本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る洗濯機システム1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る洗濯機システム1の模式図である。
図1に示すように、洗濯機システム1は、洗濯機100と、サーバ200とを備える。洗濯機100とサーバ200とは、例えば、電気通信網、又は光通信網を用いた通信網Nを介して互いに通信可能である。
洗濯機100は、操作表示部110と、接続口111と、扉112と、扉開ボタン113と、筐体114とを含む。
操作表示部110は、筐体114の前面の上部に設けられる。接続口111は、筐体114の前面の上部に設けられる。接続口111は、水栓に接続される。水栓から放出された水は、接続口111を介して洗濯機100に供給される。扉112は、筐体114の前面に設けられる。扉112は、筐体114の内部と筐体114の外部とを仕切る。扉開ボタン113は、扉112の周囲に配置される。扉開ボタン113が操作されることで、扉112が開く。
次に、図2を参照して、洗濯機100についてさらに説明する。図2は、洗濯機100の断面図である。
図2に示すように、洗濯機100は、ドラム115と、水槽116と、ダンパー117とをさらに含む。
ドラム115及び水槽116の各々は、筐体114の内部に配置される。ドラム115及び水槽116の各々は、筒体の一端部を閉塞した形状を有する。ドラム115は、洗濯物を収容可能である。ドラム115の一端部には、ドラム底部が形成される。ドラム115の他端部には、ドラム開口部15aが形成される。ドラム開口部15aは、扉112に対向する。ドラム115は、水槽116の内側に配置される。水槽116の一端部には、水槽底部が形成される。水槽116の他端部には、水槽開口部16aが形成される。水槽開口部16aは、扉112に対向する。
扉112が開かれると、ドラム開口部15aが筐体114の外部と対向する。その結果、ユーザーは、ドラム開口部15aを介してドラム115内に洗濯物を投入することができる。
洗濯機100は、ドラムモータ118と、出力軸119と、複数の孔部120と、複数のバッフル121とをさらに含む。
ドラムモータ118は、ドラム115を回転させる。ドラムモータ118は、出力軸119を介してドラム115に接続される。複数の孔部120は、ドラム115に形成される。複数の孔部120は、ドラム115を貫通する。複数のバッフル121の各々は、ドラム115の内周面に形成され、ドラム115の内側に突出する。複数のバッフル121は、ドラム115の周方向に沿って並んでいる。
洗濯機100が洗い運転を行う手順について説明する。
まず、ドラム115内に洗濯物が投入される。そして、複数の孔部120を介してドラム115内に水が供給され、洗濯物が水に浸される。そして、ドラムモータ118の動力によりドラム115が回転する。ドラム115が回転すると、バッフル121により洗濯物が持ち上げられる。そして、洗濯物は、重力により落下してドラム115の内周面に叩きつけられる。そして、ドラム115が回転し続けると、洗濯物が持ち上げられる動作と、洗濯物がドラム115の内周面に叩きつけられる動作とが交互に繰り返される。その結果、洗濯物が洗濯される。
洗濯機100は、ファン122と、ヒータ123と、ダクト124とをさらに含む。ファン122は、ヒータ123及びダクト124を介してドラム115に接続される。
洗濯機100が乾燥運転を行う手順について説明する。
ファン122及びヒータ123により生成された熱風が、ダクト124を介して水槽116の内部に供給される。水槽116の内部に供給された熱風は、複数の孔部120を介してドラム115の内部に供給される。その結果、ドラム115の内部の洗濯物が乾燥される。
洗濯機100は、例えば、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、及び乾燥工程を行うことで、洗濯物を洗濯、及び乾燥する。洗い工程は、洗濯物を洗う処理を示す。すすぎ工程は、洗濯物をすすぐ処理を示す。脱水工程は、洗濯物を脱水する処理を示す。乾燥工程は、洗濯物を乾燥させる処理を示す。なお、洗濯機100は、乾燥機能を有していなくてもよい。
次に、図3を参照して、操作表示部110について説明する。図3は、操作表示部110を示す図である。
図3に示すように、操作表示部110は、受付部50と、表示部52とを含む。
受付部50は、洗濯機100に対する指示を受け付ける。受付部50は、例えば、タクトスイッチ(機械式スイッチ)を含む。
受付部50は、複数のキーを含む。複数のキーは、ふろ水キー501と、予約キー502と、洗いキー503と、すすぎキー504と、脱水キー505と、乾燥キー506と、選択受付部Xと、ロック解除キー513と、電源入キー514と、電源切キー515と、スタート・一時停止キー516と、聞いてキー518とで構成される。
選択受付部Xは、脱水度合キー507と、乾燥度合キー508と、洗濯キー509と、洗~乾キー510と、乾燥キー511と、リフレッシュキー512とを有する。
ふろ水キー501~聞いてキー518の各々には、LEDのような発光部が設けられる。その結果、ふろ水キー501~聞いてキー518の各々を、発光部により点灯させることができる。
ふろ水キー501は、ふろ水を使うか否かを受け付ける。予約キー502は、運転終了時刻の予約を受け付ける。洗いキー503は、洗濯物の洗い時間を受け付ける。すすぎキー504は、洗濯物のすすぎの回数を受け付ける。脱水キー505は、洗濯物の脱水時間を受け付ける。乾燥キー506は、洗濯物の乾燥時間を受け付ける。
選択受付部Xは、洗濯機100の運転設定の選択を受け付ける。以下では、洗濯機100の運転設定を、運転設定と記載することがある。
運転設定は、洗濯機100の動作内容を特定するための識別情報として機能する。運転設定には、洗濯機100の動作内容が対応付けられている。
洗濯機100の動作内容は、例えば、洗い工程の時間、すすぎ工程の回数、脱水工程の時間、及び、乾燥工程の時間のような洗濯機100が洗濯機100の各要素を操作して稼働するときの洗濯機100の動作の内容を示す。以下では、洗濯機100の動作内容を、動作内容と記載することがある。
第1実施形態では、洗濯機100は、複数の運転設定を有する。運転設定毎に、動作内容が対応付けられる。
第1実施形態では、複数の運転設定は、「脱水度合い」の設定を示す「低振動」、「標準」、及び「スムーズ」を含む。また、複数の運転設定は、「乾燥度合い」の設定を示す「念入り」、「標準」、及び「控えめ」を含む。また、複数の運転設定は、「洗濯コース」、及び「洗~乾コース」の各々の設定を示す「標準」、「念入り」、及び「ドライ」を含む。また、「わが家流」、及び「オリジナル」の各々には、ユーザーにより任意に作成された運転設定が登録される。なお、「洗濯コース」は、洗濯工程、すすぎ工程、及び脱水工程が行われるコースを示す。「洗~乾コース」は、「洗濯コース」に対し乾燥工程が追加されたコースを示す。
ロック解除キー513は、扉112のドアロックを解除する指示を受け付ける。電源入キー514は、洗濯機100に通電を開始する指示を受け付ける。電源入キー514は、本発明の電源操作部の一例である。電源切キー515は、洗濯機100に対する通電を遮断する指示を受け付ける。スタート・一時停止キー516は、洗濯機100の動作を開始させる指示、及び洗濯機100の動作を一時停止させる指示を受け付ける。聞いてキー518は、運転設定の1つであるオリジナルの内容の説明を洗濯機100に出力させる指示を受け付ける。オリジナルの内容の説明は、例えば、後述する出力部125(図4参照)を介して音声により出力される。
表示部52は、洗濯機100の動作状況を表示する。表示部52は、例えば、LED(Light Emitting Diode)を含む。
表示部52は、予約表示部520と、すすぎ表示部521と、説明表示部522と、情報表示部523と、シワ防止表示部524と、注水表示部525と、工程表示部526と、乾燥時間表示部527と、無線通信表示部528と、運転設定表示部529と、ドアロック表示部530とを有する。
予約表示部520は、予約運転の待機中であることを示す情報を表示する。すすぎ表示部521は、ふろ水が、洗い工程、及び、すすぎ工程のいずれで使われるかを示す情報を表示する。説明表示部522は、情報表示部523に表示される数字の意味を示す情報を表示する。情報表示部523は、例えば、洗濯物を処理するための運転の予約時刻、及び、洗濯物を処理する運転中に運転の残り時間を示す情報を表示する。シワ防止表示部524は、洗濯機100がシワ防止運転を行うことを示す情報を表示する。注水表示部525は、洗濯機100が注水すすぎ運転を行うことを示す情報を表示する。工程表示部526は、洗濯機100が処理中の工程を示す情報を表示する。乾燥時間表示部527は、洗濯物の乾燥時間を示す情報を表示する。無線通信表示部528は、洗濯機100が無線通信による通信可能状態であることを示す情報を表示する。運転設定表示部529は、運転設定を示す情報を表示する。ドアロック表示部530は、扉112のドアロックがされていることを示す情報を表示する。
次に、図4を参照して、洗濯機100についてさらに説明する。図4は、洗濯機100のブロック図である。
図4に示すように、洗濯機100は、出力部125と、洗濯機通信部126と、洗濯機記憶部127と、洗濯機制御装置128とをさらに含む。
出力部125は、音を出力する。出力部125は、例えば、スピーカを含む。洗濯機通信部126は、サーバ200と通信するデバイスである。洗濯機通信部126は、例えば、無線アクセスポイントと通信網N(図1参照)とを介してサーバ200と通信する。この場合、洗濯機通信部126は、例えば、Wi-Fi(ワイファイ:登録商標)の通信規格を用いて無線アクセスポイントと通信する。
洗濯機記憶部127は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。洗濯機記憶部127は、洗濯機制御装置128によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
洗濯機記憶部127は、対応情報Yを記憶する。対応情報Yの説明は後述する。
洗濯機制御装置128は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。洗濯機制御装置128は、洗濯機100の各要素を制御する。具体的には、洗濯機制御装置128のプロセッサーは、洗濯機記憶部127に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、操作表示部110と、ドラムモータ118と、ファン122と、ヒータ123と、出力部125と、洗濯機通信部126と、洗濯機記憶部127とを制御する。
洗濯機制御装置128は、洗濯機制御部128aと、判定部128bとを有する。具体的には、洗濯機制御装置128のプロセッサーが、洗濯機記憶部127に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、洗濯機制御部128a、及び判定部128bとして機能する。
次に、図3及び図5を参照して、対応情報Yについて説明する。図5は、対応情報Yを示す図である。
図3及び図5に示すように、対応情報Yは、運転設定と、洗濯機100の動作内容とを対応付けた情報を示す。選択受付部Xを介して運転設定が選択されると、洗濯機制御部128aは、対応情報Yに基づいて、運転設定に対応付けられた洗濯機100の動作内容を決定する。その結果、対応情報Yにおいて運転設定に対応付けられた動作内容に従って洗濯機100が動作する。
例えば、「わが家流」に規定された運転設定に対し、対応情報Yにおいて、所定の洗濯機100の動作内容が対応付けられている。所定の洗濯機100の動作内容は、洗い工程の時間のα1分とし、すすぎ工程の回数をα2回とし、脱水工程の時間をα3分とする動作内容である。この場合、選択受付部Xを介して「わが家流」が選択されると、洗濯機100は、洗い工程をα1分行い、すすぎ工程をα2回行い、そして、脱水工程をα3分行う。
次に、図6を参照して、サーバ200について説明する。図6は、サーバ200を示すブロック図である。
図6に示すように、サーバ200は、スイッチ、複数のサーバからなるサーバクラスタ、又はクラウドコンピューティングサービスセンターであってもよい。サーバ200は、クライアントに通信サービスを提供する。
サーバ200は、サーバ通信部210と、サーバ記憶部211と、サーバ制御部212とを含む。
サーバ通信部210は、洗濯機100と通信するデバイスである。サーバ通信部210は、例えば、無線アクセスポイントと通信網Nとを介してサーバ200と通信する。
サーバ記憶部211は、ROM、及びRAMのような主記憶装置を含み、補助記憶装置をさらに含んでもよい。サーバ記憶部211は、サーバ制御部212によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
サーバ記憶部211は、推薦情報21aと、登録情報21bとを記憶可能である。従って、サーバ記憶部211は、推薦情報21aと、登録情報21bとを記憶する。
推薦情報21aは、洗濯機100に対する推薦の運転設定を含む。詳細には、推薦情報21aは、洗濯機100に対する推薦の運転設定と、洗濯機100の動作内容とを対応付けた情報を含む。以下では、洗濯機100に対する推薦の運転設定を、推薦の運転設定と記載することがある。
サーバ200の管理者は、推薦の運転設定を決定する。
なお、サーバ制御部212が、推薦の運転設定を決定してもよい。この場合、例えば、サーバ制御部212が、複数の洗濯機100から複数の洗濯機100の各々で使用された運転設定を取得し、取得した運転設定に基づいて推薦の運転設定を決定する。例えば、サーバ制御部212は、複数の洗濯機100から取得した運転設定に対し、使用回数のランキングを決定し、ランキングが最上位の運転設定、又は、所定の順位よりも上位の運転設定を推薦の運転設定に決定する。
なお、サーバ記憶部211に記憶される推薦の運転設定は、単数でもよく、複数でもよい。サーバ記憶部211に記憶される推薦の運転設定が複数の場合、複数の推薦の運転設定に対し、洗濯機100に対し推薦する順に優先順位が設けられてもよい。
登録情報21bは、対応情報Y(図5参照)と同じ内容を含む。サーバ200は、通信網Nを介して洗濯機100と通信することで、洗濯機100から対応情報Yを取得し、登録情報21bを生成する。その結果、サーバ200は、登録情報21bにより洗濯機100に登録されている運転設定を把握することができる。
サーバ制御部212は、CPU及びMPUのようなプロセッサーを含む。サーバ制御部212は、サーバ制御部212の各要素を制御する。具体的には、サーバ制御部212のプロセッサーは、サーバ記憶部211に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、サーバ通信部210と、サーバ記憶部211とを制御する。
次に、図7から図9を参照して、洗濯機システム1の第1の動作について説明する。図7は、洗濯機システム1の第1の動作を示す第1フロー図である。図8は、洗濯機システム1の第1の動作を示す第2フロー図である。図9は、洗濯機システム1の第1の動作を示す模式図である。
図7及び図9に示すように、第1実施形態では、推薦の運転設定A1、及び推薦の運転設定A1に対応付けられる洗濯機100の動作内容A2が、洗濯機100に予め登録されている。言い換えれば、推薦の運転設定A1、及び推薦の運転設定A1に対応付けられる洗濯機100の動作内容A2が、洗濯機記憶部127に記憶されている。
なお、運転設定A1が洗濯機100に予め登録されているとは、下記ステップS100に示すトリガー動作が行われるよりも前に、運転設定A1が洗濯機記憶部127に記憶されており、選択受付部X(図3参照)を介して運転設定A1を選択できることを示す。例えば、洗濯機100の製造時に洗濯機100に登録されたデフォルトの運転設定は、洗濯機100に予め登録されている運転設定に該当する。
以下、第1の動作について説明する。
ステップS100において、判定部128bは、トリガー動作が行われたか否かを判定する。トリガー動作は、洗濯機100がサーバ200に対し問い合わせ通信を行う契機となる動作を示す。問い合わせ通信は、推薦の運転設定の有無を問い合わせるための通信を示す。トリガー動作は、トリガー操作部を介して行われる。
第1実施形態のトリガー操作部は、トリガー動作と、洗濯機100に対する指示とを同時に受け付ける。従って、ユーザーがトリガー動作を意識することなく、トリガー操作部を介して洗濯機100に対する指示を入力した場合でも、判定部128bは、トリガー動作が行われたと判定する。その結果、問い合わせ通信が開始されるので、ユーザーは、洗濯機100がサーバ200と通信する機能を有することを認識することが可能になる。
第1実施形態では、トリガー操作部は、電源入キー514である。この場合、トリガー動作は、電源入キー514の操作を示す。電源入キー514が操作され、洗濯機100の電源がオフからオンになると、トリガー動作が行われたと判定部128bが判定する。
なお、トリガー操作部は、電源入キー514に限定されない。受付部50のうちの電源入キー514以外のキーがトリガー操作部であってもよい。
また、洗濯機100に対し扉112の開閉を検知する開閉検知部を設け、開閉検知部がトリガー操作部として機能してもよい。例えば、電源入キー514が操作されて洗濯機100が起動した後、扉112が開かれたことを開閉検知部が最初に検知すると、トリガー動作が行われたと判定部128bが判定する。
また、マイクのような音声を受け付ける音声受付装置を洗濯機100に設け、音声受付装置がトリガー操作部として機能してもよい。例えば、音声受付装置を介して所定の音声が入力されると、トリガー動作が行われたと判定部128bが判定する。
また、洗濯機100に人感センサを設け、人感センサがトリガー操作部として機能してもよい。例えば、電源入キー514が操作されて洗濯機100が起動した後、人感センサが最初に人を検知すると、トリガー動作が行われたと判定部128bが判定する。
トリガー動作が行われると(ステップS100で、Yes)、処理がステップS110に移行する。トリガー動作が行われないと(ステップS100で、No)、ステップS100に示す処理が繰り返される。
ステップS110において、洗濯機通信部126がサーバ200にトリガー情報を送信するように、洗濯機制御部128aが洗濯機通信部126を制御する。トリガー情報は、推薦の運転設定があるか否かをサーバ200に対し問い合わせることを示す情報を含む。
ステップS200において、サーバ通信部210がトリガー情報を受信する。
ステップS210において、推薦の運転設定があるか否かをサーバ制御部212が判定する。具体的には、サーバ記憶部211に推薦情報21aが記憶されているか否かをサーバ制御部212が判定する。
推薦の運転設定がある場合(ステップS210で、Yes)、処理がステップS220に移行する。第1実施形態では、推薦の運転設定は、運転設定A1である。
推薦の運転設定がない場合(ステップS210で、No)、処理がステップS230に移行する。
ステップS220において、サーバ通信部210が洗濯機100に第1問いかけ情報を送信するように、サーバ制御部212がサーバ通信部210を制御する。第1問いかけ情報は、推薦の運転設定A1を使用するか否かの問いかけを示す情報である。
第1問いかけ情報は、本発明の問いかけ情報の一例である。
ステップS230において、サーバ通信部210が洗濯機100に終了情報を送信するように、サーバ制御部212がサーバ通信部210を制御する。終了情報は、サーバ200が洗濯機100に対する推薦の運転設定を知らせるための処理を終了することを示す情報である。その結果、サーバ200の処理が終了する。
ステップS120において、洗濯機通信部126が第1問いかけ情報を受信したか否かを、洗濯機制御部128aが判定する。
洗濯機通信部126が第1問いかけ情報を受信した場合(ステップS120で、Yes)、処理がステップS130に移行する。
洗濯機通信部126が第1問いかけ情報を受信しなかった場合(ステップS120で、No)、洗濯機100の処理が終了する。言い換えれば、洗濯機通信部126が終了情報を受信した場合、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS130において、出力部125が第1問いかけ情報を出力するように、洗濯機制御部128aが出力部125を制御する。出力部125は、第1問いかけ情報を音声で出力する。
第1問いかけ情報の一例は、「1時間後から雨が降り始めるようです。洗濯の設定に乾燥を追加しますか?」である。この場合、サーバ200が用意した推薦の運転設定A1は、例えば、「洗~乾コース」の「標準」である。
第1問いかけ情報の二例は、「最近、寒くなって洗濯物の乾きが悪いようです。乾燥念入りに設定しますか?」である。この場合、サーバ200が用意した推薦の運転設定A1は、例えば、「乾燥度合い」の「念入り」である。
なお、出力部125が第1問いかけ情報を音声で出力している間、受付部50に含まれる全てのキーの操作を無効にしてもよい。また、出力部125が第1問いかけ情報を音声で出力している間、受付部50の複数のキー(ふろ水キー501~聞いてキー518)の発光部を消灯してもよい。その結果、ユーザーの誤操作を抑制することが可能になる。
また、洗濯機100に備えられる出力部125をディスプレイのような表示装置にしてもよい。この場合、第1問いかけ情報が表示装置に表示される。その結果、ユーザーは、表示装置を介して第1問いかけ情報を視認することが可能になる。
図8に示すように、ステップS140において、所定時間内に受付部50が第1問いかけに対する回答を受け付けたか否かを洗濯機制御部128aが判定する。第1実施形態では、受付部50のうち、洗いキー503と、乾燥キー506とが第1問いかけに対する回答を受け付ける。洗いキー503は、Yesを受け付けるキーとして機能する。第1実施形態では、洗いキー503は、推薦の運転設定A1を使用する旨の回答を受け付ける。乾燥キー506は、Noを受け付けるキーとして機能する。第1実施形態では、乾燥キー506は、推薦の運転設定A1を使用しない旨の回答を受け付ける。
所定時間は、予め設定されており、洗濯機記憶部127に記憶されている。
なお、所定時間内において、洗いキー503の周囲で「Yes」の文字に形成された点灯部が点灯し、かつ、乾燥キー506の周囲で「No」の文字に形成された点灯部が点灯してもよい。その結果、ユーザーは、第1問いかけに対する回答を容易に入力することが可能になる。
また、マイクのような音声を受け付ける音声受付装置を洗濯機100に備えさせ、音声受付装置が第1問いかけに対する回答を音声により受け付けてもよい。
洗いキー503、及び乾燥キー506は、本発明の回答受付部の一例である。
所定時間内に受付部50が第1問いかけに対する回答を受け付けた場合(ステップS140で、Yes)、処理がステップS150に移行する。
所定時間内に受付部50が第1問いかけに対する回答を受け付けなかった場合(ステップS140で、No)、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS150において、第1問いかけに対する回答として、推薦の運転設定A1を使用する旨の回答を受付部50が受け付けたか否かを、洗濯機制御部128aが判定する。つまり、ステップS140で、洗いキー503(Yes)が操作されたか否かを、洗濯機制御部128aが判定する。
洗いキー503が操作され、推薦の運転設定A1を使用する旨の回答が入力された場合(ステップS150で、Yes)、処理がステップS160に移行する。
乾燥キー506が操作され、推薦の運転設定A1を使用しない旨の回答が入力された場合(ステップS150で、No)、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS160において、洗濯機制御部128aが、推薦の運転設定A1を使用する。推薦の運転設定A1を使用するとは、推薦の運転設定A1に対応付けられる洗濯機100の動作内容A2に従って、洗濯機制御部128aが洗濯機100を動作させることを示す。
第1問いかけ情報が一例の場合、推薦の運転設定A1は、「洗~乾コース」の「標準」である。従って、第1問いかけ情報が一例の場合、洗濯機制御部128aは、「洗~乾コース」を「標準」にする運転設定A1を使用する。
第1問いかけ情報が二例の場合、推薦の運転設定A1は、「乾燥度合い」の「念入り」である。従って、第1問いかけ情報が二例の場合、洗濯機制御部128aは、「乾燥度合い」を「念入り」にする運転設定A1を使用する。例えば、ユーザーが「洗~乾コース」の「標準」の運転設定を使用する場合、洗濯機制御部128aは、「乾燥度合い」を「念入り」にする運転設定A1の使用を有効にする。そして、洗濯機制御部128aは、「乾燥度合い」を「念入り」にする運転設定A1を、ユーザーが使用する運転設定に追加する。
以上、図7から図9を参照して説明したように、ステップS220(図7参照)において、サーバ通信部210が洗濯機100に対し、第1問いかけ情報を送信する。従って、運転設定の種類に疎いユーザーは、推薦の運転設定A1を使用する旨の回答をすることができる。これに対し、運転設定の選択を自ら行いたいユーザーは、推薦の運転設定A1を使用しない旨の回答をすることができる。その結果、洗濯機システム1は、洗濯機100の運転設定を選択する作業に対するユーザーのニーズに合わせて、ユーザーに運転設定を選択させることができる。
また、ステップS130において、出力部125が第1問いかけ情報を出力する。従って、洗濯機システム1が、ユーザーに対し、推薦の運転設定A1を知らせる機能を有することを、ユーザーが認識することができる。さらに、ユーザーが今まで知らなかった運転設定A1を知る機会を確保できる。
また、ステップS150(図8参照)において、ユーザーが推薦の運転設定A1を使用する旨の回答をすることで運転設定A1が選択される。従って、ユーザーが使用する運転設定A1を、ユーザーが自ら探す作業が不要になる。その結果、運転設定A1を容易に選択することができ、洗濯作業を効率的に行うことができる。
また、ステップS150において、洗濯機100に備えられるキー(第1実施形態では、洗いキー503、及び乾燥キー506)を介して、第1問いかけに対する回答が入力される。従って、第1問いかけに対する回答を入力するための装置を別途用意する必要がない。その結果、第1問いかけに対する回答を容易に入力することができる。
[第2実施形態]
次に、図10から図14を参照して、洗濯機システム1の第2の動作について説明する。図10は、洗濯機システム1の第2の動作を示すフロー図である。図11は、洗濯機システム1の第2の動作を示す第1模式図である。
図10及び図11に示すように、第2実施形態は、推薦の運転設定C1が、洗濯機100に登録されていない点で第1実施形態と異なる。運転設定C1が洗濯機100に登録されていないとは、運転設定C1が洗濯機記憶部127に記憶されておらず、選択受付部X(図3参照)を介して運転設定C1を選択できないことを示す。
以下では、洗濯機システム1の第2の動作について、主に第1実施形態の第1動作と異なる点を説明する。
ステップS211において、推薦の運転設定があるか否かをサーバ制御部212が判定する。
推薦の運転設定がある場合(ステップS211で、Yes)、処理がステップS221に移行する。第2実施形態では、推薦の運転設定は、運転設定C1である。
推薦の運転設定がない場合(ステップS211で、No)、処理がステップS230に移行する。
ステップS221において、サーバ通信部210が洗濯機100に第2問いかけ情報を送信するように、サーバ制御部212がサーバ通信部210を制御する。第2問いかけ情報は、推薦の運転設定C1を使用するか否かの問いかけを示す情報である。
第2問いかけ情報は、本発明の問いかけ情報の二例である。
ステップS121において、洗濯機通信部126が第2問いかけ情報を受信したか否かを、洗濯機制御部128aが判定する。
洗濯機通信部126が第2問いかけ情報を受信した場合(ステップS121で、Yes)、処理がステップS131に移行する。
洗濯機通信部126が第2問いかけ情報を受信しなかった場合(ステップS121で、No)、洗濯機100の処理が終了する。言い換えれば、洗濯機通信部126が終了情報を受信した場合、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS131において、出力部125が第2問いかけ情報を出力するように、洗濯機制御部128aが出力部125を制御する。
第2問いかけ情報の一例は、「週末にお父さんが洗濯しましたが、今日はお母さんの洗濯設定に戻しますか?」である。この場合、サーバ200が用意した推薦の運転設定C1は、例えば、「わが家流」に登録可能な「お母さんの洗濯」である。
第2問いかけ情報の二例は、「毛布が必要な季節ですね。毛布を使う前にダニアウトコースで毛布を洗濯しませんか?」である。この場合、サーバ200が用意した推薦の運転設定C1は、例えば、「オリジナル」に登録可能な「ダニアウトコース」である。
ステップS141において、所定時間内に受付部50が第2問いかけに対する回答を受け付けたか否かを洗濯機制御部128aが判定する。
所定時間内に受付部50が第2問いかけに対する回答を受け付けた場合(ステップS141で、Yes)、処理がステップS170に移行する。
所定時間内に受付部50が第2問いかけに対する回答を受け付けなかった場合(ステップS141で、No)、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS170において、洗濯機100は第1回答送信処理を行う。
また、ステップS221に示す処理の終了後、ステップS240において、サーバ200は第1回答受信処理を行う。なお、第1回答処理の詳細な説明は、図13及び図14を参照して後述する。
図12及び図14を参照して、第1回答送信処理について説明する。図12は、第1回答送信処理を示すフロー図である。図14は、洗濯機システム1の第2の動作を示す第2模式図である。
図12及び図14に示すように、ステップS171において、第2問いかけに対する回答として、推薦の運転設定C1を使用する旨の回答を受付部50が受け付けたか否かを、洗濯機制御部128aが判定する。
推薦の運転設定C1を使用する旨の回答を受付部50が受け付けた場合(ステップS171で、Yes)、処理がステップS172に移行する。
推薦の運転設定C1を使用する旨の回答を受付部50が受け付けなかった場合(ステップS171で、No)、処理がステップS176に移行する。
ステップS172において、洗濯機通信部126がサーバ200に第1同意情報を送信するように、洗濯機制御部128aが洗濯機通信部126を制御する。第1同意情報は、洗濯機100が推薦の運転設定C1を使用する旨の回答である。
ステップS173において、洗濯機通信部126がサーバ200から、推薦の運転設定C1を示す情報を受信する。詳細には、洗濯機通信部126がサーバ200から、推薦情報21aを受信する。推薦情報21aは、推薦の運転設定を示す運転設定C1と、推薦の運転設定に対応付けられる洗濯機100の動作内容を示す動作内容C2とを含む。
ステップS174において、洗濯機制御部128aが、推薦の運転設定C1を使用する。
第2問いかけ情報が一例の場合、推薦の運転設定C1は、「お母さんの洗濯」である。従って、第2問いかけ情報が一例の場合、ステップS173において、洗濯機通信部126がサーバ200から、「お母さんの洗濯」を示す情報と、「お母さんの洗濯」に対応付けられる洗濯機100の動作内容を示す情報とを受信する。そして、ステップS174において、洗濯機制御部128aは、「お母さんの洗濯」の運転設定C1を使用する。
第2問いかけ情報が二例の場合、推薦の運転設定C1は、「ダニアウトコース」である。従って、第2問いかけ情報が二例の場合、ステップS173において、洗濯機通信部126がサーバ200から、「ダニアウトコース」を示す情報と、「ダニアウトコース」に対応付けられる洗濯機100の動作内容を示す情報とを受信する。そして、ステップS174において、洗濯機制御部128aは、「ダニアウトコース」の運転設定C1を使用する。
ステップS175において、洗濯機制御部128aは、推薦の運転設定C1を洗濯機100に登録する。詳細には、洗濯機制御部128aは、推薦の運転設定C1と、推薦の運転設定C1に対応付けられる洗濯機100の動作内容C2とで構成される対応情報Yを洗濯機記憶部127に記憶する。その結果、選択受付部Xを介して、推薦の運転設定C1を選択することが可能になる。
洗濯機制御部128aが推薦の運転設定C1を洗濯機100に登録すると、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS176において、洗濯機通信部126がサーバ200に第1拒否情報を送信するように、洗濯機制御部128aが洗濯機通信部126を制御する。第1拒否情報は、洗濯機100が推薦の運転設定C1を使用しない旨の回答である。その結果、洗濯機100の処理が終了する。
図13及び図14を参照して、第1回答受信処理について説明する。図13は、第1回答受信処理を示すフロー図である。
図13及び図14に示すように、ステップS241において、ステップS172(図10参照)で洗濯機100から送信された第1同意情報を、サーバ通信部210が受信したか否かをサーバ制御部212が判定する。
サーバ通信部210が第1同意情報を受信した場合(ステップS241で、Yes)、処理がステップS242に移行する。
サーバ通信部210が第1同意情報を受信しない場合(ステップS241で、No)、サーバ200の処理が終了する。言い換えれば、サーバ通信部210が第1拒否情報を受信しない場合、サーバ200の処理が終了する。
ステップS242において、サーバ通信部210が推薦の運転設定C1を示す情報を送信するように、サーバ制御部212がサーバ通信部210を制御する。詳細には、サーバ通信部210が洗濯機100に対し推薦情報21aを送信するように、サーバ制御部212がサーバ通信部210を制御する。その結果、ステップS173(図12参照)において、洗濯機100が推薦の運転設定C1を示す情報、及び動作内容C2を示す情報を受信する。
ステップS243において、サーバ制御部212が登録情報21b(図6参照)を更新する。詳細には、推薦の運転設定C1を示す情報と、推薦の運転設定C1に対応付けられる洗濯機100の動作内容C2とを登録情報21bに追加する。その結果、サーバ200の処理が終了する。
以上、図10から図14を参照して説明したように、ステップS221(図10参照)において、サーバ通信部210が洗濯機100に対し、第2問いかけ情報を送信する。従って、ユーザーは、第2問いかけに対する回答を、Yes、及びNoのうちから選択できる。その結果、洗濯機システム1は、洗濯機100の運転設定を選択する作業に対するユーザーのニーズに合わせて、ユーザーに運転設定を選択させることができる。
また、ステップS175(図12参照)において、洗濯機制御部128aは、推薦の運転設定C1を洗濯機100に登録する。従って、運転設定C1が洗濯機100に登録された後は、洗濯機100がサーバ200と通信することなく、ユーザーが運転設定C1を選択することが可能になる。
[第3実施形態]
次に、図15から図19を参照して、洗濯機システム1の第3の動作について説明する。図15は、洗濯機システム1の第3の動作を示すフロー図である。図16は、洗濯機システム1の第3の動作を示す第1模式図である。
第3実施形態は、洗濯機100に登録されている運転設定A1が更新される点で第2実施形態と異なる。
図15及び図16に示すように、第3実施形態では、推薦の運転設定A1が、洗濯機100に登録されている。以下では、洗濯機100に登録されている運転設定A1を登録運転設定A1と記載することがある。登録運転設定A1に対応付けられる洗濯機100の動作内容A2は、推薦の運転設定A1に対応付けられる洗濯機100の動作内容A3と異なっている。
洗濯機システム1の第3の動作では、登録運転設定A1が、推薦の運転設定A1に更新される。登録運転設定A1が推薦の運転設定A1に更新されるとは、登録運転設定A1に対応付けられる動作内容A2が、推薦の運転設定A1に対応付けられる動作内容A3に変更されることを示す(図19参照)。
第3実施形態の推薦の運転設定A1は、本発明の更新運転設定の一例である。
以下では、洗濯機システム1の第3の動作について、主に第2実施形態の第2動作と異なる点を説明する。
図15及び図16に示すように、ステップS212において、推薦の運転設定があるか否かをサーバ制御部212が判定する。
推薦の運転設定がある場合(ステップS212で、Yes)、処理がステップS222に移行する。第2実施形態では、推薦の運転設定は、運転設定C1である。
推薦の運転設定がない場合(ステップS212で、No)、処理がステップS230に移行する。
ステップS222において、サーバ通信部210が洗濯機100に第3問いかけ情報を送信するように、サーバ制御部212がサーバ通信部210を制御する。第3問いかけ情報は、推薦の運転設定A1を使用するか否かの問いかけを示す情報である。
第3実施形態では、推薦の運転設定A1を使用するとは、登録運転設定A1を推薦の運転設定A1に更新することを示す。従って、第3実施形態では、第3問いかけ情報は、登録運転設定A1を、推薦の運転設定A1に更新するか否かの問いかけを示す。
第3問いかけ情報は、本発明の問いかけ情報の三例である。
ステップS122において、洗濯機通信部126が第3問いかけ情報を受信したか否かを、洗濯機制御部128aが判定する。
洗濯機通信部126が第3問いかけ情報を受信した場合(ステップS122で、Yes)、処理がステップS132に移行する。
洗濯機通信部126が第3問いかけ情報を受信しなかった場合(ステップS122で、No)、洗濯機100の処理が終了する。言い換えれば、洗濯機通信部126が終了情報を受信した場合、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS132において、出力部125が第3問いかけ情報を出力するように、洗濯機制御部128aが出力部125を制御する。
第3問いかけ情報の一例は、「ワイシャツを洗う場合のワイシャツ洗濯方法が更新されました。最新の推薦設定にアップデートしますか?」である。この場合、洗濯機100において、「オリジナル」には、登録運転設定A1である「ワイシャツ洗濯方法」が登録されている。
ステップS142において、所定時間内に受付部50が第3問いかけに対する回答を受け付けたか否かを洗濯機制御部128aが判定する。
所定時間内に受付部50が第3問いかけに対する回答を受け付けた場合(ステップS142で、Yes)、処理がステップS180に移行する。
所定時間内に受付部50が第3問いかけに対する回答を受け付けなかった場合(ステップS142で、No)、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS180において、洗濯機100は第2回答送信処理を行う。
また、ステップS222に示す処理の終了後、ステップS250において、サーバ200は第2回答受信処理を行う。第2回答受信処理の詳細な説明は、図18及び図19を参照して後述する。
図17及び図19を参照して、第2回答送信処理について説明する。図17は、第2回答送信処理を示すフロー図である。図19は、洗濯機システム1の第3の動作を示す第2模式図である。
図17及び図19に示すように、ステップS181において、第3問いかけに対する回答として、洗濯機100の登録運転設定A1を推薦の運転設定A1に更新する旨の回答を受付部50が受け付けたか否かを、洗濯機制御部128aが判定する。
洗濯機100の登録運転設定A1を更新する旨の回答を受付部50が受け付けた場合(ステップS181で、Yes)、処理がステップS182に移行する。
洗濯機100の登録運転設定A1を更新しない旨の回答を受付部50が受け付けなかった場合(ステップS181で、No)、処理がステップS185に移行する。
ステップS182において、洗濯機通信部126がサーバ200に第2同意情報を送信するように、洗濯機制御部128aが洗濯機通信部126を制御する。第2同意情報は、洗濯機100の登録運転設定A1を更新する旨の回答である。
ステップS183において、洗濯機通信部126がサーバ200から、更新情報を受信する。更新情報は、推薦の運転設定A1に対応付けられる動作内容A3を示す情報を含む。
ステップS184において、洗濯機制御部128aが、洗濯機100に登録されている登録運転設定A1を、推薦の運転設定A1に更新する。詳細には、洗濯機制御部128aは、登録運転設定A1に対応付けられている洗濯機100の動作内容A2を、動作内容A3に変更する。
洗濯機制御部128aは、推薦の運転設定A1を洗濯機記憶部127に記憶する。その結果、選択受付部Xを介して推薦の運転設定A1が選択されると、洗濯機100は、動作内容A3に従って動作する。
第3問いかけ情報が一例の場合、洗濯機100の「オリジナル」に登録されている「ワイシャツ洗濯方法」が更新される。
洗濯機制御部128aが登録運転設定A1を更新すると、洗濯機100の処理が終了する。
ステップS185において、洗濯機通信部126がサーバ200に第2拒否情報を送信するように、洗濯機制御部128aが洗濯機通信部126を制御する。第2拒否情報は、洗濯機100の登録運転設定A1を更新しない旨の回答である。その結果、洗濯機100の処理が終了する。
図15に示すように、ステップS222に示す処理の終了後、ステップS250において、サーバ200は第2回答受信処理を行う。
図18及び図19を参照して、第2回答受信処理について説明する。図18は、第2回答受信処理を示すフロー図である。
図18及び図19に示すように、ステップS251において、ステップS182(図17参照)で洗濯機100から送信された第2同意情報を、サーバ通信部210が受信したか否かをサーバ制御部212が判定する。
サーバ通信部210が第2同意情報を受信した場合(ステップS251で、Yes)、処理がステップS252に移行する。
サーバ通信部210が第2同意情報を受信しない場合(ステップS251で、No)、サーバ200の処理が終了する。言い換えれば、サーバ通信部210が第2拒否情報を受信しない場合、サーバ200の処理が終了する。
ステップS252において、サーバ通信部210が更新情報を送信するように、サーバ制御部212がサーバ通信部210を制御する。その結果、ステップS183(図17参照)において、洗濯機100が更新情報を受信する。
ステップS253において、サーバ制御部212が登録情報21bを更新する。詳細には、登録情報21bにおいて、運転設定A1に対応付けられる動作内容A2を動作内容A3に変更する。その結果、サーバ200の処理が終了する。
以上、図15から図19を参照して説明したように、ステップS222(図15参照)において、サーバ通信部210が洗濯機100に対し、第3問いかけ情報を送信する。従って、ユーザーは、第3問いかけに対する回答を、Yes、及びNoのうちから選択できる。その結果、洗濯機システム1は、ユーザーに登録運転設定A1を更新するか否かを選択させることができる。
また、ステップS184(図17参照)において、洗濯機制御部128aは、登録運転設定A1を、推薦の運転設定A1に更新する。従って、推薦の運転設定A1が洗濯機100に登録された後は、洗濯機100がサーバ200と通信することなく、ユーザーが推薦の運転設定A1を選択することが可能になる。
以上、図面(図1~図19)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で実施することが可能である(例えば、(1)~(13))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)第1実施形態から第3実施形態のステップS100(図7、図10、及び図15参照)において、トリガー操作部を介してトリガー動作が行われる。
トリガー操作部は、スマートフォン、又はPC(Personal Computer)のような端末であってもよい。この場合、端末に備えられるタッチパネル、又はキーボードのような入力部が操作されると、トリガー動作が行われたと判定部128b(図4参照)が判定する。なお、端末は、洗濯機100、及び/又は、サーバ200と通信可能に無線又は有線接続される。
(2)第1実施形態のステップS220(図7参照)、第2実施形態のステップS221(図10参照)、及び第3実施形態のステップS222(図15参照)において、サーバ通信部210は、洗濯機100に問いかけ情報を送信する。問いかけ情報は、第1問いかけ情報、第2問いかけ情報、及び第3問いかけ情報の総称を示す。しかし、本発明はこれに限定されない。サーバ通信部210は、洗濯機100、及び/又は端末に問いかけ情報を送信してもよい。
サーバ通信部210が端末に問いかけ情報を送信する場合、端末が問いかけ情報を受信する。そして、端末は、端末に備えられる端末表示部に問いかけ情報を表示する。端末表示部は、例えば、ディスプレイを含む。その結果、ユーザーは、端末表示部を介して第1問いかけ情報を視認することが可能になる。なお、端末に備えられる音出力部から、問いかけ情報を音声で出力してもよい。音出力部は、例えば、スピーカを含む。
ユーザーは、端末で問いかけ情報を確認すると、端末の入力部を介して問いかけに対する回答を入力する。その結果、問いかけに対する回答が端末からサーバ200に送信される。なお、問いかけに対する回答は、端末から洗濯機100を介してサーバ200に送信されてもよい。
端末は、本発明の外部出力装置の一例である。洗濯機100に代えて端末を用いて、又は、洗濯機100と端末との両方を用いて、問いかけ情報の受信、及び問いかけに対する回答を行ってもよい。その結果、ユーザーは、自身のニーズに合わせて、問いかけ情報の受信、及び問いかけに対する回答を行うデバイスを選択することができる。
(3)第1実施形態から第3実施形態において、図9、図11、及び図16に示すように、洗濯機100の洗濯機記憶部127には、運転設定A1と、運転設定A1に対応付けられる洗濯機100の動作内容A2とが記憶される。しかし、本発明はこれに限定されない。洗濯機記憶部127に動作内容A2が記憶されなくてもよい。以下では、図9、図11、及び図16を参照して、洗濯機記憶部127に動作内容A2が記憶されない構成を説明する。
洗濯機記憶部127には、運転設定A1が記憶されるが、動作内容A2が記憶されない。サーバ200の登録情報21bには、運転設定A1と動作内容A2とが含まれる。そして、洗濯機100の選択受付部X(図3参照)を介して運転設定A1が選択されると、洗濯機制御部128aは、洗濯機通信部126によりサーバ200と通信し、サーバ200の登録情報21bから動作内容A2を取得する。その結果、洗濯機制御部128aが、運転設定A1を使用することが可能になる。
以上、図9、図11、及び図16を参照して説明したように、選択受付部Xを介して運転設定A1が選択されると、洗濯機制御部128aは、サーバ200から動作内容A2を取得する。従って、洗濯機制御部128aは、必要に応じてサーバ200から動作内容A2を取得する。その結果、洗濯機記憶部127のメモリを効率的に使用することが可能になる。
(4)洗濯機100が洗い運転を行う前に、容量センシングを行うことがある。容量センシングは、洗濯物がドラム115内に投入されると共にドラム115内に水が供給されていない状態で、洗濯機制御部128aがドラム115を回転させることにより洗濯物の容量を算出する処理を示す。また、洗濯機100の処理可能な洗濯物の容量は、運転設定毎に異なっている。
容量センシングにより算出された洗濯物の容量が、洗濯機100が処理可能な容量を超えている場合、ステップS220(図7参照)の第1問いかけ情報のような、推薦の運転設定を使用するか否かを問いかける問いかけ情報が、サーバ200から洗濯機100に送信されてもよい。この場合、推薦の運転設定は、洗濯機100で使用中の運転設定よりも大容量の洗濯物を処理可能な他の運転設定を示す。そして、ユーザーは、サーバ200からの問いかけに対し、洗いキー503(Yes)、又は、乾燥キー506(No)で回答する。
(5)洗濯機100に対しサーバ200から問いかけ情報が送信された理由が、洗濯物の容量が多すぎることに起因する場合は、図2及び図4を参照して説明するように、以下のような洗濯機100の処理が行われてもよい。この場合、洗濯機100は、扉112の開閉を検知する開閉検知部を含む。
洗濯機100に対しサーバ200から問いかけ情報が送信された後、扉112が開かれたことを開閉検知部が検知すると、ドラム115内の洗濯物が減らされたと洗濯機制御部128aが判断する。その後、扉112が開かれたことを開閉検知部が検知すると、洗濯機制御部128aが容量センシングを行う。そして、洗濯機制御部128aは、再度容量センシングを行っていることを示す情報を、出力部125を介してユーザーに通知する。
(6)第1実施形態において、ステップS130(図7参照)で、出力部125が第1問いかけ情報を音声で出力する。第2実施形態において、ステップS131(図9参照)で、出力部125が第2問いかけ情報を音声で出力する。第3実施形態において、ステップS132(図12参照)で、出力部125が第3問いかけ情報を音声で出力する。以下では、第1問いかけ情報~第3問いかけ情報を総称して、問いかけ情報と記載することがある。
洗濯機100に、問いかけ情報の音声を再生させる再生操作部を設けてもよい。以下、図3、及び図4を参照して説明する。再生操作部は、例えば、聞いてキー518である。その結果、ユーザーは、問いかけ情報を聞き逃しても、聞いてキー518を操作することで、出力部125から問いかけ情報の音声を再生させ、問いかけ情報を聞き直すことができる。この場合、サーバ200からの問いかけに対し、ユーザーは、Yes、No、及び聞き直しのうちのいずれかを選択することができる。
(7)出力部125が問いかけ情報の音声を出力している間は、本発明の回答受付部の一例である洗いキー503、及び乾燥キー506が操作を受け付けないようにしてもよい。つまり、問いかけ情報の音声が出力される前は、洗いキー503は洗濯物の洗い運転を指示する本来のキーとして機能し、乾燥キー506は洗濯物の乾燥運転を指示する本来のキーとして機能する。そして、問いかけ情報の音声が出力された後は、洗いキー503はYesを選択するキーとして機能し、乾燥キー506はNOを選択するキーとして機能する。その結果、問いかけ情報の音声の出力が開始された際に、ユーザーが、洗濯物を洗うために洗いキー503を操作したが、洗濯機制御部128aがYesと判定したというような誤操作が発生することを抑制することができる。なお、洗いキー503、及び乾燥キー506が操作を受け付けないとは、洗いキー503の操作、及び/又は乾燥キー506の操作に応じて洗濯機100が動作しないことを示す。
また、出力部125が問いかけ情報の音声の出力を開始する直前から所定期間経過するまでは、洗いキー503、及び乾燥キー506が操作を受け付けないようにしてもよい。つまり、問いかけ情報の音声の出力が終了するよりも前に、洗いキー503がYesを選択するキーとして機能し、乾燥キー506がNoを選択するキーとして機能してもよい。なお、問いかけ情報の音声の出力を開始する直前から所定期間経過するまでは、例えば、問いかけ情報の音声の出力が開始される数百msec前から、音声の出力が開始されて2秒経過した時点までの期間を示す。
(8)第1実施形態から第3実施形態において、ステップS100(図7、図9、及び図12参照)で、電源入キー514を介してトリガー動作が行われた後、出力部125が問いかけ情報の音声の出力を開始するよりも前に受付部50が運転設定の入力を受け付けると、出力部125が問いかけ情報の音声を出力する処理(ステップS130、ステップS131、及びステップS132参照)がキャンセルされてもよい。
また、電源入キー514を介してトリガー動作が行われた後、出力部125が問いかけ情報の音声の出力を開始するよりも前に受付部50が運転設定の入力を受け付けたが、運転設定の入力が中断されて所定の待ち時間が経過した場合は、出力部125が問いかけ情報の音声を出力する処理を行ってもよい。この場合、所定の待ち時間が経過すると、運転設定の選択をユーザーが迷っていると、洗濯機制御部128aが判断する。そして、洗濯機制御部128aは、出力部125を制御し、出力部125から問いかけ情報の音声を出力させる。
(9)サーバ200は、洗濯機100から洗濯機100の第1運転ログを示す情報を取得し、第1運転ログを示す情報に基づいて推薦の運転設定を決定してもよい。第1運転ログを示す情報は、運転中の洗濯機100の状態を示す情報である。運転中の洗濯機100の状態は、例えば、洗濯機100の揺れ具合である。この場合、洗濯機100は、洗濯機100の揺れ具合を検出する揺れ検出手段を備える。そして、揺れ検出手段の検出結果が通信網N(図1参照)を介してサーバ200に送信されて第1運転ログとしてサーバ200に蓄積される。そして、洗濯機100の揺れ具合のような運転中の洗濯機100の状態に応じた洗濯機100の運転設定をサーバ200が決定する。そして、サーバ200は、サーバ200が決定した運転設定を使用するか否かの問いかけを示す問いかけ情報を洗濯機100に送信する。そして、ユーザーは、サーバ200からの問いかけに対し、洗いキー503(Yes)、又は、乾燥キー506(No)で回答する。その結果、ユーザーは、洗濯機100の状態に応じた運転設定を使用することが可能になる。
(10)サーバ200は、洗濯機100から洗濯機100の第2運転ログを示す情報を取得し、第2運転ログを示す情報に基づいて、洗濯機100の洗濯運転終了後、洗濯機100が清掃運転を行うタイミングを決定してもよい。第2運転ログを示す情報は、例えば、洗濯機100の汚れ具合、及び洗濯機100の清掃運転の履歴を含む。洗濯機100は、洗濯機100の汚れ具合を示す物理量を検出するセンサを備え、センサの検出値をサーバ200に送信する。また、洗濯機100は、清掃運転の履歴をサーバ200に送信する。その結果、洗濯機100の汚れ具合、及び洗濯機100の清掃運転の履歴が第2運転ログとしてサーバ200に蓄積される。そして、サーバ200は、第2運転ログに基づいて、洗濯機100が清掃運転を行うタイミングを決定する。そして、洗濯機100が清掃運転を行うタイミングが到来すると、洗濯機100の洗濯運転終了後、サーバ200は、清掃運転を行うか否かの問いかけを示す問いかけ情報を洗濯機100に送信する。そして、ユーザーは、サーバ200からの問いかけに対し、洗いキー503(Yes)、又は、乾燥キー506(No)で回答する。その結果、ユーザーは、洗濯機100の清掃のタイミングを容易に認識することが可能になる。
(11)第1実施形態から第3実施形態の洗濯機100は、ドラム式洗濯機である。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明の洗濯機は、縦型洗濯機でもよい。
(12)推薦の運転設定には、洗濯機100の洗濯運転終了後に行われる後処理運転の設定が含まれる。後処理運転は、例えば、洗濯機100の清掃運転、洗濯物のシワ防止運転、又は洗濯機100のカビ防止用の乾燥運転を示す。この場合、サーバ制御部212は、洗濯機100、及び/又は、端末に対し、後処理運転の設定を使用するか否かの問いかけを示す問いかけ情報を送信する。そして、洗濯機100の出力部125、及び/又は、端末の音声出力部が、例えば、「清掃運転をしますか?」のような問いかけ情報を示す音声を出力する。なお、洗濯機100の出力部125、及び/又は、端末の音声出力部は、洗濯運転終了後に、問いかけ情報を示す音声を出力してもよい。その結果、洗濯運転終了後、ユーザーは、問いかけ情報を示す音声を聞き、洗いキー503(Yesキー)、及び乾燥キー506(Noキー)を用いて、問いかけに対し回答することができる。
(13)洗濯機記憶部127が推薦情報21aを記憶していてもよい。この場合、出力部125は、洗濯機記憶部127に記憶される推薦の運転設定を使用するか否かの問いかけを示す問いかけ情報を出力する。つまり、サーバ200を経由することなく、出力部125が問いかけ情報を出力する。例えば、出力部125は、清掃運転のような後処理運転の設定を使用するか否かの問いかけを出力する。そして、ユーザーは、洗いキー503(Yesキー)、及び乾燥キー506(Noキー)を用いて、問いかけに対し回答する。その結果、洗濯機100の運転設定を選択する作業に対するユーザーのニーズに合わせて、ユーザーに運転設定を選択させることができる。