JP2022145077A - 測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの測定結果を適切に処理することにより、ワークの幾何形状の計算を容易かつ正確に行うことが可能な測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機を提供する。【解決手段】測定データ処理装置(40)は、ワークの幾何要素のプロービングにより得られた幾何要素のプロービング点の測定結果を示す測定データを取得する取得部と、測定データに対して、幾何要素の判別処理を行う判別部と、判別部により判別した幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを用いて、測定データに対して、外れ値の検知処理を行う外れ値検知部と、外れ値検知部により外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を測定データから除外して、幾何要素の計算を行う計算部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機に係り、ワークの三次元測定を行ってその幾何要素の形状を測定する測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機に関する。
従来、三次元測定装置を用いてワークを測定して、ワークの幾何形状を判別する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、幾何形状の確定測定点を得る毎に「点、直線、円、楕円、球、平面、円筒、円錐」の幾何形状(幾何要素)の特徴に基づいて、ワークの幾何形状を自動的に設定する方法が開示されている。
ところで、スタイラス及びワークへのゴミの付着、スタイラスの変更などによる予期せぬプローブ信号の入力、プロービング位置の誤り等に起因する外れ値が測定結果(プロービングによる点群データ)に含まれることがある。このような外れ値が測定結果に含まれていると、測定誤差の発生につながる。
そのため、ユーザーは測定誤差が含まれない測定結果を得るために、外れ値の発生を防ぐための努力、及び手動での外れ値の削除等を行う必要がある。また、外れ値に気づかず測定を続行した場合は、ワークの幾何形状の測定を正確に行うことができず、再測定になってしまう場合もある。
特許文献1では、幾何要素の判別が確定した後、入力されたプロービング点をそのまま後の計算処理に譲渡して、判別した幾何要素の形状の算出を行っている。そのため、測定結果に外れ値が含まれていた場合は、ワークの形状に測定誤差が発生してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ワークの測定結果を適切に処理することにより、ワークの幾何形状の計算を容易かつ正確に行うことが可能な測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る測定データ処理装置は、ワークの幾何要素のプロービングにより得られた幾何要素のプロービング点の測定結果を示す測定データを取得する取得部と、測定データに対して、幾何要素の判別処理を行う判別部と、判別部により判別した幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを用いて、測定データに対して、外れ値の検知処理を行う外れ値検知部と、外れ値検知部により外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を測定データから除外して、幾何要素の計算を行う計算部とを備える。
本発明の第2の態様に係る測定データ処理装置は、第1の態様において、計算部は、外れ値検知部により外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を測定データから除外するか否かの操作入力を受け付け、操作入力により指定された外れ値の測定結果を測定データから除外して、幾何要素の計算を行う。
本発明の第3の態様に係る測定データ処理装置は、第1又は第2の態様において、幾何要素のプロービング点の測定結果を含む教師データを用いて機械学習により、外れ値検知アルゴリズムを作成する学習部を備える。
本発明の第4の態様に係る測定データ処理装置は、第3の態様において、判別部は、幾何要素の判別を行うための学習済みの分類アルゴリズムを用いて、測定データに対して、幾何要素の判別処理を行う。
本発明の第5の態様に係る測定データ処理装置は、第4の態様において、学習部は、幾何要素のプロービング点の測定結果を含む教師データを用いて機械学習により、分類アルゴリズムの学習を行う。
本発明の第6の態様に係る測定データ処理装置は、第5の態様において、学習部は、分類アルゴリズムにより判別可能な幾何要素として追加する幾何要素のプロービング点の測定結果を含む機能拡張用教師データを取得して、機能拡張用教師データを用いて、分類アルゴリズムの再学習を行い、かつ、追加する幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを作成する。
本発明の第7の態様に係る三次元測定機は、第1から第6のいずれかの態様に係る測定データ処理装置と、ワークの幾何要素のプロービングを行い、幾何要素のプロービング点の測定結果を測定データ処理装置に出力する測定部とを備える。
本発明の第8の態様に係る測定データ処理方法は、ワークの幾何要素のプロービングにより得られた幾何要素のプロービング点の測定結果を示す測定データを取得する取得工程と、測定データに対して、幾何要素の判別処理を行う判別工程と、判別工程において判別した幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを用いて、測定データに対して、外れ値の検知処理を行う外れ値検知工程と、外れ値検知工程において外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を測定データから除外して、幾何要素の計算を行う計算工程とを含む。
本発明の第9の態様に係る測定データ処理プログラムは、ワークの幾何要素のプロービングにより得られた幾何要素のプロービング点の測定結果を示す測定データを取得する取得機能と、測定データに対して、幾何要素の判別処理を行う判別機能と、判別機能により判別した幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを用いて、測定データに対して、外れ値の検知処理を行う外れ値検知機能と、外れ値検知機能により外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を測定データから除外して、幾何要素の計算を行う計算機能とをコンピュータに実現させる。
本発明によれば、ワークの測定結果から外れ値を除外することにより、ワークの幾何形状の計算を容易かつ正確に行うことができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機の実施の形態について説明する。
[三次元測定装置]
図1は、本発明の一実施形態に係る三次元測定機を示す図(斜視図及びブロック図)である。
図1は、本発明の一実施形態に係る三次元測定機を示す図(斜視図及びブロック図)である。
三次元測定機10は、ワークの三次元形状の測定及びワークに含まれる幾何要素の判別(分類)を実施する。なお、三次元測定機は、英語表記Coordinate Measuring Machineの省略語を用いてCMMと称されることがある。
同図に示す三次元測定機10は、架台12、テーブル14、右Yキャリッジ16R、左Yキャリッジ16L、Xガイド18、Xキャリッジ20、Zキャリッジ22及びプローブヘッド24を備える。
架台12はテーブル14の下面を支持する支持台である。テーブル14は定盤が適用される。テーブル14は、上面のX軸方向における一方の端部に右Yキャリッジ16Rが立設され、他方の端部に左Yキャリッジ16Lが立設される。
テーブル14のX軸方向における両端部の上面及び側面は、Y軸方向に沿って右Yキャリッジ16R及び左Yキャリッジ16Lが摺動する摺動面が形成される。また、右Yキャリッジ16R及び左Yキャリッジ16Lは、テーブル14の摺動面に対向する位置にエアベアリングが具備される。すなわち、右Yキャリッジ16R及び左Yキャリッジ16Lは、テーブル14を用いて、Y軸方向について移動自在に支持される。なお、右Yキャリッジ16R及び左Yキャリッジ16Lに具備されるエアベアリングの図示を省略する。
Xガイド18は、右Yキャリッジ16Rを用いてX軸方向の一方の端部が支持され、左Yキャリッジ16Lを用いてX軸方向の他方の端部が支持される。右Yキャリッジ16R、左Yキャリッジ16L及びXガイド18は門型フレーム26を構成する。門型フレーム26は、Y軸方向について移動自在に構成される。
Xガイド18は、Xキャリッジ20が摺動する摺動面がX軸方向に沿って形成される。Xキャリッジ20は、Xガイド18の摺動面に対向する位置にエアベアリングが具備される。Xキャリッジ20は、Xガイド18を用いてX軸方向について移動自在に支持される。なお、Xガイド18の摺動面に対向する位置に具備されるエアベアリングの図示を省略する。
Zキャリッジ22は、Xキャリッジ20を用いて、Z軸方向に沿って移動自在に支持される。Xキャリッジ20は、Z軸方向についてZキャリッジ22を案内するエアベアリングが具備される。なお、Z軸方向についてZキャリッジ22を案内するエアベアリングの図示を省略する。
プローブヘッド24は、Zキャリッジ22の下端に取り付けられる。プローブヘッド24は、プローブ24Aを備える。プローブ24Aはスライタス24B及び接触子24Cを備える。プローブヘッド24は、プローブ24Aを無段階に位置決めし得る無段階位置決め機構を備える五軸同時制御プローブヘッドを適用し得る。
三次元測定機10は、X駆動部、Y駆動部及びZ駆動部を備える。X駆動部はX軸方向に沿ってXキャリッジ20を移動させる。Y駆動部はY軸方向に沿って門型フレーム26を移動させる。Z駆動部はZ軸方向に沿ってZキャリッジ22を移動させる。
三次元測定機10は、X駆動部、Y駆動部及びZ駆動部を適宜動作させて、互いに直交するX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向について、任意の位置へプローブヘッド24を移動させ得る。なお、図1ではX駆動部、Y駆動部及びZ駆動部の図示を省略する。X駆動部、Y駆動部及びZ駆動部は、駆動部28として図2に図示する。
三次元測定機10は、第一回転軸の回りにプローブ24Aを回転させる第一回転駆動部及び第一回転軸と直交する第二回転軸の回りにプローブ24Aを回転させる第二回転駆動部を備える。第一回転駆動部及び第二回転駆動部は、プローブ24Aの姿勢を任意に回転させ得る。なお、図1では第一回転駆動部及び第二回転駆動部の図示を省略する。第一回転駆動部及び第二回転駆動部は、駆動部28として図2に図示する。
Xガイド18は、X軸方向位置検出用リニアスケールが具備される。また、Xキャリッジ20はX軸方向位置検出ヘッドが具備される。X軸方向位置検出ヘッドは、X軸方向位置検出用リニアスケールの値を読み取り、X軸方向位置検出信号を出力する。
テーブル14は、X軸方向における他方の端の側面にY軸方向位置検出用リニアスケールが具備される。また、右Yキャリッジ16RはY軸方向位置検出ヘッドが具備される。Y軸方向位置検出ヘッドは、Y軸方向位置検出用リニアスケールの値を読み取り、Y軸方向位置検出信号を出力する。
Zキャリッジ22は、Z軸方向位置検出用リニアスケールが具備される。また、Xキャリッジ20はZ軸方向位置検出ヘッドが具備される。Z軸方向位置検出ヘッドは、Z軸方向位置検出用リニアスケールの値を読み取り、Z軸方向位置検出信号を出力する。
プローブヘッド24は、プローブ24Aの回転角度を検出するエンコーダが具備される。プローブ24Aの回転角度は、X軸方向と平行の第一回転軸の回りを回転する際の第一回転方向における回転角度θ1及びZ軸方向と平行の第二回転軸の回りを回転する際の第二回転方向における回転角度θ2を適用し得る。
プローブヘッド24は、プローブ24Aのワークへの接触を検出する接触センサを備える。接触センサは接触検出信号を出力する。すなわち、三次元測定機10は、接触子24Cのワークの任意のプロービング点への接触を検出した際に、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の位置検出信号を取得し、かつ、第一回転方向及び第二回転方向の回転角度検出信号を取得し、接触子24Cの座標値を導出し得る。なお、実施形態に記載のプローブヘッド24は測定部の一例である。
三次元測定機10は、コントローラ30及びコンピュータ40を備える。コントローラ30は、X駆動部、Y駆動部、Z駆動部、第一回転駆動部及び第二回転駆動部へ制御信号を送信し、プローブ24Aの位置及び姿勢を制御する。
コントローラ30は、ジョイスティック等のプローブ操作部を備える。プローブ操作部は、プローブヘッド24を手動操作する際に操作される。なお、図1ではプローブ操作部の図示を省略する。プローブ操作部は符号32を付して図2に図示する。
コントローラ30は、通信インターフェースを備える。コントローラ30は、通信インターフェースを介して、各種の位置検出ヘッド及び接触センサ等と電気接続される。コントローラ30は、各種の位置検出ヘッド及び接触センサ等が出力する各種の検出信号を取得する。
コントローラ30は、通信インターフェースを介して、コンピュータ40と通信可能に接続される。コントローラ30とコンピュータ40との通信プロトコルは、TCP/IPを適用し得る。なお、TCPはTransmission Control Protocolの省略語である。また、IPはInternet Protocolの省略語である。
コントローラ30及びコンピュータ40は、三次元測定機10の測定制御装置として機能する。コンピュータ40は、三次元測定機10の各種の機能に対応する命令が含まれるソフトウェア80が記憶される。コンピュータ40は、ソフトウェア80の各種の命令を実行して、三次元測定機10の各種の機能を実現する。
コンピュータ40は、測定データとしてワークのパラメータを取得し、取得したワークのパラメータを用いて、ワークの幾何要素判別を実施する。ここで、コンピュータ40は、測定データ処理装置の一例である。
三次元測定機10は、ディスプレイ装置50及びコンピュータ操作部52を備える。ディスプレイ装置50は、コンピュータ40から送信される表示信号に基づき、三次元測定機10における各種の情報を表示する。
コンピュータ操作部52は、例えば、ユーザーからの操作入力を受け付けるための操作部材(キーボート及びマウス等)を含んでいる。コンピュータ操作部52は、ユーザーが入力する各種の情報を表す信号をコンピュータ40へ送信する。コンピュータ40は、コンピュータ操作部52から送信される信号に基づき、各種の処理を実施する。ディスプレイ装置50はタッチパネル方式を適用して、コンピュータ操作部52と一体に構成してもよい。
なお、本実施形態では、三次元測定機10の一例として門型の三次元測定機について説明したが、三次元測定機10の種類を限定する趣旨ではない。三次元測定機10は、例えば、多関節アーム型のような他の型の三次元測定機でもよい(例えば、特開2007-047014号公報参照)。また、三次元測定機10におけるプローブは接触式のものに限定されず、非接触式のものであってもよい。
[三次元測定機の制御系]
図2は、図1に示す三次元測定機の制御系を示す機能ブロック図である。
図2は、図1に示す三次元測定機の制御系を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、三次元測定機10のコンピュータ40は、制御部60、入力情報取得部66、表示制御部68及びメモリ81を備える。
制御部60は、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを含んでいる。制御部60は、入力情報取得部66を介してユーザーからの操作入力を受け付けて、コンピュータ40の各部等を制御する。制御部60は、判別部、外れ値検知部及び計算部の一例である。
入力情報取得部66は、ユーザーからの操作入力に基づきコンピュータ操作部52から送信される入力情報を表す信号を取得する。
表示制御部68は、制御部60からの制御に従ってディスプレイ装置50へ表示信号を送信する。ディスプレイ装置50は、表示制御部68から送信される表示信号に基づき、三次元測定機10における各種の情報(例えば、測定結果、及びユーザーの操作入力のためのGUI(Graphical User Interface)等)を表示する。なお、実施形態に記載のディスプレイ装置50及び表示制御部68は表示部の構成要素の一例である。
メモリ81には、三次元測定機10の各種の機能に対応する命令が含まれる各種のプログラム82と、制御部60が上記のプログラムを実行する際に適用される各種のパラメータが記憶される。各種のプログラムは、図1に示すソフトウェア80に相当する。また、メモリ81には、後述の教師データ84及び測定データ86等の各種のデータが記憶される。メモリ81としては、半導体記憶素子、磁気記憶素子又は光学記憶素子等の有体物たるコンピュータ可読媒体を用いることができる。
(ワークの測定)
ワークの自動測定を行う場合、制御部60は、コントローラ30へ指令信号を送信する。コントローラ30は、コンピュータ40から送信される指令信号に基づき駆動部28を制御して、キャリッジ29を動作させ、かつ、プローブヘッド24を回転させ、自動測定を実施する。
ワークの自動測定を行う場合、制御部60は、コントローラ30へ指令信号を送信する。コントローラ30は、コンピュータ40から送信される指令信号に基づき駆動部28を制御して、キャリッジ29を動作させ、かつ、プローブヘッド24を回転させ、自動測定を実施する。
一方、ワークの手動測定を行う場合、コントローラ30は、プローブ操作部32の操作に応じて駆動部28を制御して、キャリッジ29を動作させ、かつ、プローブヘッド24を回転させる。
なお、図2に示す駆動部28には、X駆動部、Y駆動部、Z駆動部、第一回転駆動部及び第二回転駆動部が含まれる。また、キャリッジ29には、図1に示すXキャリッジ20、右Yキャリッジ16R、左Yキャリッジ16L及びZキャリッジ22が含まれる。
上記のように、プローブヘッド24を走査してワークの測定要素ごとにプロービング点の測定を行うことにより、プロービング点ごとの座標値等の測定値を含む点群データが測定データ86として、コンピュータ40の測定データ取得部62に出力される。
測定データ取得部62は、プローブヘッド24から測定対象のワークの測定データ86を取得し、メモリ81に記憶する。測定データ取得部62は、取得部の一例である。
ここで、測定要素は、ワークを構成する面及びワークに含まれる穴等の構造など、幾何要素の判別対象となり得る測定対象である。ワーク自体の形状が測定要素となる場合もあり得る。
ワークを構成する面の例として、平面及び曲面等が挙げられる。ワークの構造の例として、穴、溝、凹部及び凸部等が挙げられる。ワーク自体の形状の例として、円、直線及び円筒等が挙げられる。
制御部60は、測定対象のワークの測定データ86をメモリ81から読み出して、学習部64により学習済みの分類アルゴリズム(図3の符号100)を用いて、ワークの測定要素ごとに幾何要素(例えば、円、直線及び円筒等)の種類の判別を行う。
次に、制御部60は、測定対象のワークの測定データ86をメモリ81から読み出して、学習部64により学習済みの外れ値検知アルゴリズム(図5の符号200)を用いて、測定データに含まれる外れ値の検知を行う。そして、制御部60は、外れ値の検知結果に基づいて、測定データから幾何要素の形状の計算を行う。
学習部64は、CPU(Central Processing Unit)又はGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを含んでおり、機械学習アルゴリズム(学習済みの分類アルゴリズム100及び外れ値検知アルゴリズム200)の学習を行う。なお、学習部64は、制御部60と一体のプロセッサであってもよいし、別個に設けられていてもよい。
(幾何要素の判別)
次に、幾何要素の判別(分類)について説明する。図3は、幾何要素の判別処理の流れを模式的に示す図である。
次に、幾何要素の判別(分類)について説明する。図3は、幾何要素の判別処理の流れを模式的に示す図である。
図3に示すように、幾何要素の判別処理は、制御部60によるソフトウェアの内部処理として、学習済み分類アルゴリズム100を用いて行われる。学習済み分類アルゴリズム100は、学習部64により教師あり学習が行われた幾何要素を判別(分類)するためのアルゴリズムである。
学習部64は、教師データ102を用いて、幾何要素を判別(分類)するための分類アルゴリズム100の教師あり学習を行う。ここで、教師データ102は、幾何要素の測定データ(プロービングによる点群データ)を入力とし、幾何要素の種類(例えば、円、直線及び円筒等)をラベル(正解)とするデータである。また、教師データ102における点群データは、後述の外れ値を含まないデータであり、三次元測定機10を用いて、ワークの幾何要素を実際に測定して得られた座標値等を含むデータである。
制御部60は、測定対象のワークの測定要素ごとの測定データ86をメモリ81から取得すると、学習済み分類アルゴリズム100を用いて幾何要素の判別を行う。幾何要素の判別結果は、例えば、測定データ86と関連付けられてメモリ81に記憶される。また、幾何要素の判別結果は、表示制御部68を介してディスプレイ装置50に出力されて表示される。
図4は、幾何要素の判別結果の表示画面の例を示す図である。図4に示す表示画面W1~W3には、上部にXYZの座標値の計測結果、左右に三次元測定機10及びコンピュータ40の操作のためのGUI、右下に幾何要素の種類の判別結果が表示されている。これにより、ユーザーは、幾何要素の判別結果を確認することができ、判別結果に応じて、プロービング点を追加して測定を行うか否かを判断することができる。
図4に示す例では、3つの判別結果(点:1、直線:2及び円:3)に対応する表示画面W1からW3が重ねて示されている。表示画面W1は、プロービング点の数が1の場合を示しており、幾何要素の種類の判別結果が「点」となっている。表示画面W2は、プロービング点の数を1つ追加して2とした場合を示しており、幾何要素の種類の判別結果が「直線」となっている。表示画面W3は、プロービング点の数をさらに1つ追加して3とした場合を示しており、幾何要素の種類の判別結果が「円」となっている。
上記の表示を行うことにより、ユーザーは、幾何要素の判別結果をディスプレイ装置50で確認しながら、必要に応じてプロービング点の追加を行うことにより、幾何要素の判別を容易かつ正確に行うことができる。
(外れ値の検知)
次に、測定データにおける外れ値の検知について説明する。図5は、外れ値検知処理の流れを模式的に示す図である。なお、図5では、幾何要素の種類の判別結果が「円」となった例について説明する。
次に、測定データにおける外れ値の検知について説明する。図5は、外れ値検知処理の流れを模式的に示す図である。なお、図5では、幾何要素の種類の判別結果が「円」となった例について説明する。
図5に示すように、外れ値の検知処理は、制御部60によるソフトウェアの内部処理として、学習済み外れ値検知アルゴリズム200を用いて行われる。学習済み外れ値検知アルゴリズム200は、学習部64により教師なし学習が行われたものであり、測定データに含まれるプロービング点の点群データの中から外れ値を検知するためのアルゴリズムである。
学習部64は、教師データ202を用いて、外れ値を検知するための外れ値検知アルゴリズム200の教師なし学習を行う。ここで、教師データ202は、測定データ(プロービングによる点群データ)を含むデータであり、幾何要素の種類ごと(例えば、円、直線及び円筒等)に準備される。ここで、教師データ202における点群データは、三次元測定機10を用いて、ワークの幾何要素を実際に測定して得られた座標値等を含むデータである。この点群データとしては、分類アルゴリズム100の学習で用いたものと同様のものを用いることができる。
図6に示すように、教師データ202A~202Cと、外れ値検知アルゴリズム200A~200Cとは、幾何要素の種類ごとに一対一で紐付けられている。なお、図6では、外れ値検知アルゴリズム200の例として、円、直線及び円筒にそれぞれ対応する外れ値検知アルゴリズム200を図示しているが、幾何要素の種類はこれに限定されない。
学習部64は、幾何要素の種類ごと(例えば、円、直線及び円筒等)に準備された教師データ202を用いて、幾何要素の種類に対応する外れ値検知アルゴリズム200の教師なし学習を行う。例えば、学習部64は、幾何要素の種類(例えば、円)に対応する点群データを入力として、その幾何要素を構成するプロービング点のデータと、その幾何要素を構成しないプロービング点のデータ(外れ値)のクラスタリング(非階層クラスタリング)を行うための学習を行う。
なお、本実施形態では、外れ値検知アルゴリズム200の学習に教師なし学習を用いたが本発明はこれに限定されない。外れ値検知アルゴリズム200の学習は、外れ値を含み、各プロービング点が外れ値であるか否かのラベルが付された教師データを用いて、教師あり学習により行うことも可能である。
制御部60は、測定データ86に対して、幾何要素の判別結果に対応する学習済み外れ値検知アルゴリズム200(図6の場合、学習済み外れ値検知アルゴリズム200(円))を用いて、点群データの中から、外れ値となるプロービング点のデータの検知を行う。外れ値の検知結果は、例えば、測定データ86と関連付けられてメモリ81に記憶される。また、外れ値の検知結果は、表示制御部68を介してディスプレイ装置50に出力されて表示される。
図7は、外れ値の検知結果の表示画面の例を示す図である。図7に示す表示画面では、図中左側に、測定データ86の点群データが図示されている。そして、点群データのうち、外れ値として検知されたプロービング点E1が強調表示されている。また、右図中側には、幾何要素の種類の判別結果が「幾何要素:円」と表示されており、外れ値として検知されたプロービング点E1の個数が「検知数:1」と表示されている。
上記の表示を行うことにより、ユーザーは、外れ値の検知結果をディスプレイ装置50で確認しながら、幾何要素の計算から、外れ値を除外するか否かを選択することができる。
図7に示す例では、外れ値として検知されたプロービング点E1は1個であるが、複数検知される場合も考えられる。このように、複数の外れ値が検知された場合には、外れ値として検知されたプロービング点に対して、個別に幾何要素の計算から除外するか否かを選択することができる。
なお、図中の「検知モード:弱」は、外れ値を検知する精度を示しており、ユーザーは、この表示画面のGUIを用いて外れ値の検知の精度を調整することができる。
制御部60は、外れ値の除去後の測定データ86を用いて、幾何要素(例えば、「円」の場合、中心座標及び直径等、「直線」の場合、両端の点の座標等、「円筒」の場合、上下の面の中心座標及び直径等)の計算を行うことができる。
本実施形態によれば、機械学習を用いて、測定データの中から外れ値となるプロービング点のデータを検知して、容易かつ適切に除外することができる。これにより、幾何要素の計算を容易かつ正確に行うことができる。
[三次元測定方法]
次に、本実施形態に係る三次元測定方法(測定データ処理方法を含む)について説明する。図8は、本発明の一実施形態に係る三次元測定方法を示すフローチャートである。
次に、本実施形態に係る三次元測定方法(測定データ処理方法を含む)について説明する。図8は、本発明の一実施形態に係る三次元測定方法を示すフローチャートである。
まず、三次元測定機10を用いて、測定対象のワークの測定要素の幾何要素のプローブ操作を行う(ステップS10:測定工程)。コンピュータ40は、測定対象とされた幾何要素の測定データ86(プロービングによる点群データ)を取得し、メモリ81に記憶する。
次に、制御部60は、学習済み分類アルゴリズム100を用いて、ステップS10において取得した測定データ86に対して、幾何要素の判別処理を行い(ステップS12:判別工程)、幾何要素の判別結果をディスプレイ装置50に表示させる(ステップS14)。
ユーザーは、ステップS14において出力される表示画面(図4参照)により、幾何要素の判別結果を確認して、プロービング点を追加するか否かを判断することができる。
制御部60は、コンピュータ操作部52を介して、プロービング点を追加する指示を受け付けると(ステップS16のYes)、ステップS10に戻る。そして、追加が指示されたプロービング点の測定を行い(ステップS10)、追加測定されたプロービング点の測定結果を測定データ86に追加して、追加後の測定データ86を用いて幾何要素の判別を再度行う(ステップS12及びS14)。
次に、制御部60は、プロービング点を追加せず、確定する旨の指示を受け付けた場合(ステップS16のNo)、測定データ86のプロービング点を仮確定する。なお、ステップS10からS16のループは取得工程の一例である。そして、制御部60は、仮確定したプロービング点のデータに対して、ステップS12における幾何要素の判別結果に対応する学習済み外れ値検知アルゴリズム200を呼び出して、外れ値の検知処理を行う(ステップS18:外れ値検知工程)。制御部60は、図5の例のように、ステップS12における幾何要素の判別結果が「円」の場合には、「円」に対応する学習済み外れ値検知アルゴリズム200(円)を呼び出して、外れ値の検知処理を行う。
制御部60は、ステップS18において外れ値を検知しなかった場合(ステップS20のNo)、幾何要素の計算に用いるプロービング点を確定し、確定したプロービング点を用いて幾何要素の計算を行う(ステップS24:計算工程)。
一方、制御部60は、ステップS18において外れ値を検知した場合(ステップS20のYes)、外れ値の検知結果と、外れ値を除去するか否かの指示を受け付けるためのGUI(図7参照)をディスプレイ装置50に表示させる(ステップS22)。
ユーザーは、外れ値の検知結果の表示画面(図7参照)により、外れ値の検知結果を確認して、幾何要素の計算に用いるプロービング点から外れ値を除去するか否かを判断することができる。
制御部60は、外れ値を除去しない旨の指示を受け付けた場合(ステップS22のNo)、幾何要素の計算に用いるプロービング点を確定し、確定したプロービング点を用いて幾何要素の計算を行う(ステップS24)。
一方、制御部60は、外れ値を除去する旨の指示を受け付けた場合(ステップS22のYes)、指定された外れ値を除去して、幾何要素の計算に用いるプロービング点を確定し、確定したプロービング点を用いて幾何要素の計算を行う(ステップS26:計算工程)。
本実施形態によれば、測定データ86の中から外れ値を容易かつ適切に除去することができるので、外れ値に起因する幾何要素の計算結果の誤差の発生を防止することができる。また、外れ値の除去判断に要するユーザーの負担を低減することができる。これにより、幾何要素の計算を容易かつ正確に行うことができる。
また、本実施形態では、三次元測定機10を用いて実際に測定した測定データを用いて、分類アルゴリズム100及び外れ値検知アルゴリズム200の学習を行うので、実問題との乖離を解消することができる。これにより、幾何要素の判別及び外れ値の検知アルゴリズムにおける誤判定の発生頻度を減らすことができる。
なお、本実施形態において、学習部64は、ワークの測定が実施されるごとに、外れ値を除去した測定データを教師データ102としてメモリ81に記憶しておき、分類アルゴリズム100及び外れ値検知アルゴリズム200の再学習を行ってもよい。これにより、幾何要素の測定精度をより高めることができる。
また、本実施形態では、学習済み分類アルゴリズム100を用いて幾何要素の判別を行ったが、幾何要素の判別処理については、学習済み分類アルゴリズム100を用いる処理に限定されず、公知の手法を用いることも可能である。
[三次元測定機の機能拡張]
従来の三次元測定機では、判別可能な幾何要素の種類の追加する場合、追加する幾何要素ごとに判断基準を作成する必要があり、煩雑であった。
従来の三次元測定機では、判別可能な幾何要素の種類の追加する場合、追加する幾何要素ごとに判断基準を作成する必要があり、煩雑であった。
これに対して、本実施形態に係る三次元測定機10では、機械学習を利用しているので、測定対象の幾何要素の種類の追加を容易に行うことができる。
以下に、判別可能な幾何要素の種類の追加を行う手順について説明する。
(実施例1)
図9は、幾何要素の種類の追加を行う場合における分類アルゴリズムの再学習の手順を模式的に示す図である。
図9は、幾何要素の種類の追加を行う場合における分類アルゴリズムの再学習の手順を模式的に示す図である。
図9に示すように、分類アルゴリズム100により判別可能な幾何要素として、任意の幾何要素(例えば「楕円」及び「角穴」)を新規追加する場合、学習部64は、各幾何要素に対応するプロービングによる点群データ104及び106(ラベル付きの教師データ)のみを教師データ102として追加して、分類アルゴリズム100の再学習を行う。
図10は、幾何要素の種類の追加を行う場合における外れ値検知アルゴリズムの再学習の手順を模式的に示す図である。
図10に示すように、学習部64は、各幾何要素に対応するプロービングによる点群データ202D及び202Eを用いて、外れ値検知アルゴリズム200D及び200Eの学習を行う。なお、外れ値検知アルゴリズム200D及び200Eの学習は、教師なし学習及び教師あり学習のいずれであってもよい。
実施例1によれば、追加する幾何要素ごとに判断基準を新規作成する必要がない。これにより、幾何要素の判別のための計算モデルの構築を容易に行うことができ、三次元測定機10の機能拡張を容易に行うことができる。また、実際のプロービングデータを用いて学習を行うことができるので、実問題との乖離を解消することができる。
(実施例2)
実施例1では、楕円及び角穴のような幾何形状を追加する例について説明したが、ユーザー定義による任意の幾何要素(例えば、特殊な形状の幾何要素)の追加も同様の手順で行うことができる。
実施例1では、楕円及び角穴のような幾何形状を追加する例について説明したが、ユーザー定義による任意の幾何要素(例えば、特殊な形状の幾何要素)の追加も同様の手順で行うことができる。
例えば、図11のユーザー定義1及び2に示すような幾何要素D1及びD2を、分類アルゴリズム100により判別可能な幾何要素として追加する場合について説明する。図11~図13は、任意の幾何要素を判別するための機能拡張の手順を示す図である。
この場合、三次元測定機10のユーザー又はメーカーは、ユーザー定義1及び2に対応する測定要素を含むワークのプロービングを行い、図11に示すように、幾何要素D1及びD2に対応する点群データP1及びP2を作成する。
次に、図12に示すように、学習部64は、各幾何要素に対応するプロービングによる点群データP1及びP2(ラベル付きの教師データ)のみを教師データ102として追加して、分類アルゴリズム100の再学習を行う。
次に、図13に示すように、学習部64は、ユーザー定義1及び2に対応するプロービングによる点群データ202F及び202Gを用いて、外れ値検知アルゴリズム200F及び200Gの学習をそれぞれ行う。なお、外れ値検知アルゴリズム200F及び200Gの学習は、教師なし学習及び教師あり学習のいずれであってもよい。
実施例2によれば、追加する幾何要素ごとに判断基準を新規作成する必要がない。これにより、幾何要素の判別のための計算モデルの構築を容易に行うことができ、三次元測定機10の機能拡張を容易に行うことができる。また、実際のプロービングデータを用いて学習を行うことができるので、実問題との乖離を解消することができる。
(機能拡張方法)
図14は、三次元測定機10の機能拡張方法を示すフローチャートである。
図14は、三次元測定機10の機能拡張方法を示すフローチャートである。
まず、三次元測定機10により、追加する幾何要素の形状に対応する測定要素を有するワークのプロービングを行う。そして、追加する幾何要素の形状に対応するプロービングデータ(104、106、P1及びP2)を作成する(ステップS30)。
次に、追加する幾何要素の形状に対応するプロービングデータ(104、106、P1及びP2)を機能拡張用教師データとして用いて、分類アルゴリズム100の再学習を行う(ステップS32)。
次に、追加する幾何要素の形状に対応するプロービングデータ(104、106、P1及びP2)を機能拡張用教師データ(202D~202G)として用いて、外れ値検知アルゴリズム(200D~200G)の学習を行い、追加する幾何要素の形状ごとに、外れ値検知アルゴリズムを作成する(ステップS34)。これにより、三次元測定機10の機能拡張を容易に行うことができる。
なお、本発明は、測定データ処理装置(40)の各部(取得部、判別部、外れ値検知部及び計算部)の機能(取得機能、判別機能、外れ値検知機能及び計算機能)をコンピュータに実現させるための測定データ処理プログラムとして提供することも可能である。
10…三次元測定機、40…コンピュータ、50…ディスプレイ装置、60…制御部、62…測定データ取得部、64…学習部、66…入力情報取得部、68…表示制御部、80…ソフトウェア、81…メモリ
Claims (9)
- ワークの幾何要素のプロービングにより得られた前記幾何要素のプロービング点の測定結果を示す測定データを取得する取得部と、
前記測定データに対して、前記幾何要素の判別処理を行う判別部と、
前記判別部により判別した幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを用いて、前記測定データに対して、外れ値の検知処理を行う外れ値検知部と、
前記外れ値検知部により外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を前記測定データから除外して、前記幾何要素の計算を行う計算部と、
を備える測定データ処理装置。 - 前記計算部は、前記外れ値検知部により外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を測定データから除外するか否かの操作入力を受け付け、前記操作入力により指定された外れ値の測定結果を前記測定データから除外して、前記幾何要素の計算を行う、請求項1に記載の測定データ処理装置。
- 前記幾何要素のプロービング点の測定結果を含む教師データを用いて機械学習により、前記外れ値検知アルゴリズムを作成する学習部を備える、請求項1又は2に記載の測定データ処理装置。
- 前記判別部は、幾何要素の判別を行うための学習済みの分類アルゴリズムを用いて、前記測定データに対して、前記幾何要素の判別処理を行う、請求項3に記載の測定データ処理装置。
- 前記学習部は、前記幾何要素のプロービング点の測定結果を含む教師データを用いて機械学習により、前記分類アルゴリズムの学習を行う、請求項4に記載の測定データ処理装置。
- 前記学習部は、前記分類アルゴリズムにより判別可能な幾何要素として追加する幾何要素のプロービング点の測定結果を含む機能拡張用教師データを取得して、前記機能拡張用教師データを用いて、前記分類アルゴリズムの再学習を行い、かつ、前記追加する幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを作成する、請求項5に記載の測定データ処理装置。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の測定データ処理装置と、
前記ワークの幾何要素のプロービングを行い、前記幾何要素のプロービング点の測定結果を前記測定データ処理装置に出力する測定部と、
を備える三次元測定機。 - ワークの幾何要素のプロービングにより得られた前記幾何要素のプロービング点の測定結果を示す測定データを取得する取得工程と、
前記測定データに対して、幾何要素の判別処理を行う判別工程と、
前記判別工程において判別した前記幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを用いて、前記測定データに対して、外れ値の検知処理を行う外れ値検知工程と、
前記外れ値検知工程において外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を前記測定データから除外して、前記幾何要素の計算を行う計算工程と、
を含む測定データ処理方法。 - ワークの幾何要素のプロービングにより得られた前記幾何要素のプロービング点の測定結果を示す測定データを取得する取得機能と、
前記測定データに対して、幾何要素の判別処理を行う判別機能と、
前記判別機能により判別した前記幾何要素に対応する外れ値検知アルゴリズムを用いて、前記測定データに対して、外れ値の検知処理を行う外れ値検知機能と、
前記外れ値検知機能により外れ値として検知されたプロービング点の測定結果を前記測定データから除外して、前記幾何要素の計算を行う計算機能と、
をコンピュータに実現させる測定データ処理プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2021046328A JP2022145077A (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機 |
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JP2021046328A Pending JP2022145077A (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 測定データ処理装置、方法及びプログラム並びに三次元測定機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN116164686A (zh) * | 2023-01-31 | 2023-05-26 | 广州汉东工业自动化装备有限公司 | 一种在线测量分析数据采集系统 |
-
2021
- 2021-03-19 JP JP2021046328A patent/JP2022145077A/ja active Pending
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CN116164686B (zh) * | 2023-01-31 | 2023-10-13 | 广州汉东工业自动化装备有限公司 | 一种在线测量分析数据采集系统 |
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