JP2022146881A - ワーク研磨装置およびワーク研磨方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】研磨ヘッドにおいて、ワークを保持すると共に押圧するキャリアを吊持する吊持部材の形状が制御可能で、ワークの研磨形状を所望の形状に形成することができるワーク研磨装置およびワーク研磨方法を提供する。【解決手段】ワーク研磨装置10は、研磨ヘッド12と、研磨ヘッド12を上下動させる駆動部52とを備え、研磨ヘッド12は、ヘッドベース部20と、ヘッドベース部20に第1吊持部材26を介して吊持されるキャリア22と、ヘッドベース部20とキャリア22との間に第1流体室30と、圧力調整機構86に接続された第1流路32とを有し、ヘッドベース部20若しくはキャリア22と研磨パッド16との間隔、又はヘッドベース部20とキャリア22との上下方向の間隔を検出するセンサ48を備え、制御部は、センサ48によって検出される間隔が所要間隔になるように駆動部52又は圧力調整機構86を駆動制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、ワーク研磨装置およびワーク研磨方法に関する。
定盤の上方に設けられた研磨ヘッドの下面に保持されたワークを、定盤上面に貼付された研磨パッドに押圧すると共に、定盤および研磨ヘッドを相対的に運動させてワークを研磨するワーク研磨装置が知られている(特許文献1:特開2010-240767号公報)。
特許文献1に例示されるワーク研磨装置においては、研磨ヘッドが、その外形部をなすヘッド部材と、ヘッド部材に弾性部材を介して上下動可能に吊持された保持プレートを備えると共に、ヘッド部材と保持プレートの間に圧力室が画成されている。当該圧力室が加圧されることで保持プレートが下方へ押し下げられ、保持プレートの下面側に保持されたワークが定盤(研磨面)に押圧されて研磨される。
特許文献1に例示されるワーク研磨装置では、ワークを保持する保持部材(同文献では、保持プレート。以下、これを「キャリア」と表示する)を吊持する吊持部材(同文献では、弾性部材)の形状変化により保持部材が上下動する構成となっている。しかしながら、吊持部材の形状はワークの研磨形状に影響を与え易く、ワークの研磨時には、吊持部材の形状が最適な形状に維持されないと、ワークの研磨品質が低下してしまうことになる。一方、研磨ヘッドの高さ位置を適切に調整すると共に、保持部材を押圧する加圧室の圧力を適切に調整することによって、吊持部材の形状を制御することができれば、ワークの研磨形状を所望の形状に形成できるようになる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、研磨ヘッドにおいて、ワークを保持すると共に押圧するキャリアを吊持する吊持部材の形状が制御可能で、ワークの研磨形状を所望の形状に形成することができるワーク研磨装置およびワーク研磨方法を提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係るワーク研磨装置は、上面に研磨パッドが貼付され、水平面内で回転する定盤と、前記定盤の上方に上下動可能且つ回転可能に設けられ、下面にワークを保持して回転させながら前記研磨パッドに押圧して研磨する研磨ヘッドと、前記研磨ヘッドの上面に固定されたヘッド軸と、前記ヘッド軸を上下動且つ回転させて前記研磨ヘッドを上下動且つ回転させる駆動部と、前記駆動部を駆動制御する制御部と、を備え、前記研磨ヘッドは、上面中央部に前記ヘッド軸が固定されたベース天板、および前記ベース天板の外縁部から下方に延びるリング状の側壁部を有するヘッドベース部と、前記ヘッドベース部の下方に位置し、前記ヘッドベース部に第1吊持部材を介して上下動可能に吊持され、下面側に前記ワークを保持すると共に前記ワークを押圧するキャリアと、前記ヘッドベース部と前記キャリアとの間に画成される第1流体室と、前記制御部により駆動制御される圧力調整機構に接続されて前記第1流体室内へ流体を供給する第1流路と、を有し、前記ヘッドベース部と前記キャリアとの上下方向の間隔、または、前記ヘッドベース部もしくは前記キャリアと前記研磨パッドとの上下方向の間隔、を検出するセンサをさらに備え、前記制御部は、前記センサによって検出される間隔が所要の間隔になるように前記駆動部または前記圧力調整機構を駆動制御することを特徴とする。
これによれば、ヘッドベース部もしくはキャリアの研磨パッドからの高さ位置、またはヘッドベース部とキャリアとの間隔を検出することにより、ヘッドベース部とキャリアとを連結する吊持部材の形状を把握することができる。そして、研磨ヘッドの上下動によりヘッドベース部の高さ位置を調整したり、第1流体室内の圧力調整によりキャリアの高さ位置を調整したりして、吊持部材の形状を所望の形状に制御することができる。
また、前記駆動部は、前記ヘッド軸を上下動させる上下動駆動機構として、前記制御部により駆動制御されるサーボモータを有し、さらにスプライン機構を備えて構成されていることが好ましい。これによれば、スプライン機構を備えるサーボ機構により、ヘッド軸を高精度に上下動させて、研磨ヘッド(ヘッドベース部)を所望の位置により正確に位置させることができる。
また、前記キャリアは、キャリア天板、前記キャリア天板の外縁部から下方に延びる外周リング部、および前記キャリア天板の下面側を覆うようにして、周縁部において前記外周リング部に固定された保持板を有し、前記ヘッドベース部に、前記第1吊持部材と、前記第1吊持部材よりも上方に位置する第2吊持部材と、を介して上下動可能に吊持され、前記第1流体室は、前記ヘッドベース部の下面、前記第2吊持部材、および前記キャリアの上面に囲まれて形成されていることが好ましい。これによれば、第2吊持部材により第1流体室と第1吊持部材とを仕切って、第1流体室内の圧力の影響を第1吊持部材に与えないようにすることができる。したがって、第1吊持部材を安定的に形状変化させることができ、これに第2吊持部材を追随させて形状変化させることで、2つの吊持部材を共に安定して正確に形状変化させることができる。
また、前記キャリア天板の下面と前記保持板の上面との間に第2流体室が画成されると共に、前記第2流体室内へ流体を供給する第2流路が設けられ、前記保持板は、いずれも可撓性を有する上板と下板とからなる2層で構成され、前記上板が下に凹に形成されていることによって、前記上板と前記下板との間に第3流体室が画成されると共に、前記第3流体室内へ流体を供給する第3流路が設けられていることが好ましい。これによれば、第2流体室内の圧力を調整して上板の形状を所望に変化させることができる。また、第3流体室内の圧力を調整して下板の形状を所望に変化させることができる。このように、保持板(上板および下板)を所望の形状にし、それに保持板の下面側に保持されたワークを追随させて形状変化させた状態で、キャリア(すなわち、保持板)を下方へ押し下げてワークを研磨パッドに押圧することによって、ワークに対して所望の研磨効果を与えることができる。
また、前記キャリアの下面にリテーナリングが設けられていることが好ましい。これによれば、ワークの研磨時に、ワークを囲むようにして、ワークを保持板の下面側に保持し、回転されるワークの横滑り(径方向の飛び出し)を防止することができる。
また、本発明に係るワーク研磨方法は、研磨ヘッドにワークを保持して回転しながら下降させて、上方から研磨パッドに押圧して前記ワークを研磨するワーク研磨方法であって、前記研磨ヘッドにおける、上下動駆動機構に接続されて駆動源により上下動されるヘッドベース部と、前記ヘッドベース部の下方に吊持部材を介して前記ヘッドベース部に上下動可能に吊持されると共に、下面側に前記ワークを保持するキャリアとの上下方向の間隔、または、前記ヘッドベース部もしくは前記キャリアと、前記研磨パッドとの上下方向の間隔、を制御することを特徴とする。
これによれば、ヘッドベース部もしくはキャリアの研磨パッドからの高さ位置、またはヘッドベース部とキャリアとの間隔を検出することにより、ヘッドベース部とキャリアとを連結する吊持部材の形状を把握することができる。そして、研磨ヘッドの上下動によりヘッドベース部の高さ位置を調整したり、第1流体室内の圧力調整によりキャリアの高さ位置を調整したりして、吊持部材の形状を所望の形状に制御することができる。
本発明によれば、研磨ヘッドにおいて、ワークを保持すると共に押圧するキャリアを吊持する吊持部材の形状を制御することができ、ワークの研磨形状を所望の形状に形成することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。本実施形態に係るワーク研磨装置10(以下、「研磨装置10」と表記する)は、ウェハ(例えば、シリコンウェハ)等の平板状(特に、円板状)のワークWを研磨ヘッド12によって保持し、定盤14へ押圧しながら、研磨ヘッド12と定盤14とを相対的に運動させて研磨する装置である。
図1は、研磨ヘッド12の例を示す概略図(正面断面図)である。図2は、図1に示す研磨ヘッド12のII部の拡大図である。研磨ヘッド12は、下面にワークWを被研磨面Waを下方に向けた状態で水平に保持して回転させると共に、水平面内で回転する定盤14上面の研磨パッド16に押圧してワークWを研磨する作用を有する。
符号20はヘッドベース部20であって、ベース天板20a、およびベース天板20aの外縁部から下方に延びるリング状の側壁部20bを有している。ヘッドベース部20の上面中央部には、上方に延びるヘッド軸18が固定されている。ヘッド軸18は、後述する駆動部52により軸線を中心として回転する。したがって、ヘッドベース部20は、ヘッド軸18と共に、ヘッド軸18を中心として回転する。また、ヘッド軸18は、後述する駆動部52により上下動する。したがって、ヘッドベース部20は、ヘッド軸18と共に上下動する。
次に、ヘッドベース部20の下方に位置して、下面側にワークWを保持すると共にワークWを押圧する作用を有するキャリア22が設けられている。キャリア22は、キャリア天板22a、キャリア天板22aの外縁部から下方に延びる外周リング部22b、およびキャリア天板22aの下面側を覆うようにして、周縁部において外周リング部22bに固定された保持板33を有している。
キャリア22は、ヘッドベース部20の側壁部20bに、第1吊持部材26と、第1吊持部材26よりも上方に位置する第2吊持部材28とを介して吊持されている。第1吊持部材26の内端側は、キャリア22の外周リング部22bの下面と保持板33の上面との間に挟まれて固定されている。また、第2吊持部材28の内端側は、キャリア22のキャリア天板22aの下面と外周リング部22bの上面との間に挟まれて固定されている。ただし、第2吊持部材28が第1吊持部材26よりも上方に配設されていればよく、それらの固定位置は限定されない。
第1、第2吊持部材26、28は、いずれもゴム材料のダイアフラムから形成されており、キャリア22は、第1、第2吊持部材26、28の形状変化を介して、ヘッドベース部20に対して上下動する構成となっている。また、キャリア22は、ヘッドベース部20が回転すると、その回転力が第1、第2吊持部材26、28を介して伝達されて、回転される構成となっている。第1、第2吊持部材26、28は、上記のように、キャリア22を上下動可能に吊持できるものであればその構成、材料は限定されない。すなわち、ダイアフラムに限定されず、例えばベローズ等としてもよい。また、ゴム材料に限定されず、樹脂材料、金属材料等としてもよい。当該構成および材料の選択によって、第1、第2吊持部材26、28の剛性または弾性を所望に設定できる。
なお、本願において第2吊持部材28は必須の構成ではない。また、第2吊持部材28は、第1吊持部材26よりも剛性の低い材料で形成されること等によって、第1吊持部材26の形状変化に追随して形状変化される構成となっている。
ヘッドベース部20(ベース天板20a)の下面、第2吊持部材28、およびキャリア22(キャリア天板22a)の上面に囲まれて第1流体室30が画成されている。第1流体室30内は、制御部50により駆動制御される圧力調整機構86に接続される第1流路32を介して流体が供給可能となっており、第1流体室30内を正圧にしてキャリア22を下方へ押し下げたり、一方、第1流体室30内を負圧にしてキャリア22を上方へ浮かせたりすることができる。これにより、キャリア22の下面に保持されるワークWに押圧力を付加したり、逆に弱めたり調整することができる。本実施形態では、流体を空気とし、第1流体室30内の空気圧が調整される構成となっているが、この構成に限定されず、例えば流体を水、油等としてもよい。
次に、保持板33は、いずれも可撓性を有する上板34と下板36とからなる2層で構成されている。本実施形態では、上板34および下板36をいずれもセラミックにより形成しているが、可撓性を有する他の材料を用いて形成してもよい。また、下板36の下面には、下板36を覆うようにして複数の孔を有する弾性シート体45が設けられると共に、樹脂製のリテーナリング46が設けられている。弾性シート体45は、ワークWの保持面(被研磨面Waの逆側の面)に接触して保護する緩衝部材である。リテーナリング46は、ワークWの研磨時に、ワークWを囲むようにして、ワークWを弾性シート体45を介して保持板33の下面に保持し、回転されるワークWの横滑り(径方向の飛び出し)を防止することができる。また、ワークWの研磨時に、リテーナリング46の高さ位置を調整することにより、ワークWの外側領域となる研磨パッド16をワークWの被研磨面Waとほぼ面一にして、ワークWのエッジ部分の過研磨を防止することもできる。ただし、本願において弾性シート体45およびリテーナリング46は必須の構成ではない。
保持板33の下板36は内部が中空に形成されると共に、下面側に開口する複数の通孔36aを有している。また、中空部36bは、図示しない配管を介して空気給排機構に接続されている。これにより、弾性シート体45を介して、通孔36aからのエアバキュームによって下板36の下面にワークWを吸着保持することができる。また、弾性シート体45を介して、通孔36aからのエアブローによって下板36からワークWを離反させることができる。ただし、下板36内に中空部36bや通孔36aを設けることなく、例えば、後述する第3流体室42を真空(負圧)にしてワークWを吸着保持する構成や、弾性シート体45に含ませた水の表面張力のみを利用してワークWを吸着保持する構成等としてもよい。なお、弾性シート体45の孔は下板36の構成に応じて適宜設ければよい。
ここで、上板34の上面(保持板33の上面)とキャリア天板22aの下面との間に第2流体室38が画成されている。第2流体室38内は、制御部50により駆動制御される圧力調整機構86に接続される第2流路40を介して流体が供給可能となっており、第2流体室38内を正圧にして、上板34を下方へ押圧し、下方に反らせることができる。一方、第2流体室38内を負圧にして、上板34を上方に反らせることができる。したがって、上板34の形状(反り具合)を所望に変化させることができる。
また、上板34は下面が下に凹に形成されていることによって、上板34と下板36との間に第3流体室42が画成されている。第3流体室42内は、制御部50により駆動制御される圧力調整機構86に接続される第3流路44を介して流体が供給可能となっており、第3流体室42内を正圧にして、下板36を下方へ押圧し、下方に反らせることができる。一方、第3流体室42内を負圧にして、下板36を上方に反らせることができる。したがって、下板36の形状(反り具合)を所望に変化させることができ、下板36の下面側に保持されたワークWを追随させて形状変化させることができる。ただし、本願において第2流体室38および第3流体室42は必須の構成ではない。また、本実施形態では、第2流体室38および第3流体室42に供給する流体を空気とし、第2流体室38および第3流体室42内の空気圧が調整される構成となっているが、この構成に限定されず、例えば流体を水、油等としてもよい。
続いて、本実施形態に特徴的なセンサ48について説明する。
研磨ヘッド12の外部には、「ヘッドベース部20とキャリア22との上下方向の間隔X(例えば、図1および図2の矢印Aで示すように、ヘッドベース部20の側壁部20b下端と、キャリア22の外周リング部22bの下端との上下方向の間隔)」、または、「ヘッドベース部20と研磨パッド16との上下方向の間隔Y(例えば、矢印Bで示すように、ヘッドベース部20の側壁部20b下端と研磨パッド16上面との上下方向の間隔)」、または、「キャリア22と研磨パッド16との上下方向の間隔Z(例えば、矢印Cで示すように、キャリア22の保持板33の下端と研磨パッド16上面との上下方向の間隔)」を検出するセンサ48が設けられている。ここでいうキャリア22は、吊持部材26、28により一体として吊持された部材全体を意味し、リテーナリング46等が含まれる。また、これらの間隔X、YおよびZにおいては、ヘッドベース部20やキャリア22のどの位置から(どの位置まで)の間隔を検出する構成でもよい。
センサ48は、制御部50に接続されており(図1および図3参照)、センサ48からの情報(検出値)が制御部50へ送られると、制御部50は、センサ48によって検出される間隔X、YまたはZが所要の間隔となるように、後述する駆動部52を駆動制御して研磨ヘッド12を上下動させて研磨ヘッド12の高さ位置を調整し、または圧力調整機構86を駆動制御して第1流体室30内の圧力を調整する構成となっている。
これによれば、ヘッドベース部20もしくはキャリア22の研磨パッド16からの高さ位置、またはヘッドベース部20とキャリア22との間隔を検出することにより、ヘッドベース部20とキャリア22とを連結する吊持部材26、28の形状(詳しくは、ヘッドベース部20との固定部位と、キャリア22との固定部位との上下方向の位置関係により形成される吊持部材26、28の形状)を把握することができる。そして、研磨ヘッド12の上下動によりヘッドベース部20の高さ位置を調整したり、第1流体室30内の圧力調整によりキャリア22の高さ位置を調整したりして、吊持部材26、28の形状を所望の形状に制御することができる。その結果、ワークWの研磨形状を所望の形状に形成することができるようになる。
また、センサ48によって研磨ヘッド12の高さ位置を研磨対象物であるワークWに極めて近いところに位置するヘッドベース部20やキャリア22の高さ位置で直接検出し、制御することができる。したがって、研磨ヘッド12やその上下動駆動機構54に係る各部材の寸法誤差や組付誤差等の影響を極力小さくして、研磨ヘッド12を所要の高さ位置に正確に位置させることができる。
なお、センサ48には、超音波式、レーザ式等による公知の測長センサを用いればよい。センサ48の位置は限定されず、間隔X、間隔Yまたは間隔Zが検出可能ないずれの位置に設けてもよい。センサ48の個数も限定されない。
続いて、研磨ヘッド12の駆動部52について説明する。図3は、駆動部52の例を示す概略図(正面断面図)である。駆動部52は、ヘッド軸18を上下動且つ回転させる作用によって研磨ヘッド12を上下動且つ回転させる。駆動部52は、上下動駆動機構54および回転駆動機構56を備えている。
上下動駆動機構54は、制御部50により駆動制御される駆動源60、および駆動源60により駆動される直動装置58を備えている。本実施形態では、図3に示すように、駆動源60がサーボモータ60、直動装置58がボールねじスプライン機構58として構成されている。ボールねじスプライン機構58は、スプライン外筒部58bとスプライン係合するスプライン軸58aの上端がボールねじ軸(不図示)に螺合され、当該ボールねじ軸がタイミングベルトまたはギア機構(不図示)を介してサーボモータ60により駆動されることによってスプライン軸58aが上下方向に駆動される構成となっている。スプライン外筒部58bは、ベース枠62に固定されている。スプライン軸58aの下端は、上下の支持板64a、64b間をシャフト64cで連結した伝達枠64に固定されている。そして、ヘッド軸18の上端が下の支持板64bに連結部66を介して軸線を中心として回転可能に連結されている。
回転駆動機構56は、制御部50により駆動制御される駆動源68を備え、ヘッド軸18を回転させる。本実施形態では、図3に示すように、駆動源68がサーボモータ68として構成されると共に、第1プーリー70aとベルト72と第2プーリー70bとを介してまたはギア機構(不図示)を介して回転される回転部74が設けられている。回転部74とヘッド軸18とはスプライン係合してヘッド軸18の上下動を許容しつつ、回転部74の回転がヘッド軸18に伝達されて軸線を中心として回転される構成となっている。すなわち、本実施形態では、回転部74が直動装置58の案内機構を兼用するロータリーボールスプライン機構75のスプライン外筒部74として構成され、スプライン軸18として構成されるヘッド軸18が上下動且つ回転される構成となっている。ロータリーボールスプライン機構75は、スプライン外筒部74、およびスプライン外筒部74を回転可能に支持するフランジ部78を備え、フランジ部78を介して支持ボックス76に固定されている。なお、サーボモータ68も支持ボックス76に固定されている。
上下動駆動機構54および回転駆動機構56の構成は限定されず、ヘッド軸18を上下動且つ回転させるいずれの構成としてもよい。一例として、上下動駆動機構54としては、駆動源60および直動装置58が一体となったリニアモータ等を用いてもよく、加えて直動装置58の案内機構も一体となったリニアモータアクチュエータ等を用いてもよい。この場合、回転駆動機構56としては、スピンドル等を用いてヘッド軸18を直接回転させてもよく、または回転駆動機構56が内蔵されたリニアモータアクチュエータ等を用いてもよい(いずれも不図示)。また、本実施形態の変形例として、ボールねじスプライン機構58とロータリーボールスプライン機構75とでスプライン軸58a、18を同じくして構成してもよい。また、ロータリーボールスプライン機構75に代えて、直動装置58の案内機構としてリニアスライド等を設けると共に、回転駆動機構56としてスピンドル等を設ける構成により、当該案内機構と回転駆動機構56とを別体に構成してもよい(いずれも不図示)。ただし、本実施形態のように、上下動駆動機構54においてスプライン機構58、75(ボールスプライン機構、ロータリーボールスプライン機構を含む)を備えて構成することにより、ヘッド軸18の高さ位置に対し、精度の高い正確な位置決めが可能になる。
なお、図3に示すように、ヘッド軸18は中空に形成され、この中空部内に配管80が通され、配管80の上端部がロータリージョイント82に接続され、ロータリージョイント82が配管84を通じて流体供給源(不図示)を有する圧力調整機構86に接続されている。一方、ヘッド軸18内の配管80は、研磨ヘッド12における各流体室30、38、42に通じており、これにより、圧力調整機構86と各流体室30、38、42とを連通する第1、第2、第3流路32、40、44が形成され、各流体室30、38、42内へ圧縮空気が供給できるようになっている(図1および図3参照)。圧力調整機構86は制御部50に接続されて各流体室30、38、42内の圧力が調整可能となっている。
続いて、定盤14は、平面視円板状に形成され(図4参照)、上面に研磨パッド16が貼付されている。定盤14は、回転駆動機構(不図示)が設けられて、水平面内で軸線を中心として回転可能に構成されている。また、研磨パッド16上に研磨用のスラリーを供給するスラリー供給部(不図示)が設けられている。したがって、ワークWの研磨時には、ワークWにスラリーが供給されると共に、相互に回転する研磨ヘッド12と定盤14とが相対的に運動することによりワークWと研磨パッド16とが摺接してワークWを研磨することができる。研磨パッド16(研磨布)には、一例として、ポリウレタンシートや、ポリウレタンを含浸させた不織布シート等が用いられる。ただし、これ以外の材料で形成されてもよい。
続いて、研磨ヘッド12および定盤14の配置について説明する。本願の研磨装置10における研磨ヘッド12および定盤14の配置は一切限定されず、研磨ヘッド12および定盤14の個数も限定されないが、一例として、以下のように配置することができる。
図4は、研磨ヘッド12の配置例を示す説明図であって、本実施形態に係る研磨装置10の例を示す概略図(平面図)である。本実施形態に係る研磨装置10は、基体88上面にワークWの着脱(ローディングおよびアンローディング)が行われる仮置台90および複数(本実施形態では、3個)の定盤14が放射状に配設されている。一方、基体88の上方には、支持部材92(前述の支持ボックス76およびベース枠62)に各ヘッド軸18が独立して上下動可能且つ回転可能に支持部材92に支持されて吊持された複数の研磨ヘッド12(本実施形態では、4個)が仮置台90および各定盤14と軸線92aを一致させて放射状に配設されている。支持部材92は回転駆動機構(不図示)を有し、軸線92aを中心として回動可能(間欠的に且つ正逆方向に回転可能であることを含む)に構成されている。これによれば、支持部材92を回動させることによって研磨ヘッド12を軸線92aの周りを公転(間欠的に且つ正逆方向に公転することを含む)させることができる。
したがって、支持部材92を回動させて研磨ヘッド12を仮置台90上から各定盤14上へと順次移動させることができる。その結果、仮置台90上に載置されているワークWを研磨ヘッド12で保持して持出し(ローディングし)、次いで各定盤14上に順次移動して所定の研磨(例えば、粗研磨、中研磨、仕上げ研磨)を行った後、再び仮置台90上に戻って研磨されたワークWを載置する(アンローディングする)一連の研磨工程を実施することができる。このときの研磨ヘッド12の移動(回転)の方向や順序は一切限定されない。また、定盤14および研磨ヘッド12の個数は限定されず、定盤14と研磨ヘッド12との個数が一致しなくてもよい。また、仮置台90は、ローディングが行われるローディングステーションとアンローディングが行われるアンローディングステーションとが別々に設けられてもよい。
続いて、本実施形態に係るワーク研磨方法ついて、本実施形態に係るワーク研磨装置10を用いた場合を例にして説明する。
先ず、研磨ヘッド12を仮置台90上に位置させ、通孔36aからのエアバキュームによって下板36の下面(保持板33の下面)にワークWを吸着保持する。次いで、研磨ヘッド12を移動させてワークWを定盤14上に位置させ、駆動部52により研磨ヘッド12を下降させていく。リテーナリング46がワークWの外側領域となる研磨パッド16に当接すると、ワークWを囲むようにして、ワークWが下板36の下面(保持板33の下面)に保持される。ワークWが研磨パッド16に当接し、通孔36aからのエアブローによって下板36からワークWを離反させると共に、第1流体室30からの空気圧によりキャリア22(キャリア天板22a)を押圧し、保持板33を介して(詳しくは、弾性シート体45を介して)、ワークWの被研磨面Waを定盤14の研磨パッド16に押圧することができる。そして、ワークWにスラリーを供給すると共に、定盤14と研磨ヘッド12とを回転させて研磨パッド16とワークWとを摺接させることによってワークWの被研磨面Waを研磨することができる。
ここで、先ず、基本的に、ヘッドベース部20の研磨パッド16からの高さ位置は、駆動部52による下降位置によって決められ、最適下降位置は経験値によって決められる。また、キャリア22の研磨パッド16からの高さ位置は、第1流体室30が加圧されることにより、ワークWが研磨パッド16上に当接して押圧され、それ以上下降しない位置によって決められ、第1流体室30の最適加圧力も経験値によって決められる。
ヘッドベース部20とキャリア22との最適位置における吊持部材26、28(実質的には、第1吊持部材26)の変形度は、一例として、ほぼ水平となるように決定される。また、このときのヘッドベース部20もしくはキャリア22の研磨パッド16からの高さ位置(ヘッドベース部20と研磨パッド16との間隔Y、キャリア22と研磨パッド16との間隔Z)、または、ヘッドベース部20とキャリア22との上下方向の間隔Xがセンサ48によって検出され、ワークWの研磨中、これらの高さ位置や間隔が常時所要位置、または、所要間隔を維持するように制御部50によって制御される。また、定盤14が複数配設される場合には、各定盤14においてこれらの高さ位置や間隔が同じになるように制御される。
具体的には、制御部50により、高さ位置が決められたキャリア22に対して(キャリア22は、ワークWが研磨パッド16に当接して押圧された位置で、研磨パッド16との間隔が決まる)、駆動部52(サーボモータ60により駆動されるスプライン機構58、75)を介してヘッドベース部20を上下動させることができる。また、制御部50により、上下動を停止させたヘッドベース部20に対して、第1流路32を介してキャリア22を上下動させることができる。このように、研磨ヘッド12(ヘッドベース部20およびキャリア22)の高さ位置を高精度に制御して、ワークWを最適な押圧力(所望の押圧力)で研磨パッド16に押圧して研磨することができる。
また、センサ48によって検出されるヘッドベース部20もしくはキャリア22の高さ位置(間隔Yもしくは間隔Z)、またはヘッドベース部20とキャリア22との上下方向の間隔Xに基づいて、ヘッドベース部20またはキャリア22の高さ位置を調整することによって、吊持部材26、28に所望の形状変化を与え、テンションを変化させることができる。このとき、第2吊持部材28によれば、第1流体室30と第1吊持部材26とを仕切って、第1流体室30内の空気圧の影響を第1吊持部材26に与えないようにすることができる。これにより、第1吊持部材26を安定的に形状変化させることができ、これに第2吊持部材28を追随させて形状変化させることで、2つの吊持部材26、28を共に安定して正確に形状変化させることができる。その結果、ワークWの研磨形状を所望の形状に形成することができる。なお、吊持部材26、28(ここでは、特に第1吊持部材26)の強度(剛性または弾性)設定を変更することで、吊持部材26、28の形状変化、テンションの変化を、ワークWの研磨形状により大きく影響させることができる。また、側壁部20bに連通路(不図示)を設け、この連通路を介して第1吊持部材26と第2吊持部材28との間に画成される空間27を大気開放する構成としてもよい。これによれば、吊持部材26、28の動きをより安定させることができ、さらに正確に形状変化させることができる。連通路は、開閉可能に構成してもよい。
また、前述の通り、第2流体室38によれば上板34の形状を所望に変化させることができる。また、第3流体室42によれば下板36の形状を所望に変化させることができる。さらに、一例として、第2流体室38により上板34を所望の形状にしたうえで第3流体室42内を真空にして、形状変化させた上板34に下板36を吸着させることによって、上板34の形状に下板36の形状を追随させることができる。このように、保持板33(上板34および下板36)を所望の形状にし、それに保持板33の下面側に保持されたワークWを追随させて形状変化させた状態で、制御部50によりキャリア22(すなわち、保持板33)を下方へ押し下げてワークWを研磨パッド16に押圧することによって、ワークWに対して所望の研磨効果を与えることができる。その結果、ワークWの研磨形状を所望の形状に形成することができる。
図5および図6は、以上説明した本実施形態に係るワーク研磨装置10を用いて、本発明の実施形態に係るワーク研磨方法によって、円形のワークWをそれぞれ所定の研磨条件で押圧した際の当該ワークWへの荷重分布を示す写真である。図7は、当該ワークをさらに別の研磨条件で押圧した際の当該ワークWの研磨量を示すグラフである。図5および図6は、写真は青色から赤色に近くなる程荷重が大きいことを示すが、紙面では概ね色が薄くなる程(背景色に近くなる程)荷重が大きいことを示す。
図5は、研磨条件として、第2流体室38内、第3流体室42内、および、下板36内の中空部36bを大気開放し、第1流体室30内を一定の正圧にしてキャリア22を押圧した状態を基準として、研磨ヘッド12を基準の高さ位置から段階的に下降させて上方からの押圧力を高めた状態で、それぞれワークWを押圧し荷重した際の当該ワークWへの荷重分布を表す写真である。図5-Iは、研磨ヘッド12が基準の高さ位置の状態を示す。図5-IIは、研磨ヘッド12が基準から-1.0mmの高さ位置の状態を示す。図5-IIIは、研磨ヘッド12が基準から-1.5mmの高さ位置の状態を示す。図5-I~図5-IIIに示すように、研磨ヘッド12の高さ位置を下降させることで、荷重が同心円状に広がるように大きくなっていくことが分かる。本例によれば、駆動部52による研磨ヘッド12の高さ位置に応じて吊持部材26、28の形状を変化させることにより、ワークWに加わる荷重を調整することができる。
また、図6は、研磨条件として、下板36内の中空部36bを大気開放し、研磨ヘッド12を下降させて所定の高さ位置に位置させて、第1流体室30内を一定の正圧にすると共に第2流体室38内を一定の負圧にした状態で、第3流体室42内を大気開放した状態を基準とした。図6は、当該状態を基準として、第3流体室42内を10kPaずつ段階的に正圧にまたは負圧にした状態で、それぞれワークWを押圧し荷重した際の当該ワークWへの荷重分布を表す写真である。図6-Iは、基準である第3流体室42内を大気開放した状態(非加減圧状態として、0kPaと表記する)を示す。図6-IIは基準から10kPa正圧の状態、図6-IIIは基準から20kPa正圧の状態、図6-IVは基準から30kPa正圧の状態を示す。図6-Vは基準から-10kPa負圧の状態、図6-VIは基準から-20kPa負圧の状態、図6-VIIは基準から-30kPa負圧の状態を示す。
第3流体室42内を大気開放した状態(図6-I)では、ワークW全体が比較的均一に荷重されている。これによれば、ワークWを平坦な形状に研磨できる。また、第3流体室42内を段階的に正圧にしていくと、ワークWの中央部の荷重が徐々に増大し且つ周縁部の荷重が徐々に低減していくことが分かる(図6-II~図6-IV)。これによれば、ワークWの周縁部よりも中央部がよく研磨されるため、被研磨面Waを下に向けた断面形状が中凸の形状に研磨できる。本例では、第3流体室42内を加圧する程、ワークWをより急勾配に形成できる。一方、第3流体室42内を段階的に負圧にしていくと、ワークWの周縁部の荷重が徐々に増大し且つ中央部の荷重が徐々に低減していくことが分かる(図6-V~図6-VII)。これによれば、ワークWの中央部よりも周縁部がよく研磨されるため、被研磨面Waを下に向けた断面形状が中凹の形状に研磨できる。本例では、第3流体室42内を減圧する程、ワークWをより急勾配に形成できる。
また、図7は、研磨条件として、下板36内の中空部36bを一定の正圧にし、研磨ヘッド12を下降させて所定の高さ位置に位置させて、第1流体室30内を一定の正圧にすると共に第2流体室38内を大気開放した状態を基準として、第3流体室42内を大気開放した状態(非加減圧状態として、0kPaと表記する)、大気圧から15kPa正圧の状態、大気圧から-15kPa負圧の状態で、それぞれワークWを押圧し荷重した際の当該ワークの研磨量を表すグラフである。横軸は円形のワークWの半径を表し、ここでは中心点を0とし、外周点が1.0になるように換算して表記する。縦軸は研磨量を表すが、ここでは相対的な変化が分かればよいため、単位および目盛値の表記は省略する。
図7に示すように、第3流体室42内を大気開放した状態では、ワークWの研磨量は中心部から外周部に向かって右肩上がりに増大し、大気圧から-15kPa負圧の状態では、さらに急峻に右肩上がりに増大した。これによれば、ワークWの外周部に向かって徐々に研磨量が多くなるため、被研磨面Waを下に向けた断面形状が中凹の形状、特に、逆ドーム型に研磨できる。本例では、第3流体室42内を負圧にした方がより急勾配に形成できる。一方、第3流体室42内を大気圧から15kPa正圧の状態では、ワークWの研磨量は、ワークW半径の真ん中付近(0.5付近)で変曲し、外周部に向かって右肩下がりに低減した。これによれば、ワークWの中央部では比較的一定の研磨量で、周縁部では外周部に向かって徐々に研磨量が少なくなるため、被研磨面Waを下に向けた断面形状が中凸の形状、特に、扁平底である椀を逆にしたような逆椀型に研磨できる。このように、下板36内の中空部36bを含む各流体室30、36b、38、42内の圧力の状態および研磨ヘッド12の高さ位置を調整することでワークWの研磨形状を様々な形状に形成することができる。このときの各流体室30、36b、38、42内の圧力の状態および研磨ヘッド12の高さ位置、ならびにこれらの相互の関係は、構造上吊持部材26、28の形状に表れる。したがって、当該吊持部材26、28の形状を正確に把握して制御することで所望の研磨形状を形成することができる。
以上、説明した通り、本発明に係るワーク研磨装置によれば、ヘッドベース部もしくはキャリアの研磨パッドからの高さ位置、またはヘッドベース部とキャリアとの間隔を検出することにより、ヘッドベース部とキャリアとを連結する吊持部材の形状を把握することができる。そして、研磨ヘッドの上下動によりヘッドベース部の高さ位置を調整したり、第1流体室内の圧力調整によりキャリアの高さ位置を調整したりして、吊持部材の形状を所望の形状に制御することができる。その結果、ワークの研磨形状を所望の形状に形成することができるようになる。
本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
10 ワーク研磨装置
12 研磨ヘッド
14 定盤
16 研磨パッド
18 ヘッド軸
20 ヘッドベース部
22 キャリア
26 第1吊持部材
28 第2吊持部材
30 第1流体室
33 保持板
34 上板
36 下板
38 第2流体室
42 第3流体室
48 センサ
50 制御部
52 駆動部
54 上下動駆動機構
56 回転駆動機構
58 直動装置
60 駆動源
62 ベース枠
68 駆動源
86 圧力調整機構
92 支持部材
W ワーク
12 研磨ヘッド
14 定盤
16 研磨パッド
18 ヘッド軸
20 ヘッドベース部
22 キャリア
26 第1吊持部材
28 第2吊持部材
30 第1流体室
33 保持板
34 上板
36 下板
38 第2流体室
42 第3流体室
48 センサ
50 制御部
52 駆動部
54 上下動駆動機構
56 回転駆動機構
58 直動装置
60 駆動源
62 ベース枠
68 駆動源
86 圧力調整機構
92 支持部材
W ワーク
Claims (10)
- 上面に研磨パッドが貼付され、水平面内で回転する定盤と、
前記定盤の上方に上下動可能且つ回転可能に設けられ、下面にワークを保持して回転させながら前記研磨パッドに押圧して研磨する研磨ヘッドと、
前記研磨ヘッドの上面に固定されたヘッド軸と、
前記ヘッド軸を上下動且つ回転させて前記研磨ヘッドを上下動且つ回転させる駆動部と、
前記駆動部を駆動制御する制御部と、を備え、
前記研磨ヘッドは、
上面中央部に前記ヘッド軸が固定されたベース天板、および前記ベース天板の外縁部から下方に延びるリング状の側壁部を有するヘッドベース部と、
前記ヘッドベース部の下方に位置し、前記ヘッドベース部に第1吊持部材を介して上下動可能に吊持され、下面側に前記ワークを保持すると共に前記ワークを押圧するキャリアと、
前記ヘッドベース部と前記キャリアとの間に画成される第1流体室と、
前記制御部により駆動制御される圧力調整機構に接続されて前記第1流体室内へ流体を供給する第1流路と、を有し、
前記ヘッドベース部と前記キャリアとの上下方向の間隔、または、前記ヘッドベース部もしくは前記キャリアと前記研磨パッドとの上下方向の間隔、を検出するセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記センサによって検出される間隔が所要の間隔になるように前記駆動部または前記圧力調整機構を駆動制御すること
を特徴とするワーク研磨装置。 - 前記制御部は、前記センサによって検出される間隔が所要の間隔になるように制御することにより、前記第1吊持部材を所望の形状に制御すること
を特徴とする請求項1記載のワーク研磨装置。 - 前記駆動部は、
前記ヘッド軸を上下動させる上下動駆動機構として、前記制御部により駆動制御されるサーボモータを有し、さらにスプライン機構を備えて構成されていること
を特徴とする請求項1または請求項2記載のワーク研磨装置。 - 前記キャリアは、
キャリア天板、前記キャリア天板の外縁部から下方に延びる外周リング部、および前記キャリア天板の下面側を覆うようにして、周縁部において前記外周リング部に固定された保持板を有し、
前記ヘッドベース部に、前記第1吊持部材と、前記第1吊持部材よりも上方に位置する第2吊持部材と、を介して上下動可能に吊持され、
前記第1流体室は、前記ヘッドベース部の下面、前記第2吊持部材、および前記キャリアの上面に囲まれて形成されていること
を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のワーク研磨装置。 - 前記キャリア天板の下面と前記保持板の上面との間に第2流体室が画成されると共に、前記第2流体室内へ流体を供給する第2流路が設けられ、
前記保持板は、いずれも可撓性を有する上板と下板とからなる2層で構成され、
前記上板が下に凹に形成されていることによって、前記上板と前記下板との間に第3流体室が画成されると共に、前記第3流体室内へ流体を供給する第3流路が設けられていること
を特徴とする請求項4記載のワーク研磨装置。 - 前記キャリアの下面にリテーナリングが設けられていること
を特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のワーク研磨装置。 - 研磨ヘッドにワークを保持して回転しながら下降させて、上方から研磨パッドに押圧して前記ワークを研磨するワーク研磨方法であって、
前記研磨ヘッドにおける、
上下動駆動機構に接続されて駆動源により上下動されるヘッドベース部と、前記ヘッドベース部の下方に吊持部材を介して前記ヘッドベース部に上下動可能に吊持されると共に、下面側に前記ワークを保持するキャリアとの上下方向の間隔、
または、
前記ヘッドベース部もしくは前記キャリアと、前記研磨パッドとの上下方向の間隔、を制御すること
を特徴とするワーク研磨方法。 - 前記ヘッドベース部と前記キャリアとの上下方向の間隔、または、前記ヘッドベース部もしくは前記キャリアと前記研磨パッドとの上下方向の間隔、をセンサによって検出すること
を特徴とする請求項7記載のワーク研磨方法。 - 前記ヘッドベース部と前記キャリアとの上下方向の間隔、または、前記ヘッドベース部もしくは前記キャリアと前記研磨パッドとの上下方向の間隔、が所要の間隔になるように制御することによって、前記吊持部材を所望の形状に制御すること
を特徴とする請求項7または請求項8記載のワーク研磨方法。 - 前記吊持部材を所望の形状に制御することによって、前記ワークの研磨形状を所望の形状に形成すること
を特徴とする請求項9記載のワーク研磨方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021047111 | 2021-03-22 | ||
JP2021047111 | 2021-03-22 |
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---|---|
JP2022146881A true JP2022146881A (ja) | 2022-10-05 |
Family
ID=83461676
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022017881A Pending JP2022146881A (ja) | 2021-03-22 | 2022-02-08 | ワーク研磨装置およびワーク研磨方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2022146881A (ja) |
-
2022
- 2022-02-08 JP JP2022017881A patent/JP2022146881A/ja active Pending
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