JP2022134228A - 制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】光軸中心を含む所定の像点位置の像ブレを容易に且つ良好に補正可能な制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、及びプログラムを提供すること。【解決手段】制御装置は、撮像光学系の歪曲収差が加味された、撮像光学系の像点位置に応じた撮像光学系の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を取得する第1取得手段と、像ブレを補正するためのブレ補正手段の像ブレ補正時の補正駆動量を取得する第2取得手段とを有し、第2取得手段は、所定の像点位置に応じた像シフト敏感度に関する情報を用いて、所定の像点位置に対応する補正駆動量を取得する。【選択図】図1

Description

本発明は、像ブレ補正を制御する制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、及びプログラムに関する。
中心射影方式の光学系では、手振れ時に生じる撮像面上での像点移動が画像中心部と画像周辺部で異なる。図18(A)に示されるように画像周辺部での像点移動量は画像中心部での像点移動量よりも大きいため、像ブレを補正した後でも画像周辺部では図18(B)に示されるように、画像中心部に比べて像点が大きく移動したままである。特許文献1には、中心射影方式により生じる画像中心部の像ブレ量と所定の像点位置の像ブレ量との差分を考慮して画像周辺部の像点位置の像ブレを補正する撮像装置が開示されている。
特開2018-173632号公報
特許文献1の撮像装置では、中心射影方式の収差を考慮しない理想の光学系における像高式を用いて所定の像点位置の像ブレを補正するための補正量を算出する。そのため、歪曲収差が残存する実際の光学系を用いて上記式により算出された補正量に基づく像ブレ補正を行うと、補正残りが生じる、又は過補正になる。更に、図18(B)に示されるように、像点移動方向が画像中心部での像点移動方向とねじれの位置となる像点位置では、画像中心部とは異なるベクトルで像点移動が発生するため、上記式だけで該像点位置での補正量を適切に算出することは困難である。
また、特許文献1には算出された補正量に対してメモリに記録されている光学系の歪曲収差の設計値情報を足し合わせ演算することで像ブレをより適切に補正する方法も開示されているが、このような方法を用いると演算過程が複雑になる。更に、像点移動方向が画像中心部での像点移動方向とねじれの位置となる像点位置での補正量の算出も困難なままである。
本発明は、光軸中心を含む所定の像点位置の像ブレを容易に且つ良好に補正可能な制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての制御装置は、撮像光学系の歪曲収差が加味された、撮像光学系の像点位置に応じた撮像光学系の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を取得する第1取得手段と、像ブレを補正するブレ補正手段の像ブレ補正時の補正駆動量を取得する第2取得手段とを有し、第2取得手段は、所定の像点位置に応じた像シフト敏感度に関する情報を用いて、所定の像点位置に対応する補正駆動量を取得することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての制御方法は、像ブレを補正するためのブレ補正手段による像ブレ補正時の補正駆動量を取得するための制御方法であって、撮像光学系の歪曲収差が加味された、撮像光学系の像点位置に応じた撮像光学系の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を取得する第1取得ステップと、所定の像点位置に応じた像シフト敏感度に関する情報を用いて、所定の像点位置に対応するブレ補正手段の補正駆動量を取得する第2取得ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、光軸中心を含む所定の像点位置の像ブレを容易に且つ良好に補正可能な制御装置、撮像装置、レンズ装置、制御方法、及びプログラムを提供することができる。
第1の実施形態の撮像システムの概略構成図である。 第1の実施形態の像ブレ補正駆動量を取得するための制御方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態の撮像光学系が傾いた際の画像中心部での像点移動方向における像高と傾き-像シフト敏感度との関係を示す図である。 第1の実施形態のY軸周りに回転ブレが生じた際の画像中心部での像点移動に対する所定の像点位置での像点移動を説明する図である。 図5(A)は撮像面上の像点位置を示す図である。図5(B)は像点位置に応じた補正係数情報を有する補正係数テーブルを示す図である。 第1の実施形態の所定の像点位置の像ブレをIISにより補正した際の各像点で生じた補正残りの像点移動量の比や方向を矢印で示す図である。 第2の実施形態の撮像光学系が傾いた際の画像中心部での像点移動方向と直交する方向における像高と傾き-像シフト敏感度との関係を示す図である。 第2の実施形態の画像中心部の像ブレをIISにより補正した際の各像点で生じた補正残りの像点移動量の比や方向を示す図である。 実施例1の光学系の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の断面図である。 実施例1の光学系の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の収差図である。 実施例2の光学系の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の断面図である。 実施例2の光学系の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の収差図である。 実施例3の光学系の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の断面図である。 実施例3の光学系の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の収差図である。 実施例4の光学系の物体距離が無限遠で合焦した際の断面図である。 実施例4の光学系の物体距離が無限遠で合焦した際の収差図である。 実施例1の光学系において、物体面から入射するそれぞれの画角に対応したd線の主光線の光線トレースを示す図である。 図18(A)は回転ブレにより画像中心部で-X軸方向へ像ブレが生じた際の被写体像上の各像点における像点移動量の比と方向を示している。図18(B)は図18(A)の画像中心部の像ブレをセンサーシフト式ブレ補正機構で補正した際の各像点で生じた補正残りの像点移動量の比や方向を矢印で示している。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
以下の説明では、三次元の直交座標系(X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向)において、撮像面の長辺方向をX軸方向、撮像面の短辺方向をY軸方向、撮像光学系の光軸方向をZ軸方向とする。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態の撮像システム1の概略構成図である。撮像システム1は、レンズ装置100と撮像装置200とを有する。レンズ装置100は、撮像光学系101、レンズ側マイコン102、OIS用エンコーダ103、OIS用ドライバ104、OIS用アクチュエータ105、及びレンズメモリ(記憶手段)106を有する。撮像装置200は、撮像素子201、カメラ側マイコン202、表示・操作部203、及び記録媒体204を有する。また、撮像装置200は、ジャイロセンサ205、加速度センサ206、IIS用エンコーダ208、IIS用ドライバ209、IIS用アクチュエータ210、及びカメラメモリ(記憶手段)211を有する。なお、IISとは、撮像素子201を移動させて行う像振れ補正である。また、レンズ側マイコン102及びカメラ側マイコン202はそれぞれ、レンズ装置100及び撮像装置200とは別体の制御装置として構成されてもよい。
撮像光学系101は、フォーカス光学系1011、変倍光学系1012、絞り1013、及びレンズシフト式ブレ補正用光学系(以下、OIS用光学系)1014を有する。撮像光学系101は、設定画角内の合焦位置にある被写体からの光線により撮像素子201の撮像面上に被写体像を形成する。フォーカス光学系1011は、フォーカスを行う。変倍光学系1012は、撮影画角を変化させるために変倍を行う。絞り1013は、被写体から取り込む光量を調節する。OIS用光学系1014は、撮像光学系101の光軸に対して偏心することで静止画又は動画撮影時に発生する像ブレを補正する。なお、OISとは、OIS用光学系1014を移動させて行う像振れ補正である。
レンズ側マイコン102は、OIS用光学系1014を制御する。具体的には、レンズ側マイコン102は、カメラ側マイコン202からの像ブレ補正駆動量とOIS用光学系1014の位置検出を行うOIS用エンコーダ103からの位置信号とを用いてOIS用アクチュエータ105のOIS駆動量を決定する。OIS駆動量は、OIS用アクチュエータ105の可動範囲を超えないように決定される。OIS用アクチュエータ105は、OIS用ドライバ104からOIS駆動量の信号を受信すると、OIS用光学系1014をZ軸方向に垂直な方向の成分を含む方向へ移動させることで撮像光学系101の光軸に対して偏心させ、像ブレを補正する。すなわち、OIS用アクチュエータ105は、像ブレを補正するブレ補正手段の一つとして機能する。
レンズメモリ106は、撮像光学系101の光学設計情報を保持する。光学設計情報には、撮像光学系101の像高ごとの傾き-像シフト敏感度に関する情報(撮像光学系101の像点位置に応じた撮像光学系101の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報)が含まれる。傾き-像シフト敏感度に関する情報は、撮像光学系101の設計値を用いて取得される、撮像光学系101の歪曲収差が加味された情報である。傾き-像シフト敏感度に関する情報を用いることで、光軸と直交するX-Y平面が光軸に対して傾くように撮像システム1で回転ブレが発生した際に、撮像光学系101の所定の像点位置の像ブレを良好に補正することができる。なお、カメラメモリ211が傾き-像シフト敏感度に関する情報を含む撮像光学系101の光学設計情報を保持してもよい。また、レンズメモリ106及びカメラメモリ211の両方が傾き-像シフト敏感度に関する情報を含む撮像光学系101の光学設計情報を保持してもよい。
撮像光学系101は、以下の式で表される歪曲収差DIST(h)を有する。
DIST(h)=(h-h0)/h0
h0=ftanω
ここで、fは撮像光学系101の焦点距離、ωは半画角である。hは、撮像光学系101の光軸から物体面から入射する半画角ωの主光線が結像する像面上の位置までの距離(実像高)である。h0は、中心射影方式の理想像高である。
歪曲収差を有するとは、撮像範囲内の何れかの像高における歪曲収差量が0ではないということである。歪曲収差を有する撮像光学系には、変倍機能や合焦機能を有し、何れかの変倍状態又は合焦状態で歪曲収差を有する撮像光学系も含まれる。
撮像素子201は、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はその他のイメージセンサから構成されている。撮像素子201は、撮像光学系101により撮像素子201の撮像面上に形成される被写体像を電気信号に変換して画像信号として出力する。アナログ信号である画像信号は、不図示のA/D変換機によりデジタル信号に変換されて出力される。
カメラ側マイコン202は、撮像システム1全体を制御する。例えば、カメラ側マイコン202は、撮像素子201からの画像信号を画像データとして読み出す。そして、カメラ側マイコン202は、画像データに光学設計情報を踏まえた画像処理を施したり、画像データを表示・操作部203に表示させたり、画像データを記録媒体204に保存したり等の処理を行う。また、カメラ側マイコン202は、撮像光学系101のピント調整やズーム倍率変化、絞り調整等の指示をレンズ側マイコン102に出す。なお、上述した処理に関する設定の一部は、表示・操作部203や不図示のボタン等の操作部で変更されてもよい。
また、カメラ側マイコン202は、図2のフローに沿って像ブレ補正駆動量(像ブレ補正手段による像ブレ補正時の補正駆動量)を取得する。図2は、カメラ側マイコン202による像ブレ補正駆動量を取得するための制御方法を示すフローチャートである。第1の取得ステップS1では、カメラ側マイコン202は、第1の取得手段として機能し、撮像光学系101の歪曲収差が加味された、撮像光学系101の像点位置に応じた撮像光学系101の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を取得する。第2の取得ステップS2では、カメラ側マイコン202は、第2の取得手段として機能し、所定の像点位置に応じた像シフト敏感度に関する情報を用いて、所定の像点位置に対応する像ブレ補正駆動量を取得する。なお、カメラ側マイコン202は、像ブレ補正駆動量を算出してもよいし、サーバやメモリ等に保存されているテーブルから取得してもよい。また、本実施形態では、カメラ側マイコン202が第1取得手段及び第2取得手段として機能するが、レンズ側マイコン102が第1取得手段及び第2取得手段として機能してもよい。
ジャイロセンサ205は、撮像システム1の角速度に関する情報を動き検出信号として出力する。加速度センサ206は、撮像システム1の並進方向の移動量に関する情報を動き検出信号として出力する。カメラ側マイコン202は、各センサから発信される動き検出信号を受信すると、レンズ側マイコン102又はカメラ側マイコン202内のIIS制御部207に像ブレ補正駆動量を送り、撮像システム1の動きに対する被写体像の像ブレを補正する。像ブレ補正を行う場合、OISとIISの一方を行ってもよいし、像ブレ補正の分担を決めて(例えば、OISで50%補正、IISで50%補正)、OISとIISの両方を行ってもよい。
IIS制御部207は、撮像素子201を制御する。具体的には、IIS制御部207は、カメラ側マイコン202からの像ブレ補正駆動量と撮像素子201の位置検出を行うIIS用エンコーダ208からの位置信号とを用いてIIS用アクチュエータ210のIIS駆動量を決定する。IIS駆動量は、IIS用アクチュエータ210の可動範囲を超えないように決定される。IIS用アクチュエータ210は、IIS用ドライバ209からIIS駆動量の信号を受信すると、撮像素子201をZ軸方向に垂直な方向の成分を含む方向へ移動させることで撮像光学系101の光軸に対して偏心させ、像ブレを補正する。すなわち、IIS用アクチュエータ210は、像ブレを補正するブレ補正手段の一つとして機能する。
レンズ装置100は、ジャイロセンサ107や加速度センサ108を有してもよい。この場合、OISを行う際に、レンズ側マイコン102は、これらのセンサから出力される動き検出信号を用いて取得した像ブレ補正駆動量とOIS用エンコーダ103からの位置信号とを用いてOIS駆動量を決定することができる。
以下、所定の像点位置の像ブレ補正時の処理について説明する。ジャイロセンサ205や加速度センサ206が撮像システム1の動きを検出すると、各センサはカメラ側マイコン202に動き検出信号(ブレに関する情報)を出力する。カメラ側マイコン202は、レンズメモリ106が保持する傾き-像シフト敏感度に関する情報、撮像面上の防振位置情報、及び動き検出信号を用いて像ブレ補正駆動量を取得する。カメラ側マイコン202は、取得した像ブレ補正駆動量をレンズ側マイコン102又はIIS制御部207に送信する。
(傾き-像シフト敏感度に関する情報の導出)
本実施形態において、傾き-像シフト敏感度は、撮像面上で撮像光学系101の光軸と直交する所定の回転軸に対して撮像光学系101が傾いた際の、該回転軸と直交する方向の像点移動量である。図3は、本実施形態の撮像光学系101を傾けた際の画像中心部での像点移動方向における像高と傾き-像シフト敏感度(像点移動量)との関係を示す図である。図3に示されるように、中心射影方式で光学的に収差補正を行うように設計されている撮像光学系101が傾けられた際の像点移動量は像高が高くなるにつれて大きくなる。本実施形態では、撮像光学系101の設計値を用いて取得される傾き-像シフト敏感度を使用することで、射影方式に基づく像高式や歪曲収差量を用いた演算処理等を行わなくても回転ブレ発生時の像高ごとの像点移動量を導くことができる。なお、本実施形態の傾き-像シフト敏感度は、所定の回転軸に対して撮像光学系101が0.5°傾いた際の像点移動量を0.5°で割った値であるが、撮像光学系101の傾き角度は0.5°に限らず適宜設定されるものであってよい。
図4は、Y軸周りに回転ブレが生じた際の画像中心部での像点移動に対する所定の像点位置での像点移動を説明する図であり、静止状態の被写体像301が像ブレにより台形に歪んだ被写体像302に変化する様子を模式的に表している。中心射影方式で歪曲収差を光学的に補正する広角レンズでは、回転ブレが生じた際に被写体像302のような台形歪みが大きくなる。像ブレは、撮像面上の各像点が矢印に示す像点移動ベクトルに従って移動することで生じる。
ここで、Y軸周りの回転ブレ量ωが生じる際の画像中心部である撮像面の中心位置Oでの+X軸方向への像点移動量tx0と所定の像点位置Aでの像点移動量tについて説明する。
像点移動量tx0は、像高0での傾き-像シフト敏感度をLSとするとき、以下の式(1)で表される。
x0=ω・LS (1)
撮像面(X-Y平面)を、中心位置Oを原点とする極座標系(R-Θ座標系)で考え、所定の像点位置Aの座標を(r,θ)とする。すなわち、本実施形態では、所定の像点位置Aは、複数のパラメータで表される撮像面上の位置である。図3の横軸の像高は、図4の極座標系におけるR方向の像高hである。像高hでの傾き-像シフト敏感度をLS(h)とするとき、傾き-像シフト敏感度LSに対する像高hでの傾き-像シフト敏感度係数kLS_r(h)は、以下の式(2)で表される。
LS_r(h)=LS(h)/LS (2)
また、像点移動量tx0は、直線OAと平行な平行成分trx0と直線OAに垂直な垂直成分tθX0を用いて以下の式(3)乃至式(5)で表される。
rx0=tx0・cosθ
=ω・LS・cosθ (3)
θx0=tx0・(-sinθ)
=-ω・LS・sinθ (4)
│tx0│=(trx0 +tθx0 1/2 (5)
なお、平行成分trx0の符号は中心位置Oから離れる方向(R方向)を正、垂直成分tθx0の符号は中心位置Oを基準に反時計周り方向へ向かうR方向と直交する方向(θ方向)を正としている。R方向及びθ方向はそれぞれ、メリディオナル方向及びサジタル方向とも称される。
次に、所定の像点位置Aでの像点移動量tについて考える。直線OAと平行な平行成分trxは像高rでの傾き-像シフト敏感度LS(r)の影響を受け、直線OAに垂直な垂直成分tθxは像高0での傾き-像シフト敏感度LSの影響を受ける。以上のことから、像点移動量tは、平行成分trxと垂直成分tθxを用いて以下の式(6)乃至式(8)で表される。
rx=kLS_r(r)・trx0
=kLS_r(r)・ω・LS・cosθ (6)
θx=kLS_r(0)・tθx0
=-ω・LS・sinθ (7)
│t│=(trx +tθx 1/2 (8)
このようにして、Y軸周りに回転ブレ量ωが生じた際の所定の像点位置Aでの像点移動量tが導出される。同様に、X軸周りに回転ブレ量ωが生じた際の極座標系における所定の像点位置Aでの像点移動量tは、直線OAに平行な平行成分tryと直線OAに垂直な垂直成分tθyを用いて以下の式(9)乃至式(11)で表される。
ry=kLS_r(r)・try0
=kLS_r(r)・ω・LS・sinθ (9)
θy=kLS_r(0)・tθy0
=ω・LS・cosθ (10)
│t│=(try +tθy 1/2 (11)
以上により、撮像面上で光軸と直交する所定の回転軸に対して回転ブレ量(ω,ω)が生じる際の、所定の像点位置Aでの像点移動量tは直線OAに平行な平行成分tと直線OAに垂直な垂直成分tθを用いて以下の式(12)乃至式(14)で表される。
=trx+try
=kLS_r(r)・LS(ω・cosθ+ω・sinθ)
=K(r,θ)・ω+K(r,θ)・ω (12)
θ=tθx+tθy
=LS(-ω・sinθ+ω・cosθ)
=K(r,θ)・ω+K(r,θ)・ω (13)
│t│=(t +tθ 1/2 (14)
ここで、式(12)と式(13)における各係数(K,K,K,K)は、以下のように係数を整理したものである。
(r,θ)=kLS_r(r)・LS・cosθ
(r,θ)=kLS_r(r)・LS・sinθ
(r,θ)=-LS・sinθ
(r,θ)=LS・cosθ
式(12)乃至式(14)で表されるように、像点移動量tは、傾き-像シフト敏感度及び像点位置の位置情報(r,θ)からなる補正係数情報(K,K,K,K)と、回転ブレ量(ω,ω)とから構成されている。本実施形態では、図5に示される像点位置に応じた補正係数情報(K,K,K,K)を行列形式にまとめた補正係数テーブルを、傾き-像シフト敏感度に関する情報としてレンズメモリ106に事前に記憶させている。これにより、回転ブレ量(ω,ω)が生じる際の所定の像点位置Aでの像点移動量tを容易に取得することができる。なお、補正係数テーブルにおける像点位置の間隔は適宜設定されるものである。また、補正係数テーブルは、極座標系ではなく、直交座標系で管理されるものであってもよい。
傾き-像シフト敏感度に関する情報は、レンズメモリ106に保持させる情報を軽減するため、像高ごとの傾き-像シフト敏感度からなるものでもよいし、防振を行う所定の像点位置の位置情報を用いて像点移動量tを取得可能なものであってもよい。また、像点位置の位置情報は、極座標系の情報であってもよいし、所定の座標系(例えば直交座標系)の情報であってもよい。
(撮像面上の防振位置情報の設定)
本実施形態では、撮像システム1の設定モードを、防振を行う所定の像点位置(防振位置)を撮像面の中心に設定する画像中央防振モードや防振位置を所定の像点位置に設定可能な防振箇所設定モードに切り替えることができる。防振箇所設定モードが設定された場合、表示・操作部203で防振位置を設定することができる。表示・操作部203で設定可能な位置は、オートフォーカスを行う像点位置や自動測光を行う像点位置と連動するようになっていてもよい。オートフォーカスを行う像点位置は、瞳検出や人物検出等により自動検出された位置であってもよい。撮像面上の防振位置情報(r,θ)はカメラ側マイコン202に送られ、補正係数テーブルから使用する補正係数情報が選択される。
(動き検出信号)
ジャイロセンサ205は、撮像システム1の複数の回転軸周りの角速度を検出し、動き検出信号として回転ブレ量に関する情報を出力する。本実施形態では、ジャイロセンサ205は、X軸周りとY軸周りの角速度を検出し、回転ブレ量(ω,ω)に関する情報を出力する。加速度センサ206は、撮像システム1の複数の軸方向の加速度を検出し、動き検出信号として並進ブレ量に関する情報を出力する。本実施形態では、加速度センサ206は、X軸方向とY軸方向の加速度を検出し、並進ブレ量(a,a)に関する情報を出力する。ジャイロセンサ205は、それぞれが1軸周りの角速度を検出する複数のセンサから構成されていてもよい。同様に、加速度センサ206は、それぞれが1方向の加速度を検出する複数のセンサから構成されていてもよい。
(像ブレ補正駆動量の導出)
カメラ側マイコン202は、傾き-像シフト敏感度に関する情報、防振位置情報、及び動き検出信号を用いて像ブレ補正駆動量を取得する。例えば、回転ブレによる所定の像点位置Aでの像ブレをIISにより補正する場合、像点移動量tを打ち消すように撮像素子201を移動させればよい。IIS用アクチュエータ210のX軸方向の像ブレ補正駆動量x、及びY軸方向の像ブレ補正駆動量yは、以下の式(15)及び式(16)で表される。
x=t・cosθ-tθ・sinθ
=ω{sinθ+kLS_r(r)・cosθ}LS
+ω{kLS_r(r)-1}LS・sinθ・cosθ
=K′(r,θ)・ω+K′(r,θ)・ω (15)
y=t・sinθ+tθ・cosθ
=ω{kLS_r(r)-1}LS・sinθ・cosθ
+ω{kLS_r(r)・sinθ+cosθ}LS
=K′(r,θ)・ω+K′(r,θ)・ω (16)
ここで、式(15)と式(16)における各係数(K′,K′,K′,K′)は、以下のように係数を整理したものである。
K′(r,θ)={sinθ+kLS_r(r)・cosθ}LS
K′(r,θ)={kLS_r(r)-1}LS・sinθ・cosθ
K′(r,θ)={kLS_r(r)-1}LS・sinθ・cosθ
K′(r,θ)={kLS_r(r)・sinθ+cosθ}LS
図6は、本実施形態の所定の像点位置Aの像ブレをIISにより補正した際の各像点で生じた補正残りの像点移動量の比や方向を示す図である。図6に示されるように、画像中心部の像ブレを許容しつつ、設定した所定の像点位置Aの像ブレが良好に補正されている。また、画像中心部を原点として所定の像点位置Aと原点対称の像点位置A′で像点位置Aと同じ動きベクトルの像点移動が発生するため、像点位置A′の像ブレも補正されている。このため、画像中心部の像ブレの違和感が大きくならない範囲で光軸外の所定の位置に防振位置を適宜設定することで、画像全体における像ブレ量の差分を小さくしつつ画像全体の像ブレを低減することができる。
式(15)及び式(16)で表されるように、像ブレ補正駆動量(x,y)は、補正係数情報(K′,K′,K′,K′)と、回転ブレ量(ω,ω)とから構成されている。そのため、補正係数情報(K′,K′,K′,K′)を行列形式にまとめた補正係数テーブルを傾き-像シフト敏感度に関する情報としてレンズメモリ106に記憶させてもよい。前述した補正係数情報(K,K,K,K)の代わりにK′等を用いることで、回転ブレ量(ω,ω)が生じる際の所定の像点位置Aの補正駆動量(x,y)を容易に取得可能となる。
また、OISを行う場合、OIS用光学系1014が有する像高ごとのOIS偏心敏感度TS(h)は像高が高くなるにつれて大きくなるため、OIS偏心敏感度TS(h)を考慮して像ブレ補正駆動量を取得することが好ましい。これにより、高精度に像ブレ補正を行うことができる。
並進ブレによる像ブレに関しては、加速度センサ206からの並進ブレ量に関する情報を用いて像ブレ補正駆動量を取得すればよい。並進ブレに対する像ブレ補正駆動量は、合焦している物体距離情報を用いて並進ブレ量(a,a)を回転ブレ量(ω,ω)に換算することで取得されてもよい。また、回転ブレと並進ブレが同時に発生する場合、像ブレ補正駆動量は、並進ブレに対する像ブレ補正駆動量と回転ブレに対する像ブレ補正駆動量とを足し合わせることで取得されてもよい。また、所定の像点位置の並進ブレに対する像ブレ補正駆動量は、換算した回転ブレ量に傾き-像シフト敏感度に関する情報に含まれる補正係数を掛け合わせて取得されてもよい。
また、合焦位置が至近に近い場合、回転ブレにより発生する物体面の並進成分が大きくなる。そのため、物体距離に応じた並進成分による像ブレに対する像ブレ補正駆動量を前述した方法で取得してもよい。
また、傾き-像シフト敏感度は、撮像光学系101が合焦している物体距離や焦点距離(撮像画角)に応じて変化する。本実施形態では、レンズメモリ106は、フォーカス光学系1011が決める合焦位置や変倍光学系1012が決める焦点距離に応じて異なる補正係数テーブルを複数保持する。これにより、変倍時や合焦時でも所定の像点位置の像ブレを良好に補正することができる。
また、レンズ装置100は、撮像装置200に着脱可能に構成されていてもよい。この場合、レンズ装置100ごとに適切な傾き-像シフト敏感度に関する情報を使用することが好ましい。これにより、撮像装置200に異なるレンズ装置100を取り付けて使用した場合でも所定の像点位置の像ブレを良好に補正することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、第1の実施形態よりも傾き-像シフト敏感度に関する情報を拡張する。本実施形態の撮像システム1の構成や像ブレ補正時の処理は第1の実施形態と同じであるため、詳細な説明は省略する。
本実施形態では、撮像光学系101の被写体像が樽型に変形する歪曲収差量が第1の実施形態よりも大きい。歪曲収差量が小さい撮像光学系では、撮像光学系が傾いた際の画像中心部での像点移動方向と直交する方向の像点移動量はどの像点位置でも画像中心部の像点移動量と同程度である。一方、本実施形態の撮像光学系101では歪曲収差量が大きいため、撮像光学系101が傾いた際の画像中心部での像点移動方向と直交する方向の像点移動量は画像中心部から離れるほど小さくなる。そのため、本実施形態では、レンズメモリ106は、回転ブレにより生じる画像中心部での像点移動方向と直交する方向の像点移動量に関して有意な傾き-像シフト敏感度に関する情報を保持する。
図7は、本実施形態の撮像光学系101が傾いた際の画像中心部での像点移動方向と直交する方向の像高と傾き-像シフト敏感度(像点移動量)との関係を示す図である。図8は、本実施形態の画像中心部の像ブレをIISにより補正した際の各像点で生じた補正残りの像点移動量の比や方向を示す図である。図7の横軸の撮像面の中心位置Oでの像点移動方向と直交する方向における像高は、極座標系におけるR方向と直交する方向における像高である。図7に示されるように、本実施形態の歪曲収差量が大きい撮像光学系101が傾いた際の画像中心部での像点移動方向と直交する方向の像高hθの傾き-像シフト敏感度LSθ(hθ)は、画像中心部の傾き-像シフト敏感度LSに比べて小さい。そのため、画像中心部の傾き-像シフト敏感度LSを用いて取得された像ブレ補正駆動量で像高が高い像点位置の像ブレ補正を行うと図8に示されるように過補正になる。
そこで、本実施形態では、傾き-像シフト敏感度を、第1の実施形態で説明した情報に加えて、撮像光学系101が傾いた際の回転軸に平行な方向の像高ごとの像点移動量を加味した情報とする。画像中心部の傾き-像シフト敏感度LSに対する像高hθの傾き-像シフト敏感度係数kLS_θ(hθ)は、以下の式(17)で表される。
LS_θ(hθ)=LSθ(hθ)/LS (17)
回転ブレ量(ω,ω)が生じる際の、所定の像点位置Aでの像点移動量tの極座標系成分である直線OAに平行な平行成分tと直線OAに垂直な垂直成分tθはそれぞれ、以下の式(12a)及び式(13a)で表される。
=trx+try
=kLS_r(r)・kLS_θ(0)・LS(ω・cosθ+ω・sinθ)
=K(r,θ)・ω+K(r,θ)・ω (12a)
θ=tθx+tθy
=kLS_r(0)・kLS_θ(r)・LS(-ωsinθ+ωcosθ)
=K(r,θ)・ω+K(r,θ)・ω (13a)
ここで、式(12a)と式(13a)における各係数(K,K,K,K)は、以下のように係数を整理したものである。
(r,θ)=kLS_r(r)・kLS_θ(0)・LS・cosθ
(r,θ)=kLS_r(r)・kLS_θ(0)・LS・sinθ
(r,θ)=-kLS_r(0)・kLS_θ(r)・LS・sinθ
(r,θ)=kLS_r(0)・kLS_θ(r)・LS・cosθ
また、IIS用アクチュエータ210のX軸方向の像ブレ補正駆動量x、及びY軸方向の像ブレ補正駆動量yは、以下の式(15a)及び式(16a)で表される。
x=t・cosθ-tθ・sinθ
=ω{kLS_θ(r)・sinθ+kLS_r(r)・cosθ}LS
+ω{kLS_r(r)-kLS_θ(r)}LS・sinθ・cosθ
=K′(r,θ)・ω+K′(r,θ)・ω (15a)
y=t・sinθ+tθ・cosθ
=ω{kLS_r(r)-kLS_θ(r)}LS・sin・θcosθ
+ω{kLS_r(r)・sinθ+kLS_θ(r)・cosθ}LS
=K′(r,θ)・ω+K′(r,θ)・ω (16a)
ここで、式(15a)と式(16a)における各係数(K′,K′,K′,K′)は、以下のように係数を整理したものである。
K′(r,θ)={kLS_θ(r)・sinθ+kLS_r(r)・cosθ}LS
K′(r,θ)={kLS_r(r)-kLS_θ(r)}LS・sinθ・cosθ
K′(r,θ)={kLS_r(r)-kLS_θ(r)}LS・sinθ・cosθ
K′(r,θ)={kLS_r(r)・sinθ+kLS_θ(r)cosθ}LS
以上説明したように、本実施形態では、回転軸に平行する方向と直交する方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度を考慮して像ブレ補正駆動量を取得する。これにより、歪曲収差量が大きい撮像光学系101を用いた撮像システム1でも所定の像点位置における像ブレを良好に補正することができる。
また、魚眼レンズの射影方式(例えば、等距離射影方式や等立体角射影方式)で設計される光学系もθ方向の像点移動量に関して有意な傾き-像シフト敏感度特性を有する。そのため、R方向とθ方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度を考慮して像ブレ補正駆動量を取得することが好ましい。
また、防振機構の仕様として大きい防振角度を保証する場合、本実施形態の傾き-像シフト敏感度を考慮して像ブレ補正駆動量を決定することが好ましい。
以下、本発明の撮像光学系101の実施例について、添付の図面に基づいて説明する。
図9,11,13はそれぞれ、実施例1乃至3の光学系L0の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の断面図である。各断面図に示した矢印は、広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を表している。図15は、実施例4の光学系L0の物体距離が無限遠で合焦した際の断面図である。図15に示した矢印は、無限遠から近距離へのフォーカシングに際してのレンズ群の移動軌跡を表している。各実施例の光学系L0は、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、放送用カメラ、監視用カメラ、スマートフォン用カメラ等の撮像装置に用いられる。
各断面図において左方が物体側で、右方が像側である。各実施例の光学系L0は、複数のレンズ群を有して構成されている。本願明細書においてレンズ群とは、ズーミング、フォーカシング、又はブレ補正に際して一体的に移動又は静止するレンズのまとまりである。すなわち、各実施例の光学系L0では、ズーミング、又はフォーカシングに際して隣接するレンズ群同士の間隔が変化する。なお、レンズ群は1枚のレンズから構成されていてもよいし、複数のレンズから成っていてもよい。また、レンズ群は開口絞りを含んでいてもよい。
また、SPは開口絞りである。IPは像面であり、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子(光電変換素子)の撮像面が配置される。また、OIS用光学系は、OISを行う際に、光学系L0の光軸に対して偏心する。
実施例1,2,4の光学系L0の射影方式は、中心射影方式(Y=ftanθ)である。実施例3の光学系L0の射影方式は、等立体角射影方式(Y=2・f・sin(θ/2))である。
図10,12,14はそれぞれ、実施例1乃至3の光学系L0の広角端における物体距離が無限遠で合焦した際の収差図である。図16は、実施例4の光学系L0の物体距離が無限遠で合焦した際の収差図である。
球面収差図においてFnoはFナンバーであり、d線(波長587.6nm)、g線(波長435.8nm)に対する球面収差量を示している。非点収差図においてSはサジタル像面における非点収差量、Mはメリディオナル像面における非点収差量を示している。歪曲収差図においてd線に対する歪曲収差量を示している。色収差図ではg線における倍率色収差量を示している。ωは撮像半画角(°)である。
以下に、実施例1乃至4にそれぞれ対応する数値実施例1乃至4を示す。
各数値実施例の面データにおいて、rは各光学面の曲率半径、d(mm)は第m面と第(m+1)面との間の軸上間隔(光軸上の距離)を表している。ただし、mは光入射面から数えた面の番号である。また、ndは各光学部材のd線に対する屈折率、νdは光学部材のアッベ数を表している。なお、ある材料のアッベ数νdはフラウンホーファー線のd線(波長587.6nm)、F線(波長486.1nm)、C線(波長656.3nm)における屈折率をNd,NF,NCとするとき、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
で表される。
なお、各数値実施例において、d、焦点距離(mm)、Fナンバー、半画角(°)は全て各実施例の光学系L0が無限遠物体に焦点を合わせたときの値である。バックフォーカス(BF)は、レンズ最終面(最も像側のレンズ面)から近軸像面までの光軸上の距離を空気換算長により表記したものである。光学全長は、レンズ最前面(最も物体側のレンズ面)からレンズ最終面までの光軸上の距離にバックフォーカスを加えた長さである。
また、光学面が非球面の場合は、面番号の右側に*の符号を付している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、Rを近軸曲率半径、kを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12を各次数の非球面係数とするとき、
X=(h/R)/[1+{1-(1+k)(h/R)1/2]+A4×h4+A6×h+A8×h+A10×h10+A12×h12
で表している。なお、各非球面係数における「e±XX」は「×10±XX」を意味している。
また、各数値実施例には、傾き-像シフト敏感度データ、及びOIS用光学系の偏心に対する偏心敏感度データを示している。これらの導出方法について、図17を用いて説明する。
図17は、実施例1の光学系L0において、物体面から入射するそれぞれの画角に対応したd線の主光線(半画角0の主光線と半画角ωの主光線)の光線トレースを示す図である。図17(A)乃至図16(C)はそれぞれ、静止状態、像面IPと光軸の交点を中心にX軸周りに傾き角ωだけ傾けられた状態、及びOIS用光学系をY軸方向へ偏心量yだけ偏心させた状態の光学系L0を示している。
傾き方向(R方向)における像高ごとの傾き-像シフト敏感度は、図17(A)と図17(B)の各半画角に対応する像面IP上での結像位置の差分である像点移動量ΔyLSr(h)を傾き角ωで割ることで取得される。また、傾き方向と直交する方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度は、X軸方向における像高hθごとの像点移動量ΔyLSθを用いて取得される。各実施例における傾き-像シフト敏感度は、光学系L0を0.5°傾けた場合の像点移動量から取得される。ここで、傾き角ωの符号は、図17(B)の反時計回り方向を正、時計回り方向を負としている。また、像点移動量Δyの符号は、上方向を正、下方向を負としている。
偏心方向(R方向)における像高ごとのOIS用光学系の偏心に対する偏心敏感度は、図17(A)と図17(C)の各半画角に対応する像面IP上での結像位置の差分である像点移動量ΔyTSr(h)をOIS用光学系の偏心量yで割ることで取得される。また、各実施例では、偏心方向と直交する方向における像高ごとのOIS用光学系の偏心に対する偏心敏感度は、X軸方向における像高hθごとの像点移動量ΔyTSθを用いて取得される。なお、各実施例におけるOIS用光学系の偏心に対する偏心敏感度データは、OIS用光学系を0.1mm偏心させた場合の像点移動量から取得される。

[数値実施例1]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 211.125 2.10 1.80810 22.8
2 80.660 6.03 1.77250 49.6
3 248.854 0.15
4 57.558 6.97 1.77250 49.6
5 160.440 (可変)
6 66.217 1.40 1.88300 40.8
7 18.113 8.41
8 -206.710 1.20 1.61800 63.4
9 22.688 4.36 1.85478 24.8
10 79.196 4.20
11 -35.317 1.20 1.58313 59.4
12* -312.513 0.43
13 910.041 5.47 1.59270 35.3
14 -19.928 1.10 1.88300 40.8
15 -47.138 (可変)
16(絞り) ∞ 0.40
17 81.194 4.45 1.83481 42.7
18 -54.244 0.15
19 41.217 7.25 1.49700 81.5
20 -32.257 1.10 2.00069 25.5
21 -293.896 2.41
22* -71.464 1.75 1.76802 49.2
23 64.990 1.91 1.80810 22.8
24 199.742 (可変)
25 30.855 6.56 1.59522 67.7
26 -85.643 0.35
27 38.493 1.20 1.73800 32.3
28 22.868 7.83 1.53775 74.7
29 -71.877 0.15
30* -4310.465 1.70 1.85400 40.4
31* 109.508 (可変)
32 53.194 0.90 1.80400 46.6
33 22.891 (可変)
34* -42.821 1.70 1.58313 59.4
35* -2156.781 0.15
36 344.261 3.20 2.00100 29.1
37 -88.670 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第12面
K = 0.00000e+000 A 4=-5.69442e-006 A 6=-2.29053e-009 A 8=-4.72363e-011 A10= 4.65343e-013 A12=-1.99227e-015

第22面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.87606e-006 A 6= 1.45872e-009 A 8= 2.78338e-011 A10=-2.10980e-013 A12= 3.98590e-016

第30面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.01869e-005 A 6= 6.17344e-008 A 8=-2.64177e-010 A10=-2.98832e-013 A12= 2.64092e-015

第31面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.63774e-006 A 6= 9.32838e-008 A 8=-2.34772e-010 A10=-7.39973e-013 A12= 4.51086e-015

第34面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.51719e-005 A 6= 1.25180e-007 A 8=-5.32709e-010 A10= 5.08044e-013 A12= 7.30860e-016

第35面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.60571e-005 A 6= 1.26402e-007 A 8=-6.23562e-010 A10= 1.45147e-012 A12=-1.39940e-015

各種データ
ズーム比 2.74
広角 中間 望遠
焦点距離 24.72 43.76 67.66
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角 42.00 25.95 17.34
像高 21.64 21.64 21.64
光学全長 144.33 158.18 172.04
BF 14.30 25.72 35.98

d 5 0.80 17.81 28.91
d15 16.54 8.10 2.46
d24 11.55 5.41 3.56
d31 2.38 1.11 0.91
d33 12.58 13.85 14.04
d37 14.30 25.72 35.98

広角端で傾き方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000002

広角端で傾き方向と直交する方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000003
広角端でOIS用光学系の偏心に対する偏心方向における像高ごとの偏心敏感度データ
Figure 2022134228000004
広角端でOIS用光学系の偏心に対する偏心方向と直交する方向における像高ごとの偏心敏感度データ
Figure 2022134228000005
[数値実施例2]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 3000.000 2.85 1.58313 59.4
2* 16.526 10.57
3* -809.327 2.25 1.85400 40.4
4* 91.828 5.56
5 -53.256 1.20 1.59522 67.7
6 68.528 0.15
7 43.587 5.03 1.85478 24.8
8 -485.244 (可変)
9 63.607 2.67 1.84666 23.9
10 -1472.964 0.15
11 52.737 1.00 1.92286 20.9
12 22.996 5.41 1.53172 48.8
13 489.976 (可変)
14(絞り) ∞ (可変)
15 27.733 1.20 2.00069 25.5
16 19.641 9.29 1.53775 74.7
17 -78.882 (可変)
18 -67.558 4.31 1.92286 20.9
19 -20.948 0.77 1.83400 37.2
20 136.126 3.52
21 ∞ (可変)
22 30.487 11.20 1.49700 81.6
23 -50.182 0.15
24 40.928 11.00 1.49700 81.6
25 -25.800 1.20 2.05090 26.9
26 208.835 4.54
27* -73.669 2.10 1.85400 40.4
28* -1000.000 0.15
29 216.036 3.40 1.92286 20.9
30 -127.538 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4= 8.30213e-006 A 6=-1.33976e-008 A 8= 4.25008e-011 A10=-8.60253e-014 A12= 1.03363e-016

第2面
K =-9.81344e-001 A 4= 4.49709e-007 A 6=-2.34544e-008 A 8=-1.05516e-010 A10= 8.07443e-013 A12=-2.78552e-015

第3面
K = 0.00000e+000 A 4=-9.01759e-006 A 6=-1.39642e-007 A 8= 1.23272e-009 A10=-3.49283e-012 A12= 3.62808e-015

第4面
K = 0.00000e+000 A 4= 6.34981e-006 A 6=-1.29871e-007 A 8= 1.67920e-009 A10=-6.48374e-012 A12= 1.50043e-014

第27面
K = 0.00000e+000 A 4=-8.04129e-005 A 6= 2.64851e-007 A 8=-1.06038e-009 A10= 4.87911e-012 A12=-8.56493e-015

第28面
K = 0.00000e+000 A 4=-6.00659e-005 A 6= 2.67376e-007 A 8=-7.05021e-010 A10= 2.04492e-012 A12=-2.97985e-015

各種データ
ズーム比 2.20
広角 中間 望遠
焦点距離 15.45 24.00 33.95
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角 55.41 41.57 31.88
像高 21.64 21.64 21.64
光学全長 159.58 147.48 144.99
BF 14.00 22.21 32.15

d 8 25.32 7.72 1.50
d13 8.24 11.30 7.40
d14 13.71 5.42 0.71
d17 1.60 9.89 14.61
d21 7.04 1.27 -1.05
d30 14.00 22.21 32.15

広角端で傾き方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000006
広角端で傾き方向と直交する方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000007
広角端でOIS用光学系の偏心に対する偏心方向における像高ごとの偏心敏感度データ
Figure 2022134228000008
広角端でOIS用光学系の偏心に対する偏心方向と直交する方向における像高ごとの偏心敏感度データ
Figure 2022134228000009
[数値実施例3]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 69.371 2.50 1.76385 48.5
2 14.745 14.38
3 263.184 1.35 1.53775 74.7
4 20.476 5.83
5 -39.045 1.20 1.59282 68.6
6 33.526 0.24
7 26.797 6.12 1.85025 30.1
8 -37.028 (可変)
9 -25.901 1.30 1.91082 35.3
10 -122.028 (可変)
11 ∞ 1.00
12 24.286 2.50 1.48749 70.2
13 -95.780 0.20
14 20.038 1.00 1.95375 32.3
15 11.039 3.62 1.51742 52.4
16 231.303 2.50
17(絞り) ∞ 6.09
18 1764.677 0.90 1.67300 38.3
19 15.325 3.96 1.76385 48.5
20 -112.119 (可変)
21 53.370 3.77 1.43700 95.1
22 -76.916 0.30
23 -276.683 6.34 1.43700 95.1
24 -16.095 1.20 1.88300 40.8
25 -21.730 0.94
26 -17.489 1.40 1.88300 40.8
27 -24.438 (可変)
像面 ∞

各種データ
ズーム比 1.86
広角 中間 望遠
焦点距離 8.10 11.97 15.06
Fナンバー 4.10 4.10 4.10
半画角 91.53 90.00 90.34
像高 11.50 17.00 21.50
光学全長 111.33 107.33 108.91
BF 13.12 24.44 31.62

d 8 3.88 3.84 3.41
d10 17.92 6.25 1.70
d20 7.77 4.16 3.54
d27 13.12 24.44 31.62

広角端で傾き方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000010
広角端で傾き方向と直交する方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000011
[数値実施例4]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 50.658 1.57 1.48749 70.2
2 17.433 7.73
3 82.620 1.50 1.48749 70.2
4 22.068 13.94
5 28.055 5.75 1.90043 37.4
6 -26.190 1.00 1.80000 29.8
7 -678.364 6.06
8(絞り) ∞ 2.86
9 74.460 1.40 1.77250 49.6
10 -3498.619 2.98
11 -20.479 1.00 1.85478 24.8
12 30.759 3.15 1.49700 81.5
13 -76.152 0.29
14 107.343 4.13 1.58313 59.4
15* -42.035 0.15
16 108.394 4.96 1.85150 40.8
17 -35.438 (可変)
18 -72.427 1.84 1.83481 42.7
19 -45.108 10.50
20 -23.819 1.57 1.51742 52.4
21 -53.298 11.00
像面 ∞

非球面データ
第15面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.14904e-005 A 6=-6.26885e-009 A 8= 3.11936e-010 A10=-1.96590e-012 A12= 3.25155e-015

各種データ
焦点距離 20.60
Fナンバー 1.85
半画角 46.42
像高 18.71
光学全長 84.88
BF 11.00

無限遠 至近
d17 1.50 11.92

無限遠合焦時で傾き方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000012
無限遠合焦時で傾き方向と直交する方向における像高ごとの傾き-像シフト敏感度データ
Figure 2022134228000013
無限遠合焦時でOIS用光学系の偏心に対する偏心方向における像高ごとの偏心敏感度データ
Figure 2022134228000014
無限遠合焦時でOIS用光学系の偏心に対する偏心方向と直交する方向における像高ごとの偏心敏感度データ
Figure 2022134228000015
以上説明したように、本発明の構成によれば、光軸中心を含む所定の像点位置の像ブレを容易に且つ良好に補正可能である。
なお、各実施形態では、像点位置に応じた撮像光学系101の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報は、像点位置に応じた補正係数情報を行列形式にまとめた補正係数テーブルであるが、本発明はこれに限定されない。傾き-像シフト敏感度LS(h),LSθ(hθ)であってもよいし、傾き-像シフト敏感度から取得される光軸外の補正係数情報であってもよい。すなわち、像シフト敏感度に関する情報は、撮像光学系101の傾きに対する所定の像点位置の移動量を取得可能な情報であればよい。
また、各実施形態では、傾き-像シフト敏感度を、撮像光学系101の傾きの回転軸と直交する方向(R方向)と傾きの回転軸に平行な方向の像高ごとの情報として説明した。しかしながら、傾き-像シフト敏感度は、所定の傾き方向に対する撮像面全域の像点位置ごとに定められた情報であってもよい。その場合、撮像光学系101の設計値を用いて取得される撮像面全域の像点移動量から直接取得される傾き-像シフト敏感度であってもよい。
また、各数値実施例では、像点位置は主光線の結像位置を用いて取得されるが、MTF(Modulation Transfer Function)のピーク位置を用いて取得されてもよい。
また、カメラ側マイコン202は、撮像素子201の有効画素エリアを変化させる電子手振れ補正機能を用いて像ブレ補正を行ってもよい。すなわち、カメラ側マイコン202をブレ補正手段の一つとして機能させてもよい。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明はこれらの実施形態及び実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の組合せ、変形及び変更が可能である。
101 撮像光学系
102 レンズ側マイコン(制御装置)
105 OIS用アクチュエータ(ブレ補正手段)
202 カメラ側マイコン(制御装置)
210 IIS用アクチュエータ(ブレ補正手段)

Claims (21)

  1. 撮像光学系の歪曲収差が加味された、前記撮像光学系の像点位置に応じた前記撮像光学系の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を取得する第1取得手段と、
    像ブレを補正するブレ補正手段の像ブレ補正時の補正駆動量を取得する第2取得手段とを有し、
    前記第2取得手段は、所定の像点位置に応じた前記像シフト敏感度に関する情報を用いて、前記所定の像点位置に対応する前記補正駆動量を取得することを特徴とする制御装置。
  2. 前記像シフト敏感度に関する情報は、前記撮像光学系の設計値を用いて取得されることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記像シフト敏感度に関する情報は、撮像光学系の傾きに対する前記所定の像点位置の移動量を取得可能な情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記像シフト敏感度に関する情報は、像面上の位置ごとに定められた情報であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の制御装置。
  5. 前記補正駆動量は、ブレに関する情報、及び前記像シフト敏感度に関する情報を用いて取得されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の制御装置。
  6. 前記補正駆動量は、ブレに関する情報、前記所定の像点位置に関する情報、及び前記像シフト敏感度に関する情報を用いて取得されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の制御装置。
  7. 前記ブレに関する情報は、複数の回転軸周りの角速度に関する情報を含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の制御装置。
  8. 前記ブレに関する情報は、複数の軸方向の加速度に関する情報を含むことを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の制御装置。
  9. 前記所定の像点位置は、複数のパラメータで表される像面上の位置であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の制御装置。
  10. 前記像シフト敏感度に関する情報は、前記撮像光学系の焦点距離に応じて異なることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置。
  11. 前記像シフト敏感度に関する情報は、合焦する物体距離に応じて異なることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の制御装置。
  12. 前記ブレ補正手段は、撮像素子を前記撮像光学系の光軸に対して偏心させることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の制御装置。
  13. 前記ブレ補正手段は、撮像素子における有効画素エリアを変化させることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の制御装置。
  14. 前記ブレ補正手段は、前記撮像光学系の少なくとも一部を前記撮像光学系の光軸に対して偏心させることを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の制御装置。
  15. 撮像素子と、
    請求項1乃至14の何れか一項に記載の制御装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  16. 撮像光学系の歪曲収差が加味された、前記撮像光学系の像点位置に応じた前記撮像光学系の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を保持する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
  17. 前記撮像光学系を更に有することを特徴とする請求項15又は16に記載の撮像装置。
  18. 撮像光学系と、
    請求項1乃至14の何れか一項に記載の制御装置とを有することを特徴とするレンズ装置。
  19. 前記撮像光学系の歪曲収差が加味された、前記撮像光学系の像点位置に応じた前記撮像光学系の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を保持する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項18に記載のレンズ装置。
  20. 像ブレを補正するためのブレ補正手段による像ブレ補正時の補正駆動量を取得するための制御方法であって、
    撮像光学系の歪曲収差が加味された、前記撮像光学系の像点位置に応じた前記撮像光学系の傾きに対する像シフト敏感度に関する情報を取得する第1取得ステップと、
    所定の像点位置に応じた前記像シフト敏感度に関する情報を用いて、前記所定の像点位置に対応する前記ブレ補正手段の補正駆動量を取得する第2取得ステップとを有することを特徴とする制御方法。
  21. 請求項20に記載の制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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