JP2022146128A - ケーブルハーネスの製造方法及びケーブルハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速信号の伝送に適し、配線とシェルとの接触を防止できるケーブルハーネスを提供すること。【解決手段】 ケーブルハーネス10は、複数の配線22を有するケーブル20を備える。配線22は、第1位置P1と第2位置P2との間で曲げられている。配線22は、第1位置P1において第1方向に延び、第2位置P2において第2方向に延びている。配線22は、第1位置P1と第2位置P2との間でモールド部30に少なくとも部分的に埋め込まれている。モールド部30の上面32には、上溝320が形成されている。モールド部30の下面34には、下溝340が形成されている。配線22は、上下方向において、少なくとも部分的に上溝320と下溝340との間に位置する。配線22は、上面32及び下面34の夫々に露出しておらず、シェル80と接触しない。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブルハーネスの製造方法及びケーブルハーネスに関する。
特許文献1は、複数の被覆電線(配線)をフラット状に配置したフラット回路体を開示している。
図11に示されるように、特許文献1のフラット回路体90において、複数の被覆電線92は一平面上に配列されている。複数の被覆電線92は、二つのグループを形成している。一方のグループの被覆電線92は、長手方向Dに真っ直ぐに延びている。残りのグループの被覆電線92は、長手方向Dに延びる部分とそれと交差する方向に延びる部分とを有するように曲げられている。換言すると、残りのグループの被覆電線92は、曲げ部94を有している。曲げ部94は、形状保持部96で覆われている。
特開平9-115341号公報
ケーブルと、ケーブルの端部に取り付けられたコネクタとを備えるケーブルハーネスにおいて、コネクタの嵌合方向とケーブルの引き出し方向とを互いに交差させたいという要望がある。この要望に応える一方法として、特許文献1に開示されている技術を採用することが考えられる。
しかしながら、図11から理解されるように、特許文献1に開示されている技術において、曲げ部94の内側に位置する被覆電線92の経路長と曲げ部の外側に位置する被覆電線92の経路長とは互いに異なる。そのため、これらの被覆電線92を高速信号伝送に利用するとスキューが発生する。したがって、特許文献1に開示された技術には、高速信号伝送に適さないという問題点がある。
上記問題を解決するには、複数の配線の経路長を等しくすればよい。しかしながら、その場合、複数の配線は曲げ部において互いに重なり合わざるを得なくなる。それゆえ、配線の曲げ方向と直交する上下方向において、曲げ部のサイズが大きくなる。ここで、複数の配線を高速信号伝送に使用する場合、ノイズ対策のために複数の配線の周囲をシェルで囲うことがある。その場合、曲げ部のサイズが大きいと、配線とシェルとが互いに接触し、配線が損傷する虞がある。
そこで、本発明は、高速信号の伝送に適しており、配線とシェルとの接触を防止することができるケーブルハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、複数の配線を有するケーブルを備えるケーブルハーネスの製造方法であって、
第1位置における前記配線の延びる方向と第2位置における前記配線の延びる方向が互いに交差するように、前記第1位置と前記第2位置との間で前記配線を曲げて曲げ部を形成し、
下向きの突起を有する上型と上向きの突起を有する下型とで前記曲げ部を挟みつつ、前記曲げ部を少なくとも部分的に覆うモールド部をモールドする
ケーブルハーネスの製造方法を提供する。
また、本発明は、第1のケーブルハーネスとして、複数の配線を有するケーブルを備えるケーブルハーネスであって、
前記配線は、第1位置と第2位置との間で曲げられており、
前記配線は、前記第1位置において第1方向に延びており、
前記配線は、前記第2位置において前記第1方向と交差する第2方向に延びており、
前記配線は、前記第1位置と前記第2位置との間でモールド部に少なくとも部分的に埋め込まれており、
前記モールド部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方と直交する上下方向において上面と下面とを有しており、
前記上面には、下方に凹んだ少なくとも一つの上溝が形成されており、
前記下面には、上方に凹んだ少なくとも一つの下溝が形成されており、
前記配線は、前記上下方向において、少なくとも部分的に前記少なくとも一つの上溝と前記少なくとも一つの下溝との間に位置している
ケーブルハーネスを提供する。
また、本発明は、第2のケーブルハーネスとして、第1のケーブルハーネスであって、
前記少なくとも一つの上溝は、前記第1方向と前記第2方向とで規定される水平面内において前記モールド部の端から端まで延びており、
前記少なくとも一つの下溝は、前記水平面内において前記モールド部の端から端まで延びている
ケーブルハーネスを提供する。
また、本発明は、第3のケーブルハーネスとして、第1又は第2のケーブルハーネスであって、
前記少なくとも一つの上溝は、前記第1方向と直交する第1直交方向に延びる溝と、前記第2方向と直交する第2直交方向に延びる溝と、前記第1直交方向及び前記第2直交方向のいずれとも交差する交差方向に延びる溝とを有しており、
前記少なくとも一つの下溝は、前記第1直交方向に延びる溝と、前記第2直交方向に延びる溝と、前記第交差方向に延びる溝とを有している
ケーブルハーネスを提供する。
また、本発明は、第4のケーブルハーネスとして、第1から第3のケーブルハーネスのうちのいずれかであって、
前記ケーブルハーネスは、前記第1位置と前記第2位置との間で等長配線構造を備えている
ケーブルハーネスを提供する。
また、本発明は、第5のケーブルハーネスとして、第1から第4のケーブルハーネスのうちのいずれかのケーブルハーネスであって、
前記ケーブルハーネスは、さらにシェルを備えており、
前記シェルは、前記モールド部を少なくとも部分的に覆っている
ケーブルハーネスを提供する。
さらに、本発明は、第6のケーブルハーネスとして、第5のケーブルハーネスであって、
前記シェルは、上側部と下側部とを有しており、
前記上側部は、上側突き当て部とシェル上板部とを有しており、
前記下側部は、下側突き当て部とシェル下板部とを有しており、
前記上側突き当て部と前記下側突き当て部とは前記上下方向において対向し、シェル上板部とシェル下板部との間の距離サイズが第1サイズ以下とならないように規制しており、
前記モールド部は、前記上下方向において、前記第1サイズよりも小さい第2サイズを有している
ケーブルハーネスを提供する。
本発明のケーブルハーネスの製造方法において、配線の曲げ部は、下向きの突起を有する上型と上向きの突起を有する下型とで挟まれた状態で、モールド部により少なくとも部分的に覆われる。その結果、上下方向において、配線の曲げ部は、モールド部の上面及び下面から離れて位置する。こうして、高速信号伝送に適した等長配線構造を実現するとともに、配線の曲げ部とモールド部を覆うシェルとの間の接触を防止できるケーブルハーネスを提供することができる。
また、本発明のケーブルハーネスにおいて、配線は第1位置と第2位置との間で曲げられるとともに、モールド部に少なくとも部分的に埋め込まれている。モールド部の上面と下面には上溝と下溝が夫々形成されている。配線は、第1位置と第2位置との間で、少なくとも部分的に上溝と下溝との間に位置し、モールド部の上面及び下面から離れている。これにより、配線が第1位置と第2位置との曲げられている場合に、第1位置と第2位置との間で配線とモールド部を覆うシェルとの間の接触を防止することができる。
本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、ケーブルハーネスの中間製品を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、図1の中間製品に用いられるケーブルを示す斜視図である。ケーブルジャケットは、部分的に除去されて配線が部分的に露出している。配線の曲げ部は、まだ形成されていない。 本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、図2のケーブルとロケータとの組合せを示す斜視図である。配線の曲げ部は、まだ形成されていない。 本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、図3の組合せと中継基板及びコネクタとの組合せを示す斜視図である。配線の曲げ部は、まだ形成されていない。 本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、上型及び下型と、ケーブルに含まれる複数の配線とを示す模式図である。図において、上型と下型とは開いている。 本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、上型及び下型と、ケーブルに含まれる複数の配線とを示す模式図である。図において、上型と下型とは閉じている。 本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、図1の中間製品とシェルとの組合せを示す斜視図である。 図7の組合せを示す平面図である。 図8の組合せを示すA-A線断面図である。シェルの一部とその周辺が拡大されて示されている。図において、配線のモールド部に埋め込まれた部分は省略されている。 本発明の一実施の形態によるケーブルハーネスの製造方法を説明するための図であって、完成したケーブルハーネスを示す斜視図である。 特許文献1に開示されているフラット回路体を示す斜視図である。
図1を参照すると、本発明の一実施の形態によるケーブルハーネス10(図10参照)の中間製品10Aは、ケーブル20と、モールド部30と、ロケータ40と、中継基板50と、嵌合部60とを備えている。モールド部30、ロケータ40、中継基板50及び嵌合部60は、コネクタを構成する。ただし、本発明はこれに限られない。本発明のケーブルハーネス10は、ケーブル20とモールド部30とを備えていればよい。
図1から理解されるように、嵌合部60は前後方向において相手側コネクタ(図示せず)と嵌合及び離脱可能である。嵌合部60は、中継基板50の前部に取り付けられている。本実施の形態において、前後方向はY方向である。-Y方向が前方であり、+Y方向が後方である。
図1に示されるように、中継基板50は、上下方向と直交する一対の主面52を有している。主面52の夫々は、前後方向に長い略矩形の形状を有している。主面52の夫々の表面上には、複数の接続パッド54が形成されている。本実施の形態において、上下方向はZ方向である。+Z方向が上方であり、-Z方向が下方である。
図1に示されるように、ロケータ40は、中継基板50の後方に位置している。図2に示されるように、ケーブル20は複数の配線22を有している。図3及び図4に示されるように、ロケータ40は、配線22の端部を保持している。配線22は、中継基板50の接続パッド54に夫々接続される。
図1に示されるように、前後方向において、モールド部30は、ロケータ40の後方に位置している。モールド部30は、上下方向において小さいサイズを有する略直方体形状を有している。モールド部30は、図1から理解されるように、ケーブル20の配線22を部分的に覆っている。
図1から理解されるように、配線22はモールド部30内において曲げられている。詳しくは、配線22は、第1位置P1における配線22の延びる方向と第2位置P2における配線22の延びる方向とが互いに交差するように曲げられている。こうして、配線22は、第1位置P1と第2位置P2との間で曲げ部224(図5及び図6参照)を形成している。
図1に示されるように、本実施の形態において、第1位置P1は、前後方向におけるモールド部30の前端面の位置に一致する。また、第2位置P2は、横方向におけるモールド部30の一方の側端面の位置に一致する。本実施の形態において、横方向はX方向である。
図1から理解されるように、配線22は、第1位置P1において、上下方向と直交する第1方向に延びている。また、配線22は、第2位置P2において、上下方向と直交し且つ第1方向と交差する第2方向に延びている。本実施の形態において、第1方向は、前方(-Y方向)である。また、第2方向は、側方(+X方向)である。このように、本実施の形態において、第1方向と第2方向とは互いに直交している。ただし、本発明はこれに限られない。第1方向と第2方向とは互いに直交していなくてもよい。
図1から理解されるように、モールド部30は、第1位置P1と第2位置P2との間で、少なくとも部分的に配線22の曲げ部224(図5及び図6参照)を覆っている。換言すると、配線22の曲げ部224は、第1位置P1と第2位置P2との間で、少なくとも部分的にモールド部30に埋め込まれている。
図1から理解されるように、モールド部30は、上下方向において上面32と下面34(図9参照)とを有している。上面32には、下方に凹んだ上溝320が形成されている。また、下面34には、上方に凹んだ下溝340(図9参照)が形成されている。上下方向に沿って見たとき、上溝320と下溝340とは互いに一致するように形成されている。ただし、本発明はこれに限られない。上溝320と下溝340とは部分的に重なるように形成されてもよい。
図1に示されるように、本実施の形態において、上溝320は、第1直線溝322、第2直線溝324及び第3直線溝326からなる。第1直線溝322、第2直線溝324及び第3直線溝326の夫々は、上下方向に沿って見たとき、配線22と交差するように形成されている。下溝340(図9参照)は、上溝320と同様に形成されている。以下の上溝320に関する説明は、必要な変更を加えることで下溝340の説明にも当てはまる。
図1に示されるように、第1直線溝322は、第1方向と交差するように形成されている。第1方向と第2方向とで規定される水平面内において、第1直線溝322は、モールド部30の上面32の端から端まで延びている。また、第1直線溝322は、前後方向において、モールド部30の中央よりも第1位置P1に近い位置にある。これにより、水平面に直交する方向に沿って見たとき、第1直線溝322は全ての配線22と必ず交差する。換言すると、水平面に直交する方向に沿って見たとき、いずれの配線22も必ず第1直線溝322と交差する。本実施の形態において、水平面は上下方向と直交する面(XY面)である。
図1に示されるように、第2直線溝324は、第2方向と交差するように形成されている。第2直線溝324は、水平面内において、モールド部30の上面32の端から端まで延びている。また、第2直線溝324は、横方向において、モールド部30の中央よりも第2位置P2に近い位置にある。これにより、水平面に直交する方向に沿って見たとき、第2直線溝324は全ての配線22と必ず交差する。換言すると、水平面に直交する方向に沿って見たとき、いずれの配線22も必ず第2直線溝324と交差する。
図1に示されるように、第3直線溝326は、水平面内において、第1直線溝322及び第2直線溝324の双方と交差する交差方向に延びている。第3直線溝326は、モールド部30の中央部から、第1位置P1及び第2位置P2の双方から遠ざかる方向に延びている。これにより、水平面に直交する方向に沿って見たとき、第3直線溝326は、曲げ部224において最も外側に位置する配線22を含む一部又は全部の配線22と交差する。
図1に示されるように、本実施の形態において、第1直線溝322、第2直線溝324及び第3直線溝326は、相互に連通している。ただし、本発明はこれに限られない。第1直線溝322、第2直線溝324及び第3直線溝326は、互いに連通していなくてもよい。また、上溝320は、少なくとも一つの直線溝又は曲線溝で構成されてよい。換言すると、モールド部30の上面32には、下方に凹んだ少なくとも一つの上溝320が形成されていればよい。同様に、モールド部30の下面34(図9参照)には、下方に凹んだ少なくとも一つの下溝340(図9参照)が形成されていればよい。上溝320及び下溝340の夫々が一つの直線溝からなる場合、上溝320と下溝340は互いに同じ方向に延びてもよし、互いに交差する方向に延びてもよい。また、上溝320及び下溝340の夫々を構成する直線溝又は曲線溝の夫々は、水平面内において、モールド部30の上面32の端に達していなくてもよい。その一方で、後述する製造上の理由から、上溝320及び下溝340の夫々は、水平面内においてモールド部30の上面32又は下面34の端から端まで達する溝を少なくとも一つ有していることが好ましい。
図1から理解されるように、配線22の曲げ部224(図5及び図6参照)は、上下方向において、少なくとも部分的に上溝320と下溝340(図9参照)との間に位置する。そのため、上溝320の底には、配線22が部分的に露出する可能性がある。また、下溝340の底にも、配線22が部分的に露出する可能性がある。しかしながら、配線22は上溝320又は下溝340の内部には突出していない。
以上のように、本実施の形態において、配線22の曲げ部224(図5及び図6参照)は、上下方向において、上溝320の底と下溝340の底との間に位置する。したがって、後にモールド部30がシェル80で覆われたとき、配線22とシェル80とが互いに接触することはない。こうして、シェル80との接触による配線22の損傷は防止される。
以下、図1から図10を参照して、本発明の一実施の形態によるケーブルハーネス10の製造方法について説明する。
まず、ケーブル20を用意する。そして、図2に示されるように、用意したケーブル20の端部のケーブルジャケット202を除去する。これにより、ケーブル20に含まれる複数の配線22の端部が露出する。
次に、図3に示されるように、複数の配線22とロケータ40とを組み合わせる。これにより、配線22の端部は、ロケータ40によって配列され保持される。また、配線22の夫々の端部において、芯線220を露出させ、又は、芯線220及び外部導体222を露出させる。このとき、配線22の長さは、できる限り互いに等しくなるようにする。特に、高速信号伝送に利用される配線22については、それらの長さが実用上互いに等しくなるようにする。これにより、本実施の形態のケーブルハーネス10においては、第1位置P1と第2位置P2との間で等長配線構造が実現される。
次に、図4に示されるように、ロケータ40と中継基板50とを組み合わせる。中継基板50には、嵌合部60が取り付けられている。配線22は、中継基板50の対応する接続パッド54に夫々接続される。さらに、配線22は、UVポッティングにより、中継基板50に固定される。これは、後に配線22を曲げる際に、配線22と接続パッド54との接続部への負荷を低減するためである。ロケータ40と中継基板50とは互いに固定されてもよいし、固定されなくてもよい。
次に、図5及び図6に示すように、配線22を上型70と下型72とで挟む。上型70と下型72はモールド部30(図1参照)をモールドするために用いられる。上型70は、上下方向において、下向きの突起702を有している。上型70の突起702は、モールド部30の上溝320(図1参照)に対応している。例えば、突起702の第1直線溝322に対応する部分は、矩形の断面を有し、上型70のキャビティー704内に突出するとともに、キャビティー704の端から端まで直線状に延びている。また、下型72は、上下方向において、上向きの突起722を有している。下型72の突起722は、モールド部30の下溝340(図9参照)に対応している。例えば、突起722の第1直線溝342に対応する部分は、矩形の断面を有し、下型72のキャビティー724内に突出するとともに、キャビティー724の端から端まで直線状に延びている。上下方向に沿って見たとき、上型70の突起702と下型72の突起722とは、互いに一致していてもよいし、部分的に重なっていてもよい。しかしながら、上型70の突起702と下型72の突起722とが互いに一致している方が、より確実に配線22を押さえることができるので好ましい。また、上型70の突起702及び下型72の突起722の夫々は、水平面内においてモールド部30の上面32又は下面34の端から端まで延びる少なくとも一つの溝を形成する部分を持つことが好ましい。配線22をより確実に押さえるためである。
図1から理解されるように、配線22は、モールド部30の形成に先立って曲げられる。詳しくは、第1位置P1における配線22の延びる方向と第2位置P2における配線22の延びる方向が互いに交差するように、第1位置P1と第2位置P2との間で曲げられて曲げ部224(図5及び図6参照)を形成する。このとき、第1位置P1と第2位置P2との間において、配線22の線路長は互いに等しくなるようにする。換言すると、配線22は、第1位置P1と第2位置P2との間において、等長配線構造を実現するように曲げられる。
図5及び図6に示されるように、曲げ部224を形成した後、曲げ部224を挟むように上型70と下型72とを、上下方向において互いに接近させる。このとき、曲げ部224は、上下方向に膨らんでいる可能性がある。上型70の突起702と下型72の突起722は、配線22の膨らみを抑える。その後、上型70と下型72とで曲げ部224を挟みつつ、曲げ部224を少なくとも部分的に覆うモールド部30をモールドする。こうして、ケーブルハーネス10の中間製品10Aが完成する。
図6から理解されるように、モールド部30(図1参照)は、配線22の曲げ部224が突起702と突起722とで挟まれた状態で形成される。したがって、上下方向において、配線22の曲げ部224の最上位置は、上溝320(図1参照)の底の位置に等しい。また、上下方向において、配線22の曲げ部224の最下位置は、下溝340(図9参照)の底の位置に等しい。よって、配線22の曲げ部224は、モールド部30の上面32(図1参照)及び下面34(図9参照)の双方から離れている。
次に、図7及び図8に示されるように、中間製品10Aにシェル80を取り付ける。シェル80は、モールド部30を少なくとも部分的に覆っている。本実施の形態において、シェル80は、モールド部30の略全体を覆っている。また、シェル80は、嵌合部60の後端及び中継基板50も覆っている。
図7から図9までの図から理解されるように、シェル80は、上側部82と下側部84とを有している。
図7から図9までの図から理解されるように、上側部82は、シェル上板部820と、側板部822,824と、後板部826と、保持部828とを有している。シェル上板部820は、上下方向と直交する略矩形の平板である。側板部822,824は、横方向におけるシェル上板部820の両方の縁から夫々下方へ延びている。後板部826は、シェル上板部820の後縁から下方へ延びている。側板部822,824及び後板部826の夫々には、少なくとも一つの切り起こし部830が形成されている。本実施の形態において、側板部822には二つの切り起こし部830が形成されている。また、側板部824には、三つの切り起こし部830が形成されている。また、本実施の形態において、後板部826には、一つの切り起こし部830が形成されている。切り起こし部830は、斜め上外側へ延び、さらに上方へ延びている。
図7から図9までの図から理解されるように、下側部84は、シェル下板部840と、側板部842,844と、後板部846とを有している。シェル下板部840は、上下方向と直交する略矩形の平板である。側板部842,844は、横方向におけるシェル下板部840の両方の縁から夫々上方へ延びている。後板部846は、シェル下板部840の後縁から上方へ延びている。側板部842,844及び後板部846の夫々には、少なくとも一つの開口部850が形成されている。開口部850は、上側部82の切り起こし部830に夫々対応している。本実施の形態において、側板部842には、二つの開口部850が形成されている。側板部844には、三つの開口部850(図示せず)が形成されている。また、本実施の形態において、後板部846には、一つの開口部850が形成されている。
図7及び図9から理解されるように、上側部82と下側部84とが組み合わされると、水平面内において、上側部82は、下側部84の内側に位置する。上側部82の切り起こし部830は、弾性変形可能である。切り起こし部830の弾性変形により、上側部82は、下側部84内に進入する。切り起こし部830の復元力により、切り起こし部830の夫々は、対応する開口部850に少なくとも部分的に受容される。これにより、切り起こし部830の夫々の先端縁と、対応する開口部850の上縁とが、上下方向において互いに対向する。その結果、上側部82と下側部84とが互いに分離されることが防止される。
図9に示されるように、下側部84の後板部846には、切り起こし部852が形成されている。切り起こし部852は、斜め上内側へ延び、さらに上方へ延びている。上側部82と下側部84とが組み合わされると、下側部84の切り起こし部852の先端縁854は、上側部82の後板部826の下端縁832と、上下方向において対向する。ここで、切り起こし部852の先端縁854と上側部82の後板部826の下端縁832とは、互いに突き当たったときに、シェル上板部820とシェル下板部840との間の距離サイズが上下方向において第1サイズ以上となるように設定されている。換言すると、切り起こし部852の先端縁854と後板部826の下端縁832とは、上下方向において、シェル上板部820とシェル下板部840との間の距離サイズが第1サイズ以下とならないように規制している。このように、上側部82の後板部826の下端縁832及び下側部84の後板部846の切り起こし部852の先端縁854は、夫々、シェル上板部820とシェル下板部840との間の距離サイズを規制する上側突き当て部832及び下側突き当て部854として機能する。ここで、モールド部30の上下方向におけるサイズを第1サイズよりも小さい第2サイズとすることで、モールド部30とシェル上板部820及びシェル下板部840の双方との接触を抑制できる。これにより、シェル80に外力が加わっても、その外力がシェル80からモールド部30へ直接加わることを防ぐことができる。仮に、モールド部30がシェル上板部820及びシェル下板部840の一方と接触したとしても、モールド部30によって、配線22がシェル上板部820又はシェル下板部840に接触することは防止される。
次に、図7及び図8に示されるように、上側部82と下側部84とを組み合わせた後、保持部828を曲げて、ケーブル20を保持させる。
最後に、図10に示されるように、シェル80を覆うアウターモールド部88をモールドする。その後、必要に応じて、アウターモールド部88を覆うフードを取り付ける。こうして、ケーブルハーネス10が完成する。
以上のように、本実施の形態のケーブルハーネス10は、配線22とシェル80とが互いに接触しないように構成されている。また、本実施の形態のケーブルハーネス10は、曲げ部224において等長配線構造を有している。それゆえ、本実施の形態のケーブルハーネス10は、高速信号の伝送に適しており、配線22がシェル80と接触して損傷することもない。
以上、本発明について、実施の形態を掲げて説明してきたが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形、変更が可能である。例えば、嵌合部60の形状は、図示されたものに限定されず、あらゆる形状を作用可能である。例えば、中継基板50をなくして、嵌合部60に直接配線22を接続してもよい。また、配線22の数は特に限定されず、二以上であればよい。
10 ケーブルハーネス
10A 中間製品
20 ケーブル
202 ケーブルジャケット
22 配線
220 芯線
222 外部導体
224 曲げ部
30 モールド部
32 上面
320 上溝
322 第1直線溝
324 第2直線溝
326 第3直線溝
340 下溝
342 第1直線溝
40 ロケータ
50 中継基板
52 主面
54 接続パッド
60 嵌合部
70 上型
702 突起
704 キャビティー
72 下型
722 突起
724 キャビティー
80 シェル
82 上側部
820 シェル上板部
822,824 側板部
826 後板部
828 保持部
830 切り起こし部
832 下端縁(上側突き当て部)
84 下側部
840 シェル下板部
842,844 側板部
846 後板部
850 開口部
852 切り起こし部
854 先端縁(下側突き当て部)
88 アウターモールド部
P1 第1位置
P2 第2位置

Claims (7)

  1. 複数の配線を有するケーブルを備えるケーブルハーネスの製造方法であって、
    第1位置における前記配線の延びる方向と第2位置における前記配線の延びる方向が互いに交差するように、前記第1位置と前記第2位置との間で前記配線を曲げて曲げ部を形成し、
    下向きの突起を有する上型と上向きの突起を有する下型とで前記曲げ部を挟みつつ、前記曲げ部を少なくとも部分的に覆うモールド部をモールドする
    ケーブルハーネスの製造方法。
  2. 複数の配線を有するケーブルを備えるケーブルハーネスであって、
    前記配線は、第1位置と第2位置との間で曲げられており、
    前記配線は、前記第1位置において第1方向に延びており、
    前記配線は、前記第2位置において前記第1方向と交差する第2方向に延びており、
    前記配線は、前記第1位置と前記第2位置との間でモールド部に少なくとも部分的に埋め込まれており、
    前記モールド部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方と直交する上下方向において上面と下面とを有しており、
    前記上面には、下方に凹んだ少なくとも一つの上溝が形成されており、
    前記下面には、上方に凹んだ少なくとも一つの下溝が形成されており、
    前記配線は、前記上下方向において、少なくとも部分的に前記少なくとも一つの上溝と前記少なくとも一つの下溝との間に位置している
    ケーブルハーネス。
  3. 請求項2に記載のケーブルハーネスであって、
    前記少なくとも一つの上溝は、前記第1方向と前記第2方向とで規定される水平面内において前記モールド部の端から端まで延びており、
    前記少なくとも一つの下溝は、前記水平面内において前記モールド部の端から端まで延びている
    ケーブルハーネス。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のケーブルハーネスであって、
    前記少なくとも一つの上溝は、前記第1方向と直交する第1直交方向に延びる溝と、前記第2方向と直交する第2直交方向に延びる溝と、前記第1直交方向及び前記第2直交方向のいずれとも交差する交差方向に延びる溝とを有しており、
    前記少なくとも一つの下溝は、前記第1直交方向に延びる溝と、前記第2直交方向に延びる溝と、前記第交差方向に延びる溝とを有している
    ケーブルハーネス。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか一つに記載のケーブルハーネスであって、
    前記ケーブルハーネスは、前記第1位置と前記第2位置との間で等長配線構造を備えている
    ケーブルハーネス。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれか一つに記載のケーブルハーネスであって、
    前記ケーブルハーネスは、さらにシェルを備えており、
    前記シェルは、前記モールド部を少なくとも部分的に覆っている
    ケーブルハーネス。
  7. 請求項6に記載のケーブルハーネスであって、
    前記シェルは、上側部と下側部とを有しており、
    前記上側部は、上側突き当て部とシェル上板部とを有しており、
    前記下側部は、下側突き当て部とシェル下板部とを有しており、
    前記上側突き当て部と前記下側突き当て部とは前記上下方向において対向し、シェル上板部とシェル下板部との間の距離サイズが第1サイズ以下とならないように規制しており、
    前記モールド部は、前記上下方向において、前記第1サイズよりも小さい第2サイズを有している
    ケーブルハーネス。
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