JP2022143518A - 喫煙器具、喫煙器具のアダプタ、および喫煙方法 - Google Patents

喫煙器具、喫煙器具のアダプタ、および喫煙方法 Download PDF

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Abstract

【課題】喫煙の嗜好の多様化に対応できる喫煙器具を提供する。【解決手段】本発明に係る喫煙具用(1)は、発熱素子(加熱源)(25)を有する加熱器本体(13)と、タバコカプセル(第1喫煙具用カートリッジ)(200)を挿入する第1挿入口(20)と、第1挿入口に着脱自在に取り付けられるアダプタ(12)と、を備え、アダプタは、カートリッジ(第2喫煙具用カートリッジ)(100)を挿入する第2挿入口29を有する。また、アダプタは、第1挿入口に取り付けられた状態で、第1挿入口と密着している。【選択図】図5

Description

本発明は、喫煙器具、喫煙器具のアダプタ、および喫煙方法に関する。
近年、火炎を用いることなく、タバコの成分を含むタバコカートリッジを加熱して、気化したタバコ成分を吸引する方式のタバコ製品が広く知られている。また、嗜好の多様化から、タバコ成分を含まない植物の芳香や味わいを、タバコ同様に火炎を用いずに楽しむためのカートリッジ製品も知られ始めている。このようなカートリッジ製品等は、加熱式の喫煙器具に装着されて使用される。加熱式の喫煙器具は、一般に高温加熱式と低温加熱式とに大別される。
高温加熱式の喫煙器具は、カートリッジに充填されたエアロゾル形成基材を例えばブレード形状の加熱体によって高温(例えば200度~300度)で直接加熱することでタバコ成分を含むエアロゾルを生成する(特許文献1参照)。
一方、低温加熱式の喫煙器具は、液体カートリッジに封入され、あるいはスポンジ等に吸収させた植物性グリセリンやプロピレングリコール等を含有する液体(エアロゾル生成基材)を電熱線等によって低温(例えば30度~40度)で加熱して蒸気化し、その蒸気をタバコ成分が含有されたカプセルに通すことで、タバコ成分を含むエアロゾルを生成する(特許文献2参照)。
特表2018-504130号公報 特開2019-193642号公報
特許文献1に記載の高温加熱式の喫煙器具と、特許文献2に記載の低温加熱式の喫煙器具とでは、上記のようにタバコ成分を含むエアロゾルの生成の仕方が異なっている。そのため、喫煙者は自身が所持する喫煙器具のタイプに合わせて、専用のカートリッジを選択しなければならなかった。よって、喫煙の嗜好の多様化に対応できず、その改良が望まれていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、その目的は、喫煙の嗜好の多様化に対応できる喫煙器具を提供することにある。また、本発明は、そのような喫煙器具に好適なアダプタおよび喫煙方法を提供することも別の目的である。
上記目的を達成するために、本発明に係る喫煙器具の一態様は、加熱源を有する加熱器本体と、第1喫煙具用カートリッジを挿入する第1挿入口と、前記第1挿入口に着脱自在に取り付けられるアダプタと、を備え、前記アダプタは、第2喫煙具用カートリッジを挿入する第2挿入口を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る喫煙器具のアダプタの一態様は、加熱源を有する加熱器本体と、第1喫煙具用カートリッジを挿入する第1挿入口と、を有する喫煙器具に使用されるアダプタであって、前記アダプタは、前記第1挿入口に着脱自在に取り付けられ、第2喫煙具用カートリッジを挿入する第2挿入口を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る喫煙方法の一態様は、加熱源を有する加熱器本体と、第1喫煙具用カートリッジを挿入する第1挿入口と、前記第1挿入口に着脱自在に取り付けられるアダプタと、を備え、前記アダプタは、第2喫煙具用カートリッジを挿入する第2挿入口を有する喫煙器具を用いた喫煙方法であって、前記喫煙器具の前記第1挿入口に前記アダプタを挿入するステップと、前記アダプタの前記第2挿入口に前記第2喫煙具用カートリッジを挿入するステップと、前記アダプタに挿入された前記第2喫煙具用カートリッジを通して、前記加熱器本体で生成された蒸気を吸引するステップと、を備えることを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するために、本発明に係る喫煙器具の一態様は、充填物およびフィルタが外装部材で巻かれた喫煙具用カートリッジを使用可能な喫煙器具であって、液体が含まれたエアロゾル生成基材を収納する収納部、および前記エアロゾル生成基材の液体を加熱する加熱源を有する加熱器本体と、前記喫煙具用カートリッジを挿入可能な挿入口と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、喫煙の嗜好の多様化に対応できる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施形態に係る喫煙器具の分解斜視図である。 (a)は喫煙器具の正面図、(b)は喫煙器具の上面図、(c)は(b)のIIc-IIc断面図である。 喫煙器具に取付可能なタバコカプセルの斜視図である。 喫煙器具に取り付けられるアダプタの斜視図である。 喫煙器具に喫煙具用カートリッジが装着された状態で、喫煙者が吸気を開始した際の様子を示す喫煙器具の断面図である。 (a)~(d)は喫煙器具に喫煙具用カートリッジを装着する方法を説明する図である。 (a)~(c)は変形例1で採用される複数種類のアダプタ示す図である。 変形例2に係る喫煙器具を示す断面図である。 変形例3に係る喫煙器具を示す断面図である。 変形例4に係る喫煙器具を示す断面図である。 変形例5に係る喫煙器具を示す断面図である。 変形例6に係る喫煙器具を示す断面図である。 変形例7に係る喫煙器具を示す断面図である。 変形例8に係る喫煙器具を示す断面図である。 第2実施形態に係る喫煙器具の分解斜視図である。 (a)は喫煙器具の正面図、(b)は喫煙器具の上面図、(c)は(b)のXVIc-XVIc断面図である。 喫煙器具に喫煙具用カートリッジが装着された状態で、喫煙者が吸気を開始した際の様子を示す喫煙器具の断面図である。 (a)~(e)は喫煙器具に喫煙具用カートリッジを装着する方法を説明する図である。 第3実施形態に係る喫煙器具の分解斜視図である。 (a)は喫煙器具の正面図、(b)は喫煙器具の上面図、(c)は(b)のXXc-XXc断面図である。 喫煙器具に喫煙具用カートリッジが装着された状態で、喫煙者が吸気を開始した際の様子を示す喫煙器具の断面図である。 (a)~(c)は喫煙器具に喫煙具用カートリッジを装着する方法を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る喫煙器具1の分解斜視図である。また、図2(a)は喫煙器具1の正面図、(b)は喫煙器具1の上面図、(c)は(b)のIIc-IIc断面図である。
図1および図2(a)~(c)に示すように、喫煙器具1は、第1本体部10と、第2本体部11と、アダプタ12と、を備える。第1本体部10および第2本体部11は、互いに連結されて加熱器本体13となる。加熱器本体13は、後述するように、その内部に収納したエアロゾル形成基材を低温(約30度)で加熱可能とする。アダプタ12は、第2本体部11に着脱自在に取付可能となっている。また、第2本体部11に取り付けられたアダプタ12には、喫煙具用カートリッジ(以下「カートリッジ」という。)100が装着可能となっている。カートリッジ100は、後述の図5に示すように、タバコ成分または植物成分が含有された充填物60、充填物60を支持する支持部材70、支持部材70の流路を通過したエアロゾルを吸引するためのフィルタ80、およびこれらを包んだ外装部材90によって構成される。
第1本体部10は、例えば金属製の棒状の部材から成る。勿論、第1本体部10の材質は金属製に限定されず、高耐熱性の樹脂材料が用いられても良い。
第1本体部10の長手方向における一端部(図2(c)において下端部)には、喫煙者に対して所定情報を報知する報知部14が設けられる。報知部14は、例えばLED(発光ダイオード)ランプから成り、その点灯態様により喫煙者に対して後述する発熱素子(加熱源)が発熱中である旨等を報知する。勿論、報知部14として、液晶等その他の表示手段を用いることもできる。
第1本体部10の長手方向における他端部(図2(c)において上端部)には、第2本体部11の後述する雌ネジ部と螺合可能な略筒状の雄ネジ部15が形成される。雄ネジ部15の内側には、後述するバッテリを充電するための第1接続端子16が設けられる。第1接続端子16は、円柱状に形成されるとともに、その長手方向に沿って空気が通過可能な第1貫通孔16aを有する。第1貫通孔16aは、第1本体部10の内部と連通する。
第2本体部11は、例えば金属製の棒状の部材から成る。勿論、第2本体部11の材質は金属製に限定されず、高耐熱性の樹脂材料が用いられても良い。
第2本体部11の長手方向における一端部(図2(c)において下端部)には、第1本体部10の雄ネジ部15に螺合可能な略円筒状の雌ネジ部17が形成される。雌ネジ部17の内側には、第1接続端子16と電気的に接続可能な第2接続端子18が設けられる。第2接続端子18は、円柱状に形成されるとともに、その長手方向に沿って空気が通過可能な第2貫通孔18aを有する。第2貫通孔18aは、第1接続端子16の第1貫通孔16aと連通可能となっている。また、第2本体部11の一端部には、喫煙器具1の内部に空気を取り込むための取込口19が設けられる。取込口19は、第1接続端子16の第1貫通孔16aと連通する。
第1本体部10の雄ネジ部15に第2本体部11の雌ネジ部17が螺合されることで、第1本体部10と第2本体部11とが互いに連結された状態となる。この状態において第1接続端子16と第2接続端子18とが電気的に接続されるとともに、第1接続端子16の第1貫通孔16aと第2接続端子18の第2貫通孔18aとが連通する。
第2本体部11の長手方向における他端部(図2(c)において上端部)には、円形状の第1挿入口20が設けられる。第1挿入口20の内径は、アダプタ12を挿入できる程度の大きさとなっている。
また、第2本体部11の第1挿入口20には、タバコ成分が含有されたタバコカプセルを直接挿入可能となっている。図3はタバコカプセル200を示す斜視図である。図3に示すように、タバコカプセル200は、タバコ成分を含有した複数の粒状物210、およびこれら粒状物210を内部に封入する封入部材220によって構成される。なお、封入部材220の第1挿入口に20に挿入される一端側には網目状部材230が設けられ、他端側には通気性を有するフィルタ240が設けられる。
このように、第2本体部11の第1挿入口20には、アダプタ12またはタバコカプセル200が挿入可能となっている。第1挿入口20にアダプタ12が挿入される場合には、アダプタ12を介してカートリッジ100を使用できる。一方で、第1挿入口20にタバコカプセル200が挿入される場合には、タバコカプセル200を直接使用できる。よって、アダプタ12は、喫煙器具1において、カートリッジ100およびタバコカプセル200の何れか一方を選択して使用可能とする。なお、アダプタ12の詳細については後述する。
次に、図2(a)~(c)を参照して喫煙器具1の内部構造について説明する。
図2(a)~(c)に示すように、第1本体部10の内部には第2本体部11の取込口19から空気が取り込まれたことを検出するセンサ21、発熱素子の通電を制御するコントローラ(制御部)22、コントローラ22等に電力を供給するバッテリ23が搭載される。なお、コントローラ22は、具体的には制御基板である。
センサ21は、例えば圧力センサであり、第1接続端子16の第1貫通孔16aの近傍に配置される。センサ21は、コントローラ22と電気的に接続されており、取込口19からの空気が取り込まれると、その旨の情報をコントローラ22に送信する一方、取込口19から空気が取り込まれなくなると、その情報をコントローラ22に送信しなくなる。なお、センサ21は、コントローラ22と別個に設けられることなく、コントローラ22(制御基板)上に搭載されて一体化されても良い。
コントローラ22は、発熱素子のオンまたはオフを制御するためのものであり、図示せぬCPU、ROM、RAM、および入出力インターフェース等を含むハードウェアと、ROMに記憶され、CPUにより実行されるソフトウェアと、から構成される。コントローラ22が行う各種制御処理は、CPUがROMに格納された各種プログラムをRAMにロードして実行することにより、実現される。
コントローラ22は、センサ21が取込口19からの空気の取込を検出したことに基づいて、発熱素子を発熱させる(オンさせる)よう制御するとともに、報知部14を点灯させるよう制御する。一方、コントローラ22は、センサ21が取込口19からの空気の取込を検出しなくなったことに基づいて、発熱素子を発熱させないよう(オフさせる)よう制御するとともに、報知部14を消灯させるよう制御する。
バッテリ23は、例えばリチウム系電池(リチウムポリマ電池等)から成り、第1接続端子16を介して充電可能となっている。
図2(a)~(c)に示すように、第2本体部11は、その内部に、液体が含まれたエアロゾル形成基材24を収納する収納部11aを有する。収納部11aには、エアロゾル形成基材24の他に、エアロゾル形成基材24の液体を加熱して蒸気化させる発熱素子25と、エアロゾル形成基材24の液体を発熱素子25に向かって引き込む引込部材26と、円筒状の流路形成部材27と、エアロゾル形成基材24を覆う蓋部材28と、が収納されている。なお、エアロゾル形成基材24、発熱素子25、引込部材26、流路形成部材27、および蓋部材28によって液体カートリッジが構成され、第1実施形態ではこの液体カートリッジが予め第2本体部11に内蔵されている。
エアロゾル形成基材24は、液体が含まれたシート状の部材(例えば綿等)から成り、発熱素子25および流路形成部材27の周りを囲むように複数回巻かれて形成される。液体には、例えばグリセリン、プロピレングリコール、および水等が含まれる。なお、エアロゾル形成基材24として、吸水性を有するスポンジ部材を用い、このスポンジ部材に液体を含ませても良い。
発熱素子25は、例えばニクロム線等の電熱線から成り、引込部材26に対して螺旋状に巻回される。発熱素子25の両端部は、第2接続端子18と電気的に接続される。
引込部材26は、吸水性を有する部材(例えば綿等)から成り、細長く丸められた状態でその両端部をエアロゾル形成基材24と接触させる。第1実施形態では、発熱素子25が約30度で発熱することで、引込部材26によって引き込まれた液体が加熱されて蒸気化し、エアロゾルが生成される。
流路形成部材27は、防水性を有する材料から成り、その内側にエアロゾルが通過可能な流路27aを有する。流路形成部材27の外周面には、同一の高さ位置に一対の孔部27bが形成され、これら孔部27bを跨るように引込部材26およびこれを巻回する発熱素子25が配置される。
蓋部材28は、例えばプラスチック材料等から成り、中央に開口を有する円板状に形成される。蓋部材28は、流路形成部材27の流路27aを開口させた状態でエアロゾル形成基材24の上端面および下端面を覆うことで液体の漏出を防止する。
次に、図4を参照して、アダプタ12の詳細について説明する。図4はアダプタ12の斜視図である。
図4に示すように、アダプタ12は、円筒形状に形成された弾性部材から成り、第1本体部10の第1挿入口20に取り付けられた状態で、第1挿入口20と密着する。勿論、アダプタ12は、例えば樹脂成型部材等の各種部材を用いることもできるが、第2本体部11とアダプタ12との密着性の観点から、弾性部材であることが好ましい。また、定型性の観点から硬質の弾性部材であることがより好ましい。
アダプタ12の一端部(図4において上端部)には、円形状の第2挿入口29が形成される。第2挿入口29の内径rは、カートリッジ100を挿入できる程度の大きさとなっている。また、アダプタ12の外径Rは、第2本体部11の第1挿入口20(図2(c)参照)の内径と概ね等しくなっている。アダプタ12が第1挿入口20に挿入されることにより、第1挿入口20とカートリッジ100との間に介在する空間を埋めることができる。
このように構成された喫煙器具1のアダプタ12の第2挿入口29にカートリッジ100が挿入され、喫煙者が吸気を開始すると、図5に示した状態となる。図5は喫煙器具1にカートリッジ100が装着された状態で、喫煙者が吸気を開始した際の様子を示す喫煙器具1の断面図である。
図5に示すように、取込口19(図2(a)参照)から取り込まれた空気が、矢印で示すように、第1接続端子16の第1貫通孔16a、第2接続端子18の第2貫通孔18aを通って流路形成部材27の流路27aに移送される。また、それと同時に、引込部材26に含まれた液体が発熱素子25によって低温(約30度)で加熱されることで、エアロゾルが生成される。そして、そのエアロゾルと流路27aに移送された空気とが混ざり合いながら、カートリッジ100の充填物60に移送され、充填物60の間を通過する。これにより、タバコ成分を含むエアロゾルが生成される。
なお、カートリッジ100の充填物60には、タバコ成分にエアロゾル成分が含まれている。また、充填物60には、植物成分として茶葉またはハーブ等が含まれても良い。また、植物成分にもエアロゾル成分が含まれており、加熱器本体13で生成されたエアロゾルと相まって、喫煙者はより風味に富んだエアロゾル成分を味わえる。さらに、充填物60には、エアロゾル成分とともにメンソール、ミント、その他の香料を含ませることで味わいを増すことができる。
(喫煙方法)
次に、図6(a)~(d)を参照して喫煙器具1を用いた喫煙方法について説明する。図6(a)~(d)は喫煙器具1にカートリッジ100を装着する方法を説明する図である。
喫煙者は、図6(a)に示すように、第1本体部10の雄ネジ部15に第2本体部11の雌ネジ部17を螺合させることで第1本体部10と第2本体部11とを連結する。次に、図6(b)に示すように、喫煙者は、第2本体部11の第1挿入口20にアダプタ12を挿入する。次に、図6(c)に示すように、喫煙者は、アダプタ12の第2挿入口29にカートリッジ100を挿入する。これにより、図6(d)に示すように、喫煙器具1にカートリッジ100が装着された状態となる。この状態で喫煙者は、カートリッジ100のフィルタ80(図5参照)をくわえてタバコ成分を含むエアロゾルを吸引する。
なお、喫煙器具1にタバコカプセル200(図3参照)を装着する場合には、喫煙者は、上記図6(b)において、第2本体部11の第1挿入口20に直接タバコカプセル200を挿入し、そのタバコカプセル200のフィルタ240側をくわえてタバコ成分を含むエアロゾルを吸引する。
このように構成された第1実施形態に係る喫煙器具1によれば、以下の効果を奏することができる。
加熱器本体13(第2本体部11)の第1挿入口20に取り付けられたアダプタ12の第2挿入口29にカートリッジ(第2喫煙具用カートリッジ)100を挿入できるとともに、加熱器本体13(第2本体部11)の第1挿入口20にタバコカプセル(第1喫煙具用カートリッジ)200を直接挿入できる。よって、1つの喫煙器具1でカートリッジ100およびタバコカプセル200の双方を使用でき、喫煙の嗜好の多様化に対応できる。
また、アダプタ12は、第2本体部11の第1挿入口20に取り付けられた状態で、第1挿入口20と密着しているため、喫煙器具1の内部で生成されたエアロゾルが喫煙器具1の外部に漏れることを防止できる。よって、カートリッジ100の充填物60にエアロゾルを効果的に移送でき、喫煙者は風味に富んだエアロゾルを味わえる。
また、カートリッジ100は、例えば本実施形態に係る喫煙器具1と異なる別の喫煙器具に備わるブレード形状の加熱体によって高温で直接加熱することでエアロゾルを生成することもできるが、この場合、タールが発生してしまう。そこで、第1実施形態で説明したように、カートリッジ100の充填物60に蒸気化したエアロゾルを通過させることで、タールを発生させることなく、タバコ成分を含むエアロゾルを生成できる。
次に、喫煙器具1の各種変形例について説明する。
(変形例1)
図7(a)~(c)は、本変形例1で採用される複数のアダプタ12を示す図である。変形例1に係る喫煙器具は、カートリッジ100の種類に応じて複数種類のアダプタ12が予め用意されている点で上記第1実施形態と異なる。
図7(a)~(c)においては、互いに外径が異なる3種類のカートリッジ100が示されている。アダプタ12は、これらカートリッジ100の種類に応じて、異なる内径の第2挿入口29を有する。例えば図7(a)に示すように、カートリッジ100が比較的小さな外径R1を有する場合には、アダプタ12は、その外径R1と概ね等しい内径r1の第2挿入口29を有する。また、図7(b)に示すように、カートリッジ100が比較的大きな外径R2を有する場合、アダプタ12は、その外径R2と概ね等しい内径r2の第2挿入口29を有する。さらに、図7(c)に示すように、カートリッジ100が図7(a)と(b)に示す外径R1,R2の中間の外径R3を有する場合、アダプタ12は、その外径R3と概ね等しい内径r3の第2挿入口29を有する。このように、変形例1では、カートリッジ100の外径Rに合わせて複数種類のアダプタ12が予め用意されている。
変形例1によれば、喫煙者は自身が使用するカートリッジ100に適合するアダプタ12を複数種類のうちから1つ選択できる。よって、喫煙の嗜好の多様化にさらに対応できる。
(変形例2)
図8は変形例2に係る喫煙器具1-2を示す断面図である。喫煙器具1-2は、アダプタ12の他端側(図8において下端側)が網目状部材30によって塞がれている点で上記第1実施形態と異なる。
図8に示すように、網目状部材30は、アダプタ12の他端部に設けられた開口31を覆うように設けられる。網目状部材30は、例えば金網状の部材から成り、その網目の大きさは、カートリッジ100の充填物60が通過できない大きさに設定される。なお、網目状部材30の材質は、比較的耐熱性の高い材質であれば何れであっても良い。また、パンチングプレート等で代用することもできる。
変形例2によれば、網目状部材30によってカートリッジ100の充填物60の一部が喫煙器具1-2(第2本体部11)の内部に侵入することを阻止できるので、喫煙器具1-2の故障を抑制できる。
(変形例3)
図9は変形例3に係る喫煙器具1-3を示す断面図である。喫煙器具1-3は、アダプタ12が第2本体部11の第1挿入口20と当接可能な当接部32を有する点で第1実施形態と異なる。
図9に示すように、当接部32は、アダプタ12の外周面に沿ってフランジ状に形成される。当接部32を含むアダプタ12の外径は、第2本体部11の第1挿入口20の内径よりも大きい。なお、当接部32は、フランジ状に形成された構成に限定されず、アダプタ12の外周面における少なくとも1箇所に第2本体部11の外径方向に突出するよう形成されていれば良い。
変形例3によれば、アダプタ12を第2本体部11の第1挿入口20に挿入する際に、当接部32が第2本体部11の第1挿入口20と当接するので、容易にアダプタ12の位置決めができ、使い勝手が良い。
(変形例4)
図10は変形例4に係る喫煙器具1-4を示す断面図である。喫煙器具1-4は、カートリッジ100の充填物60を振動させる複数(本例では2つ)の第1振動部33を有する点で上記第1実施形態と異なる。
図10に示すように、2つの第1振動部33は、アダプタ12が第2本体部11に取り付けられた状態で、そのアダプタ12の周りを囲む第2本体部11の外周部11bに設けられる。また、2つの第1振動部33は、その外周部11bにおいてアダプタ12の中心軸周りに180度の間隔をもって配置される。各第1振動部33には、超音波を発生可能とする第1超音波発生源34が内蔵されている。第1超音波発生源34は、例えば圧電セラミックス等の圧電素子を含み、コントローラ22と電気的に接続される。なお、第2本体部11には、第1振動部33と第1本体部10の第1接続端子16とを電気的に接続する配線が内蔵される。第1超音波発生源34に所定の交流電圧が印加されることで圧電効果によって第1超音波発生源34が振動して超音波が発生する。
コントローラ22は、センサ21が取込口19(図2(a)参照)からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、第1超音波発生源34に超音波を発生させるよう制御する。第1超音波発生源34が発生させた超音波は、第2本体部11およびアダプタ12を通過してカートリッジ100の充填物60に照射される。これにより、充填物60を振動させることができる。
変形例4によれば、第1超音波発生源34からの超音波によって充填物60を振動させることができるので、加熱器本体13で生成されたエアロゾルを充填物60に対して全体的にいきわたらせることができる。よって、喫煙者はさらに風味に富んだエアロゾルを味わえる。
(変形例5)
図11は変形例5に係る喫煙器具1-5を示す断面図である。喫煙器具1-5は、加熱器本体13で生成されエアロゾルを振動させる複数(本例では2つ)の第2振動部35を有する点で上記第1実施形態と異なる。
図11に示すように、2つの第2振動部35は、第2本体部11にアダプタ12が取り付けられた状態で、アダプタ12と蓋部材28との間に設けられる。また、2つの第2振動部35は、第2本体部11の内周面において第2本体部11の中心軸周りに180度の間隔をもって配置される。各第2振動部35には、超音波を発生可能とする第2超音波発生源36が内蔵されている。第2超音波発生源36は、第1超音波発生源34と同様の構成であり、コントローラ22と電気的に接続される。
コントローラ22は、センサ21が取込口19(図2(a)参照)からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、第2超音波発生源36に超音波を発生させるよう制御する。第2超音波発生源36が発生させた超音波は、流路形成部材27の流路27aから移送されたエアロゾルをカートリッジ100の充填物60に通過させる前に振動させて拡散させる。
変形例5によれば、エアロゾルを拡散させた状態でカートリッジ100の充填物60に対して全体的にいきわたらせることができる。よって、喫煙者はさらに風味に富んだエアロゾルを味わえる。
(変形例6)
図12は変形例6に係る喫煙器具1-6を示す断面図である。喫煙器具1-6は、カートリッジ100を振動させる複数(本例では2つ)の第1振動モータ37がアダプタ12に設けられる点で上記第1実施形態と異なる。
図12に示すように、2つの第1振動モータ37は、第2本体部11にアダプタ12が取り付けられた状態で、アダプタ12の第2本体部11と重なる部分に所定の隙間(不図示)を介して内蔵される。各第1振動モータ37は、回転軸の先端に偏心錘が取り付けられたモータから成り、コントローラ22と電気的に接続される。なお、第2本体部11には、第1振動モータ37と第1本体部10の第1接続端子16とを電気的に接続する配線が内蔵される。
コントローラ22は、センサ21が取込口19(図2(a)参照)からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、第1振動モータ37を通電するよう制御する。第1振動モータ37を通電することで第1振動モータが振動し、その振動によってアダプタ12も振動する。そして、アダプタ12の振動がカートリッジ100(充填物60)に伝達される。
変形例6によれば、第1振動モータ37によってアダプタ12が振動されることで、カートリッジ100(充填物60)も振動させることができるので、加熱器本体13で生成されたエアロゾルを充填物60に対して全体的にいきわたらせることができる。よって、喫煙者はさらに風味に富んだエアロゾルを味わえる。
(変形例7)
図13は変形例7に係る喫煙器具1-7を示す断面図である。喫煙器具1-7は、加熱器本体13で生成されエアロゾルを振動させる複数(本例では2つ)の第2振動モータ38を有する点で上記第1実施形態と異なる。
図13に示すように、2つの第2振動モータ38は、第2本体部11にアダプタ12が取り付けられた状態で、アダプタ12と蓋部材28との間に設けられる。また、2つの第2振動モータ38は、第2本体部11の内周面において第2本体部11の中心軸周りに180度の間隔をもって配置される。各第2振動モータ38は、第1振動モータ37と同様の構成であり、コントローラ22と電気的に接続される。
コントローラ22は、センサ21が取込口19(図2(a)参照)からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、第2振動モータ38を通電するよう制御する。第2振動モータ38が振動することで、流路形成部材27の流路27aから移送されたエアロゾルをカートリッジ100の充填物60に通過させる前に振動させて拡散させる。
変形例5によれば、エアロゾルを拡散させた状態でカートリッジ100の充填物60に対して全体的にいきわたらせることができる。よって、喫煙者はさらに風味に富んだエアロゾルを味わえる。
(変形例8)
図14は変形例8に係る喫煙器具1-8を示す断面図である。喫煙器具1-8は、カートリッジ100を直接加熱する加熱部39を有する点で上記第1実施形態と異なる。
図14に示すように、加熱部39は、例えばブレード状に形成され、その表面に図示せぬ抵抗パターンが形成される。加熱部39は、カートリッジ100の充填物60を40度~350度の範囲内で充填物60を加熱できるよう構成されている。第2本体部11の内部には、加熱部39を支持する支持基板40が配置される。支持基板40は、円板状に形成され、第2本体部11の内部の蓋部材28よりもエアロゾルが移送される下流側を塞いでいる。支持基板40には、エアロゾルを通過可能とする複数の貫通孔(不図示)が設けられ、エアロゾルの充填物60への移送が確保される。第2本体部11には、上記変形例4,6と同様な配線が内蔵され、支持基板40はこの配線と加熱部39の抵抗パターンと電気的に接続可能とする。コントローラ22は、センサ21が取込口19からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、加熱部39を発熱させるよう制御する。
変形例8によれば、加熱器本体13で生成されたエアロゾルをカートリッジ100の充填物60に移送するだけでなく、加熱部39によって充填物60を直接加熱できるので、充填物60の風味を十分に引き出すことできる。
また、加熱部39はカートリッジ100の充填物60を40度~350度の範囲内で充填物60を加熱できるので、充填物60に含まれる各種成分を十分に引き出せる。また、加熱部39の加熱温度を50度~150度の範囲内とすれば、タールを発生させることなく臭いを低減できる。
また、支持基板40によって、第2本体部11の第1挿入口20から挿入されたアダプタ12の位置決めを容易に行える。
なお、加熱部39は、第2本体部11の内部に設けられる構成に限定されず、アダプタ12の内部に設けられても良い。この場合、上記と同様にして、アダプタ12の一端部(図14において下端部)に加熱部および支持基板が配設されれば良い。
また、加熱部39は上記構成に限定されず、種々の構成を採用できる。例えば加熱部は、発熱素子と、発熱素子を挟持する一対の熱伝達部材と、によって構成されても良い。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る喫煙器具2について説明する。喫煙器具2は、第1実施形態に係る喫煙器具1と基本的には同じ構成であるが、エアロゾル形成基材が加熱器本体13(第2本体部11)の内部に交換可能に設けられる点で第1実施形態と異なる。よって、以下の説明では、この相違点を中心に説明し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図15は、第2実施形態に係る喫煙器具2の分解斜視図である。また、図16(a)は喫煙器具2の正面図、(b)は喫煙器具2の上面図、(c)は(b)のXVIc-XVIc断面図である。
図15および図16(a)~(b)に示すように、喫煙器具2は、加熱器本体13(第2本体部11)の収納部11aにエアロゾル形成基材を含む液体カートリッジ41を収納する。液体カートリッジ41は、略円柱状に形成され、第2本体部11の第1挿入口20を介して挿入または取出が可能となっている。
液体カートリッジ41は、流路27aの周りを囲むように区画形成され、エアロゾル形成基材としての液体を貯留する貯留部42を有する。なお、第1実施形態と同様に、液体を綿等に含ませたものをエアロゾル形成基材としても良い。貯留部42内の液体は、上記第1実施形態と同様に、引込部材26によって発熱素子25に向かって引き込まれ、加熱されて蒸気化することでエアロゾルが生成される。第2実施形態では、発熱素子25が第1実施形態よりの高い約40度で発熱する。
なお、液体カートリッジ41の一端部(図16(c)において下端部)には、発熱素子25と電気的に接続される第2接続端子18が設けられ、第1本体部10の一端部(図2(c)において上端部)には、第2接続端子18と電気的に接続される一対のピン状の第1接続端子16が設けられる。また、第2本体部11の取込口19は、第2本体部11の内部と連通し、液体カートリッジ41が収納された状態では、液体カートリッジ41内の発熱素子25が配設された空間Sと連通する。
このように構成された喫煙器具1に液体カートリッジ41が収納された状態で、第2本体部11の第1挿入口20にアダプタ12が挿入された後に、アダプタ12の第2挿入口29にカートリッジ100が挿入され、喫煙者が吸気を開始すると、図17に示した状態となる。図17は喫煙器具2にカートリッジ100が装着された状態で、喫煙者が吸気を開始した際の様子を示す喫煙器具2の断面図である。
図17に示すように、取込口19から取り込まれた空気が、液体カートリッジ41内の空間Sに移送されると同時に、引込部材26に含まれた液体が発熱素子25によって加熱されることでエアロゾルが生成される。ここで、第2実施形態では、第1実施形態よりも約10度高い温度(約40度)で発熱素子25を発熱させることで第1実施形態よりも多くのエアロゾルが生成される。その後、このエアロゾルと空間Sに移送された空気とが混ざり合いながら、カートリッジ100の充填物60に移送され、充填物60の間を通過する。これにより、タバコ成分を含むエアロゾルが第1実施形態よりも多く生成される。
(喫煙方法)
次に、図18(a)~(e)を参照して喫煙器具2の使用方法について説明する。図18(a)~(e)は喫煙器具2にカートリッジを装着する方法を説明する図である。
喫煙者は、図18(a)に示すように、第1本体部10の雄ネジ部15に第2本体部11の雌ネジ部17を螺合させることで第1本体部10と第2本体部11とを連結する。次に、図18(b)に示すように、喫煙者は、第2本体部11の第1挿入口20から液体カートリッジ41を挿入し、収納部11aに液体カートリッジ41を収納する。次に、図18(c)に示すように、喫煙者は、第2本体部11の第1挿入口20にアダプタ12を挿入する。その後、図18(d)に示すように、アダプタ12の第2挿入口29にカートリッジ100を挿入する。これにより、図18(e)に示すように、喫煙器具2にカートリッジ100が装着された状態となる。この状態で喫煙者は、カートリッジ100のフィルタ80(図17参照)をくわえてエアロゾルを吸引する。
このように構成された第2実施形態に係る喫煙器具2によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、液体カートリッジ41の貯留部42内の液体(エアロゾル形成基材)が消耗しても、液体カートリッジ41を交換すれば良く、喫煙器具2自体を新たに用意する必要がなく、コストを抑制できる。さらに、貯留部42内の液体を第1実施形態の喫煙器具1よりも高い温度(約40度)で加熱することでエアロゾルを大量に発生させ、充填物60にいきわたらせることができるので、喫煙者は十分満足な量のエアロゾルを吸引できる。
なお、上記第2実施形態では、第2本体部11の第2挿入口29にアダプタ12が挿入される構成であったが、この構成に限定されない。例えば、第2本体部11の第2挿入口29に蓋部材が着脱自在に取り付けられ、この蓋部材に形成された挿入口にアダプタ12を挿入する構成でも良い。
また、上記第2実施形態において、第1本体部10の外周面に発熱素子25を発熱させるためのスイッチを設けても良く、スイッチが所定回数(例えば3回)連続してオンされたことに基づいて、コントローラ22はセンサ21を作動させるよう制御しても良い。
また、上記第2実施形態においては、液体カートリッジ41が加熱器本体13に交換可能に設けられており、液体カートリッジ41の発熱素子25は交換可能に設けられる、加熱器本体13の加熱源である。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る喫煙器具3について説明する。喫煙器具3は、第1実施形態に係る喫煙器具1と基本的には同じ構成であるが、第2本体部11に直接カートリッジ100を装着可能である点において第1実施形態と異なる。よって、以下の説明では、この相違点を中心に説明し、第1実施形態と重複する説明は省略する。
図19は、第3実施形態に係る喫煙器具3の分解斜視図である。また、図20(a)は喫煙器具3の正面図、(b)は喫煙器具3の上面図、(c)は(b)のXXc-XXc断面図である。
図19および図20に示すように、第2本体部11の一端部(図20(a)において上端部)には、第2本体部11よりも縮径した円筒部43が設けられる。円筒部43の一端部には、円形状の第3挿入口44が形成される。第3挿入口44の内径はカートリッジ100を挿入できる程度の大きさとなっている。つまり、第3挿入口44の内径は、上記第1実施形態のアダプタ12の内径rと概ね等しい。
以上のように構成された喫煙器具3の円筒部43の第3挿入口44にカートリッジ100が挿入され、喫煙者が吸気を開始すると、図21に示した状態となる。図21は喫煙器具3にカートリッジ100が装着された状態で、喫煙者が吸気を開始した際の様子を示す喫煙器具3の断面図である。
図21に示すように、上記第1実施形態と同様に、取込口19から取り込まれ空気が、流路27aに移送されると同時に、引込部材26によって引き込まれた液体が発熱素子25によって加熱されることでエアロゾルが生成される。その後、このエアロゾルと流路27aに移送された空気とが混ざり合いながら、カートリッジ100側に移送されて充填物60を通過することで、タバコ成分を含むエアロゾルが生成される。
(喫煙方法)
次に、図22(a)~(c)を参照して喫煙器具1の使用方法について説明する。図22(a)~(c)は喫煙器具に喫煙器用カートリッジを装着する方法を説明する図である。
喫煙者は、図22(a)に示すように、第1本体部10の雄ネジ部15に第2本体部11の雌ネジ部17を螺合させることで第1本体部10と第2本体部11とを連結する。次に、図22(b)に示すように、喫煙者は、第2本体部11の円筒部43の第3挿入口44にカートリッジ100を挿入する。以上により、図22(c)に示すように、喫煙器具3にカートリッジ100が装着された状態となる。この状態で喫煙者は、カートリッジ100のフィルタ80(図21参照)をくわえてエアロゾルを吸引する。
このように構成された第3実施形態に係る喫煙器具3によれば、カートリッジ100を円筒部43の第3挿入口44に挿入することで、低温で加熱したエアロゾルをカートリッジ100の充填物60に通過させることができる。よって、タールを発生させることなく、タバコ成分を含むエアロゾルを生成できる。
また、喫煙器具3ではアダプタ12を用いることなく、カートリッジ100を使用可能であるので、喫煙器具3を簡単な構成にでき、製造コストを抑制できる。さらに、喫煙者にとっても使い勝手が良い。
なお、上記第3実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、第2本体部11の円筒部43の第3挿入口44に着脱自在に取り付けられるアダプタを設けても良い。この場合、アダプタは、円筒状に形成され、その外径が第3挿入口44の内径と概ね等しく、その内径がタバコカプセル200(図3参照)を挿入可能な大きさとすれば良い。
また、上記第3実施形態では、第2本体部11の円筒部43の第3挿入口44にカートリッジ100が挿入される構成であったが、この構成に限定されない。例えば、第2本体部11は、第1実施形態と同様な形状(つまり、円筒部43を有しない形状)であって、第2本体部11の第2挿入口29に蓋部材が着脱自在に取り付けられ、この蓋部材に形成された挿入口にカートリッジ100を挿入する構成でも良い。
なお、本発明は上記実施形態および各種変形例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態および各種変形例は、好適な例を示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
例えば、上記においては、カートリッジ100は充填物60、支持部材70、フィルタ80および外装部材90によって構成されていたが、支持部材70はなくても良い。
また、上記においては、第2本体部11の第1挿入口20は円形状に形成されていたが、アダプタ12およびタバコカプセル200の形状に合うものであれば、種々の形状を採用できる。また、アダプタ12の第2挿入口29も円形状に形成されていたが、カートリッジ100の形状に合うものであれば、種々の形状を採用できる。
1,2,3,1-1~1-8 喫煙器具
11a 収納部
11b 外周部
12 アダプタ
13 加熱器本体
19 取込口
20 第1挿入口
21 センサ
22 コントローラ(制御部)
24 エアロゾル形成基材
25 発熱素子(加熱源)
29 第2挿入口
30 網目状部材
32 当接部
33 第1振動部
34 第1超音波発生源
35 第2振動部
36 第2超音波発生源
37 第1振動モータ
38 第2振動モータ
39 加熱部
41 液体カートリッジ
60 充填物
70 支持部材
80 フィルタ
90 外装部材
100 カートリッジ(第2喫煙具用カートリッジ)
200 タバコカプセル(第1喫煙具用カートリッジ)

Claims (16)

  1. 加熱源を有する加熱器本体と、
    第1喫煙具用カートリッジを挿入する第1挿入口と、
    前記第1挿入口に着脱自在に取り付けられるアダプタと、を備え、
    前記アダプタは、第2喫煙具用カートリッジを挿入する第2挿入口を有することを特徴とする喫煙器具。
  2. 請求項1に記載の喫煙器具において、
    前記アダプタは、前記第1挿入口に取り付けられた状態で、前記第1挿入口と密着していることを特徴とする喫煙器具。
  3. 請求項1または2に記載の喫煙器具において、
    前記アダプタは複数備えられており、
    前記複数のアダプタは、それぞれ前記第2喫煙具用カートリッジの種類に応じて異なる内径の前記第2挿入口を有することを特徴とする喫煙器具。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の喫煙器具において、
    前記アダプタは、円筒形状に形成され、
    前記アダプタの一端側は前記第1挿入口を有し、他端側は網目状部材によって塞がれていることを特徴とする喫煙器具。
  5. 請求項4に記載の喫煙器具において、
    前記アダプタの外周面には、前記アダプタを前記喫煙器具の前記1挿入口に挿入する際に、前記第1挿入口と当接する当接部が設けられることを特徴とする喫煙器具。
  6. 請求項1~5の何れか1項に記載の喫煙器具において、
    前記アダプタは、弾性部材から成ることを特徴とする喫煙器具。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の喫煙器具において、
    前記加熱器本体は、液体が含まれたエアロゾル生成基材を収納する収納部と、前記収納部に空気を取り込む取込口と、前記取込口からの空気の取り込みを検出するセンサと、制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記センサが前記取込口からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、前記加熱源を発熱させるよう制御し、
    前記収納部に収納された前記エアロゾル生成基材の液体は、前記加熱源が発熱することで加熱されて蒸気化し、前記アダプタに挿入された前記第2喫煙具用カートリッジに通されることを特徴とする喫煙器具。
  8. 請求項7に記載の喫煙器具において、
    前記アダプタが前記第1挿入口に取り付けられた状態で、前記加熱器本体は、前記アダプタの周りを囲む外周部に、前記第2挿入口に挿入された前記第2喫煙具用カートリッジを振動させる第1振動部を有し、
    前記第1振動部は、超音波を発生する第1超音波発生源を有し、
    前記制御部は、前記センサが前記取込口からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、前記第1超音波発生源に超音波を発生させるよう制御し、
    前記第1超音波発生源が発生させた超音波は、前記第2喫煙具用カートリッジに照射されることを特徴とする喫煙器具。
  9. 請求項7または8に記載の喫煙器具において、
    前記収納部には、前記加熱源が前記エアロゾル生成基材の液体を加熱したことで生成された蒸気を振動させる第2振動部が設けられ、
    前記第2振動部は、超音波を発生する第2超音波発生源を有し、
    前記第2超音波発生源は、前記収納部に収納された前記エアロゾル生成基材と前記第1挿入口に取り付けられた前記アダプタとの間に配置され、
    前記制御部は、前記センサが前記取込口からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、前記第2超音波発生源に超音波を発生させるよう制御することを特徴とする喫煙器具。
  10. 請求項7~9の何れか1項に記載の喫煙器具において、
    前記アダプタには、前記第2挿入口に挿入された前記第2喫煙具用カートリッジを振動させる第1振動モータが設けられ、
    前記制御部は、前記センサが前記取込口からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、前記第1振動モータを通電するよう制御することを特徴とする喫煙器具。
  11. 請求項7~10の何れか1項に記載の喫煙器具において、
    前記収納部には、前記エアロゾル生成基材を振動させる第2振動モータが設けられ、
    前記制御部は、前記センサが前記取込口からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、前記第2振動モータを通電するよう制御することを特徴とする喫煙器具。
  12. 請求項7~11の何れか1項に記載の喫煙器具において、
    前記収納部または前記アダプタの内部には、前記第2挿入口に挿入された前記第2喫煙具用カートリッジを加熱する加熱部が設けられ、
    前記制御部は、前記センサが前記取込口からの空気の取り込みを検出したことに基づいて、前記加熱部を発熱させるよう制御することを特徴とする喫煙器具。
  13. 請求項1~12の何れか1項に記載の喫煙器具において、
    前記第2喫煙具用カートリッジは、充填物、前記充填物を通った蒸気を吸引するためのフィルタ、および前記充填物と前記フィルタを包む外装部材から構成されることを特徴とする喫煙器具。
  14. 請求項1~13の何れか1項に記載の喫煙器具に使用されることを特徴とするアダプタ。
  15. 請求項1に記載の喫煙器具を用いた喫煙方法であって、
    前記喫煙器具の前記第1挿入口に前記アダプタを挿入するステップと、
    前記アダプタの前記第2挿入口に前記第2喫煙具用カートリッジを挿入するステップと、
    前記アダプタに挿入された前記第2喫煙具用カートリッジを通して、前記加熱器本体で生成された蒸気を吸引するステップと、を備えることを特徴とする喫煙方法。
  16. 充填物およびフィルタが外装部材で巻かれた喫煙具用カートリッジを使用可能な喫煙器具であって、
    液体が含まれたエアロゾル生成基材を収納する収納部、および前記エアロゾル生成基材の液体を加熱する加熱源を有する加熱器本体と、
    前記喫煙具用カートリッジを挿入可能な挿入口と、を備えたことを特徴とする喫煙器具。
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