°の方向に向かって、前記連続部の前記側縁部から延伸されることを特徴とする請求項1に記載の絶縁リング。
  3. 前記延伸部は、平板状の前記連続部と同一平面内に位置する時、平面視で、前記隣接する円筒形電池の接点に対応する位置から、前記隣接する円筒形電池に対応する前記リング部の中心間を結ぶ中心線と直交する方向に向かって、前記連続部の前記側縁部から延伸されることを特徴とする請求項1に記載の絶縁リング。
  4. 前記連続部と前記延伸部との間に入れられた切れ込みを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の絶縁リング。
  5. 並設される複数の円筒形電池と、
    前記複数の円筒形電池の一端面側に取り付けられる第1絶縁リングと
    を含み、
    前記第1絶縁リングは、
    前記複数の円筒形電池の前記一端面側に設けられる各々の第1電極面に対応する複数の第1リング部が連続した平板状の第1連続部と、
    平板状の前記第1連続部の、前記複数の円筒形電池のうちの少なくとも一組の隣接する円筒形電池の第1谷間に対応する第1側縁部から、前記第1連続部の外側に延伸された第1延伸部と
    を有し、
    前記第1延伸部は、前記第1側縁部から前記第1谷間に折り曲げられ、前記第1谷間に沿って延伸されることを特徴とする組電池。
  6. 前記第1延伸部は、前記隣接する円筒形電池のうちの一方の円筒形電池の側面に設けられることを特徴とする請求項5に記載の組電池。
  7. 前記第1延伸部は、前記隣接する円筒形電池の両方の側面に跨って設けられることを特徴とする請求項5に記載の組電池。
  8. 前記複数の円筒形電池の他端面側に取り付けられる第2絶縁リングを含み、
    前記第2絶縁リングは、
    前記複数の円筒形電池の前記他端面側に設けられる各々の第2電極面に対応する複数の第2リング部が連続した平板状の第2連続部と、
    平板状の前記第2連続部の、前記隣接する円筒形電池の前記第1谷間に対応する第2側縁部から、前記第2連続部の外側に延伸された第2延伸部と
    を有し、
    前記第2延伸部は、前記第2側縁部から前記第1谷間に折り曲げられ、前記第1谷間に沿って延伸されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の組電池。
  9. 前記第1電極面に接続された第1接続部と、前記第1接続部から、前記第1連続部上を通って、前記第1谷間に折り曲げられた前記第1延伸部上まで引き出された第1引き出し部とを有する第1接続端子と、
    前記第2電極面に接続された第2接続部と、前記第2接続部から、前記第2連続部上を通って、前記第1谷間に折り曲げられた前記第2延伸部上まで引き出された第2引き出し部とを有する第2接続端子と、
    前記第1谷間に設けられ、前記第1引き出し部に接続された第1リードと、前記第2引き出し部に接続された第2リードとを有する電子部品と
    を含むことを特徴とする請求項8に記載の組電池。
  10. 並設される複数の円筒形電池を含む組電池の、前記複数の円筒形電池の一端面側に、
    前記複数の円筒形電池の前記一端面側に設けられる各々の第1電極面に対応する複数の第1リング部が連続した平板状の第1連続部と、
    平板状の前記第1連続部の、前記複数の円筒形電池のうちの少なくとも一組の隣接する円筒形電池の第1谷間に対応する第1側縁部から、前記第1連続部の外側に延伸された第1延伸部と
    を有する第1絶縁リングを、対応する前記第1電極面と前記第1リング部とを合わせて取り付ける工程と、
    前記第1延伸部を、前記第1側縁部から前記第1谷間に折り曲げ、前記第1谷間に沿って延伸させる工程と
    を含むことを特徴とする組電池の製造方法。
  11. 前記複数の円筒形電池の他端面側に、
    前記複数の円筒形電池の前記他端面側に設けられる各々の第2電極面に対応する複数の第2リング部が連続した平板状の第2連続部と、
    平板状の前記第2連続部の、前記隣接する円筒形電池の前記第1谷間に対応する第2側縁部から、前記第2連続部の外側に延伸された第2延伸部と
    を有する第2絶縁リングを、対応する前記第2電極面と前記第2リング部とを合わせて取り付ける工程と、
    前記第2延伸部を、前記第2側縁部から前記第1谷間に折り曲げ、前記第1谷間に沿って延伸させる工程と
    を含むことを特徴とする請求項10に記載の組電池の製造方法。
  12. 前記第1電極面に接続された第1接続部と、前記第1接続部から、前記第1連続部上を通って、前記第1谷間に折り曲げられた前記第1延伸部上まで引き出された第1引き出し部とを有する第1接続端子を設ける工程と、
    前記第2電極面に接続された第2接続部と、前記第2接続部から、前記第2連続部上を通って、前記第1谷間に折り曲げられた前記第2延伸部上まで引き出された第2引き出し部とを有する第2接続端子を設ける工程と、
    前記第1引き出し部に第1リードが接続され、前記第2引き出し部に第2リードが接続された電子部品を、前記第1谷間に設ける工程と
    を含むことを特徴とする請求項11に記載の組電池の製造方法。
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