JP2022127118A - 放射線像撮影装置、プログラム、情報処理装置及び放射線像撮影方法 - Google Patents

放射線像撮影装置、プログラム、情報処理装置及び放射線像撮影方法 Download PDF

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健次 島添
Kenji Shimazoe
泰之 瀬戸
Yasuyuki Seto
丞 愛甲
Susumu Aiko
健一朗 大鐘
Kenichiro Okane
美和子 高橋
Miwako Takahashi
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Abstract

【課題】術中に病変部を同定することが可能な放射線像撮影装置、プログラム、情報処理装置及び放射線像撮影方法を提供すること。【解決手段】本発明の一態様によれば、放射線像撮影装置が提供される。この放射線像撮影装置は、第1の検出器と、第2の検出器と、情報処理装置とを備える。第1の検出器は、可搬型であり、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成される。第2の検出器は、据置型であり、一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成される。情報処理装置は、第1の検出処理部と、第2の検出処理部とを備える。第1の検出処理部は、第1の検出器の検出結果に基づいて、放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成可能に構成される。第2の検出処理部は、第1の検出器の検出結果と第2の検出器の検出結果とに基づいて、放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成可能に構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、放射線像撮影装置、プログラム、情報処理装置及び放射線像撮影方法に関する。
ブドウ糖のアナログ分子に陽電子放出核種18Fを標識したFDG(fluorodeoxyglucose:フルオロデオキシグルコース)や放射性同位体、或いは放射性核種などのPET薬剤を用いたPET(positron emission tomography:陽電子放射断層撮影)検査は、癌や炎症といった病変部に集積し、撮影した画像から病変を見付けるのを容易にしている。
また、コンプトンカメラを用いて、病変を特定する技術も提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2019-117116号公報
ところで、FDG-PETによる画像は、病変を見付けるのを容易にしているものの、病変がリンパ節である場合など、切除術の術中に、病変部を同定することが困難なことが多い。また、PET装置は、大型であることから、術中にPET装置を用いて撮影を行うことも困難である。
本発明では上記事情を鑑み、術中に病変部を同定することが可能な放射線像撮影装置、プログラム、情報処理装置及び放射線像撮影方法を提供することとした。
本発明の一態様によれば、放射線像撮影装置が提供される。この放射線像撮影装置は、第1の検出器と、第2の検出器と、情報処理装置とを備える。第1の検出器は、可搬型であり、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成される。第2の検出器は、据置型であり、一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成される。情報処理装置は、第1の検出処理部と、第2の検出処理部とを備える。第1の検出処理部は、第1の検出器の検出結果に基づいて、放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成可能に構成される。第2の検出処理部は、第1の検出器の検出結果と第2の検出器の検出結果とに基づいて、放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成可能に構成される。
本発明の一態様によれば、術中に病変部を同定することが可能となる。
本発明の実施形態に係る放射線像撮影装置1の構成例を示した図である。 放射線の検出方法を説明するための図である。 第1の検出器である検出器2の外観の例を示した図である。 カメラ24の構成例を示した図である。 第2の検出器である検出器3の構成を説明するための図である。 情報処理装置5の構成を示した図である。 情報処理装置5の機能的な構成を示すブロック図である。 病変切除の流れを示すアクティビティ図である。 術前にPET装置により撮影した画像の一例を示した図である。 病変の同定と切除の流れを示すアクティビティ図である。 情報処理装置5の動作の流れを示すアクティビティ図である。 情報処理装置5の動作の流れを示すアクティビティ図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る放射線像撮影装置1の構成例を示した図である。同図に示すように、放射線像撮影装置1は、検出器2(第1の検出器)と、検出器3(第2の検出器)と、計測装置4と、情報処理装置5とを備える。
検出器2は、可搬型であり、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成される。放射線が放出される方向は、例えば、互いに180度異なる方向である。可搬型とは、術者が手に持って操作可能なものであり、具体的には、患者の腹腔内又は胸腔内に挿入して使用することができるものである。このため、検出器2は、腹腔鏡下手術又は胸腔鏡下手術に用いるポートに挿入可能な大きさである。また、検出器2は、開腹時に、術野で用いるタイプのものであってもよい。なお、検出器2の詳細については後述する。
検出器3は、据置型であり、一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成される。据置型とは、所定の位置、例えば、手術台に設置されて用いられるものであり、具体的には、手術台の患者が仰臥する面の反対の面側に設置される。
計測装置4は、検出器3に対する検出器2の相対位置を計測可能に構成されるもので、例えば、光学式の計測を行うものである。
情報処理装置5は、検出器2の検出結果と検出器3の検出結果とを処理し、術者が視認可能な画像を生成するものである。なお、情報処理装置5の詳細については後述する。
この放射線像撮影装置1は、陽電子放出核種18Fが放出する放射線を検出して画像化するものであるが、放射線の検出について説明する。図2は、放射線の検出方法を説明するための図である。同図に示すように、放射線の検出には、吸収体91と散乱体92とを用いる。吸収体91は、コンプトンカメラの吸収体であるとともに、PET装置の検出器を兼ねるものである。散乱体92は、コンプトンカメラの散乱体である。この構成では、散乱体92と吸収体91の組み合わせがコンプトンカメラとして動作して、核種Nが放出する放射線を検出するとともに、吸収体91と、この吸収体91に対向する別の吸収体91との組み合わせがPET装置として動作して、核種Nが放出する放射線を検出する。放射線像撮影装置1は、これらの原理を利用して、放射線を検出するものである。
2.検出器2
図3は、第1の検出器である検出器2の外観の例を示した図である。同図に示すように、検出器2は、把持部21と挿入部23とを備える。把持部21は、術中に術者が把持する部位であり、この把持部21には、指示部22と被計測部41とが備えられている。指示部22は、放射線の検出を検出器2のみで行うコンプトンモードと、放射線の検出を検出器2及び検出器3により行うPETモードとの切り替え指示を発するためのスイッチである。つまり、指示部22は、後述する情報処理装置5の出力部に、第1の表示情報と第2の表示情報とのいずれを出力させるかの指示を送出可能に構成される。第1の表示情報は、コンプトンモードでの検出結果を示すもので、第2の表示情報は、PETモードでの検出結果を示すものである。被計測部41は、計測装置4による計測に用いられるマーカーである。挿入部23は、患者の腹腔内又は胸腔内に挿入される部位であり、その先端部にカメラ24が備えられている。
ここで、カメラ24について説明する。図4は、カメラ24の構成例を示した図である。なお、図4では、円筒形の筐体部を透過状態にして示している。同図に示すように、カメラ24は、散乱体241と基板242と通信部243とをユニットとして、このユニットを複数備えており、このユニットは、積層された状態で、配設されている。散乱体241は、放射線を散乱させるもので、図2に示した散乱体92に相当するものである。基板242は、吸収体とともに、この吸収体が吸収した放射線に基づく電気信号を生成するための回路が搭載されているものである。この基板242に搭載されている吸収体は、図2に示した吸収体91に相当するものである。通信部243は、基板242が生成した電気信号を、ケーブル25を介して情報処理装置5に送信する。
3.検出器3
図5は、第2の検出器である検出器3の構成を説明するための図である。同図に示すように、検出器3は、吸収体31を備える。この吸収体31は、図2に示した吸収体91に相当するものである。また、検出器3は、図示は省略しているが、吸収体31が吸収した放射線に基づく電気信号を生成するための回路と、生成した電気信号を、ケーブル等を介して情報処理装置5に送信する通信部とを含む。
吸収体31は、手術台Bの患者Pが仰臥する面と反対の面、すなわち、術中に検出器2が用いられた場合に、カメラ24と対向する位置に備えられている。また、検出器3(第2の検出器)は、検出器2(第1の検出器)と対向する面が曲面である。なお、吸収体31自体は、直方体の組み合わせで構成されている。
4.計測装置4
計測装置4は、検出器3に対する検出器2の相対位置を計測するもので、具体的には、検出器2に備えられた被計測部41と、検出器3に備えられた被計測部(不図示)とのそれぞれの位置を光学的に計測し、両者の相対位置を特定するものである。なお、計測装置4自体は、既存の技術を用いているため、詳細な説明は省略する。
5.情報処理装置5
次に、情報処理装置5の構成について説明する。図6は、情報処理装置5の構成を示した図である。同図に示すように、情報処理装置5は、処理部51と、記憶部52と、一時記憶部53と、外部装置接続部54と、通信部55とを有しており、これらの構成要素が情報処理装置5の内部において通信バス56を介して電気的に接続されている。
処理部51は、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)により実現されるもので、記憶部52に記憶された所定のプログラムに従って動作し、種々の機能を実現する。
記憶部52は、様々な情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。これは、例えばハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)やソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスにより実現される。なお、記憶部52は、情報処理装置5と通信可能な別の装置に配するようにすることも可能である。
一時記憶部53は、揮発性の記憶媒体である。これは、例えばランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリにより実現され、処理部51が動作する際に一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶する。
外部装置接続部54は、例えばユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)や高精細度マルチメディアインターフェース(High-Definition Multimedia Interface:HDMI)といった規格に準じた接続部であり、キーボード等の入力装置やモニタ等の表示装置を接続可能としている。
通信部55は、例えばローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)規格に準じた通信手段であり、情報処理装置5とローカルエリアネットワークやこれを介したインターネット等のネットワークとの間の通信を実現する。
なお、情報処理装置5には、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能であり、複数のコンピュータを用いて情報処理装置5を構成することも可能である。
続いて、情報処理装置5の機能について説明する。情報処理装置5は、放射線像撮影装置1を構成するものであり、プログラムにしたがって動作することで、後述する各機能部を実現する。このプログラムは、コンピュータを情報処理装置として動作又は機能させるプログラムである。また、このプログラムは、磁気ディスク、光ディスク、磁気光ディスク、半導体記憶装置等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することができ、このプログラムを記録した記録媒体、つまり、コンピュータを情報処理装置5として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を、流通させること等に利用することができる。
図7は、情報処理装置5の機能的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理装置5は、第1の検出処理部である検出処理部501と、第2の検出処理部である検出処理部502と、表示情報生成部503と、受付部504と、入力部505と、出力部506とを備える。
検出処理部501は、検出器2の検出結果に基づいて、放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成可能に構成される。このとき、検出処理部501は、計測装置4の計測結果に応じて第1の検出情報を補正するようにしてもよい。この第1の検出情報は、コンプトンモードの出力として用いられる。
検出処理部502は、検出器2の検出結果と検出器3の検出結果とに基づいて、放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成可能に構成される。このとき、検出処理部502は、計測装置4の計測結果に応じて第2の検出情報を補正するようにしてもよい。この第2の検出情報は、PETモードの出力として用いられる。
表示情報生成部503は、第1の検出情報を画像化した第1の表示情報と、第2の検出情報を画像化した第2の表示情報とを生成可能に構成される。このとき、表示情報生成部503は、第1の表示情報又は第2の表示情報を、腹腔鏡が出力する画像、胸腔鏡が出力する画像、超音波診断装置が出力する画像等の画像に重畳するようにしてもよい。
受付部504は、出力部506に、第1の表示情報と第2の表示情報とのいずれを出力させるかの指示、つまり、コンプトンモードでの出力を行うかPETモードでの出力を行うかを受け付け可能に構成される。具体的には、受付部504は、検出器2の指示部22の操作に応じた信号を指示として受け付ける。なお、検出器2が指示部22を有さない場合など、情報処理装置5に接続された図示しないキーボード等から、当該指示を受け付けるようにしてもよい。
入力部505は、腹腔鏡7と、胸腔鏡と、超音波診断装置8とのいずれかが出力する画像を入力可能に構成される。入力部505に入力された画像は、表示情報生成部503が第1の表示情報や第2の情報を重畳する際に用いられる。
出力部506は、第1の表示情報と、第2の表示情報とのいずれか一方を表示装置6へ出力する。
6.放射線像の撮影方法
次に、放射線像の撮影方法について説明する。放射線像撮影方法は、第1のステップと、第2のステップとを備える。第1のステップは、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成された可搬型の第1の検出器の検出結果に基づいて、放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成する。第2のステップは、第1の検出器の検出結果と、一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成された据置型の第2の検出器の検出結果とに基づいて、放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成する。放射線が放出される方向は、例えば、互いに180度異なる方向である。
ここで、放射線像の撮影の流れを具体的に説明する。図8は、病変切除の流れを示すアクティビティ図である。
まず、術前の処理として、術者又はその補助者が、患者にFDGを投与する(A101)。そして、術者が術前のPET撮影の要否を判断し(A102)、PET撮影が必要と判断した場合には、PET装置により、FDG-PET撮影を行う(A103)。その後、術者等が病変の切除前処理を行う(A104)。切除前処理は、患者への麻酔や腹腔鏡ポート等の装着を含む処理である。そして、病変の切除術が行われ、この際に、病変の同定と切除が行われる(A105)。この病変の特定に際して、放射線像撮影装置1による撮影が行われるが、この処理については後述する。そして、病変が切除されると、切除後処理が行われ(A106)、切除術が終了する。切除後処理は、腹腔鏡ポート等の装着に際して切開した部分の縫合や麻酔からの覚醒等を含むものである。
ところで、術前にPET装置により撮影した画像は、例えば、図9に示すようなものである。この画像中のリンパ節Lは、その存在は、確認できるものの、複数あるリンパ節のうちの、どのリンパ節であるかを同定することは困難である。そのため、術中に、病変部を同定するための処理が必要である。
続いて、A105の病変の同定と切除の処理の詳細を説明する。図10は、病変の同定と切除の流れを示すアクティビティ図である。
術者は、まず、指示部22を操作して、出力部506から出力される画像を第1の表示情報に基づくものとするコンプトンモードへの切替を行う(A201)。コンプトンモードは、比較的広域から放射線を検出することができるため、術者は、コンプトンモードにより広域サーベイを行う(A202)。この広域サーベイは、病変が検出されるまで行われる(A203で[病変非検出]、A204で[継続])。
そして、コンプトンモードで病変が検出されると(A203で[病変検出])、術者は、指示部22を操作して、出力部506から出力される画像を第2の表示情報に基づくものとするPETモードへの切替を行う(A205)。PETモードは、比較的狭い範囲から放射線を検出することができるため、術者は、PETモードにより先に検出された病変の計測を行うとともに(A206)、その病変の詳細位置を確認する(A207)。そして、術者は、これらの結果から病変の切除の要否を判断する(A208)。病変の切除の要否の判断は、例えば、病変の悪性度を指標の一つとして評価することで行われる。そして、当該病変が切除対象であるものと判断すると(A208で[切除対象])、術者は、当該病変の切除を行い(A209)、切除した病変部を病理診断に付す(A210)。なお、病理診断に代えて、放射線像撮影装置1をPETモードで動作させて、切除した病変部を撮影して、切除部の確認を行うようにしてもよい。
続いて、術者は、指示部22を操作して、コンプトンモードへの切替を行い(A201)、コンプトンモードで、残存病変の有無を確認する。この残存病変の有無の確認は、術者が病変を切除した場合と(A209)、術者が当該病変を切除の対象と判断しなかった場合と(A208で[非対象])のいずれの場合も行われる。残存病変が検出された場合には、同様の処理を繰り返し、残存病変が検出されなければ、術者の判断により、病変の同定と切除の処理を終了する(A203で[病変非検出]、A204で[終了])。
次に、術者が病変の同定と切除の処理を行っている際の情報処理装置5の動作の流れを説明する。図11は、情報処理装置5の動作の流れを示すアクティビティ図である。
情報処理装置5は、動作をしている間(A301で[継続])、受付部504がコンプトンモードでの出力指示を受け付けると(A302で[コンプトンモード])、検出処理部501が検出処理を行って第1の検出情報を生成し(A303)、表示情報生成部503が第1の検出情報に基づいて第1の表示情報を生成し(A304)、出力部506が第1の表示情報を表示装置6へ出力する(A305)。一方、受付部504がPETモードでの出力指示を受け付けると(A302で[PETモード])、検出処理部502が検出処理を行って第2の検出情報を生成し(A306)、表示情報生成部503が第2の検出情報に基づいて第2の表示情報を生成し(A307)、出力部506が第2の表示情報を表示装置6へ出力する(A308)。なお、情報処理装置5は、シャットダウン指示を受け付けた場合等は、動作を終了する(A301で[終了])。
また、情報処理装置5は、第1の表示情報と第2の表示情報を並行して生成し、指示部22からの指示に応じて出力のみを切り替えるようにすることができる。図12は、情報処理装置5の動作の流れを示すアクティビティ図である。
情報処理装置5は、動作をしている間(A401で[継続])、検出処理部501が検出処理を行って第1の検出情報を生成し(A402)、これと並行して、検出処理部502が検出処理を行って第2の検出情報を生成する(A403)。そして、表示情報生成部503が第1の検出情報に基づいて第1の表示情報を生成するとともに、第2の検出情報に基づいて第2の表示情報を生成する(A404)。そして、受付部504がコンプトンモードでの出力指示を受け付けた場合には(A405で[コンプトンモード])、出力部506が第1の表示情報を表示装置6へ出力し(A406)、受付部504がPETモードでの出力指示を受け付けた場合には(A405で[PETモード])、出力部506が第2の表示情報を表示装置6へ出力する(A407)。なお、情報処理装置5は、シャットダウン指示を受け付けた場合等は、動作を終了する(A401で[終了])。
7.その他
本発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記放射線像撮影装置において、前記第1の検出器は、腹腔鏡下手術又は胸腔鏡下手術に用いるポートに挿入可能な大きさである、放射線像撮影装置。
前記放射線像撮影装置において、計測装置を備え、前記計測装置は、前記第2の検出器に対する前記第1の検出器の相対位置を計測可能に構成され、前記第1の検出処理部は、前記計測装置の計測結果に応じて前記第1の検出情報を補正し、前記第2の検出処理部は、前記計測装置の計測結果に応じて前記第2の検出情報を補正する、放射線像撮影装置。
前記放射線像撮影装置において、前記情報処理装置は、表示情報生成部を備え、前記表示情報生成部は、前記第1の検出情報を画像化した第1の表示情報と、前記第2の検出情報を画像化した第2の表示情報とを生成可能に構成される、放射線像撮影装置。
前記放射線像撮影装置において、前記情報処理装置は、出力部と、受付部とを備え、前記出力部は、前記第1の表示情報と、前記第2の表示情報とのいずれか一方を出力可能に構成さえ、前記受付部は、前記出力部に、前記第1の表示情報と前記第2の表示情報とのいずれを出力させるかの指示を受け付け可能に構成される、放射線像撮影装置。
前記放射線像撮影装置において、前記第1の検出器は、指示部を備え、前記指示部は、前記出力部に、前記第1の表示情報と前記第2の表示情報とのいずれを出力させるかの指示を送出可能に構成される、放射線像撮影装置。
前記放射線像撮影装置において、前記情報処理装置は、入力部を備え、前記入力部は、腹腔鏡と胸腔鏡と超音波診断装置とのいずれかが出力する画像を入力可能に構成され、前記表示情報生成部は、前記第1の表示情報又は前記第2の表示情報を前記画像に重畳可能に構成される、放射線像撮影装置。
前記放射線像撮影装置において、前記第2の検出器は、前記第1の検出器と対向する面が曲面である、放射線像撮影装置。
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、コンピュータを前記情報処理装置として機能させるプログラム。
コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータを前記情報処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
情報処理装置であって、第1の検出処理部と、第2の検出処理部とを備え、前記第1の検出処理部は、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成された可搬型の第1の検出器の検出結果に基づいて、前記放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成可能に構成され、前記第2の検出処理部は、前記第1の検出器の検出結果と、前記一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成された据置型の第2の検出器の検出結果とに基づいて、前記放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成可能に構成される、情報処理装置。
放射線像撮影方法であって、第1のステップと、第2のステップとを備え、前記第1のステップは、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成された可搬型の第1の検出器の検出結果に基づいて、前記放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成し、前記第2のステップは、前記第1の検出器の検出結果と、前記一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成された据置型の第2の検出器の検出結果とに基づいて、前記放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成する放射線像撮影方法。
もちろん、この限りではない。
1 :放射線像撮影装置
2 :検出器
3 :検出器
4 :計測装置
5 :情報処理装置
6 :表示装置
7 :腹腔鏡
8 :超音波診断装置
18F :陽電子放出核種
21 :把持部
22 :指示部
23 :挿入部
24 :カメラ
25 :ケーブル
31 :吸収体
41 :被計測部
51 :処理部
52 :記憶部
53 :一時記憶部
54 :外部装置接続部
55 :通信部
56 :通信バス
91 :吸収体
92 :散乱体
241 :散乱体
242 :基板
243 :通信部
501 :検出処理部
502 :検出処理部
503 :表示情報生成部
504 :受付部
505 :入力部
506 :出力部
B :手術台
L :リンパ節
N :核種
P :患者

Claims (12)

  1. 放射線像撮影装置であって、
    第1の検出器と、第2の検出器と、情報処理装置とを備え、
    前記第1の検出器は、可搬型であり、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成され、
    前記第2の検出器は、据置型であり、前記一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成され、
    前記情報処理装置は、第1の検出処理部と、第2の検出処理部とを備え、
    前記第1の検出処理部は、前記第1の検出器の検出結果に基づいて、前記放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成可能に構成され、
    前記第2の検出処理部は、前記第1の検出器の検出結果と前記第2の検出器の検出結果とに基づいて、前記放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成可能に構成される、
    放射線像撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線像撮影装置において、
    前記第1の検出器は、腹腔鏡下手術又は胸腔鏡下手術に用いるポートに挿入可能な大きさである、
    放射線像撮影装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の放射線像撮影装置において、
    計測装置を備え、
    前記計測装置は、前記第2の検出器に対する前記第1の検出器の相対位置を計測可能に構成され、
    前記第1の検出処理部は、前記計測装置の計測結果に応じて前記第1の検出情報を補正し、
    前記第2の検出処理部は、前記計測装置の計測結果に応じて前記第2の検出情報を補正する、
    放射線像撮影装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の放射線像撮影装置において、
    前記情報処理装置は、表示情報生成部を備え、
    前記表示情報生成部は、前記第1の検出情報を画像化した第1の表示情報と、前記第2の検出情報を画像化した第2の表示情報とを生成可能に構成される、
    放射線像撮影装置。
  5. 請求項4に記載の放射線像撮影装置において、
    前記情報処理装置は、出力部と、受付部とを備え、
    前記出力部は、前記第1の表示情報と、前記第2の表示情報とのいずれか一方を出力可能に構成さえ、
    前記受付部は、前記出力部に、前記第1の表示情報と前記第2の表示情報とのいずれを出力させるかの指示を受け付け可能に構成される、
    放射線像撮影装置。
  6. 請求項5に記載の放射線像撮影装置において、
    前記第1の検出器は、指示部を備え、
    前記指示部は、前記出力部に、前記第1の表示情報と前記第2の表示情報とのいずれを出力させるかの指示を送出可能に構成される、
    放射線像撮影装置。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の放射線像撮影装置において、
    前記情報処理装置は、入力部を備え、
    前記入力部は、腹腔鏡と胸腔鏡と超音波診断装置とのいずれかが出力する画像を入力可能に構成され、
    前記表示情報生成部は、前記第1の表示情報又は前記第2の表示情報を前記画像に重畳可能に構成される、
    放射線像撮影装置。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の放射線像撮影装置において、
    前記第2の検出器は、前記第1の検出器と対向する面が曲面である、
    放射線像撮影装置。
  9. コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムであって、
    コンピュータを請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させる
    プログラム。
  10. コンピュータを情報処理装置として動作させるプログラムを記録した記録媒体であって、
    コンピュータを請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  11. 情報処理装置であって、
    第1の検出処理部と、第2の検出処理部とを備え、
    前記第1の検出処理部は、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成された可搬型の第1の検出器の検出結果に基づいて、前記放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成可能に構成され、
    前記第2の検出処理部は、前記第1の検出器の検出結果と、前記一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成された据置型の第2の検出器の検出結果とに基づいて、前記放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成可能に構成される、
    情報処理装置。
  12. 放射線像撮影方法であって、
    第1のステップと、第2のステップとを備え、
    前記第1のステップは、検体から放射性崩壊により発生して互いに異なる方向に放出される一対の放射線のうちの一方の放射線を検出可能に構成された可搬型の第1の検出器の検出結果に基づいて、前記放射線の放出源の位置情報を含む第1の検出情報を生成し、
    前記第2のステップは、前記第1の検出器の検出結果と、前記一対の放射線のうちの他方の放射線を検出可能に構成された据置型の第2の検出器の検出結果とに基づいて、前記放出源の位置情報を含む第2の検出情報を生成する
    放射線像撮影方法。
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