JP2022120798A - ゲル状化粧料、及び化粧方法 - Google Patents

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牧子 相見
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Abstract

【課題】アラントインの経時安定性に優れ、且つ、使用感に優れるゲル状化粧料の提供。【解決手段】アラントインと、ローカストビーンガム、グアーガム、及びタラガムからなる群より選択される少なくとも1種の多糖類と、キサンタンガムと、水と、を含む、pH4~8のゲル状化粧料。【選択図】なし

Description

本開示は、ゲル状化粧料、及び化粧方法に関する。
アラントインは、抗炎症作用を有しており、有用な薬効成分であることが知られている。そのため、アラントインは、肌荒れ改善を訴求する医薬部外品、敏感肌向けの化粧料等に配合されている。
一方で、アラントインは、酸、アルカリ環境下で、容易に加水分解してしまう性質を有する。そこで、アラントインを配合する化粧料においては、アラントインの経時安定性を高める手法について種々の研究がなされている。
例えば、特許文献1には、アラントインと、アラントイン安定化剤としての、有機酸、無機酸、アミノ酸、これらのアルカリ金属塩、或いは、これらの2以上の組合せと、を含有する水性製剤が記載されている。
また、特許文献2には、アラントイン又はその塩と、特定構造のアニオン界面活性剤と、一般式(1)で表される化合物と、水、とを含み、25℃のpHが4.0~6.0である化粧料が記載されている。
特許文献3には、(A)美白成分、(B)増粘剤、および、(C)ヒダントイン骨格を有する化合物としてのアラントインを含有する皮膚外用組成物が記載されている。
また、特許文献4には、アラントインを0.01~10重量%含有する乳化型化粧料において、HLB5~18の非イオン性界面活性剤の1種又は2種以上と、ペクチン、カラヤガム、グアヤガム、キサンタンガムおよびローカストビーンガムからなる群から選択された水溶性多糖類の少なくとも1種と、油性物質と、水と、含有する乳化型化粧料が開示されている。
特開昭63-159317号公報 特許第6232285号公報 特開2016-204307号公報 特開昭59-59605号公報
ところで、近年、肌に塗布したときの使用感を高める等の目的で、「ゲル」と呼ばれる性状を有する、ゲル状化粧料の需要が高まってきている。ゲル状化粧料を得る目的として、例えば、多糖類が用いられる。
多糖類を用いることで、弾力があり且つ柔らかいゲルを形成することができる。一方で、多糖類によるゲル化は、塩による影響を受けやすい。そのため、化粧料中に、多糖類と共に塩類又は塩強度の高い成分が配合されると、多糖類によるゲル化自体が阻害されてしまい、ゲル状化粧料とはならず、ゲルによる使用感の向上効果が損なわれてしまうことがある。また、多糖類と塩類又は塩強度の高い成分とが配合されたゲル状化粧料が得られても、多糖類の種類によっては、使用感が劣ってしまう場合もある。
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、アラントインの経時安定性に優れ、且つ、使用感に優れるゲル状化粧料を提供することである。
本発明の一実施形態が解決しようとする別の課題は、上記ゲル状化粧料を用いた化粧方法を提供することである。
本開示は、以下の実施態様を含む。
<1> アラントインと、
ローカストビーンガム、グアーガム、及びタラガムからなる群より選択される少なくとも1種の多糖類と、
キサンタンガムと、
水と、
を含む、pH4~8のゲル状化粧料。
<2> 上記多糖類及び上記キサンタンガムの合計含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.050質量%~0.50質量%である、<1>に記載のゲル状化粧料。
<3> 上記多糖類及び上記キサンタンガムの合計含有量に対する、上記多糖類の含有量の割合が、質量基準にて、0.10以上1.0未満である、<1>又は<2>に記載のゲル状化粧料。
<4> 上記多糖類がローカストビーンガムである、<1>~<3>のいずれか1つに記載のゲル状化粧料。
<5> 上記ローカストビーンガムの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.030質量%~0.30質量%である、<4>に記載のゲル状化粧料。
<6> (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、及びカルボキシビニルポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の増粘剤を更に含む、<1>~<5>のいずれか1つに記載のゲル状化粧料。
<7> 上記アラントインの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%~1.0質量%である、<1>~<6>のいずれか1つに記載のゲル状化粧料。
<8> シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルを更に含む、<1>~<7>のいずれか1つに記載のゲル状化粧料。
<9> ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルを更に含む、<1>~<8>のいずれか1つに記載のゲル状化粧料。
<10> <1>~<9>のいずれか1つに記載のゲル状化粧料を用いた化粧方法。
本発明の一実施形態によれば、アラントインの経時安定性に優れ、且つ、使用感に優れるゲル状化粧料が提供される。
本発明の別の一実施形態によれば、上記ゲル状化粧料を用いた化粧方法が提供される。
以下、本発明を適用したゲル状化粧料の実施形態の一例について説明する。但し、本開示のゲル状化粧料は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の目的の範囲内において、適宜、変更を加えて実施することができる。
本開示において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本開示では、段階的に記載されている数値範囲において、一つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、ゲル状化粧料中の各成分の量は、各成分に該当する物質がゲル状化粧料中に複数存在する場合には、特に断らない限り、ゲル状化粧料中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本開示において、「質量部」は「質量%」と同義である場合がある。
本開示において、ゲル状化粧料における「ゲル状」とは、常温にて、応力を掛けない状態では流動性を示さず、形状を保持する性状をいい、具体的には、硬度を指標として判断される。即ち、本開示において、ゲル状化粧料における「ゲル状」とは、測定対象物50gを、直径40mm×高さ75mmのガラス製の容器に入れて密封し、25℃で24時間保存した後、硬度計を用いて測定した硬度が5g以上を示す性状をいう。
本開示において、「常温」とは、10℃~30℃のことをいう。
本開示において、ゲル状化粧料には、医薬部外品(例えば、薬用化粧品)、及び化粧品が含まれる。
本開示において、ゲル状化粧料が「使用感に優れる」とは、ゲル状化粧料を肌に塗布する際の、崩れ感が良好で、且つ、肌馴染みが良好であることを意味する。
ここで、崩れ感とは、ゲル状化粧料の手に載せた時の形状から、使用時の塗布動作により肌の上にてゲル状化粧料の形状が崩れる時までの、形状の変化(即ち、崩れ)の程度で示される。この形状の変化の度合が大きいほど、ゲル状化粧料の崩れ感が良好であるとする。一方で、化粧料が液状であれば、上記のような形状変化が生じない(又は生じにくい)ことから、崩れ感は悪いとする。
また、肌馴染みが良好とは、塗布動作により肌の上にゲル状化粧料を伸ばした際、液状に変化して肌に素早く馴染むことを意味する。一方で、塗布動作により肌の上にゲル状化粧料を伸ばした際、ゲル状化粧料が液状へ変化しても、肌の上で液状物が滑り続け、肌に馴染むまでの時間が遅いものは、肌馴染みが良好とはならない。
本開示において、「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
<ゲル状化粧料>
本開示のゲル状化粧料は、アラントインと、ローカストビーンガム、グアーガム、及びタラガムからなる群より選択される少なくとも1種の多糖類(以下、「特定多糖類」ともいう)と、キサンタンガムと、水と、を含む、pH4~8のゲル状化粧料である。
既述のように、化粧料中に、多糖類と、アラントインのような、塩類又は塩強度の高い成分と、を配合すると、多糖類によるゲル化自体が阻害されてしまい、ゲル状化粧料とはならず、ゲルによる使用感の向上効果が損なわれてしまうことがある。また、アラントインと多糖類とを配合したゲル状化粧料においては、多糖類の種類によって、肌馴染みが損なわれ、使用感に劣る場合もある。
そこで、アラントインと多糖類とを配合した化粧料について、本発明者らが鋭意検討を行ったところ、アラントインの他に、特定多糖類とキサンタンガムとを併用して配合し、pHを4~8とすることで、アラントインの経時安定性に優れ、且つ、使用感にも優れるゲル状化粧料となることを見いだし、本発明をなすに至った。
ここで、特許文献1~4に記載のアラントインを配合する組成物は、いずれも、アラントインの経時安定性と、ゲルによる優れた使用感と、を両立できるものではない。
以下、本開示のゲル状化粧料の各成分について、詳細に説明する。
〔(A)アラントイン〕
本開示のゲル状化粧料は、アラントインを含有する。
アラントインは、以下に示す構造を有する化合物である。アラントインは、抗炎症作用、傷の修復作用等を有しており、例えば、肌荒れ改善等の目的で化粧料に配合される。
Figure 2022120798000001
アラントインとしては、市販品を使用できる。
アラントインの市販品の例としては、商品名:RonaCare(登録商標) Allantoin(メルク社)、アラントイン((株)パーマケム・アジア)、アラントイン(川研ファインケミカル(株))が挙げられる。
本開示のゲル状化粧料におけるアラントインの含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%~1.0質量%であることが好ましく、0.10質量%~0.50質量%であることがより好ましく、0.15質量%~0.30質量%が最も好ましい。
アラントインの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%以上であると、抗炎症作用が発現し易くなり、アラントインの経時安定性にも優れる。
また、アラントインの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、1.0質量%以下であると、ゲル状態が形成され易く、アラントインの経時安定性にも優れる。
〔(B)ローカストビーンガム、グアーガム、及びタラガムからなる群より選択される少なくとも1種の多糖類〕
本開示のゲル状化粧料は、ローカストビーンガム、グアーガム、及びタラガムからなる群より選択される少なくとも1種の多糖類(特定多糖類)を含む。本開示のゲル状化粧料において、特定多糖類は、ゲル化に寄与する。
特定多糖類は、主鎖がマンノース、側鎖がガラクトースで構成されているガラクトマンナン類に包含される。
特定多糖類は、ゲル化能に優れる観点、優れた使用感を得る観点、及びゲル状化粧料の透明性の観点から、ローカストビーンガムであることが好ましい。特に、透明性に優れたゲル状化粧料を得る観点からは、特定多糖類として、ローカストビーンガムを用いることが好ましい。
特定多糖類としては、市販品として入手可能である。
ローカストビーンガムの市販品の例としては、商品名:ネオソフトL-16(太陽化学(株))、商品名:メイプロLBG フレールM-200(三晶(株))、商品名:GENUGUM RL-200-J(三晶(株))、商品名:GENUGUM RL-200-Z(三晶(株))、商品名:ローカストビーンガム CS(伊那食品工業(株))、商品名:ノムコート CG(日清オイリオグループ(株))等が挙げられる。
なお、GENUGUM RL-200-Jは、ローカストビーンガム70質量%、スクロース30%からなる混合物である。ノムコート CGは、ローカストビーンガム50質量%、キサンタンガム50%からなる混合物である。
グアーガムの市販品の例としては、商品名:SUPERGEL CSA 200/50(三晶(株))、商品名:SUPERGEL 40(三晶(株))が挙げられる。
タラガムの市販品の例としては、商品名:スピノガム(扶桑化学工業(株))、商品名:MT120(三菱ケミカルフーズ(株))が挙げられる。
本開示のゲル状化粧料は、特定多糖類を、1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のゲル状化粧料における特定多糖類の含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%~0.40質量%であることが好ましく、0.030質量%~0.30質量%であることがより好ましく、0.050質量%~0.20質量%であることが更に好ましく、0.050質量%~0.15質量%であることが特に好ましい。
特定多糖類の含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%以上であると、ゲル状態を形成しやすくなり、使用感(特に、崩れ感)が良好になる傾向にある。
また、特定多糖類の含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.40質量%以下であると、使用感(特に、肌馴染み)が良好になる傾向にある。
特定多糖類がローカストビーンガムである場合、ローカストビーンガムの含有率は、上記と同様の理由から、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.030質量%~0.30質量%が好ましく、0.050質量%~0.20質量%であることがより好ましく、0.050質量%~0.15質量%が更に好ましい。
〔(C)キサンタンガム〕
本開示のゲル状化粧料は、キサンタンガムを含む。本開示のゲル状化粧料において、キサンタンガムは、ゲル化に寄与する。
キサンタンガムは、2つのグルコースと、2つのマンノースと、1つのグルクロン酸と、の計5つの多糖類を有する繰り返し単位を含む構造を有する化合物である。
キサンタンガムは、市販品として入手可能である。
キサンタンガムの市販品の例としては、商品名:ノムコート ZZ(日清オイリオグループ(株))、商品名:KELTROL CG-T(三晶(株))、商品名:KELTROL CG-SFT(三晶(株))が挙げられる。
本開示のゲル状化粧料におけるキサンタンガムの含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%~0.30質量%であることが好ましく、0.050質量%~0.20質量%であることがより好ましく、0.050質量%~0.15質量%であることがより好ましい。
キサンタンガムの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%以上であると、ゲル状化粧料を形成しやすくなり、使用感(特に、崩れ感)が良好になる傾向にある。
また、キサンタンガムの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.30質量%以下であると、使用感(特に、肌馴染み)が良好になる傾向にある。また、ゲル状化粧料のベタツキ感の低減の観点からは、キサンタンガムの含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.20質量%以下であることが好ましい。
本開示のゲル状化粧料において、特定多糖類及びキサンタンガムの合計含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.050質量%~0.50質量%であることが好ましく、0.10質量%~0.40質量%であることがより好ましく、0.12質量%~0.28質量%がさらに好ましい。
特定多糖類及びキサンタンガムの合計含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.050質量%以上であると、ゲル状化粧料を形成しやすくなり、使用感(特に、崩れ感)が良好になる傾向にある。
また、特定多糖類及びキサンタンガムの合計含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.50質量%以下であると、使用感(特に、肌馴染み)が良好になる傾向にある。
本開示のゲル状化粧料において、アラントインの含有量と特定多糖類及びキサンタンガムの合計含有量との比率は、使用感の観点から、質量比で、1:0.050~50が好ましく、1:0.10~5.0がより好ましく、1:0.20~3.0が最も好ましい。
本開示のゲル状化粧料において、特定多糖類及びキサンタンガムの合計含有量に対する、特定多糖類の含有量の割合が、質量基準にて、0.10以上1.0未満であることが好ましく、0.30~0.70であることがより好ましい。
特定多糖類及びキサンタンガムの合計含有量に対する、特定多糖類の含有量の割合が、質量基準にて、0.10以上であると、ゲル状化粧料の使用感(特に、ベタツキ感の低減)が良好になる傾向にあり、ゲル状化粧料のベタツキ感の更なる低減の観点からは、0.30以上であることが好ましい。
また、特定多糖類及びキサンタンガムの合計含有量に対する、特定多糖類の含有量の割合が、ゲル状化粧料の全質量に対して、1.0未満であると、使用感(特に、崩れ感)が良好になる傾向にある。
ゲル状化粧料の透明性の観点からは、特定多糖類は、ローカストビーンガムであることが好ましい。この場合、本開示のゲル状化粧料において、ローカストビーンガム及びキサンタンガムの合計含有量に対する、ローカストビーンガムの含有量の割合が、質量基準にて、0.10以上1.0未満であることが好ましく、0.30~0.70であることがより好ましい。
〔(D)水〕
本開示のゲル状化粧料は、水を含む。
水としては、特に制限はなく、天然水、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水(Milli-Q水等)などを使用することができる。なお、Milli-Q水とは、メルク社のメルクミリポアのMilli-Q水製造装置により得られる超純水である。
ゲル状化粧料に含まれる水としては、不純物が少ないという観点から、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、又は超純水が好ましい。
本開示のゲル状化粧料における水の含有率は、特に制限されず、例えば、みずみずしい使用感を指向する場合には、水の量が多い方が好ましい。本開示のゲル状化粧料における水の含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、60質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましい。
水の含有率の上限は、例えば、ゲル状化粧料の全質量に対して、99.8質量%が好ましく、99.6質量%がより好ましい。
〔他の成分〕
本開示のゲル状化粧料は、効果を損なわない範囲において、必要に応じて、前述した成分以外の成分(以下、「他の成分」と称する。)を含んでいてもよい。
他の成分は、1つの成分が2以上の機能を奏するものであってもよい。
他の成分としては、例えば、増粘剤、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステル、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテル、及びその他の添加成分が挙げられる。
((E)特定増粘剤)
本開示のゲル状化粧料は、使用感(特に、肌馴染み)を高める観点、及び、ゲル状化粧料の硬度の調整の観点から、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、及びカルボキシビニルポリマー(化粧品の成分表示名称:カルボマー)からなる群より選択される少なくとも1種の増粘剤(以下、特定増粘剤ともいう)を更に含んでいてもよい。
中でも、特定増粘剤としては、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーが好ましい。
特定増粘剤としては、市販品として入手可能である。
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーの市販品の例としては、商品名:PEMULEN TR-2、商品名:PEMULEN TR-2、商品名:カーボポール 1382、カーボポール ETD 2020、カーボポール Ultrez 21(いずれも、ルーブリゾール社)、商品名:AQUPEC HV-501ER、商品名:AQUPEC SW-705ER(いずれも、住友精化(株))が挙げられる。
カルボキシビニルポリマーの市販品の例としては、カーボポール(登録商標)シリーズ(例えば、商品名:カーボポール 980、商品名:カーボポール 981等、ルーブリゾール社)、商品名:AQUPEC HV-501E、商品名:AQUPEC SW-705E(いずれも、住友精化(株))が挙げられる。
本開示のゲル状化粧料は、特定増粘剤を含む場合、特定増粘剤を、1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のゲル状化粧料における特定増粘剤の含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%~0.30質量%が好ましく、0.030質量%~0.25質量%がより好ましく、0.040質量%~0.20質量%が更に好ましい。
特定増粘剤の含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%以上であると、ゲル状化粧料の使用感(特に、肌馴染み)が向上する傾向にある。
また、特定増粘剤の含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.30質量%以下であると、ゲル状化粧料の硬度が低くなりすぎず、使用感(特に、崩れ感)が良好になる傾向にある。また、ゲル状化粧料のベタツキ感の低減の観点からは、特定増粘剤の含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.25質量%以下であることが好ましい。
本開示のゲル状化粧料における、特定多糖類、キサンタンガム、及び特定増粘剤の合計含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.10質量%~0.40質量%が好ましい。
また、アラントインの含有量と、特定多糖類、キサンタンガム、及び特定増粘剤の合計含有量との比率は、質量比で、1:0.1~40が好ましく、1:0.2~4.0がより好ましい。
((F)シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステル)
本開示のゲル状化粧料は、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルを更に含んでいてもよい。シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルの、化粧品の成分表示名称は、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールである。
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルは、市販品として入手可能である。
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルの市販品の例としては、商品名:Neosolue(登録商標)-Aqulio(日本精化(株))が挙げられる。
本開示のゲル状化粧料におけるシクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルの含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%~1.5質量%であることが好ましく、0.10質量%~1.0質量%であることがより好ましく、0.30質量%~0.80質量%であることが更に好ましい。
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%以上であると、ゲル状化粧料の使用感(具体的には、ベタツキ感の低減)が向上する傾向にある。
また、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、1.5質量%以下であると、使用感(特に、保湿感)が良好になる傾向にある。また、ゲル状化粧料のベタツキ感の低減の観点、及び、透明性に優れるゲル状化粧料を得る観点からは、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルの含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、1.0質量%以下であることが好ましい。
((G)ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテル)
本開示のゲル状化粧料は、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルを更に含んでいてもよい。本開示のゲル状化粧料において、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルは、保湿感の向上に寄与する。
ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルは、ポリオキシアルキレンが多価アルコールにエーテル結合で付加した化合物をいう。上記ポリオキシアルキレンとしては、炭素数2~4のオキシアルキレン単位を2以上で繰り返すポリオキシアルキレンが挙げられ、中でも、ポリオキシエチレンが好ましい。オキシアルキレン単位の繰り返し数は、2~30が好ましく、5~25がより好ましい。また、上記多価アルコールとしては、グリセリン、メチルグルコース、ソルビトール、スクロース、ペンタエリトリトール、グルコース等が挙げられ、中でも、グリセリン又はメチルグルコースが好ましい。
ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルは、アラントインの経時安定性の観点、ゲル状化粧料の使用感の向上の観点から、グリセリンのポリエチレングリコールエーテル、又は、メチルグルコースのポリエチレングリコールエーテルであることが好ましい。中でも、ベタツキ感の低減の観点、及び透明性に優れるゲル状化粧料を得る観点からは、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルは、メチルグルコースのポリエチレングリコールエーテルであることが好ましい。
ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルの具体例としては、メチルグルセス-10、メチルグルセス-20、グリセレス-7、グリセレス-12、グリセレス-18、グリセレス-26、PPG-10メチルグルコース、PPG-20メチルグルコース、PPG-6グリセリル、PPG-24グリセレス-24、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン(いずれも、化粧品の成分表示名称)等が挙げられる。中でも、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルとしては、メチルグルセス-10、メチルグルセス-20、又はグリセレス-12が好ましく、透明性に優れるゲル状化粧料を得る観点から、メチルグルセス-10又はメチルグルセス-20がより好ましい。
ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルは、市販品として入手可能である。
ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルの市販品の例としては、メチルグルセス-10として、商品名:マクビオブライド(登録商標) MG-10E(日油(株))、等が挙げられ、メチルグルセス-20として、商品名:マクビオブライド(登録商標) MG-20E(日油(株))等が挙げられる。
また、グリセレス-12として、商品名:サラコス G-12E(日清オイリオグループ(株))、商品名:コニオン RG-120(新日本理化(株))等が挙げられる。
本開示のゲル状化粧料は、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルを含む場合、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルを、1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のゲル状化粧料におけるポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルの含有率は、ゲル状化粧料の全質量に対して、1.0質量%~10質量%であることが好ましく、2.0質量%~8.0質量%であることがより好ましい。
ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、1.0質量%以上であると、ゲル状化粧料の使用感(特に、保湿感)が向上する傾向にある。
また、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、10質量%以下であると、使用感(特に、ベタツキ感の低減)が良好になる傾向にあり、ゲル状化粧料のベタツキ感の更なる低減の観点からは、8.0質量%以下がより好ましい。
(その他の添加成分)
本開示のゲル状化粧料は、化粧品、医薬部外品において通常用いられる添加成分を適宜、含んでいてもよい。
添加成分としては、例えば、化粧料に使用した際に有用な美容効果(例えば、保湿効果、整肌効果等)を示す機能性成分が挙げられる。
その他、添加成分としては、界面活性剤、フェノキシエタノール、アスタキサンチン等のカロテノイド、セラミド類、エチルヘキシルグリセリン等の防腐剤、トコフェロール等のビタミンE類、多価アルコール、着色剤、濁り剤、増粘剤、pH調整剤、緩衝剤、香料、抗菌剤、紫外線吸収剤、活性酸素除去剤、抗微生物剤、ミネラルなどが挙げられる。
濁り剤としては、エマルションポリマー、油の乳化物、パール剤、不溶性の無機物等を用いることができる。
pH調整剤としては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、塩酸等を用いることができる。また、本開示のゲル状化粧料は、ゲル状態の形成の観点から、クエン酸ナトリウムを含まない方がよい。
〔pH〕
本開示のゲル状化粧料のpHは、4~8であり、5~7であることが好ましく、5.5~6.5であることが更に好ましい。
pHを上記の範囲とすることで、ゲル状化粧料が得られ、アラントインの経時安定性も高められる。
なお、本開示におけるゲル状化粧料のpHは、pHメータ、例えば、機種名:HM-41X、東亜DKK(株)等を用い、25℃にて測定した値が採用される。
〔硬度〕
本開示のゲル状化粧料の硬度は、5g以上であることが好ましく、5g~40gがより好ましく、10g~30gが更に好ましい。
本開示のゲル状化粧料の硬度が5g以上であると、ゲル状態を呈することができる。
また、本開示のゲル状化粧料の硬度が40g以下(好ましくは30g以下)であると、使用感(特に、肌馴染み)が良好になる傾向にある。
なお、本開示におけるゲル状化粧料の硬度は、実施例の欄に記載の方法にて測定された値が採用される。
〔ゲル状化粧料の用途〕
本開示のゲル状化粧料の用途としては、例えば、化粧品(例えば、化粧水、美容液等のスキンケア化粧料)、医薬部外品の用途が挙げられる。
[ゲル状化粧料の製造方法]
本開示のゲル状化粧料の製造方法は、特に制限されない。
本開示のゲル状化粧料は、アラントインと、特定多糖類と、キサンタンガムと、水と、必要に応じて、他の成分とを用いて、公知のゲル状化粧料の製造方法に従って、得ることができる。
本開示のゲル状化粧料の好適な製造方法の一つとしては、特定多糖類と、キサンタンガムと、水と、その他、必要に応じて用いる、特定増粘剤、多価アルコール等の他の成分と、を、例えば、80℃で撹拌混合(以下、適宜「混合工程」と称する。)した後、アラントインと、必要に応じて用いる、他の成分と、を加える方法が挙げられる。
以下、本開示のゲル状化粧料の好適な製造方法の一例について説明するが、既述のゲル状化粧料と共通する事項、例えば、ゲル状化粧料の成分及びその量については、説明を省略する。
〔混合工程〕
混合工程では、特定多糖類と、キサンタンガムと、水と、を加え、80℃まで加温した後、攪拌混合する。これらの成分を混合する方法は、特に限定されない。上述のように、本工程において、その他、必要に応じて用いる、特定増粘剤、多価アルコール等の他の成分を配合し、攪拌混合してもよい。
ここで、例えば、特定多糖類と、キサンタンガムと、水と、を一括して混合してもよく、特定多糖類と水、キサンタンガムと水を、それぞれ別に攪拌し混合液を作製した後に、得られた2種の混合液を混合してもよい。
また、混合工程は、上記した方法に限定されない。混合工程では、アラントインを、特定多糖類、キサンタンガム、及び水と共に添加し、撹拌混合してもよい。
混合手段としては、特に限定されず、市販のいずれの混合手段を用いてもよい。
混合手段としては、スターラー、パドルミキサー、インペラーミキサー、ホモミキサー、ディスパーミキサー、ウルトラミキサー、高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー等が挙げられる。これらの中でも、混合手段としては、ホモミキサー及びディスパーミキサーからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
混合工程にて、特定多糖類とキサンタンガムと水とを混合する際の温度は、70℃~90℃に設定することが好ましい。なお、他の成分として特定増粘剤及び多価アルコールを用いる場合、本工程では、特定増粘剤、特定多糖類、キサンタンガム、水、及び多価アルコールを、70℃~90℃で混合することが好ましい。このように、他の成分を混合する際の温度は、特に限定されず、混合する成分の種類等に応じて、適宜、設定することができる。
各成分を混合する際の撹拌条件は、各成分を十分に混合することができれば、特に限定されず、混合手段に応じて、適宜設定することができる。例えば、混合手段として、ホモミキサーを用いる場合には、通常、500rpm(revolutions per minute;以下、同じ。)~8000rpmで5分間~60分間、各成分を撹拌することができる。
本開示のゲル状化粧料の製造方法は、必要に応じて、混合工程以外の工程(所謂、他の工程)を含んでもよい。
他の工程としては、例えば、脱泡工程、加熱殺菌工程、冷却工程、取り出し工程等が挙げられる。脱泡工程、加熱殺菌工程、冷却工程、取り出し工程等は、当業界で公知の方法を適用すればよい。
<化粧方法>
本開示の化粧方法は、既述の、本開示のゲル状化粧料を用いた化粧方法である。
具体的には、本開示の化粧方法は、本開示のゲル状化粧料を肌に塗布する工程を含む。
また、本開示の化粧方法では、本開示のゲル状化粧料と、本開示のゲル状化粧料以外の化粧料と、を重ね付けすることもできる。即ち、本開示の化粧方法は、本開示のゲル状化粧料を肌に塗布する工程と、本開示のゲル状化粧料以外の化粧料を肌に塗布する工程と、を含んでいてもよい。
ここで、本開示の化粧方法において、本開示のゲル状化粧料の塗布には、ゲル状化粧料を適量手に取り、これを肌に直接塗布する方法が適用される。本開示のゲル状化粧料以外の化粧料を肌に塗布する際も、同じ方法が適用されればよい。
また、本開示の化粧方法において、本開示のゲル状化粧料を塗布する領域としては、本開示のゲル状化粧料の用途に応じて決定されればよく、顔の一部又は全体、首元、首筋等が挙げられる。
更に、上述のように重ね付けをする場合、その順序としては、本開示のゲル状化粧料以外の化粧料の種類等に応じて、適宜、設定されればよい。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
[ゲル状化粧料の調製]
特定多糖類として、ローカストビーンガムを0.075質量部と、キサンタンガムを0.075質量部と、水酸化ナトリウムを0.009質量部と、純水を50質量部と、を混合した。得られた混合物を80℃に加温し、ホモジナイザー(機種名:ホモミキサーHM-310、アズワン株式会社)を用いて、2000rpmで20分間撹拌した後、40℃に冷却した。
次いで、アラントインを0.20質量部と純水を20質量部とを混合し、70℃で5分間攪拌することでアラントインを溶解させた。
冷却した特定多糖類とキサンタンガムの混合物に、上述により作製したアラントイン溶液を加え、全量が100質量部となるように純水を更に添加した後、ホモジナイザー(機種名:ホモミキサーHM-310、アズワン株式会社)を用いて、2000rpmで20分間撹拌した。
次いで、撹拌した混合物に対し、真空脱泡を行い、実施例1の化粧料(ゲル状化粧料)を得た。
〔実施例2~実施例29及び比較例1~比較例13〕
実施例1のゲル状化粧料の調製において、下記の表1~表7に記載の組成になるように成分及びその配合量を適宜変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2~実施例29及び比較例1~比較例13のゲル状化粧料又は液状化粧料を得た。
[評価及び測定]
各例で得られた化粧料を用いて、以下の評価及び測定を行った。結果を、適宜、表1~表7に示す。
なお、表1~表7中に記載の各成分の量の単位は、いずれも、「質量%」であり、水の量にて各化粧料の全量が100質量%となるようにしている。
表1~表7中、組成の欄に記載の「-」は、該当する成分を配合していないことを意味する。また、表2及び表3において、B+Cの含有率の欄と、B/(B+C)の欄と、に記載の「-」は、B(即ち、特定多糖類)及びC(即ち、キサンタンガム)の一方の成分が配合されておらず、値を算出できなかったことを意味する。
また、表3及び表4に記載の実施例5は、他の実施例及び比較例との比較のため記載したものであって、表2に記載の実施例5と同じものである。表6に記載の実施例1は、他の実施例との比較のため記載したものであって、表1に記載の実施例1と同じものである。表6及び表7に記載の実施例15は、他の実施例との比較のため記載したものであって、表5に記載の実施例15と同じものである。
1.化粧料の性状の確認
各例で得られた化粧料が、ゲル状化粧料であることを、硬度の測定により確認した。
各例で得られた化粧料の硬度を以下のようにして測定した。
各化粧料50gを、直径40mm×高さ75mmのガラス製の容器に入れて密封し、25℃で24時間保存し、保存後の化粧料の硬度を、レオメーター(機種名:FUDOH REHOMETER、(株)レオテック)を用いて測定した。
硬度の測定は、25℃にて、各化粧料に、円盤状のプローブ(直径20mm)を、荷重200g、速度1mm/sec、20mm押し込んだ際の、各化粧料からの最大荷重値を硬度として適用し、得られた硬度(単位:g)の値を基に、以下の基準で判定した。
(基準)
A(性状:ゲル状):硬度が10g以上40g以下である。
B(性状:ゆるいゲル状):硬度が5.0g以上10g未満である。
C(性状:液状):硬度が5.0g未満である。
2.pH(調製直後のpH)の測定
各例で得られた化粧料のpHを以下のようにして測定した。
調製直後の各化粧料のpHを、25℃にて、ガラス電極pHメータ(機種名:HM-41X、東亜DKK(株))を用いて測定した。
3.透明性(調製直後の濁度)
調製直後の各化粧料を、光路長0.4cmのポリスチレン(PS)製ディスポセルに入れ、セルごと、小型冷却遠心機(型式:CF5RX、日立工機株式会社、スイングローター:T4SS31)用いて、4000rpmで2分間遠心分離を行い、脱泡処理した。
脱泡処理後の各化粧料について、波長625nmの光に対する吸光度を、分光光度計(型式:U-2550((株)島津製作所)を用いて測定した。得られた吸光度の測定値を、化粧料の透明性を評価するための指標とした。評価基準を以下に示す。
吸光度の測定値が小さいほど、化粧料の透明性が優れることを示す。
(基準)
A:吸光度の測定値が0.050未満である。
B:吸光度の測定値が0.050以上0.10未満である。
C:吸光度の測定値が0.10以上である。
4.アラントインの経時安定性
各例で得られた化粧料中のアラントインの経時安定性を、以下のようにして評価した。
各化粧料について、作製直後と、50℃1ヶ月保存した後と、で、化粧料中のアラントイン含有量を以下の方法で定量した。
化粧料100mgを量り、そこへ、水:アセトニトリル=1:1の混合溶媒を加え5mLとした。その後、攪拌、超音波処理等により化粧料を溶解させる。溶解後、0.45μmのフィルターでろ過し、ろ液を試料溶液とした。
別に、アラントイン標準品を10mg秤量し、水を加え溶解させ、10mLとした。この溶液を、水:アセトニトリル=1:1の混合溶媒で希釈した溶液をアラントインの標準溶液とした。
試料溶液及び標準溶液を10μL取り、以下の条件で液体クロマトグラフィにより測定を行い、それぞれの溶液のアラントインのピーク面積を求め、以下の式を用いて、化粧品中のアラントインの含有量(%)を算出した。
化粧品中のアラントイン含有量(%)=A×B×C/D×E
A:測定により得られた試料溶液のアラントインのピーク面積
B:濃度の異なる複数の標準溶液を測定して求めた、アラントイン濃度とピーク面積の検量線の傾き
C:測定に用いた試料溶液の体積
D:測定に用いた化粧料の秤量値
E:試料溶液の希釈倍率
(液体クロマトグラフィの測定条件)
・装置:(株)島津製作所製Prominenceシステム
・検出器:紫外吸光光度計(測定波長:210nm)
・カラム:内径4.6mm、長さ250mm、粒径4μmのポリマー系親水性相互作用クロマトグラフィ用カラム(商品名:Shodex(登録商標) Asahipak NH2P-50 4E(昭和電工(株)))
・カラム温度:40℃
・溶離液:アセトニトリル:水=35:65で混合した混合液
・流量:1.0mL/min
(アラントイン残存率の算出方法)
調製直後の化粧料中のアラントイン含有量(%)と50℃1ヶ月保存した後の化粧料中のアラントイン含有量(%)からアラントインの残存率を求めた。
アラントインの残存率(%)= Y/X×100
X:調製直後の化粧料中のアラントイン含有量(%)
Y:50℃1ヶ月保存した後の化粧料中のアラントイン含有量(%)
得られたアラントインの残存率を用い、以下の基準に沿って、アラントインの経時安定性を評価した。化粧料中のアラントインの残存率が高いほど、アラントインの経時安定性が優れるといえる。
(基準)
A:アラントインの残存率が90%以上である。
B:アラントインの残存率が80%以上90%未満である。
C:アラントインの残存率が80%未満である。
5.使用感の評価
各例で得られた化粧料の使用感、具体的には、崩れ感、肌馴染み、ベタツキ、及び保湿感について、以下のように評価した。
5-1.使用感(崩れ感)の評価
調製直後の各化粧料を、モニター10人に以下の方法で使用してもらい、崩れ感の評価を行った。
具体的には、モニターには、化粧料を100μL指に取り、反対側の腕の前腕内側に塗り拡げてもらい、化粧料の形状の変化の程度を元に、以下のランクを用いて崩れ感について評価を行った。Aが最も使用感に優れるランクを示す。各モニターが選択したランクのうち、一番選択数の多かったランクを崩れ感の評価結果とし、選択数が同数であった場合にはよりよい方のランクを崩れ感の評価結果とした。
~ランク~
A:化粧料の形状の変化(崩れ)の度合いを大きく感じ、崩れ感が良好である。
B:化粧料の形状の変化(崩れ)を感じ、崩れ感は普通である。
C:化粧料が液状であり、崩れ感が悪い。
5-2.使用感(肌馴染み)の評価
調製直後の各化粧料を、モニター10人に以下の方法で使用してもらい、肌馴染みの評価を行った。
具体的には、モニターには、化粧料を100μL指に取り、反対側の腕の前腕内側に塗り拡げてもらい、その際の肌への馴染み易さを、以下のランクを用いて評価を行った。Aが最も使用感に優れるランクを示す。各モニターが選択したランクのうち、一番選択数の多かったランクを肌馴染みの評価結果とし、選択数が同数であった場合にはよりよい方のランクを肌馴染みの評価結果とした。
~ランク~
A:ゲル状化粧料が液状へと変化し、肌へ馴染みやすく感じ、肌馴染みが良好である。
B:ゲル状化粧料が液状へと変化し難く、又は、ゲル状化粧料が液状へと変化するものの、肌へ馴染むまでAより時間がかかり、肌馴染みは普通である。
C:ゲル状化粧料が液状へと変化するものの肌へ馴染むまでBより時間がかかり、肌馴染みが悪い。
5-3.使用感(ベタツキ)の評価
調製直後の各化粧料を、モニター10人に以下の方法で使用してもらい、ベタツキの評価を行った。
具体的には、モニターには、化粧料を100μL指に取り、反対側の腕の前腕内側に塗り拡げてもらい、塗り拡げている間又は塗布後の肌の表面のベタツキを、以下のランクを用いて評価を行った。Aが最も使用感に優れるランクを示す。各モニターが選択したランクのうち、一番選択数の多かったランクをベタツキの評価結果とし、選択数が同数であった場合にはよりよい方のランクをベタツキの評価結果とした。
~ランク~
A:ベタツキを感じない。
B:ベタツキをほぼ感じない。
C:ベタツキを僅かに感じる。
D:ベタツキを感じる。
5-4.使用感(保湿感)の評価
調製直後の各化粧料を、モニター10人に以下の方法で使用してもらい、保湿感の評価を行った。
具体的には、モニターには、化粧料を100μL指に取り、反対側の腕の前腕内側に塗り拡げてもらい、塗布後の肌の表面の保湿感を、以下のランクを用いて評価を行った。Aが最も使用感に優れるランクを示す。各モニターが選択したランクのうち、一番選択数の多かったランクを保湿感の評価結果とし、選択数が同数であった場合にはよりよい方のランクを保湿感の評価結果とした。
~ランク~
A:保湿感を強く感じる。
B:保湿感を感じる。
C:保湿感を僅かに感じる。
D:保湿感を感じない。
Figure 2022120798000002
Figure 2022120798000003
Figure 2022120798000004
Figure 2022120798000005
Figure 2022120798000006
Figure 2022120798000007
Figure 2022120798000008
以下、表1~表7に記載の各成分の詳細を説明する。
・アラントイン(RonaCare Allantoin(メルク社)
・ローカストビーンガム(GENUGUM RL-200-Z(三晶(株))
・グアーガム(SUPERGEL CSA 200/50(三晶(株))
・タラガム(スピノガム(扶桑化学工業(株))
・κ-カラギーナン(GENUGEL WR-78-J K(三晶(株))
・ジェランガム(KELCOGEL CG-LA(三晶(株))
・スクレロチウムガム(GRANULATED AMIGEL(マツモト交商(株))
・塩化カルシウム(塩化カルシウム、富士フイルム和光純薬(株))
・キサンタンガム(ノムコートZZ(日清オイリオグループ(株))
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー(カーボポール 1382(ルーブリゾール社)
・カルボマー(カルボキシメチルポリマー、カーボポール 980(ルーブリゾール社))
・シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステル(Neosolue(登録商標)-Aqulio(日本精化(株)))
・メチルグルセス-10(マクビオブライド(登録商標) MG-10E(日油(株))
・メチルグルセス-20(マクビオブライド(登録商標) MG-20E(日油(株))
・グリセレス-12(商品名:サラコス G-12E(日清オイリオグループ(株))
・水酸化Na(水酸化ナトリウム)
・1N 塩酸水溶液(1mol/L塩酸、富士フイルム和光純薬(株))
・クエン酸Na(クエン酸ナトリウム)
表1~表7に示すように、実施例の各化粧料は、いずれも、ゲル状を呈しており、ゲル状化粧料であった。また、実施例の各化粧料は、いずれも、アラントインの経時安定性にも優れ、且つ、使用感にも優れることが分かった。
なお、比較例13は、アラントイン、特定多糖類、キサンタンガム、及び水を含み、pHが4~8の化粧料であるが、クエン酸Naを含むことから、ゲル状を呈さず、液状化粧料となる。そのため、比較例13の化粧料は、ゲルによる使用感の向上効果が得られなかった。
〔実施例30〕
モニター10人に以下の方法で、後述の処方例1に示されるゲル状化粧料Xと、後述する乳液化粧料Yと、を重ね付けしてもらい、以下のような使用感の評価を行った。
具体的には、モニターには、ゲル状化粧料Xを100μL指に取り、反対側の腕の前腕内側に塗り拡げてもらい、その後、乳液化粧料Yを100μL指に取り、ゲル状化粧料Xを塗り拡げた上に塗り拡げ、重ね付けした。重ね付けした乳液化粧料Yの肌馴染みと、乳液化粧料Yを塗布した後の肌の感触と、を評価した。
<セラミド含有分散組成物の調製>
〔水相〕
下記の成分を、80℃で加熱攪拌しながら1時間溶解して、水相組成物を得た。
・ブチルカルバミンヨウ酸プロピニル : 0.01質量部
(商品名:GLYCACIL、ロンザジャパン(株))
・レシチン : 2.0質量部
(商品名:SLP-PC70、辻製油(株))
・グリセリン : 35.0質量部
(商品名:化粧用濃グリセリン、花王(株))
・純水 : 58.49質量部
〔油相〕
下記成分を、80℃で加熱攪拌しながら1時間溶解して、油相組成物を得た。
・セラミドNP : 0.15質量部
(商品名:セラミドIIIB、エボニック ジャパン(株))
・セラミドAP : 0.15質量部
(商品名:セラミドVI、エボニック ジャパン(株))
・コレステロール : 0.30質量部
(商品名:コレステロールJSQI、日本精化(株))
・ミリスチン酸ポリグリセリル-10(HLB=14) : 3.0質量部
(商品名:NIKKOL(登録商標) Decaglyn 1-M、日光ケミカルズ(株))
・1,3-BG : 0.9質量部
(商品名:1,3BG、(株)ダイセル)
上記で得られた水相組成物を80℃に保ったままホモミキサー(機種名:HP93、(株)エスエムテー社)で攪拌し(7000rpm)、水相組成物へ油相組成物を添加して予備乳化物を得た。
続いて、得られた予備乳化物を約40℃まで冷却し、高圧乳化装置(製品名:スターバーストラボ機、(株)スギノマシン製)を用いて、200MPaの圧力で2回高圧乳化処理を行った後、平均孔径1μmのミクロフィルターでろ過して、セラミド含有分散組成物を調製した。
得られたセラミド含有分散組成物をミリQ水にて10質量%に希釈し、平均粒子径(体積平均粒子径)を、雰囲気温度25℃の環境下、粒度分布計〔商品名:ナノトラックUPA、マイクロトラック・ベル(株)〕を用いて、動的光散乱法により測定した。乳化粒子の平均粒子径は、分散媒屈折率として1.333(純水)、分散媒の粘度として純水の粘度を設定した場合の体積平均粒子径として求めたところ、3nmであった。
<アシルセラミド含有分散組成物の調製>
下記組成のA液39.5gを110℃にて10分間攪拌混合し、粗分散液を得た。得られた粗分散液を100℃まで冷却し、下記組成の成分60.51gを70℃で溶解したB液を添加した後、超音波ホモジナイザー(型式:US-600、(株)日本精機製作所)を用いて3分間分散することで予備分散物粗分散物を得た。続いて、得られた予備分散物粗分散物を約60℃まで冷却した後、超高圧乳化装置(機種名:アルティマイザーHJP-25005、(株)スギノマシン)を用いて、245MPaの圧力で高圧乳化(分散)処理を5回行うことで、アシルセラミド含有分散組成物を得た。
〔A液〕
・セラミドI : 0.3質量部
(商品名:Ceramide I、INCI名:Ceramide 1、Evonik)
・コレステロール : 0.3質量部
(商品名:コレステロールJSQI、日本精化(株))
・1,3-ブチレングリコール((株)ダイセル) : 0.9質量部
・デカグリセリンモノミリスチン酸エステル : 3.0質量部
(商品名:NIKKOL(登録商標) Decaglyn 1-M、HLB:14.0、日光ケミカルズ(株))
・グリセリン(化粧用濃グリセリン、花王(株)) : 35.0質量部
〔B液〕
・レシチン : 4.0質量部
(商品名:SLP-PC70、辻製油(株))
・ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル : 0.01質量部
(商品名:GLYCACIL、ロンザジャパン(株))
・純水 : 56.5質量部
[ゲル状化粧料X]
(処方例1)
下記組成を有するゲル状化粧料Xを実施例1~実施例29に記載の方法により調製した(全量100質量%)。
〔組成〕 〔含有量(質量%)〕
・アラントイン 0.2
・ローカストビーンガム 0.075
・キサンタンガム 0.075
・グリセリン 7.0
・BG 7.0
・DPG 4.5
・シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.5
・メチルグルセス-10 5.0
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー 0.05
・セラミド含有分散組成物(上記の方法で得られたもの) 1.0
・アシルセラミド含有分散組成物(上記の方法で得られたもの) 0.2
・ウーロン茶抽出液BG(丸善製薬(株)製) 0.1
・ルイボスエキス(一丸ファルコス(株)製) 0.001
・フィコサッカライドAI-G((株)イクノス社製) 0.02
・オウゴン根エキス(一丸ファルコス(株)製) 0.001
・ビルベリー葉エキス(一丸ファルコス(株)製) 0.001
・フェノキシエタノール 0.30
・メチルパラベン 0.10
・水酸化Na 適量
・水 残量
[乳液化粧料Y]
下記組成を有する乳液化粧料Yを常法により調製した(全量100質量%)。
〔組成〕 〔含有量(質量%)〕
・アラントイン 0.2
・スクワラン 8.5
・シア脂 4.0
・ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 2.5
・ジメチコン 2.5
・ミツロウ 1.0
・セテアリルアルコール 0.5
・バチルアルコール 0.25
・フィトステロールズ 0.15
・グリセリン 8.0
・BG 5.0
・メチルグルセス-20 5.0
・ペンチレングリコール 1.0
・ベタイン 1.0
・キサンタンガム 0.10
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー 0.25
・カルボマー 0.25
・水添レシチン 0.50
・ヒアルロン酸Na 0.01
・トコフェロール 0.05
・(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K 0.01
・セラミド含有分散組成物(上記の方法で得られたもの) 0.5
・アシルセラミド含有分散組成物(上記の方法で得られたもの) 0.1
・ウーロン茶抽出液BG(丸善製薬(株)製) 0.1
・アンズ果汁PH(日油(株)製) 0.1
・フィコサッカライドAI-G((株)イクノス社製) 0.02
・バイオベネフィティー(一丸ファルコス(株)製) 0.001
・ペンテト酸5Na 0.01
・フェノキシエタノール 0.30
・メチルパラベン 0.10
・水酸化Na 適量
・水 残量
上述のように、ゲル状化粧料Xの上に、乳液化粧料Yを重ね付けした際には、化粧膜の剥がれによるカスの発生もなく、良好な感触であった。
〔実施例31〕
後述の処方例2に示されるゲル状化粧料を調製した。
<グリチルレチン酸ステアリル含有分散組成物の調製>
下記組成のC液238.14gを70℃にて1時間溶解し、水相組成物を得た。下記組成のD液61.86gを70℃にて1時間溶解し、油相組成物を得た。
前記水相組成物を攪拌した状態に維持しながら、前記油相組成物を加えた後、高圧ホモジナイザーを用いて4分間分散することで予備乳化物を得た。続いて、得られた予備乳化物を約60℃まで冷却し、アルティマイザーHJP-25005((株)スギノマシン社製)を用いて、245MPaの圧力で高圧乳化を行った。その後、得られた乳化組成物を平均孔径1μmのミクロフィルターでろ過し、80℃で30分加熱滅菌することでグリチルレチン酸ステアリル含有分散組成物を得た。
〔C液〕
・ショ糖モノステアリン酸エステル(HLB=16) : 9.3質量部
(商品名:リョートーシュガーエステルS-1670、三菱化学フーズ(株))
・モノオレイン酸デカグリセリル(HLB=12) : 18.9質量部
(商品名:NIKKOL(登録商標) Decaglyn 1-O、日光ケミカルズ(株))
・グリセリン : 125.97質量部
・純水 : 83.97質量部
〔D液〕
・グリチルレチン酸ステアリル : 2.76質量部
・トコフェロール : 27.81質量部
(商品名:理研Eオイル800、理研ビタミン(株))
・トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル : 27.69質量部
(商品名:ココナードMT、花王(株))
・精製レシチン(大豆由来) : 3.6質量部
(商品名:SLP-ホワイト、辻製油(株))
(処方例2)
下記組成を有するゲル状化粧料を実施例1~実施例29に記載の方法により調製した(全量100質量%)。
〔組成〕 〔含有量(質量%)〕
・アラントイン 0.2
・ローカストビーンガム 0.042
・キサンタンガム 0.042
・グリセリン 7.0
・BG 7.0
・DPG 4.5
・シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール 0.5
・メチルグルセス-10 5.0
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー 0.05
・セラミド含有分散組成物(上記の方法で得られたもの) 1.0
・アシルセラミド含有分散組成物(上記の方法で得られたもの) 0.2
・グリチルレチン酸ステアリル含有分散物組成物 0.01
(上記の方法で得られたもの)
・NIKKOL(登録商標) NET-FS(日光ケミカルズ(株)製) 0.075
・ウーロン茶抽出液BG(丸善製薬(株)製) 0.1
・ヒオウギエキス(一丸ファルコス(株)製) 0.001
・フィコサッカライドAI-G((株)イクノス社製) 0.02
・フェノキシエタノール 0.30
・メチルパラベン 0.15
・水酸化Na 適量
・水 残量

Claims (10)

  1. アラントインと、
    ローカストビーンガム、グアーガム、及びタラガムからなる群より選択される少なくとも1種の多糖類と、
    キサンタンガムと、
    水と、
    を含む、pH4~8のゲル状化粧料。
  2. 前記多糖類及び前記キサンタンガムの合計含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.050質量%~0.50質量%である、請求項1に記載のゲル状化粧料。
  3. 前記多糖類及び前記キサンタンガムの合計含有量に対する、前記多糖類の含有量の割合が、質量基準にて、0.10以上1.0未満である、請求項1又は請求項2に記載のゲル状化粧料。
  4. 前記多糖類がローカストビーンガムである、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のゲル状化粧料。
  5. 前記ローカストビーンガムの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.030質量%~0.30質量%である、請求項4に記載のゲル状化粧料。
  6. (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、及びカルボキシビニルポリマーからなる群より選択される少なくとも1種の増粘剤を更に含む、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のゲル状化粧料。
  7. 前記アラントインの含有率が、ゲル状化粧料の全質量に対して、0.010質量%~1.0質量%である、請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のゲル状化粧料。
  8. シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールエステルを更に含む、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載のゲル状化粧料。
  9. ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテルを更に含む、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載のゲル状化粧料。
  10. 請求項1~請求項9のいずれか1項に記載のゲル状化粧料を用いた化粧方法。
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