JP2022130889A - 運転評価装置及び運転評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】指導が必要な運転をユーザが迅速に特定できるようにする。【解決手段】運転評価装置は、車両運転状況データから特定されるイベント時系列が指導対象のイベント時系列に適合するか否かを判定用データに基づいて判定する指導対象判定を含んだ運転評価を行い、運転評価の結果を表す運転評価情報を出力する。車両運転状況データは、車両に関する複数のイベントと当該複数のイベントの各々の発生時刻とを表すデータである。【選択図】 図5
Description
本発明は、概して、運転者の運転の評価を行う装置及び方法に関する。
トラック、バス又はタクシーなどの車両(典型的には自動車)の運送事業者では、一般に、事業所ごとに運行管理者を選任し、運行管理者が各運転者の安全運転の指導を行う。安全運転教育の効率向上を目的として、ドライブレコーダなどによって取得したデータに基づいて各運転者の運転を評価し、運行管理者に評価結果を提供するサービスが提案されている。
自動車の運転評価装置として、特開2010-072573号広報(特許文献1)に記載の技術がある。この公報には、「運転者の運転操作の良否を評価し、前記表示手段は、前記評価手段により良の評価が行われると、地図上の前記評価対象の走行場面の地点に良の評価の旨の表示を行い、前記評価手段により否の評価が行われると、地図上の前記評価対象の走行場面の地点に否の評価の旨の表示を行う」及び「例えば直線道路を走行中に運転者が急ブレーキをする行動を行ったとき、急な減速(前方向に0.3G)があったことがアクセル開度センサ42、ブレーキ踏込み度センサ43、前後・左右・上下センサ44等により検出された場合である」という記載がある。
運行管理者が特許文献1の技術を用いて運転者の評価結果を確認すると、否と評価された運転すべてが画一的に提供されてしまう。例えば、前方向に0.3Gより大きい重力がかかった場合のすべての運転操作が急減速の運転として提供されてしまう。急ブレーキの要因として「運転者の脇見」、「車間時間不足」及び「急な飛び出し」があるとした場合、運行管理者は運転者に対して「運転者の脇見」又は「車間時間不足」を原因とした急ブレーキを指導対象とすること(例えば、「急な飛び出し」を原因とした急ブレーキよりも指導優先度を高くすること)が望ましい。しかし、特許文献1に記載の技術ではいずれの急ブレーキも優劣無く混在して表示されるので、いずれの急ブレーキを指導対象とするか(例えば、いずれの急ブレーキの指導優先度が高いか)を運行管理者が判別することができない。
このような問題は、車両の運転が業務において発生し運転者の運転の評価が行われる他種の事業者についてもあり得る。
上記課題を解決するために、代表的な本発明の運転評価装置の一つは、車両運転状況データから特定されるイベント時系列が指導対象のイベント時系列に適合するか否かを判定用データに基づいて判定する指導対象判定を含んだ運転評価を行い、運転評価の結果を表す運転評価情報を出力する。車両運転状況データは、車両に関する複数のイベントと当該複数のイベントの各々の発生時刻とを表すデータである。
本発明によれば、指導が必要な運転(例えば、指導優先度の高い運転)をユーザ(例えば管理者)が迅速に特定することができるようになる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下の説明では、「インタフェース装置」は、一つ以上の通信インタフェースデバイスでよい。一つ以上の通信インタフェースデバイスは、一つ以上の同種の通信インタフェースデバイスであってもよいし二つ以上の異種の通信インタフェースデバイスであってもよい。
また、以下の説明では、「メモリ」は、一つ以上のメモリデバイスであり、典型的には主記憶デバイスでよい。メモリにおける少なくとも一つのメモリデバイスは、揮発性メモリデバイスであってもよいし不揮発性メモリデバイスであってもよい。
また、以下の説明では、「永続記憶装置」は、一つ以上の記憶デバイスの一例である一つ以上の永続記憶デバイスでよい。永続記憶デバイスは、典型的には、不揮発性の記憶デバイス(例えば補助記憶デバイス)でよく、具体的には、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、NVME(Non-Volatile Memory Express)ドライブ、又は、SCM(Storage Class Memory)でよい。
また、以下の説明では、「記憶装置」は、メモリと永続記憶装置の少なくとも永続記憶装置でよい。
また、以下の説明では、「プロセッサ」は、一つ以上のプロセッサデバイスでよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサデバイスでよいが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサデバイスでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、プロセッサコアでもよい。少なくとも一つのプロセッサデバイスは、処理の一部又は全部を行うハードウェア記述言語によりゲートアレイの集合体である回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサデバイスでもよい。
また、以下の説明では、「yyy部」の表現にて機能を説明することがあるが、機能は、一つ以上のコンピュータプログラムがプロセッサによって実行されることで実現されてもよいし、一つ以上のハードウェア回路(例えばFPGA又はASIC)によって実現されてもよいし、それらの組合せによって実現されてもよい。プログラムがプロセッサによって実行されることで機能が実現される場合、定められた処理が、適宜に記憶装置及び/又はインタフェース装置などを用いながら行われるため、機能はプロセッサの少なくとも一部とされてもよい。機能を主語として説明された処理は、プロセッサあるいはそのプロセッサを有する装置が行う処理としてもよい。プログラムは、プログラムソースからインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布計算機又は計算機が読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であってもよい。各機能の説明は一例であり、複数の機能が一つの機能にまとめられたり、一つの機能が複数の機能に分割されたりしてもよい。
また、以下の説明では、「xxxテーブル」といった表現にて、入力に対して出力が得られるデータ(情報)を説明することがあるが、当該データ(情報)は、どのような構造のテーブルでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワーク、遺伝的アルゴリズムやランダムフォレストに代表されるような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxxデータ」(「xxx情報」)と言うことができる。また、以下の説明において、一つのテーブルは、二つ以上のテーブルに分割されてもよいし、二つ以上のテーブルの全部又は一部が一つのテーブルであってもよい。
また、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号のうちの共通符号を使用し、同種の要素を区別して説明する場合には、参照符号を使用することがある。
以下、実施例を、図面を用いて説明する。
本実施例では、運行管理者(ユーザの一例)が事業所内の運転者の安全運転指導を行う。
図1は、本発明の実施例1に係る運転評価装置を含むシステム全体の構成例を示す図である。
運転評価システム100は、車両101の運転者(例えば、車両101A及び101Bの各々の運転者)の運転を評価するシステムである。運転評価システム100は、車両101に搭載されたドライブレコーダ102と、ドライブレコーダ102で取得したデータに基づいて運転を評価する運転評価装置105と、運転評価装置105から出力された運転評価結果の提供を受ける運行管理端末107とを備える。運行管理者106が、運行管理端末107に表示された運行評価結果から、指導対象の運転を特定する。実施例1に係る運転評価装置105は、サーバー装置としての装置である。運転評価装置は、サーバー装置のような計算機システム(一つ以上の計算機)でもよいし、計算機システム(例えばクラウド基盤)上に実現される論理的な装置(例えば、仮想計算機、コンテナ、又は、クラウドコンピューティングサービスとしての装置)でもよい。また、運転評価装置による「情報の表示」は、運転評価装置が有する表示装置に情報を表示することであってもよいし、運転評価装置が外部の情報処理端末に表示のための情報を送信することであってもよい(後者の場合は情報処理端末によって情報が表示される)。
車両101は、トラック、バス又はタクシーなどの自動車が想定されるが、特に限定されない。また、車両の数に関しても2台に限定されるものではない。
ドライブレコーダ102は、無線通信を介してインターネット108(通信ネットワークの一例)に接続されている。運転評価装置105及び運行管理端末107もインターネット108に接続されている。ドライブレコーダ102及び運行管理端末107は、運転評価装置105とインターネット108を介して互いに通信が可能である。インターネット108は専用網であってもよい。運行管理端末107は、ユーザの情報処理端末であるユーザ端末の一例でよく、例えば、運転評価装置105をサーバー装置としたクライアント装置であり、パーソナルコンピュータ(例えば、ラップトップ型又はタブレット型のパーソナルコンピュータ)又はスマートフォンでよい。
図2は、ドライブレコーダ102のハードウェア構成の一例を示す図である。
ドライブレコーダ102は、前方カメラ201と、加速度センサ202と、GPS受信機203と、車内マイク204と、車内カメラ205と、ROM207(例えばフラッシュROM)と、RAM208と、通信インタフェース209と、それらに接続されたCPU206とを備える。要素201~205の各々は、センサの一例でよい。つまり、ドライブレコーダ102は、一つ又は複数のセンサを備えることができる。少なくとも一つのセンサは、ドライブレコーダ102以外の場所に備えられてもよい。
前方カメラ201は、車両101(例えばフロントガラス中央上部)に設置され、車両101前方の映像を撮影し、撮影した映像を表す映像情報をCPU206へ出力する。加速度センサ202は、車両101の3軸方向それぞれの加速度を検出し、検出された加速度を表す加速度情報をCPU206へ出力する。GPS受信機203は、GPS衛星から受信した信号に基づいて検出された車両101の位置を表す位置情報をCPU206へ出力する。車内マイク204は、車両101内部の音声を録音し、録音された音声情報をCPU207へ出力する。車内カメラ205は、車両101(例えばフロントガラス中央上部)に設置され、車両101内部の運転席の映像を撮影し、撮影された映像を表す映像情報をCPU206へ出力する。
また、CPU206は、ROM207及びRAM208の少なくとも一つに格納されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムに基づいて動作し、ドライブレコーダ102の機能の制御を行う。ROM207は、ドライブレコーダ102の起動時にCPU206が実行するブートプログラムや、ドライブレコーダ102のハードウェアに依存するプログラム、各種データなどを格納している。通信インタフェース304は、CPU206が生成したデータをインターネット108を介して運転評価装置105に送信する。
図3は、運転評価装置105のハードウェア構成の一例を示す図である。
運転評価装置105は、ROM302と、RAM303と、通信インタフェース304と、HDD305と、それらに接続されたCPU301とを備える。ROM302及びRAM303は、メモリの一例である。HDD305は、永続記憶装置の一例である。通信インタフェース304は、インタフェース装置の一例である。CPU301は、プロセッサの一例である。
CPU301は、ROM302及びRAM303の少なくとも一つに格納されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムに基づいて動作し、運転評価装置105の機能の制御を行う。ROM302は、運転評価装置105の起動時にCPU301が実行するブートプログラムや、運転評価装置105のハードウェアに依存するプログラム、各種データなどを格納する。RAM303は、CPU301が実行するプログラム及びCPU301が使用するデータなどを格納している。なお、運転評価装置105の各機能は、CPU301が読み込んだ所定のプログラムを実行することにより構築される。また、通信インタフェース304は、ドライブレコーダ102又は運行管理端末107からインターネット108を介してデータを受信してCPU301に送信するとともに、CPU301が生成したデータをインターネット108を介してドライブレコーダ102又は運行管理端末107に送信する。HDD305に、ドライブレコーダ102からのデータが格納されてよい。
図4は、運行管理端末107のハードウェア構成の一例を示す図である。
運行管理端末107は、ROM402と、RAM403と、通信インタフェース404と、入力装置405と、表示装置406と、それらに接続されたCPU401とを備える。
CPU401は、ROM402及びRAM403の少なくとも一つに格納されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムに基づいて動作し、運行管理端末107の機能の制御を行う。ROM402は、運行管理端末107の起動時にCPU401が実行するブートプログラムや、運行管理端末107のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。RAM403は、CPU401が実行するプログラム及びCPU401が使用するデータなどを格納している。なお、運行管理端末107の各機能は、CPU401が読み込んだ所定のプログラムを実行することにより構築される。また、通信インタフェース404は、運転評価装置105からインターネット108を介してデータを受信してCPU401に送信するとともに、CPU401が生成したデータをインターネット108を介して運転評価装置105に送信する。
図5は、運転評価装置105の機能構成の一例を示す図である。
運転評価装置105においてCPU401がプログラムを実行することで、運転評価部520及び評価出力部506といった機能が実現される。運転評価部520が、受信部501と、イベント検出部502と、順序検出部503と、指導対象判定部505とを有する。また、イベント検出部502は、走行イベント検出部507と、周辺イベント検出部508と、行動イベント検出部509と、を有する。
受信部501は、ドライブレコーダ102によって取得した車両前方の映像情報と、車両の加速度情報と、車両の位置情報と、車両内部の音声情報と、車両運転席の映像情報といった情報を受信し、受信した情報(ドライブレコーダ102が搭載された車両101のIDを含む)を、車両運転状況テーブル510に格納する。
車両運転状況テーブル510は、受信部501がドライブレコーダ102から受信した情報が格納されるテーブルである。車両運転状況テーブル510は、運転評価装置105の内部(又は外部)の記憶装置(例えばHDD305)に格納される。本実施例では、車両運転状況テーブル510は、車両101毎に存在する。
イベント検出部502は、車両運転状況テーブル510に基づいて、車両101に関するイベントを検出し、検出されたイベントとそのイベントの発生時刻とを順序検出部503に送信する。
順序検出部503は、イベント検出部502で検出した複数のイベントの各々の発生時刻に基づいて、イベントの発生順序を検出し、各イベントの発生時刻と検出されたイベント発生順序とを指導対象判定部505に送信する。
判定用テーブル504は、安全運転教育のために指導すべきイベント発生順序及び指導優先度を表すテーブルである。判定用テーブル504は、運転評価装置105の内部(又は外部)の記憶装置(例えばHDD305)に格納される。
指導対象判定部505は、順序検出部503からのイベント発生順序及びイベント発生時刻と、判定用テーブル504が表すイベント発生順序及び指導優先度とを照合し、指導対象となるイベント発生順序及びその指導優先度を特定して、特定されたイベント発生順序及びその指導優先度を評価出力部506へ送信する。
評価出力部506は、指導対象判定部505からのイベント発生時刻及びその指導優先度を含んだ運転評価結果を表す運転評価情報を、運行管理端末107へ送信する。運行管理端末107へ送信された運転評価情報が表す運転評価結果が、運行管理端末107の表示装置406に表示される。
実施例1では、ドライブレコーダ102により映像や加速度等の情報が取得され運転評価装置105に送信されるが、情報の少なくとも一部がドライブレコーダ102以外の装置(例えば、センサそれ自体)から運転評価装置105に送信されてもよい。
また、本実施例において、車両101に関する「イベント」とは、車両101が有する複数のセンサにより取得された情報を基に検出可能であり運転者による運転が直接的又は間接的に起因して生じ得ると定義された事象である。
また、本実施例において、車両運転状況テーブル510は、イベントを間接的に表すが、イベントを直接的に表してもよい。「イベントを間接的に表す」とは、車両運転状況テーブル510の分析によってイベント(例えば、急ブレーキ、わき見)を検出できることを意味してよい。「イベントを直接的に表す」とは、車両運転状況テーブル510がイベントそれ自体を示す値(例えば、“急ブレーキ”、“わき見”)を有することを意味してよい。
走行イベント検出部507は、車両運転状況テーブル510に基づいて、走行イベント(車両101の走行に関するイベント)及びその発生時刻を検出する。走行イベントとしては、例えば、車両の急ブレーキ、一時停止、急ハンドル、右左折及び後退のいずれも採用され得る。なお、「走行イベント」は、車両走行に影響する運転操作(例えば、ハンドル、アクセル及びブレーキ等に対する操作)によって発生するイベントとして「操作イベント」と呼ばれてもよい。
周辺イベント検出部508は、車両運転状況テーブル510に基づいて、周辺イベント(車両101の周辺に関するイベント)及びその発生時刻を検出する。周辺イベントとしては、例えば、自車両と前方車との車間距離、車間時間、及び、TTC(Time-To-Collision)の変化のいずれも採用され得る。
行動イベント検出部509は、車両運転状況テーブル510に基づいて、行動イベント(車両101の運転者の行動に関するイベント)及びその発生時刻を検出する。行動イベントとしては、例えば、運転者のわき見及び左右確認のいずれも採用され得る。また、運転者の行動のうち、運転操作は走行イベントに影響し、運転操作以外の行動が、行動イベントに影響してよい。
次に、図1に例示の運転評価システム100で実行される処理について説明する。
図2に例示のドライブレコーダ102は、車両101のイグニッションスイッチがオンになっている間、電源が供給され、常にその機能が実行される。イグニッションスイッチがオンになると、CPU206は、前方カメラ201から受信した車両101前方の映像情報と、加速度センサ202から受信した車両101の加速度情報と、GPS受信機203から受信した車両101の位置情報と、車内マイク204から受信した車両101内部の音声情報と、車内カメラ205から受信した車両101運転席の映像情報と、を必要に応じてAD変換によるデジタル電気信号への解析などを行い、それぞれの情報の発生時刻とひもづけてROM207に格納する。また、CPU206は、ROM207に格納した車両運転状況テーブル(前方カメラ201等のセンサからの情報が格納されたテーブル)を、無線通信が利用可能なタイミングで通信インタフェース209を介して運転評価装置105に送信する。
運転評価装置105の処理は、データ格納処理と、運転評価処理に大別される。
まず、運転評価装置105において実行されるデータ格納処理について説明する。運転評価装置105は常に電源が供給され、ドライブレコーダ102からのデータの受信を待機している。データ格納処理は、ドライブレコーダ102から車両運転状況テーブルを受信したタイミングで実行される処理である。ドライブレコーダ102から車両運転状況テーブルを受信すると、受信部501は、ドライブレコーダ102によって取得した車両前方の映像情報と、車両の加速度情報と、車両の位置情報と、車両内部の音声情報と、車両運転席の映像情報と、それぞれの情報の発生時刻と、からなる車両運転状況テーブルを受信し、ドライブレコーダを搭載した車両101を識別する情報とともに、車両運転状況テーブル510として格納する。車両運転状況テーブル510は、図6及び図7に示すテーブルで構成されたテーブルでよい。
図6は、車両運転状況テーブル510のうち加速度及び位置を表すテーブルの一例を示す図である。図6に例示のテーブルは、時刻毎にレコードを有し、各レコードが、車両フィールド601と、発生時刻フィールド602と、前後方向加速度フィールド603と、左右方向加速度フィールド604と、上下方向加速度フィールド605と、緯度フィールド606と、経度フィールド607と、を有する。車両フィールド601は、当該車両運転状況テーブルを送信したドライブレコーダ102を搭載した車両101のID(例えば、車両101を識別する文字列)を記載したフィールドである。発生時刻フィールド602は、当該時刻を記載したフィールドである。前後方向加速度フィールド603は、ドライブレコーダ102の加速度センサ202により当該時刻において取得した車両の前後方向の加速度データを記載したフィールドである。左右方向加速度フィールド604は、ドライブレコーダ102の加速度センサ202により当該時刻において取得した車両の左右方向の加速度データを記載したフィールドである。上下方向加速度フィールド605は、ドライブレコーダ102の加速度センサ202により当該時刻において取得した車両の上下方向の加速度データを記載したフィールドである。
図7は、車両運転状況テーブル510のうち映像及び音声を表すテーブルの一例を示す図である。図7に例示のテーブルは、時刻間毎にレコードを有し、各レコードが、車両フィールド701と、撮影開始時刻フィールド702と、撮影終了時刻フィールド703と、前方映像ファイル名フィールド704と、車内映像・音声ファイル名フィールド705と、を有する。車両フィールド701は、当該車両運転状況テーブルを送信したドライブレコーダ102を搭載した車両101のIDを記載したフィールドである。撮影開始時刻フィールド702は、ドライブレコーダ102における前方カメラ201、車内マイク204、車内カメラ205が撮影を開始した時刻(当該時刻間の開始時刻)を記載したフィールドである。撮影終了時刻フィールド703は、ドライブレコーダ102における前方カメラ201、車内マイク204、車内カメラ205が撮影を終了した時刻(当該時刻間の終了時刻)を記載したフィールドである。前方映像ファイル名フィールド704は、前方カメラ201が当該時刻間(撮影開始時刻から撮影終了時刻まで)に撮影した映像を記録したファイルの名称を記載したフィールドである。車内映像・音声ファイル名フィールド705は、車内マイク204及び車内カメラ205が当該時刻間(撮影開始時刻から撮影終了時刻まで)に撮影した音声及び映像を統合して記録したファイルの名称を記載したフィールドである。
次に、図5に例示の運転評価装置105において実行される運転評価処理について説明する。例えば午前0時など毎日定まった時間にバッチ処理として実行する。又は、運行管理端末107からの指示により処理が実行しても良い。
図8は、運転評価装置105において実行される運転評価処理の例を示すフローチャートである。
運転評価処理が開始されると、イベント検出部502は、車両1件を選択し(ステップ801)、当該選択した車両101の車両IDをキーに、当該車両101について前日に発生した車両運転状況テーブル510を抽出する(ステップ802)。
走行イベント検出部507は、ステップ802で抽出された車両運転状況テーブル510を用いて、車両走行に関するイベントを検出する(ステップ803)。図9は、ステップ803で検出された走行イベントを示す走行イベントテーブルの一例を示す図である。走行イベントテーブルは、検出された走行イベント毎にレコードを有し、各レコードが、車両フィールド901、発生時刻フィールド902、イベントフィールド903と、を有する。車両フィールド901は、当該走行イベントが検出された車両運転状況テーブル510の車両フィールド601の文字列を記載したフィールドである。発生時刻フィールド902は、当該走行イベントが検出された車両運転状況テーブル510の発生時刻フィールド602の発生時刻を記載したフィールドである。イベントフィールド903は、検出された当該走行イベントを記載したフィールドである。走行イベント検出部507は、例えば、図6に例示のテーブルの前後方向加速度フィールド603を参照して前後方向加速度が-0.4G未満から-0.4G以下となったタイミングを抽出し、「急ブレーキ」イベントを検出する。例えば、図6に例示のレコード609は、前後方向加速度の所定の変化が生じた(例えば、-0.4G未満から-0.4G以下となった)タイミングに対応したレコードであるため、走行イベント検出部507は、レコード609の車両フィールド601及び発生時刻フィールド602の内容を、図9に例示の走行イベントテーブルのレコード904に格納する。また、走行イベント検出部507は、例えば、図6に例示のテーブルの緯度フィールド606及び経度フィールド607を参照し、緯度及び経度に変化がなくなったタイミングを走行イベント「一時停止」のタイミングとして抽出し、レコード905のイベントフィールド903に「一時停止」を記載する。
周辺イベント検出部508は、ステップ802で抽出された車両運転状況テーブル510を用いて、車両周辺に関するイベントを検出する(図8のステップ804)。図10は、ステップ804で検出された周辺イベントを示す周辺イベントテーブルの一例を示すである。周辺イベントテーブルは、検出された周辺イベント毎にレコードを有し、各レコードが、車両フィールド1001、発生時刻フィールド1002、イベントフィールド1003と、を有する。車両フィールド1001は、当該周辺イベントが検出された車両運転状況テーブル510の車両フィールド701の文字列を記載したフィールドである。発生時刻フィールド1002は、当該周辺イベントが検出された車両運転状況テーブル510の発生時刻を記載したフィールドである。イベントフィールド1003は、検出された当該周辺イベントを記載したフィールドである。周辺イベント検出部508は、例えば、各車両101の図6に例示のテーブルにおける発生時刻フィールド602、緯度フィールド606及び経度フィールド607と、当該車両101の図7に例示のテーブルにおける前方映像ファイル名フィールド704に記載された前方映像ファイルとを参照し、当該車両101と当該車両101の前方車両との車間時間を算出する。具体的には、例えば、まず、周辺イベント検出部508は、図6に例示のテーブルにおける或るレコードに記載された位置(緯度フィールド606及び経度フィールド607が表す緯度経度)及び時刻(発生時刻フィールド602が表す時刻)と当該レコードの1つ前のレコードに記載された位置及び時刻との差分(距離)から当該車両101の速度を計算する。次に、周辺イベント検出部508は、図7に例示のテーブルの前方映像ファイル名フィールド704に記載された前方映像ファイルを読み込んで映像の各フレームの画像データを参照し、前方車との前後方向の相対距離を算出する。例えば、周辺イベント検出部508は、既存の画像認識技術を用いて画像上の前方車両の特徴点座標を検知し、予め計測した前方カメラ201のカメラパラメータに基づいて、前方車との相対距離を算出する。周辺イベント検出部508は、求めた車両101の速度と前方車との相対距離との発生時刻の同期をとり、車間時間(前方車との相対距離/車両101の速度)を算出する。周辺イベント検出部508は、車間時間の所定の変化が生じた(例えば、車間時間が3秒以上から3秒未満になった)タイミングを、周辺イベント「車間距離 短」が生じたタイミングとし、レコード1004に「車間距離 短」を記載する。また、例えば、周辺イベント検出部508は、図6に例示のテーブルの発生時刻フィールド602、緯度フィールド606及び経度フィールド607を参照し、道路の緯度経度を含む地図データと照合することで、例えば当該車両101が道路から所定距離(例えば1メートル)以上離れたタイミングを、周辺イベント「道路から道路外への入場」が生じたタイミングとし、レコード1005に「道路から道路外への入場」を記載する。
行動イベント検出部509は、ステップ802で抽出された車両運転状況テーブル510を用いて、運転者の行動に関するイベントを検出する(ステップ805)。図11は、ステップ805で検出された行動イベントを示す行動イベントテーブルの一例を示す図である。行動イベントテーブルは、検出された行動イベント毎にレコードを有し、各レコードが、車両フィールド1101、発生時刻フィールド1102、イベントフィールド1103と、を有する。車両フィールド1101は、当該行動イベントが検出された車両運転状況テーブル510の車両フィールド701の文字列を記載したフィールドである。発生時刻フィールド1102は、当該行動イベントが検出された車両運転状況テーブル510の発生時刻を記載したフィールドである。イベントフィールド1103は、検出された当該行動イベントを記載したフィールドである。行動イベント検出部509は、例えば、図6に例示のテーブルの発生時刻フィールド602、緯度フィールド606及び経度フィールド607と、図7に例示のテーブルの車内映像・音声ファイル名フィールド705に記載された車内映像・音声ファイルを参照し、当該車両101の運転者のわき見や左右確認といった運転者行動を検出する。例えば、まず、行動イベント検出部509は、図6に例示のテーブルの緯度フィールド606及び経度フィールド607を参照し、緯度経度に変化が生じている時間帯を「走行中」と判断する。続いて、行動イベント検出部509は、図7に例示のテーブルの車内映像・音声ファイル名フィールド705に記載された車内映像・音声ファイルの各フレームの画像を参照し、既存の画像認識技術を用いて運転者の視線方向(正面、右又は左)を検出する。行動イベント検出部509は、運転者の視線が右方向又は左方向を向いている画像が連続して所定時間(例えば1秒)以上続いているタイミングを、「走行中」の時間帯における行動イベント「わき見」のタイミングとして抽出し、レコード1104に「わき見」を記載する。また、例えば、行動イベント検出部509は、運転者の視線が右方向と左方向を交互に繰り返すタイミングを、行動イベント「左右確認」のタイミングとして抽出し、レコード1105に「左右確認」を記載する。さらに、例えば、行動イベント検出部509は、図7に例示のテーブルの車内映像・音声ファイル名フィールド705に記載された車内映像・音声ファイルの音声データを参照し、既存の音声認識技術を用いて「ヨシ」の音声を抽出し、「音声「ヨシ」」を行動イベントとして検出する。
順序検出部503は、走行イベント検出部507が検出した走行イベントと、周辺イベント検出部508が検出した周辺イベントと、行動イベント検出部509が検出した行動イベントと、の順序を検出し、それらのイベントを時系列に並べる(ステップ806)。図12は、イベントが時系列に並べられる時系列イベントテーブルの例を示す図である。
指導対象判定部505は、判定用テーブル504が表す指導該当時系列(指導対象に該当のイベント発生順序)及び指導優先度と、順序検出部503が検出したイベントの発生順序及びイベント発生時刻に基づいて、指導対象となるイベント時系列及び指導優先度を判定する(ステップ807)。
図13は、判定用テーブル504の例を示す図である。
判定用テーブル504は、指導該当時系列を表す。指導該当時系列は、指導対象に該当として定義されたイベント時系列である。判定用テーブル504は、例えば、指導該当時系列毎にレコードを有する。一つのレコードが、一つの指導該当時系列を表す。各レコードは、基準イベントフィールド1301、事前イベントAフィールド1311A(発生タイミングフィールド1302A、イベントフィールド1303A及び有無フィールド1304A)、事前イベントBフィールド1311B(発生タイミングフィールド1302B、イベントフィールド1303B及び有無フィールド1304B)、事前イベントCフィールド1311C(発生タイミングフィールド1302C、イベントフィールド1303C及び有無フィールド1304C)、及び指導優先度フィールド1305を有する。基準イベントフィールド1301は、指導対象となるイベント時系列の基準イベント(基準とされたイベント)の種類が記載されたフィールドである。事前イベント(基準イベントよりも前に発生するイベントとして定義されたイベント)のフィールド1311A~1311Cの各々には、当該フィールド1311に対応した事前イベントについて、当該事前イベントが基準イベントよりどれだけ前に発生したか、当該事前イベントの種類、及び、当該事前イベントが基準イベントよりも前に発生していたかどうかが記載される。指導優先度フィールド1305は、当該指導該当時系列が発生していた場合の指導優先度を記載したフィールドである。図13が示す例によれば、基準イベントより前のイベントとして事前イベントA~Cの三つのイベントがあるが、基準イベントより前のイベントの数は、3より多くても少なくてもよい。また、本実施例では、「基準イベント」は、一連のイベントの最終結果としてのイベントであるため、イベント時系列の特定のために事前イベントが定義されているが、「基準イベント」は、一連のイベントの最初の原因としてのイベントでもよいし、イベントの原因でもあるし別のイベントの結果であるイベントでもよい。すなわち、基準イベントについて、事前イベントに代えて又は加えて事後イベントがあってもよい。
例えば、指導対象判定部505は、まず、図13に例示の判定用テーブル504から指導該当時系列を1件ずつ読み出し、指導該当時系列が、時系列イベントテーブルに記載のイベント時系列に適合するか否かを判定する。例えば、判定用テーブル504におけるレコード1312によれば、基準イベントが「急ブレーキ」であり、事前イベントA「車間時間 短」が基準イベント「急ブレーキ」の発生時刻より前の30秒以内に発生しており、かつ、事前イベントB「わき見」が基準イベント「急ブレーキ」の発生時刻より前の30秒以内に発生している。レコード1312が図12に例示の時系列イベントテーブルと照合されると、基準イベント「急ブレーキ」に一致するレコード1201が特定され、当該レコード1201が表すイベントより前に発生したイベントを表すレコード1202及び1203が、レコード1312における基準イベント以外の要素に一致することが特定される。そして、レコード1201~1203が表すイベント時系列が、指導優先度「10」の指導対象のイベント時系列と判定される。同様に、判定用テーブル504におけるレコード1313によれば、図12に例示の時系列イベントテーブルにおけるレコード1204~1205の各々が表すイベント時系列が、指導優先度「7」の指導対象のイベント時系列と判定される。判定用テーブル504におけるレコード1314によれば、図12に例示の時系列イベントテーブルにおけるレコード1206が表すイベント時系列が、指導優先度「5」の指導対象のイベント時系列と判定される。判定用テーブル504におけるレコード1315によれば、図12に例示の時系列イベントテーブルにおけるレコード1207~1209の各々が表すイベント時系列が、指導優先度「4」の指導対象のイベント時系列と判定される。
前日に発生した車両運転状況テーブル510が抽出されていない車両101があれば(ステップ808:YES)、処理がステップ802に戻る。前日に発生した車両運転状況テーブル510が抽出されていない車両101がなければ(ステップ808:NO)、処理がステップ809に進む。
評価出力部506は、指導対象判定部505が指導対象と判定したイベント時系列に基づく運転評価結果を表す運転評価情報を運行管理端末107に送信する(ステップ809)。運転評価情報は、指導対象のイベント時系列毎に、当該イベント時系列のうちの少なくとも一つのイベント(例えば後述の基準イベント)と、当該イベントの発生時刻と、当該イベント時系列が適合した指導該当時系列の指導優先度とを表す情報を含む。
図4に例示の運行管理端末107に、運転評価装置105から送信された運転評価情報が表す運転評価結果が表示される。
図14は、運行管理端末107の表示装置406に表示される運転評価結果画面の例を示す図である。
運転評価結果画面は、指導対象のイベント時系列(図13に例示の指導該当時系列に適合したイベント時系列)毎に、評価結果1401を含む。評価結果1401は、指導対象のイベント時系列のうちの少なくとも一つのイベント(例えば基準イベントに適合したイベント)と、当該イベントの発生時刻と、当該イベント時系列が適合した指導該当時系列の指導優先度とを含む。具体的には、例えば、評価結果1401Aは、図12に例示のレコード1201~1203が表すイベント時系列を指導対象と判定した結果である。同様に、評価結果1401Bは、図12に例示のレコード1204~1205が表すイベント時系列、評価結果1401Cは、図12に例示のレコード1206が表すイベント時系列、評価結果1401Dは、図12に例示のレコード1207~1209が表すイベント時系列をそれぞれ指導対象と判定した結果である。図14に例示するように、運転者のわき見や車間時間不足が要因となった急ブレーキの指導優先度が高く表示するため、運行管理者は指導の必要性の高い急ブレーキを効率よく判別することができる。さらに、指導の必要性の高い急ブレーキを見落としてしまう可能性も抑制することができる。
本発明の実施例2を説明する。その際、実施例1との相違点を主に説明し、実施例1との共通点については説明を省略又は簡略する。
図15は、実施例2に係る判定用テーブル504の例を示す図である。
判定用テーブル504は、手本時系列を表す。手本時系列は、手本として定義されたイベント時系列である。判定用テーブル504´は、例えば、手本時系列毎にレコードを有する。一つのレコードが、一つの手本時系列を表す。各レコードは、基準イベントフィールド1501、事前イベントAフィールド1511A(発生タイミングフィールド1502A及びイベントフィールド1503A)、事前イベントBフィールド1511B(発生タイミングフィールド1502B及びイベントフィールド1503B)、及び事前イベントCフィールド1511C(発生タイミングフィールド1502C及びイベントフィールド1503C)を有する。
実施例2では、ステップ807(図8参照)の指導対象判定は、例えば次の通り行われる。すなわち、指導対象判定部505は、図12に例示の時系列イベントテーブルが表すいずれかのイベントが、いずれかの手本時系列における基準イベントに適合するか判定する。指導対象判定部505は、当該基準イベントを含む手本時系列について、当該基準イベントに適合したイベントより前に発生したイベントが、当該手本時系列のうち当該基準イベント以外の要素に適合するか判定する。図12に例示の時系列イベントテーブルが表すイベント時系列が、いずれの手本時系列にも適合しない場合、当該イベント時系列が、指導対象のイベント時系列と判定される。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
また、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、又は、ICカード、SDカード、DVDなどの記録媒体に置くことができる。
また、上述の説明を、例えば下記のように総括することができる。下記の総括は、上述の説明に無い説明(例えば、補足説明、又は、変形例の説明)を含んでもよい。
運転評価装置105が、運転評価部520及び評価出力部506を備える。運転評価部520は、車両運転状況データ(例えば、車両運転状況テーブル510)から特定されるイベント時系列が指導対象のイベント時系列に適合するか否かを判定用データ(例えば、判定用テーブル504又は504´)に基づいて判定する指導対象判定を含んだ運転評価を行う。評価出力部506は、運転評価部520による運転評価の結果を表す運転評価情報を出力する。
車両運転状況データは、車両に関する複数のイベントと当該複数のイベントの各々の発生時刻とを表す。上述したように、イベントは、直接的又は間接的に表される。イベントが間接的に表されている場合、車両運転状況データは、図6及び図7に例示のテーブルのように、車両101が有するセンサにより検出された値とその検出の時刻とを表す情報を含んでよい。イベントが直接的に表されている場合、車両運転状況データは、図9~図11に例示のテーブルのように、イベントとその発生時刻を表してよい。
以上、上述の実施例では、車両運転状況データを基に、イベントの時系列が特定され、当該特定されたイベント時系列が、判定用データを基に、指導対象のイベント時系列と判定される。このように、指導が必要にも不要にもなり得るイベントがあっても当該イベントを含んだイベント時系列全体で指導対象か否かが判定されるので、運転評価結果に、指導が不要な運転が含まれてしまう可能性を低減でき、以って、指導が必要な運転をユーザ(例えば運行管理者)が迅速に特定することができる。
判定用データは、指導該当時系列(指導対象に該当として定義されたイベント時系列)及び手本時系列(手本として定義されたイベント時系列)の少なくとも一つを表し指導対象判定に使用されるデータである。すなわち、指導該当時系列が記録されており手本時系列が記録されていない第1の判定用データ(例えば、判定用テーブル504)と、手本時系列が記録されており指導該当時系列が記録されていない第2の判定用データ(例えば、判定用テーブル504´)とがあってもよいし、それらの判定用データが一つの判定用データであってもよい(つまり、指導該当時系列と手本時系列が混在していてもよい)。
例えば、運転評価部520が、車両運転状況データを基に特定されたイベント時系列が指導該当時系列に適合すると判定したとき、評価出力部506が出力する運転評価情報は、指導該当時系列に適合した指導対象のイベント時系列を表す情報を含んでよい。また、例えば、運転評価部520が、車両運転状況データを基に特定されたイベント時系列が手本時系列に適合しないと判定したとき、評価出力部506が出力する運転評価情報は、手本時系列に適合しない指導対象のイベント時系列を表す情報を含んでよい。
指導該当時系列も手本時系列も、基準とされたイベントである基準イベントを含んでよい。基準イベントは、別のイベントの原因及び結果のいずれにもなり得る。つまり、指導該当時系列も手本時系列も、基準イベントの他に、当該基準イベントを原因又は結果とした一つ以上のイベントを含む。このように、基準イベントが定義されることで、車両運転状況データを基に検出される複数のイベントに存在するイベント間の関係をイベント時系列として効率的に特定することができる。
例えば、指導該当時系列が、基準イベントと、当該基準イベントを原因及び/又は結果とした一つ以上のイベントの他に、当該一つ以上のイベントの有無を含んでよい。指導該当時系列に関し、指導対象判定(例えば、図8のステップ807)は、第1の判定と第2の判定を含んでよい。第1の判定は、車両運転状況データを基に検出されたイベントがいずれかの指導該当時系列における基準イベントに適合するか否かの判定でよい。第2の判定は、当該第1の判定の結果が真の場合に行われる判定であって、当該検出されたイベントより前及び/又は後のイベント発生状況を車両運転状況データを基に検出し、当該基準イベントを含むいずれかの指導該当時系列のうちの当該基準イベント以外の要素が、当該検出されたイベント発生状況に適合するか否かの判定でよい。当該第2の判定の結果が真の場合、基準イベントに適合したイベント(第1の判定の結果が真となったイベント)を含んだイベント時系列が、指導対象のイベント時系列でよい。「イベント発生状況」とは、発生した一つ以上のイベントの時系列でもよいし、イベントが発生していないといった状況でもよい。
また、例えば、手本時系列に関し、指導対象判定は、第1の判定と第2の判定を含んでよい。第1の判定は、判定車両運転状況データから検出されたイベントがいずれかの手本時系列における基準イベントに適合するか否かの判定でよい。第2の判定は、当該第1の判定の結果が真の場合に行われる判定であって、当該検出されたイベントより前及び/又は後のイベント発生状況を車両運転状況データを基に検出し、当該基準イベントを含むいずれかの手本時系列のうちの当該基準イベント以外の要素が、当該検出されたイベント発生状況に適合するか否かの判定でよい。当該第2の判定の結果が偽の場合、基準イベントに適合したイベント(第1の判定の結果が真となったイベント)を含んだイベント時系列が指導対象のイベント時系列でよい。
車両運転状況データを基に検出される複数のイベントは、走行イベントと、周辺イベント及び/又は行動イベントとを含んでよい。走行イベントは、車両101の走行に関するイベントでよい。周辺イベントは、車両101の周辺の状況に関するイベントでよい。行動イベントは、運転者の行動に関するイベントでよい。このように、走行イベントに加えて、周辺イベント及び/又は行動イベントが検出可能であり、走行イベントと、周辺イベント及び/又は行動イベントとを含んだイベント時系列を、指導該当時系列及び/又は手本時系列として定義することができる。例えば、運転者の或る行動イベントに起因した周辺イベントを原因として問題の走行イベントが発生するといった定義が可能である。故に、指導対象として適切なイベント時系列を精度良く特定することが期待できる。
指導該当時系列に関し、判定用データは、指導該当時系列毎に指導優先度を表すデータを含んでよい。運転評価情報は、指導該当時系列に適合したイベント時系列毎に、当該イベント時系列が適合した指導該当時系列の指導優先度を表す情報を含んでよい。これにより、ユーザは、それぞれ指導該当時系列に適合した複数のイベント時系列のいずれを優先的に指導対象とすれば良いかを判断することができる。
運転評価部520が、上述した第1の判定用データ(指導該当時系列を表すデータ)と第2の判定用データ(手本時系列を表すデータ)のいずれを使用するかを選択し、選択した方の判定用データを用いて指導対象判定を行ってよい。例えば、運転評価部520が、運行管理者(ユーザの一例)から指導該当時系列と手本時系列のいずれを使用するかの選択を受け付けるUI(例えばGUI)を提供し、当該UIを介して入力された情報に従い第1の判定用データと第2の判定用データのいずれを使用するかを選択してよい。或いは、運転評価部520は、運転評価の対象の期間に応じて、第1の判定用データと第2の判定用データのいずれを選択するかを決めてもよい。このようにして、効果的な運転評価を行うことが期待できる。例えば、手本時系列に適合しなくても指導該当時系列にも適合しなければ指導対象としないという運転評価と、手本時系列に適合しなければ指導対象とするという運転評価とを選択的に行うことができる。
105…運転評価装置、510…車両運転状況テーブル、504…判定用テーブル、520…運転評価部、506…評価出力部
Claims (6)
- 運転者による車両の運転を評価する運転評価装置であって、
車両運転状況データから特定されるイベント時系列が指導対象のイベント時系列に適合するか否かを判定用データに基づいて判定する指導対象判定を含んだ運転評価を行う運転評価部と、
前記運転評価の結果を表す運転評価情報を出力する評価出力部と
を備え、
前記車両運転状況データは、車両に関する複数のイベントと当該複数のイベントの各々の発生時刻とを表すデータである、
運転評価装置。 - 前記判定用データは、指導該当時系列を表すデータであり、
指導該当時系列は、指導対象に該当として定義されたイベント時系列であり、
前記運転評価部が、前記車両運転状況データを基に特定されたイベント時系列が指導該当時系列に適合すると判定したとき、前記評価出力部が出力する前記運転評価情報は、指導該当時系列に適合した指導対象のイベント時系列を表す情報を含む、
請求項1に記載の運転評価装置。 - 前記判定用データは、手本時系列を表すデータであり、
手本時系列は、手本として定義されたイベント時系列であり、
前記運転評価部が、前記車両運転状況データを基に特定されたイベント時系列が手本時系列に適合しないと判定したとき、前記評価出力部が出力する前記運転評価情報は、手本時系列に適合しない指導対象のイベント時系列を表す情報を含む、
請求項1に記載の運転評価装置。 - 指導該当時系列が、基準とされたイベントである基準イベントと、当該基準イベントを原因及び/又は結果とした一つ以上のイベントと、当該一つ以上のイベントの有無とで構成されており、
前記指導対象判定は、下記を含む、
前記車両運転状況データを基に検出されたイベントがいずれかの指導該当時系列における基準イベントに適合するか否かの第1の判定を行うこと、
当該第1の判定の結果が真の場合に、当該検出されたイベントより前及び/又は後のイベント発生状況を前記車両運転状況データを基に特定し、当該基準イベントを含むいずれかの指導該当時系列のうちの当該基準イベント以外の要素が、当該検出されたイベント発生状況に適合するか否かの第2の判定を行うこと、
前記第2の判定の結果が真の場合、基準イベントに適合したイベントを含んだイベント時系列が前記指導対象のイベント時系列である、
請求項2に記載の運転評価装置。 - 手本時系列が、基準とされたイベントである基準イベントと、当該基準イベントを原因及び/又は結果とした一つ以上のイベントとで構成されており、
前記指導対象判定は、下記を含む、
前記車両運転状況データを基に検出されたイベントがいずれかの手本時系列における基準イベントに適合するか否かの第1の判定を行うこと、
当該第1の判定の結果が真の場合に、当該検出されたイベントより前及び/又は後のイベント発生状況を前記車両運転状況データを基に検出し、当該基準イベントを含むいずれかの手本時系列のうちの当該基準イベント以外の要素が、当該検出されたイベント発生状況に適合するか否かの第2の判定を行うこと、
前記第2の判定の結果が偽の場合、基準イベントに適合したイベントを含んだイベント時系列が前記指導対象のイベント時系列である、
請求項3に記載の運転評価装置。 - 前記判定用データとして、指導該当時系列を表す第1の判定用データと手本時系列を表す第2の判定用データとがあり、
指導該当時系列は、指導対象に該当として定義されたイベント時系列であり、
手本時系列は、手本として定義されたイベント時系列であり、
前記運転評価部運転が、前記第1の判定用データと前記第2の判定用データのいずれを使用するかを選択し、選択した方の判定用データを用いて前記指導対象判定を行い、
前記第1の判定用データが選択された場合、前記運転評価部が、前記車両運転状況データを基に特定されたイベント時系列が指導該当時系列に適合すると判定したとき、前記評価出力部が出力する前記運転評価情報は、指導該当時系列に適合した指導対象のイベント時系列を表す情報を含み、
前記第2の判定用データが選択された場合、前記運転評価部が、前記車両運転状況データを基に特定されたイベント時系列が手本時系列に適合しないと判定したとき、前記評価出力部が出力する前記運転評価情報は、手本時系列に適合しない指導対象のイベント時系列を表す情報を含む、
請求項1に記載の運転評価装置。
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