JP2022124767A - 電源回路、電源電圧の供給方法、電源遮断保護コントローラ、データ記憶装置 - Google Patents

電源回路、電源電圧の供給方法、電源遮断保護コントローラ、データ記憶装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電源喪失に対してよりロバストな電源回路を提供する。【解決手段】電源回路100Aにおいて、スイッチSW1は、入力ライン104と出力ライン108の間に設けられる。昇圧コンバータ120は、入力電圧VINにもとづく電圧を昇圧し、バックアップキャパシタ102に供給する。昇圧コンバータ120は、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態において、入力ノードの電圧を昇圧する。降圧コンバータ110は、入力ノードがバックアップキャパシタ102と接続され、出力ノードが出力ライン108と接続され、出力ノードに生ずるバス電圧VBUSが目標電圧VREF(BUCK)に近づくように動作する。コントローラ130は、昇圧コンバータ120のイネーブル・ディセーブル状態と、スイッチSW1のオン、オフを制御する。【選択図】図2

Description

本開示は、電源回路に関する。
電子部品には、安定した電源電圧の供給が欠かせない。ソリッドステートドライブやハードディスクなどの記憶装置は、電源電圧が瞬断されると、記憶中のデータの破壊、消失のおそれがある。入力電圧が遮断された後も、負荷がデータ対比などの必要な保護処理を実行する期間、電源電圧を維持することが求められる。このような機能は、電源遮断保護、PLP(Power Loss Protection)、PLI(Power Loss Imminent)、PFP(Power Failure Protection)などと称される。
図1は、PLP機能を備えるシステムのブロック図である。システム2は、電源10、負荷20および電源回路30を備える。電源10は、12V程度の入力電圧VINを生成する。負荷20は、PMIC(電源管理回路)22および複数の電子部品24_1~24_nを含む。PMIC22は、12Vの電源電圧VDDを受け、それを昇圧あるいは降圧し、電子部品24_1~24_nに供給する。
電源回路30は、電源10と負荷20の間に設けられる。電源回路30は、スイッチ32、バックアップキャパシタ34、昇圧コンバータ36を備える。
スイッチ32は、電源10と負荷20を結ぶ電源ライン38上に設けられる。有効な入力電圧VINが供給される間、スイッチ32はオンとなり、入力電圧VINが電源電圧VDDとして負荷20に供給される。昇圧コンバータ36の入力端子INは、電源ライン38と接続され、出力端子OUTは、バックアップキャパシタ34と接続される。昇圧コンバータ36は、入力電圧VINが供給されている間、入力電圧VINを昇圧し、バックアップキャパシタ34を充電する。バックアップキャパシタ34の容量をC、バックアップキャパシタ34に発生する電圧をVstorageとすると、バックアップキャパシタ34に蓄えられる電荷QおよびエネルギーEは、以下の式で表される。
Q=C・Vstorage
Eは、E=C・Vstorage /2
電源回路30は、入力電圧VINの遮断(喪失)を検出すると、スイッチ32をオフする。そして昇圧コンバータ36は、OUT側を入力、IN側を出力とする降圧コンバータとして逆方向に動作し、バックアップキャパシタ34のキャパシタ電圧Vstorageを、電源電圧VDDの電圧レベルに降圧し、負荷20に供給する。
特開2021-5924号公報
図1の電源回路30は、通常時の昇圧動作と、電源喪失時の降圧動作の切りかえに、遅延がある。この遅延が長いと、電源喪失時に、電源ライン38の電圧VDDが低下し、負荷20が動作不能となってしまう。
本開示は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、電源喪失に対してよりロバストな電源回路の提供にある。
本開示のある態様は、電源回路に関する。電源回路は、入力電圧を受けるべき入力ラインと、負荷と接続されるべき出力ラインと、入力ラインと出力ラインの間に設けられたスイッチと、バックアップキャパシタと、入力ノードに、入力電圧にもとづく電圧が供給され、出力ノードがバックアップキャパシタと接続され、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態において、出力ノードに入力ノードの電圧を昇圧する昇圧コンバータと、入力ノードがバックアップキャパシタと接続され、出力ノードが出力ラインと接続され、出力ノードに生ずるバス電圧が目標電圧に近づくように動作する降圧コンバータと、昇圧コンバータのイネーブル・ディセーブル状態と、スイッチのオン、オフを制御するコントローラと、を備える。
本開示の別の態様は、電源遮断保護コントローラである。この電源遮断保護コントローラは、入力ラインと接続されるべき入力端子と、出力ラインと接続されるべき出力端子と、入力ラインと出力ラインの間に設けられたスイッチの制御端子と接続されるべきゲート制御端子と、バックアップキャパシタと接続されるべきバックアップ端子と、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態において、入力端子に供給される入力電圧にもとづく電圧を昇圧し、バックアップ端子に電力を供給するように構成される昇圧コンバータを制御する昇圧コンバータコントローラと、バックアップ端子の電圧を降圧し、出力ラインに電力を供給するように構成される降圧コンバータを制御する降圧コンバータコントローラと、昇圧コンバータのイネーブル・ディセーブルを制御するとともに、ゲート制御端子に、スイッチのオン、オフを指示するゲート電圧を発生するコントローラと、を備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示のある態様によれば、電源喪失に対してよりロバストな電源回路を提供できる。
図1は、PLP機能を備えるシステムのブロック図である。 図2は、実施形態1に係る電源回路を備えるシステムのブロック図である。 図3は、図2の電源回路の動作波形図である。 図4は、実施形態2に係る電源回路を備えるシステムのブロック図である。 図5は、図4の電源回路の構成例を示す回路図である。 図6は、PLP機能付きのデータ記憶装置のブロック図である。
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。またこの概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、実施形態の欠くべからざる構成要素を限定するものではない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
一実施形態に係る電源回路は、入力電圧を受けるべき入力ラインと、負荷と接続されるべき出力ラインと、入力ラインと出力ラインの間に設けられたスイッチと、バックアップキャパシタと、入力ノードに、入力電圧にもとづく電圧が供給され、出力ノードがバックアップキャパシタと接続され、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態において、出力ノードに入力ノードの電圧を昇圧する昇圧コンバータと、入力ノードがバックアップキャパシタと接続され、出力ノードが出力ラインと接続され、出力ノードに生ずるバス電圧が目標電圧に近づくように動作する降圧コンバータと、昇圧コンバータのイネーブル・ディセーブル状態と、スイッチのオン、オフを制御するコントローラと、を備える。
この構成によると、降圧コンバータを常時動作させておくことにより、電源喪失が発生したときに、降圧コンバータの起動を待つ必要がないため、バックアップキャパシタに蓄えておいた電力を、速やかに負荷に供給することができる。
一実施形態において、降圧コンバータにおける目標電圧は、入力電圧の正常レベルより低く定められてもよい。これにより、降圧コンバータを実質的に休止状態としつつ、フィードバックループの動作点を適正な状態に保つことができ、電源喪失後の応答性を高めることができる。
一実施形態において、昇圧コンバータは、ダイオード整流型であってもよい。
一実施形態において、電源回路は、入力ノードが入力ラインと接続され、入力電圧より低い電圧レベルに安定化された内部電圧を生成する定電圧回路をさらに備えてもよい。昇圧コンバータの入力ノードには、内部電圧が供給されてもよい。定電圧回路の出力ノードに、平滑化コンデンサを接続しておくことにより、この平滑化コンデンサに蓄えられたエネルギーも、電源喪失時に電力源として利用できる。
一実施形態において、昇圧コンバータの入力ノードには、入力電圧が供給されてもよい。
一実施形態において、コントローラは、バックアップキャパシタに生ずるバックアップ電圧を受け、バックアップ電圧を利用して、スイッチを駆動してもよい。スイッチの駆動には、高電圧が必要であるところ、バックアップ電圧を利用することで、チャージポンプ回路が不要となる。
一実施形態に係る電源遮断保護コントローラである。この電源遮断保護コントローラは、入力ラインと接続されるべき入力端子と、出力ラインと接続されるべき出力端子と、入力ラインと出力ラインの間に設けられたスイッチの制御端子と接続されるべきゲート制御端子と、バックアップキャパシタと接続されるべきバックアップ端子と、バックアップ端子の電圧を降圧し、出力ラインに電力を供給するように構成される降圧コンバータを制御する降圧コンバータコントローラと、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態において、入力端子に供給される入力電圧にもとづく電圧を昇圧し、バックアップ端子に電力を供給するように構成される昇圧コンバータを制御する昇圧コンバータコントローラと、昇圧コンバータのイネーブル・ディセーブルを制御するとともに、ゲート制御端子に、スイッチのオン、オフを指示するゲート電圧を発生するコントローラと、を備える。
この構成によると、降圧コンバータを常時動作させておくことにより、電源喪失が発生したときに、降圧コンバータの起動を待つ必要がないため、バックアップキャパシタに蓄えておいた電力を、速やかに負荷に供給することができる。
一実施形態において降圧コンバータの出力電圧の目標電圧は、入力電圧の正常レベルより低く定められてもよい。これにより、降圧コンバータを実質的に休止状態としつつ、降圧コンバータコントローラのフィードバックループの動作点を適正な状態に保つことができ、電源喪失後の応答性を高めることができる。
一実施形態において昇圧コンバータは、ダイオード整流型であってもよい。
一実施形態において、電源遮断保護コントローラは、入力電圧を受け、入力電圧より低い電圧レベルに安定化された内部電圧を生成する定電圧回路をさらに備えてもよい。昇圧コンバータの入力ノードには、内部電圧が供給されてもよい。定電圧回路の出力ノードに、平滑化コンデンサを接続しておくことにより、この平滑化コンデンサに蓄えられたエネルギーも、電源喪失時に電力源として利用できる。
一実施形態において、コントローラは、バックアップキャパシタに生ずるバックアップ電圧を受け、バックアップ電圧を利用して、ゲート電圧を生成してもよい。スイッチの駆動には、高電圧が必要であるところ、バックアップ電圧を利用することで、チャージポンプ回路が不要となる。
一実施形態において、電源遮断保護コントローラは、ひとつの半導体基板に集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
(実施形態)
以下、好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。また、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
(実施形態1)
図2は、実施形態1に係る電源回路100Aを備えるシステム2Aのブロック図である。システム2Aは、電源10、負荷20および電源回路100Aを備える。電源10は、たとえばAC/DCコンバータやUSB(Universal Serial Bus)バスであり、所定の第1電圧レベル(以下、12Vとする)の直流の入力電圧VINを電源回路100Aに供給する。
負荷20は、PMIC22および複数の電子部品24_1~24_nを含む。
電源回路100Aは、入力電圧VINを受け、負荷20に対して、バス電圧VBUSを供給する。
電源回路100Aは、入力ライン104、出力ライン108、スイッチSW1、バックアップキャパシタ102、降圧コンバータ(Buckコンバータ)110、昇圧コンバータ(Boostコンバータ)120、コントローラ130を備える。
入力ライン104には、入力電圧VINが供給される。出力ライン108には、負荷20が接続される。スイッチSW1は、入力ライン104と出力ライン108の間に設けられる。
昇圧コンバータ120は、入力ノードINに、入力電圧VINにもとづく電圧(本実施形態では、入力電圧VIN)が供給され、出力ノードOUTがバックアップキャパシタ102と接続される。昇圧コンバータ120は、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、イネーブル状態において、出力ノードOUTに入力電圧VINを昇圧した電圧(バックアップ電圧ともいう)VSTORAGEを発生する。昇圧コンバータ120の出力であるバックアップ電圧VSTORAGEの目標電圧VREF(BOOST)は、たとえば24V程度に定められる。
降圧コンバータ110は、入力ノードINがバックアップキャパシタ102と接続され、出力ノードOUTが出力ライン108と接続されている。降圧コンバータ110は、出力ノードOUTに生ずるバス電圧VBUSが目標電圧VREF(BUCK)に近づくように動作する。
コントローラ130には、電源として入力電圧VINが供給されている。なお、コントローラ130には、定電圧回路(図2に不図示、図4の140)が生成する電源電圧が電源として供給されてもよい。コントローラ130は、昇圧コンバータ120のイネーブル・ディセーブル状態と、スイッチSW1のオン、オフを制御する。具体的には、コントローラ130は、昇圧コンバータ120のイネーブル・ディセーブル状態を指示するイネーブル信号EN_BOOSTと、スイッチSW1のオン、オフを指示する制御信号CTRL_SWを生成する。
コントローラ130には、バックアップ電圧VSTORAGEが供給される。コントローラ130は、このバックアップ電圧VSTORAGEを利用して、スイッチSW1のゲート制御信号CTRL_SWを生成することができる。バックアップ電圧VSTORAGEは入力電圧VINよりも高いから、スイッチSW1は、PMOSトランジスタではなく、NMOSトランジスタを用いて構成することができる。
コントローラ130は、入力電圧VINを直接的、または間接的に監視し、入力電圧VINが、正常電圧範囲から逸脱すると、電源喪失状態と判定して、スイッチSW1をオフする。正常電圧範囲の下限値をVTHとするとき、VIN<VTHとなると、スイッチSW1がオフとなる。たとえばしきい値電圧VTHは、9Vである。コントローラ130は、スイッチSW1より電源10側の入力電圧VINを監視してもよいし、スイッチSW1よりも負荷20側のバス電圧VBUSを監視してもよい。
好ましくは、降圧コンバータ110における出力の目標電圧VREF(BUCK)は、入力電圧VINの正常レベル(たとえば12V)より低く定めるとよい。より好ましくは、正常電圧範囲の下限VTHよりも低く定めるとよい。
REF(BUCK)<VTH
たとえば降圧コンバータ110の目標電圧VREF(BUCK)は、8Vに設定される。本実施形態において、降圧コンバータ110は、電流ソース能力のみを有し、電流シンク能力を有しない。したがって、バス電圧VBUSが目標電圧VREF(BUCK)より高い状態では、降圧コンバータ110は、動作はしているが、バス電圧VBUSに影響を与えることはない。
またコントローラ130は、入力電圧VINが正常電圧範囲であるとき(VIN>VTH)、昇圧コンバータ120をイネーブル状態とし、入力電圧VINが正常電圧範囲から逸脱すると(VIN<VTH)、昇圧コンバータ120をディセーブル状態とする。
以上が電源回路100Aの構成である。続いてその動作を説明する。
図3は、図2の電源回路100Aの動作波形図である。時刻tより前において、入力電圧VINは正常レベル(12V)である。このとき、スイッチSW1はオン状態であり、出力ライン108には、入力電圧VINと実質的に同じ電圧レベルであるバス電圧VBUSが発生し、負荷20に供給される。
時刻tに入力電圧VINが低下しはじめる。入力電圧VINの低下に追従して、バス電圧VBUSも低下する。時刻tに入力電圧VINがしきい値電圧VTHを下回ると、コントローラ130は、電源喪失状態と判定し、スイッチSW1をオフし、昇圧コンバータ120をディセーブル状態とする。これにより昇圧コンバータ120による無駄な消費電力が削減される。
時刻t以降、降圧コンバータ110によってバス電圧VBUSが、目標電圧VREF(BUCK)に維持される。負荷20は、このときのバス電圧VBUSを電源として動作し続ける。バックアップキャパシタ102の放電が進むにしたがい、バックアップ電圧VSTORAGEは低下していく。バックアップ電圧VSTORAGEが目標電圧VREF(BUCK)を下回ると、バス電圧VBUSは低下していく。
以上が電源回路100Aの動作である。この電源回路100Aによれば、図1のシステムのように、コンバータの昇圧動作から降圧動作への切りかえが不要となるため、切りかえに伴う遅延が存在しない。したがって、バス電圧VBUSが低下するのを防止できる。
具体的には降圧コンバータ110は、入力電圧VINが正常である状況においても、バス電圧VBUSには影響を与えないが、動作し続けている。したがって時刻tにスイッチSW1がオフした直後に、直ちにバス電圧VBUSを目標電圧VREF(BUCK)に安定化することができる。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る電源回路100Bを備えるシステム2Bのブロック図である。実施形態1と重複する説明は省略し、相違点のみを説明する。電源回路100Bは、定電圧回路140をさらに備える。定電圧回路140は、入力電圧VINを受け、所定の電圧レベルに安定化された内部電圧VREGを生成する。たとえば内部電圧VREGは5Vである。
昇圧コンバータ120の入力ノードINには入力電圧VINに代えて、内部電圧VREGが供給されている。昇圧コンバータ120は内部電圧VREGを昇圧し、バックアップキャパシタ102にバックアップ電圧VSTORAGEを発生して、バックアップキャパシタ102にエネルギーを蓄える。
以上が電源回路100Bの構成である。この電源回路100Bによれば、実施形態1と同様の効果が得られる。
さらに電源回路100Bでは、昇圧コンバータ120の入力ノードINに、定電圧回路140の出力ノードに接続される平滑化キャパシタ142が接続されることとなる。したがって、入力電圧VINが喪失した後も、昇圧コンバータ120は、平滑化キャパシタ142の電荷をエネルギー源として、バックアップキャパシタ102に電力を供給することができる。したがって電源喪失後の負荷20の動作可能時間を延ばすことができる。
続いて電源回路100Bの構成例を説明する。図5は、図4の電源回路100Bの構成例を示す回路図である。
スイッチSW1は、直列に接続された2個のNMOSトランジスタM31,M32を含む。PLPコントローラ200のゲート制御端子GATEは、スイッチSW1のゲートと接続される。電流検出抵抗RSNSは、スイッチSW1と直列に、出力ライン108上に設けられる。PLPコントローラ200の2つの端子VBUS1MON,VBUS2MONは、電流検出抵抗RSNSの一端および他端と接続される。
定電圧回路140は、入力ピンVINを介して入力電圧VINを受け、所定の電圧レベルに安定化された定電圧VREG1,VREG2を生成する。VREG1はたとえば5V、VREG2はたとえば1.6Vである。5Vの定電圧VREG1は、昇圧コンバータ120の入力ノードVIN_BOOSTに供給される。
昇圧コンバータ120は、定電圧VREG1を昇圧する。昇圧コンバータ120は、ダイオード整流型であり、キャパシタC1、インダクタL1,整流素子D1、スイッチングトランジスタM1、昇圧コンバータコントローラ122、ゲートドライバ124を含む。
昇圧コンバータコントローラ122は、フィードバックピンFB1に入力されるバックアップ電圧VSTORAGEが、その目標電圧VREF(BOOST)に近づくように、スイッチングトランジスタM1のスイッチングのデューティサイクルを規定するパルス信号を生成する。昇圧コンバータコントローラ122の制御方式や回路構成は限定されず、公知技術を用いればよい。ゲートドライバ124は、パルス信号Sp1に応じてスイッチングトランジスタM1を駆動する。
降圧コンバータ110の入力ノードは、ストレージキャパシタピンSTORAGE_Cを介してバックアップキャパシタ102と接続されており、バックアップ電圧VSTORAGEを降圧する。
降圧コンバータ110は、降圧コンバータコントローラ112、ゲートドライバ114,116、スイッチングトランジスタM21、同期整流トランジスタM22、インダクタL2、ブートストラップキャパシタC2およびダイオードD2を含む。ダイオードD2のアノードには、定電圧(たとえばVREG1,VREG2の一方)が入力されており、ダイオードD2およびブートストラップキャパシタC2によって、ブートストラップピンBSTには、スイッチング端子LX_BUCKの電圧よりも、一定電圧(VREG1もしくはVREG2)だけ高い電圧VBSTが発生する。電圧VBSTは、ゲートドライバ114の上側の電源端子に供給される。降圧コンバータコントローラ112は、フィードバックピンFB2にフィードバックされるバス電圧VBUSが、目標電圧VREF(BUCK)に近づくように、スイッチングトランジスタM21および同期整流トランジスタM22のスイッチングを制御するパルス信号Sp21,Sp22を生成する。ゲートドライバ114、116はそれぞれ、パルス信号Sp21,Sp22に応じて、トランジスタM21,M22を駆動する。
電源遮断保護(PLP)コントローラ200は、電源回路100Bの構成要素の一部分を集積化した機能IC(Integrated Circuit)であり、周辺回路部品とともに、電源回路100Bを構成する。
具体的にはPLPコントローラ200には、昇圧コンバータコントローラ122、ゲートドライバ124、スイッチングトランジスタM1、降圧コンバータコントローラ112、ゲートドライバ114,116、トランジスタM21,M22、ダイオードD2、コントローラ130、定電圧回路140が集積化されている。
コントローラ130は、入力電圧VINまたはバス電圧VBUSを監視し、スイッチSW1および昇圧コンバータ120を制御する。またコントローラ130は、電流検出抵抗RsNSの電圧降下にもとづいて、出力ライン108に流れる電流を監視する。
スイッチSW1を図5の構成とする場合、スイッチSW1をフルオンするためには、バス電圧VBUS、言い換えると入力電圧VINよりも高いゲート電圧が必要となる。コントローラ130には、入力電圧VINよりも高いバックアップ電圧VSTORAGEが供給されており、コントローラ130は、このバックアップ電圧VSTORAGEを利用して、スイッチSW1のゲート駆動信号CTRL_SWを生成する。これにより、チャージポンプ回路などが不要となる。
図2の電源回路100Aも、図5と同様に、その構成部品の一部を、PLPコントローラ200として集積化することができる。図2の電源回路100Aの場合、VIN_BOOSTピンは、入力ピンVINと結線され、あるいはピンそのものが同一化される。
(用途)
実施の形態に係る電源回路100A,100B(以下、符号100を付して総称する)は、データ記憶装置300に用いることができる。図6は、PLP機能付きのデータ記憶装置300のブロック図である。データ記憶装置300はたとえばSSD(Solid State Drive)であり、電源回路100、PMIC302、コントローラ304やNANDメモリ306、キャッシュメモリ308、インタフェース310を備える。
データ記憶装置300は、サーバー用であってもよいし、コンピュータに内蔵されてもよいし、ポータブルのSSDであってもよい。
電源回路100は、AC/DCコンバータやUSBバス(上述の電源10、図6に不図示)から直流の入力電圧VDCを受け、PMIC302に所定の電圧レベルの電源電圧VDDを供給する。PMIC302は、コントローラ304やNANDメモリ306、キャッシュメモリ308、インタフェース310に、電源電圧を供給する。
なお電源回路100の用途はデータ記憶装置300に限定されず、電源遮断後にも、ある時間、電源電圧を維持すべき用途に利用できる。
具体的な用語を用いて説明される実施の形態は、本発明あるいは開示の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
2 システム
10 電源
20 負荷
22 PMIC
24 電子部品
30 電源回路
32 スイッチ
34 バックアップキャパシタ
36 昇圧コンバータ
100 電源回路
SW1 スイッチ
102 バックアップキャパシタ
104 入力ライン
108 出力ライン
110 降圧コンバータ
112 降圧コンバータコントローラ
120 昇圧コンバータ
122 昇圧コンバータコントローラ
130 コントローラ
140 定電圧回路
142 平滑化キャパシタ
200 PLPコントローラ
300 データ記憶装置
302 PMIC
304 コントローラ
306 NANDメモリ
308 キャッシュメモリ
310 インタフェース

Claims (16)

  1. 入力電圧を受けるべき入力ラインと、
    負荷と接続されるべき出力ラインと、
    前記入力ラインと前記出力ラインの間に設けられたスイッチと、
    バックアップキャパシタと、
    入力ノードに、前記入力電圧にもとづく電圧が供給され、出力ノードが前記バックアップキャパシタと接続され、イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、前記イネーブル状態において、前記出力ノードに前記入力ノードの電圧を昇圧する昇圧コンバータと、
    入力ノードが前記バックアップキャパシタと接続され、出力ノードが前記出力ラインと接続され、前記出力ノードに生ずるバス電圧が目標電圧に近づくように動作する降圧コンバータと、
    前記昇圧コンバータのイネーブル・ディセーブル状態と、前記スイッチのオン、オフを制御するコントローラと、
    を備える、電源回路。
  2. 前記降圧コンバータにおける前記目標電圧は、前記入力電圧の正常レベルより低く定められる、請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記昇圧コンバータは、ダイオード整流型である、請求項1または2に記載の電源回路。
  4. 入力ノードが前記入力ラインと接続され、前記入力電圧より低い電圧レベルに安定化された内部電圧を生成する定電圧回路をさらに備え、
    前記昇圧コンバータの前記入力ノードには、前記内部電圧が供給される、請求項1から3のいずれかに記載の電源回路。
  5. 前記昇圧コンバータの前記入力ノードには、前記入力電圧が供給される、請求項1から3のいずれかに記載の電源回路。
  6. 前記コントローラは、前記バックアップキャパシタに生ずるバックアップ電圧を受け、前記バックアップ電圧を利用して、前記スイッチを駆動する、請求項1から5のいずれかに記載の電源回路。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の電源回路を備える、データ記憶装置。
  8. 入力ラインと接続されるべき入力端子と、
    出力ラインと接続されるべき出力端子と、
    前記入力ラインと前記出力ラインの間に設けられたスイッチの制御端子と接続されるべきゲート制御端子と、
    バックアップキャパシタと接続されるべきバックアップ端子と、
    イネーブル状態、ディセーブル状態が切りかえ可能であり、前記イネーブル状態において、前記入力端子に供給される入力電圧にもとづく電圧を昇圧し、前記バックアップ端子に電力を供給するように構成される昇圧コンバータを制御する昇圧コンバータコントローラと、
    前記バックアップ端子の電圧を降圧し、前記出力ラインに電力を供給するように構成される降圧コンバータを制御する降圧コンバータコントローラと、
    前記昇圧コンバータのイネーブル・ディセーブルを制御するとともに、前記ゲート制御端子に、前記スイッチのオン、オフを指示するゲート電圧を発生するコントローラと、
    を備える、電源遮断保護コントローラ。
  9. 前記降圧コンバータの出力電圧の目標電圧は、前記入力電圧の正常レベルより低く定められる、請求項8に記載の電源遮断保護コントローラ。
  10. 前記降圧コンバータは、ダイオード整流型である、請求項8または9に記載の電源遮断保護コントローラ。
  11. 前記入力電圧を受け、前記入力電圧より低い電圧レベルに安定化された内部電圧を生成する定電圧回路をさらに備え、
    前記昇圧コンバータの入力ノードには、前記内部電圧が供給される、請求項8から10のいずれかに記載の電源遮断保護コントローラ。
  12. 前記昇圧コンバータの入力ノードには、前記入力電圧が供給される、請求項8から10のいずれかに記載の電源遮断保護コントローラ。
  13. 前記コントローラは、前記バックアップキャパシタに生ずるバックアップ電圧を受け、前記バックアップ電圧を利用して、前記ゲート電圧を生成する、請求項8から12のいずれかに記載の電源遮断保護コントローラ。
  14. ひとつの半導体基板に集積化される、請求項8から13のいずれかに記載の電源遮断保護コントローラ。
  15. 負荷に対する電源電圧の供給方法であって、
    入力電圧が正常範囲にあるとき、前記入力電圧から前記負荷に至る電源ラインの経路上に設けられたスイッチをオンするステップと、
    前記入力電圧が前記正常範囲にあるとき、昇圧コンバータをイネーブル状態とするステップであって、前記昇圧コンバータの入力ノードには前記入力電圧にもとづく電圧が入力され、前記昇圧コンバータの出力ノードには、バックアップキャパシタが接続されている、ステップと、
    前記入力電圧の電圧レベルにかかわらず、降圧コンバータを動作させるステップであって、前記降圧コンバータの入力ノードは前記バックアップキャパシタと接続され、前記降圧コンバータの出力ノードは前記負荷と接続されている、ステップと、
    前記入力電圧が前記正常範囲から逸脱すると、前記スイッチをオフするとともに、前記昇圧コンバータをディセーブル状態とするステップと、
    を備える方法。
  16. 前記降圧コンバータにおける目標電圧は、前記入力電圧の前記正常範囲より低く定められる、請求項15に記載の方法。
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