JP2022138281A - 紡績機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージの品質の向上が図れる紡績機を提供する。【解決手段】紡績機1は、空気紡績装置7と、巻取装置14と、糸貯留装置11と、トラバース装置13と、巻取装置14において一つのパッケージPを回転させる駆動モータ23と、パッケージPに巻き取られる糸Yの巻取速度を取得する巻取速度取得部と、パッケージPの回転数と巻取速度とに基づいて、トラバース装置13及び駆動モータ23を制御し、パッケージPのワインド数及び綾角を制御するユニットコントローラ10と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、紡績機に関する。
紡績機は、空気流によって糸を生成する空気紡績装置と、空気紡績装置によって生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、空気紡績装置と巻取装置との間に配置され、空気紡績装置から送出される糸を一時的に貯留して巻取装置に送出する糸貯留装置と、巻取装置においてパッケージを回転させる駆動部と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-104596号公報
紡績機によって形成されるパッケージの品質の一つの指標として、後工程でのパッケージからの糸の解舒性がある。糸の解舒性を低下させる要因としては、糸がパッケージの周面において同じ軌跡で巻き取られるリボン巻き、毛羽絡みによって糸がテンション切れを起こすラッチング等がある。リボン巻き及び当該リボン巻きに起因するスラッフィングは、特定のワインド数の巻取形式でパッケージを形成することによって回避することができる。また、糸の解舒性を低下させる要因として、解舒テンション(平均解舒テンション)がある。1つのパッケージにおいて解舒テンションが異なると、糸を解舒する際に糸切れが発生し得る。したがって、リボン巻き及びラッチングを回避できたとしても、1つのパッケージにおいて解舒テンションが異なると解舒性が低下するため、パッケージ品質が低下する。
本発明の一側面は、パッケージの品質の向上が図れる紡績機を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る紡績機は、糸を生成する紡績装置と、紡績装置によって生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、紡績装置と巻取装置との間に配置され、紡績装置から連続的に送出される糸を一時的に貯留して巻取装置に送出する糸貯留装置と、糸貯留装置と巻取装置との間に配置され、一つのパッケージに巻き取る糸をトラバースするトラバース装置と、巻取装置において一つのパッケージを回転させる駆動部と、パッケージに巻き取られる糸の巻取速度を取得する巻取速度取得部と、パッケージの単位時間当たりの回転数と巻取速度とに基づいて、トラバース装置及び駆動部を制御し、パッケージのワインド数及び綾角を制御する制御部と、を備える。
本発明の一側面に係る紡績機では、ワインド数を制御するため、リボン巻き及びラッチングの発生を回避できる。綾角は、後工程においてパッケージから糸を解舒するときの解舒テンションに寄与する。パッケージにおける解舒テンションは、パッケージ径、解舒長さ、及び綾角等に依存するため、紡績機において綾角をコントロールすることが望ましい。綾角は巻取速度とトラバース速度との比率であり、比率を一定にすると綾角が一定となる。そのため、紡績機では、実際の糸の巻取速度を取得して、巻取速度に基づいてトラバース装置及び駆動部を制御することによって、綾角を一定、すなわち少なくとも綾角による解舒テンションの変動を軽減することができる。このように、紡績機では、ワインド数及び綾角の両方を制御することにより、パッケージにおける不具合(リボン巻き、ラッチング等)の発生を回避できると共に、解舒テンションを安定させることができる。さらに、本発明の一側面に係る紡績機では、紡績装置と巻取装置との間に糸貯留装置が設けられている。したがって、ワインド数と綾角の制御のためにトラバース装置及び駆動部を制御することにより糸にテンション変動が生じたとしても、当該テンション変動は糸貯留装置により吸収される。すなわち、当該テンション変動が紡績装置へ伝わることがない。その結果、紡績装置による紡績がワインド数と綾角の制御による影響を受けることがないため、紡績機では、紡績装置により安定して糸を生成することができる。したがって、紡績機では、パッケージの品質の向上が図れる。また、一つのパッケージに対してトラバース装置が設けられているため、パッケージの端部においてトラバースターン(反転)を高速で行なうことができるため、綾落ちの発生も軽減できる。
一実施形態においては、巻取装置は、パッケージと接触した状態で回転する巻取ドラムを備え、制御部は、パッケージと巻取ドラムが接触した状態で駆動部を制御してもよい。これにより、巻取速度の制御のためにパッケージと巻取ドラムを離間させる必要がないため、糸を安定的にパッケージに巻き取ることができる。
一実施形態においては、制御部は、パッケージの巻取時、少なくともパッケージの単位時間当たりの回転数を制御することにより、糸貯留装置に貯留されている糸の貯留量を制御し、当該貯留量を制御しながら、ワインド数及び綾角を制御してもよい。これにより、パッケージにおける不具合の発生を回避できると共に、後工程におけるパッケージの解舒テンションを安定させることができる。
一実施形態においては、紡績装置は、パッケージの巻取時は、糸を連続的に一定速度で紡出してもよい。糸が一定速度で紡出される場合、糸貯留装置において糸の貯留量を制御するため、巻取速度に変化が生じ易くなり得る。そのため、巻取速度を取得してパッケージのワインド数及び綾角を制御する構成は、一定速度で糸を連続して紡出する紡績装置を備える構成において特に有効である。
一実施形態においては、制御部は、トラバース装置におけるトラバース速度の加減速の周期と、駆動部における回転速度の加減速の周期とを同期させて綾角を制御してもよい。この構成では、トラバース速度の加減速の周期と回転速度の加減速の周期とを同期させることにより、パッケージの回転速度とトラバース速度との比率を一定にすることができるため、綾角を一定にできる。したがって、後工程におけるパッケージの解舒テンションを一定にできるため、パッケージの品質の向上が図れる。
一実施形態においては、制御部は、駆動部における回転速度を段階的に制御してもよい。この構成では、トラバース速度の加減速の周期と回転速度の加減速の周期とを適切に同期させることができる。
一実施形態においては、制御部は、駆動部において回転速度の加減速を行う時間及び回転速度を一定速度にする時間を含む一定期間において、加減速を行う時間が25%以下となるように駆動部を制御してもよい。この構成では、回転速度が変動する時間に対して、回転速度が一定速度の時間を長くすることができる。これにより、トラバース速度が一定速度の時間と回転速度が一定速度の時間とが同期する時間が長くなるため、トラバース速度と回転速度との比率を一定に保つことができる。
一実施形態においては、制御部は、基準速度に基づいて駆動部の回転速度を制御しており、巻取速度と基準速度との差に基づいて、基準速度を補正してもよい。この構成では、巻取速度と基準速度とのずれを補正できる。そのため、綾角をより正確に制御することができる。
一実施形態においては、紡績機は、糸貯留装置に貯留される糸の状態を検出する貯留状態検出部を備え、巻取速度取得部は、貯留状態検出部によって検出された糸の状態に基づいて、巻取速度を取得してもよい。この構成では、糸貯留装置に貯留される糸の状態(貯留量、糸の有無)に基づいて巻取速度を取得するため、簡易な構成で巻取速度を取得することができる。すなわち、巻取速度のみを取得するためのセンサを追加で設ける必要がないため、紡績機全体の構成を簡素化できる。
一実施形態においては、紡績機は、走行する糸の速度を検出する速度検出部を備え、巻取速度取得部は、速度検出部によって検出された糸の速度に基づいて、巻取速度を取得してもよい。この構成では、実際にパッケージに巻き取られる糸の速度を検出するため、正確な巻取速度を取得することができる。
一実施形態においては、糸貯留装置は、外周面に糸が巻かれることにより、糸を貯留する糸貯留ローラと、糸貯留ローラの外周面に前記糸を巻き付ける糸掛け部材と、を有し、制御部は、糸貯留ローラの外周面から糸が解舒される解舒点と、糸掛け部材において糸が係合される係合点との間の距離が10cm以下となるように、駆動部を制御してもよい。この構成では、糸貯留装置からの糸の送出(解舒)が安定する。これにより、パッケージにおいて綾外れが発生することを回避できるため、綾角の制御を安定して行うことができる。
一実施形態においては、紡績機は、パッケージの回転数を検出する回転検出部を備えていてもよい。この構成では、パッケージの回転数を精度良く検出することがきるため、パッケージの回転数に基づく制御を適切に行うことができる。
一実施形態においては、紡績機は、少なくとも小数点以下の値を含むワインド数、及び、綾角を設定する設定部を備えていてもよい。この構成では、設定部において、ワインド数及び綾角を任意に設定することができる。従来の紡績機では、ワインド数を設定することが行われていなかった。一般的に、紡績機では、生成する糸の品質の向上及び紡績機自体の稼働効率の向上に着目されることが多かった。そのため、従来の紡績機では、糸の巻き取り方を改善することによりパッケージの品質の向上を行うことが市場で求められていなかった。
一実施形態においては、制御部は、ステッププレシジョン巻きでパッケージが形成されるように、トラバース装置及び駆動部を制御してもよい。この構成では、リボン巻き及びスラッフィングの発生を回避することができる。
本発明の一側面によれば、パッケージの品質の向上が図れる。
図1は、一実施形態に係る紡績機の正面図である。 図2は、図1に示す紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図3は、糸貯留装置を示す側面図である。 図4は、トラバース装置を示す図である。 図5は、ドラム速度とトラバース速度とを模式的に示す図である。 図6(a)、図6(b)及び図6(c)は、パッケージの径と巻取速度との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、玉揚台車(図示省略)と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、糸継台車3は、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻きになった場合、パッケージPを玉揚げし、新しい巻取ボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置等が収容されている。
第2エンドフレーム5には、紡績機1の各部に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して、空気を各部へと供給する空気供給部と、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置(設定部)100と、タッチパネル画面102と、入力キー104と、が設けられている。機台制御装置100は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。タッチパネル画面102は、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータがタッチパネル画面102に表示されるボタン又は入力キー104等を用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、トラバース装置13と、巻取装置14と、を備えている。ユニットコントローラ(巻取速度取得部、制御部)10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、繊維束(スライバ)Sをドラフトする。ドラフト装置6は、繊維束Sの走行方向において上流側から順に、バックローラ対15と、サードローラ対16と、ミドルローラ対17と、フロントローラ対18と、を有している。
バックローラ対15は、駆動側のバックボトムローラ15a及び従動側のバックトップローラ15bを含む。バックボトムローラ15a及びバックトップローラ15bは、繊維束Sを走行させる走行経路を挟んで互いに対向する。サードローラ対16は、駆動側のサードボトムローラ16a及び従動側のサードトップローラ16bを含む。サードボトムローラ16a及びサードトップローラ16bは、繊維束Sを走行させる走行経路を挟んで互いに対向する。ミドルローラ対17は、駆動側のミドルボトムローラ17a及び従動側のミドルトップローラ17bを含む。ミドルボトムローラ17a及びミドルトップローラ17bは、繊維束Sを走行させる走行経路を挟んで互いに対向する。フロントローラ対18は、駆動側のフロントボトムローラ18a及び従動側のフロントトップローラ18bを含む。フロントボトムローラ18a及びフロントトップローラ18bは、繊維束Sを走行させる走行経路を挟んで互いに対向する。
バックボトムローラ15a、サードボトムローラ16a、ミドルボトムローラ17a及びフロントボトムローラ18aは、紡績ユニット2に設けられた駆動モータにより、下流側のローラほど速くなるように互いに異なる回転速度で回転させられる。ミドルボトムローラ17aに対しては、エプロンベルト19aが設けられている。ミドルトップローラ17bに対しては、エプロンベルト19bが設けられている。フロントボトムローラ18aは、複数の紡績ユニット2に共通で設けられた、第2エンドフレーム5内の駆動モータにより駆動されてもよい。
バックトップローラ15b、サードトップローラ16b、ミドルトップローラ17b及びフロントトップローラ18bは、ドラフトクレードル(不図視)に回転可能に支持されている。バックトップローラ15b、サードトップローラ16b、ミドルトップローラ17b及びフロントトップローラ18bのそれぞれは、バックボトムローラ15a、サードボトムローラ16a、ミドルボトムローラ17a及びフロントボトムローラ18aのそれぞれに所定圧力で接触させられて従動回転させられる。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Sに旋回空気流によって撚りを与えることで糸Yを生成する。空気紡績装置7は、一定の速度で連続的に糸Yを紡出する。空気紡績装置7は、詳細な説明及び図示は省略するが、繊維案内部と、旋回気流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を備えている。繊維案内部は、ドラフト装置6から送られた繊維束Sを、空気紡績装置7の内部に形成される紡績室に案内する。旋回気流発生ノズルは、繊維束Sの経路の周囲に配置され、紡績室内に旋回気流を発生させる。この旋回気流によって、紡績室内の繊維束Sの繊維端が反転され旋回する。中空ガイド軸体は、紡績された糸Yを紡績室から空気紡績装置7の外部へと案内する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、糸Yの太さ異常及び/又は糸Yに含有されている異物を検出する。糸監視装置8は、糸切れ等も検出する。
テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。具体的には、空気紡績装置7への空気の供給が停止されて、糸Yの生成が中断されることにより、糸Yが切断される。或いは、別途設けられたカッタにより糸Yが切断されるようにしてもよい。
糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置14との間において、糸Yを貯留する。糸貯留装置11は、糸Yに所定のテンションを与えて空気紡績装置7から引き出す機能と、糸継装置26による糸継ぎ時などに空気紡績装置7から送出される糸Yを滞留させて糸Yの弛みを防止する機能と、巻取装置14側のテンションの変動が空気紡績装置7側に伝わらないようにテンションを調節する機能と、を有している。
図3に示されるように、糸貯留装置11は、糸貯留ローラ30と、糸掛け部材31と、上流側ガイド32と、下流側ガイド33と、糸貯留量センサ(貯留状態検出部)34と、電動モータ35と、を備えている。
糸貯留ローラ30は、その外周面に糸Yを一定量巻き付けて貯留する。糸貯留ローラ30は、電動モータ35によって回転駆動される。電動モータ35の動作は、ユニットコントローラ10によって制御される。糸貯留ローラ30の外周面に巻き付けられた糸Yは、糸貯留ローラ30が回転することにより当該糸貯留ローラ30を締め付けるようにして巻かれ、糸貯留装置11よりも上流側の糸Yを引っ張る。すなわち、外周面に糸Yを巻き付けた状態の糸貯留ローラ30を所定の回転速度で回転させることで、糸貯留装置11は、糸Yに所定のテンションを与えて空気紡績装置7から糸Yを所定の速度で引き出し、所定の速度で下流側に送出する。
糸掛け部材31は、糸Yに係合する(引っ掛ける)(接触する)ことが可能に構成されている。糸掛け部材31は、糸Yに係合した状態で糸貯留ローラ30と一体的に回転することにより、当該糸貯留ローラ30の外周面に糸Yを巻き付ける。糸掛け部材31は、糸貯留ローラ30の下流側端部に設けられており、糸貯留ローラ30に対して相対的に回転可能である。糸掛け部材31には、糸貯留ローラ30に対して相対的回転するのに抗する磁力が作用している。したがって、糸Yに所定以上のテンションが生じていない状態では、糸掛け部材31が糸貯留ローラ30と一体的に回転し、糸貯留ローラ30に糸Yが巻き付けられる(貯留される)。糸Yに所定以上のテンションが生じていない状態では、糸掛け部材31が糸貯留ローラ30に対して相対的に回転し、糸貯留ローラ30から糸Yが解舒される。
上流側ガイド32は、糸貯留ローラ30の上流側に配置される。上流側ガイド32は、糸貯留ローラ30の外周面に対して糸Yを適切に案内する案内部材である共に、空気紡績装置7から伝播してくる糸Yの撚りが当該上流側ガイド32よりも下流側に伝わることを防止する撚り止めの役割を兼ねている。下流側ガイド33は、糸貯留ローラ30の下流側に配置される。下流側ガイド33は、糸貯留ローラ30から解舒された糸Yを巻取装置14へ案内する案内部材である。
糸貯留量センサ34は、糸貯留ローラ30上に貯留されている糸Yの貯留量(状態)を非接触式で検出する。本実施形態では、糸貯留量センサ34は、糸貯留ローラ30の一部の領域における糸Yの貯留量を検出する。糸貯留量センサ34は、ON/OFFの2値(信号)を出力する。糸貯留量センサ34は、糸貯留ローラ30上において糸Yを検出している場合にはON信号を出力し、糸Yを検出していない場合にはOFF信号を出力する。糸貯留量センサ34は、検出結果をユニットコントローラ10(図1参照)に送信する。
糸貯留装置11では、糸貯留ローラ30において糸Yが解舒される解舒点(糸Yが糸貯留ローラ30の外表面から離れる点)と、糸掛け部材31において糸Yが係合される係合点との間の距離Dが10cm以下となるように糸Yを貯留する。距離Dは、糸Yの貯留量により設定される。ユニットコントローラ10は、距離Dが10cm以下となるように、後述する駆動モータ23を制御する。
図1及び図2に示されるように、ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置14との間において、糸Yにワックスを付与する。
図4に示されるように、トラバース装置13は、回転する巻取ボビンB又はパッケージPに対して糸Yを所定幅でトラバースする。トラバース装置13は、一つのパッケージPに巻き取る糸Yをトラバースする。トラバース装置13は、トラバースモータ13aと、駆動プーリ13bと、従動プーリ13c,13dと、駆動ベルト13eと、トラバースガイド13fと、を備えている。
トラバースモータ13aは、例えば、ステッピングモータ又はサーボモータである。トラバースモータ13aは、駆動プーリ13bを回転駆動させる。トラバースモータ13aの動作は、ユニットコントローラ10によって制御される。駆動プーリ13bは、トラバースモータ13aによって、正逆転に回転駆動される。従動プーリ13c,13dは、トラバース範囲の両側方に設けられている。駆動ベルト13eは、駆動プーリ13b及び従動プーリ13c,13dに掛け渡されている。トラバースガイド13fは、糸Yを案内可能であり、駆動ベルト13eに固定されている。トラバースガイド13fは、駆動ベルト13eの移動に応じて、糸Yをトラバースする。
トラバース装置13では、トラバースモータ13aの駆動によって駆動プーリ13bが正逆転に回転することによって、駆動ベルト13eに固定されたトラバースガイド13fが巻取ドラム22の軸方向に往復駆動される。これにより、回転する巻取ボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド13fが糸Yを所定幅でトラバースする。トラバース装置13では、トラバースモータ13aの回転速度を変化させることにより、トラバース速度(トラバースガイド13fの移動速度)を変化させる。
図1及び図2に示されるように、巻取装置14は、糸Yを巻取ボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置14は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、を有している。クレードルアーム21は、巻取ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、巻取ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。
巻取ドラム22は、駆動モータ(駆動部)23(図4参照)によって回転駆動される。駆動モータ23は、例えば、ブラシレスモータである。駆動モータ23は、一つの巻取ドラム22を駆動させる。すなわち、駆動モータ23は、一つのパッケージPを回転させる。これにより、各紡績ユニット2において、巻取ボビンB又はパッケージPが巻取方向に独立して回転させられる。駆動モータ23の動作は、ユニットコントローラ10によって制御される。各紡績ユニット2では、個別に駆動モータ23を備えることにより、紡績ユニット2ごとに巻取ドラム22の回転駆動を制御することができる。
図4に示されるように、紡績ユニット2は、駆動モータ23の単位時間当たりの回転数(以下、単に「回転数」と称する。)、すなわち巻取ドラム22(パッケージP)の単位時間当たりの回転数(以下、単に「回転数」と称する。)を検出する回転センサ(回転検出部)25を備えている。回転センサ25は、検出結果をユニットコントローラ10(図1参照)に送信する。
図1及び図2に示されるように、糸継台車3は、ある紡績ユニット2において糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、サクションパイプ27と、サクションマウス28と、を有している。サクションパイプ27は、支軸27aによって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。サクションマウス28は、支軸27bによって回動可能に支持されており、巻取装置14からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。糸継装置26は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置26は、圧縮空気を用いるスプライサ又は糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
続いて、ユニットコントローラ10が実行する制御について詳細に説明する。
ユニットコントローラ10は、パッケージPの回転数と糸Yの巻取速度とに基づいて、トラバース装置13及び駆動モータ23を制御し、パッケージPのワインド数及び綾角を制御する。ワインド数は、糸YがパッケージPの幅方向(巻取ボビンBの軸方向)において1往復分のトラバースを行う間に、パッケージPが回転する回数である。綾角は、巻取ボビンBの軸方向に直交する方向に対して、パッケージPに巻き取られる糸Yが成す角度である。綾角は、パッケージPの回転速度(巻取速度)、及び、トラバース装置13のトラバースガイド13fのトラバース速度によって決まる。綾角は、回転速度とトラバース速度との比率である。綾角を一定にするためには、回転速度とトラバース速度との比率を一定にする。
ワインド数及び綾角は、機台制御装置100において設定される。オペレータは、タッチパネル画面102の所定の設定画面において、ワインド数及び綾角を設定する。ワインド数は、少なくとも小数点以下の値を含む数値を設定することができる。ワインド数は、オペレータによって数値が入力されてもよいし、機台制御装置100において予め設定されている複数の値(安全ワインド数)の中から選択されてもよいし、複数の項目(例えば、設定1、設定2等)の中から選択されてもよい。綾角は、オペレータによって数値が入力されてもよいし、機台制御装置100において予め設定されている複数の数値の中から選択されてもよいし、複数の項目の中から選択されてもよい。綾角は、所定の範囲(例えばα°以上β°以下等)を含む値であってもよい。ユニットコントローラ10は、機台制御装置100において設定されたワインド数及び綾角となるように、トラバース装置13及び駆動モータ23を制御する。
ユニットコントローラ10は、回転センサ25の検出結果に基づいて、巻取ドラム22の回転数、すなわちパッケージPの回転数を取得する。また、ユニットコントローラ10は、回転センサ25の検出結果に基づいて、巻取ドラム22の回転速度であるドラム速度を算出する。ドラム速度は、パッケージPの回転速度とも言える。
ユニットコントローラ10は、糸貯留量センサ34の検出結果に基づいて、パッケージPに巻き取られる糸Yの実際の平均巻取速度(以下、単に「巻取速度」と称する。)を取得する。以下、ユニットコントローラ10による巻取速度の取得方法について説明する。
ユニットコントローラ10は、糸貯留量センサ34の検出結果に基づいて駆動モータ23を制御し、ドラム速度を制御(変更)する。当該制御について、図5を参照して説明する。図5の「ドラム速度」において、実線は、実際のドラム速度を示しており、破線は、基準速度を示している。
ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2において紡績動作が開始されると、ドラム速度が、パッケージPのロット、ワインド数及び綾角に基づいて設定された紡績速度に基づく基準速度となるように、駆動モータ23を制御して巻取ドラム22を回転させる。ユニットコントローラ10は、糸貯留量センサ34の検出結果に基づいて、ドラム速度を段階的に加減速させる。図5に示されるように、本実施形態では、ユニットコントローラ10は、ドラム速度を2速制御する。具体的には、ユニットコントローラ10は、第1の速度(一定速度)と第2の速度(一定速度)との間において、ドラム速度を直線的に減速又は加速させる。ユニットコントローラ10は、巻取ドラム22とパッケージPとの間にスリップが発生しないように、ドラム速度を加減速する。ユニットコントローラ10は、ドラム速度を一定速度とする時間と、ドラム速度を加減速する時間とを含む一定期間において、ドラム速度を加減速する時間を25%以下、好ましくは10%以下とする。言い換えれば、ユニットコントローラ10は、上記一定期間において、ドラム速度を一定速度とする時間を75%よりも多くする。
ユニットコントローラ10は、糸貯留装置11の糸貯留ローラ30から糸Yが送出されて糸貯留量センサ34がOFF信号を出力すると、駆動モータ23を制御してドラム速度を第1の速度から第2の速度まで減速させる(図5において破線で囲った部分)。ドラム速度を第2の速度として巻取ドラム22を回転させると、糸貯留ローラ30の糸Yの貯留量が増加する。ユニットコントローラ10は、糸貯留ローラ30の糸Yの貯留量が増加して糸貯留量センサ34がON信号を出力すると、駆動モータ23を制御してドラム速度を第2の速度から第1の速度まで加速させる(図5において破線で囲った部分)。ドラム速度を第1の速度として巻取ドラム22を回転させると、糸貯留ローラ30の糸Yの貯留量が減少する。ユニットコントローラ10は、第1の速度を、現在の基準速度に対して0.5%以上10%以下となるように、第2の速度が現在の基準速度に対して-0.5%以上-10%以下となるように、駆動モータ23を制御する。ユニットコントローラ10は、糸貯留量センサ34の検出結果に基づいて、ドラム速度の加減速を繰り返し実施する。本実施形態では、パッケージPの加減速は、パッケージPと巻取ドラム22の接触が維持された状態で駆動モータ23の回転を制御することで行われる。
ユニットコントローラ10は、糸貯留量センサ34の検出結果(ON/OFF)に基づいて、巻取速度を算出する。ユニットコントローラ10は、ON信号が継続するON期間及びOFF信号が継続するOFF期間に基づいて、サイクルタイムt1,t2を算出する。図5では、サイクルタイムt1はON信号が継続している時間であり、サイクルタイムt2はOFF信号が継続している時間である。ユニットコントローラ10は、サイクルタイムt1及びサイクルタイムt2に基づいて、巻取速度を算出する。実際の制御では、複数のサイクルタイムに基づいて、巻取速度を算出する。図5では、サイクルタイムt1とt2が同じ時間長さを有するように図示されているが、糸継動作後のパッケージPの巻取が継続するほど、サイクルタイムの時間長さが長くなるように巻取装置14を制御してもよい。
ユニットコントローラ10は、算出した巻取速度に基づいて、基準速度を補正する。ユニットコントローラ10は、基準速度と巻取速度とが同じになるように、基準速度を補正(変更、調整)する。すなわち、ユニットコントローラ10は、基準速度に対して巻取速度がずれている場合には、基準速度と巻取速度とが一致するように基準速度を補正する。図5に示す例では、ユニットコントローラ10は、基準速度を減速させる補正を行っている。ユニットコントローラ10は、基準速度を一度に変化させてもよいし、基準速度を直線的、曲線的、又は段階的に変化させてもよい。図5の例では、基準速度が変わっても、基準速度に対する第1の速度、及び基準速度に対する第2の速度の速度差は同一である。しかし、パッケージPの巻取の進行に合わせて、当該速度差が小さくなるように、駆動モータ23を制御してもよい。
ユニットコントローラ10は、パッケージPへの糸Yの巻き始め、すなわちパッケージPの径が比較的小さい場合には、巻取速度の変動が大きいため、基準速度の補正を短い周期で行う。ユニットコントローラ10は、パッケージPの径が比較的大きくなると、基準速度の補正を長い周期で行う。ユニットコントローラ10は、基準速度の補正を行うと、補正後の基準速度に基づいて駆動モータ23を制御する(ドラム速度を制御する)。
ユニットコントローラ10は、パッケージPの回転数及びトラバース速度に基づいて、パッケージPのワインド数を制御する。ユニットコントローラ10は、巻取ドラム22の回転数及び基準速度に基づいて駆動モータ23及びトラバースモータ13aを制御して、ステッププレシジョン巻きでパッケージPを形成させる。
ステッププレシジョン巻きは、パッケージPの回転数と単位時間当たりのトラバース回数との比率であるワインド比をステップ状に切り替える巻取形式である。ステッププレシジョン巻きは、ワインド数をステップ状に切り替えることで綾角を所定角(目的綾角)に近い一定範囲内で保つようにしながら、パッケージPに糸Yを巻き取る。ステッププレシジョン巻きでは、次の一連の制御、すなわち、リボン巻きが発生する危険ワインド数にワインド数が接近した場合に、ワインド数を一定の状態から綾角を急変(トラバースジャンプ)させて危険ワインド数にならないようにした後、一定の状態に戻すという制御を繰り返す。ステッププレシジョン巻きによれば、リボン巻き領域を一切発生させず、パッケージPの綾目を整列させて(隣接する綾目を均等なピッチにして)糸Yを巻くことができる。
ユニットコントローラ10は、ドラム速度に基づいて、トラバース装置13及び駆動モータ23を制御して、パッケージPの綾角を制御する。ユニットコントローラ10は、ドラム速度の加減速の周期と、トラバース速度の加減速の周期とを同期させる。本実施形態では、ユニットコントローラ10は、ドラム速度の加減速の周期に、トラバース速度の加減速の周期を同期させる。これにより、ドラム速度とトラバース速度との比率が一定となり、綾角が一定となる。
ユニットコントローラ10は、パッケージPのトラバースターン付近(パッケージPの両端部)の綾角が大きくなるように、トラバース装置13を制御してもよい。具体的には、ユニットコントローラ10は、トラバースガイド13fのトラバース方向における移動領域を、中央部と、中央部以外の端部とに分割する。ユニットコントローラ10は、ドラム速度を一定としつつ、中央部におけるトラバース速度よりも、端部におけるトラバース速度を速くする。これにより、パッケージPのトラバースターン付近の綾角を大きくすることができる。この制御に伴うトラバース速度の変化は図5では省略されている。また、ユニットコントローラ10は、パッケージPの径の変化によって変動するフリーレングス(パッケージPの周面とトラバースガイド13fとの間の距離)に反比例して、トラバース方向におけるトラバースガイド13fの移動領域(所定幅)を変更してもよい。
ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2で糸Yの分断が発生し、糸継動作が実施された場合、糸Yの分断発生直前の基準速度に基づいて、ワインド数及び綾角の制御を開始する。糸継動作が実施された直後は、糸貯留ローラ30の糸Yの貯留量が多くなっている。この場合、ユニットコントローラ10は、糸貯留ローラ30における糸Yの貯留量を減らすために、ドラム速度を加速させる。この場合においても、ユニットコントローラ10は、ドラム速度の加減速の周期と、トラバース速度の加減速の周期とを同期させる。これにより、パッケージPの巻取り再開時においても、ワインド数及び綾角の制御を行うことができる。
機台制御装置100は、各紡績ユニット2の基準速度を監視してもよい。機台制御装置100は、複数の紡績ユニット2のうち、他の複数の紡績ユニット2とは基準速度が異なる(閾値以上の差がある)紡績ユニット2が存在する場合には、その旨を報知してもよい。機台制御装置100は、基準速度が所定速度を超える紡績ユニット2が存在する場合には、その旨を報知してもよい。報知は、タッチパネル画面102への表示、各紡績ユニット2の表示部への表示、及び/又はブザー等の鳴動により行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る紡績機1では、ワインド数を制御するため、リボン巻き及びラッチングの発生を回避できる。綾角は、後工程においてパッケージPから糸Yを解舒するときの解舒テンションに寄与する。パッケージPにおいて綾角を一定にすると、解舒テンションも一定となる。綾角はパッケージPの回転速度とトラバース速度との比率であり、比率を一定にすると綾角が一定となる。そのため、紡績機1では、実際の糸Yの巻取速度を取得して、巻取速度に基づいてトラバース装置13及び駆動モータ23を制御することによって、パッケージPの回転速度(ドラム速度)とトラバース速度との比率を一定にできる。これにより、綾角を一定、すなわち解舒テンションを一定にできる。このように、紡績機1では、ワインド数及び綾角の両方を制御することにより、パッケージPにおける不具合(リボン巻き、ラッチング等)の発生を回避できると共に、解舒テンションを安定させることができる。
さらに、紡績機1では、空気紡績装置7と巻取装置14との間に糸貯留装置11が設けられている。したがって、ワインド数と綾角の制御のためにトラバース装置13及び駆動モータ23を制御することにより糸Yにテンション変動が生じたとしても、当該テンション変動は糸貯留装置11により吸収される。すなわち、当該テンション変動が空気紡績装置7へ伝わることがない。その結果、空気紡績装置7による紡績がワインド数と綾角の制御による影響を受けることがないため、紡績機1では、空気紡績装置7により安定して糸Yを生成することができる。したがって、紡績機1では、パッケージPの品質の向上が図れる。また、一つのパッケージPに対してトラバース装置13が設けられているため、パッケージPの端部においてトラバースターン(反転)を高速で行なうことができるため、綾落ちの発生も軽減できる。
本実施形態に係る紡績機1では、巻取装置14は、パッケージPと接触した状態で回転する巻取ドラム22を備える。ユニットコントローラ10は、パッケージPと巻取ドラム22が接触した状態で駆動モータ23を制御する。これにより、巻取速度の制御のためにパッケージPと巻取ドラム22を離間させる必要がないため、糸Yを安定的にパッケージPに巻き取ることができる。
本実施形態に係る紡績機1では、ユニットコントローラ10は、パッケージPの巻取時、少なくともパッケージPの単位時間当たりの回転数を制御することにより、糸貯留装置11に貯留されている糸Yの貯留量を制御し、当該貯留量を制御しながら、ワインド数及び綾角を制御する。これにより、パッケージPにおける不具合の発生を回避できると共に、後工程におけるパッケージPの解舒テンションを安定させることができる。
本実施形態に係る紡績機1では、空気紡績装置7は、パッケージPの巻取時は、糸Yを連続的に一定速度で紡出する。すわなち、紡績機1は、自動ワインダのように、糸Yが消極的に供給される機械とは構成が大きく異なる。糸Yが一定速度で紡出される場合、糸貯留装置11において糸Yの貯留量を制御するため、巻取速度に変化が生じ易くなり得る。そのため、巻取速度を取得してパッケージPのワインド数及び綾角を制御する構成は、一定速度で糸Yを連続して紡出する空気紡績装置7を備える構成において特に有効である。
本実施形態に係る紡績機1では、ユニットコントローラ10は、トラバース装置13におけるトラバース速度の加減速の周期と、駆動モータ23における回転速度の加減速の周期とを同期させて綾角を制御する。この構成では、トラバース速度の加減速の周期と回転速度の加減速の周期とを同期させることにより、パッケージPの回転速度とトラバース速度との比率を一定にすることができるため、綾角を一定にできる。したがって、後工程におけるパッケージPの解舒テンションを一定にできるため、パッケージPの品質の向上が図れる。
本実施形態に係る紡績機1では、ユニットコントローラ10は、駆動モータ23における回転速度を段階的に制御する。この構成では、トラバース速度の加減速の周期と回転速度の加減速の周期とを適切に同期させることができる。
本実施形態に係る紡績機1では、ユニットコントローラ10は、駆動モータ23において回転速度の加減速を行う時間及び回転速度を一定速度にする時間を含む一定期間において、加減速を行う時間が25%以下となるように駆動モータ23を制御する。この構成では、回転速度が変動する時間に対して、回転速度が一定速度の時間を長くすることができる。これにより、トラバース速度が一定速度の時間と回転速度が一定速度の時間とが同期する時間が長くなるため、トラバース速度と回転速度との比率を容易に一定に保つことができる。
本実施形態に係る紡績機1では、ユニットコントローラ10は、基準速度に基づいて駆動モータ23の回転速度を制御しており、巻取速度と基準速度との差に基づいて、基準速度を補正する。この構成では、巻取速度と基準速度とのずれを補正できる。そのため、綾角をより正確に制御することができる。
本実施形態に係る紡績機1は、糸貯留装置11に貯留される糸の状態を検出する糸貯留量センサ34を備えている。ユニットコントローラ10は、糸貯留量センサ34によって検出された糸Yの状態に基づいて、巻取速度を取得する。この構成では、糸貯留装置11に貯留される糸Yの状態(貯留量、糸の有無)に基づいて巻取速度を取得するため、簡易な構成で巻取速度を取得することができる。
本実施形態に係る紡績機1では、糸貯留装置11は、糸Yを貯留する糸貯留ローラ30と、糸貯留ローラ30の外周面に糸Yを巻き付ける糸掛け部材31と、を有している。ユニットコントローラ10は、糸貯留ローラ30において糸Yが解舒される解舒点と、糸掛け部材31において糸Yが係合される係合点との間の距離が10cm以下となるように、駆動モータ23を制御する。この構成では、糸貯留装置11からの糸Yの送出(解舒)が安定する。これにより、パッケージPにおいて綾外れが発生することを回避できるため、綾角の制御を安定して行うことができる。
本実施形態に係る紡績機1は、駆動モータ23の単位時間当たりの回転数、すなわち巻取ドラム22(パッケージP)の単位時間当たりの回転数を検出する回転センサ25を備えている。この構成では、パッケージPの回転数を精度良く検出することがきるため、パッケージPの回転数に基づく制御を適切に行うことができる。
本実施形態に係る紡績機1は、少なくとも小数点以下の値を含むワインド数、及び、綾角を設定する機台制御装置100を備えている。この構成では、機台制御装置100において、ワインド数及び綾角を任意に設定することができる。
本実施形態に係る紡績機1では、ユニットコントローラ10は、ステッププレシジョン巻きでパッケージPが形成されるように、トラバース装置13及び駆動モータ23を制御する。この構成では、リボン巻き及びラッチングの発生を回避することができる。
本実施形態に係る紡績機1では、ユニットコントローラ10は、巻取速度に基づいて基準速度を補正する。そのため、テイクアップ比(糸貯留ローラ30の周速度に対するパッケージPの周速度の比率)を自動補正することができるため、オペレータがテイクアップ比を設定する必要がなくなる。そのため、操作の簡易化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていた。しかし、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。糸貯留ローラ30により糸Yを空気紡績装置7から引き出す構成に代えて、糸貯留ローラ30よりも上流にデリベリローラ対を設けて、デリベリローラ対により糸を空気紡績装置7から引き出してもよい。
上記実施形態では、ドラフト装置6が、バックローラ対15と、サードローラ対16と、ミドルローラ対17と、フロントローラ対18と、を備える形態を一例に説明した。しかし、バックローラ対15よりも上流側にローラ対が1つ以上設けられていてもよい。また、フロントローラ対(繊維束Sの搬送経路において空気紡績装置7に最も近い位置に配置されるローラ対)は、他の装置の一部として構成されていてもよい。例えば、紡績ユニット2は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Sを空気紡績装置7に供給する供給装置を備え、フロントローラ対18は、供給装置の一部に含まれていてもよい。フロントローラ対18は、繊維束Sをドラフトするドラフト装置6又は繊維束Sを空気紡績装置7に供給する供給装置に含まれていてもよいし、他の装置に含まれずに単独で設けられていてもよい。
上記実施形態では、ドラフト装置6のボトムローラが、第2エンドフレーム5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動される形態を一例に説明した。しかし、ドラフト装置は、紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
上記実施形態では、空気紡績装置7が糸Yを連続的に一定速度で紡出する形態を一例に説明した。しかし、空気紡績装置7が糸Yを連続的に紡出する速度は一定でなくてもよい。
上記実施形態では、糸継装置26により2つの糸端を接続する形態を一例に説明した。しかし、糸継装置26によって糸端を接続する構成に代えて、パッケージPからの糸Yを空気紡績装置7に挿入し、ドラフト装置6のドラフト動作と空気紡績装置7の紡績動作を開始することにより、空気紡績装置7からの糸YとパッケージPの糸Yとを接続(ピーシング)してもよい。何れの場合においても、糸継台車を省略し、各紡績ユニット2が糸継ぎに必要な装置を備えていてもよい。
上記実施形態では、糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の下流側に配置されている形態を一例に説明した。しかし、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、1つの紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。糸Yにワックスを付与しない場合には、ワキシング装置12を省略せずに、ワキシング装置12からワックスのみを取り外してもよい。
上記実施形態では、糸貯留装置11の糸掛け部材31に、糸貯留ローラ30に対して相対的回転するのに抗する磁力が作用している形態を一例に説明した。しかし、糸掛け部材31は、駆動部(モータ)によって糸貯留ローラ30とは独立して駆動する構成であってもよい。また、糸貯留装置11が電磁石による磁界形成手段を備え、磁界形成手段によって形成される磁界を糸掛け部材31に作用させて、糸貯留ローラ30と糸掛け部材31との間に回転トルクを発生させてもよい。
上記実施形態では、糸貯留装置11の糸貯留量センサ34が、糸貯留ローラ30の一部の領域における糸Yの貯留量を検出する形態を一例に説明した。しかし、糸貯留量センサ34は、ラインセンサであってもよい。この構成では、糸貯留ローラ30に貯留される糸Yを広範囲にわたって検出できる。そのため、ユニットコントローラ10は、ドラム速度の加減速の制御をより細やか行うことができる。
上記実施形態では、ユニットコントローラ10が、図5に示されるように、ドラム速度を2速制御する形態を一例に説明した。しかし、ユニットコントローラ10は、ドラム速度を段階的に制御すればよく、例えば、3速制御、4速制御を行ってもよい。ユニットコントローラ10は、第1の速度、第2の速度及び第3の速度の3速制御を行う場合、第1の速度と第2の速度との間における移行期間においてドラム速度を直線的に加速又は減速させると共に、第2の速度と第3の速度との間における移行期間においてドラム速度を直線的に加速又は減速させる。
上記実施形態では、ユニットコントローラ10が、糸貯留量センサ34においてON信号が継続するON期間及びOFF信号が継続するOFF期間に基づいてサイクルタイムt1,t2を算出し、サイクルタイムt1及びサイクルタイムt2に基づいて巻取速度を算出する形態を一例に説明した。しかし、ユニットコントローラ10は、糸貯留量センサ34のセンサゲインのデューティ比(デューティサイクル)に基づいて、巻取速度を算出してもよい。
上記実施形態では、ユニットコントローラ10が、糸貯留量センサ34の検出結果に基づいて、巻取速度を算出する形態を一例に説明した。しかし、巻取速度は、走行する糸Yの速度を検出する糸速度検出装置(速度検出部)によって検出されてもよい。糸速度検出装置は、独立して設けられていてもよいし、糸監視装置8に内蔵されていてもよい。何れの場合でも、糸速度検出装置は、例えば、糸貯留装置11と巻取装置14との間に配置される。
巻取速度は、テンションセンサ9の検出結果に基づいて算出されてもよい。具体的には、テンションセンサ9によって測定された糸Yのテンションと糸Yの伸びとの関係(S-S曲線)から、巻取速度を算出する。これらの構成、特に糸速度検出装置では、巻取速度をより正確に取得することができる。これにより、基準速度をより適切に補正することができるため、ワインド数及び綾角の制御をより適切に行うことができる。
上記実施形態では、パッケージPの回転数を回転センサ25によって検出する形態を一例に説明した。しかし、パッケージPの回転数は、クレードルアーム21の傾きを検出するセンサの検出結果と巻取ドラム22の回転数を検出するセンサの検出結果とに基づいて算出されてもよい。また、巻取ドラム22の回転数は、空の巻取ボビンBへの糸Yの巻き始めからの経過時間に基づいて算出されてもよい。
図1及び図4では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージを巻き取ることも可能である。コーン形状のパッケージの場合、巻取ボビンBの軸方向においてパッケージPの径が異なるため、巻取速度の変化が顕著となり得る。コーン形状のパッケージでは、パッケージの径が大きくなると、パッケージと巻取ドラム22との間で発生するスリップ、巻取ドラム22におけるパッケージのドライブポイントの変化等の要因によって巻取速度が変化する。
図6(a)、図6(b)及び図6(c)は、パッケージの径と巻取速度との関係を示す図である。図6(a)は、ドライブポイントがパッケージの中央に位置する場合、図6(b)は、ドライブポイントがパッケージの大径側に位置する場合、図6(c)は、ドライブポイントがパッケージの小径側に位置する場合を示している。図6(a)、図6(b)及び図6(c)に示されるように、コーン形状のパッケージでは、パッケージの径の変化に応じて巻取速度が変化している。例えば、図6(b)に示されるように、ドライブポイントがパッケージの大径側に位置する場合には、パッケージの径が大きくなると巻取速度が大幅に速くなる。また、図6(c)に示されるように、ドライブポイントがパッケージの小径側に位置する場合には、パッケージの径が大きくなると巻取速度が大幅に遅くなる。そのため、コーン形状のパッケージを形成する場合には、巻取速度を取得して基準速度を補正し、基準速度に基づいてパッケージPのワインド数及び綾角を制御する構成が特に有効である。
コーン形状のパッケージの場合、巻取ドラム22の中央にゴムバンドを設けることができる。これにより、ドライブポイントをパッケージの中央(ゴムバンドの位置)に設定することができる。この場合、ドライブポイントがパッケージの大径側又は小径側に位置する場合に比べて、巻取速度の変動を軽減することができる。なお、巻取速度を取得して基準速度を補正するため、ゴムバンドを使用しなくてもよい。
また、コーン形状のパッケージの場合、ゴムバンドの使用と合わせて、ドライブポイントを中央に設定するために、パッケージの幅方向中央における糸の巻き密度を高くして、パッケージの中央を硬く形成する場合がある。この場合、パッケージの両端部の巻き密度が疎になり、パッケージのサイズが大きくなる。巻取速度を取得して基準速度を補正し、基準速度に基づいてパッケージのワインド数及び綾角を制御する構成では、パッケージの中央を硬く形成する必要がなくなるため、パッケージのサイズが大きくなることを回避できる。
各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。
1…紡績機、10…ユニットコントローラ(巻取速度取得部、制御部)、11…糸貯留装置、13…トラバース装置、14…巻取装置、23…駆動モータ(駆動部)、25…回転センサ(回転検出部)、30…糸貯留ローラ、31…糸掛け部材、34…糸貯留量センサ、100…機台制御装置(設定部)、D…距離、P…パッケージ、Y…糸。

Claims (14)

  1. 糸を生成する紡績装置と、
    前記紡績装置によって生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、
    前記紡績装置と前記巻取装置との間に配置され、前記紡績装置から連続的に送出される前記糸を一時的に貯留して前記巻取装置に送出する糸貯留装置と、
    前記糸貯留装置と前記巻取装置との間に配置され、一つの前記パッケージに巻き取る前記糸をトラバースするトラバース装置と、
    前記巻取装置において一つの前記パッケージを回転させる駆動部と、
    前記パッケージに巻き取られる前記糸の巻取速度を取得する巻取速度取得部と、
    前記パッケージの単位時間当たりの回転数と前記巻取速度とに基づいて、前記トラバース装置及び前記駆動部を制御し、前記パッケージのワインド数及び綾角を制御する制御部と、を備える、紡績機。
  2. 前記巻取装置は、前記パッケージと接触した状態で回転する巻取ドラムを備え、
    前記制御部は、前記パッケージと前記巻取ドラムが接触した状態で前記駆動部を制御する、請求項1に記載の紡績機。
  3. 前記制御部は、前記パッケージの巻取時、少なくとも前記パッケージの単位時間当たりの回転数を制御することにより、前記糸貯留装置に貯留されている前記糸の貯留量を制御し、当該貯留量を制御しながら、前記ワインド数及び前記綾角を制御する、請求項1又は2に記載の紡績機。
  4. 前記紡績装置は、前記パッケージの巻取時は、前記糸を連続的に一定速度で紡出する、請求項1~3のいずれか一項に記載の紡績機。
  5. 前記制御部は、前記トラバース装置におけるトラバース速度の加減速の周期と、前記駆動部における回転速度の加減速の周期とを同期させて前記綾角を制御する、請求項1~4のいずれか一項に記載の紡績機。
  6. 前記制御部は、前記駆動部における回転速度を段階的に制御する、請求項5に記載の紡績機。
  7. 前記制御部は、前記駆動部において前記回転速度の加減速を行う時間及び前記回転速度を一定速度にする時間を含む一定期間において、前記加減速を行う時間が25%以下となるように前記駆動部を制御する、請求項5又は6に記載の紡績機。
  8. 前記制御部は、基準速度に基づいて前記駆動部の前記回転速度を制御しており、前記巻取速度と前記基準速度との差に基づいて、前記基準速度を補正する、請求項6又は7に記載の紡績機。
  9. 前記糸貯留装置に貯留される前記糸の状態を検出する貯留状態検出部を備え、
    前記巻取速度取得部は、前記貯留状態検出部によって検出された前記糸の状態に基づいて、前記巻取速度を取得する、請求項1~8のいずれか一項に記載の紡績機。
  10. 走行する前記糸の速度を検出する速度検出部を備え、
    前記巻取速度取得部は、前記速度検出部によって検出された前記糸の速度に基づいて、前記巻取速度を取得する、請求項1~8のいずれか一項に記載の紡績機。
  11. 前記糸貯留装置は、
    外周面に前記糸が巻かれることにより、前記糸を貯留する糸貯留ローラと、
    前記糸貯留ローラの前記外周面に前記糸を巻き付ける糸掛け部材と、を有し、
    前記制御部は、前記糸貯留ローラの前記外周面から前記糸が解舒される解舒点と、前記糸掛け部材において前記糸が係合される係合点との間の距離が10cm以下となるように、前記駆動部を制御する、請求項1~10のいずれか一項に記載の紡績機。
  12. 前記パッケージの前記回転数を検出する回転検出部を備える、請求項1~11のいずれか一項に記載の紡績機。
  13. 少なくとも小数点以下の値を含む前記ワインド数、及び、前記綾角を設定する設定部を備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の紡績機。
  14. 前記制御部は、ステッププレシジョン巻きで前記パッケージが形成されるように、前記トラバース装置及び前記駆動部を制御する、請求項1~13のいずれか一項に記載の紡績機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4215468A1 (en) * 2022-01-19 2023-07-26 Murata Machinery, Ltd. Yarn winder

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