JP2022131708A - 情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラム Download PDF

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健一 須合
Kenichi Suai
武郎 柚山
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Abstract

【課題】測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路を走行する車両の移動位置の変化を精度よく算出することができる情報処理システムを得ること。【解決手段】情報処理システムは、計測情報取得部50と、処理方法選択部41と、算出部42とを備える。計測情報取得部50は、計測装置で受信された測位衛星からの測位信号の情報である測位情報と、計測装置で検出された車両の走行状態を示す状態情報とを含む計測情報を取得する。処理方法選択部41は、計測装置における測位信号の受信状態に基づいて、測位情報を用いる算出処理方法と測位情報を用いない算出処理方法を含む複数の算出処理方法の中から、車両の移動位置の変化を算出する方法を走行路の区間毎に選択する。算出部42は、処理方法選択部41によって選択された算出処理方法で、計測情報取得部50によって取得された計測情報に基づいて、車両の移動位置の変化を区間毎に算出する。【選択図】図2

Description

本開示は、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路における車両の移動位置を算出可能とする情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
従来、GPS受信機で測位衛星の情報と、車両の速度および姿勢などの車両の走行状態の情報とを用いて、走行路を移動する車両の移動位置を算出する技術が知られている。例えば、特許文献1には、トンネルなどのように測位衛星からの測位信号が受信できない領域においては、車両の走行状態に基づいて、車両の移動位置の変化を算出する技術が開示されている。
特開2017-181167号公報
しかしながら、上記従来の技術では、車両の速度および姿勢などを検出する車載センサの誤差の蓄積によって、算出される移動位置と実際の位置とのずれが大きくなる。そのため、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路を走行する車両の移動位置の変化を精度よく検出することが難しい場合がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路を走行する車両の移動位置の変化を精度よく算出することができる情報処理システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の情報処理システムは、計測情報取得部と、処理方法選択部と、算出部とを備える。計測情報取得部は、走行路を走行する車両に搭載された計測装置で受信された測位衛星からの測位信号の情報である測位情報と、計測装置で検出された車両の走行状態を示す状態情報とを含む計測情報を取得する。処理方法選択部は、計測装置における測位信号の受信状態に基づいて、測位情報を用いる算出処理方法と測位情報を用いない算出処理方法を含む複数の算出処理方法の中から、車両の移動位置の変化を算出する方法を走行路の区間毎に選択する。算出部は、処理方法選択部によって選択された算出処理方法で、計測情報取得部によって取得された計測情報に基づいて、車両の移動位置の変化を区間毎に算出する。
本開示によれば、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路を走行する車両の移動位置の変化を精度よく算出することができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる情報処理システムの構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる計測情報処理装置の構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる計測車両が走行する走行路の一部の一例を示す図 実施の形態1にかかる計測情報処理装置の記憶部に記憶されたカーブ情報DBに含まれるカーブ情報の一例を示す図 実施の形態1にかかる計測情報処理装置の記憶部に記憶された評価用情報DBの評価用情報の一例を示す図 実施の形態1にかかる走行路における1つの区間の領域の一例を示す図 実施の形態1にかかる可視処理における補正前に算出された計測車両の移動位置の変化を説明するための図 実施の形態1にかかる可視処理における補正後に算出された計測車両の移動位置の変化を説明するための図 実施の形態1にかかる区間、カーブR、衛星フィックス率、および算出処理方法の関係の一例を示す図 実施の形態1にかかる計測情報処理装置の記憶部に記憶された評価用情報DBの評価用情報の他の例を示す図 実施の形態1にかかる区間、カーブR、衛星フィックス率、PDOP平均、および算出処理方法の関係の一例を示す図 実施の形態1にかかる計測情報処理装置の処理部による処理の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる計測情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図
以下に、実施の形態にかかる情報処理システム、情報処理方法、および情報処理プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる情報処理システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる情報処理システム100は、計測車両1と、計測情報処理装置2と、端末装置3とを備える。
計測車両1、計測情報処理装置2、および端末装置3は、ネットワーク4を介して情報の送受信が可能である。ネットワーク4は、例えば、LAN(Local Area Network)またはWAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークである。
計測車両1は、車両10と、車両10に搭載された計測装置11とを備え、走行路5を走行する。車両10は、例えば、鉄道車両または自動車である。車両10が鉄道車両である場合、走行路5はレールであり、車両10が自動車である場合、走行路5は道路である。
計測装置11は、複数のGPS(Global Positioning System)受信機12と、慣性センサ13と、速度検出装置14と、レーザスキャナ15と、処理装置16と、通信部17とを備える。処理装置16は、記憶部18を備える。
GPS受信機12は、測位衛星であるGPS衛星からの測位信号を受信する。GPS受信機12は、測位信号に設定されている航法メッセージおよび測位信号の搬送波位相の情報を含む測位情報を受信時刻または計測時刻毎に処理装置16の記憶部18に記憶させる。測位情報には、受信時刻または計測時刻を示す時刻情報が含まれる。なお、GPS受信機12は、GPS衛星以外の他のGNSS(GLOBAL Navigation Satellite Systems)の衛星から測位信号を受信する受信機でもよい。
慣性センサ13は、停止中または走行中において、計測車両1の3次元姿勢角の角速度の微小変異を計測し、計測した結果を含む姿勢情報を計測時刻毎に処理装置16の記憶部18に記憶する。姿勢情報には、計測時刻を示す時刻情報が含まれる。
速度検出装置14は、計測車両1の走行速度を検出する。速度検出装置14は、例えば、ドップラー効果を利用して計測車両1の走行速度を計測するレーザドップラー速度計である。速度検出装置14は、計測した計測車両1の走行速度の情報を含む速度情報を計測時刻毎に処理装置16の記憶部18に記憶させる。速度情報には、計測時刻を示す時刻情報が含まれる。
レーザスキャナ15は、走行路5および走行路5の周囲の少なくとも一方を計測対象物とし、計測対象物の3次元位置を計測するためのセンサである。レーザスキャナ15は、計測車両1が走行中に、レーザ光を計測対象物へ照射し、計測対象物から反射したレーザ光を受光する。レーザスキャナ15は、レーザ光の照射から受光までの時間とレーザ光の照射方向とに基づいて、レーザ光が照射された照射点毎にレーザスキャナ15からの距離および方位を距離方位点として計測する。
レーザスキャナ15は、計測した複数の距離方位点からなる距離方位点群の情報である3次元情報を計測時刻または取得時刻毎に処理装置16の記憶部18に記憶させる。距離方位点は、計測対象物に対する計測車両1からの距離および方位を表す。3次元情報には、計測時刻または取得時刻を示す時刻情報が含まれる。
処理装置16は、記憶部18に記憶された計測情報を、通信部17およびネットワーク4を介して、計測情報処理装置2へ送信する。計測情報は、GPS受信機12から出力される測位情報と、慣性センサ13から出力される姿勢情報と、速度検出装置14から出力される速度情報と、レーザスキャナ15から出力される3次元情報とを含む。姿勢情報および速度情報は、車両10の走行状態を示す状態情報の一例である。
なお、処理装置16は、不図示の記録媒体に情報を書き込む不図示のインタフェース回路を有しており、かかるインタフェース回路を介して不図示の記録媒体に計測情報を書き込むことができる。記録媒体は、例えば、UBS(Universal Serial Bus)メモリ、光ディスク、またはHDD(Hard Disk Drive)などである。
また、図1に示す例では、計測装置11は、複数のGPS受信機12を有する構成であるが、計測装置11が有するGPS受信機12の数は1つであってもよい。この場合、計測情報処理装置2では、1つのGPS受信機12で受信された測位信号の情報によって計測車両1の位置が検出される。なお、複数のGPS受信機12を用いた位置検出の精度は、1つのGPS受信機12を用いた位置検出の精度よりも高いため、GPS受信機12は計測装置11に複数設けられることが好ましい。
図2は、実施の形態1にかかる計測情報処理装置の構成の一例を示す図である。図2に示すように、計測情報処理装置2は、通信部20と、記憶部21と、処理部22とを備える。通信部20は、ネットワーク4に接続され、ネットワーク4を介して計測車両1から送信される計測情報を受信する。
処理部22は、通信部20で受信された計測情報を記憶部21に記憶させる。かかる計測情報には、上述したように、測位情報、姿勢情報、速度情報、および3次元情報が含まれる。なお、計測情報処理装置2は、不図示の記録媒体から情報を読み出す不図示のインタフェース回路を有しており、処理部22は、不図示のインタフェース回路を介して不図示の記録媒体から計測情報を読み出し、読み出した計測情報を記憶部21に記憶させることができる。
記憶部21は、計測情報DB(DataBase)30と、カーブ情報DB31と、評価用情報DB32と、物標情報DB33とを記憶する。計測情報DB30は、計測情報を記憶する。カーブ情報DB31は、走行路5の区間毎のカーブRの情報であるカーブ情報を含む。
図3は、実施の形態1にかかる計測車両が走行する走行路の一部の一例を示す図であり、図4は、実施の形態1にかかる計測情報処理装置の記憶部に記憶されたカーブ情報DBに含まれるカーブ情報の一例を示す図である。
図3に示すように、計測車両1が走行する走行路5は、区間1T,2T,3T,4T,5T,6Tの領域を含む。図4に示すカーブ情報は、「区間」および「カーブR」を「区間」毎に含む。「区間」は、計測車両1が走行する走行路5を構成する複数の区間1T,2T,3T,4T,5T,6Tの領域の各々を区別するための識別情報である。「カーブR」は、カーブRの情報である。カーブRの情報は、区間の曲率半径を示す情報であり、単位は、メートルである。
図4に示すカーブ情報では、区間1TのカーブRは、1800であり、区間2TのカーブRは、450であり、区間3TのカーブRは、1400であり、区間4TのカーブRは、400であり、区間5TのカーブRは、1200であり、区間6TのカーブRは、2000である。以下において、区間1T,2T,3T,4T,5T,6Tなどの複数の区間の各々を個別に区別せずに示す場合、区間Tと記載する場合がある。
図2に戻って、記憶部21の説明を続ける。記憶部21の評価用情報DB32は、計測情報の評価を行うための情報である評価用情報を含む。図5は、実施の形態1にかかる計測情報処理装置の記憶部に記憶された評価用情報DBの評価用情報の一例を示す図である。図5に示す評価用情報は、「カーブR」と「区間におけるGPS受信状況」に応じた計測車両1の移動位置の変化の算出処理方法とを「カーブR」毎に含む。
「カーブR」は、図4に示す「カーブR」と同様に、区間Tの曲率半径を示す情報である。「区間におけるGPS受信状況」は、区間TにおけるGPS受信状況を示す情報であり、例えば、衛星フィックス率の情報である。衛星フィックス率は、区間Tで得られる複数の測位情報のうちフィックス解を得られるフィックス状態である測位情報の割合である。図5に示す例では、衛星フィックス率が、100%、50%以上100%未満の範囲、および50%未満の範囲の3段階に区切られている。
「区間におけるGPS受信状況」に応じた計測車両1の移動位置の変化の算出処理方法には、可視処理と、不可視処理と、不可視処理かつLMU(Land Mark Update)とがある。可視処理は、計測情報に含まれる測位情報と状態情報とに基づいて、計測車両1の移動位置の変化を算出する処理であり、不可視処理は、測位情報を用いずに状態情報に基づいて、計測車両1の移動位置の変化を算出する処理である。LMUは、ランドマークと呼ばれる物標の位置に基づいて、不可視処理で得られる計測車両1の移動位置の変化を補正して、計測車両1の移動位置の変化を算出する処理である。
図5に示す例では、カーブRが直線である区間Tにおいて、衛星フィックス率が100%である場合、算出処理方法が可視処理であり、衛星フィックス率が50%以上100%未満の範囲である場合、算出処理方法が可視処理であり、衛星フィックス率が50%未満の範囲である場合、算出処理方法が不可視処理である。なお、カーブRが直線であるとは、区間Tが直線に見做せることを意味し、厳密な意味での直線に限定されない。
また、図5に示す例では、カーブRが500以上である区間Tにおいて、衛星フィックス率が100%である場合、算出処理方法が可視処理であり、衛星フィックス率が50%以上100%未満の範囲である場合、算出処理方法が可視処理であり、衛星フィックス率が50%未満の範囲である場合、算出処理方法が不可視処理である。
また、図5に示す例では、カーブRが500未満である区間Tにおいて、衛星フィックス率が100%である場合、算出処理方法が可視処理であり、衛星フィックス率が50%以上100%未満の範囲である場合、算出処理方法が可視処理であり、衛星フィックス率が50%未満の範囲である場合、算出処理方法が不可視処理かつLMUである。
ここで、可視処理および不可視処理について説明する。まず、可視処理について説明する。図6は、実施の形態1にかかる走行路における1つの区間の領域の一例を示す図である。図7は、実施の形態1にかかる可視処理における補正前に算出された計測車両の移動位置の変化を説明するための図である。
図6に示す区間Tでは、衛星可視領域80a、衛星不可視領域81、および衛星可視領域80bによって形成され、衛星不可視領域81は、衛星可視領域80a,80bとの間に位置する。
衛星可視領域80a,80bは、計測車両1のGPS受信機12で測位衛星からの測位信号を受信できる領域であり、衛星不可視領域81は、計測車両1のGPS受信機12で測位衛星からの測位信号を受信できない領域である。測位衛星からの測位信号を受信できるとは、測位信号に含まれる測位情報がフィックス解を得られるフィックス状態であり、測位情報から計測車両1の移動位置を算出することができることを意味する。
可視処理では、衛星可視領域80a,80bで得られる測位情報と衛星可視領域80a,80bを含む領域の誤差補正情報とに基づいて、車両10の移動位置の変化が算出されるため、衛星可視領域80a,80bにおける計測車両1の移動位置の変化を精度よく検出することができる。誤差補正情報は、例えば、測位衛星の位置誤差による疑似距離遅延量、測位信号の電離層遅延量、衛星時計誤差、および測位信号の対流圏遅延量などの情報を含む。
衛星不可視領域81ではフィックス解を得られる測位情報を取得できないため、衛星不可視領域81で得られる状態情報で示される計測車両1の走行速度と計測車両1の姿勢とに基づく位置変化算出によって、衛星不可視領域81における計測車両1の移動位置の変化が検出される。
計測車両1に搭載される慣性センサ13および速度検出装置14には、計測誤差がある。したがって、計測車両1が衛星不可視領域81の始点位置Aに進入してから衛星不可視領域81の終点位置Bに到達するまでに、計測誤差が累積していき、かかる累積する誤差である累積誤差が大きくなっていく。図7では、状態情報に基づく位置移動位置の変化の例として、互いに累積誤差が異なる第1の例と第2の例とが示されている。
そのため、衛星不可視領域81の終点位置Bに位置する計測車両1から得られる状態情報に基づいて算出される計測車両1の移動位置と、衛星可視領域80bの始点位置になった計測車両1から得られる測位情報に基づいて算出される計測車両1の移動位置とに大きなずれを生じる場合がある。
そこで、実施の形態1にかかる可視処理では、衛星不可視領域81に位置する計測車両1から得られる状態情報に基づいて算出される計測車両1の移動位置の変化を補正する補正処理が行われる。図8は、実施の形態1にかかる可視処理における補正後に算出された計測車両の移動位置の変化を説明するための図である。
図8に示すように、可視処理の補正処理によって、衛星不可視領域81における計測車両1の移動位置の変化と衛星可視領域80bにおける計測車両1の移動位置の変化とが連続するように、衛星不可視領域81における計測車両1の移動位置の変化が補正される。
そのため、衛星不可視領域81と衛星可視領域80bとの間の計測車両1の移動位置の連続性が保たれるが、衛星不可視領域81における計測車両1の移動軌跡が、衛星不可視領域81の延伸方向の形状と変わり、さらに、計測車両1の移動軌跡の長さが衛星不可視領域81の延伸方向の長さよりも長くなる場合や短くなる場合がある。状態情報に基づく位置移動位置の変化として、図8に示す第1の例では、計測車両1の移動軌跡の長さが衛星不可視領域81の延伸方向の長さよりも長く、図8に示す第2の例では、計測車両1の移動軌跡の長さが衛星不可視領域81の延伸方向の長さより短い。
そして、可視処理では、区間Tのうち衛星不可視領域81が占める割合が大きくなるほど、可視処理で算出される区間Tにおける計測車両1の移動軌跡の長さが、実際の区間Tの延伸方向の長さよりも長くなったり短くなったりする場合がある。
また、可視処理では、衛星不可視領域81のカーブRが小さいほど、可視処理で算出される区間Tにおける計測車両1の移動軌跡の長さが、実際の区間Tの延伸方向の長さよりも長くなる場合がある。
そこで、計測情報処理装置2は、区間Tのうち衛星不可視領域81が占める割合および衛星不可視領域81のカーブRなどに基づいて、可視処理に代えて、不可視処理、または、不可視処理かつLMUを選択する。
不可視処理は、測位情報を用いずに、状態情報で示される計測車両1の走行速度と計測車両1の姿勢とに基づく位置変化算出を行う処理である。不可視処理では、可視処理における補正処理が行われないため、衛星不可視領域81での計測車両1の移動位置の変化の累積誤差が大きい場合、可視処理に比べて、不可視処理で算出される計測車両1の移動軌跡の形状と衛星不可視領域81の形状との誤差は少ない。
そのため、不可視処理で算出される区間Tにおける計測車両1の移動軌跡の長さは、衛星不可視領域81における計測車両1の移動位置の変化の累積誤差が大きい場合、可視処理で算出される区間Tにおける計測車両1の移動軌跡の長さに比べて、実際の区間Tの延伸方向の長さに対する誤差が少ない。衛星不可視領域81における計測車両1の移動位置の変化の累積誤差は、区間Tにおいて衛星不可視領域81が占める割合が大きいほど大きくなる。また、衛星不可視領域81における計測車両1の移動位置の変化の累積誤差は、衛星不可視領域81のカーブRが小さいほど大きくなる場合がある。
LMUは、ランドマークと呼ばれる物標の位置に基づいて、不可視処理で得られる計測車両1の移動位置の変化を検出する処理である。計測情報処理装置2は、不可視処理かつLMUを算出処理方法として選択した場合、3次元情報に含まれる物標と物標情報DBに含まれる物標の位置とに基づいて、計測車両1の移動位置の真値を判定し、かかる真値に基づいて、不可視処理で得られる計測車両1の移動位置の変化を補正する。
物標情報DB33には、物標の3次元形状の情報と物標の位置とを含む物標情報が物標毎に含まれる。計測情報処理装置2の処理部22は、不可視処理かつLMUを算出処理方法として選択した場合、3次元情報に含まれる物標と一致する物標の位置を物標情報DB33に記憶されている物標情報に基づいて特定する。
そして、処理部22は、特定した物標の位置と不可視処理で得られる計測車両1の移動位置との関係から、計測車両1の移動位置の真値を判定する。処理部22は、計測車両1の移動位置の真値に基づいて、不可視処理で得られる計測車両1の移動位置の変化を補正する。
図2に戻って、処理部22の説明を続ける。処理部22は、情報取得部40と、処理方法選択部41と、算出部42と、出力処理部43とを備える。情報取得部40は、計測情報取得部50と、カーブ情報取得部51と、評価用情報取得部52とを備える。
計測情報取得部50は、計測車両1から送信されネットワーク4を介して通信部20で受信される計測情報を通信部20から取得する。また、計測情報取得部50は、不図示のインタフェース回路を介して不図示の記録媒体から計測情報を読み出し、読み出した計測情報を取得することもできる。計測情報取得部50は、通信部20または不図示の記録媒体から取得した計測情報を記憶部21の計測情報DB30に追加する。計測情報取得部50は、通信部20または不図示の記録媒体から取得した計測情報を区間T毎に区間コードを割り当てての計測情報DB30に追加することができる。なお、区間コードは、計測装置11によって割り当てられてもよい。
また、計測情報取得部50は、記憶部21の計測情報DB30に含まれる計測情報を区間コードに基づいて区間T毎に取得する。計測情報取得部50は、取得した区間T毎の計測情報を処理方法選択部41および算出部42へ出力する。
カーブ情報取得部51は、記憶部21のカーブ情報DB31に含まれる区間T毎のカーブ情報を取得する。カーブ情報取得部51は、取得した区間T毎のカーブ情報を処理方法選択部41へ出力する。
評価用情報取得部52は、記憶部21の評価用情報DB32に含まれる評価用情報を取得する。評価用情報取得部52は、取得した評価用情報を処理方法選択部41へ出力する。
処理方法選択部41は、情報取得部40から出力された計測情報とカーブ情報と評価用情報とに基づいて、計測車両1の移動位置の変化を算出する方法である算出処理方法を区間T毎に選択する。選択される算出処理方法は、上述したように、可視処理、不可視処理、および不可視処理かつLMUのいずれかである。以下において、計測車両1の移動位置の変化を計測車両1の移動位置変化と記載する場合がある。
図9は、実施の形態1にかかる区間、カーブR、衛星フィックス率、および算出処理方法の関係の一例を示す図である。図9に示す例では、走行路5が図3に示す区間1T,2T,3T,4T,5T,6Tの領域を含み、カーブ情報が図4に示す状態であり、評価用情報が図5に示す状態である場合の例を示す。また、図9に示す例では、区間1T,2T,3T,4T,5T,6Tの衛星フィックス率が100%,60%,40%,45%,80%,70%である。
この場合、処理方法選択部41は、区間1T,2T,5T,6Tにおいて、衛星フィックス率が50%以上であるため、区間1T,2T,5T,6Tの各々における計測車両1の移動位置変化の算出処理方法として、可視処理を選択する。また、処理方法選択部41は、区間3Tにおいて、衛星フィックス率が50%未満であり、カーブRが1400であるため、区間3Tにおける計測車両1の移動位置変化の算出処理方法として、不可視処理を選択する。
また、処理方法選択部41は、区間4Tにおいて、衛星フィックス率が50%未満であり、区間4Tの領域のカーブRが500未満であるため、区間4Tにおける計測車両1の移動位置変化の算出処理方法として、不可視処理かつLMUを選択する。
なお、図5に示す評価用情報は、一例であり、評価用情報は、図5に示す例に限定されない。例えば、評価用情報において、カーブRが500未満かつ衛星フィックス率が50%以上100%未満である区間Tの算出処理方法として、可視処理に代えて、不可視処理が規定されていてもよい。この場合、処理方法選択部41は、区間2Tの衛星フィックス率が50%以上100%未満かつカーブRが500未満であるため、区間2Tにおける計測車両1の移動位置変化の算出処理方法として、不可視処理を選択する。
また、評価用情報は、区間TにおけるGPS受信状況を示す情報として、区間Tにおける衛星フィックス率に加えて、区間TにおけるPDOP(Position Dilution Of Precision:位置精度低下率)の平均値を含んでいてもよい。図10は、実施の形態1にかかる計測情報処理装置の記憶部に記憶された評価用情報DBの評価用情報の他の例を示す図である。
図10に示す評価用情報は、「カーブR」と「区間におけるGPS受信状況」に応じた計測車両1の移動位置変化の算出処理方法とを「カーブR」毎に含む。「区間におけるGPS受信状況」は、区間TにおけるGPS受信状況を示す情報であり、衛星フィックス率の情報とPDOPの平均値の情報とを含む。以下において、PDOPの平均値をPDOP平均と記載する場合がある。
図10に示す例では、衛星フィックス率が、100%、50%以上100%未満の範囲、および50%未満の範囲の3段階に区切られ、また、PDOPの平均値であるPDOP平均が、6.0未満および6.0以上の2段階に区切られている。
ここで、図10に示す評価用情報を用いた算出処理方法の選択について説明する。図11は、実施の形態1にかかる区間、カーブR、衛星フィックス率、PDOP平均、および算出処理方法の関係の一例を示す図である。
図11に示す例では、走行路5が図3に示す区間1T,2T,3T,4T,5T,6Tの領域を含み、カーブ情報が図4に示す状態であり、評価用情報が図5に示す状態である場合の例を示す。また、図11に示す例では、区間1T,2T,3T,4T,5T,6Tの衛星フィックス率が100%,45%,40%,45%,80%,70%であり、区間1T,2T,3T,4T,5T,6TのPDOP平均は、2.0,8.0,7.0,2.7,5.0,4.0である。
この場合、処理方法選択部41は、区間1T,5T,6Tにおいて衛星フィックス率が50%以上かつPDOP平均が6.0未満であるため、区間1T,5T,6Tにおける計測車両1の移動位置変化の算出処理方法として、可視処理を選択する。
また、処理方法選択部41は、区間2Tにおいて、衛星フィックス率が50%未満であり、PDOP平均が6.0以上であり、カーブRが450であるため、区間2Tにおける計測車両1の移動位置変化の算出処理方法として、不可視処理かつLMUを選択する。
また、処理方法選択部41は、区間3Tにおいて、衛星フィックス率が50%未満であり、PDOP平均が6.0以上であり、カーブRが1400であるため、区間3Tにおける計測車両1の移動位置の算出処理方法として、不可視処理を選択する。
また、処理方法選択部41は、区間4Tにおいて、衛星フィックス率が50%未満であり、PDOP平均が6.0未満であり、カーブRが400であるため、区間4Tにおける計測車両1の移動位置の算出処理方法として、可視処理を選択する。なお、図10に示す評価用情報は、一例であり、PDOP平均を含む評価用情報は、図10に示す例に限定されない。
図2に戻って、計測情報処理装置2の処理部22の説明を続ける。処理部22の算出部42は、処理方法選択部41によって選択された算出処理方法によって、計測情報取得部50で取得された計測情報に基づいて計測車両1の移動位置の変化を区間T毎に算出する。
算出部42は、可視処理によって計測車両1の移動位置変化を算出する第1算出部60と、不可視処理または不可視処理かつLMUによって計測車両1の移動位置変化を算出する第2算出部61とを備える。
第1算出部60で実行される可視処理は、上述したように、測位情報を用いて計測車両1の移動位置変化を算出する処理である。第1算出部60は、計測情報に含まれる測位情報と状態情報とに基づいて、計測車両1の移動位置の変化を算出する可視処理を実行する。
例えば、第1算出部60は、衛星可視領域80において計測車両1で得られる計測情報に含まれる測位情報と誤差補正情報とに基づいて、計測車両1の移動位置の変化を算出する。また、第1算出部60は、衛星不可視領域81において計測車両1で得られる計測情報に含まれる状態情報で示される計測車両1の走行速度と計測車両1の姿勢とに基づいて、車両10の移動位置の変化を算出する。また、第1算出部60は、衛星不可視領域81における計測車両1の移動位置の変化を補正する補正処理を行う。
第2算出部61で実行される不可視処理は、上述したように、測位情報を用いずに状態情報に基づいて計測車両1の移動位置変化を算出する処理である。第2算出部61は、計測車両1で得られる計測情報に含まれる状態情報で示される計測車両1の走行速度と計測車両1の姿勢とに基づいて、計測車両1の移動位置の変化を算出する。
第2算出部61で実行される不可視処理かつLMUは、上述したように、不可視処理を行った後、物標の位置に基づいて、計測車両1の移動位置の真値を判定し、かかる真値に基づいて、不可視処理で得られる計測車両1の移動位置の変化を補正する処理である。第2算出部61は、3次元情報に含まれる物標と一致する物標の位置を物標情報DB33に記憶されている物標情報に基づいて特定する。第2算出部61は、特定した物標の位置と不可視処理で得られる計測車両1の移動位置との関係から、計測車両1の移動位置の真値を判定する。第2算出部61は、計測車両1の移動位置の真値に基づいて、不可視処理で得られる計測車両1の移動位置の変化を補正する。不可視処理かつLMUで算出される計測車両1の移動位置の変化は、不可視処理で算出される計測車両1の移動位置の変化に比べて精度が高い。
算出部42によって算出された計測車両1の移動位置変化の情報は、例えば、計測時刻毎の計測車両1の移動位置の情報を含む。以下において、算出部42によって算出される計測車両1の移動位置の変化の情報を計測位置情報と記載する場合がある。
処理部22の出力処理部43は、算出部42から出力された区間T毎の計測位置情報を区分コードに関連付けて出力情報として通信部20およびネットワーク4を介して端末装置3へ送信する。
また、出力処理部43は、算出部42から出力された区間T毎の計測位置情報と計測情報DB30の計測情報に含まれる3次元情報とに基づく情報を出力情報として通信部20およびネットワーク4を介して端末装置3へ送信することもできる。例えば、出力処理部43は、端末装置3から送信される位置情報に基づいて、かかる位置情報で指定された位置における計測対象物の3次元画像を表示するための表示情報を出力情報として通信部20およびネットワーク4を介して端末装置3へ送信する。
つづいて、フローチャートを用いて計測情報処理装置2の処理部22による処理を説明する。図12は、実施の形態1にかかる計測情報処理装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、計測情報処理装置2の処理部22は、計測情報、カーブ情報、および評価用情報を記憶部21から取得し(ステップS10)、そして、処理部22は、ステップS10で取得した計測情報、カーブ情報、および評価用情報に基づいて、区間T毎の算出処理方法を選択する(ステップS11)。
次に、処理部22は、ステップS11で選択した算出処理方法で、計測車両1の移動位置の変化を区間T毎に算出する(ステップS12)。そして、処理部22は、ステップS12で区間T毎に算出した計測車両1の移動位置の変化を示す情報を含む出力情報を通信部20およびネットワーク4を介して出力し(ステップS13)、図12に示す処理を終了する。
上述した例では、状態情報として、速度検出装置14によって検出された速度情報を含むが、速度情報に代えて、計測車両1にオドメータが設けられている場合、計測車両1に設けられたオドメータによって検出される計測時刻毎の距離情報を含んでいてもよい。この場合、算出部42の第1算出部60は、不可視処理において、状態情報に含まれる距離情報と姿勢情報とに基づいて、計測車両1の移動位置の変化を算出する。
図13は、実施の形態1にかかる計測情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図13に示すように、計測情報処理装置2は、プロセッサ101と、メモリ102と、通信装置103と、インタフェース回路104とを備えるコンピュータを含む。
プロセッサ101、メモリ102、通信装置103、およびインタフェース回路104は、例えば、バス105によって互いに情報の送受信が可能である。記憶部21は、メモリ102によって実現される。通信部20は、通信装置103で実現される。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部22などの機能を実行する。プロセッサ101は、例えば、処理回路の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、およびEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち一つ以上を含む。また、メモリ102は、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち一つ以上を含む。なお、計測情報処理装置2は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路を含んでいてもよい。
計測情報処理装置2は、2以上の装置で構成されてもよい。計測情報処理装置2が2以上の装置で構成される場合、2以上の装置の各々は、例えば、図13に示すハードウェア構成を有する。なお、2以上の装置間の通信は、通信装置103を介して行われる。また、計測情報処理装置2は、2以上のサーバで構成されてもよい。例えば、計測情報処理装置2は、処理サーバと、データサーバとで構成されてもよい。
以上のように、実施の形態1にかかる情報処理システム100は、計測情報取得部50と、処理方法選択部41と、算出部42とを備える。計測情報取得部50は、走行路5を走行する車両10に搭載された計測装置11で受信された測位衛星からの測位信号の情報である測位情報と、計測装置11で検出された車両10の走行状態を示す状態情報とを含む計測情報を取得する。処理方法選択部41は、計測装置11における測位信号の受信状態に基づいて、測位情報を用いる算出処理方法と測位情報を用いない算出処理方法を含む複数の算出処理方法の中から、車両10の移動位置の変化を算出する方法を走行路5の区間T毎に選択する。算出部42は、処理方法選択部41によって選択された算出処理方法で、計測情報取得部50によって取得された計測情報に基づいて、車両10の移動位置の変化を区間毎に算出する。可視処理は、測位情報を用いる算出処理方法の一例であり、不可視処理または不可視処理かつLMUは、測位情報を用いない算出処理方法の一例である。これにより、情報処理システム100は、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路5を走行する車両10の移動位置変化を精度よく算出することができる。また、情報処理システム100は、各区間Tの始点からの距離を精度よく算出することができることから、例えば、算出した車両10の移動位置変化を自動運転などに用いることができる。
また、情報処理システム100は、区間T毎のカーブRの情報であるカーブ情報を取得するカーブ情報取得部51を備える。処理方法選択部41は、計測装置11における測位信号の受信状態とカーブ情報とに基づいて、車両10の移動位置の変化を算出する方法を区間T毎に選択する。これにより、情報処理システム100は、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路5を走行する車両10の移動位置の変化をより精度よく算出することができる。
また、測位情報の受信状態は、区間Tにおける複数の測位情報のうちフィックス解を得られるフィックス状態の測位情報の割合を含む。処理方法選択部41は、区間Tにおけるフィックス状態の割合とカーブ情報とに基づいて、算出処理方法を区間T毎に選択する。これにより、情報処理システム100は、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路5を走行する車両10の移動位置の変化をより精度よく算出することができる。
また、測位情報の受信状態は、位置精度低下率を含む。処理方法選択部41は、区間Tにおける位置精度低下率の平均値と区間Tにおけるフィックス状態の割合とカーブ情報とに基づいて、算出処理方法を区間毎に選択する。これにより、情報処理システム100は、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路5を走行する車両10の移動位置の変化をより精度よく算出することができる。
また、測位情報を用いない算出処理方法は、状態情報に基づいて、移動位置の変化を算出する方法と、状態情報に基づいて算出される移動位置の変化を、走行路5または走行路5の周囲に設けられ計測装置11によって検出された物標の位置に基づいて補正して、移動位置の変化を算出する第2の方法とを含む。これにより、情報処理システム100は、測位衛星からの測位信号が受信できない領域を含む走行路5を走行する車両10の移動位置の変化をより精度よく算出することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 計測車両、2 計測情報処理装置、3 端末装置、4 ネットワーク、5 走行路、10 車両、11 計測装置、12 GPS受信機、13 慣性センサ、14 速度検出装置、15 レーザスキャナ、16 処理装置、17,20 通信部、18,21 記憶部、22 処理部、30 計測情報DB、31 カーブ情報DB、32 評価用情報DB、33 物標情報DB、40 情報取得部、41 処理方法選択部、42 算出部、43 出力処理部、50 計測情報取得部、51 カーブ情報取得部、52 評価用情報取得部、60 第1算出部、61 第2算出部、80a,80b 衛星可視領域、81 衛星不可視領域、100 情報処理システム。

Claims (7)

  1. 走行路を走行する車両に搭載された計測装置で受信された測位衛星からの測位信号の情報である測位情報と、前記計測装置で検出された前記車両の走行状態を示す状態情報とを含む計測情報を取得する計測情報取得部と、
    前記計測装置における前記測位信号の受信状態に基づいて、前記測位情報を用いる算出処理方法と前記測位情報を用いない算出処理方法を含む複数の算出処理方法の中から、前記車両の移動位置の変化を算出する方法を前記走行路の区間毎に選択する処理方法選択部と、
    前記処理方法選択部によって選択された前記算出処理方法で、前記計測情報取得部によって取得された前記計測情報に基づいて、前記車両の移動位置の変化を前記区間毎に算出する算出部と、を備える
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記区間毎のカーブの情報であるカーブ情報を取得するカーブ情報取得部を備え、
    前記処理方法選択部は、
    前記計測装置における前記測位信号の受信状態と前記カーブ情報とに基づいて、前記算出処理方法を前記区間毎に選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記測位情報の受信状態は、
    前記区間における複数の前記測位情報のうちフィックス解を得られるフィックス状態の測位情報の割合を含み、
    前記処理方法選択部は、
    前記区間における前記フィックス状態の割合と前記カーブ情報とに基づいて、前記算出処理方法を前記区間毎に選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記測位情報の受信状態は、
    位置精度低下率を含み、
    前記処理方法選択部は、
    前記区間における前記位置精度低下率の平均値と前記区間における前記フィックス状態の割合と前記カーブ情報とに基づいて、前記算出処理方法を前記区間毎に選択する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
  5. 前記測位情報を用いない算出処理方法は、
    前記状態情報に基づいて、前記移動位置の変化を算出する方法と、
    前記状態情報に基づいて算出された前記移動位置の変化を、前記走行路または前記走行路の周囲に設けられ前記計測装置によって検出された物標の位置に基づいて補正して、前記移動位置の変化を算出する方法と、を含む
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  6. コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
    走行路を走行する車両に搭載された計測装置で受信された測位衛星からの測位信号の情報である測位情報と、前記計測装置で検出された前記車両の走行状態を示す状態情報とを含む計測情報を取得する第1のステップと、
    前記計測装置における前記測位信号の受信状態に基づいて、前記測位情報を用いる算出処理方法と前記測位情報を用いない算出処理方法を含む複数の算出処理方法の中から、前記車両の移動位置の変化を算出する方法を前記走行路の区間毎に選択する第2のステップと、
    前記第2のステップで選択された前記算出処理方法で、前記第1のステップで取得された前記計測情報に基づいて、前記車両の移動位置の変化を前記走行路の区間毎に算出する第3のステップと、を含む
    ことを特徴とする情報処理方法。
  7. 走行路を走行する車両に搭載された計測装置で受信された測位衛星からの測位信号の情報である測位情報と、前記計測装置で検出された前記車両の走行状態を示す状態情報とを含む計測情報を取得する第1のステップと、
    前記計測装置における前記測位信号の受信状態に基づいて、前記測位情報を用いる算出処理方法と前記測位情報を用いない算出処理方法を含む複数の算出処理方法の中から、前記車両の移動位置の変化を算出する方法を前記走行路の区間毎に選択する第2のステップと、
    前記第2のステップで選択された前記算出処理方法で、前記第1のステップで取得された前記計測情報に基づいて、前記車両の移動位置の変化を前記走行路の区間毎に算出する第3のステップと、をコンピュータに実行させる
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
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