JP2022145098A - 血圧計システム、血圧計及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】血圧の測定履歴に応じて血圧の測定を促すことが可能な、血圧計システム、血圧計及び情報処理方法を提供する。【解決手段】血圧計システムは、情報を表示する表示部を備え、ユーザの血圧を測定可能な血圧計と、前記血圧計を載置可能なクレードルと、を備える血圧計システムであって、前記血圧計は、前記クレードルに載置されていない状態において、前記ユーザの血圧を測定可能な状態となり、前記クレードルに載置された状態において、前記表示部に、前記ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる。【選択図】図1
Description
本開示は、血圧計システム、血圧計及び情報処理方法に関する。
従来、血圧を測定すべき時刻に通知を行う血圧計が知られている。例えば、特許文献1には、複数のアラーム時刻を設定可能なアラーム付き時計機能を有する血圧計が開示されている。特許文献1に開示された血圧計では、設定されたアラーム時刻にアラームが発せられることにより、血圧計のユーザに、測定すべき時刻を通知する。
特許文献1に開示された血圧計は、アラーム時刻にアラームを発するものであるが、血圧計のユーザがアラームに気付かなかったり、アラームが発せられることに慣れ、アラームが発せられているにもかかわらず、血圧を測定しないことを繰り返したりした場合には、血圧が測定されない状態で放置される可能性がある。
本開示の目的は、血圧の測定履歴に応じて血圧の測定を促すことが可能な、血圧計システム、血圧計及び情報処理方法を提供することである。
本開示の第1の態様としての血圧計システムは、情報を表示する表示部を備え、ユーザの血圧を測定可能な血圧計と、前記血圧計を載置可能なクレードルと、を備える血圧計システムであって、前記血圧計は、前記クレードルに載置されていない状態において、前記ユーザの血圧を測定可能な状態となり、前記クレードルに載置された状態において、前記表示部に、前記ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる。
本開示の1つの実施形態としての血圧計システムにおいて、前記血圧計は、所定の測定時間帯でない場合、前記表示部に第1画面を表示させ、前記所定の測定時間帯である場合、前記表示部に第2画面を表示させる。
本開示の1つの実施形態としての血圧計システムにおいて、前記血圧計は、前記所定の測定時間帯に前記ユーザの血圧の測定を行った場合、前記表示部に前記第1画面を表示させる。
本開示の1つの実施形態としての血圧計システムにおいて、前記血圧計は、前記ユーザの生活習慣に関する数値が所定の範囲外であり、且つ、直近の前記所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていない場合、前記表示部に第4画面を表示させる。
本開示の1つの実施形態としての血圧計システムにおいて、前記血圧計は、前記所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった前記所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合、前記表示部に第3画面を表示させる。
本開示の第2の態様としての血圧計は、クレードルに載置可能であり、情報を表示する表示部を備え、ユーザの血圧を測定可能な血圧計であって、前記クレードルに載置されていない状態において、前記ユーザの血圧を測定可能な状態となり、前記クレードルに載置された状態において、前記表示部に、前記ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる。
本開示の第3の態様としての情報処理方法は、クレードルに載置可能であり、情報を表示する表示部を備え、ユーザの血圧を測定可能な血圧計が実行する情報処理方法であって、前記クレードルに載置されているか否かを判定するステップと、前記クレードルに載置されていないと判定した場合、前記ユーザの血圧を測定可能な状態となるステップと、前記クレードルに載置されていると判定した場合、前記表示部に、前記ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させるステップと、を含む。
本開示によれば、血圧の測定履歴に応じて血圧の測定を促すことが可能な、血圧計システム、血圧計及び情報処理方法を提供できる。
以下、本開示に係る血圧計システム、血圧計及び情報処理方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。各図において共通する部材には同一の符号を付している。
図1は、一実施形態に係る血圧計システム10の概略構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、血圧計システム10は、血圧計100と、クレードル200とを備える。
血圧計100は、ユーザの血圧を測定可能である。血圧計100は、任意の公知の方法により、ユーザの血圧を測定可能に構成されていてよい。本実施形態に係る血圧計100は、クレードル200に載置可能に構成されている。
本実施形態に係る血圧計100は、クレードル200に載置されていない状態において、ユーザの血圧を測定可能な状態となる。例えば、血圧計100は、クレードル200に載置されていない状態において、測定の開始のために待機している待機状態となる。
本実施形態に係る血圧計100は、クレードル200に載置された状態において、クレードル200から充電される。本実施形態に係る血圧計100は、後述するように、クレードル200に載置された状態において、表示部106にユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる。
本実施形態において、血圧計100は、図1に示すように、制御部101と、記憶部102と、クロック部103と、通信部104と、入力部105と、表示部106と、バッテリ107と、載置検出部108と、カフ109と、ポンプ110と、圧力センサ111と、排気弁112と、を備える。
制御部101は、血圧計100の各機能部をはじめとして、血圧計100の全体を制御及び管理する。制御部101は、少なくとも1つのプロセッサを含んで構成される。制御部101は、制御手順を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ又は各機能の処理に特化した専用のプロセッサで構成される。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置された状態であるか否かに応じて、特定の処理を実行する。例えば、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていない状態である場合、血圧計100を、測定の開始のために待機している待機状態とする。制御部101は、この状態で、ユーザからの操作入力に基づいて、又は、特定の条件が満たされた場合に自動的に、ユーザの血圧の測定を開始する。また、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置された状態である場合、表示部106にユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる。制御部101が実行する処理の詳細については、後述する。
記憶部102は、半導体メモリ又は磁気メモリ等で構成することができる。記憶部102は、例えば、各種情報及び血圧計100を動作させるためのプログラム等を記憶する。記憶部102は、ワークメモリとしても機能してもよい。記憶部102は、ユーザの過去の血圧の測定結果の情報を、測定履歴として記憶する。
クロック部103は、制御部101の制御に基づき、時間を測定する。クロック部103は、任意の公知の方法で時間を測定してよい。クロック部103は、例えば、リアルタイムクロック(RTC)を用いて構成されていてよい。
通信部104は、制御部101の制御に基づき、外部の装置と情報通信を行う。通信部104は、例えば、携帯電話等の端末装置や他の医療機器等と無線通信を行う。なお、通信部104は、有線通信可能に構成されていてもよい。通信部104は、外部の装置と情報の送受信を行う。例えば、通信部104は、外部の装置に、血圧の測定結果や測定履歴を送信することができる。
入力部105は、血圧計100のユーザからの操作入力を受け付ける。入力部105は、例えば操作ボタンにより構成されていてよい。入力部105は、例えば操作キーにより構成されていてもよい。また、入力部105は、例えばタッチスクリーンにより構成され、表示部106の一部にユーザからの操作入力を受け付ける入力領域を表示して、ユーザによるタッチ操作入力を受け付けてもよい。制御部101は、入力部105に入力された操作に基づき、処理を実行する。
表示部106は、制御部101による制御に基づき、各種情報を表示する。表示部106は、情報を表示可能な表示デバイスを含んで構成されている。表示デバイスは、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro-Luminescence Display)等とすることができる。
表示部106は、血圧計100がクレードル200に載置された状態において、制御部101の制御に基づき、第1画面、第2画面、第3画面又は第4画面を表示する。第1画面、第2画面、第3画面及び第4画面の詳細と、制御部101による制御の詳細については、後述する。また、表示部106は、ユーザが血圧計100を用いて血圧を測定した場合、血圧の測定結果を表示する。
バッテリ107は、血圧計100を駆動するための電力を供給可能な電池である。本実施形態において、バッテリ107は、充放電が可能な二次電池により構成されている。ただし、バッテリ107は、必ずしも二次電池により構成されていなくてもよく、血圧計100を駆動するための電力を供給可能な任意の電池により構成されていてよい。本実施形態において、バッテリ107は、血圧計100がクレードル200に載置された状態において、後述するクレードル200の充電部202により充電される。
載置検出部108は、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを検出する。載置検出部108は、例えばセンサにより構成されていてよい。載置検出部108は、例えば、血圧計100がクレードル200に載置された状態における磁気を検出することによって、血圧計100がクレードル200に載置されていることを検出可能に構成されていてよい。あるいは、載置検出部108は、例えば、血圧計100がクレードル200に載置されている場合に導通することにより流れる電流を検出することによって、血圧計100がクレードル200に載置されていることを検出可能に構成されていてもよい。載置検出部108は、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを検出可能な他の構成を有していてもよい。
カフ109、ポンプ110、圧力センサ111及び排気弁112は、ユーザの血圧を測定するために用いられる機構である。血圧計100は、公知の血圧測定手法により、血圧を測定可能に構成されていてよい。従って、カフ109、ポンプ110、圧力センサ111及び排気弁112は、公知の機構により構成されていてよい。
例えば、カフ109は、ユーザの腕等の血圧を測定する箇所に装着される帯状の部材(腕帯)である。ポンプ110は、カフ109の内部に気体を送り込み、カフ109を加圧する。圧力センサ111は、カフ109の内部の圧力及び脈波を測定する。排気弁112は、カフ109の内部を減圧する。血圧を測定する場合、制御部101は、ポンプ110及び排気弁112を制御することによって、カフ109の内部の圧力を調整し、圧力センサ111により血圧を測定する。
クレードル200は、血圧計100を載置可能な台として機能する。血圧計100による血圧測定が行われない場合、血圧計100は、クレードル200に載置される。
本実施形態において、クレードル200は、図1に示すように、電源部201と、充電部202と、を備える。
電源部201は、外部電源からクレードル200に電力を供給する。電源部201は、例えば、差し込みプラグとケーブルとにより構成される。電源部201は、差し込みプラグをコンセントに挿し込んだ状態で、外部電源からクレードル200に電力を供給する。供給された電力は、例えば充電部202による血圧計100の充電に使われる。
充電部202は、血圧計100がクレードル200に載置された状態で、電源部201から供給された電力を用いて、接触又は非接触で血圧計100に電力を供給することにより、血圧計100を充電する。充電部202は、公知の方法により血圧計100を充電できる。充電部202は、例えば、電磁誘導方式により非接触で血圧計100を充電してよい。充電部202は、例えばポゴピンを含んで構成されており、当該ポゴピンに血圧計100の端子が接触することにより、血圧計100を充電してもよい。
図2は、図1の血圧計システム10の外観斜視図である。図2は、血圧計100がクレードル200に載置された状態を示す。具体的には、クレードル200は、載置台203を備え、載置台203上に血圧計100が載置される。本明細書において、クレードル200に対して血圧計100が載置される側を上側とし、その反対側を下側とする。載置台203には、外部電源から電力の供給を受けるためのケーブル204が取り付けられている。
図2に示すように、本実施形態に係る血圧計100は、略U字形状に形成されている。図2に示すように、略U字形状の血圧計100は、U字を横に倒したような状態で、クレードル200に載置される。血圧計100は、クレードル200に載置された状態において、上側の第1部材121と、下側の第2部材122とにより構成されている。本明細書において、第1部材121と第2部材122との連結方向を正面側とし、その反対側(つまり部材が存在しない側)を背面側とする。また、本明細書において、血圧計システム10の正面に対して、左側から見た側を左側面とし、右側から見た側を右側面とする。
図3Aから図3Fは、図1の血圧計システム10の六面図である。具体的には、図3Aは血圧計システム10の正面図であり、図3Bは血圧計システム10の背面図であり、図3Cは血圧計システム10の左側面図であり、図3Dは血圧計システム10の右側面図であり、図3Eは血圧計システム10の平面図(上面図)であり、図3Fは血圧計システム10の底面図(下面図)である。
ユーザは、血圧計100を用いて血圧を測定する場合、第1部材121と第2部材122との間に形成される空間Sに上腕を配置し、第1部材121と第2部材122とで上腕を挟み込むことによって血圧計100を装着して、血圧を測定する。
血圧計100は、ユーザが血圧計を装着しやすくなるように、構成されていてもよい。具体的には、血圧計100は、装着時に一時的に変形形態となるように構成されていてもよい。変形形態は、ユーザが血圧計を装着しやすくなる任意の携帯であってよい。
図4は、図1の血圧計システム10の変形形態の外観斜視図である。また、図5Aから図5Fは、図1の血圧計システム10の変形形態の六面図である。具体的には、図5Aは血圧計システム10の変形形態の正面図であり、図5Bは血圧計システム10の変形形態の背面図であり、図5Cは血圧計システム10の変形形態の左側面図であり、図5Dは血圧計システム10の変形形態の右側面図であり、図5Eは血圧計システム10の変形形態の平面図(上面図)であり、図5Fは血圧計システム10の変形形態の底面図(下面図)である。
図4及び図5Aから図5Fに示す変形形態では、第1部材121と第2部材122との距離が離れることにより、第1部材121と第2部材122との間に形成される空間Sが広がるように構成されている。具体的には、血圧計100の第1部材121と第2部材122とが連結部材123により連結されており、変形形態において、連結部材123を介して第1部材121と第2部材122との距離が離れるように構成されている。連結部材123は、変形形態でない場合、つまり図2に示す状態にある場合、第1部材121又は第2部材122又はその双方の内部に、収容されるように構成されていてよい。血圧計100が、このように構成されていることにより、ユーザは、血圧計100を装着する際に、血圧計100を、図4及び図5Aから図5Fに示す変形形態に変形させて空間Sを広げて、当該空間Sに上腕を通し、その後、第1部材121と第2部材122とを、図2及び図3Aから図3Fに示すような元の位置に戻すことにより、容易に血圧計100を装着することができる。
次に、血圧計100により実行される情報処理方法の詳細について説明する。図6は、図1の制御部101が実行する処理の第1例を示すフローチャートである。血圧計100の制御部101は、クレードル200に載置された状態において、表示部106にユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる。
具体的には、第1例において、血圧計100は、制御部101の制御により、所定の測定時間帯でない場合、表示部106に第1画面を表示させ、所定の測定時間帯である場合、表示部106に第2画面を表示させる。
所定の測定時間帯は、ユーザが、血圧計100を用いて血圧を測定すべき時間帯である。所定の測定時間帯は、ユーザや、ユーザの健康を管理する医療従事者等により、予め記憶部102に記憶されることにより設定されていてよい。所定の測定時間帯は、毎日同時間帯に設定されている。所定の測定時間帯は、1日に複数回設定されていてもよい。例えば、所定の測定時間帯は、毎日、朝と夜の2回設定されていてよい。本明細書では、所定の測定時間帯は、毎日朝と夜の2回設定されているとして、以下説明する。
第1画面は、血圧を測定すべき時間帯ではないことをユーザが認識可能な任意の画面である。第1画面は、例えば、日付や時刻を表示する画面であってよい。第1画面は、例えば、外部の装置から取得した気象情報やニュース等を示す画面であってよい。第1画面は、ここで示した例に限られず、他の画面であってもよい。第1画面は、静止画であってもよく、動画であってもよい。
第2画面は、血圧を測定すべき時間帯であることをユーザに通知する任意の画面である。第2画面は、第1画面とは異なる画面である。第2画面は、例えば、文字、色、又はアニメーション等により、血圧を測定すべき時間帯であることをユーザに通知する画面である。第2画面は、ユーザに血圧の測定を促す画面であることが好ましい。第2画面は、静止画であってもよく、動画であってもよい。
第1例では、血圧計100は、制御部101の制御により、所定の測定時間帯にユーザの血圧の測定を行った場合、表示部106に第1画面を表示させる。つまり、第1例では、制御部101は、所定の測定時間帯になると、表示部106に第2画面を表示させ、所定の測定時間帯にユーザが血圧計100で血圧を測定すると、表示部106の表示を、第1画面に切り換える。
ここで、第1例における、制御部101が実行する処理の詳細について、図6のフローを参照しながら説明する。図6のフローの開始時点は、所定の測定時間帯ではないとして、説明する。
制御部101は、フローの開始時点において、所定の測定時間帯ではないことから、表示部106に第1画面を表示させる(ステップS11)。
そして、制御部101は、現在時刻が所定の測定時間帯であるか否かを判定する(ステップS12)。制御部101は、例えば、クロック部103が示す現在の時刻が、記憶部102に記憶された所定の測定時間帯であるか否かを判定することにより、所定の測定時間帯であるか否かを判定する。
制御部101は、所定の測定時間帯であると判定した場合(ステップS12のYes)、当該所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われたか否かを判定する(ステップS13)。制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴を参照することにより、当該所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われたか否かを判定することができる。すなわち、制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴に、当該所定の測定時間帯における測定結果が存在すれば、当該所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われたと判定する。反対に、制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴に、当該所定の測定時間帯における測定結果が存在しなければ、当該所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われていないと判定する。
制御部101は、当該所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われていないと判定した場合(ステップS13のNo)、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定する(ステップS14)。制御部101は、載置検出部108により、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定することができる。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていると判定した場合(ステップS14のYes)、表示部106に第2画面を表示させる(ステップS15)。ステップS14のYesと判定がされる場合は、所定の測定時間帯であって、ユーザが未だ血圧計100を用いて血圧の測定を行っておらず、血圧計100がクレードル200に載置されていることから、血圧計100による血圧の測定が行われようとしている状況でもない。そのため、この場合には、ステップS15で、血圧を測定すべき時間帯であることをユーザに通知する第2画面を表示部106に表示させることにより、ユーザに血圧の測定を促すことができる。そして、制御部101は、ステップS12に移行する。
一方、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていないと判定した場合(ステップS14のNo)、血圧を測定する処理(以下、単に「血圧測定処理」ともいう)を実行する(ステップS16)。血圧測定処理の詳細については、後述する。
制御部101は、ステップS16の血圧測定処理を行った後、ステップS11に移行し、表示部106に第1画面を表示させる。
一方、制御部101は、ステップS13において、所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われたと判定した場合(ステップS13のYes)、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定する(ステップS17)。制御部101は、載置検出部108により、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定することができる。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていると判定した場合(ステップS17のYes)、ステップS11に移行して、表示部106に第1画面を表示させる。
一方、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていないと判定した場合(ステップS17のNo)、血圧測定処理を実行する(ステップS16)。血圧は、必ずしも所定の測定時間帯に複数回測定してはならないものではなく、また、血圧計100がクレードル200に載置されていないことから、ユーザが血圧計100を用いて血圧を測定しようとしていることが推定される。そのため、所定の測定時間帯に血圧の測定が既に1回以上行われていた場合(ステップS13のYes)であっても、血圧計100がクレードル200に載置されていない場合には、このように、制御部101は、血圧測定処理を実行することが好ましい。
制御部101は、ステップS16の血圧測定処理を行った後、ステップS11に移行し、表示部106に第1画面を表示させる。
このようにして、ステップS11からステップS17により、血圧計100の制御部101は、所定の測定時間帯に、血圧が測定されていない場合に第2画面を表示させることにより、血圧の測定履歴に応じて血圧の測定を促すことが可能である。これにより、血圧計100によれば、所定の測定時間帯における血圧の測定忘れを防ぎやすくなる。
本実施形態では、血圧計100は、制御部101の制御により、さらに、所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合、表示部106に第3画面を表示させる。
第3画面は、血圧が測定されていない状態が所定期間以上継続していることをユーザに通知する任意の画面である。第3画面は、第1画面及び第2画面とは異なる画面である。第3画面は、第2画面よりも、血圧の測定をユーザに強く働きかける画面、又は、ユーザに注意を促す画面であることが好ましい。第3画面は、例えば、文字、色、又はアニメーション等により、血圧が測定されていない状態が所定期間以上継続していることをユーザに通知する任意の画面である。第3画面は、静止画であってもよく、動画であってもよい。
制御部101は、ステップS18からステップS20により、所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合に表示部106に第3画面を表示させる、という処理を実行することができる。
すなわち、制御部101は、ステップS12において、所定の測定時間帯でないと判定した場合(ステップS12のNo)、血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えたか否かを判定する(ステップS18)。血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数とは、所定の測定時間帯に血圧が測定されることなく当該所定の測定時間帯を終了した回数をいう。所定回数は、ユーザの平時の血圧や健康状態、病状等に応じて、適宜設定されてよい。所定回数は、例えば数日から数週間にわたる範囲で設定されていてよい。所定回数は、例えば、2週間の範囲となるように設定されていてよい。例えば、本実施形態のように、所定の測定時間帯が1日2回設定されている場合、所定回数が28回と設定されることにより、2週間(28回)の間、所定の測定時間帯に血圧が測定されない状態が続くと、制御部101は、血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えたと判定する。
制御部101は、血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えていないと判定した場合(ステップS18のNo)、ステップS17に移行する。すなわち、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置された状態であるか否かを判定し(ステップS17)、血圧計100がクレードル200に載置された状態である場合には、ステップS11に移行し、血圧計100がクレードル200に載置された状態でない場合には、血圧測定処理を実行する(ステップS16)。
一方、制御部101は、血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えたと判定した場合(ステップS18のYes)、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定する(ステップS19)。制御部101は、載置検出部108により、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定することができる。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていると判定した場合(ステップS19のYes)、表示部106に第3画面を表示させる(ステップS20)。このようにして、制御部101は、所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合、表示部106に第3画面を表示させることができる。そして、制御部101は、ステップS12に移行し、現在時刻が所定の測定時間帯であるか否かを判定する。すなわち、この場合、制御部101は、ステップS11には移行せず、従って、表示部106の表示は、第3画面のままとなる。
制御部101は、表示部106に第3画面を表示させた場合、所定の測定時間帯でない場合には、第3画面を表示させ続ける。制御部101は、表示部106に第3画面を表示させた場合であっても、所定の測定時間帯になると(ステップS12のYes)、ステップS13に移行する。当該所定の測定時間帯に、血圧の測定が行われておらず(ステップS13のNo)、且つ、血圧計100がクレードル200に載置された状態である場合(ステップS14のYes)、制御部101は、表示部106に第2画面を表示させる(ステップS15)。すなわち、制御部101は、表示部106に第3画面を表示させている状態であっても、所定の測定時間帯になると、表示部106に第2画面を表示させる。当該所定の測定時間帯に、血圧の測定が行われ(ステップS13のYes)、血圧計100がクレードル200に載置された状態である場合(ステップS17のYes)には、制御部101は、表示部106に第1画面を表示させる(ステップS11)。
一方、制御部101は、ステップS19において、血圧計100がクレードル200に載置されていないと判定した場合(ステップS19のNo)、血圧測定処理を実行する(ステップS21)。ステップS21における血圧測定処理の内容は、ステップS16における血圧測定処理と同様である。ここでは、血圧計100がクレードル200に載置されていないことから、ユーザが血圧計100を用いて血圧を測定しようとしていることが推定される。そのため、血圧計100がクレードル200に載置されていない場合には、このように、制御部101は、血圧測定処理を実行することが好ましい。
制御部101は、ステップS21で血圧測定処理を実行した後、ステップS12に移行する。すなわち、この場合も、制御部101は、表示部106の表示を第3画面のままにし、第1画面にはしない。本実施形態において、制御部101は、表示部106に第3画面を表示させた後は、所定の測定時間帯に血圧の測定が行われない限り、第1画面を表示させない。
ここで、血圧計100の制御部101が実行する血圧測定処理の詳細について説明する。図7は、制御部101が実行する血圧測定処理の一例を示すフローチャートである。制御部101は、図6のステップS16及びステップS21において、図7に示すフローの処理を実行する。
血圧測定処理において、制御部101は、まず表示部106に血圧測定画面を表示させる(ステップS31)。血圧測定画面は、血圧の測定が実行可能であることをユーザに通知する任意の画面である。血圧測定画面は、血圧測定の開始を促す画面であってよい。血圧測定画面には、血圧計100による血圧の測定を開始させるための開始ボタンが表示されてもよい。
次に、制御部101は、血圧測定を開始するための入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS32)。血圧測定を開始するための入力操作は、適宜定められてよい。血圧測定を開始するための入力操作は、例えば、血圧測定画面に表示された開始ボタンにタッチ入力を行う操作であってよい。血圧測定を開始するための入力操作は、例えば、入力部105に対する所定の操作であってもよい。
制御部101は、血圧測定を開始するための入力操作が行われていないと判定した場合(ステップS32のNo)、血圧測定を開始するための入力操作が行われたと判定するまで、ステップS32を繰り返す。
制御部101は、血圧測定を開始するための入力操作が行われたと判定した場合(ステップS32のYes)、血圧の測定を行う(ステップS33)。血圧の測定は、公知の方法により実行されてよい。例えば、制御部101は、ポンプ110及び排気弁112を制御することによって、カフ109の内部の圧力を調整しながら、圧力センサ111により血圧を測定することができる。
制御部101は、血圧の測定が終了すると、血圧の測定結果を、測定履歴として、記憶部102に記憶する(ステップS34)。血圧の測定結果は、例えば、測定した血圧の数値と、測定日時とを含む。
また、制御部101は、血圧の測定が終了すると、血圧の測定結果を表示部106に表示させる(ステップS35)。制御部101は、例えば、測定した血圧の数値を表示させる。
さらに、制御部101は、血圧の測定結果とともに、又は、血圧の測定結果を表示させた後、測定結果関連画面を表示部106に表示させる(ステップS36)。測定結果関連画面は、血圧の測定結果に関連した画面である。測定結果関連画面は、例えば、測定結果の数値が、正常な範囲であるか否か、過去の測定結果の数値と比較して高いか低いか、等を含んでよい。測定結果関連画面は、例えば、測定結果に基づく、今後の生活上の注意点の情報を含んでもよい。測定結果関連画面は、その他、測定結果と関連する任意の情報を含んでよい。測定結果関連画面は、静止画であってもよく、動画であってもよい。
このようにして、制御部101は、血圧測定処理を実行することができる。なお、制御部101は、血圧測定処理を行っている間、血圧計100がクレードル200に載置されたか否かを判定してよい。制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されたことを検出した場合には、血圧測定処理を中断又は中止してもよい。
本実施形態に係る血圧計システム10よれば、血圧計100は、クレードル200に載置されていない状態において、ユーザの血圧を測定可能な状態となり、クレードル200に載置された状態において、表示部106に、ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる。具体的には、第1例では、制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴を参照することにより、当該所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われたか否かを判定する。そして、制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴に、当該所定の測定時間帯における測定結果が存在しない場合、表示部106の表示を第2画面のままとし、記憶部102に記憶された測定履歴に、当該所定の測定時間帯における測定結果が存在する場合、表示部106の表示を第2画面から第1画面に切り換える。このようにして、制御部101は、血圧の測定履歴に応じて血圧の測定を促すことが可能である。
また、制御部101は、所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合、表示部106に第3画面を表示させる。これにより、血圧計100は、第3画面を見たユーザに、血圧が測定されていない状態が所定期間以上継続していることを認識させることができる。また、血圧計100は、第3画面を見たユーザに、血圧を測定することをユーザに強く働きかけることができる。このようにして、制御部101は、血圧の測定履歴に応じて血圧の測定を促すことが可能である。
次に、第1例とは異なる第2例について説明する。図8は、図1の制御部101が実行する処理の第2例を示すフローチャートである。第2例では、第1例と同様に、血圧計100は、制御部101の制御により、所定の測定時間帯でない場合、表示部106に第1画面を表示させ、所定の測定時間帯である場合、表示部106に第2画面を表示させる。しかしながら、第2例においては、血圧計100は、制御部101の制御により、所定の測定時間帯である間は、血圧測定処理を行ったか否かに関わらず、第2画面を表示部106に表示させ続ける。
第2例における、制御部101が実行する処理の詳細について、図8のフローを参照しながら説明する。第2例のフローについて、第1例のフローと同じ処理については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。図8のフローの開始時点は、所定の測定時間帯ではないとして、説明する。
制御部101は、フローの開始時点において、所定の測定時間帯ではないことから、表示部106に第1画面を表示させる(ステップS11)。
そして、制御部101は、現在時刻が所定の測定時間帯になったか否かを判定する(ステップS41)。制御部101は、例えば、クロック部103が示す現在の時刻が、記憶部102に記憶された所定の測定時間帯の開始時刻になったか否かを判定することにより、所定の測定時間帯になったか否かを判定する。
制御部101は、所定の測定時間帯になったと判定した場合(ステップS41のYes)、表示部106に第2画面を表示させる(ステップS42)。第2画面は、第1例で説明したものと同じであってよい。
次に、制御部101は、所定の測定時間帯が終了したか否かを判定する(ステップS43)。制御部101は、例えば、クロック部103が示す現在の時刻が、記憶部102に記憶された所定の測定時間帯の終了時刻になったか否かを判定することにより、所定の測定時間帯が終了したか否かを判定する。
制御部101は、所定の測定時間帯が終了していないと判定した場合(ステップS43のNo)、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定する(ステップS44)。制御部101は、載置検出部108により、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定することができる。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていると判定した場合(ステップS44のYes)、ステップS43に移行する。すなわち、制御部101は、表示部106に第2画面を表示させたまま、所定の測定時間帯が終了したか否かを判定する(ステップS43)。
一方、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていないと判定した場合(ステップS44のNo)、血圧測定処理を実行する(ステップS45)。血圧測定処理の詳細は、図7を参照して説明した通りである。
制御部101は、ステップS45で血圧測定処理を実行した後、ステップS43に移行する。すなわち、制御部101は、表示部106に第2画面を表示させたまま、所定の測定時間帯が終了したか否かを判定する(ステップS43)。このように、第2例では、制御部101は、所定の測定時間帯である間は、血圧の測定を行っても、表示部106に第2画面を表示させ続ける。
制御部101は、ステップS43において、所定の測定時間帯が終了したと判定した場合(ステップS43のYes)、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定する(ステップS17)。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていると判定した場合(ステップS17のYes)、ステップS11に移行して、表示部106に第1画面を表示させる。
一方、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていないと判定した場合(ステップS17のNo)、血圧測定処理を実行する(ステップS16)。そして、制御部101は、ステップS16の血圧測定処理を行った後、ステップS11に移行し、表示部106に第1画面を表示させる。
このようにして、第2例では、制御部101は、所定の測定時間帯である間は、血圧の測定を行っても、表示部106に第2画面を表示させ続け、所定の測定時間帯が終了すると、表示部106に第1画面を表示させる。
なお、制御部101は、ステップS41において、所定の測定時間帯になっていないと判定した場合(ステップS41のNo)、所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合、表示部106に第3画面を表示させる。この処理の詳細は、第1例と同様である。すなわち、制御部101は、ステップS18からステップS20により、所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合に表示部106に第3画面を表示させる、という処理を実行することができる。
第2例において、ステップS18からステップS21の処理は、第1例と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、第2例においては、制御部101は、ステップS20で表示部106に第3画面を表示させた後、及び、ステップS21で血圧測定処理を実行した後、ステップS41に移行する。このようにして、第2例においても、制御部101は、表示部106の表示を第3画面にした後、所定の測定時間帯に血圧の測定が行われない限り、第1画面を表示させない。
このように、第2例では、制御部101は、所定の測定時間帯に表示部106に第2画面を表示させ続ける。これにより、ユーザに、所定の測定時間帯であることを認識させ続けることができる。
次に、第1例に対して、追加的な処理を実行する第3例について説明する。図9及び図10は、図1の制御部101が実行する処理の第3例を示すフローチャートである。第3例では、制御部101は、第1例で説明したステップS11からステップS21に加え、追加的な処理を実行する。具体的には、血圧計100は、制御部101の制御により、ユーザの生活習慣に関する数値が所定の範囲外であり、且つ、直近の所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていない場合、表示部106に第4画面を表示させる。
第3例における、制御部101が実行する処理の詳細について、図9及び図10のフローを参照しながら説明する。第3例のフローについて、ステップS11からステップS21については、第1例のフローと同じ処理であるため説明を省略する。
第3例では、制御部101は、ステップS12において、所定の測定時間帯でないと判定した場合(ステップS12のNo)、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲外か否かを判定する(ステップS51)。ここで、ユーザの生活習慣に関する数値は、ユーザの生活習慣に関連する項目を数値化したものである。ユーザの生活習慣に関する数値は、血圧や健康状態に対して影響を与えうるものであることが好ましい。ユーザの生活習慣に関する数値に対しては、所定の適切な範囲が定められ、例えば記憶部102に記憶されている。ユーザの生活習慣に関する数値は、例えば、ユーザにより、入力部105から入力されることによって血圧計100に取得されてもよく、ユーザの生活習慣に関する数値を測定可能な外部の機器が、測定したユーザの生活習慣に関する数値を血圧計100に送信することにより、血圧計100に取得されてもよい。
ユーザの生活習慣に関する数値は、例えば、ユーザの運動に関する数値であってよい。運動に関する数値は、例えば、運動時間であってよい。運動に関する数値は、例えば、運動の内容又は強度を数値化したものであってもよい。
例えば、運動に関する数値が運動時間である場合、運動時間は、ユーザが入力部105から入力したり、加速度センサによりユーザの運動状態を検出可能な外部の機器が、ユーザの運動時間を計測し、計測結果を血圧計100に送信したりすることによって、血圧計100により取得される。また、運動に関する数値が運動時間である場合、所定の範囲は、ユーザが1日に実施すべき運動時間として定められている。この場合、例えば、所定の範囲は、1時間以上と定められている。制御部101は、取得したユーザの運動時間が1時間未満である場合、ステップS51において、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲外であると判定する。
ユーザの生活習慣に関する数値は、例えば、ユーザの睡眠時間に関する数値であってもよい。ユーザの生活習慣に関する数値が、睡眠時間である場合、睡眠時間は、ユーザが入力部105から入力したり、ユーザの睡眠時間を算出可能な外部の機器が、ユーザの睡眠時間を算出し、算出結果を血圧計100に送信したりすることによって、血圧計100により取得される。また、ユーザの生活習慣に関する数値が睡眠時間である場合、所定の範囲は、ユーザが1日に取るべき睡眠時間として定められている。この場合、例えば、所定の範囲は、7時間以上と定められている。制御部101は、取得したユーザの睡眠時間が7時間未満である場合、ステップS51において、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲外であると判定する。
ユーザの生活習慣に関する数値は、例えば、ユーザの食事に関する数値であってもよい。食事に関する数値は、例えば、ユーザが摂取した塩分量であってよい。食事に関する数値は、例えば、ユーザが摂取したカロリー量や、測定の栄養素の量などであってもよい。
例えば、食事に関する数値が塩分量である場合、塩分量は、ユーザが入力部105から入力したり、食事の画像をもとに塩分量を推定可能な外部の機器が、ユーザが摂取した塩分量を推定し、推定結果を血圧計100に送信したりすることによって、血圧計100により取得される。また、食事に関する数値が塩分量である場合、所定の範囲は、ユーザが1日に摂取すべき塩分量として定められている。この場合、例えば、所定の範囲は、6g未満と定められている。制御部101は、取得したユーザの塩分量が6g以上である場合、ステップS51において、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲外であると判定する。
なお、ここで示した、ユーザの生活習慣に関する数値は、一例に過ぎない。従って、ユーザの生活習慣に関する数値は、ここで説明したものに限られない。また、ユーザの生活習慣に関する数値は、複数の指標を組み合わせて用いられてもよい。例えば、制御部101は、上述した運動時間と睡眠時間との双方について、所定の範囲外であるか否かを判定してもよい。
制御部101は、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲内であると判定した場合(ステップS51のNo)、ステップS18に移行する。ステップS18以降の処理については、図6を参照して説明した第1例と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
制御部101は、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲外であると判定した場合(ステップS51のYes)、直近の所定の測定時間帯に血圧の測定が行われたか否かを判定する(ステップS52)。制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴を参照することにより、直近の所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われたか否かを判定することができる。すなわち、制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴に、現在時刻より前の所定の測定時間帯のうち、最も現在時刻に近い所定の測定時間帯における測定結果が存在すれば、直近の所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われたと判定する。反対に、制御部101は、記憶部102に記憶された測定履歴に、現在時刻より前の所定の測定時間帯のうち、最も現在時刻に近い所定の測定時間帯における測定結果が存在しなければ、直近の所定の測定時間帯に、血圧計100を用いて血圧の測定が行われていないと判定する。
制御部101は、直近の所定の測定時間帯に血圧の測定が行われたと判定した場合(ステップS52のYes)、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定する(ステップS53)。制御部101は、載置検出部108により、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定することができる。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていると判定した場合(ステップS53のYes)、ステップS11に移行して、表示部106に第1画面を表示させる。
一方、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていないと判定した場合(ステップS53のNo)、血圧測定処理を実行する(ステップS54)。血圧測定処理の詳細は、図7を参照して説明した通りである。そして、制御部101は、ステップS11に移行して、表示部106に第1画面を表示させる。
このように、制御部101は、直近の所定の測定時間帯に血圧の測定が行われたと判定した場合(ステップS52のYes)、表示部106に第1画面を表示させる。
一方、制御部101は、直近の所定の測定時間帯に血圧の測定が行われていないと判定した場合(ステップS52のNo)、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定する(ステップS55)。制御部101は、載置検出部108により、血圧計100がクレードル200に載置されているか否かを判定することができる。
制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていると判定した場合(ステップS55のYes)、表示部106に第4画面を表示させる(ステップS56)。
第4画面は、直ぐに血圧を測定すべきことをユーザに通知する任意の画面である。第4画面は、第1画面、第2画面及び第3画面とは異なる画面である。第4画面は、第2画面及び第3画面よりも、血圧の測定をユーザにさらに強く働きかける画面、又は、ユーザにさらに注意を促す画面であることが好ましい。第4画面は、緊急性や、血圧測定の必要性をユーザに認識させる画面であることが好ましい。第4画面は、例えば、文字、色、又はアニメーション等により、直ぐに血圧を測定すべきことをユーザに通知する任意の画面である。第4画面は、静止画であってもよく、動画であってもよい。
ユーザの生活習慣に関する数値が所定の範囲外である場合、ユーザの健康に異変が発生する可能性が高まっていることから、ユーザの血圧を早期に測定することが望まれる。このとき、直近の所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていれば、当該直近の所定の測定時間帯の測定により、ユーザの血圧に異常があるか否かを判断することが可能であるが、直近の所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていない場合には、ユーザの血圧に異常があるか否かを判断することができなくなる。そこで、制御部101は、ユーザの生活習慣に関する数値が所定の範囲外であり(ステップS51のYes)、且つ、直近の所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていない場合(ステップS52のNo)表示部106に第4画面を表示させることにより、直ぐに血圧を測定すべきことを通知することができる。
制御部101は、ステップS56で表示部106に第4画面を表示させると、ステップS12に移行し、現在時刻が所定の測定時間帯であるか否かを判定する。すなわち、この場合、制御部101は、ステップS11には移行せず、従って、表示部106の表示は、ユーザが所定の測定時間帯に血圧測定を行わない限り、所定の測定時間帯以外の時間帯は、第4画面のままとなる。
一方、制御部101は、血圧計100がクレードル200に載置されていないと判定した場合(ステップS55のNo)、血圧測定処理を実行する(ステップS57)。血圧測定処理の詳細は、図7を参照して説明した通りである。この場合、制御部101は、ステップS12に移行し、現在時刻が所定の測定時間帯であるか否かを判定する。すなわち、この場合も、制御部101は、ステップS11には移行せず、従って、表示部106の表示は、ユーザが所定の測定時間帯に血圧測定を行わない限り、所定の測定時間帯以外の時間帯は、第4画面のままとなる。
このように、第3例では、制御部101は、ユーザの生活習慣に関する数値が所定の範囲外であり、且つ、直近の所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていない場合、表示部106に第4画面を表示させる。これにより、ユーザの健康に異変が発生する可能性が高い場合に、血圧を測定すべきことを、ユーザに強く働きかけることができる。このようにして、第3例では、制御部101は、血圧の測定履歴に応じて血圧の測定を促すことが可能である。
なお、第3例では、第3画面よりも第4画面が優先して表示される。すなわち、仮に、ステップS18における、血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた、という条件と、ステップS51における、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲外である、という条件の双方を満たしている状況下においては、図9に示されるように、ステップS51がステップS18よりも先に判断される。そのため、双方の条件が満たされている場合、表示部106には第4画面が表示される。したがって、第3例で、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲内であって、表示部106に第3画面が表示された後、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲外となった場合、制御部101は、ステップS51のNoと判定することになり、表示部106の表示を、第3画面から第4画面に切り替える。このようにして、ユーザの健康に異変が発生する可能性が高まっているという、より緊急度が高い状況を、ユーザに通知することができる。
なお、第3例で、表示部106に第4画面が表示された後、ユーザの生活習慣に関する数値が、所定の範囲内となった場合、制御部101は、ステップS51のNoと判定するため、その後、所定の測定時間帯でない場合の表示部106における表示は、第1画面又は第3画面となる。
上述した第1画面から第4画面は、任意の態様の画面とすることができる。例えば、第1画面から第4画面の一部を、様々なアニメーションで表示することができる。例えば、血圧を測定しなかった所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合に表示される第3画面は、雨が降っているアニメーションとすることができる。例えば、ユーザの生活習慣に関する数値が所定の範囲外であり、且つ、直近の所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていない場合に表示される第4画面は、雷が鳴っているアニメーションとすることができる。これらのアニメーションは一例であり、第1画面から第4画面は、他のアニメーションを用いて表現されてもよい。アニメーションを用いて画面を表示することにより、ユーザは、血圧計システム10に対して親近感を持ちやすくなる。これにより、ユーザに対して血圧の測定を促しやすくなり得る。
なお、血圧計システム10は、上記実施形態で説明した構成要件の他に、さらに他の電子機器を備えてもよい。例えば、血圧計システム10は、スマートフォン等の端末装置をさらに備えてもよい。この場合、血圧計10は、上記端末装置と情報通信可能に、有線又は無線により接続されてよい。血圧計10は、測定履歴を端末装置に送信したり、端末装置から情報を受信したりしてよい。また、血圧計100で測定された測定履歴は、例えば血圧計100と情報通信可能に接続されたクラウドに保存されてもよい。
本開示に係る血圧計システム、血圧計及び情報処理方法は、上述した実施形態で特定された構成に限定されず、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、各構成部、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
本開示は、血圧計システム、血圧計及び情報処理方法に関する。
10:血圧計システム
100:血圧計
101:制御部
102:記憶部
103:クロック部
104:通信部
105:入力部
106:表示部
107:バッテリ
108:載置検出部
109:カフ
110:ポンプ
111:圧力センサ
112:排気弁
121:第1部材
122:第2部材
123:連結部材
200:クレードル
201:電源部
202:充電部
203:載置台
204:ケーブル
100:血圧計
101:制御部
102:記憶部
103:クロック部
104:通信部
105:入力部
106:表示部
107:バッテリ
108:載置検出部
109:カフ
110:ポンプ
111:圧力センサ
112:排気弁
121:第1部材
122:第2部材
123:連結部材
200:クレードル
201:電源部
202:充電部
203:載置台
204:ケーブル
Claims (7)
- 情報を表示する表示部を備え、ユーザの血圧を測定可能な血圧計と、
前記血圧計を載置可能なクレードルと、
を備える血圧計システムであって、
前記血圧計は、
前記クレードルに載置されていない状態において、前記ユーザの血圧を測定可能な状態となり、
前記クレードルに載置された状態において、前記表示部に、前記ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる、
血圧計システム。 - 前記血圧計は、
所定の測定時間帯でない場合、前記表示部に第1画面を表示させ、
前記所定の測定時間帯である場合、前記表示部に第2画面を表示させる、
請求項1に記載の血圧計システム。 - 前記血圧計は、前記所定の測定時間帯に前記ユーザの血圧の測定を行った場合、前記表示部に前記第1画面を表示させる、請求項2に記載の血圧計システム。
- 前記血圧計は、前記ユーザの生活習慣に関する数値が所定の範囲外であり、且つ、直近の前記所定の測定時間帯の間に血圧が測定されていない場合、前記表示部に第4画面を表示させる、請求項2又は3に記載の血圧計システム。
- 前記血圧計は、前記所定の測定時間帯の間に血圧を測定しなかった前記所定の測定時間帯の回数が、直近で連続して所定回数を超えた場合、前記表示部に第3画面を表示させる、請求項2から4のいずれか一項に記載の血圧計システム。
- クレードルに載置可能であり、情報を表示する表示部を備え、ユーザの血圧を測定可能な血圧計であって、
前記クレードルに載置されていない状態において、前記ユーザの血圧を測定可能な状態となり、
前記クレードルに載置された状態において、前記表示部に、前記ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させる、
血圧計。 - クレードルに載置可能であり、情報を表示する表示部を備え、ユーザの血圧を測定可能な血圧計が実行する情報処理方法であって、
前記クレードルに載置されているか否かを判定するステップと、
前記クレードルに載置されていないと判定した場合、前記ユーザの血圧を測定可能な状態となるステップと、
前記クレードルに載置されていると判定した場合、前記表示部に、前記ユーザの血圧の測定履歴に応じた画像を表示させるステップと、
を含む、情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021046359A JP2022145098A (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 血圧計システム、血圧計及び情報処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021046359A JP2022145098A (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 血圧計システム、血圧計及び情報処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022145098A true JP2022145098A (ja) | 2022-10-03 |
Family
ID=83454330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021046359A Pending JP2022145098A (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 血圧計システム、血圧計及び情報処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022145098A (ja) |
-
2021
- 2021-03-19 JP JP2021046359A patent/JP2022145098A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231115 |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240820 |