JP2022147032A - 便座装置及び排泄物検知装置 - Google Patents

便座装置及び排泄物検知装置 Download PDF

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正道 戸崎
Masamichi Tozaki
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Satoko Kizuka
雄太 酒井
Yuta Sakai
翔太 藤野
Shota Fujino
武徳 福島
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Abstract

【課題】大便以外の不要なデータの収集を抑制可能にすること。【解決手段】実施形態に係る便座装置は、排泄物を受けるボウル部が形成された大便器の上部に載置される便座装置であって、使用者が着座する便座と、光を照射する発光部と、光を受光する受光部と、前記受光部が受光したデータに基づいて、基準となる所定の状態に対して物体の存在を検知する測定待機モード、前記物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び前記大便を測定する測定モードの各々において、前記発光部による光の照射、前記受光部による受光を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記測定待機モードにおいて、前記物体の存在を検知した場合に前記判定モードへ移行する。【選択図】図5

Description

開示の実施形態は、便座装置及び排泄物検知装置に関する。
従来、便器内に排泄された大便を検知可能なセンサを備えた便座装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、便器内に向けて発光部からの光を照射し続けることを抑制するために、待機モードと測定モードとの2つのモードを切り替えることで使用者が便器内に照射される光を気にするおそれを抑制する便座装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第5861977号公報 特許第6777206号公報
しかしながら、上述の従来技術には、改善の余地がある。例えば、便器のボウル部(鉢)中には大便以外にも、尿、トイレットペーパー、温水洗浄便座でおしり洗浄をしたことによる臀部に付着した水滴など、様々なもの(「物体」とする)が落下したり、存在する場合がある。そのため、待機モードと測定モードとの2つのモードを切り替えるだけでは、検知したい対象以外の物体のデータも収集してしまい、不要なデータを収集してしまうという課題が生じた。
開示の実施形態は、大便以外の不要なデータの収集を抑制可能な便座装置及び排泄物検知装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る便座装置は、排泄物を受けるボウル部が形成された大便器の上部に載置される便座装置であって、使用者が着座する便座と、光を照射する発光部と、光を受光する受光部と、前記受光部が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード、前記物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び前記大便を測定する測定モードの各々において、前記発光部による光の照射、前記受光部による受光を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記測定待機モードにおいて、前記物体の存在を検知した場合に前記判定モードへ移行することを特徴とする。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、受光部が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード、物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び大便を測定する測定モードとの3つのモードを有する。これにより、便座装置は、検知データと基準となる所定のデータに基づいて物体の存在を検知する測定待機モード及び大便を測定する測定モードの2つのモードに加え、大便かそうでないかの判定モードを加えることにより、不要なデータを収集することなく大便のみのデータを収集することが可能になる。したがって、便座装置は、大便以外の不要なデータの収集を抑制可能にすることができる。
実施形態の一態様に係る便座装置において、前記制御部は、前記測定待機モードにおいて、前記物体の存在を検知した場合に前記判定モードへ移行し、前記判定モードにおいて、前記物体が大便であると判定した場合に前記測定モードへと移行し、前記物体が大便であると判定しなかった場合には前記測定待機モードへと移行する。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、測定待機モードと判定モードを分けて制御することにより、検知した物体が大便でない場合には再び測定待機モードへと移行するため、大便とそれ以外の物体がどの順序で受光部に投影されたとしても、特別な動作なく大便だけのデータを取得することが可能となる。したがって、便座装置は、大便以外の不要なデータの収集を抑制可能にすることができる。
実施形態の一態様に係る便座装置において、前記制御部は、前記受光部が受光したデータに含まれる物体を検知する前記測定待機モードにおいて、前記発光部による光の照射、及び前記受光部による受光を制御する。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、受光部が受光したデータに含まれる物体を検知する測定待機モード、及び測定モードの2つのモードに加え、判定モードを加えることにより、不要なデータを収集することなく大便のみのデータを収集することが可能になる。したがって、便座装置は、大便以外の不要なデータの収集を抑制可能にすることができる。
実施形態の一態様に係る便座装置において、前記制御部は、前記判定モードにおいては、前記測定待機モードにおいて照射される波長帯と異なる波長帯を少なくとも含む光を照射し、前記受光部により受光された反射光に基づき判定する。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、物体の検知等のデータに基づいて、基準となる所定の状態に対して物体の存在の検知(測定待機モード)、及び大便の検知(判定モード)の各々において、それぞれ異なる波長帯を含む光を照射し、物体からの反射光をデータとして得られるため、それらデータから物体の色を判断することができ、物体が大便か否かの区別を可能にすることができる。具体的には、大便は、一般的に茶系(黄~濃いこげ茶)の濃い色である。一方、便器に存在するその他の物体(尿やペーパー)は、白色や透明など淡い色が多い。つまり、実施形態の一態様に係る便座装置によれば、便器内に存在する物体の色が限られている点に着目して、物体が大便かそれ以外であるかを見分けることが可能である。
実施形態の一態様に係る便座装置は、前記便座に対する使用者の着座状態を検知する着座検知センサ、を有し、前記制御部は、前記着座検知センサによって前記使用者による前記便座への着座が検知されている期間において、前記測定待機モードと、前記判定モードと、前記測定モードとを制御する。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、着座検知センサを設けることで使用者が便座に着座中において3つのモードを切り替えて処理を行うことが可能となる。これにより、便座装置は、使用者が着座していない、すなわち排便が行われない期間における発光を抑制することで、発光部(発光素子)の長寿命化を可能とすることができる。
実施形態の一態様に係る便座装置において、前記制御部は、不可視光域の波長帯を含む光、又は前記測定モードで照射した光の波長帯よりも不可視光域側の波長帯を含む光を照射する前記測定待機モードと、前記測定待機モードで照射した光の波長帯よりも可視光域側の波長帯を含む光を照射する前記判定モードとを有する。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、発光部による光の照射に係る制御として、不可視光域の波長、又は測定モードで照射した光よりも不可視光域側の波長を有する光を照射する測定待機モードと、測定待機モードで照射した光よりも可視光域側の波長を有する光を照射する判定モードとを有する。判定モードは常時点灯せず、測定待機モードで条件を満たすと判定された後のわずかな時間であるため、使用者が光を気にする可能性は判定モードよりも測定待機モードの方が高い。そのため、測定待機モードで照射される光を不可視光または不可視光域側の波長を有する光とすることにより、測定待機モードを実行中において、使用者が便器内に照射される光を気にするおそれを抑制することが可能になる。
実施形態の一態様に係る便座装置において、前記発光部は、異なる波長帯の光を照射する複数の発光素子を備え、前記制御部は、前記測定モードにおいて発光させる発光素子のうち少なくとも1つを、前記判定モードにおいて発光させる。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、判定モードで用いる発光素子を、測定モードで用いる発光素子を利用することにより、判定モード(大便の判定)のためだけに新たな構成を加えることなく、大便を判定し、データを収集することが可能になる。
実施形態の一態様に係る便座装置において、前記制御部は、前記測定モードにおいて発光させる発光素子のうち少なくとも1つを、前記測定待機モードにおいて発光させ、前記測定モードにおいて発光させる発光素子のうち、前記測定待機モードで発光させる発光素子の発光波長との差が最大の発光波長の発光素子を、前記判定モードにおいて発光させる。
実施形態の一態様に係る便座装置によれば、測定待機モードで検知したデータを判定モードでも用いる場合、判定モードで計算に用いる2つのデータ(測定待機モードで検知したデータと判定モードで検知したデータ)において、大便とその他の物体で最も色の違いによる反射光の差が認められるようになるため、より精度よく大便の判定が可能になる。
実施形態の一態様に係る排泄物検知装置は、大便を受けるボウル部が形成された便器に配設される排泄物検知装置であって、光を照射する発光部と、光を受光する受光部と、前記受光部が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード、前記物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び前記大便を測定する測定モードの各々において、前記発光部による光の照射、前記受光部による受光を制御し、前記制御部は、前記測定待機モードにおいて、前記物体の存在を検知した場合に前記判定モードへ移行する。
実施形態の一態様に係る排泄物検知装置によれば、受光部が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード、物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び大便を測定する測定モードとの3つのモードを有する。これにより、排泄物検知装置は、検知データと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード及び大便を測定する測定モードの2つのモードに加え、大便かそうでないかの判定モードを加えることにより、不要なデータを収集することなく大便のみのデータを収集することが可能になる。したがって、排泄物検知装置は、大便以外の不要なデータの収集を抑制可能にすることができる。
実施形態の一態様によれば、大便以外の不要なデータの収集を抑制可能にすることができる。
図1は、実施形態に係るトイレシステムの構成の一例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る便座装置の構成の一例を示す斜視図である。 図3は、実施形態に係る便座装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 図4は、発光部及び受光部の構成の一例を示す図である。 図5は、3つのモードの切替えを含む処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、測定待機モード及び判定モードにおける処理の流れを示す図である。 図7は、測定待機モード及び判定モードにおけるタイムチャートの一例を示す図である。 図8は、測定モードにおける処理の流れを示す図である。 図9は、測定モードにおけるタイムチャートの一例を示す図である。 図10は、データの取得方法の一例を示す図である。 図11は、モード移行に関する処理の一例を示す図である。 図12は、測定待機モードにおける処理の一例を示す図である。 図13は、判定モードにおける処理の一例を示す図である。 図14は、波長と反射率の関係の一例を示す図である。 図15は、変形例に係るトイレシステムの機能構成の一例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する便座装置及び排泄物検知装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、トイレルームの使用者による大便の情報収集に関する処理やその処理を行うための構成について説明するが、最初に前提となるトイレシステムなどの各種構成を説明する。
<1.トイレシステムの構成>
まず、実施形態に係るトイレシステムの構成について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係るトイレシステムの構成の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、トイレシステム1は、便座装置2と、操作装置10とを備える。図1に示すように、トイレルームRには、床面Fに、洋式大便器(以下「便器」と記載する)7が設置される。なお、以下では、床面FからトイレルームRの空間内に臨む向きを上と記載する。便座装置2は、便器7の上部に設けられる。
便器7は、例えば、陶器製である。便器7には、ボウル部8が形成される。ボウル部8は、下方に凹んだ形状であり、使用者の排泄物を受ける部位(便鉢)である。なお、便器7は、図示のような床置き式に限らず、トイレシステム1を適用可能であれば、どのような形式でもよく、壁掛け式等のような形式であってもよい。便器7には、ボウル部8が臨む開口の端部の全周にわたってリム部9が設けられる。トイレルームRには、例えば、便器7付近に洗浄水を貯留する洗浄水タンクが設置されてもよいし、洗浄水タンクが設置されない、いわゆるタンクレス式でもよい。
例えば、トイレルームRに設けられた洗浄用の洗浄操作部(図示省略)が使用者により操作されると、便器7のボウル部8への洗浄水の供給による便器洗浄が実施される。洗浄操作部は操作レバーや、操作装置10に表示された便器洗浄オブジェクトに対するタッチ操作であってもよい。なお、洗浄操作部は、操作レバーなどのような使用者の手動によって便器洗浄を実施させるものに限らず、着座センサのような使用者を検知するセンサの人体検知によって便器洗浄を実施させるものでもよい。
便座装置2は、便器7の上部に取り付けられ、本体部3と、便蓋4と、便座5と、洗浄ノズル6とを備える。便座装置2は、排泄物を受けるボウル部8が形成された便器7の上部に載置される。便座装置2は、洗浄ノズル6が洗浄水を噴射する前にボウル部8に進出するように便器7の上部に載置される。なお、便座装置2は、便器7に対して着脱可能に取り付けられてもよいし、便器7と一体化するように取り付けられてもよい。
図1に示すように、便座5は、中央に開口50を有する環状に形成され、リム部9に沿って、便器7の開口に重なる位置に配置される。便座5は、使用者が着座する。便座5は、着座した使用者の臀部を支持する着座部として機能する。また、図1に示すように、便蓋4及び便座5は、それぞれの一端部が本体部3に軸支され、本体部3の軸支部分を中心として回動可能(開閉可能)に取り付けられる。なお、便蓋4は、便座装置2に必要に応じて取り付けられ、便座装置2は、便蓋4を有しなくてもよい。
洗浄ノズル6は、洗浄用の水を吐水するためのノズルである。洗浄ノズル6は、洗浄水を噴射可能である。洗浄ノズル6は、使用者に向けて洗浄水を噴射可能である。洗浄ノズル6は、局部洗浄用のノズルである。洗浄ノズル6は、電動モータなどの駆動源(図3中のノズルモータ61等)の駆動により、本体部3の筐体である本体カバー30に対して進退可能に構成される。また、洗浄ノズル6は、図示しない水道管などの水源に接続される。そして、洗浄ノズル6は、図1に示すように、本体部3の筐体である本体カバー30に対して進出した位置(以下「進出位置」ともいう)にあるときに、水源からの水を使用者の身体へ噴出させて局部を洗浄する。
図1では、洗浄ノズル6が進出位置にある状態を示す。なお、洗浄ノズル6は、便器7(ボウル部8等)内の洗浄用にも共用されてもよい。洗浄ノズル6は、使用者の局部を洗浄する局部洗浄モードと、便器7内に水を撒く便器洗浄モードとを切り替え可能に用いられてもよい。例えば、洗浄ノズル6は、便座装置2の制御部34(図3参照)による制御に応じて、局部洗浄モードと便器洗浄モードとを切り替え可能に用いられてもよい。
操作装置10は、トイレルームR内に設けられる。操作装置10は、使用者が操作可能な位置に設けられる。操作装置10は、使用者が便座5に着座時において、操作可能な位置に設けられる。図1に示す例において、操作装置10は、便座5に着座した使用者から見て右側方の壁面Wに配置される。なお、操作装置10は、便座5に着座した使用者が利用可能であれば、壁面に限らず、種々の態様により配置されてもよい。例えば、操作装置10は、便座装置2と一体に設けられてもよい。
操作装置10は、便座装置2と所定のネットワーク(例えば、図15中のネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。例えば、便座装置2と操作装置10とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。
操作装置10は、例えばタッチパネル機能により表示面(例えば表示画面11)を介して使用者からの各種操作を受け付ける。また、操作装置10は、スイッチやボタンを備え、スイッチやボタン等により各種操作を受け付けてもよい。表示画面11は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、操作装置10は、表示画面11により使用者の入力を受け付け、使用者への出力も行う。表示画面11は、各種情報を表示する表示装置である。
操作装置10は、便座装置2により実行中の制御を止めるためのユーザの操作を受け付ける。操作装置10は、便座装置2による局部洗浄の実行を開始するためのユーザの操作を受け付ける。操作装置10は、使用者による洗浄ノズル6への指示を受け付ける。操作装置10は、便座装置2に所定の音を出力させるためのユーザの操作を受け付ける。操作装置10は、便座装置2の洗浄ノズル6(図1参照)を除菌水で殺菌する殺菌処理を行うためのユーザの操作を受け付ける。操作装置10は、便座装置2による局部洗浄時の吐水の勢いを調整するためのユーザの操作を受け付ける。操作装置10は、便座装置2が出力する音の音量を調整するためのユーザの操作を受け付ける。操作装置10は、トイレの利用に関する情報を操作装置10に表示したり音声出力したりする際の言語を選択するためのユーザの操作を受け付ける。
例えば、操作装置10は、上述したユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示画面11に表示し、表示したオブジェクトに対するユーザの接触に応じて、各種処理を実行してもよい。例えば、操作装置10は、上述したユーザの操作を受け付けるスイッチやボタン等を有し、スイッチやボタン等に対するユーザの接触に応じて、各種処理を実行してもよい。なお、上記は一例であり、操作装置10は、各種処理を実行するユーザによる操作を受け付けてもよい。
トイレシステム1は、後述する各種の構成や処理により、使用者の大便の形状や大きさや質や色等の各種の性状を検知する。トイレシステム1は、光学的な方式により使用者の排便を検知する。すなわち、トイレシステム1は、光学的手段で大便の情報を検知可能なトイレシステムである。例えば、トイレシステム1は、使用者の便座5への着座の検知により、測定待機モード(単に「待機モード」ともいう)になり、物体の検知に応じて判定モードへ移行し、物体が大便(単に「便」ともいう)である場合に測定モードに移行する。なお、ここでいう物体には、検知の対象となる物体であればどのような状態の物体でもよく、例えば落下中の物体(落下物)等の位置が変化している物体等の様々な物体が含まれる。また、待機モード、判定モード、及び測定モードの3つのモードの移行の点については図5以降で詳述する。また、トイレシステム1は、測定した結果を基に、使用者のスマートフォン等の端末装置に情報提供を行ってもよい。
<2.便座装置の構成>
次に、便座装置2の構成について図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係る便座装置の構成の一例を示す斜視図である。具体的には、図2は、便座装置2を前方から見た斜視図である。なお、図2では、便蓋4の図示を省略する。
また、図2では、洗浄ノズル6(図1参照)が本体カバー30内に収納される位置(以下「収納位置」ともいう)にある状態を示す。図2に示すように、洗浄ノズル6が収納位置にある場合、ノズル用蓋60は閉じられており、洗浄ノズル6は、ノズル用蓋60の裏に隠されている。洗浄ノズル6による洗浄が行われる場合、ノズル用蓋60が開放するとともに、本体カバー30の開口(図2の閉鎖状態であるノズル用蓋60が塞ぐ開口)から洗浄ノズル6が突出し、洗浄ノズル6は、進出状態に移行する。
図2に示すように、光学ユニット100の発光部120や受光部130は、本体カバー30の開口31から露出する。例えば、発光部120は、開口31から便器7内の排泄物に向けて光を照射可能となり、受光部130は、便器7内の排泄物からの反射光を受光可能となる。
なお、本体カバー30の開口31には、開閉自在の蓋部が設けられ、光学ユニット100による発光や受光を行う際に蓋部が開放状態となり、光学ユニット100の発光部120や受光部130が開口31から露出してもよい。また、光学ユニット100による発光や受光を行わない際に蓋部が閉鎖状態となり、開口31は蓋部により覆われ、光学ユニット100の発光部120や受光部130が開口31から露出しなくてもよい。
図2に示すように、便座装置2は、洗浄ノズル6に隣接する位置に光学ユニット100を配置した構成である。なお、光学ユニット100は、洗浄ノズル6に隣接する位置に限らず、所望の検知が可能であれば、どのような位置に配置されてもよく、例えば光学ユニットと便座装置とは別体であってもよいがこの点については後述する。
<3.便座装置の機能構成>
次に、便座装置2の機能構成について図3を参照して説明する。図3は、実施形態に係る便座装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、便座装置2は、人体検知センサ32と、着座検知センサ33と、制御部34と、電磁弁71と、ノズルモータ61と、洗浄ノズル6と、光学ユニット100とを備える。なお、図3では、図1で説明した便座装置2の構成の一部(本体部3や便座5や便器7等)についての図示を省略する。
例えば、人体検知センサ32や着座検知センサ33や制御部34は便座装置2の本体部3に設けられる。なお、図示を省略するが、便座装置2は、操作装置10と通信する通信部(例えば、図15中の通信部35等)を有する。例えば、通信部は、通信回路等によって実現される。そして、通信部は、所定のネットワーク(例えば、図15中のネットワークN)と有線または無線で接続され、操作装置10等の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。また、本体部3には、制御部34外に記憶部(例えば後述する第2のメモリ)を有してもよい。この場合、便座装置2は、制御部34から第2のメモリにデータを送信し、データを第2のメモリに格納してもよいが、この点の詳細は後述する。
人体検知センサ32は、人体を検知する機能を有する。例えば、人体検知センサ32は、赤外線信号を用いた焦電センサ等により実現される。例えば、人体検知センサ32は、μ(マイクロ)波センサ等により実現されてもよい。なお、上記は一例であり、人体検知センサ32は、上記に限らず、種々の手段により人体を検知してもよい。例えば、人体検知センサ32は、トイレルームR(図1参照)内に入室した人(使用者など)を検知する。人体検知センサ32は、検知信号を制御部34へ出力する。なお、便座装置2は、人体検知センサ32を有しなくてもよい。
着座検知センサ33は、便座装置2への人の着座を検知する機能を有する。着座検知センサ33は、使用者が便座5に着座したことを検知する。着座検知センサ33は、便座5に対する使用者による着座を検知可能である。着座検知センサ33は、使用者による便座5からの離座を検知する離座検知センサとしても機能する。着座検知センサ33は、便座5に対する使用者の着座状態を検知する。
例えば、着座検知センサ33は、荷重センサにより使用者が便座5に着座したことを検知する。着座検知センサ33は、例えば便座5に着座した使用者の荷重によってON・OFFが切り替わるスイッチ(以下「着座sw」と記載する場合がある)である。また、例えば、着座検知センサ33は、赤外線投受光式の測距センサであり、人(使用者)が便座5に着座する直前において便座5の付近に存在する人体や、便座5に着座した使用者を検知してもよい。なお、上記は一例であり、着座検知センサ33は、上記に限らず、種々の手段により便座装置2への人の着座を検知してもよい。着座検知センサ33は、着座検知信号を制御部34へ出力する。
制御部34は、例えば各種構成や処理を制御する制御装置であってもよい。制御部34は、ノズルモータ61や電磁弁71や光学ユニット100を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された信号に基づいて、ノズルモータ61や電磁弁71や光学ユニット100を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された局部洗浄に関する制御指示の信号に基づいて、ノズルモータ61を制御する。制御部34は、洗浄ノズル6を進退させるためにノズルモータ61を制御する。制御部34は、電磁弁71の開閉を制御する。制御部34は、蓋部を開閉させるための制御を行ってもよい。制御部34は、蓋部を開放状態にするための制御情報を、蓋部を開閉させる駆動部(アクチュエータ等)に送信する。制御部34は、蓋部を閉鎖状態にするための制御情報を、蓋部を開閉させる駆動部に送信する。制御部34は、発光部120の点灯や消灯を制御するための制御情報を光学ユニット100に送信する。
制御部34は、受光部130の電子シャッタの機能を制御するための制御情報を光学ユニット100に送信する。なお、受光部130の電子シャッタは、いわゆるレンズシャッタのような機械的なシャッタとは異なり、受光素子132(撮像素子)を電子的に制御して露光を読み出すシャッタ方式である。すなわち、受光部130の電子シャッタは、いわゆる電子式シャッタや電子制御式シャッタである。制御部34は、有線により、ノズルモータ61や電磁弁71や光学ユニット100に制御情報を送信する。なお、制御部34は、無線により、ノズルモータ61や電磁弁71や光学ユニット100に制御情報を送信してもよい。
制御部34は、受光部130が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード、検知した物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び大便を測定する測定モードの各々において、発光部120による光の照射、受光部130による受光を制御する。制御部34は、測定待機モードにおいて、物体の存在を検知した場合に判定モードへ移行し、判定モードにおいて、物体が大便であると判定した場合に測定モードへと移行し、物体が大便ではないと判定した場合には測定待機モードへと移行する。ここで、測定待機モードにおいて検知する受光部130が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知するとは、例えば、基準となる着座直後の物体が存在しない場合に測定した受光データ(所定のデータ)と、大便や尿などの排泄物のほか、トイレットペーパー、温水洗浄便座でおしり洗浄をしたことによる臀部に付着した水滴などを検知した場合の受光データとの変化に基づく検知をいう。また、所定のデータは、着座直後の物体が存在しない場合に測定した受光データである必要は必ずしもなく、物体の存在を検知の基準となるデータであればよく、前もって基準となるデータを記録しておいてもよい。
制御部34は、受光部130が受光したデータから物体の存在を検知する測定待機モードにおいて、発光部120による光の照射、及び受光部130による受光を制御する。制御部34は、判定モードにおいては、測定待機モードにおいて照射される波長帯と異なる波長帯を少なくとも含む光を照射し、受光部130により受光された反射光を基づき判定する。例えば、測定待機モードにおいて照射される波長帯の光による反射光のデータと、判定モードにおいて照射される測定待機モードにおいて照射される波長帯と異なる波長帯を少なくとも含む光による反射光のデータとに基づき、輝度の違いが一定以上である場合に物体の色が大便特有の色であると検知し、物体が大便であると判定する。
制御部34は、着座検知センサ33によって使用者による便座5への着座が検知されている期間において、測定待機モードと、判定モードと、測定モードとを制御する。制御部34は、測定待機モードでは、不可視光域の波長帯を含む光、又は測定モードで照射した光の波長帯よりも不可視光域側の波長帯を含む光を発光部120に照射させ、判定モードでは、測定待機モードで照射した光の波長帯よりも可視光域側の波長帯を含む光を発光部120に照射させる。なお、ここでいう不可視光域の波長帯は、例えば赤外光の波長域(波長帯)である。また、例えば、測定モードで照射した光の波長帯よりも不可視光域側の波長帯は、測定モードで照射した光の波長帯よりも長い波長の波長帯であってもよい。また、例えば、測定待機モードで照射した光の波長帯よりも可視光域側の波長帯は、測定待機モードで照射した光の波長帯よりも可視光域の中央部(例えば580nm等)側の波長帯であってもよく、可視光域を含んでいてもよい。
制御部34は、測定モードにおいて発光させる発光素子121のうち少なくとも1つを、判定モードにおいて発光させる。制御部34は、測定モードにおいて発光させる発光素子121のうち少なくとも1つを、測定待機モードにおいて発光させ、測定モードにおいて発光させる発光素子121のうち、測定待機モードで発光させる発光素子121の発光波長との差が最大の発光波長の発光素子121を、判定モードにおいて発光させる。例えば、測定モードの波長帯が、590nm、670nm、870nmを中心波長とする3つの波長帯を利用する場合、測定待機モードでは870nmを中心とする波長帯利用し、判定モードでは590nmを利用するようにしてもよい。また、ここでは590nm、670nm、870nmを中心波長とする3つの波長帯を利用する場合の一例を示したが、利用する波長領域はその限りではなく、各モードにて利用する波長帯が、測定待機モードでは、不可視光域の波長帯を含む光、又は測定モードで照射した光の波長帯よりも不可視光域側の波長帯を含む光を利用し、判定モードでは、測定待機モードで照射した光の波長帯よりも可視光域側の波長帯を含む光を利用すればよい。
制御部34は、発光部120による光の照射を制御する。制御部34は、発光素子121への通電、及び受光素子132に対する電圧の印加を制御する。制御部34は、受光素子132に対して、電子シャッタを開く制御指示を送り、発光素子121に通電することで、大便からの反射光を受光可能とする受光制御を行う。制御部34は、一の受光制御の実行開始後、一の受光制御の次の受光制御を実行するまでの間隔を、制御処理が可能な範囲内で任意の時間(例えば0.2ミリ秒以上等)に制御する。
また、制御部34は、図1に示すような便蓋4や便座5を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された信号に基づいて、便蓋4や便座5を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された便蓋開閉に関する制御指示の信号に基づいて、便蓋4を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された着座部開閉に関する制御指示の信号に基づいて、便座5を制御する。制御部34は、有線により、便蓋4や便座5に制御情報を送信する。なお、制御部34は、無線により、便蓋4や便座5に制御情報を送信してもよい。
制御部34は、人体検知センサ32による使用者の入室が検知されたか否かを判定する。制御部34は、人体検知センサ32によるトイレルームRへの使用者の入室が検知されたか否かを判定する。制御部34は、着座検知センサ33による使用者の着座が検知されたか否かを判定する。制御部34は、着座検知センサ33による便座5への使用者の着座が検知されたか否かを判定する。制御部34は、上述した制御に関する演算を実行する演算部(例えば演算処理装置)や記憶部(例えば後述する第1のメモリ)等の各種の構成を有する。例えば、演算処理装置は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のプロセッサや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等の種々の手段により実現される。
ここで、制御部34の構成の一例について説明する。制御部34は、ADConverterや演算処理装置やROM(Read Only Memory)や第1のメモリを有する。
ADConverterは、いわゆるA/Dコンバータ(アナログ-デジタル変換回路)であり、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換の機能を有する。ADConverterは、アナログ-デジタル変換回路であってもよい。例えば、ADConverterは、受光部130が受光(検知)したアナログデータをデジタルデータに変換する。ADConverterは、アナログデータのうち、所定の範囲のデータを削除したアナログデータをデジタルデータに変換してもよい。例えば、ADConverterは、予め設定された範囲(例えば中央の所定の範囲)の画素に対応するデータだけを残し、残りの範囲の画素に対応するデータを削除してもよい。なお、受光素子132に排泄物検知用に画素数等が設定されたラインセンサ等の専用のセンサが用いられる場合、ADConverterは、所定の範囲のデータの削除を行うことなく、アナログデータ全体をデジタルデータに変換する。
演算処理装置は、CPUやマイコン等の種々の手段により実現され、各種の処理を実行する。例えば、演算処理装置は、ADConverterにより変換されたデジタルデータを用いた各種処理を実行する。演算処理装置は、ROMに記憶されたプログラム(例えば物体判定プログラムや排泄物判定プログラム等の検知処理に関連する各種プログラム)により各種処理を実行する。例えば、演算処理装置は、ROMに記憶されたプログラムが演算処理装置内の一時的に使用される記憶領域等を作業領域として実行されることにより実現される。
演算処理装置は、データを解析する。演算処理装置は、第1のメモリに一時的に記憶されたデータを解析する。演算処理装置は、第1のメモリへの受光部130が受光したデータの転送、第1のメモリに記憶されたデータの解析及び削除を実行する。
ROMは、例えば物体判定プログラムや排泄物判定プログラム等の検知処理に関連する各種プログラムを記憶する。
第1のメモリは、各種データを一時的に格納する内部メモリ(記憶装置)である。第1のメモリは、受光部130が受光したデータを記憶する。第1のメモリは、ADConverterにより変換されたデジタルデータを格納する。例えば、第1のメモリは、SRAM(Static Random Access Memory)である。なお、第1のメモリは、SRAMに限らず、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の他のRAM(Random Access Memory)やPROM(Programmable Read Only Memory)等の高速処理が可能なROMが用いられる。
第1のメモリは、演算処理装置による制御に応じて、データを格納する。例えば、第1のメモリには、96キロバイトや512キロバイト等の記憶容量の記憶装置が用いられる。第1のメモリに一時的に記憶される受光部130が受光したデータには、受光部130により検知された生データ(アナログデータ)や、A/D変換されることによって加工されたデータ(デジタルデータ)が含まれる。
なお、上述した制御部34の構成は一例に過ぎず、所望の処理が可能な構成であれば、制御部34はどのような構成であってもよい。また、便座装置2は、第2のメモリを有する。便座装置2は、制御部34により取得されたデータを第2のメモリに格納する。
例えば、第2のメモリは、各種データを格納する外部メモリ(記憶装置)である。第2のメモリは、制御部34から取得したデジタルデータを格納する。例えば、第2のメモリは、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等が用いられる。第2のメモリは、SD(Secure Digital)カードメモリや、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の種々の記憶装置(メモリ)であってもよい。
第2のメモリは、第1のメモリに記憶されたデータを転送可能である。第2のメモリは、第1のメモリよりも記憶領域が大きい。例えば、第2のメモリには、4ギガバイト等、第1のメモリと比べて記憶容量が大きい記憶装置が用いられる。第2のメモリに記憶されたデータは、外部装置に送信されてもよい。トイレシステム1は、便座装置2の通信装置等により、第2のメモリに記憶されたデータを無線により、使用者が利用する端末装置等の外部装置に送信してもよい。
なお、第2のメモリは、便座装置2内や便座装置2外等のいずれに設けられてもよい。例えば、第2のメモリは、便座装置2内のMicroSDであってもよいし、便座装置2外にあり、便座装置2とWi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)等により通信する外部メモリであってもよい。この場合、演算処理装置は、第1のメモリに一時的に記憶されているデータを、第1のメモリよりも記憶領域が大きい外部メモリである第2のメモリとの通信により、第2のメモリに転送する。なお、第2のメモリと便座装置2との通信は、Wi-Fi(登録商標)に限らず、種々の通信規格、例えばZigBee(登録商標)やBluetooth(登録商標)等による通信であってもよい。
ノズルモータ61は、洗浄ノズル6を進退駆動する駆動源(モータ)である。ノズルモータ61は、洗浄ノズル6を本体部3の本体カバー30に対して進退させる制御を実行する。ノズルモータ61は、制御部34からの指示に応じて洗浄ノズル6を進退させる制御を実行する。
電磁弁71は、流体の流れを電磁的方法により制御する弁(バルブ)の機能を有する。電磁弁71は、例えば給水管からの水道水の供給および停止を切り替える。電磁弁71は、制御部34からの指示に応じて開閉の制御を実行する。
光学ユニット100は、発光部120と、受光部130とを備える。光学ユニット100は、排泄物検知装置(排泄物測定装置)として機能する。なお、排泄物検知装置として機能する光学ユニットは、便座装置とは別体であってもよいがこの点については後述する。
発光部120は、光を照射する。発光部120は、異なる波長帯の光を照射する複数の発光素子121を有する。発光部120は、物体に対して光を照射する。例えば、発光部120は、使用者によって排泄される排泄物に対して光を照射する。発光部120は、使用者によって排泄される大便に対して光を照射する。発光部120は、落下中の大便に対して光を照射する。なお、発光部120は、大便に限らず様々な物体に対して光を照射する。図3の例では、発光部120は、少なくとも3つの発光素子121を有する。例えば、図3に示す3つの発光素子121は、各々異なる波長の光を照射する。
例えば、図3に示す3つの発光素子121のうち1つの発光素子121(「第1の発光素子121」ともいう)は、3つの発光素子121のうち最も短い波長(「第1波長」ともいう)の光を照射する。例えば、第1の発光素子121は、590nmの波長の光を照射する。なお、第1の発光素子121が照射する光は、第1波長のみに限らず、第1波長周辺の波長領域(「第1波長領域」ともいう)の光が含まれてもよい。第1波長領域は、黄色~橙に対応する波長領域(波長帯)であってもよい。
また、例えば、図3に示す3つの発光素子121のうち、第1の発光素子121以外の1つの発光素子121(「第2の発光素子121」ともいう)は、第1波長よりも長い短い波長(「第2波長」ともいう)の光を照射する。例えば、第2の発光素子121は、670nmの波長の光を照射する。なお、第2の発光素子121が照射する光は、第2波長のみに限らず、第2波長周辺の波長領域(「第2波長領域」ともいう)の光が含まれてもよい。第2波長領域は、赤に対応する波長領域(波長帯)であってもよい。
また、例えば、図3に示す3つの発光素子121のうち、第1の発光素子121及び第2の発光素子121以外の1つの発光素子121(「第3の発光素子121」ともいう)は、3つの発光素子121のうち最も長い波長(「第3波長」ともいう)の光を照射する。例えば、第3の発光素子121は、870nmの波長の光を照射する。なお、第3の発光素子121が照射する光は、第3波長のみに限らず、第3波長周辺の波長領域(「第3波長領域」ともいう)の光が含まれてもよい。第3波長領域は、赤外線(例えば近赤外線)に対応する波長領域(波長帯)であってもよい。
なお、上述した第1波長、第2波長、及び第3波長の各々の具体的な数値は一例であり、各波長は、これに限定されるものではない。また、上述した第1波長領域、第2波長領域、及び第3波長領域の各々の具体的な数値は一例であり、各波長領域は、これに限定されるものではない。例えば、第1波長、第2波長、及び第3波長は、上述したように第1波長が最も短く、かつ第3波長が最も長いという関係(すなわち、第1波長<第2波長<第3波長)を満たせば、任意の波長が採用可能である。このように、第1波長、第2波長、及び第3波長のうち、第1波長が最も短く、第3波長が最も長ければ、第1波長、第2波長、及び第3波長は、任意の波長が採用可能である。第1の発光素子121、第2の発光素子121、及び第3の発光素子121を特に区別せずに説明する場合は、発光素子121と記載する場合がある。
上述した例では、第1の発光素子121、第2の発光素子121、及び第3の発光素子121が各々1つである場合を一例として説明したが、第1の発光素子121、第2の発光素子121、及び第3の発光素子121の各々は、複数設けられてもよい。例えば、発光部120は、複数の第1の発光素子121を有してもよいし、複数の第2の発光素子121を有してもよいし、複数の第3の発光素子121を有してもよい。すなわち、発光部120は、第1の発光素子121、第2の発光素子121、第3の発光素子121の各々を少なくとも1つ以上有すれば、任意の数(例えば3つ以上)の発光素子121を有してもよい。
発光部120は、前方に光を照射する。発光部120は、発光部120の中心軸が受光部130の中心軸と平行または、前方側において受光部130の中心軸に近づく方向に傾くように配置されてもよい。なお、ここでいう受光部130の中心軸は、レンズ131の中心を通り、レンズ131に対して垂直に交わる線である。発光部120は、発光部120の中心軸の向きが受光部130の中心軸に対して斜めに傾くように配置されてもよい。受光部130の中心軸は、例えば、受光部130のレンズ131の厚み方向に延び、レンズ131の中心を通る中心軸であってもよい。また、受光部130がレンズ131を有しない場合、受光部130の中心軸は、例えば、受光部130の受光素子132の厚み方向に延び、受光素子132の中心を通る中心軸であってもよい。発光部120は、各発光素子121の中心軸の向きが受光素子132の中心軸に対して斜めに傾くように配置されてもよい。発光部120は、使用者によって排泄される大便に向けて前方に光を照射する。
受光部130は、光を受光する。受光部130は、レンズ131や光を受光する受光素子132を有する。受光部130は、発光部120により照射された光に対する物体からの反射光を受光する。例えば、受光部130は、発光部120により照射された光に対する排泄物からの反射光を受光する。受光部130は、発光部120により照射された光に対する大便からの反射光を受光する。受光部130は、発光部120により照射された光に対する落下中の大便からの反射光を受光する。なお、受光部130は、大便に限らず様々な物体からの反射光を受光する。
例えば、受光素子132は、ラインセンサである。例えば、受光素子132は、CCD(Charge Coupled Device)センサ、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサが一列に並べられたラインセンサである。なお、受光素子132は、ラインセンサ(一次元のイメージセンサ)に限らず、エリアセンサ(二次元のイメージセンサ)等の各種のセンサが用いられてもよい。
<4.発光部及び受光部の構成例>
まず、発光部及び受光部の各種の構成について図4を参照して説明する。なお、発光部120及び受光部130の構成は、図4に限らず、所望の検知が可能な構成であれば、どのような構成が採用されてもよい。図4は、発光部及び受光部の構成の一例を示す図である。
図4の例では、発光部120及び受光部130は、支持部101により支持される。支持部101は、発光部120や受光部130を支持可能であれば、種々の材料により形成されてもよい。支持部101は、支持部101の一面(以下「前面」ともいう)側に発光部120や受光部130が露出するように、発光部120や受光部130を支持する。例えば、支持部101は、各発光素子121や受光部130のレンズ131が露出するように、発光部120や受光部130を支持する。
図4に示すように、発光部120の各発光素子121は、受光部130の周囲に配置される。各発光素子121は、支持部101の前面側へ光を照射し、受光部130は、支持部101の前面側からの光を受光する。例えば、各発光素子121や受光部130は、支持部101の前面とは反対面(背面)側で電源装置(図示省略)に接続され、電力が供給される。
図4の例では、発光部120は、4個の発光素子121-1、121-2、121-3、121-4を有する。なお、以下では、発光素子121-1、121-2、121-3、121-4等について、特に区別して説明を行う場合以外は、「発光素子121」と記載する。例えば、発光素子121は、LED(Light Emitting Diode)である。なお、発光素子121は、LEDに限らず、種々の素子が用いられてもよい。なお、4個の発光素子121は例示に過ぎず、発光素子121の数は所望の光を照射可能であれば、4個に限られない。
例えば、発光素子121-1は第1の発光素子121であり、発光素子121-2、121-3は、第2の発光素子121であり、発光素子121-4は、第3の発光素子121であってもよい。なお、上記は一例に過ぎず、第1の発光素子121、第2の発光素子121、第3の発光素子121の各々が少なくとも1つ以上あれば、どのような数の組合せであってもよい。
受光部130は、レンズ131と、ラインセンサである受光素子132とを有する。前面側から見た場合、受光素子132は、レンズ131の奥に位置する。例えば、受光素子132は、レンズ131と重なる位置(例えば図4の点線で示す位置)に配置される。光学ユニット100が排泄物検知装置の場合、受光素子132の背面側に位置する矩形部材内に光学ユニット100による発光や受光を制御する制御装置(例えば図15の制御部140等)が設けられてもよい。
<5.処理フロー>
次に、全体の処理フローについて図5を参照して説明する。図5は、3つのモードの切替えを含む処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、モードをonとは、そのモードに移行することまたはそのモードではある状態を継続することを意味し、モードをoffとは、そのモードではない状態に遷移することまたはそのモードではない状態を継続することを意味する。
図5の例では、便座装置2は、測定モードをoffにし(ステップS1)、待機モードをoffにする(ステップS2)。なお、判定モードもoffであるものとする。便座装置2は、着座swがonになっていない場合(ステップS3:No)、ステップS1に戻って処理を繰り返す。すなわち、便座装置2は、使用者が便座5に着座していない間は、待機モード、判定モード及び測定モードの3つのモードのいずれもoffにする。このように、図5の例では、便座装置2は、使用者が便座5に着座していない間は、3つのモードのいずれでもない状態となる。
便座装置2は、着座swがonになった場合(ステップS3:Yes)、待機モードをonにする(ステップS4)。すなわち、便座装置2は、使用者が便座5に着座したことが検知された場合、待機モードに移行する。
そして、便座装置2は、物体検知を行う(ステップS5)。便座装置2は、物体を検知した場合(ステップS5:Yes)、待機モードをoffにし(ステップS6)、判定モードをonにする(ステップS7)。すなわち、便座装置2は、待機モード時において物体を検知した場合、待機モードを終了し、判定モードに移行する。
そして、便座装置2は、大便検知を行う(ステップS8)。便座装置2は、物体が大便であると判定した場合(ステップS8:Yes)、判定モードをoffにし(ステップS9)、測定モードをonにする(ステップS10)。すなわち、便座装置2は、判定モードで物体を大便と検知した場合、判定モードを終了し、測定モードに移行する。
そして、便座装置2は、所定の時間、測定モードを維持し、便を撮影する。また、例えば所定の時間を10秒に設定し、10秒経過していない場合(ステップS11:No)、ステップS10に戻って処理を繰り返す。すなわち、便座装置2は、所定の期間(図5では10秒間)経過するまで測定モードを維持し、処理を行う。
そして、便座装置2は、10秒経過した場合(ステップS11:Yes)、測定モードをoffにし(ステップS12)、ステップS4に戻って処理を繰り返す。すなわち、便座装置2は、測定モードで所定の期間の測定が完了した後、測定モードを終了し、待機モードに移行する。
また、ステップS8において、便座装置2は、物体が大便ではないと判定した場合(ステップS8:No)、判定モードをoffにし(ステップS13)、ステップS4に戻って処理を繰り返す。すなわち、便座装置2は、判定モードで物体が大便ではないと判定した場合、測定モードに移行することなく、判定モードを終了し、待機モードに移行する。
また、ステップS5において、便座装置2は、物体を検知しなかった場合(ステップS5:No)、使用者の着座を判定する。図5の例では、5秒連続して着座swがoffである場合(ステップS14:Yes)、待機モードをoffにし(ステップS15)、処理を終了する。すなわち、便座装置2は、所定の期間(図5では5秒)に亘って使用者が便座5に着座していないと判定した場合、使用者のトイレの利用の終了、または使用者の排泄の終了と判断し、待機モード、判定モード及び測定モードの3つのモードのいずれもoffにして処理を終了する。
また、5秒連続して着座swがoffでない場合(ステップS14:No)、ステップS4に戻って処理を繰り返す。すなわち、便座装置2は、所定の期間(図5では5秒間)の内に使用者が便座5に着座していると判定した場合、使用者のトイレ使用、または利用者の排泄が継続していると判断し、待機モードを維持し処理を続ける。
<5-1.測定待機モード及び判定モード>
次に、測定待機モード及び判定モードの具体的動作について図6及び図7を参照して説明する。図6は、測定待機モード及び判定モードにおける処理の流れを示す図である。図7は、測定待機モード及び判定モードにおけるタイムチャートの一例を示す図である。
まず、図6を参照して測定待機モード(待機モード)及び判定モードの処理の流れについて説明する。図6に示す各要素について説明する。対象物OB1は、検知(測定)対象とする大便排泄物を模式的に示す。また、受光装置PDは、例えばラインセンサ等の受光素子132を有する受光部130である。
また、発光装置LE1は、第1の発光素子121であり、発光装置LE2は、第2の発光素子121であり、発光装置LE3は、第3の発光素子121である。例えば、発光装置LE1は、第1波長の光として、590nmの波長の光を照射する。また、発光装置LE2は、第2波長の光として、670nmの波長の光を照射する。また、発光装置LE3は、第3波長の光として、870nmの波長の光を照射する。なお、波長は一例に過ぎず、上述したように第1波長、第2波長、及び第3波長の関係を満たせば、任意の波長が採用可能である。条件また、以下では、発光装置LE1~LE3を特に区別せずに説明する場合、「発光装置LE」と記載する場合がある。
図6の例では、落下中の対象物OB1に対して発光装置LEからの光を照射し、受光装置PDによる受光の結果を基に各種判定及びモード移行を行う処理を概念的に示す。発光装置LEから対象物OB1へ伸びる点線は、発光装置LEから対象物OB1への光の照射を模式的に示し、対象物OB1から受光装置PDへ伸びる点線は、受光装置PDが受光する対象物OB1からの反射光を模式的に示す。また、対象物OB1に重なる横線は、対応する発光及び受光で検知される対象物OB1の範囲(一次元)を模式的に示す。
まず、図6中のステップS101では、待機モードにおける発光装置LEの発光及び受光装置PDによる受光を示す。待機モードでは、発光装置LE3が第3波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。図6の例では、発光装置LE3が870nmの波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。
そして、便座装置2は、受光装置PDによる受光結果を基に、物体判定を行う(ステップS102)。例えば、便座装置2は、受光装置PDが受光したデータに物体が含まれるかを判定する物体判定を行うが、詳細は後述する。
便座装置2は、物体が検知されていないと判定した場合(ステップS102:No)、待機モードのまま、ステップS101の処理を続ける。一方、便座装置2は、物体が検知されたと判定した場合(ステップS102:Yes)、待機モードから判定モードへ移行し、ステップS103の処理を行う。
図6中のステップS103では、判定モードにおける発光装置LEの発光及び受光装置PDによる受光を示す。判定モードでは、発光装置LE1が第1波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。図6の例では、発光装置LE1が590nmの波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。
そして、便座装置2は、受光装置PDによる受光結果を基に、排泄物判定を行う(ステップS104)。例えば、便座装置2は、判定モードでは、少なくとも2つ以上の受光データを用いて判定を行う。便座装置2は、受光装置PDが受光したデータに含まれる物体が大便であるかを判定する排泄物判定を行うが、詳細は後述する。
便座装置2は、物体が大便ではないと判定した場合(ステップS104:No)、判定モードから待機モードへ移行し、ステップS101に戻って処理を続ける。一方、便座装置2は、物体が大便であると判定した場合(ステップS104:Yes)、判定モードから測定モードへ移行する(ステップS105)。
ここで、上述した処理の流れを、図7のタイムチャートを用いて説明する。図7では、開始から時間t1までが測定待機モード(待機モード)のタイムチャートを示し、時間t1以降が判定モードのタイムチャートを示す。
図7の波形LN1は、590nmの光の発光有無を示す。波形LN1は、ONの場合(すなわち立ち上がっている状態の場合)、590nmの光の発光が行われ、OFFの場合(すなわち立ち下がっている状態の場合)、590nmの光の発光が行われていないことを示す。図7の波形LN2は、870nmの光の発光有無を示す。波形LN2は、ONの場合、870nmの光の発光が行われ、OFFの場合、870nmの光の発光が行われていないことを示す。
図7の波形LN3は、受光装置PDの露光有無を示す。波形LN3は、立ち上がっている状態の場合、露光が行われ、立ち下がっている状態の場合、露光が行われていないことを示す。図7の波形LN4は、A/D変換有無を示す。波形LN4は、立ち上がっている状態の場合、A/D変換が行われ、立ち下がっている状態の場合、A/D変換が行われていないことを示す。
図7の波形LN5は、データ保存有無を示す。波形LN5は、立ち上がっている状態の場合、内部メモリにデータを保存するための処理が行われ、立ち下がっている状態の場合、内部メモリにデータを保存するための処理が行われていないことを示す。図7の波形LN6は、物体検知判定(物体判定)有無を示す。波形LN6は、立ち上がっている状態の場合、物体検知判定が行われ、立ち下がっている状態の場合、物体検知判定が行われていないことを示す。波形LN6の立ち上がっている状態の上部に示すnoは物体が検知さなかったことを示し、波形LN6の立ち上がっている状態の上部に示すyesは物体が検知されたことを示す。
図7の波形LN7は、排泄物検知判定(排泄物判定)有無を示す。波形LN7は、立ち上がっている状態の場合、排泄物検知判定が行われ、立ち下がっている状態の場合、排泄物検知判定が行われていないことを示す。波形LN7の立ち上がっている状態の上部に示すyesは大便が検知されたことを示す。図7の波形LN8は、データ転送有無を示す。波形LN8は、立ち上がっている状態の場合、外部メモリにデータ転送が行われ、立ち下がっている状態の場合、外部メモリにデータ転送が行われていないことを示す。
図7に示すように、待機モードでは、所定の間隔で870nmの光に関する発光が行われる。すなわち、待機モードでは、発光装置LE3が所定の間隔で870nmの光を照射する。また、発光(発光装置LEによる光の照射)に応じて、受光装置PDによる露光が行われる。例えば、受光装置PDは、電子シャッタにより受光素子132(撮像素子)を電子的に制御して露光を行う。なお、上記電子シャッタは一例に過ぎず、受光装置PDは、所望の間隔での露光が可能であれば、どのような手段により露光を行ってもよい。
図7の例では、待機モードで、870nmの光に関する発光及びそれに対応する受光(露光)が2回を行われ、2回目の発光及び受光(露光)で物体が検知された場合を示す。このように、便座装置2は、待機モードにおいては、不可視光を点灯させ、物体通過を検知する。
受光装置PDによる露光の後、受光装置PDにより検知されたアナログデータのデジタルデータへの変換(A/D変換)を行う。例えば、便座装置2は、受光装置PDによる露光が完了した後、制御部34のADConverterにより、アナログデータをデジタルデータへ変換する。
そして、A/D変換が完了した後、便座装置2は、内部メモリ(制御部34の第1のメモリ)へデータを保存する。例えば、ADConverterによるアナログデータのデジタルデータへの変換が完了した後、第1のメモリへのデータ転送を開始するように、制御部34の演算処理装置が制御される。これにより、発光装置LE3が照射する光に対応するデジタルデータが第1のメモリに格納される。
そして、便座装置2は、内部メモリ(制御部34の第1のメモリ)に格納したデジタルデータを用いて、物体検知判定(物体判定)を行う。図7の例では、便座装置2は、最初の発光及び露光で収集したデジタルデータでは、所定の変化を満たさないため、物体が含まれないと判定し、2回目の発光及び露光で収集したデジタルデータでは、所定の変化を満たすため、物体が含まれると判定する。そのため、便座装置2は、2回目の発光及び露光に対応する物体判定後の時間t1に、待機モードから判定モードへ移行する。
図7に示すように、判定モードでは、590nmの光に関する発光が行われる。すなわち、判定モードでは、発光装置LE1が590nmの光を照射する。図7の例では、判定モードで、590nmの光に関する発光及びそれに対応する露光が行われ、物体が大便であると検知された場合を示す。
受光装置PDによる露光の後、受光装置PDにより検知されたアナログデータのデジタルデータへの変換(A/D変換)を行う。例えば、便座装置2は、受光装置PDによる露光が完了した後、制御部34のADConverterにより、アナログデータをデジタルデータへ変換する。
そして、A/D変換が完了した後、便座装置2は、内部メモリ(制御部34の第1のメモリ)へデータを保存する。例えば、ADConverterによるアナログデータのデジタルデータへの変換が完了した後、第1のメモリへのデータ転送を開始するように、制御部34の演算処理装置が制御される。これにより、発光装置LE1が照射する光に対応するデジタルデータが第1のメモリに格納される。
そして、便座装置2は、待機モードでの検知に基づくデジタルデータ及び判定モードでの検知に基づくデジタルデータを用いて、排泄物検知判定(排泄物判定)を行う。例えば、便座装置2は、590nm、870nm両方のデータを用いて、物体が便であるかを判定する。図7の例では、便座装置2は、待機モードでの検知に基づくデジタルデータ及び判定モードでの検知に基づくデジタルデータに含まれる物体が大便であると判定する。そのため、便座装置2は、排泄物判定後の時間t2に、判定モードから測定モードへ移行する。
なお、便座装置2は、図7に示すように、大便であると判定したデジタルデータを外部メモリ(第2のメモリ)へ転送してもよい。例えば、制御部34の演算処理装置が、第2のメモリへデータ転送を行う。例えば、便が非常に小さい場合は、判定処理等に用いたデータも使用したいため、便座装置2は、物体検知、排泄物検知の判定に使用したスキャンデータ(デジタルデータ)をメモリ(例えば第2のメモリ)に転送してもよい。なお、便座装置2は、測定待機モード、判定モードでは、データを保存しなくてもよい。
<5-2.測定モード>
次に、測定モードの具体的動作について図8及び図9を参照して説明する。図8は、測定モードにおける処理の流れを示す図である。図9は、測定モードにおけるタイムチャートの一例を示す図である。なお、図6や図7で説明した点と同様の点については適宜説明を省略する。
まず、図8を参照して測定モードの処理の流れについて説明する。図8の例では、落下中の対象物OB1に対して発光装置LEからの光を照射し、受光装置PDによる受光の結果を収集する測定モードの処理を概念的に示す。
まず、図8中のステップS201~S203では、測定モードにおける発光装置LEの発光及び受光装置PDによる受光を示す。ステップS201では、発光装置LE1が第1波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。図8の例では、発光装置LE1が590nmの波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。
そして、ステップS202では、発光装置LE2が第2波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。図8の例では、発光装置LE2が670nmの波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。
そして、ステップS203では、発光装置LE3が第3波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。図8の例では、発光装置LE3が870nmの波長の光を照射し、対象物OB1からの反射光を受光装置PDが受光する。便座装置2は、所定の期間(例えば10秒間等)が経過するまでステップS201~S203を繰り返し行う。
ここで、上述した処理の流れを、図9のタイムチャートを用いて説明する。図9では、3.3msである時間t11から時間t12までの処理(以下「スキャン単位処理」ともいう)を所定の期間(例えば10秒間等)が経過するまで行う。図9中のスキャン単位処理は、図8中のステップS201~S203に対応する。このように、便座装置2は、発光装置LEを順次点灯させ、各光源波長に対する反射輝度データを順繰りに取得する。
図9の波形LN11は、590nmの光の発光有無を示す。波形LN11は、ONの場合、590nmの光の発光が行われ、OFFの場合、590nmの光の発光が行われていないことを示す。図9の波形LN12は、670nmの光の発光有無を示す。波形LN12は、ONの場合、670nmの光の発光が行われ、OFFの場合、670nmの光の発光が行われていないことを示す。図9の波形LN13は、870nmの光の発光有無を示す。波形LN13は、ONの場合、870nmの光の発光が行われ、OFFの場合、870nmの光の発光が行われていないことを示す。
図9の波形LN14は、露光有無を示す。波形LN14は、立ち上がっている状態の場合、露光が行われ、立ち下がっている状態の場合、露光が行われていないことを示す。図9の波形LN15は、A/D変換有無を示す。波形LN15は、立ち上がっている状態の場合、A/D変換が行われ、立ち下がっている状態の場合、A/D変換が行われていないことを示す。
図9の波形LN16は、データ保存有無を示す。波形LN16は、立ち上がっている状態の場合、内部メモリにデータを保存するための処理が行われ、立ち下がっている状態の場合、内部メモリにデータを保存するための処理が行われていないことを示す。図9の波形LN17は、データ転送有無を示す。波形LN17は、立ち上がっている状態の場合、外部メモリにデータ転送が行われ、立ち下がっている状態の場合、外部メモリにデータ転送が行われていないことを示す。
図9に示すように、測定モードでは、590nm、670nm、870nmの各々の光に関する発光が行われる。スキャン単位処理では、590nm、670nm、870nmの各々について、1回ずつ発光が行われる。すなわち、測定モードでは、発光装置LE1、LE2、LE3の各々が順番に光を照射する。なお、図9は一例に過ぎず、スキャン単位処理での発光の順序は、図9の場合に限らず、任意の順序であってもよい。
また、発光(発光装置LEによる光の照射)に応じて、受光装置PDによる露光が行われる。露光については図7と同様であるため説明を省略する。
図9の例では、590nm、670nm、870nmの順序で発光及びそれに対応する露光が行われる。受光装置PDによる露光の後、受光装置PDにより検知されたアナログデータのデジタルデータへの変換(A/D変換)を行う。例えば、便座装置2は、受光装置PDによる露光が完了した後、制御部34のADConverterにより、アナログデータをデジタルデータへ変換する。
そして、A/D変換が完了した後、便座装置2は、内部メモリ(制御部34の第1のメモリ)へデータを保存する。例えば、ADConverterによるアナログデータのデジタルデータへの変換が完了した後、第1のメモリへのデータ転送を開始するように、制御部34の演算処理装置が制御される。これにより、発光装置LE3が照射する光に対応するデジタルデータが第1のメモリに格納される。そして、便座装置2は、デジタルデータを外部メモリ(第2のメモリ)へ転送する。例えば、制御部34の演算処理装置が、第2のメモリへデータ転送を行う。そして、便座装置2は、スキャン単位処理を10秒間繰り返し、データを収集する。
スキャン単位処理の一例を説明する。図9の例では、便座装置2は、まず590nmの発光及びそれに対応する露光を行う。そして、便座装置2は、受光装置PDにより検知された590nmの発光に対応するアナログデータのデジタルデータへの変換(A/D変換)を行う。A/D変換が完了した後、便座装置2は、内部メモリ(制御部34の第1のメモリ)へ590nmのデジタルデータを保存する。そして、便座装置2は、590nmのデジタルデータを外部メモリ(第2のメモリ)へ転送する。
590nmの処理後に、便座装置2は、670nmの発光及びそれに対応する露光を行う。そして、便座装置2は、受光装置PDにより検知された670nmの発光に対応するアナログデータのデジタルデータへの変換(A/D変換)を行う。A/D変換が完了した後、便座装置2は、内部メモリ(制御部34の第1のメモリ)へ670nmのデジタルデータを保存する。そして、便座装置2は、670nmのデジタルデータを外部メモリ(第2のメモリ)へ転送する。
670nmの処理後に、便座装置2は、870nmの発光及びそれに対応する露光を行う。そして、便座装置2は、受光装置PDにより検知された870nmの発光に対応するアナログデータのデジタルデータへの変換(A/D変換)を行う。A/D変換が完了した後、便座装置2は、内部メモリ(制御部34の第1のメモリ)へ870nmのデジタルデータを保存する。そして、便座装置2は、870nmのデジタルデータを外部メモリ(第2のメモリ)へ転送する。その後、10秒間が経過していない場合、便座装置2は、再度スキャン単位処理を繰り返す。
上記のように、測定モードにおいては、便座装置2は、第1波長(例えば590nm)、第2波長(例えば670nm)、及び第3波長(例えば870nm)の3つの波長の光を順に照射し、データを取得する。すなわち、測定モードにおいては、便座装置2は、第1の発光素子121(発光装置LE1)、第2の発光素子121(発光装置LE2)及び、第3の発光素子121(発光装置LE3)を順に発光させ、データを取得する。
また、待機モードにおいては、便座装置2は、第3波長(例えば870nm)の光を照射し、データを取得する。すなわち、待機モードにおいては、便座装置2は、第3の発光素子121(発光装置LE3)のみを発光させ、データを取得する。このように、便座装置2は、測定モードにおいて発光させる発光素子(第1の発光素子121、第2の発光素子121及び、第3の発光素子121)のうち少なくとも1つ(第3の発光素子121)を、測定待機モードにおいて発光させる。
また、判定モードにおいては、便座装置2は、第1波長(例えば590nm)の光を照射し、データを取得する。すなわち、判定モードにおいては、便座装置2は、第1の発光素子121(発光装置LE1)のみを発光させ、データを取得する。このように、便座装置2は、測定モードにおいて発光させる発光素子121(第1の発光素子121、第2の発光素子121及び、第3の発光素子121)のうち少なくとも1つ(第1の発光素子121)を、判定モードにおいて発光させる。
例えば、便座装置2は、測定モードにおいて発光させる発光素子(第1の発光素子121、第2の発光素子121及び、第3の発光素子121)のうち、測定待機モードで発光させる発光素子(第3の発光素子121)の発光波長(第3波長)との差が最大の発光波長(例えば590nm)の発光素子(第1波長)を、判定モードにおいて発光させる。このように、上記の例では、便座装置2は、測定待機モードでは870nmを使用し、判定モードでは、測定モードで使用している3つの波長(590nm、670nm、870nm)のうち、870nmから最も離れている590nmを使用する。
なお、上記の各モードでの発光波長は一例に過ぎず、便座装置2は、各モードにおいて様々な光を照射してもよい。例えば、便座装置2は、判定モードでは、測定モードにて照射する光のうち、中心波長と比較して測定待機モードにて照射する光と最も異なる長さである中心波長を有する光を照射してもよい。
<6.測定モードのデータ取得方法>
次に測定モードのデータ取得方法の具体的動作について図10を参照して説明する。図10は、データの取得方法の一例を示す図である。なお、図6~図9で説明した点と同様の点については適宜説明を省略する。
まず、対象物OB1及び受光装置PDについては、図6と同様であるため、説明を省略する。また、発光装置LEは、発光素子121である。なお、図10では、説明を簡単にするために、1つの発光装置LE(発光は1つの波長)である場合を一例として説明する。このように、図10では、発光装置LE1~LE3、すなわち第1の発光素子121、第2の発光素子121及び第3の発光素子121のいずれか1つの発光素子121の発光及び受光によりモノクロ画像のデータ取得される処理を例示として模式的に示す。
図10の例では、シーンSN1は、時間tにおいて、落下中の対象物OB1に対して発光装置LEからの光を照射し、受光装置PDによる受光の処理を概念的に示す。シーンSN1(時間t)において取得されたデータは、二次元画像EIのうち、一次元画像PI1に対応する。すなわち、シーンSN1(時間t)での発光及び受光により、便座装置2は、一次元画像PI1を取得(検知)する。
また、時間tにおいて取得されたデータは、二次元画像EIのうち、一次元画像PI2に対応する。すなわち、時間tでの発光及び受光により、便座装置2は、一次元画像PI2が取得(検知)する。時間tのデータは、時間tのデータの次に取得されたデータである。そのため、便座装置2は、一次元画像PI1に連続させて一次元画像PI2を並べて配置することにより、二次元画像EIを生成する。
また、シーンSNiは、時間tにおいて、落下中の対象物OB1に対して発光装置LEからの光を照射し、受光装置PDによる受光の処理を概念的に示す。シーンSNi(時間t)において取得されたデータは、二次元画像EIのうち、一次元画像PIiに対応する。すなわち、シーンSNi(時間t)での発光及び受光により、便座装置2は、一次元画像PIiを取得(検知)する。
また、シーンSNjは、時間tにおいて、落下中の対象物OB1に対して発光装置LEからの光を照射し、受光装置PDによる受光の処理を概念的に示す。シーンSNj(時間t)において取得されたデータは、二次元画像EIのうち、一次元画像PIjに対応する。すなわち、シーンSNj(時間t)での発光及び受光により、便座装置2は、一次元画像PIjを取得(検知)する。
便座装置2は、一次元画像(受光データ)が取得された時間の順序に沿って一次元画像を並べて配置することにより、二次元画像(便情報)を生成する。図10では、便座装置2は、一次元画像PI1、PI2…、PIi…、PIj…の順に並べて配置することにより、二次元画像EIを生成する。
なお、上述した例では、発光は1波長である場合を一例として説明したが、複数の波長の発光を行う場合、便座装置2は、発光させた波長ごとに経時的に取得したデータ(一次元画像)を時系列で並べて便情報(二次元画像)を生成する。この点について、第1の発光素子121、第2の発光素子121及び第3の発光素子121の各々の発光及び受光を行う場合を一例として説明する。
この場合、便座装置2は、第1の発光素子121を発光させて得た受光データ(一次元画像)を時間の順序に沿って並べて配置することにより、第1の発光素子121に対応する二次元画像を生成する。例えば、便座装置2は、590nm等の第1波長を発光させて得た受光データ(一次元画像)を時系列で並べることにより、第1波長に対応する便情報(第1の二次元画像)を生成する。
また、便座装置2は、第2の発光素子121を発光させて得た受光データ(一次元画像)を時間の順序に沿って並べて配置することにより、第2の発光素子121に対応する二次元画像を生成する。例えば、便座装置2は、670nm等の第2波長を発光させて得た受光データ(一次元画像)を時系列で並べることにより、第2波長に対応する便情報(第2の二次元画像)を生成する。
また、便座装置2は、第3の発光素子121を発光させて得た受光データ(一次元画像)を時間の順序に沿って並べて配置することにより、第3の発光素子121に対応する二次元画像を生成する。例えば、便座装置2は、870nm等の第3波長を発光させて得た受光データ(一次元画像)を時系列で並べることにより、第3波長に対応する便情報(第3の二次元画像)を生成する。
このように、便座装置2は、第1の発光素子121、第2の発光素子121及び第3の発光素子121の各々に対応する3つの波長ごとの二次元画像を生成することにより、カラー画像を取得することができる。例えば便座装置2は、上述した第1の二次元画像、第2の二次元画像及び第3の二次元画像を合成することにより、カラー画像を生成してもよい。
<7.モード移行>
ここで、モード移行に関する処理について、図11を用いて説明する。図11は、モード移行に関する処理の一例を示す図である。なお、上述した点と同様の点については適宜説明を省略する。
まず、測定待機モードにおいて、便座装置2は、ステップS21~S23に示す処理を行う。便座装置2は、ステップS21に示す870nmの点灯、露光及びA/D変換の処理を5回繰り返す。例えば、使用者の着座開始時(測定待機モードが最初のONになった際)に、便座装置2は、ステップS21に示す870nmの点灯、露光及びA/D変換の処理を5回繰り返すことにより、使用者の着座開始時のデータ、つまり排泄物等を含む物体が存在していないときのデータ(測定待機モードにおいて物体の検知の基準となる所定のデータ)を取得する。例えば、便座装置2は、5回の取得データの平均を使用者の着座開始時のデータとして用いてもよい。そして、便座装置2は、870nmの点灯、露光及びA/D変換の処理を行う(ステップS22)。
そして、便座装置2は、第1判定を行う(ステップS23)。便座装置2は、第1判定として上述した物体を検知し、物体が存在しているか否か(有無)を判断する。便座装置2は、画素の時間変化を基に物体を検知してもよい。例えば、便座装置2は、1度(同じ時間)に取得したデータの画素間での輝度差の時間変化から物体を検知する。このように、便座装置2は、赤外光(870nmの光)を用い、画素間(上述した二次元画像での左右方向)の輝度差の時間変化から物体を検知する。また、便座装置2は、スキャンの時間変化を基に物体を検知してもよい。例えば、便座装置2は、複数時間(異なる時間)で取得したデータを用いて物体を検知してもよい。この場合、便座装置2は、同じ画素における時間変化を基に物体を検知してもよい。なお、上記は一例に過ぎず、便座装置2は、物体を検知可能であれば、どのような情報を用いて物体を検知してもよい。例えば、便座装置2は、上述した様々な条件を組みわせて物体を検知してもよい。なお、物体の検知の詳細な例については後述する。
便座装置2は、第1判定において物体を検知していないと判定した場合(ステップS23:No)、測定待機モードを維持しステップS22に戻って処理を繰り返す。一方、便座装置2は、第1判定において物体を検知したと判定した場合(ステップS23:Yes)、測定待機モードから判定モードへ移行し、ステップS24、S25の処理を行う。
まず、判定モードにおいて、便座装置2は、ステップS21に示す590nmの点灯、露光及びA/D変換の処理を行う(ステップS24)。
そして、便座装置2は、第2判定を行う(ステップS25)。便座装置2は、第2判定として上述した排泄物判定を行う。例えば、便座装置2は、赤外光(870nmの光)の反射輝度と、可視光(590nmの光)の反射輝度とから、色を推定して排泄物判定を行う。このように、便座装置2は、物体の色から、大便とそれ以外を見分ける。例えば、便座装置2は、赤外光(870nmの光)の反射輝度と、可視光(590nmの光)の反射輝度との差が閾値以上である場合、物体が大便であると判定する。
便座装置2は、第2判定において物体が大便ではない判定した場合(ステップS25:No)、判定モードから測定待機モードへ移行し、ステップS22に戻って処理を繰り返す。
便座装置2は、第2判定において物体が大便であると判定した場合(ステップS25:Yes)、判定モードから測定モードへ移行し、ステップS26の処理を行う。例えば、測定モードにおいて、便座装置2は、590nm、670nm、及び870nmの3つの波長を順次点灯、露光、及びA/D変換の処理を所定の期間繰り返し、便の測定を行う。
<8.物体判定>
ここで、測定待機モードでの物体判定(物体検知)の処理について、図12を用いて説明する。図12は、測定待機モードにおける処理の一例を示す図である。図12では、ラインセンサ(受光素子132)の画素数が128である場合を一例として示す。
図12中のB~B128の各々は、着座開始時のラインセンサのデータ(画素ごとの輝度)を示す。例えば、Bは、1画素目の画素の着座開始時の輝度を示す。なお、B~B128の画素の輝度は、着座開始時に複数回(例えば5回)検知した輝度の平均値であってもよい。
また、図12中のA~A128の各々は、任意の時刻(時間tn)のラインセンサのデータ(画素ごとの輝度)を示す。例えば、Aは、1画素目の画素の時間tnでの輝度を示す。例えば、時間tnは、図6中のステップS101に対応する時間であってもよい。
例えば、便座装置2は、測定待機モード開始時のラインセンサのデータに比べて画素間のばらつきが大きくなった時に、物体が検知されたと判定する。便座装置2は、輝度の画素間ばらつきを用いて、物体の有無を判定する。図12に示す例では、便座装置2は、5つ隣の画素との差を画素間のばらつきとして、物体の有無を判定する。なお、便座装置2は、5つ隣に限らず、例えば3つ隣や7つ隣等の任意の間隔での画素間の差を用いて、物体の有無を判定してもよい。このように、便座装置2は、注目画素(第1画素)と、注目画素から少しずらした画素(第2画素)との輝度の差を用いて、物体の有無を判定する。例えば、便座装置2は、第1画素と第2画素との輝度の差と閾値とを比較し、閾値以上である場合データに変化があったと判定し、その判定結果を基に、物体の有無を判定してもよい。
また、各画素について差をとる対象は1つに限らず、便座装置2は、複数の画素との差をとり、各画素の各々の複数の差を用いて、物体の有無を判定してもよい。例えば、便座装置2は、1つの画素について2つの隣の画素との差、及び5つ隣の画素との差等の複数の差を用いてもよい。この場合、便座装置2は、複数の差の平均を用いてもよい。例えば、便座装置2は、第1時点の差(第1差)と第2時点の差(第2差)との差(時間差)を用いて、物体の有無を判定してもよい。例えば、便座装置2は、第1差と第2差との差(時間差)と閾値とを比較し、閾値以上である場合データに変化があったと判定し、その判定結果を基に、物体の有無を判定してもよい。また、便座装置2は、画素間の輝度差に限らず、各画素の時間での輝度差を用いて、物体の有無を判定してもよい。例えば、便座装置2は、各画素について、異なる時間で検知された複数の輝度値の差を用いてもよい。便座装置2は、各画素について、第1時点の輝度(第1輝度)と第2時点の輝度(第2輝度)との差を用いて、物体の有無を判定してもよい。
便座装置2は、全画素を用いて比較を行い、1画素でも違いがあればデータに物体が含まれると判定する。図12に示す例では、便座装置2は、着座開始時の輝度の画素間ばらつき(Bi+5-B)と、任意の時刻の輝度の画素間ばらつき(Ai+5-A)とを比較して、1つ(1画素)でも閾値を超えたら、物体を検知したと判定する。
なお、図12に示す処理は一例に過ぎず、便座装置2は、物体の有無を判定できれば、どのような処理により物体判定を行ってもよい。例えば、便座装置2は、全画素を用いずに、所定の範囲の画素のみ(例えば両端の10%を除く画素等)を用いて物体判定を行ってもよい。また、便座装置2は、1つに限らず、閾値を超える画素が所定数(例えば2や5等)以上である場合、データに物体が含まれると判定してもよい。
<9.排泄物判定>
次に、判定モードでの排泄物判定(排泄物検知)の処理について、図13を用いて説明する。図13は、判定モードにおける処理の一例を示す図である。なお、図12を同様の点については適宜説明を省略する。
図13中のA~A128の各々は、図12中のA~A128と同様に、任意の時刻(時間tn)のラインセンサのデータ(画素ごとの輝度)を示す。また、図13中のC~C128の各々は、時間tn以降の判定モードで取得されたラインセンサのデータ(画素ごとの輝度)を示す。例えば、C~C128の各々は、A~A128が取得された時間tn直後に判定モードで取得されたラインセンサのデータ(画素ごとの輝度)を示す。
例えば、便座装置2は、波長ごとの反射輝度間の差(輝度差)を用いて、物体が排泄物である否かを判定する。図13に示す例では、便座装置2は、画素ごとの波長による輝度差を用いて、物体が大便である否かを判定する。
便座装置2は、全画素を用いて比較を行い、1画素でも所定の違いがあればデータに含まれる物体が大便であると判定する。図13に示す例では、便座装置2は、測定待機モードで受光した870nmのスキャンデータと、判定モードで受光した590nmのスキャンデータを画素ごとに比較して、差が1画素でも閾値を超えたら、便を検知したと判定する。例えば、便座装置2は、870nmでの1つ目の画素の輝度であるAと、590nmでの1つ目の画素の輝度であるCとを比較し、その輝度の差が閾値を超えている場合、便を検知したと判定する。同様に、便座装置2は、870nmでの他の画素の輝度であるA~A128と、870nmでの他の画素の輝度であるC~C128との各々を比較し、1画素でも輝度の差が閾値を超えている場合、便を検知したと判定する。
なお、図12に示す処理は一例に過ぎず、便座装置2は、大便を判定できれば、どのような処理により排泄物判定を行ってもよい。例えば、便座装置2は、全画素を用いずに、所定の範囲の画素のみ(例えば両端の10%を除く画素等)を用いて排泄物判定を行ってもよい。また、便座装置2は、1つに限らず、閾値を超える画素が所定数(例えば2や5等)以上である場合、データに含まれる物体が大便であると判定してもよい。
なお、各波長で発光及び受光の処理を行う場合、各波長での処理の間隔はできる限り短い方が望ましい。例えば、測定待機モードで発光を行ってから、判定モードで発光を行うまでの間は、なるべく短い時間にすることが望ましい。例えば、上述した例では、撮影したデータが同じ箇所である前提で波長ごとの反射率を比較する場合、測定待機モードで発光を行ってから、判定モードで発光を行うまでの間が短い程、精度の向上が期待される。
なお、測定待機モード及び判定モードにおいては、同じ方向から光を照射すること等が望ましい。例えば、測定待機モードで発光する発光素子121と判定モードで発光する発光素子121の位置が近い方が望ましい。図4の例では、例えば発光素子121-1が測定待機モードで発光する第3の発光素子121であり、発光素子121-2が判定モードで発光する第1の発光素子121であることが望ましい。これにより、便座装置2は、投影物に対して別の位置に影が出来ることを抑制することができる。また、影は暗い(黒い)ため、測定待機モードで発光する第3の発光素子で影が発生し(反射輝度が低い)判定モードで発光する第1の発光素子では影が発生しない(反射輝度が高い)と影を大便と判定する恐れがある。便座装置2は、同じ方向から光を照射すること等により、一方の波長で影が発生し(反射輝度が低い)他方波長で影が発生しない(反射輝度が高い)と輝度差が大きくなり、便として判定されてしまうことを抑制することができる。
<10.波長と反射率の関係>
ここで、図14を用いて、波長と反射率の関係の一例について説明する。図14は、波長と反射率の関係の一例を示す図である。
図14中の左側のグラフ(「第1グラフ」とする)は、水についての波長と反射率の関係を示す。第1グラフは、水の吸収率から算出した各波長に対応する反射率を示す。なお、反射率が0%を下回っているのは、ブランク測定の誤差によるものである。また、温水洗浄ノズル、ペーパー等の白い物体についても、第1グラフと同様の傾向を示す。
図14中の右側のグラフ(「第2グラフ」とする)は、模擬便を用いて反射率を測定した測定結果を示す。第2グラフは、黄、薄黄土、黄土、茶、こげ茶、濃いこげ茶の6つのレベルの色についての波長と反射率の関係を示す。
第1グラフ、第2グラフに示す測定結果は、以下のような測定条件の下での測定により得られたものである。まず、第2グラフの測定の測定器には、紫外可視近赤外分光光度計であるV670(JASCO社製)を用いた。また、第1グラフ、第2グラフの測定は、200nm~900nmの波長範囲を対象として行った。また、第1グラフ、第2グラフの測定の分解能は、1nmである。このように、第1グラフ、第2グラフの測定では、200nm、201nm、202nm…と、1nm間隔で200nm~900nmの間の測定を行った。
また、第1グラフ、第2グラフの測定では、拡散反射測定により反射率を測定した。また、第1グラフ、第2グラフの測定では、基準となる白色板として、硫酸バリウムを用いた。このように、第1グラフ、第2グラフの測定では、測定器のキャリブレーション用の白色板として、硫酸バリウムの白色板を用いた。
次に、模擬便の仕様について記載する。まず、模擬便の色は、黄、薄い黄土(以下「薄黄土」と記載)、黄土、茶、こげ茶、及び濃いこげ茶の各々異なる6種類の色を用いる。また、模擬便の設置方法は、直径10mmの穴に0.5gの試料を充てんし、設置した。第2グラフの測定では、6種類の色の各々について、各色に対応する試料を上記のように設置し、6種類の色の各々について測定を行った。
次に、第2グラフに示す測定結果について説明する。第2グラフ中の点線である線は、色が黄の模擬便の測定結果を示す。第2グラフ中の破線である線は、色が薄黄土の模擬便の測定結果を示す。第2グラフ中の一点破線である線は、色が黄土の模擬便の測定結果を示す。第2グラフ中の二点鎖線である線は、色が茶の模擬便の測定結果を示す。第2グラフ中の実線である線は、色がこげ茶の模擬便の測定結果を示す。第2グラフ中の太実線である線は、色が濃いこげ茶の模擬便の測定結果を示す。
トイレシステム1では、第1グラフと第2グラフとに示すように、この特性(各波長における反射率)の違いを活用して、便とそれ以外を見分けることができる。例えば、トイレシステム1は、複数の波長の光を照射し、各々の対応する複数の反射輝度の情報を用いることで、便とそれ以外を見分けることができる。一般的に、色の濃淡により着目している波長の長さが違うほど反射輝度は異なる傾向がある。また大便は、一般的に茶系(黄~濃いこげ茶)の濃い色である。一方、便器に存在するその他の物体(尿やペーパー)は、白色や透明など淡い色が多い。つまり、トイレシステム1は、便器内に存在する物体の色が限られている点に着目して、物体が大便かそれ以外であるかを見分けることが可能である。
例えば、トイレシステム1は、取得したい大便のスペクトルに従って最も顕著に反射輝度の差が認められる波長を選定するのが望ましい。例えば、便座装置2は、複数の波長の光での反射輝度の差または比等を用いて、対象物の色を見る(推定する)ことにより、色を基に対象物が大便か否かを検知する。例えば、便座装置2は、複数の波長の光での反射輝度の比を見る場合、1つの波長の光の反射輝度を分母とし、他の波長の光の反射輝度を分子とした値を用いて、対象物の色を見る(推定する)ことにより、色を基に対象物が大便か否かを検知してもよい。
なお、トイレシステム1は、一例としてボウル部内の落下物を検知対象として、測定待機モード、判定モード、測定モードの各モードにおいて、ラインセンサによる一次元画像に基づく検知処理を記載したが、この限りではなく、例えば、便鉢内の封水に水没した物体を検知対象としてもよい。具体的には、ボウル部内の封水に存在する大便を含む物体に対して、カメラなどのエリアセンサにより二次元画像を取得し、同様の検知処理を行ってもよい。
また、トイレシステム1は、一例としてボウル部内の大便を測定待機モード、判定モード、測定モードにおける検知対象としたが、この限りではなく、例えば、尿を検知対象としてもよく、尿を検知可能な波長領域を利用して、同様の検知処理を行ってもよい。
<11.他の装置構成例>
便座装置と光学ユニットとは別体であってもよい。この点について、図15を用いて説明する。図15は、変形例に係るトイレシステムの機能構成の一例を示すブロック図である。なお、実施形態に係るトイレシステム1と同様の点については同様の符号を付す等して適宜説明を省略する。
トイレシステム1Aは、便座装置2Aと、光学ユニット100Aと、操作装置10(図示省略)とを備える。便座装置2Aは、光学ユニット100Aが別体である点で、便座装置2と相違する。このように、トイレシステム1Aでは、光学ユニット100Aが便座装置2Aとは別体の排泄物検知装置として機能する。なお、排泄物検知装置である光学ユニット100Aは、トイレシステム1の光学ユニット100と同様に開口31部分に配置されてもよいし、排泄物を受けるボウル部8が形成された便器7に配設されてもよい。
例えば、光学ユニット100Aは、光学ユニット100Aを収納する筐体のフック部(フック構造)により、リム部9に引っ掛けられて、配置されてもよい。この場合、光学ユニット100Aは、リム部9の内周壁に沿って、発光部120や受光部130が便器7内へ臨む向きに配置される。このように、光学ユニット100Aを便座装置2Aとは別体として用いる場合、光学ユニット100Aを既存の便器7に取り付けるのみで完成する。そのため、トイレシステム1Aでは、便座装置(例えばトイレシステム1の便座装置2等)の購入が不要となり、購入単価が安くなる。
<11-1.トイレシステムの機能構成>
ここから、トイレシステム1Aの機能構成について説明する。図15に示すように、トイレシステム1Aは、便座装置2Aと、便座装置2Aと通信する光学ユニット100Aとを含む。なお、上述のように、トイレシステム1Aは、操作装置10(図示省略)等の他の装置を備えるが、トイレシステム1と同様の点は、説明を省略する。
図15に示すように、便座装置2Aは、人体検知センサ32と、着座検知センサ33と、制御部34Aと、通信部35と、電磁弁71と、ノズルモータ61と、洗浄ノズル6と、光学ユニット100Aとを備える。なお、図15では、図3と同様に便座装置2の構成の一部(本体部3や便座5や便器7等)についての図示を省略する。
通信部35は、通信装置、通信回路等によって実現され、光学ユニット100Aと通信する。そして、通信部35は、ネットワークNと有線または無線で接続され、光学ユニット100A等の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。通信部35は、制御部34Aの制御に応じて、光学ユニット100Aと通信する。通信部35は、人体検知センサ32、着座検知センサ33等の検知結果等、光学ユニット100Aが処理に用いる各種情報を光学ユニット100Aへ送信する。また、通信部35は、ネットワークNや他のネットワークを介して、操作装置10等の情報処理装置との間で情報の送受信を行ってもよい。
制御部34Aは、例えば各種構成や処理を制御する制御装置であってもよい。制御部34Aは、制御部34と同様に、ノズルモータ61や電磁弁71を制御する。また、制御部34Aは、通信部35を介して、光学ユニット100Aを制御する。制御部34Aは、蓋部を開閉させるために、通信部35を介して蓋部を制御する。制御部34Aは、蓋部を開放状態にするための制御情報を、通信部35を介して蓋部を開閉させる駆動部に送信する。制御部34Aは、蓋部を閉鎖状態にするための制御情報を、通信部35を介して蓋部を開閉させる駆動部に送信する。制御部34Aは、制御部34と同様に、例えば、CPUやMPUやASIC等のプロセッサや、FPGA等の集積回路等の種々の手段により実現される演算部や各種の記憶部等を有してもよい。
光学ユニット100Aは、発光部120と、受光部130と、制御部140と、通信部(図示省略)を備える。光学ユニット100Aは、光学ユニット100と同様に、排泄物検知装置(排泄物測定装置)として機能する。
光学ユニット100Aの通信部は、通信回路等によって実現され、便座装置2Aと通信する。そして、光学ユニット100Aの通信部は、ネットワークNと有線または無線で接続され、便座装置2A等の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。光学ユニット100Aの通信部は、制御部140の制御に応じて、便座装置2Aと通信する。また、光学ユニット100Aの通信部は、ネットワークNや他のネットワークを介して、操作装置10等の情報処理装置との間で情報の送受信を行ってもよい。
制御部140は、例えば各種構成や処理を制御する制御装置であってもよい。制御部140は、着座検知センサ33によって使用者による便座5への着座が検知されている期間において、測定待機モードと、判定モードと、測定モードとを制御する。例えば、制御部140は、便座装置2Aから受信した使用者による便座5への着座の検知結果を用いて、使用者による便座5への着座を判定する。なお、制御部140による測定待機モード、判定モード、及び測定モードにおける処理は、便座装置2の制御部34の処理と同様のため説明を省略する。
制御部140は、光学ユニット100の各種構成を制御する。制御部140は、制御部34と連携して、蓋部を開閉させる駆動部や発光部120や受光部130を制御する。制御部140は、制御部34から受信した信号(制御情報等)に基づいて、蓋部を開閉させる駆動部や発光部120や受光部130を制御する。
制御部140は、発光部120の点灯や消灯を制御する。制御部140は、発光部120の点灯や消灯を制御するための制御情報を制御部34から受信し、発光部120の点灯や消灯を制御する。制御部140は、受光部130の電子シャッタの機能を制御するための制御情報を制御部34から受信し、受光部130の電子シャッタの機能を制御する。制御部140は、受光部130の電子シャッタの機能を制御する。
制御部140は、有線により、発光部120や受光部130や蓋部を開閉させる駆動部に制御情報を送信する。なお、制御部140は、無線により、発光部120や受光部130や蓋部を開閉させる駆動部に制御情報を送信に制御情報を送信してもよい。
制御部140は、制御部34や制御部34Aと同様に、例えば、CPUやMPUやASIC等のプロセッサや、FPGA等の集積回路等の種々の手段により実現される演算処理装置や各種の記憶部等を有してもよい。
なお、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
R トイレルーム
1 トイレシステム
2 便座装置
3 本体部
30 本体カバー
31 開口
32 人体検知センサ
33 着座検知センサ
34 制御部(制御装置)
4 便蓋
5 便座
6 洗浄ノズル
60 ノズル用蓋
7 洋式大便器(便器)
71 電磁弁
8 ボウル部
9 リム部
10 操作装置
11 表示画面
100 光学ユニット
120 発光部
121 発光素子
130 受光部
131 レンズ
132 受光素子

Claims (9)

  1. 排泄物を受けるボウル部が形成された大便器の上部に載置される便座装置であって、
    使用者が着座する便座と、
    光を照射する発光部と、
    光を受光する受光部と、
    前記受光部が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード、前記物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び前記大便を測定する測定モードの各々において、前記発光部による光の照射、前記受光部による受光を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記測定待機モードにおいて、前記物体の存在を検知した場合に前記判定モードへ移行する、
    ことを特徴とする便座装置。
  2. 前記制御部は、
    前記測定待機モードにおいて、前記物体の存在を検知した場合に前記判定モードへ移行し、前記判定モードにおいて、前記物体が大便であると判定した場合に前記測定モードへと移行し、前記物体が大便であると判定しなかった場合には前記測定待機モードへと移行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の便座装置。
  3. 前記制御部は、
    前記受光部が受光したデータに含まれる物体を検知する前記測定待機モードにおいて、前記発光部による光の照射、及び前記受光部による受光を制御する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の便座装置。
  4. 前記制御部は、
    前記判定モードにおいては、前記測定待機モードにおいて照射される波長帯と異なる波長帯を少なくとも含む光を照射し、前記受光部により受光された反射光に基づき判定する
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の便座装置。
  5. 前記便座装置は、
    前記便座に対する使用者の着座状態を検知する着座検知センサ、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記着座検知センサによって前記使用者による前記便座への着座が検知されている期間において、前記測定待機モードと、前記判定モードと、前記測定モードとを制御する
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の便座装置。
  6. 前記制御部は、
    不可視光域の波長帯を含む光、又は前記測定モードで照射した光の波長帯よりも不可視光域側の波長帯を含む光を照射する前記測定待機モードと、前記測定待機モードで照射した光の波長帯よりも可視光域側の波長帯を含む光を照射する前記判定モードとを有する
    ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の便座装置。
  7. 前記発光部は、
    異なる波長帯の光を照射する複数の発光素子を備え、
    前記制御部は、
    前記測定モードにおいて発光させる発光素子のうち少なくとも1つを、前記判定モードにおいて発光させる
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の便座装置。
  8. 前記制御部は、
    前記測定モードにおいて発光させる発光素子のうち少なくとも1つを、前記測定待機モードにおいて発光させ、前記測定モードにおいて発光させる発光素子のうち、前記測定待機モードで発光させる発光素子の発光波長との差が最大の発光波長の発光素子を、前記判定モードにおいて発光させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の便座装置。
  9. 排泄物を受けるボウル部が形成された便器に配設される排泄物検知装置であって、
    光を照射する発光部と、
    光を受光する受光部と、
    前記受光部が受光したデータと基準となる所定のデータに基づいて、物体の存在を検知する測定待機モード、前記物体が大便であるか否かを判定する判定モード、及び前記大便を測定する測定モードの各々において、前記発光部による光の照射、前記受光部による受光を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記基準となる所定の検知結果に対して物体の存在を検知した場合に前記判定モードへ移行することを特徴とする排泄物検知装置。
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