JP2022134325A - Heat storage release device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、蓄放熱デバイスに関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a heat storage device.
近年、例えば五酸化三チタン(Ti3O5)のように、圧力を受けることにより放熱する蓄放熱材が開発されている。かかる蓄放熱材を利用した排気後処理システムが、特許文献1に開示されている。そして、特許文献1に記載のシステムにおいては、排気温度が低下したときに蓄放熱材に圧力を付与して、排気温度を上昇させる。
In recent years, heat-storage and heat-dissipating materials, such as trititanium pentoxide (Ti 3 O 5 ), have been developed that release heat under pressure.
しかしながら、上記特許文献1に記載のシステムにおいては、蓄放熱材に対して、圧電材等によって圧力を付与している。
すなわち、蓄放熱材の放熱時には、外部エネルギを用いることとなる。それゆえ、上記システムにおいては、エネルギ効率を向上する余地があるといえる。
However, in the system described in
In other words, external energy is used when heat is radiated from the heat accumulating material. Therefore, it can be said that there is room for improving the energy efficiency in the above system.
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、エネルギ効率に優れた蓄放熱デバイスを提供しようとするものである。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of such problems, and an object thereof is to provide a heat storage and release device with excellent energy efficiency.
本発明の一態様は、昇温することによって蓄熱し、加圧されることによって放熱する、蓄放熱材(2)と、
該蓄放熱材とは異なる線膨張係数を備えた加圧部材(3)とを有し、
温度低下に伴って上記加圧部材から上記蓄放熱材に作用する加圧力が高くなるよう構成されている、蓄放熱デバイス(1)にある。
One aspect of the present invention is a heat storage/radiation material (2) that stores heat by increasing the temperature and releases heat by being pressurized;
a pressurizing member (3) having a coefficient of linear expansion different from that of the heat storage material;
A heat storage/radiation device (1) configured so that the pressure applied from the pressure member to the heat storage/radiation material increases as the temperature decreases.
上記蓄放熱デバイスは、温度低下に伴って上記加圧部材から上記蓄放熱材に作用する加圧力が高くなるよう構成されている。これにより、温度が低下したときに、蓄放熱材からの放熱が生じる。それゆえ、高温時に蓄放熱材に蓄えた熱を、低温時に蓄放熱材から取り出すにあたり、特に外部エネルギを積極的に与える必要がない。したがって、エネルギ効率に優れた蓄放熱デバイスを得ることができる。 The heat storage/radiation device is configured such that the pressure applied from the pressure member to the heat storage/radiation material increases as the temperature decreases. As a result, heat is released from the heat storage material when the temperature drops. Therefore, it is not necessary to actively apply external energy to take out the heat stored in the heat storage/radiation material when the temperature is high, from the heat storage/radiation material when the temperature is low. Therefore, it is possible to obtain a heat storage and release device with excellent energy efficiency.
以上のごとく、上記態様によれば、エネルギ効率に優れた蓄放熱デバイスを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
As described above, according to the above aspect, it is possible to provide a heat storage and release device with excellent energy efficiency.
It should be noted that the symbols in parentheses described in the claims and the means for solving the problems indicate the corresponding relationship with the specific means described in the embodiments described later, and limit the technical scope of the present invention. not a thing
(実施形態1)
蓄放熱デバイスに係る実施形態について、図1~図3を参照して説明する。
本形態の蓄放熱デバイス1は、図1に示すごとく、蓄放熱材2と、加圧部材3とを有する。蓄放熱材2は、昇温することによって蓄熱し、加圧されることによって放熱する。加圧部材3は、蓄放熱材2とは異なる線膨張係数を備える。
蓄放熱デバイス1は、温度低下に伴って加圧部材3から蓄放熱材2に作用する加圧力が高くなるよう構成されている。
(Embodiment 1)
An embodiment of a heat storage/radiation device will be described with reference to FIGS. 1 to 3. FIG.
A
The heat storage/
本形態において、蓄放熱材2は、β相からλ相への相転移に伴って蓄熱し、λ相からβ相への相転移に伴って放熱する特性を有する蓄放熱酸化チタンを含む。蓄放熱酸化チタンは、相転移温度以上に昇温することによってβ相からλ相へ相転移し、相転移圧力以上に加圧することによってλ相からβ相へ相転移する。具体的には、このような蓄放熱酸化チタンとして、五酸化三チタン系材料が用いられる。五酸化三チタン系材料は、Ti3O5の組成を有する五酸化三チタンを主成分とする材料である。また、この蓄放熱酸化チタンは、添加剤の組成を調整することにより、相転移温度及び相転移圧力を、適宜調整することができる。
In this embodiment, the heat storage/
本形態において、加圧部材3は、蓄放熱材2よりも線膨張係数が大きい。加圧部材3は、例えば、ステンレス鋼等の金属部材、或いはセラミックス部材等とすることができる。より具体的には、例えば、SUS304等を、加圧部材3として用いることができる。この場合、加圧部材3の線膨張係数は、10~18×10-6/K程度とすることができる。一方、蓄放熱材2の線膨張係数は、7~10×10-6/K程度とすることができる。
In this embodiment, the
本形態において、蓄放熱デバイス1は、図2に示すような、略立方体形状、或いは略直方体形状とすることができる。蓄放熱デバイス1の形状は、これらに限らず、略球形状、略円筒形状等、他の形状とすることもできる。そして、蓄放熱材2の外周を全方位から囲むように、加圧部材3が形成されている。逆に言うと、加圧部材3としての筐体の内部に、蓄放熱材2が充填されている。本形態において、蓄放熱材2は、粉体状にて、加圧部材3の内部に充填されている。
In this embodiment, the heat storage and
このように蓄放熱デバイス1が構成されることにより、温度低下に伴って加圧部材3から蓄放熱材2に作用する加圧力が高くなるよう構成することができる。すなわち、蓄放熱デバイス1の温度が所定の温度以下に低下したときに、加圧部材3から蓄放熱材2へ、相転移圧力以上の加圧力が作用するようにすることができる。これにより、蓄放熱デバイス1の温度が所定の温度以下に低下したときに、蓄放熱材2が放熱し、熱を取り出すことができる。
By configuring the heat storage/
本形態の蓄放熱デバイス1は、例えば、図3に示すような、冷却水循環システム4において用いることができる。
冷却水循環システム4は、例えば、工作機械41に冷却水を循環させて、工作機械41を冷却するためのシステムである。冷却水循環システム4は、タンク42と、送り配管43と、戻り配管44とを有する。タンク42は、冷却水Cを貯留する。送り配管43は、タンク42から工作機械41へ冷却水Cを送る。戻り配管44は、工作機械41からタンク42へ冷却水Cを戻す。送り配管43には、ポンプ431が設けてある。
The
The cooling
工作機械41の稼働時においては、ポンプ431を稼働し、冷却水Cがタンク42と工作機械41との間を循環する。タンク42においては、図示を省略する温調システムによって、冷却水Cの温度を所定の温度範囲内に調整している。
During operation of the
このように構成された冷却水循環システム4のタンク42に、蓄放熱デバイス1を投入して利用することができる。つまり、タンク42に貯留された冷却水Cに、蓄放熱デバイス1を沈めておく。本形態において、蓄放熱デバイス1は、複数個投入されている。
The
このようにすることで、タンク42における冷却水Cと、蓄放熱デバイス1との間で、熱交換が行われる。例えば、工作機械41の稼働時、すなわち冷却水循環システム4の稼働時においては、ある程度高温の冷却水が、戻り配管44からタンク42に戻されるため、タンク42内の冷却水Cの温度は高くなる。これにより、蓄放熱デバイス1の温度も高くなり、蓄放熱材2に蓄熱される。
By doing so, heat exchange is performed between the cooling water C in the
一方、例えば、夜間等、工作機械41を一定時間以上停止して、冷却水循環システム4を停止していると、タンク42内の温度は低下する。特に、寒冷地であったり、冬場であったりすると、冷却水Cの温度が低下しすぎることも懸念される。場合によっては、冷却水Cの凍結が懸念されることもある。
On the other hand, for example, when the
このように、タンク42内の冷却水Cの温度が低下すると、蓄放熱デバイス1の温度も低下することとなる。これに伴い、蓄放熱デバイス1の加圧部材3の体積が収縮する。この加圧部材3の体積収縮は、その内側に配された蓄放熱材2の体積収縮よりも大きい。それゆえ、加圧部材3から蓄放熱材2への加圧力が生じ、その加圧力が大きくなる。この加圧力が、蓄放熱材2の相転移圧力以上となると、蓄放熱材2は放熱を始める。その結果、蓄放熱デバイス1からその周りの冷却水Cへ熱が与えられることとなる。これにより、冷却水Cの温度を上昇させることができる。
As described above, when the temperature of the cooling water C in the
なお、上述したように、蓄放熱材2の相転移温度は、添加剤組成等を調整することで、調整することが可能である。例えば、蓄放熱材2の相転移温度を60℃とすると、冷却水Cの温度が60℃以上となったときに、冷却水Cの熱を、蓄放熱デバイス1に蓄熱することができる。
As described above, the phase transition temperature of the heat storage/
また、蓄放熱材2に作用する加圧力が相転移圧力となるときの温度を、調整することも可能である。これは、例えば、加圧部材3に対する蓄放熱材2の充填密度等を調整することによって、可能となる。あるいは、蓄放熱材2の組成や、加圧部材3の組成を調整することによっても、蓄放熱材2に作用する加圧力が相転移圧力となるときの温度を調整することは可能である。
It is also possible to adjust the temperature at which the pressurizing force acting on the heat storage/
そして、この蓄放熱材2に作用する加圧力が相転移圧力となるときの温度を、例えば0℃に設定すると、冷却水Cの温度が0℃となるときに、蓄放熱材2が放熱し、冷却水Cに熱を与えることができる。この場合、冷却水Cの凍結を防ぐことができる。
If the temperature at which the pressurizing force acting on the heat-
次に、本形態の作用効果につき説明する。
上記蓄放熱デバイス1は、温度低下に伴って加圧部材3から蓄放熱材2に作用する加圧力が高くなるよう構成されている。これにより、温度が低下したときに、蓄放熱材2からの放熱が生じる。それゆえ、高温時に蓄放熱材2に蓄えた熱を、低温時に蓄放熱材2から取り出すにあたり、特に外部エネルギを積極的に与える必要がない。したがって、エネルギ効率に優れた蓄放熱デバイス1を得ることができる。
Next, the effects of this embodiment will be described.
The heat storage/
上記の冷却水循環システム4において蓄放熱デバイス1を利用する場合を考えると、冷却水の温度が高いとき、冷却水の熱の一部を蓄放熱デバイス1に蓄熱することができる。そして、冷却水の温度が低下したとき、蓄放熱デバイス1における蓄放熱材2に加圧力が加わって、放熱される。これにより、冷却水が低温となったときに、蓄放熱材2から冷却水へ熱を与えることができる。このような適切な蓄熱と放熱とを、特に外部からの積極的なエネルギ付与を行うことなく、実現することができる。
Considering the case of using the heat storage/
また、本形態の蓄放熱デバイス1は、加圧部材3が蓄放熱材2を囲む構成であるため、簡素な構造にて、容易に、適切な蓄熱及び放熱を行うことができる。
Moreover, since the pressurizing
以上のごとく、本形態によれば、エネルギ効率に優れた蓄放熱デバイスを提供することができる。 As described above, according to this embodiment, it is possible to provide a heat storage and release device with excellent energy efficiency.
(実施形態2)
本形態は、図4に示すごとく、蓄放熱材2の内側に加圧部材3を配置した蓄放熱デバイス1の形態である。
(Embodiment 2)
As shown in FIG. 4, this embodiment is a
この場合、蓄放熱材2は、粉体状ではなく、固形状とすることができる。また、本形態の場合、加圧部材3の線膨張係数は、蓄放熱材2の線膨張係数よりも小さくする。これにより、温度が低下したとき、蓄放熱材2の内側から加圧部材3の加圧力が作用することとなる。その結果、蓄放熱材2に蓄えられていた熱を、低温時に取り出すことができる。
In this case, the
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。 Others are the same as those of the first embodiment. Note that, of the reference numerals used in the second and subsequent embodiments, the same reference numerals as those used in the previous embodiments represent the same components as those in the previous embodiments, unless otherwise specified.
本形態の場合にも、エネルギ効率に優れた蓄放熱デバイスを提供することができる。その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。 In the case of this embodiment as well, it is possible to provide a heat storage and release device with excellent energy efficiency. In addition, the same effects as those of the first embodiment are obtained.
(実施形態3)
本形態は、図5に示すごとく、加圧部材3は、蓄放熱材2の外周を囲むように配されており、蓄放熱材2の内側には内側部材5が設けてある形態である。
加圧部材3は、内側部材5よりも線膨張係数が大きい。本形態において、例えば、加圧部材3は、SUS304からなり、内側部材5は、チタン合金からなるものとすることができる。この場合、加圧部材3の線膨張係数は16~18×10-6/K程度、内側部材5の線膨張係数は、8~10×10-6/K程度とすることができる。
(Embodiment 3)
In this embodiment, as shown in FIG. 5, the pressurizing
The
蓄放熱材2は、内側部材5と加圧部材3との間の空間に配置されることとなる。本形態において、内側部材5は、中空形状を有する。この場合、内側部材5の中空部51に、冷却水、冷却油等の熱交換対象を流通させることもできる。また、内側部材5を中実形状とすることもできる。
その他は、実施形態1と同様である。
The
Others are the same as those of the first embodiment.
本形態においては、温度が低下したとき、加圧部材3と内側部材5との間の空間が狭くなろうとする。それゆえ、蓄放熱材2は、低温時において、加圧部材3と内側部材5とによって挟圧されるように、加圧される。これにより、より効果的に、蓄放熱材2からの放熱が生じやすくなる。
In this embodiment, when the temperature drops, the space between the
なお、内側部材5の線膨張係数を、蓄放熱材2よりも小さくしておくこともできる。この場合、特に、内側から蓄放熱材2に加わる加圧力を大きくすることができる。かかる構成とする場合、例えば、内側部材5として、コバルト合金等を用いることができる。この場合、内側部材5の線膨張係数は、4~6×10-6/K程度とすることができる。
In addition, the linear expansion coefficient of the
また、内側部材5を中空形状とする場合、その中空部51に熱交換対象となる冷却水等を流通させることもできる。これにより、熱交換対象との熱交換を効果的に行うことができる。
また、内側部材5は、例えば、回転軸部材とすることもできる。かかる場合、低温時に回転軸部材を加温することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
Further, when the
Also, the
In addition, it has the same effects as those of the first embodiment.
なお、実施形態3においては、加圧部材3の線膨張係数を内側部材5の線膨張係数よりも大きいものとしたが、加圧部材3の線膨張係数を内側部材5の線膨張係数と同等、もしくは、若干小さくすることもできる。加圧部材3が外周側に配置される場合、加圧部材3の方が内側部材5よりも表面積が大きくなり、加圧部材3の温度低下時の体積収縮量が大きくなることがあるためである。このような場合には、必ずしも、加圧部材3の線膨張係数を内側部材5の線膨張係数よりも大きいものでなくても、上記と同様の作用効果を得ることは可能である。
In the third embodiment, the coefficient of linear expansion of the
(実施形態4)
本形態は、図6、図7に示すごとく、蓄放熱材2、加圧部材3、及び内側部材5が、いずれも円筒形状を有する、蓄放熱デバイス1の形態である。
蓄放熱材2、加圧部材3、及び内側部材5は、これらの軸方向から見たとき、互いに同心円状に設けられている。
(Embodiment 4)
As shown in FIGS. 6 and 7, this embodiment is a heat storage and
The
内側部材5の内側には、軸方向に沿った円柱形状の中空部が形成されている。この中空部に、熱交換対象となる流体を流通させる内側流路52が配されているものとすることもできる。すなわち、内側部材5の中空部を、冷却水、冷却油等の流体が流通する内側流路52とすることもできる。
その他は、実施形態3と同様である。
Inside the
Others are the same as those of the third embodiment.
本形態においては、蓄放熱材2に対して加圧部材3から作用する加圧力を、全周にわたって均等にすることができる。それゆえ、低温時において、蓄放熱材2の全体から均一に放熱させやすくなる。また、内側部材5の内側に内側流路52を設けてあるため、内側流路52を流れる流体と、蓄放熱材2との間の熱交換を効率的に行うことができる。
その他、実施形態3と同様の作用効果を有する。
In this embodiment, the pressure applied from the
In addition, it has the same effects as those of the third embodiment.
(実施形態5)
本形態は、図8~図11に示すごとく、蓄放熱デバイス1の内側部材5の内側に配管61を挿通させた形態である。
配管61は、円筒形状を有する。また、配管61と内側部材5との間には、熱伝導シート62が介在している。熱伝導シート62も、円筒形状に配置されている。熱伝導シート62は、例えば、シリコーンラバー等からなり、優れた熱伝導性を有すると共に、充分な柔軟性、弾性を有する。また、図9に示すごとく、軸方向における蓄放熱材2の両側には、円環状のストッパ13が配され、加圧部材3にかしめられている。
(Embodiment 5)
In this embodiment, as shown in FIGS. 8 to 11, a
The
本形態においては、配管61の内側空間が内側流路52となる。配管61は、例えば、冷却水を流通させる冷却水配管とすることができる。そして、図10に模式的に示すように、配管61は、工作機械等の工場設備410を冷却する冷却流路に接続されたものとすることができる。
In this embodiment, the inner space of the
図10に示す工場設備410の冷却システムは、工場の建屋63内に配された工場設備410と、建屋63の外に一部が配された配管61とを有する。配管61における、建屋63の外に配置された部分に、蓄放熱デバイス1が設置されている。特に、工場の建屋63の北側において露出している配管61に、蓄放熱デバイス1を設置することも有用である。
その他は、実施形態4と同様である。
A cooling system for
Others are the same as those of the fourth embodiment.
本形態においては、既存の配管に蓄放熱デバイス1を取り付けたり、蓄放熱デバイス1に一体化された配管を、既存の配管に接続したりすることが可能となる。
In this embodiment, it is possible to attach the heat storage/
そして、図10に示すような冷却水循環システムを構築することで、例えば、以下のような効果が期待できる。
例えば、夜間等において工場の稼働を停止させる場合に、停止期間中に冷却水の温度が低下しすぎることを、蓄放熱デバイス1の設置によって防止することができる。すなわち、特に、寒冷地であったり、冬場であったりすると、冷却水の温度が低下しすぎることも懸念される。場合によっては、配管61中の冷却水の凍結が懸念されることもある。このような冷却水の低下のし過ぎを、特にエネルギを追加することなく防止することができる。
By constructing a cooling water circulation system as shown in FIG. 10, for example, the following effects can be expected.
For example, when the operation of a factory is stopped at night or the like, the installation of the
まず、工場稼働時においては、稼働している工場設備410と配管61とを冷却水が循環することで、配管61内の冷却水の温度は高くなる。それゆえ、工場稼働時において、冷却水の熱の一部が、蓄放熱デバイス1の蓄放熱材2に蓄えられる。
First, when the factory is in operation, the temperature of the cooling water in the
その後、夜間等、工場が停止したとき、冷却水の温度は低下する。この温度低下に伴い、蓄放熱デバイス1においては、加圧部材3から蓄放熱材2に加圧力が作用し、蓄放熱材2に蓄えられた熱が放熱する。これにより、蓄放熱デバイス1の内側を貫通している配管61内の冷却水が受熱する。その結果、冷却水の温度が低下しすぎることを防ぐことができる。
After that, when the factory stops, such as at night, the temperature of the cooling water drops. With this temperature drop, in the heat storage/
図11の曲線Lは、工場停止時点から、蓄放熱デバイス1の放熱までの、配管61内の冷却水の温度変化のイメージを示す。この図11に示す例では、蓄放熱材2の相転移温度を60℃とし、蓄放熱材2に相転移圧力が作用するときの温度が0℃となるように蓄放熱デバイス1が設計されているものとしている。
A curve L in FIG. 11 shows an image of the temperature change of the cooling water in the
工場稼働時においては、冷却水が蓄放熱材2の相転移温度である60℃を超える高温となっている。そのため、この間は、蓄放熱材2に蓄熱される。その後、工場の稼働が停止し、冷却水の循環が止まると、徐々に冷却水の温度が低下する。そして、冷却水の温度が0℃まで低下すると、蓄放熱デバイス1において、加圧部材3から蓄放熱材2への加圧力が、相転移圧力に達する。これにより、蓄放熱材2が放熱し、配管61内の冷却水が受熱する。それゆえ、図11の曲線部L1に示すごとく、冷却水の温度が上昇し、冷却水の凍結を回避することができる。
During factory operation, the temperature of the cooling water is higher than 60° C., which is the phase transition temperature of the
なお、仮に、蓄放熱デバイス1を設置していない場合には、図11の破線曲線部L2に示すように、配管61内の冷却水の温度が0℃を下回り、凍結のおそれが生じることとなる。
その他、実施形態4と同様の作用効果を有する。
If the heat storage and
In addition, it has the same effects as those of the fourth embodiment.
(実施形態6)
本形態の蓄放熱デバイス1においては、図12、図13に示すごとく、円筒形状の加圧部材3の内側に蓄放熱材2が配され、加圧部材3の外周側に、熱交換対象となる流体を流通させる外側流路11が形成される。
(Embodiment 6)
As shown in FIGS. 12 and 13, in the heat storage/
加圧部材3は円筒形状を有し、蓄放熱材2は、円筒形状の加圧部材3の内側に配されている。加圧部材3は、蓄放熱材2よりも線膨張係数が大きい。外側流路11は、円筒形状の加圧部材3の軸方向に沿って形成されている。
The pressurizing
外側流路11は、加圧部材3と同心円状に配設された外周円筒管12の内側に形成されている。すなわち、加圧部材3と外周円筒管12との間の円筒状空間が、外側流路11となっている。
The
外側流路11は、例えば、工場設備等を冷却する冷却水を流通させることができる。外側流路11は、例えば、実施形態5に示す工場設備410を冷却する冷却流路に接続することができる。
その他は、実施形態1と同様である。
The
Others are the same as those of the first embodiment.
本形態においては、温度が低下したとき、加圧部材3から蓄放熱材2に加圧力が作用する。これにより、蓄放熱材2に蓄えられていた熱が、外側流路11へ放熱される。それゆえ、低温時に、蓄放熱材2の熱を、外側流路11における冷却水等の加温に利用することができる。
In this embodiment, when the temperature is lowered, pressure is applied from the
また、加圧部材3が円筒形状を有するため、蓄放熱材2に対して加圧部材3から作用する加圧力を、全周にわたって均等にすることができる。それゆえ、低温時において、蓄放熱材2の全体から均一に放熱させやすくなる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
なお、実施形態6においては、外側流路11を加圧部材3の外周の全周に形成しているが、外側流路11が加圧部材3の外周の一部のみに形成された構成とすることもできる。
Moreover, since the pressurizing
In addition, it has the same effects as those of the first embodiment.
In Embodiment 6, the
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。 The present invention is not limited to the above embodiments, and can be applied to various embodiments without departing from the scope of the invention.
1 蓄放熱デバイス
2 蓄放熱材
3 加圧部材
1
Claims (6)
該蓄放熱材とは異なる線膨張係数を備えた加圧部材(3)とを有し、
温度低下に伴って上記加圧部材から上記蓄放熱材に作用する加圧力が高くなるよう構成されている、蓄放熱デバイス(1)。 a heat storage material (2) that stores heat by increasing its temperature and releases heat by being pressurized;
a pressurizing member (3) having a coefficient of linear expansion different from that of the heat storage material;
A heat storage/radiation device (1) configured so that the pressure applied from the pressure member to the heat storage/radiation material increases as the temperature decreases.
The pressure member has a cylindrical shape, the heat storage/radiation material is disposed inside the cylindrical pressure member, the pressure member has a larger coefficient of linear expansion than the heat storage/radiation material, The storage device according to claim 1, wherein an outer flow path (11) for circulating a fluid to be heat-exchanged is formed along the axial direction of the pressurizing member on the outer peripheral side of the pressurizing member. heat dissipation device.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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