JP2022144660A - 不快風味のマスキング方法 - Google Patents

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俊介 湯之戸
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Abstract

【課題】不快風味のマスキング剤、当該マスキング剤を含有する不快風味含有経口組成物、不快風味含有経口組成物について不快風味を抑制(マスキング)する方法を提供する。【解決手段】不快風味を有する経口組成物を摂取する前に摂取される不快風味マスキング剤であって、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、前記不快風味マスキング剤を用いる。【選択図】なし

Description

本発明は不快風味のマスキング剤に関する。また本発明は当該不快風味マスキング剤を含有する経口製品に関する。さらに本発明は不快風味のマスキング方法に関する。
飲食物や経口医薬品などの経口的に摂取される製品には、配合成分に起因して苦味やタンパク臭等といった不快な風味を有するものがある。こうした不快な風味は、摂取者の食欲、服用意欲、及び製品を購入しようとする意欲を低減させる原因にもなり、解決すべき大きな課題となっている。
通常、苦味などの不快風味を抑制する方法としては、不快風味抑制剤を不快風味含有組成物に配合し、両者を共存させることで、不快風味含有組成物の不快風味をマスキングする方法や、不快風味抑制剤を含む経口組成物と不快風味含有組成物とを同時に経口摂取することで、両者を口腔内で共存させる方法が採用される。
一方、高甘味度甘味料に、苦味やタンパク臭などの不快風味を抑制する作用があることは既に知られている(例えば、特許文献1~7等参照)。
特開2000-175668号公報 特開2008-099682号公報 特開2009-159990号公報 特開2011-004699号公報 特開2013-048590号公報 特開2014-018162号公報 特開2015-213524号公報
前述するように、従来、スクラロース、ラカンカ抽出物、及びソーマチンといった従来甘味料として使用されている成分(以下、これらを総称して「甘味成分」とも称する)に、不快な風味をマスキングする作用があることは知られている。しかし、これらの甘味成分を、不快風味を含有する飲食物のマスキング剤として用いると、当該飲食物が有しているフレーバー(香り)までもが損なわれてしまう場合がある。
そこで、本発明は、不快風味を有する経口組成物について、当該経口組成物がフレーバーを有する場合はそれを消失させることなく、不快風味を抑制(マスキング)する技術を提供することを目的とする。より詳細には、第1に、本発明は不快風味マスキング剤を提供することを目的とする。第2に、不快風味が抑制されてなる経口製品を提供することを目的とする。第3に、不快風味を有する経口組成物について当該不快風味をマスキングする方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねていたところ、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物といった特定の甘味成分を予め摂取しておくことで、その後に不快風味を有する飲食物(経口組成物)を摂取しても、当該飲食物の不快風味があまり感じられないことを見出した。また、こうすることで、甘味成分と同時に摂取した場合には感じられなかった飲食物のフレーバー(香り)が感じられるようになることを見出した。これらの知見から、当該甘味成分を不快風味マスキング剤として、不快風味を有する経口組成物を摂取する前にあらかじめ摂取する態様で用いることで、不快風味を有する経口組成物について、それが有するフレーバーを消失させることなく不快風味を抑制することができることを確認して本発明を完成した。
本発明はかかる知見に基づいて、さらに研究を重ねて完成したものであり、下記の実施形態を有するものである。
(I)不快風味マスキング剤
(I-1)不快風味を有する経口組成物を摂取する前に摂取される不快風味マスキング剤であって、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、前記不快風味マスキング剤。
(I-2)前記不快風味が苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭からなる群より選択される少なくとも1つである、(I-1)に記載する不快風味マスキング剤。
(II)経口製品
(II-1)不快風味を有する経口組成物と、(I-1)又は(I-2)に記載する不快風味マスキング剤とを非混合状態で含有する経口製品であって、不快風味含有経口組成物を摂取する前に不快風味マスキング剤が摂取されるように構成されてなる、経口製品。
(II-2)下記のいずれかの形態を有することを特徴とする、(II-1)に記載する経口製品:
(1)不快風味含有経口組成物の表面に不快風味マスキング剤が被覆されてなる形態、
(2)不快風味含有経口組成物の上に不快風味マスキング剤が積層されてなる構造を有する形態、
(3)不快風味含有経口組成物と不快風味マスキング剤とが各々別個に包装されて組み合わせられたセット形態。
(II-3)前記不快風味が苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭からなる群より選択される少なくとも1つである、(II-1)又は(II-2)に記載する経口製品。
(III)不快風味マスキング方法
(III-1)不快風味を有する経口組成物を摂取する前に、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する経口組成物を摂取することを特徴とする、不快風味を有する経口組成物の不快風味をマスキングする方法。
(III-2)前記不快風味が苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び/又は硫黄臭である、(III-1)に記載するマスキング方法。
(III-3)不快風味を有する経口組成物のフレーバーを消失しない方法である、(III-1)又は(III-2)に記載するマスキング方法。
本発明の不快風味マスキング剤は、不快風味を有する経口組成物(飲食物、経口医薬品)を摂取するまえに、予め摂取することで、不快風味を有する経口組成物を摂取した際の不快風味を抑制(マスキング)することができる。また、不快風味を有する経口組成物が、フレーバー(香り)を有している場合は、当該フレーバーを消失させないという特徴を有する。
つまり、本発明の不快風味マスキング剤およびそれを用いたマスキング方法によれば、不快風味を有する経口組成物に対して、その不快臭味を選択的にマスキングする効果を発揮する。このため、本発明の不快風味マスキング剤およびそれを用いたマスキング方法を採用することで、不快風味を抑制した経口製品を調製し提供することができる。
本明細書中、語句「含む」又は語句「含有する」は、語句「からなる」、及び語句「のみからなる」を包含することを意図して用いられる。本明細書中に記載の操作、及び工程は、特に記載のない限り、室温で実施され得る。本明細書中、用語「室温」は、技術常識に従って理解され、例えば、1~30℃の範囲内の温度を意味することができる。
本発明において、不快風味をマスキングまたは抑制するとは、経口組成物の成分に起因して感じられる不快風味を低減することを意味する。低減する結果として、不快風味が全く感じられなくなる場合(消失)も含まれるが、それに限らず、低減していればよく、不快風味が残留する場合も含まれる。
「風味」という用語には味と臭いとが含まれる。臭いには、鼻で直接感じる臭い(オルソネーザルアロア)と、口に含んだとき、または飲み込んだときに、喉の奥から鼻腔内で感じる臭い(レトロネーザルアロア)の2種類がある。本発明で対象とする臭いは、好ましくは後者の口に含んだとき、または飲み込んだときに、喉の奥から鼻腔内で感じる臭いである。
不快な風味には、苦味、酸味、渋味、えぐ味、収斂味等、口腔内で咀嚼し嚥下する際にストレスを感じる味が含まれる。また不快な風味には、タンパク臭、大豆臭、ビタミン臭、金属臭、青臭さ、酸臭、硫黄臭、レトルト臭等、口腔内で咀嚼し嚥下する際にストレスを感じる臭いも含まれる。当該不快な風味は、飲食物に限らず、医薬品や医薬部外品が有するものであってもよい。好ましくは、苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭が含まれる。なお、苦味、酸味、渋味、及びタンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、硫黄臭の由来は特に制限されない。
また、本発明において「フレーバー」とは、経口組成物を口にいれたときに感じる香りを意味する。特に本発明で対象とするフレーバーは、好ましくは美味しさを増強する香りであるか、及び/又は、食欲や服用意欲をそそる香りである。具体的には、前記であることを限度として、特に制限されないが、例えば、フルーツ系のフレーバー(イチゴ、グレープ、バナナ、マンゴー、メロン、マスカット、リンゴ、ピーチ、グレープフルーツ、レモン、オレンジ、パイナップル、ベリー、ユズ、チェリー等)、ミルク系のフレーバー(ヨーグルトフレーバー、ミルクフレーバー、バターフレーバー)、バニラフレーバー、カカオ系のフレーバー(コーヒーフレーバー、チョコレートフレーバー、ココアフレーバー等)、エナジーフレーバー、ミント系のフレーバー(ミントフレーバー、クーリングフレーバー、クローブフレーバー)、ソフトドリンク系のフレーバー(サイダーフレーバー、ソーダフレーバー、ラムネフレーバー、コーラフレーバー)等を例示することができる。好ましくはフルーツ系のフレーバーである。
(I)不快風味マスキング剤
本発明の不快風味マスキング剤(以下、「本マスキング剤」とも称する)は、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする。
(スクラロース)
スクラロース(化学名: 1,6-Dichloro-1,6-dideoxy-β-D-fructofuranosyl-4-chloro-4-deoxy-α-D-galactopyranoside)は、ショ糖(砂糖)の約600倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分である。水に溶けやすく、安定性に優れているため、甘味料としてだけでなく、従来広く様々な用途で食品に使用されている成分である。ちなみにスクラロースの甘味の閾値は約5ppmである。これは商業的に入手することができ、例えば三栄源エフ・エフ・アイ株式会社から市販されている。
(ラカンカ抽出物)
羅漢果(学名:Siraitia grosvenoriigrosvenorii(Swingle)C.Jeffrey ex A.M.Lu & Zhi Y.Zhang (Momordica grosvenorii Swingle))は、中国を原産地とするウリ科ラカンカ属のつる性の多年生植物である。本発明が対象とするラカンカ抽出物は、産地の別を問わず、羅漢果の果実、好ましくは羅漢果の生果実から、水又はエタノール等の有機溶媒を用いて抽出されたモグロシドVを含有する抽出物である。モグロシドVは、ラカンカ抽出物に含まれているトリテルペン系配糖体であり、ショ糖(砂糖)の約300~500倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分でもある。
本マスキング剤で用いられるラカンカ抽出物のモグロシドV含有量は、本発明の効果を奏することを限度として、特に制限されない。言い換えれば、本マスキング剤において、モグロシドVは、ラカンカ抽出物から精製された状態で使用することもできるし、また、ラカンカ抽出物に含まれるモグロシドV以外のトリテルペン系配糖体(モグロール、モグロシドIE1、モグロシドIA1、モグロシドIIE、モグロシドIII、モグロシドIVa、モグロシドIVE、シアメノシドI、11-オキソ-モグロシドV、5α,6α-エポキシモグロシド)と混合した状態で使用することもできる。本発明において「ラカンカ抽出物」の用語には、これらの両方の意味が包含される。ラカンカ抽出物中のモグロシドVの含有量は、全体の10質量%以上であることが好ましい。より好ましくは20質量%以上、さらに好ましくは30質量%以上、よりさらに好ましくは40質量%以上であり、とりわけ好ましくは50質量%以上である。
こうしたラカンカ抽出物は、羅漢果の果実から抽出し、さらに必要に応じて精製処理することで調製することも可能であるが、簡便には商業的に入手することができる。例えば、市販されているラカンカ抽出物として「サンナチュレ(登録商標) M30」(30質量%モグロシドV含有物)、「サンナチュレ(登録商標) M50」(50質量%モグロシドV含有品)[以上、いずれも三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製]を例示することができる。
(ステビア抽出物)
ステビアレバウディアナ・ベルトニ(Stevia rebaudiana (Bertoni) Bertoni)(本発明では「ステビア」と略称する)は、南米パラグアイを原産地とするキク科ステビア属に属する植物である。本発明が対象とするステビア抽出物は、産地の別を問わず、ステビアの葉又は茎などから、水又はエタノール等の有機溶媒を用いて抽出されたレバウディオサイドAを含有する抽出物である。レバウディオサイドAは、ステビア抽出物に含まれているステビオール配糖体であり、ショ糖(砂糖)の300~450倍の甘味度を有していることが知られている甘味成分でもある。
本マスキング剤で用いられるステビア抽出物のレバウディオサイドA含有量は、本発明の効果を奏することを限度として、特に制限されない。言い換えれば、本マスキング剤において、レバウディオサイドAは、ステビア抽出物から精製された状態で使用することもできるし、また、ステビア抽出物に含まれるレバウディオサイドA以外のステビオール配糖体(ステビオサイド、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドG、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドK、レバウディオサイドL、レバウディオサイドN、レバウディオサイドO、ズルコサイドA、ズルコサイドB、レブソサイド、ステビオ―ルモノサイド、ステビオールビオサイド等)と混合した状態で使用することもできる。本発明において「ステビア抽出物」の用語には、これらの両方の意味が包含される。ステビア抽出物中のレバウディオサイドAの含有量は、制限されないが、全体の90質量%以上であることが好ましい。より好ましくは95質量%以上である。制限はされないが、より好ましい混合物として、レバウディオサイドAの含有量が全体の95質量%以上であり、その他の成分として他のステビオール配糖体の含有量が合計で1質量%以下であるステビア抽出物を例示することができる。なお、本発明が対象とするステビア抽出物には、α-グルコシルトランスフェラーゼ等を用いて、上記ステビア抽出物にグルコースやフルクトース等の糖を転移した酵素処理ステビア抽出物も含まれる。但し、好ましくは酵素非処理ステビア抽出物である。また、本発明で対象とするレバウディオサイドAには、α-グルコシルトランスフェラーゼ等を用いてレバウディオサイドAにグルコースやフルクトース等の糖を転移した酵素処理レバウディオサイドAも含まれる。但し、好ましくは酵素非処理レバウディオサイドAである。
こうしたステビア抽出物は、ステビアの葉や茎等を原料として抽出し、さらに必要に応じて精製処理することで調製することも可能であるが、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
(ソーマチン)
ソーマチンは、西アフリカ原産のクズウコン科の植物Thaumatococcus daniellii(Benn.)Benth. & Hook. f.の種子に多く含まれる分子量約21000の蛋白質(植物性蛋白)であり、ショ糖(砂糖)の3000~8000倍もの甘味度を有するため天然甘味料として使用されている。ソーマチンの甘味の閾値は約1ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
(ネオテーム)
ネオテームは、N-[N-(3,3-ジメチルブチル)-L-α-アスパルチル]-L-フェニルアラニン 1-メチルエステルという化学名を有し、ショ糖の約10,000倍の甘味度を有する。ネオテームの甘味の閾値は約1ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
(アスパルテーム)
アスパルテーム(化学名:N-(L-α-Aspartyl)-L-phenylalanine, 1-methyl ester)は、ショ糖(砂糖)の100~200倍の甘味度を有するアミノ酸に由来する甘味成分であり、フェニルアラニンのメチルエステルと、アスパラギン酸とがペプチド結合した構造を持つジペプチドのメチルエステルである。ちなみにアスパルテームの甘味の閾値は約28ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
(アセスルファムカリウム)
アセスルファムカリウムは、6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4(3H)-オン-2,2-ジオキシド(6-methyl-1,2,3-oxathiazine-4(3H)-one 2,2-dioxide) のカリウム塩であり、ショ糖(砂糖)の200倍もの甘味度を有する高甘味度甘味料である。ちなみにアセスルファムカリウムの甘味の閾値は約20ppmである。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。
(サッカリン及びその塩)
サッカリン及びその塩は、ショ糖(砂糖)の300~500倍もの甘味度を有する高甘味度甘味料である。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができる。本発明が対象とするサッカリンの塩には、甘味料として使用することができるナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、及びアンモニウム塩が含まれる。
(カンゾウ抽出物)
カンゾウ抽出物は、ウラルカンゾウ (Glycyrrhiza uralensis Fischer)、チョウカカンゾウ(Glycyrrhiza inflata Batalin)、ヨウカンゾウ (Glycyrrhiza glabra Linne’)、又はそれらの近縁植物の根若しくは根茎から得られた、グリチルリチン酸を主成分とするものである。これは、別名または簡略名として、甘草(カンゾウ)、カンゾウエキス、グリチルリチン酸、リコリス抽出物とも称される。当該カンゾウ抽出物には,粗製物と精製物のいずれもが含まれる。甘味の主成分であるグリチルリチン酸はショ糖(砂糖)の150倍もの甘味度を有している。これは、簡便には、実施例に記載の通り、商業的に入手することができ。
(本マスキング剤)
本マスキング剤は、前述するスクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリウム及びカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するものであればよく、1種単独で含有するものであっても、また2種以上を組み合わせて含有するものであってもよい。
なお、ラカンカ抽出物は、ステビア抽出物と組み合わせて用いることもできる。この場合、制限されないものの、ステビア抽出物として、好ましくはレバウディオサイドAの含有量が90質量%以上、より好ましくは95質量%以上のものを用い、またラカンカ抽出物として、好ましくはモグロシドVの含有量が30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、特に好ましくは50質量%以上のものを用いることが望ましい。ステビア抽出物とラカンカ抽出物との配合比は、本発明の効果を奏することを限度として特に制限されないものの、一例を挙げると、本マスキング剤に含まれるレバウディオサイドAとモグロシドVとの配合比が質量比(以下、同じ)で50:50~99:1となるような組み合わせを挙げることができる。
本マスキング剤は、不快風味を有する経口組成物(不快風味含有経口組成物)の当該不快風味を抑制するために用いられる。具体的には、不快風味含有経口組成物の摂取前に、予め摂取する態様で用いられ、こうすることで不快風味含有経口組成物を摂取したときに感じる不快風味を抑制することができる。なお、「摂取」とは口腔内に入れ、必要に応じて咀嚼し、且つ嚥下することを意味する。
このような使用態様で用いることができれば、本マスキング剤の形態は特に問わないが、一つの態様として、粉末状、顆粒状、タブレット状、カプセル剤状、グミ状、及びガム状などの固体の製剤形態、ならびに液状(水溶液、分散液状、懸濁液状を含む)、乳液状、シロップ状、ペースト状、及びジェル状などの半固体又は液体の製剤形態を挙げることができる。また、別の態様として、任意の飲食品の形態を挙げることができる。
本マスキング剤は、本発明の効果を妨げないことを限度として、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種(以下「本有効成分」と総称する場合がある)を前述する製剤形態や飲食品の形態に調製する際に、その形態に応じて、飲食品や経口医薬品に配合可能な可食性の担体(基剤)、可食成分、及び添加剤を適宜配合することもできる。
本マスキング剤を製剤形態に調製する場合、担体や添加剤を用いることで、前述する固体、半固体または液体の剤型など、任意の剤型にすることができる。制限されないものの、一例として、本有効成分を溶解又は分散した水溶液にデキストリン等の賦形剤を配合し、噴霧乾燥又は凍結乾燥等の定法に従って粉末化することで粉末製剤として調製することができるし、さらに造粒されることで顆粒製剤として調製することもできる。また、他の一例として、または前記の固形製剤を少量の水やアルコールで溶解することで、シロップ形状を有する製剤に調製することができる。
本マスキング剤に含まれるスクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンの塩、又は/及びカンゾウ抽出物の割合は、本マスキング剤を摂取することで、その後に摂取した不快風味を有する経口組成物の当該不快風味臭が抑制されるという目的に適うものであればよい。具体的には、本有効成分に起因する甘味を考慮して、目的に応じて選択設定することができる。例えば、前述するように、スクラロースの甘味度はショ糖(スクロース)の600倍、モグロシドVの甘味度はショ糖の300~500倍、レバウディオサイドAの甘味度はショ糖の300~450倍、ソーマチンの甘味度はショ糖の3000~8000倍、ネオテームの甘味度はショ糖の10000倍、アスパルテームの甘味度はショ糖の100~200倍、アセスルファムKの甘味度はショ糖の200倍、サッカリン又はその塩の甘味度はショ糖の300~500倍、グリチルリチン酸の甘味度はショ糖の150倍である。このため、例えば、本マスキング剤を、甘味を有するように調製する場合は、本有効成分を甘味を発揮する量(甘味の閾値以上の量)で配合することが好ましい。具体的には、例えばスクラロースの配合量としては0.0005質量%以上、モグロシドVの配合量としては0.002質量%以上、レバウディオサイドAの配合としては0.002質量%以上、ソーマチンの配合量としては0.0001質量%以上、ネオテームの配合量としては0.0001質量%以上、アスパルテームの配合量としては0.0028質量%以上、アセスルファムKの配合量としては0.002質量%以上、サッカリン又はその塩の配合量としては0.0012質量%以上、グリチルリチン酸の配合量としては0.004質量%以上となるような範囲で適宜調整することができる。一方、本マスキング剤を、甘味を有しないように調製する場合は、本有効成分を甘味を呈さない量(甘味の閾値未満の量)で配合する。具体的には、スクラロースの配合量としては0.0005質量%未満、モグロシドVの配合量としては0.002質量%未満、レバウディオサイドAの配合としては0.002質量%未満、ソーマチンの配合量としては0.0001質量%未満、ネオテームの配合量としては0.0001質量%未満、アスパルテームの配合量としては0.0028質量%未満、アセスルファムKの配合量としては0.002質量%未満、サッカリン又はその塩の配合量としては0.0012質量%未満、グリチルリチン酸の配合量としては0.004質量%未満となるような範囲で適宜調整することができる。なお、実際の甘味の閾値(認知閾値)は、調製する本マスキング剤毎に設定することが好ましく、この場合、閾値の設定は極限法に従って行うことが好ましい。
本マスキング剤に含まれる本有効成分の割合として、具体的には下記の範囲を例示することができる:
<スクラロース>
0.0000375~100質量%、好ましくは0.0005~50質量%、より好ましくは0.00375~5質量%。
<ラカンカ抽出物(モグロシドV換算)>
0.000075~100質量%、好ましくは0.001~50質量%、より好ましくは0.0075~10質量%。
<ステビア抽出物(レバウディオサイドA換算)>
0.000075~100質量%、好ましくは0.001~50質量%、より好ましくは0.0075~10質量%。
<ソーマチン>
0.0000075~100質量%、好ましくは0.0001~50質量%、より好ましくは0.00075~1質量%。
<ネオテーム>
0.00000225~100質量%、好ましくは0.00003~50質量%、より好ましくは0.000225~8.3質量%。
<アスパルテーム>
0.0001125~100質量%、好ましくは0.0015~50質量%、より好ましくは0.01125~15質量%。
<アセスルファムK>
0.0001125~100質量%、好ましくは0.0015~50質量%、より好ましくは0.01125~15質量%。
<サッカリン又はその塩>
0.000045~100質量%、好ましくは0.0006~50質量%、より好ましくは0.0045~6質量%。
<カンゾウ抽出物(グリチルリチン酸換算)>
0.00015~100質量%、好ましくは0.002~50質量%、より好ましくは0.015~20質量%。
本発明において、不快風味をマスキング又は抑制するとは、前述するように、前記の不快な味及び臭いの少なくとも1種または全てを完全に消失することに限定されるものではなく、不快な味及び臭いの少なくとも1種または全ての強さを減弱(低減)することを包含する意味である。つまり、不快風味マスキング又は不快風味抑制とは、予め本マスキング剤を摂取することで、その後に摂取する経口組成物の不快風味が、本マスキング剤を予め摂取しない場合に感じる不快風味と比較して減弱(低減)したと感じさせる作用効果である。こうした作用効果は、通常、訓練された専門パネルによる官能試験によって評価判定することができる。具体的には、対象とする不快風味含有経口組成物を摂取する前に、不快風味マスキング剤(候補物を含む)を摂取した場合に、当該マスキング剤を摂取しないで不快風味含有経口組成物を摂取した場合に感じる当該不快風味含有経口組成物の不快風味と比較して、その不快風味が低減したと感じられる場合には、当該マスキング剤(候補物)は、本マスキング剤に該当すると判断することができる。なお、当該不快風味には、前述するように、好ましくは苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、臭、青臭さ、及び硫黄臭が含まれる。
(II)経口製品
本発明の経口製品は、不快風味を有する経口組成物と、前記(I)で説明した本マスキング剤とを非混合状態で含有する経口製品であって、不快風味含有経口組成物を摂取する前に本マスキング剤が摂取されるように構成されてなることを特徴とする。
なお、本発明が対象とする経口製品には、飲食物及び経口医薬品が含まれる。好ましくは飲食物である。
特に制限されないものの、本発明の経口製品には、下記に掲げる(1)~(3)の形態を有するものが含まれる。
(1)不快風味含有経口組成物の表面に本マスキング剤が被覆されてなる経口製品:
一例として、固形または半固形状の不快風味含有経口組成物を核として、その表面に固形または半固形状の本マスキング剤がコーティングされてなる、例えばチュアブル錠剤、チュアブルカプセル剤、チュアブル菓子(キャンディー、グミ、ガム)が含まれる。
これらの経口製品は、口腔内で本マスキング剤が先に溶解して嚥下されるため、その後に表出する不快風味含有経口組成物の不快風味が感じられにくいという特徴を有する。
(2)不快風味含有経口組成物の上に本マスキング剤が積層されてなる構造を有する経口製品:
一例として、固形、半固形状または液状の不快風味含有経口組成物の上層部に、固形、半固形または液状の本マスキング剤が積層されて、先に本マスキング剤が摂食できる構造になっている、例えば層形状のゼリー、ババロア、飲料、アイスクリームが含まれる。
これらの経口製品は、上層部に積層された本マスキング剤を先に口腔内にいれて嚥下することができるため、下層部に位置しその後に摂取する不快風味含有経口組成物の不快風味が感じられにくいという特徴を有する。
(3)不快風味含有経口組成物と本マスキング剤とが各々別個に包装されて組み合わせられたセット形態を有する経口製品:
一例として、別個に包装された不快風味含有経口組成物と本マスキング剤とが、セットとして組み合わされた経口製品が含まれる。
これらの経口製品は、先に本マスキング剤を口腔内にいれて嚥下されるものであればよく、基本的には摂取者に委ねられるものの、本マスキング剤を不快風味含有経口組成物の表面に掛けて食されるものであってもよい。こうすることで、その後に摂取する不快風味含有経口組成物の不快風味が感じられにくいという特徴を有する。
不快風味を有する経口組成物には、不快風味を有する飲食物及び経口医薬品が含まれる。好ましくは飲食物である。また不快風味には、前述する風味が含まれるが、好ましくは苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、硫黄臭が含まれる。また、不快風味を有する経口組成物は、フレーバーを有するものであってもよい。この場合、本発明の経口製品によれば、当該経口組成物のフレーバーは消失されることなく、不快風味がマスキングできるという効果を得ることができる。なお、ここで「消失」とはフレーバーが完全に無くなってしまうことを意味する。
本発明の経口製品について不快風味含有経口組成物の不快風味が、フレーバーの消失なく、抑制(マスキング)されているか否かは、マスキング剤を組み合わせた経口製品(被験製品)を摂食した際に感じるフレーバー及び不快風味を、マスキング剤を組み合わせない以外は前記被験製品と同じ構成からなる不快風味含有経口組成物(比較製品)のフレーバー及び不快風味と比較することで評価することができる。この評価において、被験製品について、不快風味含有経口組成物のフレーバーが消失することなく、また比較製品と比較して不快風味含有経口組成物に起因する不快風味が減弱(低減)している場合は、本マスキング剤を組み合わせることにより不快風味含有経口組成物の不快風味が抑制(マスキング)されていると判断することができる。具体的な評価方法は、制限されないものの、後述する実施例の記載に従って行うことができる。
このように、不快風味含有経口組成物に本マスキング剤を組み合わせるという簡便な方法で、不快風味含有経口組成物が有するフレーバーを消失することなく、その不快風味を抑制(マスキング)することができ、その結果、フレーバーを有しながらも、不快風味が消失又は低減した経口製品を調製し提供することができる。
(III)不快風味マスキング方法
本発明の不快風味マスキング方法は、不快風味を有する経口組成物を摂取する前に、スクラロース、ラカンカ抽出物、及びソーマチンよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する経口組成物を摂取することで実施することができる。
不快風味含有経口組成物、不快風味、マスキング、並びにスクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンの塩、又は/及びカンゾウ抽出物は、前記(I)で説明した通りであり、前記の記載はここに援用することができる。なお、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンの塩、又は/及びカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種の有効成分を含有する経口組成物は、(I)で説明する本マスキング剤に相当するものである。また、本方法において、不快風味含有経口組成物及び有効成分含有経口組成物(本マスキング剤)を摂取する態様は、制限されないものの、(II)で説明する経口製品を摂取する態様を例示することができる。
本方法において、不快風味含有経口組成物の不快風味が抑制(マスキング)されているか否かは、有効成分含有経口組成物を摂取した後に不快風味含有経口組成物を摂取した際に感じる不快風味(被験風味)を、有効成分含有経口組成物を摂取することなく不快風味含有経口組成物を摂取した際に感じる不快風味(比較風味)と比較することで評価することができる。この評価において、被験風味のほうが比較風味と比較して減弱(低減)している場合は、本方法により不快風味含有経口組成物の不快風味が抑制(マスキング)されていると判断することができる。
また、不快風味含有経口組成物がフレーバーを有するものである場合、本方法によれば、当該フレーバーを消失することなく、不快風味含有経口組成物の不快風味を抑制(マスキング)することができる。フレーバーが消失されないか否かは、有効成分含有経口組成物を摂取した後に不快風味含有経口組成物を摂取した際に感じるフレーバー(被験フレーバー)を、有効成分含有経口組成物を摂取することなく不快風味含有経口組成物を摂取した際に感じるフレーバー(比較フレーバー)と比較することで評価することができる。この評価において、被験フレーバーが全く感じられない場合以外、つまり被験フレーバーが比較フレーバーと同じかまたは減弱(低減)している場合であっても、本方法により不快風味含有経口組成物のフレーバーは消失していないと判断することができる。具体的な評価方法は、制限されないものの、後述する実施例の記載に従って行うことができる。
このように、不快風味含有経口組成物を摂取する前に、予め有効成分含有経口組成物を摂取するという簡便な方法で、不快風味含有経口組成物がフレーバーを有する場合はそれを消失することなく、不快風味を抑制(マスキング)することができ、その結果、フレーバーを有しながらも、不快風味が消失又は低減した経口製品を調製し提供することができる。
本発明の内容を以下の実験例や実施例を用いて具体的に説明する。しかし、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。下記において、特に言及する場合を除いて、実験は大気圧及び室温条件下で行っている。また各実験例で採用したパネルは飲食品の風味やフレーバーの官能評価に従事し訓練して社内試験に合格した官能評価適格者であり、対象とする経口組成物の官能評価についてよく訓練したうえで、本実験を実施した。また特に言及する場合を除いて、「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。
以下の実験例に使用した原料は下記の通りである。なお、後述する各表には、原料(製品)の配合量を記載する。併せて、括弧書きで原料(製品)に含まれている甘味成分の換算値を併記する。
(1)スクラロース製品
サンスイート(登録商標)SU-100(スクラロース15%含有品)(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)。ショ糖(スクロース)の約100倍の甘味度を有する甘味料製剤。
(2)ラカンカ抽出物製品
サンナチュレ(登録商標)M50(乾燥粉末製品、三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)。羅漢果の生果実(未乾燥果実)を水で抽出した後、濾過して回収した水抽出液を脱色及び濃縮した後、スプレードライにより乾燥粉末としてモグロシドVを50%の割合で含むように調製された、ショ糖の約300倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(3)ステビア抽出物製品
レバウディオJ-100(乾燥粉末製品、守田化学工業(株)製)。レバウディオサイドA 95%以上含有品。ショ糖の約400倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(4)ソーマチン製品
ネオサンマルク(登録商標)AG(ソーマチン0.15%含有)(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)。ショ糖の約4.5倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(5)ネオテーム製品
ミラティー(登録商標)200(ネオテーム2%含有)(DSP五協フード&ケミカル株式会社製)ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(6)アスパルテーム製品
パルスイート(登録商標)ダイエット(味の素株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(7)アセスルファムカリウム製品
サネット(三菱商事ライフサイエンス株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(8)サッカリンナトリウム製品
サッカリンNaA-1(大和化成株式会社製)。ショ糖の約300倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(9)カンゾウ抽出物製品
リコチンP(カンゾウ抽出物100%、グリチルリチン酸50~80%含有)(池田糖化工業株式会社製)。ショ糖の約200倍の甘味度を有する高甘味度甘味料。
(10)不快風味含有経口組成物1(苦味、タンパク臭)
下記処方からなるゼリー飲料:
大豆たんぱく 5.00(質量%)
ホエイたんぱく 5.00
クエン酸(無水) 0.20
ゲル化剤注1 1.00
乳化安定剤注2 0.4
ヨーグルトフレーバー注3 0.25
水 残 部
合 計 100.00 質量%
注1)ゲルアップ(登録商標)J-3986(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
注2)SM-1200(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
注3)アートフレーバー(登録商標)ヨーグルト NO.118473(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
(11)不快風味含有経口組成物2(酸味)
下記処方からなる飲料:
リンゴ酢注1 10.00(質量%)
リンゴ果汁注2 2.20
果糖ぶどう糖液糖 10.00
はちみつ 3.00
アップルフレーバー注3 0.10
水 残 部
合 計 100.00 質量%
注1)有機酸含量:5質量%
注2)アップル5倍濃縮透明果汁((株)果香製)
注3)アートフレーバー(登録商標)アップル NO.20-6147(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)
(12)不快風味含有経口組成物3(渋味)
下記処方からなる錠菓:
緑茶エキスパウダー注1 91.0(質量%)
ソルビトール 5.0
乳化剤 注2 4.0
合 計 100.0 質量%
注1)SD緑茶エキスパウダーNO.16714(三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)(カテキン含量:28質量%)
注2)DK エステル F-20W(第一工業製薬(株)製)
実験例1 不快風味含有経口組成物の不快風味及びフレーバーの評価(タンパク臭、苦味:その1)
表1に記載する組成からなる4種類のマスキング剤(粉体)を調製し、4名のパネルに、下記の3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤A~D)と不快風味含有経口組成物1(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取させて、不快風味含有経口組成物1の不快風味(苦味、タンパク臭)及びフレーバー(ヨーグルトフレーバー)の強さを評価した。なお、不快風味とフレーバーの評価は、被験経口組成物を、各パネルに食べさせて、口腔内で感じる味と口腔から鼻腔にかけて感じる臭い(レトロネーザル)を評価することで実施した。
Figure 2022144660000001
(摂取方法)
方法1:被験経口組成物に各被験マスキング剤を添加し、混合した後に一緒に口に入れて嚥下する。
方法2:各被験マスキング剤を先に口に入れ、口腔内に残っている状態で、被験経口組成物を口に入れて嚥下する。
方法3:各被験マスキング剤を先に口に入れ、嚥下した後に、被験経口組成物を口に入れて嚥下する。
(評価方法)
上記の3通りの摂取方法で被験経口組成物を4名のパネルに食べてもらい、各被験経口組成物の不快風味(タンパク臭、苦味)とヨーグルトフレーバーの強さを評価してもらった。評価の結果は、下記の基準に従って、各パネルにスコアをつけてもらった。ちなみに、各パネルは、事前に被験経口組成物だけを食べてその不快風味(タンパク臭、苦味)とヨーグルトフレーバーを把握し、パネル間同士でその不快臭味とフレーバー、並びにその強さを確認しあった後、互いに下記の基準をすり合わせて、各自の内的基準が等しくなるように調整した。
[不快風味(タンパク臭、苦味)の評価基準]
被験経口組成物だけを食べた際に感じるタンパク臭と苦味(ブランク)を「スコア0」に設定して、タンパク臭と苦味に対するマスキング効果を下記の基準に従って評価した。
3点:まったく不快風味(タンパク臭または苦味)がしない。
2点:ブランクより明らかに不快風味(タンパク臭または苦味)が少ない。
1点:ブランクよりもやや不快風味(タンパク臭または苦味)が少ない。
0点:ブランクと同程度の不快風味(タンパク臭または苦味)がある。
[ヨーグルトフレーバーの評価基準]
被験経口組成物だけを食べた際に感じるヨーグルトフレーバー(ブランク)を「スコア2」に設定して、ヨーグルトフレーバーを下記の基準に従って評価した。
3点:ブランクよりもヨーグルトフレーバーを感じる。
2点:ブランクと同程度のヨーグルトフレーバーを感じる。
1点:ヨーグルトフレーバーは感じるが、ブランクよりも劣る。
0点:まったくヨーグルトフレーバーを感じない。
評価結果を表2に示す。なお、表2で示す結果は、4名のパネル各自の判断スコアに大きな差異がないことを確認したうえで、それらの平均をとった値である。
Figure 2022144660000002
表2に示すように、マスキング剤としてスクラロースを用いた場合、本発明の方法3によるタンパク臭に対するマスキング効果は、方法1及び2と差はなかったが、苦味に対するマスキング効果は、方法1及び2よりも高くなることが確認された。特筆すべきは、方法1及び2ではヨーグルトフレーバーが顕著に減少するのに対して、本発明の方法3によれば全く減少しなかった点である。このことから、スクラロースを用いて本発明を実施することで、フレーバーを大きく減少することなく、不快風味を抑制することができることが確認された。
また、マスキング剤としてラカンカ抽出物またはソーマチンを用いた場合、本発明の方法3によるタンパク臭及び苦味に対するマスキング効果は、いずれも方法1及び2よりも高くなることが確認された。特に苦味に対するマスキング効果は著しく高いことが確認された。スクラロースと同様に、方法1及び2ではヨーグルトフレーバーが顕著に減少するのに対して、本発明の方法3によれば全く減少せず、むしろ増強されることが確認された。このことから、ラカンカ抽出物及び/またはソーマチンを用いて本発明を実施することで、フレーバーを減少することなく、むしろ増強しながら、不快風味を抑制することができることが確認された。
実験例2 不快風味含有経口組成物の不快風味及びフレーバーの評価(タンパク臭または苦味:その2)
表3に記載する組成からなる8種類のマスキング剤(粉体)を調製し、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤E~L)と不快風味含有経口組成物1(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取させて、不快風味含有経口組成物の不快風味(苦味、タンパク臭)及びフレーバー(ヨーグルトフレーバー)の強さを評価した。
Figure 2022144660000003
評価結果を表4に示す。なお、表4で示す結果は、実験例1と同様に、4名のパネル各自の判断スコアに大きな差異がないことを確認したうえで、それらの平均をとった値である。
Figure 2022144660000004
表4に示すように、マスキング剤としてステビア抽出物、ステビア抽出物とラカンカ抽出物の混合物、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリンNa、またはカンゾウ抽出物を用いた場合、いずれの場合も、方法3によるタンパク臭及び苦味に対するマスキング効果は、方法1又は2と同等又はそれ以上であった。また、スクラロース、ラカンカ抽出物及びソーマチンと同様、方法1及び2ではヨーグルトフレーバーが顕著に減少するのに対して、方法3によれば全く減少しなかった。特に、ステビア抽出物、ステビア抽出物とラカンカ抽出物の混合物、ネオテーム、アスパルテーム、またはカンゾウ抽出物を用いた場合は、ラカンカ抽出物及びソーマチンと同様に、ヨーグルトフレーバーがむしろ増強することが確認された。これらのことから、前記甘味料を用いて本発明を実施することで、フレーバーを減少することなく、不快風味を抑制することができることが確認された。
実験例1及び2の結果から、ソーマチン>ラカンカ抽出物>ステビア抽出物とラカンカ抽出物の混合物>スクラロース>ネオテーム>ステビア抽出物>アスパルテーム>サッカリンNa>アセスルファムK>カンゾウ抽出物の順で本発明の効果を奏することが確認された。
実験例3 不快風味含有経口組成物の不快風味及びフレーバーの評価(タンパク臭または苦味:その3)
実験例1及び2を通じて最も効果が高かったソーマチンを用いて、表5に記載する組成からなる6種類のマスキング剤(粉体)を調製し、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤3-1~3-5)と不快風味含有経口組成物1(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取させ、不快風味含有経口組成物の不快風味(苦味、タンパク臭)及びフレーバー(ヨーグルトフレーバー)の強さを評価した。
Figure 2022144660000005
評価結果を表6に示す。なお、表5で示す結果は、実験例1と同様に、4名のパネル各自の判断スコアに大きな差異がないことを確認したうえで、それらの平均をとった値である。
Figure 2022144660000006
この結果から、甘味の閾値に拘わらず、ソーマチンを用いて本発明を実施することで、ヨーグルトフレーバーが増強されることが確認された。またソーマチンを甘味の閾値以上の量で用いて本発明を実施することで、不快風味を抑制するとともに、ヨーグルトフレーバーを増強することが確認された。不快風味の抑制効果は、ソーマチンの使用量を多くすることで強くなる傾向が認められた。
実験例4 不快風味含有経口組成物の不快風味及びフレーバーの評価(酸味)
(1)表1及び表3に記載する組成からなる11種類のマスキング剤A~C及びE~L(粉体)を用いて、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤A~L)と不快風味含有経口組成物2(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取してもらい、不快風味含有経口組成物の不快風味(酸味;有機酸)及びフレーバー(アップルフレーバー)の強さを評価してもらった。評価基準は、評価する不快風味とフレーバーが、それぞれ「アップルフレーバー」及び「酸味」である点を除いて、実験例1に記載する基準を採用した。
評価結果を表7に示す。なお、表7で示す結果は、実験例1と同様に、4名のパネル各自の判断スコアに大きな差異がないことを確認したうえで、それらの平均をとった値である。
Figure 2022144660000007
表7に示すように、マスキング剤として、スクラロース、ラカンカ抽出物、ソーマチン、ステビア抽出物、ステビア抽出物とラカンカ抽出物の混合物、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリンNa、またはカンゾウ抽出物を用いた場合、いずれも方法1及び2ではアップルフレーバーが減少するのに対して、方法3によるとむしろ増強することが確認された。このことから、前記甘味料を用いて本発明を実施することで、フレーバーを減少することなく、不快風味を抑制することができることが確認された。
(2)実験例3と同様に、ソーマチンを用いて表5に記載する6種類のマスキング剤(粉体)を調製し、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤3-1~3-6)と不快風味含有経口組成物2(被験経口組成物)を摂取させて、不快風味含有経口組成物の不快風味(酸味)及びフレーバー(アップルフレーバー)の強さを評価した。
評価結果を表8に示す。なお、表8で示す結果は、実験例1と同様に、4名のパネル各自の判断スコアに大きな差異がないことを確認したうえで、それらの平均をとった値である。
Figure 2022144660000008
この結果から、甘味の閾値に拘わらず、ソーマチンを用いて本発明を実施することで、アップルフレーバーが増強されることが確認された。またソーマチンを甘味の閾値以上の量で用いて本発明を実施することで、不快風味を抑制するとともに、アップルフレーバーを増強することが確認された。不快風味の抑制効果は、ソーマチンの使用量を多くすることで強くなる傾向が認められた。
実験例5 不快風味含有経口組成物の不快風味及びフレーバーの評価(渋味)
(1)表1及び表3に記載する組成からなる11種類のマスキング剤A~C及びE~L(粉体)を用いて、実験例1と同様に、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤A~L)と不快風味含有経口組成物3(被験経口組成物)(品温15℃)を摂取してもらい、不快風味含有経口組成物の不快風味(渋味;カテキン)及びフレーバー(緑茶フレーバー)の強さを評価してもらった。評価基準は、評価する不快風味とフレーバーが、それぞれ「緑茶フレーバー」及び「渋味」である点を除いて、実験例1に記載する基準を採用した。
評価結果を表9に示す。なお、表9で示す結果は、実験例1と同様に、4名のパネル各自の判断スコアに大きな差異がないことを確認したうえで、それらの平均をとった値である。
Figure 2022144660000009
表9に示すように、マスキング剤として、スクラロース、ラカンカ抽出物、ソーマチン、ステビア抽出物、ステビア抽出物とラカンカ抽出物の混合物、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムK、サッカリンNa、またはカンゾウ抽出物を用いた場合、いずれも方法1及び2ではアップルフレーバーが減少するのに対して、方法3によるとむしろ増強することが確認された。このことから、前記甘味料を用いて本発明を実施することで、フレーバーを減少することなく、不快風味を抑制することができることが確認された。
(2)実験例3と同様に、ソーマチンを用いて表5に記載する6種類のマスキング剤(粉体)を調製し、4名のパネルに、3通りの摂取方法で、マスキング剤(被験マスキング剤3-1~3-6)と不快風味含有経口組成物3(被験経口組成物)を摂取させて、不快風味含有経口組成物の不快風味(渋味)及びフレーバー(緑茶フレーバー)の強さを評価した。
評価結果を表10に示す。なお、表10で示す結果は、実験例1と同様に、4名のパネル各自の判断スコアに大きな差異がないことを確認したうえで、それらの平均をとった値である。
Figure 2022144660000010
この結果から、甘味の閾値に拘わらず、ソーマチンを用いて本発明を実施することで、アップルフレーバーが増強されることが確認された。またソーマチンを甘味の閾値以上の量で用いて本発明を実施することで、不快風味を抑制するとともに、アップルフレーバーを増強することが確認された。不快風味の抑制効果は、ソーマチンの使用量を多くすることで強くなる傾向が認められた。

Claims (8)

  1. 不快風味を有する経口組成物を摂取する前に摂取される不快風味マスキング剤であって、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する、前記不快風味マスキング剤。
  2. 前記不快風味が、苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1に記載する不快風味マスキング剤。
  3. 不快風味を有する経口組成物と、請求項1又は2に記載する不快風味マスキング剤とを非混合状態で含有する経口製品であって、不快風味含有経口組成物を摂取する前に不快風味マスキング剤が摂取されるように構成されてなる、経口製品。
  4. 下記のいずれかの形態を有することを特徴とする、請求項3に記載する経口製品:
    (1)不快風味含有経口組成物の表面に不快風味マスキング剤が被覆されてなる形態、
    (2)不快風味含有経口組成物の上に不快風味マスキング剤が積層されてなる構造を有する形態、
    (3)不快風味含有経口組成物と不快風味マスキング剤とが各々別個に包装されて組み合わせられたセット形態。
  5. 前記不快風味が、苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項3又は4に記載する経口製品。
  6. 不快風味を有する経口組成物を摂取する前に、スクラロース、ラカンカ抽出物、ステビア抽出物、ソーマチン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、及びその塩、並びにカンゾウ抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する経口組成物を摂取することを特徴とする、不快風味を有する経口組成物の不快風味をマスキングする方法。
  7. 前記不快風味が、苦味、酸味、渋味、タンパク臭、酸臭、レトルト臭、青臭さ、及び硫黄臭からなる群より選択される少なくとも1つである、請求項6に記載するマスキング方法。
  8. 不快風味を有する経口組成物のフレーバーが消失されない方法である、請求項6又は7に記載するマスキング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7463603B1 (ja) 2023-07-28 2024-04-08 株式会社ダイセル エクオール含有組成物およびその製造方法

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