JP2022128994A - 着想仲介システム及び着想仲介方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アイデアの有効活用を支援するための着想仲介システム及び着想仲介方法を提供する。【解決手段】管理サーバ20は、ユーザの着想概要と着想詳細を含む着想情報を記録する着想情報記憶部23と、既存情報を記録する既存情報記憶部24と、第1端末11及び第2端末12に接続される制御部21とを備える。そして、制御部21が、第1端末11から、着想概要と着想詳細を含む着想情報を取得して、着想情報記憶部23に記録し、着想概要を第2端末12に公開し、第2端末12から、着想情報に対応した既存情報を取得して、既存情報記憶部24に記録し、第2端末12からの詳細要求に応じて、着想情報の着想詳細を第2端末12に提供し、第2端末12からの同一性確認依頼に応じて、着想情報と既存情報との同一性を判定した結果を第2端末12に出力する。【選択図】図1
Description
本発明は、着想の有効活用を支援するための着想仲介システム及び着想仲介方法に関するものである。
多くの人によって、多様なアイデア等の着想が提供されている。このようなアイデアを考案する者に、これを商品化し販売できるメーカーを紹介し、流通させるシステムが検討されている(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載された技術においては、インターネットを利用し、集められたアイデアをユーザとされる投票等の付加価値をつけることで、必要とする情報をメーカーに提供する。提供されたメーカーから考案した者と投票した者に賞金を与えることで投票意欲は増加し、その数を増やし、宣伝効果に繋げる。
しかしながら、着想を無制限に利用希望者に開示すると、無断で利用される場合がある。このためには、着想を閲覧した利用希望者に、着想の利用制限を課すことが考えられる。ここで、着想の利用希望者が、既に同じ着想を保有していることもある。この場合、着想の利用制限により、閲覧者の自由な活動が妨げられる。
上記課題を解決するための着想仲介システムは、ユーザの着想概要と着想詳細を含む着想情報を記録する着想情報記憶部と、既存情報を記録する既存情報記憶部と、第1端末及び第2端末に接続される制御部とを備える。そして、前記制御部が、前記第1端末から、着想概要と着想詳細を含む着想情報を取得して、前記着想情報記憶部に記録し、前記着想概要を前記第2端末に公開し、前記第2端末から、前記着想情報に対応した既存情報を取得して、前記既存情報記憶部に記録し、前記第2端末からの詳細要求に応じて、前記着想情報の着想詳細を前記第2端末に提供し、前記第2端末からの同一性確認依頼に応じて、前記着想情報と前記既存情報との同一性を判定した結果を前記第2端末に出力する。
本発明によれば、着想の有効活用を支援することができる。
以下、図1~図4を用いて、着想仲介システム及び着想仲介方法を具体化した実施形態を説明する。本実施形態では、提案者(以下、カスタマ)の着想の利用希望者(以下、クライアント)への提供を仲介するサービスを提供する。この着想には、カスタマが考え付いた各種分野の思想が含まれる。例えば、発明、考案、ノウハウ、意匠、商標が含まれる。また、この着想には、漫画・小説等の原作、作詞、作曲、漫才のネタ、創作落語、コピー、動画サイト等のSNSコンテンツ、CM・番組の構成等が含まれる。また、この着想には、サービスアイデアやビジネスモデル等が含まれる。
図1に示すように、ネットワークにより接続される第1端末11、第2端末12、専門家端末15、管理サーバ20を用いる。
図1に示すように、ネットワークにより接続される第1端末11、第2端末12、専門家端末15、管理サーバ20を用いる。
(ハードウェア構成例)
図2は、第1端末11、第2端末12、専門家端末15、管理サーバ20として機能する情報処理装置H10のハードウェア構成例である。
図2は、第1端末11、第2端末12、専門家端末15、管理サーバ20として機能する情報処理装置H10のハードウェア構成例である。
情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶装置H14、プロセッサH15を有する。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアを有していてもよい。
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
入力装置H12は、利用者等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイやタッチパネル等である。
記憶装置H14は、第1端末11、第2端末12、専門家端末15、管理サーバ20の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶装置H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
プロセッサH15は、記憶装置H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、第1端末11、第2端末12、専門家端末15、管理サーバ20における各処理(例えば、後述する制御部21における処理)を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各種処理に対応する各種プロセスを実行する。例えば、プロセッサH15は、第1端末11、第2端末12、専門家端末15、管理サーバ20のアプリケーションプログラムが起動された場合、後述する各処理を実行するプロセスを動作させる。
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、(1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、(2)各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは(3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
(本実施形態の機能)
図1に示すように、本実施形態の管理サーバ20には、第1端末11、第2端末12、専門家端末15がネットワークを介して接続されている。
図1に示すように、本実施形態の管理サーバ20には、第1端末11、第2端末12、専門家端末15がネットワークを介して接続されている。
第1端末11は、着想の提供者であるカスタマ(ユーザ)が用いるコンピュータ端末である。この第1端末11は、カスタマ復号キーを保持している。
第2端末12は、着想の利用希望者であるクライアント(ユーザ)が用いるコンピュータ端末である。この第2端末12は、クライアント復号キーを保持している。
専門家端末15は、カスタマの着想と、クライアントが提示した既存情報との同一性を判定する専門家(ユーザ)が用いるコンピュータ端末である。
第2端末12は、着想の利用希望者であるクライアント(ユーザ)が用いるコンピュータ端末である。この第2端末12は、クライアント復号キーを保持している。
専門家端末15は、カスタマの着想と、クライアントが提示した既存情報との同一性を判定する専門家(ユーザ)が用いるコンピュータ端末である。
管理サーバ20は、カスタマとクライアントとの間で、着想を仲介するコンピュータシステムである。管理サーバ20は、制御部21、ユーザ情報記憶部22、着想情報記憶部23、既存情報記憶部24、許可情報記憶部25を備える。
制御部21は、後述する処理(ユーザ管理処理、登録処理、照会処理、判定処理等を含む処理)を実行する。このための着想仲介プログラムを実行することにより、制御部21は、ユーザ管理部210、登録部211、照会部212、判定部213として機能する。
ユーザ管理部210は、ユーザを認証する処理を実行する。
登録部211は、カスタマから提供された着想を登録する処理を実行する。
照会部212は、クライアントからの着想の照会を管理する処理を実行する。
判定部213は、カスタマの着想と既存情報との同一性を判定する処理を実行する。この判定部213は、着想詳細の特徴量と、既存情報の特徴量とを比較することにより、両者の同一性を判定するための同一性判定モデルを備えている。例えば、同一性があると判定された複数の文章を教師情報として用いた機械学習により、文章において同一性を判断する同一性判定モデルを生成する。また、特許出願において新規性がないと判断された請求項と、引用文献に記載された内容とを教師情報として用いてもよい。
登録部211は、カスタマから提供された着想を登録する処理を実行する。
照会部212は、クライアントからの着想の照会を管理する処理を実行する。
判定部213は、カスタマの着想と既存情報との同一性を判定する処理を実行する。この判定部213は、着想詳細の特徴量と、既存情報の特徴量とを比較することにより、両者の同一性を判定するための同一性判定モデルを備えている。例えば、同一性があると判定された複数の文章を教師情報として用いた機械学習により、文章において同一性を判断する同一性判定モデルを生成する。また、特許出願において新規性がないと判断された請求項と、引用文献に記載された内容とを教師情報として用いてもよい。
図3(a)に示すように、ユーザ情報記憶部22には、ユーザ管理レコード220が記録される。このユーザ管理レコード220は、ユーザ登録が行なわれた場合に記録される。ユーザ管理レコード220には、ユーザID、認証情報、氏名、属性、連絡先、暗号化キーに関するデータが記録される。
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
認証情報データ領域には、このユーザを認証するための情報(例えば、パスワード)に関するデータが記録される。
認証情報データ領域には、このユーザを認証するための情報(例えば、パスワード)に関するデータが記録される。
氏名データ領域には、このユーザの氏名に関するデータが記録される。
属性データ領域には、このユーザの属性に関するデータが記録される。本実施形態では、「カスタマ」、「クライアント」、「専門家」を識別するためのフラグが記録される。
属性データ領域には、このユーザの属性に関するデータが記録される。本実施形態では、「カスタマ」、「クライアント」、「専門家」を識別するためのフラグが記録される。
連絡先データ領域には、このユーザの連絡先(例えば、電子メールアドレス)に関するデータが記録される。
暗号化キーデータ領域には、このユーザが、公開鍵暗号方式で用いる暗号化キーに関するデータが記録される。この暗号化キーで暗号化された情報は、ユーザが保有する復号キーにより、復号することができる。
暗号化キーデータ領域には、このユーザが、公開鍵暗号方式で用いる暗号化キーに関するデータが記録される。この暗号化キーで暗号化された情報は、ユーザが保有する復号キーにより、復号することができる。
図3(b)に示すように、着想情報記憶部23には、着想管理レコード230が記録される。この着想管理レコード230は、着想申請が行なわれた場合に記録される。着想管理レコード230には、着想管理ID、カスタマID、登録日時、分類、タイトル、着想概要、着想詳細に関するデータが記録される。
着想管理IDデータ領域には、各着想を特定するための識別子に関するデータが記録される。
カスタマIDデータ領域には、この着想を申請したカスタマを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。
カスタマIDデータ領域には、この着想を申請したカスタマを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。
登録日時データ領域には、この着想が申請された年月日及び時刻に関するデータが記録される。
分類データ領域には、この着想が属する分類を特定するための識別子に関するデータが記録される。
分類データ領域には、この着想が属する分類を特定するための識別子に関するデータが記録される。
タイトルデータ領域には、この着想のタイトルに関するデータが記録される。
着想概要データ領域には、この着想の抽象的な概要に関するデータが記録される。この着想概要により、着想の内容そのものを把握することはできないが、着想による効果や狙い目、アピールポイント等を把握することができる。
着想詳細データ領域には、この着想の具体的な内容に関するデータが記録される。本実施形態では、着想詳細は、カスタマの暗号化キーで暗号化されて記録される。
着想概要データ領域には、この着想の抽象的な概要に関するデータが記録される。この着想概要により、着想の内容そのものを把握することはできないが、着想による効果や狙い目、アピールポイント等を把握することができる。
着想詳細データ領域には、この着想の具体的な内容に関するデータが記録される。本実施形態では、着想詳細は、カスタマの暗号化キーで暗号化されて記録される。
図3(c)に示すように、既存情報記憶部24には、既存情報管理レコード240が記録される。この既存情報管理レコード240は、既存情報の登録が行なわれた場合に記録される。既存情報管理レコード240には、クライアントID、既存情報管理ID、登録日時、既存情報に関するデータが記録される。
クライアントIDデータ領域には、各クライアントを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。
既存管理情報IDデータ領域には、このクライアントが提示した既存情報を特定するための識別子に関するデータが記録される。
既存管理情報IDデータ領域には、このクライアントが提示した既存情報を特定するための識別子に関するデータが記録される。
登録日時データ領域には、この既存情報が登録された年月日及び時刻に関するデータが記録される。
既存情報データ領域には、クライアントが提示した既存情報の内容に関するデータが記録される。本実施形態では、既存情報は、クライアントの暗号化キーで暗号化されて記録される。
既存情報データ領域には、クライアントが提示した既存情報の内容に関するデータが記録される。本実施形態では、既存情報は、クライアントの暗号化キーで暗号化されて記録される。
図3(d)に示すように、許可情報記憶部25には、許可管理レコード250が記録される。この許可管理レコード250は、カスタマの着想詳細をクライアントに提供する場合に記録される。許可管理レコード250には、着想管理ID、クライアントID、開示日時、同一性判定結果、ステータスに関するデータが記録される。
着想管理IDデータ領域には、クライアントに提供する着想を特定するための識別子に関するデータが記録される。
クライアントIDデータ領域には、着想詳細を提供するクライアントを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。
クライアントIDデータ領域には、着想詳細を提供するクライアントを特定するための識別子(ユーザID)に関するデータが記録される。
開示日時データ領域には、着想詳細を開示した年月日及び時刻に関するデータが記録される。
同一性判定結果データ領域には、着想詳細と既存情報との同一性についての判定結果に関するデータが記録される。
ステータスデータ領域には、この着想の利用状況を特定するためのフラグが記録される。
同一性判定結果データ領域には、着想詳細と既存情報との同一性についての判定結果に関するデータが記録される。
ステータスデータ領域には、この着想の利用状況を特定するためのフラグが記録される。
(処理の概要)
図4を用いて、処理の概要を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、着想受付処理を実行する(ステップS101)。具体的には、本サービスの利用希望のカスタマは、第1端末11を用いて、管理サーバ20にアクセスする。この場合、制御部21のユーザ管理部210は、第1端末11の表示装置H13に認証画面を出力する。この認証画面には、ユーザID、認証情報の入力欄が含まれる。そして、ユーザ管理部210は、認証画面に入力されたユーザID、認証情報を取得し、ユーザ情報記憶部22における登録を確認する。取得したユーザID、認証情報がユーザ情報記憶部22に登録されていない場合には、登録部211は、ログインを拒否する。一方、取得したユーザID、認証情報がユーザ情報記憶部22に登録されている場合には、ユーザ管理部210は、ログインを許可する。
図4を用いて、処理の概要を説明する。
まず、管理サーバ20の制御部21は、着想受付処理を実行する(ステップS101)。具体的には、本サービスの利用希望のカスタマは、第1端末11を用いて、管理サーバ20にアクセスする。この場合、制御部21のユーザ管理部210は、第1端末11の表示装置H13に認証画面を出力する。この認証画面には、ユーザID、認証情報の入力欄が含まれる。そして、ユーザ管理部210は、認証画面に入力されたユーザID、認証情報を取得し、ユーザ情報記憶部22における登録を確認する。取得したユーザID、認証情報がユーザ情報記憶部22に登録されていない場合には、登録部211は、ログインを拒否する。一方、取得したユーザID、認証情報がユーザ情報記憶部22に登録されている場合には、ユーザ管理部210は、ログインを許可する。
そして、ユーザ情報記憶部22に属性として「カスタマ」が登録されている場合には、登録部211は、第1端末11の表示装置H13に概要登録画面を出力する。この概要登録画面には、カスタマID、登録日(現在日時)、タイトル、着想概要等の入力欄が含まれる。そして、登録部211は、第1端末11における概要登録画面への入力完了を検知することにより着想申請を受け付けた場合、着想管理IDを付与した着想管理レコード230を生成し、カスタマID、タイトル、着想概要を記録し、着想情報記憶部23に登録する。この場合、登録部211は、着想概要に含まれるキーワードを用いて、分類を決定し、着想管理レコード230に記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、詳細の暗号化処理を実行する(ステップS102)。具体的には、制御部21の登録部211は、第1端末11の表示装置H13に詳細登録画面を出力する。この詳細登録画面には、着想詳細等の入力欄が含まれる。そして、登録部211は、詳細登録画面への入力完了を検知した場合、ユーザ情報記憶部22に記録された暗号化キーで、着想詳細を暗号化する。そして、登録部211は、暗号化された着想詳細(暗号化着想詳細情報)を、着想管理レコード230に記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、概要の開示処理を実行する(ステップS103)。具体的には、本サービスの利用希望のクライアントは、第2端末12を用いて、管理サーバ20にアクセスする。この場合、ユーザ管理部210は、第2端末12の表示装置H13に認証画面を出力する。この認証画面には、ユーザID、認証キーの入力欄が含まれる。そして、登録部211は、認証画面に入力されたユーザID、認証情報を取得し、ユーザ情報記憶部22における登録を確認する。取得したユーザID、認証情報がユーザ情報記憶部22に登録されていない場合には、登録部211は、ログインを拒否する。一方、取得したユーザID、認証情報がユーザ情報記憶部22に登録されている場合には、ユーザ管理部210は、ログインを許可する。そして、属性として「クライアント」が登録されている場合には、照会部212は、第2端末12の表示装置H13に着想検索画面を出力する。この着想検索画面には、検索キーワードの入力欄が含まれる。
そして、照会部212は、着想検索画面への入力完了を検知した場合、着想情報記憶部23において、検索キーワードを含む着想概要が記録された着想管理レコード230を検索する。そして、照会部212は、特定した着想管理レコード230の一覧表示画面を生成し、第2端末12の表示装置H13に出力する。この一覧表示画面には、着想管理レコード230の着想管理ID、タイトル、着想概要に関するデータが含まれる。
この場合、クライアントは、第2端末12を用いて、着想の概要を閲覧する。
この場合、クライアントは、第2端末12を用いて、着想の概要を閲覧する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、既存情報の登録処理を実行する(ステップS104)。具体的には、クライアントが、着想詳細の閲覧を希望する場合には、第2端末12を用いて、一覧表示画面の既存情報の登録ボタンを選択する。この場合、制御部21の照会部212は、第2端末12の表示装置H13に既存情報登録画面を出力する。この既存情報登録画面には、既存情報等の入力欄が含まれる。そして、照会部212は、既存情報登録画面への入力完了を検知することにより既存情報を申請した場合、ユーザ情報記憶部22に記録された暗号化キーで、既存情報を暗号化する。そして、照会部212は、暗号化された既存情報に対して既存情報管理IDを付与する。次に、照会部212は、クライアントID、既存情報管理ID、登録日、暗号化された既存情報(暗号化既存情報)を記録した既存情報管理レコード240を生成し、既存情報記憶部24に記録する。
そして、クライアントは、第2端末12を用いて一覧表示画面において、着想詳細の閲覧を希望するタイトルを選択する。この場合、第2端末12に管理サーバ20に、詳細要求を送信する。この詳細要求には、着想管理IDに関するデータを含める。
次に、管理サーバ20の制御部21は、復号キーの要求処理を実行する(ステップS105)。具体的には、制御部21の照会部212は、詳細要求の着想管理IDが記録された着想管理レコード230を着想情報記憶部23から取得する。そして、照会部212は、着想管理レコード230に記録された着想管理ID、カスタマIDを特定する。次に、照会部212は、着想管理ID、クライアントID、開示日(現在日時)を記録した許可管理レコード250を生成し、許可情報記憶部25に記録する。次に、照会部212は、カスタマIDが記録されたユーザ管理レコード220から連絡先、暗号化キーを特定する。そして、照会部212は、特定した連絡先に対して、復号キーの要求を送信する。この要求には、クライアントの暗号化キーを含める。復号キーの要求を受信した第1端末11は、カスタマ復号キーをクライアント暗号化キーで暗号化した暗号化復号キー情報を生成する。そして、第1端末11は、暗号化復号キー情報を管理サーバ20に提供する。
暗号化復号キー情報を取得した管理サーバ20の制御部21は、詳細情報の提供処理を実行する(ステップS106)。具体的には、制御部21の照会部212は、暗号化着想詳細情報及び暗号化復号キー情報を、第2端末12に提供する。照会部212は、この暗号化復号キー情報を、仮記憶しておく。
この場合、第2端末12は、クライアント復号キーを用いて、暗号化復号キー情報を復号することにより、カスタマ復号キーを取得する。そして、第2端末12は、カスタマ復号キーを用いて、暗号化着想詳細情報を復号した詳細表示画面を、表示装置H13に出力する。
そして、クライアントは、着想詳細情報を確認する。
ここで、クライアントは、着想詳細情報について、同一性確認依頼を行なうかどうかを判断する。例えば、既存情報と着想詳細情報とが同じと判断した場合には、同一性確認依頼を行なう。この場合には、詳細表示画面に含まれる同一性確認要求のボタンを選択する。この場合、第2端末12は、同一性確認要求を管理サーバ20に送信する。この同一性確認要求には、着想管理ID、既存情報管理ID、クライアント復号キーを含める。
ここで、クライアントは、着想詳細情報について、同一性確認依頼を行なうかどうかを判断する。例えば、既存情報と着想詳細情報とが同じと判断した場合には、同一性確認依頼を行なう。この場合には、詳細表示画面に含まれる同一性確認要求のボタンを選択する。この場合、第2端末12は、同一性確認要求を管理サーバ20に送信する。この同一性確認要求には、着想管理ID、既存情報管理ID、クライアント復号キーを含める。
同一性確認要求を取得した管理サーバ20の制御部21は、機械照合処理を実行する(ステップS107)。具体的には、制御部21の判定部213は、既存情報管理IDが記録された既存情報管理レコード240を、既存情報記憶部24から取得する。そして、判定部213は、既存情報管理レコード240の既存情報を、クライアント復号キーを用いて復号する。更に、判定部213は、クライアント復号キーを用いて、第1端末11から取得した暗号化復号キー情報を復号して、カスタマ復号キーを取得する。次に、判定部213は、着想管理IDが記録された着想管理レコード230を着想情報記憶部23から取得する。そして、判定部213は、着想管理レコード230に記録された着想詳細を、カスタマ復号キーを用いて復号する。
次に、判定部213は、既存情報と着想詳細情報とを同一性判定モデルに入力して、同一性の確率を算出する。ここでは、既存情報及び着想詳細情報に含まれる単語をそれぞれ抽出し、一致状況に応じて確率を算出する。この一致状況には、既存情報及び着想詳細情報に含まれる単語ベクトルを用いた特徴量を用いることができる。そして、判定部213は、単語ベクトルの一致状況に応じて確率を、許可管理レコード250の同一性判定結果データ領域に記録する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、専門家による同一性判定依頼処理を実行する(ステップS108)。具体的には、制御部21の判定部213は、ユーザ情報記憶部22から、「専門家」属性のユーザ管理レコード220を取得し、連絡先を特定する。そして、判定部213は、特定した連絡先の専門家端末15に、同一性判定依頼を送信する。この同一性判定依頼には、既存情報及び着想詳細情報、一致状況に応じた確率に関する情報を含める。
この場合、専門家は、専門家端末15を用いて、既存情報及び着想詳細情報の同一性を判定する。そして、専門家端末15を用いて、判定結果を管理サーバ20に送信する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、判定結果の通知処理を実行する(ステップS109)。具体的には、制御部21の判定部213は、専門家端末15から受信した判定結果を、許可管理レコード250の同一性判定結果データ領域に記録する。そして、判定部213は、この判定結果を第2端末12に送信する。
次に、管理サーバ20の制御部21は、判定結果の通知処理を実行する(ステップS109)。具体的には、制御部21の判定部213は、専門家端末15から受信した判定結果を、許可管理レコード250の同一性判定結果データ領域に記録する。そして、判定部213は、この判定結果を第2端末12に送信する。
この場合、カスタマは、着想情報の利用可否を判断する。このカスタマは、契約上、この判定結果を順守する義務を有する。ここで、既存情報と着想詳細情報とが同一でないと判定された場合、クライアントは、カスタマの許可を得なければ、着想を利用することができない。一方、既存情報と着想詳細情報とが同一と判定された場合、クライアントは、カスタマの許可なく、着想を利用することができる。そして、カスタマは、第2端末12を用いて、利用要否についての判断結果を管理サーバ20に送信する。この判断結果には、利用希望又は不利用のいずれかの情報を含める。
次に、管理サーバ20の制御部21は、判断に応じた対応処理を実行する(ステップS110)。具体的には、制御部21の照会部212は、判断結果をステータスとして、許可管理レコード250に記録する。不利用情報を取得した場合には、照会部212は、第2端末12に対して、着想の守秘、着想の不利用の順守に関する情報を送信する。
一方、利用希望情報を取得した場合には、照会部212は、クライアント及びカスタマのユーザ管理レコード220に記録された連絡先に対して、面談要求を送信する。この面談要求には、着想の利用希望について、クライアント及びカスタマの氏名に関する情報を含める。そして、クライアント及びカスタマから面談可能日を取得し、両者の面談可能日において、ウェブ会議のスケジュールを設定する。そして、照会部212は、第1端末11、第2端末12に、ウェブ会議に参加するためのアクセス情報を送信する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、着想受付処理(ステップS101)、詳細の暗号化処理(ステップS102)、概要の開示処理(ステップS103)を実行する。これにより、着想を守秘情報として管理することができる。
(1)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、着想受付処理(ステップS101)、詳細の暗号化処理(ステップS102)、概要の開示処理(ステップS103)を実行する。これにより、着想を守秘情報として管理することができる。
(2)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、既存情報の登録処理を実行する(ステップS104)。これにより、既にクライアントが保持している情報を守秘情報として管理することができる。
(3)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、復号キーの要求処理(ステップS105)、詳細情報の提供処理(ステップS106)を実行する。これにより、カスタマの着想をクライアントが確認することができる。
(4)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、機械照合処理を実行する(ステップS107)。これにより、カスタマの着想と、クライアントが提示した既存情報との同一性を効率的に判定することができる。
(5)本実施形態においては、管理サーバ20の制御部21は、専門家による同一性判定依頼処理を実行する(ステップS108)。これにより、専門家により、カスタマの着想と、クライアントが提示した既存情報との同一性を判定することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、着想受付処理を実行する(ステップS101)。ここで、公知情報を第1端末11に提供するようにしてもよい。この場合、着想概要及び着想詳細を取得した場合に、これらに含まれるキーワードを用いて、公開された情報提供サイトにおいて、公知情報を検索する。そして、キーワードが共通する公知情報を、第1端末11に提供する。これにより、ユニークな着想の登録を促進することができる。
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、着想受付処理を実行する(ステップS101)。ここで、公知情報を第1端末11に提供するようにしてもよい。この場合、着想概要及び着想詳細を取得した場合に、これらに含まれるキーワードを用いて、公開された情報提供サイトにおいて、公知情報を検索する。そして、キーワードが共通する公知情報を、第1端末11に提供する。これにより、ユニークな着想の登録を促進することができる。
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、機械照合処理を実行する(ステップS107)。ここで、公知情報を検索するようにしてもよい。この場合には、第2端末12から、公知情報が公開されたアドレスを取得する。そして、判定部213は、このアドレスから公知情報を取得し、着想情報との照合を行なう。
・上記実施形態では、カスタマ及びクライアントの公開暗号方式の暗号化キー、復号キーを用いる。仲介者等の第三者が閲覧できない状態であれば、暗号化手法は公開暗号方式に限定されるものではない。
また、着想毎や既存情報毎に、異なる暗号化キーを用いて暗号化してもよい。この場合には、着想情報記憶部23に、カスタマ暗号化キーを記録する。
また、管理サーバ20において、情報記憶部のアクセス権限管理により、各情報の提供を制限してもよい。この場合、着想情報記憶部23の着想詳細にはカスタマ及び専門家のみ、既存情報記憶部24の既存情報にはクライアント及び専門家のみのアクセスを許容する。
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、詳細の暗号化処理を実行する(ステップS102)。また、管理サーバ20の制御部21は、既存情報の登録処理を実行する(ステップS104)。ここでは、管理サーバ20の制御部21が、着想詳細や既存情報の暗号化を行なう。これに代えて、第1端末11や、第2端末12で、暗号化を行なうようにしてもよい。例えば、第1端末11で保持されている暗号化キーを用いて、第1端末11が着想詳細を暗号化する。また、第2端末12で保持されている暗号化キーを用いて、第2端末12が既存情報を暗号化する。
また、着想毎や既存情報毎に、異なる暗号化キーを用いて暗号化してもよい。この場合には、着想情報記憶部23に、カスタマ暗号化キーを記録する。
また、管理サーバ20において、情報記憶部のアクセス権限管理により、各情報の提供を制限してもよい。この場合、着想情報記憶部23の着想詳細にはカスタマ及び専門家のみ、既存情報記憶部24の既存情報にはクライアント及び専門家のみのアクセスを許容する。
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、詳細の暗号化処理を実行する(ステップS102)。また、管理サーバ20の制御部21は、既存情報の登録処理を実行する(ステップS104)。ここでは、管理サーバ20の制御部21が、着想詳細や既存情報の暗号化を行なう。これに代えて、第1端末11や、第2端末12で、暗号化を行なうようにしてもよい。例えば、第1端末11で保持されている暗号化キーを用いて、第1端末11が着想詳細を暗号化する。また、第2端末12で保持されている暗号化キーを用いて、第2端末12が既存情報を暗号化する。
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、機械照合処理(ステップS107)、専門家による同一性判定依頼処理(ステップS108)を実行する。ここで、同一性の判定方法は、これらに限定されるものではない。例えば、機械照合処理(ステップS107)の結果を、クライアントに通知するようにしてもよい。また、機械照合処理による同一性の確率(確からしさ)に応じて、処理を変更してもよい。例えば、確からしさが基準値以上の場合に、確認のために、専門家による同一性判定依頼処理(ステップS108)を実行するようにしてもよい。一方、確からしさが基準値未満の場合には、クライアントに通知して、再度、判定要求を受けた場合に、専門家による同一性判定依頼処理(ステップS108)を実行する。
・上記実施形態では、管理サーバ20が着想情報記憶部23、既存情報記憶部24を備える。情報の管理方法は、管理サーバ20を用いる場合に限定されるものではない。例えば、ブロックチェーンを用いて管理してもよい。
図5に示すように、暗号化した着想詳細や、暗号化した既存情報を、ブロックチェーン上の分散台帳に記録する。この場合、クライアントは、分散台帳にアクセスできれば、着想概要を閲覧することができる。また、復号キーを取得した第2端末12や、専門家端末15が、着想詳細や既存情報を閲覧することができる。更に、ブロックチェーンにより、改ざんを防止することができる。
図5に示すように、暗号化した着想詳細や、暗号化した既存情報を、ブロックチェーン上の分散台帳に記録する。この場合、クライアントは、分散台帳にアクセスできれば、着想概要を閲覧することができる。また、復号キーを取得した第2端末12や、専門家端末15が、着想詳細や既存情報を閲覧することができる。更に、ブロックチェーンにより、改ざんを防止することができる。
11…第1端末、12…第2端末、15…専門家端末、20…管理サーバ、21…制御部、210…ユーザ管理部、211…登録部、212…照会部、213…判定部、22…ユーザ情報記憶部、23…着想情報記憶部、24…既存情報記憶部、25…許可情報記憶部。
Claims (5)
- ユーザの着想概要と着想詳細を含む着想情報を記録する着想情報記憶部と、
既存情報を記録する既存情報記憶部と、
第1端末及び第2端末に接続される制御部とを備えた着想仲介システムであって、
前記制御部が、
前記第1端末から、着想概要と着想詳細を含む着想情報を取得して、前記着想情報記憶部に記録し、
前記着想概要を前記第2端末に公開し、
前記第2端末から、前記着想情報に対応した既存情報を取得して、前記既存情報記憶部に記録し、
前記第2端末からの詳細要求に応じて、前記着想情報の着想詳細を前記第2端末に提供し、
前記第2端末からの同一性確認依頼に応じて、前記着想情報と前記既存情報との同一性を判定した結果を前記第2端末に出力することを特徴とする着想仲介システム。 - 前記制御部が、前記着想情報に含まれる単語と、前記既存情報に含まれる単語とを用いて、同一性を判定することを特徴とする請求項1に記載の着想仲介システム。
- 前記制御部が、
暗号化された前記着想詳細を前記着想情報記憶部に記録し、
前記第2端末からの詳細要求に応じて、前記第2端末に、前記暗号化された着想詳細を復号するための情報を提供することを特徴とする請求項1又は2に記載の着想仲介システム。 - 前記制御部が、
暗号化された前記既存情報を前記既存情報記憶部に記録し、
前記第2端末からの同一性確認依頼に応じて、前記暗号化された既存情報を復号するための情報を取得することを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の着想仲介システム。 - ユーザの着想概要と着想詳細を含む着想情報を記録する着想情報記憶部と、
既存情報を記録する既存情報記憶部と、
第1端末及び第2端末に接続される制御部とを備えた着想仲介システムを用いて、着想を仲介する方法であって、
前記制御部が、
前記第1端末から、着想概要と着想詳細を含む着想情報を取得して、前記着想情報記憶部に記録し、
前記着想概要を前記第2端末に公開し、
前記第2端末から、前記着想情報に対応した既存情報を取得して、前記既存情報記憶部に記録し、
前記第2端末からの詳細要求に応じて、前記着想情報の着想詳細を前記第2端末に提供し、
前記第2端末からの同一性確認依頼に応じて、前記着想情報と前記既存情報との同一性を判定した結果を前記第2端末に出力することを特徴とする着想仲介方法。
Priority Applications (1)
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JP2021027504A JP2022128994A (ja) | 2021-02-24 | 2021-02-24 | 着想仲介システム及び着想仲介方法 |
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