JP2022136756A - 自律走行システム - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に目的地に自律走行体を到達させること。【解決手段】出発地から目的地までの目標経路Bを設定する目標経路設定部52と、前記目標経路B上の地点ごとに、当該目標経路Bに沿って自律走行する自律走行体が走行姿勢を変更するために旋回可能か否かを示す旋回可否情報EAを予め記憶する情報記憶部と、前記地点の間を結ぶ走行区間ごとに前記自律走行体の走行姿勢を決定し、決定された走行姿勢を各走行区間でとるために旋回を行う旋回実行地点を、前記旋回可否情報EAに基づいて前記地点の中から決定する走行計画部54と、を備え、前記自律走行体は、前記旋回実行地点に至るごとに旋回し、決定された走行姿勢で各走行区間を進行する制御を実行する走行制御実行部56を備える自律走行システムを構成した。【選択図】図4

Description

本発明は、自律走行システムに関する。
注文商品を商品自動集積所から集積して指定された配送先に無人配送車両によって配送する配送システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-169082号公報
しかしながら、配送先までの走行路によっては、無人配送車両が進行できずに配送先に到達できない場合がある。
本発明は、より確実に目的地に自律走行体を到達させることができる自律走行システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、出発地から目的地までの目標経路を設定する目標経路設定部と、前記目標経路上の地点ごとに、当該目標経路に沿って自律走行する自律走行体が走行姿勢を変更するために旋回可能か否かを示す旋回可否情報を予め記憶する情報記憶部と、前記地点の間を結ぶ走行区間ごとに前記自律走行体の走行姿勢を決定し、決定された走行姿勢を各走行区間でとるために旋回を行う旋回実行地点を、前記旋回可否情報に基づいて前記地点の中から決定する走行計画部と、を備え、前記自律走行体は、前記旋回実行地点に至るごとに旋回し、決定された走行姿勢で各走行区間を進行する制御を実行する走行制御実行部を備えることを特徴とする自律走行システムである。
本発明の他の態様は、上記自律走行システムにおいて、前記走行計画部は、前記走行区間ごとに前記自律走行体が進行可能な前記走行姿勢を特定する、ことを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記自律走行システムにおいて、前記走行計画部は、前記走行区間の路幅、および、前記自律走行体のボディ部の寸法に基づいて前記走行姿勢を決定することを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記自律走行システムにおいて、前記自律走行体のボディ部は長手方向を有し、前記走行計画部は、前記自律走行体が転倒する可能性がある走行区間について、前記自律走行体の転倒方向に前記長手方向を向けた走行姿勢を特定する、ことを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記自律走行システムにおいて、前記走行計画部は、前記自律走行体が進行中の走行区間で転倒する可能性が生じた場合、当該走行区間での走行姿勢を、転倒を防ぐ走行姿勢に再決定し、当該走行区間で再決定された走行姿勢をとるための各走行区間での走行姿勢と旋回を行う旋回実行地点とを再決定することを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記自律走行システムにおいて、前記走行計画部は、前記目的地に到達可能な各走行区間での走行姿勢と前記旋回実行地点との組み合わせが無い場合、前記目的地に最も近く、かつ到達可能な地点に目的地を変更する、ことを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記自律走行システムにおいて、前記走行計画部は、前記目的地に到達可能な各走行区間での走行姿勢と前記旋回実行地点との組み合わせが無い場合、現在値から前記目的地までの距離が第1所定値以下のときは現在地を前記目的地に変更することを特徴とする。
本発明の他の態様は、上記自律走行システムにおいて、前記自律走行体は、前記目的地に到達したことを通知する制御を実行する制御部を備え、前記制御部は、変更前の前記目的地と変更後の前記目的地の距離が第2所定値以上である場合、当該変更後の目的地の位置を前記通知に含めることを特徴とする。
本発明によれば、より確実に目的地に自律走行体を到達させることができる。
本発明の実施形態に係る運搬車の構成を示す斜視図である。 運搬車の構成を示す側面図である。 走行部の構成を示す図である。 運搬車の機能的構成を示すブロック図である。 圧力センサの設置態様を示す図である。 地図データの説明図である。 荷物の重量と、圧力センサの面圧と、荷物の重心高さとの関係の一例を示す図である。 車輪の横滑り角と、当該車輪に加わる垂直荷重との関係の一例を示す図である。 目標経路の例を示す図である。 運搬車の自律走行の開始から目的地に到達するまでの動作を示す図である。 目的地に到達不能な場合の説明図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本実施形態では、本発明に係る自律走行体の一例として運搬車を説明する。
図1は本実施形態に係る運搬車1の構成を示す斜視図であり、図2は運搬車1の側面図である。
運搬車1は、荷物Aを配送先へ無人で運搬する車両であり、車体に相当するボディ部2と、当該ボディ部2を移動させる機械要素および電気要素を有した走行部4と、を備えている。ボディ部2は長手方向Daを有する略直方形状を成し、配送対象物である荷物Aを載せる荷物室6が内設されている。走行部4は配送先に至る目標経路B(図9)に沿って自律走行する機能を備えている。かかる走行部4は、機械要素の1つである、一対の前輪8Aおよび一対の後輪8Bを有しており、以下、前輪8Aおよび後輪8Bのそれぞれを区別する必要がないときは単に「車輪」と称することにする。
本実施形態の走行部4において、それぞれの車輪8にはタイヤが装着されており、また舵角を操舵可能に構成されている。全ての車輪8が操舵可能に構成されることで、運搬車1は、ボディ部2の長手方向Daへ進行する他に、図2に示すように、当該長手方向Daに対して傾斜した方向Dbへ斜行する、いわゆるカニ走り走行も可能となっている。
以下では、長手方向Daに進行しているときの運搬車1の姿勢を「通常姿勢」と称し、運搬車1が斜行しているときの走行姿勢を「斜行姿勢」と称する。また、上方から運搬車1を視た平面視において、走行部4の走行によってボディ部2が移動する方向を「進行方向」と定義する。かかる定義を用いると、通常姿勢は、平面視で、ボディ部2の長手方向Daを進行方向へ向けた姿勢となり、斜行姿勢は、平面視で、ボディ部2の長手方向Daを進行方向に対して傾けた姿勢となる。
図3は、走行部4の構成を示す図である。
走行部4は、前輪8Aを駆動する前輪駆動部10Aと、後輪8Bを駆動する後輪駆動部10Bと、前輪8Aの舵角を変更する前輪舵角変更部12Aと、後輪8Bの舵角を変更する後輪舵角変更部12Bと、を備え、これらが後述する制御部30によって制御される。
本実施形態の運搬車1は、電気をエネルギー源とする電気自動車であり、走行部4は、電力源であるバッテリ14と、当該バッテリ14の電力を制御部30の指示に基づいて変換するDCDCコンバータ16と、を備えている。
さらに、前輪駆動部10Aおよび後輪駆動部10Bのそれぞれは、動力源である駆動モータ18と、当該駆動モータ18を駆動するインバータ20とを、車輪ごとに備え、各車輪が互いに独立して回転駆動可能に構成されている。
また、前輪舵角変更部12Aおよび後輪舵角変更部12Bのそれぞれは、車輪ごとにサーボモータ22を備え、各サーボモータ22が制御部30の指示に基づいて、対応する車輪の舵角を可変する。上記斜行姿勢では、長手方向Daが進行方向に対して傾いた姿勢のまま当該進行方向にボディ部2が進行するように各車輪の舵角がサーボモータ22によって可変される。
また、本実施形態の運搬車1は、各車輪の回転駆動及び舵角制御により、走行(前進または後進)を伴わずに、その場でボディ部2をヨー軸周りに回転させて超信地旋回(以下、単に「旋回」という)することで、通常姿勢、及び斜行姿勢の間で走行姿勢を変更可能になっている。
図4は、運搬車1の機能的構成を示すブロック図である。
運搬車1は、各部を制御する制御部30と、通信部32と、センサ部34と、を備えている。
通信部32は、適宜の無線通信網を通じて外部機器と通信する送受信装置を含み、荷物Aの配送に係る各種の通信を行う。かかる通信には、例えば、対ユーザ通信や、対サーバ通信などがある。対ユーザ通信は、例えば、運搬車1が配送先に到達したとことを当該配送先のユーザに通知するための通信である。対サーバ通信は、例えば、配送を管理する管理サーバとの間で、配送動作に係る各種情報を送受するための通信である。
センサ部34は、自律走行に要するセンサ群を備え、本実施形態では、この他に、圧力センサ40を備えている。自律走行に要するセンサ群は、少なくとも自己位置および走行状態(進行方向や加速度、速度など)、姿勢を検出する可能にする各種のセンサを有し、かかるセンサには、例えばLidar(Light detection and ranging)や加速度センサ、ジャイロセンサ、GNSSセンサ、撮像素子(例えばCCDセンサ)などが用いられる。
圧力センサ40は、荷物室6に載せられた荷物Aの重量mを検出するためのセンサであり、図5に示すように、荷物室6の床面6Aにマトリクス状に敷き詰められている。具体的には、床面6Aには、X軸方向にi個の圧力センサ40が配置され、Y軸方向にj個の圧力センサ40が配置されている。そして、床面6Aに荷物Aが置かれた場合に、X軸方向のN個の圧力センサ40が信号を出力し、Y軸方向のM個の圧力センサ40が信号を出力したときには、荷物室6の荷物Aの重量mは、次式(1)によって求められる。
Figure 2022136756000002
ただし、Sは圧力センサ40の面積であり、Pijは圧力センサ40の出力値を面圧に変換した値である。また重量mは、荷物室6に置かれている全ての荷物Aの総重量である。
また、X軸方向は運搬車1の全長Lの方向(長手方向Da)であり、Y軸方向は運搬車1の車幅Wの方向(短手方向)である。
かかる荷物Aの重量mは、運搬車1の重心G(図2)の重心高さhmを求めるために用いられ、また当該重心高さhmは各車輪に作用する地面からの反力を求めるために用いられる。すなわち、本実施形態の運搬車1は、圧力センサ40から各車輪の反力が求められる構成となっている。反力の算出手法については後述する。
制御部30は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスと、HDDやSSDなどのストレージ装置と、センサ類や周辺機器などを接続するためのインターフェース回路と、を備えたコンピュータを有する。そして、プロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行することで図4に示す機能的構成を実現している。
すなわち、図4に示すように、制御部30は、かかる機能的構成として、地図情報記憶部50と、目標経路設定部52と、走行計画部54と、走行制御実行部56と、慣性計測部58と、転倒判定部60と、を備えている。そして、運搬車1と、当該運搬車1の制御部30が備える各機能と、によって、運搬車1が目標経路Bに沿って自律走行する自律走行システムが構成されている。
なお、運搬車1が複数のコンピュータを備え、それぞれのコンピュータによって図2に示す制御部30の各機能部が実現されてもよい。
また、自律走行システムは、運搬車1と、当該運搬車1と電気通信回線(インターネットなど)を介して通信するサーバーコンピュータを、備え、本実施形態の制御部30が備える適宜の機能部(例えば、地図情報記憶部50や、目標経路設定部52、走行計画部54など)を、当該サーバーコンピュータが備える構成であってもよい。
地図情報記憶部50は、目標経路の設定に用いる地図データ70を記憶するメモリデバイスまたはストレージ装置を備えている。
地図データ70は、運搬車1が走行可能な走行路を網羅した走行路ネットワークCを示すデータである。走行路ネットワークCは、図6に示すように、走行路の交差点や分岐点、曲り角、行き止まりといった、走行路の特徴点のそれぞれに設定されたノード72Aと、各ノード72Aの間を結ぶ直線状のリンク72Bとによって表現される。そして地図データ70は、これらノード72Aおよびリンク72Bの情報が含まれている。
ノード72Aの情報には、各ノード72AのIDや地図上の位置が含まれており、本実施形態では更に旋回可否情報EA(図4)が含まれている。旋回可否情報EAは、そのノード72Aに対応する地点で運搬車1が旋回可能か否かを示す情報である。例えば、ノード72Aが示す地点に、運搬車1が旋回するための十分なスペースがない場合、当該ノード72Aの旋回可否情報EAには「旋回不可能」を示す情報が格納される。
リンク72Bの情報には、各リンク72BのIDや始点及び終点の位置が含まれており、本実施形態では更に、当該リンク72Bに対応する走行区間の路幅を示す路幅情報EB(図4)が含まれている。路幅情報EBは、運搬車1が上記通常姿勢および斜行姿勢で進行可能か否かを特定するために用いられる情報である。すなわち、路幅が運搬車1の全長Lよりも狭い場合、斜行姿勢で走行区間を進行することが不可能であることが特定され、また、路幅が運搬車1の全長Lよりも広い場合、上記通常姿勢および斜行姿勢のいずれの走行姿勢でも走行区間を進行可能であることが特定される。
目標経路設定部52は、現在地(出発地)から目的地(配送先)に至る目標経路Bを地図データ70に基づいて設定する。目標経路Bの設定手法には、周知または公知の適宜の手法を用いることができ、例えば、経路長や曲り角の数などの各種パラメータをコストに設定したコスト計算に基づく経路設定手法を用いることができる。目標経路設定部52が現在地および目的地を取得する手法は適宜であり、かかる手法には、ユーザの手動入力を用いる手法、外部機器からの入力を用いる手法などが挙げられる。
走行計画部54は、目標経路Bにおける各リンク72Bでの走行姿勢、および、当該走行姿勢をとるために運搬車1が旋回を行うノード72Aを決定する。かかる決定の詳細については後述する。
走行制御実行部56は、走行部4を主に制御するものであり、走行計画部54によって決定された走行姿勢で各リンク72Bを自律走行し、かつ、当該走行計画部54によって決定されたノード72Aで旋回するための走行制御を実行する。かかる走行制御において、自律走行に係る制御については、公知または周知の技術を用いることができる。
慣性計測部58は、慣性計測装置(IMU:inertial measurement unit)に相当する機能を有し、運搬車1の自律走行時の加速度や角速度をセンサ部34の検出信号に基づいて計測する。
転倒判定部60は、自律走行の間、運搬車1が転倒し得る状態か否かを継続的に判定する。運搬車1が転倒し得ると転倒判定部60によって判定された場合には、走行制御実行部56が停車制御を速やかに実行することで運搬車1を直ちに停車させ、転倒を未然に防止する。
ここで、本実施形態の転倒判定部60は、坂道などの傾斜面を走行する等によって車輪8のいずれかが路面から浮き上がる可能性が高くなった場合に、運搬車1が転倒し得ると判定する。転倒判定部60は、各車輪8の浮き上がり、すなわち転倒し得る状態を、各車輪8が路面から受ける反力に基づいて判定しており、反力が所定閾値を下回った場合に、運搬車1が転倒し得ると判定している。また、転倒判定部60は、各車輪8の反力を、上記慣性計測部58の測定結果(並進方向の加速度および重心周りの角速度)と、荷物Aを含めた運搬車1の重心高さhとに基づいて求めている。
詳述すると、荷物Aを含めた運搬車1の重心高さhは、次式(2)によって求められる。
Figure 2022136756000003
ただし、mは、荷物室6が空の状態の運搬車1の重量であり、hは、この状態の運搬車1の地面からの重心高さであり、hは、荷物Aの地面からの重心高さである。
荷物室6における荷物Aの重量mと、圧力センサ40の面圧と、荷物室6における荷物Aの重心高さと、の関係を示す、例えば図7に示すようなデータが制御部30に予め記憶されており、転倒判定部60は、上記式(1)に基づいて圧力センサ40の検出から荷物Aの重量mを求め、当該データに基づいて重心高さhを求めている。
次いで、運搬車1の並進方向の運動方程式は次の式(3)から式(5)によって表され、また重心周りの回転方向の運動方程式は次の式(6)から式(8)によって表される。
Figure 2022136756000004
ただし、mは荷物Aを積んだ状態の運搬車1の重量(=m+m)である。Qは、地面から車輪に加わる反力である。添字のiは、車輪8を識別するための番号であり、添字iと車輪8の対応は図3に示す通りである。角度α及び角度βは路面の傾斜角度(図1)である。ωは重心周りの角速度であり、Iは慣性モーメントである。Fはx軸方向の力であり、Fはy軸方向の力である。Yは各車輪8に働くコーナリングフォースである。コーナリングフォースは、例えば図8に示すような車輪8(タイヤ)の横滑り角と、当該車輪8に加わる垂直荷重との関係を予め規定したデータを用いて求められる。また、式(8)におけるl、lはそれぞれ、図2に示すように、lが前輪8Aの前輪軸と重心Gとの距離であり、lが後輪8Bの後輪軸と重心Gとの距離である。
転倒判定部60は、自律走行の間、これら式(5)から式(8)により、各車輪8の反力Q、Q、Q、Qを逐次に求めている。
また転倒判定部60は、各車輪8の反力Q(i=1から4)の比較し、例えば、最小反力の車輪8と最大反力の車輪8のそれぞれの位置を特定することで、運搬車1が転倒し得る方向(以下、単に転倒方向という)を特定する。そして、運搬車1は、ある走行区間の自律走行中に転倒が発生し得ると判定された場合、通常姿勢、及び斜行姿勢のうち、長手方向Daが転倒方向を向く走行姿勢で、その走行区間を自律走行することで、転倒を防止して安定して、その走行区間を自律走行できるようになっている。
上述の通り、各リンク72Bでの走行姿勢、および、走行姿勢を変更するために旋回を行うノード72Aについては、走行計画部54によって、自律走行の開始時点で決定されている。また、転倒が発生し得ると転倒判定部60によって判定された場合にも、走行計画部54は、転倒が発生し得る走行区間でとるべき走行姿勢に基づいて、各リンク72Bでの走行姿勢、および、走行姿勢を変更するための旋回を行うノード72Aを再決定する。
かかる走行姿勢、及び、旋回を行うノード72Aの決定について説明する。
以下では、旋回可否情報EAが「旋回可能」を示すノード72A、旋回可否情報EAが「旋回不可能」を示すノード72A、および、運搬車1が旋回を行う地点のノード72Aのそれぞれを、旋回可能ノード72Aa、旋回不可能ノード72Ab、および、旋回実行ノード72Acと言う。
また、路幅が運搬車1の全長Lよりも広く、運搬車1が斜行姿勢で進行できる走行区間のリンク72Bを斜行可能リンク72Baと言い、路幅が運搬車1の全長Lよりも狭く斜行姿勢で進行できない走行区間のリンク72Bを斜行不可能リンク72Bbと言う。
図9は、目標経路Bの例を示す図である。
例1に係る目標経路Bは、旋回不可能ノード72Abを含み、なおかつ、この旋回不可能ノード72Abから始まるリンク72Bが斜行不可能リンク72Bbとなっている。
この場合、運搬車1が斜行不可能リンク72Bbを進行するためには、当該斜行不可能リンク72Bbへ通常姿勢で進入する必要がある。しかしながら、運搬車1は旋回不可能ノード72Abでは旋回できないため、この旋回不可能ノード72Abよりも前の斜行可能リンク72Baを斜行姿勢で進行することで、当該旋回不可能ノード72Abに進入する必要がある。このためには、斜行可能リンク72Baの始点となる旋回可能ノード72Aaにおいて、運搬車1は、斜行可能リンク72Baを斜行姿勢で進行するために旋回する必要がある。
したがって、例1の目標経路Bにいついては、走行計画部54は、旋回不可能ノード72Abから始まる斜行不可能リンク72Bbの走行姿勢を通常姿勢に決定し、この旋回不可能ノード72Abを終点とする斜行可能リンク72Baの走行姿勢を斜行姿勢に決定し、この旋回不可能ノード72Abの手前の旋回可能ノード72Aaを旋回実行ノード72Acに決定することになる。
例2の目標経路Bは、例1と同様に、旋回不可能ノード72Abを含むものの、この旋回不可能ノード72Abから始まるリンク72Bは、例1と異なり、斜行可能リンク72Baとなっている。
この場合、運搬車1は、旋回不可能ノード72Abで旋回しなくとも、そのまま斜行可能リンク72Baを斜行姿勢で進行することができる。
したがって、第2例の目標経路Bにいついては、走行計画部54は、旋回不可能ノード72Abから始まる斜行可能リンク72Baの走行姿勢を斜行姿勢に決定し、旋回不可能ノード72Abの手前の旋回可能ノード72Aaでの旋回は不要と決定する。
すなわち、本実施形態において、走行姿勢が通常姿勢と斜行姿勢の2種類だけであるため、走行計画部54は、斜行不可能リンク72Bbの走行姿勢を常に通常姿勢に決定する。
また、走行計画部54は、目標経路Bが旋回不可能ノード72Abを含む場合、この旋回不可能ノード72Abを始点としたリンク72Bが斜行可能リンク72Baおよび斜行不可能リンク72Bbのどちらに該当するかに応じて、旋回不可能ノード72Abよりも手前の斜行可能リンク72Baの走行姿勢を決定し、また、この走行姿勢をとるために旋回が必要な場合は、当該旋回を実行する旋回実行ノード72Acを、旋回不可能ノード72Abよりも手前にあるノード72Aの中から決定することとなる。
次いで、本実施形態の動作について説明する。
図10は、運搬車1の自律走行の開始から目的地に到達するまでの動作を示す図である。
運搬車1によって荷物Aを運搬する際には、先ず、目標経路設定部52が出発地から配送先までの目標経路Bを設定する(ステップST1)。次いで、走行計画部54が各リンク72Bでの走行姿勢、および、旋回実行ノード72Acを、各リンク72Bの路幅情報EB、および、各ノード72Aの旋回可否情報EAに基づいて決定する(ステップST2)。そして、走行制御実行部56が走行部4を制御して自律走行を開始し、決められた走行姿勢で最初のリンク72Bを進行する(ステップST3)。
その後、走行制御実行部56は、自己位置の検出結果に基づいて、自車がノード72Aに到達したことを検出すると(ステップST4)、そのノード72Aが目的地であるか否かを判定する(ステップST5)。ノード72Aが目的地である場合(ステップST5:YES)、配送先に到達したため、走行制御実行部56は自律走行に係る処理を終了する。そして、制御部30は、配送先に自車が到達したことを配送先のユーザへ通信部32を通じて通知する(ステップST6)。ユーザは、この通知を受け、運搬車1へ荷物Aを取りに行くことになる。
ノード72Aが目的地でない場合(ステップST5:NO)、走行制御実行部56は、そのノード72Aが旋回実行ノード72Acであるか否かを判定する(ステップST7)。
ノード72Aが旋回実行ノード72Acである場合(ステップST7:YES)、走行制御実行部56は、走行部4を制御して、当該ノード72Aで停車させ自車を旋回させた後(ステップST8)、自律走行を開始して、旋回後の走行姿勢で次のリンク72Bを進行する(ステップST9)。
ノード72Aが旋回実行ノード72Acでなかった場合(ステップST7:NO)、走行制御実行部56は、そのノード72Aで停車することなく自律走行を継続して、次のリンク72Bを進行する(ステップST9)。
そして運搬車1がリンク72Bを進行している間、転倒判定部60は、転倒が発生し得るか否かを判定する(ステップST10)。転倒が発生し得ない場合(ステップST10:NO)、処理手順がステップST4に戻り、当該ステップST4からの処理が繰り返し実行される。
一方、転倒が発生し得る場合には(ステップST10:YES)、走行制御実行部56は、走行部4を制御して速やかに運搬車1を停車(進行停止)させる(ステップST11)。
次いで、走行計画部54は、転倒判定部60によって特定された転倒方向に基づいて、長手方向Daが当該転倒方向を向く走行姿勢を、通常姿勢および斜行姿勢の中から特定し、特定された走行姿勢を現在のリンク72Bでの走行姿勢として再決定する(ステップST12)。そして、走行計画部54は、ステップST2と同様にして、現在のリンク72Bで再決定された走行姿勢をとるための各リンク72Bでの走行姿勢と旋回を行う旋回実行ノード72Acとを再決定する(ステップST13)。走行制御実行部56は、この再決定された走行姿勢、及び旋回実行ノード72Acによって、運搬車1が目的地に到達可能である場合(ステプST14:YES)、現在のリンク72Bでの走行姿勢を旋回によって変えるために、走行部4を制御して、旋回実行ノード72Acに向けて後退する(ステップST15)。
その後、制御部30は、処理手順をステップST4に戻し、旋回実行ノード72Acに運搬車1が到達したときに(ステップST7:YES)、走行制御実行部56が旋回のための制御を実行する(ステップST8)。そして、走行制御実行部56の制御によって運搬車1が前進によって進行を開始することで(ステップST9)、転倒が発生し得ると判定あれた走行区間のリンク72Bを、再決定された走行姿勢で進行し、転倒を防止しながら、走行区間を安定的に進行できることとなる。
一方、運搬車1が目的地に到達できない場合(ステプST14:NO)、走行計画部54は、目的地を変更することになる。
例えば図11に示すように、目標経路Bが旋回不可能ノード72Abを含み、この旋回不可能ノード72Abを始点としたリンク72Bが斜行不可能リンク72Bbである場合、図9の例1を参照して説明した通り、この旋回不可能ノード72Abを終点とする斜行可能リンク72Baの走行姿勢は斜行姿勢に決定される。
この場合において、斜行可能リンク72Baに対応する走行区間の地点Fが、例えば、公道や私道から配送先の玄関に至る間の急勾配のスロープなどであると、この走行区間の途中の地点Fで転倒が発生し得ると判定されことがある。
この場合、運搬車1は、斜行可能リンク72Baでの走行姿勢を通常姿勢に変更することで、この走行区間を転倒せずに進行できるものの、そうすると、旋回不可能ノード72Abの先の斜行不可能リンク72Bbを進行することはできず、配送先である目的地に到達できない。
このように、運搬車1が目的地に到達できない場合、走行計画部54は、転倒が発生し得る地点Fから目的地までの距離が第1所定値以下であるときには(ステップST16:YES)、現在地(地点F)を目的地に変更する(ステップST17)。第1所定値には、例えば、配送先のユーザを現在地まで荷物Aを受け取りに来させるのに妥当な距離が設定される。このように、現在地が目的地に変更された場合には、運搬車1は、転倒が発生し得る地点Fを通過する必要が無くなる。そして、この場合、それ以上の進行が無いため、制御部30は、配送先に自車が到達したことを配送先のユーザへ通信部32を通じて通知する(ステップST18)。
一方、転倒が発生し得る地点Fから目的地までの距離が第1所定値より長い場合(ステップST16:NO)、走行計画部54は、目的地に最も近く到達可能なノード72Aへ目的地を変更する(ステップST19)。これにより、目的地へ到達不能になった場合でも、当該目的地に最も近い地点まで運搬車1を移動させることができる。
その後、運搬車1が変更後の目的地に到達し、制御部30が通知を行う場合(ステップST6)、変更前の目的地と変更後の目的地との距離が第2所定値以上であるときには、自車の位置(変更後の目的地の位置)もユーザへ通知する。この通知により、運搬車1が所定の目的地(例えば玄関先などのユーザ指定位置)に到達できない場合でも、ユーザは運搬車1の位置を把握し、運搬車1を簡単に見つけることができる。
本実施形態によれば、次の効果を奏する。
本実施形態の運搬車1は、目標経路Bのノード72Aごとに、走行姿勢を変更するために旋回可能か否かを示す旋回可否情報EAを予め記憶する地図情報記憶部50と、リンク72Bごとに走行姿勢を決定し、決定された走行姿勢を各リンク72Bでとるために旋回を行う旋回実行ノード72Acを、旋回可否情報EAに基づいてノード72Aの中から決定する走行計画部54と、を備える。そして、運搬車1の走行制御実行部56は、旋回実行ノード72Acに至るごとに旋回し、決定された走行姿勢で各リンク72Bを進行する制御を実行する。
この構成によれば、走行姿勢が限られる走行区間(例えば、斜行不可能な走行区間)が、走行姿勢を変更するための旋回を行うことができない地点(旋回不可能ノード72Ab)から始まっている場合でも、その走行区間を進行可能な走行姿勢となるように、目標経路B内の各リンク72Bでの走行姿勢、および、旋回実行ノード72Acが走行計画部54によって予め決定される。
これにより、目標経路Bの途中で、旋回不能を理由にそれ以上、運搬車1が進行できないといった事態を回避でき、より確実に目的地に到達することができる。
本実施形態において、上記走行計画部54は、走行区間のリンク72Bごとに、運搬車1が、その走行区間を進行可能な走行姿勢を特定する。
これにより、運搬車1が各走行区間を確実に通過できるようになる。
本実施形態において、上記走行計画部54は、走行区間の路幅、および、運搬車1のボディ部2の寸法(全長Lおよび車幅W)に基づいて走行姿勢を決定する。
これにより、路幅が狭くて斜行不可能な走行区間(斜行不可能リンク72Bb)が目標経路Bに含まれている場合でも、その走行区間を確実に通過できるようになる。
本実施形態において、運搬車1のボディ部2が長手方向Daを有し、走行計画部54は、運搬車1が転倒する可能性がある走行区間について、運搬車1の転倒方向に長手方向Daを向けた走行姿勢を特定する。
これにより、運搬車1は、転倒する可能性がある走行区間を、転倒を防止する安定な走行姿勢で通過することができ、転倒によって進行不能になったり、荷物Aが破損する、といった事態を防止できる。
本実施形態において、上記走行計画部54は、運搬車1が進行中のリンク72Bで転倒する可能性が生じた場合、当該リンク72Bでの走行姿勢を、転倒を防ぐ走行姿勢に再決定し、当該走行区間で再決定された走行姿勢をとるための各リンク72Bでの走行姿勢と旋回を行う旋回実行ノード72Acとを再決定する。
これにより、転倒する可能性がある走行区間での走行姿勢の変更に合わせて、目標経路Bの各リンク72Bでの走行姿勢と旋回を行う旋回実行ノード72Acとが適切に再決定される。
本実施形態において、上記走行計画部54は、目的地に到達可能な各リンク72Bでの走行姿勢と旋回実行ノード72Acとの組み合わせが無い場合、目的地に最も近く、かつ到達可能な地点に目的地を変更する。
これにより、転倒する可能性がある走行区間での走行姿勢の変更によって目的地に到達不能になった場合でも、当該目的地に最も近い地点まで運搬車1を確実に移動させることができる。
本実施形態において、上記走行計画部54は、目的地に到達可能な各リンク72Bでの走行姿勢と旋回実行ノード72Acとの組み合わせが無い場合、現在値から目的地までの距離が第1所定値以下のときは現在地を目的地に変更する。
これにより、運搬車1が目的地から第1所定値以下の距離まで既に近付いているときには、転倒する可能性がある地点Fを運搬車1に通過させることなく配送を完了させることができる。
本実施形態において、上記制御部30は、変更前の前記目的地と変更後の目的地の距離が第2所定値以上である場合、当該変更後の目的地の位置を通知に含める。
これにより、運搬車1が所定の目的地(例えばユーザ指定位置)まで到達できない場合でも、ユーザは運搬車1の位置を把握し、運搬車1を簡単に見つけることができる。
本実施形態の運搬車1は、長手方向Daを有するボディ部2と、自律走行する走行部4であって、走行によって転倒する可能性があるか否かを判定する転倒判定部60と、転倒する可能性があると転倒判定部60によって判定された場合、進行方向に対する長手方向Daの向きを変えるように走行部4を制御する走行制御実行部56と、を備える。
この構成により、運搬車1は、転倒し得る地点Fを通過する際に、転倒を防止する走行姿勢で、その地点を通過できる。
本実施形態において、上記走行制御実行部56は、転倒する方向へ長手方向Daが向くように制御するため、運搬車1は、地点Fの通過時に、転倒し難く、安定した走行姿勢をとることができる。
本実施形態において、上記走行制御実行部56は、所定の目標経路Bに沿って走行している間に、転倒する可能性があると転倒判定部60によって判定された場合、旋回によって長手方向Daの向きを変える制御を実行する。
これにより、運搬車1が目標経路Bに沿った走行時に、当該運搬車1が転倒する可能性が生じたとしても、旋回によって安定した走行姿勢がとられるため、運搬車1は転倒せずに走行を継続することができ、目標経路Bの目的地に到達することができる。
本実施形態において、上記走行制御実行部56は、停車した状態で旋回(すなわち、超信地旋回)する制御を実行するため、運搬車1が転倒し得る地点Fを通過する前に、確実に、安定した走行姿勢をとることができる。
本実施形態において、上記走行制御実行部56は、旋回を行う場合、旋回が可能な旋回可能ノード72Aaまで目標経路Bに沿って後退する制御を実行するため、旋回を確実に行うことができる。
本実施形態において、運搬車1は、目標経路Bにおける旋回が可能なノード72Aを示す旋回可否情報EAを記憶する地図情報記憶部50を備えているため、旋回可能な地点を確実に特定できる。
本実施形態において、転倒判定部60は、走行部4が備える車輪が路面から受けている反力に基づいて、走行による転倒の可能性を判定するため、車輪が浮き上がって運搬車1が転倒し得る可能性を、正確に判定できる。
また、転倒判定部60は、運搬車1の重心高さhと、走行状態(並進方向および重心周りの回転方向の運動方程式)と、基づいて、かかる反力を求めている。これにより、荷物Aの重量mによって運搬車1の重心高さhが変わった場合でも、正確に反力を求めることができる。
さらに、係る運搬車1の重心高さhは、荷物Aが載置される荷物室6の床面6Aに敷設された圧力センサ40を用いて測定されているため、ストロークセンサがサスペンションに設置されていなくとても反力が求められる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって任意に変形及び応用が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態において、自律走行体の一例として運搬車1を例示したが、自律走行は運搬を目的とする車両に限らない。
(変形例2)
上述した実施形態において、運搬車1のボディ部2が長手方向Daを有する直方形状である場合を例示したが、ボディ部2の立体形状は、平面視において長手方向Daを有する形状であれば任意である。
(変形例3)
上述した実施形態において、走行部4の車輪の総数は、斜行、及び旋回が可能であれば適宜であり、例えば三つ(すなわち三輪車両)でもよい。また、運搬車1は、1または複数の補助輪(動力源によって駆動されない車輪)を備えても良い。
(変形例4)
上述した実施形態において、転倒判定部60は、走行部4が備える車輪が路面から受けている反力に基づいて、走行による転倒の可能性を判定した。しかしながら、転倒判定部60は、運搬車1の走行状態を撮影するカメラの撮影情報(例えば、進行方向に映っている路面の傾斜や段差など)に基づいて、転倒の可能性を判定してもよい。
(変形例5)
上述した実施形態において、地図データ70が、各リンク72Bの走行区間の傾斜を示す情報(勾配や傾斜方向)を示す情報を予め含み、この情報と、路幅情報EBとに基づいて、走行計画部54が、各リンク72Bでの走行姿勢を決定してもよい。
(その他の変形例)
図4に示す機能ブロックは、本願発明を理解容易にするために、運搬車1の機能的構成部を主な処理や機能の内容に応じて分類して示した概略図であり、運搬車1の機能的構成部は、処理や機能の内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの機能的構成部がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
1 運搬車(自律走行体)
2 ボディ部
4 走行部
6 荷物室
6A 床面
8 車輪
30 制御部
32 通信部
40 圧力センサ
50 地図情報記憶部(記憶部)
52 目標経路設定部
54 走行計画部
56 走行制御実行部
58 慣性計測部
60 転倒判定部
70 地図データ
72A ノード(地点)
72Aa 旋回可能ノード
72Ab 旋回不可能ノード
72Ac 旋回実行ノード(旋回実行地点)
72B リンク(走行区間)
72Ba 斜行可能リンク
72Ba 斜行可能リンク
72Bb 斜行不可能リンク
A 荷物
B 目標経路
Da 長手方向
EA 旋回可否情報
EB 路幅情報

Claims (8)

  1. 出発地から目的地までの目標経路を設定する目標経路設定部と、
    前記目標経路上の地点ごとに、当該目標経路に沿って自律走行する自律走行体が走行姿勢を変更するために旋回可能か否かを示す旋回可否情報を予め記憶する情報記憶部と、
    前記地点の間を結ぶ走行区間ごとに前記自律走行体の走行姿勢を決定し、決定された走行姿勢を各走行区間でとるために旋回を行う旋回実行地点を、前記旋回可否情報に基づいて前記地点の中から決定する走行計画部と、
    を備え、
    前記自律走行体は、
    前記旋回実行地点に至るごとに旋回し、決定された走行姿勢で各走行区間を進行する制御を実行する走行制御実行部を備える
    ことを特徴とする自律走行システム。
  2. 前記走行計画部は、
    前記走行区間ごとに前記自律走行体が進行可能な前記走行姿勢を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の自律走行システム。
  3. 前記走行計画部は、
    前記走行区間の路幅、および、前記自律走行体のボディ部の寸法に基づいて前記走行姿勢を決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自律走行システム。
  4. 前記自律走行体のボディ部は長手方向を有し、
    前記走行計画部は、
    前記自律走行体が転倒する可能性がある走行区間について、前記自律走行体の転倒方向に前記長手方向を向けた走行姿勢を特定する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自律走行システム。
  5. 前記走行計画部は、
    前記自律走行体が進行中の走行区間で転倒する可能性が生じた場合、当該走行区間での走行姿勢を、転倒を防ぐ走行姿勢に再決定し、当該走行区間で再決定された走行姿勢をとるための各走行区間での走行姿勢と旋回を行う旋回実行地点とを再決定する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自律走行システム。
  6. 前記走行計画部は、
    前記目的地に到達可能な各走行区間での走行姿勢と前記旋回実行地点との組み合わせが無い場合、前記目的地に最も近く、かつ到達可能な地点に目的地を変更する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の自律走行システム。
  7. 前記走行計画部は、
    前記目的地に到達可能な各走行区間での走行姿勢と前記旋回実行地点との組み合わせが無い場合、現在値から前記目的地までの距離が第1所定値以下のときは現在地を前記目的地に変更する
    ことを特徴とする請求項5に記載の自律走行システム。
  8. 前記自律走行体は、
    前記目的地に到達したことを通知する制御を実行する制御部を備え、
    前記制御部は、
    変更前の前記目的地と変更後の前記目的地の距離が第2所定値以上である場合、当該変更後の目的地の位置を前記通知に含める
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の自律走行システム。
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