JP2022144337A - Machine tool - Google Patents
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Abstract
Description
本明細書は、工作機械に関する。 This specification relates to machine tools.
工作機械の一形式として、特許文献1には、主軸ユニット駆動装置を有する工作機械が開示されている。この工作機械は、工具を装着可能な主軸、及び主軸を回転駆動させる主軸駆動モータを含む主軸ユニットと、主軸ユニットをワークに対して相対移動させる各軸モータを備えたユニット移動部と、各軸モータのトルクを検出する各トルクセンサと、検出トルクに基づいて、各軸モータの駆動速度を制御する数値制御装置と、を具備している。数値制御装置は、第一トルク制限値を記憶する記憶部と、トルクを比較するトルク監視手段と、トルク監視手段により検出トルクが第一トルク制限値を超えると判断された場合に、対応する軸モータの駆動速度を低減させる速度制御手段と、を備えている。また、速度制御手段は、トルク監視手段により検出トルクが第二トルク制限値を下回ったと判断された場合、当該検出トルクが検出された軸モータの駆動速度を上昇させる処理を実施するようになっている。
As one type of machine tool,
上述した特許文献1に記載されている工作機械においては、検出トルクを制限値と比較することにより軸モータの駆動速度を制御することは可能である。しかし、駆動装置の駆動軸の駆動に対する抵抗は周囲の温度などによって変化する場合があり、この場合、特許文献1に記載のように単に検出トルクを制限値と比較することにより軸モータの駆動速度を制御するだけでは、駆動装置の駆動軸の制御を適切に実施することができないおそれがあった。
In the machine tool described in
このような事情に鑑みて、本明細書は、駆動装置の駆動に対する抵抗の変動による影響を受けることなく、駆動装置の駆動軸の制御を適切に実施することができる工作機械を開示する。 In view of such circumstances, the present specification discloses a machine tool that can appropriately control the drive shaft of the drive device without being affected by fluctuations in resistance to driving of the drive device.
本明細書は、駆動軸を駆動源の出力によって駆動させる駆動装置と、前記駆動装置の駆動量に係る物理量である駆動物理量を検出する検出部と、前記駆動装置への初期指令駆動量を取得する取得部と、前記検出部によって検出された前記駆動物理量である検出駆動物理量が判定閾値より大きい場合には、前記駆動装置への指令駆動量を、前記初期指令駆動量から前記初期指令駆動量より小さい第1指令駆動量に自動的に変更する自動変更部と、前記自動変更部によって変更された前記第1指令駆動量にて前記駆動装置を駆動させる第1制御部と、を備えた工作機械を開示する。 The present specification includes a drive device that drives a drive shaft with the output of a drive source, a detection unit that detects a drive physical amount that is a physical quantity related to the drive amount of the drive device, and an initial command drive amount to the drive device. and when the detected drive physical quantity, which is the drive physical quantity detected by the detection unit, is greater than a determination threshold value, the command drive amount to the drive device is changed from the initial command drive amount to the initial command drive amount. A machine tool comprising: an automatic changing unit that automatically changes the first commanded driving amount to a smaller one; and a first control unit that drives the driving device with the first commanded driving amount changed by the automatic changing unit. Disclose the machine.
本開示によれば、駆動装置の駆動に対する抵抗の大きさが変化したことにより、検出駆動物理量が判定閾値より大きくなった場合には、駆動装置への指令駆動量を前記初期指令駆動量から第1指令駆動量に自動的に変更することが可能となり、その変更した第1指令駆動量にて駆動装置を駆動させることが可能となる。これにより、駆動装置の駆動に対して変化した抵抗の大きさを小さく抑制することが可能となる。したがって、駆動装置の駆動に対する抵抗の変動による影響を受けることなく、駆動装置の駆動軸の制御を適切に実施することが可能となる。 According to the present disclosure, when the detected drive physical quantity becomes larger than the determination threshold value due to a change in resistance to driving of the drive device, the command drive amount to the drive device is changed from the initial command drive amount to It becomes possible to automatically change to the first commanded drive amount, and it becomes possible to drive the drive device with the changed first commanded drive amount. As a result, it is possible to suppress the magnitude of the resistance that changes with respect to the driving of the driving device. Therefore, it is possible to appropriately control the drive shaft of the drive device without being affected by fluctuations in resistance to driving of the drive device.
(加工システム)
以下、工作機械が適用された加工システムの一例について説明する。加工システム10は、図1に示すように、複数のベースモジュール20と、そのベースモジュール20に設けられた複数(本実施形態では10個)の作業機モジュール30(加工装置)と、多関節ロボット(以下、ロボットと称する場合もある。)60(図2参照)と、を備えている。以下の説明では、加工システム10に関する「前後」,「左右」,「上下」を、加工システム10の正面側から見た場合における前後,左右,上下として扱うこととする。
(processing system)
An example of a machining system to which a machine tool is applied will be described below. As shown in FIG. 1, the
ベースモジュール20は、後述するワーク搬送装置であるロボット60、及びロボット60を制御するロボット制御装置80を備えている。
The
作業機モジュール30は、複数種類あり、旋盤モジュール30A、ドリミルモジュール30B、加工前ストックモジュール30C、加工後ストックモジュール30D、検測モジュール30E、仮置モジュール30Fなどである。
There are multiple types of
(旋盤モジュール)
旋盤モジュール30Aは、旋盤がモジュール化されたものである。旋盤は、加工対象物であるワークWを回転させて、固定した切削工具43aで加工する工作機械である。旋盤モジュール30Aは、図2に示すように、可動ベッド41、主軸台42、工具台43、工具台移動装置44、加工室45、走行室46及びモジュール制御装置47を有している。
(lathe module)
The
可動ベッド41は、複数の車輪41aを介してベースモジュール20に設けられたレール(不図示)上を前後方向に沿って移動する。主軸台42は、ワークWを回転可能に保持するものである。主軸台42は、前後方向に沿って水平に配置された主軸42aを回転可能に支持する。主軸42aの先端部にはワークWを把持するチャック42bが設けられる。主軸42aは、回転伝達機構42cを介してサーボモータ42dによって回転駆動される。
The
工具台43は、切削工具43aに送り運動を与える装置である。工具台43は、いわゆるタレット型の工具台であり、ワークWを切削する複数の切削工具43aが装着される工具保持部43bと、工具保持部43bを回転可能に支持するとともに所定の切削位置に位置決め固定可能である回転駆動部43cを有している。
The
工具台移動装置44は、工具台43ひいては切削工具43aを上下方向(X軸方向)及び前後方向(Z軸方向)に沿って移動させる装置である。工具台移動装置44は、工具台43をX軸方向に沿って移動させるX軸駆動装置44aと、工具台43をZ軸方向に沿って移動させるZ軸駆動装置44bとを有している。
The tool
X軸駆動装置44aは、可動ベッド41に設けられたコラム48に対して上下方向に沿って摺動可能に取り付けられたX軸スライダ44a1と、X軸スライダ44a1を移動させるためのサーボモータ44a2とを有している。Z軸駆動装置44bは、X軸スライダ44a1に対して前後方向に沿って摺動可能に取り付けられたZ軸スライダ44b1と、Z軸スライダ44b1を移動させるためのサーボモータ44b2とを有している。Z軸スライダ44b1には、工具台43が取り付けられている。
The
加工室45は、ワークWを加工するための部屋(空間)であり、加工室45内には、チャック42b、工具台43(切削工具43a、工具保持部43b及び回転駆動部43c)が収容されている。加工室45は、前壁45a、天井壁45b、左右壁及び後壁(何れも不図示)によって区画されている。前壁45aには、ワークWが入出される入出口45a1が形成されている。入出口45a1は、図示しないモータによって駆動するシャッタ45cによって開閉される。尚、シャッタ45cの開状態(開位置)を実線にて、閉状態(閉位置)を二点鎖線にて示す。
The
走行室46は、加工室45の入出口45a1に臨んで設けられた部屋(空間)である。走行室46は、前壁45a及び前面パネル31によって区画されている。走行室46内は、後述するロボット60が走行可能である。モジュール制御装置47は、回転駆動部43c、工具台移動装置44などを駆動させる装置である。
The
(ドリミルモジュール)
ドリミルモジュール30Bは、ドリルによる孔開けやミーリング加工等を行うマシニングセンタがモジュール化されたものである。マシニングセンタは、固定したワークWに対し、回転する工具(回転工具)を押し当てて加工する工作機械である。ドリミルモジュール30Bは、図3に示すように、可動ベッド51、主軸ヘッド52、主軸ヘッド移動装置53、ワークテーブル54、加工室55、走行室56及びモジュール制御装置57を有している。
(Dori Mill module)
The
可動ベッド51は、複数の車輪51aを介してベースモジュール20に設けられたレール(不図示)上を前後方向に沿って移動する。主軸ヘッド52は、主軸52aを回転可能に支持する。主軸52aの先端(下端)部には、ワークWを切削する切削工具52b(例えば、ドリルやエンドミル等)が主軸チャックを介して装着可能である。主軸52aは、サーボモータ52cによって回転駆動される。主軸チャックは、切削工具52bをクランプ/アンクランプする。
The
主軸ヘッド移動装置53は、主軸ヘッド52ひいては切削工具52bを上下方向(Z軸方向)、前後方向(Y軸方向)及び左右方向(X軸方向)に沿って移動させる装置である。主軸ヘッド移動装置53は、主軸ヘッド52をZ軸方向に沿って移動させるZ軸駆動装置53aと、主軸ヘッド52をX軸方向に沿って移動させるX軸駆動装置53bと、主軸ヘッド52をY軸方向に沿って移動させるY軸駆動装置53cと、を有している。Z軸駆動装置53aは、X軸スライダ53eに対して摺動可能に取り付けられたZ軸スライダ53dをZ軸方向に沿って移動させる。Z軸スライダ53dには、主軸ヘッド52が取り付けられている。X軸駆動装置53bは、Y軸スライダ53fに対して摺動可能に取り付けられたX軸スライダ53eをX軸方向に沿って移動させる。Y軸駆動装置53cは、可動ベッド51に設けられた本体58に対して摺動可能に取り付けられたY軸スライダ53fをY軸方向に沿って移動させる。
The spindle
ワークテーブル54は、ワークWを固定保持する。ワークテーブル54は、本体58の前面に設けられたワークテーブル回転装置54aに固定されている。ワークテーブル回転装置54aは、前後方向に沿って延びる軸線回りに回転駆動される。これにより、ワークWを傾斜させた状態で切削工具52bにより加工することができる。なお、ワークテーブル54は、本体58の前面に直接固定してもよい。また、ワークテーブル54は、ワークWを把持するチャック54bが設けられている。
The work table 54 holds the work W fixedly. The work table 54 is fixed to a work
加工室55は、ワークWを加工するための部屋(空間)であり、加工室55内には、主軸52a、切削工具52b、ワークテーブル54、ワークテーブル回転装置54aが収容されている。加工室55は、前壁55a、天井壁55b、左右壁及び後壁(何れも不図示)によって区画されている。前壁55aには、ワークWが入出される入出口55a1が形成されている。入出口55a1は、図示しないモータによって駆動するシャッタ55cによって開閉される。尚、シャッタ55cの開状態(開位置)を破線にて、閉状態(閉位置)を二点鎖線にて示す。
The
走行室56は、加工室55の入出口55a1に臨んで設けられた部屋(空間)である。走行室56は、前壁55a及び前面パネル31によって区画されている。走行室56内は、後述するロボット60が走行可能である。なお、隣り合う走行室46(または56)は、加工システム10の並設方向全長に亘って連続する空間を形成する。また、モジュール制御装置57は、主軸52a(サーボモータ52c)、主軸ヘッド移動装置53などを駆動させる装置である。
The
(ストックモジュール、検測モジュール等)
加工前ストックモジュール30Cは、加工システム10にワークWを投入するモジュール(ワーク投入モジュール)である。加工後ストックモジュール30Dは、加工システム10によって実施されるワークWに対する一連の加工が完了した完成品を収納するモジュールである。
(stock module, inspection module, etc.)
The
検測モジュール30Eは、ワークW(例えば加工後のワークW)を検測するものである。仮置モジュール30Fは、加工システム10による一連の加工工程中において、ワークWを仮置きするためのものである。検測モジュール30E及び仮置モジュール30Fは、旋盤モジュール30A及びドリミルモジュール30Bと同様に、走行室(不図示)を有している。
The
(ロボット)
ロボット60は、走行可能であり、主として図4に示すように、走行部61、及び本体部62を有している。
(robot)
The
(走行部)
走行部61は、走行室46,56内を左右方向(作業機モジュール30の並設方向:X軸方向)に沿って走行可能である。走行部61は、主として図4に示すように、走行駆動装置61bによって走行部本体61aを左右方向に沿って直動するための走行駆動軸(以下、X軸と称する場合もある。尚、このX軸はロボット制御系のX軸であり、加工システム10のX軸方向とは異なる。)61cを有している。走行部本体61aの背部には、走行駆動軸61cのスライダ61c2が取り付けられている。走行駆動軸61cは、ベースモジュール20の前側面に設けられて水平方向(左右方向)に沿って延在するレール61c1と、レール61c1に摺動可能に係合する複数のスライダ61c2とから構成されている。
(running part)
The traveling
走行部本体61aは走行駆動装置61bが設けられている。走行駆動装置61bは、サーボモータ61b1、駆動力伝達機構61b2、ピニオン61b3、ラック61b4などから構成される。サーボモータ61b1の回転出力によってピニオン61b3が回転する。ピニオン61b3はラック61b4に歯合する。ラック61b4は、ベースモジュール20の前側面に設けられて水平方向(左右方向)に沿って延在する。
A
サーボモータ61b1は、駆動源であり、ロボット制御装置80(図6参照。以下、制御装置80と称する場合もある。)に接続されている。サーボモータ61b1は、制御装置80からの指示に従って回転駆動され、ピニオン61b3がラック61b4を転動する。これにより、走行部本体61aは、走行室46,56内を左右方向に沿って走行可能である。また、サーボモータ61b1は、サーボモータ61b1に流れる電流を検知する電流センサ61b5(図6参照)が内蔵されている。サーボモータ61b1は、サーボモータ61b1の位置(例えば、回転角度)を検知する位置センサ(例えば、レゾルバ、エンコーダ)61b6(図6参照)が内蔵されている。電流センサ61b5及び位置センサ61b6の検出結果は、制御装置80に送信されている。
The servomotor 61b1 is a drive source and is connected to a robot control device 80 (see FIG. 6, hereinafter sometimes referred to as the control device 80). The servomotor 61b1 is rotationally driven according to an instruction from the
サーボモータ61b1に流れる電流は、走行駆動装置61bの駆動量に係る物理量である駆動物理量であり、電流センサ61b5は、駆動物理量である電流(電流値)を検出する駆動物理量検出部(以下、単に検出部と称する場合がある。)である。本実施形態では、制御装置80は、取得した電流値からサーボモータ61b1(走行駆動軸61c)に掛かるトルク(走行駆動装置61bの駆動量に係る物理量である。)を演算しており、電流センサ61b5は、トルクを検出する駆動物理量検出部と言える。尚、駆動物理量は、電流値に限定されず、駆動物理量であれば他の物理量を使用するようにしてもよく、例えばサーボモータ61b1(走行駆動軸61c)に掛かるトルクを採用してもよい。この場合、センサとしては、トルクを直接検出できるトルクセンサを使用すればよい。また、位置センサ61b6は、サーボモータ61b1の位置ひいては駆動軸(走行駆動軸61c)の位置を検出する位置検出部である。
The current flowing through the servomotor 61b1 is a driving physical quantity that is a physical quantity related to the driving amount of the traveling
(本体部)
本体部62は、主として図4,5に示すように、旋回テーブル(テーブル)63と、旋回テーブル63に設けられたアーム部64から構成されている。
(main body)
4 and 5, the
(旋回テーブル)
旋回テーブル63は、図5に示すように、旋回テーブル63に設けられたテーブル駆動軸(以下、D軸と称する場合もある。)63aと、テーブル駆動軸63aを回転駆動するテーブル駆動装置63bとを有している。テーブル駆動装置63bは、走行部本体61aに設けられている。テーブル駆動装置63bは、テーブル駆動軸63aに設けられた歯車(不図示)、この歯車に歯合するピニオン63b3、サーボモータ63b1、サーボモータ63b1の出力をピニオン63b3に伝達する駆動力伝達機構63b2などから構成されている。
(swivel table)
As shown in FIG. 5, the swivel table 63 includes a table drive shaft (hereinafter also referred to as D-axis) 63a provided on the swivel table 63, and a
サーボモータ63b1は、駆動源であり、制御装置80(図6参照)に接続されている。サーボモータ63b1は、制御装置80からの指示に従って回転駆動され、ピニオン63b3がテーブル駆動軸63aを回転する。これにより、旋回テーブル63は、テーブル駆動軸63aの回転軸回りに回転可能である。また、サーボモータ63b1は、サーボモータ63b1に流れる電流を検知する電流センサ63b4(図6参照)が内蔵されている。サーボモータ63b1は、サーボモータ61b1と同様に、サーボモータ63b1の位置を検知する位置センサ63b5(図6参照)が内蔵されている。電流センサ63b4及び位置センサ63b5の検出結果は、制御装置80に送信されている。
The servomotor 63b1 is a drive source and is connected to the control device 80 (see FIG. 6). The servomotor 63b1 is rotationally driven according to an instruction from the
旋回テーブル63は、ワークWを反転する反転装置66が設けられている。反転装置66は、把持部75から受け取ったワークWを反転し、反転したワークWを把持部75に受け渡すことができる。
The turning table 63 is provided with a reversing
(アーム部)
アーム部64は、駆動軸(またはアーム)が直列に並んでいる、いわゆるシリアルリンク型のアームである。アーム部64は、主として図4,5に示すように、第1アーム71、第1アーム駆動軸(以下、A軸と称する場合もある。)72、第2アーム73、第2アーム駆動軸(以下、B軸と称する場合もある。)74、把持部75、及び把持部駆動軸(以下、C軸と称する場合もある。)76から構成されている。
(Arm part)
The
主として図4,5に示すように、第1アーム71は、棒状に形成されており、旋回テーブル63に第1アーム駆動軸72を介して回転可能に連結されている。具体的には、第1アーム駆動軸72は、旋回テーブル63上に設けられた支持部材63cに回転可能に支持されている。第1アーム駆動軸72は、第1アーム71の基端部が固定されている。第1アーム駆動軸72は、第1アーム駆動装置71bにより回転駆動される。第1アーム駆動装置71bは、支持部材63cに設けられたサーボモータ71b1、サーボモータ71b1の出力を第1アーム駆動軸72に伝達する駆動力伝達機構71b2などから構成されている。
As shown mainly in FIGS. 4 and 5, the
サーボモータ71b1は、駆動源であり、制御装置80に接続されている。サーボモータ71b1は、制御装置80からの指示に従って回転駆動され、第1アーム駆動軸72を回転する。これにより、第1アーム71は、第1アーム駆動軸72の回転軸回りに回転可能である。また、サーボモータ71b1は、サーボモータ71b1に流れる電流を検知する電流センサ71b3(図6参照)が内蔵されている。サーボモータ71b1は、サーボモータ61b1と同様に、サーボモータ71b1の位置を検知する位置センサ71b4(図6参照)が内蔵されている。電流センサ71b3及び位置センサ71b4の検出結果は、制御装置80に送信されている。
The servomotor 71b1 is a drive source and is connected to the
主として図4,5に示すように、第2アーム73は、棒状に形成されており、第1アーム71に第2アーム駆動軸74を介して回転可能に連結されている。具体的には、第2アーム駆動軸74は、第1アーム71の先端部に回転可能に支持されている。第2アーム駆動軸74は、第2アーム73の基端部が固定されている。第2アーム駆動軸74は、第2アーム駆動装置73bにより回転駆動される。第2アーム駆動装置73bは、第1アーム71に設けられたサーボモータ73b1、サーボモータ73b1の出力を第2アーム駆動軸74に伝達する駆動力伝達機構73b2などから構成されている。
As shown mainly in FIGS. 4 and 5, the
サーボモータ73b1は、駆動源であり、制御装置80に接続されている。サーボモータ73b1は、制御装置80からの指示に従って回転駆動され、第2アーム駆動軸74を回転する。これにより、第2アーム73は、第2アーム駆動軸74の回転軸回りに回転可能である。また、サーボモータ73b1は、サーボモータ73b1に流れる電流を検知する電流センサ73b3(図6参照)が内蔵されている。サーボモータ73b1は、サーボモータ61b1と同様に、サーボモータ73b1の位置を検知する位置センサ73b4(図6参照)が内蔵されている。電流センサ73b3及び位置センサ73b4の検出結果は、制御装置80に送信されている。
The servomotor 73b1 is a drive source and is connected to the
主として図4,5に示すように、把持部75は、第2アーム73に把持部駆動軸76を介して回転可能に連結されている。具体的には、把持部駆動軸76は、第2アーム73の先端部に回転可能に支持されている。把持部駆動軸76は、把持部75の把持部本体75aが固定されている。把持部駆動軸76は、把持部駆動装置75bにより回転駆動される。把持部駆動装置75bは、第2アーム73に設けられたサーボモータ75b1、サーボモータ75b1の出力を把持部駆動軸76に伝達する駆動力伝達機構75b2などから構成されている。なお、把持部本体75aは、ワークWを把持するチャック75cが着脱可能である。
As mainly shown in FIGS. 4 and 5 , the
サーボモータ75b1は、駆動源であり、制御装置80に接続されている。サーボモータ75b1は、制御装置80からの指示に従って回転駆動され、把持部駆動軸76を回転する。これにより、把持部本体75aひいては把持部75は、把持部駆動軸76の回転軸回りに回転可能である。また、サーボモータ75b1は、サーボモータ75b1に流れる電流を検知する電流センサ75b3(図6参照)が内蔵されている。サーボモータ75b1は、サーボモータ61b1と同様に、サーボモータ75b1の位置を検知する位置センサ75b4(図6参照)が内蔵されている。電流センサ75b3及び位置センサ75b4の検出結果は、制御装置80に送信されている。
The servomotor 75b1 is a drive source and is connected to the
(入力装置、表示装置など)
また、加工システム10は、入力装置11、表示装置12、及び記憶装置13をさらに有している。入力装置11は、図1に示すように、作業機モジュール30の前面に設けられており、作業者が各種設定、各種指示などを加工システム10に入力するためのものである。入力装置11は、オーバーライドスイッチ11aが設けられている。オーバーライドスイッチ11aは、上述した各駆動軸の速度を調整するためのスイッチである。オーバーライドスイッチ11aは、例えばダイヤル式のスイッチにより形成されている。オーバーライドスイッチ11aは、上述した各駆動装置への指令値である指令駆動量に対する割合を段階的に切り替え可能なダイヤルであり、割合を切り換えることにより各駆動軸の速度を調整することが可能である。オーバーライドスイッチ11aは、上述した各駆動装置の最速送り速度に対する割合を段階的に切り替え可能なダイヤルでもよい。オーバーライドスイッチ11aは、上述した各駆動装置への指令駆動量を、操作者の操作により任意の指令駆動量である変更指令駆動量に変更できる手動変更部である。表示装置12は、図1に示すように、作業機モジュール30の前面に設けられており、作業者に対して運転状況など加工システム10の情報を表示するためのものである。記憶装置13は、標準トルク、設定オーバーライド値などのオーバーライド値などを記憶するものである。
(input device, display device, etc.)
The
(ロボット制御装置)
制御装置80は、図6に示すように、入力装置11、オーバーライドスイッチ11a、表示装置12、記憶装置13、各サーボモータ61b1,63b1,71b1,73b1,75b1、各電流センサ61b5,63b4,71b3,73b3,75b3、及び各位置センサ61b6,63b5,71b4,73b4,75b4に接続されている。
(robot controller)
As shown in FIG. 6, the
制御装置80は、マイクロコンピュータ(不図示)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも不図示)を備えている。CPUは、各種プログラムを実施して、各電流センサ61b5,63b4,71b3,73b3,75b3及び各位置センサ61b6,63b5,71b4,73b4,75b4の検出結果や入力装置11、オーバーライドスイッチ11aの入力結果を取得したり、表示装置12や各サーボモータ61b1,63b1,71b1,73b1,75b1を制御したりする。RAMは同プログラムの実施に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは前記プログラムを記憶するものである。制御装置80は、専用の装置を設けてもよいが、作業機モジュール30のモジュール制御装置47、57にて兼用(代用)するようにしてもよい。
The
(駆動軸の速度制御)
さらに、上述した制御装置80による駆動軸の速度制御について図7に示すフローチャートに沿って説明する。
(Speed control of drive shaft)
Further, speed control of the drive shaft by the
制御装置80は、加工プログラムに従って加工処理が開始されると、図7に示すフローチャートを実施する。制御装置80は、ステップS102において、オーバーライドスイッチ11aにて設定されたオーバーライド値(例えば、100%)を設定値である設定オーバーライド値(初期指令駆動量)として取得し、記憶装置13に記憶する(取得部)。さらに、制御装置80は、ステップS104において、異常判断するための変数である異常判断カウンタを「0」に設定する(リセットする)。異常判断カウンタは、自動オーバーライドモードが開始された時点からの経過時間を示すカウンタであり、カウンタ値が所定カウンタ値より大きくなった場合には(すなわち、経過時間が所定時間より長くなった場合には)、当該駆動軸が異常であると判断することが可能となる。
When the machining process is started according to the machining program, the
制御装置80は、ステップS106において、現在(現時点)のオーバーライド値にて駆動源(例えば、テーブル駆動装置63bのサーボモータ63b1)を制御する。加工処理の開始当初においては、ステップS102にて取得した設定オーバーライド値にてサーボモータ63b1を制御する。また、加工処理の途中にてオーバーライドスイッチ11aが操作された場合には、操作後のオーバーライド値にてサーボモータ63b1を制御することは可能である。
In step S106, the
制御装置80は、標準トルク(基準トルク)を記憶装置13から取得し(ステップS108)、検出部によって検出されたトルクである検出トルクを取得し(ステップS110)、検出トルク比を演算する(ステップS112)。標準トルクは、標準状態におけるトルクを検出する対象となる駆動装置の固有値であり、駆動装置の通常の動作に係るトルクである。標準状態は、所定の雰囲気温度で作動される状態である。通常の動作とは、送り動作であり、加工動作は伴わない動作である。標準状態より低温の雰囲気温度下では、送り動作において摺動抵抗が大きくなり負荷トルクが増大し、その分検出トルクが増大する。
The
検出トルクは、駆動装置の送り動作に係るトルクを検出対象とするのが好ましい。送り動作にて発生する負荷トルクのほとんどが駆動装置の摺動抵抗による負荷トルクであるからである。加工動作にて発生する負荷トルクは、駆動装置の摺動抵抗以外に接触抵抗を含んでおり、接触抵抗による負荷トルクの占める割合が大きいからである。尚、接触抵抗が比較的小さいか、あるいは動作中一定である場合には、加工動作中の検出トルクを検出対象とするのは可能である。
検出トルク比は、標準トルクに対する検出トルクの割合(比率)である(=検出トルク/標準トルク)。
It is preferable that the detected torque is the torque related to the feeding operation of the driving device. This is because most of the load torque generated in the feeding operation is due to the sliding resistance of the driving device. This is because the load torque generated by the machining operation includes the contact resistance in addition to the sliding resistance of the driving device, and the proportion of the load torque due to the contact resistance is large. If the contact resistance is relatively small or constant during operation, it is possible to detect the torque detected during the machining operation.
The detected torque ratio is the ratio (ratio) of the detected torque to the standard torque (=detected torque/standard torque).
制御装置80は、ステップS114において、工作機械30A,30B(または駆動装置(例えば、駆動装置63b))の運転モードを、オーバーライド値を自動的に変更可能である自動オーバーライドモードに設定する必要があるか否かを判定する。具体的には、制御装置80は、検出トルク比と判定閾値とを比較することにより、自動オーバーライドモードの設定要否を判定する。例えば、検出トルク比が判定閾値より大きい場合には、自動オーバーライドモードに設定する必要があると判定し、一方、検出トルク比が判定閾値より小さい場合には、自動オーバーライドモードに設定する必要がないと判定することが可能である。制御装置80は、検出トルク比が判定閾値より大きい場合には、ステップS114にて「YES」と判定し、プログラムをステップS124以降に進め、一方、検出トルク比が判定閾値より小さい場合には、ステップS114にて「NO」と判定し、プログラムをステップS116以降に進める。
In step S114, the
尚、工作機械30A,30Bの運転モードは、本フローチャートの開始当初、通常運転モードに設定されている。また、ステップS114において、検出トルク比と判定閾値とを比較しているが、これに代えて、検出トルクと判定閾値とを比較するようにしてもよい。この場合、判定閾値は雰囲気温度に応じて設定されるのが好ましい。
The operation mode of the
ここで、自動オーバーライドの必要性について説明する。一般的に、雰囲気温度が比較的低い場合(例えば、雰囲気温度が所定の温度より低い場合)には、駆動軸を構成するモータ、駆動力伝達機構などの構成部材の摺動抵抗、機械的抵抗(駆動に抗する(対する)抵抗)が大きくなるため、同じ制御指令値(指令駆動量)に対してモータのトルクは大きくなる。そうすると、駆動軸が一定速度にて動作する一定動作中においてモータのトルクが比較的大きくなる。特に、雰囲気温度が低い場合であって駆動装置の始動開始時においては、特に顕著にモータのトルク(検出トルク)が大きくなる。このとき、検出トルクが、異常(過負荷異常)を判定するための判定閾値より大きくなる場合があり、駆動装置は正常であるにもかかわらず過負荷異常であるという誤判定をするおそれがあった。その誤判定を防止するために、発明者は、制御指令値を自動的に小さくすることにより、モータのトルクひいては検出トルクを小さく抑制する方法(自動オーバーライド)を採用した。 The need for automatic override is now explained. In general, when the ambient temperature is relatively low (for example, when the ambient temperature is lower than a predetermined temperature), the sliding resistance and mechanical resistance of components such as the motor that constitutes the drive shaft and the driving force transmission mechanism Since (resistance against (against) driving) increases, motor torque increases with respect to the same control command value (command driving amount). As a result, the torque of the motor becomes relatively large during constant operation in which the drive shaft operates at a constant speed. In particular, when the ambient temperature is low and the drive device starts to start, the torque of the motor (detected torque) increases significantly. At this time, the detected torque may become larger than the judgment threshold for judging abnormality (overload abnormality), and there is a risk of erroneously judging that there is an overload abnormality even though the drive device is normal. rice field. In order to prevent the erroneous determination, the inventor adopted a method (automatic override) of automatically reducing the control command value to reduce the torque of the motor, and thus the detected torque.
さらに、検出トルクの増大(負荷トルクの増大)の原因が、駆動装置自体の機械的な異常でなく、雰囲気温度に起因する、駆動装置に関する摺動抵抗の変化によるものであれば、始動開始時点から駆動装置を動作させ暖機させて摺動抵抗を低減させることができ、その結果、検出トルクの増大を解消することができる。その結果、増大した検出トルク(増大した負荷トルク)を低減することができる。最終的には、一旦下げた制御指令値を、下げる前の元の制御指令値まで回復させても、検出トルクが判定閾値より大きくなるのを抑制することが可能となる。一方、検出トルクの増大の原因が、雰囲気温度に起因するものでなく、駆動装置自体の機械的な異常であれば、所定時間が経過しても検出トルクの増大を解消することはできない。 Furthermore, if the cause of the increase in detected torque (increase in load torque) is not a mechanical abnormality of the drive device itself, but a change in the sliding resistance of the drive device due to the ambient temperature, It is possible to reduce the sliding resistance by operating the driving device from the start and warming it up, and as a result, it is possible to eliminate the increase in the detected torque. As a result, the increased detected torque (increased load torque) can be reduced. Ultimately, even if the once lowered control command value is restored to the original control command value before being lowered, it is possible to suppress the detected torque from becoming larger than the determination threshold. On the other hand, if the cause of the increase in the detected torque is not due to the atmospheric temperature but due to a mechanical abnormality in the driving device itself, the increase in the detected torque cannot be eliminated even after the predetermined time has passed.
(検出トルク比が小さい場合)
説明をフローチャートに戻す。雰囲気温度の低下などがなく摺動抵抗が標準状態とほぼ同じである場合には、トルク負荷が増大せず検出トルクも大きく変化しないため、検出トルク比が判定閾値より小さい。この場合、制御装置80は、ステップS114にて「NO」と判定し、プログラムをステップS116に進める。ステップS116において、制御装置80は、現時点にて取得したオーバーライド値が設定オーバーライド値であるか否かを判定する。オーバーライドスイッチ11aの設定が加工処理の開始時点のままであると仮定すれば、現時点にて取得したオーバーライド値は加工処理開始時点のオーバーライド値であるため、制御装置80は、ステップS116にて「YES」と判定し、プログラムをステップS118以降に進める。
(When the detected torque ratio is small)
Return the description to the flow chart. When the ambient temperature does not decrease and the sliding resistance is substantially the same as in the standard state, the torque load does not increase and the detected torque does not change greatly, so the detected torque ratio is smaller than the determination threshold. In this case,
制御装置80は、工作機械30A,30Bが正常であると判定し(ステップS118)、異常判断カウンタを「0」に設定し(ステップS120)、自動オーバーライドモードを解除する(ステップS122)。その後、制御装置80は、プログラムをステップS106以降に進める(戻す)。尚、異常判断カウンタは「0」が維持され、自動オーバーライドモードでなく通常運転モードが維持される。このように、検出トルク比が小さい場合には、自動オーバーライドモードには設定されず、通常運転モードにて工作機械30A,30B(または駆動装置63b)は運転することができる。
(検出トルク比が大きい場合:自動オーバーライドモードの設定)
雰囲気温度の低下などにより摺動抵抗が標準状態と比較して大きい場合には、トルク負荷が大きくなり検出トルクが大きく変化するため、検出トルク比が判定閾値より大きくなる。この場合、制御装置80は、工作機械30A,30Bの運転モードを自動オーバーライドモードに設定する。具体的には、制御装置80は、ステップS114にて「YES」と判定し、プログラムをステップS124に進める。ステップS124において、制御装置80は、現時点にて自動オーバーライドモードであるか否かを判定する。本判定が最初に実施される場合には、工作機械30A,30Bの運転モードが通常運転モードに設定されており、自動オーバーライドモードに設定されていないため、制御装置80は、ステップS124にて「NO」と判定し、プログラムをステップS126以降に進める。
(When the detected torque ratio is large: setting of automatic override mode)
When the sliding resistance is greater than in the standard state due to a drop in ambient temperature, etc., the torque load increases and the detected torque changes greatly, so the detected torque ratio becomes larger than the determination threshold. In this case, the
制御装置80は、ステップS126において、運転モードを自動オーバーライドモードに設定する。さらに、制御装置80は、ステップS128において、テーブル駆動装置63bへのオーバーライド値(指令駆動量)を第1オーバーライド値(第1指令駆動量)に自動的に変更する(自動変更部)。具体的には、制御装置80は、オーバーライド値を当初設定された(ステップS102にて)設定オーバーライド値より小さい第1オーバーライド値(例えば、10%)に変更する。これにより、次にオーバーライド値が変更されるまでの間、制御装置80は、変更された第1オーバーライド値にてテーブル駆動装置63bひいてはサーボモータ63b1を駆動させることができる(次回以降のステップS106の処理にてサーボモータ63b1を制御する;第1制御部)。
The
そして、制御装置80は、ステップS130において、異常判断カウンタを「1」に設定する。これにより、自動オーバーライドモードに設定された時点からの経過時間のカウントを開始することが可能となる。その後、制御装置80は、プログラムをステップS106に戻す。
Then, in step S130,
(自動オーバーライドモードにおけるオーバーライド値の回復)
制御装置80は、自動オーバーライドモードにおいて、一旦減少させたオーバーライド値を、第1オーバーライド値から徐々に増大させて減少直前の元の値である設定オーバーライド値に戻すオーバーライド回復制御を自動的に実施する。
(recovery of override value in automatic override mode)
In the automatic override mode, the
これは以下の理由による。検出トルク比が判定閾値より大きくなった原因(検出トルクの増大の原因)が、テーブル駆動装置63b自体の機械的な異常でなく、雰囲気温度に起因する、駆動装置63bに関する摺動抵抗の変化によるトルク負荷の変化によるものであれば、始動開始時点から駆動装置63bを動作させ暖機させることにより摺動抵抗を低減させひいてはトルク負荷を低減させ、その結果、検出トルクの増大を解消することができる。換言すると、検出トルク比が判定閾値を越えないように減少されたオーバーライド値である第1オーバーライド値にて駆動装置63bの制御を開始すると、オーバーライド回復制御中の暖機運転によりトルク負荷(摺動抵抗によるトルク負荷)が低減され、本来のトルク負荷(標準状態のトルク負荷)に戻るため、減少させたオーバーライド値を元の設定オーバーライド値に回復させるのが好ましいからである。
This is for the following reasons. The cause of the detected torque ratio becoming larger than the determination threshold (the cause of the increase in the detected torque) is not a mechanical abnormality of the
上述したように、自動オーバーライドモードに設定して、オーバーライド値を大きく下げた後において、制御装置80は、比較的小さい値である第1オーバーライド値にて駆動装置63bひいてはサーボモータ63b1を駆動する。そして、駆動装置63b自体に機械的な異常がなく、かつ暖機も支障なく行われれば、摺動抵抗の変化によるトルク負荷の増大を小さく抑制することにより、その分だけ検出トルクひいては検出トルク比を小さくして判定閾値より小さくすることが可能となる。よって、駆動装置63b自体に機械的な異常がなく、かつ暖機も支障なく行われる場合には、制御装置80は、ステップS114にて「NO」と判定し、プログラムをステップS116に進める。
As described above, after the automatic override mode is set and the override value is significantly lowered, the
ステップS116においては、制御装置80は、運転モードを自動オーバーライドモードに設定した後、一旦減少されたオーバーライド値が、減少される直前の元の値である設定オーバーライド値に戻ったか否かを判定する。制御装置80は、オーバーライド値が設定オーバーライド値に達するまでは、ステップS116にて「NO」と判定し続け、ステップS132において、オーバーライド値を所定量(例えば10%)ずつ増大させる。このように、制御装置80は、基本的には、オーバーライド値が設定オーバーライド値に達するまでは、オーバーライド回復制御を実施する。
In step S116, after setting the operation mode to the automatic override mode, the
このように、制御装置80は、ステップS132において、オーバーライド値(指令駆動量)を、ステップS128(自動変更部)にて変更された第1オーバーライド値(第1指令駆動量)から、ステップS102(取得部)にて取得した設定オーバーライド値(初期指令駆動量)に向けての回復制御を実施する(回復部)。さらに、制御装置80は、ステップS106において、前記回復部による回復中のオーバーライド値である回復中オーバーライド値(第2指令駆動量)にて駆動装置63bを駆動させる(第2制御部)。
Thus, in step S132, the
さらに、ステップS132の処理後、制御装置80は、ステップS134において、異常判断カウンタを所定量(例えば1)ずつ増大させる(1ずつカウントアップする)。その後、制御装置80は、プログラムをステップS136(後述する)に進める。
Further, after the process of step S132, the
制御装置80は、オーバーライド値が設定オーバーライド値に達すると、ステップS116にて「YES」と判定し、プログラムをステップS118以降に進める。制御装置80は、ステップS118において、工作機械30A,30Bが正常であると判定する。すなわち、制御装置80は、検出トルクが異常であると判定した結果、自動オーバーライドモードに設定したものの、摺動抵抗の変化によるトルク負荷の増大が解消され、検出トルクを比較的小さい値に抑制しながらオーバーライド値を元の設定オーバーライド値に回復することができたため、工作機械30A,30Bは、機械的な異常は生じておらず、正常であると判定することができる。
When the override value reaches the set override value,
さらに、制御装置80は、異常判断カウンタを「0」に設定し(ステップS120)、自動オーバーライドモードを解除する(ステップS122)。その後、制御装置80は、プログラムをステップS106以降に進める(戻す)。
Further,
一方、オーバーライド値が設定オーバーライド値に達するまで(すなわち、オーバーライド値の回復制御中において)、制御装置80は、オーバーライド値を所定量ずつ増大させ(ステップS132)、異常判断カウンタを所定量ずつ増大させ(ステップS134)、その後、制御装置80は、ステップS136において、異常判断カウンタがカウンタ所定値までカウントアップされたか否かを判定する。
On the other hand, until the override value reaches the set override value (that is, during the recovery control of the override value), the
異常判断カウンタは、自動オーバーライドモードが開始された時点(暖機開始時点)からの経過時間を表しており、カウンタ所定値は、暖機するのに必要十分な所定時間に設定されている。異常判断カウンタがカウンタ所定値より小さい場合には、自動オーバーライドモードによる稼働時間(暖機運転時間)が必要十分な所定時間より短いため、摺動抵抗の変化によるトルク負荷の増大が解消されていないおそれがあり、工作機械30A,30B(または駆動装置63b)が異常であると判定することができない。換言すると、異常判断カウンタがカウンタ所定値より小さい場合には、工作機械30A,30B(または駆動装置63b)は正常であると判定することが可能となる。
The abnormality determination counter indicates the elapsed time from the start of the automatic override mode (the warm-up start time), and the predetermined value of the counter is set to a predetermined time necessary and sufficient for warm-up. If the abnormality determination counter is smaller than the counter predetermined value, the operation time (warming up time) in the automatic override mode is shorter than the necessary and sufficient predetermined time, and the increase in torque load due to the change in sliding resistance has not been eliminated. Therefore, it cannot be determined that the
一方、自動オーバーライドモードによる稼働時間(暖機運転時間)が必要十分な所定時間より長くなれば、摺動抵抗の変化によるトルク負荷の増大は十分に解消されるはずである。それにもかかわらず、異常判断カウンタがカウンタ所定値より大きい場合には、すなわち、自動オーバーライドモードによる稼働時間が必要十分な所定時間より長くなる場合には、機械的な異常により増大したトルク負荷は暖機運転によって解消されないため、検出トルク比が判定閾値より大きくなったままである。すなわち、工作機械30A,30Bは、機械的な異常に係る過負荷異常である旨の判定をすることが可能となる。
On the other hand, if the operation time (warm-up time) in the automatic override mode is longer than the necessary and sufficient predetermined time, the increase in torque load due to the change in sliding resistance should be sufficiently eliminated. Nevertheless, if the abnormality determination counter is greater than the predetermined counter value, that is, if the operation time in the automatic override mode is longer than the necessary and sufficient predetermined time, the torque load increased due to the mechanical abnormality will warm up. The detected torque ratio remains larger than the determination threshold because it is not resolved by machine operation. That is, the
前述のことから明らかなように、制御装置80は、異常判断カウンタがカウンタ所定値までカウントアップされていない場合には、工作機械30A,30Bは異常でない(正常である)と判定し(ステップS136にて「NO」と判定し)、プログラムをステップS106に戻す。一方、制御装置80は、異常判断カウンタがカウンタ所定値を超えた場合には、工作機械30A,30Bは異常であると判定し(ステップS136にて「YES」と判定し)、プログラムを異常処理サブルーチンに進めて異常処理を実施する。
As is clear from the above, when the abnormality determination counter has not counted up to the predetermined counter value, the
換言すると、制御装置80は、ステップS136において、第2制御部によって駆動装置63bが回復中オーバーライド値(第2指令駆動量)にて駆動されている間において、所定時間内に、回復中オーバーライド値が設定オーバーライド値(初期指令駆動量)に回復する場合には、駆動装置63bは正常であり、一方、所定時間内に、回復中オーバーライド値が設定オーバーライド値に回復しない場合には、駆動装置63bは異常であると判定する(判定部)。
In other words, in step S136, while the
(検出トルク比が判定閾値より大きい旨の判定)
上述したように、検出トルク比が判定閾値より大きい旨の判定がなされるのは、次のケースである。1)工作機械30A,30Bまたは駆動装置63bが機械的な異常である場合には、自動オーバーライドモード中であっても機械的な異常により増大したトルク負荷は暖機運転によっては低減されず、検出トルク比が判定閾値より大きくなる。また、2)機械的な異常がない場合であっても第1オーバーライド値が比較的大きい値である場合には、オーバーライド値を十分減少させることができず、増大したトルク負荷を十分に低減できないため、自動オーバーライドモード中であっても摺動抵抗により増大した負荷トルクは低減され難く、検出トルク比が判定閾値より大きくなる。
(Determination that the detected torque ratio is greater than the determination threshold)
As described above, the determination that the detected torque ratio is greater than the determination threshold is made in the following cases. 1) If there is a mechanical abnormality in the
最初のケース、すなわち工作機械30A,30Bまたは駆動装置63bが機械的な異常である場合には、検出トルク比が判定閾値より大きく、かつ、既に自動オーバーライドモードに設定済みであるため、制御装置80は、ステップS114,124にてそれぞれ「YES」と判定し、プログラムをステップS138以降に進める。
In the first case, that is, when the
制御装置80は、ステップS138において、オーバーライド値を所定量(例えば10%)だけ減少させる。尚、ステップS138において、オーバーライド値を所定量だけ減少するのに代えて、オーバーライド値を変更しないで前回の値に維持するようにしてもよい。さらに、制御装置80は、ステップS140において、ステップS134と同様に、異常判断カウンタを所定量(例えば1)ずつ増大させる(1ずつカウントアップする)。その後、制御装置80は、プログラムをステップS142に進める。
制御装置80は、ステップS142において、ステップS136と同様に、異常判断カウンタがカウンタ所定値までカウントアップされたか否かを判定する。制御装置80は、異常判断カウンタがカウンタ所定値までカウントアップされていない場合には、工作機械30A,30Bは異常でない(正常である)と判定し(ステップS142にて「NO」と判定し)、プログラムをステップS106に戻す。一方、制御装置80は、異常判断カウンタがカウンタ所定値を超えた場合には、工作機械30A,30Bは異常であると判定し(ステップS142にて「YES」と判定し)、プログラムを異常処理サブルーチンに進めて異常処理を実施する。
In step S142,
2番目のケース、すなわち機械的な異常がない場合であっても第1オーバーライド値が比較的大きい値である場合には、自動オーバーライドモードの設定開始時点から、オーバーライド値の減少(ステップS138)を繰り返すことで、検出トルク比が判定閾値より小さくなるまでオーバーライド値を低減することが可能となる。すなわち、摺動抵抗の変化によるトルク負荷の増大が解消され、検出トルクを比較的小さい値に抑制しながらオーバーライド値を元の設定オーバーライド値に回復することができるため、工作機械30A,30B(または駆動装置63b)は、機械的な異常は生じておらず、正常であると判定することができる。より具体的には、異常判断カウンタがカウンタ所定値より小さければ、工作機械30A,30B(または駆動装置63b)は正常であると判定することが可能となる。よって、制御装置80は、ステップS114,116にて「NO」,「YES」と判定し、ステップS118において、正常であると判定する。尚、この場合、ステップS116において、オーバーライド値の減少回数に応じて設定オーバーライド値を変更(減少)させて、設定オーバーライド値に幅を持たせるようにしてもよい。
In the second case, that is, when the first override value is relatively large even when there is no mechanical abnormality, the override value is decreased (step S138) from the start of setting the automatic override mode. By repeating, it is possible to reduce the override value until the detected torque ratio becomes smaller than the determination threshold. That is, an increase in torque load due to a change in sliding resistance is eliminated, and the override value can be restored to the original set override value while suppressing the detected torque to a relatively small value. The
このように、機械的な異常がない場合であっても、自動オーバーライドモードの設定開始時点のオーバーライド値の減少量が小さい場合や、自動オーバーライドモードの途中にてオーバーライド値の増大量が大きい場合に、過負荷異常であると誤判定される場合が発生するおそれがある。しかし、このような場合であっても、自動オーバーライドモードにて運転することにより、工作機械30A,30B(または駆動装置63b)が正常であると的確に判定することが可能となる。
In this way, even if there is no mechanical abnormality, if the amount of decrease in the override value at the start of automatic override mode setting is small, or if the amount of increase in the override value is large during automatic override mode, , there is a risk of erroneous determination that there is an overload abnormality. However, even in such a case, by operating in the automatic override mode, it is possible to accurately determine that the
制御装置80は、図8に示す異常処理サブルーチンにて異常処理を実施する。具体的には、制御装置80は、異常である旨の判定をし(ステップS202)、工作機械30A,30Bのシステムを停止し(ステップS204)、自動オーバーライドモードを解除する(ステップS206)。その後、制御装置80は、プログラムを一旦終了する。
The
(本実施形態の作用効果)
上述した実施形態による工作機械30A,30Bは、駆動軸61c,63a,72,74,76をサーボモータ(駆動源)61b1,63b1,71b1,73b1,75b1の出力によって駆動させる駆動装置61b,63b,71b,73b,75bと、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bの駆動量に係る物理量である駆動物理量を検出する検出部61b5,63b4,71b3,73b3,75b3と、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bへの設定オーバーライド値(初期指令駆動量)を取得する取得部(制御装置80;ステップS102)と、検出部61b5,63b4,71b3,73b3,75b3によって検出された駆動物理量である検出駆動物理量が判定閾値より大きい場合には、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bへの指令駆動量を、設定オーバーライド値から設定オーバーライド値より小さい第1オーバーライド値(第1指令駆動量)に自動的に変更する自動変更部(制御装置80;ステップS128)と、ステップS128によって変更された第1オーバーライド値にて駆動装置61b,63b,71b,73b,75bを駆動させる第1制御部(制御装置80;ステップS106)と、を備えている。
(Action and effect of the present embodiment)
The
本実施形態によれば、ステップS128において、検出部61b5,63b4,71b3,73b3,75b3によって検出された駆動物理量である検出駆動物理量(検出トルク)が判定閾値より大きい場合には、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bへの指令駆動量を設定オーバーライド値から第1オーバーライド値に自動的に変更する。そして、ステップS106において、ステップS128によって変更された第1オーバーライド値にて駆動装置61b,63b,71b,73b,75bを駆動させる。したがって、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bの駆動に対する抵抗の大きさが変化したことにより、検出駆動物理量が判定閾値より大きくなった場合には、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bへの指令駆動量を設定オーバーライド値から第1オーバーライド値に自動的に変更することが可能となり、その変更した第1オーバーライド値にて駆動装置61b,63b,71b,73b,75bを駆動させることが可能となる。これにより、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bの駆動に対して変化した抵抗(トルク負荷)の大きさを小さく抑制することが可能となる。したがって、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bの駆動に対する抵抗の変動による影響を受けることなく、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bの駆動軸61c,63a,72,74,76の制御を適切に実施することが可能となる。
According to the present embodiment, in step S128, if the detected drive physical quantity (detected torque), which is the drive physical quantity detected by the detectors 61b5, 63b4, 71b3, 73b3, and 75b3, is greater than the determination threshold, the
また、工作機械30A,30Bは、指令駆動量を、ステップS128にて変更された第1オーバーライド値から、設定オーバーライド値に向けての回復を行う回復部(制御装置80;ステップS132)と、ステップS132による回復中の指令駆動量である回復中オーバーライド値(第2指令駆動量)にて駆動装置61b,63b,71b,73b,75bを駆動させる第2制御部(制御装置80;ステップS106)と、をさらに備えている。
これによれば、指令駆動量を、一旦下げた第1オーバーライド値から設定オーバーライド値に向けて徐々に回復させることが可能となる。すなわち、その回復中の回復中オーバーライド値にて駆動装置61b,63b,71b,73b,75bを駆動させることが可能となる。よって、回復中の駆動装置61b,63b,71b,73b,75bにおいて、駆動によって駆動装置を暖機することにより、その際の摺動抵抗が小さくなるが、この小さくなる摺動抵抗に応じて、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bの駆動量を自動的に調整することができる(設定オーバーライド値に回復させることができる)。
According to this, it is possible to gradually restore the commanded drive amount from the first override value once lowered toward the set override value. That is, it is possible to drive the driving
また、工作機械30A,30Bは、ステップS106によって駆動装置61b,63b,71b,73b,75bが回復中オーバーライド値にて駆動されている間において、所定時間内に、回復中オーバーライド値が設定オーバーライド値に回復する場合には、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bは正常であり、一方、所定時間内に、回復中オーバーライド値が設定オーバーライド値に回復しない場合には、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bは異常であると判定する判定部(制御装置80;ステップS136)を、さらに備えている。これによれば、検出トルクの変動が抵抗(トルク負荷)の変動によるものか機械的な異常によるものかを的確に判定することができる。
Further, the
また、工作機械30A,30Bは、駆動装置61b,63b,71b,73b,75bへの設定オーバーライド値を、操作者(ユーザ)の操作により任意の指令駆動量である変更指令駆動量に変更できるオーバーライドスイッチ11a(手動変更部)をさらに備えている。これによれば、オーバーライドスイッチ11aを設けた工作機械30A,30Bにおいても、オーバーライドスイッチ11aによって設定されたオーバーライド値を基準にして指令駆動量を調整することが可能であり、指令駆動量を、一旦下げた第1オーバーライド値から設定オーバーライド値に向けて徐々に回復させることが可能となる。
In addition, the
尚、上述した実施形態においては、自動オーバーライド制御を駆動装置(特にロボット60の駆動装置)の送り動作に適用するようにしたが、これに限られず、ワークなどを搬送する3軸直交ロボットなどの搬送装置、旋盤、マシニングセンタに適用するようにしてもよく、上述した工作機械30Aの旋盤、工作機械30Bのマシニングセンタに適用するようにしてもよい。また、上述した実施形態においては、駆動装置としてテーブル駆動装置63bを例に挙げて説明したが、他の駆動装置61b,71b,73b,75bにおいても自動オーバーライド制御を実施可能である。
In the above-described embodiment, the automatic override control is applied to the feeding operation of the driving device (especially the driving device of the robot 60), but the present invention is not limited to this, and can be applied to a three-axis orthogonal robot that conveys a work or the like. It may be applied to a conveying device, a lathe, and a machining center, and may be applied to the lathe of the
また、上述した実施形態においては、自動オーバーライド制御をオーバーライドスイッチ11aを備えた工作機械30A,30Bに適用したが、オーバーライドスイッチ11aを備えない工作機械30A,30Bに適用するようにしてもよい。この場合、ステップS102にてオーバーライド値を取得する代わりに、予め設定された既定値を初期指令駆動量として取得するようにしてもよい。
Further, in the above-described embodiment, the automatic override control is applied to the
11a…オーバーライドスイッチ(手動変更部)、30A,30B…工作機械、61c,63a,72,74,76…駆動軸、61b1,63b1,71b1,73b1,75b1…サーボモータ(駆動源)、61b,63b,71b,73b,75b…駆動装置、61b5,63b4,71b3,73b3,75b3…電流センサ(検出部)、80…制御装置(取得部(ステップS102)、第1制御部(ステップS106)、第2制御部(ステップS106)、自動変更部(ステップS128)、回復部(ステップS132)、判定部(ステップS136))。 11a... override switch (manual change unit), 30A, 30B... machine tool, 61c, 63a, 72, 74, 76... drive shaft, 61b1, 63b1, 71b1, 73b1, 75b1... servo motor (drive source), 61b, 63b , 71b, 73b, 75b... drive device, 61b5, 63b4, 71b3, 73b3, 75b3... current sensor (detection unit) 80... control device (acquisition unit (step S102), first control unit (step S106), second Control unit (step S106), automatic change unit (step S128), recovery unit (step S132), determination unit (step S136)).
Claims (4)
前記駆動装置の駆動量に係る物理量である駆動物理量を検出する検出部と、
前記駆動装置への初期指令駆動量を取得する取得部と、
前記検出部によって検出された前記駆動物理量である検出駆動物理量が判定閾値より大きい場合には、前記駆動装置への指令駆動量を、前記初期指令駆動量から前記初期指令駆動量より小さい第1指令駆動量に自動的に変更する自動変更部と、
前記自動変更部によって変更された前記第1指令駆動量にて前記駆動装置を駆動させる第1制御部と、
を備えた工作機械。 a drive device that drives the drive shaft with the output of the drive source;
a detection unit that detects a driving physical quantity, which is a physical quantity related to the driving amount of the driving device;
an acquisition unit that acquires an initial command drive amount for the drive device;
When the detected drive physical quantity, which is the drive physical quantity detected by the detection unit, is larger than the determination threshold, the command drive amount to the drive device is changed from the initial command drive amount to a first command drive smaller than the initial command drive amount. an automatic change unit that automatically changes the drive amount;
a first control unit that drives the drive device with the first command drive amount changed by the automatic change unit;
machine tools with
前記回復部による回復中の前記指令駆動量である第2指令駆動量にて前記駆動装置を駆動させる第2制御部と、
をさらに備えた請求項1に記載の工作機械。 a recovery unit that recovers the command drive amount from the first command drive amount changed by the automatic change unit toward the initial command drive amount;
a second control unit that drives the drive device with a second commanded drive amount that is the commanded drive amount during recovery by the recovery unit;
The machine tool of claim 1, further comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021045283A JP2022144337A (en) | 2021-03-18 | 2021-03-18 | Machine tool |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021045283A JP2022144337A (en) | 2021-03-18 | 2021-03-18 | Machine tool |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=83453603
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021045283A Pending JP2022144337A (en) | 2021-03-18 | 2021-03-18 | Machine tool |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022144337A (en) |
-
2021
- 2021-03-18 JP JP2021045283A patent/JP2022144337A/en active Pending
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