JP2022118792A - 読影支援装置及び読影支援方法 - Google Patents

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洋平 神長
Yohei Kaminaga
英俊 石神
Hidetoshi Ishigami
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浩二 竹井
Koji Takei
佳史 山形
Yoshifumi Yamagata
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Abstract

【課題】検査の質を向上させること。【解決手段】実施形態に係る読影支援装置は、判定部と、決定部と、取得部とを備える。判定部は、腫瘍マーカーの値の経時変化に基づいて、被検体の状態を判定する。決定部は、被検体の状態に応じて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する。取得部は、比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像を取得する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、読影支援装置及び読影支援方法に関する。
近年、癌患者の癌の進行度合いを確認する手段として、腫瘍マーカーによる定期検査が広く用いられている。例えば、マイクロRNA(ribonucleic acid)を腫瘍マーカーとした血液検査(例えば、乳がんミアテスト等)は、癌を早期発見できる検査として知られている。このような腫瘍マーカーによる検査は、癌の再発の有無や、病勢、手術で取り切れていない癌や画像診断で見えない程度の微小な癌の存在を知る上で有用な方法である。
例えば、腫瘍マーカー値が高い癌に対して手術による切除が行われた後では、多くの場合、腫瘍マーカー値は低下して、改善する。一方、癌が再発した場合、腫瘍マーカー値が再度上昇するため、術後の経過観察目的で腫瘍マーカーによる検査が用いられる場合がある。
ここで、腫瘍マーカーを用いた検査では、1種類で患部を特定することが難しく、複数種類の組み合わせによって、患部が特定される。また、腫瘍マーカー値自体が正確に癌の動きを反映しているわけではないため、腫瘍マーカー値だけで癌の状態を把握することは難しい。例えば、腫瘍マーカーを用いた検査では、癌がなくとも腫瘍マーカーの値が上昇する場合(偽陽性)や、癌が進行しているにもかかわらず腫瘍マーカー値が低い値を示す場合(偽陰性)がある。
このように、腫瘍マーカーの値だけでは癌の有無、癌の進行を判断することができないため、一般的に、腫瘍マーカーを用いた検査の他、医用画像による検査が行われ、医用画像との組み合わせに基づいて診断が行われる。そのため、診断を効率よく行うために、血液検査、医療情報ビューア、及び、医用画像診断装置などの連携が求められている。
特開2017-188000号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、検査の質を向上させることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る読影支援装置は、判定部と、決定部と、取得部とを備える。判定部は、腫瘍マーカーの値の経時変化に基づいて、被検体の状態を判定する。決定部は、前記被検体の状態に応じて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する。取得部は、前記比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像を取得する。
図1は、第1の実施形態に係る読影装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、腫瘍マーカーによる検査のワークフローの一例を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る読影装置の処理の一例を説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係る読影装置による画像選定に係る処理の一例を説明するための図である。 図5は、変形例1に係る決定機能による処理の一例を説明するための図である。 図6は、変形例2に係る制御機能による処理の一例を示す図である。 図7は、変形例3に係る制御機能による処理の一例を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態に係る読影装置による処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、第2の実施形態に係る読影装置の処理の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、読影支援装置及び読影支援方法の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、本願の読影支援装置を読影装置に適用した場合を一例に挙げて説明するが、本願に係る読影支援装置及び読影支援方法は、以下に示す実施形態によって限定されるものではない。また、実施形態は、処理内容に矛盾が生じない範囲で他の実施形態や従来技術との組み合わせが可能である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る読影装置の構成の一例について説明する。図1は、第1の実施形態に係る読影装置5の構成の一例を示すブロック図である。読影装置5は、ネットワークを介して、体外診断装置1と、電子カルテシステム2と、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)3と、医用画像診断装置4と接続される。なお、HIS(Hospital Information System)やRIS(Radiology Information System)等の他のシステムが、ネットワークにさらに含まれ、それらシステムが読影装置5に接続される場合でもよい。
体外診断装置1は、被検体から採取された血液や組織などの検体を対象として、種々の検査を実行する。例えば、体外診断装置1は、マイクロRNAを腫瘍マーカーとした血液検査を実行して、各腫瘍マーカーの腫瘍マーカー値を取得する。そして、体外診断装置1は、検査結果(例えば、腫瘍マーカー値など)をネットワーク上の各装置に送信する。
電子カルテシステム2は、被検体の診療記録や患者情報に関する各種の診療データを保管する。具体的には、電子カルテシステム2は、被検体に関する診療データを生成、又は、ネットワークを介して他の装置から取得し、当該診療データを自システム内の記憶回路に記憶させて保管する。例えば、電子カルテシステム2は、サーバやワークステーション等のコンピュータ機器によって実現される。
PACS3は、医用画像診断装置4によって収集された医用画像データをネットワークを介して受信し、保管、管理する。例えば、PACS3は、同一被検体から収集されたCT画像データや、超音波画像データ、MRI画像データなどを保管、管理する。
医用画像診断装置4は、被検体を撮像して医用画像データを生成する。そして、医用画像診断装置4は、生成した医用画像データをネットワーク上の各種装置に送信する。例えば、医用画像診断装置4は、X線診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission computed Tomography)装置等である。
読影装置5は、ネットワークを介して取得した医用画像を表示させる。読影装置5を操作する読影医などの操作者は、読影装置5のディスプレイに表示された医用画像を対象として読影を行う。例えば、読影装置5は、図1に示すように、通信インターフェース51と、入力インターフェース52と、ディスプレイ53と、記憶回路54と、処理回路55とを有する。読影装置5は、ネットワークを介して、ネットワーク上の各装置と通信可能に接続される。
通信インターフェース51は、処理回路55に接続されており、ネットワーク上に配置された各装置との間で行われる通信を制御する。具体的には、通信インターフェース51は、各装置から各種の情報を受信し、受信した情報を処理回路55に出力する。例えば、通信インターフェース51は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
入力インターフェース52は、処理回路55に接続されており、操作者から各種の指示及び情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インターフェース52は、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換して処理回路55に出力する。例えば、入力インターフェース52は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、本明細書において、入力インターフェース52は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース52の例に含まれる。
ディスプレイ53は、処理回路55に接続されており、各種の情報及び画像を表示する。具体的には、ディスプレイ53は、処理回路55から送られる情報及び画像のデータを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ53は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチパネル等によって実現される。
記憶回路54は、処理回路55に接続されており、各種のデータを記憶する。例えば、記憶回路54は、図示しないネットワーク上に配置された各装置から受信した種々のデータや、読影装置5の処理結果などを記憶する。また、記憶回路54は、処理回路55が読み出して実行することで各種機能を実現するための種々のプログラムを記憶する。また、記憶回路54は、図1に示すように、判定条件541と、対応情報542とを記憶する。なお、判定条件541及び対応情報542については、後に詳述する。例えば、記憶回路54は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。
処理回路55は、入力インターフェース52を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、読影装置5の動作を制御する。具体的には、処理回路55は、図1に示すように、制御機能551と、判定機能552と、決定機能553と、取得機能554と、生成機能555とを実行することで、読影装置5の動作を制御する。ここで、制御機能551は、表示制御部の一例である。また、判定機能552は、判定部の一例である。また、決定機能553は、決定部の一例である。取得機能554は、取得部の一例である。例えば、処理回路55は、プロセッサによって実現される。
制御機能551は、入力インターフェース52を介して入力された各種要求に応じた処理を実行するように制御する。例えば、制御機能551は、通信インターフェース51を介した各種情報の送受信、記憶回路54への情報の格納、ディスプレイ53への各種情報の表示などを制御する。なお、制御機能551は、生成機能555によって生成された表示情報の表示を制御するが、この点については、後に詳述する。
判定機能552は、腫瘍マーカーの経時変化に基づいて、被検体の状態を判定する。決定機能553は、被検体の状態に応じて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する。取得機能554は、比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像を取得する。なお、判定機能552、決定機能553及び取得機能554の処理については、後に詳述する。
生成機能555は、種々の表示情報を生成する。具体的には、生成機能555は、読影を支援するための表示情報を生成する。例えば、生成機能555は、腫瘍マーカーの経時的変化を示す情報や、種々の医用画像などを生成する。一例を挙げると。生成機能555は、腫瘍マーカーを用いた血液検査が実行された日付ごとの腫瘍マーカー値を示したグラフを生成する。また、生成機能555は、ネットワークを介して取得された医用画像データに対して各種画像処理を実行することで、被検体の種々の部位に関する医用画像を生成する。
以上、読影装置5の全体構成について説明した。かかる構成のもと、読影装置5は、検査の質を向上させる。具体的には、読影装置5は、比較読影に適した医用画像を自動で検索して取得することで、画像選定作業のワークフローを削減するとともに、検査の質を向上させる。
例えば、経過観察目的で腫瘍マーカーによる検査が行われる場合、今回の腫瘍マーカー値に対して、過去の検査の腫瘍マーカー値を踏まえて、比較読影のための医用画像を選択する必要があり、比較読影に適した画像選定のワークフローが多く、時間を要する。そのため、作業に要する時間がない場合には、十分な画像選定が行われず、検査の質が低下するおそれがある。
図2は、腫瘍マーカーによる検査のワークフローの一例を説明するための図である。ここで、図2では、癌の治療後の経過観察における腫瘍マーカーによる検査のワークフローの一例を示す。
例えば、癌の治療に関する一連の流れは、図2に示すように、まず、受診された被検体に対して検診・診断が行われる。そして、癌と診断された場合、その後、治療が行われ、経過観察が行われる。ここで、再発・転移が生じた場合、再度、治療が行われることとなる。
本実施形態では、上記した経過観察において、腫瘍マーカーを用いた検査の質を向上させる。例えば、図2に示す癌の治療後の経過観察における腫瘍マーカーによる検査では、種々の腫瘍マーカーを用いた腫瘍マーカー検査が実行される。この検査では、例えば、化学療法や放射線治療などの効果の確認や、定期的な腫瘍マーカーの測定により、癌の進行状態などが確認される。
そして、腫瘍マーカーによる検査では、上記したように、腫瘍マーカー値だけでは診断ができないため、医用画像の収集が行われる。例えば、経過観察のために、超音波診断装置によって超音波画像が収集され、癌の大きさ、血管の位置、肝臓の腹水・結節の有無などが調べられる。また、例えば、腫瘍マーカーに異常が見られた場合などの精密検査のために、X線CT装置やMRI装置によって、CT画像やMR画像が収集され、癌の性質や分布、転移状態などが調べられる。
読影装置5を操作する読影医などの操作者は、上記した種々の医用画像診断装置によって収集された医用画像を、過去の画像と比較読影し、腫瘍マーカー値と読影結果とを総合して、診断を行う。ここで、医用画像の比較読影では、図2に示すように、まず、読影医は、(1)今回のマーカー値を確認して、さらに、(2)過去のマーカー値を確認して、その経過を考察する。その結果から、読影医は、(3)過去の腫瘍マーカー値の中から、比較対象の腫瘍マーカー値(比較に最適な時期)を決定して、(4)決定した比較対象の腫瘍マーカー値に対応する医用画像を決定する。そして、読影医は、決定した医用画像と、今回収集した医用画像との比較読影を行う。
このように、経過観察における腫瘍マーカーを用いた検査に伴う読影では、過去の検査の腫瘍マーカー値を踏まえて、比較する医用画像が選択される必要があり、読影医は、上記した(1)~(4)の手順を行うこととなる。したがって、比較に適切な医用画像を検索するために時間を要する。そのため、画像を検察するための時間がなく、比較に適切な画像について考慮することが大変な場合、前回の検査の際に収集された医用画像が比較対象の画像として選定される場合がある。
そこで、第1の実施形態に係る読影装置5は、比較読影に適した医用画像を自動で検索して取得することで、画像選定作業のワークフローを削減するとともに、検査の質を向上させる。以下、読影装置5による処理の詳細について説明する。
制御機能551は、入力インターフェース52を介した操作に応じて、被検体の腫瘍マーカー値を取得する。具体的には、制御機能551は、入力インターフェース52を介した操作に応じて、読影対象となる被検体がこれまでに受けた腫瘍マーカー検査の検査結果を取得する。例えば、制御機能551は、被検体が検査された全ての腫瘍マーカーについて、過去の腫瘍マーカー値と、読影の対象となる時点での腫瘍マーカー値とを取得する。なお、制御機能551は、ネットワークを介して、体外診断装置1から直接腫瘍マーカー値を取得してもよく、或いは、電子カルテシステム2から腫瘍マーカー値を取得してもよい。
判定機能552は、腫瘍マーカー値の経時変化に基づいて、被検体の状態を判定する。具体的には、判定機能552は、被検体の状態を判定する判定対象の時点よりも前の時点から当該判定対象の時点までの腫瘍マーカー値の変化に基づいて、判定対象の時点における被検体の状態を判定する。例えば、判定機能552は、過去の腫瘍マーカー値に対する読影の対象となる時点での腫瘍マーカー値の変化に基づいて、被検体の状態を判定する。
ここで、判定機能552は、記憶回路54に記憶された判定条件541に基づいて、被検体の状態を判定する。判定条件541は、腫瘍マーカーの種別ごとに、被検体の状態を判定するための情報を含む。具体的には、判定条件541は、癌の存在を示唆するための腫瘍マーカーごとの閾値を含む。
腫瘍マーカーを用いた検査では、癌の種別に応じた種々の腫瘍マーカーが用いられる。ここで、腫瘍マーカー検査に用いられる腫瘍マーカーとして、例えば、「AFP」、「PIVKA-II」、「CA-125」、「CA15-3」、「CEA」、「NCC-ST-439」などが知られている。腫瘍マーカー検査では、例えば、肝細胞癌、乳癌、食道癌、肺癌、胆道癌、前立腺癌、神経芽細胞種、甲状腺髄様癌、胃癌、膵癌、大腸癌、子宮頸部癌、子宮体部癌、及び、卵巣癌など、検査の対象とする癌の種別ごとに、種々の腫瘍マーカーが用いられる。
判定条件541は、上記した腫瘍マーカーの種別ごとに、癌の存在を示唆するための閾値を含む。例えば、判定機能552は、読影の対象となる時点での腫瘍マーカー値が、過去の腫瘍マーカー値から上昇して、上記した閾値を超えた場合に、被検体の状態を「悪化」と判定する。
また、さらに、判定機能552は、腫瘍マーカー値の上昇の程度に基づいて、「悪化」の程度を判定する。例えば、判定機能552は、過去(前回)の腫瘍マーカー値から上昇した数値が閾値を超えた場合に、被検体の状態を「急激な悪化」と判定する。一方、過去(前回)の腫瘍マーカー値から上昇した数値が閾値を超えない場合には、判定機能552は、被検体の状態を「悪化傾向」と判定する。なお、腫瘍マーカー値の上昇した数値と比較する閾値は、腫瘍マーカーの種別ごとに適宜設定されて、判定条件541として記憶回路54に記憶される。
同様に、判定機能552は、読影の対象となる時点での腫瘍マーカー値が、過去の腫瘍マーカー値から下降して、上記した閾値を下回った場合に、被検体の状態を「回復」と判定する。また、さらに、判定機能552は、腫瘍マーカー値の下降の程度に基づいて、「回復」の程度を判定する。例えば、判定機能552は、過去(前回)の腫瘍マーカー値から下降した数値が閾値を超えた場合に、被検体の状態を「急激な回復」と判定する。一方、過去(前回)の腫瘍マーカー値から下降した数値が閾値を超えない場合には、判定機能552は、被検体の状態を「回復傾向」と判定する。なお、腫瘍マーカー値の下降した数値と比較する閾値は、腫瘍マーカーの種別ごとに適宜設定されて、判定条件541として記憶回路54に記憶される。
決定機能553は、被検体の状態に応じて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する。具体的には、決定機能553は、判定対象の時点における被検体の状態に応じて、判定対象の時点よりも前の時点で取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から、判定対象の時点における腫瘍マーカーと比較される比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する。例えば、決定機能553は、判定機能552によって判定された被検体の状態に応じて、読影の対象となる時点と比較する過去の腫瘍マーカー値を決定する。
ここで、決定機能553は、記憶回路54に記憶された対応情報542に基づいて、比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する。対応情報542は、被検体の状態ごとに、比較対象となる腫瘍マーカー値の状態が対応付けられた情報を含む。例えば、対応情報542は、被検体の状態「悪化」に対して、過去の腫瘍マーカー値の遷移において低い値を示す「安定」が対応付けられた情報を含む。かかる情報に基づく場合、決定機能553は、被検体の状態が「悪化」と判定されると、過去の腫瘍マーカー値の中から、低い値を示す腫瘍マーカー値を、比較対象として決定する。なお、対応情報542は、上記した情報以外に、例えば、被検体の状態「急激な悪化」や「悪化傾向」に対して、腫瘍マーカー値の状態がそれぞれ対応付けられた情報を含むこともできる。
また、対応情報542は、被検体の状態「回復」に対して、過去の腫瘍マーカー値の遷移において治療後で高い値を示す「高値」が対応付けられた情報を含む。かかる情報に基づく場合、決定機能553は、被検体の状態が「回復」と判定されると、過去の腫瘍マーカー値の中から、高い値を示す腫瘍マーカー値を、比較対象として決定する。なお、対応情報542は、上記した情報以外に、例えば、被検体の状態「急激な回復」や「回復傾向」に対して、腫瘍マーカー値の状態がそれぞれ対応付けられた情報を含むこともできる。
決定機能553は、上記した対応情報542に基づいて、読影の対象となる時点と比較する腫瘍マーカー値を決定する。すなわち、決定機能553は、対応情報542によって比較対象となる腫瘍マーカー値を決定することで、読影の対象となる時点と比較する過去の時点を決定する。
取得機能554は、決定機能553によって決定された比較対象の腫瘍マーカー値に対応する医用画像を取得する。具体的には、取得機能554は、比較対象の腫瘍マーカー値が取得された時点に対応する医用画像を取得する。また、取得機能554は、読影の対象となる時点に対応する医用画像を取得する。ここで、取得機能554は、決定された腫瘍マーカー値に対応する医用画像をPACS3、或いは、医用画像診断装置4から取得することができる。
例えば、取得機能554は、読影の対象となる時点での腫瘍マーカー値が取得された日と同日(或いは、腫瘍マーカー値が取得された日から所定の期間内)に取得された医用画像を取得する。また、取得機能554は、決定機能553によって決定された腫瘍マーカー値が取得された日と同日(或いは、腫瘍マーカー値が取得された日から所定の期間内)に取得された医用画像を取得する。
生成機能555は、取得機能554によって取得された医用画像を、ディスプレイ53に表示させるための種々の表示情報を生成する。具体的には、生成機能555は、読影の対象となる時点の医用画像と、決定機能553によって決定された腫瘍マーカー値が取得された時点に対応する医用画像とを比較読影するための各種情報を生成する。
制御機能551は、取得機能554によって取得された医用画像や、生成機能555によって生成された表示情報を、ディスプレイ53に表示させる。読影医などの操作者は、ディスプレイ53によって表示された医用画像を対象に読影を行う。上述したように、読影装置5は、読影の対象となる時点の医用画像との比較に適した医用画像を自動で探索して取得し、表示させることができ、画像選定作業のワークフローを削減するとともに、検査の質を向上させることを可能にする。
以下、本実施形態に係る読影装置5による処理の一例を説明する。図3は、第1の実施形態に係る読影装置5の処理の一例を説明するための図である。ここで、図3では、経過観察中に腫瘍マーカー値が上昇した場合の例を示す。
例えば、癌の治療に関する一連の流れは、図3に示すように、まず、受診された被検体に対して検診・診断が行われる。そして、癌と診断された場合、その後、治療が行われ、経過観察が行われる。ここで、再発・転移が生じた場合、再度、治療が行われることとなる。
ここで、経過観察において、腫瘍マーカーを用いた腫瘍マーカー検査において、前回の検査値から腫瘍マーカー値が上昇を示し、閾値を超過したとする。
このような場合、腫瘍マーカー値の結果において緊急性が高いと判定されるため、例えば、CT検査によるCT画像の収集などが実行され、読影が行われる。そして、腫瘍マーカー値と、読影結果とを統合して診断が行われる。第1の実施形態では、上記した過程における読影において、医用画像を自動で選定する。
すなわち、読影装置5は、図3に示すように、まず、(1)今回のマーカー値について、「腫瘍マーカー値が閾値を超過」を判定する。そして、読影装置5は、(2)過去のマーカー値との比較により、「低い値」から「高い値」に「上昇」を示していることから、被検体の状態を「悪化」と判定する。さらに、読影装置5は、判定結果と対応情報542とに基づいて、比較に最適なマーカー値(比較に最適な時期)を決定する。すなわち、読影装置5は、(3)「悪化」を示した腫瘍マーカー値の比較対象として、「安定」を示した(治療後の)腫瘍マーカー値を決定する。
その後、読影装置5は、(4)「安定」を示した腫瘍マーカー値に対応する医用画像を決定して、取得する。例えば、読影装置5は、「安定」を示す腫瘍マーカー値の結果から、対象検査(日時)を絞り込み、対象検査の診断結果や検査情報から、患者が安定している画像と判定し、画像を決定する。ここで、対象とする画像がない場合には、読影装置5は、画像再構成、臨床解析し直し、別検査に移行などを実行する。そして、読影装置5は、医用画像を取得して、(5)取得した医用画像と、今回収集した医用画像とを表示させる。これにより、読影医は、比較読影を行い、例えば、表示された医用画像の差分結果をもとに、「再発はないが、他組織への転移を確認」などの判断を行うことができる。
このように、読影装置5は、上記した(1)~(4)の手順を自動で行う。以下、自動で行う手順の詳細な処理について説明する。図4は、第1の実施形態に係る読影装置5による画像選定に係る処理の一例を説明するための図である。ここで、図4では、腫瘍マーカー及び医用画像の取得状況と、腫瘍マーカー値の遷移を示すグラフとを示す。具体的には、図4は、「腫瘍マーカーi」及び「腫瘍マーカーii」の「2019/1/1」から「2020/7/1」までの取得状況と、「超音波画像(図中の超音波)」及び「CT画像(図中のCT)」の「2019/1/1」から「2020/7/1」までの取得状況とを、図の上段に示す。
また、図4は、「腫瘍マーカーi」及び「腫瘍マーカーii」の「2019/1/1」から「2020/7/1」までの数値を示すグラフを、図の下段に示す。ここで、図4における曲線L1は、「腫瘍マーカーi」のグラフを示し、曲線L2は、「腫瘍マーカーii」のグラフを示す。
例えば、「2020/7/1」における腫瘍マーカーを用いた検査後の読影において、制御機能551は、「2020/7/1」の「腫瘍マーカーi」及び「腫瘍マーカーii」の腫瘍マーカー値と、各腫瘍マーカーの過去に取得された値とを取得する。
判定機能552は、「2020/7/1」の「腫瘍マーカーi」及び「腫瘍マーカーii」の腫瘍マーカー値と、各腫瘍マーカーの過去の値とに基づいて、「2020/7/1」における被検体の状態を判定する。すなわち、判定機能552は、「腫瘍マーカーi」の遷移状態と、「腫瘍マーカーii」の遷移状態とに基づいて、被検体の癌の状態を判定する。
例えば、判定機能552は、図4の曲線L1に示す「腫瘍マーカーi」の値の遷移に基づいて、「腫瘍マーカーi」の値が「2020/4/1」の時点で「腫瘍マーカーi」の閾値と同程度まで上昇し、「2020/7/1」においてもその値を維持したままであると判定する。また、判定機能552は、図4の曲線L2に示す「腫瘍マーカーii」の値の遷移に基づいて、「2020/7/1」の「腫瘍マーカーii」の値が、「2020/4/1」の値から上昇し、「腫瘍マーカーii」の閾値を超えた高い値を示していると判定する。
そして、判定機能552は、各腫瘍マーカー値の上昇の程度(例えば、腫瘍マーカーiiの値の4/1から7/1までの変化量)を閾値と比較して、被検体の癌の状態が「悪化」であると判定する。
決定機能553は、判定機能552による判定結果が「悪化」であることから、「安定」を示す腫瘍マーカー値を、比較対象の腫瘍マーカー値として決定する。例えば、決定機能553は、図4における「腫瘍マーカーi」の値の遷移(曲線L1)及び「腫瘍マーカーii」の値の遷移(曲線L2)に基づいて、「腫瘍マーカーi」の値及び「腫瘍マーカーii」の値が低い値を示す「2019/10/1」の値を比較対象の値として決定する。
ここで、図4に示す「腫瘍マーカーi」及び「腫瘍マーカーii」の値の遷移では、「2020/1/1」においても、両マーカー値が閾値を下回っている。決定機能553は、図4に示すように、複数の時点において、比較対象となりうる腫瘍マーカー値がある場合に、任意に設定された条件に基づいて、比較対象となる腫瘍マーカー値を決定することができる。例えば、決定機能553は、腫瘍マーカー値を比較して、比較結果に基づいて、比較対象となる腫瘍マーカー値を決定することができる。一例を挙げると、決定機能553は、最低値或いは最高値を示す腫瘍マーカー値(時点)を比較対象として決定する。
また、例えば、決定機能553は、腫瘍マーカー値が取得された日付に基づいて、比較対象となる腫瘍マーカー値を決定することができる。一例を挙げると、決定機能553は、複数の時点のうち、読影の対象となる「2020/7/1」に最も近い日付、或いは、読影の対象となる「2020/7/1」から最も遠い日付の腫瘍マーカー値を、比較対象として決定することができる。
また、例えば、決定機能553は、取得された医用画像に基づいて、比較対象となる腫瘍マーカー値を決定することができる。一例を挙げると、決定機能553は、複数の時点のうち、読影の対象となる時点で取得された医用画像と同一種別の医用画像が取得された時点の腫瘍マーカー値を、比較対象として決定することができる。例えば、決定機能553は、図4に示すように、腫瘍マーカー値が安定している「2019/10/1」及び「2020/1/1」のうち、読影の対象となる「2020/7/1」に取得されたCT画像と同一のCT画像が取得されている「2019/10/1」の腫瘍マーカー値を、比較対象として決定する。
取得機能554は、決定機能553によって決定された時点の医用画像を取得する。具体的には、取得機能554は、読影の時点で取得された医用画像と同一の種別の医用画像を、決定機能553によって決定された時点で取得された医用画像の中から取得する。例えば、取得機能554は、「2019/10/1」に対応する時点で取得されたCT画像を取得する。また、取得機能554は、読影の対象となる時点「2020/7/1」に対応するCT画像を取得する。
制御機能551は、取得機能554によって取得された医用画像をディスプレイ53に表示させる。例えば、制御機能551は、「2019/10/1」に対応する時点で取得されたCT画像と「2020/7/1」に対応するCT画像をディスプレイ53に表示させる。これにより、読影医は、画像選定に手間をかけることなく、被検体の状態が悪化したことが示唆される「2020/7/1」のCT画像と、被検体の状態が安定にある「2019/10/1」のCT画像とを比較読影することができる。その結果、検査の質が向上される。なお、図4に示す例では、2種類の腫瘍マーカー(腫瘍マーカーi及び腫瘍マーカーii)を用いる場合について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、1種類、或いは、3種類以上の腫瘍マーカーを用いた検査結果から、比較読影の画像が選定される場合でもよい。
ここで、判定機能552は、腫瘍マーカーの種別に基づいて、被検体の部位ごとの状態を判定し、決定機能553は、腫瘍マーカーの種別ごとに、比較対象の腫瘍マーカーの値を決定し、取得機能554は、腫瘍マーカーの種別に基づく被検体の部位ごとに、比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像を取得することができる。
腫瘍マーカーを用いた検査では、1度の検査で種々の部位を対象とした腫瘍マーカーを用いることができる。すなわち、上記した「腫瘍マーカーi」及び「腫瘍マーカーii」以外の腫瘍マーカーのテストを行うことができる。また、腫瘍マーカーは、同一種別のマーカーが異なる部位における癌の存在を示唆する。換言すると、異なる部位の癌に関する検査において、同一種別の腫瘍マーカーが用いられる。
そこで、判定機能552は、使用された腫瘍マーカーの種別に応じて、対象となる全ての部位を抽出する。取得機能554は、読影の対象となる時点及び決定機能553によって決定された時点を対象として、判定機能552によって抽出された部位の医用画像をそれぞれ取得する。
ここで、取得機能554は、抽出された部位の医用画像がない場合に、種々の画像処理によって新たに医用画像を生成することができる。腫瘍マーカーを用いた検査に伴いCT画像などが取得される場合、被検体の広範囲(例えば、全身など)の医用画像データが収集されていることが多い。そこで、取得機能554は、例えば、広範囲で収集された医用画像データを用いて、抽出された部位を対象とした医用画像を再構成する。また、例えば、取得機能554は、被検体から収集された医用画像データに対して、部位ごとの臨床解析アプリを適用することで、各部位の医用画像を取得する。
また、取得機能554は、広範囲の医用画像データが収集されておらず、抽出された部位を含む医用画像データが保存されていない場合に、抽出された部位の医用画像データの収集を促す情報をディスプレイ53に表示させるように、制御機能551を制御することもできる。すなわち、取得機能554は、被検体から部位の医用画像を収集するように制御することもできる。
上述したように、本実施形態に係る読影装置5は、腫瘍マーカーを用いた検査に伴う医用画像の読影において、被検体の状態に応じて、過去の医用画像の中から適切な医用画像を選択して、表示させることができる。ここで、読影装置5は、上述した処理以外にも種々の処理を実行することができる。以下、読影装置5の変形例について説明する。
(変形例1)
上述した実施形態では、複数の時点において比較対象となりうる腫瘍マーカー値がある場合に、任意に設定された条件(日付に基づく条件、取得されている医用画像に基づく条件)に基づいて、比較対象となる腫瘍マーカー値を決定することを説明した。読影装置5は、さらに、医用画像の特徴に基づいて比較対象となる腫瘍マーカー値を決定することができる。
かかる場合には、決定機能553は、腫瘍マーカー値に基づいて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から比較対象の腫瘍マーカー値の複数の候補を抽出し、複数の候補に対応する各医用画像の特徴に基づいて、複数の候補の中から比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。具体的には、決定機能553は、腫瘍マーカー値に基づいて複数の候補を抽出し、抽出した複数の候補の中から判定機能552による判定結果に沿った特徴を有する医用画像が対応付けられている候補を、比較対象の腫瘍マーカー値として決定する。
図5は、変形例1に係る決定機能553による処理の一例を説明するための図である。ここで、図5は、縦軸に腫瘍マーカー値を示し、横軸に時間を示したグラフを示す。また、図5では、時間t4の時点における読影を行う際に決定機能553の処理について示す。
例えば、図5に示すように、時間t4における腫瘍マーカー値は閾値を大きく超えた状態である。したがって、判定機能552は、時間t4における被検体の状態を「悪化」した状態であると判定する。この判定結果を受けて、決定機能553は、安定状態の時点を決定するために、まず、腫瘍マーカー値が低い時間t1、時間t2、及び、時間t3を比較対象の候補として抽出する。
そして、決定機能553は、時間t1に対応する医用画像I1と、時間t2に対応する医用画像I2と、時間t3に対応する医用画像I3とを取得して、医用画像I1~I3間で比較を行い、より安定した状態で収集されたものと考えられる画像を比較対象として決定する。例えば、決定機能553は、医用画像I1~I3における腫瘍をそれぞれ抽出して、抽出した腫瘍のサイズを計測する。そして、決定機能553は、計測した腫瘍のサイズが最も小さい医用画像をより安定した状態で収集されたものとして、その時点を時間t4の比較対象として決定する。
また、例えば、決定機能553は、腫瘍マーカー値に基づいて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカー値の中から比較対象の腫瘍マーカー値の複数の候補を抽出し、複数の候補に対応する各医用画像と、被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像との類似度に基づいて、複数の候補の中から比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。
一例を挙げると、決定機能553は、図5における時間t4に対応する医用画像I4と医用画像I1との類似度、医用画像I4と医用画像I2との類似度、及び、医用画像I4と医用画像I3との類似度をそれぞれ算出して、算出した類似度が最も低い医用画像の時点を比較対象として決定する。すなわち、決定機能553は、被検体の状態が「悪化」していると示唆された時間t4において収集された医用画像I4との類似度が最も低い医用画像が収集された時点をより安定した状態と決定する。
なお、上述した例では、被検体の状態が「悪化」し、比較対象として安定状態の時点を決定する場合について説明したが、決定機能553は、被検体の状態が「回復」し、比較対象として悪化状態の時点を決定する場合でも同様の処理を行うことができる。
(変形例2)
上述した実施形態では、制御機能551が、読影の対象となる時点の医用画像と比較対象として決定された時点における医用画像をディスプレイ53に表示させる場合について説明した。しかしながら、制御機能551は、その他種々の情報をディスプレイ53に表示させることができる。
図6は、変形例2に係る制御機能551による処理の一例を示す図である。例えば、制御機能551は、図6に示すように、腫瘍マーカー値を縦軸に示し、日付を横軸に示したグラフとともに、医用画像を表示させることもできる。かかる場合には、生成機能555は、制御機能551によって取得された複数の腫瘍マーカー値(読影の対象となる時点の腫瘍マーカー値及び過去の腫瘍マーカー値)に基づいて、図6に示すグラフL4を生成する。
そして、制御機能551は、生成機能555によって生成されたグラフL4に、医用画像を対応付けた表示情報をディスプレイ53に表示させる。例えば、制御機能551は、読影の対象となる時点の医用画像I7に加えて、比較対象となる時点(5/1)の医用画像I6、及び、C治療を施した時点(3/1)の医用画像I5をグラフに対応付けて表示させる。
さらに、制御機能551は、被検体に対する診断に有効な種々の情報をさらに表示させることができる。かかる場合には、取得機能554は、被検体に対する診断に有効な情報を取得する。具体的には、取得機能554は、ネットワークを介して、電子カルテシステム2から診断に有効な種々の情報を取得する。例えば、取得機能554は、診断に有効な情報として、被検体の治療履歴や、被検体に対する医師の所見などを取得する。
制御機能551は、腫瘍マーカーの経時変化を示す情報と、被検体に対する治療履歴と、被検体に対する所見とを示す表示情報に、比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像と被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像とを対応付けて表示させることができる。例えば、制御機能551は、図6に示すように、A治療が実施された時点や、B治療が実施された時点などをグラフに対応付けて表示させることで、各治療と腫瘍マーカー値との関係を一目で把握することができる表示情報を表示させることができる。また、さらに、制御機能551は、図6の「5/1」の「回復」に示すように、その時点における医師の所見を対応付けて表示させることができる。
(変形例3)
上述した実施形態では、比較対象の医用画像として、同一検体の過去の医用画像を取得する場合について説明した。しかしながら、読影装置5は、比較対象として、異なる被検体の情報を表示させることができる。具体的には、読影装置5は、腫瘍マーカー値の経時変化が読影対象の被検体と同様の変化を示し、医師による診断が確定した被検体の情報を比較情報として表示させることができる。
かかる場合には、制御機能551は、被検体とは異なる被検体の被検体情報であり、かつ、診断が確定された被検体情報の中から、腫瘍マーカーの経時変化が被検体の腫瘍マーカーの経時変化と類似する被検体情報を抽出し、抽出した被検体情報をディスプレイ53に表示させるように制御する。
図7は、変形例3に係る制御機能551による処理の一例を説明するための図である。例えば、制御機能551は、図7に示すように、患者Aの腫瘍マーカー値の遷移と医療ネットワークデータベース6に記憶された腫瘍マーカー値の遷移とをそれぞれ比較する。そして、制御機能551は、患者Aの腫瘍マーカー値の遷移と同様の腫瘍マーカー値の遷移を示す患者Xの医用情報を医療ネットワークデータベース6から取得する。
そして、制御機能551は、取得した患者Xの医用情報を患者Aの比較対象の情報として、ディスプレイ53に表示させる。なお、医療ネットワークデータベース6は、図1のネットワークに接続されており、制御機能551は、ネットワークを介して医療ネットワークデータベース6にアクセスし、腫瘍マーカー値の遷移の比較、及び、医用情報の取得を行う。
次に、読影装置5による処理の手順について説明する。図8は、第1の実施形態に係る読影装置5による処理の手順を示すフローチャートである。ここで、図8におけるステップS101、及び、ステップS105は、処理回路55が、制御機能551に対応するプログラムを記憶回路54から読みだして実行することで実現される。また、ステップS102は、処理回路55が、判定機能552に対応するプログラムを記憶回路54から読みだして実行することで実現される。また、ステップS103は、処理回路55が、決定機能553に対応するプログラムを記憶回路54から読みだして実行することで実現される。また、ステップS104は、処理回路55が、取得機能554に対応するプログラムを記憶回路54から読みだして実行することで実現される。
図8に示すように、処理回路55は、腫瘍マーカー値を取得して(ステップS101)、腫瘍マーカー値の経時変化に基づいて、被検体の状態を判定する(ステップS102)。そして、処理回路55は、被検体の状態に基づいて、比較する腫瘍マーカー値(比較する時点)を決定する(ステップS103)。
その後、処理回路55は、比較する腫瘍マーカー値に対応する医用画像を抽出して(ステップS104)、抽出した医用画像を比較表示させる(ステップS105)。
上述したように、第1の実施形態によれば、判定機能552は、腫瘍マーカー値の経時変化に基づいて、被検体の状態を判定する。決定機能553は、被検体の状態に応じて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカー値の中から比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。取得機能554は、比較対象の腫瘍マーカー値に対応する医用画像を取得する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、被検体の状態に応じた適切な医用画像を自動で選定して、表示させることができ、読影医などの操作者の手間を低減して、検査の質を向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、判定機能552は、被検体の状態を判定する判定対象の時点よりも前の時点から当該判定対象の時点までの腫瘍マーカー値の変化に基づいて、判定対象の時点における被検体の状態を判定する。決定機能553は、判定対象の時点における被検体の状態に応じて、判定対象の時点よりも前の時点で取得された複数の腫瘍マーカー値に中から、判定対象の時点における腫瘍マーカーと比較される比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する。取得機能554は、比較対象の腫瘍マーカー値が取得された時点に対応する医用画像を取得する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、経過観察において、比較読影を行う際の最適な過去画像を自動で取得することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、判定機能552は、腫瘍マーカーの種別に基づいて、被検体の部位ごとの状態を判定する。決定機能553は、腫瘍マーカーの種別ごとに、比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。取得機能554は、腫瘍マーカーの種別に基づく被検体の部位ごとに、比較対象の腫瘍マーカー値に対応する医用画像を取得する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、使用された腫瘍マーカーの対象となる部位ごとにそれぞれ適切な医用画像を自動で取得することができ、検査の質をより向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、取得機能554は、被検体から収集された医用画像データに対して再構成処理を実行することで部位の医用画像を取得する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、適切な医用画像を生成して表示させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、取得機能554は、被検体から収集された医用画像データに対して臨床解析アプリを再実行することで部位の医用画像を取得する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、部位に適した医用画像を生成することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、取得機能554は、被検体から部位の画像を収集するように制御することで、部位の医用画像を取得する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、対象の部位の医用画像がない場合でも新たに収集することを促すことを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、取得機能554は、被検体に対する診断に有効な情報をさらに取得する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、医用画像以外に、診断に寄与する情報を得ることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、決定機能553は、腫瘍マーカーの値に基づいて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカー値の中から比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、腫瘍マーカー値に基づいて比較対象を決定することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、決定機能553は、腫瘍マーカー値に基づいて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカー値の中から比較対象の腫瘍マーカー値の複数の候補を抽出し、複数の候補に対応する各医用画像の特徴に基づいて、複数の候補の中から比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、同様の腫瘍マーカー値を示す複数の時点からより最適な時点を決定することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、決定機能553は、腫瘍マーカーの値及び対応する医用画像の種別に基づいて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカー値の中から比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、比較対象として、同一種別の医用画像を取得することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、決定機能553は、腫瘍マーカー値に基づいて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカー値の中から比較対象の腫瘍マーカー値の複数の候補を抽出し、複数の候補に対応する各医用画像と、被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像との類似度に基づいて、複数の候補の中から比較対象の腫瘍マーカー値を決定する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、比較対象の医用画像を、画像の類似度に基づいて取得することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、制御機能551は、比較対象の腫瘍マーカー値に対応する医用画像と被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像とを、ディスプレイ53に表示させるように制御する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、比較対象の医用画像を自動で表示させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、制御機能551は、腫瘍マーカーの経時変化を示す情報と、被検体に対する診断に有効な情報とを示す表示情報に、比較対象の腫瘍マーカー値に対応する医用画像と被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像とを対応付けて表示させる。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、医用画像の他、種々の情報を表示させることができ、検査の質をより向上させることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、制御機能551は、被検体とは異なる被検体の被検体情報であり、かつ、診断が確定された被検体情報の中から、腫瘍マーカーの経時変化が被検体の腫瘍マーカーの経時変化と類似する被検体情報を抽出し、抽出した被検体情報をディスプレイ53に表示させるように制御する。したがって、第1の実施形態に係る読影装置5は、読影対象の被検体と同様の状態で診断が確定している被検体の情報を表示させることができ、診断の精度を向上させることを可能にする。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、経過観察中に腫瘍マーカー値が上昇した場合の例について説明した。第2の実施形態では、経過観察中に腫瘍マーカー値が下降した場合の例について説明する。
図9は、第2の実施形態に係る読影装置5の処理の一例を説明するための図である。ここで、図9では、経過観察中に腫瘍マーカー値が下降して安定を示した場合の例を示す。
例えば、癌の治療に関する一連の流れは、図9に示すように、まず、受診された被検体に対して検診・診断が行われる。そして、癌と診断された場合、その後、治療が行われ、経過観察が行われる。ここで、再発・転移が生じた場合、再度、治療が行われることとなる。
ここで、経過観察において、腫瘍マーカーを用いた腫瘍マーカー検査において、過去数回の検査にわたって値が下降し、閾値を下回ったとする。
このような場合、腫瘍マーカー値の結果より、例えば、経過観察としてマンモグラフィ検査によるX線画像の収集が実行され、読影が行われる。そして、腫瘍マーカー値と、読影結果とを統合して診断が行われる。第2の実施形態では、上記した過程における読影において、医用画像を自動で選定する。
すなわち、判定機能552は、図9に示すように、まず、(1)今回のマーカー値について、「腫瘍マーカー値が閾値を下回る」を判定する。そして、判定機能552は、(2)過去のマーカー値との比較により、「高い値」から「低い値(基準値)」に「安定して下降」を示していることから、被検体の状態を「回復」と判定する。さらに、決定機能553は、判定結果と対応情報542とに基づいて、比較に最適なマーカー値(比較に最適な時期)を決定する。すなわち、決定機能553は、(3)「回復」を示した腫瘍マーカー値の比較対象として、「高値」を示した(治療後の)腫瘍マーカー値を決定する。
その後、取得機能554は、(4)「高値」を示した腫瘍マーカー値に対応する医用画像を決定して、取得する。すなわち、取得機能554は、「高値」を示す腫瘍マーカー値の結果から、対象検査(日時)を絞り込み、対象検査の診断結果や検査情報から、患者が悪化している画像と判定し、画像を決定する。ここで、対象とする画像がない場合には、取得機能554は、画像再構成、臨床解析し直し、別検査に移行などを実行する。そして、制御機能551は、医用画像を取得して、(5)取得した医用画像と、今回収集した医用画像とを表示させる。これにより、読影医は、比較読影を行い、例えば、表示された医用画像の差分結果をもとに、「再発はなく、他組織への転移もなかった」などの判断を行うことができる。
このように、第2の実施形態に係る読影装置5においても、上記した(1)~(4)の手順を自動で行う。これにより、読影装置5は、種々の癌について、腫瘍マーカーを用いた検査において、検査の質を向上させることを可能にする。
(その他の実施形態)
これまで第1~第2の実施形態について説明したが、上述した第1~第2の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した実施形態では、本願に係る読影支援装置が読影装置5に適用される場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、図1に示すネットワークの装置のいずれに適用する場合でもよい。かかる場合に、適用された装置の処理回路が、上記した制御機能551、判定機能552、決定機能553、取得機能554、及び、生成機能555の処理と同様の処理を実行する。
各実施形態において説明した読影装置5においては、各処理機能がコンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路54に記憶されている。処理回路55は、記憶回路54からプログラムを読み出して実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路55は、読み出したプログラムに対応する機能を有することとなる。なお、上記した各実施形態においては、各処理機能が単一の処理回路55によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、処理回路55は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路55が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路12、12aに保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
なお、上述した各実施形態においては、記憶回路54が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明した。しかしながら、複数の記憶回路を分散して配置し、処理回路55は、個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。また、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
上述した実施形態に係る各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行われる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現されうる。
また、上述した実施形態で説明した読影支援方法は、予め用意された処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この医用情報処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、医用情報処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、検査の質を向上させることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
5 読影装置
551 制御機能
552 判定機能
553 決定機能
554 取得機能
555 生成機能

Claims (15)

  1. 腫瘍マーカーの値の経時変化に基づいて、被検体の状態を判定する判定部と、
    前記被検体の状態に応じて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する決定部と、
    前記比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像を取得する取得部と、
    を備える、読影支援装置。
  2. 前記判定部は、前記被検体の状態を判定する判定対象の時点よりも前の時点から当該判定対象の時点までの前記腫瘍マーカーの値の変化に基づいて、前記判定対象の時点における前記被検体の状態を判定し、
    前記決定部は、前記判定対象の時点における前記被検体の状態に応じて、前記判定対象の時点よりも前の時点で取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から、前記判定対象の時点における前記腫瘍マーカーと比較される比較対象の腫瘍マーカーの値を決定し、
    前記取得部は、前記比較対象の腫瘍マーカーの値が取得された時点に対応する医用画像を取得する、請求項1に記載の読影支援装置。
  3. 前記判定部は、前記腫瘍マーカーの種別に基づいて、前記被検体の部位ごとの状態を判定し、
    前記決定部は、前記腫瘍マーカーの種別ごとに、前記比較対象の腫瘍マーカーの値を決定し、
    前記取得部は、前記腫瘍マーカーの種別に基づく前記被検体の部位ごとに、前記比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像を取得する、請求項1又は2に記載の読影支援装置。
  4. 前記取得部は、前記被検体から収集された医用画像データに対して再構成処理を実行することで前記部位の医用画像を取得する、請求項3に記載の読影支援装置。
  5. 前記取得部は、前記被検体から収集された医用画像データに対して臨床解析を再実行することで前記部位の医用画像を取得する、請求項3に記載の読影支援装置。
  6. 前記取得部は、前記被検体から前記部位の画像を収集するように制御することで、前記部位の医用画像を取得する、請求項3に記載の読影支援装置。
  7. 前記取得部は、前記被検体に対する診断に有効な情報をさらに取得する、請求項1~6のいずれか1つに記載の読影支援装置。
  8. 前記決定部は、腫瘍マーカーの値に基づいて、前記経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から前記比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する、請求項1~7のいずれか1つに記載の読影支援装置。
  9. 前記決定部は、腫瘍マーカーの値に基づいて、前記経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から前記比較対象の腫瘍マーカーの値の複数の候補を抽出し、前記複数の候補に対応する各医用画像の特徴に基づいて、前記複数の候補の中から前記比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する、請求項1~7のいずれか1つに記載の読影支援装置。
  10. 前記決定部は、腫瘍マーカーの値及び対応する医用画像の種別に基づいて、前記経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から前記比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する、請求項1~7のいずれか1つに記載の読影支援装置。
  11. 前記決定部は、腫瘍マーカーの値に基づいて、前記経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から前記比較対象の腫瘍マーカーの値の複数の候補を抽出し、前記複数の候補に対応する各医用画像と、前記被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像との類似度に基づいて、前記複数の候補の中から前記比較対象の腫瘍マーカーの値を決定する、請求項1~7のいずれか1つに記載の読影支援装置。
  12. 比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像と被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像とを、表示部に表示させるように制御する表示制御部をさらに備える、請求項1~11のいずれか1つに記載の読影支援装置。
  13. 前記表示制御部は、前記腫瘍マーカーの経時変化を示す情報と、前記被検体に対する診断に有効な情報とを示す表示情報に、前記比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像と前記被検体の状態を判定した判定対象の時点における医用画像とを対応付けて表示させる、請求項12に記載の読影支援装置。
  14. 前記表示制御部は、前記被検体とは異なる被検体の被検体情報であり、かつ、診断が確定された被検体情報の中から、腫瘍マーカーの経時変化が前記被検体の前記腫瘍マーカーの経時変化と類似する被検体情報を抽出し、抽出した被検体情報を前記表示部に表示させるように制御する、請求項12又は13に記載の読影支援装置。
  15. 腫瘍マーカーの値の経時変化に基づいて、被検体の状態を判定し、
    前記被検体の状態に応じて、経時的に取得された複数の腫瘍マーカーの値の中から比較対象の腫瘍マーカーの値を決定し、
    前記比較対象の腫瘍マーカーの値に対応する医用画像を取得する、
    ことを含む、読影支援方法。
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